JP2006224484A - プラスチックレンズの製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 重合されるプラスチックレンズの内部歪等の発生を防止した、コンパクトで作業効率の高いプラスチックレンズの製造装置を提供する。
【解決手段】 プラスチック組成物の注入された成形用型Mを周回搬送する回転テーブル2と、回転テーブル2に載置された成形用型Mに紫外線ランプから紫外線光を照射する活性エネルギー線照射部A2と、成形用型Mを徐冷する徐冷部A3とを備え、供給排出エリアA1から供給された成形用型Mは、回転テーブル2が左回転方向に60°ずつ間欠的に回転することで、活性エネルギー線照射エリアA2のS2とS3の2つの停止位置で、紫外線ランプの軸線が成形用型Mに対して互いに異なる位置に配置された紫外線ランプ51(61),71(81)から紫外線光が照射される。
【選択図】 図1
【解決手段】 プラスチック組成物の注入された成形用型Mを周回搬送する回転テーブル2と、回転テーブル2に載置された成形用型Mに紫外線ランプから紫外線光を照射する活性エネルギー線照射部A2と、成形用型Mを徐冷する徐冷部A3とを備え、供給排出エリアA1から供給された成形用型Mは、回転テーブル2が左回転方向に60°ずつ間欠的に回転することで、活性エネルギー線照射エリアA2のS2とS3の2つの停止位置で、紫外線ランプの軸線が成形用型Mに対して互いに異なる位置に配置された紫外線ランプ51(61),71(81)から紫外線光が照射される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、活性エネルギー線を用いた注型成形法によるプラスチックレンズの製造装置に関する。
プラスチックレンズの製造には注型成形法が広く用いられている。この注型成形法は、成形用型内にプラスチック組成物を注入し、プラスチック組成物が注入された成形用型を加熱、あるいは紫外線等の活性エネルギー線を照射して重合(硬化)した後に、成形用型をはずしてプラスチックレンズを得ている。このうち、活性エネルギー線を照射して重合する方法(活性エネルギー線照射重合法)は、短時間で重合が完結するため、納期の短縮や在庫削減などのメリットがあり、受注生産や多品種少量生産されるプラスチックレンズ等の生産に適している。
活性エネルギー線照射重合法のプラスチックレンズの製造方法として、プラスチック組成物が注入された成形用型を、紫外線照射装置を配置した紫外線照射炉内に搬送コンベアで搬送移動しながら、紫外線を成形用型の両面に照射して重合する方法が、広く一般的に用いられている(例えば、特許文献1参照)。
このような、成形用型を搬送コンベア等で搬送移動しながら紫外線照射装置により重合する製造方法には、搬送コンベアを連続的に稼動する、いわゆる連続式紫外線硬化装置が用いられる。
図6および図7は、従来の連続式紫外線硬化装置の概要を示す平面図及び断面図である。連続式紫外線硬化装置100は、重合される成形用型101が給材される給材部102、紫外線が照射される紫外線照射部103、成形用型101を冷却する冷却部104、重合された成形用型101が除材される除材部105とが直線的に配置されている。
このような、成形用型を搬送コンベア等で搬送移動しながら紫外線照射装置により重合する製造方法には、搬送コンベアを連続的に稼動する、いわゆる連続式紫外線硬化装置が用いられる。
図6および図7は、従来の連続式紫外線硬化装置の概要を示す平面図及び断面図である。連続式紫外線硬化装置100は、重合される成形用型101が給材される給材部102、紫外線が照射される紫外線照射部103、成形用型101を冷却する冷却部104、重合された成形用型101が除材される除材部105とが直線的に配置されている。
搬送コンベア106は、重合する成形用型101の平面方向の両側に配置された金属からなる搬送用チェーン109と、搬送用チェーン109に成形用型101が取外し可能に構成された金属からなるワークチャック110とを備えている。成形用型101は、搬送コンベア106のワークチャック110に保持されて、紫外線照射部103において、紫外線ランプ107,108から型の両面に、透明ガラス111,112を介して紫外線が照射され、給材部102から除材部105まで連続式紫外線硬化装置100上を矢印方向に搬送されて重合が行われる。
しかしながら、こうした連続式紫外線硬化装置によるプラスチックレンズの製造方法は、硬化装置が長手方向に長くなることによりスペース効率が悪く、しかも成形用型の供給部と徐材部が離れてしまうことによる作業者の移動ロスが生じる。さらに、プラスチック組成物が注入された成形用型が、搬送コンベア等で搬送移動しながら徐々に、しかも同一姿勢で紫外線が照射されるため、成形用型に照射される紫外線照射分布が不均一であり、重合(硬化)されるプラスチックレンズに内部歪等が発生する問題があった。
そこで、本発明は、重合されるプラスチックレンズの内部歪等の発生を防止した、コンパクトで作業効率の高いプラスチックレンズの製造装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、重合されるプラスチックレンズの内部歪等の発生を防止した、コンパクトで作業効率の高いプラスチックレンズの製造装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明のプラスチックレンズの製造装置は、プラスチック組成物の注入された成形用型に、活性エネルギー線を照射してプラスチック組成物を重合するプラスチックレンズの製造装置において、前記成形用型を周回搬送するロータリテーブルと、前記成形用型を前記ロータリテーブルに供給及び排出を行う供給排出部と、前記ロータリテーブルに載置された前記成形用型に活性エネルギー線ランプを有する活性エネルギー線装置から活性エネルギー線を照射する活性エネルギー線照射部と、前記成形用型を徐冷する徐冷部とを備え、前記ロータリテーブルの回転軸の周囲に、前記供給排出部と、前記活性エネルギー線照射部と、前記徐冷部とが、前記回転軸の回転方向にこの順番に配置され、前記ロータリテーブルは、1回転を所定数に分割した所定の回転量ずつ、所定の停止時間を確保しうるサイクル時間で間欠回転し、前記活性エネルギー線照射部は、前記ロータリテーブル上の前記成形用型が複数回停止する停止位置を有し、前記活性エネルギー線ランプは、前記活性エネルギー線ランプの軸線が前記ロータリテーブルの回転軸に略向かう方向に配置され、且つ、前記複数回停止する停止位置で前記活性エネルギー線ランプの軸線と前記成形用型の中心とが略交差するように配置されたことを特徴とする。
このプラスチックレンズの製造装置によれば、ロータリテーブルに載置されたプラスチック組成物が注入された成形用型が1回転する間にプラスチックレンズの製造が可能となり、コンパクトでスペース効率に優れたプラスチックレンズの製造装置を提供することができる。
また、活性エネルギー線ランプが、ランプの軸線と成形用型の中心とが略交差するように位置設定されることにより、成形用型の中心部から活性エネルギー線が均一に照射される。さらに成形用型が停止した状態で活性エネルギー線が照射されると共に、ロータリテーブルが回転することで、成形用型に対して異なる向きで複数回、活性エネルギー線が照射されることにより、内部歪みの発生を防止したプラスチックレンズを得ることができる。なお、活性エネルギー線装置が成形用型の照射面に対して固定されていても良いが、回転可能に構成されることも可能である。この場合には、活性エネルギー線ランプの位置を必要に応じて適宜回転調節することにより、内部歪みの発生を防止したプラスチックレンズを得ることができる。
また、活性エネルギー線ランプが、ランプの軸線と成形用型の中心とが略交差するように位置設定されることにより、成形用型の中心部から活性エネルギー線が均一に照射される。さらに成形用型が停止した状態で活性エネルギー線が照射されると共に、ロータリテーブルが回転することで、成形用型に対して異なる向きで複数回、活性エネルギー線が照射されることにより、内部歪みの発生を防止したプラスチックレンズを得ることができる。なお、活性エネルギー線装置が成形用型の照射面に対して固定されていても良いが、回転可能に構成されることも可能である。この場合には、活性エネルギー線ランプの位置を必要に応じて適宜回転調節することにより、内部歪みの発生を防止したプラスチックレンズを得ることができる。
また、本発明のプラスチックレンズの製造装置は、前記活性エネルギー線ランプは、前記複数回停止する停止位置で前記活性エネルギー線ランプの軸線と、前記成形用型の中心とが略交差するように位置設定され、且つ、前記成形用型と前記活性エネルギー線ランプの軸線の交差する相対角度が前記複数回停止する停止位置毎に各々異なるように配置されたことを特徴とする。
このプラスチックレンズの製造装置によれば、活性エネルギー線ランプの軸線が成形用型に対して複数回停止する各停止位置毎に異なる位置に配置されることにより、成形用型に対して異なる向きで複数回、活性エネルギー線が照射される為、内部歪みの発生をより防止したプラスチックレンズを得ることができる。
成形用型と活性エネルギー線ランプの軸線の交差する相対角度が各々異なるように配置されるとは、例えば、成形用型が複数回停止する停止位置が2回の場合には、2箇所の停止位置の活性エネルギー線ランプが、成形用型への最初の照射角度に対し2箇所目が略90°の角度回転した成形用型の位置を照射するような位置に配置されるのが好ましい。同様に、成形用型が複数回停止する停止位置が3回の場合には、3箇所の停止位置の活性エネルギー線ランプが、成形用型への最初の照射角度に対し2箇所目が略60°の角度回転した位置を照射するような角度で、3箇所目が2箇所目に対し略60°の角度回転した位置を照射するように配置されるのが好ましい。
また、本発明のプラスチックレンズの製造装置は、前記活性エネルギー線装置は、前記活性エネルギー線ランプの軸線を前記複数回停止する停止位置における前記成形用型の略中心に対して回転可能に構成されていることを特徴とする。
このプラスチックレンズの製造装置によれば、成形用型に対して異なる向きで複数回、活性エネルギー線が照射されることにより、内部歪みの発生を防止したプラスチックレンズを得ることができる。
このプラスチックレンズの製造装置によれば、成形用型に対して異なる向きで複数回、活性エネルギー線が照射されることにより、内部歪みの発生を防止したプラスチックレンズを得ることができる。
また、本発明のプラスチックレンズの製造装置は、前記活性エネルギー線照射部は、前記ロータリテーブルを挟んだ上下両側に前記活性エネルギー線装置を備え、前記ロータリテーブルは、下側に配置された前記活性エネルギー線装置から照射された活性エネルギー線を透過する投光部材を、すくなくとも前記成形用型の載置位置に有することを特徴とする。
このプラスチックレンズの製造装置によれば、プラスチック組成物が注入された成形用型は、上下両側から同時に活性エネルギー線が照射されるので、短時間の内に、しかも内部歪みの発生を防止したプラスチックレンズを得ることができる。
このプラスチックレンズの製造装置によれば、プラスチック組成物が注入された成形用型は、上下両側から同時に活性エネルギー線が照射されるので、短時間の内に、しかも内部歪みの発生を防止したプラスチックレンズを得ることができる。
また、本発明のプラスチックレンズの製造装置は、前記活性エネルギー線ランプは、紫外線光を照射する紫外線ランプからなることを特徴とする。
このプラスチックレンズの製造装置によれば、プラスチック組成物の注入された成形用型に照射される活性エネルギー線が、紫外線光を照射する紫外線ランプからなることにより、照度調整等の取り扱いが容易なプラスチックレンズの製造装置を提供することができる。
このプラスチックレンズの製造装置によれば、プラスチック組成物の注入された成形用型に照射される活性エネルギー線が、紫外線光を照射する紫外線ランプからなることにより、照度調整等の取り扱いが容易なプラスチックレンズの製造装置を提供することができる。
以下、本発明のプラスチックレンズの製造装置について説明する。
図1は、プラスチックレンズの製造装置の概略平断面図であり、図2はプラスチックレンズの製造装置の概略側断面図である。図3は紫外線ランプの位置関係を説明する模式図であり、図4はシャッター部の概略断面図であり、図5は成形用型の断面図である。なお、図1は、図2におけるA−A線断面を示す。
図1は、プラスチックレンズの製造装置の概略平断面図であり、図2はプラスチックレンズの製造装置の概略側断面図である。図3は紫外線ランプの位置関係を説明する模式図であり、図4はシャッター部の概略断面図であり、図5は成形用型の断面図である。なお、図1は、図2におけるA−A線断面を示す。
先ず、プラスチック組成物が注入された成形用型Mを重合(硬化)処理するプラスチックレンズの製造装置の構造を説明する。
図1および図2において、プラスチックレンズの製造装置としての紫外線硬化装置1は、プラスチック組成物が注入された成形用型Mを周回搬送するロータリテーブルとしての回転テーブル2と、回転テーブル2を回転駆動させる駆動手段としてのサーボモータ3(図2参照)と、サーボモータ3を駆動制御する制御手段としてのコントローラ4(図2参照)と、成形用型Mに活性エネルギー線としての紫外線光を照射する紫外線照射装置5〜8と、カバー9(図2参照)と、シャッター開閉用シリンダ10(図4参照)と、シャッター11等で構成されている。
図1および図2において、プラスチックレンズの製造装置としての紫外線硬化装置1は、プラスチック組成物が注入された成形用型Mを周回搬送するロータリテーブルとしての回転テーブル2と、回転テーブル2を回転駆動させる駆動手段としてのサーボモータ3(図2参照)と、サーボモータ3を駆動制御する制御手段としてのコントローラ4(図2参照)と、成形用型Mに活性エネルギー線としての紫外線光を照射する紫外線照射装置5〜8と、カバー9(図2参照)と、シャッター開閉用シリンダ10(図4参照)と、シャッター11等で構成されている。
回転テーブル2は、円板状の回転テーブルであり、回転テーブル2の回転中心から所定半径の同心円上において回転軸線を中心に6等分した60°毎の位置に、板厚方向に貫通する円形状の貫通穴を有し、この6つの貫通穴には紫外線光が通過する透明ガラスからなる投光部材としての板ガラス21が各々嵌め込まれている。この板ガラス21に後述する成形用型Mが載置される。
サーボモータ3は、回転テーブル2に固着された回転軸32と作動連結されている。サーボモータ3の回転軸にはサーボモータの回転角を検出するインクリメンタル型エンコーダが直結されている。なお、回転テーブル2の駆動手段及び制御手段は、所定の回転量ずつ間欠回転できる方法であれば、本実施の形態に限定されない。
コントローラ4は、サーボモータ3に回転制御信号を出力する制御回路であり、回転テーブル2に直結又は減速器(図示せず)を介して連結されたサーボモータ3に回転制御信号を出力して、所定の時間間隔で回転テーブル2を60°ずつ左回転方向に駆動させる。この回転の時間間隔は、所定の回転駆動時間と所定停止時間とを足した総和時間(サイクル時間)から決まる1間欠回転毎の処理時間が所望の時間となるように設定されている。
以降、この回転テーブル2が60°ずつ左回転方向に駆動され、回転テーブル2が停止する6つの位置をS1〜S6(Sはステージを示す)と説明する。
以降、この回転テーブル2が60°ずつ左回転方向に駆動され、回転テーブル2が停止する6つの位置をS1〜S6(Sはステージを示す)と説明する。
活性エネルギー線装置としての紫外線照射装置5は、長軸形状の活性エネルギー線ランプとしての紫外線ランプ51と、回転テーブル2の板ガラス21に載置された成形用型Mに略均一に紫外線光を照射できるように略半円弧面を有するリフレクタ52とで構成されている。紫外線照射装置6〜8は、紫外線照射装置5と同様の構成を有する。この紫外線照射装置5,6は、回転テーブル2の板ガラス21(すなわち、成形用型M)が停止する位置S2の、回転テーブル2を挟む上面側と下面側の両面側に、回転テーブル2と平行にそれぞれ配置されている(図2参照)。同様に紫外線照射装置7,8は、回転テーブル2の板ガラス21が停止する位置S3の、回転テーブル2を挟む上面側と下面側に、回転テーブル2と平行にそれぞれ配置されている。
このように構成された紫外線照射装置5,6は、図3の紫外線ランプの位置関係を説明する模式図に示すように、紫外線ランプ51,61の軸線cが、位置S2(成形用型M)の略中心O1とが略交差するように配置されている。なお、紫外線ランプ51,61の軸線cは、回転テーブル2の回転軸32に略向かう方向に配置されていても良い。
一方、紫外線照射装置7,8は、紫外線ランプ71.81の軸線dが、位置S3(成形用型M)の略中心O2と略交差し、かつ、軸線dが位置S3の略中心O2を中心にして、位置S2における紫外線ランプ51の軸線c(2点鎖線で示す)位置との相対角度αが略90°回転した位置に配置されている。すなわち、成形用型Mに紫外線光を照射する位置S2と位置S3(複数回停止する停止位置)において、成形用型Mと活性エネルギー線ランプの軸線の交差する時の、軸線cおよびdの相対角度αが各々異なるように配置されている。
一方、紫外線照射装置7,8は、紫外線ランプ71.81の軸線dが、位置S3(成形用型M)の略中心O2と略交差し、かつ、軸線dが位置S3の略中心O2を中心にして、位置S2における紫外線ランプ51の軸線c(2点鎖線で示す)位置との相対角度αが略90°回転した位置に配置されている。すなわち、成形用型Mに紫外線光を照射する位置S2と位置S3(複数回停止する停止位置)において、成形用型Mと活性エネルギー線ランプの軸線の交差する時の、軸線cおよびdの相対角度αが各々異なるように配置されている。
なお、回転テーブル2を挟む上面側と下面側の両面側に配置された紫外線照射装置5(紫外線ランプ51)と、紫外線照射装置6(紫外線ランプ61)とは、ランプの軸線cの位置が必ずしも上下両面側で一致している必要はないが、略一致した位置に配置して、プラスチック組成物が注入された成形用型Mの上下、両面側から紫外線光が均一に照射されることにより、重合されるプラスチックレンズの内部歪みの発生をより防止するのが好ましい。紫外線照射装置7と、紫外線照射装置8との位置関係も同様である。
また、各紫外線照射装置5〜8は、位置S2の略中心O1、および位置S3の略中心O2を中心として回転可能に構成する回転台(図示せず)に取付けられており、各々の回転台を回転して(矢印bに示す)位置調節を行うことができる。この回転台の回転は、手動、自動を問わない。また、各紫外線照射装置5〜8は回転可能ではなくても良く、この場合には、予め位置調節を行い固定しておく。
また、各紫外線照射装置5〜8は、位置S2の略中心O1、および位置S3の略中心O2を中心として回転可能に構成する回転台(図示せず)に取付けられており、各々の回転台を回転して(矢印bに示す)位置調節を行うことができる。この回転台の回転は、手動、自動を問わない。また、各紫外線照射装置5〜8は回転可能ではなくても良く、この場合には、予め位置調節を行い固定しておく。
また、紫外線照射装置5〜8は、紫外線ランプ51〜81の経時変化による照度低下時に常に同じ照度確保するために、調光機能を有しており、調光機能でも補えなくなった場合に、紫外線ランプ51〜81から成形用型Mまでの距離(紫外線ランプの照射距離)を変更することにより所定の光量が得られるように、紫外線照射装置5〜8を図2に示す矢印a方向に変位させる照射距離調整手段を各々有している。なお、紫外線ランプ51〜81としては、水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等を適用することができる。
カバー9は、上面ケース部91と下面ケース部92と外周側面部93とが一体的に構成されている。上面ケース部91及び下面ケース部92には、前記回転テーブル2の停止時に位置S2とS3に位置する各板ガラス21に載置される2個の成形用型Mに紫外線光を照射できるサイズの石英ガラス(透明ガラス)が各々嵌め込まれることにより、照射窓94,95が形成されている。
また、上面ケース部91及び下面ケース部92には、板ガラス21の停止する位置S1とS2,S3とS4,S6とS1の各間となる3箇所に、隔壁96A〜98A及び隔壁96B〜98Bがそれぞれ形成されている。これら隔壁96A〜98A,96B〜98Bは、回転テーブル2の外周側は前記外周側面部93と上面ケース部91及び下面ケース部92とに固着され、回転テーブル2の内周側は回転軸32が回転可能なスキマ寸法に、断面的には回転テーブル2が回転可能なスキマ寸法に構成されている。
板ガラス21が停止する位置S1の周辺部は、成形用型Mの供給排出が可能なように、隔壁96Aと隔壁98Aに挟まれた範囲の上面ケース部91と、隔壁96Aと隔壁98Aに挟まれた範囲の上面ケース部91から回転テーブル2に至る外周側面部93が切欠かれている。
また、上面ケース部91に設置された隔壁96A〜98Aは、回転テーブル2が回転する際に成形用型Mが通過可能な凹形状の切欠き部96C〜98Cが回転テーブル2側に形成されている。
また、上面ケース部91に設置された隔壁96A〜98Aは、回転テーブル2が回転する際に成形用型Mが通過可能な凹形状の切欠き部96C〜98Cが回転テーブル2側に形成されている。
隔壁96A〜98Aに形成された3つの切欠き部96C〜98Cには、図4のシャッター部の概略断面図に示すように、回転テーブル2が回転して成形用型Mが前記切欠き部96C〜98Cを通過する毎にシャッター11が上下に移動する。シャッター11は、カバー9の上面ケース部91上部に各々設置された3つのシャッター開閉用シリンダ10が稼動して、上下に移動し、隔壁96A〜98Aに形成された凹形状の切欠き部96C〜98Cが開閉される。この切欠き部96C〜98Cは、回転テーブル2が回転して成形用型Mが隔壁96A〜98Aを通過する時以外は、シャッター11が閉まった状態に保持される。なお、本実施の形態では、各工程の隔離手段にシャッターを例に挙げ説明するが、各工程が隔離できる手段であればシャッターに限定されない。
このシャッター11が閉まった状態において隔壁96A,98Aに囲まれエリアが、作業者が成形用型Mを供給排出する、供給排出部としての供給排出エリアA1である。また、隔壁96A,96Bと隔壁97A,97Bと外周側面部93に囲まれたエリアは、成形用型Mに紫外線を照射する活性エネルギー線照射部としての活性エネルギー線照射エリアA2であり、隔壁97A,97Bと隔壁98A,98Bと外周側面部93に囲まれたエリアは、成形用型Mを徐冷する徐冷部としての徐冷エリアA3である。
活性エネルギー線照射エリアA2と徐冷エリアA3の外周側面部93には、各エリアを所望温度に保持するための循環空気を送風するための供給口99A及び排出口99Bが各々設けられている。この各供給口99Aには、第1の温度調節部12及び第2の温度調節部13からの出力により各々稼動する加熱器から、所望の温度に温度制御された空気が活性エネルギー線照射エリアA2及び徐冷エリアA3に各々供給され、各エリア内を循環した空気が排出口99Bから排出される。
ここで、本実施形態のプラスチックレンズの製造装置により重合される、プラスチック組成物の注入された成形用型Mについて、図5に示す成形用型の断面図に基づいて説明する。
成形用型Mは、所望の曲面を有するレンズの光学面を形成する2個のガラスからなるモールド型120,121を所定の間隔で保持した状態で、モールド型120,121の外周の側面周囲に、例えばポリエチレンテレフタレート2軸延伸フィルムの内側にシリコーン粘着剤が塗布された粘着テープ122が、2個のモールド型120,121を跨ぐように巻かれて固定されている。
この固定された2個のモールド型120,121の間隔部には、紫外線を用いて重合処理されるプラスチック組成物123が例えばシリンジを用いて注入されている。
この固定された2個のモールド型120,121の間隔部には、紫外線を用いて重合処理されるプラスチック組成物123が例えばシリンジを用いて注入されている。
この注入されたプラスチック組成物123は、2種以上の重合性化合物から構成されるプラスチックレンズ用組成物であり、単官能又は多官能の反応基を有するもので、分子内に一つ又は二つ以上のラジカル重合性二重結合を有する化合物、例えば、ビスフェノールAジグリシジルエーテルとメタクリル酸とを反応させて得られたエポキシジメタクリレート、ノナブチレングリコールジメタクリレートとフェニルメタクリレート、イソホロンジイソシアネート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートを反応させて得られたウレタンジメタクリレート、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、トリドデシルフォスフェート、光重合開始剤等で構成されている。
プラスチックレンズの製造装置により重合された成形用型Mは、粘着テープ122をモールド型120,121から剥がし、モールド型120,121をプラスチック成形物から剥離することで、プラスチックレンズの成形が完了する。
次に、このように構成されたプラスチックレンズの製造装置の動作を説明する。なお、動作は、回転テーブルに1つの成形用型Mが供給され、その成形用型Mが周回搬送されて進行する状況を1ステップ毎に説明する。
先ず、成形用型Mの供給排出が行われる位置S1において、回転テーブル2上に配置された板ガラス21に、作業者の供給動作により成形用型Mが載せられる(装置に供給される)。次に板ガラス21に載置された成形用型Mは、回転テーブル2がサーボモータ3により60°分左回転され、S2の位置に停止する。
この回転テーブル2の回転開始直前に、シャッター開閉用シリンダ10が稼動してシャッター11が上昇して、隔壁96Aの凹形状の切欠き部96Cが開かれた状態になり、成形用型Mが隔壁96Aを通過する。成形用型Mが隔壁96Aを通過し、回転テーブル2の回転終了直後に、シャッター開閉用シリンダ10が稼動してシャッター11は下降して、隔壁96Aの凹形状の切欠き部96Cが閉ざされる。
次に、位置S2において成形用型Mは、回転テーブル2を挟む上面側と下面側の2つの紫外線照射装置5,6から、所定の照度の紫外線光が上下から照射される。同時に、成形用型Mは外周側面部93に形成された供給口99Aから、第1の温度調節部12からの出力により稼動する加熱器から、所望の温度に温度制御された循環空気が送風されて所望の温度に管理される。そして所望の所定時間が経過の後に、前回と同様に回転テーブル2が再び60°分左回転されて、成形用型Mは位置S3に到達して停止する。
位置S3では位置S2と同様に、成形用型Mは、回転テーブル2を挟む上面側と下面側の紫外線照射装置7,8から、所定の照度の紫外線光が上下から照射がされる。この紫外線照射装置7,8からの紫外線光照射は、位置S2の成形用型Mと同時に照射される。この時、成形用型Mは、位置S2と同様に所望の温度に温度制御された循環空気が送風されて所望の温度に管理される。そして所定の時間が経過の後に、前回と同様に回転テーブル2が再び60°左回転して、成形用型Mは位置S4に到達して停止する。
この回転テーブル2の回転開始直前に、位置S1から位置S2への回転時と同様に、シャッター開閉用シリンダ10が稼動し、シャッター11が上昇して、隔壁97Aの凹形状の切欠き部97Cが開かれた状態になり、成形用型Mが隔壁97Aを通過する。成形用型Mが隔壁97Aを通過し、回転テーブル2の回転終了直後に、シャッター開閉用シリンダ10が稼動してシャッター11は下降して、隔壁97Aの凹形状の切欠き部97Cが閉ざされる。
そして位置S4では、成形用型Mは外周側面部93に形成された供給口99Aから、第2の温度調節部13の出力により稼動する加熱器より、所望の温度に温度制御された循環空気が送風されて所望の温度に徐冷される。そして所定の時間が経過の後に、前回と同様に回転テーブル2が再び60°左回転し、成形用型Mは位置S5に到達して停止する。
この位置S5では、位置S4と同様に所望の温度に温度制御された循環空気が送風されて所望の温度に徐冷される。
この位置S5では、位置S4と同様に所望の温度に温度制御された循環空気が送風されて所望の温度に徐冷される。
そして所定の時間が経過の後に、前回と同様に回転テーブル2が再び60°左回転し、成形用型Mは位置S6に到達して停止する。
この位置S6では、位置S4及び位置S5と同様に所望の温度に温度制御された循環空気が送風されて所望の温度に徐冷される。そして所定の時間が経過の後に、前回と同様に回転テーブル2が再び60°左回転し、成形用型Mは再び位置S1に到達して停止する。
この位置S6では、位置S4及び位置S5と同様に所望の温度に温度制御された循環空気が送風されて所望の温度に徐冷される。そして所定の時間が経過の後に、前回と同様に回転テーブル2が再び60°左回転し、成形用型Mは再び位置S1に到達して停止する。
この回転テーブル2の回転スタート時に、位置S1から位置S2への回転時と同様に、シャッター開閉用シリンダ10が稼動してシャッター11が上昇して、隔壁98Aの凹形状の切欠き部98Cが開かれた状態になり、成形用型Mが隔壁98Aを通過する。成形用型Mが隔壁98Aを通過後に、シャッター開閉用シリンダ10が稼動してシャッター11は下降して、隔壁98Aの凹形状の切欠き部97Cが閉ざされる。
そして、位置S1において成形用型Mは作業者により除材される。成形用型Mを除材後、位置S1の板ガラス21に成形用型Mを供給する。
以上の動作は、成形用型Mを1つ流動した場合であり、実際は連続、もしくは任意のタイミングで成形用型Mは供給されるので、シャッター11は回転テーブル2の回転開始直前に毎回上昇し、回転終了直後に下降する。
以上の動作は、成形用型Mを1つ流動した場合であり、実際は連続、もしくは任意のタイミングで成形用型Mは供給されるので、シャッター11は回転テーブル2の回転開始直前に毎回上昇し、回転終了直後に下降する。
以上に説明した回転テーブル2の1位置に付き60°ずつの左回転は、コントローラ4により例えば5秒の回転駆動時間と例えば85秒の停止時間の合計90秒のサイクルタイムに制御されて回転をする。よって、成形用型Mの除材供給に約90秒、成形用型Mへの紫外線照射時間が約3分、成形用型Mの徐冷時間が約4分30秒に設定されている。
また、プラスチックレンズの製造装置の動作において、隔壁96A,96Bと隔壁97A,97Bと外周側面部93に囲まれた活性エネルギー線照射エリアA2では、第1の温度調節部12が、成形用型Mの温度を均一に保つため、供給口99A及び排出口99Bから温度制御された循環空気を送風する。循環空気の温度は、成形用型Mに注入されたプラスチック組成物により異なるが、80〜120℃に温度制御した温風を成形用型Mに吹き付ける。すなわち、活性エネルギー線照射エリアA2は、成形用型Mに紫外線を照射すると共に紫外線の漏れ及び温風の漏れを防ぐために囲われたエリアである。
隔壁97A,97Bと隔壁98A,98Bと外周側面部93に囲まれた徐冷エリアA3では、第2の温度調節部13が、成形用型Mを徐冷するため、供給口99A及び排出口99Bから温度制御された循環空気を送風する。循環空気の温度は、急激に冷やすと成形用型Mのモールド型120,121とプラスチック組成物(プラスチックレンズ)123が剥がれてしまう為、50〜90℃に温度制御した温風を成形用型Mに吹き付ける。
すなわち、徐冷エリアA3は、成形用型Mを徐冷すると共に温風の漏れを防ぐために囲われたエリアである。
すなわち、徐冷エリアA3は、成形用型Mを徐冷すると共に温風の漏れを防ぐために囲われたエリアである。
なお、成形用型Mに温度制御した温風を吹き付けるのは、自然冷却の場合、成形用型Mに注入されたプラスチック組成物の種類や容積により冷却速度が変わってしまうことにより、重合されたプラスチックレンズの度数にバラツキが生じる等による歩留り低下を防ぐためである。
以上に説明したように、本実施形態のプラスチックレンズの製造装置によれば、以下の効果が得られる。
(1)回転テーブル2に載置されたプラスチック組成物が注入された成形用型Mが1回転する間にプラスチックレンズの製造が可能なり、コンパクトでスペース効率に優れたプラスチックレンズの製造装置を提供することができる。また、成形用型Mが停止した状態で活性エネルギー線が照射されると共に、回転テーブル2が回転することで、成形用型Mに対して異なる向きで複数回、活性エネルギー線(紫外線光)が照射される。さらに紫外線照射装置5〜8(紫外線ランプ51〜81)が成形用型Mの成形面に対して回転可能に構成されるので、紫外線ランプ51〜81位置を必要に応じて適宜回転調節することにより、内部歪みの発生を防止したプラスチックレンズを得ることができる。また、紫外線照射装置5〜8は、回転可能でなくても良く、この場合は、予め位置調節を行い固定すれば、同様の効果を得ることができる。
(2)紫外線照射装置5〜8が、紫外線ランプ51〜81の軸線cおよびdと、成形用型Mの略中心O1およびO2とが略交差するように位置設定されることにより、成形用型Mの中心部から紫外線光が均一に照射されと共に、紫外線ランプ51〜81が、成形用型Mが複数回停止する停止位置毎に、紫外線ランプの軸線が成形用型Mに対して異なる角度に配置されることにより、内部歪みの発生をより防止したプラスチックレンズを得ることができる。
(3)プラスチック組成物が注入された成形用型Mは、回転テーブル2を挟んだ上下両側から同時に紫外線光が照射されるので、短時間の内に、しかも内部歪みの発生を防止したプラスチックレンズを得ることができる。
(4)プラスチック組成物の注入された成形用型Mに照射される活性エネルギー線が、紫外線ランプ51〜81を用いた紫外線光であることにより、照度調整等の取り扱いが容易なプラスチックレンズの製造装置を提供することができる。
(1)回転テーブル2に載置されたプラスチック組成物が注入された成形用型Mが1回転する間にプラスチックレンズの製造が可能なり、コンパクトでスペース効率に優れたプラスチックレンズの製造装置を提供することができる。また、成形用型Mが停止した状態で活性エネルギー線が照射されると共に、回転テーブル2が回転することで、成形用型Mに対して異なる向きで複数回、活性エネルギー線(紫外線光)が照射される。さらに紫外線照射装置5〜8(紫外線ランプ51〜81)が成形用型Mの成形面に対して回転可能に構成されるので、紫外線ランプ51〜81位置を必要に応じて適宜回転調節することにより、内部歪みの発生を防止したプラスチックレンズを得ることができる。また、紫外線照射装置5〜8は、回転可能でなくても良く、この場合は、予め位置調節を行い固定すれば、同様の効果を得ることができる。
(2)紫外線照射装置5〜8が、紫外線ランプ51〜81の軸線cおよびdと、成形用型Mの略中心O1およびO2とが略交差するように位置設定されることにより、成形用型Mの中心部から紫外線光が均一に照射されと共に、紫外線ランプ51〜81が、成形用型Mが複数回停止する停止位置毎に、紫外線ランプの軸線が成形用型Mに対して異なる角度に配置されることにより、内部歪みの発生をより防止したプラスチックレンズを得ることができる。
(3)プラスチック組成物が注入された成形用型Mは、回転テーブル2を挟んだ上下両側から同時に紫外線光が照射されるので、短時間の内に、しかも内部歪みの発生を防止したプラスチックレンズを得ることができる。
(4)プラスチック組成物の注入された成形用型Mに照射される活性エネルギー線が、紫外線ランプ51〜81を用いた紫外線光であることにより、照度調整等の取り扱いが容易なプラスチックレンズの製造装置を提供することができる。
以上の実施形態において、以下のように変更して実施することもできる。
(変形例1)回転テーブル2は、回転テーブル2の回転中心の同心円上に回転中心を6等分した60°毎の平面位置に6つの板ガラス21を構成すると共に、サーボモータ3は回転軸32(回転テーブル2)の1回転を6つに分割した60°ずつ左回転に駆動をする場合で説明したが、回転テーブル2の分割数(板ガラス21の設置数)や回転軸32の1回転の分割数あるいは回転テーブル2の回転方向は、製造装置の所望のサイズや製造装置の生産能力を考慮した所望のサイクルタイム等により任意に設定することができる。
(変形例1)回転テーブル2は、回転テーブル2の回転中心の同心円上に回転中心を6等分した60°毎の平面位置に6つの板ガラス21を構成すると共に、サーボモータ3は回転軸32(回転テーブル2)の1回転を6つに分割した60°ずつ左回転に駆動をする場合で説明したが、回転テーブル2の分割数(板ガラス21の設置数)や回転軸32の1回転の分割数あるいは回転テーブル2の回転方向は、製造装置の所望のサイズや製造装置の生産能力を考慮した所望のサイクルタイム等により任意に設定することができる。
(変形例2)活性エネルギー線として紫外線ランプを用いた場合で説明したが、他の活性エネルギー線として公知のX線、電子線、可視光線等が挙げられ、光源としては公知のケミカルランプ、キセノンランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、フュージョンランプ等を適用することができる。
(変形例3)紫外線光を照射する活性エネルギー線照射エリアA2を、位置S2,S3を含む2つの位置にわたるエリアに配置した場合で説明したが、2つ以上の位置にわたるエリアを設定することができる。例えば、3つの位置にわたるエリアを設定した場合には、成形用型Mが停止する停止位置に配置される各紫外線照射装置の軸線が、紫外線光を照射する成形用型Mの略中心に対して回転した、互いに異なる位置に配置する。互いに異なる位置は、略60°の角度回転した3箇所の位置に配置されるのが好ましい。
(変形例4)プラスチック組成物は、2種以上の重合性化合物から構成されるプラスチックレンズ用組成物であり、単官能又は多官能の反応基を有するもので、分子内に一つ又は二つ以上のラジカル重合性二重結合を有する化合物であれば、どんな組み合わせの場合であっても良い。
1…プラスチックレンズの製造装置としての紫外線硬化装置、2…ロータリテーブルとしての回転テーブル、3…駆動手段としてのサーボモータ、4…コントローラ、5,6,7,8…活性エネルギー線装置としての紫外線照射装置、9…カバー、10…シャッター開閉用シリンダ、11…シャッター、12…第1の温度調節部、13…第2の温度調節部、21…投光部材としての板ガラス、32…回転軸、51,61,71,81…活性エネルギー線ランプとしての紫外線ランプ、91…上面ケース、92…下面ケース、94,95…照射窓、96A〜98A,96B〜98B…隔壁、96C〜98C…切欠き部、99A…供給口、99B…排出口、A1…供給排出部としての供給排出エリア、A2…活性エネルギー線照射部としての活性エネルギー線照射エリア、A3…徐冷部としての徐冷エリア、M…成型用型、S1,S2,S3,S4,S5,S6…位置、c,d…紫外線ランプの軸線。
Claims (5)
- プラスチック組成物の注入された成形用型に、活性エネルギー線を照射してプラスチック組成物を重合するプラスチックレンズの製造装置において、
前記成形用型を周回搬送するロータリテーブルと、
前記成形用型を前記ロータリテーブルに供給及び排出を行う供給排出部と、
前記ロータリテーブルに載置された前記成形用型に、活性エネルギー線ランプを有する活性エネルギー線装置から活性エネルギー線を照射する活性エネルギー線照射部と、
前記成形用型を徐冷する徐冷部とを備え、
前記ロータリテーブルの回転軸の周囲に、前記供給排出部と、前記活性エネルギー線照射部と、前記徐冷部とが、前記回転軸の回転方向に、この順番に配置され、
前記ロータリテーブルは、1回転を所定数に分割した所定の回転量ずつ、所定の停止時間を確保しうるサイクル時間で間欠回転し、
前記活性エネルギー線照射部は、前記ロータリテーブル上の前記成形用型が複数回停止する停止位置を有し、
前記活性エネルギー線ランプは、前記活性エネルギー線ランプの軸線が前記ロータリテーブルの回転軸に略向かう方向に配置され、且つ、前記複数回停止する停止位置で前記活性エネルギー線ランプの軸線と前記成形用型の中心とが略交差するように配置されたことを特徴とするプラスチックレンズの製造装置。 - 前記活性エネルギー線ランプは、
前記複数回停止する停止位置で前記活性エネルギー線ランプの軸線と、前記成形用型の中心とが略交差するように位置設定され、
且つ、前記成形用型と前記活性エネルギー線ランプの軸線の交差する相対角度が前記複数回停止する停止位置毎に各々異なるように配置されたことを特徴とする請求項1に記載のプラスチックレンズの製造装置。 - 前記活性エネルギー線装置は、前記活性エネルギー線ランプの軸線を前記複数回停止する停止位置における前記成形用型の略中心に対して回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のプラスチックレンズの製造装置。
- 前記活性エネルギー線照射部は、前記ロータリテーブルを挟んだ上下両側に前記活性エネルギー線装置を備え、
前記ロータリテーブルは、下側に配置された前記活性エネルギー線装置から照射された活性エネルギー線を透過する投光部材を、すくなくとも前記成形用型の載置位置に有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のプラスチックレンズの製造装置。 - 前記活性エネルギー線ランプは、紫外線光を照射する紫外線ランプからなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のプラスチックレンズの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005041720A JP2006224484A (ja) | 2005-02-18 | 2005-02-18 | プラスチックレンズの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005041720A JP2006224484A (ja) | 2005-02-18 | 2005-02-18 | プラスチックレンズの製造装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180107286A (ko) | 2016-03-30 | 2018-10-01 | 미쯔이가가꾸가부시끼가이샤 | 광학 재료용 중합성 조성물, 당해 조성물로부터 얻어지는 광학 재료 및 플라스틱 렌즈 |
US10723832B2 (en) | 2015-02-03 | 2020-07-28 | Mitsui Chemicals, Inc. | Polymerizable composition for optical material and optical material and plastic lens obtainable from same composition |
CN112571699A (zh) * | 2020-12-10 | 2021-03-30 | 马翠 | 一种自动化的镜片生产装置 |
-
2005
- 2005-02-18 JP JP2005041720A patent/JP2006224484A/ja not_active Withdrawn
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