JP2006171549A - オーディオデータ送信装置、オーディオデータ受信装置 - Google Patents

オーディオデータ送信装置、オーディオデータ受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ネットワークを介して遣り取りするオーディオデータのデータ量を可能な限り抑えつつ、各種音響効果を付与すること。
【解決手段】 オーディオデータを送信する側のセッション端末10は、予め設定された一連のデータ処理のうち、最もデータ量が少なくなる段階のデータ処理を特定し、特定したデータ処理までを施したオーディオデータを送信する。そして、そのオーディオデータを受信する側のセッション端末10は、送信側で行われなかった残りのデータ処理を施してから放音する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ネットワークを利用した音楽セッションを支援する技術に関する。
ネットワークを利用することによって遠隔にある演奏者同士による音楽セッションを行わせる、「ネットセッション」と呼ばれるサービスが普及してきている。このサービスは、ネットセッションに特化された専用のデバイスである「セッション端末」から、それらセッション端末間でのオーディオデータのやり取りを仲介するサーバ装置へアクセスすることによって提供される。
このセッション端末は、通信機能に加えて、オーディオデータをエンコードし及びデコードする機能を搭載する。そして、ある演奏者が自らのセッション端末に接続した電子楽器を演奏すると、そのオーディオデータが自らのセッション端末からサーバ装置を経由して他の演奏者のセッション端末へほぼリアルタイムに伝送され、伝送先の端末から楽音として放音される。このような処理が相互に行われることにより、音楽セッションが実現する。
特許文献1や2には、オーディオデータをネットワークを介して遣り取りする際におけるエンコード及びデコードを好適化するシステムの開示がある。これらの文献に開示されたシステムでは、複数の圧縮方式でオーディオデータをエンコードする機能をサーバ装置に搭載させる。そして、サーバ装置は、端末からサービスの提供を求められると、その端末がデコード可能な圧縮方式で適宜エンコードしたオーディオデータを送信する。
特開平10−11097号公報 WO99/06991
ところで、セッション端末の多くは、自端末に入力されたオーディオデータに対してリバーブやディレイといったような各種音響効果を付与する機能を搭載している。この機能を適宜利用すれば、各演奏者は音響効果の付与された演奏音を音楽セッションの相手に聴取させることもできる。
しかしながら、オーディオデータに付与される音響効果の内容如何によっては、音楽セッションのリアルタイム性が損なわれしまうという問題がある。
この問題は、以下に示すような理由から発生する。セッション端末のデータ伝送路となるネットワークは、各帯域毎にデータストリームの許容量が決められており、端末は自らが利用する帯域の許容量よりも大きなデータを送信することはできない。一方、各セッション端末によって付与される音響効果の中には、それを付与した後のデータ量が元のオーディオデータよりも増加するものがある。この種の音響効果を付与した後のオーディオデータのデータ量がネットワークの許容量を超える程度まで増加してしまうと、そのオーディオデータがセッションの相手の端末に到達するまでの時間に遅延が生じることになる。
本発明は、このような背景の下に案出されたものであり、ネットワークを介して遣り取りするオーディオデータのデータ量を可能な限り抑えつつも、そのオーディオデータに各種音響効果を付与できるような仕組みを提供することを目的とする。
本発明の好適な態様であるオーディオデータ送信装置は、オーディオデータを順次入力する入力手段と、前記入力手段から順次入力されるオーディオデータに対し、予め設定された一連のデータ処理を施すことにより、データ内容が夫々改変された一連のオーディオデータを取得する効果付与手段と、前記入力されたオーディオデータについて前記効果付与手段が前記各データ処理の各々を施した各段階のうち、データ処理を最後まで施して得られるオーディオデータより少ないデータ量のデータ内容へと改変されていた段階を特定し、前記設定された一連のデータ処理のうち当該特定した段階よりも後に施されることになっていた一又は複数のデータ処理を示す音響効果指示情報を生成する指示情報生成手段と、前記生成された音響効果指示情報と前記特定された段階までの前記効果付与手段の処理結果とを送信する送信手段とを備える。
この態様において、前記指示情報生成手段は、最も少ないデータ量のデータ内容へと改変されていた段階を特定するようにしてもよい。
本発明の別の好適な態様であるオーディオデータ受信装置は、予め設定された一連のデータ処理のうち途中のあるデータ処理までが施されたオーディオデータを受信するオーディオデータ受信手段と、前記一連のデータ処理のうち未だ施されていない残りのデータ処理を示す音響効果指示情報を受信する指示情報受信手段と、前記オーディオデータ受信手段が受信したオーディオデータに対し、前記指示情報受信手段が受信した音響効果指示情報が示す残りのデータ処理を施すことにより、当該受信したオーディオデータのデータ内容を改変する効果付与手段と、前記効果付与手段によってデータ内容が改変されたオーディオデータを楽音として出力する出力手段とを備える。
本発明によると、ネットワークを介して遣り取りするオーディオデータのデータ量を可能な限り抑えつつ、そのオーディオデータに各種音響効果を付与することができる。
(発明の実施の形態)
本願発明の実施形態について説明する。本実施形態にかかるセッションシステムの特徴は、共に音楽セッションを行うセッション端末間で各種音響効果が付与されたオーディオデータを遣り取りする際、オーディオデータの送信側の端末で本来付与されるべき音響効果の一部又は全部を、その受信側の端末に請け負わせることができるようにした点にある。
ここで、以降の説明で用いる主要な用語を定義しておく。「運営者」とは、ネットワークを利用した各種サービスを提供している事業者を意味する。「演奏者」とは、運営者による支援の下、セッション端末の持ち主としてサービスを利用する個人を意味する。
図1は、本実施形態にかかるセッションシステムの全体構成図である。図に示すように、本システムは、複数のセッション端末10と、セッション管理サーバ装置30とから構成される。
図2は、セッション端末10のハードウェア構成を示すブロック図である。図に示すように、この端末10は、オーディオデータ入力部11、オーディオデータ出力部12、通信部13、端末ID記憶部14、音響効果付与部16、エンコード/デコード部17、表示部18、操作部19、及び制御部20を備える。
オーディオデータ入力部11は、電子楽器40から自端末10へオーディオデータを入力する。一方、オーディオデータ出力部12は、自端末10からスピーカ50へオーディオデータを出力する。通信部13は、予め登録されたネットワークアドレスを基にセッション管理サーバ装置30とコネクションを確立し、各種データの送受信を行うようになっている。
端末ID記憶部14は、自端末10を識別する固有の識別情報である端末IDを予め記憶している。
音響効果付与部16は、DSP(digital signal processor)であり、各種演算を実行する演算実行部、演算用の係数を格納する係数レジスタ、及び各種データ処理の手順を記すマイクロプログラムを格納したプログラムメモリなどを内蔵している。この音響効果付与部16は、演奏者が予め設定した一連のデータ処理を自らに供給されたオーディオデータに施すことにより、そのデータ内容を各種音響効果の付与されたそれへと順次改変する。データ処理を施すことによって付与し得る音響効果の種類としては、ディストーション、オーバードライブ、ディレイ、コーラス、リバーブといったものがある。例えば、「ディストーション」→「リバーブ」の順序で音響効果を付与する場合、入力されたオーディオデータに1つ目のデータ処理を施すことで、ディストーションの付与されたオーディオデータへとそのデータ内容を改変した後、2つ目のデータ処理を施すことで、リバーブの付与されたオーディオデータへとそのデータ内容を更に改変する。
冒頭にも示したように、本実施形態は、オーディオデータの送信側の端末10で本来付与されるべき音響効果の一部をその受信側の端末10に請け負わせることができるようにした点に特徴を有している。従って、各セッション端末10の音響効果付与部16は、電子楽器40からセッション端末10へ入力されるオーディオデータにデータ処理を施すだけでなく、音楽セッションの相手となる他のセッション端末10から自端末10へ送信されてくるオーディオデータにも適宜データ処理を施すようになっている。そして、前者のオーディオデータに施すべきデータ処理の内容は自端末10の操作部19の操作内容に応じて設定されるのに対し、後者のオーディオデータに施すべきデータ処理の内容は、オーディオデータの遣り取りに先立って他端末10から送信されてくる音響効果指示情報の内容に応じて設定されるようになっている。この音響効果指示情報の内容については、後の動作説明の項で詳述する。
エンコード/デコード部17は、音響効果付与部16にて音響効果の付与されたオーディオデータが供給されると、そのオーディオデータを圧縮符号化して得た圧縮済みオーディオデータを通信部13へ供給する一方、他端末10から送信されてきた圧縮済みオーディオデータが供給されると、その圧縮済みオーディオデータを復号化して得たオーディオデータを音響効果付与部16へ供給する。
表示部18は、各種情報を表示するディスプレイである。操作部19は、各種情報を入力するタッチパネルである。
制御部20は、上記各部を制御する。この制御部20が行う特徴的な動作については、後にフローチャートを参照しつつ詳述する。
図3は、セッション管理サーバ装置30のハードウェア構成を示すブロック図である。このサーバ装置30は、運営者による管理の下に稼動しており、図に示すように、各種制御を行うCPU31、CPU31にワークエリアを提供するRAM32、IPL(initial program loader)を記憶したROM33の他、ネットワークインターフェース34、コンピュータディスプレイ35、キーボード36、ハードディスク37などを備える。そして、ハードディスク37は、音楽セッション支援プログラム37aを記憶する。
音楽セッション支援プログラム37aは、本実施形態に特有の機能をCPU31に実現させるためのプログラムである。CPU31によってこのプログラムが実行されると、RAM32にはセッション管理テーブルが形成される。
図4は、セッション管理テーブルのデータ構造図である。このテーブルは、各々が1つの音楽セッションと対応する複数のレコードの集合体である。図4の例では4つのレコードが設けられている。これは、セッション管理サーバ装置30が4つの音楽セッションを個別に取り仕切ることができることを意味している。このテーブルを構成する1つのレコードは、「セッション」、「参加メンバー」、及び「セッション中フラグ」の3つのフィールドを有している。
「セッション」のフィールドには、各音楽セッションに予め割り振られた固有の番号であるセッション識別情報が記憶される。「参加メンバー」のフィールドには、セッション端末10からセッション管理サーバ装置30に送信されてくる端末IDが記憶される。なお、本システムは一対一による音楽セッションの提供を想定して構築されているため、このフィールドに2つの端末IDが記憶されると、それら両端末IDの発信元であるセッション端末10による音楽セッションが直ちにセッティングされることになっている。「セッション中フラグ」のフィールドには、音楽セッションが既に開始されていることを示す「1」、又は音楽セッションが未だ開始されていないことを示す「0」の何れかの情報が記憶される。
次に、本実施形態の動作について説明する。図5乃至7は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。
図に示す処理は、何れかの演奏者が自らのセッション端末10からセッション管理サーバ装置30にアクセスすると開始される。
セッション端末10からのアクセスを受けたセッション管理サーバ装置30のCPU31は、RAM32のセッション管理テーブルの記憶内容を基に生成したセッションルーム案内画面の表示データを、アクセスしてきたセッション端末10に宛てて送信する(S100)。
表示データを受信したセッション端末10の制御部20は、セッションルーム案内画面を表示部18に表示させる(S110)。
図8は、セッションルーム案内画面である。この画面は、セッション管理テーブルにおける各レコードの記憶内容を、「セッションルーム」と呼ばれる仮想的な部屋への入室の有無として夫々表す。同画面の上段には、「入室するセッションルームを選択して下さい。但し、セッションが既に開始されているセッションルームには入室できません。」という内容を示す文字列が表示される。また、同画面の下段には、セッション管理テーブルの記憶内容が、「セッションルーム」、「入室者」、及び「状態」の3つの項目を対応付けた表として表示される。この表では、セッション管理テーブルの「セッション」のフィールドに記憶されていたセッション識別情報が「セッションルーム」の項目として表示され、「参加メンバー」のフィールドに記憶されていた端末IDが「入室者」の項目として表示される。更に、セッション管理テーブルの「セッション中フラグ」フィールドの記憶内容が「1」である音楽セッションについては、対応するセッションルームの「状態」の項目が「セッション中」と表示される一方で、「0」である音楽セッションについては「入室者募集中」と表示される。
セッションルーム案内画面を参照した演奏者は、自らが入室するセッションルームを操作部19により選択する。
操作部19によってセッションルームが選択されると、セッション端末10のCPU31は、選択されたセッションルームのセッション識別情報と、端末ID記憶部14から読み出した自身の端末IDとをセッション管理サーバ装置30へセットとして送信する(S120)。
セッション識別情報と端末IDのセットを受信したセッション管理サーバ装置30のCPU31は、受信したセッション識別情報と対応するレコードをセッション管理テーブルから特定する(S130)。
続いて、CPU31は、ステップ130で特定したレコードの「参加メンバー」のフィールドへ端末IDを記憶する(S140)。このステップ140にて、自らが送信した端末IDが「参加メンバー」のフィールドに記憶されたセッション端末10は、同じフィールドに既に記憶されていた、又は後から記憶されるもう1つの端末IDの発信元のセッション端末10を相手に音楽セッションを行うことができる。
「参加メンバー」のフィールドに端末IDを記憶したCPU31は、そのフィールドに記憶された端末IDの総数が2つになったか否か判断する(S150)。
ステップ150にて、記憶された端末IDの総数が2つになったと判断したCPU31は、ステップ130で特定したレコードの「セッション中フラグ」のフィールドの記憶内容を「0」から「1」へと書き換える(S160)。
続いて、CPU31は、ステップ130で特定したレコードの「参加メンバー」のフィールドに記憶されている2つの端末IDをRAM32に読み出す(S170)。
CPU31は、ステップ170で読み出した2つの端末IDを所定の雛形に埋め込むことによって得た音響効果設定要求画面の表示データを、それら2つの端末IDの発信元のセッション端末10に宛てて送信する(S180)。
表示データを受信したセッション端末10の制御部20は、音響効果設定要求画面を表示部18に表示させる(S190)。
図9は、音響効果設定要求画面である。この画面の上段には、「今回は、以下の2人の方でセッションを行います。セッションを開始する前に、ご自身の演奏音に付与する音響効果を設定してください。」という内容の文字列が表示され、その下には、ステップ160で読み出された両端末IDが入室者として表示される。
音響効果設定画面を参照した演奏者は、自ら演奏する電子楽器40の演奏音に付与したい各音響効果を操作部19によって順次入力する。
操作部19によって各音響効果が入力されると、セッション端末10の制御部20は、入力された各音響効果を夫々付与するための一連のデータ処理を、入力オーディオデータ用として音響効果付与部16に設定する(S200)。
次に、制御部20は、試し演奏要求画面を表示部18に表示させる(S210)。この試し演奏要求画面には、「セッション環境を最適化しますので、試し演奏を行ってください。」という内容の文字列が表示される。
試し演奏要求画面を参照した演奏者は、所定の旋律を自らの電子楽器40によって演奏する。すると、演奏された旋律のオーディオデータが電子楽器40からセッション端末10へ入力される。
オーディオデータが入力されると、セッション端末10の音響効果付与部16は、そのオーディオデータに対し、ステップ200で設定された各データ処理をそれらが設定された順序に従って施すことにより、データ内容が夫々改変された一連のオーディオデータを取得する(S220)。
一連のオーディオデータが取得されると、制御部20は、取得された各オーディオデータのデータ量を夫々計測する(S230)。
データ量を計測した制御部20は、音響効果付与部16が一連のデータ処理の各々を施した各段階のうち、最も少ないデータ量のオーディオデータへとデータ内容が改変されていた段階を特定する(S240)。
制御部20は、ステップ200で設定された一連のデータ処理のうち、ステップ240で特定された段階よりも後に施されることになっていた一又は複数のデータ処理を示す音響効果指示情報を生成する(S250)。
更に、制御部20は、ステップ250で生成した音響効果指示情報を、セッション管理サーバ装置30へ送信する(S260)。
セッション管理サーバ装置30のCPU31は、一方のセッション端末10から受信した音響効果指示情報を、音楽セッションの相手となる他方のセッション端末10へそのまま転送する(S270)。
セッション管理サーバ装置30から音響効果指示情報を受信したセッション端末10の制御部20は、その音響効果指示情報が示す一又は複数のデータ処理を、受信オーディオデータ用としてエンコード/デコード部17へ設定する(S280)。この結果、エンコード/デコード部17には、入力オーディオデータ用と受信オーディオデータ用の2系統のデータ処理が個別に設定されることになる。
次に、制御部20は、音響効果の設定が完了したことを示すメッセージをセッション管理サーバ装置30へ送信する(S290)。
セッション管理サーバ装置30のCPU31は、音響効果設定要求画面の表示データの宛先であった両セッション端末10から音響効果の設定が完了したことを示すメッセージを受信すると、音楽セッションの開始タイミングまでの残り時間長を表すカウントダウン信号を、それらのセッション端末10に宛てて夫々送信する(S300)。
カウントダウン信号を受信したセッション端末10の制御部20は、音楽セッションの開始タイミングまでの残り時間長を表示部18に表示させる(S310)。具体的には、「スタート3秒前」→「スタート2秒前」→「スタート1秒前」の各内容を示す文字列をこの順番で一秒おきに表示させ、更に「スタート1秒前」の文字列を表示してから1秒経過したタイミングで、「スタート!」の文字列を表示させる。
各演奏者は、自らのセッション端末10の表示部18に表示されるカウントダウン表示を参照し、「スタート!」の文字列が表示されたタイミングに合わせて一斉に電子楽器40の演奏を開始する。
演奏が開始されると、セッション管理サーバ装置30は、一方のセッション端末10から送信されてくる圧縮済みオーディオデータを他方のセッション端末10へ直ちに転送する処理を行う。
また、セッション管理サーバ装置30を介して互いに圧縮済みオーディオデータを遣り取りする両セッション端末10の制御部20は、以下に示す3つの処理を並行して行う。
a.入力オーディオデータ出力制御処理
これは、ステップ200で設定された一連のデータ処理が音響効果付与部16によって最後まで施されたオーディオデータをオーディオデータ出力部12へ供給する処理である。この処理が行われることにより、電子楽器40から自端末10へ入力されるオーディオデータは、音響効果設定画面を介して入力されていた音響効果の全てが付与された楽音としてスピーカ50から放音されることになる。
b.入力オーディオデータ送信制御処理
これは、ステップ200で設定された一連のデータ処理のうちステップ240で特定した段階のデータ処理までが施されたオーディオデータをエンコード/デコード部17へ供給する処理である。この処理が行われることにより、電子楽器40から自端末10へ入力されたオーディオデータは、最もデータ量の少ない圧縮オーディオデータとして相手のセッション端末10へ送信されることになる。
c.受信オーディオデータ出力制御処理
これは、ステップ280で音響効果付与部16に設定されたデータ処理が施されたオーディオデータをオーディオデータ出力部12へ供給する処理である。この処理が行われることにより、エンコード/デコード部17による復号化処理を経たオーディオデータは、相手の端末10側で音響効果設定画面を介して入力されていた音響効果の全てが付与された楽音としてスピーカ50から放音されることになる。
これら3つの処理について、更に具体的に説明する。
図10は、ある一対のセッション端末10で行われる処理内容を概念的に示す図である。この図において、電子楽器40Y及びスピーカ50Yと接続されたセッション端末10Yを使用する演奏者は、自らの演奏音に対して「音響効果A」→「音響効果B」→「音響効果C」→「音響効果D」の付与を指示する入力を行っており、また、電子楽器40Z及びスピーカ50Zと接続されたセッション端末10Zを使用する演奏者は、「音響効果A」→「音響効果B」→「音響効果E」→「音響効果F」の付与を指示する入力を行なっているものとする。
かかる状況下において、まず、電子楽器40Yからセッション端末10Yに入力されるオーディオデータに対して行われる処理の流れに着目する。電子楽器40Yからオーディオデータが入力されると、セッション端末10Yの制御部20は入力オーディオデータ出力制御処理と入力オーディオデータ送信制御処理とを実行する。前者の処理が行われることにより、音響効果A、B、C、Dの全てが付与されたオーディオデータがスピーカ50Yから放音される。一方、後者の処理が行われることにより、音響効果Cまでを付与したオーディオデータが圧縮済みオーディオデータとしてセッション端末10Zへと送信される。音響効果Cまでが付与された段階でオーディオデータを送信するのは、その段階のデータ量が最も小さいと判断されたためである。
圧縮オーディオデータを受信すると、セッション端末10Zの制御部20は受信オーディオデータ出力制御処理を実行する。この処理が行われることにより、スピーカ50Zからは音響効果Dを更に付与したオーディオデータが放音される。
次に、電子楽器40Zからセッション端末10Zに入力されるオーディオデータに対して行われる処理の流れに着目する。電子楽器40Zからオーディオデータが入力されると、セッション端末10Zの制御部20も入力オーディオデータ出力制御処理と入力オーディオデータ送信制御処理とを実行する。前者の処理が行われることにより、音響効果A、B、E、Fの全てが付与されたオーディオデータがスピーカ50Zから放音される。一方、後者の処理が行われることにより、音響効果Bまでを付与したオーディオデータが圧縮済みオーディオデータとしてセッション端末10Yへと送信される。音響効果Bまでが付与された段階でオーディオデータを送信するのは、その段階のデータ量が最も小さいと判断されたためである。
圧縮オーディオデータを受信すると、セッション端末10Yの制御部20は受信オーディオデータ出力制御処理を実行する。この処理が行われることにより、スピーカ50Yからは音響効果EとFを更に付与したオーディオデータが放音される。
以上説明した本実施形態によると、オーディオデータを送信するセッション端末10は、自端末10側で実行することになっている一連のデータ処理のうちの一部を施した段階の、データ量の最も少ないオーディオデータを相手のセッション端末10へ送信する。そして、そのオーディオデータを受信した相手のセッション端末10は、送信側で施されていない残りのデータ処理を施してから楽音として放音するようになっている。従って、ネットワークを流通させるオーディオデータのデータ量を抑えつつも、送信側のセッション端末10の意図する音響効果の全てが与えられた楽音を、受信側のセッション端末10から放音させることができる。
(他の実施形態)
本実施形態は、種々の変形実施が可能である。
上記実施形態では、音響効果付与部16に一連のデータ処理が設定されると、演奏者に対して試し演奏が求められるようになっていた。そして、求めに応じて演奏者が電子楽器40の試し演奏を行うと、電子楽器40からセッション端末10へ入力されたオーディオデータに対して音響効果付与部16に登録された一連のデータ処理が施され、最もデータ量が少なくなるデータ処理が特定されるようになっていた。これは、データ処理を施した後のデータ量はその処理対象となるオーディオデータの周波数特性に依存するため、演奏に使用する電子楽器40のオーディオデータに各データ処理を施してみなければ、どのデータ処理を施した段階でデータ量が最も少なくなるかを特定できないからである。
これに対し、図11に示すように、周波数特性が概ね類似する楽器の各種別とそれらのオーディオデータに各音響効果のデータ処理を施した際のデータ量とを対応付けたテーブルを予め準備しておくことによって、上述したような試し演奏を省略するようにしてもよい。この変形例によると、各セッション端末10は、自ら接続された電子楽器40の種別と対応するレコードをテーブルから特定し、そのレコードにて各データ処理毎に定義されてあるデータ量を参照するようにすれば、音響効果付与部16に設定された一連のデータ処理のうちで最もデータ量が小さくなるデータ処理を一意に特定することができるので、演奏者に試し演奏を強いる必要がなくなる。
この変形例にかかるセッション端末10の構成及び動作を概念的に示すと、「ある種類の楽器を演奏して得られるオーディオデータに対して各種音響効果を付与するためのデータ処理を夫々施して得られるオーディオデータのデータ量とそれら各データ処理とを各々対応付けて記憶した記憶手段と、オーディオデータを順次入力する入力手段と、前記入力手段から順次入力されるオーディオデータに対して予め設定された一連のデータ処理を施すことにより、データ内容が夫々改変された一連のオーディオデータを取得する効果付与手段と、前記設定された一連のデータ処理のうち、前記記憶手段において最も小さいデータ量と対応付けられているデータ処理よりも後に施されることになっていたデータ処理を特定し、特定したデータ処理示す音響効果指示情報を生成する指示情報生成手段と、前記生成された音響効果指示情報と、前記特定されたデータ処理までを前記効果付与手段が実行した段階の処理結果とを送信する送信手段とを備えたオーディオデータ処理装置。」となる。
上記実施形態において、各セッション端末10は、演奏者によって設定された一連のデータ処理のうち、最もデータ量が少なくなるデータ処理を施した段階のオーディオデータをセッションの相手の端末10へと送信するようになっていた。これに対し、設定された一連のデータ処理を最後まで施した段階よりも少なくなるのであれば、2番目にデータ量が少なくなるようなデータ処理を施した段階で送信してもよいし、3番目にデータ量が少なくなるようなデータ処理を施した段階で送信してもよい。要するに、自端末10側で全ての音響効果を付与するケースよりも少ないデータ量として送信できるのであれば、どのデータ処理を施した段階で送信してもよい。
セッションシステムの全体構成図である。 セッション端末のハードウェア構成図である。 セッション管理サーバ装置のハードウェア構成図である。 セッション管理テーブルのデータ構造図である。 実施形態の動作を示すフローチャートである。 実施形態の動作を示すフローチャートである。 実施形態の動作を示すフローチャートである。 セッションルーム案内画面である。 音響効果設定要求画面である。 セッション端末の処理内容を示す概念図である。 音響効果とデータ量の関係を定義したテーブルである。
符号の説明
10…セッション端末、11…オーディオデータ入力部、12…オーディオデータ出力部、13…通信部、14…端末ID記憶部、15…音響効果設定部、16…音響効果付与部、17…エンコード/デコード部、18…表示部、19…操作部、20…制御部、30…セッション管理サーバ装置、31…CPU、32…RAM、33…ROM、34…ネットワークインターフェース、35…コンピュータディスプレイ、36…キーボード、37…ハードディスク、40…電子楽器、50…スピーカ

Claims (3)

  1. オーディオデータを順次入力する入力手段と、
    前記入力手段から順次入力されるオーディオデータに対し、予め設定された一連のデータ処理を施すことにより、データ内容が夫々改変された一連のオーディオデータを取得する効果付与手段と、
    前記入力されたオーディオデータについて前記効果付与手段が前記各データ処理の各々を施した各段階のうち、データ処理を最後まで施して得られるオーディオデータより少ないデータ量のデータ内容へと改変されていた段階を特定し、前記設定された一連のデータ処理のうち当該特定した段階よりも後に施されることになっていた一又は複数のデータ処理を示す音響効果指示情報を生成する指示情報生成手段と、
    前記生成された音響効果指示情報と前記特定された段階までの前記効果付与手段の処理結果とを送信する送信手段と
    を備えたオーディオデータ送信装置。
  2. 請求項1に記載のオーディオデータ送信装置において、
    前記指示情報生成手段は、最も少ないデータ量のデータ内容へと改変されていた段階を特定する
    オーディオデータ送信装置。
  3. 予め設定された一連のデータ処理のうち、途中のあるデータ処理までが施されたオーディオデータを受信するオーディオデータ受信手段と、
    前記一連のデータ処理のうち未だ施されていない残りのデータ処理を示す音響効果指示情報を受信する指示情報受信手段と、
    前記オーディオデータ受信手段が受信したオーディオデータに対し、前記指示情報受信手段が受信した音響効果指示情報が示す残りのデータ処理を施すことにより、当該受信したオーディオデータのデータ内容を改変する効果付与手段と、
    前記効果付与手段によってデータ内容が改変されたオーディオデータを楽音として出力する出力手段と
    を備えたオーディオデータ受信装置。
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