JP2006204492A - ストレッチャー - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベット及びストレッチャー間の移乗に伴う介護者の負担及び患者の苦痛を軽減することができるストレッチャーを提供すること。
【解決手段】 介護者によって、下敷マット7が上敷マット8を重置させたまま、一対のガイドレールユニット6,6を介してベット50の上面側へ横移動されると、患者及び上敷マット8を乗せた下敷マット7がベット50の上面へと迫り出される。下敷マット7が迫り出された後は、介護者によって、患者を乗せた上敷マット8が一対のガイドレールユニット6,6,を介して下敷マット7の上からベット50の上面側へ横移動され、患者及び上敷マット8が下敷マット7の横端から外側へ迫り出される。そして、ベット50側へはみ出した側の肩部を支点にして患者に寝返りをうたせば、患者をベット50の上面に容易に移乗できる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、ベット及びストレッチャー間の移乗に伴う介護者の負担及び患者の苦痛を軽減することができるストレッチャーに関するものである。
例えば、病院などの施設では、自己歩行が困難な患者を搬送する機器としてストレッチャーが使用されている。このようなストレッチャーは、患者を乗せて走行するための構造体である車台フレームを備えており、この車台フレームは、担架状の架台と、その架台を支持する脚部と、その脚部に装着されるキャスター(車輪)とを備えている。ここで、車台フレームの架台は、一人の患者が仰臥姿勢でゆとりをもって横たわることが可能な全長と幅員とを有しており、この架台の高さを調節するための昇降装置を有している。
このようなストレッチャーによれば、患者を病室などのベットに移乗させる場合に、架台の上面の高さをベットの上面に合うように調節しつつ、ストレッチャーの車台フレームをベットの側部に横付けしてから、介護者が患者の身体をベット側へ押し動かしたり、或いは、患者を抱えてベット上へ移乗させる。このため、介護者の身体的負担を強いることともなり、患者にあってもベットへの移乗時に身体的および精神的苦痛を伴ってしまう。
また、このような介護者の負担軽減及び患者の苦痛軽減を図るためにストレッチャーについて種々の提案がなされており、例えば、特開2003−645号公報に開示されているものがある。そして、当該公報記載のストレッチャーは、「テーブルとそのテーブル上に載置されるマットとを備え、そのマットは、芯材と、その芯材を覆いその芯材の外周面を滑動可能なカバーと、前記テーブルを横方向からくるんだ無端状態で移動可能なベルトであって前記カバーに局所的に固定されるベルトと、前記カバーに固着される把手とを備えている」ものである。
このストレッチャーによれば、ベット及びストレッチャー間で患者を移乗させる場合に、把手が介護者により引っ張られるか、或いは、患者がマットに乗せられたまま押されると、患者を乗せたままのマットのカバーが芯材の外周面で無限軌道のように移動されて、マットがベット又はストレッチャー側へ移動されて、それと同じ方向へ患者がマット上を移動させられる。
特開2003−645号公報
しかしながら、上記したストレッチャーでは、マットのカバーとベルトとは局所的に連結部位で固着されている。このため、マットに横たわる患者を移乗させる場合に、当該マットのカバーは、患者がマット中央に移動された後も芯材の外周面上で摺動され続けられる。従って、同公報図4に示すようにマットの一端側に仰臥された患者は、マットがテーブル中央にまで移動されると、マットの他端側まで運ばれてしまい、患者に転落するのではないかという不安感を与える虞れがあるという問題点がある。
また、この点について同公報では、「患者をマットの中央にまで移動させた後は患者をマットの中央に保ちながら、マットをテーブル上に乗せる」と説明しているが(同公報段落[0016]参照)、そのためには介護者が患者をマット上で摺り動かす必要があり、結局、介護者や患者に新たな負担や苦痛を強いてしまう虞もあるという問題点もある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ベット及びストレッチャー間の移乗に伴う介護者の負担及び患者の苦痛を軽減することができるストレッチャーを提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載のストレッチャーは、走行用の車輪が脚部に配設され患者用の架台が上部に配設されその架台の高さが調節可能に形成される車台フレームを備えており、前記架台の略直上位置に配設される略縦長平板状の下敷マットと、その下敷マットを前記架台上で横方向へ移動可能に支持すると共に、その架台の略直上位置から横方向外側へ前記下敷きマットを迫り出し移動させる下敷移動ユニットと、その下敷移動ユニットにより支持される前記下敷マット上に重置され、仰臥姿勢の人体を担持可能で且つその下敷マットよりも狭小な幅を有する略縦長平板状の上敷マットと、その上敷マットを前記下敷マット上で横方向へ移動可能に支持すると共に、その下敷マット上の重置位置から横方向外側へ前記上敷マットを迫り出し移動させる下敷移動ユニットとを備えている。
この請求項1記載のストレッチャーによれば、患者を搬送する場合、本発明のストレッチャーは、患者が上敷マットに寝かされ、この上敷マットが下敷マットの上に重置され、この下敷マットが車台フレームの架台の略直上位置に配設された状態とされる。そして、車台フレームの脚部に配設される車輪が床面上で転動することによって、車台フレーム自体が走行させられる。
一方、患者を車台フレームの架台上からベットへ移乗させる場合、車台フレームはベットに横付けされ、下敷マットの下面がベット上面より若干高く(又はベット上面とほぼ同じ高さに)なるように架台の高さが調節される。下敷マットは、下敷移動ユニットによって架台の直上位置から横方向外側へ迫り出され、ベット上面に載上される。これによって、下敷マットが車台フレームとベットとの間に架け渡される。
この下敷マットには患者が乗せられた上敷マットが重置されており、この上敷マットは、上敷移動ユニットによって下敷マット上の重置位置から下敷マットと同じ側の横方向外側へ迫り出される。そして、このベットの上面に迫り出された上敷マットの上からベットの上へと患者は移乗させられる。
請求項2記載のストレッチャーは、請求項1記載のストレッチャーにおいて、前記下敷移動ユニットは、前記架台上に配設され横方向に延設される横長のレールと、そのレールの上面部に回転可能に軸支される複数の下敷用ローラと、複数の下敷用ローラ上に載置され前記下敷マット下面に固定される固定台とを備えており、前記上敷移動ユニットは、前記上敷マット下面から突設され前記上敷マットの横幅以下の長さで横方向へ連設される係入凸部と、その係入凸部が係入され前記下敷マット上面に横方向へ連続して凹設される係入凹部と、その係入凹部内に回転可能に軸支され前記係入凸部の先端部が載置される複数の上敷用ローラとを備えている。
この請求項2記載のストレッチャーによれば、請求項1記載のストレッチャーと同様に作用する上、下敷マットは、その下面の固定台が複数の下敷用ローラを回転させながら架台上のレールの上面部を滑動することで、架台上を横方向に移動させられる。また、上敷マットは、その下面から突設される係入凸部が複数の上敷用ローラを回転させながら係入凹部内を滑動することで、下敷マット上を横方向に移動させられる。
請求項3記載のストレッチャーは、請求項2記載のストレッチャーにおいて、前記複数の上敷用ローラは略球体状に形成されており、前記係入凸部における前記上敷用ローラとの当接部は、その上敷用ローラの外周面に合致すると共に前記係入凸部の横方向へ連続して凹設される略円弧状の凹面溝を備えている。
請求項3記載のストレッチャーによれば、請求項2記載のストレッチャーと同様に作用する上、複数の略球体状の上敷用ローラは、係入凸部の凹面溝と合致した状態で当接される。上敷マットが横移動される場合には、この凹面溝内を複数の上敷用ローラが相対的に転動するような格好となる。
請求項4記載のストレッチャーは、請求項2又は3に記載のストレッチャーにおいて、前記下敷移動ユニットは、前記レールの側面に横方向へ連続して凹設される係合凹部と、その係合凹部に先端部が係合され前記固定台に基端部が連設される係合フックとを備えており、前記上敷移動ユニットは、前記下敷マットの縦方向側面に横方向へ連続して凹設される係合凹部と、その係合凹部に先端部が係合され前記上敷マットの縦方向側面に基端部が連設される係合フックとを備えている。
請求項4記載のストレッチャーによれば、請求項2又は3に記載のストレッチャーと同様に作用する上、固定台に連設される係合フックの先端部がレールの係合凹部に係合されることで、下敷マットはレールに横移動可能に連結される。よって、下敷マットを横移動させる場合に、下敷マットが患者の重みでレール上から浮き上がって脱線することを防止できる。
また、上敷マットに連設される係合フックの先端部が下敷マットの係合凹部に係合されることで、上敷マットは下敷マットに横移動可能に連結される。よって、上敷マットを横移動させる場合に上敷マットが患者の重みで浮き上がって、係入凸部と係入凹部との結合状態が外れることを防止できる。
本発明のストレッチャーによれば、患者を乗せる上敷マットは下敷マットと別個独立に横方向に移動可能であるので、下敷マットを車台フレームとベットとの間で横方向に出し入れさせる場合に、上敷マットを下敷マットの横方向中央に重置させ続けられる。従って、下敷マットの横移動に際して患者を常に下敷マットの横方向中央に安定して乗せ続けられるので、移乗に伴う不安感や苦痛感を軽減できるという効果がある。
また、患者を車台フレーム及びベットの一方から他方へ移乗させる場合に、患者の身体は、上敷マットに乗せられたままの状態で、上敷移動ユニットによって下敷マットの横方向中央と横方向端側との間を横移動されるので、介護者及び患者の負担及び苦痛を軽減することができるという効果がある。
しかも、上下二枚の上敷マット及び下敷マットがいずれも同一方向へ迫り出し可能であるので、各マットの横幅を大きく採らずとも、患者の身体を架台の略直上位置からベットの横中央まで充分に移動させることができ、ストレッチャーの横幅が不必要に広がることを防止できるという効果がある。
また、例えば、上敷マットの横幅を人体の肩幅より若干狭く形成すれば、上敷マットからベットへの移乗も容易にできるという効果もある。具体的には、上敷マットの横幅を人体の肩幅より若干狭く形成すれば、仰臥姿勢で横たわる患者の両肩部は上敷マットから若干はみ出した格好となるので、このはみ出した患者の両肩部を支点にして、患者にベット側へ寝返りを打たせれば、上敷マットからベットへの移乗も容易にできるという効果もある。
更に、上敷マットの横幅を人体の肩幅より若干狭く形成しても、上敷マットが下敷マット上に重置される限りは、上敷マットからはみ出した患者の両肩部が下敷マットにより支えられるので、ストレッチャーから転落するのではないかという患者の不安感も軽減される。しかも、上敷マットの移動時には患者の両腕を軽く組ませることで、患者の両肩部も下敷マットから浮き上がるので、上敷マットの移動の妨げになることも防止されるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例であるストレッチャー1の側面図であり、後述する図3の左側面図に相当する。ストレッチャー1は、走行機能と昇降機能とを有する車台フレーム2を備えている。図1に示すように、この車台フレーム2は、その上部に患者の身体を支えるための架台3が配設されており、この架台3は、側面視略X字形の枠組みを有する脚部4によって下方から支持されている。
なお、図1では、架台3の縦方向両端部(図1左右両側)に設けられ車台フレーム2の走行時に介護者により把持される「握り手」の図示を省略している。
脚部4は、架台3の縦方向一端側(図1右側)に配設されるハンドル5を回転させることにより上下方向(図1上下方向)に伸縮可能に形成されており、この伸縮によって架台3が昇降され、架台3の高さが調節される。また、脚部4の下部には走行用のキャスター4aが取着されている。なお、図中では2個のキャスター4aのみが図示されているが、このキャスター4aは、脚部4の下部四隅に1個ずつ合計4個取着されている。
架台3の縦方向両側(図1左右両側)には互いに対称な形態を有する一対のガイドレールユニット6,6が所定の間隔を隔てて配設されており、このガイドレールユニット6,6の上部には略平板状の下敷マット7が載架されている。この下敷マット7の上面には同じく略平板状の上敷マット8が重置されており、この上敷マット8は、下敷マット7と共に患者の身体(人体)を担持可能な敷物である。また、下敷マット7及び上敷マット8は、架台3と略等しい縦幅(図1の左右長さ)とされ、この架台3の直上位置に配設されている。
ここで、下敷マット7及び上敷マット8は、例えば、高強度かつ軽量の厚板状の芯材の表面に緩衝材を積層させて、その芯材を緩衝材ごとカバーの内部に収容して形成されるものであり、人体が乗せられても撓みにくく且つ人体との当接面にクッション性を有するものである。また、両マット7,8には、そのカバーの表面に例えばフッ素樹脂加工などの表面処理が施されており、上敷マット8が下敷マット7の上で滑動し易いようにカバー表面の摩擦係数が小さくされている。
また、下敷マット7の横方向側面(図1紙面に対する垂直方向手前側)であって各ガイドレールユニット6,6に隣接した各部位には衝止レバー9,9が取着されている。衝止レバー9,9は、下敷マット7が横方向(図1紙面に対する垂直方向)へ移動する場合に移動範囲を規制するものであって互いに対称な形態をしている。この衝止レバー9,9は、下敷マット7側面に揺動可能に軸支されており、この軸支によって下敷マット7の下面から下方へ出没可能に形成されている。更に、下敷マット7及び上敷マット8の縦方向両端部(図1左右両側)には上敷用ストッパ11,11、衝止突起12,12、係合凹部13,13及び係合フック14,14がそれぞれ設けられている。
図2は、下敷マット7及び上敷マット8の縦方向一端側(図1左側)の拡大側面図である。なお、図1に示すように、下敷マット7及び上敷マット8の縦方向両端部はいずれも対称な形態に形成されているので、図2では、両マット7,8の縦方向一端側についてのみ図示し、他端側の図示を省略するものとする。
図2に示すように、下敷マット7の縦方向一端面からは上敷用ストッパー11が外方へ突設されており、上敷マット8の縦方向一端面には衝止突起12が突設されている。これらの上敷用ストッパー11及び衝止突起12は上敷マット8が横方向(図1及び図2の紙面に対する垂直方向)へ移動する場合に移動範囲を規制するためのものである。また、下敷マット7の縦方向一端面には断面視略コ字形の係合凹部13が凹設されており、この係合凹部13には係合フック14の先端部が係合されている。
係合フック14は、その先端部が係合凹部13に係合されることで、上敷マット8が下敷マット7から浮き上がることを防止するためのものである。係合フック14の基端部は上敷マット8の縦方向一端面に固着されており、係合フック14の先端部は、それの基端部から下敷マット7の縦方向一端面に沿って架台3側(図2下側)へ延されて更に下敷マット7側(図2右側)へ略L字形に折り返されて係合凹部13に係合されている。
なお、係合凹部13は下敷マット7の横幅全体に渡って連続して凹設されており、係合フック14は上敷マット8の横幅全体に渡って連設されている(図6及び図7参照)。
図3は、ストレッチャー1の上面図である。図3に示すように、ストレッチャー1の下敷マット7及び上敷マット8は、いずれも縦長矩形状に形成されている。上敷マット8は下敷マット7の横幅に比べて狭小に形成されており、本実施例では下敷マット7の横幅の略50%〜60%程度の長さに形成されている。この上敷マット8は、仰臥姿勢の人体が横たわり可能は横幅を有しており(図8参照)、人体の肩幅より若干狭小の横幅(例えば略400mm程度)とされる。つまり、上敷マット8は、仰臥姿勢で横たわった患者の多くが上敷マット8から両肩部が若干はみ出すように形成されている。
また、下敷マット7の横方向一側面(図3左側)には上記した衝止レバー9,9が取着され、その他側面(図3右側)には衝止レバー10,10が取着されている。衝止レバー10,10は、衝止レバー9,9と同様に下敷マット7が横方向(図3左右方向)へ移動する場合に移動範囲を規制するためのものであって互いに対称な形態をしており、下敷マット7の横方向他側面に揺動可能に軸支され下敷マット7の下面から下方へ出没可能に形成されている。
また、下敷マット7の縦方向両端面(図3上下方向両側)のうち、横方向一方側(図3左側)には上記した上敷用ストッパー11,11がそれぞれ突設されるのに対して、横方向他方側(図3右側)には上敷用ストッパー15,15がそれぞれ突設されている。これらの上敷用ストッパー11,15間には、上敷マット8の横方向への移動範囲とほぼ等しい幅の間隔が空けられており、上敷マット8の横方向略中央から突設される衝止突起12,12がそれぞれ設けられている。
図4は、ストレッチャー1のガイドレールユニット6(図1左側)の拡大側面図である。なお、図1に示した一対のガイドレールユニット6,6は相互に対称な構造を有しているので、図4では、ガイドレールユニット6,6のうち一方(図1左側)についてのみ図示し、他方(図1右側)についての図示を省略している。そして、両ガイドレールユニット6,6における互いに対応する各部位については同一の符号を付すものとする。
図4に示すように、ガイドレールユニット6は、レール本体16,17と、ローラ18と、スライド板19と、係合凹部20と、係合フック21と、下敷用ストッパー22と、側壁板23,23と、係入凹部24と、ローラ25と、係入凸部26と、座板27と、凹面溝28とを備えている。
レール本体16,17は、架台3の骨組材3aの縦方向(図4左右方向)両側に並設されると共に骨組材3a下側で一体的に連設されている。これらレール本体16,17は、架台3の横方向(図4紙面に対する垂直方向)に延びる骨組材3aに沿って延設されており、架台3の横方向両端部に着脱可能に横架されている。このようにレール本体16,17は、架台3に着脱可能に形成されているので、既存の車台フレーム2に対してもガイドレールユニット6,6を装着して下敷マット7及び上敷マット8を装備させることができるのである。
レール本体16,17の上面部には略円柱状のローラ18がそれぞれ回転可能に軸支されており、これらレール本体16,17の各ローラ18,18の外周上面にスライド板19が架け渡されるように載置されている。スライド板19は、下敷マット7の下面に一体的に固定されており、下敷マット7をレール本体16,17上にて支持する構造体である。また、レール本体16の縦方向一側面(図4左側)には側面視略コ字形の係合凹部20が凹設されており、この係合凹部20には係合フック21の先端部が係合されている。
係合フック21は、その先端部が係合凹部20に係合されることで、下敷マット7が架台3から浮き上がることを防止するためのものである。係合フック21の基端部はスライド板19の縦方向一端(図4左側)に一体的に連設されており、係合フック21の先端部は、それの基端部からレール本体16の縦方向一側面(図4左側)に沿って架台3側(図4下側)へ延されて更にレール本体16配設側(図4右側)へ略L字形に折り返されて係合凹部20に係合されている。
なお、係合凹部20はレール本体16,17の横幅全体に渡って連続して凹設されており、係合フック21は下敷マット7の横幅全体に渡って連設されている。
一方、レール本体17の縦方向一側面(図4右側)からは下敷マット7の横方向への移動範囲を規制する下敷用ストッパー22が突設されている。この下敷用ストッパー22は上記した下敷マット7の衝止レバー9,10のうち衝止レバー10の方を衝止するものであり、この衝止レバー10の衝止によって下敷マット7の移動を規制するものである。
ところで、下敷マット7には、その厚さ方向に貫通する溝部7aが穿設され、この溝部7aには一対の側壁板23,23が互いに間隔を空けて対向配置されている。一対の側壁板23,23はスライド板19の上面から立設されるものであり、下敷マット7上面における溝部7aからは、この一対の側壁板23,23及びスライド板19により囲まれた断面視略凹字形の係入凹部24が露出されている。この結果、係入凹部24が下敷マット7の上面に凹設される格好なっている。
また、係入凹部24の底部には略球体状のローラ25が配設されており、このローラ25は側壁板23,23間で回転可能に軸支されている。係入凹部24の上端開放部からは係入凸部26が係入されており、この係入凸部26の先端部(図4下側)はローラ25の外周上面に載置されている。係入凸部26は、上敷マット8の下面に一体的に固定される座板27から突設されており、この座板27と共に上敷マット8を支持する構造体として機能するものである。また、係入凸部26は、ローラ25との当接部にローラ25の外周面に合致する略円弧状の凹面溝28が凹設されており、この凹面溝28にローラ25の外周上面が合致して接触されている。
図5は、架台3の上面図であり、架台3の縦方向中間部の図示を省略している。図5に示すように、一対のガイドレールユニット6,6のレール本体16,17は架台3の横方向(図5左右方向)へ向けて横長に形成されており、その上面には複数のローラ18がその回転軸を架台3の縦方向(図5上下方向)へ向けた状態で、架台3の横方向に列設されている。
これら複数のローラ18はレール本体16,17の横幅全体に渡って配設されており、スライド板19(図4参照)はこれら複数のローラ18を転動させながらレール本体16,17上を架台3の横方向両側へ滑動される。このようにして下敷マット7は、一対のガイドレールユニット6,6によって架台3の横方向へ移動可能に支持されている。
また、レール本体17,17の互いの対向面のうち、その横方向一方側(図5右側)には上記した下敷用ストッパー22,22がそれぞれ突設されるのに対して、その横方向他方側(図5左側)には下敷用ストッパー29,29がそれぞれ突設されている。この下敷ストッパー29,29は、上記した下敷マット7の衝止レバー9,9を衝止するものであり、この衝止レバー9,9の衝止によって下敷マット7の横方向移動を規制するものである。
図6は、下敷マット7の上面図であり、下敷マット7の縦方向中間部の図示を省略している。図6に示すように、下敷マット7の上面には係入凹部24が下敷マット7の横方向に連続して凹設されており、この係入凹部24内には複数のローラ25がその回転軸を下敷マット7の縦方向(図6上下方向)へ向けた状態で、下敷マット7の横方向に列設されている。
これらの複数のローラ25は、下敷マット7の横幅全体に渡って配設されており、係入凸部26(図4参照)はこれら複数のローラ25を転動させながら係入凹部24内を下敷マット7の横方向両側へ滑動される。このようにして上敷マット8は、一対のガイドレールユニット6,6によって下敷マット7の横方向へ移動可能に支持されている。
図7は、上敷マット8の下面図であり、上敷マット8の縦方向中間部の図示を省略している。図7に示すように、上敷マット8の下面にはその横方向(図7左右方向)全体に渡って横長矩形状の座板27が固着されており、この座板27の下面には係入凸部26が突設されている。この係入凸部26は上敷マット8の横方向(図7左右方向)に連設されており、その横幅が上敷マット8の横幅以下とされている。また、凹面溝28は係入凸部26の連設方向に連続して凹設されている。
次に、図8から図10を参照して、上記のように構成されたストレッチャー1の使用方法について説明する。図8は、ベット50に横付けされたストレッチャー1の上面図であり、図9は、下敷マット7がベット50上に迫り出されたストレッチャー1の上面図であり、図10は、下敷マット7の横端から上敷マット8が迫り出されたストレッチャー1の上面図である。
図8に示すように、ストレッチャー1に乗せられる患者は上敷マット8の上面に仰臥姿勢で横たわらせられ、上敷マット8は下敷マットの中央に重置され、下敷マット7は架台3の中央に配置される。そして、このストレッチャー1からベット50へ患者を移乗させる場合には、患者を乗せたストレッチャー1を、ベット50の傍らまでキャスター4aを転動させながら搬送し、ベット50に横付けさせる。それから、ハンドル5を回転させて脚部4を上昇又は下降移動させて、架台3の高さが調節され、係合フック21の下面がベット50の上面とほぼ等しい高さ又はそれより若干上側となるように合わせられる。
それから、介護者によって、下敷マット7が上敷マット8を重置させたまま、一対のガイドレールユニット6,6を介してベット50の上面側(図8左側)へ横移動されると、患者及び上敷マット8を乗せた下敷マット7がベット50の上面へと迫り出される。このとき、各ガイドレールユニット6では、スライド板19が複数のローラ18を転動させながらレール本体16,17の上面部を滑動されて、係合フック21が係合凹部20に係合されたまま係合凹部20内を摺動させられる。
そして、図9に示すように、下敷マット7の反ベット50側端部(図9右側)が下敷用ストッパー29,29の直上を通過して、下敷用ストッパ22,22と下敷用ストッパ29,29との間の間隔部分に達すると、衝止レバー10,10が操作されて下敷マット7の下面から突出され、その後、この衝止レバー10,10が下敷ストッパー22,22(図5参照)により衝止される。これにより下敷マット7の迫り出し移動が規制されて、下敷マット7の横移動が停止される。
下敷マット7が迫り出された後は、介護者によって、患者を乗せた上敷マット8が一対のガイドレールユニット6,6,を介して下敷マット7の上からベット50の上面側(図9左側)へ横移動され、図10に示すように、患者及び上敷マット8が下敷マット7の横端(図9左側)から外側へ迫り出される。このとき、各ガイドレールユニット6では、係入凸部26が凹面溝28に当接される複数のローラ25を転動させながら係入凹部24内で滑動させられる。
そして、上敷マット8の係合フック14,14は下敷マット7の係合凹部13,13に係合されたまま係合凹部13,13内で摺動されて、上敷マット8が下敷マット7から略半分程迫り出される。すると、衝止突起12,12が上敷用ストッパー11,11により衝止されて、これにより上敷マット8の迫り出し移動が規制されて、図10に示す状態となって上敷マット8の横移動が停止される。
図10に示すように、上敷マット8の横端からは患者の両肩部がはみ出した状態となっている。そこで、ベット50側へはみ出した側の肩部(図10左側)を支点にして横臥姿勢となるように患者の身体を患者自身又は介護者が起こさせ、それから、上敷マット8及び下敷マット7を上記とは逆方向(図10右側)へ横移動させて患者の背部から上敷マット8及び下敷マット7を除去させれば、患者をベット50の上面に横たわらせることができる。なお、患者をベット50からストレッチャー1へ移乗させる場合には、上記した手順を逆に行えば良い。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、本実施例では、複数のローラ25を略球体状に形成したが、かかる複数のローラの形状は必ずしもこれに限定されるものではなく、円柱状など他の形状を採用しても良い。
また、本実施例では、下敷マット7の内部に配設される芯材のみによって下敷マット7の撓み防止を図ったが、下敷マット7の剛性強化構造は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、下敷マット7を支える枠体を設けてこれをスライド板19と一体形成するようにしても良い。更に、上記したガイドレールユニット6,6は架台3の骨組材3a,3aに着脱可能に形成された、ガイドレールユニットの構造は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、ガイドレールユニットを架台に一体的に形成するようにしても良い。
また、本実施例では、上敷マット8の横幅を人体の肩幅より若干狭小とする旨説明したが、上敷マット8の横幅は必ずしもこれに限定されるものではなく、人体の肩幅と同程度の横幅であっても良い。また、本実施例では、架台3に合計2基のガイドレールユニット6,6を配設したが、ガイドレールユニットの基数は必ずしもこれに限定されるものではなく、適宜その基数を増減しても良い。
本発明の一実施例であるストレッチャーの側面図である。 下敷マット7及び上敷マットの縦方向一端側の拡大側面図である。 ストレッチャーの上面図である。 ストレッチャーのガイドレールユニットの拡大側面図である。 架台の上面図である。 下敷マットの上面図である。 上敷マットの下面図である。 ベットに横付けされたストレッチャーの上面図である。 下敷マットがベット上に迫り出されたストレッチャーの上面図である。 下敷マットの横端から上敷マットが迫り出されたストレッチャーの上面図である。
符号の説明
1 ストレッチャー
2 車台フレーム
3 架台(患者用の架台)
4 脚部
4a キャスター(走行用の車輪)
6 ガイドレールユニット(下敷移動ユニット、上敷移動ユニットの一部)
7 下敷マット
8 上敷マット
13 係合凹部(上敷移動ユニットの係合凹部、上敷移動ユニットの一部)
14 係合フック(上敷移動ユニットの係合フック、上敷移動ユニットの一部)
16,17 レール本体(レール)
18 ローラ(下敷用ローラ)
19 スライド板(固定台)
20 係合凹部(下敷移動ユニットの係合凹部)
21 係合フック(下敷移動ユニットの係合フック)
24 係入凹部
25 ローラ(上敷用ローラ)
26 係入凸部
28 凹面溝

Claims (4)

  1. 走行用の車輪が脚部に配設され患者用の架台が上部に配設されその架台の高さが調節可能に形成される車台フレームを備えているストレッチャーにおいて、
    前記架台の略直上位置に配設される略縦長平板状の下敷マットと、
    その下敷マットを前記架台上で横方向へ移動可能に支持すると共に、その架台の略直上位置から横方向外側へ前記下敷きマットを迫り出し移動させる下敷移動ユニットと、
    その下敷移動ユニットにより支持される前記下敷マット上に重置され、仰臥姿勢の人体を担持可能で且つその下敷マットよりも狭小な幅を有する略縦長平板状の上敷マットと、
    その上敷マットを前記下敷マット上で横方向へ移動可能に支持すると共に、その下敷マット上の重置位置から横方向外側へ前記上敷マットを迫り出し移動させる下敷移動ユニットとを備えていることを特徴とするストレッチャー。
  2. 前記下敷移動ユニットは、
    前記架台上に配設され横方向に延設される横長のレールと、
    そのレールの上面部に回転可能に軸支される複数の下敷用ローラと、
    複数の下敷用ローラ上に載置され前記下敷マット下面に固定される固定台とを備えており、
    前記上敷移動ユニットは、
    前記上敷マット下面から突設され前記上敷マットの横幅以下の長さで横方向へ連設される係入凸部と、
    その係入凸部が係入され前記下敷マット上面に横方向へ連続して凹設される係入凹部と、
    その係入凹部内に回転可能に軸支され前記係入凸部の先端部が載置される複数の上敷用ローラとを備えていることを特徴とする請求項1記載のストレッチャー。
  3. 前記複数の上敷用ローラは略球体状に形成されており、
    前記係入凸部における前記上敷用ローラとの当接部は、その上敷用ローラの外周面に合致すると共に前記係入凸部の横方向へ連続して凹設される略円弧状の凹面溝を備えていることを特徴とする請求項2記載のストレッチャー。
  4. 前記下敷移動ユニットは、前記レールの側面に横方向へ連続して凹設される係合凹部と、その係合凹部に先端部が係合され前記固定台に基端部が連設される係合フックとを備えており、
    前記上敷移動ユニットは、前記下敷マットの縦方向側面に横方向へ連続して凹設される係合凹部と、その係合凹部に先端部が係合され前記上敷マットの縦方向側面に基端部が連設される係合フックとを備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載のストレッチャー。
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