JP2006203271A - 歪み発生回路および高周波回路 - Google Patents

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裕太 荒木
Takayuki Kato
貴之 加藤
Keiichi Yamaguchi
恵一 山口
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Abstract

【課題】電力分配器や方向性結合器の搭載が不要で、回路規模を小型化することが可能な歪み発生回路およびその歪み発生回路を搭載した高周波回路を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明に係る歪み発生回路は、入力端子101と出力端子102間に、互いに並列接続されている主信号回路110および歪み信号発生回路120を備え、主信号回路110は、入力端子101から入力される高周波信号を線形増幅して反転出力する第1の線形増幅器111を有し、歪み信号発生回路120は、入力端子101から入力される高周波信号を線形増幅して反転出力する第2の線形増幅器121と、第2の線形増幅器121の出力信号を非線形増幅して、歪み成分を含む信号を反転出力する非線形レプリカント増幅器122とを備えている
【選択図】 図1

Description

本発明は、歪み発生回路および高周波回路に関し、詳細には、小型化が可能な歪み発生回路およびこの歪み発生回路を搭載した高周波回路に関する。
無線LANなどの無線通信システムでは、大容量のデータ伝送のために多値変調方式が利用されている。かかる無線通信システムでは、信号のピークファクタが大きいため、信号を歪みなく増幅する必要があり、線形性の優れた高線形電力増幅器が必要となっている。従来の電力増幅器では、線形性を維持するためにバックオフして用いられてきたが、バックオフ量が大きくなるに従って効率も落ちてしまう問題が発生する。したがって電力増幅器の高効率動作のために高線形化は必須となっている。
電力増幅器の高線形化を実現する技術として、線形補償回路を付加する方式が広く用いられている。かかる線形補償回路として、例えばプレディストータ回路がある(例えば、特許文献1参照)。ここで、プレディストータ回路の基本的な動作原理を説明する。プレディストータ回路は、電力増幅器の入出力特性を補償するために、電力増幅器の入出力特性と逆特性の回路を電力増幅器の前段に配置している。
電力増幅器の入出力特性は下記多項式(1)で表される。
Vout=K1*Vin+K2*(Vin)3+K3*(Vin)5+… ・・(1)
上記式(1)において、5次以降の歪みはレベルが小さいため、5次以降の歪みを考慮しないで3次の項までを考えると、下記式(2)で表すことができる。
Vout=K1*Vin+K2*(Vin)3 ・・・(2)
上記式(2)において、第2項目の成分のために出力信号が歪む。この場合は3次成分であるため、3次歪みと呼ばれる。したがって、出力信号に含まれる3次歪みの成分をなくすためにはあらかじめ上記式(2)の第2項を発生させる回路を通し、反転して足し合わせればよいことが分かる。
プレディストータ回路には、アナログ信号で処理を行うものと、デジタル信号で処理を行うものとに大別される。アナログプレディストータ回路は、煩雑な処理を必要とし回路構成も複雑になるデジタルプレディストータ回路と異なって、安価で簡単な構成とすることができる。アナログプレディストータ回路を特にエキスパンダー型プレディストータ回路という。かかるエキスパンダー型プレディストータ回路の動作原理を説明する。
まず、入力主信号は電力分配器である例えば方向性結合器を介して二つの経路に分けられる。一方の経路に入力された信号は遅延線路を通して電力合成器である例えば方向性結合器に送られる。送られた主信号をVuとすると下記式(3)のように表すことができる。
Vu=a1*Vin ・・・(3)
ここでa1は経路での損失量を表す。
他方の経路に入力された信号は、レプリカ電力増幅器で電力増幅を受ける前後に適当なレベル調整を受けた後、方向性結合器に送られる。レプリカ電力増幅器は、出力端子の後段に設置されるメイン増幅器と同一の非線形特性を有するため、ここで3次歪み成分を含む信号Vdが発生する。
Vd=a2*Vin+b*(Vin)3 ・・・(4)
方向性結合器では両信号が逆位相で合成される。逆位相にするためには遅延回路で調整を行う。これにより、出力端子には遅延線路の損失により減衰された主信号と、主信号とは逆位相を持つ3次歪み成分が含まれる信号との合成信号Vpdが出力される。
Vpd=Vu-Vd
=(a1-a2)*Vin-b*(Vin)3 ・・・(5)
出力端子はメイン増幅器に接続されるので、上記式(5)を入力信号とし、上記式(2)式に代入することで、下式(6)に示す最終的な出力信号が得られる。
Vout=K1*(a1-a2)*Vin-K2*((a1-a2)3-K1*b3)*Vin3+(3次より上の項)・・・(6)
このとき、(4)式における係数a2およびbを適切に与えることにより、(6)式の3次の項を打ち消すことができる。係数bの負符号は位相が反転していることを意味している。
特開2003−258562号公報
しかしながら、従来のエキスパンダー型プレディストータ回路では、十分にアイソレーションが確保されていないと回路内で帰還がかかってしまうため正常動作が行われない。そのため、従来のエキスパンダー型プレディストータ回路では、アイソレーションを確保するために電力分配および合成手段としてウィルキンソン電力分配器や方向性結合器などを使用している。かかるウィルキンソン電力分配器や方向性結合器は、アイソレーションは高いが大きな規模の回路を使用しなければならないため、回路全体を小型化することが困難であるという問題がある。また、従来のエキスパンダー型プレディストータ回路では、逆位相で合成しなければならないため、遅延回路の調整が難しいという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、電力分配器や方向性結合器の搭載が不要で、回路規模を小型化することが可能な歪み発生回路およびその歪み発生回路を搭載した高周波回路を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を備え、前記主信号回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、前記歪み信号発生回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第2の線形増幅器と、前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を反転出力する非線形増幅器とを有することを特徴とする。
また、本発明は、入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を備え、前記主信号回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、前記歪み信号発生回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第2の線形増幅器と、前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を出力する非線形増幅器とを有し、前記主信号回路および前記歪み信号発生回路の少なくとも一方に、入力される信号の位相を調整する位相調整回路を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、入力信号を増幅して出力する増幅器と、前記増幅器に並列接続されている、前記入力信号に歪み成分を重畳して出力する歪み発生回路および前記歪み発生回路の出力信号の位相を調整する位相調整回路と、前記増幅器の出力信号と前記位相調整回路の出力信号との合成信号を増幅するメイン増幅器とを備え、前記歪み発生回路は、入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を有し、前記主信号回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、前記歪み信号発生回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第2の線形増幅器と、前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を反転出力する非線形増幅器とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、入力信号を増幅して出力するメイン増幅器と、前記メイン増幅器に並列接続されている、前記入力信号に歪み成分を重畳して出力する歪み発生回路および前記歪み発生回路の出力信号の位相を調整する位相調整回路とを備え、前記歪み発生回路は、
入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を有し、前記主信号回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、前記歪み信号発生回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第2の線形増幅器と、前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を反転出力する非線形増幅器とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、入力信号に歪み成分を重畳して出力する歪み発生回路と、前記歪み発生回路の出力信号を増幅して出力するメイン増幅器とを備え、前記歪み発生回路は、入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を有し、前記主信号回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、前記歪み信号発生回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第2の線形増幅器と、前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を反転出力する非線形増幅器とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、入力信号を増幅して出力する増幅器と、前記増幅器に並列接続されている、前記入力信号に歪み成分を重畳して出力する歪み発生回路および前記歪み発生回路の出力信号の位相を調整する位相調整回路と、前記増幅器の出力信号と前記位相調整回路の出力信号との合成信号を増幅するメイン増幅器とを備え、前記歪み発生回路は、入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を有し、前記主信号回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、前記歪み信号発生回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第2の線形増幅器と、前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を出力する非線形増幅器とを有し、前記主信号回路および前記歪み信号発生回路の少なくとも一方に、入力される信号の位相を調整する位相調整回路を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、入力信号を増幅して出力するメイン増幅器と、前記メイン増幅器に並列接続されている、前記入力信号に歪み成分を重畳して出力する歪み発生回路および前記歪み発生回路の出力信号の位相を調整する位相調整回路とを備え、前記歪み発生回路は、
入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を有し、前記主信号回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、前記歪み信号発生回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第2の線形増幅器と、前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を出力する非線形増幅器とを有し、前記主信号回路および前記歪み信号発生回路の少なくとも一方に、入力される信号の位相を調整する位相調整回路を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、入力信号に歪み成分を重畳して出力する歪み発生回路と、前記歪み発生回路の出力信号を増幅して出力するメイン増幅器とを備え、前記歪み発生回路は、入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を有し、前記主信号回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、前記歪み信号発生回路は、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第2の線形増幅器と、前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を出力する非線形増幅器とを有し、前記主信号回路および前記歪み信号発生回路の少なくとも一方に、入力される信号の位相を調整する位相調整回路を設けたことを特徴とする。
本発明に係る歪み発生回路によれば、入力端子と出力端子間に主信号回路および歪み信号発生回路を並列接続し、前記主信号回路では、第1の線形増幅器はアイソレーションが確保されており、前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する一方、前記歪み信号発生回路では、第2の線形増幅器は前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力し、非線形増幅器は、第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を反転出力することとしたので、電力分配器や方向性結合器等のコンポーネントを使用しなくても回路内のアイソレーションを確保でき、回路規模を小型化することが可能な歪み発生回路を提供することが可能となる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る歪み発生回路および高周波回路の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、また、実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必要であるとは限らない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る歪み発生回路100の構成例を示す図である。歪み発生回路100は、図1に示すように、入力端子101と、出力端子102と、入力端子101および出力端子102間に互いに並列に配置されている、主信号回路110および歪み信号発生回路120とで構成されている。
主信号回路110は、主信号を通過させる回路であり、反転出力機能を有し、アイソレーションが十分に確保された第1の線形増幅器111(反転増幅器)で構成されている。第1の線形増幅器111としては、例えば、バイポーラトランジスタや電界効果トランジスタを使用することができる。ここでのアイソレーションとは、トランジスタの出力端から入力端へのアイソレーションをいう。トランジスタのSパラメータのS12が−15dB程度の低さであれば、アイソレーションが確保される。
歪み信号発生回路120は、歪み信号を発生させる回路であり、反転出力機能を有する第2の線形増幅器121(反転増幅器)と、反転出力機能を有する非線形レプリカ増幅器122(反転増幅器)と、非線形レプリカ増幅器122の出力信号の出力レベルを調整するための減衰器123とが直列接続されて構成されている。非線形レプリカ増幅器122は、出力端子102の後段に接続されるメイン増幅器(不図示)と同じ非線形特性を有している。
上記構成の歪み発生回路100の動作原理を図2を参照して説明する。図2は、図1の歪み発生回路100の各部における信号のスペクトルおよびその位相を示している。図2において、S1は入力信号のスペクトル、S2は第1の線形増幅器111を通過した直後の信号のスペクトル、S3は第2の線形増幅器121を通過した直後の信号のスペクトル、S4は非線形レプリカ電力増幅器122を通過した直後の信号のスペクトル、S5は減衰器123を通過した直後の信号のスペクトル、S6は出力信号のスペクトルを示している。ここでは、入力端子101に、周波数f1およびf2の2つの正弦波(主信号成分)が入力された場合を例示して説明する。
図1において、入力端子101から入力される入力信号(スペクトルS1)は、主信号回路110と歪み信号発生回路120とに分配される。分配の際、第1の線形増幅器111でアイソレーションが確保されているため、ウィルキンソン分配器や方向性結合器などのコンポーネントを使用する必要がない。
主信号回路110においては、第1の線形増幅器111では、入力端子101から入力された入力信号(スペクトルS1)が線形増幅された後、位相が反転された信号(スペクトルS2)が出力端子102に出力される。
歪み信号発生回路120においては、第2の線形増幅器121では、入力端子101から入力された入力信号(スペクトルS1)が線形増幅された後、位相が反転された信号(スペクトルS3)が非線形レプリカ電力増幅器122に出力される。非線形レプリカ増幅器122では、第2の線形増幅器121から入力される信号(スペクトルS2)が非線形増幅されるとともに反転されて入力信号(スペクトルS1)と同位相となり、さらに、3次歪み成分f3およびf4を重畳した信号(スペクトルS4)が減衰器123に出力される。
減衰器123では、非線形レプリカ増幅器122から入力される信号(スペクトルS4)が第1の線形増幅器111の出力信号(スペクトルS2)の出力レベルと同レベルになるように調整され、レベル調整された信号(スペクトルS5)が出力端子102に出力される。
出力端子102からは、第1の線形増幅器111の出力信号(スペクトルS2)と減衰器123の出力信号(スペクトルS5)が合成された合成信号(スペクトルS6)が出力される。この合成の際、第1の線形増幅器111でアイソレーションが確保されているため、ウィルキンソン分配器や方向性結合器などのコンポーネントを使用する必要がない。
以上説明したように、実施の形態1に係る歪み発生回路100によれば、入力端子101と出力端子102間に、互いに並列接続されている主信号回路110および歪み信号発生回路120を備え、主信号回路110は、入力端子101から入力される高周波信号を線形増幅して反転出力する第1の線形増幅器111を有し、歪み信号発生回路120は、入力端子101から入力される高周波信号を線形増幅して反転出力する第2の線形増幅器121と、第2の線形増幅器121の出力信号に対して非線形増幅し、歪み成分を含む信号を反転出力する非線形レプリカ増幅器122とを備えているので、電力分配器や方向性結合器等のコンポーネントを使用しなくても回路内のアイソレーションを確保でき、回路規模を小型化することが可能となる。これにより、歪み発生回路と後段に接続されるメイン増幅器を同一半導体基板上に集積化(ワンチップ化)することが容易となる。
また、減衰器123は、歪み信号発生回路120の出力信号レベルが、主信号回路110(第1の線形増幅器111)の出力信号レベルと同じになるように、非線形レプリカ増幅器122の出力信号レベルを減衰させているので、主信号生成回路110と歪み信号発生回路120の出力信号レベルを同じにすることができる。なお、減衰器123を配置する位置は、図1に示す構成に限定されるものではなく、歪み信号発生回路120のどの位置に配置することにしてもよい。
また、第1の線形増幅器111,第2の第2の線形増幅器121,および非線形レプリカ増幅器122は、反転出力機能を有しているため、移相器や遅延線路などの位相調整回路を配置しなくても信号を逆位相で合成させることができ、位相調整回路が不要となり、低コストな構成とすることができる。
また、出力端子102の出力信号(スペクトルS6)は、主信号成分が重畳されていない3次歪みにより発生した成分のみから構成されているため、この後に合成される主信号のレベルを落とす必要がなくなる。
(変形例)
上記図1の第1の線形増幅器111が、出力端子102の出力信号(スペクトルS6)の主信号成分レベルが、入力信号(スペクトルS1)の主信号成分レベルと同程度になるように、入力信号(スペクトルS1)を適正な(所定の)利得で増幅する構成としてもよい。図3は、図1の第1の線形増幅器111が入力信号(スペクトルS1)を適正な利得で増幅する構成とした場合に、歪み発生回路100の各部の信号スペクトルおよびその位相の一例を示す図である。
図1において、入力端子101から入力された入力信号(図3のスペクトルS1)は、第1の線形増幅器111で、適正な利得で線形増幅された後、位相が反転されて、位相が反転された信号(図3のスペクトルS2)が出力端子102に出力される。出力端子102では、第1の線形増幅器111の出力信号(図3のスペクトルS2)と減衰器123の出力信号(図3のスペクトルS5)が合成された合成信号(図3のスペクトルS6)が出力される。この合成信号(図3のスペクトルS6)は、入力信号(図3のスペクトルS1)と同レベル程度の主信号成分f1,f2が残っており、3次歪み成分f3,f4は逆歪みとなって現れている。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2に係る歪み発生回路200の構成例を示す図である。図4において、図1と同等機能を有する部位には同一符号を付してある。実施の形態2に係る歪み発生回路200は、実施の形態1(図1)に係る歪み発生回路100に位相調整回路を設けた構成である。上述したように、出力端子102で、主信号回路110の出力信号と歪み発生回路111の出力信号とを合成する際に、両信号は逆位相である必要があるが、この位相を調整するために位相調整回路を設けたものである。
実施の形態2に係る歪み発生回路200は、図4に示すように、主信号回路110において、第1の線形増幅器111の前段および後段に、入力される信号の位相を調整する、移相器または遅延線路からなる位相調整回路201,202が配置されている。主信号回路110では、入力端子101から入力された入力信号は、位相調整回路201で位相が調整された後に第1の線形増幅器111で位相が反転され、さらに位相調整回路202で位相が調整された後、出力端子102に出力される。
なお、図4においては、位相調整回路を第1の線形増幅器111の前段および後段に配置する構成としたが、位相調整回路の数は、1つ以上であればよく、配置する位置も主信号回路110および歪み信号発生回路120のいずれの位置でもよい。具体的には、位相調整回路は、第1の線形増幅器111の前段および/または後段、第2の線形増幅器121の前段、第2の線形増幅器121と非線形レプリカ増幅器122の間、非線形レプリカ増幅器122と減衰器123の間、減衰器123の後段に配置することができる。
実施の形態2の歪み調整回路200によれば、主信号回路110および歪み信号発生回路120の少なくとも一方に、入力信号の位相を調整する位相調整回路を設けているので
位相のずれを修正することができ、主信号を劣化させることなく伝送することが可能となる。
(実施の形態3)
図5は、実施の形態3に係る歪み発生回路300の構成例を示す図である。図5において、図4と同等機能を有する部位には同一符号を付してある。実施の形態2に係る歪み発生回路200は、第1の線形増幅器111,第2の線形増幅器121,および非線形レプリカ増幅器122は位相反転出力する構成である。これに対して、実施の形態3に係る歪み発生回路300は、第1の線形増幅器301,第2の線形増幅器302,および非線形レプリカ増幅器303は位相反転出力しないで出力する構成である。出力端子102で合成される主信号回路110の出力信号と歪み信号発生回路120の出力信号が、その主信号成分f1,f2が逆位相の関係にあればよいため、位相調整回路で位相を調整して逆位相の関係とすることにより、第1の線形増幅器301、第2の線形増幅器302および非線形レプリカ増幅器303は反転出力する必要がなくなる。
主信号回路110は、入力端子101から入力される信号の位相を調整する位相調整回路201と、アイソレーションが確保されており、位相調整回路201から入力される信号を線形増幅して出力する第1の線形増幅器301と、第1の線形増幅器301から入力される信号の位相を調整する位相調整回路202とを備えている。
歪み信号発生回路120は、入力端子101から入力される信号を線形増幅する第2の線形増幅器302と、第2の線形増幅器302から入力される信号を非線形増幅する非線形レプリカ増幅器303と、非線形レプリカ増幅器303から入力される信号の出力レベルを調整するため減衰器123とを備えている。
なお、位相調整回路の数および配置する位置は図5に示す構成に限定されるものではなく、実施の形態2と同様に、位相調整回路の数は、1つ以上であればよく、配置する位置も主信号回路110および歪み信号発生回路120のいずれの位置でもよい。
実施の形態3に係る歪み発生回路300によれば、入力端子101と出力端子102間に互いに並列接続されている、主信号回路110および歪み信号発生回路120を備え、主信号回路110は、入力端子101から入力される信号を線形増幅して出力する第1の線形増幅器301を有し、歪み信号発生回路120は、入力端子101から入力される信号を線形増幅して出力する第2の線形増幅器302と、第2の線形増幅器302の出力信号を非線形増幅するとともに、歪み信号を重畳して出力する非線形レプリカ増幅器303とを備え、主信号回路110および歪み信号発生回路120の少なくとも一方に、入力信号の位相を調整する位相調整回路を設けているので、第1の線形増幅器301、第2の線形増幅器302、および非線形レプリカ増幅器303は反転出力機能が不要となる。
(実施の形態4)
図6は、実施の形態1に係る歪み発生回路100を用いた高周波回路500の一例を示す図である。歪み発生回路100は、上記図2で示した動作原理で動作する。高周波回路500は、図6に示すように、入力信号を増幅する増幅器502と、入力信号に三次歪み成分を重畳する歪み発生回路100と、歪み発生回路100の出力信号の位相を調整する位相調整回路501と、増幅器501の出力信号と位相調整回路501の出力信号とが合成された信号を増幅するメイン増幅器503とを備えている。
上記構成の高周波回路500の動作原理を図7を参照して説明する。図7は、図6の高周波回路500の各部における信号のスペクトルおよびその位相を示している。図7において、S501は入力信号のスペクトル、S502は増幅器502を通過した直後の信号のスペクトル、S503は歪み発生回路100を通過した直後の信号のスペクトル、S504は、位相調整回路504を通過した直後の信号のスペクトル、S505は増幅器502を通過した信号と位相調整回路504を通過した信号とが合成された信号のスペクトル、S505はメイン増幅器503を通過した信号のスペクトルを示している。ここでは、周波数f1およびf2の2つの正弦波(主信号成分)が入力された場合を例示して説明する。
図6において、入力信号(スペクトルS501)は、増幅器502と歪み発生回路500とに分配される。分配の際、上述したように、ウィルキンソン分配器や方向性結合器などのコンポーネントを使用しない。増幅器502では、入力信号(スペクトルS501)が増幅され、増幅された信号(スペクトルS502)が出力される。ここで、増幅器502はその利得は特に問題ではないが、線形性が高く歪みを発生させないことが望ましい。
歪み発生回路500では、入力信号(スペクトルS501)に3次歪み成分f3およびf4を重畳され、3次歪み成分f3およびf4が重畳された信号(スペクトルS503)が位相調整回路501に出力される。位相調整回路501では、歪み発生回路500から入力される信号(スペクトルS503)の位相調整(位相反転)が行われ、位相調整された信号(スペクトルS504)が出力される。増幅器502の出力信号(スペクトルS502)と位相調整回路501の出力信号(スペクトルS504)が合成され、合成信号(スペクトルS505)がメイン増幅器503に出力される。この合成の場合にもウィルキンソン分配器や方向性結合器などのコンポーネントを使用しない。
メイン増幅器503では、合成信号(スペクトルS505)が増幅されて増幅した信号(スペクトルS506)が出力される。この場合、メイン増幅器503で生じる3次歪み成分f3,f4は、合成信号の逆相の3次歪み成分f3,f4で打ち消され、メイン増幅器503からは3次歪み成分f3,f4の無い信号が出力される。
位相調整器501を配置する位置は図6の構成に限られるものではなく、増幅器502の前後両方またはその一方に配置することにしてもよい。
なお、実施の形態4では、実施の形態1の歪み発生回路100を高周波回路500に適用する場合について説明したが、実施の形態2,3の歪み発生回路200,300を適用することにしてもよい。
(実施の形態5)
図8は、実施の形態1に係る歪み発生回路100を用いた高周波回路600の一例を示す図である。歪み発生回路100は、上記図2で示した動作原理で動作する。高周波回路600は、図8に示すように、入力信号を増幅する増幅器603と、増幅器603の出力信号を増幅するメイン増幅器604と、入力信号に三次歪み成分を重畳する歪み発生回路100と、歪み発生回路100の出力信号の位相を調整する位相調整回路601と、位相調整回路601の出力信号を線形増幅する線形増幅器602とを備えている。
上記構成の高周波回路600の動作原理を図9を参照して説明する。図9は、図8の高周波回路600の各部における信号のスペクトルおよびその位相を示している。図9において、S601は入力信号のスペクトル、S602はメイン増幅器604を通過した直後の信号のスペクトル、S503は歪み発生回路100を通過した直後の信号のスペクトル、S604は線形増幅器602を通過した直後の信号のスペクトル、S605はメイン増幅器604を通過した信号と線形増幅器602を通過した信号とが合成された信号のスペクトルを示している。ここでは、周波数f1およびf2の2つの正弦波(主信号成分)が入力された場合を例示して説明する。
図8において、入力信号(スペクトルS601)は、増幅器603と歪み発生回路100とに分配される。分配の際、上述したように、ウィルキンソン分配器や方向性結合器などのコンポーネントを使用しない。増幅器602では、入力信号(スペクトルS601)が増幅され、増幅された信号がメイン増幅器604に出力される。メイン増幅器604では、増幅器603から入力される信号が増幅され、増幅された信号(スペクトルS602)が出力される。スペクトルS602に示すように、メイン増幅器604では主信号成分f1,f2は増幅され、3次歪み成分f3,f4が発生する。
他方、歪み発生回路100では、入力信号(スペクトルS601)に3次歪み成分f3およびf4を重畳され、3次歪み成分f3およびf4が重畳された信号(スペクトルS603)が位相調整回路601に出力される。位相調整回路601では、歪み発生回路100から入力される信号の位相調整(位相反転)が行われ、位相調整された信号が線形増幅器604に出力される。線形増幅器604では、位相調整回路601から入力される信号が増幅され、増幅した信号(スペクトルS604)が出力される。
メイン増幅器604の出力信号(スペクトルS602)と線形増幅器602の出力信号(スペクトルS604)が合成され、合成信号(スペクトルS605)が生成される。
この合成の場合にもウィルキンソン分配器や方向性結合器などのコンポーネントを使用しない。この場合、メイン増幅器603で生じる3次歪み成分f3,f4は、線形増幅器602の出力信号(スペクトルS604)の3次歪み成分f3,f4(逆相)で打ち消される。また、線形増幅器602の出力信号(スペクトルS604)は、主信号成分が重畳されていない3次歪みにより発生した成分のみから構成されているため、この後に合成される主信号のレベルを落とす必要がなくなる。このような構成とすることで、高線形化増幅器を実現することが可能となる。
なお、位相調整器601を配置する位置は、図8の構成に限定されるものではなく、線形増幅器602の後段、増幅器603の前段または後段、メイン増幅器604の後段のいずれの位置でもよく、また、複数配置することにしてもよい。
なお、実施の形態5では、実施の形態1の歪み発生回路100を高周波回路600に適用する場合について説明したが、実施の形態2,3の歪み発生回路200,300を適用することにしてもよい。
(実施の形態6)
図10は、実施の形態1に係る歪み発生回路100を用いた高周波回路700の一例を示す図である。歪み発生回路100は、上記図3で示した動作原理で動作する。高周波回路700は、図10に示すように、入力信号に三次歪み成分を重畳する歪み発生回路100と、入力信号を増幅するメイン増幅器701とを備えている。
上記構成の高周波回路700の動作原理を図11を参照して説明する。図11は、図10の高周波回路700の各部における信号のスペクトルおよびその位相を示している。図9において、S701は入力信号のスペクトル、S702は歪み発生回路100を通過した直後の信号のスペクトル、S703はメイン増幅器701を通過した直後の信号のスペクトルを示している。ここでは、周波数f1およびf2の2つの正弦波(主信号成分)が入力された場合を例示して説明する。
図10において、歪み発生回路100では、入力信号(スペクトルS701)に3次歪み成分f3およびf4が重畳され、3次歪み成分f3およびf4が重畳された信号(スペクトルS702)がメイン増幅器701に出力される。メイン増幅器701では、歪み発生回路100から入力される信号(スペクトルS702)が増幅され、増幅された信号(スペクトルS703)が出力される。この場合、メイン増幅器701で生じる3次歪み成分f3,f4は、歪み発生回路100の出力信号の3次歪み成分f3,f4(逆相)で打ち消され、メイン増幅器701からは3次歪み成分f3,f4の無い信号が出力される。この実施の形態6においても、信号分配、合成の際に、ウィルキンソン分配器や方向性結合器を使用する必要がなく、回路の小型化に有効である。
なお、実施の形態6では、実施の形態1の歪み発生回路100を高周波回路700に適用する場合について説明したが、実施の形態2,3の歪み発生回路200,300を適用することにしてもよい。
(実施の形態7)
図12は、上記実施の形態1の高周波回路100を集積化した高周波回路モジュール800を示す図である。同図において、801は半導体の基板を示しており、この基板801には、並列接続された歪み発生回路100および増幅器802と、並列に多段接続されたメイン増幅器803とが搭載されている。かかる高周波回路モジュール800は、電力分配器・合成器や方向性結合器を搭載していないので、小型化することができ、ワンチップ化が容易である。
なお、実施の形態7では、実施の形態1の歪み発生回路100を高周波回路モジュール800に適用する場合について説明したが、実施の形態2,3の歪み発生回路200,300を適用することにしてもよい。
(実施の形態8)
図13は、実施の形態4〜7の高周波回路を適用した無線通信装置900の構成例を示す図である。同図に示す無線通信装置900は、2系統の送信系回路および受信系回路を備えている。同図において、901はアンテナ、902はデュプレクサ、903はSW(スイッチ)、904,905はBPF(バンドパスフィルタ)、906,907はローノイズアンプ、908,909はダウンコンバータ、910はシンセサイザ、911,912はBPF、913,914は復調器、915はシンセサイザ、916,917は復調器、918はシンセサイザ、920はSW(スイッチ)、921,922はBPF(バンドパスフィルタ)、923,924はパワーアンプ、925,926はBPF(バンドパスフィルタ)、927,928はドライバーアンプ、929,930はアップコンバータ、931はシンセサイザ、932,933は加算器、934,935は直交変調器、936はシンセサイザ、937,938は直交変調器、939はシンセサイザ、940はベースバンド回路を示している。
上記構成の無線通信装置900においては、パワーアンプ923,924およびドライバーアンプ925,926に上記実施の形態の高周波回路を適用することができる。これにより、パワーアンプ923,924およびドライバーアンプ925,926を小型化することができ、ワンチップ化が容易となる。
本発明に係る歪み発生回路および高周波回路は、小型化軽量化ならびに低歪化高効率化が要求される無線通信装置用プレディストーション型電力増幅器等に広く適用可能である。
本発明の実施の形態1に係る歪み発生回路の構成例を示す図である。 図1の歪み発生回路の信号スペクトルの一例を示す図である。 図1の歪み発生回路の信号スペクトルの他の例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る歪み発生回路の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る歪み発生回路の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る高周波回路の構成例を示す図である。 図6の高周波回路の信号スペクトルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態5に係る高周波回路の構成例を示す図である。 図8の高周波回路の信号スペクトルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態6に係る高周波回路の構成例を示す図である。 図10の高周波回路の信号スペクトルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態7に係る高周波回路モジュールを示す図である。 本発明の実施の形態8に係る無線通信装置の構成例を示す図である。
符号の説明
100 歪み発生回路
101 入力端子
102 出力端子
110 主信号回路
111 第1の線形増幅器(反転増幅器)
120 歪み信号発生回路
121 第2の線形増幅器(反転増幅器)
122 非線形レプリカ増幅器(反転増幅器)
123 減衰器
201 位相調整回路
202 位相調整回路
301 第1の線形増幅器
302 第2の線形増幅器
303 非線形レプリカ増幅器
500 高周波回路
501 位相調整回路
502 増幅器
503 メイン増幅器
600 高周波回路
601 位相調整回路
602 メイン増幅器
603 増幅器
700 高周波回路
701 メイン増幅器
800 高周波回路モジュール
801 基板
802 増幅器
803 メイン増幅器

Claims (13)

  1. 入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を備え、
    前記主信号回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、
    前記歪み信号発生回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第2の線形増幅器と、
    前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を反転出力する非線形増幅器とを有することを特徴とする歪み発生回路。
  2. 前記歪み信号発生回路は、その出力信号レベルが前記主信号回路の出力信号レベルと同じになるように減衰する減衰器を有することを特徴とする請求項1に記載の歪み発生回路。
  3. 前記第1の線形増幅器は、前記出力端子の出力信号の主信号成分レベルが、前記入力端子に入力される信号の主信号成分レベルと同程度になるように、所定の利得で前記入力端子から入力される信号を増幅することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歪み発生回路。
  4. 前記主信号回路および前記歪み信号発生回路の少なくとも一方に、入力される信号の位相を調整する位相調整回路を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の歪み発生回路。
  5. 入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を備え、
    前記主信号回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、
    前記歪み信号発生回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第2の線形増幅器と、
    前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を出力する非線形増幅器とを有し、
    前記主信号回路および前記歪み信号発生回路の少なくとも一方に、入力される信号の位相を調整する位相調整回路を設けたことを特徴とする歪み発生回路。
  6. 前記歪み信号発生回路は、その出力信号レベルが前記主信号回路の出力信号レベルと同じになるように、入力される信号の信号レベルを減衰する減衰器を有することを特徴とする請求項5に記載の歪み発生回路。
  7. 前記第1の線形増幅器は、前記出力端子の出力信号の主信号成分レベルが、前記入力端子に入力される信号の主信号成分レベルと同程度になるように、所定の利得で前記入力端子から入力される信号を増幅することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の歪み発生回路。
  8. 入力信号を増幅して出力する増幅器と、
    前記増幅器に並列接続されている、前記入力信号に歪み成分を重畳して出力する歪み発生回路および前記歪み発生回路の出力信号の位相を調整する位相調整回路と、
    前記増幅器の出力信号と前記位相調整回路の出力信号との合成信号を増幅するメイン増幅器とを備え、
    前記歪み発生回路は、
    入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を有し、
    前記主信号回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、
    前記歪み信号発生回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第2の線形増幅器と、
    前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を反転出力する非線形増幅器とを含むことを特徴とする高周波回路。
  9. 入力信号を増幅して出力するメイン増幅器と、
    前記メイン増幅器に並列接続されている、前記入力信号に歪み成分を重畳して出力する歪み発生回路および前記歪み発生回路の出力信号の位相を調整する位相調整回路とを備え、
    前記歪み発生回路は、
    入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を有し、
    前記主信号回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、
    前記歪み信号発生回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第2の線形増幅器と、
    前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を反転出力する非線形増幅器とを含むことを特徴とする高周波回路。
  10. 入力信号に歪み成分を重畳して出力する歪み発生回路と、
    前記歪み発生回路の出力信号を増幅して出力するメイン増幅器とを備え、
    前記歪み発生回路は、
    入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を有し、
    前記主信号回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、
    前記歪み信号発生回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して反転出力する第2の線形増幅器と、
    前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を反転出力する非線形増幅器とを含むことを特徴とする高周波回路。
  11. 入力信号を増幅して出力する増幅器と、
    前記増幅器に並列接続されている、前記入力信号に歪み成分を重畳して出力する歪み発生回路および前記歪み発生回路の出力信号の位相を調整する位相調整回路と、
    前記増幅器の出力信号と前記位相調整回路の出力信号との合成信号を増幅するメイン増幅器とを備え、
    前記歪み発生回路は、
    入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を有し、
    前記主信号回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、
    前記歪み信号発生回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第2の線形増幅器と、
    前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を出力する非線形増幅器とを有し、
    前記主信号回路および前記歪み信号発生回路の少なくとも一方に、入力される信号の位相を調整する位相調整回路を設けたことを特徴とする高周波回路。
  12. 入力信号を増幅して出力するメイン増幅器と、
    前記メイン増幅器に並列接続されている、前記入力信号に歪み成分を重畳して出力する歪み発生回路および前記歪み発生回路の出力信号の位相を調整する位相調整回路とを備え、
    前記歪み発生回路は、
    入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を有し、
    前記主信号回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、
    前記歪み信号発生回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第2の線形増幅器と、
    前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を出力する非線形増幅器とを有し、
    前記主信号回路および前記歪み信号発生回路の少なくとも一方に、入力される信号の位相を調整する位相調整回路を設けたことを特徴とする高周波回路。
  13. 入力信号に歪み成分を重畳して出力する歪み発生回路と、
    前記歪み発生回路の出力信号を増幅して出力するメイン増幅器とを備え、
    前記歪み発生回路は、
    入力端子と出力端子間に互いに並列接続されている、主信号回路および歪み信号発生回路を有し、
    前記主信号回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第1の線形増幅器を有し、前記第1の線形増幅器の出力端から入力端へのアイソレーションが確保されており、
    前記歪み信号発生回路は、
    前記入力端子から入力される信号を線形増幅して出力する第2の線形増幅器と、
    前記第2の線形増幅器の出力信号を非線形増幅し、歪み成分を含む信号を出力する非線形増幅器とを有し、
    前記主信号回路および前記歪み信号発生回路の少なくとも一方に、入力される信号の位相を調整する位相調整回路を設けたことを特徴とする高周波回路。


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