JP2006212201A - 清掃用アタッチメント - Google Patents

Abstract

【課題】 既存の吸引ヘッドに取り付けるだけで、フローリングの床のような硬い表面を持つ清掃対象を清掃する際の使用感を高めると同時に、汚れの拭き取り機能をも付加させることができる清掃用アタッチメントを得る。
【解決手段】 真空掃除機における既存の吸引ヘッド１に後付けして使用する清掃用アタッチメント１０であって、このアタッチメント１０が、上記吸引ヘッド１の下面に取り付けることにより該吸引ヘッド１と清掃対象との間に介在する軟質合成樹脂製の緩衝用の基板１１と、この基板１１を上記吸引ヘッド１に着脱自在に取り付けるための取付部材１２と、この基板１１の下面に交換可能に取り付けられた拭き清掃用の拭布１３とを有する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、真空掃除機の吸引ヘッドに取り付けて使用する清掃用アタッチメントに関するものである。

真空掃除機は一般に、色々な形態の吸引ヘッドを備えていて、清掃対象に合った吸引ヘッドを吸引ホースの先端に取り付けて使用するように構成されている。例えば、清掃対象が畳やカーペットあるいはフローリングの床などのように平面的である場合には、通常、横に細長い形をした略Ｔ字形の吸引ヘッドが使用されている。

ところが、既存のこの種の吸引ヘッドは、畳やカーペットなどの柔軟な表面を清掃する場合には特に問題ないが、フローリングの床のように硬い表面を持った清掃対象を清掃する場合には、該吸引ヘッドが床面にごつごつと当たって衝撃があり、それが手に伝わって作業性が悪いだけでなく、使用感も悪い。また、清掃対象面上にある塵埃を単に吸い取るだけで、付着した汚れを拭き取ることができないため、清掃対象面に汚れが付着している場合には、モップ等による拭き掃除をあとで改めて行わなければならない。

そこで本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、既存の吸引ヘッドに取り付けるだけで、フローリングの床のような硬い表面を持つ清掃対象を清掃する際の使用感を高めると同時に、汚れの拭き取り機能をも付加させることができる、構造が簡単で機能性及び使用性に勝れた清掃用アタッチメントを提供することにある。

上記目的を達成するため、本発明によれば、真空掃除機における既存の吸引ヘッドに後付けして使用する清掃用アタッチメントであって、上記吸引ヘッドの下面に取り付けることにより該吸引ヘッドと清掃対象との間に介在する緩衝用の基板と、この基板を上記吸引ヘッドに着脱自在に取り付けるための取付部材と、この基板の下面に取り付けられた拭き清掃用の拭布とを有する清掃用アタッチメントが提供される。

本発明においては、上記基板が軟弾性を有する合成樹脂からなっていて、上記吸引ヘッドの下面に当接する当接部と、該当接部から吸引ヘッドの後方に向けて延出する延長部とを有し、上記当接部は、その前側端縁に略凹字形の窪みを有し、該窪みの両側縁部分と底縁部分とが上記吸引ヘッドの下面の左右両側端部と後端部とに当接するように構成され、上記延長部は、その下面に拭布係止部材を有し、この拭布係止部材に上記拭布が取り付けられていることが望ましい。

また、本発明において好ましくは、上記基板の当接部における吸引ヘッドの下面と当接する位置に、該吸引ヘッドとの間の滑りを防止するための摩擦部材が取り付けられていることである。
さらに、本発明においては、上記取付部材がベルトで構成され、このベルトが上記当接部における窪みの両側の位置にそれぞれ取り付けられている。

本発明の清掃用アタッチメントは、吸引ヘッドにそれを取り付けると、基板が該吸引ヘッドと清掃対象との間に介在することにより、該吸引ヘッドが直接清掃対象に当接するのを防止して適度の緩衝作用を果たし、また、該基板の下面に取り付けられた拭布が清掃対象に摺接し、そこに付着した汚れを拭き取ることになる。従って、既存の吸引ヘッドに単に後付けするだけで、該吸引ヘッドでフローリングの床のような硬い表面を持つ清掃対象を清掃する際の使用感を高め得ると同時に、その表面に付着した汚れの拭き取りをも行うことが可能となり、機能性に勝れる。

図は本発明の一実施形態を示すもので、図１及び図２において、１は真空掃除機の吸引ヘッド、１０はこの吸引ヘッド１に取り付けられた本発明に係る清掃用アタッチメントを示している。
上記吸引ヘッド１は、下面に吸引口２を有する横に細長い略矩形のヘッド本体１ａと、このヘッド本体１ａの上面中央部から斜め後方に向けて延びる接続管部１ｂとからなるもので、全体を上から見た場合に略Ｔ字状をなしており、上記接続管部１ｂが、掃除機本体から延びる吸引ホース３の先端に着脱自在に接続されている。しかし、掃除機本体と吸引ホース３の主要部については、周知の構成のものがそのまま使用され、本発明の要旨とも直接関係がないため、それらの図示は省略されている。

上記アタッチメント１０は、図３及び図４からも明らかなように、上記吸引ヘッド１の下面に取り付けられてこの吸引ヘッド１と清掃対象４との間に介在する緩衝用の基板１１と、この基板１１を上記吸引ヘッド１に着脱自在に取り付けるための取付部材１２と、この基板１１の下面に交換可能に取り付けられた拭き清掃用の拭布１３とを有している。

上記基板１１は、緩衝のための柔軟性と拭布１３を清掃対象に押し付けるのに必要な弾性とを兼ね備えたゴムや合成樹脂（例えばポリプロピレン）等の軟弾性素材からなるもので、上記吸引ヘッド１の下面に当接する当接部１１ａと、該当接部１１ａから吸引ヘッド１の後方側に延びて該吸引ヘッド１の外側まで延出する矩形の延長部１１ｂとからなっていて、これら両部１１ａ，１１ｂが上記軟弾性素材によって一体に形成されている。この基板１１の好ましい厚さは、それを吸引ヘッド１に取り付けたとき、該吸引ヘッド１と清掃対象４との間に塵埃の吸引の障害とならない位の隙間が形成される程度であり、例えば２〜５ｍｍ程度が好ましい。しかし、場合によっては６〜１０ｍｍ程度であっても構わない。

なお、図２においては、吸引ヘッド１の部分で基板１１の当接部１１ａが清掃対象４に接触していない状態が示されているが、実際の使用時には、上記基板１１が当接部１１ａと延長部１１ｂとの間の部分で適宜折れ曲がったり、拭布が圧縮されることなどにより、上記当接部１１ａが清掃対象４に接触することになる。

上記当接部１１ａは、その前辺側の端縁に窪み１５を設けることによって略凹字形に形成されており、この窪み１５の左右両側に位置する側縁部分１６が、上記吸引ヘッド１の下面の左右両側端部５に当接し、窪み１５の底に沿って基板１１の幅方向に延びる底縁部分１７が、上記吸引ヘッド１の下面後端部６に当接するようになっている。そして、この底縁部分１７には、吸引ヘッド１との間の滑りを防止するため、摩擦部材１９が取り付けられている。この摩擦部材１９としては、ゴムや表面の粗い合成樹脂等の摩擦係数が大きい部材を用いても良いが、好ましくは面ファスナーや両面接着テープ等を用いることである。面ファスナーを用いる場合は、該面ファスナーを形成する一対の係止部材のうちの何れか一方、即ち、多数の鈎形突子を有する雄側係止部材か又は多数の輪奈を有する雌側係止部材を使用することができるが、どちらか一方の係止部材を上記底縁部分１７に取り付け、他方の係止部材を吸引ヘッド１の後端部６側に取り付けても良い。

また、上記取付部材１２は、ベルトで形成されており、図５に示すように、上記側縁部分１６に設けた複数の通し孔２０に該ベルト１２を折り曲げながら挿通することにより、両端のベルト部分１２ａが基板１１の前後方向に延出するように取り付けられ、各ベルト部分１２ａには、面ファスナーを構成する一対の係止部材の何れか一方、即ち、雄側係止部材２２ａと雌側係止部材２２ｂの一方がそれぞれ取り付けられている。

そして、図３に示すように、上記当接部１１ａの上に吸引ヘッド１を載置し、両ベルト部分１２ａ，１２ａをこの吸引ヘッド１の端部に巻き付けて係止部材２２ａ，２２ｂで相互に止着することにより、基板１１がこの吸引ヘッド１に取り付けられ、該吸引ヘッド１と清掃対象４との間に介在することになる。このとき、吸引ヘッド１の下面の上記吸引口２は、主として該吸引ヘッド１の前辺側に開口し、この開口２ａを通じて塵埃が吸引される。吸引ヘッド１の下面の左右両側辺側と後辺側とは、上記当接部１１ａの両側縁部分１６と底縁部分１７とによって取り囲まれるが、それらの辺には、吸引用の隙間が形成されていても形成されていなくても構わない。また、上記延長部１１ｂは、吸引ヘッド１の下面からその後方側に向けて延出することになる。

上記基板１１と吸引ヘッド１との寸法関係は、基板１１全体の横方向長さ（横幅）即ち吸引ヘッド１の長手方向に沿った長さが、該吸引ヘッド１の長さと同じかそれよりやや小さい程度であり、基板１１の縦方向長さ即ち吸引ヘッド１の前後方向に沿った長さは、該吸引ヘッド１の前後幅より大きく、その約２倍程度である。

上記延長部１１ｂの下面には、図６からも分かるように拭布係止部材２４が取り付けられ、この拭布係止部材２４に上記拭布１３が着脱自在に取り付けられている。上記拭布係止部材２４は、面ファスナーを構成する一対の係止部材のうち、多数の鈎形突子を備えた雄側係止部材で形成されていて、図示した例では、一つの係止部材２４が延長部１１ｂのほぼ全体にわたり取り付けられている。しかし、複数の小さな係止部材を適宜間隔で取り付けても良い。また、この拭布係止部材２４を上記当接部１１ａに跨って取り付けることにより、拭布１３をこの当接部１１ａに跨るように取り付けることもできる。

上記拭布１３は、親水性及び／又は親油性の繊維で形成された不織布からなるもので、その繊維は、１０〜３０μｍ程度の繊維径を有する極細繊維であることが望ましく、より望ましくは、その少なくとも一部に繊維径が１０μｍ未満の超極細繊維が含まれていることである。しかし、上記繊維は必ずしもこのような繊維径のものでなくても良い。また、上記拭布１３の厚さは、通常は１〜５ｍｍ程度に形成されるが、それ以外の厚さであっても構わない。この拭布１３には、着塵剤やその他の洗浄剤あるいは洗浄液等を含浸させることもできる。

上記清掃用アタッチメント１０は、既存の吸引ヘッド１に図１及び図２に示すような態様で取り付け、該吸引ヘッド１を前後に移動させながら床面等の清掃対象を清掃する。このとき、軟弾性素材からなる上記基板１１が該吸引ヘッド１と清掃対象４との間に介在することにより、該吸引ヘッド１が直接清掃対象に当接するのを防止して適度の緩衝作用を果たし、また、該基板１１の延長部１１ｂの下面に取り付けられた拭布１３が清掃対象に摺接し、そこに付着した汚れを拭き取ることになる。

このため機能性に勝れ、フローリングの床のような硬い床面を清掃する場合でもごつごつした感じが手に伝わらず、カタカタという硬い衝撃音も発生しないため、作業性にも勝れる。また、上記吸引口２が吸引ヘッド１の前辺側において開口し、拭布１３を備えた基板１１の延長部１１ｂが該吸引ヘッド１の後方側に延出しているため、該吸引ヘッド１の前辺側の開口２ａを通じて床面上の塵埃を吸引したあと、該床面に付着した汚れが上記延長部１１ｂの下面の拭布１３で拭き清掃されることになり、清掃効率も非常に良い。
なお、上記清掃用アタッチメント１０は、畳やブラインド等を清掃する場合にも使用することができる。

また、上記実施例では、拭布１３が基板１１に拭布係止部材２４によって交換可能なるように取り付けられているが、この拭布係止部材２４の代わりに接着剤や粘着テープ等の適宜固定手段を用いることにより、固定的に取り付けてあっても良い。

本発明に係る清掃用アタッチメントを吸引ヘッドに取り付けた状態を示す平面図である。 図１のＡ−Ａ線における拡大断面図である。 アタッチメントの平面図である。 アタッチメントの下面図である。 図３のＢ−Ｂ線における拡大断面図である。 図３のＣ−Ｃ線における拡大断面図である。

符号の説明

１ 吸引ヘッド
２ 吸引口
２ａ 開口
１０ アタッチメント
１１ 基板
１１ａ 当接部
１１ｂ 延長部
１２ 取付部材
１３ 拭布
１５ 窪み
１６ 側縁部分
１７ 底縁部分
１９ 摩擦部材
２４ 拭布係止部材

Claims (4)

1. 真空掃除機における既存の吸引ヘッドに後付けして使用する清掃用アタッチメントであって、上記吸引ヘッドの下面に取り付けることにより該吸引ヘッドと清掃対象との間に介在する緩衝用の基板と、この基板を上記吸引ヘッドに着脱自在に取り付けるための取付部材と、この基板の下面に取り付けられた拭き清掃用の拭布とを有することを特徴とする清掃用アタッチメント。
2. 上記基板は、軟弾性を有する合成樹脂からなっていて、上記吸引ヘッドの下面に当接する当接部と、該当接部から吸引ヘッドの後方に向けて延出する延長部とを有し、
   上記当接部は、その前側端縁に略凹字形の窪みを有し、該窪みの両側縁部分と底縁部分とが上記吸引ヘッドの下面の左右両側端部と後端部とに当接するように構成され、
   上記延長部は、その下面に拭布係止部材を有し、この拭布係止部材に上記拭布が取り付けられている、
   ことを特徴とする請求項１に記載の清掃用アタッチメント。
3. 上記基板の当接部における吸引ヘッド下面と当接する位置に、該吸引ヘッドとの間の滑りを防止するための摩擦部材が取り付けられていることを特徴とする請求項２に記載の清掃用アタッチメント。
4. 上記取付部材がベルトで構成され、このベルトが上記当接部における窪みの両側縁部分にそれぞれ取り付けられていることを特徴とする請求項２又は３に記載の清掃用アタッチメント。

Images