JP2006168133A - 積層成形物の製造方法とそれを応用した複合シート状物とその製造法。 - Google Patents

積層成形物の製造方法とそれを応用した複合シート状物とその製造法。 Download PDF

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Abstract

【課題】 500nm以下の短波長可視光線の光透過率が特に低い眼鏡用レンズ、及び、眼鏡の提供。
【解決手段】 眼鏡用レンズは、レンズの一面にクロムとクロム酸化物との混合物を蒸着させたレンズであって、JIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率が短波長の光となる程低下するものである。ここで、波長500nm以下の可視光線透過率が80%以下であることが好適であり、また、蒸着させる面は、眼鏡使用時に目前に近い面となるレンズの裏面であることが意匠性に優れたレンズとなって好ましい。眼鏡は、前記レンズを使用して製造される。
【選択図】 なし

Description

本発明は、眩しさを感じさせる可視光線の透過率が低く、受光することで眼が受けるストレスを減少させることができる積層成形物の製造方法、例えば、サングラス、ゴーグル、近視用度付きレンズ、近視用セミフィニッシュドレンズ、老視眼用バイフォーカルレンズ、
トライフォーカルレンズ、プログレシブレンズ、フォトクロミックレンズ類の積層成形物の製造方法に関し、また該製造方法を応用した偏光子を組み込んだ複合シート状物、偏光サングラス、偏光ゴーグル、偏光近視用セミフィニッシュドレンズ、偏光レンズ、偏光プログレシブレンズ、偏光老視眼用バイフォーカルレンズ、偏光フォトクロミックレンズ類の眼鏡用レンズ及び眼鏡に関するものである。
眼鏡用レンズには、可視光線がレンズに反射することでレンズの光透過率が低下することを抑制するため、反射防止膜を形成することが行なわれている。反射防止膜を備えた眼鏡用レンズは、光透過率が高められるので、認知することができる光の明るさを高めることができる。太陽光線は、眼に有害な光線を含有し、かつ、眼に眩しさを感じさせる。サングラスは、太陽光線の透過を調整するために使用されており、眩しさを抑えるため中心波長近傍の透過率を抑えることを目的として作られている。しかしながら、一般のサングラスでは、薄暮等の光線量が少ない環境下でサングラスを使用したとき、視野が全般に暗くなり、外界の物体を視認するのに支障を来す場合がある。すなわち、眩しさを抑えようとした結果、全体の透過光線量が減り過ぎ、対象物を十分視認できない状態となる場合がある。
全般的な明るさを維持しながらも防眩効果を発揮するサングラスとしては、ガラスにネオジムやジジムを含有させて590nm付近の光線を吸収させるサングラスが知られている。しかしながら、眼の保護という観点からすれば、眼鏡の素材としては、ガラスよりはプラスチック等の合成樹脂、特に、耐衝撃性の高いポリカーボネートが望ましい。特に、ポリカーボネート製またはそれらに準ずる熱可塑性樹脂を使用した樹脂類にかかる要望を満たすものは存在しなかった。視感度のよい550〜600nmの光を幅広く吸収する眼鏡用レンズが特公昭53−39910に開示されているが、ポリカーボネートにすると染色困難とされている。
近年では、レンズ加工技術の進歩によって、レンズの外側表面に金属材料を真空蒸着で付着せしめて、可視光線を反射することができるようにした金属蒸着加工レンズが開発されており、高機能であり、光沢金属の場合は装飾性もあって非常に人気が高い。しかしながら、この金属蒸着加工レンズは、不意の接触などで表面の金属付着層が削剥し易くて耐摩耗性に乏しいため、取扱いには十分に注意を払わねばならないという問題があった。そこで、従来、金属付着層の表面を保護するために、溶融した樹脂材料にレンズを浸して付着させる手法(ディップ法)があったが、この手法によると、樹脂材料の粘性による展延不均衡によって表面に一様に付着せず、成形品には不可避的に付着ムラが生じてしまい、厚み差による光の干渉による虹模様が浮かび上がってしまい、対面者から眺めると、異様な感じを与えて見栄えが悪くなるという問題があった。(特許文献1)
また、ガラスを用いた偏光レンズは古くから製造されており、これはガラスレンズ二枚の間に接着剤を用いて偏光フィルムを圧着接着するものである。しかしながら、近年は眼鏡の軽量化および破損による目への安全性のために、ガラスを用いた偏光レンズに代えて種々のプラスチック素材のレンズが使用されている。
そのようなプラスチック素材のレンズの製法としては、
(1)凹面と凸面とからなるモールドによって形成される空隙内に球面状に予備成形した偏光フィルムを装着し、その両側に例えばジエチレングリコールとビスアリルカーボネートとの共重合体であるCR−39(米国、PPG社の熱硬化性成型樹脂の商品名)のような重合性プラスチックを注入して重合させる、いわゆるキャスト法による偏光レンズの製法(特許文献2)。
(2)偏光性薄膜の両面に厚さの異なる熱可塑性樹脂を積層してプレスする、いわゆるプレス成形法による偏光レンズの製法(特許文献3)。
(3)偏光素子を融着性素材に直接貼り合わせて得た偏光シートを使用して偏光プラスチックレンズを製造する方法(特許文献4)。
(4)偏光性薄膜の両側にポリカーボネートフィルムまたはシートを積層し、厚み0.5〜2.5mmの積層体を製造し、この積層体を加圧熱成形することにより偏光ポリカーボネートレンズを製造する方法(特許文献5)。
などが知られている。
前項、いずれの製造方法に使用される偏光フィルム及び偏光シートは特殊なため、誰もが簡単に入手する事が難しく産業上の優位性を得うる事が出来るのは限られた特定の企業と資金的に裕福な者に限られる。
比較的、広く入手しやすいセルローストリアセテート製の偏光シートは、液晶ディスプレイ(LCD)用に製造されたものであり眼鏡用偏光光学レンズを製造するためにはセルローストリアセテート製の偏光シートはいくつかの不具合が発生し、このようなシートを使用し偏光光学レンズを製造する事は困難であった。第一の不具合は射出成形法により、セルローストリアセテート製の偏光シートを用いて、凸凹面からなる眼鏡用偏光光学レンズを製造した場合、凸凹面の素材が同一でないために射出成形後の強化工程に使用される強化液が一般的に製造されているアクリルレンズ又はポリカーボネートレンズに使用されている強化液を使用し凸凹面の異素材に同時に密着させる事は困難である、このような問題を回避する為に一般的に使用している方法は、凸凹面に密着するプライマーコート層を設けた上にさらにトップコートを付与する方法である。しかしこの方法は2回ディップをする上での塵及び埃等の不良が多発し、経済的な負担が多大である。また対物面及び接眼面の両素材に密着する最適な強化液が発見されてもアクリルレンズ又はポリカーボネートレンズに使用されている液単価の10倍から20倍からの経済負担を強いたり液のポットライフが従来の物と比べ大幅に短い為に経済的損失を強いるといった問題が生じている。このような問題の為に近年成形樹脂は日々新しいものが開発されていく中で眼鏡用レンズに関わる発展を著しく止めていた。
本発明者は対物面が凸面、接眼面が凹面からなる眼鏡用偏光光学レンズを製造する為に、入手簡単な市販されている片側に接着剤層が塗布加工されたセルローストリアセテート製偏光シートの片面に接着剤層を新たに塗布加工し、種々の樹脂性シートを貼着処理し積層シートを作り、この積層シートを目的のレンズ金型の外形形態に近い形状に熱プレス加工を施し、この加工シートを射出成型機の金型のキャビティに接着剤層が露出されるように挿入し、該樹脂性シートと同素材の光学用樹脂を射出成形する事により、凸凹面が同素材の偏光光学レンズを得られる事により、入手簡単な一種の偏光シートを使用し多様な偏光レンズを製造できることを特徴とする製造方法を先に提案した(特許文献6及び7)。
特開2001−350122号公報 特公昭53−29711号公報 特公昭50−3656号公報 特公昭61−56090号公報 特公平7−94154号公報 特願2004−309332号公報 PCT―JP03−12688号公報
反射防止膜を形成しているレンズの場合、眩しさを感じさせる原因となる乱反射光、特に容易に乱反射する短波長光の透過率をも高めているので、認識される眩しさは、増大することとなる。郊外においては、乱反射した光がある程度遮られるものの、乱反射した光を遮る物が少ない都市部においては、特に眩しさを感じさせることになる。
また、波長が短い光は、高エネルギーの光であるので、眼にストレスを与え易い。太陽から発せられる自然光が無い状態であっても、室内に設置された照明器機によって短波長光が眼に入射する状況となっており、昼夜を問わず眼にストレスが与えられる。更に、液晶ディスプレイや陰極線管等の画像表示装置は、高輝度化に進んでおり、この装置から発せられる光量の増加に伴い、眼が受けるストレスは増加の一途を辿っている。そのため、眼精疲労を訴える者の増加の問題が生じている。また、眼が受けるストレスは、特に、老化により眼が衰退した高齢者や、白内障、緑内障等の症状を有する眼病患者にとっての重大な問題である。
500nm以下の波長の可視光線は、特に、乱反射することで眩しさを感じさせる。そして、この波長域においても短波長であるほど、人の目にストレスを与える光となる。500nm以下の波長光の透過率が低いレンズは、通常、500nmを超える波長の可視光線の透過率も低いレンズとなってしまう。このレンズ越しに外界を見た場合、眼の瞳孔が開いて眼内に入射する光量を増加させることになってしまう。つまり、レンズを透過する短波長可視光線量は、減少するものの、眼内に入射する短波長可視光線量は、増加することになる。
上述のような事情に鑑み、本発明は、500nm以下の短波長可視光線の光透過率が特に低い積層成形物の製造方法それらを応用した複合シート状物及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、特定の金属及び金属酸化物を使用して熱可塑性樹脂フィルムの一方に、金属材料を真空蒸着により薄膜状に蒸着した蒸着膜層が形成されており、蒸着膜層に接着剤を塗布処理し、該フィルムを熱プレス加工にてレンズ形状に予備成形したのち、この成形物を成形型の内面に挿入し、該フィルムの接着剤層と融着するレンズ成型用樹脂材料を射出成型法によって射出成形する事によって積層成形物の製造方法を確立した。
特定の金属及び金属酸化物として、クロム、酸化クロム、クロムとクロム酸化物との混合物、二酸化珪素、二酸化ジルコン、二酸化チタン、アルミナ、金を単独または混合したの類から一種選択され蒸着膜層を蒸着されることが出来、特に本案においてはクロムとクロム酸化物との混合物などが好適に好ましい。
前述したクロムとクロム酸化物との混合物を本案の蒸着膜層として形成しうることで、600nm以下の波長光の透過率の光が短波長となるにつれて低下し、眩しさを感じさせる波長500nm以下の光の透過率が大きく低下する。JIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率が短波長の光となる程低下することを特徴とする積層成形物を得られる。積層成形物の波長500nm以下の可視光線透過率は、80%以下であることが好適である。
本案において使用される熱可塑性樹脂フィルムの熱可塑性樹脂としては、ポリカーボネート系、ポリスチレン系、メチルメタアクリレートやシクロヘキシルメタクリレートなどの単重合体、共重合体を含むアクリル系、塩化ビニル系、ポリスチレン・メチルメタクリレート系、アクリロニトリル・スチレン系、ポリー4−メチルペンテンー1、アンダマンタン環やシクロペンタン環を主鎖に持つ主鎖炭化水素系、フルオレン基を側鎖に持つポリエステル系、透明ナイロンなどポリアミド系、ポリウレタン系、アセチルセルロース、プロピルセルロースなどアシルセルロース系のセルロース系樹脂などの群から一種選択し使用できる。
本案において熱可塑性樹脂フィルムの一方に蒸着膜を形成した上で塗布処理する接着剤と接着方法を以下に説明する。熱可塑性樹脂フィルムの一方に蒸着膜を形成した上で塗布処理する方法として、熱可塑性樹脂フィルムの一方に蒸着膜を形成した上でグラビアコーティング法、オフセットコーティング法などにより、平均分子量が10,000以上から、200,000以下のポリエステルウレタン樹脂、または、ポリエーテルウレタン樹脂、あるいは、ポリエステルポリエーテルウレタン樹脂等を主にしたポリオールに、架橋硬化剤としてポリイソシアネートを配合する二液硬化型接着剤が塗布加工されたものが好適に便宜的に選択し使用できる。
前述した知見を応用し、得る事が出来る他の積層成形物として前述した積層成形物に調光性色素を使用し、調光機能を本案の積層成形物に付与する事が出来る。
本案に使用される調光性色素としては、スピロピラン系、ナフトピラン系、フラン系、スピロオキサジン系、フルギド系、クロメン系など一般に用いられているものであれば特に限定しないが、紫外線に対する発色濃度が高く、発色速度の速いもの、且つ紫外線除去後の色相ができるだけ無色に近く、消色速度の速いもの、並びに熱、光、湿度など加工条件、実用条件、保管条件での短期、長期の耐久性面で良好なものが好ましい。発色後の色相として、ブラウンやグレーが一般に好まれるため、通常は、複数の調光性素材を同時に用い、好みの色相になるように、各素材の使用比率と使用量を決めハンドブレンド法により成形樹脂に混入させる。
また調光機能を本案の積層成形物に付与する他の技術手段は、熱可塑性樹脂フィルムに調光性色素スピロピラン系、ナフトピラン系、フラン系、スピロオキサジン系、フルギド系、クロメン系などの群から便宜的された一種を、光性素材を練り込み法のような添加法、あるいは染色法やコーティング法のような後加工法で配合付与する。
また、本発明の積層成形物に近視眼用度数及び老視眼用度数を付与する方法を以下に説明する。アーブルグオールラウンド金型等の金型により、径60から98mmφ、曲率半径60から87mm、キャビティ厚みが3mmから18mmの物が近視眼用度数を付与する方法として好適に使用できる。キャビティの第一面の屈折面(装用状態において眼と反対側の面すなわち前方屈折面)には、加工のし易さのために球面が採用されている。第二面の屈折面(装用状態において眼側の面すなわち後方屈折面)には球面ばかりでなく、乱視等の矯正のためにトーリック面も採用される。以下、第一面に球面が採用されているレンズを球面レンズと呼び、第一面に非球面が採用されているレンズを非球面レンズと呼ぶ。
一般に、レンズの屈折力はディオプター(以下、「D」で示す)という単位で表され、レンズの表面における屈折力(面屈折力)はその面の曲率p(単位はm-1:曲率半径R=1/p)とレンズ素材の屈折率nとにより次の式(1)のように定義される。面屈折力=(n−1)×p=(n−1)/R (1)なお、レンズの第一面の屈折力は、特にベースカーブと呼ばれる。以下、ベースカーブに対応する曲率をベースカーブ曲率という。近視眼用度数は、主に第一面の屈折力と第二面の屈折力とにより決定される。このため、二つの屈折力の組合せの仕方によって、一つの近視眼度数を得るのにもいろいろなベースカーブの値をとることができる。
老視眼用度数を本発明の積層成形物に付与する方法は、成形金型のキャビティの内表面が凹面、外表面が凸面からなり、キャビティの形状としては種々の形状のものがある。クリップトップ型、シームレスクリップトップ型、アイデアル型、累進型の群から一種選択された設計を便宜的に選択し使用できる。特に好ましいのは、前記小玉部の外表面が非球面であることを特徴とするものである。前記小玉部分の外表面は、その中心を通る法線方向の断面が楕円、双曲線、放物線、サイクロイド曲線又はインボリュート曲線等の曲線(好ましくは楕円)で形成される非球面とすることができる。
本発明の複合シート状物について以下に説明する。本発明の熱可塑性樹脂フィルム特定の金属及び金属酸化物を使用して熱可塑性樹脂フィルムの一方に、金属材料を真空蒸着により薄膜状に蒸着した蒸着膜層が形成し、蒸着膜層に接着剤を塗布処理し、接着剤層を作った。次いで片方に接着剤が塗布加工されたセルローストリアセテート製偏光板の非接着剤層に熱可塑性樹脂フィルムの接着剤層を介して貼着処理し複合シート状物を作った。次いで、熱プレス加工にてレンズ形状に予備成形したのち、この成形物を成形型の内面に挿入し、接着剤層と融着するレンズ成型用樹脂材料を射出成型し該接着剤層とレンズ成型用樹脂材料が熱圧着することを特徴とする。
本発明に明記されたセルローストリアセテート製偏光シート板を以下に説明する。本発明に明記された偏光シートとは、ベースフィルムとして、一般的に使用されているポリビニールアルコール系フィルム、ポリビニルアセタール系フィルム、ポリビニルブチラールフィルムをベースフィルムとし、耐湿熱性を有する二色性染料を用いて染色、一軸延伸して製造し得られた偏光フィルムの両面に、光学的に優れた透明性を有するセルロ−ストリアセテ−トを接着剤を用いて張り合わせて構成された偏光シ−トであり、片面にグラビアコーティング法、オフセットコーティング法などにより、平均分子量が10,000以上から、200,000以下のポリエステルウレタン樹脂、または、ポリエーテルウレタン樹脂、あるいは、ポリエステルポリエーテルウレタン樹脂等を主にしたポリオールに、架橋硬化剤としてポリイソシアネートを配合する二液硬化型接着剤が塗布加工されたものが好適に便宜的に選択し使用できる。
また本発明において最も好ましい偏光シートの総厚は0.2mm以下であり、またその全光線透過率が40%以上、偏光度90.0%以上のものである。偏光シ−トの総厚さを0.2mm以下とするのは、0.2mm以下であれば全光線透過率を目的の40%以上に維持しやすくなると共に材料コストが、最も優れ経済性が良い為である。
本発明において非接着剤層に新たに塗布する接着剤について以下に説明する。平均分子量が10,000以上、200,000以下のポリエステルウレタン樹脂またはポリエーテルウレタン樹脂、さらにはポリエステルポリエーテルウレタン樹脂等を主にしたポリオールと架橋硬化剤としてポリイソシアネートを配合する二液硬化型接着剤などの群から一種目的の樹脂シートと融着する接着剤を、グラビアコーティング法、オフセットコーティング法などにより塗布し使用できる。
本発明の複合シート状物に用いる熱可塑性樹脂フィルム及びレンズ成形用樹脂材料に便宜的に選択できる樹脂を以下に説明する。ポリカーボネート系、ポリスチレン系、メチルメタアクリレートやシクロヘキシルメタクリレートなどの単重合体、共重合体を含むアクリル系、塩化ビニル系、ポリスチレン・メチルメタクリレート系、アクリロニトリル・スチレン系、ポリー4−メチルペンテンー1、アンダマンタン環やシクロペンタン環を主鎖に持つ主鎖炭化水素系、フルオレン基を側鎖に持つポリエステル系、透明ナイロンなどポリアミド系、ポリウレタン系、アセチルセルロース、プロピルセルロースなどアシルセルロース系のセルロース系樹脂などである。
この中で特に本発明で好適に用いられるに使用で出来る熱可塑性樹脂フィルム及びレンズ成形用樹脂材料樹脂は、高透明性、高靱性、高耐熱性、高屈折率であることから、ポリカーボネート系樹脂である。代表的ポリカーボネート系樹脂としてポリビスフェノールAカーボネートがある。その他、1,1’−ジヒドロキシジフェニル−フェニルメチルメタン、1’−ジヒドロキシジフェニル−ジフェニルメタン、1,1’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニル−2,2−プロパンの単独ポリカーボネート、それら相互の共重合ポリカーボネート、ビスフェノールAとの共重合ポリカーボネートなどのポリカーボネート系樹脂などである。
一般的にポリカーボネート系樹脂は、複屈折の大きくなりやすいことが欠点として挙げられる。即ち、成形体の内部へ、成形歪みや局所的配向に起因する光学的異方性を生じやすい。そのため、本発明でポリカーボネート系樹脂を用いる場合は、極力、光学的異方性の形成を防ぐことが重要であり、その対策として、流動性が高く、成形時に過度な剪断力を受けにくい、つまり残留歪みや局所的配向が起こりにくい、比較的重合度の低い樹脂を使用することが好ましい。本発明では、特に重合度120以下、より好ましくは重合度100以下のポリカーボネート系樹脂の使用が推奨される。
本発明の複合成形物に調光機能を付与する方法について以下に説明する。調光機能は、調光性色素を用いることにより付与する。本発明で用いる調光性色素の種類については、スピロピラン系、ナフトピラン系、フラン系、スピロオキサジン系、フルギド系、クロメン系など一般に用いられているものであれば特に限定しないが、紫外線に対する発色濃度が高く、発色速度の速いもの、且つ紫外線除去後の色相ができるだけ無色に近く、消色速度の速いもの、並びに熱、光、湿度など加工条件、実用条件、保管条件での短期、長期の耐久性面で良好なものが好ましい。発色後の色相として、ブラウンやグレーが一般に好まれるため、通常は、複数の調光性色素を同時に用い、好みの色相になるように、各色素の使用比率と使用量を決めハンドブレンド法により成形樹脂に混入させる。
また他の手段は、熱可塑性樹脂フィルムの内に、該調光性色素を練り込み法のような添加法、あるいは染色法やコーティング法のような後加工法で配合付与する。
上記のように構成された本発明によれば、積層成形物及び複合シート状物、複合成形物の熱可塑性樹脂フィルムの片側にクロムとクロム酸化物との混合物を蒸着させた層を形成することで、眩しさを感じさせる500nm以下の可視光透過率が500nmを超える可視光透過率よりも低いものとなり、また蒸着膜層を構成する金属材料が、クロム、酸化クロム、二酸化珪素、二酸化ジルコン、二酸化チタン、アルミナ、金を単独または混合したものを形成した場合、防眩性に優れ、更に、眼が受けるストレスを低減した積層成形物およびシート状物、複合成形物となる。また、視感透過率を75%以上とすることで、夜間に安全な自動車運転ができる等、夜間使用に支障のない積層成形物およびシート状物、複合成形物となる。
以下、本発明を実施形態に基づき説明する。本実施形態における積層成形物およびシート状物、複合成形物は、熱可塑性樹脂フィルムに金属膜を形成した積層成形物およびシート状物、複合成形物である。
実施例1
本発明の積層成形物の実施形態に基づき説明する。
熱可塑性樹脂フィルムとして、本実施形態では高透明性、高靱性、高耐熱性、高屈折率であることから、厚さ0.123mm重合度120以下のポリカーボネート系樹脂ポリビスフェノールAカーボネートフィルムを採用した。上記に明記されるポリカーボネートフィルムに、表面に5厚さにクロムおよびクロム:CrO=4:7の重量比率である混合物酸化物の混合物CrOの金属蒸着を真空蒸着によって形成した、25μm厚で形成したことにより、視感透過率がJIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率が短波長の光となる程低下するCrOの金属蒸着薄膜の反射層を有する熱可塑性樹脂フィルムを得た。次いで金属蒸着薄膜に主剤(ポリボンドAY−651A),硬化剤(ポリボンドAY−651C)からなる二液硬化型ドライラミネート接着剤を採用し塗布加工をし得た。該接着剤の配合処方は、重量比により主剤100、硬化剤15、希釈剤(酢酸エチル)190である。ドライラミネート加工機により加工速度140m/minで塗布し乾燥炉において熱風温度100℃、風速10m/s,乾燥し塗布加工後45℃48時間養生し、金属蒸着薄膜層の上面に接着剤層を有するポリカーボネートフィルムを得た。
上記で得たポリカーボネートフィルムの接着剤層が凹面に形成されるよう熱プレス型にて120度で2分間加圧してレンズ形状に成形した。その後この成形物をレンズ成形用成形機(型締め力;射出圧力;400Kgf/cm2)のアーブルグオールラウンド金型;径78mmφ、曲率半径84mmでキャビティ厚み=2.2mm金型温度;120(固定、可動共)の型内に接着剤層が露出(即ち、ポリカーボネート面が目的のレンズの対物側に形成されるように)するように装着し、成形用ポリカーボネート樹脂をシリンダーヒーター設定温度;280で射出成形してポリカーボネート積層成形物を得た。次いで強化液(セイコー化成 HC−280)をディップ加工し120度2時間乾燥し目的の積層成形物を得た。得られた積層成形物は、視感透過率がJIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率が短波長の光となる程低下するCrOの金属蒸着薄膜の反射層を有する積層成形物であり、工業規格JIS、T−8147の規格に合格する積層成形物であった。
実施例2
実施例1のポリカーボネートフィルムの原料となるグランニュール1Kgに対し、固形分に対しクロメン系調光性色素1,3,3,5,6−ペンタメチルスピロ[インドリノ−2,3’[3H]−ナフト(2,1b)(1,4)オキサジンをハンドブレンド法により混入し、タンブリンマシーン(東利眼鏡社製)30分間攪拌する。該樹脂押し出し成形によりフィルム状配に調製した。
平均重合度約100のポリカーボネート樹脂を使用して調製したフィルム厚さ123μmのポリカーボネートフィルムを、実施例1同様に接着剤を塗布処理し調光性色素配合フィルムを得た。
上記で得たポリカーボネートフィルムの接着剤層が凹面に形成されるよう熱プレス型にて80度で6分間加圧してレンズ形状に成形した。その後この成形物をレンズ成形用成形機(型締め力;射出圧力;400Kgf/cm2)のアーブルグオールラウンド金型;径78mmφ、曲率半径84mmでキャビティ厚み=2.2mm金型温度;85(固定、可動共)の型内に接着剤層が露出(即ち、ポリカーボネート面が目的のレンズの対物側に形成されるように)するように装着し、成形用ポリカーボネート樹脂をシリンダーヒーター設定温度;265で射出成形してポリカーボネート積層成形物を得た。次いで強化液(セイコー化成 HC−280)をディップ加工し100度4時間乾燥し目的の積層成形物を得た。得られた積層成形物は、消色時、視感透過率がJIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率が短波長の光となる程低下するCrOの金属蒸着薄膜の反射層を有する積層成形物であり、工業規格JIS、T−8147の規格に合格する積層成形物であった。本発明の積層成形物を直射日光へ暴露し、調光性色素を発色させ、直ちに測定した可視光透過率は18.5%であった。室内光のもとで該積層成形物を消色すると、視感光透過率がほぼ元の状態へ戻った。
実施例3
実施例1で得た厚さ0.123mm重合度120以下の金属蒸着薄膜層の上面に接着剤層を有する積層シートの接着剤層に、染料系染料を用いて偏光度99.95%のポリビニールアルコールで出来た厚さ0.02mmの偏光フィルムの両面に0.08mmのセルローストリアセテートフィルムを接着する事により得られた厚さが約0.18mmの全光線透過率44%であり、片面に粘着剤が塗布され調製された偏光シート(ポラテクノ社製)の非粘着剤層をドライラミネート加工機により加工速度200m/minで貼着し乾燥炉において熱風温度100℃、風速10m/s,乾燥し塗布加工後45℃48時間養生し、総厚さ0.303mmの複合シート状物を得た。
上記で得た複合シート状物の接着剤層が凹面に形成されるよう熱プレス型にて120度で3分間加圧してレンズ形状に成形した。その後この成形物をレンズ成形用成形機(型締め力;射出圧力;400Kgf/cm2)のアーブルグオールラウンド金型;径78mmφ、曲率半径84mmでキャビティ厚み=2.2mm金型温度;120(固定、可動共)の型内に接着剤層が露出(即ち、偏光シート面が目的のレンズの対物側に形成されるように)するように装着し、成形用ポリカーボネート樹脂をシリンダーヒーター設定温度;280で射出成形してポリカーボネート複合成形物を得た。次いで強化液(セイコー化成 HC−280)をディップ加工し90度4時間乾燥し目的の複合成形物を得た。得られた積層成形物は、視感透過率がJIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率が短波長の光となる程低下するCrOの金属蒸着薄膜の反射層を有する複合成形物であり、工業規格JIS、T−8147の規格に合格する複合成形物であった。
実施例4
実施例2で得られた調光性色素配合フィルムの接着剤層に、染料系染料を用いて偏光度99.95%のポリビニールアルコールで出来た厚さ0.02mmの偏光フィルムの両面に08mmのセルローストリアセテートフィルムを接着する事により得られた厚さが約0.18mm、全光線透過率44%であり、片面に粘着剤が塗布され調製された偏光シート(ポラテクノ社製)の非粘着剤層をドライラミネート加工機により加工速度200m/minで貼着し乾燥炉において熱風温度100℃、風速10m/s,乾燥し塗布加工後45℃48時間養生し、総厚さ0.303mmの調光性色素配合複合シート状物を得た。
上記で得た調光性色素配合複合シート状物の接着剤層が凹面に形成されるよう熱プレス型にて80度で6分間加圧してレンズ形状に成形した。その後この成形物をレンズ成形用成形機(型締め力;射出圧力;400Kgf/cm2)のアーブルグオールラウンド金型;径78mm、曲率半径84mmでキャビティ厚み=2.2mm金型温度;85(固定、可動共)の型内に接着剤層が露出(即ち、偏光シート面が目的のレンズの接眼側に形成されるように)するように装着し、成形用ポリカーボネート樹脂をシリンダーヒーター設定温度;265で射出成形してポリカーボネート調光性色素配合複合成形物を得た。次いで強化液(セイコー化成 HC−280)をディップ加工し90度4時間乾燥し目的のポリカーボネート調光性色素配合複合成形物を得た。得られた積層成形物は、消色時、視感透過率がJIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率が短波長の光となる程低下するCrOの金属蒸着薄膜の反射層を有するポリカーボネート調光性色素配合複合成形物であり、工業規格JIS、T−8147の規格に合格するであった。本発明のポリカーボネート調光性色素配合複合成形物を直射日光へ暴露し、調光性色素を発色させ、直ちに測定した可視光透過率は18.5%であった。室内光のもとで該ポリカーボネート調光性色素配合複合成形物を消色すると、視感光透過率がほぼ元の状態へ戻った。
図1は、蒸着膜層を形成する前後の積層成形物及び複合成形物の光透過率の一例を表したグラフである。蒸着膜層は、クロム:CrO=4:7の重量比率である混合物を使用して、熱可塑樹脂フィルムの一方に真空蒸着したものである。図1のグラフにおいて、全般的に透過率の高い曲線は、蒸着膜形成前の積層成形物及び複合成形物の透過率であり、他方の曲線は、蒸着膜形成後の透過率である。蒸着膜形成後の積層成形物及び複合成形物は、視感透過率が75%以上、波長600nm以下の光透過率が短波長光であるほど低下し、波長500nm以下の光透過率が80%以下であって、波長500nm以下の光透過率が500nmを超える光透過率よりも低く抑えられていることを確認することができる。
本発明によれば、積層成形物及び複合シート状物、複合成形物の熱可塑性樹脂フィルムの片側にクロム、酸化クロム、二酸化珪素、二酸化ジルコン、二酸化チタン、アルミナ、クロムとクロム酸化物との混合物、金を単独または混合した金属蒸着薄膜を真空蒸着させた層を形成することで、眩しさを感じさせる500nm以下の可視光透過率が500nmを超える可視光透過率よりも低いものとなり、また蒸着膜層を構成する金属材料が、防眩性に優れ、更に、眼が受けるストレスを低減した積層成形物およびシート状物、複合成形物となる。また、視感透過率を75%以上とすることで、夜間に安全な自動車運転ができる等、夜間使用に支障のない積層成形物およびシート状物、複合成形物となる。
クロム及びCrOからなる蒸着膜層を形成する前後の積層成形物及び複合成形物の光透過率の一例を表したグラフである。

Claims (36)

  1. 熱可塑性樹脂フィルムの片側に蒸着膜層を形成したフィルムであって、蒸着膜層に接着剤を塗布処理し、該フィルムを熱プレス加工にてレンズ形状に予備成形したのち、この成形物を成形型の内面に挿入し、該フィルムの接着剤層と融着するレンズ成型用樹脂材料を射出成型することを特徴とする積層成形物の製造方法。
  2. 請求項1記載の蒸着膜層がクロムとクロム酸化物CrO、又は、Crとの混合物を蒸着させることによって形成した層であり、JIS T 7331に規定されている視感透過率が75%以上、波長600nm以下の可視光線透過率が短波長の光となる程低下することを特徴とする積層成形物の製造方法。
  3. 請求項1記載の蒸着膜層を構成する金属材料が、クロム、酸化クロム、クロムとクロム酸化物との混合物、二酸化珪素、二酸化ジルコン、二酸化チタン、アルミナ、金を単独または混合したものであることを特徴とする積層成形物の製造方法。
  4. 請求項1記載の熱可塑性樹脂フィルム層が、ポリカーボネート系、ポリスチレン系、メチルメタアクリレートやシクロヘキシルメタクリレートなどの単重合体、共重合体を含むアクリル系、塩化ビニル系、ポリスチレン・メチルメタクリレート系、アクリロニトリル・スチレン系、ポリー4−メチルペンテンー1、アンダマンタン環やシクロペンタン環を主鎖に持つ主鎖炭化水素系、フルオレン基を側鎖に持つポリエステル系、透明ナイロンなどポリアミド系、ポリウレタン系、アセチルセルロース、プロピルセルロースなどアシルセルロース系のセルロース系樹脂等などの群から一種選択されている事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  5. 請求項1記載の熱可塑性樹脂フィルム層が0.4mm以下である事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  6. 請求項1記載の熱可塑性樹脂フィルムに、調光性色素によって調光機能を付与するように処理されている事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  7. 請求項1記載のレンズ成型用樹脂材料に、調光性色素によって調光機能を付与するように処理されている事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  8. 請求項6及び7記載の調光色素が、スピロピラン系、ナフトピラン系、フラン系、スピロオキサジン系、フルギド系、クロメン系などの群から一種選択されている事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  9. 調光機能を請求項8記載の製造方法により付与する事を特徴とした請求項4記載の積層成形物の製造方法。
  10. 請求項1記載の熱可塑性樹脂フィルム層が0.4mm以下である事を特徴とし調光機能を請求項8記載の製造方法により付与する事を特徴とした請求項4記載の積層成形物の製造方法。
  11. 請求項2記載の製造方法において、熱可塑性樹脂フィルムに、調光性色素によって調光機能を付与するように処理されている事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  12. 請求項3記載の製造方法において、熱可塑性樹脂フィルムに、調光性色素によって調光機能を付与するように処理されている事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  13. 請求項11.12記載の製造方法において、調光機能を請求項8記載の製造方法において付与する事を特徴とした積層成形物の製造方法。
  14. 請求項11.12.13記載の製造方法において、レンズ成型用樹脂材料が、ポリカーボネート系、ポリスチレン系、メチルメタアクリレートやシクロヘキシルメタクリレートなどの単重合体、共重合体を含むアクリル系、塩化ビニル系、ポリスチレン・メチルメタクリレート系、アクリロニトリル・スチレン系、ポリー4−メチルペンテンー1、アンダマンタン環やシクロペンタン環を主鎖に持つ主鎖炭化水素系、フルオレン基を側鎖に持つポリエステル系、透明ナイロンなどポリアミド系、ポリウレタン系、アセチルセルロース、プロピルセルロースなどアシルセルロース系のセルロース系樹脂等などの群から一種選択されている事を特徴とし、調光機能を請求項8記載の製造方法において付与する事を特徴とした積層成形物の製造方法。
  15. 請求項11.12.13.14記載の製造方法において、熱可塑性樹脂フィルム層が0.4mm以下である事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  16. 請求項2記載の製造方法において、レンズ成型用樹脂材料に、調光性色素によって調光機能を付与するように処理されている事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  17. 請求項3記載の製造方法において、レンズ成型用樹脂材料に、調光性色素によって調光機能を付与するように処理されている事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  18. 請求項16.17記載の製造方法において、調光機能を請求項8記載の製造方法において付与する事を特徴とした積層成形物の製造方法。
  19. 請求項16.17.18記載の製造方法において、レンズ成型用樹脂材料が、ポリカーボネート系、ポリスチレン系、メチルメタアクリレートやシクロヘキシルメタクリレートなどの単重合体、共重合体を含むアクリル系、塩化ビニル系、ポリスチレン・メチルメタクリレート系、アクリロニトリル・スチレン系、ポリー4−メチルペンテンー1、アンダマンタン環やシクロペンタン環を主鎖に持つ主鎖炭化水素系、フルオレン基を側鎖に持つポリエステル系、透明ナイロンなどポリアミド系、ポリウレタン系、アセチルセルロース、プロピルセルロースなどアシルセルロース系のセルロース系樹脂等などの群から一種選択されている事を特徴とし、調光機能を請求項8記載の製造方法において付与する事を特徴とした積層成形物の製造方法。
  20. 請求項16.17.18.19記載の製造方法において、熱可塑性樹脂フィルム層が0.4mm以下である事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  21. 請求項1から20に明記された製造方法の金型のキャビティの凸凹面どちらかに老視眼用に調整された小玉部を形成した事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  22. 請求項1から20に明記された製造方法の金型のキャビティが近視眼用に調整された凸凹面を形成した事を特徴とする積層成形物の製造方法。
  23. 請求項1から20に明記された製造方法から得られる積層成形物を使用して製造された眼鏡。
  24. 請求項1記載の熱可塑性樹脂フィルムの接着剤層を介して、片側に接着剤を有するセルローストリアセテート製偏光板の非接着剤層に熱可塑性樹脂フィルムを貼着処理する事を特徴とした複合シート状物。
  25. 請求項24記載の複合シート状物を、熱プレス加工にてレンズ形状に予備成形したのち、この成形物を成形型の内面に挿入し、接着剤層と融着するレンズ成型用樹脂材料を射出成型し該接着剤層とレンズ成型用樹脂材料が熱圧着することを特徴とする複合成形物の製造方法。
  26. 偏光シートが偏光フィルムの両面に接着剤を介してセルローストリアセテートフィルムを貼着し得た厚さが0.2mm以下、全光線透過率が40%以上、偏光度が99.0%のものであることを特徴とする請求項25記載の複合成形物の製造方法。
  27. 請求項24記載の複合シート状物の蒸着膜層を構成する金属材料が、クロム、酸化クロム、二酸化珪素、二酸化ジルコン、二酸化チタン、アルミナ、金を単独または混合したものであることを特徴とする複合成形物の製造方法。
  28. 請求項24記載の熱可塑性樹脂フィルム層が、ポリカーボネート系、ポリスチレン系、メチルメタアクリレートやシクロヘキシルメタクリレートなどの単重合体、共重合体を含むアクリル系、塩化ビニル系、ポリスチレン・メチルメタクリレート系、アクリロニトリル・スチレン系、ポリー4−メチルペンテンー1、アンダマンタン環やシクロペンタン環を主鎖に持つ主鎖炭化水素系、フルオレン基を側鎖に持つポリエステル系、透明ナイロンなどポリアミド系、ポリウレタン系、アセチルセルロース、プロピルセルロースなどアシルセルロース系のセルロース系樹脂等などの群から一種選択されている事を特徴とする複合成形物の製造方法。
  29. 請求項24記載の熱可塑性樹脂フィルムに、調光性色素によって調光機能を付与するように処理されている事を特徴とする複合成形物の製造方法。
  30. 請求項25記載のレンズ成型用樹脂材料に、調光性色素によって調光機能を付与するように処理されている事を特徴とする複合成形物の製造方法。
  31. 請求項29及び30記載の調光色素が、スピロピラン系、ナフトピラン系、フラン系、スピロオキサジン系、フルギド系、クロメン系などの群から一種選択されている事を特徴とする複合成形物の製造方法。
  32. 請求項24記載の複合シート状物において、熱可塑性樹脂フィルム層が0.4mm以下である事を特徴とする複合成形物の製造方法。
  33. 請求項25・26・27・28・29・30・31・32記載の製造方法において、熱可塑性樹脂フィルム層が0.4mm以下である事を特徴とする複合成形物の製造方法。
  34. 請求項25から32に明記された製造方法の金型のキャビティの凸凹面どちらかに老視眼用に調整された小玉部を形成した事を特徴とする複合成形物の製造方法。
  35. 請求項25から32に明記された製造方法の金型のキャビティが近視眼用に調整された凸凹面を形成した事を特徴とする複合成形物の製造方法。
  36. 請求項25から32に明記された製造方法から得られる複合成形物を使用して製造された眼鏡。
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