JP2006185378A - 客室情報サービスシステム、コンピュータプログラム及びカードドライブ装置。 - Google Patents
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Abstract
【構成】 客室に設置されたカードドライブ装置(20)と、そのカードドライブ装置(20)とのデータ送受信を行うサーバ(30)とを備えたシステムである。カードドライブ装置(20)は、データ書き換えが可能な可変表示領域を有するカードキー(10)に対し、所定の状態においてデータ書き換えが可能なドライバと、サーバ(30)とのデータ送受信を行うデータ送受信手段(29)とを備え、サーバ(30)には、カードドライブ装置(20)におけるデータ送受信手段(29)とのデータ送受信を行うデータ受送信手段(31)と、サービスデータを蓄積するサービスデータベース(34)と、サービスデータベース(34) に蓄積されたサービスデータを用いてデータ送信を行うべきサービスデータを抽出する演算手段(36)とを備えた。
【選択図】 図1
Description
そしてその技術は、各種顧客情報が記録されている顧客カードに、宿泊時、部屋のロックを解除するキー情報を書き込むことにより顧客カードをカードキーとして使用可能としている。このため、顧客カードに宿泊時キー情報を書き込むことにより、顧客カードをカードキーとして使用することが可能となるので1枚の顧客カードでホテルを利用できるようになる。また、鍵がカードであるため、軽くて携帯しやすい。
また、宿泊客が求めたのではなくホテルから提供されるプリント類は、宿泊客にとって無駄となる情報も多く、すぐに紙ゴミとなってしまうため、環境保全には好ましくなかった。
特許文献1に記載されたカードキーにおいても、顧客カード機能を兼用しているが、それ以上の付加機能は備えていない。
請求項1から請求項3記載の発明の目的は、カードキーに鍵以外の付加機能を備えることで、宿泊施設及び宿泊客の双方の利便性を向上させることが可能な客室情報サービスシステムを提供することである。
請求項4から請求項6記載の発明の目的は、カードキーに鍵以外の付加機能を備えることで、宿泊施設及び宿泊客の双方の利便性を向上させることが可能なコンピュータプログラムを提供することである。
請求項7から請求項10記載の発明の目的は、カードキーに鍵以外の付加機能を備えることで、宿泊施設及び宿泊客の双方の利便性を向上させることが可能なカードドライブ装置を提供することである。
請求項1記載の発明は、客室に設置されたカードドライブ装置(20)と、そのカードドライブ装置(20)とのデータ送受信を行うサーバ(30)とを備えた客室情報サービスシステムを提供する。
すなわち、前記カードドライブ装置(20)には、データの書き換えが可能な可変表示領域を有するカードキー(10)に対し、所定の状態においてデータ書き換えが可能なドライバと、サーバ(30)とのデータ送受信を行うためのデータ送受信手段(29)とを備え、サーバ(30)は、前記カードドライブ装置(20)におけるデータ送受信手段(29)とのデータ送受信を行うデータ受送信手段(31)と、サービスデータを蓄積するサービスデータベース(34)と、前記サービスデータベース(34)に蓄積されたサービスデータを用いてデータ送信を行うべきサービスデータを抽出する演算手段(36)と、を備えた客室情報サービスシステムに係る。
「カードキー」とは、カードドライブ装置に挿入することで、データの書き換えが行われ、その書き換えられたデータを保存および表示可能なカード式の鍵である。カードキーは、書き換え不能な個体識別データを予め備え、客室を開錠する「鍵」としての機能を備えるほか、カードドライブ装置端末から送信されたデータを受信する端子と、その端子が受信したデータを追加記録する不揮発性メモリと、その不揮発性メモリに追加記録されたデータのうち表示すべきデータを、カードドライブ装置のドライバによって表示する可変表示領域とを備える。また、カードキーにおける可変表示領域が存在する面には、表示されたデータを書き換えられない不変データを表示するための不変表示領域を備える場合もある。
「所定の状態において」とは、カードキーがカードドライブ装置に挿入され、端子を介して電気信号を送受信可能な状態のほか、無線電波を送受信することにより、非接触でデータの送受信が行われる場合などである。
「ドライバ」とは、サーバからカードドライブ装置に送信された各種データを、カードキーに記録して表示可能とするソフトウェアのことである。
「可変表示領域」とは、リライタブルペーパーやペーパーライクディスプレイと呼ばれるもので、電界や光、熱、磁界等を用いて表示を書き換える媒体である。好ましくは記憶型表示媒体であることが望ましく、電気泳動、ツイストボール、記憶型液晶、粉体移動、エレクトロクロミー等のタイプがある。なお、可変表示領域は、書き換えを行わなくてもメモリ性を有し、データ表示を保持することが可能である。
「サービスデータ」とは、例えば、所定のサービスを提供するホテル内外の店や周辺施設などがホテル側に依頼した広告データ、ホテル案内マップなどのホテル側が提供するデータなどである。なお、「サービスデータベース(34)に蓄積されるサービスデータ」には、宿泊客の入室/外室情報などの顧客別データなども含まれる場合がある。
演算手段がサービスデータベースを用いて抽出したサービスデータを、データ受送信手段がカードドライブ装置に送信する。カードドライブ装置のデータ送受信手段がサービスデータを受信する。カードドライブ装置にカードキーが挿入されると、客室の鍵が開錠される。また、カードドライブ装置のドライバが受信してきたデータをカードキーの可変表示領域に対して書き込む。
すなわち、カードキーを挿入すると客室の鍵が開錠されることに加え、サービスデータが書き込まれる。このサービスデータは、複数種類のデータからなるが、データが書き込まれる可変表示領域は、書き換え可能となっている。このため、紙媒体を使わずに多くのサービスデータを活用することができる。また、カードキーに対して鍵以外の付加機能を備えることになり、宿泊客の利便性向上に寄与する。
なお、本願発明に係るカードキーのメモリ機能の中に施錠開錠のためのデータが入っていれば、カードキーに鍵の機能を加えることもできる。この場合、宿泊客がチェックアウトした際に回収したカードキーについて、施錠開錠のためのデータを更新すれば、廃棄せずに繰り返して使用することができる。
請求項2記載の発明は、客室に設置されたカードドライブ装置(20)と、そのカードドライブ装置(20)とのデータ送受信を行うサーバ(30)とを備えた客室情報サービスシステムを提供する。
すなわち、前記カードドライブ装置(20)には、データの書き換えが可能な可変表示領域を有するカードキー(10)に対し、所定の状態においてデータ書き換えが可能なドライバと、サーバ(30)とのデータ送受信を行うためのデータ送受信手段(29)とを備え、サーバ(30)は、前記カードドライブ装置(20)におけるデータ送受信手段(29)とのデータ送受信を行うデータ受送信手段(31)と、時刻によって異なるサービスデータを蓄積するサービスデータベース(34)と、時計(35)と、その時計(35) による時刻データおよび前記サービスデータベース(34)に蓄積されたサービスデータを用いてデータ送信を行うべきサービスデータを抽出する演算手段(36)と、を備えた客室情報サービスシステムに係る。
演算手段が時刻データおよびサービスデータベースを用いて抽出したサービスデータを、データ受送信手段がカードドライブ装置に送信する。カードドライブ装置のデータ送受信手段がサービスデータを受信する。カードドライブ装置にカードキーが挿入されると、客室の鍵が開錠される。また、カードドライブ装置のドライバが受信してきたデータをカードキーの可変表示領域に対して書き込む。
請求項2の発明では、請求項1の客室情報サービスシステムの構成に加えて時計を備えている。そして、この時計を用いることで複数種類のサービスデータの中から時刻によって異なるサービスデータを抽出して配信する。すなわち、宿泊施設側などの情報提供者があらかじめ設定しておいたサービスデータを、時刻に応じてカードドライブ装置に配信すれば、より効果的な情報提供手段として使用可能となる。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の客室情報サービスシステムを限定したものであり、前記カードキーからデータ受送信手段を介して受信した顧客別サービス利用データを、顧客毎に蓄積する顧客別サービス利用データベースを備えたことを特徴とする。
「顧客別サービス利用データ」とは、宿泊客の入室/外室情報、宿泊客が利用した冷蔵庫利用データ、有料チャンネル利用データなどその他のサービス利用データからなる。冷蔵庫利用データなどについては、利用時刻も合わせて記録することが一般的である。
「顧客別サービス利用データ」を「顧客毎」に作成することは、一義的には部屋毎にデータ管理を行うためであるが、過去に宿泊した顧客(いわゆるリピート客)については、その顧客の過去のデータと関連性を持たせて記録することとすると、より好ましい。過去のデータに基づいて、提供できるサービスを向上させることに寄与できるからである。
請求項3記載の発明によれば、カードキーに記録されている顧客別サービス利用データを顧客別サービス利用データベースに記録する。ここで記録された顧客別サービス利用データは、チェックアウトなどの精算時に必須な情報となる。また、顧客別サービス利用データベースにデータを記録しておけば、他のデータに書き換えた場合でもログが残ることになるため、宿泊施設提供側としては管理上好ましい。したがって、カードキーに鍵以外の付加機能を備えることになり、宿泊施設側と顧客側との双方の利便性が向上する。
請求項4記載の発明は、客室に設置され、データの書き換えが可能な可変表示領域を有するカードキーに対し、所定の状態においてデータ書き換えが可能なドライバを備えたカードドライブ装置からデータ送受信手段を介してデータの送受信を行う客室情報サービスプログラムを提供する。
そのプログラムは、前記カードドライブ装置におけるデータ送受信手段とのデータ送受信を行うデータ受送信機能と、サービスデータを蓄積するサービスデータ記憶機能と、前記サービスデータ記憶機能に蓄積されたサービスデータを用いてデータ送信を行うべきサービスデータを抽出する演算機能と、をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムに係る。
請求項5記載の発明は、客室に設置され、データの書き換えが可能な可変表示領域を有するカードキーに対し、所定の状態においてデータ書き換えが可能なドライバを備えたカードドライブ装置からデータ送受信手段を介してデータの送受信を行う客室情報サービスプログラムを提供する。
そのプログラムは、前記カードドライブ装置におけるデータ送受信手段とのデータ送受信を行うデータ受送信機能と、時刻によって異なるサービスデータを蓄積するサービスデータ記憶機能と、時刻算出機能と、その時刻算出機能による時刻データおよび前記サービスデータ記憶機能に蓄積されたサービスデータを用いてデータ送信を行うべきサービスデータを抽出する演算機能と、をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムに係る。
請求項6記載の発明は、請求項4または請求項5に記載のコンピュータプログラムを限定したものであり、前記カードキーからデータ受送信機能を介して受信した顧客別サービス利用データを、顧客毎に蓄積する顧客別サービス利用データ記憶機能を備えたことを特徴とする。
また、これらの発明に係るプログラムを格納したコンピュータから、通信回線を通じて他のコンピュータへ伝送することも可能である。
また、汎用的な端末に対して、本発明に係るプログラムをプリインストール、あるいはダウンロードすることで、他の請求項に係るシステム(サーバ)を形成することも可能である。
請求項7記載の発明は、データ送受信手段を介してサーバから受信したサービスデータを、カードキーに設けられた書き換え可能な可変表示領域にドライバを用いて書き込むカードドライブ装置を提供する。
すなわち、カードキー(10)を挿入可能なカード挿入口(21)と、前記サービスデータおよびドライバを記憶する記憶手段(28)と、その記憶手段(28)に記憶されたサービスデータを表示する表示手段(24)と、前記記憶手段(28)に記憶されたサービスデータに関する前記表示手段(24)または前記カードキー(10)への操作が可能な操作部(26)と、その操作部の操作に基づいて前記表示手段または前記カードキーの可変表示領域(14)を書き換え操作する制御部(27)と、を備え、前記制御部(27)は、カード挿入口(21)された場合に、カードキー(10)の可変表示領域(14)にサービスデータを書き込むことが可能であるように形成したカードドライブ装置に係る。
請求項7記載の発明によれば、サーバから受信したサービスデータは、記憶手段に記憶されるとともに、表示手段に表示される。表示手段に表示されたサービスデータは、操作部を用いてサービスデータの種類が選択可能となっている。カード挿入口にカードキーが挿入されると、鍵が開錠される。また、カードキー所有者が所望のサービスデータを選択すると、制御手段が記憶手段からドライバを展開して、可変表示領域にサービスデータを書き込む。
すなわち、カードドライブ装置は、鍵を開錠する端末としての機能のほか、サービスデータを書き込む端末として機能することになる。したがって、カードキーに鍵以外の付加機能を備えた場合でも宿泊施設及び宿泊客双方の利便性が向上する。
請求項8記載の発明は、データ送受信手段を介してサーバから受信したサービスデータを、カードキーに設けられた書き換え可能な可変表示領域にドライバを用いて書き込むカードドライブ装置を提供する。
すなわち、カードキー(10)を挿入可能なカード挿入口(21)と、前記サービスデータおよびドライバを記憶する記憶手段(28)と、その記憶手段(28)に記憶されたサービスデータに関する前記カードキーへの操作が可能な操作部(26)と、その操作部(26)の操作に基づいて前記カードキーの可変表示領域(14)を書き換え操作する制御部(27)と、備え、前記制御部(27)は、カード挿入口(21)にカードキー(10)が挿入された場合に、カードキー(10)の可変表示領域(14)にサービスデータを書き込むことが可能であるように形成したカードドライブ装置に係る。
請求項9記載の発明は、請求項7または請求項8のいずれかに記載のカードドライブ装置を限定したものであり、前記カードドライブ装置(20)は、時計(23)およびサーバ(30)からサービスデータを受信した際に、所定の光または音を出力する報知手段(22,25)を備えたことを特徴とする。
「報知手段」とは、光を出力するランプ及び音を出力するスピーカなどのことである。別途、音声案内プログラムを備えれば音声案内によってサービスデータの報知を行う場合などもある。なお、宿泊客の操作またはフロントの操作により、音声による放置を停止させるなどの機能の一部停止、全部停止も行えると、より好ましい。
請求項9記載の発明によれば、報知手段が光または音によって、サービスデータの状態を報知する。例えば、サーバから最新のサービスデータを受信した場合には、青色ランプを点滅させたり、音声によって報知したりすることができる。また、チェックイン時や広告データなどのような設定された時刻にサービスデータが配信される場合、カードドライブ装置の時計とサーバの時計との時刻の同期が図られる。
請求項10記載の発明は、請求項7から請求項9のいずれかに記載のカードドライブ装置を限定したものであり、前記カードドライブ装置は、カードキーの個体識別データの受信を非接触にて可能とする通信手段(29b)を備えたことを特徴とする。
「個体識別データ」は、チップ化されていて書き換え不能なデータのみである場合(書き換え不能な個体識別データをROMとして備える場合)と、書き換え可能なデータのみである場合と、それらを組み合わせた場合とがある。
請求項4から請求項6記載の発明によれば、カードキーに鍵以外の付加機能を備えることで、宿泊施設及び宿泊客の双方の利便性を向上させることが可能なコンピュータプログラムを提供することができた。
請求項7から請求項10記載の発明によれば、カードキーに鍵以外の付加機能を備えることで、宿泊施設及び宿泊客の双方の利便性を向上させることが可能なカードドライブ装置を提供することができた。
本発明の実施形態に係る客室情報サービスシステムは、ホテルなどの客室に設置されたカードドライブ装置20と、そのカードドライブ装置20とのデータ送受信を行うサーバ30とを備え、カードドライブ装置20にカードキー10を挿入することによって、客室の開錠に加えて各種の情報を、カードキー10に取得して表示可能としたシステムである。以下、カードキー10、カードドライブ装置20、サーバ30の順に説明していく。
図2に示すように、カードキー10は、単独ではデータの書き換えドライバを備えておらず、カードドライブ装置20に挿入することで、データの書き換えが行われ、その書き換えられたデータを保存および表示可能なカード式の鍵である。カードキー10は、客室を開錠する「鍵」としての機能を備えるほか、書き換えられて表示されるサービスデータをカードドライブ装置20端末から受信するデータ受信端子11と、そのデータ受信端子11が受信したサービスデータを追加記録する不揮発性メモリ12と、その不揮発性メモリ12に追加記録されたデータのうち表示すべきサービスデータを、カードドライブ装置20の書き換え操作によって表示する可変表示領域14とを備えるとともに、カードキー10における可変表示領域14が存在する面には、表示されたデータを書き換えられない不変データを表示するための不変表示領域13を備えている。また、書き換え不能な個体識別データを予め備えている。
なお、上記の電気泳動インキのほか、ツイストボール、記憶型液晶、粉体移動、エレクトロクロミー等のタイプとして良い。また、可変表示領域14は、書き換えを行わなくてもメモリ性を有し、データ表示を保持することが可能である。
図4(a)は、カードドライブ装置20の外観形状を示した正面図であり、図4(b)は、カードドライブ装置20の内部構成を概略的に示した側面図である。
カードドライブ装置20は、カードキー10を挿入可能なカード挿入口21、カードキー10を挿入した際に、状態に応じて所定の光を発光させるランプ22(報知手段)、現在時刻を表示する時計23、カードキー10を挿入することによって各種データを表示する情報表示部24(表示手段)、カードキー10挿入した際に、異常があればそれを警告音として出力すると共に、情報表示部24に表示されたサービスデータを音声案内として出力するスピーカ25(報知手段)、情報表示部24に表示されるサービスデータの種類を選択可能な操作ボタン26を備えている。
図6は、客室情報サービスシステムの中核をなすサーバ30の構成を示した図である。サーバ30は、カードドライブ装置20の通信部29とのデータ送受信を行うサーバ側通信部(データ受送信手段)31と、カードキー10に提供するサービスデータを蓄積するサービスデータベース(以下、データベースをDBと表記する)32、33、34と、サーバ側時計35と、そのサーバ側時計35およびサービスデータベースを用いてデータ送信を行うべきサービスデータを抽出する演算手段36とを備えている。
「顧客別サービス利用データ」とは、宿泊客の入室/外室情報、宿泊客が利用した冷蔵庫利用データ、有料チャンネル利用データ及びその他のサービス利用データからなる。なお、この「顧客別サービス利用データ」は、顧客毎に作成するようにしても良い。顧客毎に作成し、過去に宿泊した顧客についての関連性を持たせてもよい。過去のデータに基づいたサービスの向上に寄与するからである。
「サービス案内データ」とは、ホテル案内マップ、ホテル内イベント情報及びホテル周辺情報などのホテル側が提供しているデータのことである。
「広告データ」とは、所定のサービスを提供するホテル内外の店や周辺施設などがホテル側に依頼した広告である。この広告データは、例えば、ある飲食店が時間限定無料サービスを提供する場合、そのサービス開始時間または開始前を基準とし、サーバ側時計35の時刻データを参照して抽出する。ここで抽出されたデータは、カードドライブ装置20に送信される。
(チェックイン)
図7に示すように、宿泊客がホテルにチェックインすると、ホテルフロントは、宿泊客から氏名及び住所等が記載されたチェックインシートを受け取る。そのチェックインシートに基づいて、カードキー10を出力する。宿泊客は、カードキー10を受け取り、該当する客室(ここでは301号室とする)に設置されたカードドライブ装置20のカード挿入口21にカードキー10を挿入する。カードキー10が挿入されたカードドライブ装置20は、301号室に適合する個体識別データであるか否かを照合し、照合結果が正常であれば扉の鍵を開錠する。また、通信部29を介してサーバ30のサーバ側通信部31に接続する。
図8に示すように、サーバ30のサーバ側通信部31が、カードキー10からの接続リクエストを受信すると、客室ごとに分別された顧客別サービス利用DB32にアクセスし、入室/外室情報、冷蔵庫利用データ、有料チャンネル利用データなどの〔301号室〕に関するサービス利用データを取得する。また、サービス案内情報DB33にもアクセスし、ホテル案内マップ、ホテル内イベント情報及びホテル周辺情報などのホテルサービスに関するサービス案内データを取得する。そして、これら各データをカードドライブ装置20に送信する。カードドライブ装置20は、記憶部28にサーバ30から受信した上記各データを記憶するとともに、情報表示部24に表示する。また、カードキー10の可変表示領域14にサービス利用データが書き込まれる。
また、ホテル案内マップなどのサービス案内データをカードキー10に書き込むには、カードドライブ装置20にカードキー10を挿入した状態で、宿泊客が所望するサービス案内データを選択する。具体的には、例えば、カードキー10にホテル周辺の施設情報を書き込むとする。この場合、カードドライブ装置20の情報表示部24から〔地図データ〕→〔ホテル周辺施設〕を選択し、操作ボタン26で決定する、というような一連の操作によって書き込むことができる。なお、チェックイン時には、利用明細などのサービス利用データが書き込まれているので、サービス案内データを書き込むと、サービス利用データから書き換えられる。つまり、外室する場合などには古いデータから最新のデータに書き換えられて可変表示領域14に表示される。ただし、サービス利用データは、利用明細なども含まれるためにチェックアウト時に必要となる。このため、カードキー10の不揮発性メモリ12にこれまでの書き込み履歴が履歴データとして記録される。
図9に示すように、広告データは、ホテル内外のサービス提供者の広告データが広告DB34に記録されており、予め設定された時刻になると各種サービスの案内を行う。これらの広告データは、サーバ30のサーバ側時計35とリアルタイムに同期されており、設定された時間になると、カードドライブ装置20に広告データを送信する。例えば、ある飲食店が20:00から21:00に最上階のバーでワンドリンク無料、というサービスを提供しているとする。サーバ側時計35が10分前の20:50になると、カードドライブ装置20にその旨の広告データを送信する。カードドライブ装置20は、ランプ22及びスピーカ25を発光し、または音声案内によって最新データがあるという報知を行う。この広告データを書き込む場合には、他のデータと同様にカードキー10をカードドライブ装置20に挿入して書き換える。なお、「ワンドリンク無料」というデータが表示されたカードキー10を飲食店に持参すれば、宿泊客限定のサービスとして無料サービスを受けられるようにしても良い。
図10に示すように、チェックアウト時には、ホテルフロントがカードキー10を受け取り、カードキー10の不揮発性メモリ12に記録されたデータを読み取る専用端末にカードキー10を挿入し、利用明細などのサービス利用データを出力する。宿泊客は、クレジットカードまたは現金を用いて利用料金を精算する。なお、この際にカードキー10の不揮発性メモリ12に記録されている履歴データの消去が行われる。
また、フォーマットされたカードキー10は、例えば、ホテル駐車場を利用している場合の駐車割引券、次回宿泊時の宿泊割引券として機能するように、駐車割引データ及び宿泊割引データが書き込まれる。もちろん、次回宿泊時に当該カードキー10を持参してきた場合には、宿泊割引に加え、鍵として機能するカードキー10としても利用可能となる。
一方、宿泊客側においては、カードキーに顧客別サービス利用データが記録されて表示可能なため、利用明細などの現状を容易に把握できる。また、ホテル外の地図情報などをカードキーに表示させたまま外室することができるなど利便性も向上する。
次に、図11を参照して本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態のカードドライブ装置20bは、情報表示部24を備えていない形態である。すなわち、カードキー10を挿入可能なカード挿入口21と、サービスデータおよびドライバを記憶する記憶部28と、その記憶部28に記憶されたサービスデータに関するカードキーへの操作が可能な操作部26と、その操作部26の操作に基づいてカードキーの可変表示領域14を書き換え操作する制御部27と、備え、制御部27は、カード挿入口21にカードキー10が挿入された場合に、カードキー10の可変表示領域14にサービスデータを書き込むことが可能であるように形成されている。
図に示すように、カードドライブ装置20bは、情報表示部24の替わりに窓24bを備えている。窓24bは、カードキー10の大きさにほぼ等しく形成されており、カードキー10をカード挿入口21に挿入すると、カードキー10が見えるように形成された空間である。情報表示部24を備えたカードドライブ装置20では、サーバ30から受信した各種データを表示し、所定のデータを選択して記録をしていたが、窓24bを備えたカードドライブ装置20bでは、次にようにしてカードキー10に記録する。
10a カード側面
11 データ受信端子
12 不揮発性メモリ
13 不変表示領域
14 可変表示領域
20,20b カードドライブ装置
21 カード挿入口
21b 装置側端子
22 ランプ
23 時計
24 情報表示部
24b 窓
25 スピーカ
26 操作ボタン
27 制御部
28 記憶部
29 通信部
29b アンテナ
30 サーバ
31 サーバ側通信部
32 顧客別サービス利用データベース
33 サービス案内情報データベース
34 広告データベース
35 サーバ側時計
36 演算手段
Claims (10)
- 客室に設置されたカードドライブ装置と、
そのカードドライブ装置とのデータ送受信を行うサーバとを備えた客室情報サービスシステムであって、
前記カードドライブ装置には、データの書き換えが可能な可変表示領域を有するカードキーに対し、所定の状態においてデータ書き換えが可能なドライバと、
サーバとのデータ送受信を行うためのデータ送受信手段とを備え、
サーバには、前記カードドライブ装置におけるデータ送受信手段とのデータ送受信を行うデータ受送信手段と、
サービスデータを蓄積するサービスデータベースと、
前記サービスデータベースに蓄積されたサービスデータを用いてデータ送信を行うべきサービスデータを抽出する演算手段と、
を備えたことを特徴とする客室情報サービスシステム。 - 客室に設置されたカードドライブ装置と、
そのカードドライブ装置とのデータ送受信を行うサーバとを備えた客室情報サービスシステムであって、
前記カードドライブ装置には、データの書き換えが可能な可変表示領域を有するカードキーに対し、所定の状態においてデータ書き換えが可能なドライバと、
サーバとのデータ送受信を行うためのデータ送受信手段とを備え、
サーバには、前記カードドライブ装置におけるデータ送受信手段とのデータ送受信を行うデータ受送信手段と、
時刻によって異なるサービスデータを蓄積するサービスデータベースと、
時計と、
その時計による時刻データおよび前記サービスデータベースに蓄積されたサービスデータを用いてデータ送信を行うべきサービスデータを抽出する演算手段と、
を備えたことを特徴とする客室情報サービスシステム。 - 前記カードキーからデータ受送信手段を介して受信した顧客別サービス利用データを、顧客毎に蓄積する顧客別サービス利用データベースを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の客室情報サービスシステム。
- 客室に設置され、データの書き換えが可能な可変表示領域を有するカードキーに対し、所定の状態においてデータ書き換えが可能なドライバを備えたカードドライブ装置からデータ送受信手段を介してデータの送受信を行う客室情報サービスプログラムであって、
そのプログラムは、前記カードドライブ装置におけるデータ送受信手段とのデータ送受信を行うデータ受送信機能と、
サービスデータを蓄積するサービスデータ記憶機能と、
前記サービスデータ記憶機能に蓄積されたサービスデータを用いてデータ送信を行うべきサービスデータを抽出する演算機能と、
をコンピュータに実行させることとしたコンピュータプログラム。 - 客室に設置され、データの書き換えが可能な可変表示領域を有するカードキーに対し、所定の状態においてデータ書き換えが可能なドライバを備えたカードドライブ装置からデータ送受信手段を介してデータの送受信を行う客室情報サービスプログラムであって、
そのプログラムは、前記カードドライブ装置におけるデータ送受信手段とのデータ送受信を行うデータ受送信機能と、
時刻によって異なるサービスデータを蓄積するサービスデータ記憶機能と、
時刻算出機能と、
その時刻算出機能による時刻データおよび前記サービスデータ記憶機能に蓄積されたサービスデータを用いてデータ送信を行うべきサービスデータを抽出する演算機能と、
をコンピュータに実行させることとしたコンピュータプログラム。 - 前記カードキーからデータ受送信機能を介して受信した顧客別サービス利用データを、顧客毎に蓄積する顧客別サービス利用データ記憶機能を備えたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のコンピュータプログラム。
- データ送受信手段を介してサーバから受信したサービスデータを、カードキーに設けられた書き換え可能な可変表示領域にドライバを用いて書き込むカードドライブ装置であって、
カードキーを挿入可能なカード挿入口と、
前記サービスデータおよびドライバを記憶する記憶手段と、
その記憶手段に記憶されたサービスデータを表示する表示手段と、
前記記憶手段に記憶されたサービスデータに関する前記表示手段または前記カードキーへの操作が可能な操作部と、
その操作部の操作に基づいて前記表示手段または前記カードキーの可変表示領域を書き換え操作する制御部と、を備え、
前記制御部は、カード挿入口にカードキーが挿入された場合に、カードキーの可変表示領域にサービスデータを書き込むことが可能であるように形成したことを特徴とするカードドライブ装置。 - データ送受信手段を介してサーバから受信したサービスデータを、カードキーに設けられた書き換え可能な可変表示領域にドライバを用いて書き込むカードドライブ装置であって、
カードキーを挿入可能なカード挿入口と、
前記サービスデータおよびドライバを記憶する記憶手段と、
その記憶手段に記憶されたサービスデータに関する前記カードキーへの操作が可能な操作部と、
その操作部の操作に基づいて前記カードキーの可変表示領域を書き換え操作する制御部と、を備え、
前記制御部は、カード挿入口にカードキーが挿入された場合に、カードキーの可変表示領域にサービスデータを書き込むことが可能であるように形成したことを特徴とするカードドライブ装置。 - 前記カードドライブ装置は、時計およびサーバからサービスデータを受信した際に、所定の光または音を出力する報知手段を備えたことを特徴とする請求項7または請求項8のいずれかに記載のカードドライブ装置。
- 前記カードドライブ装置は、カードキーの個体識別データの受信を非接触にて可能とする通信手段を備えたことを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかに記載のカードドライブ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004381097A JP2006185378A (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 客室情報サービスシステム、コンピュータプログラム及びカードドライブ装置。 |
Applications Claiming Priority (1)
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