JP2006138359A - 車両用の油圧緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油圧緩衝器において、ロッドをシリンダの軸線に対して傾動乃至倒れなく、高剛性で支持し、かつロッドのキズ付きを防止するとともに、部品点数を削減してコスト減、軽量化を図ること。
【解決手段】 油圧緩衝器1において、ロッド21の外周との間に環状の隙間を形成する環状のストッパラバー45を、シリンダ11のロッドガイド部11Dの外周に嵌挿するとともに、該ロッドガイド部11Dの外周に連設する段部に支持し、該ロッド21の外周にばね受け71を設け、このばね受け71にストッパラバー45が衝合するストッパ部71Aと、ストッパラバー45の圧縮時の拡径を規制する筒状部71Bを形成したもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は車両用の油圧緩衝器に関する。
油圧緩衝器として、特許文献1に記載の如く、シリンダのシリンダ部に設けた油室に、ピストンをロッドに取付けたピストン・ロッド組立体を摺動自在に挿入したものがある。
特許文献1の油圧緩衝器は、シリンダにおけるシリンダ部の開口部の内周にOリングを介してロッドガイドを嵌着し、このロッドガイドにロッドを摺動自在に支持する。
また、特許文献1の油圧緩衝器は、ロッドの外周に環状のストッパラバーを嵌着し、ストッパラバーが衝合するエンドキャップをシリンダにおけるシリンダ部の開口部の周囲に被着するとともに、ストッパラバーがエンドキャップとの衝合によって圧縮されるときの拡径を規制する筒状部をロッドの外周のばね受けに設けている。
特開2002-54677
特許文献1の油圧緩衝器は、シリンダにおけるシリンダ部の開口部の内周に設けたOリングの弾性分、ロッドガイドがシリンダに対して径方向に変位可能になる。従って、ロッドがシリンダ内を進退する際に、ロッドの軸線がシリンダの軸線に対して傾動乃至は倒れ、ロッドがこじるおそれがある。また、シリンダのシリンダ部と概ね同一径の大径のロッドガイドを使用しているので、コスト高になるし、また、重量増ともなり、軽量化を図ることができない。
また、特許文献1の油圧緩衝器では、環状のストッパラバーがロッドの外周に密着しており、かつ該ストッパラバーの先端側でロッドの周囲に形成される内周凹部にダストがたまり易い。このため、ストッパラバーがストッパ部との衝合によって圧縮されてロッドに対して摺動するときに、ストッパラバーの内周凹部にたまっているダストがロッドの外周をこすり、ロッドの外周をキズ付け易い。
本発明の課題は、油圧緩衝器において、ロッドをシリンダの軸線に対して傾動乃至倒れなく、高剛性で支持し、かつロッドのキズ付きを防止するとともに、部品点数を削減してコスト減、軽量化を図ることにある。
請求項1の発明は、シリンダのシリンダ部に設けた油室に、ピストンをロッドに取付けたピストン・ロッド組立体を摺動自在に挿入した油圧緩衝器において、前記シリンダの前記シリンダ部に対する軸方向の先端側に、該シリンダ部より内外径が小さなロッドガイド部を一体に形成し、該ロッドガイド部の内周に密接する状態でブッシュを嵌着し、該ブッシュの内周に、前記ロッドを密接する状態で支持するとともに、該シリンダの内部で該ブッシュに対し、該シリンダの軸方向の内側となる位置に、該シリンダの内周と該ロッドの外周に摺接するシールを設け、該ロッドの外周との間に環状の隙間を形成する環状のストッパラバーを、該ロッドガイド部の外周に嵌挿するとともに、該ロッドガイド部の外周に連設する段部に支持し、該ロッドの外周にばね受けを設け、このばね受けに該ストッパラバーが衝合するストッパ部と、該ストッパラバーの圧縮時の拡径を規制する筒状部を形成したものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記シリンダが、前記シリンダ部の軸方向の先端側に、該シリンダ部より内外径の小さなシール装着部を一体に形成するとともに、該シール装着部の軸方向の先端側に、前記ロッドガイド部を一体に形成してなり、前記環状のストッパラバーの底部を、該ロッドガイド部の外周と、該ロッドガイド部の外周に連設する段部と、該シール装着部の外周と、該シール装着部の外周に連設する段部とからなる外形に合わせた形状としたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記ロッドガイド部の先端部の外周に、ダストシールの嵌着部を嵌着し、該ダストシールの嵌着部にて前記環状のストッパラバーの内周部を軸方向に係止したものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記油圧緩衝器が、前記シリンダを車体側に取付け、前記ロッドを車輪側に取付ける倒立型であるようにしたものである。
(請求項1)
(a)ロッドは、シリンダに一体に形成したロッドガイド部に密接する状態で嵌着したブッシュの内周に密接する状態で支持される。従って、ロッドはシリンダとの間に弾性部材や間隙を介することなく支持され、シリンダの軸方向に傾動することなく、シリンダ内を進退する。その結果、ロッドがシリンダに対して傾動乃至倒れてこじることがなく、ダンパ自身の曲がりを防止し、作動性を向上することができる。
(b)シリンダ部の先端側に一体に形成したロッドガイド部がロッドガイドの役割をなすので、格別のロッドガイド、及びロッドガイドを軸方向に固定するストッパリングを省略できるし、ロッドガイドの外周のOリングも省略でき、コスト減を図ることができる。
(c)環状のストッパラバーはロッドの外周との間に環状の隙間を形成し、ロッドに対して摺動することがなく、ロッドの外周をキズ付けることがない。また、シリンダにエンドキャップを設ける必要がなくなり、コスト減、軽量化できる。
(請求項2)
(d)環状のストッパラバーの底部の形状を、ロッドガイド部の外周と、ロッドガイド部の外周に連設する段部と、シール装着部の外周と、シール装着部の外周に連設する段部とからなる外形に合わせるようにした。即ち、ストッパラバーの底部の形状をシリンダの先端側の外形に合わせ、ストッパラバーの受圧面積を確保でき、最圧縮荷重を十分に緩衝できる。
(請求項3)
(e)シリンダのロッドガイド部の先端側の外周に嵌着したダストシールの嵌着部により、環状のストッパラバーの内周部を係止したから、ストッパラバーの抜けを防止できる。
(請求項4)
(f)油圧緩衝器が倒立型であるから、シリンダのロッドガイド部の外周やロッドの外周にダストがたまりにくく、かつばね下重量を軽減できる。
図1は油圧緩衝器を示す全体断面図、図2は図1の要部拡大断面図、図3は図1のIII−III線に沿う断面図である。
油圧緩衝器1は、図1、図2に示す如く、シリンダ組立体10と、ピストン・ロッド組立体20と、ロッド側取付部材50と、シリンダ側取付部材60とを有する。本発明の油圧緩衝器1は、シリンダ組立体10のシリンダ11を車体側に取付け、ピストン・ロッド組立体20のピストンロッド21を車輪側に取付ける倒立型をなす。
シリンダ組立体10は、シリンダ11とブッシュ12とからなる。
シリンダ11は、アルミ合金を鋳造したもの、又はアルミ合金を鍛造したものからなり、ピストン・ロッド組立体20のピストン22が摺動する円筒状のシリンダ部11Aの軸方向の先端側に、順に、シリンダ部11Aより内径が小さく厚肉に形成されたリバウンドラバー装着部11Bと、リバウンドラバー装着部11Bより内外径が小さなシール装着部11Cと、シール装着部11Cより内外径が小さいなロッドガイド部11Dを一体に形成される。シリンダ11の軸方向で、シリンダ部11Aとロッドガイド部11Dの間に、リバウンドラバー装着部11B、シール装着部11Cが設けられる。
ブッシュ12は、板材を丸めた筒状の巻きブッシュからなり、シリンダ11のロッドガイド部11Dの内周に、Oリングを介することなく、密接する状態で嵌着される。ブッシュ12は、その内周に、ピストン・ロッド組立体20のピストンロッド21に微小隙間を介することなく、ピストンロッド21を密接した状態で支持する。
シリンダ11は、シリンダ部11Aの後端側の外周にシリンダ側取付部材60のための取付ねじ13を備え、リバウンドラバー装着部11B〜ロッドガイド部11Dの外周にバンプストッパラバー取付部14を備え、シール装着部11Cの外周にシリンダ部11Aの外径より小径の六角形状工具係合部15を備え、ロッドガイド部11Dの先端部の外周にダストシール取付部16を備える。
ピストン・ロッド組立体20は、中空ピストンロッド21の先端側にピストン22と、ピストンバルブ装置(減衰力発生装置)23をナット24で取付けたものである。ピストンバルブ装置23は、ピストンロッド21に、順に、バルブストッパ25、圧側板バルブ26、ピストン22、伸側板バルブ27、バルブストッパ28を挿着し、これらをナット24で固定し、ピストン22に圧側油路(不図示)と伸側油路27Aを設けて構成される。ピストン・ロッド組立体20は、シリンダ11のシリンダ部11A〜ロッドガイド部11Dに挿入されてピストンロッド21をロッドガイド部11Dから外方に突出するとともに、シリンダ部11Aの油室29にピストン22を摺動自在に挿入し、ピストン22により、油室29をピストン側油室29Aとロッド側油室29Bに区画する。
ピストン・ロッド組立体20は、ピストンロッド21の中空部に減衰力調整装置31を内蔵する。減衰力調整装置31は、ピストン側油室29Aとロッド側油室29Bを連通するバイパス油路32をピストンロッド21の内部に設け、ピストンロッド21の中空部に挿入したアジャストロッド33の先端のニードル弁33Aにより、バイパス油路32のピストン側油室29Aへの開口部に設けてあるバルブシート32Aの開口面積を調整する。アジャストロッド33の基端部の当接部33Bはピストンロッド21からロッド側取付部材50の側に突出し、ロッド側取付部材50に設けられる伸側減衰力調整用アジャスタ34に当接する。アジャスタ34については後述する。
ピストン・ロッド組立体20は、シリンダ11のシリンダ部11A〜ロッドガイド部11Dに挿入されるピストンロッド21の中間部の外周に、順に、リバウンドストッパラバー41、ストッパプレート42、オイルシール43を挿着する。リバウンドストッパラバー41はリバウンドラバー装着部11Bの内周に形成された環状溝内に嵌着され、最伸張時の緩衝をなす。ストッパプレート42はシリンダ11のリバウンドラバー装着部11Bの内周に圧入され、リバウンドラバー装着部11Bの内周とシール装着部11Cの内周の間の段部に当て止めされる。
オイルシール43はシリンダ11のシール装着部11Cの内周に嵌着され、ピストンロッド21の外周に密接する内周リップと、シール装着部11Cの内周に密接する外周リップを備える。オイルシール43は、シール装着部11Cの内周とロッドガイド部11Dの内周の間の段部と、ストッパプレート42との間に、軸方向で挟まれて固定される。
ピストン・ロッド組立体20は、ロッドガイド部11Dから外方に突出したピストンロッド21の中間部の外周に、順に、ダストシール44、バンプストッパラバー45を挿着される。ダストシール44はシリンダ11のロッドガイド部11Dの外周のダストシール取付部16に嵌着され、ピストンロッド21の外周に摺接する。バンプストッパラバー45は、シリンダ11のリバウンドラバー装着部11B〜ロッドガイド部11Dの外周のバンプストッパラバー取付部14に嵌着され、最圧縮時の緩衝をなす。
ロッド側取付部材50は、ピストンロッド21の基端部の外周に螺着されて固定される。ロッド側取付部材50は、懸架スプリング70のばね受け71を嵌着される。
ロッド側取付部材50は、前述のアジャスタ34を横孔51のねじ孔51Aに螺着して備える。アジャスタ34は溝付操作部34Aを外方に臨ませ、テーパ状カム面34Bをアジャストロッド33の当接部33Bに当接する。これにより、アジャスタ34は、溝付操作部34Aに加える操作により回転されて螺動され、カム面34Bの変位によりアジャストロッド33を軸方向に進退させ、結果として、ニードル弁33Aによりバイパス油路32のバルブシート32Aの開口面積を調整可能する。
シリンダ側取付部材60は、シリンダ11のシリンダ部11Aの後端側(ロッドガイド部11Dと反対側)の外周の取付ねじ13に外筒部61を被嵌して螺着され、シリンダ部11Aの後端側のピストン22と同一径のストレート状開口部を閉じるカップ状の底部62を一体に備える。シリンダ側取付部材60は、懸架スプリング70の初期荷重を調整するためのばねアジャスタ72を外筒部61の外周に螺着し、アジャスタ72にバックアップされるばね受け73を外筒部61の外周の軸方向に設けたスライド溝に係合し、ばね受け73と前述のばね受け71との間に懸架スプリング70を支持する。アジャスタ72とばね受け73の間にはアジャスタ72の回り止め用板ばね74が設けられる。
シリンダ側取付部材60は、図3に示す如く、サブタンク80を液密に螺着し、サブタンク80が区画する油室84Aとシリンダ部11Aのピストン側油室29Aとの連通部にセパレータ81を備える。即ち、サブタンク80は、キャップ82で封止される内部を隔壁部材83により油室84Aとガス室84Bに区画し、ガス室84Bに加圧ガスを封入するガス封入バルブ85を備える。セパレータ81は、シリンダ11のピストン側油室29Aとサブタンク80の油室84Aとを連絡する圧側油路86と伸側油路87を備え、圧側減衰力調整用アジャスタ88のニードル弁88Aを圧側油路86に挿入可能とし、伸側チェックバルブ89を伸側油路87に備える。このとき、シリンダ側取付部材60はセパレータ81を挿着した開口部63に、キャップ64をOリング64Aを介して螺着し、アジャスタ88をキャップ64にOリング88Aを介して液密に螺入している。アジャスタ88はキャップ64に螺動操作されて進退し、ニードル弁88Aにより圧側油路86の開口面積を調整する。
以下、シリンダ11のリバウンドラバー装着部11B〜ロッドガイド部11Dの外周のバンプストッパラバー取付部14に嵌着されるバンプストッパラバー45について詳述する。
バンプストッパラバー45は、環状をなし、シリンダ11のバンプストッパラバー取付部14に嵌着される状態で、ピストンロッド21の外周との間に環状の隙間を形成する。バンプストッパラバー45は、シリンダ11のロッドガイド部11Dに嵌挿されるとともに、ロッドガイド部11Dの外周に連設する段部に支持される。具体的には、バンプストッパラバー45は、その底部45Aの内周形状を、ロッドガイド部11Dの外周と、該ロッドガイド部11Dの外周とシール装着部11Cの外周に連設する段部と、シール装着部11Cの外周と、該シール装着部11Cの外周とリバウンドラバー装着部11Bの外周に連設する段部とからなる外形に合わせた形状とし、当該外形に嵌挿支持される。
ピストンロッド21の基端部の外周に螺着されて固定されたロッド側取付部材50に嵌着されるばね受け71は、バンプストッパラバー45の先端部45Bが衝合するストッパ部71Aを一体に備えるとともに、バンプストッパラバー45の圧縮時の拡径を規制する筒状部71Bを一体に備える。これにより、部品点数を削減できる。
尚、ロッドガイド部11Dの先端部の外周のダストシール取付部16に嵌着されたダストシール44の該ダストシール取付部16への嵌着部44Aは、バンプストッパラバー45の底部45Aの内周部と軸方向に係止し、バンプストッパラバー45の抜け止めになる。
従って、油圧緩衝器10は以下の如くに減衰作用を行なう。
(圧縮時)
ピストン側油室29Aの油が圧側油路を通ってロッド側油室29Bに流れ、この油が圧側板バルブ26を撓み変形させて圧側の減衰力を得る。これに続き、シリンダ11に進入したピストンロッド21の進入容積分の油が余剰になり、この余剰油がピストン側油室29Aからセパレータ81の圧側油路86を通ってサブタンク80の油室84Aに排出され、この間のニードル弁88Aよる絞り抵抗により圧側減衰力を得るものとなる。
(伸張時)
シリンダ11とピストンロッド21の相対速度が低速のとき、ロッド側油室29Bの油がアジャストロッド33のニードル弁33Aにより開度調整されているピストンロッド21のバイバス油路32を通ってピストン側油室29Aに流れ、この間のニードル弁33Aによる絞り抵抗により伸側減衰力を得る。また、シリンダ11とピストンロッド21の相対速度が中高速のとき、ロッド側油室29Bの油が伸側油路27Aを通り、伸側板バルブ27を撓み変形させてピストン側油室29Aへ流れ、伸側の減衰力を得る。そしてこのとき、シリンダ11から退出するピストンロッド21の退出容積分の油が不足し、この不足油がサブタンク80の油室84Aからセパレータ81の伸側油路87を通ってピストン側油室29Aへ速やかに補給される。
これらの圧側と伸側の減衰力により、油圧緩衝器10の伸縮振動が抑制される。
尚、油圧緩衝器10の最圧縮時には、シリンダ11の側のバンプストッパラバー45とピストンロッド21の側のばね受け71に設けてあるストッパ部71Aとの衝合により最圧縮時の緩衝作用を果たす。また、油圧緩衝器10の最伸張時には、シリンダ11の側のリバウンドストッパラバー41とピストンロッド21の側のバルブストッパ25との衝合により、伸び切り時の緩衝作用を果たす。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ピストンロッド21は、シリンダ11に一体に形成したロッドガイド部11Dに密接する状態で嵌着したブッシュ12の内周に密接する状態で支持される。従って、ピストンロッド21はシリンダ11との間に弾性部材や間隙を介することなく支持され、シリンダ11の軸方向に傾動することなく、シリンダ11内を進退する。その結果、ピストンロッド21がシリンダ11に対して傾動乃至倒れてこじることがなく、ダンパ自身の曲がりを防止し、作動性を向上することができる。
(b)シリンダ部11Aの先端側に一体に形成したロッドガイド部11Dがロッドガイドの役割をなすので、格別のロッドガイド、及びロッドガイドを軸方向に固定するストッパリングを省略できるし、ロッドガイドの外周のOリングも省略でき、コスト減を図ることができる。
(c)環状のバンプストッパラバー45はピストンロッド21の外周との間に環状の隙間を形成し、ピストンロッド21に対して摺動することがなく、ピストンロッド21の外周をキズ付けることがない。また、シリンダ11にエンドキャップを設ける必要がなくなり、コスト減、軽量化できる。
(d)環状のバンプストッパラバー45の底部45Aの形状を、ロッドガイド部11Dの外周と、ロッドガイド部11Dの外周に連設する段部と、シール装着部11Cの外周と、シール装着部11Cの外周に連設する段部とからなる外形に合わせるようにした。即ち、バンプストッパラバー45の底部45Aの形状をシリンダ11の先端側の外形に合わせ、バンプストッパラバー45の受圧面積を確保でき、最圧縮荷重を十分に緩衝できる。
(e)シリンダ11のロッドガイド部11Dの先端側の外周に嵌着したダストシール44の嵌着部44Aにより、環状のバンプストッパラバー45の内周部を係止したから、バンプストッパラバー45の抜けを防止できる。
(f)油圧緩衝器1が倒立型であるから、シリンダ11のロッドガイド部11Dの外周やピストンロッド21の外周にダストがたまりにくく、かつばね下重量を軽減できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1は油圧緩衝器を示す全体断面図である。 図2は図1の要部拡大断面図である。 図3は図1のIII−III線に沿う断面図である。
符号の説明
1 油圧緩衝器
11 シリンダ
11A シリンダ部
11C シール装着部
11D ロッドガイド部
12 ブッシュ
20 ピストン・ロッド組立体
21 ピストンロッド(ロッド)
22 ピストン
29 油室
43 オイルシール(シール)
44 ダストシール
45 バンプストッパラバー
71 ばね受け
71A ストッパ部
71B 筒状部

Claims (4)

  1. シリンダのシリンダ部に設けた油室に、ピストンをロッドに取付けたピストン・ロッド組立体を摺動自在に挿入した油圧緩衝器において、
    前記シリンダの前記シリンダ部に対する軸方向の先端側に、該シリンダ部より内外径が小さなロッドガイド部を一体に形成し、
    該ロッドガイド部の内周に密接する状態でブッシュを嵌着し、
    該ブッシュの内周に、前記ロッドを密接する状態で支持するとともに、
    該シリンダの内部で該ブッシュに対し、該シリンダの軸方向の内側となる位置に、該シリンダの内周と該ロッドの外周に摺接するシールを設け、
    該ロッドの外周との間に環状の隙間を形成する環状のストッパラバーを、該ロッドガイド部の外周に嵌挿するとともに、該ロッドガイド部の外周に連設する段部に支持し、
    該ロッドの外周にばね受けを設け、このばね受けに該ストッパラバーが衝合するストッパ部と、該ストッパラバーの圧縮時の拡径を規制する筒状部を形成したことを特徴とする車両用の油圧緩衝器。
  2. 前記シリンダが、前記シリンダ部の軸方向の先端側に、該シリンダ部より内外径の小さなシール装着部を一体に形成するとともに、該シール装着部の軸方向の先端側に、前記ロッドガイド部を一体に形成してなり、
    前記環状のストッパラバーの底部を、該ロッドガイド部の外周と、該ロッドガイド部の外周に連設する段部と、該シール装着部の外周と、該シール装着部の外周に連設する段部とからなる外形に合わせた形状とした請求項1に記載の車両用の油圧緩衝器。
  3. 前記ロッドガイド部の先端部の外周に、ダストシールの嵌着部を嵌着し、該ダストシールの嵌着部にて前記環状のストッパラバーの内周部を軸方向に係止した請求項1又は2に記載の車両用の油圧緩衝器。
  4. 前記油圧緩衝器が、前記シリンダを車体側に取付け、前記ロッドを車輪側に取付ける倒立型である請求項1〜3のいずれかに記載の車両用の油圧緩衝器。
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