JP2006146757A - デバッグ用レジスタおよびデータ転送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 少ないクロック数でデバッグメモリ空間の連続するアドレスのデータを転送することができるデバッグ用レジスタ、およびデータ転送方法を提供する。
【解決手段】 アドレスレジスタおよびPrAccレジスタからのデータのシフトアウトとデータレジスタおよびPrAccレジスタへのデータのシフトインを同時に実行し、シフトアウトされたアドレスレジスタの値が予想した値であったときは、シフトインされたデータのデータレジスタへの書き込みおよびPrAccレジスタへの書き込みを実行する命令を用い、シフトインするデータとして、次にアクセスが予想されるアドレスから取得したデータと、デバッグが継続して実行されるようプロセッサアクセスのペンディングを制御するPrAccデータを順次入力することにより、デバッグメモリ空間の連続するアドレスから順次データを取得して前記データレジスタに順次書き込む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、EJTAG方式のオンチップデバッグ回路に含まれるデバッグ用レジスタ、およびそのレジスタへのデータ転送方法に関する。
マイクロプロセッサを組み込んだシステムのソフトウェア開発には、従来からICE(In-circuit Emulator)が幅広く用いられてきた。しかし、半導体の微細加工技術の進歩により、マイクロプロセッサの高速・大規模化、多様化が進み、CPUの周辺機能を取り込むいわゆる1チップ化が進展するにつれ、ICEもいっそう複雑になり、その開発はコストと時間がかかるようになった。また、CPUのライフサイクルが短くなる傾向もあり、従来型のICEでは市場の要求に応えることが難しくなってきた。
そこで、これらの問題点を解決するために、マイクロプロセッサ自身にデバッグ機能を埋め込むオンチップデバッグ方式が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このオンチップデバッグ方式の一つとしてEJTAG(Enhanced JTAG)方式がある。EJTAG方式は、バウンダリ・スキャン・テストに用いられているJTAG用テスト回路にデバッグ回路を追加して、マイクロプロセッサを組み込んだシステムのソフトウェアのデバッグを可能としたものである。
このEJTAG方式によるオンチップデバッグを行う場合、図4に示すように、マイクロプロセッサ10に組み込んだEJTAGTAP(EJTAGテストアクセスポート)100とデバッグホスト20とをEJTAGプローブ30を介して接続する。これにより、デバッグホスト20とマイクロプロセッサ10との間でデバッグ制御用命令やデバッグに必要なデータの通信が行われる。
図5にEJTAGTAP100の概観を示す。
EJTAGTAP100には、テスト動作を制御するTAPコントローラ101と、デバッグ命令を書き込む命令レジスタ102と、複数のデータレジスタを有するデータレジスタ群103が含まれる。
また、EJTAGTAP100には、デバッグホスト20と通信を行う端子として、テストクロック(TCK)、テストモード(TMS)、テストデータイン(TDI)、テストデータアウト(TDO)があり、オプションとしてテストリセット(TRST)を設けることができる。
データレジスタ群103には、デバッグメモリ空間のアドレスを指定するアドレスレジスタ1031と、アドレスレジスタ1031で指定したアドレスのデータをデバッグメモリ空間から転送して書き込むデータレジスタ1032と、プロセッサのリセットなどの制御を行うコントロールレジスタ1033が含まれる。どのデータレジスタが選択されるかは命令レジスタ102の値による。
コントロールレジスタ1033には、PrAcc信号が書き込まれるPrAcc領域が含まれている。このPrAcc信号はプロセッサアクセスのペンディングを制御する。すなわち、PrAcc=1のときはプロセッサアクセスをペンディングし、PrAcc=0のときはプロセッサアクセスのペンディングを解除する。
命令レジスタ102とデータレジスタ群103の各レジスタは、従来、それぞれシフトレジスタで構成されており、入力は入力端子TDIに共通に接続され、出力はセレクタ1034およびセレクタ104を介して出力端子TDOに接続されている。命令レジスタ102と複数のデータレジスタ群103のどのレジスタにデータが入力されるかは、TAPコントローラ101により制御される。
図6に、TAPコントローラ101の状態遷移図を示す。
TAPコントローラ101の状態遷移はTMSの値によって制御され、各状態(ステート)における動作はTCKに同期している。
図6において、Select-DR-ScanからUpdate-DR(DR:データレジスタ)に至る状態遷移は、データレジスタ群103の各レジスタに対するデータの読み書きの実行を表し、Select-IR-ScanからUpdate-IR(IR:インストラクションレジスタ)に至る状態遷移は、命令レジスタ102に対するデータの読み書きの実行を表す。
そこで、マイクロプロセッサ10がデバッグ状態になって、デバッグホスト20のデバッグメモリ空間から取得したデータを転送してデータレジスタ1032に書き込もうとする場合、コントロールレジスタ1033とアドレスレジスタ1031とデータレジスタ1032の3種類のレジスタの読み書きを制御する必要がある。そのため、読み書きするレジスタを切り替える際に命令レジスタ102へ書き込む命令コードを毎回書き換える必要がある。
マイクロプロセッサ10がデバッグ状態になって、デバッグメモリ空間から取得したデータを転送してデータレジスタ1032に書き込もうとする場合、マイクロプロセッサ10がPrAcc=1にした後、各レジスタの読み書きが次のように行われる。
(1)PrAcc=1を確認するためのコントロールレジスタ1033の読み出し
(2)アドレスレジスタ選択命令の命令レジスタ102への書き込み
(3)アドレス値のアドレスレジスタ1031からの読み出し
(4)データレジスタ選択命令の命令レジスタ102への書き込み
(5)データのデータレジスタ1032への書き込み
(6)コントロールレジスタ選択命令の命令レジスタ102への書き込み
(7)デバッグホスト20からPrAcc=0をコントロールレジスタ1033へ書き込み
いま、アドレスレジスタ1031、データレジスタ1032およびコントロールレジスタ1033をそれぞれ32ビットとすると、Select-DR-ScanからUpdate-DRに至ってSelect-DR-Scanに戻る状態遷移にそれぞれ36クロックを要し、命令レジスタ102を8ビットとすると、Select-IR-ScanからUpdate-IRに至ってSelect-IR-Scanに戻る状態遷移に13クロックを要する。したがって、この場合、上述の(1)〜(7)の手順の実行に要するクロック数は、183(=36+13+36+13+36+13+36)となる。
このように、デバッグ用に用いられる図5に示した従来のデータレジスタ群の構成では、デバッグのときにデバッグメモリ空間の連続するアドレスのデータを連続してデータレジスタへ転送する場合にも、上述の手順を繰り返し実行する必要があり、データの転送に多くのクロック数を要するという問題があった。
特開2004−206283号公報 (第4ページ、図1)
そこで、本発明の目的は、デバッグメモリ空間の連続するアドレスのデータの転送を少ないクロック数で行うことができるデバッグ用レジスタ、およびデータ転送方法を提供することにある。
本発明の一態様によれば、EJTAG準拠のマイクロプロセッサに搭載されるデバッグ用レジスタであって、アドレスレジスタと、データレジスタと、プロセッサアクセスのペンディングを制御するPrAcc信号が格納される第1のPrAccレジスタと、前記PrAcc信号が格納される第2のPrAccレジスタと、前記PrAcc信号が書き込まれるPrAcc領域を有するコントロールレジスタとを具備することを特徴とするデバッグ用レジスタが提供される。
また、本発明の別の一態様によれば、EJTAG準拠のマイクロプロセッサに搭載されるデバッグ用レジスタであって、パラレル入力およびパラレル出力機能を有するシフトレジスタと、パラレル入力およびパラレル出力機能を有してプロセッサアクセスのペンディングを制御するPrAcc信号が格納されるPrAccレジスタと、前記シフトレジスタからパラレル出力されたデータが書き込まれるアドレスレジスタと、前記シフトレジスタからパラレル出力されたデータが書き込まれるデータレジスタと、前記シフトレジスタおよび前記PrAccレジスタからパラレル出力されたデータが書き込まれるPrAccビット領域を有するコントロールレジスタとを具備し、前記アドレスレジスタおよび前記コントロールレジスタの前記PrAcc領域からパラレル出力されたデータが前記シフトレジスタおよび前記PrAccレジスタにパラレル入力されることを特徴とするデバッグ用レジスタが提供される。
また、本発明の一態様によれば、デバッグ用レジスタとしてアドレスレジスタ、データレジスタおよびPrAccレジスタを備えるEJTAG準拠のマイクロプロセッサのデバッグ用レジスタへのデータの転送方法であって、アドレスレジスタおよびPrAccレジスタからのデータのシフトアウトとデータレジスタおよびPrAccレジスタへのデータのシフトインの同時実行、および前記シフトアウトした前記アドレスレジスタの値が予想した値であったときに前記シフトインしたデータのデータレジスタおよびPrAccレジスタへの書き込みの実行を行う命令を備え、デバッグメモリ空間の連続するアドレスから順次データを取得して前記データレジスタに順次書き込むときは前記命令を用い、前記命令を実行するときに、前記シフトインするデータとして、次にアクセスが予想されるアドレスから取得したデータと、デバッグが継続して実行されるようプロセッサアクセスのペンディングを制御するPrAccデータを入力することを特徴とするデータ転送方法が提供される。
本発明によれば、1つの命令の実行だけでアドレスレジスタからのアドレス値の読み出しとデータレジスタへのデータの書き込みを連続して実行するので、少ないクロック数でデバッグメモリ空間の連続するアドレスのデータを連続してデータレジスタへ転送することができ、データ転送速度の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るデバッグ用レジスタの構成を示すブロック図である。
デバッグ用レジスタを構成するデータレジスタ群1は、アドレスレジスタ11と、データレジスタ12と、コントロールレジスタ13と、第1のPrAccレジスタ11Aと、第2のPrAccレジスタ12Aとを含む。
アドレスレジスタ11、データレジスタ12およびコントロールレジスタ13は、それぞれシフトレジスタを形成し、入力は共通の入力端子に接続されている。この入力端子は、図5に示したEJTAGTAP100のTDIに接続される。
アドレスレジスタ11の出力は第1のPrAccレジスタ11Aに接続されており、アドレスレジスタ11と第1のPrAccレジスタ11Aを連結させて1つのシフトレジスタとして動作させることができる。
データレジスタ12の出力は第2のPrAccレジスタ12Aに接続されており、データレジスタ12と第2のPrAccレジスタ12Aを連結させて1つのシフトレジスタとして動作させることができる。
アドレスレジスタ11の出力、データレジスタ12の出力、コントロールレジスタ13の出力、第1のPrAccレジスタ11Aの出力および第2のPrAccレジスタ12Aの出力はセレクタ14に接続されており、デバッグ命令の種類によりどのレジスタの出力が出力端子に出力されるかが決定される。出力端子は、図5に示したEJTAGTAP100のTDOに接続される。
第1のPrAccレジスタ11Aおよび第2のPrAccレジスタ12Aには、プロセッサアクセスのペンディングを制御するPrAcc信号の値が書き込まれる。第1のPrAccレジスタ11AへのPrAcc信号の値の書き込みは、第1のPrAccレジスタ11Aをアドレスレジスタ11に連結させて、入力端子(TDI)からPrAcc信号の値をシフトインさせることによって行われる。同様に、第2のPrAccレジスタ12AへのPrAcc信号の値の書き込みは、第2のPrAccレジスタ12Aをデータレジスタ12に連結させて、入力端子(TDI)からPrAcc信号の値をシフトインさせることによって行われる。
コントロールレジスタ13にはPrAcc信号を書き込むPrAcc領域13Aがあり、マイクロプロセッサによるPrAcc信号値の書き込みが行われる。このPrAcc領域13Aに書き込まれたPrAcc信号値は、図6に示すTAPコントローラの状態の中のCapture-DRステートのときに第1のPrAccレジスタ11Aへ書き込まれる。また、第2のPrAccレジスタ12AをシフトインされたPrAcc信号値は、図6に示すTAPコントローラの状態の中のUpdate-DRステートのときにコントロールレジスタ13のPrAcc領域13Aに書き込まれる。
マイクロプロセッサがデバッグ状態になって、デバッグホスト20のデバッグメモリ空間から取得したデータを転送して本実施例のデータレジスタ12に書き込む場合は、アドレスレジスタ11と第1のPrAccレジスタ11Aを連結し、データレジスタ12と第2のPrAccレジスタ12Aを連結し、TDIからPrAccの値を第1のPrAccレジスタ11Aあるいは第2のPrAccレジスタ12Aをシフトインすることによってプロセッサアクセスのペンディングを制御する。
次に、図2のフローチャートを用いて、本実施例のデータレジスタ12にデバッグメモリ空間の連続するアドレスのデータを連続して書き込む方法を説明する。
ここで、新たなデバッグ用命令として「ダウンロード命令」を設ける。この「ダウンロード命令」が命令レジスタにあるときは、図6に示すTAPコントローラの状態の中のShift-DR状態では、アドレスレジスタ11と第1のPrAccレジスタ11Aを連結した値がTDOからシフトアウト出力され、Update-DRステートでは、データレジスタ12と第2のPrAccレジスタ12Aを連結して構成したシフトレジスタシフトへTDIからシフトイン入力された値が書き込まれる。
また、アドレスレジスタ11とデータレジスタ12は、それぞれ32ビットで構成されるものとする。
デバッグメモリ空間の連続するアドレスのデータを連続してマイクロプロセッサへ転送する状況になると、まず、命令レジスタへ「ダウンロード命令」を書き込む(ステップS1)。
次いで、TAPコントローラの制御により、Select-DR→Capture-DR→Shift-DR×32回を実行すると、TDOにはアドレスレジスタ11の値と第1のPrAccレジスタ11Aの値がシフトアウト出力され、TDIからはデータレジスタ12へのデータと第2のPrAccレジスタ12Aへ書き込む値としてPrAcc=0がシフトイン入力される(ステップS2)。このとき、データレジスタ12へ入力するデータとしては、アドレスが連続することを予想して次のアドレスに格納されているデータの値をTDIへ与える。
ここで、シフトアウトされたPrAcc信号の値を確認する(ステップS3)。このときシフトアウトされたPrAcc値は、マイクロプロセッサが書き込んだ値である。この値が‘1’であるときは、マイクロプロセッサがデバッグを要求しており、‘0’であるときは、マイクロプロセッサからのデバッグ要求が発生していないことを意味する。
そこで、シフトアウトされたPrAcc信号値が‘0’であるときは、さらにShift-DRを実行して、PrAcc=1をシフトインし(ステップS4)、Exit1-DRステートを経由してUpdate-DRステートへ遷移して(ステップS5)、第2のPrAccレジスタ12AへPrAcc=1を書き込んで(ステップS6)、ステップS2へ戻る。ただし、この第2のPrAccレジスタ12AへPrAcc=1を書き込む行為は、EJTAG仕様上は無視される。
一方、TDOから読み出されたPrAcc値が‘1’であるときは、同時にTDOから読み出されたアドレスレジスタ11の値が予想したアドレスと一致するかどうかを判定する(ステップS7)。
TDOから読み出されたアドレスレジスタ11の値が予想したアドレスと一致したときは(YES)、ステップS2で既にデータレジスタ12へのデータとPrAcc=0を入力しているので、Exit1-DRステートを経由してUpdate-DRステートへ遷移し(ステップS8)、この遷移により、入力されたデータをデータレジスタ12へ書き込み、PrAcc=0をコントロールレジスタ13のPrAcc領域13Aに書き込む(ステップS9)。
コントロールレジスタ13のPrAcc領域13AにPrAcc=0が書き込まれると、プロセッサアクセスのペンディングが解除されて、マイクロプロセッサは、プログラムに記述された一定の処理を実行する。その処理の実行後、マイクロプロセッサが再びコントロールレジスタ13のPrAcc領域13AにPrAcc=1をセットすると、ステップS2における次の連続データの入力が実行される。
一方、もし、TDOから読み出されたPrAcc値が‘0’であるときは、連続データの終了と判断できるので、TDOから読み出されたアドレスレジスタ11の値に該当するアドレスに格納されているデータとPrAcc信号値としてPrAcc=0をTDIからシフトイン入力する(ステップS10)。
続いて、Exit1-DRステートを経由してUpdate-DRステートへ遷移し(ステップS11)、シフトイン入力されたデータをデータレジスタ12へ書き込み、PrAcc=0をコントロールレジスタ13のPrAcc領域13Aに書き込んで(ステップS12)、「ダウンロード命令」の実行を終了する。
上述した方法によれば、「ダウンロード命令」を1回命令レジスタに書き込むだけで、デバッグメモリ空間の連続するアドレスのデータをデータレジスタへ連続して書き込むことができる。これにより、従来、アドレスレジスタとデータレジスタの切り替えのたびに命令レジスタへの命令コードの書き換えが必要だったのに対し、大幅に処理クロック数を減少させることができる。
例えば、1回のデータの転送に要するクロック数をTAPコントローラの状態遷移に沿って、各ステートの後の括弧の中に示すと次のようになる。
Select-DR(1)→Capture-DR(1)→Shift-DR(1)×32→Exit1-DR(1)→Update-DR(1)→Select-DR(1)となり、合計37クロックで済む。これは、従来、同じ処理に183クロックを要していたのに対して大幅な処理クロック数の減少であり、その分データの転送を高速に行うことができる。
図3は、本発明の実施例2に係るデバッグ用レジスタの構成を示すブロック図である。
デバッグ用レジスタを構成するデータレジスタ群2は、シフトレジスタ20と、PrAccレジスタ20Aと、アドレスレジスタ21と、データレジスタ22と、コントロールレジスタ23とを含む。コントロールレジスタ23には、PrAcc信号の書き込み領域としてPrAcc領域23Aがある。
本実施例では実施例1とは異なり、シフトレジスタ20のみが入力端子(TDI)に接続され、シフトレジスタ20にPrAccレジスタ20Aを連結したPrAccレジスタ20Aの出力、またはシフトレジスタ20単独の出力がセレクタ24で選択されて出力端子(TDO)に出力される。その選択はデバッグ命令の種類による。
シフトレジスタ20およびPrAccレジスタ20Aは、それぞれパラレル入力機能およびパラレル出力機能を有する。シフトレジスタ20からパラレル出力されたデータは、データレジスタ22あるいはコントロールレジスタ23のいずれかに書き込まれる。ただし、コントロールレジスタ23のPrAcc領域23Aには、PrAccレジスタ20Aからパラレル出力されたPrAcc値を書き込むこともできる。
一方、アドレスレジスタ21、データレジスタ22、コントロールレジスタ23のいずれかから出力されたデータは、シフトレジスタ20へパラレル入力される。ただし、コントロールレジスタ23のPrAcc領域23Aから出力されたPrAcc値は、PrAccレジスタ20Aへパラレル入力される。
このような構成により、本実施例のアドレスレジスタ21、データレジスタ22、コントロールレジスタ23に対するシフトイン入力およびシフトアウト出力は、1つのシフトレジスタ20および1つのPrAccレジスタ20Aを用いて行うことができる。
本実施例のデータレジスタ22にデバッグメモリ空間の連続するアドレスのデータを連続して書き込む場合、実施例1と同様、「ダウンロード命令」を新たに設ける。ただし、本実施例における「ダウンロード命令」は次のように機能する。
すなわち、本実施例において「ダウンロード命令」が命令レジスタにあるときは、TAPコントローラのCapture-DRステートでは、アドレスレジスタ21からパラレル出力されたデータをシフトレジスタ20へパラレル入力し、コントロールレジスタ23のPrAcc領域23Aから出力されたPrAcc値をPrAccレジスタ20Aへパラレル入力する。また、Shift-DRステートでは、Capture-DRステートで入力されたアドレス値とPrAcc値をTDOへシフトアウト出力すると同時に、TDIからデータレジスタに書き込むデータとPrAcc値をシフトイン入力する。さらに、Update-DRステートでは、シフトイン入力されたデータをデータレジスタ22へ書き込み、PrAcc値をコントロールレジスタ23のPrAcc領域23Aへ書き込む。
このような「ダウンロード命令」を用いて、図2に示したフローを実行することにより、本実施例においても実施例1と同様に、デバッグメモリ空間の連続するアドレスのデータを少ないクロック数でデータレジスタに書き込むことができる。
このような本実施例のデータレジスタ群の構成によれば、入力端子(TDI)に接続されるシフトレジスタは、アドレスレジスタ、データレジスタ、コントロールレジスタ共通に1個設けるだけでよく、回路構成を簡略化することができる。
本発明の実施例1に係るデバッグ用レジスタの構成を示すブロック図。 本発明の実施例に係るデータ転送方法のフローを示すフローチャート。 本発明の実施例2に係るデバッグ用レジスタの構成を示すブロック図。 EJTAGを用いたデバッグシステムを示す図。 EJTAG準拠のマイクロプロセッサのTAPの構成の例を示すブロック図。 EJTAG準拠のマイクロプロセッサのTAPコントローラの状態遷移図。
符号の説明
1、2 データレジスタ群
11、21 アドレスレジスタ
12、22 データレジスタ
13、23 コントロールレジスタ
11A、12A、20A PrAccレジスタ
13A、23A PrAcc領域
14、24 セレクタ
20 シフトレジスタ

Claims (5)

  1. EJTAG準拠のマイクロプロセッサに搭載されるデバッグ用レジスタであって、
    アドレスレジスタと、
    データレジスタと、
    プロセッサアクセスのペンディングを制御するPrAcc信号が格納される第1のPrAccレジスタと、
    前記PrAcc信号が格納される第2のPrAccレジスタと、
    前記PrAcc信号が書き込まれるPrAcc領域を有するコントロールレジスタと
    を具備することを特徴とするデバッグ用レジスタ。
  2. デバッグ用命令の種類により、前記アドレスレジスタと前記第1のPrAccレジスタは連結されて1つのシフトレジスタとして使用され、前記データレジスタと前記第2のPrAccレジスタは連結されて1つのシフトレジスタとして使用されることを特徴とする請求項1に記載のデバッグ用レジスタ。
  3. EJTAG準拠のマイクロプロセッサに搭載されるデバッグ用レジスタであって、
    パラレル入力およびパラレル出力機能を有するシフトレジスタと、
    パラレル入力およびパラレル出力機能を有してプロセッサアクセスのペンディングを制御するPrAcc信号が格納されるPrAccレジスタと、
    前記シフトレジスタからパラレル出力されたデータが書き込まれるアドレスレジスタと、
    前記シフトレジスタからパラレル出力されたデータが書き込まれるデータレジスタと、
    前記シフトレジスタおよび前記PrAccレジスタからパラレル出力されたデータが書き込まれるPrAccビット領域を有するコントロールレジスタと
    を具備し、前記アドレスレジスタおよび前記コントロールレジスタの前記PrAcc領域からパラレル出力されたデータが前記シフトレジスタおよび前記PrAccレジスタにパラレル入力されることを特徴とするデバッグ用レジスタ。
  4. デバッグ用命令の種類により、前記シフトレジスタと前記PrAccレジスタは連結されて1つのシフトレジスタとして使用されることを特徴とする請求項3に記載のデバッグ用レジスタ。
  5. デバッグ用レジスタとしてアドレスレジスタ、データレジスタおよびPrAccレジスタを備えるEJTAG準拠のマイクロプロセッサのデバッグ用レジスタへのデータの転送方法であって、
    アドレスレジスタおよびPrAccレジスタからのデータのシフトアウトとデータレジスタおよびPrAccレジスタへのデータのシフトインの同時実行、および前記シフトアウトした前記アドレスレジスタの値が予想した値であったときに前記シフトインしたデータのデータレジスタおよびPrAccレジスタへの書き込みの実行を行う命令を備え、
    デバッグメモリ空間の連続するアドレスから順次データを取得して前記データレジスタに順次書き込むときは前記命令を用い、
    前記命令を実行するときに、前記シフトインするデータとして、次にアクセスが予想されるアドレスから取得したデータと、デバッグが継続して実行されるようプロセッサアクセスのペンディングを制御するPrAccデータを入力することを特徴とするデータ転送方法。
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