JP2006147832A - 可変抵抗器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 絶縁基板に割れやクラックが入らず、高さ寸法を抑えることができる可変抵抗器を提供する。
【解決手段】 回転操作される回転軸2と、回転軸2を回転可能に保持する固定部材1と、回転軸2の回転に伴って回転する摺動子14と、摺動子14が摺接する抵抗体パターン6及び集電体パターン7が形成された絶縁基板5と、抵抗体パターン6及び集電体パターン7にそれぞれ導通して絶縁基板5に取り付けられた複数の端子8、9と、抵抗体パターン6及び集電体パターン7を一面側に露出させると共に、端子8、9を外方へ突出させた状態で絶縁基板5を一体に埋設した保持部材4とを備え、絶縁基板5には、端子8、9をそれぞれ取り付ける複数の孔5bが設けられており、複数の孔5bに対応する絶縁基板5の端子7、8の導出部に、端子8、9の導出方向に膨出する膨出部5cを設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、各種電子機器に使用される小型の可変抵抗器の構造に関する。
従来の可変抵抗器の構造としては、端子を有する抵抗素子基板が合成樹脂等の絶縁樹脂材からなるケースにインサート成形されて一体に形成され、このケース内に、抵抗素子基板の抵抗皮膜に摺接する接点部を有する摺動刷子が挿着された回転体が、回転操作可能に収容され、操作軸を回転させると、設定抵抗値が変動するようにした構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の可変抵抗器の構造を図8、図9に示す。図8は従来の可変抵抗器の断面図、図9は従来の可変抵抗器の抵抗素子基板の平面図である。
図において、フェノール樹脂積層板等からなる絶縁基板51の上面には、カーボンペイントからなる馬蹄形の抵抗皮膜52、およびその内側中央には銀ペイントからなるリング状集電部53が電気的独立状態で同心状に印刷形成されると共に、抵抗皮膜52の両端およびリング状集電部53には導出部54(54A,54B)および55が銀ペイントで印刷形成されて外方に引き出され、この導出部54(54A,54B)および55に端子56(56A,56B)および57がそれぞれカシメ固定されている。
次に、上記抵抗素子基板60を用いた可変抵抗器について、図8の断面図を用いて説明すると、上記抵抗素子基板60は、上方開口の絶縁樹脂製のケース61に各印刷層を形成した方の面を開口側に向けてインサート成形等により固定されている。そして、ケース61の凹部の中には、回転体62が収容され、そのフランジ部62Aの中央下面に設けた下方円形突部62Bがケース61の中央円形孔61Aに挿入保持されている。
一方、ケース61の開口部分は、脚部63Aがケース61の下面で抱きカシメされたカバー63で覆われており、そのカバー63の軸受部63Bに、回転体62のフランジ部62Aの中央上面に突出させて設けた操作軸62Cが、先端部分を外方に突出させるように軸支されて回転操作可能となっている。
また、回転体62のフランジ部62Aには、上記抵抗素子基板60の抵抗皮膜52およびリング状集電部53に弾接摺動する接点部64Aおよび64Bを有する摺動刷子64が装着されている。
上記構成の可変抵抗器は、端子56Aと56Bの間に定電圧を印加した状態で操作軸62Cを回転操作して回転体62を回転させ、図9の矢印に示すように、そのフランジ部62Aに装着された摺動刷子64の接点部64Aおよび64Bを、それぞれ抵抗皮膜52およびリング状集電部53上に弾接摺動させ、操作軸62Cの所定の操作角度位置で端子56Aと57の間の電圧を出力電圧として取り出すものである。
特開2000−260608号公報
従来の可変抵抗器の構造においては、可変抵抗器の高さ寸法を小さくするためには、絶縁基板51の高さ寸法を小さくして端子56、57が取りつけられる孔と絶縁基板51の端面との距離を小さくすることが考えられるが、この方法では、孔をあける加工の際に、絶縁基板の孔の周りに、割れやクラックが入ることがわかり、高さ寸法を小さくするのが困難であるという問題があった。
従って、本発明は上記した問題点を解決し、絶縁基板に割れやクラックが入らず、高さ寸法を抑えることができる可変抵抗器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では第1の解決手段として、回転操作される回転軸と、この回転軸を回転可能に保持する固定部材と、前記回転軸の回転に伴って回転する摺動子と、この摺動子が摺接する抵抗体パターン及び集電体パターンが形成された絶縁基板と、前記抵抗体パターン及び前記集電体パターンにそれぞれ導通して前記絶縁基板に取り付けられた複数の端子と、前記抵抗体パターン及び前記集電体パターンを一面側に露出させると共に、前記端子を外方へ突出させた状態で前記絶縁基板を一体に埋設した保持部材とを備え、前記絶縁基板には、前記端子をそれぞれ取り付ける複数の孔が設けられており、前記複数の孔に対応する前記絶縁基板の前記端子の導出部に、該端子の導出方向に膨出する膨出部を設けた構成とした。
また、第2の解決手段として、前記膨出部の外形を、前記孔の内径に沿った円弧状に形成した構成とした。
また、第3の解決手段として、前記保持部材は、前記端子が突出する側の面の形状を、前記端子が突出する部分は前記絶縁基板の膨出部に対応して凸状に形成し、前記端子間に位置する部分は凹状に形成した構成とした。
また、第4の解決手段として、前記保持部材あるいは前記固定部材には、前記端子の導出部分から離れた位置で、且つ、前記端子が突出する面の側端部に、少なくとも一対の突起部を設けた構成とした。
また、第5の解決手段として、前記絶縁基板の厚さ寸法をT、前記絶縁基板の端子の導出方向の前記孔の内周縁部から前記膨出部先端までの寸法をB、前記孔の内周縁部から前記絶縁基板の前記膨出部を除いた場合の周端部までの前記端子の前記導出方向における寸法をAとした時、各々の寸法がA<T<Bである構成とした。
上述したように、本発明の可変抵抗器は、回転操作される回転軸と、回転軸を回転可能に保持する固定部材と、回転軸の回転に伴って回転する摺動子と、摺動子が摺接する抵抗体パターン及び集電体パターンが形成された絶縁基板と、抵抗体パターン及び集電体パターンにそれぞれ導通して絶縁基板に取り付けられた複数の端子と、抵抗体パターン及び集電体パターンを一面側に露出させると共に、端子を外方へ突出させた状態で絶縁基板を一体に埋設した保持部材とを備え、絶縁基板には、端子をそれぞれ取り付ける複数の孔が設けられており、複数の孔に対応する絶縁基板の端子の導出部に、端子の導出方向に膨出する膨出部を設けたことから、孔から絶縁基板の端面までの距離を大きくして、孔の位置に対応した絶縁基板の端面までの距離を保つことができ、孔をあける際に割れやクラック等が入るのを防止できる。
また、膨出部の外形を、孔の内径に沿った円弧状に形成したことから、孔から絶縁基板の端面までの距離を孔の内径に沿ってほぼ均一にできるので、より割れやクラック等が入りにくくなる。
また、保持部材は、端子が突出する側の面の形状を、端子が突出する部分は絶縁基板の膨出部に対応して凸状に形成し、端子間に位置する部分は凹状に形成したことから、端子間に位置する凹状の部分を半田付け時のフラックス溜まりとすることができるので、保持部材の底面を実装するプリント基板の板面と当接あるいは近接させることができるため、可変抵抗器の高さ寸法を小さくすることができる。
また、保持部材あるいは固定部材には、端子の導出部分から離れた位置で、且つ、端子が突出する面の側端部に、少なくとも一対の突起部を設けたことから、絶縁基板に膨出部を設けても、確実に位置決めすることができる。
また、絶縁基板の厚さ寸法をT、絶縁基板の端子の導出方向の孔の内周縁部から膨出部先端までの寸法をB、孔の内周縁部から絶縁基板の膨出部を除いた場合の周端部までの端子の導出方向における寸法をAとした時、各々の寸法がA<T<Bであることから、A寸法を小さくしてもB寸法により補完できるので、確実に割れやクラック等の発生を防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図7に示す。図1は本発明の実施例に係る可変抵抗器を示す概略断面図、図2は第1の摺動子を省略して示す図1の2−2線における断面図、図3は本発明の可変抵抗器の保持部材を示す正面図、図4は本発明の可変抵抗器の保持部材を示す底面図、図5は本発明の可変抵抗器の保持部材を示す断面図、図6は本発明の可変抵抗器の絶縁基板を示す正面図、図7本発明の可変抵抗器の絶縁基板を示す背面図と部分側面図(左側)である。
図において、本発明の可変抵抗器は、軸受け1に回転可能に保持された回転軸2の軸廻りに、クリック部と、可変抵抗器部と、スイッチ部が連設されて構成されており、スイッチ部によって電源のオン/オフ切換えが行われ、スイッチがオン状態の時、可変抵抗器部によって設定抵抗値の調整が行われ、さらに、クリック部によって操作時のクリック感触を生起するようになっている。
図1に示すように、軸受け1は、合成樹脂等の絶縁材、あるいは亜鉛ダイキャスト等で形成されており、固定部材の一部を構成し、中央に貫通孔が設けられた筒状部1aを有し、この筒状部1aに回転軸2が回転可能に保持されている。また、筒状部1aの後端側には、略円状の凹部1bが設けられており、この凹部1bに後述する回転軸2の基盤部2cが回転可能に収容されている。また、前記凹部1bの内周面の一端(本実施例では下端)には凹部1b内に突出したストッパー部1cが形成されている。
また、前記回転軸2は、アルミ、亜鉛ダイキャスト、あるいは合成樹脂等からなり、前記筒状部1aに保持される円柱状の軸部2aと、この軸部2aの先端に設けられた断面D字状の操作部2bと、軸部2aの後端に設けられ前記軸受け1の凹部1bに収容される鍔状の基盤部2cと、この基盤部2cの後方に延出する断面が非円形状(本実施例では略矩形状)をした角柱状の駆動部2dとを有している。また、前記基盤部2cには、外周部の一端から軸部2aの軸心方向と直交する方向(径方向)へ突出するストッパー部(図示せず)が設けられている。
そして、図示はしないが、前記回転軸2が所定の角度回転した時に、回転軸2の図示しないストッパー部が前記軸受け1の凹部1bに形成された前記ストッパー部1cと当接してそれ以上の回転を規制するものとなっている。
また、前記回転軸2の基盤部2cには、クリック用板ばね3が取り付けられている。このクリック用板ばね3の先端部には、凸状の膨出部3aが形成されており、この膨出部3aと後述する保持部材4に設けられたクリック用凸部(図示せず)とが係脱して回転軸2が回転された際のクリック感触を生起させるものとなっている。
また、前記軸受け1の後端には、合成樹脂等の絶縁材から略矩形状に形成された保持部材4が係合されている。この保持部材4は、図3〜図5に示すように、中央に前記回転軸2の駆動部2dが挿通される挿通孔4aを有し、この挿通孔4aを挟んで一面側とこれと対向する他面側にはそれぞれ円形状の収容凹部4b、4cが設けられている。また、前記保持部材4の中央部には、絶縁基板5がインサート成形等の方法で一体的に埋設されている。
前記絶縁基板5は、図6、図7に示すように、フェノール樹脂やエポキシ樹脂等の絶縁性の樹脂材から略矩形状の平板状に形成されており、中央には円状の挿通孔5aが設けられている。また、前記絶縁基板5の一面側には、前記挿通孔5aを囲むようにカーボン等の導電性ペーストからなる円弧状の抵抗体パターン6、及び銀ペーストからなる円環状の集電体パターン7が印刷等の方法で形成されている。そして、円弧状の前記抵抗体パターン6の両端側が絶縁基板5の一端側まで導出されて一対の電極部6a、6aが形成され、同じく、円環状の前記集電体パターン7が絶縁基板5の一端側まで導出されて電極部7aが形成されている。
また、前記電極部6a、7aが位置する絶縁基板5には、後述する接続端子(端子)8及び9が固着される複数(本実施例では3個)の円形状からなる孔5bが設けられており、この複数の孔5bが位置する前記絶縁基板5の接続端子8、9の導出部には、該接続端子8、9の導出方向に膨出する複数の膨出部5cが設けられている。また、これらの膨出部5cは、該膨出部5cの外形が、前記孔5bの内径に沿った円弧状に形成されている。本実施例では、前記膨出部5cは円形状の孔5bと略同一半径をした円弧状をなしており、該円弧の中心は孔5bの中心よりも図6において下方側に位置したものとなっている。尚、この場合の円弧面は、膨出部5cの円弧の中心を孔5bの中心と一致させて、その半径を孔5bよりも大きくすることにより、前記孔5bの同心円上となるように形成しても良く、孔5bの形状に概略沿った円弧状であれば、これらのものに限られず、さらに膨出部5cの円弧の形状も完全な円弧でなくても良い。
また、この場合、図7に示すように、前記孔5bと前記膨出部5cとの形成位置の関係は、前記絶縁基板5の材料の厚さ寸法をT(本実施例ではT=0.8mmのフェノール積層板を使用)、前記絶縁基板5の接続端子8、9の導出部の導出方向の前記孔5bの内周縁部から、前記膨出部5cの先端までの寸法をB、前記孔5bの内周縁部(図7における孔5bの最下部)から前記絶縁基板5の前記膨出部5cを除いた場合の周端部までの接続端子8、9の前記導出方向(すなわち、B寸法と平行な直線方向)における寸法をAとした時、各々の寸法がA<T<Bとなるように形成されている。
尚、この場合、発明者により、Bの寸法が絶縁基板5の材料の厚さ寸法Tより小さい場合には、孔あけ加工時に割れやクラック等が発生し易いことが確認されている。
このように、前記孔5bと前記膨出部5cとを形成することにより、前記絶縁基板5の長手方向のA寸法を小さくしても、B寸法により前記孔5bから前記絶縁基板5の端面までの距離を大きくして、前記孔5bの位置に対応した前記絶縁基板5の端面までの距離を保つことができるので、前記孔5bをあける際に割れやクラック等が入るのを防止できるものとなっている。
また、前記膨出部5cの外形を、前記孔5bの内径に沿った円弧状に形成したことから、前記孔5bから前記絶縁基板5の端面までの距離を、前記孔5bの内径に沿ってほぼ均一にできるので、より割れやクラック等が入りにくくなっている。
また、前記保持部材4の一面側(本実施例では後方側)である前記収容凹部4b内には、図2に示すように、前記抵抗体パターン6及び前記集電体パターン7が露出して配設されている。また、前記保持部材4の下端側には、前記抵抗体パターン6及び前記集電体パターン7に接続され、前記絶縁基板5の前記各電極部6a、7aに鳩目かしめにより固着されて導出された導電性の金属板からなる接続端子8及び9が突出して設けられている。この接続端子8及び9は、前記絶縁基板5と一緒にインサート成形等の方法で前記保持部材4に一体に埋設されて形成されている。
また、前記保持部材4は、前記接続端子8及び9が突出する側の底面部の形状が、前記接続端子8及び9が突出する部分においては、一体に埋設した前記絶縁基板5の前記膨出部5cに対応して、膨出部4dを有する凸状に形成されており、また、前記接続端子8及び9間、及び接続端子8の外側に位置するその他の部分(接続端子8、9の両側に位置する部分)は、溝部4eを有する凹状に形成されている。また、この凸状の膨出部4dと凹状の溝部4eは、互いに前記回転軸2の軸線方向に連続して形成されている。
このように、前記保持部材4の前記接続端子8、9が突出する側の底面部の形状を、接続端子8、9が突出する部分は前記絶縁基板5の膨出部5cに対応して凸状に形成し、接続端子8、9間、及び接続端子8の外側に位置する部分は凹状に形成したことから、接続端子8、9間、及び接続端子8の外側に位置する凹状の部分を半田付け時のフラックス溜まりとすることができるので、保持部材4の底面を図示しない電子機器の実装するプリント基板の板面と当接あるいは近接させることができるため、可変抵抗器の高さ寸法を小さくすることができるものとなっている。
また、前記保持部材4の底面部には、前記接続端子8、9の導出部分、すなわち前記凸状の膨出部4dから離れた位置で、且つ、前記接続端子8、9が突出する面の側端部に、一対の突起部4fが形成されている。また、これらの突起部4fは、前記凸状の膨出部4dの高さ寸法と同一あるいは、該高さ寸法よりもわずかに高くなるように形成されており、可変抵抗器が図示しない電子機器のプリント基板に実装された際には、該突起部4fが適宜位置に当接することにより、絶縁基板5に前記膨出部5cを設けても、確実に位置決めすることができるものとなっている。
尚、前記一対の突起部4fは、保持部材4に設ける代わりに、前記軸受け1等の固定部材に設けるようにしても良い。
また、前記保持部材4の前記収容凹部4bと対向する他面側(本実施例では前方側)の前記収容凹部4c内には、図示はしないが、前記収容凹部4cの面から突出して形成されたクリック用凸部が一体に形成されている。このクリック用突部は、前記回転軸2の基盤部2cに取り付けられた、前記クリック用板ばね3の前記膨出部3aと係脱して、前記回転軸2が回転された際のクリック感触を生起させるものとなっている。
また、この場合、図示はしないが、前記クリック用凸部は、後述するロータリースイッチの接点基板10に設けられた、固定接点11の円弧状の接点パターン11aの起端部位置に対応して設けられており、前記膨出部3aが、該クリック用凸部を乗り越えてクリック感触が生起された後、ロータリースイッチの第2の摺動子15が接点パターン11aと導通してスイッチがオン状態となるように設定されている。
また、前記保持部材4の後端には、固定部材の一部を構成する、合成樹脂等の絶縁材から略矩形状に形成された接点基板10が係合されている。この接点基板10は、中央に前記回転軸2の駆動部2dが挿通される挿通孔10aを有し、この挿通孔10aの一面側には円形状の収容凹部10bが設けられている。
また、前記接点基板10の中央部には、導電性の金属板からなる固定接点11がインサート成形等の方法で一体的に埋設されており、この接点基板10の前記収容凹部10b内には、下方が開口した円弧状の接点パターン11a、及び連続した円環状のコモンパターン11bが露出して配設されている。また、前記接点基板10の下端側には、前記接点パターン11a及び前記コモンパターン11bから導出された接続端子12が突出して設けられている。
摺動子受け13は、合成樹脂等の絶縁材からなり、中央に前記回転軸2の駆動部2dが挿通されて該回転軸2と一体的に回転可能に嵌合する断面が前記駆動部2dと同じ非円形状をした略矩形状の嵌合孔13aを有する軸部13bと、この軸部13bの中央に円盤状に設けられた円盤部13cとを有している。また、この円盤部13cの一面側と他面側に、弾性を有する導電性の金属薄板からなる第1の摺動子14と第2の摺動子15が設けられており、図1に示すように、前記絶縁基板5と前記接点基板10とが、前記摺動子受け13を介して対向して配設されている。
前記摺動子受け13は、前記軸部13bの嵌合孔13aが前記回転軸2の駆動部2dに嵌合されて、前記保持部材4の収容凹部4bと前記接点基板10の収容凹部10bとで形成される収容空間に回転可能に収容されている。そして、前記円盤部13cの一面側に設けられた前記第1の摺動子14が、前記保持部材4に埋設された前記絶縁基板5の抵抗体パターン6及び集電体パターン7と摺接するものとなり、また、前記円盤部13cの他面側に設けられた前記第2の摺動子15が、前記接点基板10に露出して設けられた前記接点パターン11a及びコモンパターン11bと摺接するものとなっている。
このように、前記第1の摺動子14と前記第2の摺動子15を、前記摺動子受け13の一面側と他面側に設ける共に、前記絶縁基板5と前記接点基板10とを、前記摺動子受け13を介して対向して設けるようにしてあることから、前記第1と第2の摺動子14、15の摺動子受け13を別途設けることなく共用できるので、小型化が可能となり、安価対応が図れるものとなっている。
また、前記接点基板10の後端側には、矩形状の金属板等からなる取付板16が複数の取付ピン(図示せず)により取り付けられている。該取付ピンによって、前記取付板16と前記軸受け1との間に、前記保持部材4及び前記接点基板10が挟持されて保持されることにより、本発明の可変抵抗器が構成されている。
本発明の可変抵抗器は、上記構成となっており、前記回転軸2が回転操作されると、クリック部を構成する、回転軸2の基盤部2cに取り付けられた前記クリック用板ばね3の膨出部3aと、前記保持部材4の収容凹部4cに設けられたクリック用凸部(図示せず)が係合し、該膨出部3dがクリック用凸部を乗り越えることにより、スイッチオン時のクリック感触が得られるものとなる。そして、クリック感触が生起された後、スイッチ部を構成する、前記接点基板10に設けられた接点パターン11a及びコモンパターン11bが、前記摺動子受け13に設けられた前記第2の摺動子15と摺接して導通することによりスイッチがオン状態となる。
次に、前記回転軸2が、更に回転操作されると、可変抵抗器部を構成する、前記保持部材4に埋設された前記絶縁基板5の抵抗体パターン6及び集電体パターン7が、前記摺動子受け13に設けられた前記第1の摺動子14と摺接して、抵抗体パターン6の設定抵抗値が変動するようになっている。
本発明の上記実施例によれば、前記回転軸2の回転に伴って回転する第1の摺動子14が摺接する抵抗体パターン6及び集電体パターン7が形成された前記絶縁基板5と、前記抵抗体パターン6及び集電体パターン7にそれぞれ導通して前記絶縁基板5に取り付けられた複数の接続端子8、9と、前記抵抗体パターン6及び集電体パターン7を一面側に露出させると共に、前記接続端子8、9を外方へ突出させた状態で前記絶縁基板5を一体に埋設した前記保持部材4とを備え、前記絶縁基板5には、前記接続端子8、9をそれぞれ取り付ける複数の孔5bが設けられており、この複数の孔5bに対応する前記絶縁基板5の接続端子8、9の導出部に、前記接続端子8、9の導出方向に膨出する膨出部5cを設けたことから、前記孔5bから前記絶縁基板5の端面までの距離を大きくして、前記孔5bの位置に対応した前記絶縁基板5の端面までの距離を保つことができ、前記孔5bをあける際に割れやクラック等が入るのを防止できるものとなっている。
本発明の実施例に係る可変抵抗器を示す断面図である。 本発明の第1の摺動子を省略して示す図1の2−2線における断面図である。 本発明の可変抵抗器の保持部材を示す正面図である。 本発明の可変抵抗器の保持部材を示す底面図である。 本発明の可変抵抗器の保持部材を示す断面図である。 本発明の可変抵抗器の絶縁基板を示す正面図である。 本発明の可変抵抗器の絶縁基板を示す背面図と部分側面図である。 従来の可変抵抗器を示す断面図である。 従来の可変抵抗器の抵抗素子基板を示す平面図である。
符号の説明
1:軸受け(固定部材)
1a:筒状部
1b:凹部
1c:ストッパー部
2:回転軸
2a:軸部
2b:操作部
2c:基盤部
2d:駆動部
3:クリック用板ばね
3a:膨出部
4:保持部材
4a:挿通孔
4b:収容凹部
4c:収容凹部
4d:膨出部
4e:溝部
4f:突起部
5:絶縁基板
5a:挿通孔
5b:孔
5c:膨出部
6:抵抗体パターン
6a:電極部
7:集電体パターン
7a:電極部
8:接続端子(端子)
9:接続端子(端子)
10:接点基板
10a:挿通孔
10b:収容凹部
11:固定接点
11a:接点パターン
11b:コモンパターン
12:接続端子
13:摺動子受け
13a:嵌合孔
13b:軸部
13c:円盤部
14:第1の摺動子
15:第2の摺動子
16:取付板

Claims (5)

  1. 回転操作される回転軸と、この回転軸を回転可能に保持する固定部材と、前記回転軸の回転に伴って回転する摺動子と、この摺動子が摺接する抵抗体パターン及び集電体パターンが形成された絶縁基板と、前記抵抗体パターン及び前記集電体パターンにそれぞれ導通して前記絶縁基板に取り付けられた複数の端子と、前記抵抗体パターン及び前記集電体パターンを一面側に露出させると共に、前記端子を外方へ突出させた状態で前記絶縁基板を一体に埋設した保持部材とを備え、前記絶縁基板には、前記端子をそれぞれ取り付ける複数の孔が設けられており、前記複数の孔に対応する前記絶縁基板の前記端子の導出部に、該端子の導出方向に膨出する膨出部を設けたことを特徴とする可変抵抗器。
  2. 前記膨出部の外形を、前記孔の内径に沿った円弧状に形成したことを特徴とする請求項1記載の可変抵抗器。
  3. 前記保持部材は、前記端子が突出する側の面の形状を、前記端子が突出する部分は前記絶縁基板の膨出部に対応して凸状に形成し、前記端子間に位置する部分は凹状に形成したことを特徴とする請求項1、又は2記載の可変抵抗器。
  4. 前記保持部材あるいは前記固定部材には、前記端子の導出部分から離れた位置で、且つ、前記端子が突出する面の側端部に、少なくとも一対の突起部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の可変抵抗器。
  5. 前記絶縁基板の厚さ寸法をT、前記絶縁基板の端子の導出方向の前記孔の内周縁部から前記膨出部先端までの寸法をB、前記孔の内周縁部から前記絶縁基板の前記膨出部を除いた場合の周端部までの前記端子の前記導出方向における寸法をAとした時、各々の寸法がA<T<Bであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の可変抵抗器。
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