JP2006191970A - 食器洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 上段ノズルの上方に食器が位置していない場合には洗浄水を上方に噴射せず、上段ノズルの上方に食器が配置されている場合には洗浄水を上方に噴射してその食器を洗浄する食器洗浄機を提供する。
【解決手段】 タワーノズル部23の上方に食器19が覆い被さっていないと、上段ノズル21は洗浄水の水圧で押し上げられ、フランジ部21aによって洗浄水が噴射口22dから上方に噴射することが妨げられる。タワーノズル部23の上方に食器19が覆い被さっていると、上段ノズル21は最上位まで押し上げられず、噴射口22dが塞がれないため、洗浄水が上方に噴射する。タワーノズル部23の上方に食器が存在しないときは、噴射口22dから洗浄水が上方へ無駄に噴射しない。タワーノズル部23の上方に食器が覆い被さっているときは、噴射口22dから洗浄水が上方に噴射し、タワーノズル部23に覆い被さっている食器を良好に洗浄する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、食器洗浄機に関するものである。詳しくは、食器洗浄機の洗浄槽内に配置されており、洗浄水を噴射するノズルに関するものである。
洗浄槽内の洗浄水を洗浄ポンプによって加圧し、加圧された洗浄水をノズルから噴射することによって洗浄槽内に収容されている食器を洗浄する食器洗浄機が知られている。洗浄室内の広い範囲に洗浄水が噴射されるようにするために、これまで、ノズルの形状が工夫されてきた。例えば、特許文献1の食器洗浄機では、回転する噴水アームと、その中央部に配置されているタワーノズルを備えたノズルを採用している。タワーノズルは、下段ノズル内に上段ノズルがスライド可能に収容されたものであり、洗浄水の圧力によって上段ノズルが上昇する。この食器洗浄機では、洗浄ポンプの吐出力を周期的に変動させる。洗浄水の水圧が変動することによって、上段ノズルが上下動し、洗浄室内の広い範囲に洗浄水が噴射される。上段ノズルには、洗浄水を上方に噴射する噴射口が複数個設けられている。
特開平4−279139号公報
特許文献1の食器洗浄機の上段ノズルには、洗浄水を上方に噴射する噴射口が設けられている。上段ノズルから上方に噴射される洗浄水は、上段ノズルの真上に収容された食器を洗浄するものであり、極限られた位置に噴射されることとなる。その極限られた位置に食器を収容していなければ、上段ノズルから上方に噴射される洗浄水は洗浄に寄与せず、無駄に噴射していることになる。洗浄水を上段ノズルから無駄に上方に噴射するのであれば、上段ノズルの真上に食器を収容しない収容方法をとり、洗浄に寄与する方向への洗浄水量に振り向けたいところである。従って、上段ノズルの上方に食器を収容しない収容方法を最適な収容方法とし、上段ノズルには、洗浄水を上方に噴射する噴射口を設けないのが合理的である。
しかしながら、洗浄槽内に収容される食器の形状や大きさ等は多様であり、必ずしも設計者が意図した最適な収容方法で食器が収容されるとは限らない。従って、上段ノズルの上方に食器が配置されることも想定して、タワーノズルの上方に噴射する噴射口を設けておき、上段ノズルの上方に配置された食器を洗浄できるようにする必要がある。
本発明は、上記の不具合を解消するべく開発された。即ち、食器が最適な収容方法で収容されて上段ノズルの上方に食器が位置していない場合には、洗浄水を上方に無駄に噴射せず、洗浄に寄与する方向への洗浄水量に振り向ける一方、上段ノズルの上方に食器が配置されている場合には、洗浄水をタワーノズルの上方に噴射してその食器を洗浄することができる食器洗浄機を提供することを目的としている。
本発明の食器洗浄機は、食器を収容する洗浄槽と、洗浄水を噴射するノズルと、ノズルへ洗浄水を送り出す洗浄ポンプを備えている。ノズルは、洗浄槽内に配置されており、タワーノズルを備えている。
タワーノズルは、下段ノズルと上段ノズルを備えている。上段ノズルは下段ノズルの内側に配置されており、洗浄ポンプから送り出される洗浄水の水圧によって上昇する。下段ノズルの上端面に、上段ノズルが出入りする開口と、洗浄水を上方向に噴射する噴射口が形成されている。開口と噴射口は分離されていてもよいし連続していてもよい。すなわち開口の一部が噴射口であってもよい。上段ノズルの下端には下段ノズルに形成されている開口より大径のフランジが形成されており、上段ノズルが上昇するとそのフランジが下段ノズルの上端面に当接して噴射口を塞ぐことを特徴とする。
タワーノズルの上方に食器が配置されていないときには、洗浄水の水圧によって上段ノズルが最上位まで押し上げられ、上段ノズルの下端に形成されているフランジが、下段ノズルの上端面に形成されている噴射口を塞ぐ。これによって、タワーノズルの上方には洗浄水が噴射されない。上段ノズルの上方に食器が位置していない場合には、洗浄水を上方に無駄に噴射せず、洗浄に寄与する方向への洗浄水量に振り向ける。
一方、タワーノズルの上方に食器が位置している場合には、上方の食器に当接してしまうため、上段ノズルは最上位まで上昇しない。上段ノズルの下端に形成されているフランジが下段ノズルの上端面に当接しないため、下段ノズルの上端面に形成されている噴射口が塞がれることがない。下段ノズルの上端面に形成されている噴射口から、タワーノズルの上方に洗浄水が噴射される。タワーノズルの上方に位置している食器が洗浄される。
本発明の食器洗浄機によると、上段ノズルの上方に食器が位置していない場合には、洗浄水を上方に無駄に噴射せず、洗浄に寄与する方向への洗浄水量に振り向けることができる一方、上段ノズルの上方に食器が配置されている場合には、洗浄水をタワーノズルの上方に噴射してその食器を洗浄することができる。
上段ノズルは略円筒形状であり、その外径が下段ノズルの開口の内径に等しいことが好ましい。
上段ノズルは下段ノズルの開口から出入りする。従って、上段ノズルの外形が下段ノズルに開口の内径に等しいとは、開口の内形が、上段ノズルを出入りさせることができる程度に上段ノズルの外形とほぼ等しいことをいう。以下についても同様である。
上段ノズルが先細形状であると、上段ノズルの上方に食器が位置しているために上段ノズルが最上位まで上昇しない場合に、上段ノズルの側面と下段ノズルの上端面の開口との間に隙間が形成される。この隙間が大きいと、タワーノズル内に送り出された洗浄水が隙間から抜け出る量が多くなり、下段ノズルの噴射口から上方に噴射する洗浄水の噴射力が弱まってしまう可能性がある。
上段ノズルが円筒形状であれば、上段ノズルの上方に食器が位置しているために上段ノズルが最上位まで上昇しない場合にも、上段ノズルの側面と下段ノズルの上端面の開口との間に隙間が形成されない。タワーノズルの上方に食器が覆い被さっており、上段ノズルが最上位まで上昇していないときに、タワーノズルの上方に噴射する洗浄水の噴射力を確保することができる。タワーノズルに覆い被さっている食器の内側を良好に洗浄することができる。
上段ノズルの側面に上下方向に伸びる複数のリブが形成されており、リブが形成されている部分の上段ノズルの外径が下段ノズルの開口の内径に等しいことが好ましい。
上段ノズルを先細形状とする方が、上段ノズルの成形のために有利であることがある。上段ノズルの側面に上下方向に伸びるリブ(縦リブ)が形成されていれば、上段ノズルが先細形状であっても、上段ノズルの側面と下段ノズルの上端面の開口との間の隙間の大部分が縦リブによって塞がれ、隙間から抜け出る洗浄水の量を抑制することができる。このため、タワーノズルの上方に食器が覆い被さっており、上段ノズルが最上位まで上昇していないときに、上段ノズルが先細形状であっても、タワーノズルの上方に噴射される洗浄水の噴出圧を確保することができる。タワーノズルに覆い被さっている食器の内側を良好に洗浄することができる。
上段ノズルが出入りする開口と洗浄水を上方向に噴射する噴射口は分離していてもよいが、縦リブが形成されていない部分の上段ノズルの側面と下段ノズルの開口によって洗浄水を上方向に噴射する噴射口が形成されてもよい。この場合、開口の一部に噴射口が形成される。
上記したように、上段ノズルの側面に縦リブを形成すれば、上段ノズルと下段ノズルの間にできる隙間の大部分が縦リブによって塞がれ、縦リブが形成されていない部分の上段ノズルの側面と下段ノズルの間に形成される開口面積が小さくなり、洗浄水を勢いよく噴射する噴射口が形成される。上段ノズルが出入りする開口とは別に、洗浄水を上方向に噴射する噴射口を設ける必要がない。
上段ノズルの側面に周囲を一周する複数のリブが形成されており、リブが形成されている部分の上段ノズルの外径が下段ノズルの開口の内径に等しいことが好ましい。
上段ノズルの側面に、側面の周囲を一周するリブ(横リブ)が形成されていれば、上段ノズルが先細形状であっても、上段ノズルの側面と、下段ノズルの上端面に形成されている開口との間の隙間を抜けようとする洗浄水の流れが横リブによって阻まれ、隙間から抜け出る洗浄水の量を抑制することができる。このため、タワーノズルの上方に食器が覆い被さっており、上段ノズルが最上位まで上昇していないとき、上段ノズルが先細形状であっても、噴射口から上方に噴射する洗浄水の噴出圧を確保することができる。タワーノズルに覆い被さっている食器の内側を良好に洗浄することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1) 上段ノズルに形成されている噴射口から、洗浄水が水平方向に噴射される。
(形態2) タワーノズルの上段ノズルが最上位まで上昇したとき、上段ノズルの噴射口から水平に噴射される洗浄水によって、タワーノズルの周囲に配置された食器を洗浄する。
(実施例1)
本発明を具現化した第1実施例の食器洗浄機10について、図面を参照しながら説明する。
図1は、扉15が本体12に対して閉じられた状態の食器洗浄機10を示している。扉15には、取っ手15a、操作パネル16、ロックレバー13、排気口18が設けられている。操作パネル16には、各種のボタンやランプ等が設けられている。ロックレバー13を横方向にスライドさせることによって、扉15をロックしたり、ロックを解除したりすることができる(図1は、ロックレバー13がロック位置に配置された状態を示している)。
使用者が取っ手15aに手を掛けて前方側に引くと、扉15とともに洗浄槽14が本体12から引き出される。図2は、洗浄槽14が引き出された状態の食器洗浄機10を図示している。本体12は、図示しないローラとレールを介して、洗浄槽14をスライド可能に支持している。洗浄槽14は、上部が開放された箱状に形成されており、その内部には、回転ノズル20、残菜フィルタ17、ヒータカバー30a等が装着されている。なお、洗浄槽14内には、食器17を収容する食器カゴ61が取付けられているが、図2では、その図示が省略されている(食器カゴ61は、図3に図示されている)。回転ノズル20は、上段ノズル21と下段ノズル22からなるタワーノズル部23と、水平ノズル部24から構成されている。回転ノズル20には、複数の噴射口が形成されている。回転ノズル20については、後で詳述する。残菜フィルタ17はメッシュ状に形成されており、食器17を洗浄したときに食器17から洗い流される残菜を濾し取るために設けられている。残菜フィルタ17は、洗浄槽14から取り外すことができ、濾し取られた残菜を捨てることができる。ヒータカバー30aはスノコ状であり、その下にはヒータ(30:図3参照)が装着されている。
図3に示すように、洗浄槽14内には、食器カゴ61が配置されている。食器カゴ61は、種々の食器(大皿、小皿、椀、コップ、はし、スプーン等)19を保持するために、各部がそれらの食器19に対応した形状に形成されている。
洗浄槽14の底部には、吸込凹部31が形成されている。吸込凹部31の上部開口部は、メッシュ状の残菜フィルタ17によって覆われている。洗浄槽14の底面39の下方には、ポンプ27が設けられている。ポンプ27は、内蔵する電気モータによってインペラ28を回転する。ポンプ27は、インペラ28を一方向に回転することもできるし、その逆の方向に回転することもできる。ポンプ27のインペラ28が配置されている部分と、吸込凹部31とは、吸込流路32によって連通されている。洗浄槽14の底面39の上方には、電気式のヒータ30が装着されている。
洗浄槽14の底面39には、回転ノズル20が回転可能に取付けられている。回転ノズル20とポンプ27の第1吐出口11は連通している。回転ノズル20に形成されている複数の噴射口のうちの一部の噴射口は、水を噴射したときに、回転ノズル20に回転モーメントを発生させる。回転ノズル20については、後で詳述する。
本体12の後方壁33には、排水ホース34が接続されている。排水ホース34とポンプ27の第2吐出口35は、排水流路36によって連通されている。排水流路36の途中と、洗浄槽14内は、エアー抜き経路37によって連通されている。排水流路36の排水ホース34と接続されている部分近傍には、排水逆止弁38が装着されている。排水逆止弁38は、排水ホース34から排水流路36に排水が逆流するのを防止する。
本体12の後方壁33の水平になっている部分には、給水ホース40が接続されている。給水ホース40には、水道水(冷水)が直接供給されることもあるし、給湯器によって加熱された温水が供給されることもある。
後方壁33の内方には、給水弁41が取付けられている。給水弁41は、内蔵するソレノイドに駆動されて開閉する。給水弁41の入口44と給水ホース40は、第1給水流路42によって連通されている。給水弁41の出口64と洗浄槽14内は、第2給水流路43によって連通されている。
洗浄槽14の前部外側の下部には、水位検出器45が設けられている。水位検出器45は、水位室46、フロート47、バー48、スイッチ49を有している。水位室46は、水位経路50によって吸込凹部31と連通されている。フロート47は、水位室46内に配置されている。バー48は、フロート47に固定されており、水位室46から上方に突出している。スイッチ49は、バー48の上方に配置されている。
洗浄槽14の後方壁51の外側には、乾燥ファン52が装着されている。乾燥ファン52は、内蔵するモータでファン53を回転駆動する。乾燥ファン52と洗浄槽14内は、乾燥経路63によって連通されている。乾燥ファン52は、洗浄槽14に正常に洗浄水が給水された場合の水位54(以下「正常水位」と言う。)よりも高く配置されている。よって、乾燥ファン52に水が侵入してしまうのが防止されている。
洗浄槽14の底面39には、サーミスタ55が装着されている。サーミスタ55は、洗浄槽14に洗浄水やすすぎ水が入れられているときには水の温度を検出し、洗浄水やすすぎ水が入れられていないときには空気温度を検出する。
本体12の底面57には、凹部58が形成されている。凹部58には、水漏れセンサ59の2本の電極が差し込まれている。洗浄槽14から外部に水が漏れ、その漏れた水が凹部58に流れ込むと、電極間が導通して水漏れセンサ59がオンになる。
扉15内には、コントローラ60が装着されている。コントローラ60は、CPU、ROM、RAM等を備えており、食器洗浄機10の動作を制御する。コントローラ60には、操作パネル16、ポンプ27、ヒータ30、給水弁41、水位検出器45、乾燥ファン52、サーミスタ55、水漏れセンサ59が接続されている。
洗浄槽14の上方には、シール蓋56が配置されている。シール蓋56は、図示しない昇降機構によって洗浄槽14と連結されている。洗浄槽14が本体12に収容されている状態(図1、図3の状態)では、シール蓋56は降下して洗浄槽14の上部開口部に蓋をする。洗浄槽14が本体12から引き出されると(図2の状態となると)、シール蓋56は上昇して洗浄槽14の上部開口部を開放する。
食器洗浄機10は、洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程の順に動作する。使用者が操作パネル16に設けられている運転開始ボタンをオンにすると、洗浄工程が開始される。なお、洗浄工程を開始する前に、使用者によって、食器カゴ61の所定部位に洗剤が投入されている。洗浄工程では、最初に給水弁41が開く。給水弁41が開くと、給水ホース40と第1給水流路42と第2給水流路43を通って水道水が洗浄槽14に給水される。給水されると、洗浄槽14内の洗浄水の水位が上昇してゆく。洗浄水は、吸込凹部31と水位経路50を流れて水検出器45の水位室46に入り込む。洗浄水の水位が上昇するのにともなって、水位室46の水位も上昇する。水位室の水位が上昇するとフロート46が浮き上がる。フロート46が浮き上がると、それとともにバー48が上昇する。バー48が上昇し、上端がスイッチ49に接触すると、水位検出器45がオンになる。水位検出器45がオンになると、給水弁41が閉じ、それによって洗浄槽14への給水が終了する。水位検出器45がオンになって洗浄槽14への給水が終了したときの水位(正常水位54)は、ヒータ30よりも僅かに高い。
給水弁41が閉じると、ポンプ27が洗浄運転されるとともに、ヒータ30がオンになる。ここで、ポンプ27の洗浄運転とは、ポンプ27のインペラ28が一方向に回転することによって、吸込凹部31から吸込流路32を経由して洗浄水を吸込み、その吸込んだ洗浄水を回転ノズル20に送り込む運転状態を意味する。上述したように、排水流路36の途中は、エアー抜き経路37によって洗浄槽14内と連通している。このため、ポンプ27が洗浄運転しているときには、排水流路36内には空気が入り込んでいる。また、排水流路36の一部は逆U字状に形成されている。このため、洗浄運転しているポンプ27が排水流路36を経由して排水を吸込むことが防止されている。
回転ノズル20に送り込まれた洗浄水は、噴射口から勢いよく噴出する。回転ノズル20は、洗浄水を噴出しながら、その噴出によって発生する回転モーメントによって回転する。噴射口から噴出する洗浄水によって、食器19が洗浄される。食器19を洗浄した洗浄水は、吸込凹部31から再びポンプ27に吸込まれる。このように、ポンプ27に吸込まれた洗浄水が回転ノズル20の噴射口から噴射し、再びポンプ27に吸込まれる循環が繰り返される。食器19から洗い流された残菜は、残菜フィルタ17によって濾し取られる。
ヒータ30がオンになると、洗浄水の温度が上昇する。洗浄水の温度は、サーミスタ55によって検出される。サーミスタ55が検出した温度に基づいてヒータ30はオン/オフ制御され、洗浄水温度は所定範囲(例えば、45〜60℃)に維持される。
洗浄水温度が所定範囲に維持されてから所定時間(例えば、10分)が経過すると、ヒータ30をオフにするとともに、ポンプ27を排水運転する。ここで、ポンプ27の排水運転とは、ポンプ27のインペラ28が他方向に回転することによって、吸込凹部31から吸込流路32を経由して洗浄水を吸込み、その吸込んだ洗浄水を排水流路36と排水ホース34を通して外部に排出する運転状態を意味する。ポンプ27の排水運転は、所定時間(例えば、40秒間)が経過すると終了する。その所定時間は、洗浄槽14から洗浄水を全て排水するのに十分な時間として設定されている。ポンプ27の排水運転が終了すると、エアー抜き経路37を通って排水経路36にエアーが入り込む。
すすぎ工程では、給水弁41が開き、洗浄槽14に給水される。洗浄槽14に給水され、水位検出器45がオンになると、給水弁41が閉じ、ポンプ27が洗浄運転されるとともに、ヒータ30がオンになる。ポンプ27が洗浄運転されると、回転ノズル20の噴射口からすすぎ水が噴射され、食器19のすすぎが行われる。オンになったヒータ30は、すすぎ水を加熱して温水にする。ポンプ27の洗浄運転が開始されてから所定時間(例えば、1分)が経過すると、ポンプ27は停止する。そして、ポンプ27を排水運転することによって、洗浄槽14からすすぎ水を排水する。すすぎ工程は、所定回数(例えば、5回)繰り返される。
乾燥工程では、乾燥ファン52が運転されるとともに、ヒータ30がオンになる。乾燥ファン52が運転されると、洗浄槽14内に乾燥経路63を経由して外部の空気が送り込まれる。送り込まれた空気は、洗浄槽14を通過し、排気口18から外部に排気される。ヒータ30がオンになると、洗浄槽14内の空気温度が高くなる。洗浄槽14に外部の空気が送り込まれるとともに、洗浄槽14内が高温になることによって、食器19の温調乾燥が行われる。食器19の温調乾燥が開始されてから所定時間(例えば、25分)が経過すると、ヒータ30がオフになり、送風乾燥が行われる。食器19の送風乾燥が開始されてから所定時間(例えば、5分)が経過すると、ファン52の運転が停止し、乾燥工程が終了する。ブザーが鳴り、全工程の完了が報知されるとともに、食器洗浄機10の電源がオフになる。
回転ノズル20について説明する。図4に示すように、回転ノズル20のタワーノズル部23の下段ノズル22は、上方に向かって若干細くなっている略円筒形状の筒部22aと、上端の上端面部22bを有している。上端面部22aの中央には穴22cが形成されている。下段ノズル22の上部には、筒部22aと上端面部22bに跨るように噴射口22dが形成されている。また、下段ノズル22の筒部22aの上部には、噴射口(22e:図5、図7、図8参照)が形成されている。
図6に示すように、回転ノズル20のタワーノズル部23の上段ノズル21は、上方に向かって若干細くなっており、上端は閉じている。上段ノズル21の下端にはフランジ部21aが形成されている。上段ノズル21の側面には5つの噴射口21b、21b、・・・(図7、図8参照)が形成されている。
洗浄運転を開始すると、回転ノズル20のタワーノズル部23の上段ノズル21は、ポンプ27によって送り出された洗浄水の水圧によって押し上げられる。図7に示すように、上段ノズル21は、フランジ部21aの上面が下段ノズル22の上端面部22bの裏面に当接するまで押し上げられる。このときの上段ノズル21の位置が最上位となる。タワーノズル部23内に送り出された洗浄水は、上段ノズル21に形成された噴射口21b、21b、・・・と、下段ノズル22に形成された噴射口22d、22eからほぼ水平方向に噴射する。下段ノズル22の噴射口22dは、筒部22aと上端面部22bに跨るように形成されているが、上段ノズル21のフランジ部21aによって、洗浄水が上方へ噴射することが妨げられている。
食器19を食器カゴ61内に収容するとき、食器19がタワーノズル部23の上方に覆い被さるように配置されてしまう場合がある。この場合、洗浄運転中のタワーノズル部23の上段ノズル21の上端が上方に覆い被さっている食器19に当接し、上段ノズル21が、図7に示した最上位の状態まで押し上げられないことがある。図8に示すように、タワーノズル部23の上段ノズル21のフランジ部21aが下段ノズル22の上端面部22bの裏面に当接するまで、上段ノズル21が押し上げられないとき、タワーノズル部23内に送り出された洗浄水は、上段ノズル21の、下段ノズル22の穴22cから上方へ突出している部分に形成された噴射口21b、21b、21b(図8では3つ)と、下段ノズル22に形成された噴射口22d、22eから噴射する。上段ノズル21の噴射口21b、21b、21bと、下段ノズル22の噴射口22eからは、洗浄水がほぼ水平に噴射する。また、下段ノズル22の噴射口22dからは、洗浄水が水平方向のみでなく上方へも噴射する。上段ノズル21のフランジ部21aが下段ノズル22の上端面部22bの裏面に当接していないため、噴射口22dから噴射する洗浄水が、上段ノズル21のフランジ部21aに阻まれることがないため、洗浄水は噴射口22dから上方へも噴射する。
上段ノズル21は先細形状になっているため、上段ノズル21のフランジ部21aが下段ノズル22の上端面部22bの裏面に当接する位置まで上段ノズル21が押し上げられないとき、上段ノズル21の側面と、下段ノズル22の穴22cとの間に隙間26が形成される。もし、この隙間26が大きいと、タワーノズル部23内に送り出された洗浄水がこの隙間から抜けてしまい、下段ノズル22の噴射口22d、22eからの噴射力が弱まってしまう。
本実施例の上段ノズル21は、先細形状ではあるが、直径の変化量は若干であるため、上段ノズル21の側面と、下段ノズル22の穴22cとの間に形成される隙間26は小さい。従って、下段ノズル22の噴射口22d、22eからの噴射力が弱まってしまうほど、隙間26から洗浄水が抜けてしまうことはないため、上段ノズル21の噴射口21b、21b、21bや、下段ノズル22の噴射口22d、22eからの噴射力を確保することができる。
食器19が、回転ノズル20のタワーノズル部23の上方に覆い被さることなく配置されているとき、タワーノズル部23の上方には洗浄すべき食器は存在しないため、タワーノズル部23に形成されている噴射口から洗浄水を上方へ噴射させる必要はない。一方、食器19が、回転ノズル20のタワーノズル部23の上方に覆い被さって配置されているとき、タワーノズル部23の上方に覆い被さっている食器を洗浄するため、タワーノズル部23に形成されている噴射口から洗浄水を上方へ噴射させる必要がある。
本実施例の食器洗浄機では、下段ノズル22の上部に、筒部22aと上端面部22bに跨るように噴射口22dが形成されている。タワーノズル部23の上方に食器19が覆い被さっていないと、上段ノズル21は、洗浄水の水圧によって、フランジ部21aが下段ノズル22の上端面部22bの裏面に当接するまで押し上げられる。このとき、フランジ部21aによって、洗浄水が噴射口22dから上方に噴射することが妨げられるため、噴射口22dからは、洗浄水が水平方向にのみ噴射する。この構成によれば、タワーノズル部23の上方に洗浄すべき食器が存在しないときは、噴射口22dから洗浄水が上方へ噴射しないため、洗浄水の無駄な噴射がなく、その分の洗浄水も、噴射口22dと、他の噴射口21b、21b、・・・、22eから、水平方向に噴射するため、回転ノズル20の周囲に配置されている食器19を良好に洗浄することができる。
一方、タワーノズル部23の上方に食器19が覆い被さっていると、洗浄水の水圧によって、上段ノズル21が押し上げられても、上段ノズル21は、その上端が食器19に当接してしまい、フランジ部21aが下段ノズル22の上端面部22bの裏面に当接するまでは押し上げられない。このとき、フランジ部21aは、洗浄水が噴射口22dから上方に噴射することを妨げないため、噴射口22dからは、洗浄水が上方にも噴射する。この構成によれば、タワーノズル部23の上方に食器が覆い被さっているときは、噴射口22dから、洗浄水が上方に噴射するため、タワーノズル部23に覆い被さっている食器を良好に洗浄することができる。また、洗浄水は、噴射口22dからは、上方から水平方向にかけて噴射し、他の噴射口21b、21b、・・・、22eからは、水平方向に噴射するため、回転ノズル20の周囲に配置されている食器19も良好に洗浄することができる。
(実施例2)
本発明の食器洗浄機10を具現化した第2実施例について、図面を参照しながら説明する。本実施例の食器洗浄機の構成は、第1実施例の食器洗浄機の構成と類似しているが、洗浄槽14内に配設される回転ノズルのタワーノズル部の形状が、本実施例と第1実施例で異なっている。従って、ここでは、主に本実施例と第1実施例とが相違する部分について説明し、共通する部分についての説明を省略する。また、本実施例と第1実施例とにおいて共通する部位については同一の符号を用いている。
図9に示すように、回転ノズルのタワーノズル部(123:図10参照)の上段ノズル121は、上方に向かって若干細くなっており、上端は閉じている。上段ノズル121の下端にはフランジ部121aが形成されている。上段ノズル121の側面には4つの噴射口121b、121b、・・・(図10、図11参照)が形成されている。
上段ノズル121の側面には、上下方向に伸びる6本の縦リブ121c、121c、・・・が形成されている。6本の縦リブ121c、121c、・・・は、上方へ向かうほど側面から外側への突出長が若干大きくなっている。6本の縦リブ121c、121c、・・・のそれぞれの突出端によって形成される上段ノズル121の外径は、縦リブ121c、121c、・・・が形成されている部分の上端から下端までの箇所において等しく、縦リブ121c、121c、・・・が形成されていない上段ノズル121の下部の外形とほぼ等しくなっている。
また、上段ノズル121の側面には、水平方向に伸びて上段ノズル121の側面の周囲を一周する3本の横リブ121d、121e、121fが形成されている。横リブ121d、121e、121fは、上段ノズル121の中ほどより上部側の側面に、上から順に等間隔に形成されている。3本の横リブ121d、121e、121fの突出長はそれぞれ若干異なっており、下側の横リブ121f、中間の横リブ121e、上側の横リブ121dの順に若干大きくなっている。それぞれの横リブ121d、121e、121fの突出端によって形成される上段ノズル121の外径は、いずれも等しく、上段ノズル121の下部の外形とほぼ等しくなっている。
縦リブ121c、121c、・・・と横リブ121d、121e、121fは、いずれも、噴射口121b、121b、・・・からの洗浄水の噴射を妨げない箇所に形成されている。
洗浄運転を開始すると、回転ノズルのタワーノズル部123の上段ノズル121は、ポンプ27によって送り出された洗浄水の水圧によって押し上げられる。図10に示すように、上段ノズル121は、フランジ部121aの上面が下段ノズル22の上端面部22bの裏面に当接するまで押し上げられる。タワーノズル部123内に送り出された洗浄水は、上段ノズル121に形成された噴射口121b、121b、・・・と、下段ノズル22に形成された噴射口22d、22eからほぼ水平方向に噴射する。下段ノズル22の噴射口22dは、筒部22aと上端面部22bに跨るように形成されているが、上段ノズル121のフランジ部121aによって、洗浄水が上方へ噴射することが妨げられている。
食器19を食器カゴ61内に収容するとき、食器19がタワーノズル部123の上方に覆い被さるように配置されてしまい、洗浄運転中のタワーノズル部123の上段ノズル121の上端が上方に覆い被さっている食器19に当接し、上段ノズル121が、図10に示した最上位の状態まで押し上げられないことがある。図11に示すように、タワーノズル部123の上段ノズル121のフランジ部121aが下段ノズル22の上端面部22bの裏面に当接するまで、上段ノズル121が押し上げられないとき、タワーノズル部123内に送り出された洗浄水は、上段ノズル121の、下段ノズル22の穴22cから上方へ突出している部分に形成された噴射口121b、121b、121b(図10では3つ)と、下段ノズル22に形成された噴射口22d、22eから噴射する。上段ノズル121の噴射口121b、121b、121bと、下段ノズル22の噴射口22eからは、洗浄水がほぼ水平に噴射する。また、下段ノズル22の噴射口22dからは、洗浄水が水平方向のみでなく上方へも噴射する。上段ノズル121のフランジ部121aが下段ノズル22の上端面部22bの裏面に当接していないため、噴射口22dから噴射する洗浄水が、上段ノズル121のフランジ部121aに阻まれることがないため、洗浄水は噴射口22dから上方へも噴射する。
上段ノズル121は先細形状になっているため、上段ノズル121のフランジ部121aが下段ノズル22の上端面部22bの裏面に当接する位置まで上段ノズル121が押し上げられないとき、上段ノズル121の側面と、下段ノズル22の穴22cとの間に隙間126が形成される。もし、この隙間126が大きいと、タワーノズル部123内に送り出された洗浄水がこの隙間から抜け出てしまい、下段ノズル22の噴射口22d、22eからの噴射力が弱まってしまう。
本実施例の上段ノズル121は、先細形状ではあるが、直径の変化量は若干であるため、上段ノズル121の側面と、下段ノズル22の穴22cとの間に形成される隙間126は小さい。さらに、上段ノズル21の側面には、縦リブ121c、121c、・・・と、横リブ121d、121e、121fが形成されている。縦リブ121c、121c、・・・によって、隙間126はさらに小さくなる。また、横リブ121d、121e、121fによって、洗浄水が隙間126から抜け出ることが阻まれる。さらに、横リブ121d、121e、121fのいずれかの位置が、下段ノズル22の穴22cの位置とそろうとき、隙間126は形成されない。縦リブ121c、121c、・・・と、横リブ121d、121e、121fによって、隙間126から洗浄水が抜けてしまうことを抑制することができるため、上段ノズル121の噴射口121b、121b、121bや、下段ノズル22の噴射口22d、22eからの噴射力を確保することができる。
食器19が、回転ノズルのタワーノズル部123の上方に覆い被さることなく配置されているとき、タワーノズル部123の上方には洗浄すべき食器は存在しないため、タワーノズル部123に形成されている噴射口から洗浄水を上方へ噴射させる必要はない。一方、食器19が、回転ノズルのタワーノズル部123の上方に覆い被さって配置されているとき、タワーノズル部123の上方に覆い被さっている食器を洗浄するため、タワーノズル部123に形成されている噴射口から洗浄水を上方へ噴射させる必要がある。
本実施例の食器洗浄機では、下段ノズル22の上部に、筒部22aと上端面部22bに跨るように噴射口22dが形成されている。タワーノズル部23の上方に食器19が覆い被さっていないと、上段ノズル121は、洗浄水の水圧によって、フランジ部121aが下段ノズル22の上端面部22bの裏面に当接するまで押し上げられる。このとき、フランジ部121aによって、洗浄水が噴射口22dから上方に噴射することが妨げられるため、噴射口22dからは、洗浄水が水平方向にのみ噴射する。この構成によれば、タワーノズル部23の上方に洗浄すべき食器が存在しないときは、噴射口22dから洗浄水が上方へ噴射しないため、洗浄水の無駄な噴射がなく、その分の洗浄水も、噴射口22dと、他の噴射口121b、121b、・・・、22eから、水平方向に噴射するため、回転ノズルの周囲に配置されている食器19を良好に洗浄することができる。
一方、タワーノズル部23の上方に食器19が覆い被さっていると、洗浄水の水圧によって、上段ノズル121が押し上げられても、上段ノズル121は、その上端が食器19に当接してしまい、フランジ部121aが下段ノズル22の上端面部22bの裏面に当接するまでは押し上げられない。このとき、フランジ部121aは、洗浄水が噴射口22dから上方に噴射することを妨げないため、噴射口22dからは、洗浄水が上方にも噴射する。この構成によれば、タワーノズル部23の上方に食器が覆い被さっているときは、噴射口22dから、洗浄水が上方に噴射するため、タワーノズル部23に覆い被さっている食器を良好に洗浄することができる。また、洗浄水は、噴射口22dからは、上方から水平方向にかけて噴射し、他の噴射口121b、121b、・・・、22eからは、水平方向に噴射するため、回転ノズルの周囲に配置されている食器19も良好に洗浄することができる。
タワーノズル部に覆い被さっている食器がなければ、タワーノズル部の上方に洗浄水を噴射する必要はなく、洗浄に寄与する方向への洗浄水量に振り向けた方がよい。タワーノズル部に覆い被さっている食器があれば、タワーノズル部の上方に洗浄水を噴射して洗浄する必要がある。
本発明の食器洗浄機では、下段ノズルの上端面に洗浄水の噴射口が形成されており、この噴射口は、タワーノズル部の上段ノズルが最上位まで押し上げられたとき、上段ノズルの下端に形成されたフランジ部によって塞がれ、タワーノズル部の上段ノズルが最上位まで押し上げられず、中途な高さまでしか押し上げられないとき、噴射口は、上段ノズルの下端のフランジ部によって塞がれない。
この構成によれば、タワーノズル部の上方に食器がないとき、上段ノズルは最上位まで押し上げられ、上段ノズルのフランジ部が下段ノズルの上端面の噴射口を塞ぐため、上方に洗浄水が噴射されることを抑制する。一方、タワーノズル部の上方に食器が覆い被さっているとき、上段ノズルの上端部が食器に当接し、上段ノズルは中途な高さまでしか押し上げられず、上段ノズルのフランジ部は下段ノズルの上端面の噴射口を塞がないため、上方に洗浄水が噴射される。このことから、タワーノズル部に覆い被さっている食器がないときは、下段ノズルの上端面の噴射口から洗浄水が上方に噴射されないため、無駄な噴射を抑制し、洗浄に寄与する方向への洗浄水量に振り向けることができる。タワーノズル部に覆い被さっている食器があるときにだけ、下段ノズルの上端面の噴射口から洗浄水が上方に噴射されるため、タワーノズル部に覆い被さっている食器を良好に洗浄することができる。
第1実施例のタワーノズル部23と、第2実施例のタワーノズル部123は、タワーノズル部23、123に覆い被さっている食器19がなく、上段ノズル21、121が最上位に押し上げられているとき、洗浄運転中に、回転ノズルの回転に伴って、上段ノズル21、121の上端部が旋回する。この上段ノズル21、121の旋回によって、洗浄効果が高められる傾向がある。従って、図12に示すように、フランジ部21a、121aの肩部をより丸めた形状とすることによって、上段ノズル21、121の旋回をよりスムーズにし、タワーノズル部23、123の耐久性を高めることができる。
第1実施例の上段ノズル21と、第2実施例の上段ノズル121は、いずれも若干先細形状である。しかしながら、本発明の上段ノズルは、円筒形状であってもよい。円筒形状であれば、上段ノズル21、121が押し上げられる位置に関らず、上段ノズル21、121の側面と、下段ノズル22の穴22cとの間に隙間26、126が形成されることはない。従って、タワーノズル部23、123の上方に食器19が覆い被さってしまっているときであっても、タワーノズル部23、123内に送り出された洗浄水がこの隙間26、126から抜け出てしまうことがないため、下段ノズル22の噴射口22d、22eからの噴射力を確保し、タワーノズル部23、123の上方に覆い被さった食器19を良好に洗浄することができる。第2実施例のように、縦リブ121c、121c、・・・や、横リブ121d、121e、121fを形成する必要がない。
第1実施例の下段ノズル22と、第2実施例の下段ノズル22は2つの実施例に共通する部材であり、その上端面部22bから洗浄水を上方に噴射するための噴射口として、図5等に示す噴射口22dが形成されている。下段ノズル22の上端面部22bから洗浄水を上方に噴射するための噴射口の形状や数については、これに限られるものではなく、例えば、図13から図16に示すものであってもよい。図13に示す噴射口22pは、筒部22aと上端面部22bに跨るように形成されており、さらに下段ノズル22の穴22cと結合している。図14に示す噴射口22qは、筒部22aには跨っておらず、上端面部22bに形成されている。図15に示す噴射口22rは、筒部22aには跨っておらず、上端面部22bに形成されており、さらに下段ノズル22の穴22cと結合している。これらのように、上端面部22bに開口している噴射口であれば、筒部22aに跨っていてもいなくてもよく、穴22cと結合していてもしていなくてもよい。また、図15に示す噴射口22rは、その数が4つであるが、噴射口の数は、洗浄水の噴射力を維持できればいくつでもよい。また、噴射口の形状は、噴射口22r等のように略矩形状のものに限らず、図16に示す噴射口22sのように、半円形状であってもよいし、他の形状であってもよい。
第2実施例のタワーノズル部123では、上段ノズル121の側面に縦リブ121c、121c、・・・が形成されており、上段ノズル121の側面と下段ノズル22の穴22cの間にできる隙間126の大部分が縦リブ121c、121c、・・・によって塞がれて隙間126が小さくなる。このとき、隙間126は洗浄水を勢いよく噴射する噴射口として機能する。即ち、下段ノズル22の穴22cの一部に噴射口が形成されることとなり、図15の噴射口22rや、図16の噴射口22sと同様の作用が得られる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例に係る食器洗浄機の斜視図。 第1実施例に係る食器洗浄機の本体から洗浄槽が引き出された状態の斜視図。 第1実施例に係る食器洗浄機の模式的側面図。 第1実施例に係る下段ノズルの斜視図。 第1実施例に係る下段ノズルの平面図。 第1実施例に係る上段ノズルの斜視図。 第1実施例に係るタワーノズル部の縦断面図(伸長時)。 第1実施例に係るタワーノズル部の縦断面図(非伸長時)。 第2実施例に係る上段ノズルの斜視図。 第2実施例に係るタワーノズル部の縦断面図(伸長時)。 第2実施例に係るタワーノズル部の縦断面図(非伸長時)。 上段ノズルの変形例の縦断面図。 下段ノズルの変形例の平面図(1)。 下段ノズルの変形例の平面図(2)。 下段ノズルの変形例の平面図(3)。 下段ノズルの変形例の平面図(4)。
符号の説明
10:食器洗浄機
14:洗浄槽
19:食器
20:回転ノズル
21:上段ノズル、21a:フランジ部、21b:噴射口
22:下部ノズル、22a:筒部、22b:上端面部、22c:穴、22d:噴射口、22e:噴射口、22p:噴射口、22q:噴射口、22r:噴射口、22s:噴射口
23:タワーノズル部
24:水平ノズル部
25:噴出孔
26:隙間
27:ポンプ
121:上段ノズル、121a:フランジ部、121b:噴射口、121c:縦リブ、121d:横リブ、121e:横リブ、121f:横リブ
123:タワーノズル部

Claims (5)

  1. 食器に洗浄水を噴射する食器洗浄機であって、
    食器を収容する洗浄槽と、
    その洗浄槽内に配置されており、タワーノズルを備えているとともに、洗浄水を噴射するノズルと、
    そのノズルへ洗浄水を送り出す洗浄ポンプとを備えており、
    前記タワーノズルは、下段ノズルと、下段ノズルの内側に配置されていて洗浄ポンプから送り出される洗浄水の水圧によって上昇する上段ノズルを備え、
    前記下段ノズルは、その上端面に、上段ノズルが出入りする開口と、洗浄水を上方向に噴射する噴射口を有し、
    前記上段ノズルは、その下端に前記開口より大径のフランジを有し、
    上段ノズルが上昇すると前記フランジが下段ノズルの上端面に当接して前記噴射口を塞ぐことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記上段ノズルは略円筒形状であり、その外径が前記下段ノズルの前記開口の内径に等しいことを特徴とする請求項1の食器洗浄機。
  3. 前記上段ノズルの側面に上下方向に伸びる複数のリブが形成されており、リブが形成されている部分の上段ノズルの外径が前記下段ノズルの前記開口の内径に等しいことを特徴とする請求項1の食器洗浄機。
  4. リブが形成されていない部分の上段ノズルの側面と前記下段ノズルの前記開口によって洗浄水を上方向に噴射する噴射口が形成されることを特徴とする請求項3の食器洗浄機。
  5. 前記上段ノズルの側面に周囲を一周する複数のリブが形成されており、リブが形成されている部分の上段ノズルの外径が前記下段ノズルの前記開口の内径に等しいことを特徴とする請求項1から3のいずれかの食器洗浄機。
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