JP2006157581A - 固体撮像素子の駆動方法及び固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像素子の駆動方法及び固体撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 画素加算して画像を取り込む際に、相対個数が少ない検出色の水平解像度の低下を抑制することのできる固体撮像素子の駆動方法および固体撮像装置を提供する。
【解決手段】 複数の検出色のうちのいずれかの色の光に感応する光電変換部を行列状に配置した多数個の画素と、これら各画素が発生した電荷を転送する複数の垂直転送部と、各垂直転送部から転送される電荷を転送する水平転送部とを有し、複数の検出色は、対応する画素数が相対的に少ない1又は複数の第1の検出色(例えばR、B)と、対応する画素数が相対的に多い1又は複数の第2の検出色(例えばG)を含み、これら検出色の光に感応する画素は、それぞれ規則的に分散して配置され、画素の電荷を転送するに際して、第1の検出色の画素の電荷は、相互に異なる行に配置され近接する同色の画素同士の電荷を加算し、第2の検出色の画素の電荷は、同一行に配列され近接する同色の画素同士の電荷を加算する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、固体撮像素子の駆動方法及び固体撮像装置に関する。
CCD型固体撮像素子をエリア・イメージセンサとして利用したデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置が急速に普及している。CCD型固体撮像素子においては、半導体基板の一表面に多数個の光電変換素子が複数行、複数列に亘って行列状に配置され、CCD(電荷結合素子)によって構成される垂直電荷転送素子(VCCD)が、例えば1つの光電変換素子列に1つずつ、この光電変換素子列に沿って配設される。また、CCDによって構成される水平電荷転送素子(HCCD)が、垂直電荷転送素子それぞれの出力端に配置されている。
また、カラー撮影に使用される単板式のCCD型固体撮像素子では、行列状に配置された多数個の光電変換素子の上方に色フィルタアレイが配置される。色フィルタアレイは、個々の光電変換素子の上方に1つずつ配置された色フィルタによって構成され、その種類として、3原色系の色フィルタアレイと、補色系の色フィルタアレイとがある。補色系の色フィルタアレイとしては、補色の色フィルタのみによって構成されるものと、補色の色フィルタと緑色の色フィルタとによって構成されるものとが知られている。色フィルタの色が、その画素の色となる。
単板式のCCD型固体撮像素子における個々の画素は、フォトダイオードによって構成される光電変換素子と、その上方に配置された1つの色フィルタとを有する。必要に応じて、色フィルタ上にマイクロレンズが配置される。
上記構成のCCD型固体撮像素子の構成において、素子上の画素に光が入射すると、その光量に応じた量の電荷が、この画素の光電変換素子に蓄積される。個々の画素(光電変換素子)に蓄積された電荷は、この画素に対応する垂直電荷転送素子へ読み出され、さらに、この垂直電荷転送素子によって水平電荷転送素子へ転送される。1つの画素行に属する画素の各々に蓄積された電荷は、対応する垂直電荷転送素子へ同じタイミングで読出され、同じタイミングで水平電荷転送素子へ転送される。水平電荷転送素子は、垂直電荷転送素子の各々から受け取った電荷を所定方向に順次転送し、出力する。
水平電荷転送素子から出力された電荷は、上記の半導体基板に形成された出力回路部によって検出される。出力回路部は、検出した電荷に応じた信号電圧を生成し、この信号電圧を増幅して出力する。出力回路部によって検出された後の電荷は、例えば、ドレイン領域へ掃き出された後に電源電圧に吸収される。
このようなCCD型固体撮像素子を利用した撮像装置は、出力回路部から出力される信号電圧(画素信号;単位信号)を利用して画像信号を生成する。
エリア・イメージセンサとして利用される固体撮像素子としては、多数個の画素が正方格子状(行数と列数とが異なるものを含む。)に配置されたものが知られている。このような固体撮像素子に広く利用されている色フィルタの配列として、ベイヤー配列がある。 ベイヤー配列は、R画素とG画素とを交互に繰り返し配置した画素行と、G画素とB画素とを交互に繰り返し配置した画素行とを交互に繰り返し形成したものである。また、奇数行、奇数列の画素と偶数行、偶数列の画素とを1/2ピッチずつずらした画素配列も知られており、このような画素配列の固体撮像素子では、図16に示すように、ベイヤー配列の行方向及び列方向を約45゜傾斜させた、所謂、GストライプR/B完全市松配列の色フィルタが利用される。
上記配列の画素からなるCCD型の固体撮像素子の駆動方法として、通常は、全ての光電変換素子からの信号電荷をそれぞれ画素信号として利用するが、固体撮像素子を用いた電子スチルカメラにおけるモニターモード(カメラの表示部に撮影画像を表示するモード)や、動画撮影モード(記録画素数が一般に少ない)では、垂直方向及び水平方向に間引いた信号を得れば充分である。
その場合の垂直方向の間引きは、光電変換素子から垂直転送部への読み出しを間引いたり、垂直方向の複数の光電変換素子の電荷を垂直転送路で加算(混合)させたりすることによって実現される。また、水平方向の間引きは、垂直転送部と水平転送部との間に、信号電荷を一時蓄積するラインメモリを設け、垂直転送部から水平転送部への転送列を間引いたり、水平転送部で複数の垂直転送部から電荷を加算(混合)することによって実現される。信号電荷の加算を行うと、信号処理上1つの画素として扱われる信号量(電荷量)が増加しているので、撮影感度が向上する利点がある。
上記のように、水平転送部において信号電荷の加算を行う固体撮像素子は、例えば特許文献1に示されている。
図17は、図16に示す画素配列で構成され水平転送部にて信号電荷の加算を行う固体撮像素子の一例としての概略構成を平面的に示す図である。
この固体撮像素子1は、半導体基板表面に複数行、複数列に亘って行列状に配設された複数の光電変換素子2と、光電変換素子2に隣接して設けられ、光電変換素子2で発生した信号電荷を列方向Yに転送する複数の垂直転送部3と、光電変換素子1の信号電荷を垂直転送部3に読み出す電荷読み出し部4と、垂直転送部3の端部に設けられ、垂直転送部3からの信号電荷を一時蓄積するラインメモリ5と、ラインメモリ5からの信号電荷を行方向Xに転送する水平転送部6と、水平転送部6によって転送される信号電荷に応じた信号を出力する出力部7とを含む。なお、図17の符号は、その一部のみに代表して番号を付したものである。
光電変換素子2は、埋込型のフォトダイオードで実現され、入射光量に応じた信号電荷を発生し蓄積する。各光電変換素子2の上方には、色フィルタ(図示せず)が設けられ、各光電変換素子2は、フィルタの色に対応した分光感度の信号電荷を発生し蓄積する。色フィルタは、例えば赤色(以下、単に「R」と記述する場合もある)、緑色(以下、単に「G」と記述する場合もある)、青色(以下、単に「B」と記述する場合もある)の3原色で構成される。
垂直転送部3は、光電変換素子2から読み出された電荷を蓄積し、転送する垂直電荷転送チャネルと、その上方に設けられた垂直転送電極(図17においては、垂直電荷転送チャネル領域に対応する領域を概略的に垂直転送部3として表している。)を含む第1のタイプの電荷転送素子で構成される。光電変換素子2の信号電荷は、電荷読み出し部4を介して垂直転送部3に読み出される。光電変換素子2、垂直転送部3、電荷読み出し部4の形状及び配置、垂直転送電極(図示せず)の形状、配置等は、種々のものが周知であるので、詳細な記載は省略する。
ラインメモリ5は、垂直転送部3に続く1つの電荷転送段として構成される。ラインメモリ5を構成する電荷転送段は、第2のタイプの電荷転送素子の電荷転送段と同様の構成を有し、上流の垂直転送部3側にn-型不純物添加領域、下流の水平転送部3側にn型不純物添加領域が形成されている。したがって、上流側に隣接する垂直転送部3の電荷転送段に信号電荷を蓄積した後、その電荷転送段に相対的に低いレベルの電圧を印加し、ラインメモリ5に相対的に高いレベルの電圧を印加することにより、垂直転送部3からの信号電荷をラインメモリ5に転送し、蓄積することができる。
水平転送部6は、第2のタイプの電荷転送素子で構成され、1つの垂直転送部3に対応して1つの電荷転送段を有する。そして、垂直転送部3の下流端に設けられたラインメモリ5に蓄積された信号電荷が対応する電荷転送段に転送され、蓄積され、出力部7に転送される。
特開2002−112119号公報
ところで、図16に示すR、G、B各画素の配列の場合、図18に示すように、水平方向に対する画素加算は、G画素同士、R画素同士、及びG画素同士を加算するが、相対個数の多いG画素に対しては水平距離Lとなる隣接画素同士を加算するものの、相対個数の少ないR画素とB画素に対しては、水平距離2Lとなる水平1画素飛ばしの画素加算となっている。そのため、画素加算後の画像信号は、R画素、B画素に対する水平解像度が低下する。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、画素加算して画像を取り込む際に、相対個数が少ない検出色の水平解像度の低下を抑制することのできる固体撮像素子の駆動方法及び固体撮像装置を提供することを目的としている。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 複数の検出色のうちのいずれかの色の光に感応して電荷を発生する光電変換部を複数行、複数列に亘って行列状に配置した多数個の画素と、これら各画素に隣接して設けられ前記各画素が発生した電荷を列方向下流側に転送する複数の垂直転送部と、前記各垂直転送部の列方向下流側に配置され該垂直転送部から転送される前記電荷を行方向下流側に転送する水平転送部とを有する固体撮像素子の駆動方法であって、前記複数の検出色は、対応する画素数が相対的に少ない1又は複数の第1の検出色と、対応する画素数が相対的に多い1又は複数の第2の検出色を含み、前記検出色の光に感応する画素は、それぞれ規則的に分散して配置されており、前記画素の電荷を転送するに際して、前記第1の検出色の画素の電荷については、相互に異なる行に配置され近接する同色の画素同士の電荷を加算し、前記第2の検出色の画素の電荷については、同一行に配列され近接する同色の画素同士の電荷を加算する固体撮像素子の駆動方法。
この固体撮像素子の駆動方法によれば、各画素の光電変換部から電荷を読み出す際、複数の画素の電荷を加算して画像を取り込む電荷加算転送を行う場合であっても、対応する画素数が相対的に少ない第1の検出色(例えばR、B)の画素の電荷については、相互に異なる行に配置され近接する同色の画素同士の電荷と加算し、対応する画素数が相対的に多い第2の検出色(例えばG)の画素の電荷については、同一行に配列され近接する同色の画素同士の電荷を加算する。従って、比較的離れた位置に配置される相対個数が少ない検出色の画素は相互に異なる行で画素加算を行うことで画素間距離が短くなり、比較的近い位置に配置される相対個数が多い検出色の画素は同一行の隣接画素同士で加算することで、水平解像度を低下させることなく、画素加算した画像信号を得ることができる。
(2) (1)記載の固体撮像素子の駆動方法であって、前記垂直転送部から前記水平転送部への電荷の転送が、前記垂直転送部の前記列方向下流端に設けられた複数の電荷蓄積部に、前記電荷を一旦蓄積してから行われるものであり、前記電荷蓄積部に蓄積された前記第1の検出色の画素の電荷を、前記水平転送部へ転送するステップと、前記水平転送部に転送された電荷を、前記水平転送部内で下流側に転送するステップと、前記垂直転送部から前記電荷蓄積部に電荷を転送するステップと、前記電荷蓄積部に蓄積された前記第1の検出色の画素の電荷を前記水平転送部へ転送し、前記水平転送部内で下流側へ転送された前記第1の検出色の電荷と加算するステップと、前記電荷蓄積部に蓄積された前記第2の検出色の画素の電荷の一部を、前記水平転送部へ転送するステップと、前記水平転送部に転送された電荷を、前記水平転送部内で下流側に転送するステップと、前記電荷蓄積部に蓄積された前記第2の検出色の画素の電荷の残部を前記水平転送部へ転送し、前記水平転送部内で下流側へ転送された前記第2の検出色の電荷と加算するステップと、を含む固体撮像素子の駆動方法。
この固体撮像素子の駆動方法によれば、同色画素同士の水平方向距離が長くなる相対個数の少ない第1の検出色(例えばR、B)の画素からの電荷を、同一行の同色の画素ではなく、この画素とは相互に異なる行に配置された近接する同色の画素からの電荷と混合することで、水平解像度の低下を抑えた水平転送部内での画素混合が行える。また、同色画素同士の水平方向距離が短い相対個数の多い第2の検出色(例えばG)の画素からの電荷を、同一行で近接する同色の画素からの電荷と混合することで、簡便にして水平転送部内で画素混合が行える。
(3) (1)記載の固体撮像素子の駆動方法であって、前記垂直転送部から前記水平転送部への電荷の転送が、前記垂直転送部の前記列方向下流端に設けられた複数の電荷蓄積部に、前記電荷を一旦蓄積してから行われるものであり、前記電荷蓄積部に蓄積された前記第1の検出色の画素の電荷を、前記水平転送部へ転送するステップと、前記垂直転送部から前記電荷蓄積部に電荷を転送するステップと、前記電荷蓄積部に蓄積された前記第1の検出色の画素の電荷を前記水平転送部へ転送し、前記水平転送部内の前記第1の検出色電荷と加算するステップと、前記水平転送部に転送された電荷を、前記水平転送部内で下流側に転送するステップと、前記電荷蓄積部に蓄積された前記第2の検出色の画素の電荷の一部を、前記水平転送部へ転送するステップと、前記水平転送部に転送された電荷を、前記水平転送部内で下流側に転送するステップと、前記電荷蓄積部に蓄積された前記第2の検出色の画素の電荷の残部を前記水平転送部へ転送し、前記水平転送部内で下流側へ転送された前記第2の検出色の画素の電荷と加算するステップと、を含む固体撮像素子の駆動方法。
この固体撮像素子の駆動方法によれば、同色画素同士の水平方向距離が長くなる相対個数の少ない第1の検出色(例えばR、B)の画素からの電荷を、同一行の同色の画素ではなく、この画素とは相互に異なる行でかつ同じ列に配置され近接する同色の画素からの電荷と混合することで、水平解像度の低下を抑えた水平転送部内での画素混合が行える。また、同色画素同士の水平方向距離が短い相対個数の多い第2の検出色(例えばG)の画素からの電荷を、同一行で近接する同色の画素からの電荷と混合することで、簡便にして水平転送部内で画素混合が行える。
(4) (1)〜(3)のいずれか1項記載の固体撮像素子の駆動方法であって、近接する同色の画素同士の電荷を加算して転送する電荷加算転送を選択的に行う固体撮像素子の駆動方法。
この固体撮像素子の駆動方法によれば、特に画素加算が必要となる場合にだけに電荷加算転送を選択的に行うことができ、画像信号取り出し後の後処理で画素加算のためのデータ演算が不要となり、画像信号の処理速度が向上する。
(5) (4)記載の固体撮像素子の駆動方法であって、前記電荷加算転送を前記固体撮像素子によって動画像を撮影し記録する場合に行う固体撮像素子の駆動方法。
この固体撮像素子の駆動方法によれば、動画像を撮影し記録する場合に電荷加算転送を行うことで、撮影時に生成される画像信号の後処理が軽減される。
(6) (4)又は(5)記載の固体撮像素子の駆動方法であって、前記電荷加算転送を前記固体撮像素子による撮影画像のモニター表示を行う場合に行う固体撮像素子の駆動方法。
この固体撮像素子の駆動方法によれば、モニター表示を行う場合に電荷加算転送を行うことで、表示時に出力されてくる画像信号の処理が軽減される。
(7) 複数の検出色のうちのいずれかの色の光に感応して電荷を発生する光電変換部を複数行、複数列に亘って行列状に配置した多数個の画素と、これら各画素に隣接して設けられ前記各画素が発生した電荷を列方向下流側に転送する複数の垂直転送部と、前記各垂直転送部の列方向下流端に配置され該垂直転送部から転送される前記電荷を行方向下流側に転送する水平転送部と、を有する固体撮像素子と、(1)〜(6)のいずれか1項記載の駆動方法に基づく駆動を行うための駆動信号を出力する制御部と、を備えた固体撮像装置。
この固体撮像素子の駆動方法によれば、各画素の光電変換部から電荷を読み出す際、複数の画素の電荷を加算して画像を取り込む電荷加算転送を行う場合であっても、対応する画素数が相対的に少ない第1の検出色(例えばR、B)の画素の電荷については、相互に異なる行の画素との電荷加算により画素間距離が短くなり、対応する画素数が相対的に多い第2の検出色(例えばG)の画素の電荷については同一行に配列され近接する同色の画素同士の電荷を加算する。これにより、相対個数が少ない検出色の水平解像度の低下を抑制した電荷加算転送が可能となる。
本発明の固体撮像素子の駆動方法及び固体撮像装置によれば、画素加算して画像を取り込む際に、相対個数が少ない検出色の水平解像度の低下を抑制することができる。
以下、本発明に係る固体撮像素子の駆動方法及び固体撮像装置の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、固体撮像装置の構成から説明する。
図1は、本実施形態による固体撮像装置の概略を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態による固体撮像装置100は、撮像光学系11、固体撮像素子13、駆動回路15、画像信号処理回路17、画像データ出力部19、表示部21、記録部23、制御部25、操作部27及びパルス信号発生部29を備えている。
撮像光学系11は、固体撮像素子13上に光学像を結像させる。この撮像光学系11は、例えば光学レンズ、絞り、オプティカルローパスフィルタ等を含んで構成される。なお、図中の矢印Lは光を示している。
固体撮像素子13は、例えばCCDイメージセンサからなり、撮像光学系11が結像した光学像を電気信号に変換する。この固体撮像素子13は、光電変換素子、垂直電荷転送素子(VCCD)、水平電荷転送素子(HCCD)、出力部及び色フィルタアレイを含んで構成される。固体撮像素子13の詳細については後述する。
駆動回路15は、固体撮像素子13の動作に必要な駆動信号及び制御信号を固体撮像素子13に供給する。この駆動回路15は、例えば垂直ドライバ、水平ドライバ、DC電源等を含んで構成される。また、撮像光学系11の光学レンズや絞りを制御する回路も必要に応じて含まれる。
画像信号処理回路17は、固体撮像素子13で生成された画像信号を受け取り、これに種々の処理を施して画像データを生成する。この画像信号処理回路17は、例えばアナログ/デジタル変換器、CDS回路(相関二重サンプリング回路)、色分離回路、ディレーライン等を含んで構成される。
画像データ出力部19は、画像信号処理回路17から出力された画像データを受け取り、この画像データをフレームメモリ等の記憶媒体に記憶する。
表示部21は、画像データ出力部19から供給される画像データに基づいて、静止画または動画を表示する。この表示部21は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置を含んで構成される。
記録部23は、画像データ出力部19から供給される画像データを、例えばメモリカード等の記録媒体に記録する。
制御部25は、駆動回路15、画像信号処理回路17及び画像データ出力部19等の動作を制御する駆動信号を出力する。この制御部25は、例えば中央演算処理装置(CPU)によって構成される。そして、制御部25の内部には、モード選択部26が含まれる。
モード選択部26は、固体撮像装置100の撮像モードを選択するための選択スイッチである。固体撮像装置100は、例えば、少なくとも2つの撮像モード、即ち、静止画を撮像して記録する静止画記録モードと、動画を撮像する動画記録モードとを有する。このモード選択部26は、固体撮像装置100の使用者によって操作部27を介して操作される。なお、静止画記録モード時及び動画記録モード時において、非撮影時には、固体撮像素子13からの画像データに基づくモニター画像が表示部21に表示される。
パルス信号発生部29は、装置内の動作タイミングの統一をとるためのパルス信号を生成し、駆動回路15、画像信号処理回路17及び制御部25等に供給する。このパルス信号発生部29は、例えば、一定の周期でパルスを発生する原発振、タイミングジェネレータ等を含んで構成される。
固体撮像装置100の一構成要素である固体撮像素子13は、複数の光電変換素子に蓄積された電荷をこの固体撮像素子13内で垂直加算及び水平加算できるCCDイメージセンサである。以下、CCDイメージセンサの構成について、詳細な例を挙げて説明する。
図2は、本実施形態による固体撮像素子13における光電変換素子、垂直電荷転送素子、CCDラインメモリ部、水平電荷転送素子及び出力部の平面配置を概略的に示す部分平面図である。
図2に示すように、本実施形態の固体撮像素子13においては、多数個の光電変換素子31が画素ずらし配置されている。同図においては、便宜上、赤色フィルタを記号Rで示し、緑色フィルタを記号G1またはG2で示し、青色フィルタを記号Bで示している。
図2に示した色フィルタアレイは、緑色フィルタG1のみによって構成された第1色フィルタ列FC1と、青色フィルタBと赤色フィルタRとが交互に配置された第2色フィルタ列FC2と、緑色フィルタG2のみによって構成された第3色フィルタ列FC3と、赤色フィルタRと青色フィルタBとが交互に配置された第4色フィルタ列FC4とが、紙面の左から右へ向かってこの順番で繰り返し配置されている。また、第2色フィルタ列FC2における赤色フィルタRと青色フィルタBとの配置は、第4色フィルタ列FC4における赤色フィルタRと青色フィルタBとの配置と逆になっている。そして、各色フィルタG1、R、G2及びBは、画素ずらし配置されて、色フィルタ列方向及び色フィルタ行方向にずれている。
なお、第1色フィルタ列FC1を構成する緑色フィルタG1と、第3色フィルタ列FC3を構成する緑色フィルタG2とは、参照符号を便宜的に変えただけであり、両者は同じ材料によって形成されている。
ここで、「画素ずらし配置」とは、本明細書においては下記の配置を意味する。即ち、奇数番目に当たる光電変換素子列の各光電変換素子に対し、偶数番目に当たる光電変換素子列の光電変換素子の各々が、光電変換素子列内での光電変換素子のピッチの約1/2、列方向にずれ、奇数番目に当たる光電変換素子行の各光電変換素子に対し、偶数番目に当たる光電変換素子行の光電変換素子の各々が、光電変換素子行内での光電変換素子のピッチの約1/2、行方向にずれ、光電変換素子列の各々が奇数行または偶数行の光電変換素子のみを含むような、多数個の光電変換素子の配置を意味する。「画素ずらし配置」は、複数行、複数列に亘って行列状に形成された多数個の光電変換素子の一形態である。
図2に示すように、1つの画素列(光電変換素子列)には1つずつ、この画素列に沿って蛇行した垂直転送部33が配置される。個々の垂直転送部33は、半導体基板35に形成された垂直電荷転送チャネル37と、半導体基板35上に電気的絶縁膜(図示せず)を介して配置された多数本の第1垂直転送電極41、第2垂直転送電極43と、第1〜第3補助転送電極45〜47と、第1、第2転送制御電極LM1,LM2と、第1、第2水平転送電極Ha,Hbとを含む。
なお、本明細書においては、電荷転送素子によって転送される電荷の移動を1つの流れとみなして、個々の部材等の相対的な位置を、必要に応じて「何々の上流」、「何々の下流」等と称して特定する。
1つの画素行(光電変換素子行)の下流側には、第1、第2垂直転送電極41,43が1本ずつ配置される。第1垂直転送電極41の各々は、光電変換素子31から垂直転送部33への電荷転送を制御する読出しゲートも構成する。
図3は、図2に示した固体撮像素子13における1個の画素とその周辺を概略的に示す断面図である。同図には、図1においては図示を省略した光遮蔽膜及びパッシベーション膜、並びにこれらよりも半導体基板からみて上方に配置される部材が示されている。図3に示した構成要素のうちで既に図2に示した構成要素については、図2で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、光電変換素子31は、半導体基板35上のp型不純物添加領域35bの所定箇所にn型不純物添加領域31aを設け、このn型不純物添加領域31a上にp+ 型不純物添加領域31bを設けることによって形成された埋込型のフォトダイオードによって構成される。n型不純物添加領域31aは、電荷蓄積領域として機能する。
各光電変換素子31(n型不純物添加領域31a)における図3での右側縁部に沿って、p型不純物添加領域35bが1箇所ずつ露出している。p型不純物添加領域35bにおけるこの領域が、読出ゲート52用のチャネル領域52aとして利用される。垂直電荷転送チャネル37とこれに対応する光電変換素子31とは、チャネル領域52aを介して隣接する。
電気的絶縁膜53は、例えば単層のシリコン酸化物膜、シリコン酸化物膜とシリコン窒化物膜との積層膜等によって形成される。
第1垂直転送電極41の表面には、熱酸化膜などによって構成された電気的絶縁膜IFが形成される。図3では見えていない第2垂直転送電極43及び補助転送電極45〜47についても同様である。
チャネル領域52aが形成されている箇所を除き、チャネルストップ領域CSが各光電変換素子31の平面視上の周囲、各垂直電荷転送チャネル37の平面視上の周囲及び水平電荷転送チャネル55(図2参照)の平面視上の周囲に形成される。このチャネルストップ領域CSは、例えばp型不純物添加領域35bの所定箇所にp+ 型不純物添加領域を設けることによって形成される。p+ 型不純物添加領域におけるp型不純物の濃度は、p型不純物添加領域におけるp型不純物の濃度よりも高い。
各不純物添加領域は、例えばイオン注入とその後のアニールとによって形成することができる。p型不純物添加領域35bは、例えばエピタキシャル成長法によって形成することもできる。
垂直電荷転送素子(以下、垂直転送部と呼ぶ)33、水平電荷転送素子(以下、水平転送部と呼ぶ)57、及び出力回路部59(図2参照)を覆うようにして、光遮蔽膜61が形成される。この光遮蔽膜61は、個々の光電変換素子31の上方に開口部61aを1つずつ有する。個々の光電変換素子31表面において開口部61a内に平面視上位置する領域が、この光電変換素子31における光入射面となる。
光遮蔽膜61は、例えばアルミニウム、クロム、タングステン、チタン、モリブデン等の金属材料や、これらの金属の2種以上からなる合金材料を用いて形成される。
そして、パッシベーション膜63が、光遮蔽膜61と、開口部61aから露出している電気的絶縁膜53を覆い、その下の部材を保護する。このパッシベーション膜63は、例えば、シリコン窒化物、シリコン酸化物等によって形成される。
さらに、第1の平坦化膜65が、パッシベーション膜63を覆う。第1の平坦化膜65は、後述するマイクロレンズ72用の焦点調節層としても利用される。必要に応じて、第1の平坦化膜65中にインナーレンズが形成される。この第1の平坦化膜65は、例えばフォトレジスト等の透明樹脂を例えばスピンコート法によって所望の厚さに塗布することによって形成される。
個々の光電変換素子31上に色フィルタが1つずつ配置され、特定の検出色の光電変換部が形成されている。色フィルタは、光電変換素子31の検出色を設定するもので、第1の平坦化膜65上に形成される。図3においては、3個の緑色フィルタ67が示されている。
色フィルタは、例えば、所望色の顔料もしくは染料を含有させた樹脂(カラーレジン)の層を、フォトリソグラフィ法等の方法によって所定箇所に形成することによって作製することができる。
色フィルタの上には、第2の平坦化膜69が各色フィルタ上に形成されて、マイクロレンズ72を形成するための平坦面を形成する。第2の平坦化膜69は、例えばフォトレジスト等の透明樹脂を例えばスピンコート法によって所望の厚さに塗布することによって形成される。
マイクロレンズ72が、第2の平坦化膜69上に形成される。このマイクロレンズ72は、個々の光電変換素子31の上方に1個ずつ配置される。マイクロレンズ72は、例えば、屈折率が概ね1.3〜2.0の透明樹脂(フォトレジストを含む)からなる層をフォトリソグラフィ法等によって所定形状に区画した後、熱処理によって各区画の透明樹脂層を溶融させ、表面張力によって角部を丸め込ませた後に冷却すること等によって得られる。1つの区画が1つのマイクロレンズ72となる。
図4は図2に示した固体撮像素子における水平転送部を概略的に示す部分拡大平面図である。同図に示すように、水平転送部57は、光電変換素子の行方向に帯状に延在する1本の水平電荷転送チャネル55と、この水平電荷転送チャネル55上に形成された多数個の第1、第2水平転送電極Ha,Hbとを有する。個々の第1水平転送電極Haは、平面視上、矩形を呈する。また、個々の第2水平転送電極Hbは、平面視上、逆L字状を呈する。
これらの第1及び第2水平転送電極Ha,Hbは、電気的絶縁膜53を介して半導体基板35上に形成されており、例えば、ポリシリコン層からなる。
図5は、図2に示す固体撮像素子のA−A断面を示す説明図である。なお、図5においては、垂直転送部、ラインメモリ、水平転送部の各電極及び不純物領域相互の位置関係を示すもので、各要素の寸法(例えば、第1水平転送電極Ha下方のn型不純物領域等の寸法)は、正確ではない。
チャネルストップ領域CS(図3参照)に区画された垂直電荷転送チャネル37(一部のみ番号を付してある。)上には、図2に示すように、最下流の光電変換素子に対応する垂直転送電極V1から図中下方に向けて順番に、垂直転送電極V2、V3、V4が設けられ、続いて転送制御電極LM(この例では、第1転送制御電極LM1と第2転送制御電極LM2が設けられるが、同じ電圧が印加されるので、単に「LM」と記述する。)が設けられる。図5の断面図に示すように。垂直電荷転送チャネル37は、n型不純物領域で形成され、垂直電荷転送チャネル37に続いて転送制御電極LMのn-型不純物領域71、n型不純物領域73が設けられる。
水平転送部57は、前述したように、行方向に帯状に延在する1本の水平電荷転送チャネル55と、水平電荷転送チャネル55の上方に形成された多数個の第1水平転送電極Haと第2水平転送電極Hbとを有する。第1水平転送電極Haは、水平電荷転送チャネルのn型不純物領域75上方に設けられ、第2水平転送電極Hbは、水平電荷転送チャネルのn-型不純物領域77上方に設けられる。第2水平転送電極Hbは、第2転送制御電極LM2と第1水平転送電極Haとの間の領域に回り込んでおり、回り込んだ部分の下方もn-型不純物領域となっている。
垂直転送電極V1、V2、V3、V4は、4相の駆動パルスφV1〜φV4で駆動され、水平転送電極Ha,Hbは、4相の駆動パルスφH1〜φH4で駆動される。同じ電荷転送機能を有する垂直転送電極Ha、Hbには、同一の駆動パルスが印加されるので、必要に応じて、垂直転送電極HaとHbを、対応する印加される駆動パルスφH1〜φH4に合わせ、H1〜H4と記述する。
ここで、基本的な電荷の転送方法について説明する。
図6は、図5に示した部分の不純物領域の電位レベルを、垂直転送電極V1〜V4、転送制御電極LM、及び水平転送電極H1,H4,H3に印加される駆動パルスのレベルの変化(a)〜(e)に対応させて示した説明図である。図6における「H」は、対応する電極に相対的に高いレベル(以下、単に「ハイレベル」と記述する。)の電圧が印加されている状態(以下、単に「ハイレベル」と記述する。)を示し、「L」は、対応する電極に相対的に低いレベルの電圧が印加されている状態(以下、単に「ローレベル」と記述する。)を示す。
図6(a)は、電極V1、V4、H1、H7がローレベル、電極V2、V3、LM、H4がハイレベルとなっており、垂直転送部33の信号電荷が電極V2、V3の下方に蓄積されている状態を示す。この状態から、図6(b)に示すように、電極V4をハイレベルにすると、電極V4下方のバリア領域がなくなるので、信号電荷は転送制御電極LM下方のラインメモリ(以降は、単にラインメモリLMとも記述する)に移動する。
次いで、図6(c)に示すように、電極V4をローレベルにしてバリア領域を形成して垂直転送部33への電荷移動を禁止した後、電極H1をハイレベルにする。しかし、転送制御電極LMと水平転送部57との間にはn-不純物領域が存在するので、ラインメモリの信号電荷は移動しない。図6(d)に示すように転送制御電極LMをローレベルにすると、信号電荷は電極H1下方に移動する。この状態が、垂直転送部33から水平転送部57に信号電荷が移動した状態である。
水平転送部57における電荷移動は、隣接する電極のレベルを変化させ、上流側をローレベルにすることによって行う。図6(e)に示すように、電極H1、H4が共にローレベルの場合も、図6(d)と同様に信号電荷は移動しない。図6(d)の状態から電極H1をローレベルにしたり、図6(e)の状態から電極H4をハイレベルにする等して、上流側の電極をローレベル、下流側の電極をハイレベルにすると、上流側に蓄積された信号電荷は下流側に移動する。
以上説明したラインメモリから水平転送部57及び水平転送部57内の電荷移動は、転送制御電極LM及び水平転送電極H1〜H4(Ha,Hb)に印加する電圧のレベルを制御することにより、電荷の移動を自由に制御できる。
次に、上記構成の固体撮像装置100を用いて、水平方向に信号電荷を加算して間引く場合の動作について説明する。
本発明に係る画素加算の方法は、複数の異なる色のうち相対個数の少ない第1の色の画素(R画素とB画素)に対しては、該画素と、該画素と相互に異なる行に配置され近接する同色の画素とを画素加算し、相対個数の多い第2の色の画素(G画素)に対しては、該画素と、該画素の同一行で近接する同色の画素とを画素加算する。
<第1の画素加算方法>
図7は固体撮像素子の画素の平面配置を概略的に示す説明図である。同図においては、縦方向が垂直電荷転送方向、横方向が水平電荷転送方向に相当する。この固体撮像素子は、多数個の緑色画素G、青色画素B、赤色画素Rが画素ずらし配置された、所謂、GストライプRB市松配列の画素配列を有している。個々の画素は、光電変換素子と、この光電変換素子の上方に配置された色フィルタを有する。図7に示した画素の形状は、この画素が有する色フィルタの輪郭を模式的に示したものである。なお、ここでは説明を簡単にするため、図2に示した「G1」と「G2」の記述は単に「G」と書き改めることにする。
前述の固体撮像装置100を用いて図7に示す画素配列に対して水平方向に2画素加算を行う際、G画素に対しては実線で囲まれている画素同士を画素加算し、R画素に対しては一点鎖線で囲まれている画素同士を画素加算し、B画素に対しては二点鎖線で囲まれている画素同士を画素加算する。即ち、G画素については同一行内の隣接する画素との画素加算で、R画素及びB画素については相互に異なる行における近接する画素との画素加算となる。なお、この方法では、一部の画素に対しては加算相手が存在しないために画素加算されない。画素加算されない画素から読み出された電荷は、出力回路部59(図2)まで転送した後に掃き出す。
上記の画素加算を施すことにより、R画素、B画素に対しては、従前では同一行内で近接する同色画素同士を加算していたので、1画素飛ばしの距離L毎に加算を行うことになるが、他行の近接画素と組み合わせることでL/2の距離毎の加算にすることができる。このため、R画素とB画素に対する水平解像度の低下を抑えることができ、画質劣化の少ない画像データを得ることができる。
次に、上記の画素加算を行うための固体撮像素子の駆動方法を図8〜図10に基づいて説明する。
図8〜図10は、垂直転送部の垂直転送電極V4、ラインメモリの転送制御電極LM、及び水平転送部の水平転送電極H1〜H4に印加される駆動パルスφV4,φLM,φH1〜φH4のタイミングチャート、及び駆動パルスの状態に対応したラインメモリ及び水平転送部の状態を示す説明図である。
この例では、説明のため便宜的に水平転送電極12列分の垂直転送部に対応する垂直転送電極V4、ラインメモリLM、及び水平転送部57のみを示してある。なお、符号、番号は、一部のみに付してある。
まず、図8に示す時刻t1は、垂直転送電極V4をハイレベルからローレベルにして、垂直転送部からの1行分の信号電荷をラインメモリLMに蓄積した状態である。このタイミングでは、駆動パルスφLMがハイレベルに、駆動パルスφH1〜φH4がローレベルに保持される。
次いで、ラインメモリLMに蓄積された信号電荷の水平転送部57への転送、及び水平転送部57内の転送を行うが、まず、水平転送電極H1に対応する列の信号電荷(赤色フィルタに対応した分光感度の検出光に対応した信号電荷であり、以下「R電荷」と記述する。同様に、緑色フィルタに対応する信号電荷は「G電荷」、青色フィルタに対応する信号電荷は「B電荷」と記述する。)を転送する。
水平転送電極H1に対応する列のR電荷の水平転送部57への転送は、駆動パルスφH1をハイレベルとし、駆動パルスφLMをローレベルとすることによって行う(時刻t2参照)。次いで、駆動パルスφLMをハイレベルにして、ラインメモリLMに蓄積された他の信号電荷の移動ができない状態にした後、水平転送部57のR電荷を、水平転送電極H4下方まで転送する(時刻t3参照)。
次いで、水平転送電極H2に対応する列のG電荷の転送を行うため、駆動パルスφH2をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、これらの信号電荷を水平転送部57に転送する(時刻t4参照)。そして、駆動パルスφH1,φH3をハイレベル、駆動パルスφH2,φH4をローレベルにして水平転送電極H2,H4下方のG電荷、R電荷を同時に転送し(時刻t5参照)、さらに、駆動パルスφH1〜φH4の極性を反転させて、水平転送部57で転送されるG電荷が水平転送電極H4下方のG電荷の位置に達するまで、水平転送部57のG電荷、R電荷を共に転送する(時刻t6参照)。
ここで、ラインメモリLMに蓄積された水平転送電極H4に対応する列の信号電荷はG電荷であるので、駆動パルスφH4をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、その電荷を水平転送部57に転送すると、G電荷同士の加算(「2G」と記述する)ができることになる(時刻t7参照)。なお、ここでは以降のシーケンスと共通化を図るため、駆動パルスφH2に対してもハイレベルにしてある。このG電荷の加算が、図7に示すG画素の対81に対応する画素加算となる。
次いで、水平転送電極H1〜H4に対して駆動パルスφH1〜φH4の極性を反転することを繰り返し、水平転送部57のR電荷、2G電荷を出力回路部59(図2参照)まで転送する(時刻t8〜t9参照)。このとき、ラインメモリLMには、水平転送電極H3に対応する列にB電荷が残されている。
この残されたB電荷を、駆動パルスφH3をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして水平転送部57に転送する(時刻t10参照)。そして、水平転送部57のB電荷を水平転送電極H1下方まで転送する(時刻t11〜t12参照)。
次に、垂直転送電極V4をハイレベルからローレベルにして、垂直転送部から次の1行分の信号電荷をラインメモリLMに蓄積する(時刻t13参照)。
そして、ラインメモリLMに蓄積された水平転送電極H1に対応する列の信号電荷はB電荷であるので、駆動パルスφH1をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、その電荷を水平転送部57に転送すると、B電荷同士の加算(「2B」と記述する)ができることになる(時刻t14参照)。このB電荷の加算が、図7に示すB画素の対83に対応する画素加算となる。
さらに、駆動パルスφH1、φH4の極性を反転させて、水平転送部57の2B電荷を水平転送電極H4下方に転送する(時刻t15参照)。そして、水平転送電極H2に対応する列のG電荷を転送するため、駆動パルスφH2をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、ラインメモリLMのG電荷を水平転送部57に転送する(時刻t16参照)。
次いで、水平転送電極H1〜H4に対して駆動パルスφH1〜φH4の極性を反転することを繰り返し、水平転送部57のG電荷を、水辺転送電極H4下方まで転送する(時刻t17〜t18参照)。
そして、ラインメモリLMに蓄積された水平転送電極H4に対応する列の信号電荷はG電荷であるので、駆動パルスφH4をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、その電荷を水平転送部57に転送すると、G電荷同士の加算ができることになる(時刻t19参照)。このG電荷の加算が、図7に示すG画素の対85に対応する画素加算となる。
これにより、水平転送部57には、2Bの電荷と2Gの電荷とが水平転送電極を1つ飛ばしに繰り返し配置される。
そして、水平転送電極H1〜H4に対して駆動パルスφH1〜φH4の極性を反転することを繰り返し、水平転送部57の2G電荷、2B電荷を出力回路部59(図2参照)まで転送する(時刻t20〜t21参照)。このとき、ラインメモリLMには、水平転送電極H3に対応する列にR電荷が残されている。
この残されたR電荷を、駆動パルスφH3をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして水平転送部57に転送する(時刻t22参照)。そして、水平転送部57のR電荷を水平転送電極H1下方まで転送する(時刻t23〜t24参照)。
次に、垂直転送電極V4をハイレベルからローレベルにして、垂直転送部からさらに次の1行分の信号電荷をラインメモリLMに蓄積する(時刻t25参照)。
そして、ラインメモリLMに蓄積された水平転送電極H1に対応する列の信号電荷はR電荷であるので、駆動パルスφH1をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、その電荷を水平転送部57に転送すると、R電荷同士の加算(「2R」と記述する)ができることになる(時刻t26参照)。このR電荷の加算が、図7に示すR画素の対87に対応する画素加算となる。
さらに、駆動パルスφH1、φH4の極性を反転させて、水平転送部57の2R電荷を水平転送電極H4下方に転送する(時刻t27参照)。そして、水平転送電極H2に対応する列のG電荷を転送するため、駆動パルスφH2をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、ラインメモリLMのG電荷を水平転送部57に転送する(時刻t28参照)。
次いで、水平転送電極H1〜H4に対して駆動パルスφH1〜φH4の極性を反転することを繰り返し、水平転送部57のG電荷を、水辺転送電極H4下方まで転送する(時刻t29〜t30参照)。
そして、ラインメモリLMに蓄積された水平転送電極H4に対応する列の信号電荷はG電荷であるので、駆動パルスφH4をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、その電荷を水平転送部57に転送すると、G電荷同士の加算ができることになる(時刻t31参照)。このG電荷の加算が、図7に示すG画素の対89(81と等価の位置)に対応する画素加算となる。
これにより、水平転送部57には、2Rの電荷と2Gの電荷とが水平転送電極を1つ飛ばしに繰り返し配置される。
そして、水平転送電極H1〜H4に対して駆動パルスφH1〜φH4の極性を反転することを繰り返し、水平転送部57の2R電荷、2GB電荷を出力回路部59(図2参照)まで転送する(時刻t32参照)。このとき、ラインメモリLMには、水平転送電極H3に対応する列にB電荷が残されており、前述の時刻t10からの処理が繰り返される。
つまり、水平転送部57の1回目の電荷読み出しは、R電荷、2G電荷の繰り返しで、2回目の電荷読み出しは2B電荷、2G電荷の繰り返し、3回目の電荷読み出しは2R電荷、2G電荷の繰り返しとなる。そして、4回目の電荷読み出しは2回目と同様で、5回目の電荷読み出しは3回目と同様となり、これが繰り返される。
以上説明した固体撮像素子の駆動方法によれば、G画素は同一行の水平隣同士の画素加算となり、R、B画素は他行の近接画素同士の加算となる。よって、水平方向に1画素飛ばしで画素加算を行う従来方法と比較して、水平解像度の低下を改善できる。また、1回の水平転送画素数が従来方法と同じであるために、高いフレームレートで電荷読み出しが可能となる。さらに、複数画素の加算による高感度化の効果も得られる。また、全画素読み出しに対して、水平転送画素数を1/2にすることができ、水平解像度の低下を抑えた高速駆動が可能となる。また、水平転送部の駆動は4相駆動で行うことができ、簡便な水平転送駆動制御で済む。
以上のようにラインメモリLM及び水平転送部57を制御することにより、水平転送部57内で所望の電荷同士を加算(水平加算)することができる。
出力回路部59は、水平転送部57から受け取った電荷に基づいて、画像信号(信号電圧)を順次出力する。図1に示した画像信号処理回路17は、これらの画像信号(信号電圧)を利用して画像データを生成する。画像信号処理回路17で生成された画像データは、画像データ出力部19へ送られて、フレームメモリ等の記憶媒体に一旦記憶される。その後、画像データ出力部19から表示部21へ画像データが供給され、表示部21が画像を表示する。
また、全画素読み出しを行い高解像度の画像データを得る静止画記録等の場合には、画素加算を行わない。その場合には、固体撮像装置100が、画素加算の実行・非実行を選択的に設定する機能を有することで、撮像装置の多様な使用状態に適切に対応することができる。つまり、近接する同色の画素同士を画素加算して、画像信号の生成に供される各画素位置における単位信号を生成する電荷加算転送モードと、各色の画素それぞれかに蓄積された電荷を個別に読み出して、単位信号を生成する個別読み出しモードとを選択的に行うモード選択部26(図1参照)を備えた構成にする。
これにより、固体撮像装置100のモード選択部26で、固体撮像装置の使用条件に即したモードを選択し、電荷加算転送と、通常の電荷転送とを選択的に切り換えることで、使用状態に適した画像読み出しが行える。特に画素加算が必要となる場合に、固体撮像素子側で電荷加算転送を実施することで、画像信号取り出し後の後処理で、データを画素加算のために演算する必要がなくなり、処理速度を向上することができる。
<第2の画素加算方法>
次に、他の画素配列に対して画素加算を行う第2の画素加算方法について説明する。
図11は固体撮像素子における画素の他の平面配置を概略的に示す説明図である。同図においては、縦方向が垂直電荷転送方向、横方向が水平電荷転送方向に相当する。この固体撮像素子は、多数個の緑色画素G、青色画素B、赤色画素Rが画素ずらし配置された、BGBのストライプ配列の画素配列を有している。
つまり、図11に示した画素配列は、緑色フィルタG1のみによって構成された第1色フィルタ列FC1と、青色フィルタBのみによって構成された第2色フィルタ列FC2と、緑色フィルタG2のみによって構成された第3色フィルタ列FC3と、赤色フィルタRのみによって構成された第4色フィルタ列FC4とが、紙面の左から右へ向かってこの順番で繰り返し配置され、また、各画素が画素ずらし配置されている。
前述の固体撮像装置100が図11に示す画素配列を有する固体撮像素子である場合、この画素配列に対して水平方向に2画素加算を行う際、次のようにして行う。G画素に対しては実線で囲まれている画素同士を画素加算し、R画素に対しては一点鎖線で囲まれている画素同士を画素加算し、B画素に対しては二点鎖線で囲まれている画素同士を画素加算する。即ち、G画素については同一行内の隣接する画素との画素加算で、R画素及びB画素については相互に異なる行に配置された近接する画素との画素加算となる。第1の画素加算方法と異なる点は、B画素とR画素の加算が、水平方向で同じ画素上の加算としている点である。
上記の画素加算を施すことにより、全画素読み出しの場合と同等の水平解像度が得られ、従前のR画素、B画素に対して1画素飛ばしで加算を行う場合と比較して、画質劣化の少ない画像データを得ることができる。
次に、上記の画素加算を行うための固体撮像素子の駆動方法を図12〜図14に基づいて説明する。
図12〜図14は、垂直転送部の垂直転送電極V4、ラインメモリの転送制御電極LM、及び水平転送部の水平転送電極H1〜H4に印加される駆動パルスφV4,φLM,φH1〜φH4のタイミングチャート、及び駆動パルスの状態に対応したラインメモリ及び水平転送部の状態を示す説明図である。この例でも前述の図8〜図10と同様に、12列分の垂直転送部に対応する部位のみを示している。
まず、図12に示される時刻t1〜t8に対しては、前述の図8と同様であるため、ここでは説明を省略するが、時刻t7において加算される2Gの電荷は、図11に示すG画素の対91に対応する画素加算となる。
図13に示すように、時刻t8の状態から、水平転送電極H1〜H4に対して駆動パルスφH1〜φH4の極性を反転することを繰り返し、水平転送部57のR電荷、2G電荷を出力回路部59(図2参照)まで転送する(時刻t9参照)。このとき、ラインメモリLMには、水平転送電極H3に対応する列にB電荷が残されている。
この残されたB電荷を、駆動パルスφH3をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして水平転送部57に転送する(時刻t10参照)。
次に、垂直転送電極V4をハイレベルからローレベルにして、垂直転送部から次の1行分の信号電荷をラインメモリLMに蓄積する(時刻t11参照)。
そして、ラインメモリLMに蓄積された水平転送電極H3に対応する列の信号電荷はB電荷であるので、駆動パルスφH3をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、その電荷を水平転送部57に転送すると、B電荷同士の加算ができることになる(時刻t12参照)。このB電荷の加算が、図11に示すB画素の対93に対応する画素加算となる。
さらに、駆動パルスφH2,φH3の極性を反転させて、水平転送部57の2B電荷を水平転送電極H2下方に転送する(時刻t13参照)。そして、水平転送電極H4に対応する列のG電荷を転送するため、駆動パルスφH4をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、ラインメモリLMのG電荷を水平転送部57に転送する(時刻t14参照)。
次いで、水平転送電極H1〜H4に対して駆動パルスφH1〜φH4の極性を反転することを繰り返し、水平転送部57のG電荷を、水辺転送電極H2下方まで転送する(時刻t15〜t16参照)。
そして、ラインメモリLMに蓄積された水平転送電極H2に対応する列の信号電荷はG電荷であるので、駆動パルスφH2をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、その電荷を水平転送部57に転送すると、G電荷同士の加算ができることになる(時刻t17参照)。このG電荷の加算が、図11に示すG画素の対95に対応する画素加算となる。この組み合わせは、先述のG画素の対91で示す組み合わせとは異なる画素位置同士となる。
これにより、水平転送部57には、2Bの電荷と2Gの電荷とが水平転送電極を1つ飛ばしに繰り返し配置される。
そして、水平転送電極H1〜H4に対して駆動パルスφH1〜φH4の極性を反転することを繰り返し、水平転送部57の2G電荷、2B電荷を出力回路部59(図2参照)まで転送する(時刻t18〜t19参照)。このとき、ラインメモリLMには、水平転送電極H1に対応する列にR電荷が残されている。
この残されたR電荷を、駆動パルスφH1をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして水平転送部57に転送する(時刻t20参照)。
そして、垂直転送電極V4をハイレベルからローレベルにして、垂直転送部からさらに次の1行分の信号電荷をラインメモリLMに蓄積する(時刻t21参照)。
次いで、ラインメモリLMに蓄積された水平転送電極H1に対応する列の信号電荷はR電荷であるので、駆動パルスφH1をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、その電荷を水平転送部57に転送すると、R電荷同士の加算ができることになる(時刻t22参照)。このR電荷の加算が、図11に示すR画素の対97に対応する画素加算となる。
さらに、駆動パルスφH1、φH4の極性を反転させて、水平転送部57の2R電荷を水平転送電極H4下方に転送する(時刻t23参照)。そして、水平転送電極H2に対応する列のG電荷を転送するため、駆動パルスφH2をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、ラインメモリLMのG電荷を水平転送部57に転送する(時刻t24参照)。
次いで、水平転送電極H1〜H4に対して駆動パルスφH1〜φH4の極性を反転することを繰り返し、水平転送部57のG電荷を、水辺転送電極H4下方まで転送する(時刻t25〜t26参照)。
そして、ラインメモリLMに蓄積された水平転送電極H4に対応する列の信号電荷はG電荷であるので、駆動パルスφH4をハイレベルにし、駆動パルスφLMをローレベルにして、その電荷を水平転送部57に転送すると、G電荷同士の加算ができることになる(時刻t27参照)。このG電荷の加算が、図11に示すG画素の対99(91と等価の位置)に対応する画素加算となる。
これにより、水平転送部57には、2Rの電荷と2Gの電荷とが水平転送電極を1つ飛ばしに繰り返し配置される。
そして、水平転送電極H1〜H4に対して駆動パルスφH1〜φH4の極性を反転することを繰り返し、水平転送部57の2R電荷、2GB電荷を出力回路部59(図2参照)まで転送する(時刻t28参照)。このとき、ラインメモリLMには、水平転送電極H3に対応する列にB電荷が残されており、前述の時刻t10からの処理が繰り返される。
つまり、水平転送部57の1回目の電荷読み出しは、R電荷、2G電荷の繰り返しで、2回目の電荷読み出しは2G電荷、2B電荷の繰り返し、3回目の電荷読み出しは2R電荷、2G電荷の繰り返しとなる。そして、4回目の電荷読み出しは2回目と同様で、5回目の電荷読み出しは3回目と同様となり、これが繰り返される。
以上説明した固体撮像素子の駆動方法によれば、G画素は同一行の水平隣同士の画素加算となり、R、B画素は他行の同一列に対する画素同士の加算となる。よって、水平方向に1画素飛ばしで画素加算を行う場合と比較して、水平解像度の低下を改善できる。また、1回の水平転送画素数が従来と同じであるために、高いフレームレートで電荷読み出しが可能となる。さらに複数画素の加算による高感度化の効果も得られる。また、全画素読み出しに対して、水平転送画素数を1/2にすることができ、水平解像度を低下させることなく高速駆動が可能となる。
なお、ラインメモリに蓄積する2行分の信号電荷を、図11に示す下側から2行分(最下行であるR、Bの電荷からなる行と、一行上のGの電荷からなる行)とする場合に代えて、下側から1行分飛ばした行から2行分(最下行から1行上のGの電荷からなる行と、一行上のR、Bの電荷からなる行)とすることもできる。この場合には、Bの電荷同士とRの電荷同士を加算する各ペアの垂直方向中間でGの電荷同士の加算が行われる。即ち、Bの電荷同士とRの電荷同士のペアの中心位置がGの電荷同士のペアの中心位置と一致して、加算による位置ずれが軽減され、もって、画像の再現性が高められる。
そして、上記の第1及び第2の画素加算方法においては、いずれの画素配列も画素ずらし配置であったが、本発明はこれに限らず、所謂、正方格子配列であっても適用することができる。図15に画素配列が正方格子配列である一例を示した。この画素配列は、R画素、G画素、B画素のそれぞれが、上方から下方に向けてR−G−Bの順で繰り返す列と、R−B−Rの順で繰り返す列と、B−R−Gの順で繰り返す列とが、交互に繰り返し配置された配列である。この画素配列の場合、例えばR画素に着目すると、同一行内で近接する同色画素は2画素飛ばしで現れるが、他行(一行下)では2画素飛ばしで現れることとなる。そのため、図中矢印で示すように斜め方向に同色の画素同士を画素加算することにすれば、水平解像度の低下を2画素飛ばしで画素加算する場合と比較して2/3に抑えることができる。
なお、図15の正方格子配列はあくまでも一例を示しただけで、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、任意の配列に対する適用も可能である。
また、本実施形態では、R画素、G画素、B画素を基本色とする固体撮像素子を例示しているが、これに限らず、マゼンダ色、シアン色、イエロー色、さらにはエメラルド色等の他の色を用いて構成したものに対しても適用することができ、同様の作用効果が奏される。
本発明に係る固体撮像装置の概略を示すブロック図である。 固体撮像素子の光電変換素子、垂直転送部、CCDラインメモリ部、水平転送部及び出力部の平面配置を概略的に示す部分平面図である。 図2に示した固体撮像素子における1個の画素とその周辺を概略的に示す断面図である。 図2に示した固体撮像素子における水水平転送部を概略的に示す部分拡大平面図である。 図2に示す固体撮像素子のA−A断面を示す説明図である。 図5に示した部分の不純物領域の電位レベルを、垂直転送電極V1〜V4、転送制御電極LM、及び水平転送電極H1,H4,H3に印加される駆動パルスのレベルの変化に対応させて示した説明図である。 固体撮像素子の画素の平面配置を概略的に示す説明図である。 垂直転送部の垂直転送電極V4、ラインメモリの転送制御電極LM、及び水平転送部の水平転送電極H1〜H4に印加される駆動パルスφV4,φLM,φH1〜φH4のタイミングチャート、及び駆動パルスの状態に対応したラインメモリ及び水平転送部の状態を示す説明図(その1)である。 垂直転送部の垂直転送電極V4、ラインメモリの転送制御電極LM、及び水平転送部の水平転送電極H1〜H4に印加される駆動パルスφV4,φLM,φH1〜φH4のタイミングチャート、及び駆動パルスの状態に対応したラインメモリ及び水平転送部の状態を示す説明図(その2)である。 垂直転送部の垂直転送電極V4、ラインメモリの転送制御電極LM、及び水平転送部の水平転送電極H1〜H4に印加される駆動パルスφV4,φLM,φH1〜φH4のタイミングチャート、及び駆動パルスの状態に対応したラインメモリ及び水平転送部の状態を示す説明図(その3)である。 固体撮像素子における画素の他の平面配置を概略的に示す説明図である。 垂直転送部の垂直転送電極V4、ラインメモリの転送制御電極LM、及び水平転送部の水平転送電極H1〜H4に印加される駆動パルスφV4,φLM,φH1〜φH4のタイミングチャート、及び駆動パルスの状態に対応したラインメモリ及び水平転送部の状態を示す説明図である(その4)。 垂直転送部の垂直転送電極V4、ラインメモリの転送制御電極LM、及び水平転送部の水平転送電極H1〜H4に印加される駆動パルスφV4,φLM,φH1〜φH4のタイミングチャート、及び駆動パルスの状態に対応したラインメモリ及び水平転送部の状態を示す説明図である(その5)。 垂直転送部の垂直転送電極V4、ラインメモリの転送制御電極LM、及び水平転送部の水平転送電極H1〜H4に印加される駆動パルスφV4,φLM,φH1〜φH4のタイミングチャート、及び駆動パルスの状態に対応したラインメモリ及び水平転送部の状態を示す説明図である(その6)。 画素配列が正方向支配列である一例を示す説明図である。 ベイヤー配列の行方向及び列方向を約45゜傾斜させて、GストライプR/B完全市松配列とした従来からの画素配列を示す説明図である。 図16に示す画素配列で構成され水平転送部にて信号電荷の加算を行う従来の固体撮像素子の一例としての概略構成を平面的に示す図である。 従来の水平方向に対する画素加算を表す説明図である。
符号の説明
11 撮像光学系
13 固体撮像素子
15 駆動回路
17 画像信号処理回路
19 画像データ出力部
21 表示部
23 記録部
25 制御部
26 モード選択部
27 操作部
29 パルス信号発生部
31 光電変換素子
33 垂直電荷転送素子(垂直転送部)
57 水平電荷転送素子(水平転送部)
59 出力回路部
81 G画素の対
83 B画素の対
85 G画素の対
87 R画素の対
89 G画素の対
91 G画素の対
93 B画素の対
95 G画素の対
97 R画素の対
99 G画素の対
100 固体撮像装置
FC1 第1色フィルタ列
FC2 第2色フィルタ列
FC3 第3色フィルタ列
FC4 第4色フィルタ列
LM1 第1転送制御電極
LM2 第2転送制御電極
LM 転送制御電極
Ha 第1水平転送電極
Hb 第2水平転送電極
V1 垂直転送電極
V2 垂直転送電極
V3 垂直転送電極
V4 垂直転送電極

Claims (7)

  1. 複数の検出色のうちのいずれかの色の光に感応して電荷を発生する光電変換部を複数行、複数列に亘って行列状に配置した多数個の画素と、これら各画素に隣接して設けられ前記各画素が発生した電荷を列方向下流側に転送する複数の垂直転送部と、前記各垂直転送部の列方向下流側に配置され該垂直転送部から転送される前記電荷を行方向下流側に転送する水平転送部とを有する固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記複数の検出色は、対応する画素数が相対的に少ない1又は複数の第1の検出色と、対応する画素数が相対的に多い1又は複数の第2の検出色を含み、
    前記検出色の光に感応する画素は、それぞれ規則的に分散して配置されており、
    前記画素の電荷を転送するに際して、前記第1の検出色の画素の電荷については、相互に異なる行に配置され近接する同色の画素同士の電荷を加算し、前記第2の検出色の画素の電荷については、同一行に配列され近接する同色の画素同士の電荷を加算する固体撮像素子の駆動方法。
  2. 請求項1記載の固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記垂直転送部から前記水平転送部への電荷の転送が、前記垂直転送部の前記列方向下流端に設けられた複数の電荷蓄積部に、前記電荷を一旦蓄積してから行われるものであり、
    前記電荷蓄積部に蓄積された前記第1の検出色の画素の電荷を、前記水平転送部へ転送するステップと、
    前記水平転送部に転送された電荷を、前記水平転送部内で下流側に転送するステップと、
    前記垂直転送部から前記電荷蓄積部に電荷を転送するステップと、
    前記電荷蓄積部に蓄積された前記第1の検出色の画素の電荷を前記水平転送部へ転送し、前記水平転送部内で下流側へ転送された前記第1の検出色の電荷と加算するステップと、
    前記電荷蓄積部に蓄積された前記第2の検出色の画素の電荷の一部を、前記水平転送部へ転送するステップと、
    前記水平転送部に転送された電荷を、前記水平転送部内で下流側に転送するステップと、
    前記電荷蓄積部に蓄積された前記第2の検出色の画素の電荷の残部を前記水平転送部へ転送し、前記水平転送部内で下流側へ転送された前記第2の検出色の電荷と加算するステップと、
    を含む固体撮像素子の駆動方法。
  3. 請求項1記載の固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記垂直転送部から前記水平転送部への電荷の転送が、前記垂直転送部の前記列方向下流端に設けられた複数の電荷蓄積部に、前記電荷を一旦蓄積してから行われるものであり、
    前記電荷蓄積部に蓄積された前記第1の検出色の画素の電荷を、前記水平転送部へ転送するステップと、
    前記垂直転送部から前記電荷蓄積部に電荷を転送するステップと、
    前記電荷蓄積部に蓄積された前記第1の検出色の画素の電荷を前記水平転送部へ転送し、前記水平転送部内の前記第1の検出色電荷と加算するステップと、
    前記水平転送部に転送された電荷を、前記水平転送部内で下流側に転送するステップと、
    前記電荷蓄積部に蓄積された前記第2の検出色の画素の電荷の一部を、前記水平転送部へ転送するステップと、
    前記水平転送部に転送された電荷を、前記水平転送部内で下流側に転送するステップと、
    前記電荷蓄積部に蓄積された前記第2の検出色の画素の電荷の残部を前記水平転送部へ転送し、前記水平転送部内で下流側へ転送された前記第2の検出色の画素の電荷と加算するステップと、
    を含む固体撮像素子の駆動方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の固体撮像素子の駆動方法であって、
    近接する同色の画素同士の電荷を加算して転送する電荷加算転送を選択的に行う固体撮像素子の駆動方法。
  5. 請求項4記載の固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記電荷加算転送を前記固体撮像素子によって動画像を撮影し記録する場合に行う固体撮像素子の駆動方法。
  6. 請求項4又は請求項5記載の固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記電荷加算転送を前記固体撮像素子による撮影画像のモニター表示を行う場合に行う固体撮像素子の駆動方法。
  7. 複数の検出色のうちのいずれかの色の光に感応して電荷を発生する光電変換部を複数行、複数列に亘って行列状に配置した多数個の画素と、
    これら各画素に隣接して設けられ前記各画素が発生した電荷を列方向下流側に転送する複数の垂直転送部と、
    前記各垂直転送部の列方向下流端に配置され該垂直転送部から転送される前記電荷を行方向下流側に転送する水平転送部と、を有する固体撮像素子と、
    請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の駆動方法に基づく駆動を行うための駆動信号を出力する制御部と、を備えた固体撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009122468A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 パナソニック株式会社 撮像装置、撮像モジュール、電子スチルカメラ、及び電子ムービーカメラ
JP2009268079A (ja) * 2008-04-01 2009-11-12 Fujifilm Corp 撮像装置及び撮像装置の駆動方法

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