JP2006151542A - エレベータかご室の空調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 エレベータのかご室1天井部2に互いに離間して設けられた空気の吸込み口3及び吹出し口4と、これら吸込み口及び吹出し口を連通するダクト5と、このダクトに介装され上記吸込み口から吸込んだ上記かご室内の空気を上記吹出し口から該かご室内に循環する送風機6と、この送風機及び上記吹出し口の間のダクトに介装された空調ユニット7とを備えるように構成した。
【選択図】図1
Description
また、かご室の床面側に設けられ通気孔を有する筐体と、この筐体と前記かご室の床面側を連通するダクトと、前記筐体内空気を前記ダクトへ送風するターボファンと、前記通気孔との間に位置する発熱体とを備えたものがある(例えば特許文献2参照。)。
また特許文献2の発明では、かご室の床下に配置された発熱体及びファンにより、かご室下方より温風を送り込むことでかご室内を暖かくしているが、この方式を採用するためには、エレベータのかご床に対し、大幅な構造変更が必要であり、専用品となることでコストが嵩み、既存のエレベータヘの設置が困難であるという課題があった。
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータかご室の空調装置を模式的に示す構成図である。なお、以下の実施の形態では、便宜上この発明を暖房装置として構成した場合について説明する。図において、エレベータのかご室1の天井部2の一端部及び他端部には、互いに離間して設けられた空気の吸込み口3及び吹出し口4が設けられている。これら吸込み口3及び吹出し口4は、天井部2の上部で吸込みダクト51及び吹出しダクト52からなるダクト5により連通され、このダクト5に送風機6と、この送風機6の吹出し口4側に固定された空調ユニットとしてのヒータユニット7が介装されている。この例では、ヒータユニット7を取付けた送風機6はかご室1の外側上部に固定されている。
図2及び図3はこの発明の実施の形態2によるエレベータかご室の空調装置を説明するもので、図2は概要構成を模式的に示す構成図、図3は図2に示すかご室空調(暖房)装置の加熱動作例を示す加熱特性図である。図において、かご室1の上部には、吸込み口3に、吸込んだ空気の温度を検知する温度センサ8が設けられ、さらに、温度センサ8の検知結果に応じてヒータユニット7に通電する電力を制御する制御装置9が設けられている。制御装置9は制御BOXに収容され、かご室1の天井部2外側に取付けられている。また、かご室1内にはかご内操作盤10の近傍に制御装置9に接続され、暖房運転スイッチや、暖房温度の設定ボタン(何れも図示省略)などを備えたリモコン11が設けられている。その他の構成は上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。なお、各図を通じて同一符号は同一もしくは相当部分を示すものとする。
図4はこの発明の実施の形態3によるエレベータかご室の空調装置による温度制御の例を示す加熱特性図である。なお、空調(暖房)装置の構成は制御方法を除いて上記実施の形態2と同様であるので説明を省略する。この実施の形態3では、ヒータユニット7ヘの通電制御において、設定温度Tと吸気温度Tbを比較する際に、かご室下部と、かご室上部、及びかご室上部の吸込み口3部分では一般的に温度差があることから、実際の体感温度と、吸気温度の差を考慮して、設定温度Tより高い比較温度Tc、具体的には例えば、Tc=設定温度T+2℃などを用いて制御するようにしたものである。
図5はこの発明の実施の形態4によるエレベータかご室の空調装置による温度制御の例を示す加熱特性図である。なお、空調(暖房)装置の構成は、上記実施の形態2に係る図2に示す温度センサ8を、かご室1の、体感温度と同等と考えられる例えばかご内操作盤10付近等、顔の高さ付近に相当するかご室1内の任意位置に設置した他は、上記実施の形態2と同様であるので、図示及び説明を省略する。図において、Trは上記温度センサ8によって検知されたかご室1内の温度である。上記のように構成されたこの実施の形態4では、図2に示す温度センサ8が、かご室1内の例えば顔の高さ付近等体感温度により近い位置に設置されていることにより、制御装置9によるヒータユニット7の通電制御は同一であるが、温度センサ8によって検知されたかご室1内の温度Trに基づいてヒータユニット7ヘの通電を制御するので、かご室1内をより快適な状態に保つことができる。
この発明の実施の形態5によるエレベータかご室の空調装置は、図1または図2に示すヒータユニット7の詳細図示省略している発熱素子を正特性サーミスタとしたものである。その他の構成は上記実施の形態1ないし実施の形態4と同様であるので説明を省略する。正特性サーミスタは、電圧を加えると該正特性サーミスタ自体の温度が上昇し、所定温度以上になると、抵抗が急激に上昇することで電流を抑え、温度が低下する特徴を持っており、上記のようにヒータユニット7の発熱素子を正特性サーミスタとした実施の形態5によるエレベータかご室の空調装置は、本体の過度の温度上昇を防ぐことができ、安全性が向上するという効果が得られる。
図6はこの発明の実施の形態6によるエレベータかご室の空調装置における運転スイッチの動作概要を説明する回路図である。その他の構成は図2に示す実施の形態2と同様であるので、図2も参照して説明する。図において、12は図2のリモコン11などに設けられた運転スイッチ、13は制御装置9内に設けられた電磁リレー(R1)、61は送風機6のモータ、71はヒータユニット7の発熱素子、R1−1はモータ61に直列に接続された電磁リレー13の接点、R1−2は発熱素子71に直列に接続された電磁リレー13の接点である。
図7及び図8はこの発明の実施の形態7によるエレベータかご室の空調装置の要部を説明するもので、図7は制御構成の要部を示すブロック図、図8は図7に示す空調(暖房)装置の制御例を示す特性図である。図に示すように、この実施の形態7では、ヒータユニット7を構成する筐体72に、該筐体72の温度を検知するサーミスタ等の温度検出センサ14が設けられ、制御装置9は温度検出センサ14の検知結果に応じて発熱素子71を制御する回路が付加されている。図8におけるT72は温度検出センサ14により検知された筐体72の温度、Tsは筐体72の温度T72の上限値として決められた設定温度を示す。その他の構成は上記実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
図9はこの発明の実施の形態8によるエレベータかご室の空調装置の要部である制御構成を示すブロック図である。図において、ヒータユニット7の筐体72の所定部には温度ヒューズ15が取付けられ、該温度ヒューズ15は制御装置9と発熱素子71との間に電気的に直列に挿入されている。上記温度ヒューズ15の溶断温度及び取付け位置は、通常の運転条件による温度上昇では温度ヒューズ15が溶断しないように選択、設定され、例えば送風機6の万一の故障で発熱素子71が冷却されず異常に温度上昇した場合等に発火にいたる前に余裕を持って確実に温度ヒューズ15が溶断するように設定されている。その他の構成は上記実施の形態7と同様であるので説明を省略する。
Claims (9)
- エレベータのかご室天井部に互いに離間して設けられた空気の吸込み口及び吹出し口と、これら吸込み口及び吹出し口を連通するダクトと、このダクトに介装され上記吸込み口から吸込んだ上記かご室内の空気を上記吹出し口から該かご室内に送風する送風機と、上記ダクトの上記送風機及び上記吹出し口の間に介装された空調ユニットとを備えたことを特徴とするエレベータかご室の空調装置。
- 上記空調ユニットは、ヒータユニットであることを特徴とする請求項1に記載のエレベータかご室の空調装置。
- 上記かご室及びダクトからなる空調空間の所定位置の温度を検知する温度センサと、空調温度を設定する温度設定手段と、この温度設定手段により設定された値及び上記温度センサの検知結果に基づいて上記空調ユニットを通電制御する制御装置を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータかご室の空調装置。
- 上記制御装置は、上記温度設定手段により設定された温度よりも所定温度高い比較温度を用いて上記ヒータユニットを通電制御するようにしてなることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のエレベータかご室の空調装置。
- 上記温度センサは、上記エレベータのかご室内に設けられてなることを特徴とする請求項2ないし請求項4の何れかに記載のエレベータかご室の空調装置。
- 上記ヒータユニットは、熱源として正特性のサーミスタを用いてなることを特徴とする請求項2ないし請求項5の何れかに記載のエレベータかご室の空調装置。
- 上記ヒータユニットへの通電時は、常に上記送風機を同時に運転するようにしてなることを特徴とする請求項2ないし請求項6の何れかに記載のエレベータかご室の空調装置。
- 上記ヒータユニットの温度を検出するヒータユニット温度検出センサを備え、上記制御装置は、上記ヒータユニット温度検出センサの検出結果が所定値を超えると上記ヒータユニットへの通電を遮断するようにしてなることを特徴とする請求項2ないし請求項7の何れかに記載のエレベータかご室の空調装置。
- 上記ヒータユニットは、温度ヒューズが取付けられてなり、上記ヒータユニットの通電回路に該温度ヒューズを直列に挿入してなることを特徴とする請求項2ないし請求項8の何れかに記載のエレベータかご室の空調装置。
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