JP2006158727A - 電気ポット - Google Patents

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尚輝 藤川
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Abstract

【課題】 複数の保温設定温度毎に自動再沸騰開始温度を設定することにより、少量の水の注ぎ足しであっても確実に検知して再沸騰を行い得るようにする。
【解決手段】 複数の保温設定温度に保温制御し得るように構成した電気ポットにおいて、前記温度検知手段による検知温度が、複数の保温設定温度毎に設定された自動再沸騰開始温度を下回ると自動再沸騰が開始されるようにして、少量の水の注ぎ足しであっても、確実に再沸騰を行うことができるようにしている。
【選択図】 図6

Description

本願発明は、電気ポットに関し、さらに詳しくは複数の保温設定温度による保温制御が行える電気ポットにおける再沸騰制御に関するものである。
従来から、湯沸かし用の内容器および蓋体を備えた容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検知する温度検知手段とを備え、保温設定温度による保温制御が行えるように構成された電気ポットはよく知られている(特許文献1参照)。
上記構成の電気ポットの場合、保温設定温度による保温制御中における自動再沸騰は、温度検知手段により検知された温度が80℃を下回った時点で開始されることとなっている。
実開昭59−127516号公報。
ところで、電気ポットのお湯を調乳用として用いることができるようにするには、複数の保温設定温度(例えば、95℃、80℃および60℃)による保温制御を行う必要がある。調乳用として用いるお湯の場合、必ず煮沸消毒(換言すれば、沸騰)されたお湯であることが望ましい。そのため、保温制御中に少しだけ水を注ぎ足した場合でも当該水の注ぎ足しを検知して沸騰動作に切り替える必要がある。
しかしながら、従来の電気ポットでは、複数の保温設定温度のいずれの場合であっても、自動再沸騰温度は一定(例えば、80℃)とされており、温度検知手段による検知温度が前記自動再沸騰温度を下回らなければ、自動再沸騰が開始されないこととなっている。従って、少量の水の注ぎ足しでは保温制御から自動再沸騰に切り替わらず、調乳用のお湯として使用するに不適なものとなるという不具合が生ずる。
また、従来の電気ポットにおける自動再沸騰温度は、一律に80℃とされていたため、例えば水温表示が80℃の時に80℃保温に切り替えたり、水温80℃で電源ONすると、その時の温度検知手段の検知温度が80℃より少しでも高ければ保温から始まり、少しでも低ければ沸騰から始まることとなり、制御が一定しないという不具合が生じる。
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、複数の保温設定温度毎に自動再沸騰開始温度を設定することにより、少量の水の注ぎ足しであっても確実に検知して再沸騰を行い得るようにすることを目的とするものである。
請求項1の発明では、上記課題を解決するための手段として、湯沸かし用の内容器および蓋体を備えた容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検知する温度検知手段とを備え、複数の保温設定温度に保温制御し得るように構成した電気ポットにおいて、前記内容器内に収容されたお湯を再沸騰させるための自動再沸騰開始温度を、前記複数の保温設定温度毎に設定している。
上記のように構成したことにより、温度検知手段による検知温度が、複数の保温設定温度毎に設定された自動再沸騰開始温度を下回ると自動再沸騰が開始されることとなり、少量の水の注ぎ足しであっても、確実に再沸騰を行うことができる。従って、保温しているお湯は、必ず沸騰(換言すれば、煮沸消毒)されたお湯となるところから、調乳用としての安全性・清潔性を確保できる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた電気ポットにおいて、前記自動再沸騰開始温度を、前記複数の保温設定温度から所定温度だけ減算した値とすることもでき、そのように構成した場合、温度検知手段による検知温度が複数の保温設定温度から所定温度だけ減算した値を下回ると、自動再沸騰が開始されることとなり、自動再沸騰制御の制御内容を簡略化できる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2の手段を備えた電気ポットにおいて、前記温度検知手段による検知温度の所定時間内における温度降下度が所定値を超えた場合には、前記温度検知手段による検知温度が前記自動再沸騰開始温度に至る前であっても再沸騰を開始するように構成することもでき、そのように構成した場合、水の注ぎ足しがあって、温度検知手段による検知温度の所定時間内における温度降下度が所定値を超えた時には、前記温度検知手段による検知温度が前記自動再沸騰開始温度に至る前であっても再沸騰が開始されることとなり、如何なる場合であっても水の注ぎ足しを検知できる(換言すれば、自動再沸騰が開始できる)。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第4の手段として、上記第2又は第3の手段を備えた電気ポットにおいて、前記複数の保温設定温度のうち最低保温設定温度を70℃以下に設定するとともに、該最低保温設定温度から自動再沸騰開始温度を求める減算値を、前記複数の保温設定温度のうち最高保温設定温度から自動再沸騰開始温度を求める減算値より小さく設定することもでき、そのように構成した場合、最低保温設定温度による保温制御時(換言すれば、70℃以下の温度での保温制御時)においては、少しの水の注ぎ足しであってもこれを確実に検知できることとなり、調乳用としての安全性・清潔性を確保できる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第5の手段として、上記第1、第2、第3又は第4の手段を備えた電気ポットにおいて、前記複数の保温設定温度による保温制御中に保温切換が行われた場合には、自動再沸騰を禁止するように構成することもでき、そのように構成した場合、複数の保温設定温度による保温制御中における保温切換時には、お湯は一旦沸騰したものとされるところから、自動再沸騰を省略しても、調乳用としての安全性・清潔性を十分に確保できる。
本願発明の第1の手段によれば、湯沸かし用の内容器および蓋体を備えた容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検知する温度検知手段とを備え、複数の保温設定温度に保温制御し得るように構成した電気ポットにおいて、前記内容器内に収容されたお湯を再沸騰させるための自動再沸騰開始温度を、前記複数の保温設定温度毎に設定して、温度検知手段による検知温度が、複数の保温設定温度毎に設定された自動再沸騰開始温度を下回ると自動再沸騰が開始されるようにしたので、少量の水の注ぎ足しであっても、確実に再沸騰を行うことができることとなり、保温しているお湯は、必ず沸騰(換言すれば、煮沸消毒)されたお湯となるところから、調乳用としての安全性・清潔性を確保できるという効果がある。
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた電気ポットにおいて、前記自動再沸騰開始温度を、前記複数の保温設定温度から所定温度だけ減算した値とすることもでき、そのように構成した場合、温度検知手段による検知温度が複数の保温設定温度から所定温度だけ減算した値を下回ると、自動再沸騰が開始されることとなり、自動再沸騰制御の制御内容を簡略化できる。
本願発明の第3の手段におけるように、上記第1又は第2の手段を備えた電気ポットにおいて、前記温度検知手段による検知温度の所定時間内における温度降下度が所定値を超えた場合には、前記温度検知手段による検知温度が前記自動再沸騰開始温度に至る前であっても再沸騰を開始するように構成することもでき、そのように構成した場合、水の注ぎ足しがあって、温度検知手段による検知温度の所定時間内における温度降下度が所定値を超えた時には、前記温度検知手段による検知温度が前記自動再沸騰開始温度に至る前であっても再沸騰が開始されることとなり、如何なる場合であっても水の注ぎ足しを検知できる(換言すれば、自動再沸騰が開始できる)。
本願発明の第4の手段におけるように、上記第2又は第3の手段を備えた電気ポットにおいて、前記複数の保温設定温度のうち最低保温設定温度を70℃以下に設定するとともに、該最低保温設定温度から自動再沸騰開始温度を求める減算値を、前記複数の保温設定温度のうち最高保温設定温度から自動再沸騰開始温度を求める減算値より小さく設定することもでき、そのように構成した場合、最低保温設定温度による保温制御時(換言すれば、70℃以下の温度での保温制御時)においては、少しの水の注ぎ足しであってもこれを確実に検知できることとなり、調乳用としての安全性・清潔性を確保できる。
本願発明の第5の手段におけるように、上記第1、第2、第3又は第4の手段を備えた電気ポットにおいて、前記複数の保温設定温度による保温制御中に保温切換が行われた場合には、自動再沸騰を禁止するように構成することもでき、そのように構成した場合、複数の保温設定温度による保温制御中における保温切換時には、お湯は一旦沸騰したものとされるところから、自動再沸騰を省略しても、調乳用としての安全性・清潔性を十分に確保できる。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の好適な実施の形態について説明する。
この電気ポットは、図1ないし図3に示すように、上部が開口した有底円筒形状の湯沸かし用の内容器3および蓋体2を備えた容器本体1と、前記内容器3の底部を加熱する加熱手段である電気ヒータ4(沸騰ヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bからなっている)と、前記内容器3内のお湯を外部へ給湯するための給湯通路5(一部のみ図示)と、該給湯通路5の途中に設けられた電動給湯ポンプ6とを備えて構成されている。
前記容器本体1は、外側面を構成する合成樹脂製の筒状の外ケース7と、内周面を構成する前記内容器3と、前記外ケース7の上部と内容器3の上部とを結合する合成樹脂製の環状の肩部材8と、前記外ケース7の底部内側に嵌装され、前記外ケース7の底面を構成する断面ハット形状の合成樹脂製の底部材9と、前記肩部材8の一側に設けられたヒンジ受け10に対して係脱するヒンジピン11を介して開閉且つ着脱自在に支持された前記蓋体2とからなっている。
前記内容器3の底部は、外周側の所定幅部分を除いて若干上方に高く突出して筒状に成形されていて、その下面側には、前記湯沸かし電気ヒータ4(例えば、雲母板にワット数の異なる2組の発熱体を保持させたマイカヒータ)が取り付けられている。
一方、符号12は前記内容器3の温度(換言すれば、湯温T)を検出する温度検出手段として作用する温度センサーであり、例えばサーミスタよりなっている。
前記蓋体2は、合成樹脂製の上板13と該上板13に対して外周縁が嵌め合いにより結合された合成樹脂製の下板14とからなっており、前述したように、前記肩部材8の後部に設けられたヒンジ受け10に対してヒンジピン11を介して開閉かつ着脱自在に支持されている。
符号15は下方から上方に向けて相互に迂回状態で連通した蓋体2の蒸気排出通路、16は蒸気排出通路15の途中に配設された転倒止水弁である。
前記蓋体2における下板14の下面には、金属製の内カバー部材17が固定されており、該内カバー部材17の外周縁には、蓋体2の閉蓋時において前記内容器3の給水口(上端側開口部)の上面に圧接される耐熱ラバー製のシールパッキン18が設けられている。
前記給湯通路5の途中であって前記内容器3の下方位置には、前記内容器3側の湯導入筒5a、電動給湯ポンプ6の湯吸入口6aを介して直流型の電動給湯ポンプ6が配設されており、この給湯通路5においては、前記湯導入筒5aを介して湯吸入口6aより吸入された湯が電動給湯ポンプ6のポンピング作用により、その吐出口6bから吐出され、給湯通路5の図示しない直管部を経て、図示しない転倒止水弁配設部から外部への湯注出口5bに導かれることとなっている。
また、この実施の形態においては、前記外ケース7の背面側上部(即ち、ヒンジ受け10の下方)には、第1の吸気口19Aが設けられる一方、前記外ケース7の前面側上部(即ち、前方に突出した容器本体1におけるノーズ部1a裏側のコーナ部)には、第2の吸気口19Bが設けられている。
一方、前記底部材9の天板9bには、排気口9eが設けられ、その上部に位置して上方側から空気を吸い込んで下方側に吹き出す冷却ファン(プロペラファン)20が設けられている。この冷却ファン20は、その羽根車およびモータ部分を小幅なファンケーシング20a内に収納し、該ファンケーシング20aを介して排気口9eの上部に確実に固定されている。
また、前記底部材9の正面側から見て左右両側に位置する側壁部9a,9aには、円弧形状の開口(トンネル状の切り欠き部)9c,9cが設けられていて、前記排気口9eから下方に向けて吹き出された空気が、容器本体1の左右両側から外方に吹き出されるようになっている(ユーザの居る方向には吹き出されないようになっている)。
従って、冷却ファン20が駆動されると、前記外ケース7の第1および第2の吸気口19A,19Bを介して内容器3の背面側および前面側から外気が導入され、その後、内容器3の周囲を冷却しながら下方側の排気口9e、開口9c,9cに達し、該排気口9eおよび開口9c,9cを経て外部に排出されて、内容器3内のお湯が効果的に冷却され、沸騰完了後の湯温が速やかに低下せしめられることとなる。
図4には、電気ポットにおける容器本体1の上面構造の一部が示されており、符号21は後述する各種スイッチ類の操作面や液晶表示部の表示面を備えた操作パネル部であり、該操作パネル部21には、給湯スイッチ22、給湯ロック解除スイッチ23、保温選択スイッチ24、再沸騰/タイマースイッチ25、キッチンタイマースイッチ26、再沸騰表示用LED27、給湯ロック解除表示用LED28、液晶表示部29等が設けられている。
前記液晶表示部29には、例えば時刻/時間/湯温/作動状態等を表示するための表示部29a、保温設定温度表示部29b、設定保温温度指示マーク29c等が設けられており、各種の便利な情報表示がなされるようになっている。
図5には、本実施の形態にかかる電気ポットにおける制御回路部の構成を示すブロック図である。なお、既に説明した電気的要素については同一の符号を付して説明を省略する。
図5において、符号52は商用交流電源、53は例えば平滑コンデンサおよび電源ICよりなり、マイコン制御部60および後述する加熱制御部54、ポンプ電源部55、ファン電源部56等に直流電源を供給する安定化直流電源部、54は沸騰ヒータ4Aおよび保温ヒータ4BのON/OFF制御用の加熱制御部、55は電動給湯ポンプ6のポンプ電源部、56は冷却ファン20のファン電源部である。
前記沸騰ヒータ4Aは、前記マイコン制御部60から加熱制御部54に沸騰ヒータON信号が出力されると、図示しないトランジスタを介して電源リレーを作動させ、それに対応して電源スイッチがONになることにより駆動されることとなっている。
また、前記保温ヒータ4Bは、前記マイコン制御部60から加熱制御部54に保温ヒータON信号が出力されると、図示しないトランジスタがONになることにより、トライアックを駆動させて駆動されることとなっている。
上記構成の電気ポットにおいては、湯沸かし時には、前記沸騰ヒータ4Aの駆動により高加熱出力で速やかに沸騰状態まで加熱し、沸騰状態が検知されると、ブザー音による沸騰報知(湯沸かし完了報知)を行って沸騰ヒータ4AをOFFにし、その後、保温工程に移行して冷却ファン20を駆動しながら、ユーザにより設定された目標保温温度にまで速やかに湯温を低下させることとなっている。
そして、保温工程では、実際の湯温(具体的には、温度センサー12による検知温度)が、前記保温選択スイッチ24およびマイコン制御部60によって設定された高温保温設定温度(例えば、95℃)あるいは中温保温設定温度(例えば、80℃)もしくは低温保温設定温度(例えば、60℃)に対応した温度になると、前記液晶表示部29の湯温表示部に各々対応する湯温が表示されることとなっている。
ついで、図6に示すフローチャートを参照して、本実施の形態にかかる電気ポットにおける保温モードでの自動再沸騰制御について説明する。
ステップS1において温度センサー12からの検知温度Tがマイコン制御部60に入力され、ステップS2において該検知温度Tの所定時間t(例えば、5秒)内における温度降下度dT/dtが所定値ΔT(例えば、5℃)を超えたと判定されると、水の注ぎ足しがあったと判断して、沸騰モードへ移行する(つまり、沸騰ヒータ4Aによる沸騰加熱動作に移行する)。
ステップS2において否定判定(換言すれば、水の注ぎ足しがないか、水をゆっくりと注ぎ足したと判定)された場合、ステップS3において検知温度Tと各保温設定温度(例えば、95℃、80℃又は60℃)から所定温度α(例えば、10℃)だけ減算した値との比較がなされ、ここでT≦(各保温設定温度−α)と判定されると、水の注ぎ足しがあったと判断して、沸騰モードへ移行する(つまり、沸騰ヒータ4Aによる沸騰加熱動作に移行する)。
ステップS3において否定判定〔即ち、T≧(各保温設定温度−α)と判定〕された場合であっても、温度センサー12による検知温度Tが各保温設定温度に達していない場合があるので、ステップS4において検知温度Tと各保温設定温度との比較がなされ、ここで肯定判定(即ち、T≧各保温設定温度と判定)された場合には、水の注ぎ足しがなく且つ各保温設定温度にも達していると判断し、ステップS5において保温ヒータBおよび沸騰ヒータ4Aへの通電が停止され、その後ステップS1へリターンする。
一方、ステップS4において否定判定(即ち、T<各保温設定温度と判定)された場合には、ステップS6において検知温度Tと各保温設定温度から所定温度β(例えば、1.5℃)だけ減じた値との比較がなされ、ここでT≦(各保温設定温度−β)と判定されると、ステップS7において沸騰ヒータ4Aへの通電が開始される。該沸騰ヒータ4Aへの通電は、ステップS8においてT>(各保温設定温度−β)と判定されるまで行われる。ステップS8において肯定判定されると、ステップS9において沸騰ヒータ4Aへの通電が停止され且つステップS10において保温ヒータ4Bへの通電が開始され、その後ステップS1へリターンする。
上記したように、本実施の形態においては、温度センサー12による検知温度Tの所定時間(例えば、5秒)内における温度降下度dT/dtが所定値ΔT(例えば、5℃)を超えた場合には、前記検知温度Tが自動再沸騰開始温度に至る前であっても再沸騰を開始するように構成し且つ内容器3内に収容されたお湯を再沸騰させるための自動再沸騰開始温度が、複数の保温設定温度毎に設定され〔例えば、複数の保温設定温度から所定温度(例えば、10℃)だけ減算した値に設定され〕、温度センサー12による検知温度Tが、複数の保温設定温度毎に設定された自動再沸騰開始温度を下回ると自動再沸騰が開始されるようにしたので、水の注ぎ足しがあって、少量の水の注ぎ足しであっても、ゆっくりと水が注ぎ足された場合であっても、確実に再沸騰を行うことができることとなり、保温しているお湯は、必ず沸騰(換言すれば、煮沸消毒)されたお湯となるところから、調乳用としての安全性・清潔性を確保できる。
ところで、温度センサー12からの検知温度Tと各保温設定温度から所定温度α(例えば、10℃)を減じた値との比較により、水の注ぎ足しを有無を判断しているが、水の注ぎ足しがない場合であっても、検知温度Tが各保温設定温度に達していない場合が生ずるが、この時には、各保温設定温度から所定温度β(例えば、1.5℃)を減じた値(即ち、各保温設定温度よりわずか低い温度)とを比較し、T≦(各保温設定温度−β)となっているときには、沸騰ヒータ4Aによる加熱することとなっている。このことにより、各保温設定温度にまでお湯の温度が速やかに上昇されることとなっている。
なお、各保温設定温度から減じる所定温度αは、各保温設定温度毎に異ならしめることもできる。例えば、高温保温選択時の自動再沸騰開始温度>中温保温選択時の自動再沸騰開始温度>低温保温選択時の自動再沸騰開始温度とすることもできる。
また、複数の保温設定温度のうち最低保温設定温度を70℃以下に設定するのが望ましく、該最低保温設定温度から自動再沸騰開始温度を求める減算値は、複数の保温設定温度のうち最高保温設定温度から自動再沸騰開始温度を求める減算値より小さく設定するのが望ましい。そのようにした場合、最低保温設定温度による保温制御時(換言すれば、70℃以下の温度での保温制御時)においては、少しの水の注ぎ足しであってもこれを確実に検知できることとなり、調乳用としての安全性・清潔性を確保できる。
また、複数の保温設定温度による保温制御中に保温切換が行われた場合には、自動再沸騰を禁止するように構成することもできる。そのようにした場合、複数の保温設定温度による保温制御中における保温切換時には、お湯は一旦沸騰したものとされるところから、自動再沸騰を省略しても、調乳用としての安全性・清潔性を十分に確保できる。
また、高温保温選択時の自動再沸騰開始温度は、例えば80℃と固定してもよい。
また、高温保温から低温保温へ変更する場合には、加熱は行わないで、冷却ファン20による冷却を行い、低温保温から高温保温へ変更する場合には、冷却ファン20を駆動させないで、沸騰ヒータ4Aによって沸騰に至らない加熱を行うようにしてもよい。
また、低温保温時においては、再沸騰開始温度に至らなくとも(即ち、水の注ぎ足しがない場合であっても)所定時間毎に沸騰を行うようにしてもよく、そのようにすると、お湯の腐敗防止効果を期待できる。
ところで、上記構成の電気ポットの場合、内容器3内のお湯がなくなって空焚き状態となると、内容器3が過熱状態となって電気ヒータ4の故障を引き起こすおそれがあるところから、温度センサー12の検知温度Tの急激な上昇により空焚き検知を行っていた。
ところで、上記電気ポットにおいては、沸騰ヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bを10秒間通電する「予備加熱」を行った後、沸騰ヒータ4Aへの通電を停止し、その後20秒経過した時点で両ヒータ4A,4Bによる「本加熱」を行うこととなっている。前記「予備加熱」は、温度センサー12の応答性を考慮し、ある程度まで内容器3を温めるために行われる(図9参照)。
そして、従来の空焚き検知は、前記「予備加熱」の開始と同時に開始することとなっていた。ところが、電気ポットの使用直後の再使用時におけるように、電気ヒータ4(沸騰ヒータ4A、保温ヒータ4B)と内容器3とが高温状態のままで電源ONすると、内容器3内に水が多量に収容されていたとしても、前記「予備加熱」の10秒間が「本加熱」の役割を果たしてしまい、お湯の対流を引き起こし、温度センサー12の検知温度Tが急激に上昇する場合がある。すると、該急激な温度上昇を空焚き状態と誤検知するという不具合があった。上記不具合が起こる時の温度センサー12の検知温度の変化を調べたところ、図9に示すように、「予備加熱」終了前に急激な温度上昇が始まり、「予備加熱」終了直後に空焚きを誤検知していることが分かった。
(I) 空焚き検知処理I(図7のフローチャート参照)
そこで、本実施の形態においては、空焚き検知処理を、「予備加熱」の終了直後に開始するようにしている。この空焚き検知処理Iについて、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
沸騰モードが開始され、ステップS1において保温ヒータ4Bおよび沸騰ヒータ4Aへの通電が開始され、ステップS2において所定時間t1(例えば、10秒)が経過したことが確認されると(換言すれば、「予備加熱」が終了したと確認されると)、ステップS3において沸騰ヒータ4Aへの通電が停止され、且つステップS4において空焚き検知処理が開始される。ついで、ステップS5において所定時間t2(例えば、20秒)が経過したと確認されると、ステップS6において沸騰ヒータ4Aへの通電が開始され、(換言すれば、「本加熱」が開始され、制御は終了する。
上記のようにすると、図9のタイムチャートに示すように、電気ポットの使用直後の再使用時におけるように、電気ヒータ4(沸騰ヒータ4A、保温ヒータ4B)と内容器3とが高温状態のままで電源ONされた場合に、「予備加熱」の10秒間が「本加熱」の役割を果たしてしまい、お湯の対流を引き起こし、温度センサー12の検知温度Tが急激に上昇したとしても(図9のA部参照)、その時には空焚き検知処理が開始されていないため、検知温度Tの急激な上昇を空焚きと誤検知することはなくなる。
また、上記構成の電気ポットにおいて、多量のお湯を保温中に、やかん等で温度センサー12の検知部(即ち、内容器3の内底部)を目がけて水を追加することがあるが、その場合、温度センサー12の検知温度Tが低下したあと、水の対流でセンサー検知部にいままで保温されていた高温のお湯が来ると、温度センサー12が急激な温度上昇があったとご判断し、「空焚き」と検知してしまう場合がある(図10参照)。上記不具合が起こる時の温度センサー12の検知温度の変化を調べたところ、図10に示すように、水の追加後約10秒〜13秒経過後(換言すれば、「予備加熱」終了後)に急激な温度上昇が始まり、「予備加熱」終了後に空焚きを誤検知していることが分かった。
(II) 空焚き検知処理II(図8のフローチャート参照)
そこで、本実施の形態においては、空焚き検知処理を、水の追加後所定時間t3(例えば、20秒)後に開始するようにしている。この場合の所定時間t3は、本実施の形態にかかる電気ポットにおいては、水の注ぎ足しがあった場合には、必ず自動再沸騰が開始されるが、すべての沸騰動作に対流待ち時間(例えば、20秒)が追加されることとなっているので、この対流待ち時間としている。この空焚き検知処理IIについて、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
沸騰モードが開始され、ステップS1において水の注ぎ足しがあったと確認され、ステップS2において所定時間t3(例えば、20秒)が経過したことが確認されると、ステップS3において保温ヒータ4Bおよび沸騰ヒータ4Aへの通電が開始され、且つステップS4において空焚き検知処理が開始される。その後、ステップS5において所定時間t1(例えば、10秒)が経過したことが確認されると(換言すれば、「予備加熱」が終了したと確認されると)、ステップS6において沸騰ヒータ4Aへの通電が停止され、ついで、ステップS7において所定時間t2(例えば、20秒)が経過したと確認されると、ステップS8において沸騰ヒータ4Aへの通電が開始され、(換言すれば、「本加熱」が開始され、制御は終了する。
上記のようにすると、図11のタイムチャートに示すように、多量のお湯を保温中に、やかん等で温度センサー12の検知部(即ち、内容器3の内底部)を目がけて水を追加した場合、温度センサー12の検知温度Tが低下したあと、水の対流でセンサー検知部にいままで保温されていた高温のお湯が来てしまい、温度センサー12が急激な温度上昇があったとご判断し、「空焚き」と検知してしまう場合があるが、本実施の形態におけるように、水の注ぎ足しがあった場合における対流待ち時間に相当する所定時間t3(例えば、20秒)経過後に空焚き検知処理を開始するようにしているので、温度センサー12の検知温度Tが急激に上昇する時間帯(図11のB部参照)には、空焚き検知処理が開始されていないため、検知温度Tの急激な上昇を空焚きと誤検知することはなくなる。
なお、水の注ぎ足し等により急激な湯温の低下があって、自動再沸騰が実行されている場合には、空焚き検知を行わない。
また、空焚き検知処理IIにおいて、水の注ぎ足し後の湯温は50℃より高い温度とされる。
上記空焚き検知処理において、空焚きが検知されたときには、適当な報知手段(例えば、ブザー等)により報知を行うのが望ましい。
上記実施の形態においては、冷却ファンを用いて内容器を冷却するタイプの電気ポットについて説明したが、本願発明は、冷却ファンを有しない電気ポットにも適用可能なことは勿論である。
本願発明の実施の形態にかかる電気ポットの正面図である。 本願発明の実施の形態にかかる電気ポットの縦断面図である。 本願発明の実施の形態にかかる電気ポットの背面図である。 本願発明の実施の形態にかかる電気ポットの上面の一部(操作パネル部)を示す拡大平面図である。 本願発明の実施の形態にかかる電気ポットにおける電気的要素の結線状態を示すブロック図である。 本願発明の実施の形態にかかる電気ポットにおける自動再沸騰制御の内容を示すフローチャートである。 本願発明の実施の形態にかかる電気ポットにおける空焚き検知処理Iの内容を示すフローチャートである。 本願発明の実施の形態にかかる電気ポットにおける空焚き検知処理Iの内容を示すフローチャートである。 従来例の電気ポットおよび本願発明の実施の形態にかかる電気ポットにおける空焚き検知処理Iの時間的経過を示すタイムチャートである。 従来例の電気ポットにおける空焚き検知処理の時間的経過を示すタイムチャートである。 本願発明の実施の形態にかかる電気ポットにおける空焚き検知処理IIの時間的経過を示すタイムチャートである。
符号の説明
1は容器本体
2は蓋体
3は内容器
4は加熱手段(電気ヒータ)
4Aは沸騰ヒータ
4Bは保温ヒータ
6は電動給湯ポンプ
12は温度検出手段(温度センサー)
60はマイコン制御部

Claims (5)

  1. 湯沸かし用の内容器および蓋体を備えた容器本体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度を検知する温度検知手段とを備え、複数の保温設定温度に保温制御し得るように構成した電気ポットであって、前記内容器内に収容されたお湯を再沸騰させるための自動再沸騰開始温度を、前記複数の保温設定温度毎に設定したことを特徴とする電気ポット。
  2. 前記自動再沸騰開始温度を、前記複数の保温設定温度から所定温度だけ減算した値としたことを特徴とする請求項1記載の電気ポット。
  3. 前記温度検知手段による検知温度の所定時間内における温度降下度が所定値を超えた場合には、前記温度検知手段による検知温度が前記自動再沸騰開始温度に至る前であっても再沸騰を開始するように構成したことを特徴とする請求項1および2のいずれか一項記載の電気ポット。
  4. 前記複数の保温設定温度のうち最低保温設定温度を70℃以下に設定するとともに、該最低保温設定温度から自動再沸騰開始温度を求める減算値を、前記複数の保温設定温度のうち最高保温設定温度から自動再沸騰開始温度を求める減算値より小さく設定したことを特徴とする請求項2および3のいずれか一項記載の電気ポット。
  5. 前記複数の保温設定温度による保温制御中に保温切換が行われた場合には、自動再沸騰を禁止するように構成したことを特徴とする請求項1、2、3および4のいずれか一項記載の電気ポット。
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