JP2006165018A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】オーミック電極である第1ソース電極と第1ドレイン電極は、ゲートのリセスエッチングのためのマスクとしての窒化膜を開口して形成されるため、窒化膜との間に隙間Gが形成される。このためガルバニック効果によりオーミック電極端部のキャップ層がエッチングされ、オン抵抗が増大する問題がある。
【解決手段】初期窒化膜を全面除去した後、オーミック電極を形成し、キャップ層とオーミック電極の段差を密着して覆う第1窒化膜を形成する。ゲートのリセスエッチングは、第1窒化膜をマスクとして行うと、オーミック電極の端部に隙間Gが形成されない。従って、ガルバニック効果を抑制し、オン抵抗の増大を抑制できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関わり、特にHEMTのガルバニック効果を防止しオン抵抗の増大を抑制する半導体装置およびその製造方法に関する。
HEMT(High Electron Mobility Transistor:高電子移動度トランジスタ)に代表されるヘテロ接合を有するデバイスは、GaAs MESFET(Metal Semiconductor FET)、GaAs JFET(Junction FET)と比較して効率性、利得性、歪特性が優れているため、MMICの主流デバイスに成りつつある。
図17を参照し、従来のHEMTの構造について説明する。
図の如くHEMT基板は、半絶縁性GaAs基板231上にノンドープのバッファ層232を積層し、バッファ層232上に、電子供給層となるn+AlGaAs層233、チャネル(電子走行)層となるノンドープInGaAs層235、電子供給層となるn+AlGaAs層233等の半導体層を順次積層したものである。電子供給層233とチャネル層235間には、スペーサ層234が配置される。
バッファ層232は、不純物が添加されていない高抵抗層であり、その膜厚は、数千Å程度である。上層の電子供給層233上には、障壁層236となるノンドープのAlGaAs層を積層し、所定の耐圧とピンチオフ電圧を確保している。更にキャップ層となるn+GaAs層237を最上層に積層している。
キャップ層237を一部除去して所望の形状にパターンニングし、ソース領域237sおよびドレイン領域237dを設ける。ソース領域237sおよびドレイン領域237dにはそれぞれ第1ソース電極315、第1ドレイン電極316が接続し、その上層には第2ソース電極335、第2ドレイン電極336が形成される。
また、ゲート電極327はソース領域237sおよびドレイン領域237d間に配置され、障壁層236の一部とショットキー接合を形成する。
HEMTの動作領域300は、バッファ層に達する絶縁化層(ここでは不図示)を設けて分離することにより形成される。ここで、動作領域300とは、絶縁化層で分離され、HEMTのソース電極315、335、ドレイン電極316、336およびゲート電極327が配置される領域の半導体層をいう。
図18から図21の断面図を参照し、HEMTの製造方法の一例を説明する。
半絶縁性GaAs基板231上にノンドープのバッファ層232、電子供給層のn+AlGaAs層233、スペーサ層234、チャネル層のノンドープInGaAs層235、スペーサ層234、電子供給層のn+AlGaAs層233、障壁層となるノンドープのAlGaAs層236、キャップ層となるn+GaAs層237の複数の半導体層を積層する。
絶縁化層を形成するため、全面にスルーイオン注入用の第1窒化膜2511を形成する。レジストのマスクにより所望のパターンにボロン(B+)をイオン注入し、レジスト除去、アニールを行うことにより絶縁化層250を形成する。バッファ層232に達する絶縁化層250を設けることにより、HEMTを構成する動作領域としての不純物領域が分離される(図18)。
次に、オーミック金属層による電極を形成するため、レジストPRのマスクを設け、スルーイオン用の第1窒化膜2511の所望の領域をエッチングにより除去する(図19(A))。全面にオーミック金属層(AuGe/Ni/Au)310を蒸着し(図19(B))、リフトオフ後、アロイする。これにより、キャップ層237にコンタクトする第1ソース電極315および第1ドレイン電極316が形成される(図19(C))。
次に、ゲート電極形成のために新たなレジストPRを設ける。レジストPRのゲート電極の形成領域を開口し、露出した窒化膜2511を除去して開口部OPを形成する(図20(A))。その後、リセスエッチングを行う。すなわち耐圧を確保するためキャップ層237を窒化膜251の開口部OPより大きく、所定の寸法になるまでサイドエッチングを続ける。エッチングによりキャップ層237は分離され、第1ソース電極315および第1ドレイン電極316にそれぞれコンタクトするソース領域237s、ドレイン領域237dとなる。ゲート電極の形成領域には障壁層236が露出する(図20(B))。
さらに、キャップ層237のサイドエッチングによりひさし状に張り出した第1窒化膜2511のひさし部Eを除去する(図20(C))。
次に、全面にゲート金属層320を蒸着する(図21(A))。その後、リフトオフし、障壁層236とショットキー接合を形成するゲート電極327を形成する(図21(B))。そして、全面に保護膜となる第2窒化膜2512を再び形成する(図21(C))。
その後、窒化膜2512にコンタクトホールを形成する。新たなレジストにより所望の形状にパッド金属層(Ti/Pt/Au)330を蒸着、リフトオフし、第2ソース電極335、第2ドレイン電極336を形成する。全面にジャケット膜となる第3窒化膜2513を形成して、図17に示す最終構造を得る(例えば特許文献1参照。)。
特開平6−84956号公報
図22には、各電極部分の拡大断面図を示す。
図の如く、ゲート電極327、第1ソース電極315および第2ソース電極335、第1ドレイン電極316および第2ドレイン電極336の周囲は窒化膜251で被覆される。
窒化膜251はより詳細には第1窒化膜2511、第2窒化膜2512、第3窒化膜2513からなる。第1窒化膜2511は、ソース領域237sおよびドレイン領域237d上で、第1ソース電極315および第2ドレイン電極316の周囲に設けられる。第2窒化膜2512は、パッシベーション膜でありゲート電極327上を覆い、第1絶縁膜2511の上に延在される。第2絶縁膜2512に設けたコンタクトホールCHを介して、第2ソース電極335が第1ソース電極315とコンタクトし、第2ドレイン電極336が第1ドレイン電極316とコンタクトする。第3窒化膜2513はジャケット膜であり、第2ソース電極335、第2ドレイン電極336を覆って全面に設けられる。
ところで、従来構造においては、オーミック金属層310で形成されたオーミック電極である第1ソース電極315および第1ドレイン電極316の端部に位置するキャップ層237(ソース領域237s、ドレイン領域237d)が、図22の如くエッチングされて、溝GVが形成されてしまう問題がある。
これはガルバニック効果によるものである。ガルバニック効果は、オーミック電極等の金属電極が半導体に接している場所で発生する。すなわち、製造プロセス中にオーミック電極の端部でオーミック電極と半導体の間に電流が発生することにより、半導体が電気化学的腐食を起こす。半導体の不純物濃度が高いなど、導電性が増せば増すほど大きな電流が流れるためガルバニック効果が激しくなり、その部分の半導体が大きくエッチングされてしまう。
具体的には半導体層の不純物濃度が2×1018cm−3以上、半導体層の厚みが500Å以上になるとガルバニック効果が著しくなる。
従来の製造方法においては、図19に示す工程により、オーミック電極と、隣り合う第1窒化膜2511間には0.1μm〜1.0μm程度の隙間Gが形成される。そして、以降その上層に第2窒化膜2512が形成される(図21(C))までの製造工程において、オーミック電極の端部において、キャップ層237は露出したままである。
従って、ガルバニック効果により、キャップ層237が確実にエッチングされてしまう。具体的には、オーミック電極端部付近においてキャップ層(n+GaAs層)237がエッチングされる深さ(溝GV深さ)は数100Å以上と非常に深い。また、キャップ層37の厚みが1000Åの場合、溝GV深さが500Å以上となるケースも稀ではない。
一方、イオン注入型GaAs MMICのオーミック電極を、上記の図19から図21の工程を採用して形成した場合は、ガルバニック効果の発生は少ない。また発生したとしてもエッチング深さが数10Å以下と極わずかに過ぎない。
これは、イオン注入型GaAs MMICにおいてオーミック電極の付近はイオン注入されたn+型領域であるが、イオン注入のドーズ量をいくら上げても活性化の限界があり、不純物濃度は高くても1〜1.5×1018cm−3程度に過ぎないためである。
しかし、上記のHEMTの場合には、キャップ層237は、3×1018cm−3以上の高い不純物濃度を有し、その厚みは600Å以上である。従って、ガルバニック効果により大きい溝GVが形成されてしまう。
HEMTは、図22の太実線で示すようにソース−ドレイン間の電流経路が形成される。つまり、溝GVにより電流経路が狭められると、オン抵抗Ronが増大する問題がある。
また、隙間Gは、その上層に堆積された第2窒化膜2512により被覆されるものの、隙間Gのステップカバレジが悪く、溝GV上では第2窒化膜2512の成膜密度が低くなる。従って、パッシベーション効果が薄いためウェハ完成後においても外部からの水分などが基板表面に達する可能性が高く、ガルバニック効果が発生する場合がある。
これによりキャップ層237がよりエッチングされ、さらにソース−ドレイン間の電流経路が狭められ、一層オン抵抗Ronが増加する恐れがある。
本発明は上述した諸々の事情に鑑み成されたもので、第1に、半導体基板上に積層された、バッファ層、電子供給層、チャネル層、安定層およびキャップ層となる複数の半導体層と、前記半導体層に設けられ、ソース領域およびドレイン領域を有する動作領域と、前記ソース領域およびドレイン領域とそれぞれコンタクトする第1ソース電極および第1ドレイン電極と、前記ソース領域および前記第1ソース電極上と、前記ドレイン領域および前記第1ドレイン電極上をそれぞれ連続して覆う第1絶縁膜と、少なくとも前記第1絶縁膜上に設けられた第2絶縁膜と、前記第1ソース電極および前記第1ドレイン電極とコンタクトする第2ソース電極および第2ドレイン電極と、前記ソース領域および前記ドレイン領域間の前記動作領域の一部とショットキー接合を形成するゲート電極と、を具備することにより解決するものである。
また、前記第1絶縁膜は、前記ソース領域と前記第1ソース電極の段差および、前記ドレイン領域と前記第1ドレイン電極の段差に密着して被覆することを特徴とするものである。
また、前記第2絶縁膜は、前記ソース領域と前記ドレイン領域間の動作領域の一部、及びゲート電極に密着して被覆することを特徴とするものである。
また、第2ソース電極および第2ドレイン電極は、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜に設けられたコンタクトホールを介して前記第1ソース電極および前記第1ドレイン電極とコンタクトすることを特徴とするものである。
また、前記安定層の下層に障壁層を有することを特徴とするものである。
また、前記ゲート電極は、前記障壁層に設けることを特徴とするものである。
また、前記ゲート電極は前記安定層上に設けることを特徴とするものである。
また、前記ゲート電極はPtを含み、一部が前記動作領域に埋め込まれることを特徴とするものである。
また、埋め込まれた前記ゲート電極の底部は、前記障壁層に達することを特徴とするものである。
また、埋め込まれた前記ゲート電極の底部は、前記安定層内に位置することを特徴とするものである。
第2に、半導体基板上に積層された、バッファ層、電子供給層、チャネル層、安定層およびキャップ層となる複数の半導体層と、前記半導体層に設けられソース領域およびドレイン領域を有する動作領域と、前記ソース領域およびドレイン領域上に設けられた第1ソース電極および第1ドレイン電極と、前記第1ソース電極および前記第1ドレイン電極上に設けられた第2ソース電極および第2ドレイン電極と、前記ソース領域および前記ドレイン領域間の前記動作領域の一部とショットキー接合を形成するゲート電極と、前記ゲート電極周囲、前記第1ソース電極及び第2ソース電極周囲、前記第1ドレイン電極及び第2ドレイン電極周囲と密着して被覆する絶縁膜を具備し、前記第2ソース電極および前記第2ドレイン電極は、前記絶縁膜内に設けられたコンタクトホールを介して前記第1ソース電極および第1ドレイン電極とそれぞれコンタクトし、前記ゲート電極上に設けられた前記絶縁膜の膜厚から前記第2ソース電極および前記第2ドレイン電極上に設けられた前記縁膜膜の膜厚を減じた値を、前記コンタクトホールの深さとなる前記絶縁膜の膜厚から減じた値が正となることにより解決するものである。
第3に、半導体基板上にバッファ層、電子供給層、チャネル層、安定層およびキャップ層を積層し、全面に初期絶縁膜を形成する工程と、所定の領域にイオン注入による絶縁化層を形成し、動作領域を分離する工程と、全面の初期絶縁膜を除去する工程と、前記動作領域の前記キャップ層の一部にコンタクトする第1ソース電極および第1ドレイン電極を形成する工程と、全面に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1ソース電極および第1ドレイン電極間の前記第1絶縁膜の一部を除去し、該第1絶縁膜をマスクとして前記キャップ層の一部を除去し前記安定層を露出する工程と、前記第1ソース電極及び第1ドレイン電極間の前記動作領域の一部とショットキー接合するゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を覆う第2絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜および第2絶縁膜に設けたコンタクトホールを介して前記第1ソース電極および第1ドレイン電極とコンタクトする第2ソース電極および第2ドレイン電極を形成する工程と、を具備することにより解決するものである。
また、前記第2絶縁膜および、前記第2ソース電極と第2ドレイン電極上を覆う第3絶縁膜を形成する工程を有することを特徴とするものである。
また、前記第1絶縁膜は、前記ソース領域と前記第1ソース電極、および前記ドレイン電極と前記第1ドレイン電極の段差に密着して被覆することを特徴とするものである。
また、前記安定層の下層に障壁層を有し、前記ゲート電極は露出した前記安定層を除去して前記障壁層上に形成することを特徴とするものである。
また、前記ゲート電極は、前記安定層上に形成することを特徴とするものである。
また、前記ゲート電極の最下層金属はPtであり、熱処理により前記Ptの一部を前記動作領域表面に埋め込むことを特徴とするものである。
また、前記初期絶縁膜は、ウェハ投入後の前記基板表面の保護膜および/または前記絶縁化層を形成する不純物の活性化アニールの保護膜であることを特徴とするものである。

本発明の構造に依れば、第1ソース電極および第1ドレイン電極と、キャップ層の段差を被覆する第1絶縁膜を設けることにより、従来、第1ソース電極および第1ドレイン電極の両端に形成されていた隙間Gが形成されることはなく、ガルバニック効果の発生を防止する。
これにより、第1ソース電極および第1ドレイン電極の端部のキャップ層のエッチングを防止し、電流経路の狭さく化を防ぐことができるので、オン抵抗Ronの増大を抑制できる。
また、第1ソース電極および第1ドレイン電極の両端におけるパッシベーション用の第2絶縁膜の成膜密度を十分確保でき、ウェハ完成後においても外部から滲入する水分や薬剤などから基板表面を十分保護することができる。従って、ウェハ完成後におけるガルバニック効果の発生を防止し、オン抵抗Ronの増大を抑制できる。
また、本発明の製造方法によれば、初期窒化膜を全面除去した後、オーミック金属層を堆積し、第1ソース電極および第1ドレイン電極を形成する。そしてその後、第1窒化膜で第1ソース電極および第1ドレイン電極上を覆うため、第1ソース電極と第1ドレイン電極、およびキャップ層の段差を第1窒化膜により完全に被複し、ガルバニック効果を防止することができる。
以下に図1から図16を用いて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態のHEMTにより構成されたMMICを説明する図であり、一例としてSPDT(Single Pole Double Throw)スイッチ回路装置を示す。図1(A)は回路図であり、図1(B)は図1(A)の回路を1チップに集積化したスイッチ回路装置の平面図である。
図1(A)ごとく、本実施形態のHEMTはスイッチ回路装置等を構成する。図は、基本的なSPDTスイッチ回路装置であり、第1のFETであるFET1と第2のFETであるFET2のソース電極(あるいはドレイン電極)が共通入力端子INに接続され、FET1およびFET2のゲート電極がそれぞれ抵抗R1、R2を介して第1と第2の制御端子Ctl1、Ctl2に接続され、そしてFET1およびFET2のドレイン電極(あるいはソース電極)が第1と第2の出力端子OUT1、OUT2に接続されたものである。
第1と第2の制御端子Ctl1、Ctl2に印加される制御信号は相補信号であり、Hレベルの信号が印加された側のFETがONして、共通入力端子INに印加された入力信号をどちらか一方の出力端子に伝達するようになっている。抵抗R1、R2は、交流接地となる制御端子Ctl1、Ctl2の直流電位に対してゲート電極を介して高周波信号が漏出することを防止する目的で配置されている。
そして、出力端子OUT1に信号を通すときには制御端子Ctl1に例えば3V、制御端子Ctl2に0Vを印加し、逆に出力端子OUT2に信号を通すときには制御端子Ctl2に3V、Ctl1に0Vのバイアス信号を印加している。
図1(B)のごとく、基板に、スイッチを行うFET1およびFET2を中央部に配置する。なお、本実施形態では基本デバイスがHEMTの場合を例に説明する。基板の周辺でFET1およびFET2の周囲には複数の電極パッドPが配置される。電極パッドPは具体的には共通入力端子IN、第1および第2出力端子OUT1、OUT2、第1および第2制御端子Ctl1、Ctl2に対応するパッドIC、O1、O2、C1、C2である。各FETのゲート電極に抵抗R1、R2が接続される。なお、点線で示した第2層目金属層は各FETのゲート電極127形成時に同時に形成されるゲート金属層(Pt/Mo)120である。実線で示した第3層目金属層は各素子の接続およびパッドの形成を行うパッド金属層(Ti/Pt/Au)130である。第1層目金属層は基板にオーミックに接合するオーミック金属層(AuGe/Ni/Au)であり、各FETのソース電極、ドレイン電極および各抵抗両端の取り出し電極を形成するが、図では、パッド金属層と重なるために図示されていない。
FET1のゲート電極127と、制御端子パッドC1は抵抗R1で接続され、FET2のゲート電極127と制御端子パッドC2は抵抗R2で接続されている。
チップ中心に向かって伸びる櫛歯状のパッド金属層130が出力端子パッドO1に接続されるドレイン電極136(あるいはソース電極)であり、この下にオーミック金属層で形成されるドレイン電極(あるいはソース電極)がある。またチップ中心から外側に伸びる櫛歯状のパッド金属層130が共通入力端子パッドICに接続されるソース電極135(あるいはドレイン電極)であり、この下にオーミック金属層で形成されるソース電極(あるいはドレイン電極)がある。
すなわち、HEMTの動作領域100は一点鎖線で示す領域に設けられ、動作領域100には、ソース電極135、115およびドレイン電極136、116が櫛歯をかみ合わせた形状に配置される。またソース電極135、115およびドレイン電極136、116間に、ゲート金属層120で形成されるゲート電極127が櫛歯形状に配置され、動作領域100の一部とショットキー接合を形成する。
上記の如きスイッチ回路装置などに採用されるHEMTの構造について、図2から図4を参照してディプレッション型HEMTを例に説明する。
まず、図2は、第1の実施形態を示す断面図であり、例えば図1のA−A線断面図である。本実施形態の半導体装置は、半導体基板上に積層された複数の半導体層と、動作領域と、第1ソース電極および第1ドレイン電極と、第1絶縁膜と、第2絶縁膜と、第2ソース電極および第2ドレイン電極と、ゲート電極と第3絶縁膜から構成される。
HEMTの基板は、半絶縁性GaAs基板31上に複数の半導体層を積層してなる。複数の半導体層は、ノンドープのバッファ層32、電子供給層33、チャネル(電子走行)層35、障壁層36、安定層38、キャップ層37である。チャネル層35の上下には電子供給層33が配置され、さらにチャネル層35と電子供給層33間にはスペーサ層34が配置される。
このようにチャネル層35の上下の層に電子供給層33を配置するダブルへテロ接合構造とすることにより、キャリア密度が増えオン抵抗Ronを非常に小さくできる。
バッファ層32は、不純物が添加されていない高抵抗層であり、その膜厚は、数千Å程度である。障壁層36となるノンドープのAlGaAs層は、電子供給層33と当接してその上に設けられる。すなわち安定層38と電子供給層33間に配置され、所定の耐圧とピンチオフ電圧を確保している。安定層38は、障壁層36と当接してその上に設けられ酸化しにくいため外部からの化学的ストレスに強く信頼性上安定なInGaP層であり、膜厚は100Å程度である。尚、図ではn+InGaP層の安定層38を示しているが、第1の実施形態では安定層38はノンドープInGaP層であってもよい。又、安定層38はエッチストップ層としても機能する。
更にキャップ層となるn+GaAs層37を最上層に積層する。キャップ層37の厚みは600Å以上、不純物濃度は、2×1018cm−3以上であり、好適には膜厚が1000Å程度、不純物濃度が3×1018cm−3以上である。
電子供給層33は、チャネル層35よりバンドギャップが大きい材料が用いられる。また、電子供給層33のn+AlGaAs層のn型不純物(例えばSi)の不純物濃度は、Vp、オン抵抗Ron、耐圧に関係するが本実施形態では2〜4×1018cm−3程度(好適には2.6×1018cm−3)とする。
そして、このような構造により、電子供給層33であるn+AlGaAs層のドナー不純物から発生した電子が、チャネル層35側へ移動し、電流パスとなるチャネルが形成される。この結果、電子とドナー・イオンは、ヘテロ接合界面を境として空間的に分離されることになる。電子はチャネル層35を走行するが、チャネル層35にはドナー・イオンが存在しないためクーロン散乱の影響が非常に少なく、高電子移動度を持つことができる。
また、結晶に歪みが発生することによるスリットなどの結晶欠陥を防止するため、InGaP層(安定層)38をGaAs、つまりここではn+GaAs層(キャップ層)37およびノンドープAlGaAs層(障壁層)36と格子整合させる。また、ノンドープAlGaAs層(障壁層)36と電子供給層33は共にAlGaAs層であるため格子整合している。
キャップ層37は所望の形状にパターンニングされ、第1ソース電極115および第1ドレイン電極116がそれぞれコンタクトするソース領域37s、ドレイン領域37dとなる。第1ソース電極115および第1ドレイン電極116上には、パッド金属層130で形成される第2ソース電極135、第2ドレイン電極136がそれぞれコンタクトする。ゲート電極127は、ソース領域37s、ドレイン領域37d間に配置される。
また、本実施形態の安定層38は、その上層のキャップ層37と同じパターンでエッチングされている。
HEMTの動作領域100は、バッファ層32に達する絶縁化層(ここでは不図示)を設けて分離することにより例えば図1の一点鎖線の領域に設けられる。以下、動作領域100とは、絶縁化層で分離され、HEMTのソース電極115、135、ドレイン電極116、136およびゲート電極127が配置される領域の半導体層をいう。すなわち電子供給層33、チャネル(電子走行)層35、スペーサ層34、障壁層36、安定層38、キャップ層37などのHEMTを構成する各半導体層をすべて含んだトータルとしての領域を動作領域100とする。
ゲート電極127は、キャップ層37および安定層38のパターンニングにより露出した動作領域100表面の障壁層36とショットキー接合を形成する。
ゲート電極127は、例えばPt/Moであり、これらの蒸着膜厚はPt(白金)が45Å、Mo(モリブデン)が50Åである。そして、最下層金属のPtの一部を熱処理により障壁層36に埋め込んだ構造である。埋め込まれたPtはゲート電極127として機能する。埋め込まれたPtの深さは108Åであり、その底部は障壁層36内に位置する。これにより、ピンチオフ電圧Vp=−0.8Vを実現している。
またゲート電極を形成するゲート金属層としてPtの上にはMoなどPt埋め込み熱処理においてGaAsと反応しない金属を、Ptに引き続き連続して蒸着することが望ましい。ゲート電極をPtのみで形成すると、Pt蒸着後、Pt埋め込み熱処理までの間にPt表面に異物が付着した場合、その異物までPt埋め込み熱処理反応に関与することになり、HEMTの特性が劣化する。従って熱によりGaAsと反応しないMoでPtの上を覆うことによりMo上に同様の異物が付着したとしても、Moがバリアとなりその異物がPt埋め込み熱処理反応に関与することは無い。
またウエハ完成後においても実装時に半田付けの熱が加わることなどが有る。この場合、ゲート電極をPtのみで形成するとPtの上に異物が付着している場合、その異物が半田付けの熱などによってGaAsと反応しHEMTの特性が劣化する場合がある。その際にもMoでPtの上を覆うことによりMo上に異物があってもMoがバリアとなりその異物が半田付けの熱などによってGaAsと反応することは無い。Moの厚みはあまり厚くするとPtとの間でストレスが発生するため、最大でもPtの厚みと同程度とすることが望ましい。Pt厚みは45ÅであるためMoも同程度の50Åとする。
スイッチMMICの場合、ゲート電極から制御端子までの間に10KΩ程度以上の抵抗が挿入されるため、ゲート電極自体の抵抗値は高くても問題なく、Pt/Moというゲート金属構造が最適である。
また熱によりGaAsと反応しない金属としてMoの替わりにW(タングステン)も考えられるが、Wは融点が高いため一般にはスパッタで形成しており蒸着では形成できない。従ってPtの蒸着と連続してWは形成できず、またスパッタの場合高熱が発生するためレジストが耐えらえずリフトオフによる形成も不可能である。
本実施形態では、ゲート電極の最下層金属の一部を基板表面に埋め込んだ、埋め込みゲート構造とすることにより、HEMTの特性を向上させることができる。これは図の如く埋め込まれたPtは底部の端が丸いためである。これにより、底部の端が尖っている埋め込みゲート構造ではないゲート電極(例えばTi/Pt/Au)に比べ、ゲート電極に逆バイアスが印加される際、電界強度が分散される。つまり埋め込みゲート構造は、最大電界強度が弱まり耐圧が大幅に上がるためである。
逆に所定の耐圧に設計する場合、埋め込みゲート構造ではゲート電極付近の電界強度が弱まる分、電子供給層33の不純物濃度を大幅に上げることができ、オン抵抗Ronを大幅に小さくすることができる。つまり、本実施形態の電子供給層33は、スイッチ回路を構成するHEMTが最大限の特性が得られるよう、設計されている。
また、本実施形態ではチャネル層35の上下に電子供給層33を配置したダブルへテロ接合構造を採用しており、更に電子供給層33の上に障壁層36および安定層38が設けられる。
そして、所定の耐圧を確保するためゲート電極127は、ノンドープ層である障壁層36表面に蒸着され、障壁層36内にその一部が埋め込まれる。つまり、ゲート電極127から電子供給層33に至るまでの間に不純物が添加された層が無く、実質的に電子供給層33に連続するノンドープ層36に、ゲート電極127が設けられたこととなる。
このように、ダブルへテロ接合構造で、電子供給層33に連続するノンドープ層にゲート電極が設けられた構造により、HEMTは所定の耐圧を確保しながら非常に低いオン抵抗を実現することができる。すなわち20Vのゲート耐圧を有しながら、Pt埋め込みゲート構造、ダブルへテロ接合構造、電子供給層からゲート電極までをすべてノンドープ層とする構造を採用することにより、電子供給層の濃度を2.6×1018cm−3まで上げることができる。この結果Vp=−0.8Vにおけるゲート幅1mmあたりのオン抵抗として、ゲート電圧Vg=0Vの場合にオン抵抗Ron=1.4Ω/mmを実現した。このオン抵抗の値はスイッチ用HEMTとしては極めて低いといえる。
尚、図ではゲート金属層としてPt/Moを例に示したが、これに限らずTi/Pt/Auであってもよく、ゲート電極127の一部が障壁層36に埋め込まれていなくてもよい。
図の如く、ゲート電極127、第1ソース電極115および第2ソース電極135、第1ドレイン電極116および第2ドレイン電極136は、その周囲に密着する窒化膜51で被覆される。窒化膜51はより詳細には第1窒化膜511、第2窒化膜512、第3窒化膜513からなるが、窒化膜51の構成内容の種類は部分的に異なり、これら3層がすべて存在する個所もあるが、これらのいずれか2層の組み合わせの個所、あるいはこれらのうち1つの窒化膜から構成される個所もある。具体的には、例えばゲート電極127上の窒化膜51は第2窒化膜512+第3窒化膜513から構成され、第2ソース電極135および第2ドレイン電極136上の窒化膜51は第3窒化膜513のみから構成され、コンタクトホールCHの深さとなる窒化膜51は第1窒化膜511+第2窒化膜512から構成される。また第3の窒化膜513は存在する場合と存在しない場合がある。
第1窒化膜511は、ソース領域37sおよび第1ソース電極115上を連続して覆う。また、ドレイン領域37dおよび第1ドレイン電極116上を連続して覆う。これにより、ソース領域37sと第1ソース電極115の段差および、ドレイン領域37dと第1ドレイン電極116の段差は、第1窒化膜511により完全に被覆され、第1ソース電極115(第1ドレイン電極116も同様)の端部は、第1窒化膜511と密着している。また、第1窒化膜511の端部は、ソース領域37sおよびドレイン領域37dとなるキャップ層37(および安定層38)の端部と一致している。
第2窒化膜512は、パッシベーション膜となり、ゲート電極127の側面および上面とゲート電極127周囲に露出した障壁層36上を覆う。また安定層38とキャップ層37の側面を覆い、第1窒化膜511の上まで延在される。コンタクトホールCHは、第1窒化膜511および第2窒化膜512に設けられる。コンタクトホールCHを介して第2ソース電極135が第1ソース電極115とコンタクトし、第2ドレイン電極136が第1ドレイン電極116とコンタクトする。
第3窒化膜513はジャケット膜であり、第2窒化膜512上を覆い、更に第2ソース電極135、第2ドレイン電極136を覆って全面に設けられる、また図示は省くがボンディングパッド上のみ開口される。
このように本実施形態では、第1窒化膜511がソース領域37sとなるキャップ層37と第1ソース電極115(ドレイン側も同様)の段差に完全に密着して被覆している。従って、従来の如く隙間Gが形成されることがなく、製造工程中におけるガルバニック効果を防止できる。
また、第1窒化膜511および第2窒化膜512はそれぞれ500Å、1500Å程度で、ほぼ均一な厚みで、第1ソース電極115(ドレイン側も同様)およびキャップ層37をまんべんなく覆っている。すなわち窒化膜はCVDにより堆積を行う。CVDにおいては装置のチャンバー内において雪が降り積もる如く窒化膜が堆積されていく。従って従来のように溝GVが形成されると、溝の底に近い部分は溝の影になってしまい、どうしても窒化膜の厚みが薄くなったり、密度が薄くなってしまう。しかし、本実施形態では溝GVが形成されることはないので、側面でも上面(平面)の70%程度以上の膜厚が確保できる。従って、ウェハ完成後においても水分や薬剤などの滲入を完全に保護することができ、ガルバニック効果の発生を防止できる。
ここで、この構造を実現するためには、ゲート電極127上に設けられた窒化膜51(第2窒化膜512+第3窒化膜513)の膜厚T1、第2ソース電極135および第2ドレイン電極136上に設けられた窒化膜51(第3窒化膜513)の膜厚T2、コンタクトホールCHの深さとなる窒化膜51(第1窒化膜511+第2窒化膜512)の膜厚T3は以下の関係を満たしている必要がある。
T3−(T1−T2)>0
すなわち、T3−(T1−T2)の値はコンタクトホールCHの周囲の第1窒化膜511の膜厚である。後に詳述するが、ガルバニック効果を防止するために第1窒化膜511でキャップ層37と第1ソース電極115(ドレイン電極116)を被覆した結果、コンタクトホールCHの周囲の窒化膜51には、第1窒化膜511が残ることになる。尚、第3窒化膜513は存在する場合と存在しない場合があり、第3窒化膜513が存在しない場合についても、T3=0を代入することにより前記不等式は成り立つ。
次に、図3を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態とゲート電極127部分および基板構造が異なるものであり、第1の実施形態と重複する部分については詳細な説明を省略する。また、図3は図1のA−A線断面図である。
HEMTの基板は、半絶縁性GaAs基板31上に、ノンドープのバッファ層32、電子供給層33、チャネル(電子走行)層35、障壁層36、安定層38、キャップ層37を積層したものである。チャネル層35の上下には電子供給層33が配置され、さらにチャネル層35と電子供給層33間にはスペーサ層34が配置される。
第2の実施形態も、チャネル層35の上下の層に電子供給層33を配置するダブルへテロ接合構造とすることにより、キャリア密度が増えオン抵抗Ronを非常に小さくできる。
さらに、InGaP層(安定層)38をGaAs、つまりここではn+GaAs層(キャップ層)37およびノンドープAlGaAs層(障壁層)36と格子整合させる。また、ノンドープAlGaAs層(障壁層)36と電子供給層33は共にAlGaAs層であるため格子整合している。
尚、図3(A)と図3(B)は基板を構成する半導体層は同じであるが、障壁層36および安定層38の厚みが異なる。
図3(A)では、障壁層36が170Åであり、安定層38が80Åの膜厚である。キャップ層37は、第1の実施形態と同様に、膜厚が1000Å、不純物濃度が3×1018cm−3以上である。また、安定層38は、ノンドープInGaP層である。
キャップ層37は所望の形状にパターンニングされ、第1ソース電極115および第1ドレイン電極116がそれぞれコンタクトするソース領域37s、ドレイン領域37dとなる。第1ソース電極115および第1ドレイン電極116上には、パッド金属層130で形成される第2ソース電極135、第2ドレイン電極136がそれぞれコンタクトする。ゲート電極127は、ソース領域37s、ドレイン領域37d間に配置される。尚、ドレイン側とソース側の構造は同様であるので、以下ソース側について説明する。
ゲート電極127は、キャップ層37のパターンニングにより露出した動作領域100表面の安定層38および障壁層36とショットキー接合を形成する。
ゲート電極127は、例えばPt/Moであり、これらの蒸着膜厚はPtが45Å、Moが50Åである。そして、最下層金属のPtの一部を熱処理により動作領域100表面に埋め込んだ構造である。埋め込まれたPtはゲート電極127として機能する。埋め込まれたPtの深さは108Åであり、その底部は安定層38を貫通し、障壁層36に達する。これにより、ピンチオフ電圧Vp=−0.8Vを実現している。
またゲート電極を形成するゲート金属層としてPtの上にはMoなどPt埋め込み熱処理においてGaAsと反応しない金属を、Ptに引き続き連続して蒸着することが望ましい。
図の如く、ゲート電極127、第1ソース電極115および第2ソース電極135、は、その周囲に密着する窒化膜51で被覆される。窒化膜51はより詳細には第1窒化膜511、第2窒化膜512、第3窒化膜513からなるが、窒化膜51の構成内容の種類は部分的に異なり、これら3層がすべて存在する個所もあるが、これらのいずれか2層の組み合わせの個所、あるいはこれらのうち1つの窒化膜から構成される個所もある。また第3の窒化膜513は存在する場合と存在しない場合がある。
第1窒化膜511は、ソース領域37sおよび第1ソース電極115上を連続して覆う。これにより、ソース領域37sと第1ソース電極115の段差は、第1窒化膜511により完全に被覆され、第1ソース電極115の端部は、第1窒化膜511と密着している。また、第1窒化膜511の端部は、ソース領域37sとなるキャップ層37の端部と一致している。
第2窒化膜512は、ゲート電極127の側面および上面とゲート電極127の周囲に露出した安定層38上および、キャップ層37の側面を覆い、第1窒化膜511の上まで延在される。コンタクトホールCHは、第1窒化膜511および第2窒化膜512に設けられ、コンタクトホールCHを介して第2ソース電極135が第1ソース電極115とコンタクトする。
第3窒化膜513はパッシベーション膜であり、第2窒化膜512上を覆い、更に第2ソース電極135を覆って全面に設けられる。また図示は省くがボンディングパッド上のみ開口される。
第2の実施形態においても、第1窒化膜511がソース領域37sとなるキャップ層37と第1ソース電極115の段差に完全に密着して被覆している。そして、窒化膜51の膜厚T1、T2、T3は、以下の関係を満たしている。
T3−(T1−T2)>0
従って、従来の如く隙間Gが形成されることがなく、製造工程中におけるガルバニック効果を防止できる。
また、第1窒化膜511および第2窒化膜512は、ほぼ均一な厚みで、第1ソース電極115およびキャップ層37をまんべんなく覆っているため、ウェハ完成後においても水分や薬剤などの滲入を完全に保護することができ、ガルバニック効果の発生を防止できる。
図3(B)では、障壁層36が80Åであり、安定層38が170Åの膜厚である。キャップ層37は、第1の実施形態と同様に、膜厚が1000Å、不純物濃度が3×1018cm−3以上である。また、安定層38は、ノンドープInGaP層である。
ゲート電極127は、キャップ層37のパターンニングにより露出した動作領域100表面の安定層38とショットキー接合を形成する。
ゲート電極127は、例えばPt/Moであり、これらの蒸着膜厚はPtが45Å、Moが50Åである。そして、最下層金属のPtの一部を熱処理により安定層38に埋め込んだ構造である。埋め込まれたPtはゲート電極127として機能する。埋め込まれたPtの深さは108Åであり、その底部は安定層38内に位置する。これにより、ピンチオフ電圧Vp=−0.8Vを実現している。
他の構成要素は、図3(A)と同様である。そして、この場合においても、第1窒化膜511がソース領域37sとなるキャップ層37と第1ソース電極115の段差に完全に密着して被覆している。そして、窒化膜51の膜厚T1、T2、T3は、以下の関係を満たしている。
T3−(T1−T2)>0
従って、従来の如く隙間Gが形成されることがなく、製造工程中および、ウェハ完成後におけるガルバニック効果を防止できる。尚、第3窒化膜513は存在する場合と存在しない場合があり、第3窒化膜513が存在しない場合についても、T3=0を代入することにより前記不等式は成り立つ。
次に、図4を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態とゲート電極127部分および基板構造が異なるものであり、第1の実施形態と重複する部分については詳細な説明を省略する。また、図4は図1のA−A線断面図である。
HEMTの基板は、半絶縁性GaAs基板31上に、ノンドープのバッファ層32、電子供給層33、チャネル(電子走行)層35、安定層38、キャップ層37を積層したものである。チャネル層35の上下には電子供給層33が配置され、さらにチャネル層35と電子供給層33間にはスペーサ層34が配置される。第3の実施形態は障壁層36がない構造である。
安定層38は、250Åの膜厚であり、ノンドープInGaP層である。キャップ層37は、第1の実施形態と同様に、膜厚が1000Å、不純物濃度が3×1018cm−3以上である。
第3の実施形態も、チャネル層35の上下の層に電子供給層33を配置するダブルへテロ接合構造とすることにより、キャリア密度が増えオン抵抗Ronを非常に小さくできる。
さらに、InGaP層(安定層)38をGaAs、つまりここではn+GaAs層(キャップ層)37およびノンドープAlGaAs層(障壁層)36と格子整合させる。また、ノンドープAlGaAs層(障壁層)36と電子供給層33は共にAlGaAs層であるため格子整合している。
キャップ層37は所望の形状にパターンニングされ、第1ソース電極115および第1ドレイン電極116がそれぞれコンタクトするソース領域37s、ドレイン領域37dとなる。第1ソース電極115および第1ドレイン電極116上には、パッド金属層130で形成される第2ソース電極135、第2ドレイン電極135がそれぞれコンタクトする。ゲート電極127は、ソース領域37s、ドレイン領域37d間に配置される。尚、ドレイン側とソース側の構造は同様であるので、以下ソース側について説明する。
ゲート電極127は、キャップ層37のパターンニングにより露出した動作領域100表面の安定層38とショットキー接合を形成する。
ゲート電極127は、例えばPt/Moであり、これらの蒸着膜厚はPtが45Å、Moが50Åである。そして、Ptの一部を熱処理により安定層36に埋め込んだ構造である。埋め込まれたPtはゲート電極127として機能する。埋め込まれたPtの深さは108Åであり、その底部は安定層38内に位置する。これにより、ピンチオフ電圧Vp=−0.8Vを実現している。
またゲート電極を形成するゲート金属層としてPtの上にはMoなどPt埋め込み熱処理においてGaAsと反応しない金属を、Ptに引き続き連続して蒸着することが望ましい。
図の如く、ゲート電極127、第1ソース電極115および第2ソース電極135、は、その周囲に密着する窒化膜51で被覆される。窒化膜51はより詳細には第1窒化膜511、第2窒化膜512、第3窒化膜513からなるが、窒化膜51の構成内容の種類は部分的に異なり、これら3層がすべて存在する個所もあるが、これらのいずれか2層の組み合わせの個所、あるいはこれらのうち1つの窒化膜から構成される個所もある。また第3の窒化膜513は存在する場合と存在しない場合がある。 第1窒化膜511は、ソース領域37sおよび第1ソース電極115上を連続して覆う。これにより、ソース領域37sと第1ソース電極115の段差は、第1窒化膜511により完全に被覆され、第1ソース電極115の端部は、第1窒化膜511と密着している。また、第1窒化膜511の端部は、ソース領域37sとなるキャップ層37の端部と一致している。
第2窒化膜512は、ゲート電極127の側面および上面とゲート電極127周囲に露出した安定層38上および、キャップ層37の側面を覆い、第1窒化膜511の上まで延在される。コンタクトホールCHは、第1窒化膜511および第2窒化膜512に設けられ、コンタクトホールCHを介して第2ソース電極135が第1ソース電極115とコンタクトする。
第3窒化膜513はパッシベーション膜であり、第2窒化膜512上を覆い、更に第2ソース電極135を覆って全面に設けられる。また図示は省くがボンディングパッド上のみ開口される。
第3の実施形態においても、第1窒化膜511がソース領域37sとなるキャップ層37と第1ソース電極115の段差に完全に密着して被覆している。そして、窒化膜51の膜厚T1、T2、T3は、以下の関係を満たしている。
T3−(T1−T2)>0
従って、従来の如く隙間Gが形成されることがなく、製造工程中および、ウェハ完成後においても水分や薬剤などの滲入を完全に保護することができ、ガルバニック効果の発生を防止できる。尚、第3窒化膜513は存在する場合と存在しない場合があり、第3窒化膜513が存在しない場合についても、T3=0を代入することにより前記不等式は成り立つ。
上記の如きスイッチ回路装置などに採用されるHEMTの製造方法について、以下図5〜図16を参照して説明する。尚、以下の断面図は、図1のA−A線断面図である。
図5〜図13は、第1の実施形態を示す。第1の実施形態の半導体装置の製造方法は、半導体基板上にバッファ層、電子供給層、チャネル層、安定層およびキャップ層を積層し、全面に初期絶縁膜を形成する工程と、所定の領域にイオン注入による絶縁化層を形成し、動作領域を分離する工程と、全面の初期絶縁膜を除去する工程と、前記動作領域の前記キャップ層の一部にコンタクトする第1ソース電極および第1ドレイン電極を形成する工程と、全面に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1ソース電極および第1ドレイン電極間の前記第1絶縁膜の一部を除去し、該第1絶縁膜をマスクとして前記キャップ層の一部を除去し前記安定層を露出する工程と、前記第1ソース電極及び第1ドレイン電極間の前記動作領域の一部とショットキー接合するゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を覆う第2絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜および第2絶縁膜に設けたコンタクトホールを介して前記第1ソース電極および第1ドレイン電極とコンタクトする第2ソース電極および第2ドレイン電極を形成する工程と、から構成される。
第1工程(図5):半導体基板上にバッファ層、電子供給層、チャネル層、安定層およびキャップ層を積層し、全面に初期絶縁膜を形成する工程。
図5のごとく、半絶縁性GaAs基板31上に複数の半導体層を積層する。半導体層は、バッファ層32、電子供給層33、チャネル(電子走行)層35、電子供給層33、障壁層36、安定層38、キャップ層37であり、電子供給層33とチャネル層35間には、スペーサ層34が配置される。
ノンドープのバッファ層32は、不純物が添加されていない高抵抗層であり、その膜厚は、数千Å程度で、複数の層で形成される場合が多い。
バッファ層32上に、電子供給層のn+AlGaAs層33、スペーサ層34、チャネル層のノンドープInGaAs層35、スペーサ層34、電子供給層のn+AlGaAs層33を順次形成する。電子供給層33は、チャネル層35よりバンドギャップが大きい材料が用いられ、n型不純物(例えばSi)が2〜4ラ1018cm−3程度(例えば2.6×1018cm−3)に添加されている。
障壁層36は、所定の耐圧とピンチオフ電圧を確保するため、電子供給層33上に積層されたノンドープAlGaAs層である。その上層に酸化しにくいため外部からの化学的ストレスに強く信頼性上安定な安定層38を設ける。安定層38は、ノンドープInGaP層またはn+InGaP層であり、エッチストップ層としても機能する。更にキャップ層となるn+GaAs層37を最上層に積層する。
安定層38は、100Åの膜厚であり、その下層の障壁層36は、250Åの膜厚である。また、キャップ層37は、1000Åであり、不純物濃度は、3×1018cm−3以上である。
そして、基板全面に、初期窒化膜50を堆積する。初期窒化膜50は、ウェハ投入後の基板表面の保護膜となる。または、後の工程で絶縁化層を形成する際に注入される不純物の活性化アニールの保護膜となる。あるいは、これらの両方に共用される。
第2工程(図6):所定の領域にイオン注入による絶縁化層を形成し、動作領域を分離する工程。
レジスト(不図示)を設けてフォトリソグラフィプロセスによりアライメントマークのパターンが開口されたマスクを形成する。このマスクにより初期窒化膜50およびキャップ層37の一部をエッチングしてアライメントマーク(不図示)を形成する。
レジスト除去後新たなレジスト(不図示)を設けてフォトリソグラフィプロセスにより絶縁化層を形成するためのマスクを形成する。初期窒化膜50上からボロン(B+)をイオン注入し、レジストを除去した後、500℃、30秒程度のアニールを行う。これにより、バッファ層32に達する絶縁化層60が形成される。
絶縁化層60は、電気的に完全な絶縁ではなく、不純物(B+)をイオン注入することによりエピタキシャル層にキャリアトラップを設け、絶縁化した領域である。つまり、絶縁化層60にもエピタキシャル層として不純物は存在しているが、絶縁化のためのB+注入により不活性化されている。
すなわち、所定のパターンに絶縁化層60を形成することにより、HEMTの動作領域や、他の構成要素を分離する。
ここで、動作領域100とは、絶縁化層60で分離され、HEMTの第1ソース電極115、第2ソース電極135、第1ドレイン電極116、第2ドレイン電極136およびゲート電極127(図1参照)が配置される領域の半導体層をいう。第1ソース電極115および第1ドレイン電極116がコンタクトするキャップ層37は、後の工程で分離されてソース領域37s、ドレイン領域37dとなる。
すなわち電子供給層33、チャネル(電子走行)層35、スペーサ層34、障壁層36、安定層38、キャップ層37などのHEMTを構成する各半導体層をすべて含んだトータルとしての領域を動作領域100とする。
第3工程(図7):全面の初期絶縁膜を除去する工程。
全面の初期窒化膜50を除去する。表面には、キャップ層37が露出する。本工程で、ウェハ投入後表面の保護のために堆積した初期窒化膜50および/又は絶縁化層60を形成するために注入されたイオンの活性化アニールの際の保護膜として堆積した初期窒化膜50が除去される。従来は、この窒化膜をゲートのリセスエッチングのためのマスクとして利用していたが、本実施形態では後の工程で新たにゲートのリセスエッチングのためのマスクとなる窒化膜を堆積する。本工程で初期窒化膜50を全面除去することにより、後の窒化膜を均一な膜厚に形成することができる。
第4工程(図8):動作領域のキャップ層の一部とコンタクトする第1ソース電極および第1ドレイン電極を形成する工程。
新たなレジストPRを全面に塗布し、フォトリソグラフィプロセスによりオーミック電極を形成するためのマスクを形成する。そして全面にオーミック金属層(AuGe/Ni/Au)110を蒸着する(図8(A))。
その後、リフトオフし、アロイする。これにより、HEMTの動作領域100の一部にコンタクトする第1ソース電極115および第1ドレイン電極116が形成される。(図8(B))。
第5工程(図9):全面に第1絶縁膜を形成する工程。
全面に、第1窒化膜511を形成する。この第1窒化膜511は、ゲートのリセスエッチングのマスクとなる。第1窒化膜511は、ほぼ均一な膜厚および膜質で、第1ソース電極115および第1ドレイン電極116の表面および側面と、これらの付近のキャップ層37に密着して被覆する。すなわち第1ソース電極115(第1ドレイン電極116も同様)とキャップ層37の段差はまんべんなく覆われる。つまり、従来のスルーイオン用窒化膜2511(ゲートのリセスエッチングのためのマスクとなる窒化膜)と、第1ソース電極315(第1ドレイン電極316)間に形成される隙間Gを防止できる。
従って、以降の製造工程中、またはウェハ完成後において薬液及び水分から、第1ソース電極115および第1ドレイン電極116電極の付近のキャップ層37表面を完全に保護することができる。これによりガルバニック効果の発生を防止できる。
また、第1窒化膜511は、最終構造(図2)において第1ソース電極115および第2ソース電極135(ドレイン電極も同様)の周囲を被覆する窒化膜51を構成する。
第6工程(図10):第1ソース電極および第1ドレイン電極間の第1絶縁膜の一部を除去し、第1絶縁膜をマスクとしてキャップ層の一部を除去し安定層を露出する工程。
ゲート電極形成のために新たなレジストPRを設ける。フォトリソグラフィプロセスによりゲート電極の形成領域がパターンニングされたマスクを形成する。そして、マスクの開口部分に露出した第1窒化膜511を除去して開口部OPを形成する。この開口部OPの開口幅がゲート長となる(図10(A))。
その後、ゲートのリセスエッチングを行う。すなわち第1窒化膜511の開口部OPに露出したキャップ層37を更にウェットエッチングにより除去する。開口部OPには安定層であるInGaP層38が露出する。
また、キャップ層37は耐圧を確保するため、開口部OPより大きい所定の寸法にサイドエッチングされる。所定の寸法とは、例えば後に形成されるゲート電極から0.3μmの距離である。このときキャップ層のGaAs層とその下の安定層のInGaP層とは選択エッチングされるため、サイドエッチングの際InGaP層がエッチングされることは無い。キャップ層37のエッチングにより動作領域100のキャップ層37が分離され、第1ソース電極115にコンタクトするソース領域37s、および第1ドレイン電極116にコンタクトするドレイン領域37dとなる。また、キャップ層37のサイドエッチングにより、キャップ層37の端部から張り出した開口部OP付近の第1窒化膜511は、ひさし部Eとなる(図10(B))。
第7工程(図11):第1ソース電極及び第1ドレイン電極間の動作領域の一部とショットキー接合するゲート電極を形成する工程。
キャップ層37から張り出した第1窒化膜511のひさし部Eは表面にレジストが密着しているため、裏側からプラズマエッチングにより除去する。すなわち、サイドエッチにより第1窒化膜511の開口部OPより後退したキャップ層37、安定層38、第1窒化膜511、およびレジストにより形成される袋状の部分にフッ素ラジカルを滞留させることにより、ひさし部Eを裏側からプラズマエッチングし、これを除去する。
ひさし部Eを残したままでは、ゲート電極127形成の際レジストが均一に塗布できず、ゲート電極127が正常に形成できない。またゲート電極127が形成できても、後に形成するパッシベーション膜となる窒化膜が、ひさし部Eの下に形成されず、ゲート電極127周囲に空洞が形成されるため信頼性上問題となる。
ここで、ひさし部Eをウエットエッチングで除去すると、動作領域100がダメージを受けることが無く、ひさし部Eの除去により表面空乏層が電子供給層のn+AlGaAs層233、またはチャネル層のノンドープInGaAs層235にまで達してオン抵抗が増加する問題は防げる。しかし、ウェットエッチングはオーバーエッチになりやすく、第1ソース電極115(第1ドレイン電極116)が露出してしまう場合もある。これにより、ガルバニック効果によりキャップ層37が工程中にエッチングされる恐れがあるので、ウェットエッチングは不適当である。
そこで本実施形態では、ドライエッチングによりひさし部Eを除去する。そしてこのときひさし部を除去する際ドライエッチングのプラズマにさらされる動作領域100表面は安定なInGaP層38で覆われているため、動作領域100にダメージを与えずに、エッチングができる。また、ドライエッチングであるので、ひさし部Eのみ除去することができ、第1窒化膜511はオーバエッチングされることはない。
その後、レジストPRをそのままに、露出したInGaP層38を更にエッチングして除去し障壁層36を露出させる(図11(A))。
次に、全面にゲート金属層120を蒸着する。ゲート金属層120は、例えばPt/Moであり、蒸着膜厚は、Ptが45Å、Moが50Åである(図11(B))。
その後、リフトオフし、ゲート金属層120の最下層金属のPtを埋め込む熱処理を施す。これにより、Ptは障壁層36とショットキー接合を保ったまま一部が障壁層36内に埋め込まれ、ゲート電極127が形成される。埋め込まれたPtの深さは例えば108Åである。(図11(C))。
尚、図1のスイッチ回路装置の場合には、ゲート電極127が束ねられるゲート配線も本工程により形成される。
第1の実施形態では、ひさし部Eのプラズマエッチングの際には、動作領域100表面がInGaP層38により保護されている。そして、その後プラズマダメージを受けたInGaP層38を除去することにより、清浄な障壁層36にゲート電極127を形成できる。
またゲート金属層120としてPtの上にはMoなどPt埋め込み熱処理においてGaAsと反応しない金属を、Ptに引き続き連続して蒸着することが望ましい。ゲート電極をPtのみで形成すると、Pt蒸着後、Pt埋め込み熱処理までの間にPt表面に異物が付着した場合、その異物までPt埋め込み熱処理反応に関与することになり、HEMTの特性が劣化する。従って熱によりGaAsと反応しないMoでPtの上を覆うことによりMo上に同様の異物が付着したとしても、Moがバリアとなりその異物がPt埋め込み熱処理反応に関与することは無い。
またウエハ完成後においても実装時に半田付けの熱が加わることなどが有る。この場合、ゲート電極をPtのみで形成するとPtの上に異物が付着している場合、その異物が半田付けの熱などによってGaAsと反応しHEMTの特性が劣化する場合がある。その際にもMoでPtの上を覆うことによりMo上に異物があってもMoがバリアとなりその異物が半田付けの熱などによってGaAsと反応することは無い。Moの厚みはあまり厚くするとPtとの間でストレスが発生するため、最大でもPtの厚みと同程度とすることが望ましい。Pt厚みは45ÅであるためMoも同程度の50Åとする。
スイッチMMICの場合、ゲート電極から制御端子までの間に10KΩ程度以上の抵抗が挿入されるため、ゲート電極自体の抵抗値は高くても問題なく、Pt/Moというゲート金属層の構造が最適である。
また熱によりGaAsと反応しない金属としてMoの替わりにWも考えられるが、Wは融点が高いため一般にはスパッタで形成しており蒸着では形成できない。従ってPtの蒸着と連続してWは形成できず、またスパッタの場合高熱が発生するためレジストが耐えられずリフトオフによる形成も不可能である。
尚、ゲート金属層120にTi/Pt/Auを採用し、ゲート埋め込みの熱処理を行わず、障壁層36とショットキー接合を形成するゲート電極127を形成してもよい。
第8工程(図12):ゲート電極を覆う第2絶縁膜を形成する工程。
全面にパッシベーション膜となる第2窒化膜512をデポジションする。ゲート電極127と、その周辺に露出した障壁層36は、第2窒化膜512により被覆される。このとき、第1窒化膜511はほぼ均一な厚みで、第1ソース電極115(第1ドレイン電極116)とその端部周辺のキャップ層37を覆っている。従って、第1窒化膜511上層に形成する第2窒化膜512も、成膜の密度が均一となり、これらをまんべんなく被覆することができる。従って、ウェハ完成後においても水分または薬剤などの滲入を防ぎ、ガルバニック効果を防止できる(図12(A))。また、第2窒化膜512も、最終構造(図2)で、各電極周囲を被覆する窒化膜51を構成する。
その後、新たなレジスト(不図示)を設けてコンタクトホール形成のためのマスクを形成し、第1ソース電極115、第1ドレイン電極116上の第1窒化膜511、第2窒化膜512をエッチングする。これにより、第1ソース電極115、第2ドレイン電極116(および他の所定の領域)上にコンタクトホールCHが形成され、その深さは、第1窒化膜511および第2窒化膜512の合計膜厚T3となる(図12(B))。
第9工程(図13):第1絶縁膜および第2絶縁膜に設けたコンタクトホールを介して第1ソース電極および第1ドレイン電極とコンタクトする第2ソース電極および第2ドレイン電極を形成する工程。
新たなレジスト(不図示)を設けてマスクを形成し、パッド金属層(Ti/Pt/Au)130を蒸着、リフトオフする。
これにより、第1ソース電極115および第1ドレイン電極116にそれぞれコンタクトする第2ソース電極135および第2ドレイン電極136が形成される(図13(A))。
また、図1に示すスイッチ回路装置の場合、各電極パッドPや配線も本工程により所望のパターンに形成される。
更に、全面にジャケット膜となる第3窒化膜513を形成する。第3窒化膜513は、第2窒化膜512および、第2ソース電極135と第2ドレイン電極136上を被覆する。
また、第3窒化膜513は、窒化膜51の一部を構成する。従って、ゲート電極127上の窒化膜51の膜厚T1と、第1ソース電極115(第1ドレイン電極116)上のコンタクトホールCH周囲の窒化膜51の膜厚T3と、第2ソース電極135(第2ドレイン電極136)上の窒化膜51の膜厚T2には、以下の関係が成り立つ(図13(B))。
T3−(T1−T2)>0
すなわちT3−(T1−T2)とは第1窒化膜511の厚みであり、この不等式は第1窒化膜511がコンタクトホールCHの部分まで達していることを示す。
尚、図示は省くがボンディングパッド部分のジャケット窒化膜にはワイヤボンド用の開口が設けられる。
図14および図15を参照して、第2の実施形態の製造方法を説明する。第2の実施形態は、図3に示す構造の製造方法であり、図14に図3(A)の場合の製造方法を示し、図15に図3(B)の場合の製造方法を示す。
尚、第2の実施形態の製造方法は、安定層38がノンドープInGaP層38であり、ゲート電極は安定層の上に、Pt埋め込みにより形成する以外は、第1の実施形態と同様であるので、重複箇所についての説明は省略する。
第2の実施形態の図3(A)では、安定層38となるノンドープInGaP層38は、80Åの膜厚であり、その下層の障壁層36は、170Åの膜厚である。また、キャップ層37は、1000Åである。
図14は、第1の実施形態と同様に第6工程(図10)まで終了した後、キャップ層37から張り出した第1窒化膜511のひさし部E(図10(B)参照)をプラズマエッチングにより除去した状態である。本実施形態では、プラズマに晒される動作領域100表面は図15のごとく安定なInGaP層38で覆われているため、動作領域100にダメージを与えずに、エッチングができる。また、ドライエッチングであるので、ひさし部Eのみ除去することができ、第1窒化膜511はオーバエッチングされることはない(図14(A))。
その後、レジストPRをそのままに、全面にゲート金属層120を蒸着する。ゲート金属層120は、例えばPt/Moであり、蒸着膜厚は、Ptが45Å、Moが50Åである(図14(B))。
その後、リフトオフし、ゲート金属層120の最下層金属のPtを埋め込む熱処理を施す。これにより、Ptは安定層38とショットキー接合を保ったまま一部が例えば108Åの深さまで埋め込まれゲート電極127が形成される。埋め込まれたPtの底部は、安定層38を貫通し、障壁層36に達する(図14(C))。
尚、以降の工程は、第1の実施形態と同様である。
図15は図3(B)の場合の製造方法である。第2の実施形態の図3(B)では、安定層38となるノンドープInGaP層38は、170Åの膜厚であり、その下層の障壁層36は、80Åの膜厚である。また、キャップ層37は、1000Åである。また、第1の実施形態と同様の第6工程まで終了した状態で、キャップ層37の一部がエッチングされ安定層38が露出する(図14(A)参照)。
そして第7工程において、上記の図14の場合と同様に、安定層38上にゲート金属層120(例えばPt/Mo)を蒸着し(図14(B)参照)、安定層38表面とショットキー接合を形成するゲート電極127を形成する。蒸着膜厚は、Ptが45Å、Moが50Åである。そして、熱処理を施して安定層38の表面にゲート電極127の一部を埋め込む。これにより、図15の如くPtは深さ108Åまで埋め込まれ、その底部は、安定層38内に位置する。
尚、これ以外の工程は、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態は、第1の実施形態と比較して、安定層38のエッチングを省くことができるが、ノンドープInGaP層38の上部は、ひさし部E除去の際に多少のプラズマダメージを受けていることが考えられる。またノンドープInGaP層38上部はキャップ層(n+GaAs)37との界面となるためInGaP/GaAs遷移層としてAsが含まれている。従って、第2の実施形態ではこれらの影響が電気的特性に及ばないようにするため、ゲート電極127の一部を埋め込み、ゲート電極127底部の位置をInGaP層表面より下げる必要がある。
図16を参照して、本発明の第3の実施形態の製造方法を説明する。第3の実施形態は、図4に示す構造の製造方法である。
尚、第3の実施形態の製造方法は、障壁層36を含まない基板構造であり、ゲート電極形成工程が異なる以外は、第1の実施形態と同様であるので、重複箇所についての説明は省略する。
第3の実施形態では、半絶縁性GaAs基板31上に、ノンドープのバッファ層32、電子供給層33、チャネル(電子走行)層35、安定層38、キャップ層37を積層したものである。チャネル層35の上下には電子供給層33が配置され、さらにチャネル層35と電子供給層33間にはスペーサ層34が配置される。
安定層38となるノンドープInGaP層38は、250Åの膜厚であり、キャップ層37は、1000Åである。また、前述の如く、安定層38下層に障壁層36が配置されない。
第1の実施形態と同様に第6工程(図10)まで終了した状態で、キャップ層37の一部がエッチングされ安定層38が露出する(図14(A)参照)。
そして第7工程において、上記の図14の場合と同様に、安定層38上にゲート金属層120(例えばPt/Mo)を蒸着する(図14(B)参照)。蒸着膜厚は、Ptが45Å、Moが50Åである。そして、リフトオフし、ゲート金属層120の最下層金属のPtを埋め込む熱処理を施す。これにより、図16の如くPtは安定層38とショットキー接合を保ったまま一部が例えば108Åの深さまで埋め込まれゲート電極127が形成される。埋め込まれたPtの底部は、安定層38内に位置する。第3の実施形態では、第1の実施形態の安定層38の除去工程を省くことができる。
これ以外の工程は、第1の実施形態と同様である。
尚、本実施形態では、HEMTの平面の一例としてスイッチMMICを示したが、これに限るものではなく、基本素子であるHEMTの製造方法に適用できるものである。
また、上記の例はディプレッション型HEMTについて説明したが、エンハンスメント型HEMTでも同様に実施できる。
更にディプレッション型HEMTとエンハンスメント型HEMTを同一基板に集積化した半導体装置であってもよい。すなわち、第6工程から第7工程を第1のゲート電極形成条件(第1のPt/Moの蒸着膜厚)で形成し、引き続き同一の半導体層に対して第2のゲート電極形成条件(第2のPt/Moの蒸着膜厚)で第6工程から第7工程を行う。これにより、埋め込まれたPtの深さにより異なるピンチオフ電圧を得ることができ、ディプレッション型HEMTとエンハンスメント型HEMTを同一基板に集積化した半導体装置が実現する。本発明はこのような半導体装置及びその製造方法にも適用でき、同様の効果が得られる。

本発明を説明するための(A)回路概要図、(B)平面図である。 本発明を説明するための断面図である。 本発明を説明するための断面図である。 本発明を説明するための断面図である。 本発明の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の製造方法を説明するための断面図である。 従来技術を説明するための断面図である。 従来技術の製造方法を説明するための断面図である。 従来技術の製造方法を説明するための断面図である。 従来技術の製造方法を説明するための断面図である。 従来技術の製造方法を説明するための断面図である。 従来技術のを説明するための断面図である。
符号の説明
31 GaAs基板
32 バッファ層
33 電子供給層
34 スペーサ層
35 チャネル層
36 障壁層
37 キャップ層
38 安定層
37s ソース領域
37d ドレイン領域
60 絶縁化層
50 初期窒化膜
51 窒化膜
511 第1窒化膜
512 第2窒化膜
513 第3窒化膜
100 動作領域
110 オーミック金属層
115、135 ソース電極
116、136 ドレイン電極
120 ゲート金属層
127 ゲート電極
130 パッド金属層
231 GaAs基板
232 バッファ層
233 電子供給層
234 スペーサ層
235 チャネル層
236 障壁層
237 キャップ層
237s ソース領域
237d ドレイン領域
250 絶縁化層
251 窒化膜
2511 スルーイオン用窒化膜
2512 パッシベーション膜
2513 ジャケット膜
300 動作領域
310 オーミック金属層
315、335 ソース電極
316、336 ドレイン電極
320 ゲート金属層
327 ゲート電極
330 パッド金属層
E ひさし部
OP 開口部
CH コンタクトホール
PR レジスト
IN 共通入力端子
Ctl1 制御端子
Ctl2 制御端子
OUT1 出力端子
OUT2 出力端子
IC 共通入力端子パッド
C1 第1制御端子パッド
C2 第2制御端子パッド
O1 第1出力端子パッド
O2 第2出力端子パッド
P 電極パッド
G 隙間
GV 溝

Claims (18)

  1. 半導体基板上に積層された、バッファ層、電子供給層、チャネル層、安定層およびキャップ層となる複数の半導体層と、
    前記半導体層に設けられ、ソース領域およびドレイン領域を有する動作領域と、
    前記ソース領域およびドレイン領域とそれぞれコンタクトする第1ソース電極および第1ドレイン電極と、
    前記ソース領域および前記第1ソース電極上と、前記ドレイン領域および前記第1ドレイン電極上をそれぞれ連続して覆う第1絶縁膜と、
    少なくとも前記第1絶縁膜上に設けられた第2絶縁膜と、
    前記第1ソース電極および前記第1ドレイン電極とコンタクトする第2ソース電極および第2ドレイン電極と、
    前記ソース領域および前記ドレイン領域間の前記動作領域の一部とショットキー接合を形成するゲート電極と、
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1絶縁膜は、前記ソース領域と前記第1ソース電極の段差および、前記ドレイン領域と前記第1ドレイン電極の段差に密着して被覆することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2絶縁膜は、前記ソース領域と前記ドレイン領域間の動作領域の一部、及びゲート電極に密着して被覆することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 第2ソース電極および第2ドレイン電極は、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜に設けられたコンタクトホールを介して前記第1ソース電極および前記第1ドレイン電極とコンタクトすることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記安定層の下層に障壁層を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記ゲート電極は、前記障壁層に設けることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記ゲート電極は前記安定層上に設けることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  8. 前記ゲート電極はPtを含み、一部が前記動作領域に埋め込まれることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  9. 埋め込まれた前記ゲート電極の底部は、前記障壁層に達することを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 埋め込まれた前記ゲート電極の底部は、前記安定層内に位置することを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  11. 半導体基板上に積層された、バッファ層、電子供給層、チャネル層、安定層およびキャップ層となる複数の半導体層と、
    前記半導体層に設けられソース領域およびドレイン領域を有する動作領域と、
    前記ソース領域およびドレイン領域上に設けられた第1ソース電極および第1ドレイン電極と、
    前記第1ソース電極および前記第1ドレイン電極上に設けられた第2ソース電極および第2ドレイン電極と、
    前記ソース領域および前記ドレイン領域間の前記動作領域の一部とショットキー接合を形成するゲート電極と、
    前記ゲート電極周囲、前記第1ソース電極及び第2ソース電極周囲、前記第1ドレイン電極及び第2ドレイン電極周囲と密着して被覆する絶縁膜を具備し、
    前記第2ソース電極および前記第2ドレイン電極は、前記絶縁膜内に設けられたコンタクトホールを介して前記第1ソース電極および第1ドレイン電極とそれぞれコンタクトし、
    前記ゲート電極上に設けられた前記絶縁膜の膜厚から前記第2ソース電極および前記第2ドレイン電極上に設けられた前記縁膜膜の膜厚を減じた値を、前記コンタクトホールの深さとなる前記絶縁膜の膜厚から減じた値が正となることを特徴とする半導体装置。
  12. 半導体基板上にバッファ層、電子供給層、チャネル層、安定層およびキャップ層を積層し、全面に初期絶縁膜を形成する工程と、
    所定の領域にイオン注入による絶縁化層を形成し、動作領域を分離する工程と、
    全面の初期絶縁膜を除去する工程と、
    前記動作領域の前記キャップ層の一部にコンタクトする第1ソース電極および第1ドレイン電極を形成する工程と、
    全面に第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1ソース電極および第1ドレイン電極間の前記第1絶縁膜の一部を除去し、該第1絶縁膜をマスクとして前記キャップ層の一部を除去し前記安定層を露出する工程と、
    前記第1ソース電極及び第1ドレイン電極間の前記動作領域の一部とショットキー接合するゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極を覆う第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜および第2絶縁膜に設けたコンタクトホールを介して前記第1ソース電極および第1ドレイン電極とコンタクトする第2ソース電極および第2ドレイン電極を形成する工程と、
    を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 前記第2絶縁膜および、前記第2ソース電極と第2ドレイン電極上を覆う第3絶縁膜を形成する工程を有することを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記第1絶縁膜は、前記ソース領域と前記第1ソース電極、および前記ドレイン電極と前記第1ドレイン電極の段差に密着して被覆することを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記安定層の下層に障壁層を有し、前記ゲート電極は露出した前記安定層を除去して前記障壁層上に形成することを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記ゲート電極は、前記安定層上に形成することを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記ゲート電極の最下層金属はPtであり、熱処理により前記Ptの一部を前記動作領域表面に埋め込むことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記初期絶縁膜は、ウェハ投入後の前記基板表面の保護膜および/または前記絶縁化層を形成する不純物の活性化アニールの保護膜であることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
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