JP2006193328A - 用紙案内装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 ２個の用紙搬送路が合流する箇所において、簡便な構造により、意図しない方向への用紙の逆流を防止して、円滑に用紙を案内する。
【解決手段】 用紙案内装置４０を、第１の用紙搬送路である排出用用紙搬送路５０が第２の用紙搬送路である両面印刷用用紙搬送路６０に合流する箇所に配置する。用紙検知手段７０のアクチュエータ７１は、排出用用紙搬送路５０を構成する右側ガイド５１の、前記合流箇所より用紙搬送方向上流側の箇所に設けられ、付勢手段により常時両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐを案内する第２の姿勢を保持する。アクチュエータ７１は、両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐをガイドする用紙案内部７１ｃを備え、第２の姿勢をとる時、用紙案内部７１ｃの表面が、用紙案内部７１ｃのすぐ下流側に存在する、両面印刷用用紙搬送路６０を構成する下側ガイド６１ａの表面より内側に突出する。
【選択図】 図２

Description

本発明は、複写機やプリンタに代表される画像形成装置に適用可能な、カットペーパー等の用紙の案内装置に関する。また、この用紙案内装置を搭載した画像形成装置に関する。

複写機やプリンタ等の画像形成装置には、給紙部、転写部、定着部、及び両面印刷のための用紙反転部等の構成要素が配置され、これらの間に用紙搬送路が形設されている。このような画像形成装置においては、用紙反転部にスイッチバック方式を採用して用紙の搬送方向を切り替えるものがある。そして、この用紙反転部は、用紙反転部から続く用紙搬送路へ、用紙反転部に至る用紙搬送路が合流するような形になっている。

ここで、２個の用紙搬送路が合流する箇所では、用紙が、合流箇所に進入する時に通ってきた用紙搬送路に、スイッチバックして戻ってきた時に逆流しないようにする必要がある。このような合流箇所に対して逆流防止の工夫を施した用紙案内装置の例を、特許文献１に見ることができる。特許文献１に記載の両面記録装置（用紙案内装置）では、スイッチバック位置から続く再給紙路へ、スイッチバック部に至る両面記録路が合流する形になっており、その合流箇所の両面記録路の出口にフィルム状の弾性部材を設けて、逆流を防止している。しかしながら、フィルム状の弾性部材で用紙の逆流を防止する場合、弾性部材が用紙の腰の強さに負けないようにするために、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向に比較的長い弾性部材を用いる必要がある。これにより、用紙の広い範囲で弾性部材が接触することになり、摩擦によって用紙が破損したり、画像不良が生じたりするといった問題を起こす可能性がある。

一方、用紙搬送路には、用紙搬送路を通る用紙の存在を検知するための用紙検知手段が設けられていることがある。用紙検知手段からの情報を受けて、画像形成装置は、画像形成動作のタイミングを計ったり、用紙ジャムが生じたことを認識したりする。この用紙検知手段を、２個の用紙搬送路が合流する箇所に設けて、一方の用紙搬送路の用紙検知を行うともに、用紙の逆流防止対策として利用した用紙案内装置が提案され、その一例を特許文献２に見ることができる。
特開２００３−３１２９１５号公報（第３−５頁、図２） 特開２００４−３５１３５号公報（第６−８頁、図５）

特許文献２に記載の紙反転装置（用紙案内装置）では、用紙反転部に対する進入路と排出路との間の、用紙搬送方向と直角をなす正面形状がくさび形状をなすエリアの先端に、切り替え部材（検知用部材）が設けられている。しかしながら、切り替え部材の回転軸部が用紙搬送路に露出しているので、搬送中の用紙との接触や摩擦により切り替え部材が意図せず変位してしまうことが懸念され、特許文献２においてその対策が施されている。これにより、切り替え部材やその周辺の構造が非常に複雑になるという恐れがある。

本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、２個の用紙搬送路が合流する箇所において、用紙搬送路の用紙の存在を検知する用紙検知手段を用いた簡便な構造により、意図しない方向への用紙の逆流を防止して、円滑に用紙を案内することが可能な用紙案内装置を提供することを目的とする。また、このような用紙案内装置を搭載した信頼性の高い画像形成装置を提供することを目的とする。

上記の課題を解決するため、本発明は、第１の用紙搬送路が第２の用紙搬送路に合流する箇所の近傍に、前記第１の用紙搬送路を通る用紙の存在を検知する第１の姿勢と、前記第２の用紙搬送路を通る用紙を案内する第２の姿勢との両様の姿勢をとり得るアクチュエータが設けられた用紙検知手段を備えた用紙案内装置において、前記アクチュエータは、前記第２の用紙搬送路を通る用紙を案内する用紙案内部を備えるとともに、前記第１の用紙搬送路を構成するガイド部材の、前記合流箇所より用紙搬送方向上流側の箇所に設けられ、アクチュエータが前記第２の姿勢をとる時には、前記用紙案内部のみが、第２の用紙搬送路を構成する、用紙案内部の用紙搬送方向すぐ下流側のガイド部材より内側に突出して第２の用紙搬送路を通る用紙を案内することとした。

また、前記アクチュエータは、用紙搬送方向と直角をなす正面形状がコ字状をなし、その一方の先端に設けられた軸部を中心として回転することにより、前記第１、及び第２の両様の姿勢をとり得るものであって、その略中央部に前記第１の用紙搬送路を通る用紙が当接する用紙当接部を、他方の先端周辺に前記用紙案内部を備えることとした。

また、前記アクチュエータは、付勢手段により、常時、前記第２の用紙搬送路を通る用紙を案内する第２の姿勢を保持するものであって、前記第１の用紙搬送路を通して用紙を搬送する時には、搬送される用紙がアクチュエータに当接することにより、前記付勢手段による付勢力に抗して、第１の用紙搬送路を通る用紙の存在を検知する第１の姿勢に姿勢変更せしめられることとした。

また、前記第１の用紙搬送路に対する前記アクチュエータの用紙搬送方向すぐ下流側であって、前記第２の用紙搬送路を構成する第１の用紙搬送路側のガイド部材に、回転部材を備えることとした。

また、前記回転部材は、用紙の移動に従って回転することとした。

また、前記第１の用紙搬送路と前記第２の用紙搬送路との間であって、前記合流箇所近傍に、第１の用紙搬送路を開放する開放姿勢、及び閉鎖する閉鎖姿勢の両様の姿勢をとり得るとともに、常時、閉鎖姿勢を保持する爪部材を備えることとした。

また、前記第１の用紙搬送路と前記第２の用紙搬送路との間に可動ガイドを備え、この可動ガイドに備えられたガイドリブの前記合流箇所側の部分に、前記爪部材を設けることとした。

また、前記爪部材は、爪部材自体の重みで、常時、閉鎖姿勢を保持することとした。

また本発明では、上記用紙案内装置を画像形成装置に搭載することとした。

本発明の構成によれば、第１の用紙搬送路が第２の用紙搬送路に合流する箇所の近傍にアクチュエータが設けられた用紙検知手段を備えた用紙案内装置において、アクチュエータは、第２の用紙搬送路を通る用紙を案内する用紙案内部を備えるとともに、第１の用紙搬送路を構成するガイド部材の、合流箇所より用紙搬送方向上流側の箇所に設けられ、アクチュエータが第２の姿勢をとる時には、用紙案内部のみが、第２の用紙搬送路を構成する、用紙案内部の用紙搬送方向すぐ下流側のガイド部材より内側に突出して第２の用紙搬送路を通る用紙を案内することとしたので、アクチュエータにより、用紙と接触する範囲をできるだけ少なくして、第１の用紙搬送路における用紙検知と、第２の用紙搬送路における用紙案内とを行うことができる。これにより、用紙の破損や画像不良を発生させることなく、第２の用紙搬送路への用紙の逆流を防止することが可能である。また、アクチュエータは、第１の用紙搬送路に設けられ、用紙案内部のみが第２の用紙搬送路の用紙搬送空間に露出するので、用紙との接触や摩擦によって意図せず変位せしめられることをできるだけ抑制できるのとともに、用紙が第２の用紙搬送路のガイド部材に引っ掛かることを防止できる。これらのことから、用紙搬送路の用紙の存在を検知する用紙検知手段を用いた簡便な構造により、意図しない方向への用紙の逆流を防止して、円滑に用紙を案内することが可能となる。

また、アクチュエータは、用紙搬送方向と直角をなす正面形状がコ字状をなし、その一方の先端に設けられた軸部を中心として回転することにより、第１、及び第２の両様の姿勢をとり得るものであって、その略中央部に第１の用紙搬送路を通る用紙が当接する用紙当接部を、他方の先端周辺に用紙案内部を備えることとしたので、アクチュエータを、第１の用紙搬送路内において、合流箇所より用紙搬送方向上流側に設け、用紙案内部によって第２の用紙搬送路を通る用紙をスムーズに流すことが可能となる。

また、アクチュエータは、付勢手段により、常時、第２の用紙搬送路を通る用紙を案内する第２の姿勢を保持するものであって、第１の用紙搬送路を通して用紙を搬送する時には、搬送される用紙がアクチュエータに当接することにより、付勢手段による付勢力に抗して、第１の用紙搬送路を通る用紙の存在を検知する第１の姿勢に姿勢変更せしめられることとしたので、搬送される用紙の推進力を利用して、用紙が第１の用紙搬送路を通る時のみ、アクチュエータを第１の姿勢に変位させることができる。そして、用紙が第１の用紙搬送路を通り過ぎた後には、自動的にアクチュエータを第２の姿勢に変位させることができる。したがって、２個の用紙搬送路が合流する箇所において、いずれの用紙搬送路を用紙が通る場合においても、用紙を安定して搬送することが可能となる。

また、第１の用紙搬送路に対するアクチュエータの用紙搬送方向すぐ下流側であって、第２の用紙搬送路を構成する第１の用紙搬送路側のガイド部材に、回転部材を備えることとしたので、回転部材により、第２の用紙搬送路を通る用紙が第１の用紙搬送路の方向に進むのを防止することができる。これにより、第２の用紙搬送路を通る用紙の第１の用紙搬送路への逆流を阻止する作用が高められ、一層円滑に用紙を案内することが可能となる。また、回転部材であるので、用紙を破損したり、画像不良を発生させたりすることもない。

また、回転部材は、用紙の移動に従って回転することとしたので、用紙の流れを妨げたり、用紙に負荷を掛けたりすることがない。これにより、さらに円滑に用紙を案内するための作用が向上する。また、回転部材の駆動手段を必要としないので、大幅なコストアップを抑制することができる。

また、第１の用紙搬送路と第２の用紙搬送路との間であって、合流箇所近傍に、第１の用紙搬送路を開放する開放姿勢、及び閉鎖する閉鎖姿勢の両様の姿勢をとり得るとともに、常時、閉鎖姿勢を保持する爪部材を備えることとしたので、この爪部材により、第２の用紙搬送路から第１の用紙搬送路へ用紙が進入することを阻止できる。これにより、意図しない方向への用紙の逆流を防止する作用が高められ、さらに円滑に用紙を案内することが可能となる。

また、第１の用紙搬送路と第２の用紙搬送路との間に可動ガイドを備え、この可動ガイドに備えられたガイドリブの合流箇所側の部分に、爪部材を設けることとしたので、合流箇所に可動ガイドを備えた機種であっても、意図しない方向への用紙の逆流を防止する作用を高めることが可能となる。したがって、円滑に用紙を案内することができる機種の幅が広がり、大変好都合である。

また、爪部材は、爪部材自体の重みで、常時、閉鎖姿勢を保持することとしたので、ソレノイドやモータ等の駆動装置を使用することなく、爪部材を自動的に閉鎖姿勢に変位させることができる。したがって、意図しない方向への用紙の逆流を防止する作用を高めることが可能な構造を、低コストで得ることができる。

また本発明では、上記用紙案内装置を画像形成装置に搭載することとしたので、２個の用紙搬送路が合流する箇所において、用紙搬送路の用紙の存在を検知する用紙検知手段を用いた簡便な構造により、意図しない方向への用紙の逆流を防止して、円滑に用紙を案内することが可能な信頼性の高い画像形成装置を得ることができる。

以下、本発明の実施形態を図１〜図１５に基づき説明する。

最初に、本発明の実施形態に係る用紙案内装置を搭載した画像形成装置について、図１を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図１は、画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。なお、図中の実線矢印は用紙の搬送経路、及び搬送方向を示し、一点鎖線矢印はレーザ光Ｌを示す。

図１において、画像形成装置１の本体２の下部には、給紙部３が配置されている。給紙部３の内部には、印刷前のカットペーパー等の用紙Ｐが積載して収容され、ここから１枚ずつ分離して用紙Ｐが送り出される。

本体２の内部であって、給紙部３の左方には、用紙搬送部４が備えられている。給紙部３から送り出された用紙Ｐは、用紙搬送部４により本体２の側面に沿って垂直上方に搬送され、後述する転写部９に至る。

一方、画像形成装置１の上面には原稿送り部５が、その下方には原稿画像読み取り部６が備えられている。使用者が原稿の複写を行う場合には、原稿送り部５に、文字や図形、模様等の画像が描かれた原稿を積載する。原稿送り部５では１枚ずつ分離して原稿が送り出され、原稿画像読み取り部６によってその画像データが読み取られる。この画像データの情報は、給紙部３の上方であって、本体２の中央部に配置されたレーザ照射部７に送られる。レーザ照射部７により、画像データに基づいて制御されたレーザ光Ｌが、後述する画像形成部８に向かって照射される。

用紙搬送部４の上方であって、レーザ照射部７の左方には、画像形成部８、及び転写部９が備えられている。画像形成部８では、レーザ照射部７によって照射されたレーザ光Ｌにより原稿画像の静電潜像が作られる。この静電潜像からトナー像が形成され、トナー像は、前記用紙搬送部４によって同期をとって送られてきた印刷前の用紙Ｐに、転写部９にて転写される。

転写部９の上方には、定着部１０が備えられている。転写部９にて未定着トナー像を担持した用紙Ｐは、定着部１０へと送られ、定着ローラによりトナー像が加熱されて定着される。

定着部１０の上方には、分岐部２０が備えられている。定着部１０から排出された用紙Ｐは、両面印刷を行わない場合には、分岐部２０から画像形成装置１の胴内に設けられた用紙排出トレイ１１に排出される。

分岐部２０から用紙排出トレイ１１に向かって用紙Ｐが排出されるその排出口部分は、スイッチバック部３０としての機能を果たす。両面印刷を行う場合には、このスイッチバック部３０において、定着部１０から排出された用紙Ｐの搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Ｐは、定着部１０の左方、及び転写部９の左方を通って下方に送られ、再度用紙搬送部４を経て転写部９へと送られる。

このような分岐部２０において、定着部１０から排出された用紙Ｐを用紙排出トレイ１１に向かって搬送したり、スイッチバック部３０で搬送方向が切り替えられた用紙Ｐを再度転写部９の方へと搬送したりする個所に、本発明の用紙案内装置４０が設けられている。

次に、本発明の第１の実施形態に係る用紙案内装置４０周辺の詳細な構成について、図１に加えて、図２を用いて説明する。図２は、用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図である。なお、図２において、実線矢印は用紙の搬送経路、及び搬送方向を示す。

図２に示すように、用紙案内装置４０は、分岐部２０に備えられ、第１の用紙搬送路である排出用用紙搬送路５０が、第２の用紙搬送路である両面印刷用用紙搬送路６０に合流する箇所に配置されている。用紙案内装置４０は、用紙検知手段７０を備えている。

用紙検知手段７０には、アクチュエータ７１が設けられている。アクチュエータ７１は、排出用用紙搬送路５０を構成するガイド部材である右側ガイド５１の、排出用用紙搬送路５０と両面印刷用用紙搬送路６０との合流箇所より用紙搬送方向上流側の箇所に設けられている。アクチュエータ７１は、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向において、排出用用紙搬送路５０の略中央部に１個設けられている（図４参照）。

アクチュエータ７１は、用紙搬送方向と直角をなす正面形状がコ字状をなし、その一方の先端に設けられた軸部７１ａを中心として回転自在に支持されている。アクチュエータ７１は、軸部７１ａを中心として垂直面内で回転することにより、第１の用紙搬送路である排出用用紙搬送路５０を通る用紙Ｐの存在を検知する第１の姿勢と、第２の用紙搬送路である両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐを案内する第２の姿勢との両様の姿勢変更が可能である。

アクチュエータ７１の軸部７１ａの箇所には、付勢手段であるねじりばね（図示せず）が備えられている。これにより、アクチュエータ７１は、図２において反時計方向に回転するように付勢されている。そして、アクチュエータ７１は、図示しないストッパの作用により、図２に示す位置を超えて反時計方向に回転することはなく、常時、両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐを案内する第２の姿勢を保持している。なお、ねじりばねは、用紙Ｐの接触によりアクチュエータ７１が時計方向に回転することを邪魔しない程度の弾発力を有する。

コ字状のアクチュエータ７１の略中央部には、排出用用紙搬送路５０を通る用紙Ｐが当接する用紙当接部７１ｂが備えられている。この用紙当接部７１ｂに定着部１０から送り出された用紙Ｐが当接することにより、アクチュエータ７１は、図２において時計方向に回転せしめられ、排出用用紙搬送路５０を通る用紙Ｐの存在を検知する第１の姿勢（図２の一点鎖線）へと姿勢変更する。

アクチュエータ７１の、軸部７１ａとは反対側の先端周辺には、両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐをガイドする用紙案内部７１ｃを備えている。アクチュエータ７１が図２に示す第２の姿勢をとる時、用紙案内部７１ｃは、その表面が、両面印刷用用紙搬送路６０を構成するガイド部材であって、用紙案内部７１ｃのすぐ下流側に存在する下側ガイド６１ａの表面より内側に突出している。

用紙検知手段７０には、アクチュエータ７１の動作を把握するために、フォトインタラプタ等の図示しない光センサが設けられている。

第１の用紙搬送路である排出用用紙搬送路５０は、定着部１０の用紙搬送方向下流側に備えられている。搬送ローラ５３によって定着部１０から排出された用紙Ｐは、排出用用紙搬送路５０を構成する右側ガイド５１と左側ガイド５２との間の用紙搬送空間を通って、用紙案内装置４０の箇所に到達する。

第２の用紙搬送路である両面印刷用用紙搬送路６０は、スイッチバック部３０から定着部１０の左方、及び転写部９の左方を通って下方に向かって延び、転写部９の下方で用紙搬送部４に合流している（図１参照）。両面印刷用用紙搬送路６０は、下側ガイド６１ａや上側ガイド６２等の複数のガイド部材と、複数の搬送ローラ６３とを備えている。

スイッチバック部３０には、排出ローラ３１、及び排出口３２が備えられている。排出ローラ３１は、互いに接触するローラのペアにより構成され、用紙Ｐが用紙排出トレイ１１（図１参照）に向かって排出される排出口３２近傍に備えられている。用紙Ｐは、排出ローラ３１を構成するペアローラが当接して形成されるニップに挿通され、排出ローラ３１を回転させることにより用紙排出トレイ１１へと送り出される。両面印刷を行う場合には、用紙Ｐの上流端を排出ローラ３１が保持している時に、排出ローラ３１の回転を逆転させることにより、用紙Ｐの搬送方向を切り替える。排出ローラ３１は、図示しない駆動手段により回転せしめられる。

続いて、用紙案内装置４０による用紙Ｐの案内動作について、図１、及び図２を用いて説明する。

画像形成装置１において、用紙案内装置４０に備えられた用紙検知手段７０のアクチュエータ７１は、常時、付勢手段であるねじりばね（図示せず）の作用により、図２に示す第２の姿勢をとっている。ここで、画像出力動作を実行し、用紙Ｐを用紙排出トレイ１１に向かって搬送すると、用紙Ｐは、排出用用紙搬送路５０の右側ガイド５１と左側ガイド５２との間の用紙搬送空間に下方から進入する。

続いて用紙Ｐの搬送が進み、用紙Ｐは、アクチュエータ７１の用紙当接部７１ｂに当接する。これにより、アクチュエータ７１は、付勢手段であるねじりばねの弾発力に抗して、図２の一点鎖線で示すように、第１の用紙搬送路である排出用用紙搬送路５０を通る用紙Ｐの存在を検知する第１の姿勢に姿勢変更せしめられる。

さらに用紙Ｐの搬送が進むと、用紙Ｐは、排出ローラ３１のニップに挿通され、用紙排出トレイ１１に向かって送り出される。そして、用紙Ｐがアクチュエータ７１から離れる時、アクチュエータ７１は、ねじりばねの弾発力により、第２の用紙搬送路である両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐを案内する第２の姿勢に姿勢変更せしめられる。アクチュエータ７１が第２の姿勢をとる時、用紙案内部７１ｃは、その表面が、用紙案内部７１ｃのすぐ下流側に存在する、両面印刷用用紙搬送路６０の下側ガイド６１ａの表面より内側に突出しているので、このまますぐにスイッチバック動作を実行して、用紙Ｐの搬送方向を切り替えたとしても、用紙Ｐの上流端は下側ガイド６１ａの先端に引っ掛かることはない。

このようにして、第１の用紙搬送路である排出用用紙搬送路５０が第２の用紙搬送路である両面印刷用用紙搬送路６０に合流する箇所の近傍にアクチュエータ７１が設けられた用紙検知手段７０を備えた用紙案内装置４０において、アクチュエータ７１は、両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐを案内する用紙案内部７１ｃを備えるとともに、排出用用紙搬送路５０を構成するガイド部材である右側ガイド５１の、合流箇所より用紙搬送方向上流側の箇所に設けられ、アクチュエータ７１が第２の姿勢をとる時には、用紙案内部７１ｃのみが、両面印刷用用紙搬送路６０を構成する、用紙案内部７１ｃの用紙搬送方向すぐ下流側のガイド部材である下側ガイド６１ａより内側に突出して両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐを案内するので、アクチュエータ７１により、用紙Ｐと接触する範囲をできるだけ少なくして、排出用用紙搬送路５０における用紙検知と、両面印刷用用紙搬送路６０における用紙案内とを行うことができる。これにより、用紙Ｐの破損や画像不良を発生させることなく、両面印刷用用紙搬送路６０への用紙Ｐの逆流を防止することが可能である。また、アクチュエータ７１は、排出用用紙搬送路５０に設けられ、用紙案内部７１ｃのみが両面印刷用用紙搬送路６０の用紙搬送空間に露出するので、用紙Ｐとの接触や摩擦によって意図せず変位せしめられることをできるだけ抑制できるのとともに、用紙Ｐが両面印刷用用紙搬送路６０の下側ガイド６１ａに引っ掛かることを防止できる。これらのことから、用紙搬送路の用紙Ｐの存在を検知する用紙検知手段７０を用いた簡便な構造により、意図しない方向への用紙Ｐの逆流を防止して、円滑に用紙Ｐを案内することが可能となる。

また、アクチュエータ７１は、用紙搬送方向と直角をなす正面形状がコ字状をなし、その一方の先端に設けられた軸部７１ａを中心として回転することにより、第１、及び第２の両様の姿勢をとり得るものであって、その略中央部に排出用用紙搬送路５０を通る用紙Ｐが当接する用紙当接部７１ｂを、他方の先端周辺に用紙案内部７１ｃを備えるので、アクチュエータ７１を、排出用用紙搬送路５０内において、合流箇所より用紙搬送方向上流側に設け、用紙案内部７１ｃによって両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐをスムーズに流すことが可能となる。

そして、アクチュエータ７１は、付勢手段により、常時、両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐを案内する第２の姿勢を保持するものであって、排出用用紙搬送路５０を通して用紙Ｐを搬送する時には、搬送される用紙Ｐがアクチュエータ７１に当接することにより、付勢手段による付勢力に抗して、排出用用紙搬送路５０を通る用紙Ｐの存在を検知する第１の姿勢に姿勢変更せしめられるので、搬送される用紙Ｐの推進力を利用して、用紙Ｐが排出用用紙搬送路５０を通る時のみ、アクチュエータ７１を第１の姿勢に変位させることができる。そして、用紙Ｐが排出用用紙搬送路５０を通り過ぎた後には、自動的にアクチュエータ７１を第２の姿勢に変位させることができる。したがって、２個の用紙搬送路が合流する箇所において、いずれの用紙搬送路を用紙Ｐが通る場合においても、用紙Ｐを安定して搬送することが可能となる。

さらに本発明では、上記用紙案内装置４０を画像形成装置１に搭載したので、２個の用紙搬送路が合流する箇所において、用紙搬送路の用紙Ｐの存在を検知する用紙検知手段を用いた簡便な構造により、意図しない方向への用紙Ｐの逆流を防止して、円滑に用紙Ｐを案内することが可能な信頼性の高い画像形成装置１を得ることができる。

次に、本発明の第２の実施形態に係る用紙案内装置４０周辺の詳細な構成について、図３、及び図４を用いて説明する。図３は、用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図である。図４は、アクチュエータ、及び搬送コロ周辺を示す模型的部分拡大左側面図である。なお、この実施形態の基本的構成は、前記図１、及び図２に示す第１の実施形態と同じであるので、第１の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

図３、及び図４に示すように、第２の実施形態において用紙案内装置４０は、回転部材である搬送コロ４１を備えている。搬送コロ４１は、第１の用紙搬送路である排出用用紙搬送路５０に対して、アクチュエータ７１の用紙搬送方向すぐ下流側に配置されている。搬送コロ４１は、第２の用紙搬送路である両面印刷用用紙搬送路６０を構成する、排出用用紙搬送路５０側のガイド部材である下側ガイド６１ｂに備えられている。搬送コロ４１は、コロ部４１ａが用紙幅方向に４個備えられ（図４参照）、このコロ部４１ａの一部が両面印刷用用紙搬送路６０の用紙搬送空間に露出している（図３参照）。なお、搬送コロ４１のコロ部４１ａは、４個に限定されるものではなく、これより少数であっても多数であっても構わない。搬送コロ４１には、駆動手段が連結せず、両面印刷用用紙搬送路６０を移動する用紙Ｐとの摩擦力により、用紙Ｐの移動に従って回転する。

このようにして、第１の用紙搬送路である排出用用紙搬送路５０に対するアクチュエータ７１の用紙搬送方向すぐ下流側であって、第２の用紙搬送路である両面印刷用用紙搬送路６０を構成する排出用用紙搬送路５０側のガイド部材である下側ガイド６１ｂに、回転部材である搬送コロ４１を備えるので、搬送コロ４１により、両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐが排出用用紙搬送路５０の方向に進むのを防止することができる。これにより、両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐの排出用用紙搬送路５０への逆流を阻止する作用が高められ、一層円滑に用紙Ｐを案内することが可能となる。また、搬送コロ４１は回転部材であるので、用紙Ｐを破損したり、画像不良を発生させたりすることもない。

また、搬送コロ４１は、用紙Ｐの移動に従って回転するので、用紙Ｐの流れを妨げたり、用紙Ｐに負荷を掛けたりすることがない。これにより、さらに円滑に用紙Ｐを案内するための作用が向上する。また、搬送コロ４１の駆動手段を必要としないので、大幅なコストアップを抑制することができる。

次に、本発明の第３の実施形態に係る用紙案内装置４０周辺の詳細な構成について、図５を用いて説明する。図５は、用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図である。なお、この実施形態の基本的構成は、前記第１、及び第２の実施形態と同じであるので、これらの実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

図５に示すように、第３の実施形態においては、合流する排出用用紙搬送路５０と両面印刷用用紙搬送路６０との間に、可動ガイド８０が設けられている。可動ガイド８０は、排出用用紙搬送路５０、及び両面印刷用用紙搬送路６０とほぼ同じ用紙幅方向長さを有する。可動ガイド８０は、用紙Ｐを振り分け易くするために、用紙搬送方向と直角をなす正面形状がくさび形をなすとともに、用紙幅方向に延びる支軸８０ａを備え、この支軸８０ａにより本体２に回転自在に支持されている。可動ガイド８０は、支軸８０ａを中心として垂直面内で回転することにより、上記２個の用紙搬送路を通る用紙Ｐの搬送を補助するための姿勢（図５の実線）と、スイッチバック部３０を経由せずに排出用用紙搬送路５０から両面印刷用用紙搬送路６０へと用紙Ｐを搬送するための姿勢（図５の二点鎖線）との姿勢変更が可能である。

このようにして、排出用用紙搬送路５０、及び両面印刷用用紙搬送路６０を構成するガイド部材の一部が、可動ガイド８０に代わる場合であっても、前記第１の実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。そして、この第３の実施形態に対しても、前記第２の実施形態に示す搬送コロ４１を設けることが可能であり、それにより、第２の実施形態と同様に、両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐの排出用用紙搬送路５０への逆流を阻止する作用が高められ、一層円滑に用紙Ｐを案内することが可能となる。

次に、本発明の第４の実施形態に係る用紙案内装置４０周辺の詳細な構成について、図６〜図１０を用いて説明する。図６は、用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図である。図７はアクチュエータ、搬送コロ、及び爪部材周辺を示す模型的部分拡大上面図、図８は爪部材の模型的正面図、図９は爪部材の取り付け方法を示す模型的正面図、図１０は図６と同様の用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図にして、排出用用紙搬送路を用紙が通る時の状態を示すものである。なお、この実施形態の基本的構成は、前記第１、及び第２の実施形態と同じであるので、これらの実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

図６に示すように、第４の実施形態においては、合流する排出用用紙搬送路５０と両面印刷用用紙搬送路６０との間であって、合流箇所近傍に、爪部材９０が備えられている。爪部材９０は、図７に示すように、両面印刷用用紙搬送路６０の用紙幅方向において、搬送コロ４１のコロ部４１ａとアクチュエータ７１との間、及び隣接するコロ部４１ａ間に、複数個設けられている。

爪部材９０は、図８、及び図９に示すように、用紙Ｐを振り分け易くするために、用紙搬送方向と直角をなす正面形状がくさび形をなすとともに、用紙幅方向に延びる支軸９０ａを備えている。爪部材９０は、この支軸９０ａにより、排出用用紙搬送路５０の左側ガイド５２と両面印刷用用紙搬送路６０の下側ガイド６１ａとが合流する箇所に設けられた軸受６４に回転自在に支持されている。爪部材９０のくさびの先端箇所に対し、支軸９０ａを隔てた反対側の箇所には、係止片９１が設けられている。一方、下側ガイド６１ａにおいて、爪部材９０の係止片９１に対応する箇所には、係合凹部６５が設けられている。図８に示すように、下側ガイド６１ａの軸受６４に爪部材９０を取り付けた時に、係止片９１が係合凹部６５に収められる。そして、この係合凹部６５によって係止片９１の移動範囲が規制されるので、爪部材９０の回転角が制限される。

爪部材９０は、支軸９０ａを中心として垂直面内で回転することにより、排出用用紙搬送路５０を閉鎖する閉鎖姿勢（図６参照）と、排出用用紙搬送路５０を開放する開放姿勢（図１０参照）との姿勢変更が可能である。爪部材９０の回転変位に関して、爪部材９０に駆動手段は連結されていない。排出用用紙搬送路５０を用紙Ｐが通っていない時、爪部材９０にはそれ自体の重みによる閉鎖方向に変位しようとするモーメントが作用し、図６に示す閉鎖姿勢に変位する。排出用用紙搬送路５０を用紙Ｐが通らない限り、爪部材９０は、常時、閉鎖姿勢を保持する。一方、排出用用紙搬送路５０を用紙Ｐが通る時、爪部材９０は、その先端が用紙Ｐに押し上げられて支軸９０ａを中心として回転し、図１０に示す開放姿勢に変位する。なお、この時、アクチュエータ７１は、付勢手段であるねじりばねの弾発力に抗して、排出用用紙搬送路５０を通る用紙Ｐの存在を検知する第１の姿勢に姿勢変更せしめられる。

このようにして、排出用用紙搬送路５０と両面印刷用用紙搬送路６０との間であって、合流箇所近傍に、排出用用紙搬送路５０を開放する開放姿勢、及び閉鎖する閉鎖姿勢の両様の姿勢をとり得るとともに、常時、閉鎖姿勢を保持する爪部材９０を備えたので、この爪部材９０により、両面印刷用用紙搬送路６０から排出用用紙搬送路５０へ用紙Ｐが進入することを阻止できる。これにより、意図しない方向への用紙Ｐの逆流を防止する作用が高められ、さらに円滑に用紙Ｐを案内することが可能となる。

また、爪部材９０は、爪部材９０自体の重みで、常時、閉鎖姿勢を保持するので、ソレノイドやモータ等の駆動装置を使用することなく、爪部材９０を自動的に閉鎖姿勢に変位させることができる。したがって、意図しない方向への用紙Ｐの逆流を防止する作用を高めることが可能な構造を、低コストで得ることができる。

次に、本発明の第５の実施形態に係る用紙案内装置４０周辺の詳細な構成について、図１１〜図１５を用いて説明する。図１１は、用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図である。図１２はアクチュエータ、搬送コロ、及び可動ガイド周辺を示す模型的部分拡大上面図、図１３は可動ガイドのガイドリブの模型的正面図、図１４は図１１と同様の用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図にして、排出用用紙搬送路を用紙が通る時の状態を示すもの、図１５は図１１と同様の用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図にして、スイッチバック部を経由せずに両面印刷用用紙搬送路へと用紙が通る時の状態を示すものである。なお、この実施形態の基本的構成は、前記第１〜第４の実施形態と同じであるので、これらの実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。

図１１に示すように、第５の実施形態においては、合流する排出用用紙搬送路５０と両面印刷用用紙搬送路６０との間に、可動ガイド１００が設けられている。可動ガイド１００は、図１２に示すように、両面印刷用用紙搬送路６０の用紙幅方向において、搬送コロ４１のコロ部４１ａとアクチュエータ７１との間、及び隣接するコロ部４１ａ間に、複数のガイドリブ１０１を備えている。これら複数のガイドリブ１０１は、用紙幅方向に延びる共通の支軸１０２によって連結されている。ガイドリブ１０１は、用紙搬送方向に延びる平板状であって、搬送路上の用紙紙面に対し略直角に接触して用紙Ｐを案内する。そして、図１３に示すように、各ガイドリブ１０１の合流箇所側の部分に設けられた軸受１０３に、爪部材９０が回転自在に設けられている。一方、各ガイドリブ１０１において、爪部材９０の係止片９１に対応する箇所には、ガイドリブ１０１に爪部材９０を取り付けた時に係止片９１が収められる係合凹部１０４が設けられている。

爪部材９０は、支軸９０ａを中心として垂直面内で回転することにより、排出用用紙搬送路５０を閉鎖する閉鎖姿勢（図１１参照）と、排出用用紙搬送路５０を開放する開放姿勢（図１４参照）との姿勢変更が可能である。爪部材９０は、それ自体の重みによって常時、閉鎖姿勢を保持し、排出用用紙搬送路５０を用紙Ｐが通る時にその先端が用紙Ｐに押し上げられて開放姿勢に変位する。

また、可動ガイド１００は、支軸１０２を中心として垂直面内で回転することにより、排出用用紙搬送路５０、及び両面印刷用用紙搬送路６０を通る用紙Ｐの搬送を補助するための姿勢（図１１、図１４参照）と、スイッチバック部３０を経由せずに排出用用紙搬送路５０から両面印刷用用紙搬送路６０へと用紙Ｐを搬送するための姿勢（図１５参照）との姿勢変更が可能である。

このようにして、排出用用紙搬送路５０と両面印刷用用紙搬送路６０との間に可動ガイド１００を備え、この可動ガイド１００の合流箇所側の部分に、爪部材９０を設けたので、合流箇所に可動ガイド１００を備えた機種であっても、意図しない方向への用紙Ｐの逆流を防止する作用を高めることが可能となる。したがって、円滑に用紙Ｐを案内することができる機種の幅が広がり、大変好都合である。

以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。

本発明は、２個の用紙搬送路が合流する箇所が設けられた用紙案内装置において利用可能である。

本発明の実施形態に係る用紙案内装置を搭載した画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。 本発明の第１の実施形態に係る用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図である。 本発明の第２の実施形態に係る用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図である。 図３のアクチュエータ、及び搬送コロ周辺を示す模型的部分拡大左側面図である。 本発明の第３の実施形態に係る用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図である。 本発明の第４の実施形態に係る用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図である。 図６のアクチュエータ、搬送コロ、及び爪部材周辺を示す模型的部分拡大上面図である。 図６の爪部材の模型的正面図である。 図８の爪部材の取り付け方法を示す模型的正面図である。 図６と同様の用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図にして、排出用用紙搬送路を用紙が通る時の状態を示すものである。 本発明の第５の実施形態に係る用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図である。 図１１のアクチュエータ、搬送コロ、及び可動ガイド周辺を示す模型的部分拡大上面図である。 図１１の可動ガイドのガイドリブの模型的正面図である。 図１１と同様の用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図にして、排出用用紙搬送路を用紙が通る時の状態を示すものである。 図１１と同様の用紙案内装置周辺を示す模型的垂直断面部分拡大図にして、スイッチバック部を経由せずに両面印刷用用紙搬送路へと用紙が通る時の状態を示すものである。

符号の説明

１ 画像形成装置
１０ 定着部
２０ 分岐部
３０ スイッチバック部
４０ 用紙案内装置
４１ 搬送コロ（回転部材）
４１ａ コロ部
５０ 排出用用紙搬送路（第１の用紙搬送路）
５１ 右側ガイド（ガイド部材）
６０ 両面印刷用用紙搬送路（第２の用紙搬送路）
６１ 下側ガイド（ガイド部材）
７０ 用紙検知手段
７１ アクチュエータ
７１ａ 支軸
７１ｂ 用紙当接部
７１ｃ 用紙案内部
８０ 可動ガイド（ガイド部材）
９０ 爪部材
９０ａ 支軸
１００ 可動ガイド（ガイド部材）
１０１ ガイドリブ
１０２ 支軸

Claims (9)

1. 第１の用紙搬送路が第２の用紙搬送路に合流する箇所の近傍に、前記第１の用紙搬送路を通る用紙の存在を検知する第１の姿勢と、前記第２の用紙搬送路を通る用紙を案内する第２の姿勢との両様の姿勢をとり得るアクチュエータが設けられた用紙検知手段を備えた用紙案内装置において、
   前記アクチュエータは、前記第２の用紙搬送路を通る用紙を案内する用紙案内部を備えるとともに、前記第１の用紙搬送路を構成するガイド部材の、前記合流箇所より用紙搬送方向上流側の箇所に設けられ、アクチュエータが前記第２の姿勢をとる時には、前記用紙案内部のみが、第２の用紙搬送路を構成する、用紙案内部の用紙搬送方向すぐ下流側のガイド部材より内側に突出して第２の用紙搬送路を通る用紙を案内することを特徴とする用紙案内装置。
2. 前記アクチュエータは、用紙搬送方向と直角をなす正面形状がコ字状をなし、その一方の先端に設けられた軸部を中心として回転することにより、前記第１、及び第２の両様の姿勢をとり得るものであって、その略中央部に前記第１の用紙搬送路を通る用紙が当接する用紙当接部を、他方の先端周辺に前記用紙案内部を備えることを特徴とする請求項１に記載の用紙案内装置。
3. 前記アクチュエータは、付勢手段により、常時、前記第２の用紙搬送路を通る用紙を案内する第２の姿勢を保持するものであって、前記第１の用紙搬送路を通して用紙を搬送する時には、搬送される用紙がアクチュエータに当接することにより、前記付勢手段による付勢力に抗して、第１の用紙搬送路を通る用紙の存在を検知する第１の姿勢に姿勢変更せしめられることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の用紙案内装置。
4. 前記第１の用紙搬送路に対する前記アクチュエータの用紙搬送方向すぐ下流側であって、前記第２の用紙搬送路を構成する第１の用紙搬送路側のガイド部材に、回転部材を備えたことを特徴とする請求項１〜請求項３のいずれか１項に記載の用紙案内装置。
5. 前記回転部材は、用紙の移動に従って回転することを特徴とする請求項４に記載の用紙案内装置。
6. 前記第１の用紙搬送路と前記第２の用紙搬送路との間であって、前記合流箇所近傍に、第１の用紙搬送路を開放する開放姿勢、及び閉鎖する閉鎖姿勢の両様の姿勢をとり得るとともに、常時、閉鎖姿勢を保持する爪部材を備えたことを特徴とする請求項１〜請求項５のいずれか１項に記載の用紙案内装置。
7. 前記第１の用紙搬送路と前記第２の用紙搬送路との間に可動ガイドを備え、この可動ガイドに備えられたガイドリブの前記合流箇所側の部分に、前記爪部材を設けたことを特徴とする請求項６に記載の用紙案内装置。
8. 前記爪部材は、爪部材自体の重みで、常時、閉鎖姿勢を保持することを特徴とする請求項６または請求項７に記載の用紙案内装置。
9. 請求項１〜請求項８のいずれか１項に記載の用紙案内装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。

Images