JP2006134932A - 可変スリット装置、照明光学装置、露光装置、及び露光方法 - Google Patents

可変スリット装置、照明光学装置、露光装置、及び露光方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 被照射面において均一な照度分布を得ること
【解決手段】 光源からの光束に基づいて被照射面上にスリット状の照明領域を形成する可変スリット装置100は、スリット状の照明領域の一方の長辺L2を規定するための複数のブレード30を有する第1遮光部10と;スリット状の照明領域の他方の長辺L1を規定する第2遮光部20と;第1遮光部10を駆動し、照明光の長手方向の形状を変化させる駆動機構50とを備える。そして、第2遮光部20は、被照射面における照度分布ムラのうちの2次以上の成分を補正するために、2次以上の成分を含む曲線状に形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は可変スリット装置、照明光学装置、露光装置及び露光方法に関し、特に半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイスをリソグラフィー工程で製造するための露光装置及び方法、その露光装置に好適な照明光学装置、その照明光学装置に好適な可変スリット装置に関する。
この種の典型的な露光装置においては、光源から射出された光束が、オプティカルインテグレータとしてのフライアイレンズ(またはマイクロフライアイレンズなど)を介して、多数の光源からなる実質的な面光源としての二次光源を形成する。二次光源からの光束は、コンデンサーレンズにより集光されて、所定のパターンが形成されたマスクを重畳的に照明する。マスクのパターンを透過した光は、投影光学系を介してウェハ上に結像する。こうして、ウェハ上には、マスクパターンが投影露光(転写)される。なお、マスクに形成されたパターンは高集積化されており、この微細パターンをウェハ上に正確に転写するにはウェハ上において均一な照度分布を得ることが不可欠である。
しかしながら、例えば照明光学装置を構成する光学部材の製造誤差などに起因して、ウェハ上において2次成分(位置座標の2次関数にしたがって定義される成分)や4次成分やそれ以上の成分を含む照度分布ムラが発生することがある。
この場合、2次以上の成分を含む照度分布ムラにより、ウェハ上に実際に形成されるパターンの線幅が所望の線幅と実質的に異なってしまう現象、すなわち線幅異常が発生するという不都合があった。
そこで、本発明は、被照射面における照度分布ムラの2次以上の成分を良好に補正して、被照射面において均一な照度分布を得ることを第1の目的とする。また、本発明は、線幅異常が実質的に発生することのない良好な露光を行うことを第2の目的とする。
上述の第1の目的を達成するために、本発明にかかる可変スリット装置は、光源からの光束に基づいて被照射面上にスリット状の照明領域を形成する可変スリット装置であって、前記スリット状の照明領域の一方の長辺を規定するための複数のブレードを有する第1遮光部と、前記スリット状の照明領域の他方の長辺を規定する第2遮光部と、前記第1遮光部を駆動し、前記照明光の長手方向の形状を変化させる駆動機構とを備えている。そして、前記第2遮光部は、前記被照射面における照度分布ムラのうちの2次以上の成分を補正するために、2次以上の成分を含む曲線状に形成されていることを特徴とする。
また、上述の第1の目的を達成するために、本発明にかかる照明光学装置は、光源からの光束に基づいて被照射面を照明する照明光学装置であって、上述の可変スリット装置と、前記光源と前記被照射面との間の光路中に配置されたオプティカルインテグレータとを備える。そして、前記可変スリット装置は、前記オプティカルインテグレータに起因する前記被照射面での照度分布ムラの少なくとも一部を補正することを特徴とする。
また、上述の第2の目的を達成するために、本発明にかかる露光装置は、マスクを照明するための上述の照明光学装置を備え、前記マスクのパターンを感光性基板上に露光することを特徴とする。
また、上述の第2の目的を達成するために、本発明にかかる露光方法は、上述の照明光学装置を介してマスクを照明し、前記マスクに形成されたパターンを感光性基板上に露光することを特徴とする。
本発明の可変スリット装置では、複数のブレードを有する第1遮光部の作用によって被照射面における照度分布ムラの高次成分を補正することができ、2次以上の成分を含む曲線状に形成された第2遮光部の作用により、被照射面における照度分布ムラのうちの2次以上の成分を補正することができる。この第2遮光部の作用により、複数のブレードを有する第1遮光部を駆動する駆動機構のストロークを短くすることができる。すなわち、第2遮光部を直線状に形成して駆動機構のストロークを長くする場合と比べると、駆動機構による複数のブレードの位置決め精度の高精度化を図ることができる利点があり、ひいては被照射面上における照度分布を高精度に調整することができる。したがって、本発明の可変スリット装置を備えた照明光学装置をを用いる露光装置及び露光方法では、線幅異常が実質的に発生することのない良好な露光を行うことができ、ひいては良好なマイクロデバイスを製造することができる。
以下、本発明の可変スリット装置の実施形態について図を参照して説明する。図1は、可変スリット装置100を示す図である。
まず、不図示の光源から射出された照明光は、整形光学系を通過して矩形状の照明光に整形される。
そして、可変スリット装置100は、矩形状に整形された照明光ELの長手方向における幅を変更して、所望のスリット幅を有するスリット状の照明光ELを形成するものである。可変スリット装置100は、スリット状の照明光ELの一方の長辺L2を規定するために、通過する照明光ELの一部を遮光する第1遮光部10と、スリット状の照明光ELの他方の長辺L1を規定するために、通過する照明光ELの一部を遮光する第2遮光部20と、第1遮光部10を駆動するアクチュエータ部50ととを備える。すなわち、可変スリット装置100は、アクチュエータ部50を駆動することによって、通過する照明光ELの長手方向における両方の長辺L1,L2を任意に遮光し、第1遮光部10と第2遮光部20との間の空間Mを通過する照明光ELの長手方向の幅を部分的に変化させるものである。
従って、第1遮光部10と第2遮光部20によって、照明光ELは、部分的に変化したスリット幅Sを有するスリット状の照明光ELが形成される。なお、照明光ELの両方の短辺は、不図示の2枚のブレードによって規定されている。
なお、照明光ELのスリット幅S方向をY0方向とし、照明光ELの長手方向をX0方向とする。
第1遮光部10は、複数のブレード30を有し、これら複数のブレード30は、互いに独立に駆動される。これら複数のブレード30は、照明光ELの光軸と直交する面内に配置され、その面内において、櫛歯状に隙間なく配置されている。
各ブレード30は、長板状に形成され、その長手方向がY0方向に平行に配置される。また、各ブレード30は、照明光ELにより加熱されるため、耐熱性を備えた素材、例えば、ステンレス等の金属により形成される。更に、隣接するブレード30と接触しつつも滑動できるように、表面処理が施される。
また、各ブレード30の長手方向における一方の端部には、直線状のエッジ部が形成されており、このエッジ部は、スリット状の照明光ELの一方の長辺L2を規定するものである。また、エッジ部は、X0方向に平行に形成される。また、それぞれのエッジ部は、約10μm程度の厚みに形成される。これは、スリット状の照明光ELを遮断する光軸方向(Z0方向)の位置を正確に一致させるためである。
そして、各ブレード30の長手方向における他方の端部は、ロッド72を介して後述するリニアアクチュエータ70に連結される。したがって、各ロッド72のそれぞれを照明光ELのスリット幅S方向(Y0方向)に任意の距離だけ移動させることにより、各ブレード30がY0方向に移動して、照明光ELの一方の長辺L2を規定する。
第2遮光部20は、ほぼ長板状の一枚のブレード40から構成され、ブレード40は、その長手方向がX0方向に平行に配置される。
ブレード40は、ブレード30と同一の材料からなり、照明光EL側のエッジ部は、2次以上の成分を含む関数(位置座標の2次関数や4次関数、それ以上の高次関数など)で定義される曲線状に形成されるとともに、約10μm程度の厚みに形成される。
アクチュエータ部(駆動機構)50は、複数のリニアアクチュエータ70と、各リニアアクチュエータ70に連結されたロッド72から構成される。リニアアクチュエータ70は、ロッド72をその軸方向に任意の距離だけ直線移動させることが可能であり、例えば、ボイスコイルモータ等を用いることができる。
アクチュエータ部50は、ブレード30の数と同数のリニアアクチュエータ70及びロッド(第1押引部材)72を備え、各リニアアクチュエータ70を駆動することにより、ロッド72を介して各ブレード30をY0方向に移動させる。
次に、上述した可変スリット装置100を照明装置及び露光装置に適用した実施形態について説明する。図2は、露光照明系121及び露光装置EXを示す模式図である。
露光装置EXは、露光用照明光(露光光)ELをレチクルRに照射しつつ、レチクル(マスク)Rとウエハ(基板)Pとを一次元方向に相対的に同期移動させて、レチクルRに形成されたパターン(回路パターン等)を投影光学系PLを介してウエハW上に転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置、いわゆるスキャニング・ステッパである。このような露光装置EXでは、投影光学系PLの露光フィールドよりも広いウエハW上の領域にレチクルRのパターンを露光できる。
露光装置EXは、光源120、光源120からの露光用照明光ELによりレチクルRを照射する露光照明系121、レチクルRを保持するレチクルステージRS、レチクルRから射出される露光用照明光ELをウエハW上に照射する投影光学系PL、ウエハWを保持するウエハステージWS、露光装置EXの動作を統括的に制御する主制御系220等から構成される。なお、露光装置EXは、全体としてチャンバ(不図示)の内部に収納されている。
なお、XYZ直交座標系は、ウエハWを保持するウエハステージWSに対して平行となるようにX軸及びY軸が設定され、Z軸がウエハステージWSに対して直交する方向に設定される。実際には、図中のXYZ直交座標系は、XY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直方向に設定される。
光源120としては、波長約120nm〜約190nmの真空紫外線、例えば、ArFエキシマレーザ(波長:193nm)、フッ素(F2)レーザ(157nm)、クリプトン(Kr2)レーザ(146nm)、アルゴン(Ar2)レーザ(126nm)等を発生させるものが用いられる。露光用照明光ELとして真空紫外線を用いるのは、ウエハWに形成するパターンの線幅の微細化に対応するためである。
また、光源120には、図示しない光源制御装置が併設されており、この光源制御装置は、主制御系220からの指示に応じて、射出される露光用照明光ELの発振中心波長及びスペクトル半値幅の制御、パルス発振のトリガ制御等を行う。
露光照明系(照明装置)121は、光源120から照射された露光用照明光ELをレチクルR上の所定の照明領域内にほぼ均一な照度分布で照射する。
具体的には、光源120から照射された露光用照明光ELは、偏向ミラー130にて偏向されて、光アッテネータとしての可変減光器131に入射する。可変減光器131は、ウエハ上のフォトレジストに対する露光量を制御するために、減光率が段階的又は連続的に調整可能である。可変減光器131から射出される露光用照明光ELは、ターレット132上に設けられた回折光学素子132、ズームレンズ134を順に介してマイクロフライアイレンズ136a,136bに達する。
図3は、図2のマイクロフライアイレンズの構成を概略的に示す斜視図である。また、図4は、図2のマイクロフライアイレンズの作用を説明する図である。図3を参照すると、マイクロフライアイレンズ136は、光源側に配置された第1フライアイ部材136aとマスク側(被照射面側)に配置された第2フライアイ部材136bとから構成されている。第1フライアイ部材136aと第2フライアイ部材136bとは全体的に同様の構成を有するが、その屈折面の曲率半径、その材質などは必ずしも一致していない。
さらに詳細には、第1フライアイ部材136aの光源側の面及び第2フライアイ部材136bの光源側の面には、X方向に沿って配列されたシリンドリカルレンズ群137a及び137bがそれぞれ形成されている。すなわち、第1フライアイ部材136aの光源側の面及び第2フライアイ部材136bの光源側の面に形成されたシリンドリカルレンズ群137a及び137bはX方向に沿ってピッチp1を有する。
一方、第1フライアイ部材136aのマスク側(可変スリット100側)の面及び第2フライアイ部材136bのマスク側(可変スリット100側)の面には、Y方向に沿って配列されたシリンドリカルレンズ群138a及び138bがそれぞれ形成されている。すなわち、第1フライアイ部材136aのマスク側の面及び第2フライアイ部材136bのマスク側の面に形成されたシリンドリカルレンズ群138a及び138bはY方向に沿ってピッチp2を有する。本実施形態では、光源側の面に形成されたシリンドリカルレンズ群137a及び137bのピッチp1が、マスク側(可変スリット100側)の面に形成されたシリンドリカルレンズ群138a及び138bのピッチp2よりも小さく設定されている。
図4(a)を参照して、マイクロフライアイレンズ50のX方向に関する屈折作用(すなわちXZ平面に関する屈折作用)に着目すると、光軸AXに沿ってマイクロフライアイレンズ136に入射した平行光束は、第1フライアイ部材136aの光源側(図中左側)に形成されたシリンドリカルレンズ群137aによってX方向に沿ってピッチp1で波面分割される。そして、シリンドリカルレンズ群137aの各シリンドリカルレンズに入射した光束は、その屈折面で集光作用を受けた後、第2フライアイ部材136bの光源側に形成されたシリンドリカルレンズ群137bのうちの対応するシリンドリカルレンズの屈折面で集光作用を受け、マイクロフライアイレンズ136の後側焦点面136c上に集光する。
一方、図4(b)を参照して、マイクロフライアイレンズ50のY方向に関する屈折作用(すなわちYZ平面に関する屈折作用)に着目すると、光軸AXに沿ってマイクロフライアイレンズ136に入射した平行光束は、第1フライアイ部材136aのマスク側(図中右側)に形成されたシリンドリカルレンズ群138aによってY方向に沿ってピッチp2で波面分割される。そして、シリンドリカルレンズ群138aの各シリンドリカルレンズに入射した光束は、その屈折面で集光作用を受けた後、第2フライアイ部材136bのマスク側(可変スリット100側)に形成されたシリンドリカルレンズ群138bのうちの対応するシリンドリカルレンズの屈折面で集光作用を受け、マイクロフライアイレンズ136の後側焦点面136c上に集光する。
なお、マイクロフライアイレンズ50のX方向に関する入射瞳面の位置とY方向に関する入射瞳面の位置とは異なり、X方向に関する入射瞳面の方がY方向に関する入射瞳面よりも光源側に位置することになる。このように、本実施形態のマイクロフライアイレンズ136は、光軸AXに沿って間隔を隔てて配置された第1フライアイ部材136aと第2フライアイ部材136bとにより構成されているが、X方向にp1のサイズを有しY方向にp2のサイズを有する多数のレンズエレメントを縦横に且つ稠密に配列して構成される通常のフライアイレンズと同様の光学的機能を発揮する。
さて、本実施形態では、ターレット133上の回折光学素子132を切り替える動作、及びズームレンズ134による変倍動作によって、有効光源のサイズ・形状を所望に設定している。この回折光学素子は、、そのファーフィールドに輪帯状や2極、3極、4極、5極、6極、8極等の多極状の照度分布を形成するものであって、ズームレンズ134と協働してマイクロフライアイレンズ136の入射面上に、輪帯状や多極状、或いは円形状の照度分布を形成する。ターレット133上には、複数種類の回折光学素子132が設けられており、回折光学素子132の種類を切り替えることによって、通常の円形有効光源、輪帯状の有効光源、多極状の有効光源の切り替えが可能である。また、ズームレンズ134の変倍によって、有効光源のサイズを変更することができる。
なお、このターレット133は、モータ等の駆動装置によって回転され、いずれかの回折光学素子132が露光用照明光ELの光路上に選択的に配置され、これにより、瞳面における二次光源の形状や大きさが輪帯、円形、或いは多極等に形成される。このように、露光用照明光ELの光路上に、いずれかの回折光学素子132を配置することによって、レチクルRの照明条件を変更することができる。
更に、マイクロフライアイレンズ136から射出される露光用照明光ELは、コンデンサレンズ群140を介して可変スリット100を照明する。そして、可変スリット100から射出される露光用照明光ELは、偏向ミラー142,145、レンズ群143,144,146,147からなる照明視野絞り結像光学系(レチクルブラインド結像系)を介してレチクルR上に導かれる。
なお、可変スリット装置100は、図2に示すように、レチクルRのパターンと共役な位置(厳密には、共役な位置の近傍)に配置されて、露光用照明光ELのスリット幅Sを変化させる。また、可変スリット装置100のスリット幅Sを変化させると、レチクルRに照射される露光用照明光ELのスキャン方向(Y方向)のスリット幅Sが変化するように配置される。
これにより、レチクルR上には、可変スリット装置100の開口と同一形状の照明領域(露光フィールド)が形成される。
レチクルステージRSは、露光照明系121の直下に設けられ、レチクルRを保持するレチクルホルダ等を備える。レチクルホルダ(不図示)は、レチクルステージRSに支持されるとともに、レチクルR上のパターンに対応した開口を有し、レチクルRのパターンを下にして真空吸着によって保持する。レチクルステージRSは、不図示の駆動部によりY方向に一次元走査移動し、さらにX方向、及び回転方向(Z軸回りのθ方向)に微動可能である。これにより、レチクルRのパターン領域の中心が投影光学系PLの光軸を通るようにレチクルRの位置決めが可能な構成となっている。
そして、レーザ干渉計150によってレチクルRのY方向の位置が逐次検出されて、主制御系220に出力される。
投影光学系PLは、レチクルステージRSの直下に設けられ、レチクルRを介して射出される照明光ELを所定の投影倍率β(βは例えば1/4)で縮小して、レチクルRのパターンの像をウエハW上の特定領域に結像させる。
ウエハステージWSは、ウエハWを保持するウエハホルダ180等を備える。ウエハホルダ180は、ウエハステージWSに支持されるとともに、ウエハWを真空吸着によって保持する。ウエハステージWSは、互いに直交する方向へ移動可能な一対のブロックを定盤183上に重ね合わせたものであって、不図示の駆動部によりXY平面内で移動可能となっている。
そして、外部に設けたレーザ干渉計151によってウエハステージWSのX方向及びY方向の位置が逐次検出されて、不図示の主制御系220に出力される。
ウエハステージWSの−Y側の端部には、平面鏡からなるY移動鏡152がX方向に延設されている。このY移動鏡152にほぼ垂直に外部に配置されたY軸レーザ干渉計151からの測長ビームが投射され、その反射光がY軸レーザ干渉計151に受光されることによりウエハWのY位置が検出される。また、略同様の構成により不図示のX軸レーザ干渉計によってウエハWのX位置が検出される。
そして、ウエハステージWSのXY面内の移動により、ウエハW上の任意のショット領域をレチクルRのパターンの投影位置(露光位置)に位置決めして、レチクルRのパターンの像をウエハWに投影転写する。
なお、ウエハWの表面のZ方向の位置(フォーカス位置)や傾斜角を検出するための斜入射形式のオートフォーカスセンサ181、オフ・アクシス方式のアライメントセンサ182等がウエハステージWSの上方に設けられる。
そして、主制御系(制御装置)220は、露光装置EXを統括的に制御するものであり、各種演算を行う演算部221の他、各種情報を記録する記憶部222が設けられる。
例えば、レチクルステージRS及びウエハステージWSの位置等を制御して、レチクルRに形成されたパターンの像をウエハW上のショット領域に転写する露光動作を繰り返し行う。
また、可変スリット装置100のアクチュエータ部50に指令して、遮光部10の形状を制御して、積算露光量の均一化も行う。
続いて、以上のような構成を備えた可変スリット装置100、露光照明系121、及び露光装置EXを用いて、ウエハW上にレチクルRに形成されたパターンを転写する露光処理を行う方法について説明する。
レチクルステージRS上及びウエハステージWS上にそれぞれレチクルR及びウエハWを戴置し、露光照明系121からの露光用照明光ELにより、レチクルRを照射する。レチクルR上の照明領域からの光は、投影光学系PLを介してウエハW上へ導かれ、ウエハW上には、レチクルRの照明領域内のパターンが縮小されて投影される。
そして、スリット状の露光用照明光ELをレチクルRに照射しつつ、レチクルRとウエハWとを露光用照明光ELのスリット幅Sの方向に、互いにに同期移動させて、レチクルRに形成されたパターンを投影光学系PLを介してウエハW上に転写露光する。このような露光作業を繰り返し行うことにより、レチクルRに形成されたパターンをウエハW上の各ショット領域に順次露光する。
この際、レチクルRに照射される露光用照明光ELに照明むらがあると、積算露光量が不均一となり、ウエハW上に形成されるパターンの線幅が不均一となる。線幅の不均一は、断線等の障害原因となるため、露光用照明光ELによる積算露光量を均一にする必要がある。
ここで、照度むらに起因する露光むらの補正原理等について述べる。図5は、露光用照明光の照度むら等を説明する図であり、図5(a)〜(c)は、照度むら(分布)の形態を示し、図5(d)〜(f)は、これらの照度むらを補正するための可変スリット装置100の開口Mの形状、すなわち、遮光部10,20によって形成される照明光ELの通過領域の形状を示す図である。
露光用照明光ELは、通常、スリット状に形成され、レチクルRを介して、ウエハWを照射する。そして、レチクルRとウエハWとを露光用照明光ELのスリット幅S方向に走査させることにより、ウエハW上に形成された矩形のショット領域に、レチクルRのパターンが転写される。この際、露光用照明光ELの照度が均一であり、且つ、走査速度が一定であれば、積算露光量は均一となり、ウエハW上のショット領域は、均一に露光されるはずである。
しかしながら、実際には、露光用照明光ELの照度が不均一となる場合が少なくなく、例えば、図5(a)に示すように、露光用照明光ELの照度が中心部において適正値より高く、両端(±X0側の端部)が低くなるような状態が発生する。そして、このように不均一な露光用照明光ELにより露光処理を行うと、ショット領域の中央部が、いわゆる露光オーバーとなり、かつ両端が露光アンダーとなる。この結果、感光材(フォトレジスト)の露光が不均一となり、ウエハWに形成される線幅が不均一になってしまう。
そこで、上述したような露光用照明光ELの照度の不均一を補正する必要が生じる。補正の方法としては、照度が適正値より高い(露光オーバー)場所では、露光量を減らすために、露光用照明光ELが照射される面積を減らすようにする。すなわち、スリット幅Sを狭める。逆に、照度が適正値より低い(露光アンダー)場所では、露光量を増やすために、露光用照明光ELが照射される面積を増やすようにする。すなわち、スリット幅Sを広げる。つまり、可変スリット装置100は、スリット幅Sを調整することにより、積算露光量が略均一になるように調整するのである。
上述した例で言えば、図5(d)に示すように、中央部ののスリット幅Sを狭め、一方、両端のスリット幅Sを広げるように、可変スリット装置100の遮光部10を駆動する。これにより、中央部は露光量が減り、一方、両端は露光量が増えるので、露光用照明光ELの照度むらに起因する露光むらを補正することができる。
露光用照明光ELの照度むらには、上述した例のように、照度が2次曲線状に変化している2次むら(図5(a))の他、4次曲線状の4次むら(図5(b))、或いは照度むらがランダムに発生するランダムむら(図5(c))等が存在する。
2次むらの場合には、上述したように、スリット幅Sを2次曲線状に変化させるにより、露光量を略均一に調整することができる(図5(d))。また、4次むら、或いはランダムむらの場合には、その照度の分布状況に合わせて、スリット幅Sを図5(e)〜(f)のように、変化させることにより、露光量を略均一に補正して、照度むらに起因する露光むらの発生を抑えることが可能である。
なお、可変スリット装置100は、照度むらに起因する露光むらを補正する場合に限らない。例えば、フォトレジストの膜厚にむらがある場合に、その膜厚のむらに合わせて、可変スリット装置100のスリット幅Sを変化させることも可能である。すなわち、フォトレジストの膜厚が厚い領域では、スリット幅Sを広くして露光量を増やし、一方、膜厚が薄い領域では、スリット幅Sを狭くして露光量を減らすことにより、フォトレジストを略均一に露光することも可能である。このように、フォトレジストの膜厚のむらに起因する露光むらも補正することができる。
次に、照度むら等に起因する露光むらを補正する際の可変スリット装置100の具体的な動作について説明する。
まず、露光用照明光ELの露光量が計測される。露光量分布は、露光用照明光ELの光路中に配置された照度計(計測部)230により計測される。照度計230は、レチクルRのパターンと共役の位置付近に配置される。例えば、図2に示すように、ウェハステージWS上のウェハWと面一に配置され、計測時に露光用照明光ELの光路上に移動するように構成される。そして、露光量は、ショット領域毎、ウエハW毎、或いはロット毎のいずれかの時期に計測され、その計測結果は主制御系220に送られる。
なお、照度計230を用いずに、露光処理されたウエハW上の線幅を実際に測定して、露光量を間接的に計測するようにしてもよい。そして、その後に露光処理するウエハWの露光用照明光ELを補正すればよい。
実際にウエハW上に形成されたパターンの線幅を計測することにより、照明光ELの照度むら以外の原因(例えば、スキャン露光中の同期誤差やフォーカス追従誤差、ウエハW上のレジスト塗布むら等)による線幅誤差を一括して補正することができる。また、露光量を計測する時期(頻度)は、ショット領域毎、ウエハW毎、或いはロット毎のいずれであってもよい。また、ウエハW上の線幅計測は、少なくとも1つのショット領域内の複数箇所で行われる。そして、スリット幅Sの補正値は、ショット領域内の照明光ELが照射される位置に応じて求められる。
露光量の計測結果が送られた主制御系220では、演算部221において、計測結果を分析し、露光用照明光ELの照度むらの形態(2次むら、4次むら、6次むら、ランダムむら等)が判断される。そして、その照度むらに起因する露光むらを補正するために必要な露光用照明光ELの形状(スリット幅S)が求められ、更に、その形状を形成するための遮光部10のそれぞれのブレードの駆動量が求められる。
そして、主制御系220は、求めたブレードの駆動量に基づいて、可変スリット装置100に指令して、アクチュエータ部50のリニアアクチュエータ70を駆動させて、遮光部10の各ブレードを駆動させる。
このようにして、露光用照明光ELの照度むらに応じて可変スリット装置100を駆動して、露光用照明光ELのスリット幅Sを部分的に変化させる。
本実施形態においては、2次の関数成分や4次の関数成分、或いは6次の関数成分などを含む関数で定義されるエッジを有する第2遮光部20によって照明光ELの通過領域を制限することで補正しており、この第2遮光部20により補正できない成分の照度むらを第1遮光部10で補正している。すなわち、本実施形態では、第2遮光部で照度むらの祖調整を行い、第1遮光部10で照度むらの微調整を行う構成としている。
このため、第1遮光部10における駆動手段としてのアクチュエータ70自体のストロークを短くすることができる。すなわち、第2遮光部20を直線状としてアクチュエータ70のストロークを長くする場合と比べると、アクチュエータ70によるブレード30の位置決め精度の高精度化を図ることができる利点があり、ひいてはウェハW上における露光量分布を高精度に調整することができる。
また、上述の実施形態におけるマイクロフライアイレンズ136では、MEMS技術(リソグラフィー+エッチング等)を応用して1つの光透過性基板上に多数の微小レンズ面が形成されている。この場合、研磨加工に比して良質な面形状を得ることが難しいエッチング加工によりすべての微小屈折面を同時に製造することが求められるため、良品率が低くなる傾向にある。ここで、マイクロフライアイレンズ136の微小屈折面に製造誤差がある場合には、被照射面での照度分布に影響を及ぼす。
上述の各実施形態のマイクロフライアイレンズ136においては、2次以上、好ましくは4次以上の成分を含む関数によって定義される曲線状のエッジを有する第2遮光部20ににより補正できる照度分布に応じて、マイクロフライアイレンズの微小屈折面の面形状に公差を与えることができるため、すなわち、第2遮光部20により補正できる照度分布の分だけマイクロフライアイレンズの公差を緩くすることができるため、当該マイクロフライアイレンズの製造における良品率の向上を達成することができる。
また、前述したように、レチクルRは、輪帯、小円形、大円形、或いは四つ目等の照明条件で照明することができる。そこで、各種照明条件毎に、一度設定した露光用照明光ELの形状(スリット幅)を主制御系220内に記憶しておき、照明条件が変更される毎に、露光用照明光ELの形状になるように、可変スリット装置100の遮光部10を駆動するようにしてもよい。また、可変スリット装置100を光軸方向に可動に設けておき、照明条件が変更される毎に、可変スリット装置100の光軸方向の最適な位置に設定するようにしても良い。
また、第2遮光部20にアクチュエータを設けると共に、第2遮光部20を光軸と平行な軸を中心として回転可能に設け、照度むらの傾斜成分(1次成分)を補正しても良い。このとき、第2遮光部20の回転動作に伴う照度むらの高次成分の誤差を第1遮光部10で補正しても良い。なお、高次成分の誤差が無視し得る程度であれば、第1遮光部10での補正は不要である。
上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲においてプロセス条件や設計要求等に基づき種々変更可能である。本発明は、例えば以下のような変更をも含むものとする。
上述した実施形態では、遮光部の一方に、複数のブレードを櫛歯状に略隙間なく配置して形成させた、いわゆる櫛歯型の遮光部を用いた場合について説明したが、これに限らない。特開平10−340854号に示されるような、複数のブレードをそれぞれの両端部において回転可能に連結させて形成させた、いわゆるチェーン型の遮光部を用いてもよい。
また、リニアアクチュエータとしては、ボイスコイルモータの他、リニアモータ、サーボモータを用いたラック・ピニオン機構やカム機構等を用いることが可能である。
露光装置の用途としては半導体デバイス製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを露光する液晶用の露光装置や、薄膜磁気ヘッドを製造するための露光装置にも広く適当できる。
また、本発明が適用される露光装置の光源には、KrFエキシマレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)、F2レーザ(157nm)等のみならず、g線(436nm)及びi線(365nm)を用いることができる。さらに、投影光学系の倍率は縮小系のみならず等倍及び拡大系のいずれでもよい。
また、本発明が適用される露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
上述の実施形態にかかる露光装置では、照明光学装置によってマスク(レチクル)を照明し(照明工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、上述の実施形態の露光装置
を用いて感光性基板としてのウェハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図6のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図6のステップ301において、1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ302において、そのlロットのウェハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ303において、上述の実施形態の露光装置を用いて、マスク上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップ304において、その1ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ305において、その1ロットのウェハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。その後、更に上の
レイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得ることができる。
また、上述の実施形態の露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図7のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図7において、パターン形成工程401では、上述の実施形態の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィー工程が実行される。この光リソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルター形成工程402へ移行する。
次に、カラーフィルター形成工程402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組を複数水平走査線方向に配列したカラーフィルターを形成する。そして、カラーフィルター形成工程402の後に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立て工程403では、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板、及びカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。
セル組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルターとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。
上述の液晶表示素子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する液晶表示素子をスループット良く得ることができる。
また、上述の実施形態では、図1に示すような特定の構成を有する照明光学装置に対して本発明を適用しているが、照明光学装置の具体的な構成については様々な変形例が可能である。例えば、上述の実施形態における第1インテグレータとしての回折光学素子132から第2インテグレータとしてのマイクロフライアイレンズ136までの光学系を、特開2001−85293号公報や特開2002−231619号公報に開示された対応部分の光学系で置換して得られる照明光学装置に対して本発明を適用することもできる。
また、上述の実施形態では、照明光学装置を備えた投影露光装置を例にとって本発明を説明したが、マスク以外の被照射面を照明するための一般的な照明光学装置に本発明を適用することができることは明らかである。
可変スリット装置を示す図 露光照明系及び露光装置を示す模式図 図2のマイクロフライアイレンズの構成を概略的に示す斜視図 図2のマイクロフライアイレンズの作用を説明する図 露光用照明光の照度むらを説明する図 マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法のフローチャート マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得る際の手法のフローチャート
符号の説明
10 第1遮光部
20 第2遮光部
30,40 ブレード
50,60 アクチュエータ部(駆動機構)
72 ロッド(第1押引部材)
74(74a,b) ロッド(第2押引部材)
100 可変スリット装置
121 露光照明系(照明装置)
220 主制御系(制御装置)
221 演算部
230 照度計(計測部)
R レチクル(マスク)
W ウエハ(基板)
EL 照明光,露光用照明光
L1,L2 長辺
EX 露光装置

Claims (11)

  1. 光源からの光束に基づいて被照射面上にスリット状の照明領域を形成する可変スリット装置において、
    前記スリット状の照明領域の一方の長辺を規定するための複数のブレードを有する第1遮光部と、
    前記スリット状の照明領域の他方の長辺を規定する第2遮光部と、
    前記第1遮光部を駆動し、前記照明光の長手方向の形状を変化させる駆動機構とを備え、
    前記第2遮光部は、前記被照射面における照度分布ムラのうちの2次以上の成分を補正するために、2次以上の成分を含む曲線状に形成されていることを特徴とする可変スリット装置。
  2. 前記第2遮光部の前記2次以上の成分を含む曲線は、4次以上の成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の可変スリット装置。
  3. 前記第2遮光部の前記2次以上の成分を含む曲線は、4次成分と6次成分との少なくとも何れか一方の成分を含むことを特徴とする請求項2に記載の可変スリット装置。
  4. 光源からの光束に基づいて被照射面を照明する照明光学装置において、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の可変スリット装置と、
    前記光源と前記被照射面との間の光路中に配置されたオプティカルインテグレータとを備え、
    前記可変スリット装置は、前記オプティカルインテグレータに起因する前記被照射面での照度分布ムラの少なくとも一部を補正することを特徴とする照明光学装置。
  5. 前記オプティカルインテグレータは、入射光束に基づいて複数光束を形成する波面分割型インテグレータを備えていることを特徴とする請求項4に記載の照明光学装置。
  6. 前記波面分割型インテグレータは、所定の第1方向に沿ったピッチで配列された第1の1次元シリンドリカルレンズアレイと、前記第1方向と交差する第2方向に沿ったピッチで配列された第2の1次元シリンドリカルレンズアレイとを備えていることを特徴とする請求項5に記載の照明光学装置。
  7. 前記第1及び第2の1次元シリンドリカルレンズアレイは1つの光透過性基板に一体に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の照明光学装置。
  8. マスクを照明するための請求項4乃至7の何れか一項に記載の照明光学装置を備え、前記マスクのパターンを感光性基板上に露光することを特徴とする露光装置。
  9. 前記マスクと感光性基板との間の光路中に配置されて、前記マスクのパターン像を前記感光性基板上に形成する投影光学系と、
    前記投影光学系に対して前記感光性基板を所定の走査方向に沿って移動させつつ露光を行うためのステージ機構とを備え、
    前記走査方向を横切る非走査方向の位置に応じて、前記可変スリット装置の前記第1遮光部及び前記第2遮光部で形成される光通過領域の形状が変化することを特徴とする露光装置。
  10. 請求項4乃至7の何れか一項に記載の照明光学装置を介してマスクを照明し、前記マスクに形成されたパターンを感光性基板上に露光することを特徴とする露光方法。
  11. 前記マスクと感光性基板との間の光路中に配置された投影光学系を介して、前記マスクのパターン像を前記感光性基板上に投影しつつ、前記投影光学系に対して前記感光性基板を所定の走査方向に沿って移動させて露光を行い、前記走査方向を横切る非走査方向の位置に応じて、前記可変スリット装置の前記第1遮光部及び前記第2遮光部で形成される光通過領域の形状がさせることを特徴とする請求項10に記載の露光方法。
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