JP2006190696A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】リテーナの不用意な差し込みを防止しなおかつ小型化を実現する。
【解決手段】雌側端子金具の挿入されるハウジング本体2の一方の側面からはリテーナ挿入溝23が形成され、このリテーナ挿入溝23にリテーナ14が差し込まれる。リテーナ14は、雌側端子金具のキャビティ内への挿抜を許容する仮係止位置と、そこからさらに深く差し込まれて雌側端子金具の段差部に係止する本係止位置とでそれぞれ保持される。特に仮係止位置に保持された状態でも、リテーナ14の差し込み方向の後端がハウジング本体2内に入り込んでいる。したがって、雌側端子金具の挿入現場に搬送する途中等でリテーナ14が不用意に本係止位置に押し込まれることが防止される。フード部35には、リテーナ14を保護する機能を持たせる必要はないので、シールリング10の回りを覆う短寸のものに留められる。
【選択図】図7

Description

本発明は、いわゆるサイドタイプのリテーナを備えたコネクタに関する。
リテーナ付きのコネクタの一例としてサイドリテーナタイプのものがある(例えば特許文献1)。このタイプのコネクタは、複数のキャビティが設けられたハウジングの側面にリテーナ挿入溝が形成され、このリテーナ挿入溝から端子金具の段差部等に係止可能な係止突部を設けたリテーナが差し込み可能とされている。差し込まれたリテーナはまず、係止突部がキャビティの側方に退避した仮係止位置に保持され、係る状態でキャビティに端子金具が挿入されてランス等で一次係止される。続いてリテーナがさらに深い本係止位置に差し込まれると、係止突部がキャビティ内に突出して端子金具の段差部等に係止することで、端子金具が抜け止め状態に二重係止されるようになっている。このサイドタイプのリテーナは、端子金具に直接係止できることで係止力が強いという利点を有している。
ここで、この種のサイドリテーナタイプのものでは、リテーナが仮係止位置にあるときには、リテーナの差込方向の後端がハウジングの側面から突出するようにするのが一般的である。これは、リテーナを本係止位置に差し込むべきところを失念して仮係止位置に留められた場合に、ハウジングを手にした際の感触等でこれを検知しやすくするためである。
実開平5−41071号公報
しかしながら上記構造のものは、リテーナが仮係止位置にある際に突出しているがために、端子金具を挿入する前の搬送中等においてリテーナが誤って本係止位置まで差し込まれてしまうおそれがある。そのため、このようなリテーナの不用意な差し込み動作を防止するために、リテーナの差込位置の回りを保護部で覆うことも考えられるが、そうするとハウジングが大型化してしまうという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、リテーナの不用意な差し込みを防止できるようにしなおかつ小型化を実現できるコネクタを提供するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具が挿入されるキャビティが形成されたハウジング本体と、前記端子金具に係止可能なリテーナと、前記ハウジング本体に形成され、前記リテーナを前記端子金具の挿入方向と交差する方向に差し込み可能なリテーナ挿入溝と、を備え、前記リテーナは、前記リテーナ挿入溝に対して前記キャビティへの前記端子金具の挿抜を許容する仮係止位置と、この仮係止位置より深い位置で前記端子金具に係止して抜け止め状態とする本係止位置とに保持可能とされ、かつ前記仮係止位置と本係止位置のいずれにおいても、前記ハウジング本体の内部に入り込んだ状態で保持されるところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ハウジング本体には、前記リテーナの差し込み状態を外部から目視可能な監視窓が形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記リテーナには、このリテーナを前記仮係止位置と本係止位置との間で移動操作するための操作部が設けられ、この操作部が前記ハウジング本体の前面に臨んで配されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記リテーナは前記ハウジング本体の前面に臨んで配され、前記リテーナと、前記ハウジング本体と対向した相手のコネクタの対向面には、前記リテーナが前記本係止位置にある場合にのみ凹凸嵌合可能な検知部が設けられているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記ハウジング本体の回りには相手のコネクタの筒状嵌合部が内嵌されるフード部が設けられるとともに、前記ハウジング本体の基端側の外周に前記筒状嵌合部との間で挟持されるシールリングが装着された防水タイプであって、前記リテーナ挿入溝が前記シールリングの装着位置の前方に配される一方、前記フード部が、前記シールリングの装着位置の回りを覆うことに留められる形状とされているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
リテーナは、仮係止位置と本係止位置のいずれの位置に保持されていてもハウジング本体の内部に入り込んでいるから、外力等を受けて反対側の位置に不用意に移動することが防がれる。しかもハウジング本体の外面にはリテーナを保護のために余分な部分を設けることが不要であって、コネクタを小型のものに留めることができる。
<請求項2の発明>
リテーナが仮係止位置にあるか本係止位置にあるかを、監視窓を通して目視により確認することができる。
<請求項3の発明>
リテーナの操作部がハウジング本体の前面に臨んで配されているから、前面側から操作部を目視しつつ操作してリテーナを移動させることができる。
<請求項4の発明>
リテーナが仮係止位置に留められたままで相手のコネクタと嵌合されると、リテーナと相手のコネクタの対向面の検知部が凹凸嵌合できないことで、両コネクタが正規に嵌合できず、リテーナが本係止位置に移動されていれば、検知部が凹凸嵌合しつつ両コネクタが正規に嵌合される。両コネクタが正規に嵌合されたか否かをもって、リテーナが本係止位置に移動しているか否かを検知することができる。
<請求項5の発明>
ハウジング本体の外周にフード部を設けた防水タイプの場合、フード部に対してはリテーナを保護する機能を持たせる必要がなくなり、フード部は防水機能を果たすべくシールリングの回りを覆うだけの小さなものに留め置くことができる。その分、材料費を低減することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図18に基づいて説明する。
この実施形態では、互いに嵌合されるハイブリッド形式の雌雄一対の防水コネクタを備えており、まず雌コネクタFについて図1ないし図11により説明する。 雌コネクタFは、合成樹脂製の雌ハウジング1を有しており、この雌ハウジング1は、図1ないし図4に示すように、断面が横長形状をなすハウジング本体2に対して、これとは別体に形成されたフード部材3を組み付けることにより形成されている。
ハウジング本体2内には、その上段側に図示5個の小キャビティ5Aが、下段側に図示4個の大キャビティ5Bがそれぞれ並んで形成されている。小キャビティ5Aには小型の雌側端子金具6Aが、また大キャビティ5Bには大型の雌側端子金具6Bが互いに向き合った姿勢で後方から挿入され(図11参照)、それぞれに設けられた金属ランス7がキャビティ5A,5Bの側壁に設けられた係止溝8に嵌まることで、抜け止め状態に一次係止されて収容されるようになっている。ハウジング本体2の長さ方向の中央部よりも少し前端寄りの位置における外周面には、係止鍔34が全周にわたって形成されており、この係止鍔34の後面側に、所定幅のシールリング10が装着されるようになっている。
フード部材3は、図4に示すように、上記したシールリング10の装着位置の外側を覆うことのできる短寸のフード部35の後面側に、ハウジング本体2の後端側の外周面に嵌合される縮径された取付筒部36の連設された段付き状に形成されている。このフード部材3は、ハウジング本体2の外側に後方から挿入され、フード部35の奥の段付部37が予め装着されたシールリング10の後端に当たったところで、図3に示すように、ハウジング本体2の側面に突設された突起38が、取付筒部36の取付孔39に嵌まることで一体的に組み付けられるようになっている。フード部材3が組み付けられると、上記のようにフード部35がシールリング10から係止鍔34までの回りを覆い、シールリング10は、係止鍔34と段付部37との間に挟まれて保持されるようになっている。
また、フード部35の上面における幅方向の中央部には一段高くなったアーチ部33が形成され、その内側に前後方向に延びたロックアーム11が形成されている。
そして、後記するように相手の雄コネクタMと嵌合され、雄ハウジング41の筒状嵌合部42(図13参照)がフード部35内に進入すると、筒状嵌合部42とハウジング本体2との間でシールリング10が弾性的に挟持されることで両コネクタF,M間のシールが取られ、またロックアーム11の係止孔12に雄ハウジング41側の突起43が嵌まって、両コネクタF,Mが嵌合状態にロックされるようになっている。
ハウジング本体2には、雌側端子金具6A,6Bを二重係止するためのリテーナ14が予め装着されるようになっている。リテーナ14は、合成樹脂材により図5,6に示す形状に形成されている。このリテーナ14は詳細には、ハウジング本体2の横幅よりも小さい長さ寸法を持ち、基板15の幅方向の中央部にガイド板16が直角に立てられたT字形断面に形成されている。基板15の一方の側縁には、小型の雌側端子金具6Aの段差部9に係止可能な図示5個の係合突部17Aが形成されているとともに、他方の側縁には、大型の雌側端子金具6Bの段差部9に係止可能な図示4個の係合突部17Bが形成されている。
ガイド板16の突出縁には、その長さ方向のほぼ中央部において弾性係止片19が形成されている。この弾性係止片19は、差し込み方向の前方(図7の左方)を向いた片持ち状に形成されて撓み変形可能となっており、先端側の外面に嵌合突起20が形成されている。また、弾性係止片19の付け根側には、操作部21が突設されているとともに、操作部21の手前側の切欠部分が検知凹部22となっている。
ハウジング本体2における一方の短辺側の面には、上記のリテーナ14を差し込むためのリテーナ挿入溝23が形成されている。リテーナ挿入溝23は詳細には、上下のキャビティ5A,5Bの列の間において、雌側端子金具6A,6Bの挿入方向と直交する向きに形成されている。このリテーナ挿入溝23も断面T字形に形成され、リテーナ14の基板15が差し込まれる基板差込部24が、上記したシールリング10の前方の係止鍔34の箇所に位置しており、基板差込部24の上下両側縁は上下のキャビティ5A,5Bに臨んでいる。
リテーナ14のガイド板16が差し込まれるガイド板差込部25の前面には、図1及び図7に示すように、リテーナ14の差し込み方向の手前側から順次に、操作部21を摺動可能とする摺動孔27と、弾性係止片19の嵌合突起20がそれぞれ嵌合可能な仮係止孔28及び本係止孔29が形成されている。また、ハウジング本体2の前面における本係止孔29の同一直線上の先の位置には、図2及び図3に示すように検知片30が突設されている。この検知片30の突出寸法は、上記したリテーナ14の検知凹部22の切り込み深さとほぼ同じである。
リテーナ14はハウジング本体2のリテーナ挿入溝23に差し込まれ、まず図7で参照されるように、弾性係止片19の嵌合突起20が手前側の仮係止孔28に嵌まることで仮係止位置に保持される。この仮係止位置では、図9に示すように、リテーナ14の基板15の各係合突部17A,17Bがキャビティ5A,5Bの手前側に退避している。また、リテーナ14の差し込み方向の後端は、図7及び図9に示されるように、ハウジング本体2の側面と面一にリテーナ挿入溝23内に入り込む設定となっている。
仮係止位置からさらにリテーナ14が押し込まれると、図8に示すように、弾性係止片19の嵌合突起20が向こう側の本係止孔29に嵌まることで本係止位置に保持され、この本係止位置では、図10に示すように、リテーナ14の基板15の各係合突部17A,17Bがキャビティ5A,5B内に突出するようになっている。もちろんリテーナ14は、完全にハウジング本体2内に入り込んだ状態となる。
次に相手の雄コネクタMについて、図12ないし図15によって説明する。この雄コネクタMはパネル取付型のコネクタであって、同じく合成樹脂材により形成された雄ハウジング41を備えている。雄ハウジング41の前面側には、上記の雌ハウジング1に組み付けられたフード部材3におけるフード部35の内側にほぼ緊密に嵌合される筒状嵌合部42が形成され、筒状嵌合部42内の奥端には、合成樹脂材により別体として形成された端子収容部材44が装着されるようになっている。
この端子収容部材44には、その上段側に図示5個の小キャビティ45Aが、下段側に図示4個の大キャビティ45Bがそれぞれ並んで形成されており、端子収容部材44が筒状嵌合部42内の奥端まで押し込まれると、上下両面に設けられた係止爪46が、筒状嵌合部42の上下の内壁に形成された係止突部47または係止凹部48にそれぞれ係止されることで抜け止め状態で装着されるようになっている。なお、筒状嵌合部42の後端側に張り出した部分には、上下のそれぞれのキャビティ45A,45Bに連通して端子挿入口50が形成されている。
したがってそれぞれのキャビティ45A,45Bには、端子挿入口50を通して小型と大型の雄側端子金具66A,66B(図13に鎖線で図示)が、互いに向き合った姿勢で後方から挿入され、それぞれに設けられた金属ランス67がキャビティ45A,45Bの側壁に設けられた係止溝52に嵌まることで、タブ68を筒状嵌合部42内に突出させた状態で抜け止め状態に一次係止されて収容されるようになっている。
なお、図13以外では、雄側端子金具66A,66Bの図示は省略されている。
端子収容部材44には、雄側端子金具66A,66Bを二重係止するためのリテーナ14が予め装着されるようになっている。このリテーナ14は、上記した雌コネクタFに装着されたリテーナ14と同じものが使用されるとともに、端子収容部材44の一方の短辺側の面には、リテーナ挿入溝23が雌コネクタF側のリテーナ挿入溝23と左右対称の向きで形成されている。リテーナ14とリテーナ挿入溝23の形状については、雌コネクタF側と同一符号を付すことで重複した説明を省略する。なお、端子収容部材44の前面における本係止孔29の先の位置には、図14に示すように検知片30が突設されている。
リテーナ14は、端子収容部材44が雄ハウジング41の筒状嵌合部42内に装着される前に、外部において端子収容部材44のリテーナ挿入溝23に差し込まれ、まず弾性係止片19の嵌合突起20が仮係止孔28に嵌まることで仮係止位置に保持される。この仮係止位置では、リテーナ14の基板15の各係合突部17A,17Bがキャビティ45A,45Bの手前側に退避している。端子収容部材44は、リテーナ14が仮係止位置に保持された状態で上記のように筒状嵌合部42内に装着され、各キャビティ45A,45B内に雄側端子金具66A,66Bが収容されたのちに本係止位置に向けて押し込まれるようになっている。本係止位置には弾性係止片19の嵌合突起20が本係止孔29に嵌まることで保持され、リテーナ14の基板15の各係合突部17A,17Bがキャビティ45A,45B内に突出して、雄側端子金具66A,66Bの段差部69に係止するようになっている。
また、雄コネクタM側のリテーナ14が本係止位置にある場合には、リテーナ14の検知凹部22が、雌コネクタFのハウジング本体2の前面に突設された検知片30の進入を許容する位置に移動している。
一方、上記した雌コネクタF側のリテーナ14が本係止位置にある場合には、そのリテーナ14の検知凹部22が、雄コネクタMに装着された端子収容部材44の前面に突設された検知片30の進入を許容する位置に移動するようになっている。
なお、雄コネクタMは上記のようにパネル55の取付孔56(図16参照)に取付可能となっており、図12,13に示すように、筒状嵌合部42の後端側の外周にはフランジ58が形成されているとともに、その前面に取付孔56内に嵌合される円形壁59が突設され、円形壁59の外周には、取付孔56の口縁に切欠形成された逃がし溝に挿入可能な突起60が90度間隔を空けて形成されている。
本実施形態は上記のような構造であって、続いてその作用を説明する。
雄コネクタMは以下のようにして組み付けられる。まず、端子収容部材44のリテーナ挿入溝23にリテーナ14が差し込まれて仮係止位置に保持される。係る状態で端子収容部材44が雄ハウジング41の筒状嵌合部42内に押し込まれ、図13に示すように、上下両面の係止爪46が係止突部47または係止凹部48に弾性的に係止されることで抜け止め状態に装着される(図14)。続いて、後端側の端子挿入口50から上下のキャビティ45A,45Bに対して小型と大型の雄側端子金具66A,66Bが挿入され、金属ランス67により一次係止されて収容される。
次に、筒状嵌合部42内に前面側から治具を入れてリテーナ14の操作部21に引っ掛け、リテーナ14を図15に示す本係止位置に移動させる。これにより、リテーナ14の各係合突部17A,17Bがキャビティ45A,45B内に突出し、雄側端子金具66A,66Bの段差部69の後面に係止することによって、雄側端子金具66A,66Bが抜け止め状態に二重係止される。
これにより雄コネクタM側の組付けが完了し、この雄コネクタMは、突起60をパネル55の取付孔56の口縁に設けられた逃がし溝に合わせつつ、円形壁59が取付孔56に押し込まれ、フランジ58がパッキン61を介してパネル55に突き当たったところで軸線回りに回動させて、図16に示すように、取付孔56の表裏の口縁をフランジ58と突起60とで挟持することによりパネル55に固定される。
一方、雌コネクタFの組み付けは以下のようにして行われる。まずリテーナ14がハウジング本体2のリテーナ挿入溝23に差し込まれ、図7に示す仮係止位置に保持される。この仮係止位置では、図9のように、リテーナ14の基板15の各係合突部17A,17Bがキャビティ5A,5Bの手前側に退避しているから、雌側端子金具6A,6Bの挿入が許容される状態にあり、かつリテーナ14はリテーナ挿入溝23内に入り込む。
次に、ハウジング本体2の係止鍔34の後面側にシールリング10が嵌着される。続いて、ハウジング本体2の後方からフード部材3が嵌合される。既述したようにフード部35の奥の段付部37がシールリング10の後端に当たったところで、ハウジング本体2の突起38が取付筒部36の取付孔39に嵌まって、フード部材3が一体的に組み付けられ、フード部35がシールリング10から係止鍔34までの回りを覆い、係止鍔34と段付部37との間でシールリング10が挟まれて保持される。
雌ハウジング1は、上記のようにリテーナ14が仮係止位置に保持された状態で端子挿入現場に搬送され、ハウジング本体2に形成された上下のキャビティ5A,5Bに、それぞれ小型と大型の雌側端子金具6A,6Bが後方から挿入され、金属ランス7により一次係止されて収容される。
すべての雌側端子金具6A,6Bの挿入が完了したら、前面側からリテーナ14の操作部21に治具を引っ掛け、リテーナ14を図8に示す本係止位置に移動させる。そうすると、図10のように、リテーナ14の基板15の各係合突部17A,17Bがキャビティ5A,5B内に突出し、図11のように、雌側端子金具6A,6Bの段差部9の後面に係止することによって、雌側端子金具6A,6Bが抜け止め状態に二重係止される。
これにより雌コネクタFの組み付けが完了し、雌コネクタFはパネル55に取り付けられた雄コネクタMに対して、図16の矢線に示すように嵌合される。雌コネクタFが嵌合されると、ロックアーム11を撓み変形させつつ、雄ハウジング41の筒状嵌合部42が雌ハウジング1のフード部35内に相対的に進入し、嵌合の完了に近づくと、雄コネクタM側と雌コネクタF側のそれぞれの検知片30が、対向する相手のリテーナ14の検知凹部22から摺動孔27にわたって入り込む。両コネクタF,Mが正規に嵌合されると、ロックアーム11の係止孔12に雄ハウジング41側の突起43が嵌まって両コネクタF,Mが嵌合状態にロックされる(図17参照)。また、筒状嵌合部42とハウジング本体2との間でシールリング10が弾性的に挟持されることで両コネクタF,M間のシールが取られる。
なお、図18に示すように、雌コネクタFにおいて、リテーナ14を本係止位置に移動させることを失念し、仮係止位置に留め置いたままで両コネクタF,Mが嵌合されると、リテーナ14の検知凹部22の位置が相手の端子収容部材44の前面の検知片30からずれているために、検知片30が操作部21に突き当たって正規位置まで嵌合できない。これはロックアーム11によるロックがなされないことで確認できる。そうしたら、リテーナ14を本係止位置に移動させたのち、改めて両コネクタF,Mを嵌合すればよい。
また、雄コネクタM側のリテーナ14が仮係止位置に留め置かれていた場合も、同様にリテーナ14の検知凹部22の位置が相手のハウジング本体2の前面の検知片30からずれていて、検知片30が操作部21に突き当たることから、両コネクタF,Mが正規に嵌合できず、同様にリテーナ14が仮係止位置に留め置かれていることが検知できる。
一方、メンテナンス等において端子金具を対応するハウジングから外す場合は以下のようにして行う。
雌コネクタF側では、ロックアーム11によるロックを外して雄コネクタMから引き抜いたのち、リテーナ14の弾性係止片19を撓み変形させて本係止孔29から外しつつ、操作部21に治具を引っ掛けて、リテーナ14を仮係止位置に移動させる。そうすると、リテーナ14による雌側端子金具6A,6Bの係止が解除されるから、金属ランス7の係止を解除することで雌側端子金具6A,6Bを後方に引き抜くことができる。
雄コネクタM側では、パネル55から外したのち、同様に前面からリテーナ14の弾性係止片19を本係止孔29から外して操作部21に治具を引っ掛けることで、リテーナ14を仮係止位置に移動させると、リテーナ14による雄側端子金具66A,66Bの係止が解除されるから、金属ランス67の係止を解除することで雄側端子金具66A,66Bを後方に引き抜くことができる。
以上説明したように本実施形態によれば、以下のような利点を得ることができる。
雌コネクタF側において、リテーナ14をハウジング本体2に対して仮係止位置に組み付けた際に、ハウジング本体2の側面から突出しないようにされているから、ハウジング本体2にフード部材3を組み付ける際や、組み付け後に雌側端子金具6A,6Bの挿入現場に搬送する途中等で、リテーナ14を不用意に本係止位置まで押し込んでしまうおそれがない。
また、リテーナ14の不用意な押し込みが無くなることでフード部に対してはリテーナ14を保護する機能を持たせる必要がなくなり、フード部35は防水機能を果たすべくシールリング10の回りを覆うだけの短寸のものに留め置くことができ、その分、材料費を低減することが可能となる。
リテーナ14の操作部21が、ハウジング本体2の前面に開口した摺動孔27に臨んで配されているから、リテーナ14がハウジング本体2内に入り込んでいるとはいえども、操作部21の位置を目視することで、リテーナ14が仮係止位置にあるか本係止位置にあるかを正確に確認することができる。
また、操作部21に治具を引っ掛ける等で前面側からリテーナ14の移動操作を行うことができる。
リテーナ14と、相手の雄コネクタM側の端子収容部材44の前面とに、リテーナ14が本係止位置にあって初めて凹凸嵌合し得る検知凹部22と検知片30とを設けたから、両コネクタF,Mが正規に嵌合されたか否かをもってリテーナ14が本係止位置に移動されているか否かを簡単にかつ確実に検知することができる。
なお、リテーナ14が不用意に本係止位置に押し込まれないこと、リテーナ14の位置の確認と移動操作とを前面側からできること、及び、リテーナ14の位置検知が行えることについては、雄コネクタM側でも同様の利点を得ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)リテーナの位置検知を行うに際しては、リテーナ側に検知片を設ける一方、相手のコネクタの対向面に、リテーナが本係止位置にある場合に上記の検知片の進入を許容する検知凹部を設けるようにしてもよい。
(2)また上記実施形態では、雌コネクタにおいて、ハウジング本体とフード部材とを別体として形成するようにしたが、シールリングをハウジング本体の前面側から装着して所定位置に保持できるような構造を採用すれば、ハウジング本体とフード部材とを初めから一体成形することも可能である。
(3)雌コネクタ側において、リテーナ挿入溝をハウジング本体の両側面を貫通して設けることも可能であるが、その場合はリテーナを本係止位置に深く差し込んだ際に、リテーナの差し込み方向の先端がハウジング本体の側面から突出しないようにする必要がある。
本発明の一実施形態に係る雌コネクタの正面図 その平面図 その側面図 その縦断面図 リテーナの正面図 その斜視図 リテーナが仮係止位置にある場合の平断面図 リテーナが本係止位置にある場合の平断面図 リテーナが仮係止位置にある場合の概略断面図 リテーナが本係止位置にある場合の概略断面図 リテーナが本係止位置にある場合の縦断面図 雄コネクタの正面図 その縦断面図 リテーナが仮係止位置にある場合の平断面図 リテーナが本係止位置にある場合の平断面図 両コネクタの嵌合動作を示す平断面図 両コネクタが正規嵌合された状態の平断面図 雌コネクタのリテーナが仮係止位置に留め置かれた場合の嵌合動作を示す平断面図
符号の説明
F…雌コネクタ
M…雄コネクタ
1…雌ハウジング
2…ハウジング本体
3…フード部材
5A,5B…キャビティ
6A,6B…雌側端子金具
9…段差部
10…シールリング
14…リテーナ
17A,17B…係合突部(係合部)
19…弾性係止片
21…操作部
22…検知凹部(検知部)
23…リテーナ挿入溝
27…摺動孔(監視窓)
28…仮係止孔
29…本係止孔
30…検知片(検知部)
35…フード部
41…雄ハウジング
42…筒状嵌合部
44…端子収容部材

Claims (5)

  1. 端子金具が挿入されるキャビティが形成されたハウジング本体と、
    前記端子金具に係止可能なリテーナと、
    前記ハウジング本体に形成され、前記リテーナを前記端子金具の挿入方向と交差する方向に差し込み可能なリテーナ挿入溝と、を備え、
    前記リテーナは、前記リテーナ挿入溝に対して前記キャビティへの前記端子金具の挿抜を許容する仮係止位置と、この仮係止位置より深い位置で前記端子金具に係止して抜け止め状態とする本係止位置とに保持可能とされ、かつ前記仮係止位置と本係止位置のいずれにおいても、前記ハウジング本体の内部に入り込んだ状態で保持されることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ハウジング本体には、前記リテーナの差し込み状態を外部から目視可能な監視窓が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記リテーナには、このリテーナを前記仮係止位置と本係止位置との間で移動操作するための操作部が設けられ、この操作部が前記ハウジング本体の前面に臨んで配されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記リテーナは前記ハウジング本体の前面に臨んで配され、前記リテーナと、前記ハウジング本体と対向した相手のコネクタの対向面には、前記リテーナが前記本係止位置にある場合にのみ凹凸嵌合可能な検知部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記ハウジング本体の回りには相手のコネクタの筒状嵌合部が内嵌されるフード部が設けられるとともに、前記ハウジング本体の基端側の外周に前記筒状嵌合部との間で挟持されるシールリングが装着された防水タイプであって、前記リテーナ挿入溝が前記シールリングの装着位置の前方に配される一方、前記フード部が、前記シールリングの装着位置の回りを覆うことに留められる形状とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
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