JP2006142928A - ゴムクロ−ラのエンドレス構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロ−ラのエンドレス化におけるスチ−ルコ−ド先端3a0 近傍におけるゴムへの歪みの集中を避けるもので、スチ−ルコ−ド3の先端3aの配置を特定し、これに対応する芯金20 の形状及びラグ40 の形状をも特定し課題を解決した。
【解決手段】有端のゴムクロ−ラ基体の両端のスチ−ルコ−ド先端を重ね合わせた後に加硫接合してエンドレス構造としたゴムクロ−ラにあって、外周側に位置するスチ−ルコ−ド先端を芯金の直上に配置すると共に、当該芯金の幅を他の芯金の幅よりも小さくしたエンドレス構造。1‥ゴムクロ−ラ基体、20 ‥芯金、2a0 ‥芯金20 の端部、3‥スチ−ルコ−ド、3a、3b‥スチ−ルコ−ドの両端、3a0 ‥スチ−ルコ−ド3aの先端部、4、40 ‥ラグ、54 ‥ラグ4の基底部、540‥ラグ40 の基底部、W2 ‥芯金2の前後幅、W20‥芯金20 の前後幅、Da‥間隔。
【選択図】図4

Description

本発明は、ゴムクロ−ラの構造に係るものであり、特に言えば、エンドレス時のスチ−ルコ−ドの配置によってもたらされる欠点の改良を狙ったものである。
ゴムクロ−ラの加硫成形法には種々の方法があるが、通常は有端で長尺のゴムクロ−ラ基体を加硫形成し、その後、これをエンドレス化する方法をとっている。即ち、図1に示すように、有端で長尺のゴムクロ−ラ基体1と、これに一定ピッチで埋設された芯金2と、この芯金2を外側から囲んで同時に埋設されたスチ−ルコ−ド3よりなり、その外周側にラグ4が形成され、この両端を接合してエンドレス構造としている。かかるエンドレス化は、スチ−ルコ−ド3の両端3a、3bを重ね合わせた後に再度加硫して接合するものである。
この際、特に外周側に重ねられるスチ−ルコ−ド3aの先端3a0 は芯金20 の直上に重ねられて加硫工程に供されるものである。この理由は、その後ゴムクロ−ラが走行に供された場合、外側に重ねられたスチ−ルコ−ド3aの先端3a0 は、ゴムの曲げ変形等により外側に飛び出そうとする傾向があり、この現象を阻止するためにこのような構造とされるものである。
しかしながら、かかるスチ−ルコ−ド先端3a0 の配置によってもまだ十分であるとは言えず、スチ−ルコ−ド先端3a0 に最も近いラグ40 の基底部540に歪みが集中してクラックCをもたらしやすく、このクラックの発生によりゴム欠けやスチ−ルコ−ド3の錆の発生、スチ−ルコ−ド切断等に発展し兼ねないと言う点が指摘されていた。
本発明はかかるエンドレス化の欠点を改良することを課題とするものであり、スチ−ルコ−ド3の先端3aの配置を特定するだけでなく、これに対応する芯金20 の形状及びラグ40 の形状をも特定し、課題を解決したものである。
本発明の要旨は、有端で長尺のゴム弾性体1の長手方向に向かって一定ピッチをもって埋設された芯金2と、これを外囲いして同時に埋設されたスチ−ルコ−ド3と、外周に形成されたラグ4と、よりなるゴムクロ−ラ基体の両端のスチ−ルコ−ド3の先端3a、3bを重ね合わせた後に加硫接合してエンドレス構造としたゴムクロ−ラにあって、外周側に位置するスチ−ルコ−ド3aの先端3a0 を芯金20 の直上に配置すると共に、当該芯金20 の前後幅W20を他の芯金2の前後幅W2 よりも小さくすることを特徴とするものである。
そして、特に好ましくは、かかる外周側に位置するスチ−ルコ−ド3aの先端3a0 を芯金20 の直上に配置すると共に、更にラグ40 の直下に配置し、当該ラグ40 の基底部540の幅W50を他のラグ4の基底部54 の幅W5 よりも大きくしたことを特徴とするものである。
本発明にあっては、スチ−ルコ−ド先端3a0 近傍におけるゴムへの歪みの集中を避けることとしたものであり、これによってラグ40 の基底部540へのクラックの発生も極めて低減したもので、ゴムクロ−ラの寿命の向上に寄与するものである。
エンドレス時のスチ−ルコ−ドの配置によってもたらされる欠点として、上記したように重ね合わされた外側に位置するスチ−ルコ−ド先端3a0 が図2のようにスプロケット10に巻き掛けされた際に跳ね上がり、これによって最も近いラグ40 の基底部540に歪みが集中してクラックCをもたらしやすく、このクラックの発生の過程を精査した。
ゴムクロ−ラの屈曲時にラグ根元に生じる変形による歪みと、スチ−ルコ−ド先端部近傍のゴムに発生する歪みとがあいまって、クラックへと成長することが分かっており、これを更に詳細に精査することによって以下の点が判明した。
スチ−ルコ−ド先端3a0 にもたらされる跳ね上がりによってクラックが生じるが、更に、芯金20 の端部2a0 にもたらされる歪みも又大きな原因となっていることが判明した。即ち、芯金2、2aは剛体であり、クロ−ラの曲げ変形等は芯金2、2aの間に存在するゴム部の伸縮によってこれがもたらされているが、このゴム部に加えられる伸縮はゴム部への歪みとなり、特に芯金2aの端部2a0 とその最も近接するラグ40 の基底部540との歪みが最も集中し、これによっても前記したクラックがもたらされることが判明したものである。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものであり、第1に、芯金2aの端部2a0 とラグ40 の基底部540との間(Da)をできるだけ遠ざけて対処することとしたものである。このため、従来では用いられる芯金2を全て同一の形状のものを用いていたが、この部位の芯金20 のみの形状を変更して対処したもので、芯金20 の幅W20を他の芯金2の幅W2 よりも小さくものである。これによってクラックの発生が低減できることとなったものである。
勿論、ゴムクロ−ラとしてスプロケットとの係合がスム−ズになされなくてはならず、このため、当該芯金20 の幅W20は他の芯金2の幅W2 との関係を、W20=(0.4〜0.8)×W2 の関係として設計すべきである。
第2に、同様の目的を達成するために、これに更に改良を加えたものであり、ゴムクロ−ラの外周に形成したラグにあって、スチ−ルコ−ド先端3a0 とラグ40 の基底部50 との間(Db)を遠ざけるため、歪みが集中するラグ40 の基底部540の幅W40を他のラグ4の基底部54 の幅W4 よりも大きくしたもので、これによって更にクラックの発生が低減できたものである。
この場合も前記記載の通りスム−ズな回転が必要であり、当該ラグ40 の基底部50 の幅W40は他のラグ4の幅W4 との関係を、W40=(1.2〜1.6)×W4 の関係として設計すべきである。
いずれも歪みを生じるゴム部におけるゴムのボリュ−ムを増やすことによって対処することを基本としたものである。
以下、本発明を実施例をもって更に詳細に説明する。図3は本発明のゴムクロ−ラの芯金とスチ−ルコ−ドとの関係を示す概念図であり、図4は本発明の第1例におけるエンドレス構造を示す主要部の断面図である。尚、符号は前述の符号と同じであり詳細は省略する。
図示するように、スチ−ルコ−ド3が重ね合わされた部位のうち、特に外周側に重ね合わされたスチ−ルコ−ド3の先端3aの直下に位置する芯金20 の幅W20を他の芯金2の幅W2 より狭くしたものであり、これによって芯金20 の端部2aとラグ40 の基底部50 間を遠ざけたものである。これによって、歪みが緩和され、この部位50 のクラックの発生を低減できたものである。尚、W20とW2 との関係は、W20=0.7×W2 としたものである。
図5は本発明の第2例を示すエンドレス部の断面図である。かかる例はスチ−ルコ−ド3の先端3aに対応して形成されるラグ40 の基底部50 と、このスチ−ルコ−ド3の先端3aの間、更には、芯金20 の端部2aとの間、をできるだけ遠ざけるため、ラグ40 の基底部540の幅W40を他のラグ4の基底部54 の幅W4 よりも幅を広く形成したものであり、これによってスチ−ルコ−ド3の先端3aからの距離及び芯金20 の端部2aからの距離を夫々広く設計したものである。これによってかかる部位におけるクラックの発生を更に低減できたものである。尚、W40とW4 との関係はW40=1.2×W4 としたものである。
本発明は、スチ−ルコ−ドの両端を重ね合わせてエンドレス化した構造のゴムクロ−ラの改良であって、クラックが入りやすい部位に対応する芯金とラグの構造を変更してクラックが発生しにくくしたものであり、同様のエンドレス構造のゴムクロ−ラに全て適用できるものである。
図1は従来のゴムクロ−ラのエンドレス構造を示す断面図である。 図2は従来のゴムクロ−ラのスプロケットとの巻き掛け時の断面図である。 図3は本発明のゴムクロ−ラの芯金とスチ−ルコ−ドとの関係を示す平面図である。 図4は本発明の第1例におけるエンドレス部の断面図である。 図5は本発明の第2例におけるエンドレス部の断面図である。
符号の説明
1‥ゴムクロ−ラ基体、
2、20 ‥芯金、
2a0 ‥芯金20 の端部、
3‥スチ−ルコ−ド、
3a、3b‥スチ−ルコ−ドの両端、
3a0 ‥スチ−ルコ−ド3aの先端部、
4、40 ‥ラグ、
54 ‥ラグ4の基底部、 540‥ラグ40 の基底部、
W2 ‥芯金2の前後幅、
W20‥芯金20 の前後幅、
W5 ‥ラグ4の基底部の幅、
W50‥ラグ40 の基底部、
C‥クラック、
Da、Db‥間隔。

Claims (4)

  1. 有端で長尺のゴム弾性体の長手方向に向かって一定ピッチをもって埋設された芯金と、これを外囲いして同時に埋設されたスチ−ルコ−ドと、外周に形成されたラグと、よりなるゴムクロ−ラ基体の両端のスチ−ルコ−ド先端を重ね合わせた後に加硫接合してエンドレス構造としたゴムクロ−ラにあって、外周側に位置するスチ−ルコ−ド先端を芯金の直上に配置すると共に、当該芯金の幅を他の芯金の幅よりも小さくすることを特徴とするゴムクロ−ラのエンドレス構造。
  2. 外周側に位置するスチ−ルコ−ド先端を芯金の直上に配置すると共に、ラグの直下に配置し、当該ラグの基底部の幅を他のラグの基底部の幅よりも大きくした請求項1記載のゴムクロ−ラのエンドレス構造。
  3. 当該芯金20 の幅W20は、他の芯金2の幅W2 との関係をW20=(0.4〜0.8)×W2 の関係とした請求項1記載のゴムクロ−ラのエンドレス構造。
  4. 当該ラグ40 の基底部540の幅W40は、他のラグ4の基底部54 の幅W4 との関係をW40=(1.2〜1.6)×W4 とした請求項2記載のゴムクロ−ラのエンドレス構造。
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JP2008273449A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Sumitomo Rubber Ind Ltd 弾性クローラ及び弾性クローラの製造方法
WO2015105111A1 (ja) * 2014-01-10 2015-07-16 住友ゴム工業株式会社 弾性クローラ

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