JP2006196391A - フラットディスプレイパネルおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のフォトマスクを使用して分割多重露光により製造された場合でも、外観ムラや表示ムラ等の外観不良が抑制された大型のPDP等のプラットディスプレイパネルを実現する。
【解決手段】前面ガラス基板上に複数の構造物が所定方向に対して平行に形成されたフラットディスプレイパネルの製造方法において、前面ガラス基板上に形成した感光性材料層を複数の領域に分割し、各領域に対応したそれぞれのフォトマスクを用いて露光し、その後パターニングして焼成することで複数の構造物を形成する際に、平行な複数の構造物それぞれに隣り合って対向する各端面に複数の突起部17a、17b、17c、17dまたは、複数の凹部を設けたフォトマスクを用いる。
【選択図】図5

Description

本発明は、大画面で薄型のディスプレイ装置に用いられているフラットディスプレイパネルおよびその製造方法に関するものである。特に、プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法に関する。
近年、大型のテレビジョン受像機や公衆表示用モニタとしての社会的要望が増大し、注目を集めているプラズマディスプレイパネル(以下、PDPとも記す)は、希ガス放電による紫外線で蛍光体を励起発光させて画像・映像表示に利用しており、大画面、薄型、軽量であることを特徴とする視認性に優れた平板型の表示デバイスである。最近では表示領域のサイズが50インチを超えて80インチもある大画面のPDPを用いた製品が登場し、将来的に表示領域のサイズが100インチを超えるさらに大画面のPDPも計画されている。PDPには交流駆動方式(AC−PDP)と直流駆動方式(DC−PDP)の2つのタイプがある。図6は代表的なAC−PDPとして、従来の交流面放電型PDPの構造を示す斜視図であり、図6を参照して、以下、AC−PDPの構造を簡単に説明する。
図6において、PDP21は対向配置された前面板22と背面板23との間に多数の放電セル24が形成されている。前面板22は、走査電極2と維持電極3とからなる表示電極4が前面ガラス基板1上に互いに平行に複数対形成され、それら表示電極4を覆うように誘電体層6および保護層7が形成されている。表示電極4は例えば、印刷・焼成タイプのプロセス、フォトエッチングプロセス、転写プロセス等により形成される。背面板23は、背面ガラス基板8上に複数の平行なデータ電極10と、それらを覆うように下地誘電体層9と、さらにその上にデータ電極10に平行な複数の隔壁11が、隣接する隔壁11の中間にデータ電極9を位置させるようにそれぞれ形成され、下地誘電体層9の表面と隔壁11の側面とに蛍光体層12R、12G、12Bが形成されている。そして、表示電極4とデータ電極10とが立体交差するように前面板22と背面板23とが対向、密封され、内部の放電空間に放電ガスが封入されて放電セル24が形成されている。このような構成のPDP21において、各放電セル24内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線は赤、緑、青、各色の蛍光体12R、12G、12Bを励起発光させて対応する色の可視光に変換される。そして、前面板22を通して可視光を外部に取り出すことにより画像表示を行っている。
ところで、前面板22に形成される走査電極2および維持電極3からなる表示電極4を、フォトエッチングプロセスによりITO等の透明電極で形成した導電性バイパス電極と、印刷・燒成タイプの低抵抗電極材料を用いて印刷・燒成したり、または感光性材料を前面ガラス基板1上のほぼ全面に塗布して乾燥させた後、所定のパターンの開口部を有するフォトマスクを用いて露光し、現像を行ってパターニングし、その後に焼成したりして形成したバス電極との積層構造の表示電極4を作製する方法が一般的に利用されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。また、フォトエッチングプロセスによりITO等の透明電極からなる導電性バイパス電極を形成した後、アルミニウム(Al)薄膜あるいはクロム(Cr)−銅(Cu)−クロム(Cr)等の金属薄膜を成膜してフォトエッチングプロセスによりバス電極を積層して、走査電極2および維持電極3からなる表示電極4を作製する方法も用いられている。
そして、PDPを含め、表示領域のサイズが100インチを超えるようなさらに大画面のフラットディスプレイパネルを製造しようとする場合、フォトエッチングプロセスにフォトマスクが必要であるが、その大きさに対応できるフォトマスクを得ることが極めて困難であるのみならず、仮に大きなサイズのフォトマスクが得られたとしても、フォトマスク自体の作成や露光装置の準備に莫大な費用がかかる。そこで、PDPや液晶表示装置(LCD)等の大型画面のフラットディスプレイパネルでは、電極、遮光層(BS膜)、フィルター等の構成要素を形成するのに一度の露光で転写できる面積(フィールド・サイズ)を2以上の複数の領域のフォトマスクに分割して、それぞれの分割領域で露光を行う分割多重露光法を利用する。
ここでは、2枚のフォトマスクに分割してそれぞれの分割領域で露光を行って、PDPの前面ガラス基板1の走査電極2と維持電極3からなる表示電極4を形成する例について、図7を用いて簡単に説明する。図7(a)は2枚に分割して分割多重露光に用いるフォトマスクの例を示す平面図、図7(b)は2枚に分割したフォトマスクを基板上に配置した状態を示す平面図、図7(c)は2枚に分割したフォトマスクを用いて分割多重露光により基板上に形成されたパターンの例を示す平面図である。
図7において、PDPの前面ガラス基板1の走査電極2と維持電極3からなる表示電極4を形成するのに必要なフォトマスクを、図7(a)に示すように2枚のフォトマスク13a、13bに分割している。2枚のマスク13a、13bには表示電極4の形状に対応する開口部14a、開口部14bがそれぞれ重なり部の領域Dを有して形成されている。前面ガラス基板1の中心を通る中間線であるC−C線に合わせて、左側のA領域のマスク13aを図7(b)に示すように載置して露光パターニングすることにより、開口部14aに対応する表示電極4の左側部分が形成される。さらに、C−C線と重なり部の領域Dを合わせて、右側のB領域のマスク13bを図7(b)に示すように載置して露光パターニングすることにより、開口部14bに対応する表示電極4の右側部分が形成され、図7(c)に示すような走査電極2と維持電極3からなる表示電極4が連続するパターンとして前面ガラス基板1に形成される。このとき、C−C線を中心にした所定の幅の領域Dにおいてマスク13aの開口部14aとマスク13bの開口部14bが重なるようになっている。
特開平6−103903号公報(第2頁、第1図) 特開2003−51249号公報(第2頁、第6図)
しかしながら、このような2枚のフォトマスク13a、13bを用いて走査電極2と維持電極3からなる表示電極4等のストライプ状のパターンを分割多重露光により形成すると、使用するレジスト等の感光性を有する材料がネガ型の場合、図8に示すように領域Dの部分においてストライプ状に形成された表示電極等の構造物の幅が他の部分よりも太くなる傾向がある。このように、ネガ型のレジスト等の感光性を有する材料を使った場合に、重なり合う領域Dにおいて各パターンの幅が他の部分よりも太くなるのは、露光時におけるフォトマスク13a、13bの位置合わせずれや領域Dにおいて2重に露光されること等によるものと考えられる。
複数のフォトマスクを使用して、ネガ型レジスト等の感光性を有する材料で分割多重露光により形成した電極の幅が、パターンの重なり合う領域Dにおいて、他の部分よりも太くなる現象は、隣り合う電極同士が接触する可能性があるのみならず、このとき前面ガラス基板1には外観的に、重なり合う領域Dの部分に周囲よりも暗い筋が入っているように見え、表示ムラに代表される外観不良になることになり、解決課題であった。
一方、ポジ型のレジスト等の感光性材料で複数のフォトマスクを使用して、分割多重露光により電極等のストライプ状の構造物を形成する場合は、ネガ型レジスト等の感光性材料の場合とは逆に、重なり合う領域Dにおいてストライプ状に形成される構造物の幅が他の部分よりも細くなる場合がある。この場合、形成される構造物間に不接続部分が生じたり、工程途中で断線が発生したりする他に、前面ガラス基板1には外観的に、重なり合う領域Dの部分に周囲よりも明るい筋が入っているように見え、外観不良や表示不良になることになり、解決すべき課題となる。そして、重なり合う領域Dにおいてストライプ状に形成される構造物の幅が他の部分よりも細くなって断線等が生じることを避けるために、あらかじめ重なり合う領域Dにストライプ状のパターンの幅よりも太い連結パッドを形成する方法が提案されている(例えば、特開昭61−180275号公報参照)が、連結パッドを形成するための追加工程を要し、連結パッド形成用のマスク等を別に準備する必要がある。
また、複数のフォトマスクを使用して分割多重露光によりストライプ状に電極等を形成する場合に、重なり合う領域において形成される電極等の構造物の幅が変化しないようにするために、重なり合う領域の露光量を制御したり、マスクまたは基板を微小震動させたりする方法等が種々提案(例えば、登録特許公報第2743410号参照)されているが、いずれも露光装置に特別の機能を追加するものであり、このような露光装置は高価であり、製造工数の大幅な増大をもたらすことになる。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、分割多重露光を利用して大型のPDPのようなフラットディスプレイパネルを製造する場合においても、上記のような外観不良や表示不良の発生を抑制でき、表示品質の優れたフラットディスプレイパネルおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のフラットディスプレイパネルは、基板上に複数の構造物が所定方向に対して平行に形成されたフラットディスプレイパネルにおいて、透明電極を除く平行な複数の構造物に、それぞれに隣り合って対向する各端面に所定の幅と高さを有する複数の突起部または所定の幅と深さを有する複数の凹部が設けられている構成を有している。また、本発明のフラットディスプレイパネルは、突起部または凹部が、半楕円、半円、部分楕円、部分円、矩形、台形の内のいずれかの形状である構成、また、突起部または凹部は構造物の長手方向の中心線に対して対称に設けられている構成、また、平行な複数の構造物それぞれに隣り合って対向する端面の一方の側に突起部または凹部が設けられ、隣り合う突起部の間の位置に相当する端面の他方の側にそれぞれ突起部または凹部が設けられている構成、また、構造物の平均線幅をtとし、突起部の高さをhとするとき、h
0.01t≦h≦0.5t
の関係を満足するように形成されている構成、また、突起部の幅、間隔距離をそれぞれw、pとするとき、w、pに関して
2w≦p≦2000w
の関係を満足するように形成されている構成、また、構造物の平均線幅をtとし、凹部の深さをkとするとき、k
0.01t≦k≦0.5t
の関係を満足するように形成されている構成、また、凹部の幅、間隔距離をそれぞれw、pとするとき、w、pに関して
≦p≦2000w
の関係を満足するように形成されている構成、また、平行な複数の構造物に対して垂直な方向に互いに平行な複数の隔壁が形成されており、平行な複数の構造物のそれぞれに隣り合って対向する各端面に設けられる複数の突起部または凹部は、隔壁と重なる位置に形成されている構成、また、フラットディスプレイパネルはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、FEDディスプレイ、SEDディスプレイの内のいずれかである構成、また、構造物は表面板の走査電極および維持電極からなる表示電極、または表示電極の各補助電極である構成に加えて、構造物は表面板の遮光層またはブラックストライプまたはブラックマトリックスである構成、また構造物の画素間ギャップに対向する各端面に突起部または凹部が形成されている構成を有することもできる。
これらの構成により、複数のフォトマスクを使用して分割多重露光により製造した大型のPDP等のフラットディスプレイパネルにもかかわらず、パネル基板に形成する表示電極、遮光膜等の構造物にはそれぞれに隣り合って対向する各端面に複数の突起部が全体にわたって設けられているので、マスクの重なり合う部分で基板上に形成される構造物に生じたが太くなった突起形状が目立たなくなり、人間の目では検知できず、外観不良や表示不良の発生を抑制できるプラズマディスプレイパネルを提供することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明のフラットディスプレイパネルの製造方法では、基板上に複数の構造物が所定方向に対して平行に形成されたフラットディスプレイパネルの製造方法において、基板上に感光性材料層を形成する工程と、形成した感光性材料層を複数の領域に分割し、各領域に対応したそれぞれのフォトマスクを用いて露光し、その後パターニングすることにより、前記感光性材料層を形成する工程と、複数の構造物を形成する工程を有し、透明電極を除く複数の前記構造物に対応するフォトマスクのパターンに、平行な複数の構造物それぞれに隣り合って対向する各端面に所定の幅と高さを有する複数の突起部、または、複数の所定の幅と深さを有する凹部が設けられている。また、本発明のフラットディスプレイパネルの製造方法は、構造物を形成する材料が感光性を有し、材料を用いて感光性材料層を基板上に形成し、フォトマスクを用いて露光し、その後現像してパターニングすることにより、基板の全領域にわたって連続する複数の構造物を形成する方法、また、あらかじめ非感光性の構造物用材料の層を基板上に形成し、構造物用材料の層の上にフォトレジスト材料を用いて感光性材料層を積層形成し、フォトマスクを用いて露光および現像することによりフォトレジストをパターニングし、されにパターニングされたフォトレジストをマスクとして、湿式または乾式のエッチング法によって非感光性の構造物用材料の層をパターニングすることにより、基板の全領域にわたって連続する複数の構造物を形成する方法であっても良い。また、ネガ型の感光性を有する材料を用いて形成した感光性材料層に対しては、平行な複数の構造物それぞれに隣り合って対向する各端面に複数の突起部を設けたフォトマスクを用い、ポジ型の感光性を有する材料を用いて形成した感光性材料層に対しては、平行な複数の構造物それぞれに隣り合って対向する各端面に複数の凹部を設けたフォトマスクを用いる方法、また、領域に対応したそれぞれのフォトマスクの隣り合う端部には、重なりあう所定の幅の重なり部分が形成されており、かつ、重なり部分には突起部または凹部が設けられていないフォトマスクを用いる方法、また、突起部または凹部は、半楕円、半円、部分楕円、部分円、矩形、台形の内のいずれかの形状とした方法、また、突起部または凹部は、構造物の長手方向の中心線に対して対称に設けられているようにした方法、また平行な複数の構造物それぞれに隣り合って対向する端面の一方の側に突起部または凹部を設け、隣り合う突起部または隣り合う凹部の間の位置に相当する端面の他方の側にそれぞれ突起部または凹部を設けた方法、また、平行な複数の構造物に対して垂直な方向に互いに平行な複数の隔壁を形成する工程を有し、平行な複数の構造物のそれぞれに隣り合って対向する各端面に設けられる複数の突起部または凹部を、隔壁と重なる位置に形成する方法、また、構造物がネガ型の感光性材料を用いて形成されるとき、構造物に対応するフォトマスクの開口部の平均線幅をt、フォトマスクが重なり合う領域Dの端面部での幅をdとし、突起部または凹部の高さ、幅をそれぞれh、wとするとき、h、wに関して
0.01t≦h≦0.5t
0.25d≦w≦5.0d
に設定されていることを特徴とする方法、突起部の幅、間隔距離をそれぞれw、pとするとき、w、pに関して
≦p≦2000w
に設定されていることを特徴とする方法、構造物がネガ型の感光性材料を用いて形成されるとき、構造物に対応するフォトマスクの遮光部の平均間隔をt、フォトマスクが重なり合う領域Dの幅をdとし、凹部の深さ、幅をそれぞれk、wとするとき、k、wに関して
0.01t≦k≦0.5t
0.25d≦w≦5.0d
に設定されていることを特徴とする方法、とともに、凹部の幅、間隔距離をそれぞれw、pとするとき、w、pに関して
≦p≦2000w
に設定されていることを特徴とする方法、また、構造物の画素間ギャップに対向する各端面に突起部または凹部を形成すること特徴とする方法も用いることができる。
これらの方法により、複数のフォトマスクを使用して分割多重露光により大型のPDP等のフラットディスプレイパネルを製造する場合に、マスクの重なり合う部分で基板上形成される構造物が太くなる突起形状が生じて、外観不良の原因となっていたのが、構造物にはそれぞれに隣り合って対向する各端面に複数の突起部が全体にわたって設けられるので、突起形状が目立たなくなり、人間の目では検知できず外観ムラ、表示ムラといった不具合の発生を抑制することができる。さらに、サイズが100インチを超えるような大型のフラットディスプレイパネルを製造するのに、高価な大型単板マスクや大型単板マスク用の露光装置等を必要とせずパネル製造コストの大幅な上昇を抑えることが可能になる。
本発明によれば、複数のフォトマスクを使用して分割多重露光により製造された場合でも、外観ムラや表示ムラ等の外観不良が抑制された大型のPDP等のプラットディスプレイパネルを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態におけるAC−PDPの一部を拡大して構造を示す分解斜視図である。既に、背景技術として図4を用いて従来のAC−PDPの構造を説明したが、本発明の実施の形態におけるAC−PDPは、ガラス製の前面板、背面板にそれぞれ行電極、列電極が直交配置され、画素(ピクセル)となる行・列両電極の交点および両基板間にある隔壁により放電空間を形成する構造において基本的に同じであり、図1において同じ構成要素には同一符号を付している。
図1において、前面板22には、透明な前面ガラス基板1上に放電ギャップをあけて平行に対向する順次表示用の走査電極2と放電の維持信号を入力するための維持電極3とで対をなしてストライプ状にいわゆる行電極にあたる表示電極4が複数対形成されている。この走査電極2および維持電極3は、それぞれITO(Indium−Tin Oxide)やSnO等からなる透明電極2a、3aと、この透明電極2a、3aに電気的に接続された、例えば、銀等の厚膜や、また例えば、アルミニウム(Al)薄膜あるいはクロム(Cr)−銅(Cu)−クロム(Cr)の積層薄膜による補助電極(バス電極とも言う)2b、3bとから構成されている。また、隣り合う維持電極3と走査電極2の対間に、表示面のコントラストを高めるため、ブラックマトリクスとなる遮光層(BS膜とも言う)5を必要に応じて形成することもある。そして、前面ガラス基板1には、複数対の表示電極4群を覆うように低融点ガラスからなる誘電体層6が形成され、その誘電体層6上にはMgOからなる保護膜7が形成され、これらの各要素により前面板22が構成されている。なお、表示電極4の補助電極(バス電極とも言う)2b、3bは、前面ガラス基板1上に透明電極2a、3aを形成後、コントラスト向上のため、先に暗色導電層を形成し、次いで所定の導体材料で導体層を形成する2層構造にしてもよい。
上記前面ガラス基板1に対向配置される背面ガラス基板8上には、前面ガラス基板1上の表示電極4と直交する方向に、下地誘電体層9で覆われて複数のいわゆる列電極にあたる表示データ信号を入力するためのデータ電極(アドレス電極とも言う)10がストライプ状に形成されている。このデータ電極10上の下地誘電体層9の上には、データ電極10と並行してストライプ状の複数の隔壁11が配置され、隔壁11間の側面および下地誘電体層9の表面上にR(red:赤色)、G(green:緑色)、B(blue:青色)の3色を発光する蛍光体を塗布して蛍光体層12R、12G、12Bが形成されて、背面板23が構成されている。
そして、上記構成の前面板22と背面板23とは、走査電極2および維持電極3からなる行電極にあたる表示電極4と列電極にあたるデータ電極10とが直交するように、微小な放電空間(または、放電セル)24を挟んで対向配置されるとともに、周囲が封止され、例えば真空度1×10−4Pa程度の圧力で高真空排気した後、放電空間24には、放電ガスとして、ネオン(Ne)とキセノン(Xe)の混合ガスが所定の圧力で充填されている。例えば、放電ガスとして、90体積%ネオン(Ne)−10体積%キセノン(Xe)の混合ガスを圧力66.5kPa(500Torr)で封入している。また、放電空間24は、隔壁11によって複数の区画に仕切ることにより、表示電極4とデータ電極10との交点が位置する複数の放電セルが設けられ、各放電セルには、前述したように青色、緑色および赤色の各蛍光体層12B、12G、12Rが順次配置されてPDPパネル21が構成される。そして、維持電極3および走査電極2、データ電極10に所定の信号の電圧パルスを印加することにより、封入された希ガスが励起され紫外線を放出し、その紫外線により下地誘電体層9、および隔壁11上に設けられた蛍光体層12B、12G、12Rが可視光を励起発光し、情報を表示することができる。なお、このようなPDPを駆動する場合、任意のタイミングにおいて同じ駆動波形が全ての維持電極3に印加されるので、隣接して配置された維持電極3は前面ガラス基板1上で互いに接続されている。
次に、PDPの製造方法の全体について簡単に説明する。
まず、前面ガラス基板1上に表示電極4の走査電極2および維持電極3をそれぞれ構成する透明電極2a、3aを形成した後、走査電極2および維持電極3を透明電極2a、3aとともにそれぞれ構成する補助電極2b、3bと遮光層5を形成する。ここで、補助電極2b、3bは、透明電極2a、3a上にコントラスト向上のために暗色導電層と、その上に所定の導電体で導電層とで構成する2層構造で形成する方法も可能である。これらの形成方法については後述する。次に、透明電極2a、3a、補助電極2b、3bおよび遮光層5を覆うように前面ガラス基板1上にガラスペーストをスクリーン印刷法等を用いて塗布した後、所定温度で所定時間(例えば560℃で20分)焼成することによって所定の厚み(約20μm)となるように誘電体層6を形成する。誘電体層6を形成するときに使用するガラスペーストとしては、例えば、PbO(70wt%)、B(15wt%)、SiO(10wt%)、およびAl(5wt%)と有機バインダ(例えば、α−ターピネオールに10%のエチルセルローズを溶解したもの)との混合物が使用される。ここで、有機バインダとは樹脂を有機溶媒に溶解したものであり、エチルセルローズ以外に樹脂としてアクリル樹脂、有機溶媒としてブチルカービトール等も使用することができる。さらに、こうした有機バインダに分散剤(例えば、グリセルトリオレエート)を混入させてもよい。また、ペーストを用いてスクリーン印刷する代わりに、成型されたフィルム状の誘電体前駆体をラミネートして焼成することによって形成してもよい。
次に、誘電体層6上に保護層7を形成する。保護層7は酸化マグネシウムからなり、真空蒸着法等の成膜プロセスにより、保護層7が所定の厚み(約0.5μm)となるように形成する。
このような方法により、前面ガラス基板1上に、構造物である走査電極2、維持電極3、遮光層5、誘電体層6、保護層7を形成して前面板22が作製される。
また、背面ガラス基板8上にデータ電極10をストライプ状に形成する。具体的には、背面ガラス基板8上に、データ電極10の材料、例えば感光性Agペーストを用い、スクリーン印刷法等により膜を形成し、その後、フォトリソグラフィー法等によってパターニングし、焼成することで形成することができる。
次に、以上のようにして形成したデータ電極10を覆うように下地誘電体層9を形成する。下地誘電体層9は、例えば、鉛系のガラス材料を含むガラスペーストを、例えば、スクリーン印刷で塗布した後、所定温度、所定時間(例えば560℃で20分)焼成することによって、所定の層の厚み(約20μm)となるように形成する。また、ガラスペーストをスクリーン印刷する代わりに、成型されたフィルム状の下地誘電体層前駆体をラミネートして焼成することによって形成しても良い。
次に、隔壁11を例えばストライプ状に形成する。隔壁11は、Al等の骨材とガラスフリットとを主剤とする感光性ペーストをスクリーン印刷法やダイコート法等により成膜し、フォトリソグラフィー法によりパターニングし、焼成することで形成することができる。または、例えば、鉛系のガラス材料を含むペーストを、例えば、スクリーン印刷法により所定のピッチで繰り返し塗布した後、焼成することによって形成してもよい。ここで、隔壁11の間隙の寸法は、例えば32インチ〜50インチのHD−TVの場合、130μm〜240μm程度である。
そして、隔壁11と隔壁11との間の溝には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に発光する蛍光体層12R、12G、12Bを形成する。これは、各色の蛍光体粒子と有機バインダとからなるペースト状の蛍光体インキを塗布し、これを400〜590℃の温度で焼成して有機バインダを焼失させることによって、各蛍光体粒子が結着してなる蛍光体層12R、12G、12Bとして形成する。
このような方法により、背面ガラス基板8上に、構造物であるデータ電極10、下地誘電体層9、隔壁11、蛍光体層12R、12G、12Bを形成して背面板23が作製される。
続いて、蛍光体層12R、12G、12B等の構造物を背面ガラス基板8に形成した背面板23の周辺部に低融点ガラスフリットを塗布して乾燥させ、この背面板23と保護層7等を前面ガラス基板1に形成した前面板22とを対向配置して加熱処理を行うことにより、前面板22と背面板23とを低融点ガラスフリットにより封着する。その後、前面板22と背面板23との間の放電空間内を高真空(例えば1.1×10−4Pa)に排気し、放電空間に放電ガスを封入して封じ切ることにより、PDP21が製造される。
次に、前面ガラス基板1上に補助電極2b、3bおよび遮光層5を形成する方法の工程について図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態におけるPDPの前面板22を製造するときの各工程における前面板22の状態を示す断面図である。ここでは、透明電極上2a、3aに形成された暗色導電層とその上に形成された導電層とからなる2層構造の補助電極2b、3bおよび遮光層5の形成法について説明する。
図2において、まず、スパッタリング法により前面ガラス基板1上のほぼ全面にITO膜を形成した後、エッチングによりパターニングすることにより、図2(a)に示すように所定のパターン(ストライプ状)の透明電極2a、3aを形成する。
次に、図2(b)に示すように、スクリーン印刷法を利用して補助電極2b、3bとなる材料を透明電極2a、3aを覆うように前面ガラス基板1のほぼ全面に塗布することにより、暗色導電層となる第1のペースト層15および導電層となる第2のペースト層16を順次積層形成する。第1のペースト層15および第2のペースト層16はともに感光性を有している。第1のペースト層15は黒色顔料、無機バインダおよび感光性樹脂成分を含む感光性ペーストを用いて形成され、第2のペースト層16はAg等の導電性材料、無機バインダおよび感光性樹脂成分を含む感光性ペーストを用いて形成される。また、黒色顔料として例えば、酸化ルテニウムやルテニウム複合酸化物のような導電性材料を用いることができる。導電性のない黒色顔料を用いる場合には、さらにAg等の導電性材料を含ませればよい。そして、無機バインダとして例えばガラスフリットを使用することができる。
次に、図2(c)に示すように、補助電極2b、3bのパターンに対応した所定の開口部14を有するフォトマスク13を用いて第1のペースト層15および第2のペースト層16を露光する。続いて、現像することによりパターニングした後、600℃程度の温度で焼成することにより、図2(d)に示すように透明電極2a、3a上に補助電極2b、3bが形成される。遮光層5についても同様に、黒色顔料、無機バインダおよび感光性樹脂成分を含む感光性ペーストを前面ガラス基板1上に塗布して感光性材料層を形成し、遮光層5のパターンに対応した所定の開口部を有するフォトマスクを用いて感光性材料層を露光して現像し、600℃で焼成することにより形成される。
なお、上述した方法では、第1のペースト層15および第2のペースト層16はともに感光性を有する材料を使用しているが、第1のペースト層15および第2のペースト層16用の材料についてはともに非感光性の材料を用いて前面ガラス基板1のほぼ全面に図2(b)に示すように塗布した後、さらに感光性を有するレジスト膜を全面に塗布してから、図2(c)、および図2(d)の工程を行うことも可能である。
また、図示していないが、遮光層5については、図2(d)に示した構成要素、すなわち透明電極2a、3a、補助電極2b、3b等の構造物を形成後に、前面ガラス基板1のほぼ全面に感光性を有する遮光膜5用材料を塗布するか、または非感光性の遮光膜5用材料に続いて感光性を有するレジスト膜を塗布して露光、パターニングすることにより形成することができる。
上記の説明は、複数枚のフォトマスクを使用するような分割露光を必要としない通常のサイズのPDPの前面ガラス基板1への補助電極2b、3bおよび遮光層5を形成をする工程に対するものである。表示領域のサイズが100インチを超えるような大画面のPDPの前面ガラス基板1に補助電極2b、3bおよび遮光層5を形成する場合、背景技術において述べたように、複数の領域のフォトマスクに分割して、それぞれの分割領域で露光を行う分割多重露光を用いる方法が必要になる。
以下に、本発明の実施の形態における表示領域のサイズが100インチを超えるような大画面のPDPの前面ガラス基板1へ分割多重露光により補助電極2b、3bおよび遮光層5を形成する方法について、図3、図4を用いて説明する。図3(a)は本発明の実施の形態において2枚に分割して分割多重露光に用いるフォトマスクの例を示す平面図、図3(b)は本発明の実施の形態において2枚に分割したフォトマスクを用いて分割多重露光により基板上に形成されたパターンの例を示す平面図、図4は本発明の実施の形態においてフォトマスク内に描かれたストライプ状の構成要素の概略形状を例示する平面図である。
図3において、PDPの前面ガラス基板1の構成要素、すなわち走査電極2と維持電極3からなる表示電極4を構成する補助電極2b、3bや遮光層5等のストライプ状の構造物である構成要素を形成するのに必要なフォトマスクを、図3(a)に示すように2枚のマスク13c、13dに分割している。ここでは、前面ガラス基板1に形成するストライプ状の構成要素を補助電極2b、3bとして説明するが、遮光層5の場合も同様に形成できる。2枚のマスク13c、13dにはそれぞれの構成要素である補助電極2b、3bの形状に対応する開口部14c、開口部14dがそれぞれ重なり部の領域Dを有して形成されている。左側のA領域のマスク13cを前面ガラス基板1の中心を通る中間線であるC−C線に合わせて載置して露光パターニングすることにより、開口部14cに対応する構成要素である補助電極2b、3bの左側部分が形成される。さらに、右側のB領域のマスク13dをC−C線と重なり部の領域Dを合わせて載置して露光パターニングすることにより、開口部14dに対応する構成要素である補助電極2b、3bの右側部分が形成され、図3(b)に示すような走査電極2と維持電極3からなる表示電極4を構成する補助電極2b、3bが連続するパターンとして前面ガラス基板1に形成される。このとき、C−C線を中心にした所定の幅の領域Dにおいてマスク13cの開口部14cとマスク13dの開口部14dが重なるようになっている。なお、図3(a)に示した2枚のマスク13c、13dには補助電極2b、3bの電極端子部17c、17dに対応する部分も描いてあるが、遮光層5の形成に用いるマスクの場合にはこの部分は必要ない。
具体的には、本発明の実施の形態における表示領域のサイズが100インチを超えるような大画面のPDPの製造に際しては、図2、図3に示したように、あらかじめ感光性を有する材料を用いて前面ガラス基板1上全面に形成された暗色導電層となる第1のペースト層15および導体層となる第2のペースト層16をA領域とB領域とに分割し、A領域は開口部14cを有するフォトマスク13cで露光した後、B領域は開口部14dを有するフフォトマスク13dで露光する。このとき、B領域を先に露光し、次にA領域を露光してもよい。また、ともに非感光性の第1のペースト層15および第2のペースト層16を塗布した後に、感光性を有するレジスト膜を塗布してから、A領域とB領域とで分割露光することもできる。
そして、このような2枚のフォトマスク13c、13dをそのまま用いて補助電極2b、3b等のストライプ状の構造物である構成要素を分割多重露光により形成すると、使用するレジスト等の感光性を有する材料がネガ型の場合、領域Dの部分において形成されるストライプ状の構成要素の所定の線幅(例えば100μm程度)が他の部分よりも太くなり、ポジ型のレジスト等の感光性を有する材料を使用する場合は、領域Dの部分において形成されるストライプ状の構成要素の線幅が他の部分よりも細くなって、前面ガラス基板1には外観的に、重なり合う領域Dの部分に周囲よりも暗い筋(ネガ型レジストの場合)、あるいは明るい筋(ポジ型レジストの場合)が入っているように見え、外観不良や表示不良になることは既に背景技術としても述べた。なお、重なり合う領域Dの部分で形成されるストライプ状の構成要素の線幅が他の部分よりも太くなる、あるいは細くなる度合いは1〜5%程度である。また、図3では、フォトマスク13cおよびフォトマスク13dにおける、それぞれの開口部14cおよび開口部14dを黒い太線で描いて示しているが、マスクの外観を概略的に理解できるように便宜的に描画したものでる。実際には、ネガ型レジスト等の感光性を有する材料を使用する場合は、開口部14cおよび開口部14dを白抜きパターンにし、開口部以外は黒く描画して示した方が現実のマスクのパターンらしくなる。
そして、上述のような外観不良の発生を抑えるために、本発明の実施の形態における表示領域のサイズが100インチを超えるような大画面のPDPでは、前面ガラス基板1へ分割多重露光によりストライプ状の構成要素を形成するのに用いるフォトマスクは、ストライプ状の構成要素に対応する開口部を、例えば図4(a)〜図4(j)に例示するような形状に設計している。図4(a)〜図4(j)に示した例は、それぞれ補助電極2b、3b、または遮光層5等のストライプ状の構造物、すなわち構成要素を前面ガラス基板1に分割多重露光で形成するのに用いるフォトマスクのストライプ状の構成要素に対応する開口部の1本分のみを領域Dで重なり合うように模式的に示している。そして、図4(a)〜図4(e)はネガ型レジストを用いる場合のフォトマスクのパターンである。
既に述べたが、ネガ型のレジストを用いて、A領域である開口部14cを有するフォトマスクとB領域である開口部14dを有するフォトマスクを領域Dで重なり合うように分割多重露光してストライプ状の構成要素を形成すると、図4(a)に示すように、領域Dの上下部分に点線で示すように、ストライプ状のパターンの幅が他の部分よりも太くなる突起形状18a、18bが生じる。そこで、本発明では、ネガ型レジストを用いる場合のフォトマスクのパターンの例として図4(a)〜図4(e)に示したが、ストライプ状の構成要素に対応する開口部14cの上下端部および開口部14dの上下端部にそれぞれ複数個の突起形状と同様な形状の突起部17a、17b、17c、17dを設けたフォトマスクを用いてストライプ状の構成要素を形成している。なお、これらの図中では開口部14c、14dのパターンの部分を含めて全体をハッチングを施しているが、ネガ型レジストに使用するフォトマスクの場合、開口部に相当する部分のみが露光用の光を透過し、他の部分は光を透過しない。
これにより、形成されたストライプ状の構成要素には突起形状18a、18bと突起部17a、17b、17c、17dとが全体にわたって存在するので、目立たなくなり、人間の目では検知できず外観ムラ、表示ムラといった外観不良の発生を抑制することが可能になる。なお、図4(a)に示した突起部はストライプ状の構成要素の長手方向の中心線に対して対称に設けているが、このような配置に限定されることはなく、図4(b)に示すように、例えばストライプ状の構成要素の上側に一方に設けた突起部と突起部の間の位置に来るようにストライプ状の構成要素の下側にもう一方の突起部を設けてもよい。
つぎに、このような突起部の形状、大きさ、配置位置について簡単に説明する。図5(a)は図4(a)に示したフォトマスクのストライプ状の構成要素に対応する開口部について重なり合う領域Dの近傍の部分拡大図である。ここで、ストライプ状の構成要素に対応する開口部の平均線幅をtとし、A領域である開口部14cを有するフォトマスクとB領域である開口部14dを有するフォトマスクが重なり合う領域Dの幅をdとする。また、分割多重露光して形成されるストライプ状の構成要素の重なり合う領域Dの上下部分に生ずる突起形状18a、18bの高さと幅をそれぞれh、wとする。そして、突起部17a、17b、17c、17dは全て同じ形状と仮定し、各突起部の高さ、幅(または長さ)と突起部間の間隔距離(ピッチ)をそれぞれh、w、pとする。フォトエッチング工程に使用する露光光源の波長をλとすると、h、wはそれぞれλ、t、dの関数となる。また、このとき形成される構成要素の平均線幅をtとすると、近似的にt≒tである。
具体的な補助電極2bと補助電極3bの線幅tは例えば100μm程度であり、その配列ピッチ(補助電極2bと補助電極3bの中心間距離)は例えば300μm〜600μm程度である。そして、突起部17a、17b、17c、17dの形状、大きさは、突起形状18a、18bの形状、大きさにそれぞれ近づけて設定する。すなわち、w≒w、h≒hとすることが望ましい。そして、突起形状18a、18bの高さhと幅wについては、以下の(式1)、(式2)示すような関係があることが試作実験により経験的に知られている。
0.25d≦w≦5.0d ・・・(式1)
0.01t≦h≦0.5t ・・・(式2)
したがって、突起部17a、17b、17c、17dの幅wについては、0.25d≦w≦5.0d、高さについては、0.01t≦h≦0.5tに設定することが好ましい。また、各突起部の高さhは、形成される各構成要素の長手方向に平行な端面の平滑度に比べて十分差のあるレベルに設定している。
一方、隣り合うそれぞれの突起部17a、17b、17c、17d間の間隔距離(ピッチ)pについては、図4(c)に示すような、p=w(≒w)に設定すれば、縦スジ状の明暗ムラとなる表示不良はほとんどなくなるが、この設定では表示セルの開口率を実質的に下げることになって表示輝度の低下を伴う。一方、間隔距離pを大きくするとともに、突起部17a、17b、17c、17dを規則的に配列させずに散在させた場合もムラや表示不良は目立たなくなる。したがって、本発明の実施の形態における表示領域のサイズが100インチを超えるような大画面のPDPの前面ガラス基板1に分割多重露光で形成するのに用いるフォトマスクでは、表示ムラと表示輝度のトレードオフの関係を考慮して、w≦p≦2000wに設定している。
また、突起部17a、17b、17c、17dの形状は、突起形状18a、18bの形状が部分楕円状の形状を有しているので、図4(a)〜図4(c)には、模式的に半楕円状(または半円状)に近い形状として示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図4(a)、図4(b)にそれぞれ対応させて、図4(d)、図4(e)に示したようにストライプ状の構成要素に段差をつけるような突起部17a、17b、17c、17dの形状または台形形状に設定することも可能である。さらに、図4(a)〜図4(e)においては、ストライプ状の構成要素のA領域の開口部14cとB領域の開口部14dで同じ線幅にしているが、A領域の開口部14cとB領域の開口部14dで異なる線幅とすることも可能である。
上記の図4(a)〜図4(e)、図5(a)を用いた本発明の実施の形態における大画面のPDPの前面ガラス基板1に分割多重露光で形成するのに用いるフォトマスクの開口部の形状の説明は、ネガ型のレジスト等の感光性材料を用いて製造する場合の例であった。しかしながら、ネガ型で4はなくポジ型のレジスト等の感光性材料を用いる場合は、ネガ型レジスト等の感光性材料用のフォトマスクの開口部に相当する部分が遮光部となって、構成要素となる補助電極2b、3bや遮光層5が形成される。ネガ型レジスト等の感光性材料用のフォトマスクのA領域の開口部14cとB領域の開口部14dをそれぞれをポジ型レジスト等の感光性材料用のフォトマスクのA領域の遮光部14eとB領域の遮光部14fとすると、ポジ型レジスト等の感光性材料用のフォトマスクにおいて遮光部14eと遮光部14fとの重なり合う領域Dで、前面ガラス基板1に形成されるストライプ状の構成要素の線幅は細くなる。実際、ネガ型のレジスト等の感光性材料を用いて、A領域である遮光部14eを有するフォトマスクとB領域である遮光部14fを有するフォトマスクを領域Dで重なり合うように分割多重露光してストライプ状の構成要素を形成すると、図4(f)の領域Dの上下部分に点線で示すように、形成されるストライプ状の構成要素の線幅が他の部分よりも細くなる凹面形状20a、20bが生じるので、本発明では、ポジ型レジスト等の感光性材料を用いる場合のフォトマスクのパターンの例として図4(f)〜図4(j)に示したが、ストライプ状の構成要素に対応する遮光部14cの上下端部および遮光部14dの上下端部に凹面形状と同様な形状のそれぞれ複数個所の凹部19a、19b、19c、19dを設けたフォトマスクを用いてストライプ状の構成要素を形成している。ポジ型レジスト等の感光性材料の場合は、図4(f)〜図4(j)の遮光部14eおよび遮光部14fは黒く塗って描画して示した方が現実のマスクのパターンらしくなる。なお、これらのポジ型レジスト等の感光性材料に使用するフォトマスクの場合も、図中では遮光部14e、14fのパターンの部分を白抜き状に示しているが、遮光部14e、14fに相当する部分は露光用の光を透過せず、図中でハッチングを施した他の部分が光を透過する。
これにより、形成されたストライプ状の構成要素には凹面形状20a、20bと凹部19a、19b、19c、19dとが全体にわたって存在するので、目立たなくなり、人間の目では検知できず外観ムラ、表示ムラといった外観不良の発生を抑制することが可能になる。なお、図4(f)に示した凹部はストライプ状の構成要素の長手方向の中心線に対して対称に設けているが、このような配置に限定されることはなく、例えば、図4(g)に示すように、ストライプ状の構成要素の上側に一方に設けた凹部と凹部の間の位置に来るようにストライプ状の構成要素の下側にもう一方の凹部を設けてもよい。
また、このような凹部の形状、大きさ、配置位置についても、上述したポジ型レジストの場合の突起部と同様の説明ができる。前述した内容と重複する部分が多いので、詳しい説明は省略するが、図5(b)に図4(f)のフォトマスクのストライプ状の構成要素に対応する遮光部について重なり合う領域Dの近傍の部分拡大図を示すように、ストライプ状の構成要素に対応する遮光部の平均間隔をtとし、A領域である遮光部14eを有するフォトマスクとB領域である遮光部14fを有するフォトマスクが重なり合う領域Dの幅をdとし、また、分割多重露光して形成されるストライプ状の構成要素の重なり合う領域Dの上下部分に生ずる凹面形状20a、20bの深さと幅をそれぞれk、wとする。そして、凹部19a、19b、19c、19dは全て同じ形状と仮定し、各凹部の深さ、幅と凹部間の間隔距離(ピッチ)をそれぞれk、w、pとする。フォトエッチング工程に使用する露光光源の波長をλとすると、k、wはそれぞれλ、t、dの関数となる。また、このとき形成される構成要素の平均線幅をtとすると、近似的にt≒tである。そして、凹部19a、19b、19c、19dの形状、大きさは、凹面形状20a、20bの形状、大きさにそれぞれ近づけて設定する。すなわち、w≒w、k≒kとすることが望ましい。そして、凹面形状20a、20bの深さkと幅wについては、(式1)、(式2)と同様の(式3)、(式4)の関係があることが実験により経験的に知られている。
0.25d≦w≦5.0d ・・・(式3)
0.01t≦k≦0.5t ・・・(式4)
したがって、凹部19a、19b、19c、19dの幅wについては、0.25d≦w≦5.0d、高さについては、0.01t≦k≦0.5tに設定することが好ましい。また、各凹部の深さkは、形成される各構成要素の長手方向に平行な端面の平滑度に比べて十分差のあるレベルに設定している。
一方、隣り合うそれぞれの凹部19a、19b、19c、19d間の間隔距離(ピッチ)pについては、図4(g)に示すような、p=w(≒w)に設定すれば、縦スジ状の明暗ムラとなる表示不良はほとんどなくなるが、この設定では表示セルの開口率を実質的に上げることになって表示輝度のムラを伴う。一方、間隔距離pを大きくするとともに、突起部17a、17b、17c、17dを規則的に配列させずに散在させた場合もムラや表示不良は目立たなくなる。したがって、本発明の実施の形態における表示領域のサイズが100インチを超えるような大画面のPDPの前面ガラス基板1に分割多重露光で形成するのに用いるフォトマスクでは、表示ムラと輝度ムラのトレードオフの関係を考慮して、w≦p≦2000wに設定している。
また、凹部19a、19b、19c、19dの形状は、凹面形状20a、20bの形状が部分楕円状の形状を有しているので、図4(f)〜図4(h)には、模式的に半楕円状(または半円状)に近い形状として示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図4(f)に対応させて、図4(h)に示したようにストライプ状の構成要素に段差をつけるような凹部19a、19b、19c、19dの形状に設定することも可能である。さらに、図4(f)〜図4(h)においては、ストライプ状の構成要素のA領域の開口部14cとB領域の開口部14dで同じ線幅にしているが、A領域の遮光部14eとB領域の遮光部14fで異なる線幅とすることも当然可能である。
なお、上述した突起部17a、17b、17c、17d、または凹部19a、19b、19c、19dはフォトマスクマスク13c、13dの重なり合う領域Dには設けない方が好ましい。
さらに、前面ガラス基板1に補助電極2b、3b、BS膜5等の構造物を形成した前面板22と背面ガラス基板8に隔壁11を形成した背面板23とを位置合わせしてPDP21を組み立てる際は、補助電極2b、3b、BS膜5等の構造物と隔壁11は直交させた配置となり、この際、補助電極2b、3b、BS膜5等の構造物に形成されている突起部または凹部の位置が隔壁の位置に重なりあうように構成されていることが、放電への影響を抑えて放電ムラの発生を防止できるので望ましい。このときには、突起部17a、17b、17c、17dまたは、凹部19a、19b、19c、19d間の間隔距離pを大きくした構成がムラ等の表示不良をより目立ち難くできるのでさらに好ましい。
なお、上記説明では、複数の平行に形成された補助電極2b、3b、BS膜5等の構造物それぞれに隣り合って対向する各端面に所定の幅と高さを有する複数の突起部または所定の幅と深さを有する複数の凹部が設けられる構成の例であったが、本発明のフラットディスプレイパネルはこれらの例に限定されるものではない。他にも、例えば、構造物の対向する各端面で、突起部またはを凹部を放電ギャップとは反対側の画素間ギャップ(IPG)側にのみ形成する構成であってもよい。画素間ギャップ(IPG)側にのみ形成する構成では、放電への影響が少なくなり、より好ましいと言える。
さらに、上記説明では、PDPの前面版22における前面ガラス基板1に補助電極2b、3b、BS膜5等の構造物を分割したフォトマスクを利用して多重露光(あるいは、ステップ露光)を用いて形成しているが、本発明におけるフラットディスプレイパネルの製造方法は補助電極2b、3bやBS膜5だけでなく、透明電極2a,3aを除くほかの構造物、例えば背面板23における隔壁11等の形成にも適応可能である。
以上説明したように、本発明により、複数のフォトマスクを使用して分割多重露光により大型のPDPを製造する場合でも、外観不良や表示不良の発生を抑制できるプラズマディスプレイパネルおよびその製造方法を提供することができる。
なお、上記説明ではPDPについて説明したが、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、FEDディスプレイ、SEDディスプレイ等のようなフラットディスプレイパネルを製造する場合に適用することができ、同様の効果を得ることができる。
以上の説明から明らかなように本発明によれば、補助電極等を分割露光で形成する際につなぎ目が目立たないようにすることができ、大型のプラットディスプレイパネルの製造に用いることができる。
本発明の実施の形態におけるAC−PDPの一部を拡大して構造を示す分解斜視図 本発明の実施の形態におけるPDPの前面板を製造するときの各工程における前面板の状態を示す断面図 (a)は本発明の実施の形態において2枚に分割して分割多重露光に用いるフォトマスクの例を示す平面図(b)は本発明の実施の形態において2枚に分割したフォトマスクを用いて分割多重露光により基板上に形成されたパターンの例を示す平面図 本発明の実施の形態においてフォトマスク内に描かれたストライプ状の構成要素の概略形状を例示する平面図 (a)は図4(a)に示したフォトマスクのストライプ状の構成要素に対応する開口部について重なり合う領域Dの近傍の部分拡大図(b)は図4(f)のフォトマスクのストライプ状の構成要素に対応する遮光部について重なり合う領域Dの近傍の部分拡大図 従来の交流面放電型PDPの構造を示す斜視図 (a)は2枚に分割して分割多重露光に用いるフォトマスクの例を示す平面図(b)は2枚に分割したフォトマスクを基板上に配置した状態を示す平面図(c)は2枚に分割したフォトマスクを用いて分割多重露光により基板上に形成されたパターンの例を示す平面図 分割多重露光により生じた形成パターンが太くなる例を示す図
符号の説明
1 前面ガラス基板
2 走査電極
2a,3a 透明電極
2b,3b 補助電極
3 維持電極
4 表示電極
5 遮光層
6 誘電体層
7 保護層
8 背面ガラス基板
9 下地誘電体層
10 データ電極(アドレス電極)
11 隔壁
12R,12G,12B 蛍光体(層)
13a,13b,13c,13d フォトマスク
14a,14b,14c,14d 開口部
15 第1のペースト層(導電層)
16 第2のペースト層(暗色導電層)
17a,17b,17c,17d 突起部
18a,18b 突起形状
19a,19b,19c,19d 凹部
20a,20b 凹面形状
21 プラズマディスプレイパネル(PDP)
22 前面板
23 背面板
24 放電セル

Claims (27)

  1. 基板上に複数の構造物が所定方向に対して平行に形成されたフラットディスプレイパネルにおいて、
    透明電極を除く平行な複数の前記構造物に、それぞれに隣り合って対向する各端面に所定の幅と高さを有する複数の突起部または所定の幅と深さを有する複数の凹部が設けられていることを特徴とするフラットディスプレイパネル。
  2. 前記突起部または前記凹部は、半楕円、半円、部分楕円、部分円、矩形、台形の内のいずれかの形状であることを特徴とする請求項1に記載のフラットディスプレイパネル。
  3. 前記突起部または前記凹部は前記構造物の長手方向の中心線に対して対称に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフラットディスプレイパネル。
  4. 平行な前記複数の構造物それぞれに隣り合って対向する前記端面の一方の側に前記突起部または前記凹部が設けられ、隣り合う前記突起部の間の位置に相当する前記端面の他方の側にそれぞれ前記突起部または前記凹部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネル。
  5. 前記構造物の平均線幅をtとし、前記突起部の高さをhとするとき、h
    0.01t≦h≦0.5t
    の関係を満足するように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネル。
  6. 前記突起部の幅、間隔距離をそれぞれw、pとするとき、w、pに関して
    ≦p≦2000w
    の関係を満足するように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネル。
  7. 前記構造物の平均線幅をtとし、前記凹部の深さをkとするとき、k
    0.01t≦k≦0.5t
    の関係を満足するように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネル。
  8. 前記凹部の幅、間隔距離をそれぞれw、pとするとき、w、pに関して
    ≦p≦2000w
    の関係を満足するように形成されていることを特徴とする請求項1ら請求項5のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネル。
  9. 平行な複数の前記構造物に対して垂直な方向に互いに平行な複数の隔壁が形成されており、
    平行な複数の前記構造物のそれぞれに隣り合って対向する各端面に設けられる複数の前記突起部または前記凹部は、前記隔壁と重なる位置に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネル。
  10. フラットディスプレイがプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、FEDディスプレイ、SEDディスプレイの内のいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネル。
  11. 前記構造物は表面板の走査電極および維持電極からなる表示電極、または前記表示電極の各補助電極であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネル。
  12. 前記構造物は表面板の遮光層またはブラックストライプまたはブラックマトリックスであることを特徴とする請求項1ら請求項9のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネル。
  13. 前記構造物の画素間ギャップに対向する各端面に前記突起部または前記凹部が形成されていること特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネル。
  14. 基板上に複数の構造物が所定方向に対して平行に形成されたフラットディスプレイパネルの製造方法において、
    基板上に感光性材料層を形成する工程と、形成した感光性材料層を複数の領域に分割し、各領域に対応したそれぞれのフォトマスクを用いて前記感光性材料層を露光し、その後パターニングすることにより、前記感光性材料層を形成する工程と、複数の前記構造物を形成する工程を有し、
    透明電極を除く複数の前記構造物に対応する前記フォトマスクのパターンに、平行な複数の前記構造物それぞれに隣り合って対向する各端面に所定の幅と高さを有する複数の突起部、または所定の幅と深さを有する複数の凹部が設けられていることを特徴とするフラットディスプレイパネルの製造方法。
  15. 前記構造物を形成する材料が感光性を有し、前記材料を用いて前記感光性材料層を前記基板上に形成し、前記フォトマスクを用いて露光し、その後パターニングすることにより、前記基板の全領域にわたって連続する複数の前記構造物を形成することを特徴とする請求項14に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
  16. あらかじめ非感光性の前記構造物用材料の層を基板上に形成し、前記構造物用材料の層の上にフォトレジスト材料を用いて前記感光性材料層を積層形成し、前記フォトマスクを用いて露光し、その後パターニングすることにより、前記基板の全領域にわたって連続する複数の前記構造物を形成することを特徴とする請求項14に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
  17. ネガ型の感光性を有する材料を用いて形成した前記感光性材料層に対しては、平行な前記複数の構造物それぞれに隣り合って対向する前記各端面に複数の前記突起部を設けた前記フォトマスクを用い、
    ポジ型の感光性を有する材料を用いて形成した前記感光性材料層に対しては、平行な前記複数の構造物それぞれに隣り合って対向する前記各端面に複数の前記凹部を設けた前記フォトマスクを用いることを特徴とする請求項14から請求項16のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
  18. 前記領域に対応したそれぞれの前記フォトマスクの隣り合う端部には重なりあう所定の幅の重なり部分が形成されており、かつ、前記重なり部分には前記突起部または前記凹部が設けられていない前記フォトマスクを用いることを特徴とする請求項14から請求項17のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
  19. 前記突起部または前記凹部は、半楕円、半円、部分楕円、部分円、矩形、台形の内のいずれかの形状であることを特徴とする請求項14から請求項18のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
  20. 前記突起部または前記凹部は、前記構造物の長手方向の中心線に対して対称に設けられていることを特徴とする請求項14から請求項19のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
  21. 平行な前記複数の構造物それぞれに隣り合って対向する前記端面の一方の側に前記突起部または前記凹部を設け、隣り合う前記突起部または隣り合う前記凹部の間の位置に相当する前記端面の他方の側にそれぞれ前記突起部または前記凹部を設けたことを特徴とする請求項14から請求項19のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
  22. 平行な複数の前記構造物に対して垂直な方向に互いに平行な複数の隔壁を形成する工程を有し、
    平行な複数の前記構造物のそれぞれに隣り合って対向する各端面に設けられる複数の前記突起部または前記凹部を、前記隔壁と重なる位置に形成することを特徴とする請求項14から請求項21のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
  23. 前記構造物がネガ型の感光性材料を用いて形成されるとき、前記構造物に対応する前記フォトマスクの遮光部の平均線幅をt、前記フォトマスクが重なり合う前記領域Dの前記幅をdとし、前記突起部または凹部の高さ、幅をそれぞれh、wとするとき、h、wに関して
    0.01t≦h≦0.5t
    0.25d≦w≦5.0d
    に設定されていることを特徴とする請求項14から請求項22のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
  24. 前記突起部の幅、間隔距離をそれぞれw、pとするとき、w、pに関して
    ≦p≦2000w
    に設定されていることを特徴とする請求項14から請求項23のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
  25. 前記構造物がポジ型の感光性材料を用いて形成されるとき、前記構造物に対応する前記フォトマスクの開口部の平均間隔をt、前記フォトマスクが重なり合う前記領域Dの前記幅をdとし、前記凹部の深さ、幅をそれぞれk、wとするとき、k、wに関して
    0.01t≦k≦0.5t
    0.25d≦w≦5.0d
    に設定されていることを特徴とする請求項14から請求項21のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
  26. 前記凹部の幅、間隔距離をそれぞれw、pとするとき、w、pに関して
    ≦p≦2000w
    に設定されていることを特徴とする請求項14から請求項21、請求項25のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
  27. 前記構造物の画素間ギャップに対向する各端面に前記突起部または前記凹部を形成すること特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のフラットディスプレイパネルの製造方法。
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