JP5061712B2 - 非接触icタグの製造方法 - Google Patents

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本発明は、非接触ICタグの製造方法に関する。詳しくは、1波長ループアンテナまたは半波長ダイポールアンテナからなる非接触ICタグの製造方法において、同一のアンテナ素子に対して異なるインターポーザを使用して2種以上の非接触ICタグを製造する方法に関する。
非接触ICタグは、RFID(Radio Frequency Identification) とも称され、個体の識別が可能な情報を保持するICチップを備え、この情報を無線通信によって非接触で読み取りできるようにされているタグに関する。このようなICタグは、例えば、運送や流通、倉庫、工場工程管理、荷物の取り扱い等の分野で利用されている。
近年、従来からの13.56MHz帯もしくはマイクロ波帯(2.45GHz)の非接触ICタグに加えて、わが国でも法改正によりUHF帯(952M〜955MHz)を使用することが可能になり、当該UHF帯非接触ICタグの実用化が図られている。
UHF帯ICタグは、電磁誘導方式の13.56MHz帯の非接触ICタグに比べて遠距離(3〜5メートル)からの一括読み取りが可能である。また、マイクロ波帯ICタグも1〜1.5メートルの距離の通信が可能であり、今後、それらの特徴を活かした用途での普及が見込まれている。
UHF帯ICタグが使えるわが国の周波数帯は、2005年の法改正により高出力型が952M〜954MHzの2MHz、低出力型が952M〜955MHzの3MHzが使用可能とされている。なお、電波の分類ではUHF帯は300M〜3GHzを指すが、非接触ICタグの場合は860M〜960MHzを使うタグを指すことが多い。上記範囲に含まれる2.45GHz帯を使うICタグは、通常UHF帯ICタグとは言わず、マイクロ波帯ICタグとされている。
ところで、非接触ICタグは誘電体である物品に被着して使用するため、実際に使用する場合は、自由空間(真空)に対して電波を放射することを前提として設計した共振周波数に対して、被着体への貼り付け時の共振周波数は多少(1〜40MHz程度)変化することが知られている。共振周波数の変化はリーダライタに対する読み取り性能を低下させるので、結果として通信距離の低下となる。特に、牛乳パックや酒パック、ペットボトル入り液体、大根、ゴムタイヤのように水分含有量の多い物体や誘電体、に貼り付けた場合は、アンテナ素子を通る電磁波が減少して誘起電力が低下する現象が顕著である。この場合は通信距離が極端に低下し、リーダライタ(R/W)との通信が確保できなくなる問題がある。
一般に、非接触ICタグラベルの周波数特性はICチップまたは回路の浮遊容量や外部環境(前記のように被着体の誘電率等)により決定される。非接触ICタグは、後から回路変更や部品交換は不可能である。ICチップの容量(C成分)やアンテナ回路のインダクタンス(L成分)は、ある程度予測できるが被着体の状態までは予測できないからである。被着体の状況に応じて共振周波数の異なる各種非接触ICタグを使用すること、すなわち、共振周波数の異なる非接触ICタグラベルを多種類製造して準備することはできるが、物品に貼着する際に、特性を調査し多種類の非接触ICタグラベルの中から適合するものを選んで使用することは手間がかかり、現実的には不可能である。
また、実質的に同一周波数が使用される場合であっても、より多くの情報量を必要とする特定の用途において、当該ICチップが搭載するメモリ量に不足がある場合などは別種のICチップを使用する必要がある場合もある。
そこで本発明は、アンテナ素子を一定のものとし、当該アンテナ素子に適合する複数種のインターポーザを準備しておき状況に応じて、適切な周波数や用途に適合するインターポーザを選択して使用することを企図するものである。そのようにすれば、一定形状の平面アンテナ素子だけが形成されたアンテナラベルを予め多数準備しておき、被着体や用途の状況に応じて最適の周波数が得られるインターポーザを選択して、或いは同一周波数であっても目的に適合したICチップのインターポーザを選択して、アンテナラベルに装着して使用することが可能になる。
非接触ICタグ用インターポーザに関しては、特許文献1、特許文献2等の先行技術がある。しかし、特許文献1は、2つの薄い金属フィルムアンテナ間に接着して、RFIDを完成させるという考えだけのものであり、インターポーザ自体を選択して使用することにより周波数を調製することについては記載していない。
特許文献2は、RFIDタグを記載し、RFIDタグ部は、本願のインターポーザに相当すると考えられる。しかし、当該RFIDタグ部は、異なるアンテナパターンに使用することを目的とするので、本願のように同一形状、特性のアンテナ素子に適用するのとは相違している。なお、ダイポールアンテナからなる移動体識別システムにおいて、アンテナの指向性を維持しつつ、インピーダンス調製を行う先行技術として特許文献3があるが、周波数調製方法は本願と相違している。
特開2000−311233号公報 特開2007− 52660号公報 特開2004−104344号公報
上記のように、UHF帯非接触ICタグにおいては、被着体の誘電率によって周波数が変動することが多い。この場合、完成した非接触ICタグを多種類準備しておき、状況に応じて選択して使用することは不可能ではないが、実際問題として困難である。また、特許文献2のように、一定のRFID部に対して、アンテナパターンを複数種準備して使用することも考えられるが、アンテナパターンを予め多数種類準備するのは煩雑となる。
そこで、本発明では、より基材面積を小サイズにできるインターポーザを複数種類準備しておき、被着体の状況に応じて同一平面アンテナ素子に対して、適用できる最適のインターポーザを選択して使用することを企図するものである。
上記課題を解決する本発明の要旨の1は、ベースフィルムに形成された同一形状、同一特性の平面アンテナ素子の給電部端子間に、異なる特性の非接触タグ用ICチップとインピーダンス調製パターンからなるインターポーザを装着して、UHF帯またはマイクロ波帯の所定周波数内で通信できる、2種以上の非接触ICタグを得る製造方法において、インピーダンス調整パターンとして、前記ICチップを接続する回路とその回路端間を短絡する回路からなるものを用いることを特徴とする非接触ICタグの製造方法、にある。
本発明の要旨の2は、ベースフィルムに形成された同一形状、同一特性の平面アンテナ素子の給電部端子間に、同一特性の非接触タグ用ICチップと異なるインピーダンス調製パターンからなるインターポーザを装着して、UHF帯またはマイクロ波帯の所定周波数内で通信できる、2種以上の非接触ICタグを得る製造方法において、インピーダンス調整パターンとして、前記ICチップを接続する回路とその回路端間を短絡する回路からなるものを用いることを特徴とする非接触ICタグの製造方法、にある。
上記非接触ICタグの製造方法において、平面アンテナ素子を1波長ループアンテナとすることも、半波長ダイポールアンテナとすることも可能であり、所定周波数を952MHz〜955MHzである、ようにすることもできる。また、製造された非接触ICタグのアンテナ利得のピークが、前記所定周波数内にあること、も好ましい。
本発明の非接触ICタグの製造方法では、予め、同一の平面アンテナ素子だけが形成されているICタグラベルを多数準備しておき、被着体の状況に応じて、各種のインターポーザの中から適切なインターポーザを選択して装着して使用できるので、完成した多種類のICタグを備えておかなければならない無駄を排除できる。
得られる非接触ICタグは、同一の平面アンテナ素子からなるので、周波数特性を変化させても指向特性を大きく変化させない特徴がある。
請求項1の製造方法では、異なる特性の非接触タグ用ICチップとインピーダンス調製パターンからなるインターポーザを使用するので、インターポーザの選択範囲が広くなり、周波数および使用目的に適合した非接触ICタグが得られる。
請求項2の製造方法では、同一特性の非接触タグ用ICチップとインピーダンス調製パターンからなるインターポーザを使用するので、ICチップが異なることによる使用上の制限を少なくすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を、さらに詳しく説明する。
図1は、非接触ICタグの平面アンテナ素子を示す平面図、図2は、本発明で使用するインターポーザの一例を示す図、図3は、1波長ループアンテナにインターポーザを装着した状態図、図4、図5は、アンテナ入力インピーダンスの周波数特性を示す図、図6は、ICタグのアンテナ利得を示す図、図7は、同リターンロスを示す図、である。
図8は、半波長ダイポールアンテナにインターポーザを装着した状態図、図9は、ICタグのアンテナ利得を示す図、図10は、同リターンロスを示す図、である。
図1は、非接触ICタグの平面アンテナ素子を示す平面図であって、図1(A)は1波長ループアンテナ、図1(B)は半波長ダイポールアンテナ、を示している。
1波長ループアンテナの場合は、図1(A)のように、ラベル基材10面に屈曲した凹凸形状からなるアンテナパターン2を形成する。アンテナラベル1aには、例えば、幅H1が40〜45mm、長さL1が70〜80mmのアンテナパターン2を納める大きさのプラスチック基材を使用する。アンテナパターン2の端部(給電部)には、インターポーザを装着する接続端部2a,2bが形成されている。アンテナパターン2の全長とインターポーザのICチップを含む線路の全長が、UHF帯による交信周波数の略1波長になるように形成されている。
アンテナパターン2は、ラベル基材10にアルミニウム箔や銅箔をラミネートした基材をフォトエッチングして形成することが多い。この金属箔には、10〜20μm程度の厚みのものを使用する。アンテナパターン2の接続端部2a,2bは金属面が露出している必要があるが、その他の部分は、保護フィルムで覆われていてもよい。ラベル基材10のアンテナパターン2の反対側面には、剥離紙で保護された粘着剤層を有するのが通常であり、当該粘着剤により被着体に貼着する。ただし、粘着剤層を使用しないで用いられる場合もある。
半波長ダイポールアンテナの場合は、図1(B)のように、ラベル基材10面に左右のアンテナパターン3L,3Rを形成し、アンテナパターン3の端部(給電部)に、インターポーザを装着する接続端部3a,3bを形成する。図1(B)の場合、線路全長は90mm程度となるが、動作としては半波長ダイポールアンテナとなるものである。アンテナパターン3の製造方法や使用材料は、1波長ループアンテナの場合と同様である。
ただし、上記各アンテナパターン2,3の形状は例示であり、所定の特性が得られれば、任意のパターンを使用できるものである。半波長ダイポールアンテナも一般的なライン形状や屈曲した形状のものであってよい。
図2は、本発明で使用するインターポーザの一例を示す図であって、図2(A)は平面図、図2(B)は図2(A)のA−A線断面図、である。
インターポーザ4は、非接触ICタグ用ICチップ5とインピーダンス調製パターン(「整合回路」ともいう。)6とからなっている。ICチップ5は、データを保持する記憶領域と、送受信を制御する回路部からなるものである。線路7a,7bの両端には、アンテナパターン2,3に装着する接続端部4a,4bを備えている。インターポーザ4の線路7a,7bとインピーダンス調製パターン6はアンテナパターン同様、ラベル基材20面にラミネートした金属箔をフォトエッチングして製造することが多い。
ICチップ5とインピーダンス調製パターン6の形状や長さ等により、インターポーザ4の特性が変化するようにされている。
図2(B)の断面図のように、ICチップ5は、接続端部4a,4bから導かれる線路7a,7bの間に実装されている。ICチップ5の線路7a,7bへの固定は、導電性接着剤等により行われる。ICチップ5と線路7a,7b、および接続端部4a,4bは、アンテナラベル1aの露出した接続端部2a,2bに装着するため、アンテナラベル基材10側に面するようにするのが好ましい。この場合には、インターポーザラベル基材20がICチップ5や接続端部4a,4bを保護するために有効となる。接続端部4a,4b面を含むラベル基材20面は異方導電性接着剤8が塗布されている。もっとも導電性接着剤8を使用しないで超音波等で接続するものであってもよい。インターポーザ4は、通常は複数の単位が連続した帯状の形態にして、ラベル貼り器等で連続装着する作業が可能なようにされている。
以上のように、本発明は同一形状、同一特性の平面アンテナ素子の給電部端子間に、異なる特性、または同一特性の非接触タグ用ICチップ5とインピーダンス調製パターン6とからなるインターポーザ4を装着して、UHF帯の所定周波数内で通信できる、2種以上の非接触ICタグを得る、ことを目的とする。
UHF帯は、日本国内では950MHz〜956MHzとされるが、実際にはそのうちの952MHz〜955MHzの帯域を割り当て、950MHz〜951MHzと955MHz〜956MHzの帯域は、それぞれ両側の周波数を使っている携帯電話システムとの干渉を防ぐための空き帯域とされている。UHF帯の所定周波数内で通信できるとは、ICタグ1を被着体に装着した際に当該範囲の周波数で通信できることを意味する。
前記のように被着体により、1〜40MHz程度変化することを考慮すると、40MHz程度(1のICタグを中心として±20MHz)の変動は必要になり、日本と米国、またはヨーロッパとの仕向け先の違いを考慮すると、140MHz程度(1のICタグを中心として±70MHz)の範囲で変化できることも必要になる。
なお、UHF帯は日本国内では、上記帯域とされるが、米国では、902MHz〜928MHzとされ、ヨーロッパでは、865MHz〜868MHzとされている。従って、これらの帯域もUHF帯の所定周波数である。また、2種以上とは、2種であってもそれ以上の数であってももちろん構わない。
(Aチップ用インターポーザ)
図3は、図1(A)の1波長ループアンテナ2の接続端部2a,2bに、インターポーザ4を装着した状態であって、図3(A)は、Aチップ用インターポーザ4Aを装着した状態のICタグ1A、図3(B)は、Bチップ用インターポーザ4Bを装着した状態のICタグ1Bである。アンテナパターン2の幅H1は42.0mm、長さL1は74.0mmとなった。アンテナの線路幅は、1mmである。アンテナラベル1aのラベル基材10には、厚み20μmのポリエチレンテレフタレート(PET)シートを使用し、金属箔には、厚み15μmのアルミニウム箔を使用した。インターポーザ4A,4Bにも同一材料の同一厚みのものを使用した。
図3(A)のICタグ1AのAチップ5はUHF帯用非接触ICタグ用チップであり、最適なアンテナ入力インピーダンスは30+j110Ω(メーカー公称値)である。
なお、アンテナパターン2とインピーダンス調製パターン(整合回路)6の合計線路長はアンテナパターン2の折り曲げ部を含み約330mmとなった。
図4は、ICタグ1Aのアンテナ入力インピーダンスの周波数特性を示す図である。有限要素法によるシュミレーション計算結果(以下も同様)である。図4の実線は、インピーダンスの実数部、点線は虚数部を示している。953MHzにおいて、入力インピーダンスは約30+j120Ωとなっている。前記最適なアンテナ入力インピーダンス値に対して、実用上問題にならない数値を示している。
(Bチップ用インターポーザ)
図3(B)のICタグ1BのBチップ5はUHF帯用非接触ICタグ用チップであり、最適なアンテナ入力インピーダンスは20+j200Ω(メーカー公称値)である。
なお、アンテナパターン2とインピーダンス調製パターン(整合回路)6の合計線路長はアンテナパターン2の折り曲げ部を含み約339mmとなった。インターポーザ4Bは、チップ5に接続している回路と、それを短絡している整合回路6との間隔および接続位置等の点で、インターポーザ4Aと相違している。
図5は、ICタグ1Bのアンテナ入力インピーダンスの周波数特性を示す図であって、実線はインピーダンスの実数部、点線はインピーダンスの虚数部を示している。953MHzにおいて、約19+j208Ωとなっている。この場合も前記最適なアンテナ入力インピーダンス値に対して、実用上問題にならない数値を示している。
図6は、ICタグ1A,1Bのアンテナ利得を示す図、図7は、同リターンロスを示す図である。共に、実線はAチップを用いたICタグを、点線はBチップを用いたICタグを示している。図6のように、ICタグ1A,1B共に953MHz付近に利得のピークがあることが見て取れる。利得値が高いほどICタグとしての通信距離は大きくなるので、953MHz用のタグとして適切な設計となっていることがわかる。
また、図7のように、ICタグ1A,1B共に953MHz付近にリターンロスの谷があることが見て取れる。リターンロスはグラフ上で下方向にいくほど、ICチップとアンテナの整合が取れ損失が少ないことを意味するので、ICタグ1A,1B共に953MHzに対して適切な設計となっていることがわかる。
以上の結果からは、同一形状、同一特性の平面アンテナ素子に異なる種類のICチップを搭載した異なるインターポーザを装着して、実質的に、953MHzの同一周波数特性のICタグが製造可能なことがわかった。もちろん、所定周波数内で異なる周波数特性のICタグ1が得られることも明らかである。
(Cチップ用インターポーザ)
図8は、半波長ダイポールアンテナ3にCチップ用インターポーザを装着した状態であって、図8(A)は、図1(B)の半波長ダイポールアンテナ3の接続端部3a,3bに、Cチップ用インターポーザ4Cを装着した状態のICタグ1C、図8(B)は、Cチップ用インターポーザ4Dを装着した状態のICタグ1D、である。
図8(図1(B)参照)において、アンテナパターン2の幅H2は20mm、長さL2は88mmとなった。アンテナラベル1aのラベル基材10には、厚み20μmのPETシートを使用し、金属箔には、厚み15μmのアルミニウム箔を使用した。インターポーザ4C,4Dにも同一材料の同一厚みのものを使用した。
インターポーザ4C,4DのICチップ5は、アンテナ入力インピーダンス30+j120Ωの同一のものであり、インピーダンス調製パターン6のみが相違することになる。 図8(A)のICタグ1Cは、915MHz用に設計したインターポーザ4Cを装着したものであり、図8(B)のICタグ1Bは、865MHz用に設計したインターポーザ4Cを装着したものである。915MHzは米国(アメリカ)向けの、865MHzはヨーロッパ向けの設計仕様となる。
図9は、ICタグ1C,1Dのアンテナ利得を示す図、図10は、同リターンロスを示す図である。共に、実線はインターポーザ4Cを用いたICタグ1C(915MHz)を、点線はインターポーザ4D用いたICタグ1D(865MHz)を示している。
図9のように、915MHz用に比べ865MHz用はより低い周波数に利得のピークがあることがわかる。利得が高いほどICタグとしての通信距離は大きくなるので、希望どおりの設計となっていることがわかる。
図10のように、915MHz用も865MHz用も、共に予定する周波数付近に谷があることが見て取れる。リターンロスはグラフ上で下方向にいくほど、ICチップ5とアンテナ素子の整合が取れていて損失が少ないことを意味するので、両設計例とも、予定の周波数帯に対して適切な設計となっていることがわかる。
以上より、同一のアンテナ素子に対して同一特性のICチップを搭載しても、インターポーザのインピーダンス調製パターン6の形状を違えることにより異なる周波数に適合したICタグを製造可能なことがわかる。
図8のICタグ1C,1Dに使用したインターポーザ4Dは、チップに接続している回路と、それを短絡している整合回路との間隔および接続位置等の点で、インターポーザ4Cと相違している。上記の違いがICタグの特性には大きな影響を与えている。
非接触ICタグの平面アンテナ素子を示す平面図である。 本発明で使用するインターポーザの一例を示す図である。 1波長ループアンテナにインターポーザを装着した状態図である。 アンテナ入力インピーダンスの周波数特性を示す図である。 アンテナ入力インピーダンスの周波数特性を示す図である。 ICタグのアンテナ利得を示す図である。 同リターンロスを示す図である。 半波長ダイポールアンテナにインターポーザを装着した状態図である。 ICタグのアンテナ利得を示す図である。 同リターンロスを示す図である。
符号の説明
1 ICタグ
1a,1b アンテナラベル
2,3 アンテナパターン、平面アンテナ素子
4 ラベル状インターポーザ
4a,4b 接続端部
5 ICチップ
6 インピーダンス調製パターン
7a,7b 線路
8 異方導電性接着剤
10 ラベル基材
20 ラベル基材

Claims (6)

  1. ベースフィルムに形成された同一形状、同一特性の平面アンテナ素子の給電部端子間に、異なる特性の非接触タグ用ICチップとインピーダンス調製パターンからなるインターポーザを装着して、UHF帯またはマイクロ波帯の所定周波数内で通信できる、2種以上の非接触ICタグを得る製造方法において、インピーダンス調整パターンとして、前記ICチップを接続する回路とその回路端間を短絡する回路からなるものを用いることを特徴とする非接触ICタグの製造方法。
  2. ベースフィルムに形成された同一形状、同一特性の平面アンテナ素子の給電部端子間に、同一特性の非接触タグ用ICチップと異なるインピーダンス調製パターンからなるインターポーザを装着して、UHF帯またはマイクロ波帯の所定周波数内で通信できる、2種以上の非接触ICタグを得る製造方法において、インピーダンス調整パターンとして、前記ICチップを接続する回路とその回路端間を短絡する回路からなるものを用いることを特徴とする非接触ICタグの製造方法。
  3. 平面アンテナ素子が1波長ループアンテナであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接触ICタグの製造方法。
  4. 平面アンテナ素子が半波長ダイポールアンテナであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接触ICタグの製造方法。
  5. 所定周波数が952MHz〜955MHzであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接触ICタグの製造方法。
  6. 製造された非接触ICタグのアンテナ利得のピークが、前記所定周波数内にあることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接触ICタグの製造方法。
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