JP2006148838A - 画像形成装置、ファクシミリ受信制御方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、ファクシミリ受信制御方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】省エネルギーモード時にファクシミリの着信を検出した場合であっても、受信側で画像を出力することができないにも拘わらず送信側では画像が受け取られたと認識されてしまうことを防止することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】 省エネルギーモードを解除して全電源を供給し通常モードへ移行する際の起動制御を行う起動制御部20aを有する。起動制御部20aは、省エネルギーモード時にファクシミリ着信があった場合に、画像形成装置1における各ユニットを所定の順序で起動させる。ファクシミリ通信部22は、省エネルギーモード時にファクシミリ着信があった場合に、通常モードでの受信速度より低速の受信速度でファクシミリデータの受信を行う低速受信手段と、受信中、起動制御部20aによる各ユニットの起動が確認された段階で、ファクシミリデータの受信速度を通常モードでの受信速度に切り替える速度切替手段とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置、ファクシミリ受信制御方法、プログラム、及び記録媒体に関し、より詳細には、ファクシミリ機能を有し、省エネルギーモードと通常モードとの切り替えが可能な画像形成装置、ファクシミリ受信制御方法、ファクシミリ受信制御用のプログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
従来から、ファクシミリ装置は、送受信中以外、或いは送受信が完了してから所定の時間経過後に、電力消費を抑えるための待機状態に移行するものが知られている。待機状態のモードは、スリープモード,スタンバイモード,省エネルギーモードなどともいわれ、サブ電源だけで起動を待機するモードである。このようなファクシミリ装置では、電源の供給を、省エネルギーモードでのみ必要な部分(サブ電源)と、省エネルギーモードでは不要な部分との二系統に分離している。そして、省エネルギーモード中に新たな受信或いは送信がなされると通常モードに復帰する。
待機時に消費電力を低減させるファクシミリ装置として、待機時(ジョブを処理していないとき)には省電力のため低速で動作させておき、ジョブを受信(着信)或いは送信すると高速に切り替える装置が開示されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
特開平3−203453号公報 特開2003−054073号公報
しかしながら、ファクシミリ機能を有する画像形成装置で高度な省エネルギーを図る場合には、ファクシミリ待ち受けに必要な回路にのみ電力を供給し、画像形成を含む他のユニット(モジュール)には電力の供給を停止することが行われている。この場合、他機からのファクシミリ受信に応じて画像形成等のユニットに電力を供給して起動し通常モードへ復帰することになる。
このとき、画像形成に関連するユニットが正常に起動して受信したファクシミリ画像を印刷出力できれば問題ないが、もし故障等で印刷出力不能であるにも拘わらずファクシミリ受信が完了すると、受信側で画像を出力できないにも拘わらず送信側では画像が受け取られたと認識されてしまうという事態が生じる。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、省エネルギーモード時にファクシミリの着信を検出した場合であっても、受信側で画像を出力することができないにも拘わらず送信側では画像が受け取られたと認識されてしまうことを防止することが可能な、ファクシミリ機能を有し省エネルギーモードをもった画像形成装置、該画像形成装置におけるファクシミリ受信制御方法、ファクシミリ受信制御用のプログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供すること、をその目的とする。
本発明は、上述のごとき課題を解決するために、以下の各技術手段でそれぞれ構成される。
第1の技術手段は、ファクシミリ通信によるデータの送受信を行うファクシミリ通信手段と、該ファクシミリ通信手段で受信したファクシミリデータに対し、画像を形成して出力する画像出力手段と、少なくともファクシミリ着信を待ち受け可能な省エネルギーモードと通常モードとを切り替えるモード切替手段とを備えた画像形成装置であって、前記モード切替手段は、前記省エネルギーモードを解除して全電源を供給し前記通常モードへ移行する際の起動制御を行う起動制御手段を有し、該起動制御手段は、前記省エネルギーモード時にファクシミリ着信があった場合に、当該画像形成装置における各ユニットを所定の順序で起動させ、前記ファクシミリ通信手段は、前記省エネルギーモード時にファクシミリ着信した場合に、前記通常モードでの受信速度より低速の受信速度でファクシミリデータの受信を行う低速受信手段と、該低速の受信速度で受信中、前記起動制御手段による各ユニットの起動が確認された段階で、前記ファクシミリデータの受信速度を前記低速の受信速度から前記通常モードでの受信速度に切り替える速度切替手段とを有することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記ファクシミリ通信手段は、前記ファクシミリデータに対する画像出力が不可能な場合、送信側に通信エラー通知を行うエラー通知手段をさらに有することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記画像出力手段は、前記ファクシミリデータの画像を印刷する画像印刷手段、前記ファクシミリデータの画像を表示する画像表示手段、前記ファクシミリデータ又はその画像データを記憶する不揮発性の記憶手段、当該画像形成装置に接続された外部装置へ前記ファクシミリデータ又はその画像データを転送する転送手段のうちいずれか1又は複数の手段を有することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1乃至第3のいずれかの技術手段において、前記起動制御手段は、当該画像形成装置におけるオプションユニットの有無に基づいて全ユニットの起動時間を算出する手段を有し、前記低速受信手段は、前記低速の受信速度を、前記起動時間に基づいて決定することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1乃至第3のいずれかの技術手段において、前記速度切替手段は、前記低速の受信速度で受信中、全てのユニットの起動確認を待たず、前記起動制御手段による前記画像出力手段に関連するユニットの起動により画像が出力可能であると確認された段階で、前記ファクシミリデータの受信速度を前記低速の受信速度から前記通常モードでの受信速度に切り替えることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記起動制御手段は、前記画像出力手段に関連するユニットを優先した起動順序で、各ユニットを起動することを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第6の技術手段において、前記起動制御手段は、前記画像出力手段に関連するユニット全ての起動時間を算出する手段を有し、前記低速受信手段は、前記低速の受信速度を、前記起動時間に基づいて決定することを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第4又は第7の技術手段において、前記低速受信手段は、前記ファクシミリデータに含まれる全受信データ量に基づいて、前記決定した低速の受信速度で前記起動時間内に受信が完了するか否かを判定する判定手段と、該判定手段での判定の結果、前記起動時間以内で受信が完了してしまう場合に、受信の完了を引き延ばす引延し手段とを有することを特徴としたものである。
第9の技術手段は、ファクシミリ通信によるデータの送受信を行うファクシミリ通信手段と、該ファクシミリ通信手段で受信したファクシミリデータに対し、画像を形成して出力する画像出力手段とを備え、少なくともファクシミリ着信を待ち受け可能な省エネルギーモードと通常モードとを切り替え可能な画像形成装置におけるファクシミリ受信制御方法であって、前記省エネルギーモードでファクシミリ着信を検出する検出ステップと、該検出ステップにより検出されたファクシミリ着信に対して、前記省エネルギーモードを解除し前記画像形成装置における各ユニットを所定の順序で起動させることで、前記通常モードへ移行させる起動ステップと、前記検出ステップにより検出されたファクシミリ着信に対して、前記通常モードでの受信速度より低速の受信速度でファクシミリデータの受信を開始する低速受信ステップと、該低速の受信速度で受信中、前記起動ステップにおける各ユニットの起動を確認する起動確認ステップと、該起動確認ステップで各ユニットの起動が確認された段階で、前記ファクシミリデータの受信速度を前記低速の受信速度から前記通常モードでの受信速度に切り替える速度切替ステップとを含むことを特徴としたものである。
第10の技術手段は、第9の技術手段において、前記起動確認ステップは、前記起動ステップにおける各ユニットの起動を確認する代わりに、前記画像出力手段に関連するユニットの起動により画像が出力可能であることを確認し、前記速度切替ステップは、前記起動確認ステップにおける前記画像出力手段に関連するユニットの起動が確認された段階で、前記ファクシミリデータの受信速度を前記低速の受信速度から前記通常モードでの受信速度に切り替えることを特徴としたものである。
第11の技術手段は、第9又は第10の技術手段におけるファクシミリ受信制御方法を、画像形成装置における中央演算処理装置に実行させるためのプログラムである。
第12の技術手段は、第11の技術手段におけるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、ファクシミリ機能を有し省エネルギーモードをもった画像形成装置において、省エネルギーモード時にファクシミリの着信を検出した場合であっても、受信側で画像を印字,表示,記憶,転送などにより出力することができないにも拘わらず送信側では画像が受け取られたと認識されてしまうことを防止すること、すなわち、ファクシミリを受信完了した場合に受信した画像を印字,表示,記憶,転送などの処理により必ず出力することが可能になる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置を含むネットワーク構成例を示す図で、図2は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一構成例を示す図である。図において、1は画像形成装置の一例としてのデジタル複写機A、2は他のデジタル複写機B、3はプリンタサーバ、4a,4b,4cはホスト(ホストPC)A,B,C、5はローカルエリアネットワーク(LAN)、11はフィーダ、12は画像読取部、13は画像処理部、14は排紙トレイ、15はフィニッシャ、16は画像形成部、17は給紙トレイ、18は電源、19はサブ電源、20は制御部、20aは起動制御部、20bは起動順情報、20cはオプション情報、20dは代替装置情報、20eはプリンタコントローラ、21はユーザインターフェース(ユーザI/F)、22はファクシミリ通信部、23は記憶部、24はネットワークI/Fである。
本発明に係る画像形成装置は、後述するファクシミリ通信手段、画像出力手段、及びモード切替手段とを備えるものとする。以下、図1で例示するネットワーク構成の一構成要素として含まれる、図2で示したデジタル複写機A(1)を例に挙げて、本発明に係る画像形成装置について説明するが、本発明に係る画像形成装置は、多機能プリンタ(複合機)やアナログの複写機などに対してもファクシミリ通信手段,画像出力手段,モード切替手段を備えていれば適用できる。また、本発明に係る画像形成装置は、図1のごとくネットワーク接続されていなくとも公衆回線(インターネット回線でもよい)などを介してファクシミリ通信が可能であればよいが、できる限り着信したファクシミリデータを出力可能とするために、デジタル複写機2,プリンタサーバ3,ホストPC4などの他の機器とネットワーク接続して代替印刷や転送を可能としておくことが好ましい。
図2で例示するデジタル複写機1は、原稿を原稿台に自動的に連続供給するフィーダ11、原稿台で原稿を読み取る画像読取部12、画像読取部12で読み取った画像データを画像処理する画像処理部13、画像処理部13で処理した画像データに対して画像を紙やフィルムなどの記録媒体に印刷する画像形成部16、画像形成部16に紙などを供給する給紙トレイ17、画像形成部16で印刷された紙などを排紙する排紙トレイ14、排紙トレイ14の代わりに印刷された紙を製本やソートなどの処理後に排紙するフィニッシャ15、各ユニットに電源を供給する電源18、主としてファクシミリ通信部22などの省電力モードでも待機が必要なユニットに電源を供給するサブ電源19、タッチパネルや操作ボタンなどを設けユーザ操作を受け付けるユーザI/F21、ファクシミリ通信を行うファクシミリ通信部22、画像データなどを記憶する記憶部23、LAN5経由で他のネットワーク接続された機器とのデータの送受を行うネットワークI/F24、及び上述した各部を制御する制御部20を備える。
なお、サブ電源19はファクシミリ待ち受け時に受信に必要な回路以外に電力を供給しない電源であることを前提として説明する。また、画像処理部13や画像形成部16ではファクシミリ通信部22で受信したファクシミリデータの印刷も行うものとする。さらに、制御部20は、ホストPC4a等から受信した印刷データ(ページ記述言語で記述されたデータなど)を解釈してビットマップデータに変換して画像処理部13へ伝送するプリンタコントローラ20eを備え、本発明に係る起動制御部20aや起動順情報20b,オプション情報20c,代替装置情報20dなどの本発明に係る情報を格納する部も併せて備えられる。
また、制御部20は、実際には、CPU,MPU等の中央演算処理装置と、各種処理プログラム(少なくとも後述のファクシミリ受信制御方法を中央演算装置に実行させるためのプログラム)を含むファームウェアが格納されたROM(Read Only Memory)と、ファームウェアを中央演算処理装置が読み出して実行する実行領域としてのRAM(Randam Access Memory)などにより構成される。本発明は、このプログラムとしての形態も採用でき、さらにこのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、CD−ROMやFD等の各種記録メディア)としての形態も採用できる。
ファクシミリ通信手段は、ファクシミリ通信によるデータの送受信を行う手段で、ファクシミリ通信部22で例示したものであるが、ファクシミリ受信機能をもつだけでも実施形態によっては問題ない。ファクシミリ通信部22には、受信したファクシミリデータの伸張や補正などの画像処理を行う手段も備えておいてもよい。
画像出力手段は、ファクシミリ通信部22で受信したファクシミリデータに対し、画像を形成して出力する手段で、その一手段を画像処理部13及び画像形成部16(及びそれらの制御を行う制御部20)で例示している。
モード切替手段は、少なくともファクシミリ着信を待ち受け可能な省エネルギーモードと通常モードとを切り替える手段である。通常モードは電源18によって全てのユニットが起動された状態のモードであり、省エネルギーモードはサブ電源19によってファクシミリ通信部22と制御部20(或いは制御部20のファクシミリ通信や起動制御に係わる部分のみ)とによって電源が供給されるモードである。なお、電源18及びサブ電源19における電力系統の供給方法については問わず、通常モードでの駆動と省エネルギー(省電力)モードでの駆動とが実現可能であればよい。通常モードから省エネルギーモードへの切り替えは、ユーザ操作により、或いは操作がなされてから所定時間経過後に自動的になされ、一方、省エネルギーモードから通常モードへの切り替え(復帰)は、本発明に係るファクシミリ着信をトリガとして、或いは何らかのユーザ操作やユーザ検知によってなされる。
そして、モード切替手段は、省エネルギーモードを解除して全電源を供給し通常モードへ移行する際の起動制御を行う起動制御手段を有するものとする。この起動制御手段は、起動制御部20aで例示するが、省エネルギーモード時にファクシミリ着信があった場合に、デジタル複写機1における各ユニットを所定の順序で起動させる。この起動順序は起動順情報20bに基づくものとし、ユニット起動時にはそのユニットの動作チェックがなされる。なお、起動順情報20bの詳細例や、オプション情報20c及び代替装置情報20dについては、他の実施形態と共に後述する。
また、ファクシミリ通信手段は、次の低速受信手段及び速度切替手段を有する。低速受信手段は、省エネルギーモード時にファクシミリ着信した場合に、通常モードでの受信速度より低速の受信速度でファクシミリデータの受信を行う。ここで、低速受信手段は、低速の受信速度を、全ユニットの起動時間に基づいて決定しておくことが好ましく、例えば、算出された起動時間と平均的なファクシミリデータの受信量とに基づいて決定しておけばよい。
速度切替手段は、その受信速度(低速)で受信中、起動制御部20aによる各ユニットの起動が確認された段階で、ファクシミリデータの受信速度を低速から通常モードでの受信速度に切り替える。ファクシミリ通信部22における受信速度の切り替えは、起動制御部20aで処理されてもよい。なお、低速の受信速度設定や受信速度の切り替えは、送信側に受信可能な限度のスピードとして通知して、それに合わせた送信速度での送信を実行させればよい。また、低速、高速(通常モード)のいずれであっても、1ブロック(大)分の受信毎に、こまめに速度を変える機能をもたせてもよい。例えば、スーパーG3の場合、2400bps〜33600bpsまで、2400bps刻みで送信速度(すなわち受信速度)が変えられる。
また、速度切替手段における各ユニットの起動の確認は、起動制御部20aからの通知によって行えばよい。例えば、ファクシミリ待ち受け時にファクシミリ着信により電力供給が再開した場合、各機能(各ユニット)を所定の順序で起動させて結果をファクシミリ通信部22に通知し、ファクシミリ通信部22は、ファクシミリ待ち受け時にファクシミリ着信した場合、所定の起動中モード(低速)でファクシミリ画像データの受信を行いつつ起動制御部20aからの起動結果通知を待ち、起動結果通知によりエラー無く起動が完了すれば受信データの出力が可能であるので通常の高速モードに切り替えて受信を継続し、起動結果通知によりエラーが有り全ユニットの起動が完了しなかった場合には、出力不可能として送信側に通信エラー通知を行って受信を打ち切るとよい。
エラー通知を送信側に行わなくても送信側がエラーであることを判断することも可能であるが、このように、ファクシミリ通信手段は、ファクシミリデータに対する画像出力が不可能な場合、送信側に通信エラー通知を行うエラー通知手段をさらに有することで、確実に且つ早くエラー情報を送信側に通知可能となる。さらに、通信エラー通知と共に、受信を打ち切るようにしてもよい。
図3は、図2のデジタル複写機における制御部でなされるファクシミリ受信制御の一例を説明するためのフロー図で、本発明の一実施形態に係るファクシミリ受信制御方法の流れの一例を説明するためのフロー図でもある。
制御部20aは、省エネルギーモードでファクシミリ通信部22にてファクシミリ着信を検出する(ステップS1でYES)と、検出されたファクシミリ着信に対して、通常モードでの受信速度より低速の受信速度でファクシミリデータの受信を開始するようファクシミリ通信部22を制御する(ステップS2)。この低速での受信は起動中の受信であり、このときのモードは起動中モードと呼べる。制御部20aは、ステップS2と同時進行で、検出されたファクシミリ着信に対して、省エネルギーモードを解除しデジタル複写機1における各ユニットを所定の順序で起動させる(起動を開始させる)ことで、通常モードへ移行させる(ステップS3)。
次に、低速の受信速度で受信中に、ステップS3での起動に基づき、各ユニットの起動を確認し(ステップS4)、起動ができた場合には高速受信に切り替える(ステップS5)。ステップS5では、各ユニットの起動が確認された段階で、ファクシミリデータの受信速度を低速から通常モードでの受信速度(高速)に切り替える。一方、ステップS4にて各ユニットのうちいずれかの起動ができなかった場合(起動自体はできた場合であっても動作確認で不良であった場合も含む)、送信側に通信エラー通知を行って(ステップS6)、受信を打ち切る(ステップS7)。
以上、上述した実施形態によれば、各ユニットの起動チェックが終わって、受信データが印字,表示,記憶,転送などの処理により出力可能であることを確認するまでに、受信が完了しないようにすることが可能となる。さらに、これにより、送信側が正常に送信できたと思っているのに、実際には受信データを1枚分も出力できていないといった事態を防止できる。なお、少なくとも1枚分の受信データを受信側で画像出力できれば、受信者が送信者に連絡をとることは可能であり、送信した枚数と受信した枚数が異なっても対処可能となるので問題ない。
実際、省エネルギーモード時に、ファクシミリ着信に応じて起動させるが、複合機ともなるとオプションが付属していたりするので、起動に時間がかかったり、OS(Operating System)が立ち上がるオーバーヘッドなどで時間がかかったりするので、その間にデータを受信完了してしまう可能性がある。その状態では、故障があっても、送った側では、完了と勘違いしてしまう。本実施形態では、このような問題に対処するために、省エネルギーモードでファクシミリの着信を検出した場合、画像形成ユニットの起動テストが完了するまで受信が完了しないように受信速度を調整することで、受信が完了した画像が印刷不能,表示不能,記憶不能,転送不能などに陥ることを防ぎ、そして、起動チェックの良好が確認できたら高速受信に切り替えるので、全体の受信時間が遅くなることも防いでいる。
また、本発明は、できる限り着信したファクシミリデータを出力可能とするために、図1及び図2で例示のごとく、画像出力手段としては、後に画像出力可能なよう記憶部23にファクシミリデータ又は画像データを記憶する手段や、ネットワークI/F24でLAN5を介した代替装置へファクシミリデータ又は画像データを転送する手段などを併設するとよい。
このように、本発明の他の実施形態として、画像出力手段は、画像処理部13及び画像形成部16等で例示したようなファクシミリデータの画像を印刷する画像印刷手段、ファクシミリデータの画像を表示する画像表示手段、ファクシミリデータ又はその画像データを記憶する不揮発性の記憶手段、デジタル複写機1に接続された外部装置(他のデジタル複写機B(2),プリンタサーバ3,ホストPC4a〜4cなど)へファクシミリデータ又はその画像データを転送する転送手段のうちいずれか1又は複数の手段を有することが好ましい。但し、不揮発性の記憶手段は、ファクシミリデータが現時点で出力不可能な場合でも、出力可能なように回復可能に記憶できる必要がある。また、受信したファクシミリデータを画像印刷手段で印刷することを前提とした使用形態を採用して、その他の手段をその代替手段として取り扱ってもよい。代替手段としての情報は、代替装置情報20dに格納しておけばよい。そして、例えば、画像印刷手段で出力不可能でもLAN5に接続された代替装置があれば、通常の高速モードに切り替えて受信を継続するよう処理するとよい。
本実施形態によれば、上述した各実施形態の効果に加えて、様々な画像出力手段に対応可能としたので、主として考えている画像出力手段の正常起動が確認できなくても、他の画像出力手段の正常起動が確認できれば、無駄に通信を打ち切ることなく通信が完了する。
また、本発明の他の実施形態として、起動制御部20aは、デジタル複写機1におけるオプションユニットの有無に基づいて全ユニットの起動時間を算出する算出手段を有するようにしておき、低速受信手段は、低速の受信速度を、その起動時間に基づいて決定してもよい。低速の受信速度は、例えば、算出された起動時間と平均的なファクシミリデータの受信量とに基づいて決定すればよいが、デジタル複写機1をはじめとする画像形成装置は、通常、その販売形態として基本となる機能のみを備えた装置を販売すると共に、その装置にオプション機器を付加した販売も行っている。そこで、算出手段では、図4で後述するオプションユニットの有無に基づいて、全ユニットの起動時間を算出する必要がある。
図4は、図2のデジタル複写機において格納されたオプション情報のフォーマット例を示す図である。デジタル複写機1には、オプションのユニットに関する情報としてオプション情報20cが格納されている。オプション情報20cは、例えば、そのユニット名、デジタル複写機1に搭載されているか否か(有無)を示す搭載情報に加え、そのオプション機器を起動するための起動時間が格納されている。搭載情報は少なくともその有無を書き替え可能になっている。オプション機器が付加された形態で販売されたデジタル複写機1、或いは後でオプション機器を付加したデジタル複写機1は、搭載情報が有となっているオプションユニット分だけそのオプション機器(ユニット名)に対応する起動時間が、デジタル複写機1全体の起動時間に加算された値を算出手段で算出することとなる。なお、オプションユニットか基本ユニットかは販売形態により、例えば図2で例示した各ユニットにおいてもネットワークI/F24や図示しない画面表示ユニットなどを、オプションユニットとして取り扱ってもよい。
本実施形態によれば、上述した各実施形態において、起動制御部がオプション装置の有無に基づいて起動時間をファクシミリ通信部に通知しておき、ファクシミリ通信部は通知された起動時間に基づいて起動中モードの低速受信速度を決めるので、オプションに応じて起動中の受信速度を最適化することが可能となる。
また、本発明の他の実施形態として、上述した各実施形態(但し、オプションユニットの有無に基づいた全ユニットの起動時間を算出する形態を除く)において、低速で受信中の速度切替手段による切り替え時期を次のように設定しておくことが好ましい。
すなわち、本実施形態における速度切替手段は、全てのユニットの起動確認を待たず、起動制御部20aによる画像出力手段に関連するユニットの起動により画像が出力可能であると確認された段階で、ファクシミリデータの受信速度を低速から通常モードでの受信速度(高速)に切り替える。ここで、起動制御部20aは、受信データの出力に関連するものの起動が終わった時点でファクシミリ通信部22に通知する。
また、画像出力手段に関連するユニットとしては、オプションユニットとして組み込まれているユニットも含んでもよいものとする。従って、画像出力手段に関連するユニットとは、主たる画像出力用ユニット(例えば画像処理部13及び画像形成部16等でなる画像印刷手段)だけでもよいし、記憶部23やネットワークI/F24及びLAN上の機器等の代替手段があれば、代替手段としての情報を代替装置情報20dとして格納しておき、代替手段も画像出力手段に関連するユニットとして位置付けておいてもよい。
本実施形態におけるファクシミリ受信制御方法は、起動確認するステップで、各ユニットの起動を確認する代わりに、画像出力手段に関連するユニットの起動により画像が出力可能であることを確認する。すなわち、図3のステップS3,S4において画像出力関連ユニットの起動確認が少なくとも済めばよい。そして、起動確認において画像出力関連ユニットの起動が確認された段階で、低速から通常モードでの受信速度(高速)に切り替える。このように、本実施形態では、起動結果に基づいて少なくとも画像出力が可能か不可能か判定し、出力が可能であれば通常の高速モードに切り替えて受信を継続し、出力が不可能であれば送信側に通信エラー通知を行って受信を打ち切る。
本実施形態によれば、最低限の機能(画像出力に最低限必要なユニット)の起動チェックが終わって、受信データが出力可能であることを確認するまでに、受信が完了しないようにすることが可能となる。従って、本実施形態によれば、上述の各実施形態に比べ、より低速受信を続ける時間を短くできる。さらに、これにより、送信側が正常に送信できたと思っているのに、実際には受信データを1枚も出力できないといった事態を防止できる。
さらに、本発明の他の実施形態として、このような画像出力関連ユニットの起動確認だけで受信速度の切り替えを実行する実施形態において、起動制御部20aでは、ファクシミリデータの画像出力に関連するユニットを優先した起動順序で各ユニットを起動するよう設定しておくことが好ましい。すなわち、後述の図5における起動順番情報33を、受信データの出力に関連するものを優先した順番としておくとよい。このようなファクシミリ待ち受けからの起動順序を採用することで、受信データが出力可能であると確認できるまでの時間をさらに短縮できる。
図5は、図2のデジタル複写機において格納された起動順情報の一例を示す図で、図中、30は起動順情報テーブル、31はユニット名、32は電源ON時の起動順番情報、33は省エネルギーモード時にファクシミリ受信した場合の起動順番情報、34は省エネルギーモード時にユーザ操作やユーザ検知などで通常モードに復帰する場合の起動順番情報である。なお、ユニット名として、ユーザI/F21については表示部と操作部とに分けて例示している。
通常、電源ON時には、起動順番情報32で例示するように、例えば制御部20,電源18,画像形成部16,給紙トレイ17,排紙トレイ14,フィニッシャ15,表示部,操作部,画像読取部12,フィーダ11,記憶部23,ネットワークI/F24,ファクシミリ通信部22の起動順序で起動チェックを実行しながら起動していく。また、省エネルギーモード時にユーザ操作やセンサによるユーザ検知などで通常モードに復帰する場合には、起動順番情報32で例示した順番と同じ順番で起動してもよいし、起動順番情報34で例示するように、例えば制御部20,電源18,表示部,操作部,画像形成部16,給紙トレイ17,排紙トレイ14,画像読取部12,フィーダ11,ファクシミリ通信部22,記憶部23,ネットワークI/F24,フィニッシャ15の起動順序、すなわちユーザ操作がなされることが予想されるユニット順などで、起動チェックを実行しながら起動してもよい。なお、これら及び後述の起動順番情報33以外にも、特別な場合の起動順序の情報を用意しておいてもよい。
一方、省エネルギーモード時にファクシミリ受信した場合、起動順番情報33として、例えば制御部20,電源18,画像形成部16,給紙トレイ17,排紙トレイ14,記憶部23,ネットワークI/F24,ファクシミリ通信部22,フィニッシャ15,表示部,操作部,画像読取部12,フィーダ11の起動順序で起動チェックを実行しながら起動していく。この例では、ファクシミリ通信部22の起動チェック前に、画像出力関連ユニットの起動チェックを終わらせておくことが可能となっている。
さらに、本発明の他の実施形態として、上述したファクシミリデータの画像出力関連ユニットを優先した起動順序で各ユニットを起動する実施形態において、低速の受信速度を、算出した起動時間に基づいて決定するようにすることが好ましい。ここで、起動制御部20aは、画像出力手段に関連するユニット全て(オプションとして含まれるユニットも存在する)の起動時間を算出する算出手段を有するものとする。
本実施形態によれば、上述した各実施形態において、起動制御部が画像出力関連ユニットの起動時間をファクシミリ通信部に通知しておき、ファクシミリ通信部は通知された起動時間に基づいて起動中モードの低速受信速度を決めるので、画像出力関連ユニットのみからなる短い起動時間に対応して起動中の受信速度を最適化することが可能となる。
さらに、本発明の他の実施形態として、上述した算出手段を備えた各実施形態において、低速受信手段に次の判定手段及び引延し手段を備え、低速受信中にファクシミリデータの受信を完了してしまって、出力できない可能性を残すような事態を事前に防ぐことが好ましい。ここで、受信データ量については、ITU−TのT.30で定められており、例えば、1個目のブロック(大)が送られる際のネゴシエーションで、全部で何ブロック(大)あるかが通知される。文字ばかりの原稿の場合、1ページが1個のブロック(大)で済むこともある。このように、ファクシミリデータによっては予想を下回るデータ量の場合もあり、本実施形態が有益となる。
判定手段は、ファクシミリデータに含まれる全受信データ量に基づいて、算出結果から決定した低速の受信速度で起動時間内に受信が完了するか否かを判定する。引延し手段は、判定手段での判定の結果、起動時間以内で受信が完了してしまう場合に、受信の完了を引き延ばす。
引延し方法としては、送信側からの問い合わせに対して聞き返す、或いは送信側に対してファクシミリデータの再送を要求する、或いは低速の受信速度をさらに低速に設定する要求を出すなど、様々な方法が挙げられる。ITU−TのT.30準拠のファクシミリ通信で具体的な例を挙げると、1ブロック(大)分のデータを受信した後、MCFコマンドを返して次のブロックを送らせる代わりに、RTNコマンドで次のブロックの送信を一時停止させたり、PPRコマンドで今受信したブロック(大)を構成するブロック(小)のうち特定のものを再送させたりすることで、引き延ばしが可能となる。
次に、本実施形態の処理例として、通常モードから省エネルギーモードへの移行時の処理から、ファクシミリ着信があったときの通常モードへの移行(復帰)時の処理について、図6乃至9を参照して説明する。
図6及び図7は、本発明の他の実施形態に係る画像形成装置における省エネルギーモード移行時の設定処理例を説明するためのフロー図で、図6は起動制御部での処理の流れを、図7はファクシミリ通信部での処理の流れを示している。
起動制御部20aでは、最後の操作からの時間経過や強制移行操作などにより省エネルギーモード(スリープモードともいう)への移行が指示されると、まず、起動中モードの設定が必要か否かを判定する(ステップS11)。ここで、設定が必要な場合とは、デジタル複写機1の出荷時やオプション機器が加わった時などが挙げられ、必要でない場合には直ぐに省エネルギーモードへ移行する(ステップS15)。
一方、起動中モードの設定が必要であった場合(ステップS11でYES)、各ユニットの起動時間を累計する(ステップS12)。ステップS12では、オプション機器が附設される前までの累計を保持しておいて、新たに加わったユニットの起動時間を加算してもよい。なお、最終的に累計する対象となるユニットは、どの実施形態を採用するかによって、例えば画像出力関連ユニットだけの累計となるか、全てのユニットの累計になるか異なる。
ステップS12で累計した結果は、ファクシミリ通信部22に通知し(ステップS13)、ファクシミリ通信部22からの起動中モードの設定が完了した旨の通知(後述のステップS25)を待つ(ステップS14)。この通知が届き次第、省エネルギーモードに移行する(ステップS15)。
ステップS13での通知に対し、ファクシミリ通信部22では、この通知(起動時間に関する情報を含む通知)を受信する(ステップS21)。ファクシミリ通信部22は、ステップS21に続き、通知された起動時間丁度で低速の受信速度を決定すると予想される受信データ量であっても高速に切り替わる前に通信が終了してしまう可能性があることを考慮して時間的な余裕を調整して(ステップS22)、調整した起動時間(通知された起動時間よりやや長い時間)を記憶する(ステップS23)。そして、この起動時間に基づいて、予想される受信データ量に基づいて低速の受信速度を決定し、その受信速度(低速)の値を、着信時の送信側への限界速度の通知に際し使用するよう設定するなどして(ステップS24)、起動中モードの設定を完了する。さらに、起動中モード設定が完了した旨を起動制御部20aに通知して(ステップS25)、処理を終了する。
図8及び図9は、本発明の他の実施形態に係る画像形成装置におけるファクシミリ着信起因の通常モード復帰時の処理例を説明するためのフロー図で、図8は起動制御部での処理の流れを、図9はファクシミリ通信部での処理の流れを示している。
図6及び図7で例示のごとく省エネルギーモードに移行した後、起動制御部20aは、ファクシミリ通信部22からのファクシミリ着信の通知(後述のステップS42)を待ち(ステップS31)、着信があった場合に、各ユニットを所定の順序で起動し(ステップS32)、その起動結果を記録する(ステップS33)。ここで、画像出力関連ユニットを優先した起動順序である場合について説明すると、起動したユニットがファクシミリ通信部22に関するもの(当然、省エネルギーモード中に起動している部分は除く)であった場合(ステップS34でYES)、それ以前に画像出力ユニットは起動チェックを遂行済みであるので、起動チェックをそのまま次のユニット(他のユニット)に対して実行すると共に、起動結果をファクシミリ通信部22に通知する(ステップS35)。そして、他のユニットの起動チェック終了で、通常モードの動作へ全てのユニットが移行する(ステップS36)。
ファクシミリ通信部22では、ベルが鳴動したか否かを判定する(ステップS41)ことによって、或いは他の方法によって、ファクシミリ着信を検出する。ファクシミリ着信を検出した場合、起動制御部20aに対して起動処理開始通知を伝送する(ステップS42)。そして、タイマーをスタートさせる(ステップS43)と共に、起動中モードへ移行して着信状態にする(ステップS44)。そして、送信側とのやり取りによって、起動中モードのスピード(低速)でファクシミリデータの受信を実行する(ステップS45)。低速での受信中、ステップS35での通知があったか、或いはタイマーで設定された時間が経過したかを判定する(ステップS46)。
ステップS46でNOの場合、受信データが少ないか否かを判定し(ステップS47)、少ない場合には引き延し処理を実行して(ステップS48)、ステップS45に戻る。ステップS47で受信データが少なくないと判定された場合も、ステップS45に戻る。
一方、ステップS46でYESの場合、タイマーの時間切れの判定(ステップS49)、障害の有無の判定(ステップS50)、代替装置の有無の判定(ステップS51)、ステップS50で障害有りであった場合における障害が致命的であるか否かの判定(ステップS52)、記憶部23に空きがあって受信データが記憶可能か否かの判定(ステップS53)をそれぞれ実行する。ステップS52では、紙やトナーがないなどの障害は後で復帰が可能であるので致命的とは判定せず、それ以外の障害を致命的と判定する。そして、障害が無い場合、或いは代替装置が有る場合、或いは記憶可能な場合には、そのまま通常モードの動作へ移行する(ステップS55)。逆に、時間切れの場合、或いは、致命的な障害が有り代替装置も無く記憶も不可能な場合には、通信エラー処理を行って送信側に通信エラー通知を送信してから(ステップS54)、通常モードの動作へ移行する(ステップS55)。
本実施形態によれば、受信データ量が、低速受信速度の決定において想定したデータ量より少なくても対応でき、低速受信中にファクシミリデータの受信を完了してしまって、出力できない可能性を残すような事態を事前に防ぐことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を含むネットワーク構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一構成例を示す図である。 図2のデジタル複写機における制御部でなされるファクシミリ受信制御の一例を説明するためのフロー図で、本発明の一実施形態に係るファクシミリ受信制御方法の流れの一例を説明するためのフロー図でもある。 図2のデジタル複写機において格納されたオプション情報のフォーマット例を示す図である。 図2のデジタル複写機において格納された起動順情報の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成装置における省エネルギーモード移行時の起動制御部での設定処理例を説明するためのフロー図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成装置における省エネルギーモード移行時のファクシミリ通信部での設定処理例を説明するためのフロー図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成装置におけるファクシミリ着信起因の通常モード復帰時の起動制御部での処理例を説明するためのフロー図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成装置におけるファクシミリ着信起因の通常モード復帰時のファクシミリ通信部での処理例を説明するためのフロー図である。
符号の説明
1…デジタル複写機A、2…デジタル複写機B、3…プリンタサーバ、4a…ホストA、4b…ホストB、4c…ホストC、5…LAN、11…フィーダ、12…画像読取部、13…画像処理部、14…排紙トレイ、15…フィニッシャ、16…画像形成部、17…給紙トレイ、18…電源、19…サブ電源、20…制御部、20a…起動制御部、20b…起動順情報、20c…オプション情報、20d…代替装置情報、20e…プリンタコントローラ、21…ユーザI/F、22…ファクシミリ通信部、23…記憶部、24…ネットワークI/F。

Claims (12)

  1. ファクシミリ通信によるデータの送受信を行うファクシミリ通信手段と、該ファクシミリ通信手段で受信したファクシミリデータに対し、画像を形成して出力する画像出力手段と、少なくともファクシミリ着信を待ち受け可能な省エネルギーモードと通常モードとを切り替えるモード切替手段とを備えた画像形成装置であって、
    前記モード切替手段は、前記省エネルギーモードを解除して全電源を供給し前記通常モードへ移行する際の起動制御を行う起動制御手段を有し、
    該起動制御手段は、前記省エネルギーモード時にファクシミリ着信があった場合に、当該画像形成装置における各ユニットを所定の順序で起動させ、
    前記ファクシミリ通信手段は、前記省エネルギーモード時にファクシミリ着信した場合に、前記通常モードでの受信速度より低速の受信速度でファクシミリデータの受信を行う低速受信手段と、該低速の受信速度で受信中、前記起動制御手段による各ユニットの起動が確認された段階で、前記ファクシミリデータの受信速度を前記低速の受信速度から前記通常モードでの受信速度に切り替える速度切替手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ファクシミリ通信手段は、前記ファクシミリデータに対する画像出力が不可能な場合、送信側に通信エラー通知を行うエラー通知手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像出力手段は、前記ファクシミリデータの画像を印刷する画像印刷手段、前記ファクシミリデータの画像を表示する画像表示手段、前記ファクシミリデータ又はその画像データを記憶する不揮発性の記憶手段、当該画像形成装置に接続された外部装置へ前記ファクシミリデータ又はその画像データを転送する転送手段のうちいずれか1又は複数の手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記起動制御手段は、当該画像形成装置におけるオプションユニットの有無に基づいて全ユニットの起動時間を算出する手段を有し、前記低速受信手段は、前記低速の受信速度を、前記起動時間に基づいて決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記速度切替手段は、前記低速の受信速度で受信中、全てのユニットの起動確認を待たず、前記起動制御手段による前記画像出力手段に関連するユニットの起動により画像が出力可能であると確認された段階で、前記ファクシミリデータの受信速度を前記低速の受信速度から前記通常モードでの受信速度に切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記起動制御手段は、前記画像出力手段に関連するユニットを優先した起動順序で、各ユニットを起動することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記起動制御手段は、前記画像出力手段に関連するユニット全ての起動時間を算出する手段を有し、前記低速受信手段は、前記低速の受信速度を、前記起動時間に基づいて決定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記低速受信手段は、前記ファクシミリデータに含まれる全受信データ量に基づいて、前記決定した低速の受信速度で前記起動時間内に受信が完了するか否かを判定する判定手段と、該判定手段での判定の結果、前記起動時間以内で受信が完了してしまう場合に、受信の完了を引き延ばす引延し手段とを有することを特徴とする請求項4又は7に記載の画像形成装置。
  9. ファクシミリ通信によるデータの送受信を行うファクシミリ通信手段と、該ファクシミリ通信手段で受信したファクシミリデータに対し、画像を形成して出力する画像出力手段とを備え、少なくともファクシミリ着信を待ち受け可能な省エネルギーモードと通常モードとを切り替え可能な画像形成装置におけるファクシミリ受信制御方法であって、
    前記省エネルギーモードでファクシミリ着信を検出する検出ステップと、
    該検出ステップにより検出されたファクシミリ着信に対して、前記省エネルギーモードを解除し前記画像形成装置における各ユニットを所定の順序で起動させることで、前記通常モードへ移行させる起動ステップと、
    前記検出ステップにより検出されたファクシミリ着信に対して、前記通常モードでの受信速度より低速の受信速度でファクシミリデータの受信を開始する低速受信ステップと、
    該低速の受信速度で受信中、前記起動ステップにおける各ユニットの起動を確認する起動確認ステップと、
    該起動確認ステップで各ユニットの起動が確認された段階で、前記ファクシミリデータの受信速度を前記低速の受信速度から前記通常モードでの受信速度に切り替える速度切替ステップとを含むことを特徴とするファクシミリ受信制御方法。
  10. 前記起動確認ステップは、前記起動ステップにおける各ユニットの起動を確認する代わりに、前記画像出力手段に関連するユニットの起動により画像が出力可能であることを確認し、前記速度切替ステップは、前記起動確認ステップにおける前記画像出力手段に関連するユニットの起動が確認された段階で、前記ファクシミリデータの受信速度を前記低速の受信速度から前記通常モードでの受信速度に切り替えることを特徴とする請求項9に記載のファクシミリ受信制御方法。
  11. 請求項9又は10のファクシミリ受信制御方法を、画像形成装置における中央演算処理装置に実行させるためのプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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