JP2006183795A - シールリング付転がり軸受 - Google Patents

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大浦  行雄
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Abstract

【課題】 シールリング付転がり軸受の回転方向に拘らず、内部空間内に封入されるグリースの漏出防止を十分に図れる構造を実現する。
【解決手段】 外輪の端部内周面に係止されたシールリング27aの内径側内側面の円周方向複数個所に、内輪の端部外周面に形成されたシール溝の外側面に向けて突出した凸部39、39を形成する。これら各凸部39、39の形状は略台形とし、円周方向両側に存在する傾斜側面40a、40bを、径方向外方に向かう程互いに近づく方向に傾斜させる。運転時には、上記シールリング27aの内径側内側面と上記シール溝とで囲まれた空間内に流れ込んだグリースが、これら内径側内側面とシール溝の外側面との相対回転により生じるポンピング作用により、径方向外方に送り出される。この結果、上記空間内のグリースが上記内部空間内に還流され、グリースの漏出防止を図れる。
【選択図】 図3

Description

この発明に係るシールリング付転がり軸受は、自動車用の空気調和装置を構成するコンプレッサに組み込まれる電磁クラッチやDLプーリ、或は、アイドラプーリ等のプーリユニット、更にはベルト式無段変速機に組み込みまれて使用される。
例えば、自動車用空気調和装置に組み込まれる蒸気圧縮式冷凍機に組み込んで冷媒を圧縮するコンプレッサとして、従来から種々の構造のものが知られている。例えば特許文献1には、回転軸の回転運動を斜板によりピストンの往復運動に変換し、このピストンにより冷媒の圧縮を行なう斜板式のコンプレッサが記載されている。図12は、上記特許文献1に記載された斜板式のコンプレッサを示している。尚、この図12に示した構造は、従来から知られている斜板式のコンプレッサのうち、斜板の傾斜角度を変える事により容量を調節自在とした可変容量型の斜板式コンプレッサである。
コンプレッサ1は、回転軸2と共に斜板3が回転する事により、複数のピストン4をそれぞれシリンダ5内で往復移動させる。この様なピストン4の往復移動に伴って、吸入ポート6に通じる低圧室7内の冷媒蒸気がこのシリンダ5内に吸い込まれる。次いで、この冷媒蒸気がこのシリンダ5内で圧縮されてから高圧室8に送り出される。又、冷房負荷に応じて、圧力調整弁9により上記斜板3が存在するクランク室10と低圧室7との圧力を調整し、この斜板3の傾斜角度を変化させる事により、上記コンプレッサ1の容量を変化させる。
上述の様に構成するコンプレッサ1の回転軸2は、自動車の走行用エンジンにより回転駆動する。この為に、図示の例の場合は、このコンプレッサ1を構成するケーシング11の外側面(図12の左側面)中央に設けた支持筒部12の周囲に従動プーリ13を、複列玉軸受14により回転自在に支持している。この従動プーリ13は、断面コ字形で全体を円環状に構成しており、上記ケーシング11の外側面に固定したソレノイド15を、上記従動プーリ13の内部空間に配置している。
一方、上記回転軸2の端部で上記支持筒部12から突出した部分には取付ブラケット16を固定しており、この取付ブラケット16の周囲に磁性材製の環状板17を、板ばね18を介して支持している。この環状板17は、上記ソレノイド15への非通電時には、上記板ばね18の弾力により、図12に示す様に上記従動プーリ13から離隔している。これに対して、上記ソレノイド15への通電時には、上記環状板17がこの従動プーリ13に向け吸着されて、この従動プーリ13から上記回転軸2への回転力の伝達を自在とする。
即ち、上記ソレノイド15と上記環状板17と上記板ばね18とにより、上記従動プーリ13と上記回転軸2とを係脱する為の電磁クラッチ19を構成している。上記走行用エンジンのクランクシャフトの端部に固定した駆動プーリと上記従動プーリ13との間には、図示しない無端ベルトを掛け渡している。そして、上記電磁クラッチ19により上記従動プーリ13と上記回転軸2とを係合させた状態で、上記無端ベルトの循環に基づき、この回転軸2を回転駆動する。この様に、電磁クラッチ19によりこの回転軸2への動力の断接を行なう事で、上記コンプレッサ1を、冷房の要否に応じて、駆動若しくは停止させる事ができる。
尚、自動車用空気調和装置を構成する蒸気圧縮式冷凍機のコンプレッサとして、上述した可変容量型のコンプレッサ以外にも、斜板の傾斜角度が変えられず、冷媒の吐出容量が固定のものもある。又、スクロール型のコンプレッサを使用する事も、一部で研究されている。更には、球面継手を介してピストンを往復移動させる旧来のコンプレッサに関しても、未だ一部で実施されている。何れの構造のコンプレッサを使用する場合でも、自動車用空気調和装置を構成するコンプレッサは、走行用エンジンのクランクシャフトの端部に固定した駆動プーリと、コンプレッサ側に設けた従動プーリとの間に掛け渡した無端ベルトにより回転駆動する。そして、この従動プーリを転がり軸受により回転自在に支持している。
上述の様に従動プーリを支持する転がり軸受は、図13に示す様に、内輪20と外輪21と複数個の転動体22とを備える。このうちの内輪20は、前記支持筒部12の様な固定の部分に外嵌固定され、使用時にも回転しない。又、この内輪20の外周面には内輪軌道23を形成している。又、上記外輪21は、外周面に従動プーリ13(図12参照)を外嵌し、使用時にはこの従動プーリ13と共に回転する。又、この外輪21の内周面には外輪軌道24を形成している。そして、上記内輪軌道23と外輪軌道24との間に、保持器25に保持された上記各転動体22を転動自在に設けている。
尚、上記図13に示す、従動プーリを支持する為の転がり軸受は、前述の図12に示した電磁クラッチ19に組み込まれる複列玉軸受14でも良いし、単列の玉軸受であっても良い。但し、単列の玉軸受とする場合、従動プーリから作用するモーメント荷重を支承する為、3点或は4点接触型とする等の配慮を行なう。何れにしても、上記内輪20の外周面と上記外輪21の内周面との間に存在し上記各転動体22を設置した内部空間26内にグリースを封入して、上記各転動体22の転動面と上記内輪軌道23及び外輪軌道24との間を潤滑している。
上述の様に内部空間26内に封入したグリースの漏出を防止する為、この内部空間26の軸方向(図1、2、5、7、12、13の左右方向)両端開口部にシールリング27を、それぞれ設けている。これら各シールリング27は、円輪状に形成されており、外周縁部を、上記外輪21の軸方向両端部内周面に形成した係止溝28に係止している。又、これら各シールリング27の内周縁部には、シールリップ29a、29bを形成し、このうちの軸方向内側(軸方向に関して内とは、転がり軸受の中央に向かう方向を言い、外とは、転がり軸受の端部に向かう方向を言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)に突出する様に形成されたシールリップ29aの内周面を、上記内輪20の外周面に形成した肩部30に近接対向させている。又、上記シールリング27の内周縁に形成されたシールリップ29bを、上記内輪20の両端部外周面で上記肩部30より軸方向外側に形成したシール溝31の一部に摺接させている。
この様にシールリング27により上記内部空間26の両端開口部を塞ぐ事で、この内部空間26内に封入したグリースが漏出する事を防止すると共に、外部に浮遊する塵芥等の異物がこの内部空間26内に侵入する事を防止している。即ち、上記シールリング27の内周縁部に形成したシールリップ29a、29bのうち、軸方向内側に突出したシールリップ29aを上記肩部30と近接対向させる事により、上記内部空間26内に封入したグリースが漏出する事を防止している。又、上記シールリップ29bを上記シール溝31の一部に摺接させる事により、異物が上記内部空間26内に侵入する事を防止している。
又、上記図13に示した転がり軸受の場合、上記シールリング27を構成するシールリップ29aの断面形状を略三角形とする事により、上記内部空間26内に封入したグリースを循環させている。即ち、転がり軸受の運転時には、上記各転動体22を保持する保持器25が、これら各転動体22の転動面とこれら各転動体22を保持するポケット32の内面との間に存在する隙間により、径方向に振動する。この保持器25の径方向の動きによりポンピング作用が生じて、上記内部空間26内に封入されたグリースの一部が、この保持器25の内周面と上記内輪20の外周面との間に搾り出される。そして、このグリースが、軸方向外方に押し出され、上記シールリップ29aの外周面を構成する傾斜面33上に移動する。
上記シールリング27は、上記外輪21に固定され、この外輪21と共に回転する。この為、この傾斜面33上に存在するグリースに遠心力が作用し、このグリースが、この傾斜面33及び上記シールリング27の内側面に沿って、径方向外方に移動する。更にこのグリースは、このシールリング27の径方向外寄り部分を軸方向内方に折り曲げる事により形成した折り曲げ部34の内周面に沿って、上記外輪21の内周面に移動する。そして、この外輪21の内周面に形成した外輪軌道24と各転動体22の転動面との間に取り込まれ、これら転動面と、内輪、外輪両軌道23、24との間を潤滑する。
近年、自動車用空気調和装置を構成する蒸気圧縮式冷凍機の小型軽量化の要求が高い。この為、この蒸気圧縮式冷凍機を構成するコンプレッサに就いても小型化する必要がある。そして、このコンプレッサの小型化に伴う出力低下を、高速運転する事により補う必要がある。又、自動車の静粛性向上の為にエンジンルームの密閉化が進んでおり、このエンジンルーム内が高温となる。この様に、コンプレッサの運転速度の高速化とエンジンルーム内の高温化とにより、このコンプレッサに動力を伝達する為の従動プーリを支持する転がり軸受内に封入したグリースが、軟化し易くなる。又、高速運転と高温化とに対応してこの転がり軸受の耐久性を確保する為に、この転がり軸受内に封入するグリースの量を増加させる事も行なわれている。更に、コンプレッサの運転速度の高速化に伴い、上記従動プーリ及びこの従動プーリを外嵌する外輪の回転速度も速くなる。この外輪には、グリースの漏出を防止する為のシールリングを係止している為、この外輪が高速回転する事によりこのシールリングが振動する。この結果、転がり軸受内に封入したグリースが漏れ易くなる。この様な状況下で使用される転がり軸受として、上述の図13に示した従来構造では、シールリングによるグリースの漏出防止を十分に図れない。
具体的に説明すると、上記図13に示した従来構造の場合、シールリング27の内周縁部に設けた2つのシールリップ29a、29bにより、グリースの漏出を防止している。但し、グリースの一部が軸方向内方に突出する非接触式のシールリップ29aの内周面と内輪20の肩部30との間からシール溝31側に流れ込んだ場合には、このグリースが更に外部に漏出する事を、このシール溝31の一部に摺接する接触式の上記シールリップ29bでは十分に防止できない。即ち、このシールリップ29bは、前述した様に、主として外部から異物が進入する事を防止する為に設けたものである。この為、内部から漏出するグリースに対しては、十分なシール効果を期待できない。より具体的に説明すると、上記シールリップ29aと上記肩部30との間から漏出したグリースは、再度内部空間26内に戻る事がなく、上記シールリング27の内径側内側面と、上記シール溝31とで囲まれた空間35内に溜まっていく。この結果、この空間35内に溜まったグリースの一部が上記シールリップ29bと上記シール溝31との摺接部を押し広げ、この摺接部から漏出する可能性がある。
この様な事情に鑑みて、特許文献2に記載された構造では、グリースを還流させる事により、特許文献3に記載された構造では、グリース溜りを設ける事により、それぞれグリースの漏出防止を図っている。即ち、上記特許文献2に記載された構造の場合には、シールリングの内側面のうち、シール溝と対向する部分よりも外径側部分に、円周方向に関して傾斜させた複数の凸部を形成している。そして、この凸部の傾斜方向を、回転方向との関係で規制する事により、ポンピング作用を生じさせて、内部空間内に封入したグリースを還流し易くしている。又、上記特許文献3に記載された構造の場合には、シールリングの内側面のうち、シール溝と対向する部分よりも外径側部分に複数の切り欠きを形成し、これら各切り欠き部分でグリースを保持して、グリース溜りとしての機能を発揮させている。何れの構造の場合も、グリースの漏出防止の向上を図れるが、前述した様な厳しい条件で使用される場合には、十分にグリースの漏出防止を図れない可能性がある。
即ち、上記特許文献2に記載された構造の場合には、凸部の傾斜方向を回転方向との関係で規制している為、一方向の回転にしか対応できない。又、前述の図13に記載された構造と同様に、シール溝とシールリングとで囲まれる空間内に流れ込んだグリースは、内部空間内に還流される事なく、漏出する可能性がある。又、特許文献3に記載された構造の場合にも、シール溝とシールリングとで囲まれた空間内に流れ込んだグリースが内部空間内に還流される事がない為、やはり、グリースの漏出防止を十分には図れない。
特開2003−278774号公報 特開2002−139056号公報 特開平9−229080号公報
本発明のシールリング付転がり軸受は、上述の様な事情に鑑み、シールリング付転がり軸受の回転方向に拘らず、内部空間内に封入されるグリースの漏出防止を十分に図れる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のシールリング付転がり軸受は、前述の図13に示した従来構造と同様に、内輪と、外輪と、複数個の転動体と、シールリングとを備える。
このうちの内輪は、外周面に内輪軌道を有する
又、上記外輪は、内周面に外輪軌道を有する
又、上記各転動体は、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられている。 又、上記シールリングは、全体を円輪状に形成され、外周縁部を上記外輪の端部内周面に形成した係止溝に係止すると共に、内径側内側面を上記内輪の端部外周面に形成したシール溝の外側面に対向させている。そして、上記内輪の外周面と上記外輪の内周面との間に存在し上記各転動体を設置した内部空間の端部開口を塞いでいる。
特に、本発明のシールリング付転がり軸受に於いては、上記シールリングの内径側内側面とこのシール溝の外側面とのうちの一方の側面の円周方向複数個所に、この一方の側面から他方の側面に向けて突出した凸部を形成している。そして、これら各凸部を、円周方向両側に存在する面同士が、径方向外方に向かう程互いに近づく様に形成している。
上述の様に構成する本発明のシールリング付転がり軸受の場合には、シールリングの内径側内側面とシール溝の外側面とのうちの一方の側面に形成された各凸部の存在により、これらシールリングとシール溝とが相対回転した場合にポンピング作用が生じる。この為、内部空間に封入したグリースがこれらシール溝とシールリングとで囲まれる空間内に流れ込んでも、この流れ込んだグリースをこの内部空間内に還流させる事ができる。又、上記各凸部を、円周方向両側に存在する面が径方向外方に向かう程互いに近づく様に形成している為、回転方向に拘らず、上記空間内のグリースを上記内部空間内に還流させる事ができる。この様に作用する本発明の場合、この空間内にグリースが溜まる事がなく、上記シールリング付転がり軸受の外部にグリースが漏出する事を、有効に防止できる。そして、この様にグリースの漏出を有効に防止できれば、上記内部空間内のグリースの量を確保すると共に、グリースを軸受の潤滑に有効に利用できる為、シールリング付転がり軸受の耐久性の向上を図る事ができる。
本発明を実施する為に好ましくは、請求項2に記載した様に、シールリングの内周縁部に設けたシールリップを内輪の端部外周面に摺接させる。
この様に構成すれば、グリースの漏出をより確実に防止できると共に、外部から転がり軸受の内部空間内に異物が入る事を防止できる。
又、より好ましくは、請求項3に記載した様に、本発明のシールリング付転がり軸受を、電磁クラッチにより、プーリに伝達される動力をコンプレッサに接続自在とした電磁クラッチ付コンプレッサに組み込み、このプーリを回転自在に支持する転がり軸受として使用する。
この様に構成すれば、高速回転、高温度で使用される場合にも、優れたグリース漏出防止効果を得られる。この結果、コンプレッサの高回転化をより一層図れ、このコンプレッサの小型軽量化に、より貢献できる。
図1〜3は、本発明の実施例1を示している。本実施例の場合、本発明を複列玉軸受14aに適用している。この複列玉軸受14aは、内輪20と、外輪21と、複数個の転動体22、22と、1対のシールリング27a、27aとを備える。このうちの内輪20は、外周面に複列の内輪軌道23、23を形成している。又、上記外輪21は、内周面に複列の外輪軌道24、24を形成している。又、上記各転動体(玉)22、22は、保持器25、25にそれぞれ保持された状態で、上記内輪軌道23、23と外輪軌道24、24との間に転動自在に設けられている。そして、各列の転動体22、22に互いに逆方向の接触角を付与し、背面組み合わせ型の、上記複列玉軸受14aを構成している。
又、上記両シールリング27a、27aは、上記内輪20の外周面と上記外輪21の内周面との間に存在して上記各転動体22、22を設置した、内部空間26の両端部開口を塞ぐものである。即ち、上記両シールリング27a、27aは、金属製の芯金42の周囲にゴム等の弾性材43をモールド成形して成る。そして、全体を円輪状に形成し、外周縁部を上記外輪21の両端部内周面に形成した係止溝28、28にそれぞれ係止すると共に、内径側内側面を、上記内輪20の両端部外周面に形成したシール溝31、31の外側面38にそれぞれ対向させている。
又、上記両シールリング27a、27aの内周縁部に設けたシールリップ36を、上記内輪20の両端部外周面に、それぞれ摺接させている。即ち、これら両シールリング27a、27aの内周縁部に、上記シールリップ36を軸方向外方に向けて突出させている。そして、このシールリップ36の先端縁を、上記シール溝31、31の軸方向外側に存在し、径方向外方に向かう程軸方向外方に向かう方向に傾斜した内輪側傾斜面37に、全周に亙り摺接させている。この様に、上記両シールリング27a、27aにより、上記内部空間26の両端開口を塞いでいる。
特に、本実施例の場合には、上記両シールリング27a、27aの内径側内側面に、上記シール溝31、31の外側面38に向けて突出した複数の凸部39、39を、円周方向等間隔位置に形成している。これら各凸部39、39は、図3に斜格子で示す様に、それぞれ、径方向外方の辺の長さが径方向内方の辺の長さよりも短い、略台形に形成されている。従って、これら各凸部39、39の円周方向両側に存在する傾斜側面40a、40bは、径方向外方に向かう程互いに近づく方向に傾斜している。
上述の様に構成される本実施例の場合には、上記両シールリング27a、27aの内径側内側面に形成した凸部39、39の存在により、これら両シールリング27a、27aと上記シール溝31、31とが相対回転した場合に、ポンピング作用が生じる。この為、上記内部空間26内に封入されたグリースの一部が、これら各シール溝31、31と上記両シールリング27a、27aの内径側内側面とで囲まれた空間35、35内に流れ込んでも、この流れ込んだグリースを上記内部空間26内に還流させる事ができる。
具体的に説明すると、例えば、本実施例の複列玉軸受14aを、前述の図12に示した電磁クラッチ付コンプレッサの従動プーリを支持する転がり軸受として組み込んだ場合、従動プーリの回転により上記外輪21が回転する。これに伴い、前記内輪軌道23、23と前記外輪軌道24、24との間に設けられた前記各転動体22、22が、前記各保持器25、25と共に回転する。この際、これら各保持器25、25が、これら各転動体22、22の転動面とこれら各転動体22、22を保持するポケット32との間に存在する隙間分、径方向に振動する。これら各保持器25、25の径方向の振動によるポンピング作用によって、上記内部空間26内に封入されたグリースの一部が、上記内輪20の肩部30、30とこれら各保持器25、25の内周面との間に搾り出される。そして、この搾り出されたグリースの一部が、図2に矢印イで示す様に、シールリング27aの内径側内側面とシール溝31とで囲まれた空間35内に流れ込む。
上記空間35内に流れ込んだグリースの一部は、上記両シールリング27a、27aの内径側内側面で、円周方向に隣り合う前記各凸部39、39同士の間部分に存在する凹部41、41内に入り込む。上記外輪21の回転に伴い、この外輪21に係止された上記両シールリング27a、27aも、図3の矢印αで示す方向に回転する。従って、上記各凹部41、41内に入り込んだグリースは、上記各凸部39、39の傾斜側面40a、40bのうち、回転方向前方(図3の左方)の傾斜側面40aに、上記両シールリング27a、27aの回転速度との差分の速度Sで衝突する。この速度Sは、図3(B)に示す様に、この傾斜側面40aと平行な速度成分Hを有する為、上記グリースは、この傾斜側面40aに沿って、径方向外方に送り出される。又、上記空間35内に流れ込んだグリースのうち、上記凹部41、41内に入り込まず、上記各凸部39、39と上記外側面38との間に流れ込んだグリースも、漸次これら各凸部39、39にこすり取られて、上記凹部41、41内に取り込まれる。そして、上記傾斜側面40aに沿って径方向外方に送り出される。
上述の様に作用する結果、上記空間35内に流れ込んだグリースは、径方向外方に送り出され、上記内部空間26内に還流される。言い換えれば、本実施例の場合には、上記両シールリング27a、27aの内径側側面に形成した上記各凸部39、39同士の間に存在する上記各凹部41、41がグリース溜めの役割をし、これら各凸部39、39がこのグリースを吸い上げるポンプの役割をする。尚、上記外輪21が、上述した場合と逆方向に回転した場合には、上記各凹部41、41内に入り込んだグリースが、上記各凸部39、39の傾斜側面40a、40bのうちの傾斜側面40bに沿って、径方向外方に送り出される。
この様に本実施例の場合には、各凸部39、39の形状を略台形とし、円周方向両側に存在する面を、径方向外方に向かう程互いに近づく方向に傾斜した傾斜側面40a、40bとしている為、上記外輪21の回転方向に拘らず上記空間35内に流れ込んだグリースを、上記内部空間26内に還流させる事ができる。この結果、この空間35内にグリースが溜まる事がなく、上記複列玉軸受14aの外部にグリースが漏出する事を、有効に防止できる。そして、この様にグリースの漏出を有効に防止できれば、上記内部空間26内のグリースの量を確保すると共に、グリースを軸受の潤滑に有効に利用できる為、上記複列玉軸受14aの耐久性の向上を図る事ができる。
又、上述の様に構成され作用する本実施例の複列玉軸受14aは、前述の図12に示した様な電磁クラッチにより、プーリに伝達される動力をコンプレッサに接続自在とした電磁クラッチ付コンプレッサに組み込み、このプーリを回転自在に支持する転がり軸受として使用する場合に適する。即ち、上記電磁クラッチ付コンプレッサは、近年の小型軽量化の要求に伴い、高速回転、高温度で使用される場合が多い為、この電磁クラッチ付コンプレッサに組み込まれる転がり軸受は、グリースが外部に漏出し易い。この為、上記プーリを支持する転がり軸受として本実施例の複列玉軸受14aを使用すれば、優れたグリース漏出防止効果を得られる。この結果、コンプレッサの高回転化をより一層図れ、このコンプレッサの小型軽量化により貢献できる。その他の構造及び作用は、前述の図13に示した従来構造と同様である為、詳しい説明は省略する。
尚、上述した実施例1の構造の場合、シールリング27a、27aの内径側内側面に凸部39、39を形成しているが、これら各凸部39、39は、これら両シールリング27a、27aの内径側内側面と対向するシール溝31、31の外側面38側に形成しても良い。この様に構成した場合、この外側面38に形成した各凸部39、39と上記両シールリング27a、27aの内径側内側面との相対回転により、これら各凸部39、39とこれら両シールリング27a、27aの内径側内側面との間に存在するグリースにせん断力が作用する。そして、このせん断力によりこのグリースの一部が、上記両シールリング27a、27aと同方向に回転する(連れ回る)。この結果、このグリースの一部が、上記外側面38に形成した上記各凸部39、39と相対回転し、これら各凸部39、39の傾斜側面40a(又は40b)に沿って径方向外方に送り出される。
又、上述した実施例1の構造は、上記外輪21が静止輪で前記内輪20が回転輪の場合にも、適用可能である。即ち、シールリング27a、27aの内径側内側面に凸部39、39を形成した場合、上記内輪20の回転により、この内輪20に形成されたシール溝31、31の外側面38と上記各凸部39、39とが相対回転する。この結果、上記内輪20と共に回転するグリースの一部が、これら各凸部39、39の傾斜側面40a(又は40b)に沿って径方向外方に送り出される。一方、上記シール溝31、31の外側面38側に凸部39、39を形成した場合、これら各凸部39、39とシールリング27a、27aの内径側内側面との相対回転により、これら各凸部39、39と内径側内側面との間に存在するグリースにせん断力が作用する。この結果、グリースの一部が上記各凸部39、39と相対回転し、これら各凸部39、39の傾斜側面40a(又は40b)に沿って径方向外方に送り出される。この様に本実施例の場合には、上記両シールリング27a、27aの内径側内側面と上記シール溝31、31の外側面38との何れか一方に、円周方向両側に傾斜側面40a、40bを有する凸部39、39を形成していれば、外輪回転であっても内輪回転であっても良い。
又、上記各凸部39、39の形状は、上述した形状以外にも、図4(A)〜(D)に示す様な形状も採用可能である。このうちの図4(A)は、上述した実施例1の構造と同様に、各凸部39、39の形状を略台形とし、円周方向に隣り合う凸部39、39同士の距離を短くしたものを示している。又、図4(B)は、各凸部39a、39aの形状を略三角形としたものを示している。何れの構造の場合も、円周方向両側に存在する面を傾斜側面40a、40bとし、これら傾斜側面40a、40b同士を径方向外方に向かう程互いに近づく方向に傾斜させている。一方、図4(C)(D)には、円周方向両側に存在する面を曲面とし、これら両曲面同士を径方向外方に向かう程互いに近づく方向に湾曲させている。このうちの図4(C)は、各凸部39b、39bを、両曲面の径方向外端縁同士を直線部で繋いだ形状としている。又、図4(D)は、両曲面同士を互いに連続させ、各凸部39c、39cを半円状に形成している。これら図4(C)(D)の様に、各凸部39b、39cの円周方向両側に存在する面を曲面とした場合でも、上記図4(A)(B)の様に、各凸部39、39aの円周方向両側に存在する面を傾斜側面40a、40bとした場合と同様に作用して、グリースを径方向外方に送り出す事ができる。
図5〜6は、本発明の実施例2を示している。本実施例の場合には、外輪21の両端部内周面にそれぞれ係止された1対のシールリング27bの内周縁部に、複数(本実施例の場合は2個)のシールリップ36a、36bを形成している。そして、このうちの軸方向内方に突出したシールリップ36aを、シール溝31の外側面38に摺接させている。又、軸方向外側に存在するシールリップ36bは、軸方向外方に向かう程径方向内方に傾斜させ、内輪20の端部外周面で上記シール溝31よりも軸方向外側部分に近接対向させている。尚、本実施例の場合、この様に、1対のシールリング27bの内周縁部のうち、軸方向内側部分にも上記シールリップ36aを形成している。この為、図6に斜格子で示す様に、これら両シールリング27bの内径側内側面の円周方向複数個所に形成した凸部39d、39dの径方向の幅を、上述した実施例1の構造と比べて小さくしている。
上述の様に構成する本実施例の場合には、上記内輪20の外周面と外輪21の内周面との間に存在し各転動体22を設置した内部空間26から押し出され、上記両シールリング27bの内径側内側面と上記外側面38との間に存在する空間35a内に流れ込んだグリースは、先ず、上記シールリップ36aとこの外側面38との摺接部に堰き止められる。そして、上記シールリング27bの内径側内側面に形成された上記凸部39d、39dと上記外側面38との相対回転に基づくポンピング作用により、上記空間35a内に溜まったグリースが径方向外方に送り出され、上記内部空間26内に還流される。この為、上記シールリップ36aの摺接部からグリースを漏れにくくして、上記内部空間26内に封入されたグリースの漏出防止を図れる。尚、軸方向外側に存在するシールリップ36bは、外部から異物が侵入する事を防止する。その他の構造及び作用は、上述の実施例1と同様である。
次に、本発明の効果を確認する為に、本発明者が行なった実験に就いて説明する。この実験では、シールリングの内径側内側面に種々の形状の凸部を円周方向等間隔に16箇所形成し(又は形成しないで)、それぞれのシールリングを組み込んだ転がり軸受のグリースの洩れ率に就いて調べた。各種シールリングを組み込む転がり軸受としては、前述の図1に示した様な複列玉軸受を使用した。又、この複列玉軸受の仕様は、内径を35mm、外径を52mm、幅を12mm、玉数を20個×2列とし、接触角が15゜の背面組み合わせ型とした。
又、各種シールリングの形状は、次の(1)〜(6)の6種類とした。
(1)前述の図1〜3に示した実施例1のシールリング27a。
(2)前述の図13に示した従来構造のシールリング27。
(3)図7に示す様に、全体として上記実施例1のシールリング27aと同様の形状を有し、内径側内側面に凸部を形成していないシールリング27c。
(4)同じく、図8に示す様に、内径側内側面に形成する凸部39e、39eの形状を、円周方向両側に存在する面の方向を径方向としたシールリング27d。
(5)同じく、図9に示す様に、内径側内側面に形成する凸部39f、39fの形状を、円周方向両側に存在する面同士を互いに平行とすると共に、この方向を、径方向外方に向かう程回転方向と逆に向かう方向に傾斜させたシールリング27e。
(6)同じく、図10に示す様に、内径側内側面に形成する凸部39g、39gの形状を、円周方向両側に存在する面同士を互いに平行とすると共に、この方向を、径方向外方に向かう程回転方向と同方向に向かう方向に傾斜させたシールリング27f。
尚、上記図8〜10に示す各凸部39e〜39gは、前述の実施例1、2を示す図3、6と同様に、斜格子で示している。
この様な(1)〜(6)の構造を有する各シールリング27、27a、27c〜fを、上述した仕様を有する複列玉軸受に組み込んで、次の条件で運転し、運転前後のこの複列玉軸受の重量を測定する事により、それぞれのグリースの洩れ率を算出した。即ち、運転前の複列玉軸受の重量をW1 (g)、運転後の複列玉軸受の重量をW2 (g)、グリース初期封入量をm(g)とした場合に、グリースの洩れ率(%)を、{(W1 −W2 )/m}×100なる式で算出した。尚、運転は、複列玉軸受の外輪にプーリを外嵌し、このプーリにベルトを掛け渡して駆動する、ベルトプーリ駆動とした。従って、本実験は、外輪回転で行なった。又、各構造に就いて、それぞれ2回ずつ実験を行なった。
内輪温度 185℃
ラジアル荷重 2000N
回転速度 9500min-1
運転時間 1時間
グリース初期封入量 0.75g
図11に、上述の実験結果を示す。この図11から明らかな様に、本発明の構造を有する(1)の場合には、グリースの洩れ率を他の構造よりも小さくできる事が分かった。これに対して、(2)の従来構造(図13)の場合には、空間35内に流れ込んだグリースが内部空間26内に還流されない為、多量のグリースが漏出した。又、(3)の構造(図7)の場合には、空間35内に流れ込んだグリースが内部空間26内に還流されないばかりか、この空間35内にグリースが流れ込み易く、上記(2)の構造よりも多量のグリースが漏出した。又、(4)の構造(図8)の場合にも、空間35内に流れ込んだグリースが内部空間26(図1、2参照)内に還流されず、又、この空間35内にグリースが流れ込み易い為、上記(3)の構造とほぼ同等の量のグリースが漏出した。
一方、(5)の構造(図9)の場合には、シールリング27eの内径側内側面とシール溝31の外側面38(図1、2参照)との相対回転により、グリースが凸部39f、39fの傾斜側面40cに沿って径方向外方に送り出される。この為、本発明と同様に、グリースの洩れ率が小さかった。これに対して、(6)の構造(図10)の場合には、シールリング27fの内径側内側面に形成した凸部39g、39gの傾斜側面40dの傾斜方向が、上記(5)の構造と逆方向である。従って、このシールリング27fの内径側内側面とシール溝31の外側面38(図1、2参照)との相対回転により、グリースが上記凸部39g、39gの傾斜側面40dに沿って径方向内方に送り出される為、却ってグリースの漏出量が増えた。
上述の(5)(6)の構造から、凸部39f、39gの傾斜側面40c、40dの傾斜方向が一方である場合には、転がり軸受の回転方向が一方向の場合のみ効果があり、この回転方向が逆方向の場合には、グリースの洩れ率が増大する事が分かった。これに対して、本発明の構造を示す上記(1)の構造の場合、凸部39、39の傾斜側面40a、40bは互いに逆方向としており、傾斜方向を径方向外方に向かう程互いに近づく方向としている。この為、転がり軸受の回転方向に拘らず、グリースがどちらか一方の傾斜側面40a(40b)に沿って径方向外方に送り出される。この結果、上記転がり軸受の回転方向がどちらであっても、グリースの洩れ率を低減できる事が分かった。
本発明のシールリング付転がり軸受は、電磁クラッチ付コンプレッサを構成する電磁クラッチ以外にも、DLプーリ、或は、アイドラプーリ等の各種プーリユニット、更には、ベルト式無段変速機に組み込む転がり軸受としても、好ましく使用できる。又、本発明が適用可能な転がり軸受は、複列玉軸受以外にも、単列の玉軸受、更には、ころ軸受や円すいころ軸受も含まれる。要は、グリース潤滑を行なう転がり軸受で、内部空間の端部開口をシールリングで塞ぐ構造であれば、本発明が適用可能である。
本発明の実施例1を示す半部断面図。 図1のX部拡大図。 (A)は、シールリングの内径側内側面の一部を拡大して示す、図2のY矢視図、(B)は、凸部のみを取り出し、傾斜側面に沿ってグリースが流れる様子を示す模式図。 シールリングの内径側内側面に形成する凸部の形状の4例を示す、部分斜視図。 本発明の実施例2を示す、図1のX部に相当する図。 シールリングの内径側内側面の一部を拡大して示す、図5のZ矢視図。 本発明の効果を確認する為に用意した比較例の第1例の構造を示す、図1のX部に相当する。 同じく比較例の第2例の構造を示す、図3(A)と同様の図。 同じく比較例の第3例の構造を示す、図3(A)と同様の図。 同じく比較例の第4例の構造を示す、図3(A)と同様の図。 本発明の効果を確認する為に行なった実験の結果を示すグラフ。 本発明のシールリング付転がり軸受を組み込む電磁クラッチ付コンプレッサの1例を示す断面図。 シールリング付転がり軸受の従来構造の1例を示す、図1のX部に相当する図。
符号の説明
1 コンプレッサ
2 回転軸
3 斜板
4 ピストン
5 シリンダ
6 吸入ポート
7 低圧室
8 高圧室
9 圧力調整弁
10 クランク室
11 ケーシング
12 支持筒部
13 従動プーリ
14、14a 複列玉軸受
15 ソレノイド
16 取付ブラケット
17 環状板
18 板ばね
19 電磁クラッチ
20 内輪
21 外輪
22 転動体
23 内輪軌道
24 外輪軌道
25 保持器
26 内部空間
27、27a〜27f シールリング
28 係止溝
29a、29b シールリップ
30 肩部
31 シール溝
32 ポケット
33 傾斜面
34 折り曲げ部
35、35a 空間
36、36a、36b シールリップ
37 内輪側傾斜面
38 外側面
39、39a〜39g 凸部
40a、40b、40c、40d 傾斜側面
41 凹部
42 芯金
43 弾性材

Claims (3)

  1. 外周面に内輪軌道を有する内輪と、内周面に外輪軌道を有する外輪と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、全体を円輪状に形成され、外周縁部を上記外輪の端部内周面に形成した係止溝に係止すると共に、内径側内側面を上記内輪の端部外周面に形成したシール溝の外側面に対向させる事により、この内輪の外周面と上記外輪の内周面との間に存在し上記各転動体を設置した内部空間の端部開口を塞ぐシールリングとを備えたシールリング付転がり軸受に於いて、このシールリングの内径側内側面と上記シール溝の外側面とのうちの一方の側面の円周方向複数個所に、この一方の側面から他方の側面に向けて突出した凸部を形成しており、これら各凸部は、円周方向両側に存在する面同士が、径方向外方に向かう程互いに近づく様に形成されている事を特徴とするシールリング付転がり軸受。
  2. シールリングの内周縁部に設けたシールリップを内輪の端部外周面に摺接させた、請求項1に記載したシールリング付転がり軸受。
  3. 電磁クラッチにより、プーリに伝達される動力をコンプレッサに接続自在とした電磁クラッチ付コンプレッサに組み込まれ、上記プーリを回転自在に支持する転がり軸受として使用する、請求項1〜2の何れか1項に記載したシールリング付転がり軸受。
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