JP2006140567A - 積層型誘電体フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型化が可能で、かつ通過特性に優れた積層型誘電体フィルタを得る。
【解決手段】 複数の誘電体シートを積層して一体化した積層体ブロック14内に、互いに電磁結合した1対の1/4波長ストリップ線路型共振器が設けられた積層型誘電体フィルタであって、1対の1/4波長ストリップ線路型共振器が、同一平面に形成された先端短絡ストリップ線路からなる1対の共振電極1及び2と、共振電極1及び2の下方にそれぞれ対応して設けられる容量形成用電極3及び4と、共振電極1及び2及び容量形成用電極3及び4を接続するためこれらの間に設けられるビアホール導体部5及び6とから構成されており、容量形成用電極3及び4に入出力電極10及び11がそれぞれ接続されており、1対の共振電極1及び2の上方に、1/2波長相当のストリップ線路7が設けられていることを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の誘電体シートを積層して一体化した積層体ブロック内に、共振器が形成された積層型誘電体フィルタに関するものである。
近年、携帯電話等の無線通信システムの多様化に伴い、積層型誘電体フィルタの小型化及び高性能化が要求されている。
特に、携帯電話機の高周波回路用バンドパスフィルタなどの受信フィルタにおいては、通過帯域の高周波側に急峻な減衰特性が要求される。
図13は、従来の積層型誘電体フィルタを示す斜視図である。図13に示す積層型誘電体フィルタは、複数の誘電体シートを積層して一体化した積層体ブロック29内に、1/4波長ストリップ線路(ここで、1/4波長とは通過帯域の中心周波数での波長の1/4の長さに相当する波長のことである。)からなる第1及び第2の共振電極21及び22が設けられている。第1及び第2の共振電極21及び22の下方には、段間結合導体層24が設けられている。段間結合導体層24の下方には下部シールド電極26が設けられている。
第1及び第2の共振電極21及び22の上方には、これらの電極と容量を形成するための容量形成用電極23が設けられている。容量形成用電極23の上には、上部シールド電極25が設けられている。積層体ブロック29の側面には、共振電極21と接続された入出力電極27、及び共振電極22と接続された入出力電極28が設けられている。
容量形成用電極23は、積層体ブロック29の背面に形成されるグランド電極に、第1,第2の共振電極21,22は、積層体ブロック29の前面に形成されるグランド電極に、上部及び下部シールド電極25,26は、積層体ブロック29の背面及び前面に形成されるグランド電極の両方に接続されている。
図14は、図13に示す従来の積層型誘電体フィルタの等価回路図である。図14に示すように、第1及び第2の共振電極21及び22から形成される共振器は、LC並列共振器L1及びL2として図示されている。図14に示すように、第1の共振電極から構成されるLC並列共振器L1及び第2の共振電極から構成されるLC並列共振器L2は相互に電磁結合している。共振電極21の導体部21aからインダクタンスLinが構成されており、共振電極22の導体部22aからインダクタンスLoutが形成されている。第1の共振電極21と段間結合導体層24並びに第2の共振電極22と段間結合導体層24の間には、段間コンデンサCSが形成されている。また第1の共振電極21と容量形成用電極23の間、及び第2の共振電極22と容量形成用電極23の間に、コンデンサCRが形成されている。
図15は、図13に示す従来の積層型誘電体フィルタの周波数特性を示す図である。ここで、S21は入出力電極27(入力端子1)から入出力電極28(出力端子2)への通過量であり、S11は入出力電極27(入力端子1)における反射量である。図15に示すように、この従来の積層型誘電体フィルタは、2.4GHz付近に通過帯域を有しているが、この通過帯域より高周波側の領域Aに示す部分において通過量S21が大きく、減衰が十分でないことがわかる。
特許文献1においては、4つの共振電極を同一平面に形成し、4段の1/4波長ストリップライン型共振器を有する積層型誘電体フィルタが提案されている。このような積層型誘電体フィルタでは、両脇の共振電極と、これらの共振電極にそれぞれ隣り合う共振電極とが近接し、電磁結合することにより、通過帯域の高周波側近傍に減衰極が形成され、急峻な減衰特性が実現される。
しかしながら、このような積層型誘電体フィルタにおいては、4段の1/4波長ストリップライン型共振器を設ける必要があるため、小型化することができないという問題があった。
特許文献2においては、ストリップライン導体層とストリップライン容量結合導体層をビアホールを介して結合することにより、ビアホール導体によって形成したインダクタンスとストリップライン容量結合導体層の容量とでLC直列共振回路を構成し、高周波域に発生する共振ピークの位置をシフトさせ、これによって特定周波数の高調波成分を減衰させることが提案されている。しかしながら、このような方法によっても、積層型誘電体フィルタを小型化するため、複数のストリップライン導体層の間隔をさらに狭くした場合に、通過帯域近傍の高周波側における減衰が十分ではないという問題があった。
特開平11−191702号公報 特開平11−195901号公報
本発明の目的は、複数の誘電体シートを積層して一体化した積層体ブロック内に、互いに電磁結合した1対の1/4波長ストリップ線路型の共振器が設けられた積層型誘電体フィルタにおいて、小型化が可能で、かつ通過特性に優れた積層型誘電体フィルタを提供することにある。
本発明の積層型誘電体フィルタは、複数の誘電体シートを積層して一体化した積層体ブロック内に、互いに電磁結合した1対の1/4波長ストリップ線路型共振器が設けられた積層型誘電体フィルタであり、1対の1/4波長ストリップ線路型共振器が、同一平面内に形成された先端短絡ストリップ線路からなる1対の共振電極と、該共振電極の下方に対応して設けられる容量形成用電極と、共振電極及び容量形成用電極を接続するためこられの間に設けられるビアホール導体部とから構成され、容量形成用電極に入出力電極が接続されており、1対の共振電極の上方に1/2波長相当のストリップ線路が設けられていることを特徴としている。ここで、1/2波長とは通過帯域の中心周波数での波長の1/2の長さに相当する波長のことである。また、共振電極と上部シールド電極の間には、1/2波長相当ストリップ線路以外の電極は形成されていない。
本発明において、共振電極の上方に設けられている1/2波長相当のストリップ線路は、下方の共振電極から形成される共振器のそれぞれと電磁界結合する。このため、1/2波長相当のストリップ線路から構成される共振器により、通過帯域の高周波側である通過帯域の約2倍の周波数の領域に減衰極が形成される。このため、通過特性に優れたフィルタとすることができる。
また、本発明においては、1/4波長ストリップ線路型共振器を、共振電極と、容量形成用電極と、これらの間を接続するビアホール導体部とから構成しており、容量形成用電極に入出力電極が接続されている。このため、ストリップ線路の相互の容量結合の程度を変えることなく、ビアホール導体部によるインダクタンスの値を変えてLC直列共振によるスプリアス共振のピークのシフトを制御することができる。従って、小型化または薄型化可能な通過帯域幅の広いバンドパスフィルタとすることができる。
また、本発明においては、入出力電極が、積層体ブロック内においてサイドビア導体として形成されていることが好ましい。また、入出力電極の最上部は、共振電極より低い位置となるように形成されていることが好ましい。本発明においては、サイドビア導体部を介して共振電極に接続されている容量形成用電極に入出力電極を接続しているので、積層体ブロックの内部にサイドビア導体として入出力電極を形成することができる。このため、積層体ブロックの外周面に入出力電極を形成する必要がなくなり、さらに小型化を図ることができる。
また、入出力電極の最上部が、共振電極より低い位置となるように入出力電極を形成することにより、共振電極を形成する面において、入出力電極を形成するスペースを設ける必要がなくなり、さらに小型化を図ることができる。
また、本発明においては、1/4波長ストリップ線路型共振器における共振電極の長さ(1/4波長ストリップ線路型共振器を形成する先端短絡ストリップ線路短絡面から最後尾までの長さ)をX、1/2波長相当のストリップ線路の長さを2Y(ここで、1/2波長相当ストリップ線路の積層体長手方向の長さをYとする。)としたとき、1.6≦2Y/X≦2.0の関係を満足するように、1/2波長相当のストリップ線路が形成されていることが好ましい。2Y/Xの値を1.6以上とすることにより、通過帯域の約2倍の周波数における減衰量を有効に高めることができる。また、2Y/Xの値を2より大きくすると、1/2波長ストリップ線路を設けるためのスペースが大きくなり、小型化を十分に図れない場合がある。
本発明に従えば、小型化が可能で、かつ通過特性に優れた積層型誘電体フィルタとすることができる。
図1は、本発明の一実施例の積層型誘電体フィルタを示す斜視図である。図1に示す積層型誘電体フィルタは、複数の誘電体シートを積層して一体化した積層体ブロック14内に導体層を形成することにより構成されたものである。誘電体シートの表面に導体層を形成し、導体層を形成した誘電体シートを積層して一体化することにより、図1に示すような積層型誘電体フィルタを作製することができる。
図1を参照して、積層体ブロック14内には、1/4波長ストリップ線路からなる第1の共振電極1及び1/4波長ストリップ線路からなる第2の共振電極2が、同一平面内に形成されている。第1の共振電極1の下方には、第1の容量形成用電極3が設けられており、第2の共振電極2の下方には第2の容量形成用電極4が設けられている。第1の共振電極1と第1の容量形成用電極3の間には、ビアホール導体部5が設けられており、このビアホール導体部5により第1の共振電極と第1の容量形成用電極が接続されている。
同様に、第1の共振電極2と第2の容量形成用電極4の間に第2のビアホール導体部6が設けられており、この第2のビアホール導体部6により第2の共振電極2と第2の容量形成用電極4が接続されている。
入出力電極10は、第1の容量形成用電極3と接続するように積層体ブロック14内にサイドビア導体として形成されている。同様に入出力電極11は、第2の容量形成用電極4と接続するように誘電体ブロック14内にサイドビア導体として形成されている。
第1の容量形成用電極3及び第2の容量形成用電極4の下方には、下部シールド電極8が設けられている。
第1の共振電極1及び第2の共振電極2の上方には、1/2波長相当のストリップ線路7が設けられている。1/2波長相当のストリップ線路7の上方には、上部シールド電極9が設けられている。ここで、共振電極1及び2と上部シールド電極9との間には1/2波長相当のストリップ線路7以外の電極構造は形成されていない。
入力電極10及び11の一方を入力電極とすることができ、他方を出力電極とすることができる。また、積層体ブロック14の側面14a及び14bには、図示しないグランド端子電極が形成されている。上部シールド電極9及び下部シールド電極8は、グランド端子電極に接続されており、共振電極1及び2は、グランド端子の一方に接続されている(図1では14b面に接続)。
図2は、図1に示す積層型誘電体フィルタの横方向断面図である。図2に示すように、入出力電極10及び11は、それぞれ第1の容量形成用電極3及び第2の容量形成用電極4に接続しているが、その最上部は、第1及び第2の共振電極1及び2の位置よりも低くなるように形成されている。
また、1/2波長相当のストリップ線路7は、第1及び第2の共振電極1及び2とそれぞれ重なり部分を有するように設けられている。
図3は、図1に示す積層型誘電体フィルタの縦方向断面図である。図3に示すように、入出力電極10は積層体ブロック14のほぼ中央に設けられている。図3には示されないが、入出力電極11も積層体ブロック14のほぼ中央に設けられている。
図3に示すA〜Gは、積層体ブロック14を構成する各誘電体シートの表面に相当する部分を示している。積層体ブロック14は、誘電体シートを積層して一体化したものであるので、このような表面は積層体ブロックにおいては認識できないものであるが、仮想面として表示している。
図4(a)は、図3に示す面Aに相当する部分を示す平面図である。この部分には、積層型誘電体フィルタを識別するためのマーカー14eが表示されている。
図4(b)は、図3に示す面B及び面Fに相当する部分を示す平面図である。図4(b)に示すように、下部シールド電極8及び上部シールド電極9の両端は、グランド端子電極12及び13にそれぞれ接続されている。
図4(c)は、図3に示す面Cに相当する部分を示す平面図である。図4(c)に示すように、1/2波長相当のストリップ線路7は、グランド端子電極12及び13に接続されていない。
図5(d)は、図3に示す面Dに相当する部分を示す平面図である。図5(d)に示すように、第1及び第2の共振電極の一端は積層体ブロックの側面に露出し、外部電極13と接続されている。従って、共振電極1及び2を構成する1/4波長ストリップ線路は、先端短絡型のストリップ線路である。また、第1及び第2の共振電極1及び2の他方端は、やや領域が広くなっており、この広い領域の部分にビアホール導体部5及び6がそれぞれ形成されている。
図5(e)は、図3に示す面Eに相当する部分を示す平面図である。図5(e)に示すように、第1及び第2の容量形成用電極3及び4は、グランド端子電極12及び13に接続されていない。第1及び第2の容量形成用電極3及び4の他方端には、ビアホール導体部5及び6がそれぞれ接続している。また、第1の容量形成用電極3には、入出力電極10が接続しており、第2の容量形成用電極4には、入出力電極11が接続している。
図5(f)は、図3に示す面Gに相当する部分を示す平面図である。図5(f)に示すように、積層型誘電体フィルタの底部には、入出力電極10及び11並びにグランド端子電極12及び13が露出しており、この部分において基板に半田付け可能なようになっている。
図6は、図1に示す実施例の積層型誘電体フィルタの等価回路図である。図6において、共振電極1,2、容量形成用電極3,4及びビアホール導体部5,6からなる共振器は、LC並列共振器L1,L2として図示されている。これらの共振器は、Mで示すように互いに電磁結合している。図6に示すように、入出力電極10,11は、入力側においてインダクタンスLinを、出力側においてLoutを構成している。
容量形成用電極3,4と下部シールド電極8との間にはコンデンサCRが形成されている。また共振電極1,2と1/2波長相当のストリップ線路7との間にコンデンサCSが構成されている。1/2波長相当のストリップ線路7と上部シールド電極9の間には、コンデンサC3が形成されている。
図6において、1/2波長相当のストリップ線路7から構成される共振回路(点線で囲った部分)は、LC並列共振器として示されており、この共振器は、第1の共振電極の共振器L1及び第2の共振電極の共振器L2とそれぞれMで示すように電磁結合している。
図7は、本発明の実施例の積層型誘電体フィルタの周波数特性を示す図である。ここで、S21は入力端子1(入出力電極10)から出力端子2(入出力電極11)への通過量であり、S11は入力端子1(入出力電極10)での反射量である。積層型誘電体フィルタとしては、1.6mm×0.8mmサイズとし、通過帯域を2.4GHzとしている。
図7に示すように、通過帯域である2.4GHzの約2倍の周波数領域(4GHz〜5.5GHz)において、通過量S21の値が急激に減衰しており(4GHzでは−50dB以下)、減衰極が形成されていることがわかる。この減衰極の形成により、通過帯域の高周波側における通過を減衰させることができ、通過特性に優れたフィルタにすることができることがわかる。
図10は、本発明における実施例において、1/4波長ストリップ線路型共振器における共振電極1,2の長さXに対する1/2波長相当のストリップ線路7の積層体14における長手方向の長さYを変化させたときの周波数特性を示している。具体的には、1/4波長ストリップ線路型共振器における共振電極1,2の長さXを1.5mmとし、1/2波長相当のストリップ線路7の積層体14における長手方向の長さを1.1mm、1.2mm、1.3mm、及び1.4mmに変化させた。なお、1/4波長ストリップ線路型共振器における共振電極1,2の長さは、図8に示すXとしており、1/2波長相当のストリップ線路7の積層体14における長手方向の長さは図9に示すYとしている。積層型誘電体フィルタのサイズは、上記と同様に1.6mm×0.8mmとしており、誘電体の誘電率は90としている。
図10に示すように、通過帯域の約2倍の周波数である5GHz付近での通過量S21を−25dB以下とするためには、1/2波長相当のストリップ線路7の積層体14における長手方向の長さYは1.2mm以上とすることが必要であることがわかる。また、2Y/Xの値を2より大きくすると、1/2波長相当のストリップ線路7を設けるためのスペースとして大きなスペースが必要になる。このため、2Y/Xの値は2以下であることが好ましい。
以上のことから、2Y/Xの値が、1.6≦2Y/X≦2.0の関係を満足するように、1/2波長相当のストリップ線路7が形成されていることが好ましいことがわかる。
図11は、図3に示す1/2波長相当のストリップ線路7と、1/4波長ストリップ線路型共振器における第1及び第2の共振電極1及び2との間の距離Dを変化させたときの周波数特性を示してる。積層型誘電体フィルタのサイズは、上記と同様に1.6mm×0.8mmとしており、誘電体の誘電率は90としている。
図11に示すように、Dが0.03mm以下になると、通過帯域が広がり、リップルが発生していることがわかる。これは、1/2波長相当のストリップ線路7と、1/4波長ストリップ線路型共振器における共振電極1及び2との電磁結合が強すぎるためである。
また、Dが0.06mm以上になると、2.4GHzにおいてS21が−3dBより小さくなり、挿入損失が大きくなることがわかる。これは、1/2波長相当のストリップ線路7と、1/4波長ストリップ線路型共振器における共振電極1及び2との電磁結合が弱すぎるためである。
以上のことから、誘電率が90の場合は、Dとしては、0.04mm以上0.05mm以下であることが好ましいことがわかる。また、誘電率が60である場合には、上記と同様にしてシミュレーションした結果、Dとしては0.03mm以上、0.05mm以下が好ましいことがわかった。
従って、一般にDは0.05mm以下が好ましいことがわかる。
図12は、本発明の実施例における積層型誘電体フィルタを作製する際のプロセスを示すチャートである。図12に示すように、まずグリーンシートを作製する。グリーンシートを作製する際には焼成時の厚み方向への収縮率を考慮しシート厚みを設定する。
次に、作製したグリーンシートを、例えば100mm×100mmの大きさに切断する。
次に、各グリーンシートの必要な箇所に、ビアホールを形成する。ビアホールは、例えばNCパンチャーなどを使用して形成する。
次に、形成したビアホールに、Agペーストなどを用いて導体を埋め込む。
次に、グリーンシートの表面にスクリーン印刷等により配線を印刷する。配線を印刷したグリーンシートを積層し、静水圧プレスなどの方法によりプレスした後切断する。切断は、ダイシングソーなどを用いて切断し、デバイスサイズの大きさに切断する。
次に、スクリーン印刷などの方法によりデバイスサイズの積層体の上に外部電極を形成する。
次に、箱型電気炉等の中に入れることにより焼成する。焼成は、例えば900℃、5時間程度の焼成を行う。
図12に示すプロセスは、製造プロセスの一例を示すものであり、本発明の積層型誘電体フィルタは、このような製造プロセスに限定されるものではない。
本発明の一実施例の積層型誘電体フィルタを示す斜視図。 本発明の一実施例の積層型誘電体フィルタを示す横方向断面図。 本発明の一実施例の積層型誘電体フィルタを示す縦方向断面図。 図3に示す面A(a)、面B及び面F(b)、及び面C(c)に相当する部分を示す平面図。 図3に示す面D(d)、面E(e)、及び面G(f)に相当する部分を示す平面図。 図1に示す実施例の積層型誘電体フィルタの等価回路図。 本発明の実施例の積層型誘電体フィルタの周波数特性を示す図。 1/4波長ストリップ線路型共振器における共振電極の長さXを示す平面図。 1/2波長相当のストリップ線路の積層体の長手方向の長さYを示す図。 1/2波長相当のストリップ線路の積層体の長手方向の長さYを変化させたときの周波数特性を示す図。 1/2波長相当のストリップ線路と第1及び第2の共振電極との間の距離Dを変化させたときの周波数特性を示す図。 本発明の実施例における積層型誘電体フィルタを作製するプロセスを示す図。 従来の積層型誘電体フィルタを示す斜視図。 図13に示す従来の積層型誘電体フィルタの等価回路図。 図13に示す従来の積層型誘電体フィルタの周波数特性を示す図。
符号の説明
1,2…1/4波長ストリップ線路からなる共振電極
3,4…容量形成用電極
5,6…ビアホール導体部
7…1/2波長相当のストリップ線路
8…下部シールド電極
9…上部シールド電極
10,11…入出力電極
12,13…グランド端子電極
14…積層体ブロック
14a〜14d…積層体ブロックの側面

Claims (3)

  1. 複数の誘電体シートを積層して一体化した積層体ブロック内に、互いに電磁結合した1対の1/4波長ストリップ線路型共振器が設けられた積層型誘電体フィルタであって、
    前記1対の1/4波長ストリップ線路型共振器が、同一平面内に形成された先端短絡ストリップ線路からなる1対の共振電極と、前記共振電極の下方にそれぞれ対応して設けられる容量形成用電極と、前記共振電極及び前記容量形成用電極を接続するためこれらの間に設けられるビアホール導体部とから構成され、前記容量形成用電極に入出力電極が接続されており、
    前記1対の共振電極の上方に1/2波長相当のストリップ線路が設けられていることを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  2. 前記積層体ブロック内に前記入出力電極がサイドビア導体として形成されており、前記入出力電極の最上部が前記共振電極より低い位置となるように前記入出力電極が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の積層型誘電体フィルタ。
  3. 前記1/4波長ストリップ線路型共振器の共振器長をX、前記1/2波長相当のストリップ線路の長さを2Yとしたとき、
    1.6≦2Y/X≦2.0
    の関係を満足するように、前記1/2波長相当のストリップ線路が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の積層型誘電体フィルタ。
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