JP2006224096A - 中空糸膜モジュール製造方法及び中空糸膜モジュール - Google Patents

中空糸膜モジュール製造方法及び中空糸膜モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】ハウジングへの収納、ヘッド等の取付が不要な中空糸膜モジュール及びその製造方法を提供する。
【解決手段】複数本の中空糸膜の端部を結束して、結束部端面において中空内部が開口する中空糸膜束を形成し、前記中空内部を通る経路用の第1開口部と、前記中空糸膜の膜外部を通る経路用の第2開口部とを備えるケース内に、前記中空糸膜束を収容し、前記中空糸膜束の結束部よりも内側に液状接着剤を注入して、前記液状接着剤の硬化により前記中空糸膜束を前記ケース内に封止固定し、前記結束部が、前記液状接着剤の前記中空糸膜の開口端面側への流出を防止する。
【選択図】図7

Description

本発明は、中空糸膜の膜分離作用を利用して、気体の加湿、除湿、分離、ならびに液体の分離等を行う中空糸膜モジュール製造方法及び中空糸膜モジュールに関するものである。
固体高分子型燃料電池は、イオン交換膜の保湿のため、反応ガス(水素等の燃料ガス、酸素等の酸化剤ガスなど)を加湿して運転する必要がある。この加湿手段としては、加湿用の中空糸膜モジュールを使用して燃料電池から排出される湿潤反応排ガスにより燃料電池に供給する反応ガスを加湿する方法がある(特許文献1参照)。
一般に、この種の中空糸膜モジュールは、円筒ケース内に詰めた中空糸膜の両端部をポッティング剤により封止した中空糸膜カートリッジを作成し、このカートリッジをハウジングケースに収納するか、あるいは、カートリッジの両端に流体集束用のヘッド(特許文献2参照)を取り付けて使用される。
この種の中空糸膜モジュールの製造工程について図11を参照して説明する。図11は、従来技術に係る中空糸膜モジュールの製造工程図である。ただし、図11では、各工程における中空糸膜モジュールの状態のみを模式的断面図で示している。
まず始めに、図11(a)に示すように、複数の中空糸膜402をケース403内に充填する。
次に、図11(b)に示すように、エポキシ樹脂等の封止剤(ポッティング剤)を充填して封止部404を作成する。なお、図中405は封止剤が漏れないようにケース403の端部に固定した蓋である。
そして、図11(c)に示すように、封止部404の硬化後、ケース403の両端部において、封止部404の一部を含む位置で、蓋405ごと、ケース403の両端を切り落とす。
これにより、中空糸膜402の中空内部のみが開口されるようにして、開口部406が形成される。
特開2003−112016号公報 特開2004−154772号公報
上述のように、従来の中空糸膜モジュールで使用される中空糸膜カートリッジは、中空糸膜束の両端部をケースごと切断して開口端面を形成しているため、中空糸膜カートリッジを更にハウジングに収納したり、両端にヘッドを取付けて、流体の流通口を設ける必要があった。
このような中空糸膜モジュールは、開口端面の精度やヘッド部の取付精度によって、組立時の流通口の位置のズレ等が大きくなるため、モジュールの流通口と燃料電池の流通口とを直接連結させることができなかった。すなわち、中空糸膜モジュールの流通口と燃料
電池側の流通口とは、途中に設けられたガス配管等を介して連結する必要があった。
一方、固体高分子型燃料電池の用途として、最近では、例えば、モバイル用途向けの小出力タイプの燃料電池が提案されている。この種の燃料電池は、発電量が総じて小さいことから、供給される反応ガス流量も少なくなる。したがって、この種の燃料電池においては、燃料電池自体の小型化が最大の課題であり、これに使用される加湿用の中空糸膜モジュールも極力小型のものが要求されている。
本発明は、上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ハウジングへの収納、ヘッド等の取付が不要な中空糸膜モジュール及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明における中空糸膜モジュール製造方法は、複数本の中空糸膜の端部を結束し、結束部端面で中空糸膜の中空内部が開口する中空糸膜束を形成する工程と、前記中空内部を通る経路用の第1開口部と前記中空糸膜の膜外部を通る経路用の第2開口部とを備えるケース内に前記中空糸膜束を収容する工程と、前記中空糸膜束の前記結束部よりも内側に液状接着剤を注入し、該液状接着剤の硬化により前記中空糸膜束を前記ケース内に封止固定する工程と、を有し、前記結束部が、前記液状接着剤の前記中空糸膜束の前記結束部端面側への流出を防止することを特徴とする。
このように、中空糸膜モジュールの製造において、中空糸膜束を予め作成しておき、これをモジュールケース内に収容して液状接着剤で固定するときに、結束部が液状接着剤の結束部端面側への流出を防止するので、従来のように、液状接着剤(ポッティング剤)が硬化した後に、中空糸膜の中空内部を開口させるために、硬化した部分を切断する必要がない。
本発明の好ましい態様によれば、前記ケースが、前記液状接着剤の注入口及び排出口を備え、硬化した前記液状接着剤により該注入口及び該排出口が塞がれることを特徴とする。
このように、ケース自体に接着剤用の注入口が設けられるので、別途注入専用の冶具等を用いたり、液状接着剤の注入のために流体用の入口や出口を工夫して利用する必要もない。また、注入口及び排出口は、硬化した液状接着剤が塞ぐので、これらからの流体の漏れを防ぐことができ、製品としての支障は生じない。
本発明の好ましい態様によれば、前記ケース内の中空糸膜充填領域において、液状接着剤を充填する領域における前記ケースの内壁と前記中空糸膜束の最外周との隙間が、液状接着剤を充填する領域以外の領域における前記ケースの内壁と前記中空糸膜束の最外周との隙間よりも大きいことを特徴とする。
このように、液状接着剤を充填する領域のケース内壁と膜束外周との隙間が大きいので、接着剤の回り込みがスムーズに生じ、また、膜分離を行う領域のケース内壁と膜束外周との隙間が小さいので、膜分離に関与せずに流出してしまう流体量を減らすことができる。
したがって、液状接着剤の充填不足による不具合の低減及び加湿効率の向上を図ることができる。
前記ケースは金属材料からなるものであってもよい。
また、前記金属材料は、アルミニウム、ステンレス鋼、マグネシウム、もしくはそれらの合金であってもよい。
燃料電池の一般的な構成としては、概ね、燃料電池スタック、集電板、締結板等が挙げられる。燃料電池スタックは、セパレータを介して積層される複数の燃料電池セルから構成されており、集電板は、燃料電池スタックの積層方向の両側に重ねられ、燃料電池スタックの内部で発生した電流を捕集して外部への電力の供給を可能にする。締結板は、集電板のさらに外側に重ねられ、ボルト等によって燃焼スタックと集電板とを積層方向の両側から締め付ける。
そこで、中空糸膜モジュールを燃料電池スタックと一体化して燃料電池の反応ガスの加湿用に用いる場合において、ケースを金属材料からなるものとすれば、その電気伝導性により、ケースに適宜な配線を施して集電板としての機能をもたせることが可能となる。また、ケースの剛性が高められるので、締結板によらずに中空糸膜モジュールによって直接締め付けを行うことが可能となる。さらに、その熱伝導性により、発電によって発生する熱を中空糸膜モジュールを介して放熱することも可能となる。
したがって、集電板、締結板等が不要となり、部材点数の削減、燃料電池システムの小型化、単純化を図ることができる。
上記目的を達成するために、本発明における中空糸膜モジュールは、
複数本の中空糸膜によって形成される中空糸膜束と、該中空糸膜束を収容するケースとを備える中空糸膜モジュールであって、
ケース内壁と前記中空糸膜間との間に充填された液状接着剤が硬化することによって形成される、前記中空糸膜束を前記ケース内に封止固定する中空糸膜束固定部と、
前記複数本の中空糸膜を結束する結束部であって、結束部端面において前記中空糸膜の中空内部を開口し、かつ、前記液状接着剤が前記結束部端面側に流出するのを防止する結束部と、
を備えることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記中空糸膜束と前記ケースの内壁との間に前記液状接着剤を案内する溝が、前記ケース内壁の前記液状接着剤が充填される領域に設けられていることを特徴とする。
このように、液状接着剤が充填される領域において、例えば、ケースの内壁面上に溝を設けることにより、液状接着剤の該ケース内壁面上への回り込みがスムーズとなる。
したがって、液状接着剤の充填不足による不具合を低減することができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記ケース内の中空糸膜充填領域において、液状接着剤を充填する領域における前記ケースの内壁と前記中空糸膜束の最外周との隙間が、液状接着剤を充填する領域以外の領域における前記ケースの内壁と前記中空糸膜束の最外周との隙間よりも大きいことを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記ケースが、取付相手に対する中空糸膜モジュールの取付位置を決めるための位置決め手段と、ケース外部と前記中空糸膜の中空内部とを流通させる第1開口部と、ケース外部と前記中空糸膜の膜外部とを流通させる第2開口部とを一体的に備えることを特徴とする。
このように、燃料電池等の取付相手に対する位置決め手段と、流路を形成する開口部とがケース上に一体的に設けられているので、位置決め手段に対する開口部の位置精度を高くすることができる。
また、位置決め手段と開口部との位置精度が高くなるので、取付相手の開口部とモジュールの開口部とを、従来のように途中に別途設けられたガス配管等を介することなく、直接、精度良く連結することができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記ケースが、厚み方向で2分割される構成であることを特徴とする。
例えば、モジュールケースを厚み方向で2分割されたケース本体とケース蓋とを貼り合わせる構成とすることにより、1枚のケース蓋上に取付相手への位置決め手段と流路を形成する開口部とを形成して、位置決め手段と開口部との位置精度を高くすることができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記複数本の中空糸膜の両端が、まとめて結束され、前記ケースが、前記中空糸膜束の前記結束部の端面側に、ケース外部とケース内部とを連通する入口及び出口を備えており、該ケース内には、該入口が前記中空糸膜の一端とのみ流通し、該出口が前記中空糸膜の他端とのみ流通するように前記ケース内部を仕切る仕切り部材が備えられていることを特徴とする。
このように、仕切り部材により入口と出口とを仕切ることにより、中空糸膜の中空内部を通る流路を形成することができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記ケースが、前記仕切り部材と前記結束部との間に接着剤を注入するための手段を有することを特徴とする。
このように、仕切り部材と結束部との間に接着剤を注入することにより、中空糸膜の中空内部を通る経路の密封性を高めることができる。
前記ケースは金属材料からなるものであってもよい。
また、前記金属材料は、アルミニウム、ステンレス鋼、マグネシウム、もしくはそれらの合金であってもよい。
以上説明したように、本発明の中空糸膜モジュール及び製造方法は、従来のようにポッティング部を切断する等の工程が不要であり、また、モジュールをハウジングへ更に収納したり、ヘッド等を取付ける必要がないので、部材点数の削減を図ることができ、したがって、省スペース、モジュールの小型化にも寄与することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールにつ
いて説明する。図1(a)は、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的斜視図である。図1(b)は、図1(a)において矢印Aの方向から見た本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的平面図である。図1(c)は、図1(a)において矢印Bの方向から見た本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的正面図である。図2(a)は、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールの図1(c)のC−C断面の模式図である。図2(b)は本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールの図1(b)のD−D断面の模式図である。
本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュール1は、中空糸膜束2と、ケース3と、を備える。
中空糸膜束2は、複数の中空糸膜4を束ね、各中空糸膜4の両端面を開口した状態で、その両端部を例えばシリコン、ウレタン等の柔軟性のある弾性材料で結束(結束部5)している。
略六面体形状のケース3には、流体を中空糸膜4の膜内部に流通させるための一対の第1開口部61、62と、流体を中空糸膜の膜外部に流通させるための一対の第2開口部71、72とが設けられている。
ケース3には中空糸膜モジュール1を燃料電池等の取付相手(図示せず)に取付けるためのピン穴8が設けられており、該ピン穴8に通したネジ等により、中空糸膜モジュール1と取付相手とを積層して一体に組付け締結することができる。
本実施例においては、取付相手への取付手段としてピン穴を用いているが、例えば、モジュールケースに設けた凸部と取付相手に設けた凹部とを嵌合させることにより取付ける等の、他の位置決め手段を用いることも可能である。
さらに、開口部と取付用ピン穴とが、モジュールケース3に一体的に設けられているので、これらの位置精度を高くすることができ、また、位置精度が高いことにより中空糸膜モジュール1の開口部と取付相手側のガス導入・排出口とを、ガス配管等を介さずに直接連結することができる。したがって、部材点数の削減、ガス流路の密封性の向上を図ることができ、更には、省スペース、モジュールの小型化にも寄与する。
弾性材料からなる結束部5は、第1開口部61と第2開口部71との間、及び第1開口部62と第2開口部72との間に配置されている。
結束部5と第2開口部71、72との間には、例えば、エポキシ、ウレタン等の液状接着剤が充填され、液状接着剤の硬化により中空糸膜束2はケース内に封止固定される(固定部9)。
ケース3の内部空間は、結束部5及び固定部9により、ケース内壁面と中空糸膜の中空内部が開口した結束部5の端面とにより形成される空間と、ケース内壁面と中空糸膜4の膜外壁面と固定部9とにより形成される空間とに分割される。
こうして、第1開口部61、62と、ケース内壁面及び結束部端面により形成される空間と、中空糸膜4の中空内部とにより、第1の経路が形成され、第2開口部71、72と、ケース内壁面、中空糸膜膜外壁面及び固定部9とにより形成される空間とにより、第2の経路が形成される。
ケース3としては、一般的な材料である樹脂材製のものも採用することができるが、中
空糸膜モジュール1を燃料電池の反応ガスの加湿用として燃料電池スタックに積層して使用する場合には、ケース3として金属材料、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、マグネシウム、もしくはこれらの合金からなるものを採用することにより、中空糸膜モジュール1を燃料電池スタックの集電板および締結板としても機能させることができる。
すなわち、中空糸膜モジュールのケースとして一般的な材料である樹脂材製のものを用いた場合、燃料電池スタックの内部で発生した電流を捕集して外部に供給するためには別途集電板を用いる必要があり、また樹脂製ケースの強度の関係上締結板が必要となる。そのため、燃料電池システムとして大きくなってしまうとともに、構成が複雑となってしまうおそれがある。
そこで、ケース3を金属材料からなるものとすれば、ケース3に適宜な配線を施すことで、その電気伝導性により中空糸膜モジュール1を集電板として機能させることが可能となる。
また、剛性が高められるので、複数の燃料電池セルが積層されて構成される燃料電池スタックの締め付けを、締結板によらずに中空糸膜モジュールによって直接行うことができる。締め付けは、例えば、ピン穴8にボルト等の締結用部材を通すことで行うことができる。
さらに、その熱伝導性により、発電によって発生する熱の放熱を中空糸膜モジュールを介して行うことが可能となる。
したがって、集電板、締結板等が不要となり、部材点数の削減、燃料電池システムの小型化、単純化を図ることができる。
また、金属製のケース表面には金メッキ処理等を施すことにより、中空糸膜モジュールの耐食性を向上させることができる。
次に、以上のように構成された中空糸膜モジュールの使用方法について説明する。
まず、水蒸気を含む空気等の気体や水(以下「気体等」という)を、一方の第1開口部61からケース3内部に送り込む(矢印E)。ケース3内部に送り込まれた気体等は、中空糸膜4の中空内部を通って、他方の第1開口部62から排出される。
一方、加湿対象気体を、一方の第2開口部71からケース3内部に送り込む(矢印F)。ケース3内部に送り込まれた気体等は、中空糸膜4の膜外部を通って、他方の第2開口部72から排出され、燃料電池等の取付相手内へ送り込まれる。
このようにすることによって、水蒸気を含んだ気体等が中空糸膜4の中空内部を通過する過程で、気体等に含まれる水分が膜を透過して中空糸膜4の膜外部に排出される。従って、加湿対象気体は、中空糸膜4の膜外部を通る過程で加湿されて、取付相手内へ送り込まれることになる。
なお、これまでの説明では、中空糸膜4の中空内部側に水蒸気を含む気体等を流し、中空糸膜4の外部側に加湿対象気体を流す場合を説明したが、これとは逆に、中空糸膜4の外部側に水蒸気を含む気体等を流し、中空糸膜4の中空内部側に加湿対象気体を流すようにしても、加湿対象気体を加湿できることは言うまでもない。
また、本実施例においては、中空糸膜の膜分離作用を利用した気体の加湿を行う場合に
ついて説明したが、該膜分離作用を利用した気体の除湿、流体中の異物の除去、分離等を行うことも可能である。
また、燃料電池の反応ガスの加湿用に使用する場合には、上述したように、ケース3を金属材料からなるものとすることにより、燃料電池スタックで発生する電流の捕集、燃料電池スタックの締め付け、発電によって発生する熱の放熱等が可能となり、燃料電池スタックの集電板および締結板としても機能させることができる。
次に、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールに使用する中空糸膜束の製造方法について図3〜図5を参照して説明する。図3は、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールに使用する中空糸膜束の製造に使用する治具の模式図である。図4は、中空糸膜束の結束部の中空糸膜開口端面の模式的斜視図である。図5は、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールに使用する中空糸膜束の模式的製造工程図である。
図3に示すように、中空糸膜製造用冶具は、冶具本体12と冶具蓋13とからなる。当該冶具は、例えば、アクリル樹脂系の材料からなる。
冶具本体12及び冶具蓋13にフッ素系離型剤を塗布し、中空糸膜4を複数束ねて封入する(図5(a))。治具蓋13はタッピングネジ14等で治具本体12に固定する。
中空糸膜4を治具の端面で切断する。中空糸膜4を揃えて、その両端をエポキシ等の接着剤で封止する(封止部15)。
接着剤の硬化後、シリコン挿入用のノズル16を一方のポッティング箇所に固定し、治具を回転式のポッティング装置(図示せず)に固定する。
ポッティング装置を起動し、シリコンを冶具本体12と冶具蓋13との間に流し込み、シリコンの充填を行う(図5(b))。余分なシリコンは脇に流れ出る(矢印G)。
30分間室温で回転させた後、60℃の恒温槽内にて3時間保持する。
反対側も同様にシリコンポッティングを行う。
冶具蓋13を取り外し、封止部15端面付近をカッターで切断する。短冊を冶具本体12から取り出し、ポッティング部(結束部5)が2〜3mmとなるようにカッターで切断する(図5(c))。治具はアクリル製のケースであり、また、離型剤の効果により、ポッティング部が冶具にくっつくことなく中空糸膜束2を取外すことができる。
このようにして製造された中空糸膜束2の結束部5の端面を図4に示す。図に示すように、中空糸膜4の膜外壁間はポッティング剤により封止されており、端面において中空糸膜4の中空内部のみが開口している。
次に、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールの製造方法について図6及び図7を参照して説明する。図6は、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールの概略構成を説明する模式的斜視図である。図7は、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的製造工程図である。なお、図7(a)は、中空糸膜束を収容する前のケース本体を示す模式的平面図であり、図7(b)は、ケース本体に中空糸膜束を収容した状態を示す模式的平面図であり、図7(c)は、ケース本体にケース蓋を接着した状態を示す模式的透視平面図である。
略六面体のケース3は、ケース蓋31と、ケース本体32とからなる。ケース本体32は、中空糸膜束2を収容するための膜収容部22を有する。
膜収容部22は、ケース蓋31との合わせ面方向に開口しており、ケース蓋31とケース本体32との接着により、中空糸膜束2を収容する空間をケース3内部に形成する。
上述の如く製造した中空糸膜束2をケース本体32の膜収容部22に収容し、ケース蓋31をケース本体32に接着する。
中空糸膜束2の結束部5は、その外周面全体がケース3の内壁に密着して収容される。
ケース3には、第2開口部71,72、液状接着剤の注入口10、液状接着剤の排出口11が、中空糸膜束2の結束部5の収容箇所よりも内側に設けられており、中空糸膜4の充填領域とケース3の外部とを連通している。
第2開口部71は、中空糸膜束2の一方の結束部5の側に、第2開口部72は、中空糸膜束2の他方の結束部5の側に、それぞれ設けられる。注入口10は、一方の結束部5と第2開口部71との間、及び他方の結束部5と第2開口部72との間にそれぞれ1つずつ設けられる。排出口11は、各注入口10と第2開口部71、72との間にそれぞれ一対ずつ設けられる。膜収容部22の底面には、注入口10と排出口11との間に、液状接着剤の膜収容部22上への回り込みを助けるための溝92が設けられる。
液状接着剤を注入口10からケース3内部に流し込む(矢印H)。流し込まれた液状接着剤は、中空糸膜4の開口端面側が結束部5により密封されているため、排出口11からオーバーフローすることになる(矢印I)。液状接着剤が排出口11からオーバーフローして排出口11が液状接着剤で満たされるまで、液状接着剤を流し込み、硬化させる。注入口10及び排出口11は硬化した接着剤により塞がれる(固定部9)。
このように、本実施例に係る中空糸膜モジュール1は、中空糸膜束2を予め作成しておき、これをモジュールケース3内に収容して液状接着剤で固定するときに、結束部5が液状接着剤の結束部端面側への流出を防止することにより製造されるため、従来のように、液状接着剤(ポッティング剤)が硬化した後に、中空糸膜の中空内部を開口させるために、硬化した部分を切断する必要がない。
従来は、中空糸膜の開口部を形成するためにポッティング部で切断する等していたため、取付相手の流入出口に適合する開口部を形成することが困難であった。そのため、取付相手の流入出口に適した開口部を備えたハウジングにモジュールを収納したり、該開口部を備えたヘッド等をモジュールの開口部に別途取付けたりする必要があった。しかし、本発明に係る中空糸膜モジュールは、取付相手の適した開口部をモジュールケース自体に予め設けることができるので、従来のように、モジュールを更にハウジングに収納したり、ヘッド等を取り付ける必要がなく、部材点数の削減、省スペース、モジュールの小型化を図ることができる。
中空糸膜束2の結束部5は、その幅や高さが中空糸膜収容部22よりも小さいと、注入された液状接着剤が結束部5の端面側に漏れ出したり、逆に、収容部22よりも大き過ぎると、充填した中空糸膜4が潰れたり、収容部22に収まらない等の問題が生じる。このため、結束部5の幅や高さの寸法は、収容部22のそれよりも3〜15%、好ましくは5〜7%大きく設定される。
結束部5の端面とケース3の内壁とによって形成される空間24は、ケース蓋31に設
けられた第1開口部61、62を介してケース3の外部と連通している。したがって、中空糸膜4の中空内部は、空間24及び第1開口部61、62を介してケース3の外部と連通している。
本実施例は、厚み方向で2分割されたケース蓋31とケース本体32とを貼り合わせる構成とし、ケース蓋31上に取付相手への取付用ピン穴8と開口部61、62とを形成しているため、取付位置に対する開口部の位置精度を高くすることができる。したがって、位置決め手段と気体流通の開口部とが別々の部材で構成されている従来タイプのモジュールにおいて生じていた、組付け時のズレ等による誤差の影響を受けることがない。
更に、図8を参照して、本発明の第2の実施例に係る中空糸膜モジュールを説明する。図8(a)は、本発明の第2の実施例に係る中空糸膜モジュールに使用するU字形中空糸膜束の模式的平面図である。図8(b)は、本発明の第2の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的透視平面図である。
本発明の第2の実施例に係る中空糸膜モジュール101においては、中空糸膜束としてU字形中空糸膜束102が使用される。
図8(a)に示すように、U字形中空糸膜束102は、複数の中空糸膜104がU字形に束ねられ、その端部が例えばシリコン、ウレタン等の柔軟性のある弾性材料で結束(結束部105)されている。中空糸膜104の中空内部は、結束部105の端面で開口している。
図8(b)に示すように、第1開口部161、162はいずれも、モジュールケース103の、U字形中空糸膜束102の結束部105の中空糸膜開口端面側に設けられており、流体をケース103内部の中空糸膜104の中空内部が開口している側に流通させる。
また、一方の開口部161から流入された流体が、中空糸膜104の中空内部を流通することなく、他方の開口部162から排出されることがないように、仕切り板151がケース内部に設けられている。
仕切り板152は、U字形中空糸膜束102の最も内側の中空糸膜と結束部105とにより囲まれる位置で、ケース103内部の空間を仕切っている。流体を中空糸膜外部に流通させる第2開口部171、172は、流体が仕切り板152を迂回して膜外部全体に流れるように(矢印J)、いずれも結束部105側に設けられている。
液状接着剤の注入口110及び排出口111は、結束部105と第2開口部171、172との間に、仕切り板152を挟んで、ケース103の両側に一対ずつ設けられている。
本実施例に係る中空糸膜モジュールにおいては、液状接着剤の充填領域が結束部5と仕切り板152とによって仕切られているため、仕切り板152を挟んで一方の側に設けられた注入口110により注入された液状接着剤は、仕切り板152を挟んで一方の側に設けられた排出口111からオーバーフローし、仕切り板152を挟んで他方の側に設けられた注入口110により注入された液状接着剤は、仕切り板152を挟んで他方の側に設けられた排出口111からオーバーフローすることになる。
上記以外の本実施例に係る中空糸膜モジュールの製造方法、及び、その使用方法は、第1の実施例と同様なので、その説明は省略する。
更に、図9を参照して、本発明の第3の実施例に係る中空糸膜モジュールを説明する。図9(a)は、本発明の第3の実施例に係る中空糸膜モジュールのケース蓋の模式的平面図である。図9(b)は、本発明の第3の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的透視平面図である。図9(c)及び図9(d)は、本発明の第3の実施例に係る中空糸膜モジュールの接着剤注入用孔近傍の模式的一部拡大透視平面図である。
図9(c)に示すように、例えば、結束部205の製造時の誤差等により、仕切り板251と結束部205との間に隙間が生じた場合、一方の開口部261から流入した流体の一部が、中空糸膜の中空内部を通過することなく、該隙間から他方の開口部262側へ流出してしまうことがある(図9(c)中の矢印)。そうすると、一部の流体は膜処理がなされないまま排出されることとなり、モジュールの膜処理効率の低下をもたらす。
本発明の第3の実施例に係る中空糸膜モジュール201は、図9(a)に示すように、ケース蓋231に接着剤注入用孔291が設けられている。
接着剤注入用孔291は、図9(b)に示すように、中空糸膜束の結束部205と仕切り板251とが隣接する箇所をケース外部に開放する位置及び形状で設けられている。なお、本実施例のその他の構成については、上記第2の実施例と同様なので、その説明を省略する。
本実施例に係る中空糸膜モジュールは、まず、第2の実施例と同様に中空糸膜束を液状接着剤によりケース内に封止固定する。この際、液状接着剤が接着剤注入用孔291から流出しないようにするために、孔291は結束部205の一部のみを開放するものとし、孔291と中空糸膜固定部との間は結束部205により封止された状態とする。
その後、接着剤注入用孔291から結束部205と仕切り板251との間の隙間に接着剤を注入して、該隙間を塞ぐ(299)。
このように、仕切り板251と結束部205との間の隙間を塞ぐことにより、流入された流体が中空糸膜の中空内部を通過せずに排出されるのを防ぐことができる。したがって、モジュールの膜処理効率の低下を防ぐことができる。
更に、図10を参照して、本発明の第4の実施例に係る中空糸膜モジュールを説明する。図10(a)は、比較例としての、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的透視平面図である。図10(b)は、本発明の第4の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的透視平面図である。
膜充填容量の少ない小型加湿膜モジュールの設計は、一層のコンパクト化の要請から、モジュールケースの内壁の幅寸法と中空糸膜束の幅寸法との差を小さくする様に行うのが一般的である。
しかしながら、例えば、モジュールケース3の内壁の幅寸法と中空糸膜束2の幅寸法との差が小さい場合(モジュールケース3の内壁と中空糸膜束2の最外周との隙間が小さい場合)には、液状接着剤を充填する際、ケース内で接着剤がスムーズに回り込まず、例えば注入口10側の接着剤排出口11aからの接着剤のオーバーフローが主となり、注入口と反対側の充填領域(隙間K)で接着剤の充填不足による不具合が起こり易い問題がある。
一方、モジュールケース3内の幅寸法と中空糸膜束2の幅寸法との差が大きい場合(モジュールケース3の内壁と中空糸膜束2の最外周との隙間が大きい場合)には、接着剤の回り込みはスムーズに生じるものの、中空糸膜束2の最外周とケース内壁との隙間(隙間L)を流体が流れ易くなる(バイパス作用)。すなわち、この隙間Lを流れる流体は中空糸膜による水蒸気の透過に関与しないので、膜束内を流れる流体流量の減少による加湿量の低減(モジュール全体の加湿効率の低下)をもたらす。
すなわち、中空糸膜モジュールの寸法形状において、接着剤を充填する領域に適した寸法形状と、膜分離を行う領域に適した寸法形状とは、相反すると言える。
そこで、本発明の第3の実施例に係る中空糸膜モジュール301においては、ケース内の幅寸法について、接着剤の充填領域では幅を大きく(ケース内壁と中空糸膜束外周との隙間Mを大きく)し、この領域より内側の膜分離を行う領域では幅を小さく(ケース内壁と中空糸膜束外周との隙間Nを小さく)設定している。
したがって、接着剤充填領域においては、隙間Mが広いので接着剤の回り込みがスムーズとなり、接着剤充填不良が低減され、膜分離を行う領域においては、隙間Nが狭いので流体が中空糸膜間に入り込みやすくなり、水蒸気透過に関与しないバイパス流体量が低減され、水蒸気の加湿効率が向上される。
本実施例に係る中空糸膜モジュールの製造方法及び使用方法は、第1の実施例と同様なので、その説明は省略する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的説明図である。 図2は、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的一部拡大断面図である。 図3は、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールに使用する中空糸膜束の製造に使用する治具の模式図である。 図4は、中空糸膜束の結束部の中空糸膜開口端面の模式的斜視図である。 図5は、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールに使用する中空糸膜束の模式的製造工程図である。 図6は、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールの概略構成を説明する模式的斜視図である。 図7は、本発明の第1の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的製造工程図である。 図8は、本発明の第2の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的説明図である。 図9は、本発明の第3の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的説明図である。 図10は、本発明の第4の実施例に係る中空糸膜モジュールの模式的説明図である。 図11は、従来技術に係る中空糸膜モジュールの製造工程図である。
符号の説明
1 中空糸膜モジュール
2 中空糸膜束
3 ケース
31 ケース蓋
32 ケース本体
4 中空糸膜
5 結束部
61、62 第1開口部
71、72 第2開口部
8 ピン穴
9 固定部
10 注入口
11 排出口
11a、b 排出口
12 冶具蓋
13 冶具本体
14 タッピングネジ
15 封止部
16 ノズル
92 溝
22 膜収容部
24 空間
101 中空糸膜モジュール
102 U字形中空糸膜束
103 ケース
105 結束部
110 注入口
111 排出口
151、152 仕切り板
161、162 第1開口部
171、172 第2開口部
201 中空糸膜モジュール
205 結束部
231 ケース蓋
251 仕切り板
261、262 第1開口部
291 接着剤注入用孔
299 接着剤
301 中空糸膜モジュール
402 中空糸膜
403 ケース
404 封止部
405 蓋
406 開口部

Claims (14)

  1. 複数本の中空糸膜の端部を結束し、結束部端面で中空糸膜の中空内部が開口する中空糸膜束を形成する工程と、
    前記中空内部を通る経路用の第1開口部と前記中空糸膜の膜外部を通る経路用の第2開口部とを備えるケース内に前記中空糸膜束を収容する工程と、
    前記中空糸膜束の前記結束部よりも内側に液状接着剤を注入し、該液状接着剤の硬化により前記中空糸膜束を前記ケース内に封止固定する工程と、を有し、
    前記結束部が、前記液状接着剤の前記中空糸膜束の前記結束部端面側への流出を防止することを特徴とする中空糸膜モジュール製造方法。
  2. 前記ケースが、前記液状接着剤の注入口及び排出口を備え、硬化した前記液状接着剤により該注入口及び該排出口が塞がれることを特徴とする請求項1に記載の中空糸膜モジュール製造方法。
  3. 前記ケース内の中空糸膜充填領域において、液状接着剤を充填する領域における前記ケースの内壁と前記中空糸膜束の最外周との隙間が、液状接着剤を充填する領域以外の領域における前記ケースの内壁と前記中空糸膜束の最外周との隙間よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の中空糸膜モジュール製造方法。
  4. 前記ケースが金属材料からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の中空糸膜モジュール製造方法。
  5. 前記金属材料は、アルミニウム、ステンレス鋼、マグネシウム、もしくはそれらの合金であることを特徴とする請求項4に記載の中空糸膜モジュール製造方法。
  6. 複数本の中空糸膜によって形成される中空糸膜束と、該中空糸膜束を収容するケースとを備える中空糸膜モジュールであって、
    ケース内壁と前記中空糸膜間との間に充填された液状接着剤が硬化することによって形成される、前記中空糸膜束を前記ケース内に封止固定する中空糸膜束固定部と、
    前記複数本の中空糸膜を結束する結束部であって、結束部端面において前記中空糸膜の中空内部を開口し、かつ、前記液状接着剤が前記結束部端面側に流出するのを防止する結束部と、
    を備えることを特徴とする中空糸膜モジュール。
  7. 前記中空糸膜束と前記ケースの内壁との間に前記液状接着剤を案内する溝が、前記ケース内壁の前記液状接着剤が充填される領域に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の中空糸膜モジュール。
  8. 前記ケース内の中空糸膜充填領域において、液状接着剤を充填する領域における前記ケースの内壁と前記中空糸膜束の最外周との隙間が、液状接着剤を充填する領域以外の領域における前記ケースの内壁と前記中空糸膜束の最外周との隙間よりも大きいことを特徴とする請求項6又は7に記載の中空糸膜モジュール。
  9. 前記ケースが、取付相手に対する中空糸膜モジュールの取付位置を決めるための位置決め手段と、ケース外部と前記中空糸膜の中空内部とを流通させる第1開口部と、ケース外部と前記中空糸膜の膜外部とを流通させる第2開口部とを一体的に備えることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の中空糸膜モジュール。
  10. 前記ケースが、厚み方向で2分割される構成であることを特徴とする請求項6〜9のい
    ずれかに記載の中空糸膜モジュール。
  11. 前記複数本の中空糸膜の両端が、まとめて結束され、
    前記ケースが、前記中空糸膜束の前記結束部の端面側に、ケース外部とケース内部とを連通する入口及び出口を備えており、
    該ケース内には、該入口が前記中空糸膜の一端とのみ流通し、該出口が前記中空糸膜の他端とのみ流通するように前記ケース内部を仕切る仕切り部材が備えられていることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の中空糸膜モジュール。
  12. 前記ケースが、前記仕切り部材と前記結束部との間に接着剤を注入するための手段を有することを特徴とする請求項11に記載の中空糸膜モジュール。
  13. 前記ケースが金属材料からなることを特徴とする請求項6〜12のいずれかに記載の中空糸膜モジュール。
  14. 前記金属材料は、アルミニウム、ステンレス鋼、マグネシウム、もしくはそれらの合金であることを特徴とする請求項13に記載の中空糸膜モジュール。
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