JP2006156516A - 金属シリケート窒化膜の製造方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

金属シリケート窒化膜の製造方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】原子層蒸着法を用い、シリコン原子の層、酸素原子の層、金属原子の層、窒素原子の層等を吸着させて金属シリケート窒化膜を形成することで、比誘電率および耐熱性の優れた高性能なキャパシタ絶縁膜を得ることを可能とする。
【解決手段】原子層蒸着法を用いて、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成する工程および金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に酸素原子の層を形成する工程を行う第1成膜サイクルS2と、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に窒素原子の層を形成する工程および金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に窒素原子の層を形成する工程を行う第2成膜サイクルS3とを成膜の1サイクルとし、成膜の1サイクルを行った後に金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲内か否かを判定し、所望の膜厚になるまで、成膜の1サイクルを繰り返し行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属シリケート窒化膜を均質に成膜することが容易な金属シリケート窒化膜の製造方法および半導体装置の製造方法に関するものである。
半導体装置、特に半導体メモリ装置では、キャパシタは情報の記憶保持手段として用いられる。キャパシタメモリの種類は揮発性と不揮発性とに分別され、揮発性メモリとしてはDRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static RAM)があり、不揮発性メモリとしてはFeRAM(Ferroelectric RAM)やMRAM(Magnetic RAM)が知られている。
例えば、DRAMは、キャパシタメモリとスイッチング用の電界効果型トランジスタ(MOSFET)とを有するメモリセル構造を持ち、近年さらなる微細化および高集積化、キャパシタメモリの大容量化が進められている。微細化および高集積化された半導体装置内でキャパシタがメモリセル機能を十分に果たすためには、1ビットあたり25fF〜40fF程度の蓄積容量(Cs)を確保する必要がある。
しかしながら、半導体装置の微細化・高集積化が進むにつれて、単位メモリセルにおけるキャパシタ占有面積は減少している。これは、キャパシタの蓄積容量も減少することを意味する。したがって、微細化・高集積化された半導体装置では、そこに組み込まれるキャパシタの蓄積容量を増加させるために、深いトレンチ(Deep Trench:DT)形状を用いて、キャパシタ絶縁膜にSiOやSiONよりも比誘電率の高い金属酸化膜(HfO2やAl23、ZrO2など)や金属シリケート膜(HfSiO2など)の高誘電率(High−k)材料の採用が提案されている。
金属酸化膜は一般に比誘電率は高いものの成膜後の熱処理により膜の結晶化が発生し、キャパシタ絶縁膜として用いた場合に結晶粒界を通過してリーク電流が増加する問題やそれに応じて耐熱性が悪化する問題が生じていた(HfO2は耐熱性がおよそ700℃である)。これに対して、金属シリケート膜は金属酸化膜よりも比誘電率は小さいが、シリコン酸化物が含まれることから金属酸化物単体の膜よりも熱的に安定で結晶化温度が高くなることが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003-318174号公報
解決しようとする問題点は、従来の原子層蒸着法(ALD法)を用いて成膜された金属シリケート膜に窒素を添加することにより、比誘電率、耐熱性は向上するが、例えばハフニウムシリケート(HfSiO2)膜を成膜した後に、化学的気相成長(CVD)法やプラズマ窒化を行う場合、キャパシタの形状起因により、窒化のカバリッジが悪く、膜中に窒素分布のばらつきが生じるため、窒素が均一に分布された均質なハフニウム酸窒化(HfSiON)膜を得ることが難しい点である。
本発明の金属シリケート窒化膜の第1製造方法は、原子層蒸着法を用いて金属シリケート窒化膜を形成する金属シリケート窒化膜の製造方法であって、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成する工程および金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に酸素原子の層を形成する工程のいずれも少なくとも一回以上行う第1成膜サイクルと、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に窒素原子の層を形成する工程および金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に窒素原子の層を形成する工程のいずれも少なくとも一回以上行う第2成膜サイクルとを備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明の金属シリケート窒化膜の第2製造方法は、原子層蒸着法を用いて金属シリケート窒化膜を形成する金属シリケート窒化膜の製造方法であって、シリコン原子および金属原子の層を形成するとともにシリコン原子および金属原子の層上に酸素原子の層を形成する工程を少なくとも一回以上行う成膜工程と、前記成膜工程で成膜された金属シリケート膜に窒素を含むガスを供給して窒化する窒化工程とを備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明の半導体装置の第1製造方法は、電極間に金属シリケート窒化膜を挟んだキャパシタを備えた半導体装置の製造方法であって、原子層蒸着法を用いて前記金属シリケート窒化膜を形成する工程は、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成する工程および金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に酸素原子の層を形成する工程のいずれも少なくとも一回以上行う第1成膜サイクルと、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に窒素原子の層を形成する工程および金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に窒素原子の層を形成する工程のいずれも少なくとも一回以上行う第2成膜サイクルとを備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明の半導体装置の第2製造方法は、電極間に金属シリケート窒化膜を挟んだキャパシタを備えた半導体装置の製造方法であって、原子層蒸着法を用いて前記金属シリケート窒化膜を形成する工程は、シリコン原子および金属原子の層を形成するとともにシリコン原子および金属原子の層上に酸素原子の層を形成する工程を少なくとも一回以上行う成膜工程と、前記成膜工程で成膜された金属シリケート膜に窒素を含むガスを供給して窒化する窒化工程とを備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明の金属シリケート窒化膜の第1製造方法は、原子層蒸着法によって成膜するので、1原子層毎に異なる原子の層を積層することができる。第1成膜サイクルでは、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成することから、原子層レベルの薄さに酸化シリコンの層を形成することができ、また金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に酸素原子の層を形成することから原子層レベルの薄さに酸化金属の層を形成することができる。さらに第2成膜サイクルでは、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に窒素原子の層を形成することから、原子層レベルの薄さに窒化シリコンの層を形成することができ、また金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に窒素原子の層を形成することから原子層レベルの薄さに窒化金属の層を形成することができる。そして、第1成膜サイクルと第2成膜サイクルとを所定の回数行うことによって、金属シリケート窒化膜を形成することができる。この金属シリケート窒化膜は、原子層レベルの薄さで形成された酸化シリコンの層、酸化金属の層、窒化シリコンの層、窒化金属の層が所定の膜厚になるまで積層されてなるものであるから、実質的に膜中に窒素が均一に導入された状態となるので、均質な金属シリケート窒化膜となる。よって、本発明の金属シリケート窒化膜の第1製造方法を用いることによって、高性能なキャパシタ絶縁膜を得ることができるという利点がある。
本発明の金属シリケート窒化膜の第2製造方法は、原子層蒸着法によって成膜するので、1原子層毎に異なる原子の層を積層することができる。成膜工程では、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成することから、酸化シリコンの層を形成することができ、また金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に酸素原子の層を形成することから酸化金属の層を形成することができる。このため、第1成膜サイクルによって、酸化シリコンの層と酸化金属の層とを原子層レベルの薄さで形成することができる。さらに窒化工程において、原子層レベルの薄さで形成された金属シリケートの層に窒素を含むガスを供給することから金属シリケートの層を窒化することができる。そして、成膜工程と窒化工程と所定の回数行うことによって、金属シリケート窒化膜を形成することができる。この金属シリケート窒化膜は、原子層レベルの薄さで形成された酸化シリコンの層と酸化金属の層とからなる金属シリケートの層が窒化されて所定の膜厚になるまで積層されたものであるから、実質的に膜中に窒素が均一に導入された状態となるので、均質な金属シリケート窒化膜となる。よって、高性能なキャパシタ絶縁膜を得ることができるという利点がある。
本発明の半導体装置の各製造方法は、本発明の金属シリケート窒化膜をキャパシタの誘電体膜として用いるため、膜中に窒素が均一に導入された均質な金属シリケート窒化膜が形成できるとともに、成膜に原子層蒸着法を用いていることから、キャパシタ形状が如何なる形状であっても、均質な窒化酸化がなされた誘電体膜を形成することができるので、比誘電率および耐熱性の優れた高性能なキャパシタ絶縁膜が得られ、次世代の半導体プロセスに適用が可能となるという利点がある。
比誘電率および耐熱性の優れた高性能なキャパシタ絶縁膜を得るとともにそのキャパシタ絶縁膜を用いたキャパシタを製造するという目的を、原子層蒸着法(ALD法)を用いた金属シリケート窒化膜の形成において、シリコン原子の層上に酸素原子の層を形成するとともに金属原子の層上に酸素原子の層を形成する第1成膜サイクルと、シリコン原子の層上に窒素原子の層を形成するとともに金属原子の層上に窒素原子の層を形成する第2成膜サイクルとを交互に行うことで、窒素が均一に導入された均質な金属シリケート窒化膜を形成することで実現した。
本発明の金属シリケート窒化膜の第1製造方法に係る一実施例を、図1のフローチャートによって説明する。
図1に示すように、まず「前処理」S1によって、基板(例えばシリコン基板)の成膜表面の前処理(例えば洗浄等)を行う。上記基板は、シリコン基板に限定されず、ガラス基板、石英基板、セラミックス基板等の絶縁基板、シリコン基板、化合物半導体基板等の半導体基板等の各種基板を用いることも可能である。上記「前処理」は、基板がシリコン基板の場合には、基板上の自然酸化膜を除去するために希フッ酸で20secから60secの範囲で洗浄後、例えばアンモニア(NH3)ガス雰囲気中で600℃から1000℃の範囲において熱処理を施し、シリコン基板表面を窒化させる。
次に、「第1成膜サイクル」S2を行う。まず「Si−Oサイクル」S20として、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成する。この層形成は、原子層蒸着法〔一般にALD(Atomic Layer Deposition)法という〕を用いる。
上記「Si−Oサイクル」S20を詳述する。まずALD装置の成膜チャンバ内に上記前処理を行った基板を収納し、基板を、例えば250℃〜400℃に加熱、保持する。そして「Si前駆体ガスの供給」S21の工程を行う。この工程では、上記基板上にシリコン(Si)前駆体ガスを供給し、基板表面に吸着させる。上記Si前駆体ガスとしては、例えばSi〔N(CH3)(C25)〕4、〔SiH(CH322O等を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S22の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
次に、「酸素を含むガスの供給」S23の工程を行う。この工程では、酸素を含むガスを基板表面に供給して、酸化性を有するものであればよく、例えば、シリコン(Si)原子の層上に酸素(O)原子の層を形成する。上記酸素を含むガスとしては、酸素(O2)、オゾン(O3)、水(水蒸気)(H2O)、重水(D2O)を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S24の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
以上がシリコン(Si)原子の層上に酸素(O)原子の層を形成して、SiO結合を形成する「Si−Oサイクル」S2である。
次に、金属(例えばハフニウム)原子の層を形成するとともに金属(例えばハフニウム)原子の層上に酸素原子の層を形成する「金属−Oサイクル」S30を行う。以下、金属はハフニウムを一例として説明する。また、この層形成は、上記「Si−Oサイクル」に引き続き原子層蒸着法により行い、「Si−Oサイクル」S20に引き続きin-situで成膜を行う。
上記「金属−Oサイクル」S30を詳述する。まずALD装置の成膜チャンバ内に収納されている基板を、例えば250℃〜400℃に加熱、保持する。そして「金属前駆体ガスの供給」S31の工程を行う。この工程では、上記基板上に金属前駆体ガスを供給し、基板表面に吸着させる。例えば、金属シリケート膜としてハフニウムシリケート膜を成膜する場合には、上記ハフニウム前駆体ガスとして、例えば、Hf〔N(CH3)(C25)〕4、Hf〔N(CH324等を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S32の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
次に、「酸素含むガスの供給」S33の工程を行う。この工程では、酸素を含むガスを基板表面に供給して、金属原子の層上に酸素(O)原子の層を形成する。上記酸素を含むガスとしては、酸化性を有するものであればよく、例えば、酸素(O2)、オゾン(O3)、水(水蒸気)(H2O)、重水(D2O)を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S34の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
以上が金属原子の層上に酸素(O)原子の層を形成して、金属−O結合を形成する「金属−Oサイクル」S30である。上記「Si−Oサイクル」S20と「金属−Oサイクル」S30とが第1成膜サイクルS2となる。
次に、第2成膜サイクルS3を行う。まず「Si−Nサイクル」S40として、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に窒素原子の層を形成する。この層形成は、原子層蒸着法〔一般にALD(Atomic Layer Deposition)法という〕を用いる。
上記「Si−Nサイクル」S40を詳述する。まずALD装置の成膜チャンバ内に上記前処理を行った基板を収納し、基板を、例えば250℃〜400℃に加熱、保持する。そして「Si前駆体ガスの供給」S41の工程を行う。この工程では、上記基板上にシリコン(Si)前駆体ガスを供給し、基板表面に吸着させる。上記Si前駆体ガスとしては、例えばSi〔N(CH3)(C25)〕4、〔SiH(CH322O等を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S42の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
次に、「窒素を含むガスの供給」S43の工程を行う。この工程では、窒素を含むガスを基板表面に供給して、シリコン(Si)原子の層上に窒素(N)原子の層を形成する。上記窒素を含むガスとしては、窒化性を有するものであればよく、例えば、アンモニア(NH3)もしくは一酸化二窒素(N2O)を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S44の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
以上がシリコン(Si)原子の層上に窒素(N)原子の層を形成して、SiN結合を形成する「Si−Nサイクル」S4である。
次に、金属(例えばハフニウム)原子の層を形成するとともに金属(例えばハフニウム)原子の層上に窒素原子の層を形成する「金属−Nサイクル」S50を行う。以下、金属はハフニウムを一例として説明する。また、この層形成は、上記「Si−Nサイクル」に引き続き原子層蒸着法により行い、「Si−Nサイクル」S4に引き続きin-situで成膜を行う。
上記「金属−Nサイクル」S50を詳述する。まずALD装置の成膜チャンバ内に収納されている基板を、例えば250℃〜400℃に加熱、保持する。そして「金属前駆体ガスの供給」S51の工程を行う。この工程では、上記基板上に金属前駆体ガスを供給し、基板表面に吸着させる。例えば、金属シリケート膜としてハフニウムシリケート膜を成膜する場合には、上記ハフニウム前駆体ガスとして、例えば、Hf〔N(CH3)(C25)〕4、Hf〔N(CH324等を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S52の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
次に、「窒素を含むガスの供給」S53の工程を行う。この工程では、窒素を含むガスを基板表面に供給して、金属原子の層上に窒素(N)原子の層を形成する。上記窒素を含むガスとしては、窒化性を有するものであればよく、例えば、アンモニア(NH3)もしくは一酸化二窒素(N2O)を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S54の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
以上が金属原子の層上に窒素(N)原子の層を形成して、金属−N結合を形成する「金属−Nサイクル」S50である。上記「Si−Nサイクル」S40と「金属−Nサイクル」S50とが第2成膜サイクルS3となる。
上記金属シリケート窒化膜の製造方法では、上記金属原子には、ハフニウム、アルミニウム、ジルコニウム、プラセオジム、イットリウム、ランタン、タンタルのいずれかを用いることができる。上記各金属原子、シリコン原子に用いる上記酸素を含むガスには、酸素(O2)、オゾン(O3)、水(水蒸気)(H2O)、重水(D2O)がある。また、上記各金属原子、シリコン原子に用いる上記窒素を含むガスには、アンモニア(NH3)もしくは一酸化二窒素(N2O)がある。
また、上記第1成膜サイクルおよび第2成膜サイクルで形成される各膜厚は0.05nm〜0.15nm程度である。
そして、第1成膜サイクルと第2成膜サイクルとを成膜の1サイクルとして、成膜の1サイクル毎に、「金属シリケート窒化膜の膜厚判定」S4の工程で金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲内か否かを判定する。この判定において、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲内の場合、すなわち「Yes」の場合には成膜を終了する。一方、上記判定において、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲からはずれた場合、すなわち「No」の場合には、上記成膜の1サイクルを再び行う。すなわち、第1成膜サイクルから繰り返す。そして、上記判定が「Yes」、すなわち、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の膜厚となるまで、成膜を繰り返す。なお、上記判定は、成膜の1サイクルを複数回行う毎に行うことも可能である。この場合、膜厚の制御性が低下するがスループットは向上する。
本発明の金属シリケート膜の製造方法は、原子層蒸着法によって成膜するので、1原子層毎に異なる原子の層を積層することができる。第1成膜サイクルでは、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成することから、酸化シリコンの層を形成することができ、また金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に酸素原子の層を形成することから酸化金属の層を形成することができる。このため、第1成膜サイクルによって、酸化シリコンの層と酸化金属の層とを原子層レベルの薄さで形成することができる。さらに第2成膜サイクルでは、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に窒素原子の層を形成することから、窒化シリコンの層を形成することができ、また金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に窒素原子の層を形成することから窒化金属の層を形成することができる。このため、第2成膜サイクルによって、窒化シリコンの層と窒化金属の層とを原子層レベルの薄さで形成することができる。そして、第1成膜サイクルと第2成膜サイクルとを所定の回数行うことから、金属シリケート窒化膜を形成することができる。この金属シリケート窒化膜は、原子層レベルの薄さで形成された酸化シリコンの層、酸化金属の層、窒化シリコンの層、窒化金属の層が所定の膜厚になるまで積層されたものであるから、実質的に膜中に窒素が均一に導入された状態となるので、均質な金属シリケート窒化膜となる。よって、高性能なキャパシタ絶縁膜を得ることができるという利点がある。
次に、本発明の金属シリケート窒化膜の第1製造方法に係る一実施例を、図2のフローチャートによって説明する。
図2に示すように、まず「前処理」S1によって、基板(例えばシリコン基板)11の成膜表面の前処理(例えば洗浄等)を行う。上記基板は、シリコン基板に限定されず、ガラス基板、石英基板、セラミックス基板等の絶縁基板、シリコン基板、化合物半導体基板等の半導体基板等の各種基板を用いることも可能である。上記「前処理」は、基板がシリコン基板の場合には、基板上の自然酸化膜を除去するために希フッ酸で20secから60secの範囲で洗浄後、例えばアンモニア(NH3)ガス雰囲気中で600℃から1000℃の範囲において熱処理を施し、シリコン基板表面を窒化させる。
次に、「第1成膜サイクル」S2を行う。まず「Si−Oサイクル」S20として、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成する。この層形成は、原子層蒸着法〔一般にALD(Atomic Layer Deposition)法という〕を用いる。
上記「Si−Oサイクル」S20を詳述する。まずALD装置の成膜チャンバ内に上記前処理を行った基板を収納し、基板を、例えば250℃〜400℃に加熱、保持する。そして「Si前駆体ガスの供給」S21の工程を行う。この工程では、上記基板上にシリコン(Si)前駆体ガスを供給し、基板表面に吸着させる。上記Si前駆体ガスとしては、例えばSi〔N(CH3)(C25)〕4、〔SiH(CH322O等を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S22の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。このように、不活性なガスによるパージを行うことにより、直前の工程で吸着させた原子層を確実に一原子の層とすることができる。以下の説明における「不活性なガスによるパージ」は上記同様な作用を有するものである。
次に、「酸素を含むガスの供給」S23の工程を行う。この工程では、酸素を含むガスを基板表面に供給して、酸化性を有するものであればよく、例えば、シリコン(Si)原子の層上に酸素(O)原子の層を形成する。上記酸素を含むガスとしては、酸素(O2)、オゾン(O3)、水(水蒸気)(H2O)、重水(D2O)を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S24の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
以上がシリコン(Si)原子の層上に酸素(O)原子の層を形成して、SiO結合を形成する「Si−Oサイクル」S2である。この「Si−Oサイクル」S20では、「Si前駆体ガスの供給」S21、「不活性なガスによるパージ」S22、「酸素を含むガスの供給」S23、「不活性なガスによるパージ」S24からなる一連の工程を複数回繰り返して行うことによって、ごく薄い酸化シリコン膜を形成する。この酸化シリコン膜は、例えば0.5nm〜1nm程度の厚さに形成される。
次に、金属(例えばハフニウム)原子の層を形成するとともに金属(例えばハフニウム)原子の層上に酸素原子の層を形成する「金属−Oサイクル」S30を行う。以下、金属はハフニウムを一例として説明する。また、この層形成は、上記「Si−Oサイクル」に引き続き原子層蒸着法により行い、「Si−Oサイクル」S20に引き続きin-situで成膜を行う。
上記「金属−Oサイクル」S30を詳述する。まずALD装置の成膜チャンバ内に収納されている基板を、例えば250℃〜400℃に加熱、保持する。そして「金属前駆体ガスの供給」S31の工程を行う。この工程では、上記基板上に金属前駆体ガスを供給し、基板表面に吸着させる。例えば、金属シリケート膜としてハフニウムシリケート膜を成膜する場合には、上記ハフニウム前駆体ガスとして、例えば、Hf〔N(CH3)(C25)〕4、Hf〔N(CH324等を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S32の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
次に、「酸素含むガスの供給」S33の工程を行う。この工程では、酸素を含むガスを基板表面に供給して、酸化性を有するものであればよく、例えば、金属原子の層上に酸素(O)原子の層を形成する。上記酸素を含むガスとしては、酸素(O2)、オゾン(O3)、水(水蒸気)(H2O)、重水(D2O)を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S34の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
以上が金属原子の層上に酸素(O)原子の層を形成して、金属−O結合を形成する「金属−Oサイクル」S3である。この「金属−Oサイクル」S30では、「金属前駆体ガスの供給」S31、「不活性なガスによるパージ」S32、「酸素を含むガスの供給」S33、「不活性なガスによるパージ」S34からなる一連の工程を複数回繰り返して行うことによって、ごく薄い酸化金属膜を形成する。この酸化金属膜は、例えば0.5nm〜1nm程度の厚さに形成される。そして上記「Si−Oサイクル」S20と「金属−Oサイクル」S30とが第1成膜サイクルS2となり、ここで、金属シリケート膜が形成される。上記酸化シリコン膜の膜厚および酸化金属膜の膜厚が0.5nm〜1nm程度であるため、上記酸化シリコン膜と酸化金属膜とは実質的に金属シリケート膜となる。
次に、「第2成膜サイクル」S3を行う。まず「Si−Nサイクル」S40として、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に窒素原子の層を形成する。この層形成は、原子層蒸着法〔一般にALD(Atomic Layer Deposition)法という〕を用いる。
上記「Si−Nサイクル」S40を詳述する。まずALD装置の成膜チャンバ内に上記前処理を行った基板を収納し、基板を、例えば250℃〜400℃に加熱、保持する。そして「Si前駆体ガスの供給」S41の工程を行う。この工程では、上記基板上にシリコン(Si)前駆体ガスを供給し、基板表面に吸着させる。上記Si前駆体ガスとしては、例えばSi〔N(CH3)(C25)〕4、〔SiH(CH322O等を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S42の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
次に、「窒素を含むガスの供給」S43の工程を行う。この工程では、窒素を含むガスを基板表面に供給して、シリコン(Si)原子の層上に窒素(N)原子の層を形成する。上記窒素を含むガスとしては、窒化性を有するものであればよく、例えば、アンモニア(NH3)もしくは一酸化二窒素(N2O)を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S44の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
以上がシリコン(Si)原子の層上に窒素(N)原子の層を形成して、SiN結合を形成する「Si−Nサイクル」S4である。この「Si−Nサイクル」S40では、「Si前駆体ガスの供給」S41、「不活性なガスによるパージ」S42、「窒素を含むガスの供給」S43、「不活性なガスによるパージ」S44からなる一連の工程を複数回繰り返して行うことによって、ごく薄い窒化シリコン膜を形成する。この窒化シリコン膜は、例えば0.5nm〜1nm程度の厚さに形成される。
次に、金属(例えばハフニウム)原子の層を形成するとともに金属(例えばハフニウム)原子の層上に酸素原子の層を形成する「金属−Nサイクル」S50を行う。以下、金属はハフニウムを一例として説明する。また、この層形成は、上記「Si−Nサイクル」S40と同様に原子層蒸着法により行い、「Si−Nサイクル」S4に引き続きin-situで成膜を行う。
上記「金属−Nサイクル」S50を詳述する。まずALD装置の成膜チャンバ内に収納されている基板を、例えば250℃〜400℃に加熱、保持する。そして「金属前駆体ガスの供給」S51の工程を行う。この工程では、上記基板上に金属前駆体ガスを供給し、基板表面に吸着させる。例えば、金属シリケート窒化膜としてハフニウムシリケート窒化膜を成膜する場合には、上記ハフニウム前駆体ガスとして、例えば、Hf〔N(CH3)(C25)〕4、Hf〔N(CH324等を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S52の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
次に、「窒素を含むガスの供給」S53の工程を行う。この工程では、窒素を含むガスを基板表面に供給して、金属原子の層上に窒素(N)原子の層を形成する。上記窒素を含むガスとしては、窒化性を有するものであればよく、例えば、アンモニア(NH3)もしくは一酸化二窒素(N2O)を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S54の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
以上が金属原子の層上に窒素(N)原子の層を形成して、金属−N結合を形成する「金属−Nサイクル」S5である。この「金属−Nサイクル」S50では、「金属前駆体ガスの供給」S51、「不活性なガスによるパージ」S52、「窒素を含むガスの供給」S53、「不活性なガスによるパージ」S54からなる一連の工程を複数回繰り返して行うことによって、ごく薄い窒化金属膜を形成する。この窒化金属膜は、例えば0.5nm〜1nm程度の厚さに形成される。そして上記「Si−Nサイクル」S40と「金属−Nサイクル」S50とが第2成膜サイクルS3となり、ここで、金属シリサイド窒化膜が形成される。上記窒化シリコン膜の膜厚および窒化金属膜の膜厚が0.5nm〜1nm程度であるため、上記窒化シリコン膜と窒化金属膜とは実質的に金属シリケート窒化膜となる。
上記金属シリケート窒化膜の製造方法では、上記金属原子には、ハフニウム、アルミニウム、ジルコニウム、プラセオジム、イットリウム、ランタン、タンタルのいずれかを用いることができる。上記各金属原子、シリコン原子に用いる上記酸素を含むガスには、オゾン、化学式H2Oで表されるガスもしくは化学式D2Oで表されるガスがある。また、上記各金属原子、シリコン原子に用いる上記窒素を含むガスには、アンモニア(NH3)もしくは一酸化二窒素(N2O)がある。
そして、第1成膜サイクルS2と第2成膜サイクルS3とを成膜の1サイクルとして、成膜の1サイクル毎に、「金属シリケート窒化膜の膜厚判定」S6の工程で金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲内か否かを判定する。この判定において、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲内の場合、すなわち「Yes」の場合には成膜を終了する。一方、上記判定において、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲からはずれた場合、すなわち「No」の場合には、上記成膜の1サイクルを再び行う。すなわち、第1成膜サイクルから繰り返す。そして、上記判定が「Yes」すなわち、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の膜厚となるまで、成膜を繰り返す。なお、上記判定は、成膜の1サイクルを複数回行う毎に行うことも可能である。この場合、膜厚の制御性が低下するがスループットは向上する。
本発明の金属シリケート膜の製造方法は、原子層蒸着法によって成膜するので、1原子層毎に異なる原子の層を積層することができる。第1成膜サイクルS2では、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成することから、酸化シリコンの層を形成することができ、この工程を繰り返し複数回行うことから、0.15nm〜0.3nm程度の厚さの酸化シリコン膜を形成することができる。また金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に酸素原子の層を形成することから酸化金属の層を形成することができでき、この工程を繰り返し複数回行うことから、0.15nm〜0.3nm程度の厚さの酸化金属膜を形成することができる。このため、極薄い酸化シリコン膜と酸化金属膜とを形成することができる。さらに第2成膜サイクルS3では、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に窒素原子の層を形成することから、窒化シリコンの層を形成することができ、この工程を繰り返し複数回行うことから、0.15nm〜0.3nm程度の厚さの窒化シリコン膜を形成することができる。また金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に窒素原子の層を形成することから窒化金属の層を形成することができ、この工程を繰り返し複数回行うことから、0.15nm〜0.3nm程度の厚さの窒化金属膜を形成することができる。このため、極薄い窒化シリコン膜と窒化金属膜とを形成することができる。そして、第1成膜サイクルS2と第2成膜サイクルS3とを所定の回数行うことから、金属シリケート窒化膜を形成することができる。この金属シリケート窒化膜は、0.6nm〜1.2nmレベルの薄さで形成された酸化シリコン膜、酸化金属膜、窒化シリコン膜、窒化金属膜が所定の膜厚になるまで積層されたものであるから、実質的に膜中に窒素が均一に導入された状態となるので、均質な金属シリケート窒化膜となる。よって、高性能なキャパシタ絶縁膜を得ることができるという利点がある。
なお、上記第1、第2実施例では、第1成膜サイクルS2は、先に「Si−Oサイクル」S20を行い、後に「金属−Oサイクル」S30を行ってもよく、逆に先に「金属−Oサイクル」S30を行い、後に「Si−Oサイクル」S20を行うこともできる。同様に、第2成膜サイクルS3は、先に「Si−Nサイクル」S40を行い、後に「金属−Nサイクル」S50を行ってもよく、逆に先に「金属−Nサイクル」S50を行い、後に「Si−Nサイクル」S40を行うこともできる。さらに、第1成膜サイクルS2を先に行い、後に第2成膜サイクルS3を行ってもよく、逆に第2成膜サイクルS3を先に行い、後に第1成膜サイクルS2を行ってもよい。
次に、本発明の金属シリケート窒化膜の第3製造方法に係る一実施例を、図3のフローチャートによって説明する。
図3に示すように、まず「前処理」S1によって、基板(例えばシリコン基板)11の成膜表面の前処理(例えば洗浄等)を行う。上記基板は、シリコン基板に限定されず、ガラス基板、石英基板、セラミックス基板等の絶縁基板、シリコン基板、化合物半導体基板等の半導体基板等の各種基板を用いることも可能である。上記「前処理」は、基板がシリコン基板の場合には、基板上の自然酸化膜を除去するために希フッ酸で20secから60secの範囲で洗浄後、例えばアンモニア(NH3)ガス雰囲気中で600℃から1000℃の範囲において熱処理を施し、シリコン基板表面を窒化させる。
次に、「成膜工程」S6として、シリコン原子の層と金属原子の層とを形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成する。この層形成は、原子層蒸着法〔一般にALD(Atomic Layer Deposition)法という〕を用いる。
上記「成膜工程」S6を詳述する。まずALD装置の成膜チャンバ内に上記前処理を行った基板を収納し、基板を、例えば250℃〜400℃に加熱、保持する。そして「Si前駆体ガスおよび金属前駆体ガスの供給」S61の工程を行う。この工程では、上記基板上にシリコン(Si)前駆体ガスおよび金属前駆体ガスを供給し、基板表面に吸着させる。上記Si前駆体ガスとしては、例えばSi〔N(CH3)(C25)〕4、〔SiH(CH322O等を用いることができる。また、金属シリケート膜としてハフニウムシリケート膜を成膜する場合には、上記ハフニウム前駆体ガスとして、例えば、Hf〔N(CH3)(C25)〕4、Hf〔N(CH324等を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S62の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
次に、「酸素を含むガスの供給」S63の工程を行う。この工程では、酸素を含むガスを基板表面に供給して、酸化性を有するものであればよく、例えば、シリコン(Si)原子の層および金属原子の層上に酸素(O)原子の層を形成する。上記酸素を含むガスとしては、酸素(O2)、オゾン(O3)、水(水蒸気)(H2O)、重水(D2O)を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S64の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
以上がシリコン(Si)原子および金属原子の層上に酸素(O)原子の層を形成して、Si−金属−O結合を形成する「成膜工程」S6である。この「成膜工程」S6では、「Si前駆体ガスおよび金属前駆体ガスの供給」S61、「不活性なガスによるパージ」S62、「酸素を含むガスの供給」S63、「不活性なガスによるパージ」S64からなる一連の工程を複数回繰り返して行うことによって、金属シリケート膜を形成する。この金属シリケート膜は、例えば0.5nm〜1nm程度の厚さに形成される。
次に、「窒化工程」S7の工程を行う。この工程では、上記金属シリケート膜表面に窒素を含むガスを供給して、金属シリケート窒化膜を形成する。上記窒素を含むガスとしては、アンモニア(NH3)もしくは一酸化二窒素(N2O)を用いることができる。
上記金属シリケート窒化膜の製造方法では、上記金属原子には、ハフニウム、アルミニウム、ジルコニウム、プラセオジム、イットリウム、ランタン、タンタルのいずれかを用いることができる。上記各金属原子、シリコン原子に用いる上記酸素を含むガスには、酸素(O2)、オゾン(O3)、水(水蒸気)(H2O)、重水(D2O)がある。また、上記各金属原子、シリコン原子に用いる上記窒素を含むガスには、アンモニア(NH3)もしくは一酸化二窒素(N2O)がある。
そして、上記「成膜工程」S6と「窒化工程」S7とを成膜の1サイクルとして、成膜の1サイクル毎に、「金属シリケート窒化膜の膜厚判定」S4の工程で金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲内か否かを判定する。この判定において、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲内の場合、すなわち「Yes」の場合には成膜を終了する。一方、上記判定において、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲からはずれた場合、すなわち「No」の場合には、上記成膜の1サイクルを再び行う。すなわち、第1成膜サイクルから繰り返す。そして、上記判定が「Yes」すなわち、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の膜厚となるまで、成膜を繰り返す。なお、上記判定は、成膜の1サイクルを複数回行う毎に行うことも可能である。この場合、膜厚の制御性が低下するがスループットは向上する。
本発明の金属シリケート膜の製造方法は、原子層蒸着法によって成膜するので、1原子層毎に異なる原子の層を積層することができる。成膜工程S6では、シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成することから、酸化シリコンの層を形成することができ、また金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に酸素原子の層を形成することから酸化金属の層を形成することができる。このため、成膜工程S6によって、酸化シリコンの層と酸化金属の層とを原子層レベルの薄さで形成することができる。さらに窒化工程S7において、原子層レベルの薄さで形成された金属シリケートの層に窒素を含むガスを供給することから金属シリケートの層を窒化することができる。そして、成膜工程S6と窒化工程S7と所定の回数行うことから、金属シリケート窒化膜を形成することができる。この金属シリケート窒化膜は、原子層レベルの薄さで形成された酸化シリコンの層と酸化金属の層とからなる金属シリケートの層が窒化されて所定の膜厚になるまで積層されたものであるから、実質的に膜中に窒素が均一に導入された状態となるので、均質な金属シリケート窒化膜となる。よって、高性能なキャパシタ絶縁膜を得ることができるという利点がある。
上記実施例1〜3における金属シリケート窒化膜の製造方法では、金属原子の層を二種以上の金属原子を用いることも可能である。例えば、ハフニウムとアルミニウムとを用いることによって、ハフニウムアルミニウムシリケート窒化(HfAlON)膜のような多元系材料の膜を成膜することができる。この場合、「金属前駆体ガスの供給」の工程で、ハフニウム前駆体ガスおよびアルミニウム前駆体ガスを同時に供給すればよい。このようにして、ハフニウム原子とアルミニウム原子とが混在した層を形成することができる。もしくは、ハフニウム前駆体ガスおよびアルミニウム前駆体ガスのうちどちらか一方を先に供給し、他方を後に供給すればよい。このようにして、ハフニウム原子の層とアルミニウム原子の層とを形成することができる。
次に、本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施例を、図4および図5の製造工程断面図によって説明する。図4および図5では、一般的なトレンチキャパシタの製造方法に本発明を適用した製造方法を説明する。
図4(1)に示すように、半導体基板11表面の薬液処理を行う。この薬液処理には、例えば希フッ酸を用い、半導体基板11表面の自然酸化膜(図示せず)を除去する。上記薬液処理後、上記半導体基板11表面に酸化膜12を形成する。この酸化膜12は、例えば熱酸化法を用い、例えば850℃で半導体基板11表面を熱酸化して例えば2nm程度の酸化膜12を堆積する。続いて、できるだけ放置させずに、上記酸化膜12上に窒化膜13を形成する。この窒化膜13は、例えば780℃の成膜温度で220nm程度の厚さに形成される。続いて、薬液処理により上記窒化膜13表面の不純物を除去する。この薬液には、例えば塩酸とオゾンの混合薬液を用いる。次いで、上記窒化膜13上にマスク層14を形成する。このマスク層14は、例えばホウ素シリケートガラス(BSG)で形成され、例えば700℃の成膜温度で1400nmの厚さに形成される。続いて、例えば回転塗布法を用いて上記酸化膜14上にレジスト膜15を形成する。このレジスト膜15は例えば800nmの厚さに形成される。
次に、図4(2)に示すように、通常のリソグラフィー技術によって、上記レジスト膜15を加工して、トレンチを形成するための開口部16を形成する。
次に、図4(3)に示すように、上記レジスト膜15をエッチングマスクに用いて、上記マスク層14、窒化膜13、酸化膜12に開口部16を延長形成する。この加工には反応性イオンエッチングを用いることができる。その後、上記半導体基板11上の上記レジスト膜15およびパーティクルを除去する。この除去処理は、アッシング処理もしくは薬液処理による。この薬液処理には、例えば硫酸と過酸化水素水との混合薬液を用いることができる。
次に、図4(4)に示すように、上記マスク層14、窒化膜13をエッチングマスクに用いて、半導体基板11をエッチングし、トレンチ17を形成する。このトレンチ17は、例えばテーパを有する状態に形成する。このテーパ角度は例えば85°から90°以下の範囲で設定される。上記エッチング加工には、反応性イオンエッチングを行う。このときのトレンチ17は、例えば5.0μmから8.0μmの範囲の深さを有し、半導体基板11表面での開口は100nmから250nmの範囲を有する。したがって、アスペクト比が40以上のトレンチが形成されることになる。
次に、例えば薬液処理によって、上記マスク層14を除去する。この薬液処理には、例えば硫酸とフッ酸との混合薬液を用いることができる。その結果、図5(5)に示すように、窒化シリコン膜13表面が露出される。
次に、図5(6)に示すように、プレート側の電極形成として、トレンチ17内を洗浄する。この洗浄工程では、例えば希フッ酸による洗浄を用いる。その後、ヒ素(As)もしくはリン(P)を気相拡散によりトレンチ17内部の半導体基板11にドーピングして、プレート電極18を形成する。
次に、図5(7)に示すように、上記トレンチ17の内面にキャパシタ絶縁膜19を形成する。このキャパシタ絶縁膜19には、上記実施例1、2、3等で説明した製造方法により形成される金属シリケート窒化膜(例えばハフニウムシリケート窒化膜)を用いることができる。ここでは、一例として、前記実施例1の製造方法によりハフニウムシリケート窒化膜を形成する。
前記図1に示したように、「前処理」S1によって、トレンチ内の自然酸化膜を除去するために希フッ酸で20secから60secの範囲で洗浄後、たとえばNH3ガス雰囲気用いて600℃から1000℃の範囲において熱処理を施し、トレンチ内のSi表面を窒化させる。
次に「第1成膜サイクル」S2を行う。まず、上記シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成する「Si−Oサイクル」S20を以下のように行う。
ALD装置の成膜チャンバ内に上記前処理を行った基板を収納し、基板を、例えば250℃〜400℃に加熱、保持する。そして「Si前駆体ガスの供給」S21の工程を行う。この工程では、上記基板上にシリコン(Si)前駆体ガスを供給し、基板表面に吸着させる。上記Si前駆体ガスとしては、例えばSi〔N(CH3)(C25)〕4、〔SiH(CH322Oを用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S22の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
次に、「酸素を含むガスの供給」S23の工程を行う。この工程では、酸素を含むガスを基板表面に供給して、酸化性を有するものであればよく、例えば、シリコン(Si)原子の層上に酸素(O)原子の層を形成する。上記酸素を含むガスとしては、酸素(O2)、オゾン(O3)、水(水蒸気)(H2O)、重水(D2O)を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S24の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
以上のようにシリコン(Si)原子の層上に酸素(O)原子の層を形成する「Si−Oサイクル」S20を行えばよい。
次いで、金属(ハフニウム)原子の層を形成するとともに金属(ハフニウム)原子の層上に酸素原子の層を形成する「金属−Oサイクル」S30を以下のように行う。また、この層形成は、原子層蒸着法により行い、「Si−Oサイクル」S20に引き続きin-situで成膜を行うことができる。
上記「金属−Oサイクル」S30を詳述する。まずALD装置の成膜チャンバ内に収納されている基板を、例えば250℃〜400℃に加熱、保持する。そして「金属前駆体ガスの供給」S31の工程を行う。この工程では、上記基板上に金属前駆体ガスを供給し、基板表面に吸着させる。例えば、金属シリケート膜としてハフニウムシリケート膜を成膜する場合には、上記ハフニウム前駆体ガスとして、例えば、Hf〔N(CH3)(C25)〕4、Hf〔N(CH324を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S32の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
次に、「酸素を含むガスの供給」S33の工程を行う。この工程では、酸素を含むガスを基板表面に供給して、金属原子の層上に酸素(O)原子の層を形成する。上記酸素を含むガスとしては、酸化性を有するものであればよく、例えば、酸素(O2)、オゾン(O3)、水(水蒸気)(H2O)、重水(D2O)を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S34の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
以上のような金属原子の層上に酸素(O)原子の層を形成する「金属−Oサイクル」S30を行えばよい。上記「Si−Oサイクル」S20と「金属−Oサイクル」S30とが第1成膜サイクルS2となる。
次に、「第2成膜サイクル」S3を行う。まず「Si−Nサイクル」S40を行う。シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に窒素原子の層を形成する。この層形成は、原子層蒸着法〔一般にALD(Atomic Layer Deposition)法という〕を用いる。また、この層形成は、上記「金属−Oサイクル」に引き続き原子層蒸着法により行い、「金属−Oサイクル」S3に引き続きin-situで成膜を行うことができる。
上記「Si−Nサイクル」S40を詳述する。まずALD装置の成膜チャンバ内に上記前処理を行った基板を収納し、基板を、例えば250℃〜400℃に加熱、保持する。そして「Si前駆体ガスの供給」S41の工程を行う。この工程では、上記基板上にシリコン(Si)前駆体ガスを供給し、基板表面に吸着させる。上記Si前駆体ガスとしては、例えばSi〔N(CH3)(C25)〕4、〔SiH(CH322Oを用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S42の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
次に、「窒素を含むガスの供給」S43の工程を行う。この工程では、窒素を含むガスを基板表面に供給して、シリコン(Si)原子の層上に窒素(N)原子の層を形成する。上記窒素を含むガスとしては、窒化性を有するものであればよく、例えば、アンモニア(NH3)もしくは一酸化二窒素(N2O)を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S44の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
以上がシリコン(Si)原子の層上に窒素(N)原子の層を形成して、SiN結合を形成する「Si−Nサイクル」S4である。
次に、金属(例えばハフニウム)原子の層を形成するとともに金属(例えばハフニウム)原子の層上に酸素原子の層を形成する「金属−Nサイクル」S50を行う。以下、金属はハフニウムを一例として説明する。また、この層形成は、原子層蒸着法により行い、「Si−Nサイクル」S40に引き続きin-situで成膜を行う。
上記「金属−Nサイクル」S50を詳述する。まずALD装置の成膜チャンバ内に収納されている基板を、例えば250℃〜400℃に加熱、保持する。そして「金属前駆体ガスの供給」S51の工程を行う。この工程では、上記基板上に金属前駆体ガスを供給し、基板表面に吸着させる。例えば、金属シリケート膜としてハフニウムシリケート膜を成膜する場合には、上記ハフニウム前駆体ガスとして、例えば、Hf〔N(CH3)(C25)〕4、Hf〔N(CH324を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S52の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
次に、「窒素を含むガスの供給」S53の工程を行う。この工程では、窒素を含むガスを基板表面に供給して、金属原子の層上に窒素(N)原子の層を形成する。上記窒素を含むガスとしては、窒化性を有するものであればよく、例えば、アンモニア(NH3)もしくは一酸化二窒素(N2O)を用いることができる。
次に、「不活性なガスによるパージ」S54の工程を行う。この工程では、基板表面にアルゴン(Ar)ガスを供給して、成膜雰囲気のパージを行い、残留ガスの気相反応を抑制する。この不活性なガスには、アルゴンの他の希ガス、窒素ガス等を用いることができるが、パージ効率、コスト等を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
以上が金属原子の層上に窒素(N)原子の層を形成して、金属−N結合を形成する「金属−Nサイクル」S50である。上記「Si−Nサイクル」S4と「金属−Nサイクル」S5とが第2成膜サイクルとなる。
そして、第1成膜サイクルと第2成膜サイクルとを成膜の1サイクルとして、成膜の1サイクル毎に、もしくは、成膜の1サイクルを複数回繰り返した後に、「金属シリケート窒化膜の膜厚判定」S4の工程で金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲内か否かを判定する。この判定において、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲内の場合、すなわち「Yes」の場合には成膜を終了する。一方、上記判定において、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲からはずれた場合、すなわち「No」の場合には、上記成膜の1サイクルを再び行う。すなわち、第1成膜サイクルから繰り返す。そして、上記判定が「Yes」すなわち、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の膜厚となるまで、成膜を繰り返す。
上記のようにして、膜中に窒素が均一に添加されたハフニウムシリケート窒化膜からなるキャパシタ絶縁膜19を形成する。
次に、図5(8)に示すように、上記キャパシタ絶縁膜19上に上記トレンチ17を埋め込むノード電極20を形成する。このノード電極20は、例えば、ヒ素(As)をドーピングしたアモルファスシリコン膜を480℃から530℃の成膜温度で成膜したものを用いる。その後の工程は、1000℃程度の熱工程を含め、従来から知られている半導体製造工程を行うことができる。
上記半導体装置の製造方法では、キャパシタ絶縁膜19に本発明の金属シリケート窒化膜を用いたことから、キャパシタ絶縁膜19を成膜した後に1000℃程度の熱工程を行っても、キャパシタ絶縁膜19の耐熱性が向上され、金属シリケート窒化膜内部の結晶化が抑制され、リーク電流の経路となる結晶粒界の発生が抑制される。よって、従来のキャパシタ絶縁膜の比誘電率よりもより高い膜を形成することが可能となり、次世代(例えば、65nm世代、45nm世代、およびそれ以降の世代)の半導体プロセスへの適用が可能となる。
上記半導体装置の製造方法では、電極間に金属シリケート窒化膜を挟んだキャパシタの一例としてトレンチキャパシタを説明したが、本発明の適用対象のキャパシタは、電極間に金属シリケート窒化膜を挟んだキャパシタであればトレンチキャパシタに限定されず、スタック型キャパシタ、フィン型キャパシタ等、種々のキャパシタに適用することができる。
また、上記半導体装置としては、一般的なダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)に適用でき、例えば図7の回路図に示すような1トランジスタ1キャパシタ構成のメモリセルのキャパシタに適用できる。ここでは1トランジスタ1キャパシタ構成のメモリセルを示したが、本発明は、上記構成のメモリセルのキャパシタに適用が限定されるものではなく、他の如何なる構成のキャパシタにも適用することができるので、この点からも有益性の高いものである。
本発明の金属シリケート膜、金属シリケート膜の製造方法、半導体装置、および半導体装置の製造方法は、キャパシタの容量絶縁膜に適用することができ、そのキャパシタはメモリ装置の記憶素子に適用することができる。特に、DRAMのメモリセルのキャパシタに適用することが好ましい。
本発明の金属シリケート窒化膜の第1製造方法に係る一実施例を示したフローチャートである。 本発明の金属シリケート窒化膜の第2製造方法に係る一実施例を示したフローチャートである。 本発明の金属シリケート窒化膜の第3製造方法に係る一実施例を示したフローチャートである。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施例を示した概略構成断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施例を示した概略構成断面図である。 本発明が適用されるDRAMのメモリセルの回路図である。
符号の説明
S2…第1成膜サイクル、S3…第2成膜サイクル、S4…金属シリケート窒化膜の膜厚判定

Claims (15)

  1. 原子層蒸着法を用いて金属シリケート窒化膜を形成する金属シリケート窒化膜の製造方法であって、
    シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成する工程および金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に酸素原子の層を形成する工程のいずれも少なくとも一回以上行う第1成膜サイクルと、
    シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に窒素原子の層を形成する工程および金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に窒素原子の層を形成する工程のいずれも少なくとも一回以上行う第2成膜サイクルと
    を備えたことを特徴とする金属シリケート窒化膜の製造方法。
  2. 前記第1成膜サイクルと前記第2成膜サイクルとを成膜の1サイクルとし、
    前記成膜の1サイクルを行った後に、もしくは前記成膜の1サイクルを複数回行った後に、成膜された金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲内か否かを判定する工程を行い、
    前記判定において、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲からはずれた場合には前記成膜の1サイクルを再び行い、
    前記判定において、前記金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲内の場合には成膜を終了する
    ことを特徴とする請求項1記載の金属シリケート窒化膜の製造方法。
  3. 前記第1成膜サイクルは、
    被成膜面上にシリコン前駆体ガスを供給する工程と、
    前記被成膜面上に不活性なガスをパージする工程と、
    被成膜面上に酸素を含むガスを供給する工程と、
    前記被成膜面上に不活性なガスをパージする工程とからなる酸化シリコン形成工程と、
    被成膜面上に金属前駆体ガスを供給する工程と、
    前記被成膜面上に不活性なガスをパージする工程と、
    被成膜面上に酸素を含むガスを供給する工程と、
    前記被成膜面上に不活性なガスをパージする工程とからなる酸化金属形成工程と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の金属シリケート窒化膜の製造方法。
  4. 前記第2成膜サイクルは、
    被成膜面上にシリコン前駆体ガスを供給する工程と、
    前記被成膜面上に不活性なガスをパージする工程と、
    被成膜面上に窒素を含むガスを供給する工程と、
    前記被成膜面上に不活性なガスをパージする工程とからなる窒化シリコン形成工程と、
    被成膜面上に金属前駆体ガスを供給する工程と、
    前記被成膜面上に不活性なガスをパージする工程と、
    被成膜面上に窒素を含むガスを供給する工程と、
    前記被成膜面上に不活性なガスをパージする工程とからなる窒化金属形成工程と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の金属シリケート窒化膜の製造方法。
  5. 前記金属原子は、ハフニウム、アルミニウム、ジルコニウム、プラセオジム、イットリウム、ランタン、タンタルのいずれかである
    ことを特徴とする請求項1記載の金属シリケート窒化膜の製造方法。
  6. 前記酸素を含むガスは、酸素、オゾン、水、重水のいずれかである
    ことを特徴とする請求項3記載の金属シリケート窒化膜の製造方法。
  7. 前記窒素を含むガスは、アンモニア、一酸化二窒素のいずれかである
    ことを特徴とする請求項4記載の金属シリケート窒化膜の製造方法。
  8. 原子層蒸着法を用いて金属シリケート窒化膜を形成する金属シリケート窒化膜の製造方法であって、
    シリコン原子および金属原子の層を形成するとともにシリコン原子および金属原子の層上に酸素原子の層を形成する工程を少なくとも一回以上行う成膜工程と、
    前記成膜工程で成膜された金属シリケート膜に窒素を含むガスを供給して窒化する窒化工程と
    を備えたことを特徴とする金属シリケート窒化膜の製造方法。
  9. 前記成膜工程と前記窒化工程とを成膜の1サイクルとし、
    前記成膜の1サイクルを行った後に、もしくは前記成膜の1サイクルを複数回行った後に、成膜された金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲内か否かを判定する工程を行い、
    前記判定において、前記金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲内の場合には成膜を終了し、
    前記判定において、金属シリケート窒化膜の膜厚が所望の範囲からはずれた場合には前記成膜の1サイクルを再び行う
    ことを特徴とする請求項8記載の金属シリケート窒化膜の製造方法。
  10. 前記成膜工程は、
    被成膜面上にシリコン前駆体ガスと金属前駆体ガスとを供給する工程と、
    前記被成膜面上に不活性なガスをパージする工程と、
    被成膜面上に酸素を含むガスを供給する工程と、
    前記被成膜面上に不活性なガスをパージする工程とからなる
    ことを特徴とする請求項8記載の金属シリケート窒化膜の製造方法。
  11. 前記金属原子は、ハフニウム、アルミニウム、ジルコニウム、プラセオジム、イットリウム、ランタン、タンタルのいずれかである
    ことを特徴とする請求項8記載の金属シリケート窒化膜の製造方法。
  12. 前記酸素を含むガスは、酸素、オゾン、水、重水のいずれかである
    ことを特徴とする請求項8記載の金属シリケート窒化膜の製造方法。
  13. 前記窒素を含むガスは、アンモニア、一酸化二窒素のいずれかである
    ことを特徴とする請求項8記載の金属シリケート窒化膜の製造方法。
  14. 電極間に金属シリケート窒化膜を挟んだキャパシタを備えた半導体装置の製造方法であって、
    原子層蒸着法を用いて前記金属シリケート窒化膜を形成する工程は、
    シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に酸素原子の層を形成する工程および金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に酸素原子の層を形成する工程のいずれも少なくとも一回以上行う第1成膜サイクルと、
    シリコン原子の層を形成するとともにシリコン原子の層上に窒素原子の層を形成する工程および金属原子の層を形成するととも金属原子の層上に窒素原子の層を形成する工程のいずれも少なくとも一回以上行う第2成膜サイクルと
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 電極間に金属シリケート窒化膜を挟んだキャパシタを備えた半導体装置の製造方法であって、
    原子層蒸着法を用いて前記金属シリケート窒化膜を形成する工程は、
    シリコン原子および金属原子の層を形成するとともにシリコン原子および金属原子の層上に酸素原子の層を形成する工程を少なくとも一回以上行う成膜工程と、
    前記成膜工程で成膜された金属シリケート膜に窒素を含むガスを供給して窒化する窒化工程と
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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