JP2006185373A - 非接触認識装置を備えた積層シート状製品および通信方法 - Google Patents

非接触認識装置を備えた積層シート状製品および通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006185373A
JP2006185373A JP2004381035A JP2004381035A JP2006185373A JP 2006185373 A JP2006185373 A JP 2006185373A JP 2004381035 A JP2004381035 A JP 2004381035A JP 2004381035 A JP2004381035 A JP 2004381035A JP 2006185373 A JP2006185373 A JP 2006185373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
tag
sheets
recognition device
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004381035A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Mochizuki
慎一郎 望月
Hiroyuki Takashina
博之 高科
Yasuo Morimura
靖男 森村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2004381035A priority Critical patent/JP2006185373A/ja
Publication of JP2006185373A publication Critical patent/JP2006185373A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】非接触認識装置(RFID/タグ)を備える複数シートを重ねた状態で有する積層シート状製品で所望シートのタグのみに読み書きする。
【解決手段】複数シートを積層した積層シート状製品で、2以上のシートの各々にタグ本体部とアンテナ配線とを含むタグを設け、アンテナ配線の面積を2以上の各シート間で互いに異なるものと(例えば下層シートほど順に小さく)する。積層シート状製品のタグに情報の読取り又は書込みを行う通信方法で、情報を読み書きするときに積層シート状製品に向ける磁界・電界の強度を各シート間で変える。例えば積層シート状製品が、第一の面積のアンテナを有するタグを持つ第一シートと、第一の面積より小さい第二の面積のアンテナを有するタグを持つ第二シートとを含む場合、第一シートのタグとの通信時に積層シート状製品に向ける磁界・電界強度を第一シートのタグと通信可能だが第二シートのタグと通信不能な強度とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、非接触認識装置を備えた積層シート状製品および通信方法に係り、特に宅配便の配送伝票のような複数枚のシートが重ねられた積層製品の各シートにICタグを取り付け、これらを個別に読み書きできるようにする技術に関する。
IC技術の進歩により、RFID(Radio Frequency Identification/電波方式認識)あるいはICタグと称される、近接無線交信を使用する非接触型の認識装置が開発され近年利用されつつある。かかる非接触認識装置(以下、単にタグと称することもある)は、一般に、通信制御回路とメモリを内蔵するICチップと、アンテナとを備えており、ホスト装置(リーダライタ)と至近距離で無線交信を行うことにより、メモリ内の情報を読み出しあるいはメモリ内に情報を書き込むことが可能である。
非接触認識装置の利用形態としては、例えばチケットにタグを取り付けて正規のチケットか否かの判定を行ったり(下記特許文献1)、書類にタグを配して管理を行う(下記特許文献2)提案がなされている。また、本のサプライチェーン上における様々な情報のハンドリングを可能とするために書籍にタグを付け(下記特許文献3)、あるいは飲食物の包装にタグを配するものがある(下記特許文献4)。さらに、宅配貨物や郵便小包の配送伝票にタグを付けることにより、配送管理を行う提案がなされている(下記特許文献5)。
特開2000−326672号公報 特開2002−120475号公報 特開2002−337482号公報 特開2003−155062号公報 特開2003−221126号公報
ところで、従来の非接触認識装置の利用形態は、単体の書類やシートにタグを取り付けて情報管理を行うに留まるもので、宅配荷物や郵便小包に使用される配送伝票のような複数枚のシート(帳票)を重ねた伝票や書類について各シート固有の情報を読み書きして各シートを個別に管理するようなこと、言い換えれば、荷物配送の各段階(例えば荷物の受付、受付地区の集配所での荷扱い、運送、配送先地区の集配所での荷扱い、届け先での配送荷物の受領)で各段階に固有の情報を読み書きすることによって、時系列的に配送過程をよりきめ細かく管理することは出来ない。
なぜなら、各帳票にタグを取り付けた場合、光学的にデータを読み取るバーコード等とは異なり非接触認識装置では、下層の帳票に設けたタグとも通信が可能で、たとえタグ位置(アンテナ位置)を多少ずらしたとしても、従来のタグ構造あるいは通信方法では、所望のタグとだけ選択的に通信(データの授受)を行うことは出来ないからである。
配送管理に係る上記特許文献5の発明も、特許文献1から4と同様に、伝票に単純にタグを付けて伝票全体に固有の情報を記憶させ、これを利用するに過ぎない。したがって、配送の各段階(各帳票)に固有の情報を読み書きして利用できるものではなく、例えば各帳票にタグを設けて特定の帳票に対してだけ情報を読み書きするようなことは出来ない。
一方、各シート固有の情報管理までは必要としない利用形態であっても、取扱い過程(例えば配送段階)でタグが付されたシートから分離されたシートについては、タグに格納されている情報(電子データ)を最早得ることは出来ず、これを利用することが出来ない不便がある。
したがって、本発明の目的は、非接触認識装置を備える複数のシートを重ねた状態で有する積層シート状製品において所望のシートのタグのみに対して読み書きを可能とする点にある。
前記目的を達成して課題を解決するため、本発明に係る積層シート状製品は、複数のシートを積層してなる積層シート状製品であって、前記複数のシートのうちの2以上のシートの各々に、情報を記憶可能な記憶部および通信回路を含む非接触認識装置本体部とアンテナ配線とを含む非接触認識装置を備え、当該非接触認識装置のアンテナ配線の面積を、前記2以上の各シート間で互いに異なるものとした。
本発明では、複数のシートを積層した積層シート状製品の2以上のシートに非接触認識装置(タグ)を設けるが、当該タグのアンテナ配線が各シート間で互いに異なる面積を有するようにしてある。したがって、通信時にホスト装置(リーダライタ)から積層シート状製品に向けられる磁界または電界(本発明にいう非接触認識装置は、容量結合を利用して通信を行う電界型と、誘導結合を利用して通信を行う磁界型の双方を含み、したがって本出願において「磁界」といった場合には磁界と電界の双方が含まれる)の強度を変えることにより当該積層シート状製品中の所望のシート(タグ)とのみ通信を行うことが可能となる。
例えば、上記積層シート状製品が、第一の面積のアンテナを備えた第一シートと、第二の面積のアンテナを備えた第二シートと、第三の面積のアンテナを備えた第三シートとを含み、前記第一、第二および第三の順にアンテナの面積が次第に小さくなっている場合を考えると、第一シートのタグと通信するときには、当該第一シートのアンテナによる通信に必要な強度でかつ第二および第三シートのアンテナにより通信を行うには不十分な強度の磁界を積層シート状製品に向ける。
尚、この磁界強度は、各シートのアンテナサイズやタグの回路構成等によって異なるから、ここでは特定の値に限定することは出来ないが、本発明では各シートのアンテナのサイズが異なることから、最も大きなアンテナを有する第一シートのタグには通信可能な起電力を生じさせるが、アンテナが小さい第二および第三シートのタグには通信に必要な起電力を生じさせない或る磁界強度が存在する。上記第一シートのタグとの通信を行う場合には、このような強度の磁界を積層シート状製品に与える。
次に、第一シートが積層シート状製品から分離され、第二シートのタグと通信を行うときには、積層シート状製品に向ける磁界強度を前記第一シートのタグとの通信時より強めて、当該第二シートのアンテナによる通信に必要な強度でかつ第三シートのアンテナには通信に必要な電力を生じさせない強度の磁界を積層シート状製品に向ける。これにより、第二シートのタグとのみ通信を行うことが可能となる。同様にしてそれぞれタグを備えた4枚以上のシートを有する積層シート状製品についてもシートごとに個別に通信を行うことが出来る。
アンテナ配線に向けられる磁界の強度を変える具体的な方法は特に問わないが、一例を挙げれば、次のような方法によることが出来る。
(1)リーダライタ内の電源出力を変えることによりリーダライタから放射される磁界強度を変える。
(2)リーダライタが備える共振回路内のL・C・R(インダクタ・キャパシタ・抵抗)のパラメータを変更可能に構成しておき、共振点をずらす。
(3)リーダライタ側のアンテナとして放射効率の異なる複数のアンテナを用意しておき、交換あるいは切替えにより通信時に異なるアンテナを使用する。
(4)リーダライタと積層シート状製品との間、または、電磁界の及ぶ範囲に導電体や磁性体や誘電体など磁界強度を変更可能な材料からなる手段を介在させる(リーダライタに装着するようにしても良い)。
(5)リーダライタと積層シート状製品との距離が大きくなればその分磁界強度が減衰するから、リーダライタと積層シート状製品との間に異なる高さのスペーサを介在させてリーダライタと積層シート状製品との距離を変える(かかるスペーサをリーダライタに装着可能とし、または伸縮可能なスペーサを備えたリーダライタを構成しても良い)。
各シートの配するアンテナ配線の具体的な構造としては、例えば前記2以上のシートに設けたアンテナ配線を、下層のシートに備えられたものほど順に小さくする。このような積層シート構造によれば、宅配の配送伝票のように上から順にシートが剥がされていくシート状製品に適用する場合に、リーダライタの出力を上層シートとの通信時ほど弱く、下層シートほど強くするように設定しておけば、常に最上層のシートのタグとだけ通信を行うことが可能となる。
尚、かかる配送伝票のような利用形態では、配送過程上の各拠点(例えば荷物の受付所、受付地区の集配所、運送業者、配送先の集配所、届け先での配達業者)でそれぞれのシート(帳票)に対応した出力を有するリーダライタを各拠点に設けておけば、リーダライタの出力調整をその都度行う必要はなく、各拠点で自分が必要なシートだけと選択的に通信を行うことが出来る。
さらに、非接触認識装置を備えた2以上のシートのうち、平面から見たときに下層アンテナが最上層アンテナを形成した領域に含まれるようにしても良く、また前記各シートのアンテナ配線を同軸状に重ねて設けても良い。
かかる構造によれば、各シート間で平面から見たときにタグ(アンテナ)の配置領域を一箇所にまとめることができ、区々な領域にタグ(アンテナ)が配置されている場合と較べてシート内のスペースの利用効率を高めることが出来る。
また、本発明にいう非接触認識装置は、必ずしもリーダライタまたはリーダ(本願においてリーダライタと言った場合にはこの両者が含まれる)から電源を供給して読み書きを行う受動型タグに限られるものではなく、タグに電力供給源を有してリーダライタからの電力供給によらず動作する電源搭載型タグも含むものである。尚、電源搭載型タグによる場合には、例えばリーダライタの受信感度を変更するなどして、リーダライタから積層シート状製品に向けられる磁界強度を変更するようにした前記例と同様に所望のシートとのみ通信を行うようにすることが出来る。
さらに、本発明の非接触認識装置は、情報の読み出しと書き込みの両方が可能なタイプ、1回だけ書き込み可能な追記タイプ、あるいは、読み出しのみが可能なリード専用タイプのいずれのタイプのタグであっても良い。
また、本発明にいう積層シート状製品は、荷物の配送に使用される配送伝票のほか、例えば回数券等のチケット類や書類その他、複数枚のシートを重ねた状態で備える様々なシート状製品を含み、本発明はこれらに対し広く適用することが可能である。さらに、シートの種類、材質、形状、サイズ等についても特に限定はなく、例えば紙、樹脂フィルム、布、2種類以上の材料により形成された複合シート材その他、様々なシート材料であって良い。
また、本発明に係る積層シート状製品に対する通信方法は、複数のシートが積層され、かつ、情報を記憶可能な記憶部および通信回路を含む非接触認識装置本体部とアンテナ配線とを含む非接触認識装置を備えた積層シート状製品の前記非接触認識装置に対して情報の読み取りまたは書き込みを行う通信方法であって、前記積層シート状製品は、前記複数のシートのうちの2以上のシートの各々に前記非接触認識装置を備え、これら非接触認識装置のアンテナ配線の面積が各シート間で互いに異なり、前記情報の読み取りまたは書き込みを行うときに、積層シート状製品に向けられる磁界または電界の強度を各シート間で変更する。
本発明に係る通信方法では、積層シート状製品の2以上のシートに備えられたタグ(非接触認識装置)と個別に通信(情報の読み取りおよび書き込みの一方または双方)を行うが、当該製品に備えられた複数のタグはアンテナ配線の面積が異なるように構成されている。したがって、前記本発明の積層シート状製品において述べたのと同様に、通信時にリーダライタから積層シート状製品に向けられる磁界または電界の強度を変えることで、所望のタグとのみ通信を行うことが出来る。
例えば、前記積層シート状製品が、第一の面積のアンテナ配線を有する非接触認識装置を備えた第一シートと、当該第一の面積より小さい第二の面積のアンテナ配線を有する非接触認識装置を備えた第二シートとを含み、前記第一シートの非接触認識装置に対して通信(情報の読み取りまたは書き込み)を行うときに、積層シート状製品に向ける磁界または電界の強度を、第一シートの非接触認識装置と通信することが出来るが第二シートの非接触認識装置と通信を行うことは出来ない強度とする。これにより、第一シートのタグとのみ通信を行うことが出来る。
本発明によれば、非接触認識装置を備える複数のシートを重ねた状態で有する積層シート状製品において所望のシートのタグのみに読み書きすることが出来る。
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の本発明の実施の形態の説明により明らかにする。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る積層シート状製品として宅配用の配送伝票を示すものである。これらの図に示すようにこの配送伝票11は、上面(伝票表面)から下面(伝票裏面)に向け順に、依頼主控票11a、窓口業者控票11b、配送業者控票11cおよび配送先控票11dの4枚の帳票を積層した状態で備え、これら各帳票11a〜11dを切り離し可能に一端部12で一体に束ねたものである。尚、依頼主控票11aの表面には、配送先住所氏名等を記載する欄17や配送依頼者の住所氏名等を記載する欄17aなどが設けられ、これらに対する記載事項は、各帳票の裏面に設けたカーボン紙を介して窓口業者控票11bや配送業者控票11c、配送先控票11dにも転写される。
4枚の各帳票11a〜11dには、平面(上面)から見て略同位置にタグ16a〜16dを取り付けるためのタグ配置部13a〜13dを設けてあり、これらのタグ配置部13a〜13dにそれぞれ非接触認識装置(RFID/タグ)16a〜16dを設けてある。尚、各帳票11a〜11dにおけるタグ配置部13a〜13dの形成位置は、図示の例のほかにも様々な位置であって良い。また、タグを有するシートの枚数は、2または3枚であっても良いし、5枚以上とすることも出来る。さらにタグを有しないシートが適宜含まれていても構わない。また、本実施形態では、タグ16a〜16d(ICチップ14a〜14dおよびアンテナ15a〜15d)を帳票の表面に設けたが、各帳票の裏面に設けても良い。
各帳票11a〜11dに設けたタグ16a〜16dは、ICチップ14a〜14dとアンテナ配線(以下、単にアンテナという)15a〜15dとを有する。ICチップ14a〜14dは、従来から知られたRFIDが有する機能を実現するための諸回路を内蔵している。具体的には、図5に示すように情報を記憶するデータ記憶部(メモリ)37を有し、リーダライタと近接無線通信を行う通信回路として変調・復調回路34、共振回路35および制御部38を備え、電源回路33を有する。動作用の電力は、リーダライタからアンテナ15a〜15dを通じて電源回路33に供給される。
一方、各タグ16a〜16dのアンテナは、大きさ(面積)を下層の帳票ほど小さくなるようにしてある。すなわち、最上層の帳票11aに設けたアンテナ15aが最も大きく、第2層の帳票11bに設けたアンテナ15b、第3層の帳票11cに設けたアンテナ15c、最下層の帳票11dに設けたアンテナ15dの順に次第にアンテナのサイズを小さく形成してある。尚、アンテナ形状は、本実施形態の場合には相似形としたが、例えば図6に模式的に示すように各帳票間で異なる形状であっても良い。
図3は上記配送伝票11に対する通信方法を示すもので、(a)は最上層の帳票11aのタグ16aと通信を行う場合、(b)は最上層の帳票11aを剥がし、その下の第2層の帳票11bのタグ16bと通信を行う場合、(c)は第2層の帳票11bを剥がし、その下の第3層の帳票11cのタグ16cと通信を行う場合、(d)は第3層の帳票11cを剥がし、その下の最下層の帳票11dのタグ16dと通信を行う場合をそれぞれ示している。
これらの図に示すように各帳票11a〜11dのタグ16a〜16dから情報を読み取りあるいは書き込む場合には、リーダライタ21を伝票11(図3では図示せず)に当てて通信を行うが、リーダライタ21から放射される磁界強度(交流磁界の振幅)を、最上層の帳票11a(タグ16a)の場合にはH1、第2層の帳票11b(タグ16b)の場合にはH2、第3層の帳票11c(タグ16c)の場合にはH3、最下層の帳票11d(タグ16d)の場合にはH4とする。
各磁界強度H1,H2,H3,H4は、H1<H2<H3<H4の関係にあり、H1は、最上層のタグ16aとの通信が可能な電力を当該最上層のアンテナ15aを通じて生じさせるが、下層(第2層以下)の各帳票11b〜11dのアンテナ15b〜15dには通信可能な大きさの電力を生じさせない強度である。またH2は、第2層のタグ16bとの通信が可能な電力を当該第2層のアンテナ15bを通じて生じさせるが、下層(第3層以下)の各帳票11c〜11dのアンテナ15c〜15dには通信可能な大きさの電力を生じさせない強度である。さらにH3は、第3層のタグ16cとの通信が可能な電力を当該第3層のアンテナ15cに生じさせるが、最下層の帳票11dのアンテナ15dには通信可能な大きさの電力を生じさせない強度である。H4は、最下層のタグ16dとの通信が可能な電力を当該最下層のアンテナ15dに生じさせる強度である。
図4は、リーダライタ21の構成例を示すものである。この図に示すようにリーダライタ21は、タグ16a〜16dとの通信を行う通信回路部22と、タグから取得した情報あるいはタグに書き込むべき情報を格納するデータ記憶部27と、送受信制御および情報の読み書き制御等を行う制御部28と、各部および各回路に電力を供給する電源部29とを有する。通信回路部22は、タグ16a〜16dとの間で信号の送受を行う共振回路25およびアンテナ26と、送信信号の変調および受信信号の復調を行う変調・復調回路24と、搬送波となる高周波信号を生成する発振回路23とを含む。
かかるリーダライタ21において前述のように放射磁界強度H1,H2,H3,H4を変更できるようにするには、例えば電源部29から発振回路23に供給される電圧を変更可能に構成すれば良い。また、共振回路25を形成するインダクタ(L)やキャパシタ(C)の値を可変に構成して共振点をずらすことが出来るようにしても良い。さらに、リーダライタ21のアンテナ部に(アンテナ26とタグ16a〜16dとの間に介在させるように)アンテナ26からの放射効率を変える部材(例えば導電性部材や磁性体部材)を装着できるようにしても良い。また、アンテナ26として放射効率の異なるアンテナを複数用意しておき、アンテナ26を付け替えあるいは切り替えることが出来るようにしても磁界強度を変更することが出来る。
さらに図5に示すようにリーダライタ21と伝票11(タグ)との距離を設定するスペーサ31a,31b,…を装着できるようにしても良い。スペーサ31a,31b,…は、磁束を通過させることが可能でかつ異なる高さを有する複数種類のものを用意しておけば良い。タグ16a,16b,…とリーダライタ21との距離が長くなれば、その分磁界強度が減衰するからリーダライタ21と伝票11との距離を変えることでタグ16a,16b,…のアンテナ15a,15b,…に付与される磁界強度を調整することが出来る。上記実施形態の場合、磁界強度H1,H2,H3,H4に対応して異なる高さを有する4種類のスペーサを用意しておけば良い。また、スペーサを伸縮可能に構成しておいても良く、これによれば1つのスペーサで高さを変え、同様にして磁界強度を調整することが可能となる。
尚、本実施形態に係る配送伝票11を宅配業務で使用する場合、必ずしも上記のように放射磁界強度を変更可能に構成したリーダライタ21を、配送過程上にある各営業拠点に備え付けておく必要はなく、上記のような方法によって放射磁界強度H1の(最上層帳票用の)リーダライタと、放射磁界強度H2の(第2層帳票用の)リーダライタと、放射磁界強度H3の(第3層帳票用の)リーダライタと、放射磁界強度H4の(最下層帳票用の)リーダライタとを作製しておき、各帳票11a〜11dを使用する営業拠点で自己が使用する帳票に対応したリーダライタを備えておくようにしても良い。
本実施形態の配送伝票11によれば、最上層の依頼主控票11aにリーダライタ21を当てタグ16aと通信を行う場合には、リーダライタ21から放射される強度H1の磁界によって最上層の依頼主控票11aのタグ16aに対してデータの読み書きを行うことが出来る。このとき、強度H1の磁界よっては、第2層以下の帳票11b〜11dのタグ16b〜16dには通信に必要な電力が生じることがなく、他のタグ16b〜16dとの通信は行われない。
依頼主控票11aが剥がされ、窓口業者控票11bが最上層となった場合には、リーダライタ21から放射される強度H2の磁界によって、第2層の窓口業者控票11bに対してデータの読み書きを行うことが出来る。このとき、強度H2の磁界よっては、第3層以下の帳票11c〜11dのタグ16c〜16dには通信に必要な電力が生じることがなく、これらのタグ16c〜16dとの通信は行われない。配送業者控票11cについても、強度H3の磁界よって同様に当該帳票11cのタグ16cのみと通信を行うことが出来る。最下層の配送先控票11dについては、強度H4の磁界よって当該帳票11dのタグ16dに対して情報の読み書きを行うことが出来る。
したがって、本実施形態の配送伝票11によれば、宅配荷物の配送過程で各帳票11a〜11dに固有の情報を読み書きして従来よりきめ細かな配送管理を行うことが出来る。また、配送過程で帳票11a〜11dのいずれかが離れてしまった場合にも、各帳票11a〜11dがタグ16a〜16dを備えているから、これらのタグ16a〜16dにデータを格納しておくことにより電子データを利用することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことができることは当業者に明らかである。例えば本発明にいう非接触認識装置は、必ずしもリーダライタから電源を供給して読み書きを行う受動型タグに限られるものではなく、タグに電力供給源を有してリーダライタからの電力供給によらず動作する電源搭載型タグも含まれる。また、配送伝票に限られず、複数のシートを積層した様々な製品に本発明は適用可能であることは既に述べたとおりである。
本発明の一実施形態に係る積層シート状製品(宅配用の配送伝票)を示す斜視図である。 前記実施形態の配送伝票を各帳票に分離して示す分解斜視図である。 (a)から(d)は前記実施形態に係る配送伝票の通信方法を示す模式図である。 前記実施形態に係る配送伝票と通信を行うリーダライタを示すブロック図である。 前記実施形態に係る配送伝票と通信を行うリーダライタの一構成例を模式的に示す図である。 上記実施形態の配送伝票に設けるタグの別の構成例を示す模式図である。 前記実施形態の配送伝票が備えるタグの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
11 配送伝票
11a 依頼主控票
11b 窓口業者控票
11c 配送業者控票
11d 配送先控票
13a,13b,13c,13d タグ配置部
14a,14b,14c,14d ICチップ
15a,15b,15c,15d アンテナ
16a,16b,16c,16d タグ(RFID)
21 リーダライタ
22 通信回路部
23 発振回路
24 変調・復調回路
25 共振回路
26 アンテナ
27 データ記憶部
28 制御部
29 電源部
31a,31b スペーサ
33 電源回路
34 変調・復調回路
35 共振回路
37 データ記憶部
38 制御部

Claims (6)

  1. 複数のシートを積層してなる積層シート状製品であって、
    前記複数のシートのうちの2以上のシートの各々に、情報を記憶可能な記憶部および通信回路を含む非接触認識装置本体部とアンテナ配線とを含む非接触認識装置を備え、
    当該非接触認識装置のアンテナ配線の面積を、前記2以上の各シート間で互いに異なるものとした
    ことを特徴とする積層シート状製品。
  2. 前記2以上のシートに設けたアンテナ配線を、下層のシートに備えられたものほど順に小さくした
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層シート状製品。
  3. 前記非接触認識装置を備えた2以上のシートのうち、平面から見たときに下層アンテナは、最上層アンテナを形成した領域に含まれる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の積層シート状製品。
  4. 前記各シートのアンテナ配線を同軸状に重ねて備えた
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の積層シート状製品。
  5. 複数のシートが積層され、かつ、情報を記憶可能な記憶部および通信回路を含む非接触認識装置本体部とアンテナ配線とを含む非接触認識装置を備えた積層シート状製品の前記非接触認識装置に対して情報の読み取りまたは書き込みを行う通信方法であって、
    前記積層シート状製品は、前記複数のシートのうちの2以上のシートの各々に前記非接触認識装置を備え、
    これら非接触認識装置のアンテナ配線の面積が各シート間で互いに異なり、
    前記情報の読み取りまたは書き込みを行うときに、積層シート状製品に向けられる磁界または電界の強度を各シート間で変更する
    ことを特徴とする積層シート状製品に対する通信方法。
  6. 前記積層シート状製品は、第一の面積のアンテナ配線を有する非接触認識装置を備えた第一シートと、当該第一の面積より小さい第二の面積のアンテナ配線を有する非接触認識装置を備えた第二シートとを含み、
    前記第一シートの非接触認識装置に対して情報の読み取りまたは書き込みを行うときに、前記積層シート状製品に向ける磁界または電界の強度を、第一シートの非接触認識装置と通信することが出来るが第二シートの非接触認識装置と通信を行うことは出来ない強度とする
    ことを特徴とする請求項5に記載の積層シート状製品に対する通信方法。
JP2004381035A 2004-12-28 2004-12-28 非接触認識装置を備えた積層シート状製品および通信方法 Withdrawn JP2006185373A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004381035A JP2006185373A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 非接触認識装置を備えた積層シート状製品および通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004381035A JP2006185373A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 非接触認識装置を備えた積層シート状製品および通信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006185373A true JP2006185373A (ja) 2006-07-13

Family

ID=36738418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004381035A Withdrawn JP2006185373A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 非接触認識装置を備えた積層シート状製品および通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006185373A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008026979A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Oki Electric Ind Co Ltd 非接触データキャリアシステム及び質問器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008026979A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Oki Electric Ind Co Ltd 非接触データキャリアシステム及び質問器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7855646B2 (en) Inductive coupling in documents
US7319393B2 (en) RFID tags for enabling batch reading of stacks of cartons
US7535359B2 (en) Method of annotating an item with electronic data and apparatus therefor
US10599968B2 (en) Multi-layer product with NFC/RFID tags and RF shielding
AU2003220174A2 (en) Integrated circuit with enhanced coupling
EP2245578B1 (en) Rfid devices and methods for overlapped objects
EP2866298B1 (en) Rf tag
JP2009537886A (ja) 複数のアンテナ及びそれに付随するアンテナ選択回路を有する非接触型無線周波数デバイス
JP2012520517A (ja) ユニバーサルrfidタグおよび製造方法
JP2010503084A (ja) 受動共振回路を用いた高周波通信用トランスポンダの最適化された読取り方法およびシステム
US20080117048A1 (en) Method and System for Facilitating Communication Between a Radio Frequency Identification (RFID) Device and RFID Tags
JP5098587B2 (ja) 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法
JP2002352200A (ja) Rfidタグ交信用の手袋
JP2002347937A (ja) Rfidタグ交信用の手袋
JP2006060283A (ja) 通信補助体組及び通信補助システム、並びに通信方法
US20130221108A1 (en) Optically-readable electromagnetic antenna
CN101479955A (zh) 以具有多个天线为特征的非接触式射频设备以及相关的天线选择电路
JP2008167145A (ja) 非接触icタグ
US8441340B2 (en) Tag communication devices
JP2002352199A (ja) Rfidタグ交信用の手首装着用アンテナ
JP2006185373A (ja) 非接触認識装置を備えた積層シート状製品および通信方法
JP5061712B2 (ja) 非接触icタグの製造方法
JP5715663B2 (ja) ハンディアンテナ、棚卸装置、棚卸システム及び棚卸方法
JP2006185371A (ja) 非接触認識装置を備えた積層シート状製品
JP2006185370A (ja) 非接触認識装置を備えた積層シート状製品

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304