JP2006140216A - 両面回路基板およびその製造方法 - Google Patents

両面回路基板およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 精細な回路の形成が可能で、製品の歩留りを向上させた回路基板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 絶縁基板10の両面に設けた導体層2間がスルーホールを介して電気的に接続されてなる両面回路基板の製造方法において、絶縁基板10の両面にそれぞれ導体層2を形成する工程と、第1の導体層21の表面に第1のマスク31を形成する工程と、回路基板を貫通するスルーホール穴53を形成する工程と、第2の導体層22の表面に第2のマスク32を形成する工程と、第1の導体層21に通電することによりスルーホール穴53内に第1のスルーホールメッキ41を形成させるとともに、第2の導体層22に通電することによりスルーホール穴53内に第2のスルーホールメッキ42を形成させる工程と、第1のマスク31および第2のマスク32を除去する工程とを備えたことを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、両面回路基板およびその製造方法に関する。特に、スルーホールを有する両面回路基板およびその両面回路基板の製造方法に関する。
近年、電子機器の小型化に伴い、その中に搭載される回路基板の立体化、薄型化、多層化および精細化などが求められている。これらの要求には、薄くて柔らかいフレキシブルな材料を絶縁材に用いたフレキシブル基板が適しており、現在このフレキシブル基板の需要が急増している。しかしながら、回路基板の多層化や微細化については、十分に技術が確立されておらず、これらの要因の一つであるスルーホール接続の構造および製造方法の確立が急務とされている。
上記のスルーホール接続とは、絶縁基板の両面に導体層を形成させた両面回路基板に穴(以下、スルーホール穴と呼ぶ)を貫通させ、そのスルーホール穴内に金属メッキ層を形成させることによって、両面の導体層間を電気的に接続させることであり、このスルーホール接続を用いた従来の両面回路基板が図10に示されている。
このような従来の両面回路基板の製造過程においては、スルーホール穴53内に電解金属メッキ層43を形成させるときに、同時に導体層2の表面にも電解金属メッキ層43を形成させていた。このスルーホール穴53内の電解金属メッキ層43は、接続信頼性を確保するために、肉厚を厚くする必要があり、そのため導体層2の表面にも電解金属メッキ層43が厚く形成され、導体層2と電解金属メッキ層43との積層体44が厚くなっていた。このため、この後のエッチング加工によりこの積層体44から導体パターンを形成する際に、エッチングの方向が板厚方向だけでなく面方向にも向いてしまうことから、積層体44が必要以上に大きく除去されてしまい、その結果、導体パターンの線幅および線間隔を大きくせざるを得ず、精細な回路が形成できなかった。
また、絶縁基板10にフレキシブル基板を使用して、屈曲させることができる回路基板を作製する場合にも、上記した積層体44の厚みが原因で回路基板の柔軟性が損なわれていた。
そこで、特許文献1では、図11に示すように、電解金属メッキ層43をスルーホール穴53周辺にのみ形成させることによって上記問題を解決している。
特許第3048360号公報
しかしながら、上記特許文献1に示される技術には次のような問題点があった。
上記特許文献1に示されている技術では、電解金属メッキ処理する前に導体層2がエッチング加工されるため、エッチング加工のときにスルーホール穴53周辺にはスルーホール接続のための導体層2のランド52(以下、スルーホールランドと呼ぶ)が形成される。その後に行われる電解金属メッキ処理では、電解金属メッキ層43がスルーホール穴53とスルーホールランド52以外に付着しないように、スルーホール穴53およびスルーホールランド52を除いて導体層2表面にマスクをする。ところが、このマスキング作業は、スルーホールランド52の径が小さいと困難になるため、予めスルーホールランド52の径を大きくしておく必要があり、このスルーホールランド52が精細な回路を作製する際の障害となってしまう。
また、図11に示されているように、スルーホールランド52部分では、絶縁基板10に導体層2と電解金属メッキ層43との積層形態が階段状となっている。一般に絶縁基板10は導体層2や電解金属メッキ層43に比べ熱膨張率が高いことから、導体層2と電解金属メッキ層43との積層形態が階段状であると、両面回路基板の製造過程において絶縁基板10にかかる熱サイクルにより、スルーホール接続が断線する虞があった。
また、導体層2と電解金属メッキ層43との積層形態が階段状であると、この部分が両面回路基板表面から大きく突出することとなる。このような大きな突出部分を有する両面回路基板に保護膜を被覆させたり、この両面回路基板を用いて多層回路基板を作製したりすると、この突出部分の周囲に空隙が形成されることがあり、これが上記保護膜の剥離や上記多層回路基板の層間剥離の原因となっていた。
また、上記の両面回路基板表面に大きな凹凸があるため、この基板表面上に部品を実装するときに、この部品と上記基板の回路との接続やこの部品の上記基板への固定が困難になるという問題がある。
さらに、図11に示されているように、電解金属メッキ処理後にもスルーホール穴53中心部までは電解金属メッキ層43が充填されていないため、この両面回路基板に保護膜を被覆させたり、この両面回路基板を用い多層回路基板を作製したりすると、スルーホール穴53内に閉塞空間が形成されてしまう。このような状態で、この回路基板に熱が加わると、スルーホール穴53中心部の空気が熱膨張し、スルーホール接続を断線させることがある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み創案されたもので、精細な回路の形成が可能で、製品の歩留りを向上させた両面回路基板およびその製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明の両面回路基板の製造方法は、絶縁基板の両面に設けた導体層間がスルーホールを介して電気的に接続されてなる両面回路基板の製造方法において、前記絶縁基板の両面にそれぞれ導体層を形成する工程と、これら導体層のうちいずれか一方を第1の導体層、他方を第2の導体層として、この第1の導体層の表面に第1のマスクを形成する工程と、この第1のマスク、前記第1の導体層、前記絶縁基板、および前記第2の導体層を貫通するスルーホール穴を形成する工程と、このスルーホール穴の前記第2の導体層側の開口部を閉塞するように、前記第2の導体層の表面に第2のマスクを形成する工程と、前記第1の導体層に通電することにより前記スルーホール穴内に第1のスルーホールメッキを形成させるとともに、前記第2の導体層に通電することにより前記スルーホール穴内に第2のスルーホールメッキを形成させる工程と、前記第1のマスクおよび前記第2のマスクを除去する工程とを備えたことを特徴とするものである。
このような本発明の製造方法によれば、第1および第2のスルーホールメッキをスルーホール穴内にのみ形成させるものであるから、スルーホールランドにマスクの開口部を位置合わせするようなマスキング作業が必要ない。このため、第1および第2のマスクのマスキング作業が容易なだけでなく、スルーホールランド径を小さくすることができ、精細な回路を作製することが可能となる。また、スルーホールランド部分では、絶縁基板に導体層と電解金属メッキ層が階段状に形成されることがなく、絶縁基板にかかる熱サイクルによって、スルーホール接続が断線することが少ない。さらに、スルーホール穴の第1の導体層側の開口部に対応する箇所の第1のマスクは、第1のマスク、第1の導体層、絶縁基板、および第2の導体層を貫通するスルーホール穴を形成することによって除去されるものであるから、このスルーホール穴の開口部と、この開口部に対応する第1のマスクの開口部との間で、両者の位置と形状とを正確に合致させることができる。
また、本発明の両面回路基板の製造方法は、絶縁基板の両面に設けた導体層間がスルーホールを介して電気的に接続されてなる両面回路基板の製造方法において、前記絶縁基板の両面にそれぞれ導体層を形成する工程と、これら導体層のうちいずれか一方を第1の導体層、他方を第2の導体層として、この第1の導体層、前記絶縁基板、および前記第2の導体層を貫通するスルーホール穴を形成する工程と、このスルーホール穴の前記第1の導体層側の開口部を閉塞するように、前記第1の導体層の表面に第1のマスクを形成してから、この開口部に対応する箇所の前記第1のマスクを除去する工程と、前記スルーホール穴の前記第2の導体層側の開口部を閉塞するように、前記第2の導体層の表面に第2のマスクを形成する工程と、前記第1の導体層に通電することにより前記スルーホール穴内に第1のスルーホールメッキを形成させるとともに、前記第2の導体層に通電することにより前記スルーホール穴内に第2のスルーホールメッキを形成させる工程と、前記第1のマスクおよび前記第2のマスクを除去する工程とを備えたことを特徴とするものである。
このような本発明の製造方法によれば、第1および第2のスルーホールメッキをスルーホール穴内にのみ形成させるものであるから、スルーホールランドにマスクの開口部を位置合わせするようなマスキング作業が必要ない。このため、第1および第2のマスクのマスキング作業が容易なだけでなく、スルーホールランド径を小さくすることができ、精細な回路を作製することが可能となる。また、スルーホールランド部分では、絶縁基板に導体層と電解金属メッキ層が階段状に形成されることがなく、絶縁基板にかかる熱サイクルによって、スルーホール接続が断線することが少ない。さらに第1のマスクは、スルーホール穴の第1の導体層側の開口部を閉塞するように、第1の導体層の表面に第1のマスクを形成してから、この開口部に対応する箇所の第1のマスクを除去するものであるから、スルーホール穴の開口部と、この開口部に対応する第1のマスクの開口部との間で、両者の位置と形状とを正確に合致させることができる。
ここで、前記第1のマスクに樹脂フィルムを使用してもよい。
この場合、第1のマスクに樹脂フィルムを使用するものであるから、第1のマスクを第1の導体層の表面に積層させるのが容易であり、さらにスルーホール穴を形成する工程で第1のマスクの開口部を加工するのも容易である。
また、前記第1のマスクに樹脂フィルムを使用し、前記スルーホール穴の開口部に対応する箇所における前記第1のマスクの除去は、前記第2の導体層側の前記スルーホール穴の開口部からレーザー光を照射することにより行ってもよい。
この場合、第1のマスクに樹脂フィルムを使用し、スルーホール穴の開口部に対応する箇所における第1のマスクの除去は、第2の導体層側のスルーホール穴の開口部からレーザー光を照射することにより行われるので、このスルーホール穴の開口部と、この開口部に対応する第1のマスクの開口部との間で、両者の位置と形状とを正確に合致させることができる。
また、前記第1のマスクに感光性樹脂を使用し、前記スルーホール穴の開口部に対応する箇所における前記第1のマスクの除去は、前記第2の導体層側の前記スルーホール穴の開口部から露光することにより行ってもよい。
この場合、第1のマスクに感光性樹脂を使用し、スルーホール穴の開口部に対応する箇所における第1のマスクの除去は、第2の導体層側のスルーホール穴の開口部から露光することにより行われるので、このスルーホール穴の開口部と、この開口部に対応する第1のマスクの開口部との間で、両者の位置と形状とを正確に合致させることができる。
また、前記第2のマスクは、導電性材料の粒子を混入させた粘着材を介して前記第2の導体層上に設けてもよい。
この場合、第2のマスクは、導電性材料の粒子を混入させた粘着材を介して第2の導体層上に設けたものであるので、スルーホールメッキの形成工程において、スルーホールメッキがスルーホール穴中心部へ成長するのを促進することができる。これにより、スルーホールメッキがスルーホール穴内に均一に形成されるとともに、スルーホールメッキの形成時間が短縮される。
また、前記導電性材料の粒子は非金属であってもよい。
この場合、導電性材料の粒子は非金属であるため、電解メッキ処理を行う際に、この導電性の材料が腐食されにくい。
また、前記導電性材料の粒子はカーボンの粒子であってもよい。
この場合、導電性材料の粒子は導電性、熱伝導性、耐酸性、耐アルカリ性、耐熱性等優れた性能を有するカーボンの粒子であるため、電解メッキ処理を行う際に、この導電性の材料が腐食されにくく、スルーホールメッキの成長をさらに促進させることができる。
また、前記導電性材料の粒子はカーボンナノチューブの粒子であってもよい。
この場合、前記導電性材料の粒子はカーボンよりさらに導電性、熱伝導性等の優れた性能を有するカーボンナノチューブの粒子であるため、電解メッキ処理を行う際に、この導電性の材料が腐食されにくく、スルーホールメッキの成長をさらに促進させることができる。
ここで、前記第1のスルーホールメッキより前記第2のスルーホールメッキを先に形成してもよい。
この場合、第1のスルーホールメッキより第2のスルーホールメッキを先に形成するものであるから、スルーホール穴内にスルーホールメッキが空隙なく良好に充填される。このため、スルーホールメッキに肉厚の薄い部分も形成されにくく、スルーホール接続が断線しにくくなる。
また、前記第1および2のスルーホールメッキの形成は、銅系のメッキ材料を用いて行ってもよい。
この場合、第1および2のスルーホールメッキの形成は、銅系のメッキ材料を用いて行われるものであるから、スルーホール穴内にスルーホールメッキが良好に充填され易くなり、スルーホールメッキに肉厚の薄い部分も形成されにくく、スルーホール接続が断線しにくくなる。
また、本発明の両面回路基板は、上記のいずれか一に記載の製造方法により作製されたことを特徴とするものである。
このような本発明の両面回路基板によれば、第1および第2のスルーホールメッキをスルーホール穴内にのみ形成させるものであって、絶縁基板に導体層と電解金属メッキ層との階段状の積層形態が形成されるものではないため、この部分が両面回路基板表面から大きく突出することがなくなる。これにより、この両面回路基板に保護膜を被覆させたり、この両面回路基板を用いて多層回路基板を作製したりしても、この部分の周囲に空隙が形成されにくく、保護膜の剥離や多層回路基板の層間剥離が起こりにくくなる。
また、上記スルーホール周辺部に階段状の積層形態が形成されないため、両面回路基板表面には大きな凹凸ができない。これによりこの基板表面上に部品を実装するときに、この部品と両面回路基板の回路との接続やこの部品の両面回路基板への固定が良好に行える。
さらに、電解金属メッキ処理の際に、スルーホール穴内がスルーホールメッキによって完全に充填されるため、この両面回路基板に保護膜を被覆させたり、この両面回路基板を用い多層回路基板を作製したりしても、スルーホール穴内に閉塞空間が形成されない。これにより、閉塞空間内の空気の熱膨張が原因になっていたスルーホール接続の断線という問題が生じない。
本発明の両面回路基板およびその製造方法は、精細な回路の形成が可能で、製品の歩留りを向上させることができるといった効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
以下、図1を参照して、実施例1の製造方法について説明する。
図1は、本発明の実施例1における製造工程を示す両面回路基板の断面図である。
まず、図1(a)に示すように、絶縁基板10の両面に導体層2を形成する。
上記絶縁基板10は、両面回路基板の基体を構成するものである。この絶縁基板10としては、リジット基板とフレキシブル基板のどちらを用いてもよく、その材料としては、特に限定しないが、一般的にフェノール樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、またはフッ素樹脂などが使用され、その寸法安定性や強度改善のため、紙、不織布、ガラス繊維、またはアラミド繊維等で強化されたものがよく使用される。絶縁基板10は、厚さを40μm以下とするとよく、さらに薄くすると導体層2間の距離が短くなり、スルーホールメッキ4の板厚方向への成長距離が少なくてすむため、スルーホールメッキ4を良好に形成できる。
上記導体層2は、最終的にこの導体層2にエッチング加工を施すことにより、両面回路基板の導体パターンとなる部分である。この導体層2としては、導電性の材料であれば特に限定せず、一般的には18〜35μm程度の厚さの銅箔がよく用いられ、接着剤を介してあるいは接着剤なしで、絶縁基板10に積層される。また、絶縁基板10の両面に設ける導体層2には、それぞれ異なった材料、厚さのものを使用してもよい。
本実施例の具体的構成としては、絶縁基板10に20μmのポリイミド樹脂、導体層2に18μmの銅箔を用い、ポリイミド樹脂の両面に銅箔を接着剤によって積層した。
次に図1(b)に示すように、導体層2のうちいずれか一方を第1の導体層21、他方を第2の導体層22として、第1の導体層21の表面に第1のマスク31を形成する。このとき、スルーホール穴53の第1の導体層21側の開口部に対応する箇所の第1のマスク31は除去しない。
上記第1のマスク31は、図1(e)および図1(f)に示される工程において、第1の導体層21の表面に電解金属メッキ層が形成されないようにするためのものである。第1のマスク31としては、以下の特性を満たすものが望ましい。まず、製造中に発生する熱に対する耐熱性、スルーホール穴53開口のための良好な加工性および電解メッキ処理に対する高い耐性があり、さらに、マスク表面に電解金属メッキ層が形成されにくく、図1(g)に示される工程において良好に除去できるマスク材料がよい。例えば、液状で塗布して硬化させるマスク材料や、フィルム状で粘着材を介して積層させるマスク材料などがあげられる。本実施例では、第1のマスク31に、積層するのが容易で加工性の良好な樹脂フィルムを用いると良い結果が得られた。
上記粘着材は、フィルム状の第1のマスク31に塗布しておき、第1の導体層21の表面に第1のマスク31を接着させるためのものである。粘着材としては、製造中に発生する熱に対する耐熱性、スルーホール穴53開口のための良好な加工性および電解メッキ処理に対する高い耐性があり、図1(g)に示される工程において良好に除去できるものがよく、図1(g)に示される工程の除去方法としては、例えば、紫外線を照射することにより剥離し易くなる粘着材や粘着力が低い粘着材などがあげられる。
本実施例において具体的には、フィルム状のマスク材料である厚さ20μmの耐熱ポリエステルに、低粘着力の粘着材を4μmの厚さで塗布して、第1のマスク31を作製し、このマスク31を第1の導体層21の表面にロール積層した。
次に、図1(c)に示すように、第1のマスク31、第1の導体層21、絶縁基板10、および第2の導体層22を貫通するスルーホール穴53を形成する。
上記スルーホール穴53は、両面回路基板を貫通する穴で、この穴53を介して第1の導体層21と第2の導体層22とを電気的に接続させるためのものである。スルーホール穴53の開口方法としては、特に限定せず、例えば、ドリル加工やレーザー加工などがあげられる。スルーホール穴53の直径は120μm以下とするとよく、さらに小さいほど、図1(e)および図1(f)に示す工程において、スルーホールメッキ4の面方向への成長距離が少なくてすむため、スルーホールメッキ4が良好に形成される。また、これによりスルーホール部分を小さくできるため、精細な回路を作製し易くなる。
本実施例において具体的には、第1のマスク31、第1の導体層21、絶縁基板10、および第2の導体層22にドリルを用いて穴を貫通し、直径40μmのスルーホール穴53を形成した。
次に、図1(d)に示すように、スルーホール穴53の第2の導体層22側の開口部を閉塞するように、第2の導体層22の表面に第2のマスク32を形成する。
上記第2のマスク32は、図1(e)および図1(f)に示される工程において、第2の導体層22の表面に電解金属メッキ層が形成されないようにするためのものである。第2のマスク32としては、以下の特性を満たすことが望ましい。まず、製造中に発生する熱に対する耐熱性および電解メッキ処理に対する高い耐性が要求され、さらに、マスク表面に電解金属メッキ層が形成されにくく、図1(g)に示す工程において良好に除去できるマスク材料がよい。例えば、上記開口部を閉塞し易いようなフィルム状で、粘着材を介して積層させるマスク材料があげられる。
上記粘着材は、フィルム状の第2のマスク32に塗布しておき、第2の導体層22の表面に第2のマスク32を接着させるためのものである。粘着材としては、製造中に発生する熱に対する耐熱性および電解メッキ処理に対する高い耐性を有し、さらに図1(g)に示される工程において良好に除去できる粘着材がよく、例えば、紫外線を照射することにより剥離し易くなる粘着材や粘着力が低い粘着材などがあげられる。また、粘着材は、粘着材表面に電解金属メッキ層が形成され易く、また電解金属メッキ層の成長を補助できるものが望ましく、例えば、導電性材料の粒子を混入させた粘着材があげられる。この導電性材料の粒子は、電解メッキ処理工程において、腐食されにくい非金属が望ましく、例えば、カーボンの粒子やカーボンナノチューブの粒子などがあげられる。
本実施例において具体的には、低粘着力の粘着材にカーボンナノチューブの粒子を混入させ、フィルム状のマスク材料である厚さ20μmの耐熱ポリエステルに、上記粘着材を厚さ4μm塗布して、第2のマスク32を作製し、このマスク32を第2の導体層22の表面にロール積層した。
次に、図1(e)および(f)に示すように、第1の導体層21に通電することによりスルーホール穴53内に第1のスルーホールメッキ41を形成させるとともに、第2の導体層22に通電することによりスルーホール穴53内に第2のスルーホールメッキ42を形成させる。
上記第1のスルーホールメッキ41および上記第2のスルーホールメッキ42は、第1の導体層21と第2の導体層22とを電気的に接続させるものである。メッキ材料としては、導電性を有し、凹形状のスルーホール穴53内に充填されやすい材料が望ましく、例えば、銅系の材料があげられる。
ここで、上記第2のスルーホールメッキ42と上記第1のスルーホールメッキ41はどちらを先に形成させても、またはこれらを同時に形成させてもよい。
ただし、第2のスルーホールメッキ42より第1のスルーホールメッキ41を先に形成させる場合、またはこれらを同時に形成させる場合には、第1のスルーホールメッキ41が成長し、条件によってはスルーホール穴53の第1の導体層21側の開口部が閉塞してしまい、第2のマスク32側のスルーホール穴53内底部までスルーホールメッキ4が充填できなくなる。また、その後に第2の導体層22に通電しても、スルーホール穴53内底部は、第1のスルーホールメッキ41と第2のマスク32とで閉塞空間が形成されてしまっているため、第2のスルーホールメッキ42の形成はその途上で阻害されてしまう。これによって、第1の導体層21と第2の導体層22とが電気的に接続しない可能性があり、またこれらが接続していても、スルーホールメッキ4の肉厚が薄くなったり、スルーホールメッキ4内に空隙が形成されたりして、スルーホール接続が断線する可能性もある。以上のことから、第2のスルーホールメッキ42より第1のスルーホールメッキ41を先に形成させる場合、及び、これらを同時に形成させる場合のいずれにあっても、第2のマスク32側のスルーホール穴53内底部までスルーホールメッキ4が充填されるまでの間、スルーホール穴53の第1の導体層21側の開口部が閉塞されないようにする必要がある。
次に、第1のスルーホールメッキ41の形成より、第2のスルーホールメッキ42の形成を先に行った場合について、図3を用いて説明する。
図3(a)は、電解メッキ処理を行う前の両面回路基板の断面図で、図3(b)は、電解メッキ処理によって形成されるスルーホールメッキ4の成長状態を示す両面回路基板の断面図である。図3(b)において、縦軸は先に形成される第2のスルーホールメッキ42の成長状態を、横軸はその後に形成される第1のスルーホールメッキ41の成長状態を示す。
まず、図3に示すように、第2の導体層22の電解メッキ条件を変化させることで、第2のスルーホールメッキ42は、状態1(第2のスルーホールメッキ42がスルーホール穴53内の底部周縁に形成した状態)から状態2(第2のスルーホールメッキ42が絶縁基板10の位置まで成長した状態)及び状態3(第2のスルーホールメッキ42が第1のマスク31の位置まで成長した状態)のように形成される。これらの状態から第1のスルーホールメッキ41を状態A(第1のスルーホールメッキ41の上端周縁部だけが第1のマスク31の位置まで成長した状態)から状態B(第1のスルーホールメッキ41の上端部が一様に第1の導体層21を超える位置まで成長した状態)まで形成しても、スルーホール穴53内には空隙は形成されず、スルーホール穴53内の底部にも良好にスルーホールメッキ4が充填される。
以上のように、第2のスルーホールメッキ42より第1のスルーホールメッキ41を先に形成した場合、またはこれらを同時に形成した場合でも条件を制御して、良好なスルーホールメッキ4を得ることはできるが、第1のスルーホールメッキ41より第2のスルーホールメッキ42を先に形成した場合の方が、より安定して良好なスルーホールメッキ4を得ることができる。
ところで、第2のスルーホールメッキ42形成を先に行い、スルーホール穴53内の底部を第2のスルーホールメッキ42で充填させた後、第1の導体層21および第2の導体層22に同時に通電してもよい。その場合、スルーホールメッキ4の形成効率が向上するとともに、均一なスルーホールメッキ4を得ることもできる。
次に、図1(g)に示すように、前記第1のマスク31および前記第2のマスク32を除去する。
最後に図1(h)に示すように、第1のスルーホールメッキ41表面を平滑にする。この方法としては、例えば、物理研磨を行うことがあげられる。
なお、第1のマスク31および第2のマスク32の除去並びに第1のスルーホールメッキ41の表面の平滑化の工程順は、上記図1(g)および図1(h)に示されている工程順に限るものではなく、まず第1のマスク31の除去を行い、次に第1のスルーホールメッキ41表面の研磨を行ったのち、第2のマスク32の除去を行ってもよい。
次に、本発明の実施例2について、図2を参照して説明する。
図2は、本発明の実施例2における製造工程を示す両面回路基板の断面図である。
なお、この実施例に係る両面回路基板の製造方法は、上記した実施例1のものと基本的に同じ構成であるので、同一部材には同一符号を付してその説明を省略し、相違点のみを説明する。
実施例1では、両面回路基板に第1のマスク31を積層させた後、スルーホール穴53の開口加工を施したが、実施例2では、両面回路基板にスルーホール穴53の開口加工を施した後に、第1のマスク31を積層させた。以下、詳述する。
図2(b)に示すように、導体層2のうちいずれか一方を第1の導体層21、他方を第2の導体層22として、第1の導体層21、絶縁基板10、および第2の導体層22を貫通するスルーホール穴53を形成する。
上記スルーホール穴53は、回路基板を貫通させた穴で、その穴を介して第1の導体層21と第2の導体層22とを電気的に接続させるためのものである。スルーホール穴53の開口方法としては、特に限定せず、例えば、ドリル加工やレーザー加工などがあげられる。スルーホール穴53の直径は120μm以下とするとよく、さらに小さいほど、図2(e)および図2(f)に示す工程において、スルーホールメッキ4の面方向への成長距離が少なくてすむため、スルーホールメッキ4が良好に形成される。また、これによりスルーホール部分を小さくできるため、精細な回路を作製し易くなる。
図2(c)に示すように、スルーホール穴53の第1の導体層21側の開口部を閉塞するように、第1の導体層21の表面に第1のマスク31を形成してから、この開口部に対応する箇所の第1のマスク31を除去する。
上記第1のマスク31は、図2(e)および図2(f)に示される工程において、第1の導体層21の表面に電解金属メッキ層が形成されないようにするためのものである。第1のマスク31としては、以下の特性を満たすことが望ましい。まず、製造中に発生する熱に対する耐熱性、スルーホール穴53開口のための良好な加工性および電解メッキ処理に対する高い耐性があり、さらに、マスク表面に電解金属メッキ層が形成されにくく、図2(g)に示す工程において良好に除去できるマスク材料がよい。例えば、上記開口部を閉塞し易いようなフィルム状で、粘着材を介して積層させるマスク材料があげられる。
上記粘着材は、フィルム状の第1のマスク31に塗布しておき、第1の導体層21の表面に第1のマスク31を接着するためのものである。粘着材としては、製造中に発生する熱に対する耐熱性、スルーホール穴53開口のための良好な加工性および電解メッキ処理に対する高い耐性があり、図2(g)に示す工程において良好に除去できるものがよく、図2(g)に示される工程の除去方法としては、例えば、紫外線を照射することにより剥離し易くなる粘着材や粘着力が低い粘着材などがあげられる。
また、第1のマスク31に樹脂フィルムを使用し、スルーホール穴53の開口部に対応する箇所における第1のマスク31の除去は、第2の導体層22側のスルーホール穴53の開口部からレーザー光を照射することにより行うとよい。この場合、このスルーホール穴53の開口部と、この開口部に対応する第1のマスク31の開口部との間で、両者の位置と形状とを正確に合致させることができる。
さらに、第1のマスク31に感光性樹脂を使用し、スルーホール穴53の開口部に対応する箇所における第1のマスク31の除去は、第2の導体層22側のスルーホール穴53の開口部から露光することにより行うと、このスルーホール穴53の開口部と、この開口部に対応する第1のマスク31の開口部との間で、両者の位置と形状とを正確に合致させることができる。
このとき、マスク材料の特性は、上記マスクの性能(製造中に発生する熱に対する耐熱性、スルーホール穴53開口のための良好な加工性および電解メッキ処理に対する高い耐性があり、さらに、マスク表面に電解金属メッキ層が形成されにくく、図2(g)に示す工程において良好に除去できる性能。)が備わり、環境汚染の少ない水溶性の材料を使用するとよい。
次に、上記した実施例1及び実施例2において作製された両面回路基板について、その断面図である図4を参照して説明する。
両面回路基板は、図4に示すように、絶縁基板10の一方の面に第1の導体層21と他方の面に第2の導体層22とが形成され、これらを貫通するスルーホール穴53が形成されている。このスルーホール穴53内には第1のスルーホールメッキ41と第2のスルーホールメッキ42とが形成されており、第1の導体層21と第2の導体層22とが電気的に接続されている。また、図1若しくは図2に示されている一連の製造工程の後で、第1の導体層21および第2の導体層22に対してエッチングを施すことにより、絶縁基板10上には導体パターンが形成されている。エッチングは、次のような方法で行われる。導体層2表面にエッチングレジストを形成し、フォトマスクを用いた露光処理および現像処理により、エッチングレジストを任意の形状にパターン加工する。このエッチングレジストをマスクとして導体層2をエッチングし、導体パターンを形成する。
このようにして得られた本発明の両面回路基板は、スルーホールランド52上にスルーホールメッキ4が、階段状に積層されないため、絶縁基板10にかかる熱サイクルに強く、断線しにくい構造となっている。
図5は、本発明に係る両面回路基板を用いて作製された多層回路基板の断面図である。図5に示される多層回路基板は、二つの両面回路基板100が接着剤61を介して積層されている。上記接着剤61は、複数の両面回路基板100間を接着するものであり、両面回路基板100の接着面に塗布されて使用される。接着剤61としては、熱硬化性接着剤、熱可塑性接着剤、粘着剤などが用いられ、これらを組み合わせて使用してもよい。
ここで、本発明の両面回路基板100は、スルーホールランド52上にスルーホールメッキ4が、階段状に積層されず、基板表面に凹凸が少ないため、図5に示すような上記多層回路基板を形成しても接着面に空隙ができる可能性が少なく、層間が剥離しにくくなっている。
さらに、本発明の両面回路基板100は、電解金属メッキ処理後によって、スルーホール穴53内がスルーホールメッキ4で完全に充填されるため、この両面回路基板100に保護膜を被覆させたり、図5のようにこの両面回路基板100を用い多層回路基板を作製したりしても、スルーホール穴53内に閉塞空間が形成されない。これにより、閉塞空間内の空気の熱膨張が原因になっていたスルーホール接続の断線という問題が生じない。
図6は、本発明に係る両面回路基板を用いて作製されたビルドアップ多層回路基板の断面図である。図6に示されるビルドアップ多層回路基板は、両面回路基板100の両面に積層された絶縁層11と、これらの絶縁層11の表面に積層された第3の導体層23とを備え、これらの導体層23と両面回路基板100上に設けられている導体層2との電気的接続が、スルーホール接続部51とビア45とを介して行われている。
上記絶縁層11は、両面回路基板100上に設けられている導体層2と絶縁層11の表面に積層された第3の導体層23とを電気的に絶縁するように積層されている。絶縁層11としては、特に限定しないが、一般に、プリプレグと呼ばれるガラス布にエポキシ樹脂を含浸させた絶縁層が強度、寸法精度が良好なため用いられている。
上記第3の導体層23は、この絶縁層11の外側表面に積層されている。この導体層23としては、導電性の材料であれば特に限定しない。
上記ビア45は、多層回路基板において、異なる導体層間をビアホールという穴を介して電気的に接続させるものである。ビア45の製造方法および材料は、特に限定せず、一般には無電解メッキや導電性物質の充填などにより形成される。
上記スルーホール接続部51は、スルーホールランド52と第1のスルーホールメッキ41と第2のスルーホールメッキ42とからなる部分である。また、上記スルーホールランド52は、エッチングにより形成された導体パターンであって、絶縁基板10に設けた両面の導体層2間をスルーホール接続するためにスルーホール穴53周辺に形成された部分である。
ここで、本発明の両面回路基板100は、スルーホールランド52上にスルーホールメッキ4が階段状に積層されず、両面回路基板100表面に凹凸が少ないため、上述したようなビルドアップ多層回路基板を形成しても接着面に空隙ができる可能性が少なく、層間が剥離しにくくなっている。
さらに、本発明の両面回路基板100は、電解金属メッキ処理後によって、スルーホール穴53内がスルーホールメッキ4で完全に充填されるため、この両面回路基板100に保護膜を被覆させたり、図6のようにこの両面回路基板100を用い多層回路基板を作製したりしても、スルーホール穴53内に閉塞空間が形成されない。これにより、閉塞空間内の空気の熱膨張が原因になっていたスルーホール接続の断線という問題が生じない。
なお、図6に示されているビルドアップ多層回路基板は、両面回路基板100の両面に絶縁層11と第3の導体層23とが一組ずつ形成されているが、ビルドアップ多層回路基板としては、両面回路基板100の片面または両面に少なくとも1組以上の絶縁層11と第3の導体層23とが形成されていればよい。
図7は、部品が実装された本発明の両面回路基板に係る断面図である。図7に示すように、両面回路基板100のスルーホール接続部51に部品71がはんだ72により実装されている。本発明に係る両面回路基板100は表面に凹凸が少ないため、この基板表面上に部品71を実装するときに、この部品71と上記両面回路基板100の回路との接続やこの部品71の上記両面回路基板100への固定が容易に行うことができる。
図8は、コネクタの端子が実装された本発明に係る両面回路基板の断面図である。図8に示すように、本発明に係る両面回路基板100のスルーホール接続部51にコネクタの端子83が実装されている。上記両面回路基板100は表面に凹凸が少ないため、このコネクタの端子83をスルーホール接続部51に安定して実装でき、このコネクタの端子83の接続が良好に行われる。
図9は、摺動子の固定接点が実装された本発明に係る両面回路基板の断面図である。図9に示すように、本発明に係る両面回路基板100のスルーホール接続部51に、摺動子91が摺接するための固定接点92が実装されている。上記両面回路基板100は表面に凹凸が少ないため、固定接点92を両面回路基板100上に安定して実装でき、この固定接点92上を摺動子91が安定して摺接することができる。
本発明の実施例1における製造工程を示す両面回路基板の断面図である。 本発明の実施例2における製造工程を示す両面回路基板の断面図である。 本発明の電解メッキ処理によって形成されるスルーホールメッキの成長状態を示す両面回路基板の断面図である。 本発明に係る両面回路基板の断面図である。 本発明に係る両面回路基板を用いて作製された多層回路基板の断面図である。 本発明に係る両面回路基板を用いて作製されたビルドアップ多層回路基板の断面図である。 部品が実装された本発明に係る両面回路基板の断面図である。 コネクタの端子が実装された本発明に係る両面回路基板の断面図である。 摺動子の固定接点が実装された本発明に係る両面回路基板の断面図である。 従来の製造方法で作製された両面回路基板の断面図である。 従来の製造方法で作製された両面回路基板の断面図である。
符号の説明
10 絶縁基板
11 絶縁層
2 導体層
21 第1の導体層
22 第2の導体層
23 第3の導体層
31 第1のマスク
32 第2のマスク
4 スルーホールメッキ
41 第1のスルーホールメッキ
42 第2のスルーホールメッキ
43 電解金属メッキ層
44 積層体
45 ビア
51 スルーホール接続部
52 スルーホールランド
53 スルーホール穴
61 接着剤
71 部品
72 はんだ
81 被覆
82 補強板
83 コネクタの端子
91 摺動子
92 固定接点
100 両面回路基板

Claims (12)

  1. 絶縁基板の両面に設けた導体層間がスルーホールを介して電気的に接続されてなる両面回路基板の製造方法において、
    前記絶縁基板の両面にそれぞれ導体層を形成する工程と、
    これら導体層のうちいずれか一方を第1の導体層、他方を第2の導体層として、この第1の導体層の表面に第1のマスクを形成する工程と、
    この第1のマスク、前記第1の導体層、前記絶縁基板、および前記第2の導体層を貫通するスルーホール穴を形成する工程と、
    このスルーホール穴の前記第2の導体層側の開口部を閉塞するように、前記第2の導体層の表面に第2のマスクを形成する工程と、
    前記第1の導体層に通電することにより前記スルーホール穴内に第1のスルーホールメッキを形成させるとともに、前記第2の導体層に通電することにより前記スルーホール穴内に第2のスルーホールメッキを形成させる工程と、
    前記第1のマスクおよび前記第2のマスクを除去する工程とを備えたことを特徴とする両面回路基板の製造方法。
  2. 絶縁基板の両面に設けた導体層間がスルーホールを介して電気的に接続されてなる両面回路基板の製造方法において、
    前記絶縁基板の両面にそれぞれ導体層を形成する工程と、
    これら導体層のうちいずれか一方を第1の導体層、他方を第2の導体層として、この第1の導体層、前記絶縁基板、および前記第2の導体層を貫通するスルーホール穴を形成する工程と、
    このスルーホール穴の前記第1の導体層側の開口部を閉塞するように、前記第1の導体層の表面に第1のマスクを形成してから、この開口部に対応する箇所の前記第1のマスクを除去する工程と、
    前記スルーホール穴の前記第2の導体層側の開口部を閉塞するように、前記第2の導体層の表面に第2のマスクを形成する工程と、
    前記第1の導体層に通電することにより前記スルーホール穴内に第1のスルーホールメッキを形成させるとともに、前記第2の導体層に通電することにより前記スルーホール穴内に第2のスルーホールメッキを形成させる工程と、
    前記第1のマスクおよび前記第2のマスクを除去する工程とを備えたことを特徴とする両面回路基板の製造方法。
  3. 前記第1のマスクに樹脂フィルムを使用することを特徴とする請求項1に記載の両面回路基板の製造方法。
  4. 前記第1のマスクに樹脂フィルムを使用し、前記スルーホール穴の開口部に対応する箇所における前記第1のマスクの除去は、前記第2の導体層側の前記スルーホール穴の開口部からレーザー光を照射することにより行うことを特徴とする請求項2に記載の両面回路基板の製造方法。
  5. 前記第1のマスクに感光性樹脂を使用し、前記スルーホール穴の開口部に対応する箇所における前記第1のマスクの除去は、前記第2の導体層側の前記スルーホール穴の開口部から露光することにより行うことを特徴とする請求項2に記載の両面回路基板の製造方法。
  6. 前記第2のマスクは、導電性材料の粒子を混入させた粘着材を介して前記第2の導体層上に設けることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の両面回路基板の製造方法。
  7. 前記導電性材料の粒子が非金属であることを特徴とする請求項6に記載の両面回路基板の製造方法。
  8. 前記導電性材料の粒子がカーボンの粒子であることを特徴とする請求項7に記載の両面回路基板の製造方法。
  9. 前記導電性材料の粒子がカーボンナノチューブの粒子であることを特徴とする請求項8に記載の両面回路基板の製造方法。
  10. 前記第1のスルーホールメッキより前記第2のスルーホールメッキを先に形成することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一に記載の両面回路基板の製造方法。
  11. 前記第1および2のスルーホールメッキの形成は、銅系のメッキ材料を用いて行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一に記載の両面回路基板の製造方法。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一に記載の製造方法により作製されたことを特徴とする両面回路基板。
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