JP2006172569A - 情報記録媒体、情報記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

情報記録媒体、情報記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】
例えば、各種多様な情報記録装置によって行われるOPC処理において、試し書き領域をより効率的に利用することを可能ならしめる。
【解決手段】
情報記録媒体は、記録用のレーザ光を照射することによって、記録情報を記録可能な記録領域(例えば、データエリア)と、レーザ光の較正用の所定長を有する試し書き情報であってその終了端に光学的に検出可能な目印信号(例えば、RFマーク)が選択的に付加される該試し書き情報を、トラックパスに沿って順番に記録するための試し書き領域(例えば、PCA)と、目印信号が記録されているか否かを示すフラグ情報(201)を記録するための管理情報記録領域(150)とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、追記型光ディスク等の情報記録媒体に情報を記録するための、例えば追記型光ディスクレコーダ等の情報記録装置、このような情報記録装置において実施される最適記録パワーを検出する情報記録方法、並びにコンピュータプログラムの技術分野に関する。
例えば、光ディスク等の情報記録媒体を記録する情報記録再生装置においては、光ディスクの種類、情報記録再生装置の種類及び記録速度等に応じて、OPC(Optimum Power Calibration)処理により、記録レーザパワーのキャリブレーション(較正)が行われ、最適記録パワーが設定される。これにより、光ディスクにおける情報記録面の記録特性のばらつき等に対応している。例えば、光ディスクが装填されて書き込みのコマンドが入力されると、順次段階的に光強度が切り換えられて試し書き用のデータが、専用試し書き領域であるパワーキャリブレーションエリア(以下適宜、「PCA:Power Calibration Area」と称す)に記録され、試し書きの処理、所謂、OPC処理が実行される。その後、このようにして記録された試し書き用のデータが再生され、この再生結果が所定の評価基準により判定されて、最適記録パワーが設定される。
OPC処理の履歴情報を、情報記録媒体の管理情報記録領域に記録する第1の機能を保持する情報記録装置が考案されている。より具体的には、この情報記録装置は、BD−R等の追記型情報記録媒体に対するOPC処理の実行後、PCA内の試し書きデータが記録済みである終了端を含むクラスタ(ECCブロック)の、次のクラスタ内の先頭位置を示したセクタ番号等のアドレス情報を、例えば、RMA(Recording Management Area)やTDMA(Temporary Defect Management Area)等の管理情報記録領域に履歴情報として記録する。従って、次回のOPC処理において、当該情報記録装置が、情報記録媒体の管理情報記録領域に記録された履歴情報を参照することで、PCA内の試し書きデータが未記録状態であるクラスタの先頭セクタを検索すること、即ち、PCA内のどの位置まで試し書きデータが記録済みであるかを識別することが可能である。
しかしながら、第1の機能を保持する情報記録装置によれば、クラスタ単位でOPC処理を行うため、ウォブルやセクタ等のクラスタより小さな単位でOPC処理を行う場合と比較して、PCAを、より効率的に利用することができないという技術的な問題点がある。
加えて、第1の機能を保持する情報記録装置によれば、履歴情報が確実に記録されない場合や、履歴情報を参照しても未記録状態のクラスタの先頭セクタを正確に検索することができない場合がある。それらの場合、情報記録装置は、PCA内のいずれのクラスタが未記録状態であるのかを識別することが不可能となり、その結果、試し書きデータが記録済みのクラスタにおいて、不正確なOPC処理を行ってしまうという技術的な問題点がある。
そこで、PCA内の試し書きデータが記録済みである終了端に目印を記録する第2の機能を保持する情報記録装置も提案されている。より具体的には、この情報記録装置は、OPC処理の実行と共に、設定された最適記録パワーによって、PCA内の試し書きデータが記録済みである終了端に目印となる記録マーク、所謂、RFマークの記録を行う。従って、次回のOPC処理において、当該情報記録装置が、このRFマークを検出することによって、情報記録媒体に記録された履歴情報に依存することなく、PCA内のどの位置まで試し書きデータが記録済みであるかを識別することが可能である。その結果、ウォブルやセクタ等のクラスタより小さな単位でOPC処理を行う場合、このRFマークの検出と組み合わせることによって、PCAを、より効率的に利用することを実現することが可能となる。尚、特許文献1等に、所定間隔毎に、RFマークを記録させる技術も開示されている。
特開2002−123940号公報 特許第3159454号公報 特開2002−352517号公報
しかしながら、上述したRFマークを記録させる技術によれば、前述した第2の機能である、PCA内の試し書きデータが記録済みである終了端に目印となるRFマークを記録する機能は、全ての情報記録装置において、標準機能として具備されていない。このため、仮に、情報記録媒体のPCAにおいて、RFマークが記録されていなければ、前述した第1の機能における履歴情報に基づいて、OPC処理を行わなければならない。
その結果、クラスタより小さい単位でOPC処理を行う機能があるにも関わらず、当該情報記録装置は、その優れた機能を発揮できずに、クラスタ単位でOPC処理を行わなくてはならない。よって、PCAを、必要以上に無駄に消費してしまい、即ち、浪費してしまい、PCAのより効率的な利用を実現することができないという技術的な問題点がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、例えば、各種多様な情報記録装置によって行われるOPC処理において、試し書き領域をより効率的に利用することが可能な情報記録媒体、並びに、該情報記録媒体に対して、より多数回のOPC処理の実行を可能ならしめる情報記録装置及び方法、並びにコンピュータをこのような情報記録装置として機能させるコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
本発明の請求項1に記載の情報記録媒体は上記課題を解決するために、記録用のレーザ光を照射することによって、記録情報をトラックパスに沿って記録可能な記録領域(データエリア)と、前記レーザ光を照射することによって、前記レーザ光の較正用の前記トラックパスに沿って所定長を有する試し書き情報であってその終了端に光学的に検出可能な目印信号(RFマーク)が選択的に付加される該試し書き情報を、前記トラックパスに沿って順番に記録するための試し書き領域(PCA)と、前記目印信号が記録されているか否かを示すフラグ情報を記録するための管理情報記録領域(TDDS)とを備える。
本発明の請求項5に記載の情報記録装置は上記課題を解決するために、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報記録媒体に前記記録情報を記録するため情報記録装置であって、少なくとも前記記録領域に前記レーザ光を照射することによって、少なくとも前記記録情報を前記トラックパスに沿って記録するため記録手段と、前記フラグ情報を前記管理情報記録領域から読み出す読出手段と、前記読み出されたフラグ情報に基づいて、前記目印信号が記録されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果によって、前記目印信号が記録されている場合、前記試し書き領域において、当該目印信号を基準とした開始端から、前記試し書き情報を記録するように前記記録手段を制御する第1制御手段と、前記記録された試し書き情報を再生することにより、前記レーザ光の最適記録パワーを求める最適記録パワー検出手段と、前記試し書き情報が記録される終了端において、前記目印信号を選択的に該試し書き情報に付加して記録するように前記記録手段を制御する第2制御手段と、前記管理情報記録領域における前記フラグ情報を、前記目印信号が記録されている旨に更新する更新手段とを備える。
本発明の請求項8に記載の情報記録方法は上記課題を解決するために、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報記録媒体の少なくとも前記記録領域に前記レーザ光を照射することによって、少なくとも前記記録情報を前記トラックパスに沿って記録するため記録手段を備えた情報記録装置における情報記録方法であって、前記フラグ情報を前記管理情報記録領域から読み出す読出工程と、前記読み出されたフラグ情報に基づいて、前記目印信号が記録されているか否かを判定する判定工程と、前記判定工程の判定結果によって、前記目印信号が記録されている場合、前記試し書き領域において、当該目印信号を基準とした開始端から、前記試し書き情報を記録するように前記記録手段を制御する第1制御工程と、前記記録された試し書き情報を再生することにより、前記レーザ光の最適記録パワーを求める最適記録パワー検出工程と、前記試し書き情報が記録される終了端において、前記目印信号を選択的に該試し書き情報に付加して記録するように前記記録手段を制御する第2制御工程と、前記管理情報記録領域における前記フラグ情報を、前記目印信号が記録されている旨に更新する更新工程とを備える。
本発明の請求項9に記載の情報記録用のコンピュータプログラムは上記課題を解決するために、請求項5に記載の情報記録装置に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記記録手段、前記読出手段、前記判定手段、前記第1制御手段、前記最適記録パワー検出手段、前記第2制御手段、及び、更新手段の少なくとも一部として機能させる。
以下、発明を実施するための最良の形態としての本発明の実施形態に係る情報記録媒体、情報記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラムについて順に説明する。
(情報記録媒体の実施形態)
本発明の情報記録媒体に係る実施形態は、記録用のレーザ光を照射することによって、記録情報をトラックパスに沿って記録可能な記録領域(データエリア)と、前記レーザ光を照射することによって、前記レーザ光の較正用の前記トラックパスに沿って所定長を有する試し書き情報であってその終了端に光学的に検出可能な目印信号(RFマーク)が選択的に付加される該試し書き情報を、前記トラックパスに沿って順番に記録するための試し書き領域(PCA)と、前記目印信号が記録されているか否かを示すフラグ情報を記録するための管理情報記録領域(TDDS)とを備える。
本発明の情報記録媒体に係る実施形態によれば、例えば、データエリア等の記録領域と、該記録領域の例えば内周側及び外周側のうち少なくとも一方に、例えばPCA(Power Calibration Area)等の試し書き領域と、例えば、TDMA(Temporary Defect Management Area)内のTDDS(Temporary Disc Definition Structure)等の管理情報記録領域とを備える。
試し書き領域においては、例えば所定OPCパターン等の試し書き情報が、一方端から他方端に向かうトラックパスに沿って、記録される。この試し書き領域において、光学的に検出可能な、例えばRFマーク等の目印信号が、試し書き情報が記録済みである終了端において記録される。ここに、本願発明に係る「目印信号」とは、所定の大きさのRF信号を光学的に検出することが可能な記録ピットである。この目印信号は、OPC処理の結果、最適記録パワーで記録されてもよいし、所定の大きさのRF信号を得るために、比較的に大きな記録パワーによって記録されてもよい。特に、目印信号は、試し書き情報とは別に(即ち、試し書きの用途とは別に、専ら目印の用途で)、試し書き情報の終了端に隣接して配置されてもよい。或いは、目印信号は、試し書き情報の一部と兼用に(即ち、試し書きの用途と目印の用途との両方で)、試し書き情報の終了端に配置されてもよい。
管理情報記録領域においては、目印信号が、試し書き情報が記録済みである終了端において記録されているか否かを示すフラグ情報が記録される。特に、本実施形態によれば、後述される情報記録装置によって行われるOPC処理に際して、フラグ情報が識別されることによって、情報記録装置が保持するOPC処理に関する機能により適切に対応して、試し書き領域を、必要以上に無駄に消費してしまうことを大幅に抑制することが可能である。
仮に、フラグ情報が識別されない場合、全ての情報記録装置は、一律に、次のOPC処理が行われるクラスタの位置を示したセクタ番号等のアドレス情報を含む履歴情報に基づいて、OPC処理を行わなければならない。特に、クラスタより小さい単位でOPC処理を行う機能がある情報記録装置は、その優れた機能を発揮できずに、クラスタ単位でOPC処理を行わなくてはならない。
これに対して、本実施形態によれば、情報記録装置によって、フラグ情報が識別されることによって、当該情報記録装置が保持するOPC処理に関する機能により適切に対応して、試し書き領域を、必要以上に無駄に消費してしまうことを大幅に抑制することが可能である。
より詳細には、試し書き領域において、試し書き情報が記録済みである終了端に、目印信号を記録する機能は、全ての情報記録装置において、標準機能として具備されていない。従って、目印信号を記録する機能を保持する情報記録装置によって、フラグ情報が識別され、情報記録媒体に目印信号が記録されている場合、この目印信号が記録されている試し書き情報が記録済みである終了端から、少なくともクラスタ単位で、OPC処理を行うことが可能となる。
特に、クラスタより小さい単位でOPC処理を行う機能を保持する情報記録装置は、その優れた機能を発揮し、試し書き領域を、必要以上に無駄に消費してしまうことを大幅に抑制することが可能であり、試し書き領域のより効率的な利用を実現することが可能である。他方、この情報記録装置によって、フラグ情報が識別され、情報記録媒体に目印信号が記録されていない場合、今回に限り、履歴情報に基づいて、クラスタ単位でOPC処理を行う。次に、フラグ情報を、情報記録媒体に目印信号が記録されている旨に更新して、次回のOPC処理においては、例えば、クラスタより小さい単位でOPC処理を行うことが可能となる。
また、目印信号を記録する機能を保持しない情報記録装置によって、フラグ情報が識別され、情報記録媒体に目印信号が記録されていない旨に更新される。よって、次回のOPC処理が、目印信号を記録する機能を保持する情報記録装置によって行われた場合、履歴情報に基づくと共に、例えば、クラスタより小さい単位でOPC処理を行うことが可能となる。
以上より、数千から数万回だけ行われる可能性のあるOPC処理において、情報記録装置が保持するOPC処理に関する機能により適切に対応して、試し書き領域を、必要以上に無駄に消費してしまうことを大幅に抑制することが可能である。その結果、試し書き領域のより効率的な利用を実現することが可能である。
本発明の情報記録媒体に係る実施形態の一の態様は、前記管理情報記録領域においては、前記終了端に関するアドレス情報が、更に記録されている。
この態様によれば、管理情報記録領域においては、終了端に関するアドレス情報が記録されている。ここに、「終了端に関するアドレス情報」の「関する」とは、例えば、終了端を含むクラスタの次にアクセスされるクラスタ内の先頭位置を示したセクタ番号等の所定のアルゴリズムによって一義的に決定される関係を保持する意味である。
以上より、フラグ情報の識別の結果、当該情報記録媒体において、目印信号が記録されていない場合、このアドレス情報に従って、より迅速且つ的確に、OPC処理を行うことが可能となる。
本発明の情報記録媒体に係る実施形態の他の態様は、前記情報記録媒体は、ウォブリングされたトラックを備えると共に、プリフォーマットアドレス情報が記録されており、
前記管理情報記録領域においては、前記所定長が前記プリフォーマットアドレス情報の管理単位で示された試し書き単位情報量が更に記録される。
この態様によれば、管理情報記録領域においては、記録用レーザ光の較正用の試し書き情報のトラックパスに沿った所定長が、プリフォーマットアドレス情報の管理単位で示された試し書き単位情報量が記録される。特に、本実施形態によれば、後述される情報記録装置によって行われるOPC処理に際して、例えば、1セクタより小さい管理単位等の試し書き単位情報量が識別されることによって、情報記録装置が保持するOPC処理に関する機能により適切に対応して、試し書き領域を、必要以上に無駄に消費してしまうことを大幅に抑制することが可能である。
本発明の情報記録媒体に係る実施形態の他の態様は、前記試し書き情報の記録を行う情報記録装置を識別するための識別情報(ドライブID)を記録するための識別情報記録領域を更に備える。
この態様によれば、情報記録装置によって取得される識別情報に基づいて、直近のOPC処理を行った記録装置が、前記情報記録装置と同一又は同種類の情報記録装置であるのか否かを判定することが可能となる。
以上より、フラグ情報に加えて又は代えてこの識別情報が取得されることによって、試し書き領域において、目印信号が、試し書き情報が記録済みである終了端において記録されているか否かを迅速且つ的確に識別することが可能となる。
(情報記録装置の実施形態)
本発明の情報記録装置に係る実施形態は、上述した本発明の情報記録媒体に係る実施形態(但し、その各種態様を含む)に前記記録情報を記録するため情報記録装置であって、少なくとも前記記録領域に前記レーザ光を照射することによって、少なくとも前記記録情報を前記トラックパスに沿って記録するため記録手段と、前記フラグ情報を前記管理情報記録領域から読み出す読出手段と、前記読み出されたフラグ情報に基づいて、前記目印信号が記録されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果によって、前記目印信号が記録されている場合、前記試し書き領域において、当該目印信号を基準とした開始端から、前記試し書き情報を記録するように前記記録手段を制御する第1制御手段と、前記記録された試し書き情報を再生することにより、前記レーザ光の最適記録パワーを求める最適記録パワー検出手段と、前記試し書き情報が記録される終了端において、前記目印信号を選択的に該試し書き情報に付加して記録するように前記記録手段を制御する第2制御手段と、前記管理情報記録領域における前記フラグ情報を、前記目印信号が記録されている旨に更新する更新手段とを備える。
本発明の情報記録装置に係る実施形態によれば、先ず情報記録媒体が装填されると、例えば、光ピックアップ等の読出手段によりシーク動作が行われ、フラグ情報を含む、情報記録媒体の記録及び再生処理に必要な各種管理情報が管理情報記録領域から読み出される。この管理情報に基づいて、例えばホスト装置又はバックエンド等からの指示に応じて、情報記録媒体へのアクセスが行われる。
次に、判定手段の制御下で、読み出されたフラグ情報に基づいて、目印信号が記録されているか否かが判定される。
この判定結果によって、目印信号が記録されている場合、第1制御手段の制御下で、試し書き領域において、当該目印信号を基準とした開始端から、試し書き情報を記録するように記録手段は制御される。より詳細には、ホスト装置等から書き込みのコマンドが入力されると、記録手段が、試し書き領域の目印信号を基準として次にアクセスされる、例えば、クラスタより小さい単位へ移動されると共に、第1制御手段の制御下で、順次段階的に記録レーザパワーが切り換えられて、試し書き情報が、試し書き領域に記録される。そして、OPC処理用に、一段のパワーステップで(即ち、記録レーザパワーが一定で)記録される。
次に、最適記録パワー検出手段の制御下で、試し書き領域において試し書き情報の試し書きの完了後には、最適記録パワー検出手段による制御下で、試し書きされた試し書き情報が再生され、再生された試し書き情報のサンプリングが順次行われて、最適記録パワーが求められる。
次に、第2制御手段の制御下で、例えば、求められた最適記録パワーで、試し書き情報が記録される終了端において、目印信号を選択的に該試し書き情報に付加して記録するように、記録手段が制御される。
一連のOPC処理の最後に、更新手段によって、管理情報記録領域におけるフラグ情報が、目印信号が記録されている旨に更新される。
以上より、数千から数万回だけ行われる可能性のあるOPC処理において、目印信号が記録されている、又は、記録されていない情報記録媒体により適切に対応して、試し書き領域を、必要以上に無駄に消費してしまうことを大幅に抑制することが可能である。その結果、試し書き領域のより効率的な利用を実現することが可能である。
本発明の情報記録装置に係る実施形態の一の態様は、前記情報記録媒体は、ウォブリングされたトラックを備えると共に、プリフォーマットアドレス情報が記録されており、前記第1制御手段は、前記プリフォーマットアドレス情報の管理単位より小さいスロット単位に基づいて、前記試し書き情報を記録するように前記記録手段を制御し、前記最適記録パワー検出手段は、前記スロット単位に基づいて、前記記録された試し書き情報を再生することにより、前記レーザ光の最適記録パワーを求める。
この態様によれば、クラスタ等の、ランドプリピットにより示されたプリフォーマットアドレス情報の管理単位より小さい、例えば、ウォブル等のスロット単位に基づいて、試し書き情報の記録時と再生時とのタイミング合わせが可能となる。よって、限られた試し書き領域において、OPC処理をより多くの回数だけ実行することが可能となる。
その結果、試し書き領域のより効率的な利用を実現することが可能である。
本発明の情報記録装置に係る実施形態の他の態様は、前記情報記録媒体の前記管理情報記録領域においては、前記終了端に関するアドレス情報が、更に記録されており、前記第1制御手段は、前記判定手段の判定結果によって、前記目印信号が記録されていない場合、前記アドレス情報を基準として予め設定された管理単位で、前記試し書き情報を記録するように前記記録手段を制御し、前記更新手段は、前記フラグ情報を、前記目印信号が記録されている旨に更新すると共に、前記アドレス情報を新しく更新する。
この態様によれば、次回のOPC処理においては、終了端に関するアドレス情報に基づくと共に、例えば、クラスタより小さい単位等の予め設定された管理単位で、OPC処理を行うことが可能となる。
その結果、試し書き領域のより効率的な利用を実現することが可能である。
(情報記録方法の実施形態)
本発明の情報記録方法に係る実施形態は、上述した本発明の情報記録媒体に係る実施形態(但し、その各種態様を含む)の少なくとも前記記録領域に前記レーザ光を照射することによって、少なくとも前記記録情報を前記トラックパスに沿って記録するため記録手段を備えた情報記録装置における情報記録方法であって、前記フラグ情報を前記管理情報記録領域から読み出す読出工程と、前記読み出されたフラグ情報に基づいて、前記目印信号が記録されているか否かを判定する判定工程と、前記判定工程の判定結果によって、前記目印信号が記録されている場合、前記試し書き領域において、当該目印信号を基準とした開始端から、前記試し書き情報を記録するように前記記録手段を制御する第1制御工程と、前記記録された試し書き情報を再生することにより、前記レーザ光の最適記録パワーを求める最適記録パワー検出工程と、前記試し書き情報が記録される終了端において、前記目印信号を選択的に該試し書き情報に付加して記録するように前記記録手段を制御する第2制御工程と、前記管理情報記録領域における前記フラグ情報を、前記目印信号が記録されている旨に更新する更新工程とを備える。
本発明の情報記録方法に係る実施形態によれば、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態が有する各種利益を享受することが可能となる。
尚、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態が有する各種態様に対応して、本発明の情報記録方法に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラムの実施形態)
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態は、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記記録手段、前記読出手段、前記判定手段、前記第1制御手段、前記最適記録パワー検出手段、前記第2制御手段、及び、更新手段の少なくとも一部として機能させる。
本発明に係るコンピュータプログラムの実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明の情報記録装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムに係る各実施形態も各種態様を採ることが可能である。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされる。
以上説明したように、本発明の情報記録媒体に係る実施形態は、試し書き領域と、管理情報記録領域とを備える。また本発明の情報記録装置又は方法に係る実施形態は、記録手段と、読出手段と、判定手段と、第1制御手段と、最適記録パワー検出手段と、第2制御手段とを、又は読出工程と、判定工程と、第1制御工程と、最適記録パワー検出工程と、第2制御工程とを備える。従って、数千から数万回だけ行われる可能性のあるOPC処理において、情報記録装置が保持するOPC処理に関する機能により適切に対応して、試し書き領域を、必要以上に無駄に消費してしまうことを大幅に抑制することが可能である。その結果、試し書き領域のより効率的な利用を実現することが可能である。
以下、本発明の実施例を図1から図11を参照して、説明する。以下の実施例は、本発明の情報記録媒体を追記型光ディスクに適用し、本発明の情報記録装置をこの追記型光ディスク用の情報記録再生装置に適用した例である。
(情報記録媒体の実施例)
まず、本発明の実施例の追記型光ディスクの記録構造並びにその光ディスクに記録された情報及びデータについて説明する。図1は、本発明の情報記録媒体の実施例である追記型光ディスクの記録領域の構造を示した記録領域構造の図式的概念図である。尚、図1中の左側が追記型光ディスク100の内周側であり、図1中の右側が光ディスク100の外周側である。
図1に示すように、光ディスク100の記録面上には、その最内周側にPCA(Power Calibration Area)110、が存在し、以下その外周に向けて、リードインエリア101、一時的ディフェクト管理エリア(TDMA:Temporary Defect Management Area)104、スペアエリア109、データエリア102、スペアエリア110、一時的ディフェクト管理エリア(TDMA)105、リードアウトエリア103が配置されている。
PCA110は、後述されるOPC処理、即ち、最適記録パワーの検出、即ち、記録レーザパワーのキャリブレーション(較正)の際に使用される記録領域である。より詳細には、このPCA110内の1回目のOPC処理においては、例えば、クラスタより小さい単位において、矢印(図1中、右方向の矢印を参照)で示された、内周側から外周側に向かって、レーザ光の記録パワーを、順次増大させて試し書き情報が記録される。以下、同様にして、2回目、3回目、……、n回目と内周側に向かって、OPC処理が行われるように構成してもよい。
一時的ディフェクト管理エリア(TDMA)104においては、本発明に係る「管理情報記録領域」の一具体例であるTDDS(Temporary Disc Definition Structure)150(図2参照)が設けられている。
リードインエリア101及びリードアウトエリア103には、夫々、光ディスク100への情報ないしデータの記録・読取を制御及び管理するための制御情報及び管理情報等が記録される。リードインエリア101内には、確定的ディフェクト管理エリア(DMA:Defect Management Area)106が設けられている。リードアウトエリア103内にも、確定的ディフェクト管理エリア(DMA)107が設けられている。尚、光ディスク100が、BD−RE(Blu-ray Disc REwritable)の場合、確定的ディフェクト管理エリア106の内周側近傍には、本発明に係る「識別情報」の一例を構成するドライブID220(図2参照)を記録するためのドライブエリア230が設けられるように構成してもよい。
確定的ディフェクト管理エリア106及び107には、夫々、例えば、ディフェクト管理情報が記録される。
ここで、ディフェクト管理情報について説明する。ディフェクト管理情報は、後述される情報記録再生装置300(図3参照)により行われるディフェクト管理に用いられる情報である。情報記録再生装置300は、光ディスク100に記録データを記録するとき、又は光ディスク100から記録データを再生するときにディフェクト管理を行う。本実施例においてディフェクト管理とは、主に、光ディスク100のデータエリア102上に傷、塵埃又は劣化等のディフェクトが存在するときに、そのディフェクトが存在する場所を避けて記録データを記録すると共に、退避データをスペアエリア109又は110に記録するといったものである。また、データエリア102に記録された記録データを再生するときに、ディフェクトの存在する位置を認識し、ディフェクトの存在する位置に本来記録されるべきであった又は記録されていた記録データを、スペアエリア109又は110から読み取るといった処理もディフェクト管理の一環として行われる。このようなディフェクト管理を行うためには、情報記録再生装置300がデータエリア102内におけるディフェクトの存在位置等を認識する必要がある。ディフェクト管理情報は、主として情報記録再生装置300がディフェクトの存在位置等を認識するために用いられる。
データエリア102には、画像データ、音声データ、コンテンツデータなどといった記録データが記録される。データエリア102は記録データを記録するための主たる領域である。スペアエリア109及び110は、データエリア102内のディフェクトから記録データを退避させるための代替記録領域である。即ち、データエリア102にディフェクトが存在するときに、そのディフェクトが存在する場所に記録すべきであった記録データ又はその場所に記録されていた記録データ(以降、このような記録データを適宜“退避データ”と称する)は、スペアエリア109又は110に代替的に記録される。
一時的ディフェクト管理エリア104及び105には、夫々、ディフェクト管理情報が一時的に記録される。尚、確定的ディフェクト管理エリア106及び107にもディフェクト管理情報が記録されるが、確定的ディフェクト管理エリア106及び107と一時的ディフェクト管理エリア104及び105との相違については、後述する。又、本実施例では、分割されたディフェクト管理情報が該一時的ディフェクト管理エリア104又は105に記録されることとなる。係る記録の態様についても後述する。
次に、図2を参照して、本発明に係る管理情報記録領域の一具体例であるTDDSのデータ構造について詳細に説明する。ここに、図2は、本発明に係る管理情報記録領域の一具体例であるTDDSのデータ構造を示した図式的なデータ構造図である。
図2に示されるように、TDDS150は、TDDSヘッダ151、その他の情報152(153)、NAP(Next Available PCA)アドレス210、NAPアドレス211、OPCコード200、及び、ドライブID220を備えて構成されている。
TDDSヘッダ151は、このTDDS150の位置情報や属性情報が記録されている。
NAPアドレス210は、本願発明に係る「アドレス情報」の一具体例である。より詳細には、NAPアドレス210は、例えば、光ディスク100が、2層型である場合、L0層において、次にOPC処理を行うことができるクラスタ等の記録領域の単位内の先頭位置を示したセクタ番号である。同様にして、NAPアドレス211は、L1層において、次にOPC処理を行うことができるクラスタ等の記録領域の単位内の先頭位置を示したセクタ番号である。
OPCコード200は、本願発明に係る「フラグ情報」の一具体例であるRFマークフラグ201、及び、本願発明に係る「試し書き単位情報量」の一具体例であるOPC長202を備えて構成されている。このOPCコード200は、1バイトのデータ量を保持し、最初のビット位置(図2中の「bit0」)において、RFマークフラグ201が記録され、2から8番目のビット位置(図2中の「bit1」から「bit7」)において、OPC長202の値が記録されている。
RFマークフラグ201の「値」が、「0」の場合、当該光ディスク100に対する直近のOPC処理においては、本願発明に係る「目印信号」の一具体例であるRFマークの記録が行なわれていないことを意味する。他方、RFマークフラグ201の「値」が、「1」の場合、RFマークの記録が行なわれたことを意味する。
OPC長202の「値」は、その「値」のセクタ数以上、且つ、「値+1」のセクタ数未満の大きさの記録領域を単位として、OPC処理が行われたことを意味するように構成してもよい。より具体的には、OPC長202の「値」が「1」であれば、1セクタ以上、且つ、2セクタ未満の大きさの記録領域を単位として、OPC処理が行われたことを意味し、以下、同様にして、OPC長202の「値」が「31」であれば、31セクタ以上、且つ、32セクタ未満の大きさの記録領域を単位として、OPC処理が行われたことを意味する。特に、OPC長202の「値」が「32」であれば、1ECCクラスタの記録領域を単位として、OPC処理が行われたことを意味し、OPC長202の「値」が「33」であれば、2ECCクラスタの記録領域を単位として、OPC処理が行われたことを意味し、OPC長202の「値」が「34」であれば、3ECCクラスタ以上の記録領域を単位として、OPC処理が行われたことを意味するように構成してもよい。尚、OPC長202の「値」が「35」から「127」のフィールドは、予備としてフィールドは空白にしておいてもよい。
ドライブID220は、本願発明に係る「識別番号」の一具体例であり、より詳細には、ドライブ製造メーカコード221、追加情報222、及び、ドライブ固有ID223を備えて構成されている。
ドライブ製造メーカコード221は、直近のOPC処理を行った情報記録装置の製造メーカを識別する識別番号であるようにしてもよい。
追加情報222は、直近のOPC処理を行った情報記録装置の性能や機能等の属性情報であるようにしてもよい。
ドライブ固有ID223は、直近のOPC処理を行った情報記録装置を一意に特定することが可能な製造識別番号であるようにしてもよい。
(情報記録再生装置)
次に、図3を参照して本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置の基本構成について説明する。ここに、図3は、本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置の基本構成を概念的に示すブロック図である。
図3に示すように、本実施例に係る情報記録再生装置300は、スピンドルモータ301、光ピックアップ310、ヘッドアンプ311、RF検出器312、サーボ回路315、LDドライバ320、ウォブル検波器325、LPPデータ検出器326、エンベロープ検波器330、OPCパターン生成器340、タイミング生成器345、データ収集器350、バッファ360、DVDモジュレータ370、データECC生成器380、バッファ385、インタフェース390、CPU(Central Processing Unit)400、及び、メモリ401を備えて構成されている。
スピンドルモータ301は、サーボ回路315等によりスピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク100を回転させるように構成されている。
光ピックアップ310は、光ディスク100への記録又は再生を行うもので、半導体レーザ装置、各種レンズ、アクチュエータ等から構成される。より詳細には、光ピックアップ310は、光ディスク100に対してレーザ光を、再生時には読み取り光として第1のパワーで照射し、記録時には書き込み光として第2のパワーで且つ変調させながら照射する。光ピックアップ310は、サーボ回路315により駆動される図示しないアクチュエータ、スライダ等により光ディスク100の半径方向等に移動できるように構成されている。
ヘッドアンプ311は、光ピックアップ310の出力信号(即ち、レーザ光LBの反射光)を増幅し、該増幅した信号を出力する。具体的には、読取信号たるRF信号がRF検出器312及びエンベロープ検波器330に出力され、プッシュプル信号がウォブル検出器325やLPPデータ検出器326へ出力される。
RF検出器312は、RF信号を検出し、復調等を施すことで、再生データをバッファ385及びインタフェース390経由で外部へ出力可能に構成されている。そして、インタフェース390に接続された外部出力機器(例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の表示デバイス、或いはスピーカ等)において、所定のコンテンツが再生出力されることとなる。
サーボ回路315は、光ピックアップ310の受光結果を処理して得られるトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号等に基づいて、光ピックアップ310の対物レンズを移動し、これによりトラッキング制御及びフォーカス制御等の各種サーボ処理を実行する。また、光ディスク100におけるウォブリングされたグルーブトラックのウォブルから得られるウォブル信号を基準にして、スピンドルモータ301をサーボ制御するように構成されている。
LDドライバ320は、後述のOPC処理時には、後述のOPCパターンの記録及び再生処理により最適記録パワーの決定が行えるように、光ピックアップ310内に設けられた半導体レーザを駆動する。その後、LDドライバ320は、データ記録時には、OPC処理により決定された最適記録パワーで、光ピックアップ310の半導体レーザを駆動するように構成されている。このデータ記録時には、最適記録パワーは、記録データに応じて変調される。
尚、上述したスピンドルモータ301、光ピックアップ310、サーボ回路315及びLDドライバ320等を含めて、本発明に係る「記録手段」の一具体例を構成している。
ウォブル検出器325は、光ピックアップ310内に設けられた反射光ビームを受光する検出器たるヘッドアンプ311からの受光量に応じた出力信号に基づいて、ウォブル信号を示すプッシュプル信号を検出すると共にタイミング生成器345へ出力するように構成されている。
LPPデータ検出器326は、光ピックアップ310内に設けられた反射光ビームを受光する検出器たるヘッドアンプ311からの受光量に応じた出力信号に基づいて、LPP信号を示すプッシュプル信号を検出し、例えば後述の如くプリフォーマットアドレス情報を検出可能に構成されている。そして、当該プリフォーマットアドレス情報をタイミング生成器345へ出力可能に構成されている。
エンベロープ検波器330は、OPC処理におけるOPCパターンの再生時に、CPU400の制御下で、最適記録パワーを決定するために、ヘッドアンプ311からの出力信号たるRF信号のエンベロープ検波のピーク値及びボトム値を検出するように構成されている。係るエンベロープ検波器330は、例えばA/D(Analog/Digital)コンバータ等を含んでいるように構成されてもよい。
OPCパターン発生器340は、記録動作前のOPC処理におけるOPCパターンの記録時に、タイミング生成器345からのタイミング信号に基づいて、OPCパターンを示す信号を、LDドライバ320に対して出力するように構成されている。
タイミング生成器345は、OPC処理におけるOPCパターンの記録時に、LPPデータ検出器326より入力されるプリフォーマットアドレス情報に基づき、該プリフォーマットアドレス情報(例えば、ADIPワード)の管理単位を基準とした絶対位置情報を検出する。それと同時に、ウォブル信号を示すプッシュプル信号の周期に基づいて、プリフォーマットアドレス情報の管理単位より小さいスロット単位(例えば、ウォブル信号の一周期の自然数倍の長さに相当するスロット単位)を基準とした相対位置情報を検出する。よって、タイミング生成器345は、OPC処理における記録開始位置がプリフォーマットアドレス情報の管理単位、即ち、各ADIPワードの境界から開始されるか否かにかかわらず、その記録開始位置を特定することが可能であり、以後、ウォブル検出器325から出力されたウォブル信号を示すプッシュプル信号の周期に基づいて、OPCパターンを書き込むタイミング信号を生成して出力する。他方、タイミング生成器345は、OPC処理におけるOPCパターンの再生時に、記録時と同様にして、その再生開始位置を特定することが可能であり、以後、ウォブル検出器325から出力されたウォブル信号を示すプッシュプル信号の周期に基づいて、再生されたOPCパターンをサンプリングするタイミング信号を生成して出力する。
データ収集器350は、主としてメモリ一般である。例えば、外付RAM等から構成されている。エンベロープ検波器330で検波されたエンベロープがデータ収集器350に格納され、これに基づいて、CPU400における最適記録パワーの検出、即ち、OPC処理が実行される。
バッファ360は、DVDモジュレータ370より変調された記録データを格納し、LDドライバ320に出力可能に構成されている。
DVDモジュレータ370は、記録データに対してDVD変調を施し、バッファ360に出力可能に構成されている。DVD変調として、例えば8/16変調が施されてもよい。
データECC生成器380は、インタフェース390より入力される記録データに対してエラー訂正用の符号を付加する。具体的には、所定のブロック単位(例えば、ECCクラスタ単位)毎にECCコードを付加し、DVDモジュレータ370へ出力する。
バッファ385は、RF検出器312から出力される再生データを格納し、インタフェース390を介して、外部出力機器へ出力する。
インタフェース390は、外部入力機器より記録データ等の入力を受け付け、データECC生成器380へ出力する。また、例えばスピーカやディスプレイ等の外部出力機器に対して、RF検出器312より出力される再生データを出力可能に構成されていてもよい。
CPU400は、最適記録パワーを検出するために、例えば、LDドライバ320、サーボ回路315等の各手段へ指示する、即ちシステムコマンドを出力することで、情報記録再生装置300全体の制御を行う。通常、CPU400が動作するためのソフトウェアは、内部のメモリ内に格納されていてもよい。
メモリ401は、当該情報記録再生装置300の属性を示した情報として、前述したOPC長202に対応する情報としてOPC長202a、及び、同じく前述したドライブID220に対応する情報を格納するように構成してもよい。よって、光ディスク100に記録されるOPCコード200、及び、ドライブID220をより迅速且つ的確に更新することが可能となる。
尚、上述したCPU400、エンベロープ検波器330、OPCパターン発生器340、タイミング生成器345及びLDドライバ320等を含めて、本発明に係る「最適記録パワー検出手段」の一具体例を構成している。また、CPU400によって、本発明に係る「判定手段」、「第1制御手段」及び「第2制御手段」の一具体例を構成している。
尚、図3に示す情報記録再生装置300は、概ね光ピックアップ310、LDドライバ320、バッファ360、DVDモジュレータ370、データECC生成器380、その他の構成要素によりデータの記録が可能な情報記録装置として機能し、また概ね光ピックアップ310、ヘッドアンプ311、RF検出器312、その他の構成要素によりデータの再生が可能な情報再生装置としても機能することはいうまでもない。
次に図4から図6を参照して、本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置による最適記録パワーを検出するOPC処理、即ち記録レーザパワーのキャリブレーションについて説明する。ここに「最適記録パワー」とは、文字通り情報の記録に最も適したレーザパワーを示すことに限らず、記録時においてより適切に情報を記録することできる程度のレーザパワーをも含んだ広い趣旨である。より具体的には、アシンメトリーの影響を最小にし、例えば記録特性の品質を表すジッタ値が最小付近となるような最も優れた再生品質が得られるように記録するための記録レーザパワーである。また、「アシンメトリー(Asymmetry)」とは、光ディスクの量産時に短ピット又は長ピットがその長さ方向の前後に同じ量だけ、少しずつ長く、或いは短くなる現象である。本実施例では、後述される「アシンメトリー値」によってこのアシンメトリーの影響の度合いが定量的に示される。ここに、図4は、本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置における11パワーステップの場合の1回のOPC処理を示した模式的タイミングチャート図である。図5は、本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置における1回のOPC処理におけるパワーステップ毎のアシンメトリー値をプロットしたグラフ図である。ここに、「パワーステップ」とは、OPC処理において、最適記録パワーを検出するために、記録レーザの光強度(パワー)を切り換える段階のことである。図6は、本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置における1回のOPC処理のうち、一つのパワーステップの詳細を示した波形図である。
図4において、グラフ(a)の縦軸は、記録レーザパワーの値を示し、横軸は、パワーステップごとに時分割された時間軸を示す。グラフ(b)は、生成された記録レーザが、例えば2Tパルスの短ピットパルス用と、例えば8Tパルスの長ピットパルス用とに交互に切り換えられて照射される時間区間を示す。グラフ(c)は、例えば11個の異なるレーザパワーのキャリブレーションのために記録レーザが照射されるタイミングを矢印で示す。グラフ(d)の縦軸は、再生RF信号の振幅電圧を示す。グラフ(e)は、再生RF信号の振幅中心電圧を算出するためのサンプリングタイミングを矢印で示す。
本実施例においては、光ディスクのOPCエリアには、図4のグラフ(a)で示されるように、キャリブレーション用の記録レーザが、例えば11個のパワーステップごとに時分割されて、11個の異なるレーザパワーで照射される。この際、各パワーステップにおいて、例えば、2―3変調した信号の最短ピットと最長ピットのテスト信号である例えば2Tパルスの短ピットパルスと、例えば8Tパルスの長ピットパルスとが交互に切換えられて生成された記録レーザが照射され、記録が行われる。ここでは、図3に示したように、一つのパワーステップの前半が、短ピットパルスを記録するための時間に割り当てられ、“短ピット区間”とされる。他方、該一つのパワーステップの後半が、長ピットパルスを記録するための時間に割り当てられ、“長ピット区間”とされる。
図5に示されるように、本実施例では、“アシンメトリー値=0”となるパワーステップに対応するレーザパワーが最適記録パワーとして決定される。尚、図5の縦軸は、このようなアシンメトリー値“e−f”を示し、横軸はパワーステップを示す。矢印は、“e=f”となり、“アシンメトリー値=0”となるパワーステップを示す。
以上のように本実施例における最適記録パワーの検出、即ち、記録レーザパワーのキャリブレーション(較正)は、“アシンメトリー値=0”となるパワーステップに対応する最適記録パワーを求めることとして実施される。特に、OPCパターンの記録時とOPCパターンの再生時とでは、所定の基準によって、両者間のタイミング合わせが可能とされている。
尚、1回のOPC処理におけるパワーステップの数は、11個に限らず、例えば10〜20個程度でもよい。或いは、それ以下でもよいし、それ以上でもよい。また、本実施例では、2Tマークと8Tマークとを用いてOPCパターンを構成しているが、これら以外の3Tマーク、7Tマーク等を用いることも可能である。
次に、図6に示されるように、本実施例では、各パワーステップについて、一つの短ピット区間に複数個(図6では、5個)の2Tマークが2Tパルスによって記録され、一つの長ピット区間に複数個(図6では、2個)の8Tマークが8Tパルスによって記録される。このような短ピット区間と長ピット区間との一対が、即ち、所定パターンを有する複数のOPCピットが、「OPCパターン」とされる。図6に示した如きOPCパターンが、レーザパワーが順次切り替えられつつ、パワーステップの回数だけ(即ち11回)繰り返し記録されることで、1回のOPC処理が完了する。
以上の如き1回のOPC処理によって、図6に示した如き各パワーステップに対するOPCパターンの記録が11パワーステップについて完了すると、その後、これを再生する処理が行われる。具体的には、11パワーステップ分のOPCパターンの記録完了後に、OPCエリアに照射されるレーザが、記録レーザから再生レーザへと切り替えられ(例えば、レーザパワーが記録レーザパワーと比べて顕著に弱い再生レーザパワーへと変えられ)、該再生レーザの照射によって、エンベロープ検波等を含む再生処理が次のように行われる。
OPC処理における再生時には、例えば短ピット区間に形成されたOPCピット(即ち、2Tマーク)に対応する再生RF信号のエンベロープのピーク値とボトム値が図4のグラフ(e)で示されたサンプリングタイミングでサンプリングされ、振幅中心電圧が算出される。グラフ(e)では、この算出された振幅中心電圧の各パワーステップの値が黒丸でプロットされ、それらの値を結んだ補間線が黒線で示されている。同様にして、例えば長ピット区間に形成されたOPCピット(即ち、8Tマーク)に対応する再生RF信号の算出された振幅中心電圧の各パワーステップの値が白丸でプロットされ、それらの値を結んだ補間線が点線で示されている。この2つの補間線の交点が二重丸で示され、この交点に対応するパワーステップのレーザパワーが、最適記録パワーとして決定される。
より詳細には、図6に示すように、短ピット区間に再生される再生RF信号のエンベロープのピーク値を“a”とし、ボトム値を“b”とする。尚、“a”と“b”は、前述のように、サンプリングタイミング時に収集される。この両者の平均値、即ち、算出された振幅中心電圧を“e”とする。即ち“e=(a+b)/2”である。同様にして、長ピット区間に再生される再生RF信号のエンベロープのピーク値を“c”、ボトム値を“d”、そして、算出された振幅中心電圧を“f=(c+d)/2”とする。
本実施例では、アシンメトリーの影響の度合いを“e”と“f”との比較によって判定する。図6においては、振幅中心電圧“e”が“f”より大きく両者は一致していない。即ち、前述した「アシンメトリー値」を“e−f”と定義する。そして、“e=f”となり、“アシンメトリー値=0”となるパワーステップに対応するレーザパワーを最適記録パワーと決定する。
(第1実施例に係る情報記録再生装置よるOPC処理及びRFマークの記録動作)
次に図7を参照して、本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置による、OPC処理及びRFマークの記録動作について説明する。特に、第1実施例に係る情報記録再生装置は、本発明に係る「目印信号」の一具体例であるRFマークを記録する機能、及び、ウォブルやセクタ等のクラスタより小さい単位でOPC処理を行う機能を保持する情報記録再生装置を意味する。ここに、図7は、本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置によるOPC処理及び記録動作の流れを示したフローチャートである。
先ず、図7において、光ディスク100が装填されると、先ず、CPU400の制御下で、光ピックアップ310によりシーク動作が行われ、OPCコード200が取得される。より詳細には、光ディスク100への記録処理において必要な各種管理情報(記録層の数、トラックパスの方向、及び、トラックピッチ等)が取得されると同時に、光ディスク100のメディアタイプの識別が行なわれ、例えばBD−R(Blu-ray Disc Recordable)として識別される(ステップS101)。
続いて、CPU400の制御下で、NAP(Next available PCA)アドレスが、取得される(ステップS102)。より詳細には、例えば、2層型光ディスクの場合、ステップS101において取得された記録層に関する情報に基づいて、OPC処理を行う記録層がL0層であれば、L0層におけるNAPアドレス210が取得される。他方、OPC処理を行う記録層がL1層であれば、L0層におけるNAPアドレス211が取得される。
続いて、CPU400の制御下で、ステップS101において取得されたOPCコード200に含まれるRFマークフラグ201が「1」であるか否かが判定される(ステップS103)。ここで、RFマークフラグ201が「1」である場合(ステップS103:Yes)、更に、CPU400の制御下で、光ディスクから取得したOPC長202の値と、第1実施例に係る情報記録再生装置が保持するOPC長202aの値とが一致するか否かが判定される(ステップS104)。ここで、取得したOPC長202の値と、情報記録再生装置が保持するOPC長202aの値とが一致しない場合(ステップS104:No)、取得したOPC長202の値が、情報記録再生装置が保持するOPC長202aの値になるように、OPCコード200が更新される(ステップS105)。
続いて、更新されたOPCコード200が、TDDS150に記録される(ステップS106)。
他方、取得したOPC長202の値と、情報記録再生装置が保持するOPC長202aの値とが一致する場合(ステップS104:Yes)、ステップS105及びステップS106は省略される。
続いて、ステップS102において取得されたNAPアドレス210を起点として、RFマークが探索される(ステップS107)。より詳細には、取得したOPC長202の値に基づいて、より迅速且つ的確に探索を行えるようにアルゴリズムを設定してもよい。
続いて、探索の結果、RFマークを検出した位置からOPC処理が実行される(ステップS108)。
他方、ステップS103の判定の結果、RFマークフラグ201が「1」でない場合(ステップS103:No)、取得したRFマークフラグ201が、「1」になるように、OPCコード200が更新される(ステップS109)。
続いて、更新されたOPCコード200が、TDDS150に記録される(ステップS110)。
続いて、ステップS102において取得されたNAPアドレス210を含むクラスタを対象としてOPC処理が実行される(ステップS111)。
一連のOPC処理の終了後に、RFマークが、例えば、最適記録パワーによって、PCA110内の、試し書き情報が記録済みである終了端において記録される(ステップS112)。
(本実施例の作用効果の検討)
次に、図8及び図9を参照して、本発明の実施例に係るOPC処理の作用効果について検討する。ここに、図8は、本発明の情報記録装置の第1実施例において、PCA内のOPC処理の一具体例を図式的に示した概念図(図8(a))及び他の具体例を図式的に示した概念図(図8(b))である。ここに、図9は、比較例において、PCA内のOPC処理を図式的に示した概念図である。
一般に、PCA内のどの位置まで試し書き情報が記録されているかは、記録された情報のRF再生信号を検出することにより識別することが可能である。前述したように、PCA内では、OPC処理のために、微弱なパワー(図8中のStep1を参照)から強力なパワー(図8中のStep11を参照)まで、様々な記録レーザパワーによって試し書き情報の記録が行われる。
ここで、図8(a)に示されるように、比較例に係る情報記録再生装置による3回目のOPC処理によって、「A」地点付近において、微弱な記録レーザパワー(Step1)で試し書き情報が記録されていた後に、4回目のOPC処理が行われる場合について考察する。この4回目のOPC処理においては、微弱な記録レーザパワーで試し書き情報が記録されている「A」地点付近の記録領域を未記録状態であると判定してしまう可能性がある。従ってこの「A」地点より外周側に位置すると共に、比較的に強い記録レーザパワーで試し書き情報が記録されている図8(b)に示される「B」地点を、試し書き情報が記録済みである終了端として誤認識してしまう可能性がある。この誤認識の結果、「B」地点より内周側から4回目のOPC処理が行われた場合、「A」地点から「B」地点においては、試し書き情報の二重記録が発生するため、正確なOPC処理を実現することができなくなってしまう。
これに対して、本発明の実施例に係るOPC処理によれば、情報記録装置によって、RFマークがPCA110の試し書き情報が記録済みである終了端において記録されているか否かを示すRFマークフラグ201が識別される。よって、情報記録装置によって、比較例における微弱な記録レーザパワーで記録されていることによる終了端の誤認識を防止する役割を担うRFマークが、記録されているか否かを的確に識別することが可能である。従って、当該情報記録装置が保持するOPC処理に関する機能をより効率的に引き出すことが可能となる。
より詳細には、PCA110において、試し書き情報が記録済みである終了端に、RFマークを記録する機能は、全ての情報記録装置において、標準機能として具備されていない。従って、RFマークを記録する機能を保持する情報記録装置によって、フラグ情報が識別され、情報記録媒体にRFマークが記録されている場合、図8(a)に示されるように、PCA110において、このRFマークが記録されている試し書き情報が記録済みである終了端から、少なくともクラスタ単位で、OPC処理を行うことが可能となる。特に、クラスタより小さい単位でOPC処理を行う機能を保持する情報記録装置は、その優れた機能を発揮し、PCA110を、必要以上に無駄に消費してしまうことを大幅に抑制することが可能であり、PCA110のより効率的な利用を実現することが可能である。他方、この情報記録装置によって、RFマークフラグ201が識別され、情報記録媒体にRFマークが記録されていない場合、今回に限り、履歴情報に基づいて、クラスタ単位でOPC処理を行う。次に、RFマークフラグ201を、情報記録媒体にRFマークが記録されている旨に更新して、次回のOPC処理においては、例えば、クラスタより小さい単位でOPC処理を行うことが可能となる。尚、図8(b)に示されるように、OPC処理の試し書き情報の記録に際して、レーザパワーを高いパワーから低いパワーへと、順番に変えることによって、最初のStep1における試し書きを、RFマークの代わりにしてもよい。
また、RFマークを記録する機能を保持しない情報記録装置によって、RFマークフラグ201が識別され、情報記録媒体にRFマークが記録されていない旨に更新される。よって、次回のOPC処理が、RFマークを記録する機能を保持する情報記録装置によって行われた場合、履歴情報に基づくと共に、例えば、クラスタより小さい単位でOPC処理を行うことが可能となる。
以上より、数千から数万回だけ行われる可能性のあるOPC処理において、情報記録装置が保持するOPC処理に関する機能により適切に対応して、PCA110を、必要以上に無駄に消費してしまうことを大幅に抑制することが可能である。その結果、PCA110のより効率的な利用を実現することが可能である。
(第2実施例に係る情報記録再生装置よるOPC処理及びRFマークの記録動作)
次に図10を参照して、本発明の情報記録装置の第2実施例に係る情報記録再生装置による、OPC処理及びRFマークの記録動作について説明する。第2実施例に係る情報記録再生装置の構成及び基本動作は、第1実施例に係る情報記録再生装置と概ね同様である。特に、第2実施例に係る情報記録再生装置は、本発明に係る「目印信号」の一具体例であるRFマークを記録する機能、及び、クラスタ単位でOPC処理を行う機能を保持する情報記録再生装置を意味する。ここに、図10は、本発明の情報記録装置の第2実施例に係る情報記録再生装置によるOPC処理及びRFマークの記録動作を示したフローチャートである。また、図10において、前述した図7と同様のステップには、同様のステップ番号を付し、それらのステップの説明は省略する。
図10に示されるように、第2実施例に係る情報記録再生装置は、常にクラスタ単位でOPC処理を行う。このため、ステップS107に示された、取得されたNAPアドレス210を起点とした、RFマークの探索、及び、ステップS108に示された、RFマークを検出した位置からのOPC処理の実行は省略される。
言い換えると、ステップS102において取得されたNAPアドレス210を含むクラスタを対象としてOPC処理が常時実行される(ステップS111)。
一連のOPC処理の終了後に、RFマークが、例えば、最適記録パワーによって、PCA110内の、試し書き情報が記録済みである終了端において記録される(ステップS112)。
このように、第2実施例に係る情報記録再生装置によって、RFマークフラグ201が識別され、PCA110において、RFマークが記録されている場合、及び、記録されていない場合、少なくとも今回において、履歴情報に基づいて、クラスタ単位でOPC処理が行われる。次に、RFマークフラグ201を、情報記録媒体にRFマークが記録されている旨に更新して、次回のOPC処理においては、例えば、第1実施例に係る情報記録再生装置によって、クラスタより小さい単位でOPC処理を行うことも可能となる。
以上より、フラグ情報が識別されることによって、第2実施例に係る情報記録再生装置が保持するOPC処理に関する機能により適切に対応して、試し書き領域を、必要以上に無駄に消費してしまうことを大幅に抑制することが可能である。
(第3実施例に係る情報記録再生装置よるOPC処理)
次に図11を参照して、本発明の情報記録装置の第3実施例に係る情報記録再生装置による、OPC処理について説明する。第3実施例に係る情報記録再生装置の構成及び基本動作は、第1実施例に係る情報記録再生装置と概ね同様である。特に、第3実施例に係る情報記録再生装置は、本発明に係る「目印信号」の一具体例であるRFマークを記録する機能を保持せず、少なくともクラスタ単位でOPC処理を行う機能を保持する情報記録再生装置を意味する。ここに、図11は、本発明の情報記録装置の第3実施例に係る情報記録再生装置によるOPC処理を示したフローチャートである。また、図11において、前述した図7と同様のステップには、同様のステップ番号を付し、それらのステップの説明は省略する。
図11に示されるように、第1実施例と同様にして、ステップS101及びステップS102が行われる。
次に、取得したRFマークフラグ201が、「0」になるように、OPCコード200が更新される(ステップS301)。
このように、第3実施例に係る情報記録再生装置によって、RFマークフラグ201が識別され、情報記録媒体にRFマークが記録されていない旨に更新される。よって、次回のOPC処理が、RFマークを記録する機能を保持する情報記録装置によって行われた場合、履歴情報に基づくと共に、例えば、クラスタより小さい単位でOPC処理を行うことが可能となる。
以上より、フラグ情報が識別されることによって、第3実施例に係る情報記録再生装置が保持するOPC処理に関する機能により適切に対応して、試し書き領域を、必要以上に無駄に消費してしまうことを大幅に抑制することが可能である。
本実施例では、情報記録媒体の一具体例として、例えば、CD−R、DVD−R又はBD−R等の大容量記録媒体の追記型光ディスク、及び、情報記録装置の一具体例として、例えば、該追記型光ディスクの情報記録再生装置について説明したが、本発明は、例えば、CD−R/W、DVD−R/W又はBD−RE(Blu-ray Disc REwritable)等の大容量記録媒体の書き換え型光ディスク、及び、該書き換え型光ディスクの情報記録再生装置にも適用可能である。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報記録媒体、情報記録装置及び方法もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明の情報記録媒体の一実施例である追記型光ディスクの記録領域の構造を示した記録領域構造の図式的概念図である。 本発明に係る管理情報記録領域の一具体例であるTDDSのデータ構造を示した図式的なデータ構造図である。 本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置の基本構成を概念的に示すブロック図である。 本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置における11パワーステップの場合の1回のOPC処理を示した模式的タイミングチャート図である。 本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置における1回のOPC処理におけるパワーステップ毎のアシンメトリー値をプロットしたグラフ図である。 本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置における1回のOPC処理のうち、一つのパワーステップの詳細を示した波形図である。 本発明の情報記録装置の第1実施例に係る情報記録再生装置によるOPC処理及びRFマークの記録動作を示したフローチャートである。 本発明の情報記録装置の第1実施例において、PCA内のOPC処理を図式的に示した概念図である。 比較例において、PCA内のOPC処理を図式的に示した概念図である。 本発明の情報記録装置の第2実施例に係る情報記録再生装置によるOPC処理及びRFマークの記録動作を示したフローチャートである。 本発明の情報記録装置の第3実施例に係る情報記録再生装置によるOPC処理を示したフローチャートである。
符号の説明
1…センターホール、10…トラック、11…セクタ、100…光ディスク、101…リードインエリア、102…データエリア、103…リードアウトエリア、150…TDDS、200…OPCコード、201…RFマークフラグ、202…OPC長、210(211)…NAPアドレス、220…ドライブID、300…情報記録再生装置、301…スピンドルモータ、310…光ピックアップ、311…ヘッドアンプ、RF検出器…312、サーボ回路…315、LDドライバ…320、325…ウォブル検波器、326…LPPデータ検出器、330…エンベロープ検波器、340…OPCパターン生成器、345…タイミング生成器、350…データ収集器、360…バッファ、370…DVDモジュレータ、380…データECC生成器、385…バッファ、390…インタフェース、400…CPU、401…メモリ、LB…レーザ光

Claims (9)

  1. 記録用のレーザ光を照射することによって、記録情報をトラックパスに沿って記録可能な記録領域と、
    前記レーザ光を照射することによって、前記レーザ光の較正用の前記トラックパスに沿って所定長を有する試し書き情報であってその終了端に光学的に検出可能な目印信号が選択的に付加される該試し書き情報を、前記トラックパスに沿って順番に記録するための試し書き領域と、
    前記目印信号が記録されているか否かを示すフラグ情報を記録するための管理情報記録領域と
    を備えることを特徴とする情報記録媒体。
  2. 前記管理情報記録領域においては、前記終了端に関するアドレス情報が、更に記録されていることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  3. 前記情報記録媒体は、ウォブリングされたトラックを備えると共に、プリフォーマットアドレス情報が記録されており、
    前記管理情報記録領域においては、前記所定長が前記プリフォーマットアドレス情報の管理単位で示された試し書き単位情報量が更に記録されることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  4. 前記試し書き情報の記録を行う情報記録装置を識別するための識別情報を記録するための識別情報記録領域を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の情報記録媒体に前記記録情報を記録するため情報記録装置であって、
    少なくとも前記記録領域に前記レーザ光を照射することによって、少なくとも前記記録情報を前記トラックパスに沿って記録するため記録手段と、
    前記フラグ情報を前記管理情報記録領域から読み出す読出手段と、
    前記読み出されたフラグ情報に基づいて、前記目印信号が記録されているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果によって、前記目印信号が記録されている場合、前記試し書き領域において、当該目印信号を基準とした開始端から、前記試し書き情報を記録するように前記記録手段を制御する第1制御手段と、
    前記記録された試し書き情報を再生することにより、前記レーザ光の最適記録パワーを求める最適記録パワー検出手段と、
    前記試し書き情報が記録される終了端において、前記目印信号を選択的に該試し書き情報に付加して記録するように前記記録手段を制御する第2制御手段と、
    前記管理情報記録領域における前記フラグ情報を、前記目印信号が記録されている旨に更新する更新手段と
    を備えることを特徴とする情報記録装置。
  6. 前記情報記録媒体は、ウォブリングされたトラックを備えると共に、プリフォーマットアドレス情報が記録されており、
    前記第1制御手段は、前記プリフォーマットアドレス情報の管理単位より小さいスロット単位に基づいて、前記試し書き情報を記録するように前記記録手段を制御し、
    前記最適記録パワー検出手段は、前記スロット単位に基づいて、前記記録された試し書き情報を再生することにより、前記レーザ光の最適記録パワーを求めることを特徴とする請求項5に記載の情報記録装置。
  7. 前記情報記録媒体の前記管理情報記録領域においては、前記終了端に関するアドレス情報が、更に記録されており、
    前記第1制御手段は、前記判定手段の判定結果によって、前記目印信号が記録されていない場合、前記アドレス情報を基準として予め設定された管理単位で、前記試し書き情報を記録するように前記記録手段を制御し、
    前記更新手段は、前記フラグ情報を、前記目印信号が記録されている旨に更新すると共に、前記アドレス情報を新しく更新することを特徴とする請求項5又は6に記載の情報記録装置。
  8. 請求項1から4のいずれか一項に記載の情報記録媒体の少なくとも前記記録領域に前記レーザ光を照射することによって、少なくとも前記記録情報を前記トラックパスに沿って記録するため記録手段を備えた情報記録装置における情報記録方法であって、
    前記フラグ情報を前記管理情報記録領域から読み出す読出工程と、
    前記読み出されたフラグ情報に基づいて、前記目印信号が記録されているか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程の判定結果によって、前記目印信号が記録されている場合、前記試し書き領域において、当該目印信号を基準とした開始端から、前記試し書き情報を記録するように前記記録手段を制御する第1制御工程と、
    前記記録された試し書き情報を再生することにより、前記レーザ光の最適記録パワーを求める最適記録パワー検出工程と、
    前記試し書き情報が記録される終了端において、前記目印信号を選択的に該試し書き情報に付加して記録するように前記記録手段を制御する第2制御工程と、
    前記管理情報記録領域における前記フラグ情報を、前記目印信号が記録されている旨に更新する更新工程と
    を備えることを特徴とする情報記録方法。
  9. 請求項5に記載の情報記録装置に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記記録手段、前記読出手段、前記判定手段、前記第1制御手段、前記最適記録パワー検出手段、前記第2制御手段、及び、更新手段の少なくとも一部として機能させることを特徴とする記録制御用のコンピュータプログラム。
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