JP2006192572A - プリプレグの製造装置 - Google Patents

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JP2006192572A
JP2006192572A JP2005001803A JP2005001803A JP2006192572A JP 2006192572 A JP2006192572 A JP 2006192572A JP 2005001803 A JP2005001803 A JP 2005001803A JP 2005001803 A JP2005001803 A JP 2005001803A JP 2006192572 A JP2006192572 A JP 2006192572A
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Takayuki Odagiri
貴之 小田桐
Masahito Taguchi
真仁 田口
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

【課題】 従来技術の問題点を解決した上で、シートの再利用を容易にし、補強繊維への樹脂含浸むらの発生を防止する、プリプレグの製造方法を提供する。
【解決手段】 シート状補強繊維の少なくとも一方の面に、樹脂組成物を担持したシートを樹脂組成物がシート状補強繊維に接触するように重ね合せ、重ね合せ体の移送方向に多段に設けた含浸ロールで、重ね合せ体を、加熱、加圧して樹脂組成物を補強繊維に転移、含浸するプリプレグの製造方法において、含浸ロールの間の重ね合せ体の上面側に重ね合せ体との距離が1〜6mmとなるように設けた空気溜まり防止ロールまたは空気溜まり防止板と、含浸ロールの間の重ね合せ体の下面側に重ね合せ体との距離が1〜6mmとなるように設けた空気溜り防止板との間に重ね合せ体を通す、ブリプレグの製造方法である。
【選択図】 図1

Description

本発明は樹脂担持シートを構成するシートの再利用を容易にし、補強繊維への樹脂含浸むらの発生を完全に防止する、プリプレグの製造装置に関する。
従来、プリプレグは、互に並行かつシート状に配列した補強繊維の両面に、B−ステージ(半硬化状)の樹脂を塗布した樹脂担持シートをそれぞれ重ね合せ、得られた重ね合せ体をその重ね合せ体の移送方向において2段にロールに通して加熱・加圧して、樹脂を補強繊維に転移、含浸させて製造していた。
しかしながら、かかる従来の製造装置では、図2に示すように、重ね合せ体が前段の含浸ロールa、a'で処理されると、補強繊維や樹脂担持シートに同伴して巻き込まれた空気が、担持シートを構成するシートb、b'とブリプレグcとの間に集められ、後段の含浸ロールe、e'との間に大きな空気溜りdを形成する。かかる空気溜りdが形成されると、その部分で、シートb、b’が皺となり、後に剥ぎ取るシートbまたはb’を再利用できない欠点があった。また、空気溜りdの部分では、補強繊維への樹脂の移行が不十分であり、樹脂の含浸むらを生ずる問題点があった。
これを解決するために特許文献1には、複数の含浸ロール対の間に空気溜まり防止ロール、空気溜まり防止板を設け、空気溜まりの原因となる空気を補強繊維や樹脂担持シートに同伴した空気をプリプレグとシートとの間に分散することが提案されていた。
特開昭60−171107号公報
しかしながら、空気溜まり防止ロールや空気溜まり防止板の設置により、シートの再使用を可能にすると共に、樹脂の含浸むらを防止する効果をある程度達成することはできたが、図3a、bに示すように、空気溜まり防止ロール間、空気溜まり防止ロールと含浸ロールとの間、空気溜まり防止板と含浸ロールとの間には、少量ながらやはり空気溜まりが発生し、問題の完全な解決はなされていなかった。そこで、本発明の目的は前述の問題点を解決した上で、シートの再利用を容易にし、補強繊維への樹脂含浸むらの発生を防止することにある。
上記目的を達成する本発明は、シート状補強繊維の少なくとも一方の面に、樹脂組成物を担持したシートを樹脂組成物がシート状補強繊維に接触するように重ね合せ、重ね合せ体の移送方向に多段に設けた含浸ロールで、重ね合せ体を、加熱、加圧して樹脂組成物を補強繊維に転移、含浸するプリプレグの製造方法において、含浸ロールの間の重ね合せ体の上面側に重ね合せ体との距離が1〜6mmとなるように設けた空気溜まり防止ロールまたは空気溜まり防止板と、含浸ロールの間の重ね合せ体の下面側に重ね合せ体との距離が1〜6mmとなるように設けた空気溜り防止板との間に重ね合せ体を通す、ブリプレグの製造方法である。
本発明によれば、多段に設けた含浸ロールの間に、重ね合せ体の上面側に空気溜り防止ロールまたは空気溜り防止板を、下面側に空気溜り防止板を、重ね合せ体との距離がそれぞれ1〜6mmとなるようにそれぞれ設けたので、重ね合せ体中のシートは、含浸ロール間において上下面側の空気溜り防止板等に案内され、シートが持つ剛性以上の無理な力を受けることなく含浸ロールに導かれるので、従来技術の欠点を解決することができる。
すなわち、前段の含浸ロールにより形成された大きな空気溜り中の空気は分散されて小さな空気溜りを形成することなく、樹脂担持シートを形成するシートとプリプレグとの間に平均して存在するようにでき、特許文献1記載の方法のように樹脂担持シートを形成するシートとプリプレグとの間に入った空気により形成された小さな空気溜りで各所に小さな皺が発生することがなくなり、シートを剥離した後に再使用することが可能になる。
又、空気溜りがなくなるので、補強繊維への樹脂の含浸むらの発生を防止することもできる。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づき説明する。図1aにおいて、ストランド形態の補強繊維1はパツケージ2からガイドロール5を介して互いに並行かつシート状に引き揃えて供給される。
一方、下面樹脂担持シート3は、ロール4から供給され、ガイドロール5を介してシート状補強繊維の下面倒に下側樹脂担持シート3の樹脂面側がまず重ね合される。
次に、ロール6から、同様にガイドロール5、5を介して上側樹脂担持シート7が供給され、シート状補強繊維の上面側に上側樹脂担持シート7の樹脂面側が重ね合されて重ね合せ体8が形成される。もっとも、この発明においては、上記2枚の樹脂担持シート3、7のうち、いずれか一方を、樹脂を担持していないシートとしてもよいものである。
ここで本発明において使用される補強繊維1は炭素繊維、ガラス繊維、例えばポリアラミド繊維等の有機高弾性繊維、シリコンカーバイド繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維等の高強度、高弾性繊維であり、通常ではストランドの形態で使用される。もっとも、この発明においては、マットや織物などのシート形態にあらかじめ加工したものを使用することも可能である。
かかる補強繊維は、ただ一種のものを使用しても良いし、例えば炭素繊維とガラス繊維、炭素繊維と有機高弾性繊維のように、二種以上の繊維を、幅方向に交互に種類を変えて規則的に又は不規則的に使用しても良い。
又、上側および下側樹脂担持シート7および3のベ一スとなるシートは、厚さ0.05〜0.2mm程度のクラフト紙、ロール紙、グラシン紙等の片面又は両面に、クレー、澱粉、ポリエチレン、ポリビニルアルコール等に目止剤の塗布層を設け、更にその各塗布層の上にシリコーン系、又は非シリコーン系の離型剤、好ましくはポリジメチルシロキサンとポリジメチルハイドロジエンシロキサンとの縮合反応型、又は付加反応型シリコーンからなる離型剤を塗布したものである。
樹脂担持シートに担持する樹脂は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化型樹脂である。これらの樹脂は、B−ステージ(半硬化状)の状態にある。
樹脂の担持量は、最終的に得られるプリプレグの樹脂含有量が20〜70質量%、好ましくは30〜50質量%になるように調整される。なお、シートヘの樹脂の担持は塗布により行うのが好ましい。
上記シートは、いわゆるプリプレグ製造に普通に使用される離型紙であり、プリプレグにあって、プリプレグの製造中にはシートとプリプレグとの間の空気を均一にならし(後述)、補強繊維の配列が乱れるのを防止すると共に、プリプレグを吸湿から保護している。
本発明においては、次に重ね合せ体は含浸ロールに供給され、加熱、加圧されて、樹脂が補強繊維に転移、含浸される。
ここで含浸ロールは、重ね合せ体8の移送方向において多段、例えば第3図により詳細に示すように2段、9,9および10、10として設けられており、この2段の含浸ロールの間には、重ね合せ体8の上面側に空気溜り防止ロール11、12および13が設けられている。
空気溜り防止ロールの数は任意に選定することができるが、後段の含浸ロール10、10に最も近接して位置する空気溜り防止ロール13は、好ましくはその含浸ロール10、10のニツプ点15に可能な限り近く設けられる。
空気溜り防止ロールは、通常では含浸ロールよりも小さくてよい。なお、この発明においては、上記空気溜り防止ロールに代えて、後述する空気溜り防止板14と同様のものを設置することも可能である。
含浸ロールは、ストランド形態の補強繊維の押し広げとそれに対する樹脂の含浸を行うもので、各含浸ロールを構成する2個一対のロールのうちの少なくとも一方が80〜180℃、好ましくは90〜150℃に加熱されている。又、加圧力は線圧として1cmあたり数キログラムである。
更に本発明においては、重ね合せ体8の下面側で、かつ上記空気溜り防止ロール11、12、13が、そしてそれらと対応する位置に空気溜り防止板14が、重ね合せ体との距離がそれぞれ1〜6mmとなるように設けられており、含浸ロール9、9で加熱、加圧処理された重ね合せ体8は、空気溜り防止板14と空気溜り防止ロール11、12および13で案内され、シートが有する剛性によりシートとプリプレグの間の空気が均一にならされる。
含浸ロールと空気溜り防止板や空気溜り防止ロールとの距離は近い方が好ましく、この点から上下とも空気溜り防止板とすることが好ましい。
なお、本発明においては、含浸ロールを3段または4段に設け、これら各含浸ロールの間にそれぞれ空気溜り防止ロールと空気溜り防止板を上記のようにそれぞれ設けても良い。
得られた一方向性プリプレグ15は上側樹脂担持シート7を構成するシート21がガイドロール5を介してロール16として剥ぎ取られ、次でその後に必要に応じて、スクリムクロス供給ロール17からガイドロール5を介して供給されたスクリムクロス18が剥ぎ取り面に貼り合せられ、スクリムクロス貼り合せロール19,19で加熱、加圧された後にロール20として巻き取られる。
なお、スクリムクロス18は、上側補強繊維を平織、又は朱子織したもので、炭素繊維や有機高弾性繊維からなるものである場合には、厚さ0.02〜0.15mm、好ましくは0.02〜0.05mm、目付10〜90g/mであり、ガラス繊維からなるものである場合には、厚さ0.01〜0.1mm、好ましくは0.02〜0.05mm、目付10〜80g/m、好ましくは20〜50g/mである。
スクリムクロスは、一方向性プリプレグに幅方向強度を与えると共に、補強繊維の配列状態が乱れるのを防止することができる。
スクリムクロス貼り合せロール19,19は、温度50〜130℃、好ましくは70〜120℃に加熱され、加圧力は、線圧として数kg/cm程度である。
得られた一方向性ブリプレグ15は、厚さ0.02〜1mm、好ましくは0.03〜0.5mmであり、30〜80質量%、好ましくは50〜70質量%の補強繊維を含
んでいる。
図1は、本願発明のプリプレグの製造方法に用いるプリプレグ製造装置を示す概要側面図である。 図2は、本願発明のプリプレグの製造方法に用いるプリプレグ製造装置の要部側面図[(A)、(B)は、重ね合せ体の上面側に、それぞれ空気溜まり防止ロール、空気溜まり防止板を用いた場合]である。 図3は、従来のプリプレグ製造方法における空気溜り発生状況を示す部分側面図である。 図4は、特許文献1記載の装置を用いたプリプレグ製造方法における空気溜り発生状況を示す部分側面図である。
符号の説明
1 補強繊維
2 下側樹脂担持シート
7 上側樹脂担持シート
8 重ね合せ体
9、10 含浸ロール
11、12、13 空気溜り防止ロール
14 空気溜り防止板

Claims (1)

  1. シート状補強繊維の少なくとも一方の面に、樹脂組成物を担持したシートを樹脂組成物がシート状補強繊維に接触するように重ね合せ、重ね合せ体の移送方向に多段に設けた含浸ロールで、重ね合せ体を、加熱、加圧して樹脂組成物を補強繊維に転移、含浸するプリプレグの製造方法において、含浸ロールの間の重ね合せ体の上面側に重ね合せ体との距離が1〜6mmとなるように設けた空気溜まり防止ロールまたは空気溜まり防止板と、含浸ロールの間の重ね合せ体の下面側に重ね合せ体との距離が1〜6mmとなるように設けた空気溜り防止板との間に重ね合せ体を通す、ブリプレグの製造方法。
JP2005001803A 2004-12-15 2005-01-06 プリプレグの製造装置 Pending JP2006192572A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260888A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Mitsubishi Rayon Co Ltd プリプレグの製造方法

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