JP2006189495A - 画像形成装置及び除電部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 除電部材に起因する電位ムラを抑制する。
【解決手段】 用紙搬送ベルト裏面の帯電ムラを抑制するための除電針65M,65C,65Y,65Kはそれぞれ、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y)及びブラック(K)の各色に対応するトナー像が、用紙搬送ベルトにより搬送される記録用紙に転写される転写位置より下流側において、この用紙搬送ベルトの裏面に対向して配置される。そして更に、除電針65M,65C,65Y,65Kはそれぞれ、図4に示すように、他の除電針に対して、用紙搬送ベルトの幅方向に沿ってズレて配置されている。即ち、除電針65M(65C,65Y,65K)の先端部を通りベルト搬送方向に平行な直線L1(L2,L3,L4)上には、その他の除電針の先端部が配置されない。
【選択図】図4
【解決手段】 用紙搬送ベルト裏面の帯電ムラを抑制するための除電針65M,65C,65Y,65Kはそれぞれ、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y)及びブラック(K)の各色に対応するトナー像が、用紙搬送ベルトにより搬送される記録用紙に転写される転写位置より下流側において、この用紙搬送ベルトの裏面に対向して配置される。そして更に、除電針65M,65C,65Y,65Kはそれぞれ、図4に示すように、他の除電針に対して、用紙搬送ベルトの幅方向に沿ってズレて配置されている。即ち、除電針65M(65C,65Y,65K)の先端部を通りベルト搬送方向に平行な直線L1(L2,L3,L4)上には、その他の除電針の先端部が配置されない。
【選択図】図4
Description
本発明は、複数色の現像剤像を各色ごとに被転写部材に多重転写することにより多色画像を形成する画像形成装置及び、この画像形成装置に取り付けられる除電部材に関する。
プリンタ,ファクシミリ装置などのカラー画像形成装置としては、静電潜像を担持する像担持体としての感光体と、感光体上に静電潜像を形成するための帯電器および露光器と、感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像する現像器等とからなるプロセスユニットを色毎(例えばマゼンタ・シアン・イエロー・ブラックの4色)に設けたタンデム方式の画像形成装置が知られている。
この種の画像形成装置では、転写バイアスの印加された転写ローラを用いて、それぞれの感光体上に形成された各色のトナー像を、用紙や中間転写ベルト等の被転写部材上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、被転写部材上に多色カラーのトナー像を形成する。
ところで、用紙を搬送する搬送ベルトや、トナー像が転写される中間転写ベルトにおいて、感光体と対向する面とは反対の面(裏面)は、転写バイアスの印加された転写手段に当接されるために、トナー像の帯電極性とは逆の極性に帯電している。
さらに、転写を繰り返すことにより、転写の際に流れる電流によってトナーやベルトの帯電がどんどん上がっていってしまうと、転写不良の原因となる。また、転写ローラやベルト(搬送ベルトまたは中間転写ベルト)の抵抗の不均一などに起因して、ベルト裏面における帯電量分布は不均一となり、帯電ムラが発生する。そしてこの帯電ムラが発生すると、被転写部材上へのトナー像の転写において、帯電ムラに起因する転写欠陥や濃度ムラが発生するおそれがある。
そこで帯電ムラを防止する技術として、感光体表面から被転写部材へトナー像の転写が行われる転写位置の下流側において、ベルトの幅方向に沿って複数の針状電極が配設された除電部材を設置し、ベルト裏面と除電部材との電位差を一定にすることにより、ベルト裏面の帯電量分布を均一にするように構成された画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−331014号公報
しかしながら、図7に示すように、各色(図7では、マゼンタ(M)・シアン(C)・イエロー(Y)・ブラック(K)の4色)の転写位置TP(TP−M,TP−C,TP−Y,TP−K)毎に、針状電極の配列間隔がそれぞれ同一である除電部材101M,101C,101Y,101Kをベルト(搬送ベルトまたは中間転写ベルト)の搬送方向(以降、ベルト搬送方向とも称す)に沿って、両端部を揃え整列させて設置すると、各除電部材の針状電極の先端部は、ベルト搬送方向に沿った直線上に配置される(図7中の点線L参照)。このため、ベルトの幅方向(搬送方向と直交する方向)に沿って、上記配列間隔に略一致した周期でベルトの電位が大きく変動する(以降、この電位の変動を電位ムラと称す)。
そしてこの電位ムラが発生すると、ベルトに残留したトナーや紙粉を電気的にクリーニングする場合に、クリーニング不良が発生し易くなる。つまり、ベルトの幅方向に沿って配列間隔に略一致した周期的な間隔で、トナーや紙粉が十分に除去されていない箇所(クリーニング不良箇所)が発生する。更に、トナーや紙粉の付着しているベルトが感光体の表面と接触すると、感光体の表面に、トナーや紙粉が周期的な間隔で転写される。
即ち、ベルトや感光体の表面に付着したトナーや紙粉のために、印刷される画像において周期的な間隔で欠陥が発生し、画像の質が劣化する。
本発明はこうした問題に鑑みなされたものであり、除電部材に起因する電位ムラを抑制することを目的とする。
本発明はこうした問題に鑑みなされたものであり、除電部材に起因する電位ムラを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた第1発明の画像形成装置は、静電潜像を担持する像担持体と、像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、静電潜像形成手段により形成された静電潜像を、予め設定された所定現像剤色の現像剤で現像することにより像担持体上に現像剤像を形成する現像手段と、現像手段により像担持体上に形成された現像剤像を被転写部材に転写する転写手段とを有する画像形成手段を、互いに異なる複数の所定現像剤色毎に備え、予め設定された搬送方向に搬送される搬送面に対向して、複数の画像形成手段を搬送方向に沿って並設することにより、搬送面または搬送面上の被記録媒体を被転写部材として、この被転写部材上に複数の現像剤像を順次転写するように構成された画像形成装置であって、複数の針状電極を予め設定された所定配置間隔で配設してなる除電部材を、複数備え、複数の除電部材は、針状電極の先端部を搬送面の表面または裏面に対向させ、且つ搬送方向に沿って並設されるとともに、隣接する除電部材の間には少なくとも1つ以上の画像形成手段が配置されるように設置され、少なくとも1つの除電部材は、この除電部材が備える針状電極の先端部と、隣接する除電部材が備える針状電極の先端部とを結ぶ直線が搬送方向と非平行となるように設置されていることを特徴とする。
このように構成された画像形成装置では、任意の1つの除電部材における任意の1つの針状電極の先端部を通り上記搬送方向に平行な直線(以降、搬送方向平行直線とも称す)上に、その他全ての除電部材の先端部が配置されるということがない。換言すると、少なくとも1つ以上の除電部材の先端部は、上記搬送方向平行直線から外れて配置される。
このため、搬送方向平行直線上に全ての除電部材の先端部が配置される場合と比較して、複数の針状電極が配設される方向に沿った搬送面上の電位の変動幅が小さくなる。つまり、除電部材に起因する電位ムラを抑制することができる。
また第1発明の画像形成装置における除電部材の配置について具体的には、当該画像形成装置が備える全ての除電部材はそれぞれ、この除電部材が備える針状電極の先端部と、その他の除電部材が備える針状電極の先端部と結ぶ直線が搬送方向と非平行となるように設置されているようにするとよい。
このように構成された画像形成装置では、上記搬送方向平行直線上に、その他除電部材の先端部が全く配置されない。換言すると、複数の除電部材の全てはそれぞれ、他の除電部材に対して、複数の針状電極が配設される方向に沿ってズレて配置されている。
このため、複数の針状電極が配設される方向に沿った搬送面上の電位の変動幅を最小にすることができる。
また、第1発明の画像形成装置における除電部材の配置について具体的には、当該画像形成装置が備える全ての除電部材の内で、搬送方向の上流側から数えて、偶数番目に配置されている除電部材を偶数番目除電部材、奇数番目に配置されている除電部材を奇数番目除電部材とし、偶数番目除電部材のそれぞれは、この偶数番目除電部材が備える針状電極の先端部と、隣接する偶数番目除電部材とを結ぶ直線の中に前記搬送方向と平行となるものが含まれるように、且つ、この偶数番目除電部材が備える針状電極の先端部と、隣接する奇数番目除電部材とを結ぶ直線が搬送方向と非平行となるように、配置され、奇数番目除電部材のそれぞれは、この奇数番目除電部材が備える針状電極の先端部と、隣接する奇数番目除電部材とを結ぶ直線の中に搬送方向と平行となるものが含まれるように配置されるようにしてもよい。
また、第1発明の画像形成装置における除電部材の配置について具体的には、当該画像形成装置が備える全ての除電部材の内で、搬送方向の上流側から数えて、偶数番目に配置されている除電部材を偶数番目除電部材、奇数番目に配置されている除電部材を奇数番目除電部材とし、偶数番目除電部材のそれぞれは、この偶数番目除電部材が備える針状電極の先端部と、隣接する偶数番目除電部材とを結ぶ直線の中に前記搬送方向と平行となるものが含まれるように、且つ、この偶数番目除電部材が備える針状電極の先端部と、隣接する奇数番目除電部材とを結ぶ直線が搬送方向と非平行となるように、配置され、奇数番目除電部材のそれぞれは、この奇数番目除電部材が備える針状電極の先端部と、隣接する奇数番目除電部材とを結ぶ直線の中に搬送方向と平行となるものが含まれるように配置されるようにしてもよい。
つまり、奇数番目除電部材同士または偶数番目除電部材同士では、複数の針状電極が配設される方向に沿って揃って配置されるとともに、奇数番目除電部材は偶数番目除電部材に対してズレて配置される。
また第2発明の除電部材は、静電潜像を担持する像担持体と、像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、静電潜像形成手段により形成された静電潜像を、予め設定された所定現像剤色の現像剤で現像することにより像担持体上に現像剤像を形成する現像手段と、現像手段により像担持体上に形成された現像剤像を被転写部材に転写する転写手段とを有する画像形成手段を、互いに異なる複数の所定現像剤色毎に備え、予め設定された搬送方向に搬送される搬送面に対向して、複数の画像形成手段を搬送方向に沿って並設することにより、搬送面または搬送面上の被記録媒体を被転写部材として、この被転写部材上に複数の現像剤像を順次転写するように構成された画像形成装置における搬送面の表面または裏面に対向して設置され、複数の針状電極を予め設定された所定配置間隔で配設してなる除電部材であって、当該除電部材の画像形成装置に対する位置を、針状電極の配列方向に沿って予め設定された所定範囲内の任意の位置に固定可能に構成された、当該除電部材を画像形成装置に取り付けるための取付部を備えることを特徴とする。
このように構成された除電部材によれば、除電部材の取付作業者は、針状電極の配列方向(以降、電極配列方向とも称す)に沿った上記所定範囲内の、取付作業者が所望する位置に、この除電部材を取り付けることができる。つまり、この取付部は、画像形成装置に対する除電部材の位置を規定するための位置決め手段を備えていない。このため、作業者が取り付け時に除電部材をずらして取り付けることが出来る。
また、複数の除電部材を電極配列方向に沿って揃えて配置しようという意図を持って取付作業者が除電部材を取り付けたとしても、これら複数の除電部材は非常に高い確率で、電極配列方向に沿ってズレて配置される。
また第2発明の除電部材において具体的には、取付部には、当該除電部材を画像形成装置に固定するためのネジ部材が挿通される貫通孔が形成され、貫通孔は、当該貫通孔に挿通されたネジ部材の当該貫通孔に対する位置を、針状電極の配列方向に移動できるように長孔とされたようにするとよい。
以下に本発明の実施形態について図面をもとに説明する。
図1は、本発明が適用されたカラーレーザプリンタ1の概略構成を示す側断面図である。
図1は、本発明が適用されたカラーレーザプリンタ1の概略構成を示す側断面図である。
図1に示すように、本実施形態のカラーレーザプリンタ(以降、プリンタと称す)1は、プリンタ1を構成する装置類を収納する筐体2と、記録用紙Pを給紙する給紙部3と、給紙部3により給紙された記録用紙P上に画像を形成する画像形成部4と、画像形成部4により記録用紙P上に形成された画像を記録用紙Pに定着させる定着部5と、定着部5により画像が定着された記録用紙Pを排出する排紙部6と、プリンタ1の動作を制御する制御部7とを備える。
これらのうち給紙部3は、筐体2内の底部において、筐体2に対して脱着可能に装着され、複数の記録用紙Pを積層して収納する給紙トレイ31と、その給紙トレイ31の上方に設けられ、積層された記録用紙Pを一枚ずつ分離して送り出す給紙ローラ32と、給紙ローラ32に対して記録用紙Pの搬送方向の下流側に設けられ、給紙ローラ32により送り出された記録用紙Pを搬送する搬送ローラ33と、搬送ローラ33により搬送される記録用紙Pを画像形成部4までガイドするガイド部材34とを備えている。
次に画像形成部4は、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y)及びブラック(K)の各色に対応する画像をそれぞれ形成するマゼンタ画像形成ユニット40M,シアン画像形成ユニット40C,イエロー画像形成ユニット40Y及びブラック画像形成ユニット40Kと、各画像形成ユニット40で形成された画像を記録用紙Pに転写する転写部41と、画像を転写する位置に記録用紙Pを順次搬送する搬送部42とを備える。
尚、4つの画像形成ユニット40M,40C,40Y,40Kは、記録用紙Pの搬送方向の上流側から、画像形成ユニット40M→40C→40Y→40Kの順に水平方向に並んで配設されている。即ち、プリンタ1は横置きタイプのタンデム方式カラーレーザプリンタである。
これらのうちマゼンタ画像形成ユニット40Mは、静電潜像を担持体する感光体ドラム51Mと、感光体ドラム51Mの周囲に配置され、感光体ドラム51Mを帯電させる帯電器52Mと、感光体ドラム51Mに静電潜像を形成する露光器53Mと、感光体ドラム51Mに現像剤を付着させ現像剤像を形成する現像ユニット54Mとを備える。
まず感光体ドラム51Mは、略円筒形状の部材で構成され、回動可能に配設されている。尚、感光体ドラム51Mにおける略円筒形状の部材は、例えば、アルミニウム製の基材上に、正帯電性の感光層が形成されたものが用いられる。そして、このアルミニウム製の基材は、カラーレーザプリンタ1のグランドラインに接地されている。
また帯電器52Mは、いわゆるスコロトロン型の帯電器である。即ち、帯電器52Mは、図2に示すように、感光体ドラム51Mに対向してその幅方向に延設される帯電ワイヤ56Mと、この帯電ワイヤ56Mを納めて感光体ドラム51M側を開放したシールドケース57Mと、シールドケース57Mの開放部に設けられたグリッド58Mとから構成される。
そして、この帯電ワイヤ56Mに高電圧が印加されるとともに、帯電ワイヤ56Mに印加される電圧よりも低い定電圧(例えば+700V)がグリッド58Mに印加されることによって、感光体ドラム51M表面はグリッド58Mの電圧とほぼ同電位にされる。
また露光器53Mは、感光体ドラム51Mの回転方向(図中右回り)に対して帯電器52Mより下流側に配設され、制御部7より入力される画像データの1色分(ここではマゼンタ)に応じたレーザ光を光源から出射し、ポリゴンモータ(図示略)により回転駆動されるポリゴンミラー(図示略)の鏡面などによりそのレーザ光を走査して、感光体ドラム51Mの表面へ照射する。
そして露光器53Mからのレーザ光が感光体ドラム51Mの表面に照射されることにより、照射された部分の表面電位が低下(例えば+150Vにまで低下)して、感光体ドラム51Mの表面に静電潜像が形成される。
なお、図1,図2に示される露光器53Mは、大部分の図示が省略されており、最終的にレーザ光が出射される部分のみが図示されている。
また現像ユニット54Mは、図2に示すように、マゼンタのトナーを収納する現像ユニットケース61Mと、帯電した感光体ドラム51Mの表面にマゼンタのトナーを供給する現像ローラ62Mとを備える。尚、現像ユニットケース61Mに収納されるマゼンタのトナーは、正帯電性の非磁性1成分現像剤である。
また現像ユニット54Mは、図2に示すように、マゼンタのトナーを収納する現像ユニットケース61Mと、帯電した感光体ドラム51Mの表面にマゼンタのトナーを供給する現像ローラ62Mとを備える。尚、現像ユニットケース61Mに収納されるマゼンタのトナーは、正帯電性の非磁性1成分現像剤である。
これらのうち現像ローラ62Mは、導電性シリコーンゴムなどを基材として円柱状に構成され、その表面には、フッ素を含有した樹脂、またはゴム材のコート層が形成されている。また現像ローラ62Mは、感光体ドラム51Mの回転方向に対して露光器53Mより下流側において、感光体ドラム51Mに接するように配設され、現像バイアス(例えば+550V)が印加される。
そして現像ユニット54Mは、トナーを「+」(正極性)に帯電させ、均一な薄層として現像ローラ62Mへ供給する。更に、現像ローラ62Mと感光体ドラム51Mとの接触部において、感光体ドラム51M上に形成された「+」(正極性)の静電潜像に対して、「+」(正極性)に帯電したトナーを反転現像方式で現像することによりトナー像を形成する。
また現像ユニット54Mでは、転写装置64M(後述)によってトナー像が記録用紙Pに転写された後に感光体ドラム51Mの表面上に残存する残存トナーを、現像ローラ62Mによって回収する、所謂クリーナレス方式が採用されている。
更に図1に示すように、シアン画像形成ユニット40C(イエロー画像形成ユニット40Y,ブラック画像形成ユニット40K)は、感光体ドラム51C(51Y,51K)と、帯電器52C(52Y,52K)と、露光器53C(53Y,53K)と、現像ユニット54C(54Y,54K)とを備えている。
即ち、シアン画像形成ユニット40C(イエロー画像形成ユニット40Y,ブラック画像形成ユニット40K)は、現像ユニット54C(54Y,54K)にシアン(イエロー,ブラック)のトナーが収容されていること以外は、マゼンタ画像形成ユニット40Mと同じである。
次に搬送部42は、給紙部3から供給される記録用紙Pを水平方向に搬送する用紙搬送ベルト71と、用紙搬送方向に対してブラック画像形成ユニット40Kより下流側に配置され、用紙搬送ベルト71の表面に付着した現像剤を回収する現像剤回収器72とを備える。
これらのうち用紙搬送ベルト71は、感光体ドラム51M,51C,51Y,51Kの幅より狭く、記録用紙Pを上面側に担持した状態で一体的に走行するように無端状態に構成され、駆動ローラ73と従動ローラ74に架け渡されている。
これにより用紙搬送ベルト71では、駆動ローラ73の回動により、感光体ドラム51M,51C,51Y,51Kと対向する側の表面(以降、用紙搬送ベルト表面と称す)が、図1に示すように図中右方向から図中左方向へ移動する。つまり用紙搬送ベルト71は、給紙部3から供給される記録用紙Pを、感光体ドラム51M,51C,51Y,51Kと用紙搬送ベルト表面との間へ順番に搬送して定着部5へ送る。
また現像剤回収器72は、用紙搬送ベルト表面上に付着したトナーを回収するクリーニングブラシ72aと、用紙搬送ベルト71を挟んでクリーニングブラシ72aと対向する位置に設けられた電極ローラ72bと、クリーニングブラシ72aに回収したトナーをクリーニングブラシ72aから除去する回収ローラ72cと、この回収ローラ72cによってクリーニングブラシ72aから除去されたトナーを貯留する貯留ボックス72dとを備える。
なおクリーニングブラシ72aは、用紙搬送ベルト71の幅方向(以降、ベルト幅方向と称す)に延びた略円筒部材の周囲にブラシが設けられた構成となっており、電極ローラ72bとの間で所定の電位を発生させるバイアス電圧が印加されて、用紙搬送ベルト71に接触しながら回転するように配設されている。
これにより、クリーニングブラシ72aと電極ローラ72bとの間に電界が発生し、この電界によって、用紙搬送ベルト表面上に残留しているトナーが、クリーニングブラシ72aに向かう方向に移動してクリーニングブラシ72aに回収される。
次に転写部41は、用紙搬送ベルト71を挟んで現像ユニット54M(54C,54Y,54K)と反対側において、感光体ドラム51M(51C,51Y,51K)と対向して配置される転写ローラ64M(64C,64Y,64K)と、用紙搬送ベルト71を挟んで転写ローラ64M(64C,64Y,64K)と同じ側において、用紙搬送ベルト71の搬送方向(以降、ベルト搬送方向と称す)に対して転写ローラ64M(64C,64Y,64K)より下流側に配置される除電部材(針状電極部材)としての除電針65M(65C,65Y,65K)とを備える。
これらのうち転写ローラ64M(64C,64Y,64K)には、帯電器52M(52C,52Y,52K)が感光体ドラム51M(51C,51Y,51K)を帯電させる極性(本例では正極性)と逆極性(つまり負極性)の電圧が、いわゆる定電流制御(例えば−10〜−15μA)により印加されている。これにより、転写ローラ64M(64C,64Y,64K)と感光体ドラム51M(51C,51Y,51K)との間に適切な転写バイアスが与えられる。
また除電針65M(65C,65Y,65K)は、図3に示すように、矩形状の支持部101M(101C,101Y,101K)と、支持部101M(101C,101Y,101K)の長手方向に沿った一方の端縁部上に、この端縁部に沿って所定配置間隔(本実施形態では、2〜3mm)で一列に配設された複数の針状電極102M(102C,102Y,102K)と、除電針65M(65C,65Y,65K)をプリンタ1に取り付けるための取付部103M(103C,103Y,103K)とから構成される。
なお取付部103M(103C,103Y,103K)には、除電針65M(65C,65Y,65K)をプリンタ1に固定するための固定ネジが挿通される貫通孔104M(104C,104Y,104K)が形成されており、この貫通孔104M(104C,104Y,104K)は、支持部101M(101C,101Y,101K)の長手方向に長い長孔に形成されている。
即ち、除電針65M(65C,65Y,65K)は、貫通孔104M(104C,104Y,104K)に固定ネジ113M(113C,113Y,113K)が挿通され、その固定ネジ113M(113C,113Y,113K)が、プリンタ1の本体に固定された除電針取付部111M(111C,111Y,111K)のネジ孔112M(112C,112Y,112K)に螺着させる。
これにより除電針65M(65C,65Y,65K)は、針状電極102M(102C,102Y,102K)の先端部が用紙搬送ベルト71に対向するように、且つ支持部101M(101C,101Y,101K)の長手方向がベルト幅方向に沿うようにして、プリンタ1に取り付けられる。
そして除電針65M,65C,65Y,65Kはそれぞれ、図4に示すように、他の除電針に対してベルト幅方向に沿ってズレて配置されるように取り付けられる。
即ち、除電針65M(65C,65Y,65K)の先端部を通りベルト搬送方向に平行な直線L1(L2,L3,L4)上には、その他の除電針の先端部が配置されない。
即ち、除電針65M(65C,65Y,65K)の先端部を通りベルト搬送方向に平行な直線L1(L2,L3,L4)上には、その他の除電針の先端部が配置されない。
換言すると、除電針65M(65C,65Y,65K)は、除電針65M(65C,65Y,65K)が備える針状電極102M(102C,102Y,102K)の先端部と、その他の除電針が備える針状電極の先端部と結ぶ直線(例えば、図4中の直線L5参照)がベルト搬送方向と非平行となるように設置されている。
そして、各除電針65M,65C,65Y,65Kは、プリンタ1本体に接地、あるいは適当な除電バイアスが印加される。これにより各除電針65M,65C,65Y,65Kと、用紙搬送ベルト71の裏面との間の電位差が一定に保たれる。このため、転写ローラ64M,64C,64Y,64Kからの転写バイアスによって、ベルトが帯電しすぎることや、用紙搬送ベルト71の裏面における帯電ムラが抑制される。
次に定着部5は、加熱体としての加熱ローラ81と、記録用紙Pの搬送経路を挟んで加熱ローラ81と対向配置され、加熱ローラ81に圧接する加圧ローラ82とから構成される。これにより定着部5は、4色のトナー像からなる多色画像を坦持した記録用紙Pを、加熱ローラ81及び加圧ローラ82によって狭持搬送しながら加熱及び加圧することにより、多色画像を記録用紙Pに定着させる。
また排紙部6は、定着部5により画像の定着が完了した記録用紙Pを搬送する一対の排紙ローラ86と、排紙ローラ86の下流側に配設され、画像形成工程が全て終了した記録用紙Pを蓄積する排紙トレイ87とから構成される。
このように構成された本実施形態のプリンタ1では、まず、給紙部3から給紙ローラ32により記録用紙Pが1枚供給され、搬送ローラ33及びガイド部材34を介して用紙搬送ベルト71へ送られる。
次に、図1中一番右側(つまり1色目)の感光体ドラム51Mの表面が、帯電器52Mにより+700Vで一様に帯電され、露光器53Mにより、制御部7から入力された画像データのうちマゼンタに対応したデータに基づいて露光される。これにより、露光された部分の電位が約+150V程度に低下することによって静電潜像が形成される。次に、この感光体ドラム51Mの表面に、現像ユニット54Mにおいて現像バイアス(+550V)が印加されている現像ローラ62Mから正極性に帯電されたマゼンタのトナーが供給される。これにより、感光体ドラム51Mの表面における、静電潜像が形成されて現像バイアスより電位が低くなっている箇所にのみ、マゼンタトナーが付着して現像が行われ、マゼンタのトナー像が形成される。そして、このようにして形成された「+」(正極性)に帯電されたトナー像は、用紙搬送ベルト表面に載置されて搬送される記録用紙Pの表面上に転写される。この転写は、既に説明した通り、「−」(負極性)の転写バイアスが印加された転写ローラ64Mによって静電的に行われる。
次に、マゼンタトナーが転写された記録用紙Pが用紙搬送ベルト71により搬送されて、2色目であるシアントナー用の感光体ドラム51Cに当接する。すると、既にマゼンタトナーが転写されている記録用紙P上に、上記マゼンタトナーの場合と同様に、シアンのトナー像が転写される。つまり、シアンのトナー像が形成されている感光体ドラム51Cから、対向する転写ローラ64Cによる転写バイアスによって記録用紙P上へ静電的に転写される。
以後、3色目(イエロー)及び4色目(ブラック)の各色トナーによるトナー像についても、上記マゼンタ、シアンの場合と全く同様に、記録用紙P上へ順次転写される。そして最後に、記録用紙P上に形成された各色のトナー像による多色画像は、定着部5において記録用紙P上に定着され、排紙トレイ87上に排出される。
以上説明したように、除電針65M,65C,65Y,65Kはそれぞれ、他の3つの除電針に対してベルト幅方向に沿ってズレて配置されている。
即ち、任意の1つの除電針65における任意の1つの針状電極102の先端部を通りベルト搬送方向に平行な直線(以降、搬送方向平行直線とも称す)上に、その他全ての除電針65の先端部が配置されるということがない。換言すると、少なくとも1つ以上の除電針65の先端部は、搬送方向平行直線から外れて配置される。
即ち、任意の1つの除電針65における任意の1つの針状電極102の先端部を通りベルト搬送方向に平行な直線(以降、搬送方向平行直線とも称す)上に、その他全ての除電針65の先端部が配置されるということがない。換言すると、少なくとも1つ以上の除電針65の先端部は、搬送方向平行直線から外れて配置される。
このため、除電針65M,65C,65Y,65Kの全てがベルト幅方向に沿って揃って配置される場合と比較して、用紙搬送ベルト71面上の電位のベルト幅方向に沿った変動幅(以降、電位幅方向変動幅と称す)が小さくなる。つまり、除電針65に起因する用紙搬送ベルト71の電位ムラを抑制することができる。
特に本実施形態のプリンタ1では、上記搬送方向平行直線上に、その他の除電針65の先端部が全く配置されていないため、電位幅方向変動幅を最小にすることができる。
また除電針65において、除電針65をプリンタ1に固定するための固定ネジ113が挿通される貫通孔104は、支持部101の長手方向に長い長孔に形成されている。
また除電針65において、除電針65をプリンタ1に固定するための固定ネジ113が挿通される貫通孔104は、支持部101の長手方向に長い長孔に形成されている。
即ち、除電針65の取付作業者は、針状電極102の配列方向(以降、電極配列方向とも称す)に沿った所定範囲内の、取付作業者が所望する位置に、除電針65をずらして取り付けることができる。
また、複数の除電針65を電極配列方向に沿って揃えて配置しようという意図を持って取付作業者が除除電針65を取り付けたとしても、これら複数の除電針65は非常に高い確率で、電極配列方向に沿ってズレて配置される。
以上説明した実施形態において、カラーレーザプリンタ1は本発明における画像形成装置、感光体ドラム51M,51C,51Y,51Kは本発明における像担持体、帯電器52M及び露光器53M,帯電器52C及び露光器53C,帯電器52Y及び露光器53Y,帯電器52K及び露光器53Kは本発明における静電潜像形成手段、現像ユニット54M,54C,54Y,54Kは本発明における現像手段、転写ローラ64M,64C,64Y,64Kは本発明における転写手段である。
また、マゼンタ画像形成ユニット40M及び転写ローラ64M,シアン画像形成ユニット40C及び転写ローラ64C,イエロー画像形成ユニット40Y及び転写ローラ64Y,ブラック画像形成ユニット40K及び転写ローラ64Kは本発明における画像形成手段、用紙搬送ベルト71は本発明における搬送面、除電針65M,65C,65Y,65Kは本発明における除電部材、固定ネジ113M,113C,113Y,113Kは本発明におけるネジ部材である。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記実施形態では、各感光体ドラム51から記録用紙P上にトナー像を直接転写する直接転写タイプのタンデム方式カラーレーザプリンタを例示した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、各色ごとのトナー像を、各感光ドラムからいったん被転写部材としての中間転写ベルト上に転写し、その後、記録用紙に一括転写する中間転写タイプのタンデム方式カラーレーザプリンタとして構成してもよい。
例えば上記実施形態では、各感光体ドラム51から記録用紙P上にトナー像を直接転写する直接転写タイプのタンデム方式カラーレーザプリンタを例示した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、各色ごとのトナー像を、各感光ドラムからいったん被転写部材としての中間転写ベルト上に転写し、その後、記録用紙に一括転写する中間転写タイプのタンデム方式カラーレーザプリンタとして構成してもよい。
また上記実施形態では、ベルト搬送方向に対して転写ローラ64より下流側に除電針65が配置されるものを示したが、除電針による除電の目的に応じて、転写ローラ64より上流側に配置してもよいし、各転写ローラの中間位置に配置してもよい。
また上記実施形態では、除電針65M,65C,65Y,65Kがそれぞれ、他の3つの除電針に対してベルト幅方向に沿ってズレて配置されているものを示した。しかし、複数の除電針のうち少なくとも1つが、他の除電針に対してベルト幅方向に沿ってズレて配置されているようにしてもよい。例えば、4つの除電針のうち3つの除電針がベルト幅方向に沿って揃って配置され、残り1つの除電針が他の3つの除電針に対してズレて配置されるようにしてもよい。
また図5に示すように、ベルト搬送方向の上流側から数えて、奇数番目に配置されている除電針(即ち、除電針65M,65Y。以降、奇数番目除電針と称す。)は互いにベルト幅方向に沿って揃って配置され、同様に、偶数番目に配置されている除電針(即ち、除電針65C,65K。以降、偶数番目除電針と称す。)は互いにベルト幅方向に沿って揃って配置されるとともに、奇数番目除電針は偶数番目除電針に対してベルト幅方向に沿ってズレて配置されるようにしてもよい。
即ち、除電針65Mの先端部を通りベルト搬送方向に平行な直線L11上には、除電針65Yの先端部が配置されるとともに、除電針65C,65Kの先端部が配置されない。同様に、除電針65Cの先端部を通りベルト搬送方向に平行な直線L12上には、除電針65Kの先端部が配置され、除電針65M,65Yの先端部が配置されない。
換言すると、偶数番目除電針のそれぞれは、この偶数番目除電針の先端部と、隣接する偶数番目除電針の先端部とを結ぶ直線の中にベルト搬送方向と平行となるものが含まれるように、且つ、この偶数番目除電針の先端部と、隣接する奇数番目除電針の先端部とを結ぶ直線がベルト搬送方向と非平行となるように配置される。更に、奇数番目除電針のそれぞれは、この奇数番目除電針の先端部と、隣接する奇数番目除電針の先端部とを結ぶ直線の中にベルト搬送方向と平行となるものが含まれるように配置される。
さらに、上記実施形態では、ベルトが帯電しすぎることや帯電ムラを抑えるための除電部材65を対象としたものであるが、例えば、トナーを除電するための除電針にも適用することができる。
すなわち、転写媒体上に転写されたトナーは、次色以降のトナーを転写する際に、すでに転写されているトナーの帯電が上昇する。トナーの帯電が上がりすぎると、他色のトナーを転写する際に転写不良の原因となる。よって、図6に示すように、各転写ローラ64の中間位置、例えば、転写ローラ64M,64Cの間と、転写ローラ64C,64Yの間と、転写ローラ64Y,64Kの間の3箇所において、3個の除電針165をベルト71の表側に対向して取付けることにより、ベルト(あるいは記録用紙)の除電を行うと共にトナーの除電を行うことができる。このような場合にも、上記実施形態と同様に本発明を適用することによって帯電ムラを抑制する等の効果が得られる。
さらに、本発明は、必ずしも除電を目的したものに限らず、例えば帯電やトナーの飛散防止等のために複数の針状電極を配設してなる針状電極部材を備えた画像形成装置にも適用することができることは勿論である。
1…カラーレーザプリンタ、2…筐体、3…給紙部、4…画像形成部、5…定着部、6…排紙部、7…制御部、31…給紙トレイ、32…給紙ローラ、33…搬送ローラ、34…ガイド部材、40M…マゼンタ画像形成ユニット、40C…シアン画像形成ユニット、40K…ブラック画像形成ユニット、40Y…イエロー画像形成ユニット、41…転写部、42…搬送部、51M,51C,51Y,51K…感光体ドラム、52M,52C,52Y,52K…帯電器、53M,53C,53Y,53K…露光器、54M,54C,54Y,54K…現像ユニット、56M…帯電ワイヤ、57M…シールドケース、58M…グリッド、61M,61C,61Y,61K…現像ユニットケース、62M,62C,62Y,62K…現像ローラ、64(64M,64C,64Y,64K)…転写ローラ、65(65M,65C,65Y,65K)…除電針、71…用紙搬送ベルト、72…現像剤回収器、72a…クリーニングブラシ、72b…電極ローラ、72c…回収ローラ、72d…貯留ボックス、73…駆動ローラ、74…従動ローラ、81…加熱ローラ、82…加圧ローラ、86…排紙ローラ、87…排紙トレイ、101(101M,101C,101Y,101K)…支持部、102(102M,102C,102Y,102K)…針状電極、103(103M,103C,103Y,103K)…取付部、104(104M,104C,104Y,104K)…貫通孔、111(111M,111C,111Y,111K)…除電針取付部、112(112M,112C,112Y,112K)…ネジ孔、113(113M,113C,113Y,113K)…固定ネジ、P…記録用紙。
Claims (5)
- 静電潜像を担持する像担持体と、前記像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像形成手段により形成された静電潜像を、予め設定された所定現像剤色の現像剤で現像することにより前記像担持体上に現像剤像を形成する現像手段と、前記現像手段により前記像担持体上に形成された現像剤像を被転写部材に転写する転写手段とを有する画像形成手段を、互いに異なる複数の前記所定現像剤色毎に備え、
予め設定された搬送方向に搬送される搬送面に対向して、前記複数の画像形成手段を前記搬送方向に沿って並設することにより、前記搬送面または前記搬送面上の被記録媒体を前記被転写部材として、この被転写部材上に複数の現像剤像を順次転写するように構成された画像形成装置であって、
複数の針状電極を予め設定された所定配置間隔で配設してなる除電部材を、複数備え、
前記複数の除電部材は、前記針状電極の先端部を前記搬送面の表面または裏面に対向させ、且つ前記搬送方向に沿って並設されるとともに、隣接する前記除電部材の間には少なくとも1つ以上の前記画像形成手段が配置されるように設置され、
少なくとも1つの除電部材は、この除電部材が備える針状電極の先端部と、隣接する除電部材が備える針状電極の先端部とを結ぶ直線が前記搬送方向と非平行となるように設置されている、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 当該画像形成装置が備える全ての除電部材はそれぞれ、この除電部材が備える針状電極の先端部と、その他の除電部材が備える針状電極の先端部と結ぶ直線が前記搬送方向と非平行となるように設置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 当該画像形成装置が備える全ての除電部材の内で、前記搬送方向の上流側から数えて、偶数番目に配置されている除電部材を偶数番目除電部材、奇数番目に配置されている除電部材を奇数番目除電部材とし、
前記偶数番目除電部材のそれぞれは、この偶数番目除電部材が備える針状電極の先端部と、隣接する偶数番目除電部材とを結ぶ直線の中に前記搬送方向と平行となるものが含まれるように、且つ、この偶数番目除電部材が備える針状電極の先端部と、隣接する奇数番目除電部材とを結ぶ直線が前記搬送方向と非平行となるように、配置され、
前記奇数番目除電部材のそれぞれは、この奇数番目除電部材が備える針状電極の先端部と、隣接する奇数番目除電部材とを結ぶ直線の中に前記搬送方向と平行となるものが含まれるように配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 静電潜像を担持する像担持体と、前記像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像形成手段により形成された静電潜像を、予め設定された所定現像剤色の現像剤で現像することにより前記像担持体上に現像剤像を形成する現像手段と、前記現像手段により前記像担持体上に形成された現像剤像を被転写部材に転写する転写手段とを有する画像形成手段を、互いに異なる複数の前記所定現像剤色毎に備え、予め設定された搬送方向に搬送される搬送面に対向して、前記複数の画像形成手段を前記搬送方向に沿って並設することにより、前記搬送面または前記搬送面上の被記録媒体を前記被転写部材として、この被転写部材上に複数の現像剤像を順次転写するように構成された画像形成装置における前記搬送面の表面または裏面に対向して設置され、
複数の針状電極を予め設定された所定配置間隔で配設してなる除電部材であって、
当該除電部材の前記画像形成装置に対する位置を、前記針状電極の配列方向に沿って予め設定された所定範囲内の任意の位置に固定可能に構成された、当該除電部材を前記画像形成装置に取り付けるための取付部を備える、
ことを特徴とする除電部材。 - 前記取付部には、当該除電部材を前記画像形成装置に固定するためのネジ部材が挿通される貫通孔が形成され、
前記貫通孔は、当該貫通孔に挿通されたネジ部材の当該貫通孔に対する位置を、前記針状電極の配列方向に移動できるように長孔とされた、
ことを特徴とする請求項4に記載の除電部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004381916A JP2006189495A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 画像形成装置及び除電部材 |
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JP2004381916A JP2006189495A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 画像形成装置及び除電部材 |
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JP (1) | JP2006189495A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8005401B2 (en) | 2007-12-25 | 2011-08-23 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus including charge removal member |
JP2017071461A (ja) * | 2015-10-06 | 2017-04-13 | セイコーエプソン株式会社 | 媒体搬送装置、画像読取装置及び記録装置 |
-
2004
- 2004-12-28 JP JP2004381916A patent/JP2006189495A/ja active Pending
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