JP2004340258A - ニードル軸受用の保持器及びニードル軸受 - Google Patents

ニードル軸受用の保持器及びニードル軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】潤滑性を高め磨耗をより減少させることができるニードル軸受用の保持器及びニードル軸受を提供する。
【解決手段】スラストニードル軸受16Bの保持器16hは、自己潤滑性のある樹脂素材から形成されているので、保持器16hが鋼製の軌道面に接触した場合でも、軌道面の磨耗が抑制され、引きずりトルクが小さくなり、軽量化を図ると共に高回転に対応でき、更には異音の減少を抑制することができる。又、浅溝16hgを介して、内径側から保持器16hの中央へと潤滑油が供給されやすくなっているので、潤滑性は更に向上している。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーエアコンのコンプレッサ等に用いられると好適なニードル軸受用の保持器及びニードル軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的にカーエアコンのコンプレッサは、エンジンの動力をべルトを介して伝えることにより駆動されており、その場合コンプレッサの吐出量はエンジンの回転数に比例するため、寒冷時など車内冷却が不要の時に大きな動力損失を招いたり、逆に真夏の炎天下など急冷が必要な時に、エンジンの回転数が低いと十分な冷却が出来ない等の欠点があった。
【0003】
このような問題点を解消するために、コンプレッサの斜板の角度を変えることによってピストンのストロークを制御し、コンプレッサの容量を可変にする可変容量式のコンプレッサが既に量産化されている(特許文献1参照)。かかるコンプレッサは、内部の圧力によって斜板の角度が変化するものであるため、微妙な温度制御が難しいということがあるが、近年、このような微妙な温度コントロールを要求される用途においては、電磁クラッチが廃止されたコンプレッサも開発されている。
【特許文献1】
特開2002−250347号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように電磁クラッチが装備されていないコンプレッサにおいては、常時コンプレッサが回転駆動されているため、車両の寿命までの駆動軸の総回転数が増大し、より磨耗に対して厳しい条件下におかれるという問題がある。これに対し、従来技術では、例えば鋼板をプレスし或いは溶接することで形成した保持器が用いられており、軌道面との接触による磨耗の対策が必要となる。また、軽負荷時の引きずりトルクをなるべく減少させ、燃費の向上を図る必要もある。更に、駆動軸が常時回転するため、例えば軽負荷時などに鋼板保持器で発生しやすい異音をどのように対策するかという問題もある。尚、以下の特許文献2には、樹脂保持器の記載があるが、かかる樹脂保持器を用いたのみでは、磨耗の問題を回避できない。
【特許文献2】
特開平8−166014号公報
【0005】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、潤滑性を高め磨耗をより減少させることができるニードル軸受用の保持器及びニードル軸受を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明のニードル軸受用の保持器は、カーエアコンのコンプレッサに用いるニードル軸受用の保持器において、自己潤滑性のある樹脂素材から形成されていることを特徴とする。
【0007】
第2の本発明のニードル軸受用の保持器は、カーエアコンのコンプレッサに用いるニードル軸受用の保持器において、少なくとも軸線方向の一方の面に、ころを収容するポケット部に連通するように内径側から外径側へ向かって延在する溝が設けられていることを特徴とする。
【0008】
【作用】
第1の本発明のニードル軸受用の保持器は、カーエアコンのコンプレッサに用いるニードル軸受用の保持器において、自己潤滑性のある樹脂素材から形成されているので、保持器が鋼製の軌道面に接触した場合でも、軌道面の磨耗が抑制され、引きずりトルクが小さくなり、軽量化を図ると共に高回転に対応でき、更には異音の減少を抑制することができる。尚、自己潤滑性のある樹脂素材としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などがあるが、潤滑剤を含浸した樹脂素材でも良い。
【0009】
第2の本発明のニードル軸受用の保持器は、カーエアコンのコンプレッサに用いるニードル軸受用の保持器において、少なくとも軸線方向の一方の面に、ころを収容するポケット部に連通するように内径側から外径側へ向かって延在する溝が設けられているので、内径側から外径側へと潤滑剤が円滑的に供給され、それにより前記ころの磨耗を抑制することができる。尚、前記溝は、内径側から外径側へ向かって延在していれば足り、必ずしも内径側から外径側に貫通している必要はない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかるニードル軸受が組み込まれたカーエアコンのコンプレッサの断面図であり、図2は、図1の構成をII方向に見た図である。
【0011】
図1において、コンプレッサ1を構成するハウジング6は、中央の短円筒状の本体7をヘッドケース8と斜板ケース9とで軸線方向(図1の左右方向)両側から挟持し、更に複数本の結合ボルト(図示せず)により結合されて一体となっている。ヘッドケース8の内側には、低圧室10、10と高圧室11とが設けられている。尚、高圧室11内は勿論、低圧室10、10内も正圧である。又、本体7とヘッドケース8との間には平板状の隔壁板12が挟持されている。図1で複数に分割されている如く表されている低圧室10、10は互いに連通しており、ヘッドケース8の外面に設けられた単一の吸入ポート13(図2)に連通している。又、高圧室11は、ヘッドケース8に設けられた吐出ポート(図示せず)に通じている。吸入ポート13がエバポレータ(不図示)の出口に、不図示の吐出ポートをコンデンサ(不図示)の入口に、それぞれ連通させている。
【0012】
ハウジング6内にはシャフト14を、本体7と斜板ケース9とに掛け渡す状態で、回転自在に支持している。より具体的には、シャフト14の両端部を1対のラジアルニードル軸受15A、15Bにより、本体7と斜板ケース9とに対して回転自在に支持すると共に、1対のスラストニードル軸受16A、16Bにより、このシャフト14に加わるスラスト荷重を支承自在としている。
【0013】
本実施の形態にかかるスラストニードル軸受16Aは、複数のころ16aと、これを軸線方向(図1で左右方向)に挟持する軌道輪16b、16cと、ころ16aを保持する保持器16dとを有している。更に、本実施の形態にかかるスラストニードル軸受16Bは、複数のころ16eと、これを軸線方向(図1で左右方向)に挟持する軌道輪16f、16gと、ころ16eを保持する保持器16hとを有している。
【0014】
本実施の形態にかかるラジアルニードル軸受15Aは、複数のころ15aと、外輪(軌道輪)15bと、ころ15aを保持する保持器15cとを有している。更に、本実施の形態にかかるラジアルニードル軸受15Bは、複数のころ15dと、外輪(軌道輪)15eと、ころ15dを保持する保持器15fとを有している。
【0015】
スラストニードル軸受16Aは、本体7の一部と上記シャフト14の一端部(図1の右端側)に形成した段部17との間に、皿ばね18を介して設けている。又、スラストニードル軸受16Bは、シャフト14の中間部外周面に外嵌固定した円板部19と斜板ケース9との間に配置している。ハウジング6を構成する本体7の内側でシャフト14の周囲部分には、複数(例えば図示の例では、円周方向等間隔に6個)のシリンダ孔20、20を形成している。この様に本体7に形成した、複数のシリンダ孔20、20の内側には、それぞれピストン21、21の先半部(図1の右半部)に設けた摺動部22、22を、軸方向の変位自在に嵌装している。
【0016】
ここでは、シリンダ孔20、20の底面とピストン21、21の先端面(図1の右端面)との間に設けられた空間を、圧縮室23とする。又、斜板ケース9の内側に存在する空間は、斜板室24とする。シャフト14の中間部外周面でこの斜板室24内に位置する部分おいて、斜板25を、シャフト14に対して所定の傾斜角度を持たせて固定し、この斜板25がシャフト14と共に回転する様にしている。斜板25の円周方向複数個所と、各ピストン21、21とは、それぞれ1対ずつのスライディングシュー26、26により連結されている。この為、これら各スライディングシュー26、26の内側面(互いに対向する面)は平坦面として、同じく平坦面である斜板25の両側面外径寄り部分に摺接するようになっている。又、これら各スライディングシュー26、26の外側面(相手スライディングシュー26と反対側面)は球状凸面としている。更に、その内側面を斜板25の両側面に当接させた状態で、これら両スライディングシュー26、26の外側面を単一球面上に位置させている。一方、各ピストン21、21の基端部(前記隔壁板12から遠い側の端部で、図1の左端部)には、スライディングシュー26、26及び斜板25と共に、駆動力伝達機構を構成する連結部27、27を、各ピストン21、21と一体に形成している。そして、これら各連結部27、27に、一対のスライディングシュー26、26を保持する為の保持部28、28を形成している。又、これら各保持部28、28には、各スライディングシュー26、26の外側面と密に摺接する球状凹面を、互いに対向させて形成している。
【0017】
又、本体7の一部内周面で、各連結部27、27の外端部に整合する部分には、各ピストン21、21毎にそれぞれ1対ずつのガイド面(図示せず)を、円周方向に離隔して形成している。各連結部27、27の外端部は、このガイド面に案内されて、ピストン21、21の軸方向(図1の左右方向)の変位のみ自在である。従って、各ピストン21、21も、各シリンダ孔20、20内に、斜板25の回転に伴う各ピストン21、21の中心軸回りの回転を防止されて、軸方向の変位のみ自在(回転不能)に嵌装されている。この結果、各連結部27、27は、シャフト14の回転による斜板25の揺動変位に伴って各ピストン21、21を軸方向に押し引きし、各摺動部22、22をシリンダ孔20、20内で軸方向に往復移動させる。
【0018】
一方、低圧室10及び高圧室11と各シリンダ孔20、20とを仕切るべく、本体7とヘッドケース8との突き合わせ部に挟持している隔壁板12には、低圧室10と各シリンダ孔20、20とを連通させる吸入孔29、29と、高圧室11と各シリンダ孔20、20とを連通させる吐出孔30、30とを、それぞれ軸線方向に貫通する状態で形成している。従って、各吸入孔29、29及び各吐出孔30、30の一端(図1の左端)でシリンダ孔20、20側の開口は、何れも各ピストン21、21の先端面と対向する。又、各シリンダ孔20、20内で、各吸入孔29、29の一端と対向する部分には、低圧室10から各シリンダ孔20、20に向けてのみ冷媒ガスを流す、リード弁式の吸入弁31、31を設けている。又、高圧室11内で、各吐出孔30、30の他端(図1の右端)開口と対向する部分には、各シリンダ孔20、20から高圧室11に向けてのみ冷媒ガスを流す、リード弁式の吐出弁32を設けている。この吐出弁32には、各吐出孔30、30から離れる方向への変位を制限する、ストッパ33を付設している。
【0019】
上述の様に構成するコンプレッサ1のシャフト14は、車両のエンジン(不図示)により無端ベルト42を介して回転駆動される。この為に、図示の例の場合は、ハウジング6を構成する斜板ケース9の外側面(図1の左側面)中央に設けた支持筒部34の周囲に従動プーリ35を、複列ラジアル玉軸受36により、回転自在に支持している。この従動プーリ35は、断面コ字形で全体を円環状に構成しており、斜板ケース9の外側面に固定したソレノイド37を、従動プーリ35の内部空間に配置している。一方、シャフト14の端部で支持筒部34から突出した部分には取付ブラケット38を固定しており、この取付ブラケット38の周囲に磁性材製の環状板39を、板ばね40を介して支持している。この環状板39はソレノイド37への非通電時には、板ばね40の弾力により、図に示す様に従動プーリ35から離隔しているが、ソレノイド37への通電時にはこの従動プーリ35に向け吸着されて、この従動プーリ35からシャフト14への回転力の伝達を自在とする。即ち、ソレノイド37と環状板39と板ばね40とにより、従動プーリ35とシャフト14とを係脱する為の電磁クラッチ41を構成している。又、車両のエンジンのクランクシャフト(不図示)の端部に固定した駆動プーリと従動プーリ35との間には、無端ベルト42を掛け渡している。
【0020】
図3(a)は、スラストニードル軸受16Bの保持器16hの正面図であり、図3(b)は、図3(a)の構成をIIIB−IIIB線で切断して矢印方向に見た図である。図3において、ニードル軸受16Bの保持器16hは、ポリテトラフルオロエチレンから形成されており、周方向に並んだころ16eを収容するポケット部16hpを有している。又、保持器16hは、その軸線方向両面において、内径側からポケット部16hpに至る浅溝16hgを、図3(a)で90度位相で設けている。
【0021】
本実施の形態にかかるカーエアコンのコンプレッサの動作について説明する。車室内の冷房或は除湿を行なう為、カーエアコンを作動させ場合には、電磁クラッチ41を動作させて従動プーリ35とシャフト14とを係合させ、それにより無端ベルト42を介して、車両のエンジンの動力をシャフト14に伝達し、これを回転駆動する。この結果、斜板25が回転して、複数のピストン21、21を構成する摺動部22、22をそれぞれシリンダ孔20、20内で往復移動させる。そして、この様な摺動部22、22の往復移動に伴って、吸入ポート13から吸引された冷媒ガスが、低圧室10、10内から各吸入孔29、29を通じて圧縮室23内に吸い込まれる。この冷媒ガスは、これら各圧縮室23内で圧縮されてから、吐出孔30、30を通じて高圧室11に送り出され、吐出ポートより吐出される。その後、高温・高圧の冷媒ガスはコンデンサで冷却され液冷媒となった後、急激に膨張させられ、低温・低圧の霧状冷媒となってエバポレータに流れ、ここで車室内に供給される空気を冷却し、その後冷媒ガスとなってコンプレッサに吸入される。
【0022】
本実施の形態によれば、スラストニードル軸受16Bの保持器16hは、自己潤滑性のある樹脂素材から形成されているので、保持器が鋼製の軌道面に接触した場合でも、軌道面の磨耗が抑制され、引きずりトルクが小さくなり、軽量化を図ると共に高回転に対応でき、更には異音の減少を抑制することができる。又、浅溝16hgを介して、内径側から保持器16hの中央へと潤滑油が供給されやすくなっているので、潤滑性は更に向上している。尚、スラストニードル軸受16A及びラジアルニードル軸受16A、16Bの保持器も同様に自己潤滑性のある樹脂素材から形成すると好ましい。
【0023】
図4は、本実施の形態の変形例にかかる保持器の一部正面図である。図4に示す保持器16h’は、図3に示す保持器と異なり、各ポケット部16hpを通過して内径側から外径側へと延在する細溝16hg’が設けられている点が異なる。かかる細溝16hg’により、内径側から外径側へと潤滑油が円滑に供給されるようになり、ころ16e(図3)の潤滑を効率的に行うことができる。尚、本変形例においては、保持器16hは必ずしも自己潤滑性のある樹脂素材から形成されている必要はない。
【0024】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その発明の範囲内で変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、内径側から外径側へ向かう溝の、本数、形状(直線、螺旋)、断面積(深さ、幅)等は、ニードル軸受の仕様に応じて適宜設計することができる。
【0025】
【発明の効果】
第1の本発明のニードル軸受用の保持器は、カーエアコンのコンプレッサに用いるニードル軸受用の保持器において、自己潤滑性のある樹脂素材から形成されているので、保持器が鋼製の軌道面に接触した場合でも、軌道面の磨耗が抑制され、引きずりトルクが小さくなり、軽量化を図ると共に高回転に対応でき、更には異音の減少を抑制することができる。
【0026】
第2の本発明のニードル軸受用の保持器は、カーエアコンのコンプレッサに用いるニードル軸受用の保持器において、少なくとも軸線方向の一方の面に、ころを収容するポケット部に連通するように内径側から外径側へ向かって延在する溝が設けられているので、内径側から外径側へと潤滑剤が円滑的に供給され、それにより前記ころの磨耗を抑制することができる。尚、前記溝は、内径側から外径側へ向かって延在していれば足り、必ずしも内径側から外径側に貫通している必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかるニードル軸受が組み込まれたカーエアコンのコンプレッサの断面図である。
【図2】図1の構成をII方向に見た図である。
【図3】図3(a)は、スラストニードル軸受16Bの保持器16hの正面図であり、図3(b)は、図3(a)の構成をIIIB−IIIB線で切断して矢印方向に見た図である。
【図4】本実施の形態の変形例にかかる保持器の一部正面図である。
【符号の説明】
1 カーエアコンのコンプレッサ
6 ハウジング
14 シャフト
15A,15B ラジアルニードル軸受
16A,16B スラストニードル軸受

Claims (3)

  1. カーエアコンのコンプレッサに用いるニードル軸受用の保持器において、自己潤滑性のある樹脂素材から形成されていることを特徴とするニードル軸受用の保持器。
  2. カーエアコンのコンプレッサに用いるニードル軸受用の保持器において、少なくとも軸線方向の一方の面に、ころを収容するポケット部に連通するように内径側から外径側へ向かって延在する溝が設けられていることを特徴とするニードル軸受用の保持器。
  3. 請求項1又は2に記載の保持器を有することを特徴とするニードル軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020038523A1 (de) * 2018-08-23 2020-02-27 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Käfig für axiallager sowie klimakompressor mit dem axiallager
CN112431861A (zh) * 2020-11-24 2021-03-02 温州匡乐步网络科技有限公司 一种防止润滑油凝固的中央空调用智能保养装置

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