JP2006153425A - 復水器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蒸気の圧力損失を抑え、管群内で蒸気を滞留させることなくスムーズにガス冷却部へと導くことができる復水器とする。
【解決手段】 容器内に収容されて蒸気タービンから排出される蒸気を、その容器内で凝縮させる復水器である。内部に冷却媒体が流通する複数の伝熱管が、容器内で蒸気タービンの下方に配列される。伝熱管は、水平に延び、複数の上部伝熱管群と、複数の下部伝熱管群とを有し、各伝熱管間に間隙を有する。各伝熱管群は複数の伝熱管が格子状に配列されてなる。下部伝熱管群同士の間の下部に、蒸気の流れを妨げる邪魔板が水平方向に延びている。上部伝熱管群と下部伝熱管群の間に、管群間イナンデーション防止板が水平方向に延びている。各伝熱管群内に、囲い板部が延びていて、囲い板部のガスはガス抽出ダクトを経て容器の外へ導かれる。
【選択図】 図1

Description

本発明は復水器に係り、特に管群を構成する伝熱管の配置を改良した復水器に関する。
復水器は蒸気タービンからの排出蒸気を凝縮させて復水として回収する機能を有し、蒸気タービン発電プラントにおいて広く使われている。一般に復水器は、蒸気タービンの蒸気排出口と連通する容器を有し、その容器内に冷却媒体が流通する多数の伝熱管の配列からなる伝熱管群(以下管群と略称する)を有している。
蒸気タービンから排出された蒸気は、復水器の容器内を流下して管群と接触し、伝熱管内を流れる冷却媒体に潜熱を奪われることにより凝縮して、復水として回収される。従来の復水器においては、蒸気と冷却媒体との温度差で蒸気の凝縮が進行する。凝縮する際の蒸気の温度は凝縮面における蒸気の分圧に対する飽和温度となる。
しかし、蒸気の分圧は大まかに2つの要因で低下し、それに伴う温度差の減少で凝縮性能(熱交換効率)が低下する。一つの要因は、蒸気の流動に伴う圧力損失であり、もう一つの要因は、蒸気中に混入している不凝縮ガスの濃縮による不凝縮ガス分圧の増大である。したがって、復水器では、蒸気の圧力損失の低減と、不凝縮ガスの濃縮を抑制することが性能向上を達成する上で重要である。
一般に蒸気タービンの排気圧力は復水器の圧力損失および復水器内の不凝縮ガス濃度と関係している。蒸気タービンの排気圧力は、蒸気が凝縮する管群での圧力に、復水器における蒸気の圧力損失を加えた圧力になる。したがって、復水器における蒸気の圧力損失が大きい場合、蒸気タービンの排気圧力が高くなり、タービン出力が低下して発電効率が悪くなる。
蒸気の流れが滞留する部分があると、その部分で不凝縮ガス濃度が上昇して分圧が上がるため、蒸気分圧が低下して凝縮量が低下する。この場合にも、全体として凝縮量を確保するために、タービン排気圧力が高くなる。
このように、復水器内における蒸気の圧力損失を低く抑えることと、管群内で蒸気を滞留させることなくスムーズにガス冷却部へと導くことは、復水器の性能指標として重要な技術上の課題になっている。
この課題に対して従来の復水器では、主として2つの異なる手段で対応してきた。その一つの手段は、例えば特許文献1に示すように、比較的集中して配列した管群の周囲に十分広い蒸気通路空間を設けることである。
もう一つの手段は、例えば特許文献2に示すように、広い範囲にわたって全体として疎に配列した管群中に蒸気の通路を十分に設けることである。
特開平8-226776号公報 特公昭55-36915号公報
従来の復水器において、新たに管群のみを交換するリプレース適用にあたっては、タービン建屋運転床開口部、或いは壁開口部のどちらからでも、管群の一体搬入が困難な場合がある。このため、管群は搬入可能な大きさに分割構造とする必要があるが、分割型管群を構成する際に問題となるのが、タービン排気流速分布に起因する管群への偏った蒸気流入である。
一般に、復水器の容器に流入するタービン排気は、タービン主軸から遠ざかるほど流速が速く、主軸に近いほど流速は遅くなる。したがって、復水器上部から復水器下部へ導かれた蒸気流は復水器容器の側壁に沿った流れが最も速くなる。
このため、管群を分割型とし、流路や管群中にイナンデーション(凝縮水滴による熱伝達低下)対策のために凝縮水を受けるためのイナンデーション防止板を複数設置することが考えられる。しかもその場合には、局部的な低圧部発生や、イナンデーション防止板に沿った流路において流速の速い蒸気による管群内側から外側への蒸気の逆流が生じることが考えられ、局部的な淀み発生によるガスの滞留や圧力損失増大により復水器性能を低下させてしまう恐れがある。
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、昨今の高精度な流動解析手法により最適化を施し、分割型の管群構成として、流路や管群中にイナンデーション対策のために凝縮水を受けるためのイナンデーション防止板を設置しても、蒸気の圧力損失を抑え、管群内で蒸気を滞留させることなくスムーズにガス冷却部へと導くことができ、高性能でコンパクトな復水器を提供することを目的とする。
この発明は上記目的を達成するものであって、本発明の一つの態様によれば、蒸気タービンから排出される蒸気を凝縮させる復水器において、少なくとも二つの側壁を有し、前記蒸気タービンから蒸気が流下するように構成された容器と、前記容器内で前記蒸気タービンの下方に配列され、内部に冷却媒体が流通し、前記流下してきた蒸気と接して蒸気を凝縮させる、水平方向に延びる複数の伝熱管であって、前記容器内で水平方向に互いに間隔をあけて配置された少なくとも2個の上部伝熱管群と、前記上部伝熱管群のそれぞれの下方位置に水平方向に互いに間隔をあけて配置された少なくとも2個の下部伝熱管群とを有し、前記各伝熱管群は前記複数の伝熱管が格子状に配列されてなるその複数の伝熱管と、前記複数の伝熱管を支持する複数の管板と、前記下部伝熱管群同士の間の下部に配置されて水平方向に延びて蒸気の流れを妨げる邪魔板と、前記上部伝熱管群と前記下部伝熱管群がそれぞれ互いに上下に対向する間の位置に配置されて水平方向に延びて上方から流下する凝縮水を水平方向に導く管群間イナンデーション防止板と、前記各伝熱管群内で前記伝熱管に平行にほぼ水平に延びるように配置されてガス抽出孔を有する上板と、前記ガス抽出孔をはさんでしかも複数の前記伝熱管をはさんで前記上板から互いに間隔をあけて下方にかつ前記伝熱管に平行に延びる2枚の側板とを有する囲い板部と、前記ガス抽出孔に接続されて前記囲い板部のガスを前記容器の外へ導くガス抽出ダクトと、を有する。
また、本発明のもう一つの態様によれば、軸を水平にした蒸気タービンから排出される蒸気を凝縮させる復水器において、少なくとも二つの側壁を有し、前記蒸気タービンから蒸気が流下するように構成された容器と、前記容器内で前記蒸気タービンの下方に配列され、内部に冷却媒体が流通し、前記流下してきた蒸気と接して蒸気を凝縮させる、水平方向に延びる複数の伝熱管であって、前記容器内で水平方向に互いに間隔をあけて配置された少なくとも2個の上部伝熱管群と、前記上部伝熱管群のそれぞれの下方位置に水平方向に互いに間隔をあけて配置された少なくとも2個の下部伝熱管群とを有し、前記各伝熱管群は前記複数の伝熱管が格子状に配列されてなるその複数の伝熱管と、前記複数の伝熱管の端部を固定して鉛直方向に延びる複数の管板と、前記下部伝熱管群同士の間の下部に配置されて水平方向に延びて蒸気の流れを妨げる邪魔板と、前記上部伝熱管群と前記下部伝熱管群がそれぞれ互いに上下に対向する間の位置に配置されて水平方向に延びて上方から流下する凝縮水を水平方向に導く管群間イナンデーション防止板と、前記各下部伝熱管群内で前記伝熱管に平行に水平に延びるように配置されてガス抽出孔を有する第1の上板と、前記ガス抽出孔をはさんでしかも複数の前記伝熱管をはさんで前記上板から互いに間隔をあけて下方にかつ前記伝熱管に平行に延びる2枚の側板とを有する下部管群囲い板部と、前記各上部伝熱管群の下端部の前記容器の側壁側で前記管群間イナンデーション防止板から前記上部伝熱管群の外側端部に沿って立ち上がり、ガス抽出孔を有する外側端板と、前記外側端板の上端に接続されて前記管群間イナンデーション防止板に平行に延びる第2の上板とを有して前記管群間イナンデーション防止板との間に複数の前記伝熱管をはさみこむ上部管群囲い板部と、前記下部管群囲い板部の第1の上板および上部管群囲い板部の外側端板の前記ガス抽出孔に接続されて前記下部管群囲い板部および上部管群囲い板部のガスを前記容器の外へ導くガス抽出ダクトと、を有する。
本発明によれば、流路や管群中にイナンデーション対策のために凝縮水を受けるためのイナンデーション防止板を設置しても、蒸気の圧力損失を抑え、管群内で蒸気を滞留させることなくスムーズにガス冷却部へと導くことができ、高性能でコンパクトな復水器を提供することができる。
[第1の実施形態]
初めに、本発明の第1の実施形態について図1〜図4を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態による復水器の正面立断面図を示し、図2は同じく側面立断面図である。また、図3は図1における管群部を拡大して示す正面図、図4は図1における下部管群内のイナンデーション防止板端部付近を拡大して示す正面図である。
本実施形態による復水器は、図1、図2に示すように、平面形状がほぼ矩形をした容器1を有し、容器1内上部には軸を水平にした蒸気タービン2が設置されている。
容器1の内下部には、例えば2万本ないし3万本に及ぶ多数の伝熱管3が、タービン2の軸に平行な向きで直交格子(正方格子、inline grid)状または傾斜格子(千鳥格子、staggered grid)状に配列して収められている。なお、タービン軸と伝熱管長手方向とは平行な向きに限らず、直角な向きであってもよい。伝熱管3は、その長手方向に所定間隔ごとに配置された複数の支え板4により支持固定され、4個の管群5(5A1、5A2、5B1、5B2)を構成している。支え板4は、伝熱管3に平行な梁70によって水平方向に支持されている。
伝熱管3の長手方向両端部は、鉛直方向に延びる管板6a、6bに固定され、管板6a、6bの伝熱管3と反対側には、それぞれ複数本の伝熱管3と連通する水室7a、7bが設けられている。水室7aには、冷却媒体である冷却水(通常は海水や冷却塔水)の入口8が取り付けられ、反対側の水室7bに冷却水の出口9が取り付けられている。容器1内の底部には、管群5の下方にホットウエル(復水溜め)10が設けられている。ホットウエル10の上にはホットウェルカバー36が配置されている。
設置スペースの節約と配管の簡素化のため、大型発電プラントの復水器では容器1内の上部に給水加熱器11などが設置されている場合もある。
上記のような構成の復水器において、蒸気タービン2から流出した高温の蒸気は容器1内を管群5に向かって流下する。管群5の表面に達した蒸気は、そこで伝熱管3と接し、水室7aを経て伝熱管3内を通過する冷却水との間で熱の授受を行なう。蒸気はその潜熱を奪われて凝縮し、容器1の底部にあるホットウエル10に復水として集められる。
他方、蒸気から熱を吸収した冷却水は伝熱管3の他端の水室7bを経て冷却水出口9から容器1外に排出され、海洋等に戻される。
このように、蒸気タービン2から流出した高温の蒸気は、管群5を通過する間に冷却水に潜熱を奪われて次第に凝縮するが、その際、管群5によって凝縮しきれなかった残留蒸気と、蒸気中に微量含まれていた空気など凝縮されない不凝縮ガスが残留し、その不凝縮ガスは管群5内での流れ方向に、徐々にその濃度が上昇する。
このため、不凝縮ガス濃度の高い蒸気をガス冷却部12に導き、ここでさらに蒸気を凝縮させ、不凝縮ガス濃度をできるだけ高めた後にガス抽出ダクト28A、28Bを介して図示しない真空ポンプなどを含むガス抽出装置によって容器1外に抽出するようになっている。
ここで、管群5の詳細について説明する。伝熱管3の管群5は、二つの上部管群5A1、5A2と、二つの下部管群5B1、5B2に分かれている。上部管群5A1、5A2は互いの間に間隔をおいて同じ高さに配置され、下部管群5B1および下部管群5B2は、それぞれ、上部管群5A1および上部管群5A2の下方に配置されている。二つの上部管群5A1、5A2と、二つの下部管群5B1、5B2はそれぞれ、容器1の中央を対称面としてほぼ対称に配置され、各管群内の伝熱管3の配置も同じ対称面に対してほぼ対称である。上部管群5A1、5A2の間および下部管群5B1、5B2の間に鉛直方向に延びる中央蒸気流路143が形成されている。
伝熱管3を支持固定する支え板4は、図1に示すように、上下方向に並んだ上部管群5A1と下部管群5B1を共通に支持する1群の支え板4と、上部管群5A2と下部管群5B2を共通に支持する他の1群の支え板4とで構成してもよいし、これらを1群の一体の支え板4で構成してもよい。
下部管群5B1と下部管群5B2の間のそれぞれの下端を結ぶ面を塞ぐように、すなわち中央蒸気流路143の下端を塞ぐように、水平方向に延びる邪魔板(baffle plate)22が配置されている。下部管群5B1と下部管群5B2の下端および邪魔板22の下面はホットウェルカバー36の上面よりも上方に位置している。また、上部管群5A1、5A2と下部管群5B1、5B2はいずれも、容器1の側壁21から間隔をおいて配置されている。
図3では一方の列の管群5A2、5B2のみ示している。他方の列の管群5A1、5B1は管群5A2、5B2と面対称の関係にあるので図示および説明を省略する。
上部管群5A1と下部管群5B1との間、および上部管群5A2と下部管群5B2との間には、管群間のほぼ中央位置に、水平に配置された管群間イナンデーション防止板23が伝熱管3の長手方向に沿って設けられている。
管群間イナンデーション防止板23は、中央蒸気通路143側23bの方が、容器1の側壁21側23aよりも長くなっている。
中央蒸気通路143側23bについてはその上部管群5A2端部よりもタービン排気口の中心線寄りに長くし、側壁21側23aについてはその上部管群5A2の端部と同等か、または中央通路143側程ではないが上部管群5A2の端部より少し長くしている。
管群間イナンデーション防止板23の両端部には伝熱管3の長手方向に延びる立ち上がり部40が形成されている。
図3に示すように、上部管群5A2の内部には、3枚のイナンデーション防止板24a、24b、24cが配置され、また、下部管群5B2の内部には、2枚のイナンデーション防止板25a、25bが配置されている。これらのイナンデーション防止板はいずれも、水平に配置されて、それぞれの端部に、伝熱管3の長手方向に延びる立ち上がり部40を有する。
上部管群5A2内の外側のイナンデーション防止板24a、24cはほぼ同一高さに配置され、中央のイナンデーション防止板24bはこれらよりも高い位置に配置されている。下部管群5B2内のイナンデーション防止板25a、25bはほぼ同じ高さに配置され、これらの間に間隙が設けられている。
下部管群5B2の内部のイナンデーション防止板25a、25bの位置は、下部管群5B2の高さの中央より上にすることが好ましい。
下部管群5B2の内部のイナンデーション防止板25a、25bの、下部管群5B2外側端部には、図4に示すように、伝熱管3の長手方向に延びる立ち上がり部40が形成されているほか、立ち上がり部40の反対向きに立下り部41が形成されていて、全体として横倒しのT字形を成している。
図3に示すように、上部管群5A2の上部中央には、伝熱管3の長手方向および鉛直方向に延びる蒸気通路26A形成され、蒸気通路26Aの出口部(下端部)には、下方に開口し、伝熱管3の長手方向に延びる囲い板部27Aが形成されている。囲い板部27Aは、伝熱管3の長手方向に延びて水平に配置された上板27Acと、上板27Acの両端から下方および伝熱管3の長手方向に延びる外側板27Aaおよび内側板27Abとからなる。外側板27Aaは容器1の側壁21に近い側にあり、内側板27Abは中央蒸気通路143寄りにあって、内側板27Abの方が外側板27Aaよりも下方まで延びている。
外側板27Aaおよび内側板27Abの間には複数の伝熱管3が配置されていて、ガス冷却部12Aが形成されている。囲い板部27Aの上板27Acには、貫通孔であるガス抽出孔42が形成され、ガス抽出孔42の上方にガス抽出ダクト28Aが接続されている。ガス抽出ダクト28Aは蒸気通路26A内を鉛直に延び、伝熱管3の長手方向に延びるガス集合管43に接続されている。ガス集合管43は、容器1の外側に配置された図示しない真空装置に接続されている。
上部管群5A2内に形成された囲い板部27Aは、上部管群5A2の高さ方向のほぼ中央部の位置に配置するのが好ましい。
下部管群5B2においても、上部管群5A2とほぼ同様に、上部中央に蒸気通路26Bが形成され、蒸気通路26Bの出口部(下端部)に、下方に開口した囲い板部27Bが設けられている。囲い板部27Bは、上板27Bcと、上板27Bcの両端から下方に延びる外側板27Baおよび内側板27Bbとからなる。外側板27Baと内側板27Bbの寸法はほぼ等しい。
下部管群5B2内に形成された囲い板27B部の配置は、下部管群5B2の高さ方向の長さの上から25%以内の位置に配置するのが好ましい。
下部管群5B2におけるガス抽出ダクト28Bおよびガス集合管43などの構造は上部管群5A2の場合と同様である。
下部管群5B1、5B2内の伝熱管3の本数は、上部管群5A1、5A2内の伝熱管3の本数よりも多い。
上部管群5A2の上部周囲には、蒸気が斜め下方に向かって外側から内側に通過する外部レーン20が複数個形成されている。また、下部管群5B2の下部周囲には、蒸気が斜め上方に向かって外側から内側に通過する外部レーン34が複数個形成されている。
ここで、「レーン」とは管群の中にあって、伝熱管配列がスリット上に欠けていて蒸気通路が形成されたものをいう。
上部管群5A2内部に設けられた水平なイナンデーション防止板24aの上方の管群中には、蒸気通路26Aと連通し、イナンデーション防止板24aの下方にまで延びる第1の内部レーン30が設けられ、イナンデーション防止板24cの上方の管群中には、イナンデーション防止板24cより上方にある管群の中ほどからイナンデーション防止板24cの下方にまで延びる第2の内部レーン31が設けられている。これらの内部レーン30、31はいずれも蒸気の通路となる。
上部管群5A2の下端の形状は、中央蒸気通路143寄りの側で少なくとも1水平列の伝熱管3が下方に突出して突出部45を形成している。突出部45の位置は、上部管群5A2の囲い板部27Aの内側板27Abよりも中央蒸気通路143寄りであり、突出部45の容器1の側壁21寄りには大きな窪み46が形成されている。
上部管群5A2中のイナンデーション防止板24aより上方の容器1の側壁21に面した管群外形は、複数の外部レーン20ごとに木の葉状に出っ張らせ、イナンデーション防止板24aは、管群の出っ張りの最短面より長くして設けている。
上部管群5A2内のイナンデーション防止板24aより下の部分の外形は、容器1の側壁21に向かって膨らんだほぼ半円形であって、容器1の側壁21に対向する位置から内側に向かって水平に延びる第2の外部レーン32が設けられている。
下部管群5B2のイナンデーション防止板25a、25bの上方には、外部流路に通じた水平な、第1の外部レーン33が複数設けられ、イナンデーション防止板25a、25bの下には管群の下隅から60°のラインに沿って外部流路に通じる第2の外部レーン34が設けられている。
この場合、第1の外部レーン33および第2の外部レーン34とも、下部管群5B2の横幅のほぼ1/4程度まで形成されるのが好ましい。
また、上部管群5A2の上面の外周部ならびに容器1の側壁21に面した外周部、および下部管群5B2の容器1の側壁21に面した外周部には、凝縮を担わない保護管列が複数列設けられている。
さらに、上部管群5A1、5A2および下部管群5B1、5B2の中に設けた下向きに開口した囲い板部27A、27Bの内部の圧力(ガス冷却部内圧力)を、上部管群5A1、5A2で相対的に低く、下部の管群5B1、5B2で相対的に高く設定した運転を行なう。このような圧力設定は、囲い板部27A、27Bの開口部の反対側に設けたガス抽出ダクト28A、28Bに適当なオリフィスを設けることによって行なえる。
以上説明した本発明の第1の実施形態による復水器では、容器1内に設けられた4個の管群5A1、5A2、5B1、5B2の内、下部管群5B1、5B2間の下方に邪魔板22が伝熱菅3の長手方向に沿って設けられている。そのため、タービン2からの排出蒸気流が、容器1の側壁21沿いに下向きに流れ、ホットウェルカバー36と下部管群5B1、5B2との間を容器1中央に向かって流れて中央蒸気通路143を上方へ流れるような旋回流を抑制できる。それによって、蒸気の圧力損失を抑制することができる。もともと容器1の壁に近いほど高速な流れとなるため、邪魔板22がない場合は上記旋回流が発生し、圧力損失が大きくなる。
また、上部管群5A1、5A2と下部管群5B1、5B2の間に、上部管群5A1、5A2の最下面と同じ寸法か、或いは長く、端部に立ち上がり部40を有する管群間イナンデーション防止板23を設け、さらに上部管群5A1、5A2内にイナンデーション防止板24a〜24cを設け、下部管群5B1、5B2内にイナンデーション防止板25a、25bを設けているので、管群5A1、5A2、5B1、5B2内で凝縮した凝縮水が管群内を下に垂れる事(inundation)による熱伝達率低下を抑制することができる。
さらに、管群間イナンデーション防止板23の表面上は、タービン2の偏った流速分布のために多くの蒸気が流れて高速流となり、その流れに流体の粘性力により上部管群から流路へ引きずられる。しかし、上部管群5A1、5A2内のガス冷却部12Aは上部管群5A1、5A2のほぼ中央としてガス冷却部12Aより下の管群に厚みを持たせ、ガス冷却部12Aを構成する上部管群5A1、5A2のガス冷却部12Aを囲む囲み板部27Aの外側板27Aaは内側板27Abよりも短いので、上部管群5A1の凝縮による蒸気引き寄せ力が増し、スムーズに不凝縮ガスをガス冷却部12Aに導くことができる。
一方、下部管群5B1、5B2においては、ガス冷却部12Bの位置を下部管群5B1、5B2の高さ方向中央より上側としているので、ガス冷却部12Bの位置が、下部管群5B1、5B2エリアの最も低圧となる場所に近く、淀みなくスムーズに不凝縮ガスをガス冷却部12Bに導くことができる。
また、淀みの生じやすい上部管群5A1、5A2内のイナンデーション防止板24aと管群間イナンデーション防止板23の間の部分の管群はその大きさを小さく、外形を半円形とし、容器1の側壁21から水平な蒸気通路の外部レーン32を設けたことも、淀みなくスムーズに不凝縮ガスをガス冷却部12Bに導く効果を高めている。
また、上部管群5A1、5A2は、周囲に複数の外部レーン20、32を有し、内部に、蒸気通路26Aと連通しイナンデーション防止板24aの下方にまで延びる第1の内部レーン30が設けられ、イナンデーション防止板24cの上方には、管群の中ほどからイナンデーション防止板24cの下方にまで延びる第2の内部レーン31が設けられている。このため、蒸気通路26Aから蒸気を上部管群5A1、5A2の内部に取り込みやすく、スムーズに蒸気を上部管群5A1、5A2の上方から下方へ送り込むことができる。
さらに、下部管群5B1、5B2それぞれに、水平な2枚のイナンデーション防止板25a、25bの上下に、外部レーン33、34を設けているので、スムーズに不凝縮ガスをガス冷却部12Bに導くことがきる。
また、上部管群5A1、5A2の最下端で、容器1の中心に近い側で水平な列が複数下方に突出した突出部45を形成し、その容器1の側壁21に近い側で下部管群5A1、5A2の下端部に大きな窪み46を設けているので、管群間イナンデーション防止板23の上面に沿った高速な流れに引きずられ勝ちな管群内の流れを上昇流とし、不凝縮ガスをスムーズにガス冷却部12Aに流入させることができる。
また、上部管群5A1、5A2内のイナンデーション防止板24aが、その上方の管群外周部より外側に突出しているので、イナンデーション防止板24aの上方から上部管群5A1、5A2に流入する蒸気を多くでき、イナンデーション防止板24aの下部に生じやすい渦の発生を抑制する効果がある。
さらに、管群間イナンデーション防止板23は、タービン排気口の中心線に近い方23bが、タービン排気口の中心線から遠い側23aよりも長く水平に突出している。このため、タービンの主軸と復水器容器1の中心線の水平方向ずれに起因して管群間イナンデーション防止板23に沿って流入する蒸気流量のアンバランスが、緩和される。
また、下部管群5B1、5B2それぞれの高さ方向ほぼ中央に設置された2枚のイナンデーション防止板25a、25bの流路側の端部には、立ち上がり部40が設けられているのに加えて立ち下がり部41も設けられて全体としてT字形を成しているので、管群外部の流路より大量の蒸気が管表面を経ないで流入することを抑制することができる。
さらに、各管群5A1、5A2、5B1、5B2の容器1の側壁21に面した部分と、上部管群5A1、5A2の上面の管群外周に沿って、凝縮を担わない保護管列が配置されているので、蒸気タービンの高速流に載って加速された水滴による管群や構成部材の損傷を防ぐことができる。
また、各管群5A1、5A2、5B1、5B2内に設けた下向きに開口した囲い板部27A、27B内部の圧力を、上部管群5A1、5A2の囲い板部27Aでは相対的に低く、下部管群5B1、5B2の囲い板部27Bでは相対的に高く設定して運転する。このため、もともと容器1内の下方ほど圧力が相対的に高く、容器1の上部ほど圧力が相対的に低くなる圧力分布傾向に合致した運転ができ、効率的に不凝縮ガスをガス冷却部12A、12Bに導くことができる。
さらに、既存の容器1を利用して新たな伝熱管に取り替える工事を行なう場合、伝熱管が複数個の管群に分割されているので、タービン建屋運転床開口部、或いは壁開口部のどちらからでも分割された各管群の一体搬入が可能となり、取替え工事を容易に行なえる。
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態について図5を参照して説明する。なお以下の実施形態の説明において、第1の実施形態と同一または類似の部分には同一の符号を付して、重複説明は省略する。
図5に示すように、上部管群5A1、5A2のそれぞれの中心線50が、下部管群5B1、5B2のそれぞれの中心線51に比べて、容器1内の中央に近い位置にある。
本実施形態では、タービン排気の高速流が通過する容器1の側壁21に沿った流路の幅が、特に上部管群5A1、5A2の横の位置で広い。そのため、管群間イナンデーション防止板23と上部管群5A1、5A2内のイナンデーション防止板24aの間に生じがちな淀みを抑制でき、スムーズにガス冷却部12A、12Bに蒸気を導くことができる。
[第3の実施形態]
次に本発明の第3の実施形態について図6を参照して説明する。この実施形態では、下部管群5B1、5B2のガス冷却部12Bが第1の実施形態よりも上方に設けられている。好ましくは、下部管群5B1、5B2の高さの上から10%以内の位置とすると良い。
本実施形態によれば、下部管群5B1、5B2のガス冷却部12Bと下部管群5B1、5B2内のイナンデーション防止板25との間の距離が長くなる。このため、イナンデーション防止板25とガス冷却部12Bとの間に生じやすい淀みを抑制することができ、スムーズにガス冷却部12Bに不凝縮ガスを導く効果が得られる。
[第4の実施形態]
次に本発明の第4の実施形態について図7を参照して説明する。この実施形態では、管群間イナンデーション防止板23が第1の実施形態よりも下方に設けられている。好ましくは、上部管群5A1、5A2と下部管群5B1、5B2との間の中心線より下方に設けるようにすると良い。
本実施形態によれば、上部管群5A1、5A2の下端と管群間イナンデーション防止板23の間の距離が長くなる。このため、管群間イナンデーション防止板23面の上方を流れる蒸気速度が比較的遅く、管群間イナンデーション防止板23とイナンデーション防止板24との間の管群に生じがちな淀みを抑制することができ、スムーズにガス冷却部12Aに不凝縮ガスを導く効果が得られる。
[第5の実施形態]
次に本発明の第5の実施形態について図8〜図10を参照して説明する。図8は本発明の第5の実施形態の復水器の正面立断面図、図9は管群部を拡大して示す図、図10は上部管群のガス冷却部の斜視図である。
本実施形態の復水器は、第1の実施形態と比べて下部管群5B1、5B2は同じであるが、上部管群5A1、5A2は異なる。
上部管群5A1、5A2のガス冷却部12Aは、それぞれの上部管群5A1、5A2の下側で、かつ、容器1の側壁21寄りに位置していて、伝熱管3の長手方向に延びている。ガス冷却部12Aは、側壁21の反対向きに横方向に開口した囲い板部27Aで囲まれている。囲い板部27Aは、管群間イナンデーション防止板23の上面から上方に立ち上がって伝熱管3の長手方向に延びる外側端板135と、外側端板135の上端から上部管群5A1、5A2の内側に向かって水平に延びる上板136とを有し、管群間イナンデーション防止板23の端部付近が、囲い板部27Aの構成要素の一部として共用されている。
外側端板135にはガス抽出孔42が設けられ、ガス抽出孔42の外側にガス抽出ダクト28Aが接続されている。ガス抽出ダクト28Aは容器1の側壁21に向かって水平に延び、伝熱管3の長手方向に延びるガス集合管43に接続されている。ガス集合管43は、容器1の外側に配置された図示しない真空装置に接続されている。
また、管群間イナンデーション防止板23の上面から上方に向かって、また、伝熱管3方向に、ショートパス防止板139が延びている。ショートパス防止板139は、管群間イナンデーション防止板23と上部管群5A1、5A2との隙間137よりも高く、ショートパス防止板139の上端は上部管群5A1、5A2内に挿入されている。図10に示すように、ショートパス防止板139の伝熱管3方向側面には、切り欠き140が設けられている。切り欠き140は、互いに隣接する支え板4のほぼ中央に配置されている。
図8および図9に示すように、上部管群5A1、5A2の上端中央から下方に向けて蒸気通路レーン142が設けられ、上部管群5A1、5A2の中ほど水平に上部管群5A1、5A2内のイナンデーション防止板133、134が設置されている。
本実施形態の復水器は、上部管群5A1、5A2内のガス冷却部12Aの位置を上部管群5A1、5A2の下端かつ側壁21寄りとし、管群間イナンデーション防止板23と接して設置したので、蒸気タービン2から排出され、側壁21を伝って流れ降りて来た蒸気は、上部管群5A1、5A2内で凝縮しながら、淀みなくガス冷却部12Aへ向かって流れる。
管群間イナンデーション防止板23の上に、管群間イナンデーション防止板23と上部管群5A1、5A2との隙間137よりも高いショートパス防止板139が設けられているので、中央蒸気流路143より下向きに流れ込んだ蒸気が管群間イナンデーション防止板23と上部管群5A1、5A2の間の隙間137を、伝熱管3の周辺を通らず直接ガス冷却部12Aに流入することを防止できる。さらに、各支え板4の間中央にショートパス防止板139の切り欠き140を設けたので、上部管群5A1、5A2で凝縮して管群間イナンデーション防止板23の上に溜まった凝縮水を、ガス冷却部12Aから中央蒸気通路143へ流し落とすことができる。
また、上部管群5A1、5A2の上端中央から下方に向けて蒸気通路レーン142を設けたので、上部管群5A1、5A2の上方から流れて来た蒸気をスムーズに上部管群5A1、5A2内に導くことができ、さらに上部管群5A1、5A2内の中ほどにイナンデーション防止板133、134を設置したので、イナンデーション防止板133、134より上方で凝縮した凝縮水をここで受け、下方へ落ちないようにすることより、イナンデーション防止板133、134より下方の伝熱管3の熱伝達率劣化を抑制することができる。
[第6の実施形態]
図11は本発明の第6の実施形態の復水器の正面立断面図である。
本実施形態の復水器は、第1の実施形態に比べて下部管群は同じであるが、上部管群5A1、5A2は異なり、第5の実施形態の上部管群5A1、5A2のそれぞれの内側と外側を反転した構成である。
本実施形態の復水器では、ガス冷却部12Aの位置を上部管群5A1、5A2の下端の中央蒸気流路143側とし、管群間イナンデーション防止板23と接して設置している。タービン2から排出された蒸気は、側壁21に沿って下方に流れ、上部管群5A1、5A2内で凝縮しながら、管群間イナンデーション防止板23に沿って淀みなくガス冷却部12Aへと流入する。
また、管群間イナンデーション防止板23の上に、管群間イナンデーション防止板23と上部管群5A1、5A2との隙間137よりも高いショートパス防止板139が設置されているので、側壁21に沿って流れて来た蒸気が管群間イナンデーション防止板23と上部管群間の隙間137を流れて伝熱管3の周辺を通らずに直接ガス冷却部12Aに流入することを抑制できる。さらに互いに隣接する支え板4の間の中央位置でショートパス防止板139に切り欠き140を設けたので、上部管群5A1、5A2で凝縮し管群間イナンデーション防止板23の上に溜まった凝縮水を、ガス冷却部12Aから中央蒸気通路143へ流し落とすことができる。
上部管群5A1、5A2の上端中央から下方に向けて蒸気通路レーン142を設置したので、上部管群上方から流れて来た蒸気をスムーズに管群内に導くことができ、さらに上部管群内中ほど水平に上部管群内のイナンデーション防止板133、134を設置したので、イナンデーション防止板133、134より上方で凝縮した凝縮水をここで受け、下方へ落ちないようにすることより、イナンデーション防止板133、134より下方の伝熱管3の熱伝達率劣化を抑制することができる。
[他の実施形態]
以上説明した各実施形態は単なる例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。たとえば、上記実施形態では、上下方向に2段、水平方向に2列の管群を備えた復水器としたが、管群は3段以上かつ/または3列以上あってもよい。3段の場合、中段の管群は、最上段の管群に対しては下部管群となり、最下段の管群に対しては上部管群となる。
また、上記実施形態では、4つの管群5A1、5A2、5B1、5B2の両端部を2対の管板6a、6bで支持するものとしたが、1対の管板で4つの管群5A1、5A2、5B1、5B2の両端を固定するようにしても良い。
本発明の第1の実施形態による復水器を示す正面立断面図である。 図1の復水器を示す側面立断面図である。 図1の復水器の伝熱管群を示す正面立断面図である。 図1の復水器の伝熱管群の要部を示す拡大正面立断面図である。 本発明の第2の実施形態による復水器を示す正面立断面図である。 本発明の第3の実施形態による復水器を示す正面立断面図である。 本発明の第4の実施形態による復水器を示す正面立断面図である。 本発明の第5の実施形態による復水器を示す正面立断面図である。 図8の復水器の伝熱管群を示す正面立断面図である。 本発明の第5および第6の実施形態の復水器の上部管群のガス冷却部付近を示す拡大斜視図である。 本発明の第6の実施形態による復水器を示す正面立断面図である。
符号の説明
1:容器、2:蒸気タービン、3:伝熱管、5A1、5A2、5B1、5B2:伝熱管群、6a、6b:管板、7a、7b:水室、10:ホットウエル、12A、12B:ガス冷却部、20:外部レーン、21:側壁、22:邪魔板、23:管群間イナンデーション防止板、24a〜25b:イナンデーション防止板、26A、26B:蒸気通路、27:囲い板、28A、28B:ガス抽出ダクト、30:第1の内部レーン、31:第2の内部レーン、32:第2の外部レーン、33:第1の外部レーン、34:第2の外部レーン、40:立ち上がり部、41:立ち下がり部、42:ガス抽出孔42:ガス集合管、45:突出部、46:窪み、50、51:中心線、135:外側端板、136:上板、137:隙間、139:ショートパス防止板、140:切欠き、143:中央蒸気通路

Claims (19)

  1. 蒸気タービンから排出される蒸気を凝縮させる復水器において、
    少なくとも二つの側壁を有し、前記蒸気タービンから蒸気が流下するように構成された容器と、
    前記容器内で前記蒸気タービンの下方に配列され、内部に冷却媒体が流通し、前記流下してきた蒸気と接して蒸気を凝縮させる、水平方向に延びる複数の伝熱管であって、前記容器内で水平方向に互いに間隔をあけて配置された少なくとも2個の上部伝熱管群と、前記上部伝熱管群のそれぞれの下方位置に水平方向に互いに間隔をあけて配置された少なくとも2個の下部伝熱管群とを有し、前記各伝熱管群は前記複数の伝熱管が格子状に配列されてなるその複数の伝熱管と、
    前記複数の伝熱管を支持する複数の管板と、
    前記下部伝熱管群同士の間の下部に配置されて水平方向に延びて蒸気の流れを妨げる邪魔板と、
    前記上部伝熱管群と前記下部伝熱管群がそれぞれ互いに上下に対向する間の位置に配置されて水平方向に延びて上方から流下する凝縮水を水平方向に導く管群間イナンデーション防止板と、
    前記各伝熱管群内で前記伝熱管に平行にほぼ水平に延びるように配置されてガス抽出孔を有する上板と、前記ガス抽出孔をはさんでしかも複数の前記伝熱管をはさんで前記上板から互いに間隔をあけて下方にかつ前記伝熱管に平行に延びる2枚の側板とを有する囲い板部と、
    前記ガス抽出孔に接続されて前記囲い板部のガスを前記容器の外へ導くガス抽出ダクトと、
    を有することを特徴とする復水器。
  2. 前記各下部伝熱管群の伝熱管の数よりも前記各上部伝熱管群の伝熱管の数の方が少ないことを特徴とする請求項1記載の復水器。
  3. 前記伝熱管の方向に延びる前記管群間イナンデーション防止板の端部に立ち上がり部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の復水器。
  4. 前記各上部伝熱管群の中の前記複数の伝熱管の間にそれぞれ配置されて、水平方向に延びて、上方から流下する凝縮水を水平方向に導く3枚の上部管群内イナンデーション防止板であって、互いに隙間をあけて配置された上部管群内イナンデーション防止板と、
    前記各下部伝熱管群の中の前記複数の伝熱管の間にそれぞれ配置されて、水平方向に延びて、上方から流下する凝縮水を水平方向に導く複数の下部管群内イナンデーション防止板であって、互いに隙間をあけて配置された下部管群内イナンデーション防止板と、
    をさらに有し、
    前記3枚の上部管群内イナンデーション防止板の内の中央の上部管群内イナンデーション防止板が前記上板の上に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の復水器。
  5. 前記少なくとも二つの上部伝熱管群のうちの前記容器の側壁に隣接する二つの上部伝熱管群内の前記上部管群内イナンデーション防止板の前記容器側壁に近い側の下方の前記上部伝熱管配列の伝熱管に垂直な断面で見た形状が、前記容器側壁に向かって膨らんだほぼ半円形状であって、
    このほぼ半円形状の部分に、前記容器の側壁に向かって水平に延びて前記上部伝熱管群の中心方向に向けて蒸気を導く少なくとも一つの蒸気通路レーンが設けられていることを特徴とする請求項4記載の復水器。
  6. 前記下部管群内イナンデーション防止板の上方に、前記下部伝熱管群の外側より水平方向に蒸気を導入する少なくとも一つの蒸気通路レーンが設けられていることを特徴とする請求項4または5記載の復水器。
  7. 前記下部管群内イナンデーション防止板の下方に、前記下部伝熱管群の外側より斜め上方に蒸気を導入する少なくとも一つの蒸気通路レーンが設けられていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか記載の復水器。
  8. 前記下部管群内イナンデーション防止板の前記下部伝熱管群の外側の端部に、前記伝熱管の方向に延びる立ち上がり部および立ち下り部が形成されていることを特徴とする請求項4ないし7のいずれか記載の復水器。
  9. 前記下部伝熱管内イナンデーション防止板は、前記下部伝熱管群の高さ方向中央より上の位置に設けられていることを特徴とする請求項4ないし8のいずれか記載の復水器。
  10. 前記下部伝熱管群内に配置された前記囲い板部の上板は、前記下部伝熱管群内の高さ方向の上から10%以内の位置に設置されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか記載の復水器。
  11. 前記上部伝熱管群内の前記囲い板部は、前記上部伝熱管群の高さ方向の中央よりも高い位置に設置されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか記載の復水器。
  12. 前記少なくとも二つの上部伝熱管群のうちの前記容器の側壁に隣接する二つの上部伝熱管群内の前記囲い板部それぞれを構成する前記2枚の側板は、前記容器の壁に近い側の外側板と、この外側板よりも内側にあって外側板よりも下方まで延びる内側板とからなることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか記載の復水器。
  13. 前記少なくとも二つの上部伝熱管群のうちの前記容器の側壁に隣接する二つの上部伝熱管群それぞれについて、側壁から遠い側の下端部に沿って少なくとも水平1列の前記伝熱管からなる突出部が形成され、その突出部の前記側壁から近い側に少なくとも水平2列の前記伝熱管に相当する深さの、伝熱管が設置されていない窪み領域が形成されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか記載の復水器。
  14. 前記少なくとも二つの上部伝熱管群のうちの前記容器の側壁に隣接する二つの上部伝熱管群に隣接する前記管群間イナンデーション防止板は、前記側壁に対向する外側端部とその外側端部の反対側の内側端部とを有し、前記外側端部と前記側壁との距離は前記上部伝熱管群と前記側壁との距離と等しいか短く、前記内側端部は前記下部伝熱管群の内側端部よりも容器の中心線寄りにあることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか記載の復水器。
  15. 前記上部伝熱管群のうちの前記容器の側壁に隣接する二つの上部伝熱管群は、それぞれに対向する前記下部伝熱管群よりも、内側に配置されていて、前記上部伝熱管群と前記側壁との間の距離が前記下部伝熱管群と前記側壁との間の距離よりも大きいこと特徴とする請求項1ないし14のいずれか記載の復水器。
  16. 前記管群間イナンデーション防止板は、前記上部伝熱管群と前記下部伝熱管群の間の隙間の中央よりも下方にあることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか記載の復水器。
  17. 軸を水平にした蒸気タービンから排出される蒸気を凝縮させる復水器において、
    少なくとも二つの側壁を有し、前記蒸気タービンから蒸気が流下するように構成された容器と、
    前記容器内で前記蒸気タービンの下方に配列され、内部に冷却媒体が流通し、前記流下してきた蒸気と接して蒸気を凝縮させる、水平方向に延びる複数の伝熱管であって、前記容器内で水平方向に互いに間隔をあけて配置された少なくとも2個の上部伝熱管群と、前記上部伝熱管群のそれぞれの下方位置に水平方向に互いに間隔をあけて配置された少なくとも2個の下部伝熱管群とを有し、前記各伝熱管群は前記複数の伝熱管が格子状に配列されてなるその複数の伝熱管と、
    前記複数の伝熱管の端部を固定して鉛直方向に延びる複数の管板と、
    前記下部伝熱管群同士の間の下部に配置されて水平方向に延びて蒸気の流れを妨げる邪魔板と、
    前記上部伝熱管群と前記下部伝熱管群がそれぞれ互いに上下に対向する間の位置に配置されて水平方向に延びて上方から流下する凝縮水を水平方向に導く管群間イナンデーション防止板と、
    前記各下部伝熱管群内で前記伝熱管に平行に水平に延びるように配置されてガス抽出孔を有する第1の上板と、前記ガス抽出孔をはさんでしかも複数の前記伝熱管をはさんで前記上板から互いに間隔をあけて下方にかつ前記伝熱管に平行に延びる2枚の側板とを有する下部管群囲い板部と、
    前記各上部伝熱管群の下端部の前記容器の側壁側で前記管群間イナンデーション防止板から前記上部伝熱管群の外側端部に沿って立ち上がり、ガス抽出孔を有する外側端板と、前記外側端板の上端に接続されて前記管群間イナンデーション防止板に平行に延びる第2の上板とを有して前記管群間イナンデーション防止板との間に複数の前記伝熱管をはさみこむ上部管群囲い板部と、
    前記下部管群囲い板部の第1の上板および上部管群囲い板部の外側端板の前記ガス抽出孔に接続されて前記下部管群囲い板部および上部管群囲い板部のガスを前記容器の外へ導くガス抽出ダクトと、
    を有することを特徴とする復水器。
  18. 前記管群間イナンデーション防止板上から立ち上がって前記伝熱管の方向に延び、その上端が前記上部管群内に挿入されている、ショートパス防止板をさらに有することを特徴とする請求項17記載の復水器。
  19. 前記ショートパス防止板は、前記管群間イナンデーション防止板上の凝縮水を水平方向に流すための切り欠きを有することを特徴とする請求項18記載の復水器。
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