JP2006213083A - スクータ型自動二輪車のガード構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガード部材が小型軽量でありながら、車両転倒時にエンジンに外力を直接与えることなく、車体及びエンジンを適切に保護する。
【解決手段】 スイング式のパワーユニット50のエンジン20とは別体のマフラ取り付け用ブラケット30が右側クランクケース21Rの後部に取り付けられ、マフラ取り付け用ブラケット30には、ガード部材40が支持固定される。ガード部材40は、板状部材41と板状部材41から右方に延設された延出部42とが一体に形成されて成り、板状部材41と延出部42とで正面視ロ字状の閉ループが形成される。パワーユニット50は、正面視で、後輪54の下部54aとガード部材40の延出部42とに外方から当接する仮想の直線L1に対して、正面視における車両中心側に位置する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、U字状の足通し空間を有すると共に、スイングユニット型のパワーユニットを有するスクータ型自動二輪車のガード構造に関する。
従来、自動二輪車においては、一般に、車両転倒時に車体及びエンジンを保護するためのガード部材が設けられる。例えば、下記特許文献1の自動二輪車では、金属パイプ製のガード部材が、車体フレームに取り付けられる。また、下記特許文献2の自動二輪車では、ガード部材としてのマフラーカバーが、車体フレームに取り付けられる。
実開昭52−61841号公報 実開昭56−69587号公報
しかしながら、特に、スクータ型自動二輪車においては、通常、車体が樹脂製のカバーで覆われているため、ガード部材を車体フレームに取り付けることが容易でない。さらに、エンジンを含むパワーユニットが後輪と共に上下に揺動するスイングユニット型のスクータ型自動二輪車においては、車体フレームが車体後部においてエンジンの上側を通っていることから、主に車体後部を保護するためには、エンジン上方の車体フレームとエンジン下部とを繋ぐ大型のガード部材を取り付ける必要があり、ガード部材が重くなるだけでなく、2人乗りの自動二輪車においてはピリオンライダの邪魔になるおそれがある。
また、仮に、ガード部材をエンジン本体に直接取り付けた場合、車両転倒時にガード部材が受ける衝撃がエンジン本体に直接伝達されることになるため、エンジン本体が損傷するおそれがある。
ところで、スクータ型自動二輪車は、一般に、エンジンの配置位置が低く、車輪外径は小さい。従って、車体及びエンジンを適切に保護する上で、ガード部材の配置、形状の設定は重要である。一方、スクータ型自動二輪車は、車両単体としての重心は低いが、車両の絶対的な重さが軽いため、乗員が乗車したときは、乗員を含めた重心は高くなる。そのため、車両が転倒することは少なからずあり得、これらを考慮してガード部材の構成を検討する重要性は高い。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ガード部材が小型軽量でありながら、車両転倒時にエンジンに外力を直接与えることなく、車体及びエンジンを適切に保護することができるスクータ型自動二輪車のガード構造を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1のスクータ型自動二輪車のガード構造は、側面視U字状の足通し空間(S1)を有すると共に、後輪及び排気マフラ(31)と共にスイングするパワーユニット(50)を有するスクータ型自動二輪車のガード構造であって、前記パワーユニットの左右一側において該パワーユニットのクランクケース(21)の後部に取り付けられた、該パワーユニットとは別体のブラケット(30)と、車両幅方向外側に延出した延出部(42)を有し、前記ブラケットに支持された車体保護用のガード部材(40)と、正面視において、前記ガード部材の前記延出部と前記後輪の下部とに外方から仮想の直線(L1)を当接させたとき、前記パワーユニットが、前記仮想の直線に対する正面視における車両中心側に位置することを特徴とする。
なお、上記括弧内の符号は例示である。
本発明によれば、ガード部材が小型軽量でありながら、車両転倒時にエンジンに外力を直接与えることなく、車体及びエンジンを適切に保護することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るガード構造が適用されるスクータ型自動二輪車の右側面図である。図2は、同スクータ型自動二輪車の要部の右側面図である。図3は、同スクータ型自動二輪車の要部の平面図である。
このスクータ型自動二輪車(以下、「自動二輪車」と称する)1は、図1に示すように、ダウンチューブ11と、ダウンチューブ11の後端部から後上方に延びる左右一対のリヤフレーム12とを有する。ダウンチューブ11の前端にはヘッドパイプ48が設けられ、このヘッドパイプ48の上下に、それぞれ、ハンドル13、フロントフォーク49が設けられる。フロントフォーク49には、車軸51を介して前輪52が回転自在に支持される。そして、ハンドル13により前輪52が左右に回動自在に操舵される。自動二輪車1は、そのほぼ全体が合成樹脂製の車体カバー15で覆われて外観が整えられる。
リヤフレーム12の上方には、着座シート16が設けられる。自動二輪車1は、2人乗りであり、着座シート16は、フロントシート16a及びピリオンシート16bから成る。自動二輪車1には、フロント乗員の足を乗せるためのステップフロア14が設けられ、このステップフロア14の上方が、側面視U字状の足通し空間S1となっている。また、ステップフロア14の後方において、ピリオン乗員の足を乗せるための左右一対のピリオンフートレスト56が設けられる。
着座シート16の下方には、スイング型パワーユニット(以下、単に「パワーユニット」と称する)50が設けられる。パワーユニット50は、エンジン20と、スイングケース10とを一体的に備えて成る(図2、図3参照)。スイングケース10の後部において、車軸53にて後輪54が軸支される。エンジン20には、後述するように、排気マフラ本体31が固定される。
ダウンチューブ11の後端部には、懸架ブラケット17が固定され、この懸架ブラケット17の後部にはピボット18が架設されている。また、パワーユニット50の前下部に設けられた支持アーム19がピボット18に枢着されている。一方、スイングケース10は、不図示のリヤショックアブソーバを介してリヤフレーム12に弾性的に支持される。これらにより、パワーユニット50は、支持アーム19を介して、後輪54及び排気マフラ本体31と共に、ピボット18廻りに上下方向にスイング自在にされている(図2も参照)。
図3に示すように、エンジン20は、左側クランクケース21L及び右側クランクケース21Rで成るクランクケース21を有し、前部に設けられたシリンダヘッド47の前部にシリンダヘッドカバー22が被装されている。スイングケース10は、左側クランクケース21Lの左側部に連設される。スイングケース10の内部には、エンジン20の動力を後輪54に伝達する不図示の動力伝達装置等が収容されている。スイングケース10の左側部からはキック軸26が突出して設けられている。
エンジン20の左側部前部には、スロットルボディ24を有する燃料供給装置55が設けられ、エンジン20の幅方向略中央にはスタータモータ23が設けられる。エンジン20の右側部には、エンジン20の強制空冷用のファンカウル29が設けられている。
図2に示すように、シリンダヘッド47の下部には排気管25が接続され、排気管25の下流側に排気マフラ本体31が接続されて、これらがエンジン排気系を構成する。排気マフラ本体31には、その右側上部を覆うマフラカバー32が取り付けられている。排気マフラ本体31は、後述するように、エンジン20とは別体の金属製のマフラ取り付け用ブラケット30を介してエンジン20に固定されている。
図4は、排気マフラ本体31及びマフラ取り付け用ブラケット30の左側面図である。マフラ取り付け用ブラケット30は、側面視で略三角形を呈し、その接続部45、46を介して排気マフラ本体31と一体に形成されている。また、マフラ取り付け用ブラケット30の前部には、エンジン20に取り付けられるための穴である取り付け部30a、30bが上下に設けられている。マフラ取り付け用ブラケット30には、車体及びパワーユニット50を保護するためのガード部材40(後述する)が支持固定される。
図5は、自動二輪車1のエンジン排気系及びガード部材40の正面図、図6はその拡大図である。
図6に示すように、右側クランクケース21Rの後部には、マフラ取り付け用ブラケット30の取り付け部30a、30bに対応する取り付け用ボス33、34が一体に形成されている。マフラ取り付け用ブラケット30が、取り付け部30a、30bにおいて、取り付け用ボス33、34に、ボルト35、36で螺着される。排気マフラ本体31は、このようにマフラ取り付け用ブラケット30が右側クランクケース21Rに取り付けられることと、排気マフラ本体31の先端部が排気管25に取り付けられることとによって、エンジン20に対して固定される。この状態では、排気マフラ本体31の後端は、跳ね上げ状態に保持された自由端となり、排気マフラ本体31はエンジン20と共に上下方向にスイングする。排気マフラ本体31は、スイングに耐えられるように、スイング方向の剛性が特に高められている。
また、図2、図3に示すように、オイルフィラー部27が、エンジン20の右側部に設けられる。オイルフィラー部27は、ファンカウル29と排気マフラ本体31との間に生じる空間S2(図3参照)において、右側クランクケース21Rの後側且つ外側に位置し、後上方且つ車両幅方向外方(右方)に延び、その先端にオイルフィラープラグ28を有している。また、図3、図6に示すように、マフラ取り付け用ブラケット30の外側(右側面)には、ナット部37、38が一体に突出形成されている。
図2、図3、図5、図6に示すように、ガード部材40は、いずれも金属製の、板状部材41と中実太径の針金で成る延出部42とが一体に形成されて成る。板状部材41は、前後及び上下方向に略平行であり、マフラ取り付け用ブラケット30のナット部37、38に対してボルト43、44で螺着固定されている(図6参照)。延出部42は、板状部材41から右方に延設されて、正面視コ字状を呈すると共に、板状部材41と延出部42とで正面視ロ字状の閉ループを形成している(図6参照)。
図6に示すように、ガード部材40の延出部42は、第1直線部42a及び第2直線部42bを有する。自動二輪車1が直進走行する姿勢において、正面視で、右方から後輪54の下部54aとガード部材40の延出部42とに仮想の直線L1を当接させたとき、第1直線部42aは、仮想の直線L1に平行に当接するように形成されている。従って、自動二輪車1が右方に転倒したとき、第1直線部42aが地面39に線接触状態で接地する。しかも、パワーユニット50は、仮想の直線L1に対して、正面視における車両中心側に位置する。従って、車両転倒時にパワーユニット50に外力が直接的に加わることがない。第2直線部42bは、正面視で略垂直に形成される。
ガード部材40は、図3に示すように、空間S2に臨むように配設され、オイルフィラー部27に隣接してオイルフィラー部27の後方に配置される。ガード部材40は、上記のように閉ループ、すなわち、枠状に形成される。しかも、延出部42は、図2に示すように、第1直線部42aと第2直線部42bとで、側面視でオイルフィラー部27を避けるように「く」字状に屈曲している。これらにより、狭い空間S2において、オイルフィラー部27の周囲に、オイルフィラープラグ28の着脱操作を含む注油作業用のスペースが確保され、注油作業等を行いやすくなっている。
さらには、図2に示すように、側面視におけるオイルフィラー部27の軸心を通る直線L2の傾きよりも、延出部42の、板状部材41に接続される2つの根本部を通る直線L3の後方への傾きの方が大きい。従って、注油作業用のスペースが上方に向かって拡開している。これによっても、注油作業等がやりやすくなっている。
図1に示すように、ガード部材40は、パワーユニット50がスイングする場合も含めて常時、その全体が、側面視において、後輪54の外径内に収まると共に車軸53よりも前方に位置する。ここで、ガード部材40に相当するガード部材を、リヤフレーム12等に支持する構成と比較するため、自動二輪車1を右方に所定角度だけ横倒させたときにガード部材が接地するようにした場合を考える。この場合、ガード部材をリヤフレーム12等に支持する構成に比し、ガード部材40は、上記のような位置設定としたことで、より右方への突出量が小さくて済むと共に、小型で済む。また、ガード部材40は、ピリオンシート16bの下方に位置し、空間S2に配置されるので、ピリオンフートレスト56に対するピリオン乗員の足つき性を損ねることもない。
また、図1に示すように、ガード部材40の地面39(図5参照)からの高さは、前輪52、後輪54の車軸51、53の高さと同等またはそれ以上となっている。ところで、この自動二輪車1では、車軸51、53と同等の高さの要素として、ステップフロア14、ピリオンフートレスト56、及びエンジン20の不図示のクランク軸等がある。また、これらより少し下に位置する要素として、ダウンチューブ11の後半部、懸架ブラケット17、排気管25、及び不図示のバッテリ等がある。すなわち、自動二輪車1は、非常に低重心な車両である。ガード部材40の高さを、他の構成要素に対して上記のような関係に設定したことで、車輪が小径で、パワーユニット50自体の配置位置が低い自動二輪車1において、車体及びパワーユニット50を確実に保護することができる。
図7は、自動二輪車1の転倒時の接地状態を示す模式図である。同図は、自動二輪車1が右側にやや斜め(図6に示す仮想の直線L1と地面29とが平行になるような転倒角度)に転倒し、前輪52と後輪54とガード部材40の第1直線部42aとが地面39に当接した場合を想定したもので、地面39を上方から投影して見た図に相当する。前輪52、後輪54、第1直線部42aのそれぞれの接地点P1、P2、P3を結ぶ仮想の三角形T1が形成される。
同図に示すように、車両転倒時における平面視においては、エンジン20の重心P4及び上端位置P5が、仮想の三角形T1の法線上の領域内に収まる。従って、パワーユニット50が、仮想の直線L1に対して正面視における車両中心側に位置するここと相まって(図6参照)、車両転倒時においてパワーユニット50乃至エンジン20を確実に保護することができる。
また、前輪52、後輪54の各上端位置P6、P7は、接地点P3から見て接地点P1、P2側にあること、及び、上記のように、重心P4が仮想の三角形T1内にあることから、ガード部材40の第2直線部42bが接地するような完全な車両横倒し状態になりにくく、多くの場合は、主に前輪52、後輪54、第1直線部42aによる3点支持による斜めの転倒状態となる。
ところで、ガード部材40の板状部材41は、車体カバー15の右側縁15aより内側(左側)に位置すると共に(図5参照)、ファンカウル29、排気マフラ本体31及びマフラカバー32の各右端位置よりも内側に位置する(図3参照)。
一方、ガード部材40の延出部42の先端(第2直線部42bの右端)は、車体カバー15の右側縁15a、及び、直進走行時におけるハンドル13の右端のいずれよりも外側(右側)に位置すると共に(図5参照)、ファンカウル29、排気マフラ本体31及びマフラカバー32の各右端位置よりも外側に位置する(図3参照)。しかも、延出部42の先端の、車両幅方向における車両中心C1からの距離D1(図5参照)は、前輪52、後輪54の半径と同等以上であって直径と同等以下に設定されている。これらにより、仮に、自動二輪車1が右側に完全に横倒し状態になったとしても、延出部42の先端と、車体カバー15の右側縁15aと、右側のハンドル13(及びそれに併設された不図示のレバー)とによって、車体の多くの部分が接地せずに済み、車体の保護が図られる。
本実施の形態によれば、パワーユニット50が、正面視で、後輪54の下部54aとガード部材40の延出部42とに当接する仮想の直線L1に対して、正面視における車両中心側に位置するので、車両転倒時においてパワーユニット50乃至エンジン20を確実に保護することができる。しかも、ガード部材40は、車両幅方向外側に延出した延出部42を有し、エンジン20とは別体のマフラ取り付け用ブラケット30に支持されるので、車体フレームとエンジン下部とを繋ぐ大型のガード部材を取り付ける構成に比し、ガード部材40が小型軽量で済み、2人乗りの自動二輪車1においてピリオンライダの邪魔になることもない。また、車両転倒時にガード部材40が受ける衝撃、外力がエンジン20に間接的に伝達されることになるため、ガード部材をエンジン本体に直接取り付ける構成に比し、エンジン20が損傷するおそれが小さい。よって、ガード部材40が小型軽量でありながら、車両転倒時にエンジン20に衝撃や外力を直接与えることなく、車体及びエンジン20を適切に保護することができる。
また、ガード部材40には、自動二輪車1が右方に転倒したとき、地面39に線接触状態で接地する第1直線部42aを設けたので、接地時における引っかかり感が少なく、また、第1直線部42aの接地時における面圧が低いことから、転倒による接地の繰り返しに対する耐久性が高い。
また、ガード部材40は、側面視で後輪54の外径内において車軸53より前方に常に位置し、且つ、その地面39からの高さが車軸53の高さと同等またはそれ以上であるので、自動二輪車1のように、車輪が小径で、パワーユニット50自体の取り付け位置が低い低重心の車両においても、車体及びエンジン20を確実に保護することができると共に、ガード部材を車体フレーム等に支持する場合に比し、ガード部材の車両幅方向への突出量を抑えることができる。
さらに、ガード部材40は、枠状であるので、剛性が高く、延出部42、板状部材41の断面積を大きくしなくても十分な保護能力を発揮することから、小型軽量で済む。また、延出部42と板状部材41のそれぞれの剛性等により、受けた外力の方向に拘わらず、ボルト43、44のそれぞれに係る荷重が分散され、ほぼ均等化されるため、耐久性が高い。
本実施の形態によればまた、ガード部材40は、ファンカウル29と排気マフラ本体31との間に生じる空間S2に臨むように配置されるので、デッドスペースを有効利用して、ガード部材40をコンパクトにでき、車体カバー15と干渉することもない。
さらに、ガード部材40は、枠状に形成されて、オイルフィラー部27の周囲に注油作業用の空間が生じるように延出部42が屈曲しているので、注油作業等の支障にならず、また、注油作業時に排気マフラ本体31にも体が触れるおそれも少なくて済み、安全である。
また、ガード部材40は枠状であるので、ガード部材40が固定された排気マフラ本体31がパワーユニット50から取り外された状態では、ガード部材40の延出部42を排気マフラ本体31の取っ手として利用することができる。
また、ガード部材40は、マフラ取り付け用ブラケット30にボルト43、44で固定されるので、ガード部材40が損傷した場合は、ガード部材40のみを容易に交換することができる。
なお、マフラ取り付け用ブラケット30を、右側クランクケース21Rに支持する際、例えば、マフラ取り付け用ブラケット30と右側クランクケース21Rの取り付け用ボス33、34との間に弾性部材あるいは緩衝部材を介在させてもよい。これにより、ガード部材40が受ける衝撃がエンジン20に伝達されることがより軽減される。
なお、本実施の形態では、ガード部材40をマフラ取り付け用ブラケット30に支持したが、これに限るものでなく、エンジン20とは別体のブラケットであってエンジン20に固定できるものであれば、他のブラケットに支持してもよい。あるいは、マフラ取り付け用ブラケット30に加えて、さらに別の第2のブラケットをも介在させてガード部材40をエンジン20に対して固定状態としてもよい。
なお、ガード部材40の美観及び耐久性を高める観点からは、表面にめっき処理を施すことが好ましい。なお、ガード部材40をより軽量化する観点からは、延出部42は中空部材で構成してもよい。
なお、自動二輪車1において、本実施の形態とは左右対称の構成を採用してもよく、その場合は、ガード部材40はパワーユニット50の左側に配置される。
本発明の一実施の形態に係るガード構造が適用されるスクータ型自動二輪車の右側面図である。 同スクータ型自動二輪車の要部の右側面図である。 同スクータ型自動二輪車の要部の平面図である。 排気マフラ本体及びマフラ取り付け用ブラケットの左側面図である。 自動二輪車のエンジン排気系及びガード部材の正面図である。 図5の部分拡大図である。 自動二輪車の転倒時の接地状態を示す模式図である。
符号の説明
1 自動二輪車(スクータ型自動二輪車)、 10 スイングケース、 20 エンジン、 21 クランクケース、 27 オイルフィラー部(オイル注入口)、 29 ファンカウル(カバー部材)、 30 マフラ取り付け用ブラケット(ブラケット)、 31 排気マフラ本体(排気マフラ)、 40 ガード部材、 42 延出部、 42a 第1直線部(接地部)、 50 パワーユニット、 53 車軸、 54 後輪、 L1 仮想の直線、 S1 足通し空間、 S2 空間

Claims (5)

  1. 側面視U字状の足通し空間を有すると共に、後輪及び排気マフラと共にスイングするパワーユニットを有するスクータ型自動二輪車のガード構造であって、
    前記パワーユニットの左右一側において該パワーユニットのクランクケースの後部に取り付けられた、該パワーユニットとは別体のブラケットと、
    車両幅方向外側に延出した延出部を有し、前記ブラケットに支持された車体保護用のガード部材と、
    正面視において、前記ガード部材の前記延出部と前記後輪の下部とに外方から仮想の直線を当接させたとき、前記パワーユニットが、前記仮想の直線に対する正面視における車両中心側に位置することを特徴とするスクータ型自動二輪車のガード構造。
  2. 前記パワーユニットの前記左右一側にはカバー部材が設けられ、前記ブラケットは、前記排気マフラを前記パワーユニットに取り付けるためのマフラ取り付け用ブラケットであり、前記ガード部材は、前記カバー部材と前記排気マフラとの間に生じる空間に臨むように配置されていることを特徴とする請求項1記載のスクータ型自動二輪車のガード構造。
  3. 前記パワーユニットの前記左右一側寄りの後部にはオイル注入口が設けられ、前記ガード部材は、枠状に形成されて、前記オイル注入口の周囲に注油作業用の空間が生じるように前記延出部が屈曲していることを特徴とする請求項1または2記載のスクータ型自動二輪車のガード構造。
  4. 前記ガード部材の前記延出部には、前記仮想の直線に沿う直線状の接地部が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスクータ型自動二輪車のガード構造。
  5. 前記ガード部材は、側面視で前記後輪の外径内において前記後輪の車軸より前方に常に位置し、且つ、その地面からの高さが前記後輪の前記車軸の高さと同等またはそれ以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスクータ型自動二輪車のガード構造。
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