JP2006193321A - ロール紙プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール紙プリンタにおいて、ロール紙の外周と内周とで記録特性が異なるのを防止する。
【解決手段】フランジ22の内面22aには、これに垂直に螺旋状のガイド板28が突設され、ガイド板28の少なくとも外周面は、ロール紙16の軸方向の記録紙12面に対して平行にされている。ガイド板28は、ロール状部16aから分離して引き出された約2周分の長さの記録紙12を外周面で支持し、ロール状部16aの周りに離間する。これにより、ロール紙16の約2周分の記録紙12の表裏がプリント工程に送り出す前に外気に曝される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、長尺の記録紙がロール状に巻き取られたロール紙を用いるロール紙プリンタに関するものである。
長尺の記録紙を巻芯の周りにロール状に巻き付けたロール紙を用い、プリント後に規定のシート状にカットするロール紙プリンタが各種提供されている。このようなプリンタには、記録紙として感熱記録紙を用いる感熱プリンタやインクジェット用の記録紙を用いるインクジェットプリンタがある。
前記感熱記録紙やインクジェット用の記録紙(以下単に記録紙という)は、外気の温度や湿度によって記録特性が変化するため、長く外気に曝されていた最外周の記録紙と、これよりも内側で外気に曝されていなかった内周の記録紙とでは、濃度や発色の特性が異なることがある。このため、記録開始直後のプリントと、例えば5枚目以降のプリントとでは、記録画像の濃度や発色が異なったり、最外周の記録紙とその内周の記録紙との境界部分では濃度や発色のムラが生じることがある。
このような不都合を改善するため、プラテンローラの内側にセラミックヒータを内蔵し、このヒータにより記録紙を加熱して記録紙の湿気を払い、インク乾燥時間を大幅に短縮するインクジェットプリンタが知られている(例えば特許文献1)。
特開平05−016341号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の方法を感熱プリンタに適用して感熱記録紙を加熱すると、感熱記録紙が発色するおそれがあるため、適用することができない。また、ロール紙の装填室から記録位置までの給紙路を長くとることにより、記録紙がロール紙から引き出されてから記録紙に画像が記録されるまでに外気に曝されている時間を長くすることも考えられるが、プリンタが大型化するため、採用することができない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ロール紙の外側の面と内側の面とで記録特性が異なるのを防止するロール紙プリンタを提供することを目的とする。
本発明のロール紙プリンタは、長尺の記録紙がロール状に巻き取られたロール紙をロール紙装填部にセットし、前記記録紙を引き出して記録エリアに対して記録を行うロール紙プリンタにおいて、少なくとも前記記録エリア分の長さの前記記録紙を、この記録紙が接する前記ロール紙の次の巻取り層の外周面から離間させる離間手段を備えることを特徴とする。
また、前記離間手段は、前記ロール紙装填部に形成されるロール紙装填室、またはロール紙装填部に装填されるロール紙用給紙マガジンに設けられていることを特徴とする。また、前記離間手段は、前記記録紙の裏面を支持し、前記ロール紙が回転するにつれて外周の記録紙がロール紙から徐々に離れてゆくように螺旋状に突設されたガイド板であることを特徴とする。また、前記離間手段は、前記ロール紙の端面側の記録紙の縁部が挿入され、前記ロール紙が回転するにつれて外周の記録紙がロール紙から徐々に離れてゆくように螺旋状に形成されたガイド溝であることを特徴とする。
また、前記離間手段は、前記ロール紙の軸線に平行にかつ前記ロール紙の外周面近くで配置され、前記記録紙の裏面が接触して回転する複数のローラから構成されていることを特徴とする。また、前記ロール紙は記録面を外側にして巻き取られており、前記離間手段は前記記録面とは反対側の面に接触することを特徴とする。また、前記離間手段の最もロール紙寄りの近傍には、ロール紙から最外周の記録紙を分離して離間手段へ案内する分離爪が設けられていることを特徴とする。
本発明のロール紙プリンタによれば、少なくとも記録エリア分の長さの記録紙を、この記録紙が接するロール紙の次の巻取り層の外周面から離間させる離間手段を備えたので、プリンタサイズを大きくすることなく、少なくとも記録エリア分の長さの記録紙をロール紙の周りで外気に曝させることができ、ロール紙の外側の面と内側の面とで記録特性が異なるのを防止できる。
また、前記離間手段は、ロール紙装填部に形成されるロール紙装填室、またはロール紙装填部に装填されるロール紙用給紙マガジンに設けるのが好ましい。また、前記離間手段は、記録紙の裏面を支持し、ロール紙が回転するにつれて外周の記録紙がロール紙から徐々に離れてゆくように螺旋状に突設されたガイド板であることが好ましい。また、前記離間手段は、ロール紙の端面側の記録紙の縁部が挿入され、ロール紙が回転するにつれて外周の記録紙がロール紙から徐々に離れてゆくように螺旋状に形成されたガイド溝であることが好ましい。
また、前記離間手段は、ロール紙の軸線に平行にかつロール紙の外周面近くで配置され、記録紙の裏面が接触して回転する複数のローラから構成されていることが好ましい。また、ロール紙は記録面を外側にして巻き取られており、前記離間手段は記録面とは反対側の面に接触するから、記録面を傷つけるおそれがない。また、前記離間手段の最もロール紙寄りの近傍には、ロール紙から最外周の記録紙を分離して離間手段へ案内する分離爪を設けることが好ましい。
本発明の第1実施形態を示す図1において、カラー感熱プリンタ(以下感熱プリンタという)10は、長尺のカラー感熱記録紙(以下記録紙という)12を記録面が表側になるようにして円筒状の巻芯14の周りにロール状に巻き付けたロール紙16をロール紙装填室18に装填して用いる。なお、記録紙12は外気の温度や湿度によって発色濃度が変動する温湿度依存性を有する。また、以下、ロール紙16の記録紙12が密に巻かれたロール状の部分をロール状部16aという。
ロール紙16をロール紙装填室18に装填する前に、ロール紙16の巻芯14には、図2及び図3に示すような一対のフランジ22,23の軸部24,25が回動自在に遊挿される。巻芯14の両端側から軸部24,25を差し込むと、軸部24に形成された孔24aに軸部25の棒状突起25aが差し込まれる。この時、棒状突起25aの外周に形成された突条25bが、孔24aの一部に連設された位置決め用の溝24bに差し込まれるから、一対のフランジ22,23は、互いに常に一定の角度で対峙されるようにロール紙16の巻芯14に取り付けられる。
フランジ22の内面22aには、これに垂直に螺旋状のガイド板28が突設され、ガイド板28の少なくとも外周面28aは、軸部24の軸芯に対して平行にされている。なお、ガイド板28の幅は、例えば幅127mmの記録紙12の両縁部を支持するように、例えば20〜30mm程度とする。
前記ガイド板28は、ロール状部16aから分離して引き出された約2周分の長さの記録紙12を外周面28aでロール状部16aの周面から離間して支持し、ロール状部16aの周りに保持する。これにより、ロール紙16の約2周分の長さの記録紙12の表裏をプリント工程に送り出す前に外気に曝すことができ、ロール紙16の外周と内周とで触れている外気環境が著しく異なるということがなくなる。これにより、連続印刷時に、プリント開始直後の記録画像と、例えば5枚目以降の記録画像とで、記録画像の濃度が異なるということが防止される。なお、ガイド板28には、記録紙12との吸いつきを防止するとともに記録紙12の裏面も十分に外気に曝されるように、多数の孔28bが形成してある。
また、ガイド板28の最も内側の端部28c近傍の内面22aには、軸30がフランジ22から垂直に立設されており、この軸30に回動自在に分離爪32が取り付けられている。この分離爪32は、ロール状部16aから最外周の記録紙12を分離してガイド板28へ案内する。また、この分離爪32は、ロール状部16a側へバネ付勢されており、記録紙12が引き出されてゆき、ロール状部16aの径が小さくなっても、分離爪32の先端部が常にロール状部16aの周面に摺接される。
また、フランジ22のロール紙装填室18に挿入される下端部には、一対の切欠き22b,22cが形成されている。フランジ22をロール紙装填室18に挿入すると、ロール紙装填室18の内壁部に設けられた一対の突起18a,18bに係合することにより、フランジ22がロール紙装填室18内の所定位置に位置決めされる。
前記フランジ23には、フランジ22のガイド板28と面対称をなすガイド板34が設けられている。すなわち、ガイド板28,34は、互いに各螺旋形状の向きが反対の鏡像をなしている。また、前記フランジ23には、前記切欠き22b,22cと同様の切欠き34a,34bが形成されている。また、符号34aはガイド板34の外周面であり、符号34bは孔28bと同様の孔である。なお、フランジ23には、分離爪が省略してある。
図1に示すように、前記ロール紙装填室18の下部近傍には、記録紙12をニップしてロール状部16aから引き出す給紙ローラ対40が配置されている。この給紙ローラ対40は、互いに圧接される方向にバネ付勢されたローラ40a,40bからなり、ロール紙装填室18の蓋(図示せず)の開閉に連動してソレノイドが作動し、ローラ40a,40bが互いに離間した離間状態(点線で示す)と記録紙12を挟み込む圧接状態との間でローラ40aが変位される。
給紙ローラ対40の下流には、記録紙12をニップして搬送する搬送ローラ対42が配置されている。この搬送ローラ対42は、駆動モータ44によって駆動され、記録紙12を図中左方の送り方向と図中右方の戻し方向とに往復搬送する。記録紙12が戻し方向に搬送された際には、仮想線で示すように、給紙ローラ対40と搬送ローラ対42との間でループ12aが形成される。
記録紙12は、周知のように、支持体上にシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層が順次層設されている。最上層となるイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。
また、第1の感熱発色層であるイエロー感熱発色層は、420nmの近紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。第2の感熱発色層であるマゼンタ感熱発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、365nmの紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。なお、記録紙12に、例えばブラック感熱発色層を設けて4層構造にしてもよい。
搬送ローラ対42の送り方向の下流には、サーマルヘッド46とプラテンローラ48とが記録紙12の搬送路を挟み込むように配置されている。サーマルヘッド46は、記録紙12の搬送路の上方に配置されており、多数の発熱素子を主走査方向に沿ってライン状に配列した発熱素子アレイ46aを備えている。
プラテンローラ48は、発熱素子アレイ46aに対面する位置で、搬送路の下方に配置されている。また、プラテンローラ48は、カムやソレノイド等のシフト機構によって上下方向で移動自在とされており、図示しないバネによって、サーマルヘッド46に圧接する方向に付勢されている。プラテンローラ48は、給紙時及び排紙時にはシフト機構によって下降され、サーマルヘッド46との間に隙間を形成する。
サーマルヘッド46は、記録紙12が搬送ローラ対42によって戻し方向に搬送される際に、プラテンローラ48との間で記録紙12を挟み込み、発熱素子アレイ46aを所定の温度に発熱させて、記録紙12の各感熱発色層を発色させる。プラテンローラ48は、記録紙12の搬送に応じて従動回転する。
サーマルヘッド46の下流には、記録紙12の記録面に対面して光定着器50が配置されている。光定着器50は、発光ピークが420nmの近紫外線を放出してイエロー感熱発色層を光定着する多数の発光ダイオードからなるイエロー用定着光源(以下Y用定着光源という)52と、発光ピークが365nmの紫外線を放出してマゼンタ感熱発色層を光定着する多数の発光ダイオードからなるマゼンタ用定着光源(以下M用定着光源という)54とからなる。
光定着器50の下流には、記録済みの記録紙12を所定位置でシート状にカットするカッター56と、シート状の記録紙12を排出口58から排出する排紙ローラ対60とが配置されている。なお、排紙ローラ対58は駆動モータ62により駆動される。
次に、本実施形態の作用について説明する。ロール紙16を感熱プリンタ10にセットするには、図2に示すように、まずガイド板28の向きとロール紙16の巻き方向とを合わせて、巻芯14の一端側を軸部24に差し込む。この時、分離爪32を指でバネ付勢に抗して反時計方向(図2,図3において)へ回動させておき、ロール紙16の端面がフランジ22の内面22aに当接するまでロール紙16を押し込む。
分離爪32から指を離すと、分離爪32の先端部がロール紙16の周面に接触する。続いて、巻芯14の他端側にフランジ23の軸部25を差し込み、溝24bに突条25bが差し込まれるように位置合せをして、フランジ23をフランジ22側に押しつけると、軸部24,25が嵌合してフランジ22,23が一体化される。これにより、ロール紙16の両端にフランジ22,23が回動自在に取り付けられる。
フランジ22,23に対してロール紙16を反時計方向(図2,図3において)に回し、最外周の記録紙12の端部をロール状部16aから分離させた後、これを指で挟んで記録紙12をガイド板28,34の外周面28a,34aに沿わせながらロール状部16aから引き出してゆき、記録紙12の端部をフランジ22,34の外まで出す。
なお、記録紙12がガイド板28,34の外周面28a,34aに接触する面は、画像が記録される側ではなく支持体側(記録紙の裏面)であるから、外周面28a,34aとの擦れによって記録紙12に傷がついた場合でも、画質が悪化するおそれはない。
この後、フランジ22,23付きのロール紙16をロール紙装填室18に挿入する。この時、フランジ22の切欠き22b,22cがロール紙装填室18内に形成された突起18a,18bに係合するとともに、フランジ23の切欠き23a,23bがロール紙装填室18内に形成された突起(図示せず)に係合するようにする。
これにより、フランジ22,23はロール紙装填室18内の所定位置に位置決めされるとともに、フランジ22,34の外に突出された記録紙12の端部が離間状態にある給紙ローラ対40の隙間に挿入される。ロール紙装填室18の蓋を閉じると、給紙ローラ対40が圧接状態に変位し、記録紙12の端部が給紙ローラ対40によってニップされる。
このようにして、ロール紙装填室18内で、ロール紙16の約2周分の記録紙12、例えばいわゆるLサイズプリントで数枚分の記録紙12が、同じ温度,同じ湿度の外気に曝される。したがって、数枚分のLサイズプリントを連続印画する場合、全く同じ濃度特性でプリントすることができる。
また、Lサイズプリント数枚分を超える多量の印画を行う場合でも、ロール状部16aから引き出された直後の記録紙12が記録位置に達するまでに十分な時間的余裕があるから、この間に記録紙12が外気環境に十分に馴染むことができ、記録紙12の温湿度依存性による濃度ばらつきを抑えることができる。
プリント開始操作がなされると、給紙ローラ40が駆動され、ニップした記録紙12を記録位置に向かって送り出す。記録紙12が搬送ローラ対42のキャプスタンローラ42aとピンチローラ42bとの間に挿入されると、ピンチローラ42bをキャプスタンローラ42aから離れる位置に移動させていたシフト機構の駆動が停止され、ピンチローラ42bはバネの付勢によってキャプスタンローラ42aとの間に記録紙12を挟み込む。
搬送ローラ対42のキャプスタンローラ42aは、駆動モータ44によって送り方向に回転され、プリント1枚分以上の長さの記録紙12をサーマルヘッド46の位置を超えて搬送した後、搬送ローラ対42による記録紙12の搬送がいったん停止される。この後、プラテンローラ48が上昇してサーマルヘッド46との間で記録紙12を挟み込む。次いで、搬送ローラ対42は、給紙時の搬送速度よりも遅い印画用の搬送速度で記録紙12を戻し方向に向けて搬送する。
記録紙12の記録エリアの先端が発熱素子アレイ46aに達すると、サーマルヘッド46は発熱素子アレイ46aをイエロー画像に応じて発熱させ、イエロー感熱発色層にイエロー画像を熱記録する。戻し方向に搬送中の記録紙12は、給紙ローラ対40と搬送ローラ対42との間でループ12aを形成する。
イエロー画像の熱記録が終了すると、搬送ローラ対42による戻し方向への搬送が停止され、プラテンローラ48が下降して記録紙12の挟み込みが解除される。搬送ローラ対42は、再び給紙用の搬送速度で記録紙12を送り方向に向けて搬送する。この搬送に同期して、Y用定着光源52が点灯して発光ピークが420nmの近紫外線が記録紙12に照射され、イエロー感熱発色層が光定着される。
搬送ローラ対42は、イエロー感熱発色層の光定着が終了すると、記録紙12の送り方向への搬送を停止する。この記録紙12の停止中に、プラテンローラ48は上昇してサーマルヘッド46との間で記録紙12を挟み込む。搬送ローラ対42は、記録紙12の戻し方向への搬送を開始する。記録エリアの先端がサーマルヘッド46に到達すると、サーマルヘッド46は発熱素子アレイ46aをマゼンタ画像に応じて発熱させ、マゼンタ感熱発色層にマゼンタ画像を熱記録する。
マゼンタ画像の熱記録が終了すると、搬送ローラ対42による戻し方向への搬送が停止され、プラテンローラ48が下降して記録紙12の挟み込みを解除する。次いで、記録紙12は送り方向に搬送され、この搬送に同期してM用定着光源54が点灯され、マゼンタ感熱発色層が光定着される。
マゼンタ感熱発色層の光定着が終了すると、記録紙12の搬送が停止され、プラテンローラ48とサーマルヘッド46とによって記録紙12が挟み込まれる。記録紙12は戻し方向に向けて搬送され、サーマルヘッド46によってシアン感熱発色層にシアン画像が熱記録される。
シアン画像の熱記録が終了すると、搬送ローラ対42は記録紙12を送り方向に搬送させる。記録済みの記録紙12がカッター56の外側へ送り出されると、カッター56が作動して記録紙12がシート状にされ、このカラープリントが排紙ローラ対60によって排出口58から外のトレーに排出される。
同様にして、次の画像記録が行われるが、これに使用される記録紙12も、ガイド板28,34により、先にプリントされた記録紙12と同じ外気に十分に曝され馴染んだ後に記録位置に送られるから、先にプリントされた記録紙12と全く同じ記録特性を有する記録紙12で画像の記録が行われる。これにより、記録紙12の温湿度依存性による発色濃度のばらつきがないプリントを得ることができる。
なお、上記実施形態では、ガイド板に最初に記録紙をセットするのを手動で行ったが、ロール紙の巻芯をモータで回転駆動する機構と、ロール紙の巻き弛みを防止する機構とを設ければ、記録紙のガイド板への送りを自動で行うことができる。
次に、第2実施形態を示す図4において、フランジ70,71は、上部フランジ70b,71bと下部フランジ70a,71aとに分割可能になっており、下部フランジ70a,71aはロール紙装填室18内に固定されている。上部フランジ70b,71bと下部フランジ70a,71aとの着脱機構は図示していないが、例えば上部フランジ70b,71bに凸部を設け、これに対応した凹部を下部フランジ70a,71aに設けておき、下部フランジ70a,71aの凹部に上部フランジ70b,71bの凸部を差し込むことによって上部フランジ70b,71bが下部フランジ70a,71aに位置決めして固定される。なお、上記第1実施形態と同じ部材には、同じ符号を付して説明を省略する。
フランジ70,71の内壁に突設された螺旋状をしたガイド板72,73も上下に分離され、下部ガイド板72a,73aは下部フランジ70a,71aの内壁に固定され、上部ガイド板72b,73bは上部フランジ70b,71bの内壁に固定されている。
下部ガイド板72a,73aの内側の下部フランジ70a,71aの内壁には、下部フランジ70a,71aの間に落とし込まれたロール紙16の両端面側の周面を支持する各3本のローラ74〜76(下部フランジ71a側のローラは図示せず)が長孔77〜79内に移動自在に設けられ、フランジ70,71の中央に向かってバネ付勢されている。
前記ローラ74〜76のうち中央部のローラ75は、プリンタ内部に設けられた駆動モータによって回転駆動されるようになっており、ロール紙16の装填直後にロール紙16を記録紙12の送り出し方向に回転させる。
また、上部ガイド板72b,73bの内側の上部フランジ70b,71bの内壁には、ロール紙16の巻き弛み防止用のローラ82〜84(上部フランジ71b側のローラは図示せず)が長孔85〜87内に移動自在に設けられ、フランジ70,71の中央に向かってバネ付勢されている。
ロール紙16を装填するには、まず上部フランジ70b,71bを下部フランジ70a,71aから取り外す。そして、分離爪32を指でバネ付勢に抗して反時計方向へ回動させておき、ロール紙16を下部フランジ70a,71aの間に落とし込むと、ロール紙16がローラ74〜76に受け止められる。この後、分離爪32を押さえていた指を分離爪32から離す。
次に、上部フランジ70b,71bを元のように下部フランジ70a,71aに取り付けた後、ロール紙装填室18の蓋を閉じると、この蓋によって上部フランジ70b,71bの上部が押さえ付けられ、下部フランジ70a,71aから外れることがなくなるとともに、上部フランジ70b,71bのローラ82〜84がロール紙16の両端面側の周面を上方から押さえ付ける。
また、ロール紙装填室18の蓋が閉じられた後、これに連動してローラ75が回転し、ロール紙16を送り出し方向に回転させる。この時、ローラ74,76,82〜84によってロール紙16の周面が押さえ付けられているから、ロール紙16が巻き弛むことがなく回転される。これにより、記録紙12が分離爪32によってロール状部16aから分離され、ガイド板72,73に沿って送られる。そして、記録紙12の先端部が給紙ローラ対40に達して離間したローラ40a,40b間に挿入されると、ローラ75の駆動が停止してプリント指令の待機状態になる。
次に、本発明の第3実施形態を示す図5において、フランジ90は、この内壁90aに螺旋状をしたガイド溝90bが形成してある。また、フランジ90の中央部には、ロール紙16の端面側が収納される凹状のロール収納部90cがガイド溝90bに連設して形成されている。また、フランジ90の下方部には、第1実施形態と同様に、ロール紙装填室18の突起18a,18bに係合される切欠き90d,90eが形成されている。
また、フランジ90と対にされる他方のフランジ91には、図示しないが、ガイド溝90b,ロール収納部90cと面対象のガイド溝,ロール収納部が形成され、また切欠き91a,91bが形成されている。なお、前出の部材と同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する。
ガイド溝90bの向きとロール紙16の巻き方向とを合わせて、巻芯14の一端側を軸部24に差し込む。この時、分離爪32を指でバネ付勢に抗して反時計方向へ回動させておき、ロール紙16の端面がロール収納部90cの底面に当接するまでロール紙16を押し込む。分離爪32から指を離すと、分離爪32の先端部がロール紙16の周面に接触する。
続いて、巻芯14の他端側にフランジ91の軸部25を差し込み、溝24bに突条25bが差し込まれるように位置合せをして、フランジ91をフランジ90側に押しつけると、軸部24,25が嵌合してフランジ90,91が一体化される。これにより、ロール紙16の両端にフランジ90,91が回動自在に取り付けられる。
フランジ90,91に対してロール紙16を反時計方向に回し、最外周の記録紙12の端部を分離爪32によりロール状部16aから分離させた後、これを指で挟んで記録紙12をガイド溝90bに沿わせながらロール状部16aから引き出してゆき、記録紙12の端部をフランジ90,91の外まで出す。以下、第1実施形態と同様であるから説明を省略する。
なお、本実施形態では、分離爪を省略してもよい。また、第2実施形態と同様に、フランジ90,91を分割して上下に分離可能にしてもよい。その場合には、第2実施形態と同様に、軸部24,25を省略し、ロール紙16の周面を支持する複数のローラを設けるのがよい。
次に、本発明の第4実施形態を示す図6及び図7において、ロール紙用給紙マガジン100は、ロール紙16を収納するボックス状をしたマガジン本体102と、この開口部102aを開閉する半円筒状の蓋104とからなる。ロール紙16をマガジン本体102内に挿入した際にロール紙16の両端面にそれぞれ対面される板106,107の各内壁には、ロール紙16の巻芯14の両端部に装着された一対の補助軸108を支持する軸受け110が一体的に設けられている。なお、板107側の軸受けは図示していない。
ロール紙16を挿入した後、ロール紙16の上方部を覆うように、ガイド部材112が軸受け110の上部に載せられる。ガイド部材112は、台形状をした一対の平板114,115と、これらを連結する4本のガイドローラ116からなる。このガイドローラ116は、マガジン本体102の底近傍に設けられた2本のガイドローラ118と協働して、ロール紙16から引き出された記録紙12をロール状部16aから離間して支持し、約1周分の記録紙12の表裏を外気に曝す。
なお、平板114,115の下部中央部には、矩形状をした切欠き114a,115aが形成されている。平板114,115を軸受け110の上端部に載せた際に、切欠き114a,115aが突起部110aに係合して平板114,115が軸受け110に位置決めされる。
蓋104をマガジン本体102に開閉自在に連結する蝶番120と反対側のマガジン本体102の縁近傍には、記録紙12を蓋104の縁に形成された出口用開口104aから感熱プリンタの記録部へ向かって送り出す給紙ローラ対122のキャプスタンローラ122aが設けられている。このキャプスタンローラ122aの一方の軸端は、マガジン本体102の外の突出されており、ここに感熱プリンタ側から駆動されるギア123が取り付けられる。
また、キャプスタンローラ122aと対をなすピンチローラ122bは、蓋104の内側に回転自在に設けられている。また、蓋104を閉じた状態でピンチローラ122bの近傍となるマガジン本体102内には、ロール状部16aと離間された内側の記録紙12と外側の記録紙12との干渉を避けるとともに、記録紙12を出口用開口104aへ案内するガイド板124が設けられている。
このように構成されたロール紙用給紙マガジン100を使用するには、まず蓋104を開けてガイド部材112を取り出してから、補助軸108を巻芯14の両端に装着した新しいロール紙16を横に寝かせるようにしてマガジン本体102内に落とし込む。この時、図6に示すように、記録紙12の端部を斜め上方に向けておくと、記録紙12の端部側がガイド板124の上に載る。そして、補助軸108が軸受け110に支持され、ロール紙16がマガジン本体102の中央部に回転自在に保持される。この時、ロール紙16の周面はガイドローラ118から離間しており、ガイドローラ118に接触されることはない。
次に、ガイド部材112をロール紙16の上に被せるようにして元の位置に戻す。この状態で、4本のガイドローラ116はロール紙16の周面から離間しており、ロール紙16の周面に接触するようなことはない。この後、ガイド板124上に載った記録紙12の端部を指で保持して引っ張り、記録紙12をロール紙16から引き出しながら、ガイドローラ116の上に被せる。
更に、記録紙12をガイドローラ118とマガジン本体102の底面との間に挿入し、給紙ローラ対122まで手差しで送る。そして、記録紙12の端部がガイド板124の縁とキャプスタンローラ122aとの隙間から外方に突出されるようにしてから、蓋104を閉じる。これにより、蓋104側のピンチローラ122bがキャプスタンローラ122a側に圧接され、キャプスタンローラ122aとピンチローラ122bとの間に記録紙12が挟み込まれる。
ロール紙用給紙マガジン100を感熱プリンタのマガジン装填室に挿入すると、ギア123が感熱プリンタ側の駆動ギアに噛合される。マガジン装填室の蓋を閉じると、ギア123が回転して記録紙12の端部が記録位置の近傍まで送られ、プリント指令待ちの状態になる。ロール紙用給紙マガジン100内では、ロール紙16の約1周分以上の記録紙12が外気に曝されるから、記録紙12の温湿度依存性による発色濃度のばらつきが防止される。
以上説明した第2実施形態では、螺旋状をしたガイド板をフランジに設けたが、本発明はこれに限定されることなく、例えばロール紙用給紙マガジンの内壁部やロール紙装填室の内壁部に設けてもよい。この場合、上部ガイド板は、別部材としてもよいし、またロール紙用給紙マガジンやロール紙装填室の蓋の内部に取り付けてもよい。
また、上記第1,第2実施形態の螺旋状のガイド板は、フランジの内壁面から20〜30mm程度突出させるようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば記録紙の幅より僅かに長くして、対峙するフランジ同士を連結するようにしてもよい。
また、第3実施形態では、螺旋状をしたガイド溝をフランジに設けたが、本発明はこれに限定されることなく、例えばロール紙用給紙マガジンの内壁部やロール紙装填室の内壁部に設けてもよい。この場合、第2実施形態のガイド板と同様に、ガイド溝を中間で上下に2分割し、上側のガイド溝をロール紙用給紙マガジンやロール紙装填室の蓋の内部に設けるようにする。また、この場合、第2実施形態や第4実施形態のように、ロール紙を落とし込み式にロール紙用給紙マガジンのマガジン本体側やロール紙装填室の内部に挿入できる構成とする。
また、上記第1〜第4実施形態では、ロール紙の周囲にロール紙の約2周分または約1周分の記録紙をロール状部の周面から離間させたが、本発明はこれに限定されることなく、少なくとも記録エリア分だけ記録紙がロール周面から離間されていればよく、例えば半周分や4周分でもよい。
また、上記第1〜第4実施形態は、いずれもカラー感熱プリンタであり、記録紙としてカラー感熱記録紙を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、例えばインクジェットプリンタとし、インクジェット用の記録紙を用いてもよい。
本発明の第1実施形態の概略的な構成を示す説明図である。 第1実施形態に係るフランジ及びガイド板の構成を示す斜視図である。 フランジ及びガイド板の構成を示す平面図である。 第2実施形態に係るフランジ及びガイド板の構成を示す斜視図である。 第3実施形態に係るフランジ及びガイド溝の構成を示す斜視図である。 第4実施形態に係るロール紙用給紙マガジンの構成を示す斜視図である。 ロール紙用給紙マガジンの内部構造を示す断面図である。
符号の説明
10 カラー感熱プリンタ
12 カラー感熱記録紙
14 巻芯
16 ロール紙
16a ロール状部
18 ロール紙装填室
22,23,70,71,90,91 フランジ
24,25 軸部
28,34,72,73 ガイド板
32 分離爪
74〜76,82〜84 ローラ
90b ガイド溝
100 ロール紙用給紙マガジン
112 ガイド部材
116,118 ガイドローラ

Claims (7)

  1. 長尺の記録紙がロール状に巻き取られたロール紙をロール紙装填部にセットし、前記記録紙を引き出して記録エリアに対して記録を行うロール紙プリンタにおいて、
    少なくとも前記記録エリア分の長さの前記記録紙を、この記録紙が接する前記ロール紙の次の巻取り層の外周面から離間させる離間手段を備えることを特徴とするロール紙プリンタ。
  2. 前記離間手段は、前記ロール紙装填部に形成されるロール紙装填室、またはロール紙装填部に装填されるロール紙用給紙マガジンに設けられていることを特徴とする請求項1記載のロール紙プリンタ。
  3. 前記離間手段は、前記記録紙の裏面を支持し、前記ロール紙が回転するにつれて外周の記録紙がロール紙から徐々に離れてゆくように螺旋状に突設されたガイド板であることを特徴とする請求項1または2記載のロール紙プリンタ。
  4. 前記離間手段は、前記ロール紙の端面側の記録紙の縁部が挿入され、前記ロール紙が回転するにつれて外周の記録紙がロール紙から徐々に離れてゆくように螺旋状に形成されたガイド溝であることを特徴とする請求項1または2記載のロール紙プリンタ。
  5. 前記離間手段は、前記ロール紙の軸線に平行にかつ前記ロール紙の外周面近くで配置され、前記記録紙の裏面が接触して回転する複数のローラから構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のロール紙プリンタ。
  6. 前記ロール紙は記録面を外側にして巻き取られており、前記離間手段は前記記録面とは反対側の面に接触することを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のロール紙プリンタ。
  7. 前記離間手段の最もロール紙寄りの近傍には、ロール紙から最外周の記録紙を分離して離間手段へ案内する分離爪が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載のロール紙プリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014162230A (ja) * 2013-11-14 2014-09-08 Seiko Epson Corp 搬送装置及び液体吐出装置

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