JP2006168151A - インクジェット記録装置、およびインクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像品質を低下させる主要因であるサテライトやインクミストを、画像領域外に運び、画像品質を向上させる。
【解決手段】 キャリッジ1の往復動作により発生する風力を記録ヘッド面9とプラテン10の間に流す。
【選択図】 図1

Description

本発明はインクジェット記録装置、及び前記インクジェット記録装置を用いたインクジェット記録方法に関し、詳しくは、キャリッジの往復運動時によって得られる風力を記録ヘッド面とプラテン間に送る外気吸入手段に関するものである。
近年、インターネットの普及にともないプリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する記録装置が、オフィスや一般家庭等でコンピューターやワードプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーションの出力機器として広く接続されている。前記の記録装置としては、電子写真方式、インクジェット方式、サーマル方式等が普及しているが、中でもインクジェット方式は、紙やOHP用シート、フィルムだけでなく、布、段ボール、陶器、金属等といった媒体にも記録することが可能である。更に平面の媒体だけでなく、凹凸がある媒体や曲面、エッジ部にも印刷可能であることから、一般的に使用されているプリンタとしてだけでなく、業務用プリンタとしても幅広く活用されている。更に記録ヘッドのコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することができ、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカラー画像を記録することが容易である等の利点を有している。特に熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録方式の記録ヘッドは、エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロセスを経て基板上に製膜された電気熱変換体、電極、液路壁、天板等を形成することにより、高密度の液路配置(吐出口配置)を有するものを製造することができ、一層のコンパクト化を図ることができる。
前記の記録装置であるインクジェット方式では、電気熱変換素子や電気機械変換素子を利用してノズルから液滴を吐出することで画像を形成する方式があるが、主滴の他にサテライトやインクミストといった、主滴よりも小さい霧状の液滴が同時に吐出される。これらのサテライトやインクミストは、画像品質を低下させる主要因であり、画像品質を向上させるためには、サテライトやインクミストを画像領域外に運ぶ必要がある。
これに対し、キャリッジの移動にともないインク吐出口近傍の気圧よりも低い気圧を発生する手段を設け、前記インク吐出口の近傍から前記手段への気流を発生させ、記録ヘッド面とプラテン間に浮遊したサテライトやインクミストを画像領域外に流すキャリッジ構成を取ることで、サテライトやインクミストによる画像品質低下を防止することが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。また、キャリッジ本体に吸引ファンとフィルターを設けて、キャリッジの主走査方向の動作を利用してキャリッジと平行な方向へ大気を循環させることでインクミストを回収する方法もある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−113733号公報 特開平07−025007号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載された技術は、キャリッジの移動に伴い発生する気圧差により記録ヘッドとプラテン間に浮遊したサテライトやインクミストを画像領域外に運ぶものであるが、その機能は十分ではなく、完全に除去することはできない。そのため、特に白地の部分に浮遊したサテライトやインクミストによる画像ノイズが発生したり、ハーフトーン画像においては、濃度ムラや色味に変化をもたらす等の課題がある。更に使用頻度が増えると気圧差により吸い出したサテライトやインクミストが流路の外壁に付着することで、その機能が低下するといった問題点もある。また、特許文献2に記載された技術は、インクミスト回収には効果があるもののキャリッジの双方向印字には対応しておらず、高速印字を達成することができないという問題点がある。
本発明は上記の観点に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、キャリッジの往復動作で得られた風力を記録ヘッドとプラテン間にキャリッジ移動方向とは垂直方向に流すことで画像品質低下の主要因であるサテライトやミストを画像領域外に運ぶことであり、この場合、キャリッジの往復動作により得られた外気を、外気吸入手段を通して記録ヘッドとプラテン間に送る構成を取っており、外気吸入手段の外壁にサテライトやインクミストが付着することはなく、使用頻度が増えた場合でも、その機能は低下せず、安定して高品位な画像を高速に形成することができる。
本発明は、記録ヘッドの吐出口から複数のインク滴を吐出して、キャリッジの往復運動時に記録を行うインクジェット記録装置において、前記キャリッジの動作を利用して得られる外気を前記記録ヘッド面とプラテン間に前記キャリッジの移動方向に対して垂直方向へ送る手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、キャリッジ1に外気吸入部6を設けることで、キャリッジ1の往復動作により発生する風力を記録ヘッド面9とプラテン10の間に流すことが可能となり、それによってインクの主滴以外に発生するサテライトやインクミストといった画像品質を低下させる成分を画像領域外に運ぶことが可能となり、その結果、優れた品質の画像を継続して出力することが可能となる。また、低パス印字時は、特にサテライトやインクミストに起因した画像品質低下が問題になっており、本発明の効果が顕著に現れる。本発明を適用することで、低パス印字時の画像品質が向上することから高速印刷が可能となり、高生産性や省エネルギー化に貢献することができる。
(実施形態)
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係わるインクジェット記録装置を示す上面図である。
図1において、2は紙搬送系ユニットを含む装置本体を示し、本装置は比較的大判の記録用紙(記録媒体)に記録を行うものである。1はキャリッジを示し、12個の記録ヘッド5を搭載して移動し、これにより、記録ヘッド5の記録用紙に対する走査が可能となる。すなわち、キャリジ1は、ガイド軸11によりこれに沿って移動可能に案内支持されており、また、ベルト13を介して伝達される駆動力によって往復移動できるものである。なお、使用インクとしては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの他に、更に粒状間の低減を目的とした淡シアン、淡マゼンタを加えた計6色が採用されており、また、記録スピードの向上を目的として、1色のインクに対して2個の記録ヘッドが使用されている。
30A、30B、30Cおよび30Dは、キャップを備えて各記録ヘッド5の不図示のポンプを駆動源として吸引動作を行い、また、記録ヘッドの不使用時に記録ヘッドを保護する回復機構を示す。31は各記録ヘッド5の予備吐出動作によって吐出されるインクを受容する予備吐出インク受領箱、32は各記録ヘッド5の吐出口面のワイピング動作を行うためのワイピング機構をそれぞれ示す。
以上の装置構成において、キャリッジ1は、ホスト装置から記録データを受け取ると、図示しない紙搬送ユニットによって送られる記録用紙に記録すべく、ガイド軸11に沿った方向(主走査方向)に移動するように制御され、これにより、各記録ヘッド5の走査が行なわれ記録用紙に1バンド分の画像などが記録される。そして、記録用紙はキャリッジ1と直交する方向(副走査方向)に1バンド分、紙搬送ユニットによって搬送される。キャリッジ1の移動経路にそってそのキャリッジの移動位置を検出するためのエンコーダフィルム12が配設されており、キャリッジ1に搭載されたエンコーダセンサがこれを検出する信号に基づいてキャリッジの位置を知ることができる。また、このエンコーダの位置検出に基づいてキャリッジ1のホームポジションへの移動が制御される。
それぞれの記録ヘッド5には、上記の副走査方向に600dpi(ドット/インチ)の密度で、256個の吐出口が配列されており、各吐出口に連通したインク液路内には、インクを局所的に加熱して膜沸騰を起こさせ、その圧力によってインクを吐出させるための電気熱変換体が設けられている。
(キャリッジ構成)
図2は、本発明の実施形態である外気吸入手段6を具えたキャリッジ1の斜視図である。キャリッジ1には記録ヘッド5が搭載されている。キャリッジ1に設けられた外気吸入手段6には、ガイド軸11の方向に対して左右に円形の外気吸入部21及び同じく外気吸入部22がある。キャリッジ1が矢印41の方向へ動作している時は、外気吸入部21から得られた風力は矢印43の方向へ引き込まれ、外気吸入中央部23へと運ばれる。外気吸入中央部23は、外気吸入部21に対して開口面積が小さくなるように設計されており、これによって外気吸入部21より引き込まれた風速は、1.1から3.0倍程度に風速を向上させることができる。また、同様にキャリッジ1が矢印42の方向へ動作している時は、外気吸入部22から得られた風力は矢印44の方向へ引き込まれ、外気吸入中央部23へと運ばれる。この時、外気吸入部21、22はそれぞれ円形状だが、多角形や楕円でもその機能は同等の効果が得られる。
更に外気吸入手段6に関して、図3を用いて詳細に説明する。図3は外気吸入手段6の中央部にある切り替え弁を上部より捉えた断面図である。外気吸入手段6には、外気吸入中央部23に集められた風力を、キャリッジ1の往復動作に連動して風力の方向を切り替える風力切り替え弁7が具えられている。風力切り替え弁7は、キャリッジ1の往復動作に連動して、弁の支点8を中心に左右に動作する構成になっており、外気吸入中央部に集められた風力は、風力切り替え弁7に従って矢印45の方向へと風向きを変えられる。風力切り替え弁7は、外気吸入部21及び22から引き込まれた外気の風力を利用して連動する構成になっているが、電力や磁力等を利用して強制的に動作させることも可能である。
図4は外気吸入手段6を具えたキャリッジの側面図である。外気吸入手段6の外気吸入中央部23に集められた風力は、記録ヘッド面9とプラテン10の間をキャリッジ1の動作方向に対して垂直方向に運ばれる。
このように外気吸入部21及び22より集められた風力は、画像を形成する主滴の着弾精度には悪影響を与えず、画像品質を低下させる主要因であるサテライトやインクミストのみを画像領域外に吹き飛ばすことが可能となる。
(回収手段(1))
図5は外気吸入手段6によって集められた風力を回収する回収手段(1)17の斜視図である。記録ヘッド面9とプラテン10の間に浮遊したサテライトやインクミストは、外気吸入手段6の往復動作によって集められた風力によって回収手段(1)17の開口部18へと運ばれる。回収手段(1)17には、ファン14が具えられており、矢印46の方向へと流れる気流が発生している。そのため回収手段(1)17の開口部18へと運ばれたサテライトやインクミストは、回収手段(1)の気流にのって矢印46の方向へと運ばれ、途中に設けられたフィルター15によって回収される。ファン14には、図6のような軸流ファンや図7のようなシロッコファンでも問題なく機能する。特にファンの回転数が低い状況下でサテライトやインクミストを回収する時には、必要な風速を安定して形成できるシロッコファンを使用することが好ましい。
(循環回収手段(2))
図8は回収手段(1)とは別に、キャリッジ1の動作により集められた風力を循環させる構成を取っている循環回収手段(2)の断面図である。循環回収手段(2)は、キャリッジの構造を工夫することで、外気吸入手段6によって集められた風力を記録ヘッド面9とプラテン10の間に矢印45の方向へと伝達した後、浮遊したサテライトやインクミストを矢印47の方向へと流し、その後、キャリッジ1に設けられたフィルター16によってサテライトやインクミストを回収し、更に矢印48の方向へと流すことで風力を循環させる構成を取っている。これによって回収手段として図5のような別の構成を装備する必要がなく、本体構成の小型化やコストダウンを達成することができる。
以下に実施例をあげて、本発明を更に詳細に説明するが、本発明の様態はこれに限定されるものではない。
実施例における画像の評価方法に関して以下に簡単に記す。
画像の評価方法は、ドット面積率が10%から100%までの10段階の階調パターンのパッチをデータとして入力して、画像を形成する。出力した画像は、サテライトやインクミストの影響による画像ムラの発生度合いを次のように目視評価する。
○ :10段階すべての階調パッチにおいて画像ムラが発生しない
○から△:10段階のうち、1つのパッチのみごくわずかに画像ムラが観察される
△ :10段階のうち、2つのパッチにわずかな画像ムラが観察される
△から×:10段階のうち、3つのパッチに画像ムラが観察される
× :10段階のうち、4つ以上のパッチに画像ムラが観察される
また、○から△レベル以上の画像であるならば、市場で一般的に出力される画像パターンにおいて、画像ムラがあるとは判別できないレベルであり、十分に満足できる画像が出力できる。
(実施例条件)
キャリッジ線速:50 (inch/sec)
キャリッジ片道移動距離:36(inch)
画像形成方法:1pass双方向印字
(実施例1、2、3)
実施例1、2及び3は、図9に示すように外気吸入部6の入口開口部の形状及び出口開口部の形状が円形であり、それぞれの直径を以下のように定義する。
外気吸入部入口開口部形状:円(直径a(mm))
外気吸入部出口開口部形状:円(直径b(mm))
実施例1では、表1のように入口開口部直径(a)を80mmに固定し、出口開口部直径(b)を20から80mmまで可変させて、画像評価を実施した。その結果、入口開口部直径(a)よりも出口開口部直径(b)の方が小さい時は、ほぼ○レベルの大変良好な画像を出力することができた。また、入口開口部直径(a)と出口開口部直径(b)の長さを同じにした条件では、10段階のうち、1つのパッチのみごくわずかに画像ムラが観察された程度であり、ほぼ問題のないレベルの画像を出力することができた。
比較例としては、本発明の外気吸入手段6が設置されていないキャリッジにおいて、同様の条件で画像を出力したところ、10段階のうち、4つ以上のパッチにおいて、画像ムラが観察されるレベルであり、問題であることを確認した。
Figure 2006168151
実施例2では、表2のように入口開口部直径(a)を50mmに固定し、出口開口部直径(b)を10から60mmまで可変させて、画像評価を実施した。その結果、実施例1と同様に入口開口部直径(a)よりも出口開口部直径(b)の方が小さい時は、ほぼ○レベルの大変良好な画像を出力することができた。また、入口開口部直径(a)と出口開口部直径(b)の長さを同じにした条件や若干入口開口部直径(a)を大きくした条件では、10段階のうち、1つのパッチのみごくわずかに画像ムラが観察された程度であり、ほぼ問題のないレベルの画像を出力することができた。
比較例としては、実施例1と同様に本発明の外気吸入手段6が設置されていないキャリッジにおいて、同様の条件で画像を出力したところ、10段階のうち、4つ以上のパッチにおいて、画像ムラが観察されるレベルであり、問題であることを再度確認した。
Figure 2006168151
実施例3では、表3のように入口開口部直径(a)を35mmに固定し、出口開口部直径(b)を10から40mmまで可変させて、画像評価を実施した。その結果、実施例1、2と同様に入口開口部直径(a)よりも出口開口部直径(b)の方が小さい時は、ほぼ○レベルの大変良好な画像を出力することができた。また、入口開口部直径(a)と出口開口部直径(b)の長さを同じにした条件や若干入口開口部直径(a)を大きくした条件では、実施例2と同様に10段階のうち、1つのパッチのみごくわずかに画像ムラが観察された程度であり、ほぼ問題のないレベルの画像を出力することができた。
比較例としては、実施例1、2と同様に本発明の外気吸入手段6が設置されていないキャリッジにおいて、同様の条件で画像を出力したところ、10段階のうち、4つ以上のパッチにおいて、画像ムラが観察されるレベルであり、問題であることを再度確認した。
Figure 2006168151
(実施例4)
実施例4は、図10に示すように外気吸入部6の入口開口部の形状及び出口開口部の形状が楕円であり、それぞれの楕円の長軸と短軸を以下のように定義する。
外気吸入部入口開口部形状:楕円(長軸c(mm))
外気吸入部入口開口部形状:楕円(短軸d(mm))
外気吸入部出口開口部形状:楕円(長軸e(mm))
外気吸入部出口開口部形状:楕円(短軸f(mm))
実施例4では、表4のように入口開口部の楕円長軸(c)を50mm、入口開口部楕円短軸(d)を35mmに固定し、出口開口部の楕円長軸(e)を25から50mm、出口開口部の楕円短軸(f)を10から35mmまで可変させて、画像評価を実施した。また、入口開口部の楕円長軸(c)を35mm、入口開口部の楕円短軸(d)を50mmに固定し、出口開口部の楕円長軸(e)を10から35mm、出口開口部の楕円短軸(f)を25から50mmまで可変させて、画像評価を実施した。その結果、入口開口部の楕円長軸(c)、入口開口部の楕円短軸(d)よりも出口開口部の楕円長軸(e)、出口開口部の楕円短軸(f)の方が小さい時は、ほぼ○レベルの大変良好な画像を出力することができた。更に、入口開口部の楕円長軸(c)と入口開口部の楕円短軸(d)を出口開口部の楕円長軸(e)や出口開口部の楕円短軸(f)の長さを同じにした条件では、10段階のうち、1つのパッチのみごくわずかに画像ムラが観察された程度であり、ほぼ問題のないレベルの画像を出力することができた。
比較例としては、実施例1、2及び3と同様に本発明の外気吸入手段6が設置されていないキャリッジにおいて、同様の条件で画像を出力したところ、10段階のうち、4つ以上のパッチにおいて、画像ムラが観察されるレベルであり、問題であることを再度確認した。
Figure 2006168151
(実施例5)
実施例5は、図11に示すように外気吸入部6の入口開口部の形状及び出口開口部の形状が長方形であり、それぞれの長方形の長辺と短辺を以下のように定義する。
外気吸入部入口開口部形状:長方形(長辺g(mm))
外気吸入部入口開口部形状:長方形(短辺h(mm))
外気吸入部出口開口部形状:長方形(長辺i(mm))
外気吸入部出口開口部形状:長方形(短辺j(mm))
実施例5では、表5のように入口開口部の長方形長辺(g)を50mm、入口開口部長方形短辺(h)を35mmに固定し、出口開口部の長方形長辺(i)を25から50mm、出口開口部の長方形短辺(j)を10から35mmまで可変させて、画像評価を実施した。また、入口開口部の長方形長辺(g)を35mm、入口開口部の長方形短辺(h)を50mmに固定し、出口開口部の長方形長辺(i)を10から35mm、出口開口部の長方形短辺(j)を25から50mmまで可変させて、画像評価を実施した。その結果、入口開口部の長方形長辺(g)、入口開口部の長方形短辺(h)よりも出口開口部の長方形長辺(i)、出口開口部の長方形短辺(j)の方が小さい時は、ほぼ○レベルの大変良好な画像を出力することができた。更に、入口開口部の長方形長辺(g)と入口開口部の長方形短辺(h)を出口開口部の長方形長辺(i)や出口開口部の長方形短辺(j)の長さを同じにした条件では、10段階のうち、1つのパッチのみごくわずかに画像ムラが観察された程度であり、ほぼ問題のないレベルの画像を出力することができた。
比較例としては、実施例1、2、3及び4と同様に本発明の外気吸入手段6が設置されていないキャリッジにおいて、同様の条件で画像を出力したところ、10段階のうち、4つ以上のパッチにおいて、画像ムラが観察されるレベルであり、問題であることを再度確認した。
Figure 2006168151
以上説明したように本発明によれば、キャリッジ1に外気吸入部6を設けることで、キャリッジ1の往復動作により発生する風力を記録ヘッド面9とプラテン10の間に流すことが可能となり、それによってインクの主滴以外に発生するサテライトやインクミストといった画像品質を低下させる成分を画像領域外に運ぶことが可能となり、その結果、優れた品質の画像を継続して出力することが可能となる。また、低パス印字時は、特にサテライトやインクミストに起因した画像品質低下が問題になっており、本発明の効果が顕著に現れる。本発明を適用することで、低パス印字時の画像品質が向上することから高速印刷が可能となり、高生産性や省エネルギー化に貢献することができる。
なお、以上の実施例1から5の説明から明らかなように、複数のインク吐出口を備える記録ヘッドを有するインクジェット記録装置であれば、同一又は異なる色彩のインクを用いて記録するカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に本発明を適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。さらに、本発明は、記録手段とインクタンクを一体化した交換可能なインクジェットカートリッジを用いる構成、記録手段とインクタンクを別体にし、その間をインク供給用のチューブ等で接続する構成など、記録手段とインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。
また、本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置において優れた効果をもたらすものである。
本発明の実施形態に係わるインクジェット記録装置を示す上面図である。 本発明の実施形態に係わる外気吸入手段を具えたキャリッジの斜視図である。 本発明の実施形態に係わる外気吸入手段の中央部にある切り替え弁を示す断面図である。 本発明の実施形態に係わる外気吸入手段を具えたキャリッジの側面図である。 本発明の実施形態に係わるインクミスト回収手段(1)を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係わるインクミスト回収手段(1)に使用されている軸流ファンの平面図である。 本発明の実施形態に係わるインクミスト回収手段(1)に使用されているシロッコファンの平面図である。 本発明の実施形態に係わるインクミスト循環回収手段(2)を示す断面図である。 本発明の実施例1、2及び3の実施形態に係わる外気吸入手段の側面図である。 本発明の実施例4の実施形態に係わる外気吸入手段の側面図である。 本発明の実施例5の実施形態に係わる外気吸入手段の側面図である。
符号の説明
1 キャリッジ
2 装置本体(搬送系ユニットを含む)
5 記録ヘッド
6 外気吸入手段
7 風力切り替え弁
8 弁の支点
9 記録ヘッド面
10 プラテン
11 ガイド軸
12 エンコーダフィルム
13 ベルト
14 回収手段(1)のファン
15 回収手段(1)のフィルター
16 循環回収手段(2)のフィルター
17 回収手段(1)
18 回収手段(1)の開口部
21 外気吸入部
22 外気吸入部
23 外気吸入中央部
30A、30B、30C、30D 回復機構
31 予備吐出インク受領箱
32 ワイピング機構
41 キャリッジの移動方向往路
42 キャリッジの移動方向復路
43 外気吸入部入口から外気吸入中央部へと流れる風の方向
44 外気吸入部入口から外気吸入中央部へと流れる風の方向
45 外気吸入中央部から記録ヘッド面とプラテン間へと流れる風の向き
46 回収手段(1)を流れる風の向き
47 循環回収手段(2)における記録ヘッド面とプラテン間を通過した後の風の向き
48 循環回収手段(2)におけるフィルターを通過した後の風の向き

Claims (8)

  1. 記録ヘッドの吐出口から複数のインク滴を吐出して、キャリッジの往復運動時に記録を行うインクジェット記録装置において、前記キャリッジの動作を利用して得られる外気を前記記録ヘッド面とプラテン間に前記キャリッジの移動方向に対して垂直方向へ送る手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記キャリッジの往復動作を利用して得られる外気を前記記録ヘッド面とプラテン間に送る外気吸入手段において、往復動作に連動させて前記外気吸入手段に切り替え手段を設けることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記外気吸入手段の入口開口面積が前記キャリッジ中心部に向かって小さくなることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記外気吸入手段によって前記記録ヘッド面とプラテン間に送られた外気を回収する回収手段を設けることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録ヘッド面とプラテン間に送られた外気をフィルターを介して循環させる循環回収手段を設けることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録手段が、インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えているインクジェット記録手段であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記記録手段は前記電気熱変換体によって印加さえる熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする請求項6記載のインクジェット記録装置。
  8. 記録ヘッドの吐出口から複数のインク滴を吐出して、キャリッジの往復運動時に記録を行うインクジェット記録装置を用いて画像を形成するインクジェット記録方法において、請求項1ないし7のいずれかに記載のインクジェット記録装置を用いて画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
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