JP2006226561A - 熱処理装置 - Google Patents

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瑞夫 村松
Yoshiki Muramatsu
良樹 村松
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Abstract

【課題】熱伝導率と密度の高い過熱水蒸気によりワークを均一かつ迅速に熱処理することができる熱処理装置を提供する。
【解決手段】飽和水蒸気を発生させる水蒸気発生装置3と、この飽和水蒸気を過熱して過熱水蒸気を発生させる過熱装置4と、過熱装置から過熱水蒸気を導入してワーク8を加熱する熱処理炉2と、熱処理炉内の過熱水蒸気を過熱装置の水蒸気入口側へ戻す再循環ファン6を備えたスチーム戻しライン5と、熱処理炉内の温度を検出する温度センサ10と、この温度センサにより検出された温度に基づいて過熱装置から前記熱処理炉へ供給される過熱水蒸気の温度および供給量と、過熱装置の水蒸気入口側へ戻す過熱水蒸気の戻し流量を制御する制御装置7、を具備している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種鋼材や鋳鉄、ステンレスやアルミニウム等の合金等を過熱水蒸気により熱処理する熱処理装置に関する。
従来から、自動車等の軽量化材料として、アルミニウム合金、マグネシウム合金、セラミックス、金属複合材料、FRP等樹脂材料等が知られている。このうち、例えば、アルミニウム合金は、鉄の1/3の密度で、既に自動車等のエンジンシリンダヘッド、エンジンシリンダブロック等に、高速射出成形、いわゆるダイカスト法によって製造された鋳造品が多用されている。
これら軽合金鋳造品については、その引張強度、耐摩耗性、伸び等の機械的性質を改善するために、鋳造品をさらに熱処理することが行なわれている。これは、熱処理することにより、例えばAl−Si系合金にMgを添加したアルミニウム合金の場合には、MgSiの中間相による析出硬化が生じ、強度等を向上させることができるためである。
このようなAl合金の高強度化は、他元素の添加とそれによる中間相の時効析出によって得られるものであり、時効析出のための熱処理は、溶体化処理および時効処理からなる。
従来、このような溶体化処理および時効処理の熱処理炉としては、加熱空気を熱媒体としたトンネル炉等の雰囲気炉が用いられている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−240442号公報
しかしながら、この雰囲気炉では、溶体化温度までの昇温温度が遅く、昇温に時間がかかり、しかも、温度の振れが大きく、そのため、より高い温度での溶体化処理や時効処理が困難であるという課題があった。
また、ワークが例えばアルミ製エンジンブロック等、形状ないし構造が複雑な場合は、その加熱部位毎に加熱時間の差が生じ、加熱温度にばらつきが発生し、加熱むらを生じ易い。このために、ワークを均一に溶体化することができず、加熱時間も長時間かかり、歩留りが低いという課題があった。
このような加熱空気により加熱むらが発生する原因としては、空気の熱伝導率の低さやワークの形状が複雑であるために加熱空気が流入し接触し難い部位の温度が上昇しにくい点が考えられる。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、熱伝導率と密度の高い過熱水蒸気によりワークを均一かつ迅速に熱処理することができる熱処理装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、飽和水蒸気を発生させる水蒸気発生装置と、この飽和水蒸気を過熱して過熱水蒸気を発生させる過熱装置と、この過熱装置から前記過熱水蒸気を導入してワークを加熱する熱処理炉と、この熱処理炉内の過熱水蒸気を前記過熱装置の水蒸気入口側へ戻す再循環ファンを備えた戻し流路と、前記熱処理炉内の温度を検出する温度センサと、この温度センサにより検出された温度に基づいて前記過熱装置から前記熱処理炉へ供給される過熱水蒸気の温度および供給量と、前記過熱装置の水蒸気入口側へ戻す過熱水蒸気の戻し流量を制御する制御装置と、を具備していることを特徴とする熱処理装置である。
請求項2に係る発明は、前記熱処理炉内の圧力を検出する圧力センサと、この熱処理炉内の湿度を検出する湿度センサと、を具備し、前記制御装置は、前記圧力センサにより検出された圧力検出値および前記湿度センサにより検出された湿度検出値に基づいて前記過熱装置の水蒸気入口側へ戻す過熱水蒸気の戻し流量を制御する制御手段を具備していることを特徴とする請求項1記載の熱処理装置である。
請求項3に係る発明は、前記制御装置は、前記水蒸気発生器からの飽和水蒸気を前記過熱装置に供給する水蒸気供給路に介装された流量制御弁の開度を制御する開度制御手段と、前記再循環ファンの回転速度を制御する回転速度制御手段と、を具備していることを特徴とする請求項1または2記載の熱処理装置である。
請求項4に係る発明は、前記熱処理炉は、その炉内に前記ワークを搬入する一方、炉外に搬出する搬送装置を、具備していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱処理装置である。
請求項5に係る発明は、前記熱処理炉は、前記ワークに複数の方向から前記過熱水蒸気を噴出させるノズルを、具備していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱処理装置である。
請求項6に係る発明は、前記熱処理炉は、その内部へワークを搬入する前に、このワークを予め搬入しておく入側予備室と、ワークを熱処理炉の外部へ搬出する前に、このワークを予め搬入しておく出側予備室の少なくとも一方を具備していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱処理装置である。
請求項1に係る発明によれば、ワークを加熱する過熱水蒸気はその熱伝導率が空気の約20倍程度であるので、ワークを空気加熱よりも迅速に加熱することができる。
また、過熱水蒸気は、密度が空気よりも高いので、ワークの形状や構造が複雑であっても、その細部に過熱蒸気が入り込み浸透し易いので、均一にむらなく加熱することができる。これにより、ワーク熱処理の品質と歩留りを向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る熱処理装置1の全体構成図である。この図1に示すように熱処理装置1は、熱処理炉2、水蒸気発生装置3、過熱装置4、水蒸気戻し流路としてのスチーム戻しライン5、再循環ファン6、制御装置7を具備している。
熱処理炉2は、断熱材により円筒や角筒等所要形状の密閉容器に形成され、その内部に所要数のワーク8を収容する処理室2aを形成した炉本体2bを具備している。
ワーク8は、各種鋼材や鋳鉄、ステンレスやアルミニウム等の合金製等のエンジンシリンダヘッド、エンジンシリンダブロック等の加工品であり、溶体化処理等所要の熱処理を必要とするものである。
炉本体2bは、ワーク8を処理室2a内に搬入する搬入口2c、ワーク8を処理室2aから外部へ搬出する搬出口2d、処理室2a内を排気する排気口2e、処理室2a内の水蒸気をスチーム戻しライン5へ戻すスチーム出口2fを有し、搬入口2cと搬出口2dには、開閉自在の投入口扉2gと取出口扉2hとをそれぞれ設けている。
炉本体2bは、処理室2aの炉床に、ワーク8を搬送する炉内搬送ローラ装置2i、この炉内搬送ローラ装置2iと連係してワーク8を炉本体2b外から炉本体2b内へ搬入する一方、炉本体2b外へ搬出する図示しない炉外搬送ローラ装置と、を具備している。
熱処理炉2は、その炉本体2bに、スチームライン9を配設している。スチームライン9は、炉本体2b内で複数股に分岐してワーク8の各面等複数面にそれぞれ対向する分岐管9a,9a,…を有する。各分岐管9aは、その長手方向に所定のピッチを置いて複数のノズル9b,9b,…をそれぞれ形成しており、これらノズル9b,9b,…から過熱水蒸気を噴出させるようになっている。
また、熱処理装置2は、処理室2a内の温度を検出する温度センサ10と、処理室2a内の湿度、圧力をそれぞれ検出する湿度センサ11、圧力センサ12をそれぞれ設けている。
スチームライン9は、各分岐管9aを集合結合させる主管部9cを、過熱装置4を介して水蒸気発生装置3に接続している。
水蒸気発生装置3は、飽和水蒸気を発生させるボイラー等であり、飽和水蒸気を排出するスチーム出口管13を介して過熱装置4のスチーム入口4aに接続している。スチーム出口管13には、水蒸気発生装置3から排出される飽和水蒸気の排出流量(供給流量)を制御する電磁弁等よりなる流量制御弁14を介装している。
過熱装置4は、そのケーシング4b内に、スチーム出口管13よりも小径の所定の小径管を例えばスパイラル状に折曲してなる金属製の過熱チューブ4cを収容しており、この過熱チューブ4c内を流通する飽和水蒸気を加熱して所要圧力と温度の過熱水蒸気を発生させるバーナ4dを具備している。
バーナ4dは、図示省略した燃料供給管を介して燃料供給装置に接続されており、燃料供給管に介装された電動弁等からなる燃料弁の開度制御により、バーナ4dによる過熱温度が制御されるようになっている。過熱チューブ4cの過熱水蒸気出口4eは、スチームライン9の主管部9cの過熱水蒸気入口に接続されている。
そして、炉本体2bのスチーム出口2fには、スチーム戻しライン5を介してスチーム出口管13に、流量制御弁14の下流側にて接続している。スチーム戻しライン5内の途中には、高耐熱性と高耐圧性を有する例えばセラミックス製の再循環ファン6を配設し、炉本体2b内の水蒸気の一部を過熱装置4のスチーム入口4a側へ戻すようになっている。
制御装置7は、例えばマイクロプロセッサ等から構成され、その検出信号入口側に、図1中一点鎖線で示す信号線を介して温度センサ10、湿度センサ11、圧力センサ12を接続する一方、制御信号出力側に、信号線を介して再循環ファン6、電動弁等からなる流量制御弁14、バーナ4d,4dの図示しない燃料供給管の電動弁等からなる燃料弁をそれぞれ接続している。
制御装置7は、温度センサ10、湿度センサ11、圧力センサ12から炉本体2bの処理室2a内の温度、湿度、圧力を適宜、それぞれ読み込み、これら読み込み値が種々のワーク8の熱処理に応じて予め設定されている各設定値で一定になるようにバーナ4dの燃料弁と、水蒸気発生装置3の流量制御弁14の開度をそれぞれ制御する一方、再循環ファン6の単位時間当りの回転数を制御するようにプログラムされている。
次に、この熱処理装置1の作用を説明する。
まず、熱処理炉2の投入口扉2gを開放し、図示しない搬入側の炉外搬送ローラ装置と炉内搬送ローラ装置2iを駆動してワーク8を炉本体2b内の処理室2a内の所定位置に搬入する。
次に、この投入口扉2gを閉じた後、流量制御弁14を所定開度開弁する。すると、水蒸気発生装置3で発生している飽和水蒸気がスチーム出口管13を経て過熱装置4の過熱チューブ4c内へ流入する。このとき、過熱装置4はまだ運転されていないので、この過熱チューブ4c内へ流入した飽和水蒸気は、ここで過熱されずに通過し、スチームライン9を経て、その各分岐管9a,9a,…の各ノズル8から処理室2a内へ噴出される。このとき、再循環ファン6の運転は停止されているので、時間の経過に伴って処理室2a内は飽和水蒸気により充満される。
このために、これまで処理室2a内に充満していた空気が飽和水蒸気の充満により排気口2eから炉外へ押し出されて、排気される。
このとき、制御装置7は、湿度センサ11から処理室2a内の湿度検出値を読み出し、その湿度検出値が予め設定されている所要の設定値に達していると判断したときに、再循環ファン6を起動し、処理室2a内の飽和水蒸気を過熱装置4へ戻す飽和水蒸気の循環を開始させる。
この後、制御装置7は、過熱装置4の図示しない燃料弁を開弁してバーナ4d,4dへ燃料を供給し、バーナ4d,4dを着火する。これにより、過熱チューブ4c内を流通している飽和水蒸気がバーナ4d,4dにより過熱され、過熱水蒸気がスチームライン9を経て、その各分岐管9a,9a,…の各ノズル9b,9b,…から処理室2a内へ噴出される。このために、ワーク8の複数の面へ過熱水蒸気が噴出され、ワーク8を加熱する。これにより、ワーク8は高熱伝導率の過熱水蒸気により加熱されるので、熱処理を迅速に行なうことができる。しかも、過熱水蒸気は空気よりも密度が高いので、仮にワーク8の形状や構造が複雑であっても、これら複雑な形状の狭隘な間隙にも過熱水蒸気が流入して加熱し、ワーク8の複数の面を加熱するので、ワーク8全体をほぼ均一に加熱することができる。
また、処理室2a内への過熱水蒸気の噴出により、この処理室2a内の温度が上昇するので、温度センサ10により検出されている温度検出値が熱処理の目的温度範囲内で維持するようにバーナ4d,4dの燃料弁の開度が制御装置7により調整される。
また、制御装置7は、圧力センサ12の圧力検出値が常に正圧を保持するように、再循環ファン6の回転数を制御すると共に、スチーム出口管13の流量制御弁14の開度を調整する。これにより、外部から冷気が処理室2aへ侵入するのを防止することができる。
こうしてワーク8の熱処理を所定時間行なった後、炉本体2bの取出口扉2hを開け、炉内搬送ローラ装置2iと搬出側の搬送ローラ装置とを駆動してワーク8を炉本体2b外へ搬出する。
したがって、この熱処理装置1によれば、熱伝導率が空気の20倍も高い過熱水蒸気によりワーク8を加熱し熱処理するので、その熱処理時間を大幅に短縮することができる。
また、空気よりも高密度の過熱水蒸気によりワーク8を加熱するので、エンジンシリンダヘッドやエンジンシリンダブロック等複雑な形状ないし構造のワーク8についても、高密度の過熱水蒸気がそのワーク8の複雑な形状の細かい間隙内に流入し、加熱することができるので、ワーク8全体をほぼ均一に加熱し、熱むらを大幅に低減することができる。したがって、ワーク8の熱処理の品質の均一性と向上を図ることができると共に、歩留りを高めることができる。
また、処理室2a内へ供給された過熱水蒸気の一部を再循環ファン6とスチーム戻しライン5を通して過熱装置4のスチーム入口4a側へ戻して再循環させるので、水蒸気発生器3で発生させて過熱装置4へ与える飽和水蒸気を節約することができる。このために、水蒸気発生器3の燃料を節約することができる。
さらに、熱処理炉2の処理室2a内の温度、湿度および圧力を制御装置7により熱処理に最適な目標値(設定値)にフィードバック制御するので、常にワーク8を最適な温度、湿度および圧力により熱処理することができる。これにより、ワーク8の品質と歩留りを向上させることができる。
また、過熱装置4は、飽和水蒸気を通す過熱チューブ4cを、スパイラル状に巻回する小径管により形成する簡単な構造であるので、熱処理装置1全体としてのコストを低減することができる。
なお、上記ワーク8を炉外から処理室2a内へ搬入するために投入口扉2gを開閉するための開閉制御と、熱処理済のワーク8を炉外へ搬出するために取出口扉2hを開閉するための開閉制御と、炉内搬送ローラ装置2iおよび炉外搬送ローラ装置の起動,停止等の運転制御と、を制御装置7により実行させるように構成してもよい。
図2は本発明の第2の実施形態に係る熱処理装置1Aの要部構成図である。この熱処理装置1Aは、図2に示すように熱処理炉2のワーク8の搬入側と、搬出側とに、熱処理炉2と連通可能に入側予備室21と出側予備室22を一体または一体的に連成して複数のワーク8を連続的に熱処理し得るように構成した点に特徴がある。これ以外の構成は上記図1で示す熱処理装置1と同一であるので、その重複した説明は省略する。
入側予備室21は、次に熱処理しようとするワーク8を予め収容して待機させるチャンバであり、出側予備室22は、処理室2a内での熱処理が終了したワーク8を一旦収容しておくチャンバである。これら入,出側予備室21,22は、共に断熱材により円筒状または角筒状等所要形状の密閉容器に構成され、各外側端(図2では左右両側端)には開閉自在の入側遮蔽扉21a、出側遮蔽扉22aをそれぞれ配設している。
また、入側,出側予備室21,22は、その内部に、上記図1で示す熱処理装置1の炉内搬送ローラ装置2iとほぼ同様構成の搬送ローラ装置を、入側炉内搬送ローラ装置、出側炉内搬送ローラ装置として配設している。さらに、これら入側,出側炉内搬送ローラ装置は、上記熱処理装置1の入側,出側炉外搬送ローラ装置と連係自在に構成され、入側炉外搬送ローラ装置により搬送されたワーク8を入側炉内搬送ローラ装置により受けて入側予備室21内に搬送し、熱処理炉2内のワーク8の熱処理が完了するまで、待機するようになっている。なお、排気口2eの排気を入側予備室21内に引き込み、入側予備室21内のワーク8を予熱するように構成してもよい。これによれば、処理室2a内のワーク8の加熱時間を短縮することができる。
そして、待機が終了したときに、入側予備室21内の炉内搬送ローラ装置を駆動して熱処理炉2の投入口扉2gを開け、この熱処理炉2内に搬入する。この熱処理炉2内でのワーク8の熱処理が終了したときには、熱処理炉2の取出口扉2hを開けると共に、熱処理炉2内の炉内搬送ローラ装置2iと出側予備室22内の炉内搬送ローラ装置2iを共に駆動して出側予備室22内に一旦収容し、所定時間終了後、出側予備室22の出側遮蔽扉22aを開けると共に、出側予備室22の炉内搬送ローラ装置と出側炉外搬送ローラ装置の駆動により、熱処理完了後のワーク8を炉外へ搬出する。
これら各炉内搬送ローラ装置と入側,出側炉外搬送ローラ装置の起動,停止等の運転制御と、熱処理炉1Aの投入口扉2g、取出口扉2h、入側遮蔽扉21aおよび出側遮蔽扉22aの開閉制御は、制御装置7により制御される。
したがって、この熱処理装置1Aによれば、熱処理室2a内で複数のワーク8を連続的に熱処理することができる。このために、ワーク8の熱処理効率を向上させることができる。
しかも、その熱処理室2aの投入口扉2gと取出口扉2hが開扉されたときには、入側,出側予備室21,22の各遮蔽扉21a,22aは閉じているので、これら投入口扉2g、取出口扉2hが開扉中であっても、処理室2a内の過熱水蒸気を、入側,出側予備室21,22により受けて封止することができる。このために、熱処理室2a内の過熱水蒸気が外部へリークするのを低減することができる。これにより、水蒸気発生装置3とバーナ4d,4dの燃料コストを低減することができる。なお、本発明は、入側,出側予備室21,22の両者を設ける場合に限定されるものではなく、その一方のみを設けてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る熱処理装置の全体構成図。 本発明の第2の実施形態に係る熱処理装置の要部構成図。
符号の説明
1,1A 熱処理装置
2 熱処理炉
2a 熱処理室
2b 炉本体
2c 搬入口
2d 搬出口
2f 水蒸気出口
2i 炉内搬送ローラ装置
3 水蒸気発生装置
4 過熱装置
4c 過熱チューブ
5 スチーム戻しライン
6 再循環ファン
7 制御装置
8 ワーク
9 スチームライン
9a スチームラインの分岐管
9b ノズル
10 温度センサ
11 湿度センサ
12 圧力センサ
13 スチーム出口管
14 流量制御弁
21 入側予備室
22 出側予備室

Claims (6)

  1. 飽和水蒸気を発生させる水蒸気発生装置と、
    この飽和水蒸気を過熱して過熱水蒸気を発生させる過熱装置と、
    この過熱装置から前記過熱水蒸気を導入してワークを加熱する熱処理炉と、
    この熱処理炉内の過熱水蒸気を前記過熱装置の水蒸気入口側へ戻す再循環ファンを備えた戻し流路と、
    前記熱処理炉内の温度を検出する温度センサと、
    この温度センサにより検出された温度に基づいて前記過熱装置から前記熱処理炉へ供給される過熱水蒸気の温度および供給量と、前記過熱装置の水蒸気入口側へ戻す過熱水蒸気の戻し流量を制御する制御装置と、
    を具備していることを特徴とする熱処理装置。
  2. 前記熱処理炉内の圧力を検出する圧力センサと、
    この熱処理炉内の湿度を検出する湿度センサと、
    を具備し、
    前記制御装置は、前記圧力センサにより検出された圧力検出値および前記湿度センサにより検出された湿度検出値に基づいて前記過熱装置の水蒸気入口側へ戻す過熱水蒸気の戻し流量を制御する制御手段を具備していることを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記水蒸気発生器からの飽和水蒸気を前記過熱装置に供給する水蒸気供給路に介装された流量制御弁の開度を制御する開度制御手段と、
    前記再循環ファンの回転速度を制御する回転速度制御手段と、
    を具備していることを特徴とする請求項1または2記載の熱処理装置。
  4. 前記熱処理炉は、その炉内に前記ワークを搬入する一方、炉外に搬出する搬送装置を、
    具備していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱処理装置。
  5. 前記熱処理炉は、前記ワークに複数の方向から前記過熱水蒸気を噴出させるノズルを、
    具備していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱処理装置。
  6. 前記熱処理炉は、その内部へワークを搬入する前に、このワークを予め搬入しておく入側予備室と、ワークを熱処理炉の外部へ搬出する前に、このワークを予め搬入しておく出側予備室の少なくとも一方を具備していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱処理装置。
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