JP2006130727A - インク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造 - Google Patents

インク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造 Download PDF

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Abstract

【課題】インク・ヘッドなどの印刷の機能を有する構成とカッティングの機能を有する構成とを配置するに際して、光によって固化あるいは増粘する性質を有する各種インクを使用する場合であっても、照射される光によってインク・ヘッドのメンテナンスを行う構成がダメージを受けることがない最適な配置となるようにする。
【解決手段】インク・ヘッドとカッティング用ヘッドとの間に光照射手段を位置させて、所定の方向に沿ってインク・ヘッド、光照射手段、カッティング用ヘッドの順に配置するようにしたものである。
【選択図】 図4

Description

本発明は、インク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造に関し、さらに詳細には、数値制御により記録紙などの媒体上に印刷、例えば、高速かつ高解像度でのカラー印刷などを行う際に用いて好適なインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造に関する。
なお、本明細書において「媒体」とは、普通紙などの紙類よりなる各種の記録媒体は勿論のこと、PVC、ポリエステル等の樹脂材料やアルミ、鉄、木材の様な材料などの各種の材料が含まれるものとする。
また、本明細書において「インク・ジェット方式」とは、二値偏向方式あるいは連続偏向方式などの各種の連続方式や、サーマル方式あるいは圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む、従来より公知の各種の手法によるインク・ジェット技術による印刷方式を意味するものとする。
従来より、マイクロ・コンピューターによって全体の動作を制御され、給紙装置によって供給された記録紙上に記録紙の幅方向(なお、本明細書においては、当該記録紙の幅方向を、「主走査方向」と適宜称することとする。)で移動するインク・ヘッドを用い、インク・ジェット方式により所定の印刷を行うようにしたインク・ジェット・プリンタが知られている。
また、インク・ジェット・プリンタの印刷機能に加えてカッティングの機能を搭載した装置も提案されている。
こうした印刷機能とカッティング機能とを備えるインク・ジェット・プリンタにおいては、インク・ヘッドのような印刷の機能を果たす構成と、カッターなどのカッティングの機能を果たす構成とが配設されるものである。
一方で、インク・ジェット・プリンタにおいて記録紙に印刷を行うためのインクとして、近年、紫外線で硬化するUV硬化インクが使用されるようになってきた。こうしたインク・ジェット・プリンタにおいては、UV硬化インクを記録紙上に吐出すると、記録紙上に落下したUV硬化インクの飛滴に対して紫外線ランプから紫外線が照射される。この紫外線の照射によりUV硬化インクの飛滴が記録紙上で硬化して、記録紙上に印刷が行われるものである。
即ち、UV硬化インクのように照射される光によって固化あるいは増粘する性質を有する各種インクを使用するインク・ジェット・プリンタにおいては、UV硬化インクなどの所定のインクをインク・ジェット方式により記録紙上に吐出するインク・ヘッド・ユニットを備えたインク・ヘッドと、インクを固化あるいは増粘するための光を照射する紫外線ランプのような光照射手段とを配設する必要がある。
このため、上記した印刷機能に加えてカッティング機能を搭載したインク・ジェット・プリンタにおいてUV硬化インクを使用するには、印刷のための構成とカッティングのための構成とに加えて、紫外線ランプのような光照射手段を配設しなければならないものである。
また、使用するインクの種類に依らず、インク・ジェット・プリンタにおいては、インク・ヘッドを構成するインク・ヘッド・ユニットの下面に、インクをインク・ジェット方式により記録紙上に吐出する際の吐出口としての複数個のインク・ジェット・ノズルが配設されている。
そして、従来より、インク・ジェット・プリンタにおいては、印刷を行わないときに待機しているインク・ヘッドのインク・ジェット・ノズルを保護して、インク・ジェット・ノズルでインクが固まってしまったり、インク・ジェット・ノズルにごみなどが付着するのを防止するために、インク・ジェット・ノズルを覆うキャップが配設されている。
また、インク・ジェット・プリンタには、インク・ジェット・ノズルが位置するインク・ヘッド・ユニットの下面に当接可能なワイパーが配設されており、このワイパーによって、インク・ヘッド・ユニットの下面に残留したインクや付着した異物などの付着物を除去するようになされている。
これらキャップやワイパーによるメンテナンスによって、インク・ヘッドの動作状態が維持され、インク・ジェット・プリンタにおいて良好な印刷結果が得られるものである。
しかしながら、UV硬化インクを使用するインク・ジェット・プリンタにおいて、これらメンテナンスのためのキャップやワイパーに、UV硬化インクを硬化させるために紫外線ランプから照射された紫外線が照射されてしまうと、インク・ヘッド・ユニットを被覆した際にキャップに残留したUV硬化インクや、インク・ヘッド・ユニットに当接した際にワイパーに付着したUV硬化インクが、照射された紫外線によってキャップやワイパーにおいて硬化してしまうことになる。
そうすると、UV硬化インクが硬化しているキャップがインク・ヘッド・ユニットの下面を覆ったり、UV硬化インクが硬化しているワイパーがインク・ヘッド・ユニットの下面に当接したりしてメンテナンスが行われることになるので、インク・ジェット・ユニットの下面に位置しているUV硬化インクを吐出する吐出口たるインク・ジェット・ノズルを破損する恐れがあり、印刷の質を低下させるという問題点があった。
このため、上記した印刷機能とカッティング機能とを備えたインク・ジェット・プリンタにおいてUV硬化インクを使用する場合は、記録紙上に落下したUV硬化インクを硬化させるために照射される紫外線によって、キャップやワイパーのようなインク・ヘッドの維持管理や保守などのメンテナンスを行う構成がダメージを受けるのを防止することができる最適な配置で、印刷のための構成とカッティングのための構成とに加えて、紫外線ランプのような光照射手段を配設したいという要望があった。
なお、本願出願人が特許出願時に知っている先行技術は、上記において説明したようなものであって文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術情報はない。
本発明の目的とするところは、インク・ヘッドなどの印刷の機能を有する構成とカッティングの機能を有する構成とを配置するに際して、光によって固化あるいは増粘する性質を有する各種インクを使用する場合であっても、照射される光によってインク・ヘッドのメンテナンスを行う構成がダメージを受けることがない最適な配置となるようにしたインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、インク・ヘッドとカッティング用ヘッドとの間に光照射手段を位置させて、所定の方向に沿ってインク・ヘッド、光照射手段、カッティング用ヘッドの順に配置するようにしたものである。
従って、本発明によれば、所定の方向に沿って移動する光照射手段の下方側にメンテナンス手段が位置することなしに、所定の方向に沿って移動するインク・ヘッドの下方側にメンテナンス手段を位置させることができ、印刷の機能を有するインク・ヘッドとカッティングの機能を有するカッティング用ヘッドとを配置するに際して、光によって固化あるいは増粘する性質を有する各種インクを使用する場合であっても、光照射手段から照射される光によってインク・ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス手段がダメージを受けることがない最適な配置とすることができる。
即ち、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、インク・ジェット方式により所定のインクを媒体上に吐出するインク・ヘッド・ユニットを備えたインク・ヘッドと上記インク・ヘッド・ユニットから上記媒体上に吐出されたインクに対して光を照射する光照射手段とが上記媒体上を相対移動しながら、上記インク・ヘッド・ユニットから吐出されるインクにより上記媒体に対して印刷を行うインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造において、インク・ジェット方式により所定のインクを媒体上に吐出するインク・ヘッド・ユニットを備え、上記媒体上を所定の方向に沿って移動自在に配設されるインク・ヘッドと、上記インク・ヘッドの上記インク・ヘッド・ユニットから上記媒体上に吐出されたインクに対して光を照射し、上記媒体上を上記所定の方向に沿って移動自在に配設される光照射手段と、上記媒体を切断するカッターを備え、上記媒体上を上記所定の方向に沿って移動自在に配設されるカッティング用ヘッドと、上記インク・ヘッドをメンテナンスし、上記インク・ヘッドが上記所定の方向に移動して静止する待機位置において上記インク・ヘッドの上記インク・ヘッド・ユニットのインクの吐出側に位置するように配設されるメンテナンス手段とを、上記インク・ヘッドと上記カッティング用ヘッドとの間に上記光照射手段を位置させて、上記所定の方向に沿って上記インク・ヘッド、上記光照射手段、上記カッティング用ヘッドの順に配置するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記インク・ヘッドと上記光照射手段とが固定的に配設され、上記所定の方向に移動自在に配設された第1のキャリッジと、上記カッティング用ヘッドが固定的に配設され、上記所定の方向に移動自在に配設された第2のキャリッジと、上記第1のキャリッジを固定系部位に離脱自在に固定する固定手段と、上記第1のキャリッジと上記第2のキャリッジとを分離可能に連結する連結手段とを有し、画像を作成する場合には、上記連結手段によって上記第1のキャリッジと上記第2のキャリッジとを連結するとともに、上記固定手段によって上記第1のキャリッジを上記固定系部位から離脱させて、上記第1のキャリッジと上記第2のキャリッジとの一体的な移動に伴って、上記インク・ヘッドと上記光照射手段と上記カッティング用ヘッドとを上記所定の方向に移動させ、画像の切り抜きを行う場合には、上記固定手段によって上記1のキャリッジを上記固定系部位に固定するとともに、上記連結手段によって上記第1のキャリッジと上記第2のキャリッジとを分離させて、上記第2のキャリッジの移動に伴って、上記カッティング用ヘッドを上記所定の方向に移動させるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の発明において、上記インク・ヘッド・ユニットから吐出されるインクはUV硬化インクであり、上記光照射手段は紫外線ランプであるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、請求項1、請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の発明において、上記カッティング用ヘッドが備える上記カッターは、上記媒体上を上記所定の方向に移動しながら上記媒体を所望の画像に基づいて切り抜くものであるようにしたものである。
本発明は、インク・ヘッドなどの印刷の機能を有する構成とカッティングの機能を有する構成とを配置するに際して、光によって固化あるいは増粘する性質を有する各種インクを使用する場合であっても、照射される光によってインク・ヘッドのメンテナンスを行う構成がダメージを受けることがない最適な配置になるという優れた効果を奏する。
以下、添付の図面に基づいて、本発明によるインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
図1には、本発明によるインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造の実施の形態の一例を備えたインク・ジェット・プリンタの概略構成説明図が示されており、図2には、図1の要部を模式的に示した説明図が示されている。
なお、本発明によるインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造を有するインク・ジェット・プリンタにおいても、媒体としては、記録紙を用いるものとする。
また、本発明によるインク・ジェット・プリンタにおいては、給紙装置(図示せず)によって記録紙が後述するベース部材114上に供給される(図1ならびに図2において破線で示す記録紙200参照)。この記録紙は、幅方向たる主走査方向において所定の長さを有するとともに、主走査方向と直交する方向、即ち、記録紙の長手方向に搬送されるようになされている。
このインク・ジェット・プリンタ100は、基台部材112に支持され主走査方向に延長して配設された固定系のベース部材114と、ベース部材114の左右両端でベース部材114に直交して配設された側方部材116L,116Rと、側方部材116R側に配設された側方ユニット118と、左右2つの側方部材116L,116Rを連結する中央壁120と、中央壁120の壁面に主走査方向に延長して配設されたガイド・レール122と、中央壁120の壁面に沿って主走査方向に移動自在に配設された駆動ベルト124と、ガイド・レール122に摺動自在に装着されたキャリッジ12と、駆動ベルト124に固定的に配設されるとともにガイド・レール122に摺動自在に装着されたキャリッジ14と、ベース部材114上の記録紙200と対向するようにしてキャリッジ12に配設されたインク・ヘッド16と、ベース部材114上の記録紙200と対向するようにしてキャリッジ12に配設された紫外線ランプ18と、ベース部材114上の記録紙200と対向するようにしてキャリッジ14に配設されたカッティング・ヘッド20と、側方ユニット118内に配設されたメンテナンス・ユニット22とを有して構成されている。
なお、こうしたインク・ジェット・プリンタ100の全体の動作は、マイクロ・コンピューター(図示せず)によって制御されている。
また、符号126は、全体の動作の制御や各種の処理の指示を行うために設けられた操作パネルである。この操作パネルには、操作状態を表示する表示部や、インク・ヘッド16およびカッティング・ヘッド20の位置を指定するキーや、画像データなどの信号に基づいて画像の作成または切り抜きを開始するためのキーなどが配設されているものである。
ここで、インク・ヘッド16は、それぞれ同様な構成を備える複数のインク・ヘッド・ユニット30により構成されており、詳細な図示は省略するが、複数のインク・ヘッド・ユニット30の下面30aには、インクを記録紙200に対して吐出する際の吐出口としての複数個のインク・ジェット・ノズルがそれぞれ配設されている。
そして、インク・ヘッド16の複数のインク・ヘッド・ユニット30にはそれぞれ、側方ユニット118内に配設されたそれぞれ異なる色の液体状のインクを貯留した複数のインク・カートリッジ(図示せず)からインク・チューブ(図示せず)を介して、それぞれ異なる色のインクが供給されるようになされている。
ここで、図示しない複数のインク・カートリッジのそれぞれに収容されている液体状のインクは紫外線で硬化するUV硬化インクであり、複数のインク・ヘッド・ユニット30はそれぞれ、図示しないインク・チューブによって搬送された異なる色のUV硬化インクをインク・ジェット方式によりそれぞれ記録紙200上に吐出するものである。
こうした複数のインク・ヘッド・ユニット30により構成されるインク・ヘッド16は、複数のインク・ヘッド・ユニット30が主走査方向に沿って一列に配置され、インク・ヘッド・ユニット30のインク・ジェット・ノズルがベース部材114上の記録紙200に対向可能なようにして、キャリッジ12に固定的に配設されている。
紫外線ランプ18は、記録紙200上に吐出されたUV硬化インクに対して紫外線を照射して硬化させる光照射手段である。インク・ジェット方式によりインク・ヘッド・ユニット30のインク・ジェット・ノズルから記録紙200へ向けてUV硬化インクが吐出されると、当該吐出されたUV硬化インクの飛滴が記録紙200上に落下することになるが、当該記録紙200上に落下したUV硬化インクの飛滴に対して紫外線ランプ30から紫外線が照射されて、当該UV硬化インクの飛滴が記録紙200上で硬化することになり、こうして記録紙200上に印刷が行われることになる。
この紫外線ランプ18は、インク・ヘッド16の左方側に隣接してキャリッジ12に固定的に配設されている。即ち、主走査方向に沿って一列に配置される複数のインク・ヘッド・ユニット30のうち主走査方向における最も左方側に配置されたインク・ヘッド・ユニット30の左方側に隣接するようにして、紫外線ランプ18はインク・ヘッド16とともに主走査方向に沿って一列に並んでキャリッジ12に固定的に配設されている。
カッティング・ヘッド20は、ホルダー32にカッター刃34aの高さ位置(図1ならびに図2の高さ方向を示す矢印参照)を変更自在な状態で取り付けられたカッター34と、把持部36にカッター刃38aの高さ位置を変更自在な状態で保持されたカッター38とを備えるものである。
カッター34は、印刷の終了時などの所定のタイミングでカッター刃34aの高さ位置を変更し、記録紙200上に当接させた状態で主走査方向に移動して、所定の印刷が行われた部分の記録紙200を切り離なすものである。
一方、カッター38は、カッター刃38aとして、スイベル・ナイフ方式、回転方式などの通常の刃物はもちろん、超音波カッター、熱によるヒート・カッターなどを用いることができる。そして、操作パネル126を介して指示が入力された時などの所定のタイミングでカッター刃38aの高さ位置を変更し、カッター刃38aを記録紙200上に当接させた状態で主走査方向に移動しながら、記録紙200を所望の画像に基づいて切り抜くものである。
これら記録紙200を切断するカッター34とカッター38とが主走査方向に沿って一列に配置されたカッティング・ヘッド20は、カッター刃34a,38aの高さ位置を変更したときにベース部材114上の記録紙200に当接可能なようにして、キャリッジ14に固定的に配設されている。
ここで、ガイド・レール122は、LMガイド(直動ガイド)により構成されており、当該LMガイドに沿って移動自在に複数のLMブロック123(直動ブロック)が配設されている。なお、図2においては3つのLMブロック123が破線で表されている。
そして、キャリッジ12ならびにキャリッジ14は、ガイド・レール122を構成するLMガイドに移動自在に配設されたLMブロック123にそれぞれ固定的に取り付けられて、ガイド・レール122に摺動自在に装着されている。こうしてキャリッジ12とキャリッジ14とは主走査方向に沿って順次配置され、具体的には、キャリッジ12が側方部材116R側に配置され、当該キャリッジ12の左方側に隣接してキャリッジ14が配置されている。
従って、キャリッジ12に配設されたインク・ヘッド16ならびに紫外線ランプ18と、キャリッジ14に配設されたカッティング・ヘッド20とは、側方部材116Rに近い順で主走査方向における右方から左方に向けて、インク・ヘッド16、紫外線ランプ18、カッティング・ヘッド20の順で配置され、インク・ヘッド16とカッティング・ヘッド20との間に紫外線ランプ18が位置する。
ここで、キャリッジ12の側方部材116R側に位置する右方部位12Rには被係合部40が固着されており、この被係合部40がインク・ジェット・プリンタ100の側方部材116Rに固着した係合部42(図4参照)に係合・離脱されるようになっている。
より詳細には、係合部42は高さ方向に沿って移動自在なスライダー(図示せず)を備え、当該スライダーの移動に伴って、中央壁120に向かって突出しているピン42aが移動するものである(図4ならびに図5(a)(b)(c)(d)参照)。一方、被係合部40には、係合部42のピン42aを案内して移動させ係合可能とする溝部40aが形成されている(図2参照)。
これら被係合部40と係合部42とによって、インク・ヘッド16ならびに紫外線ランプ18が配設されたキャリッジ12をインク・ジェット・プリンタ100の固定系部位たる側方部材116Rに離脱自在に固定する固定部44(図4参照)が構成される。なお、被係合部40と係合部42との係合・離脱操作は、操作パネル126に設置された操作キーにより行われるものである。
また、キャリッジ12の側方部材116L側に位置する左方部位12Lにはマグネット46が配設されている。そして、キャリッジ14の側方部材116R側に位置する右方部位14Rには、キャリッジ12の左方部位12Lに配設されたマグネット46と吸着可能なマグネット48が配設されている。
このキャリッジ12に配設されたマグネット46と、キャリッジ14に配設されたマグネット48とにより、キャリッジ12とキャリッジ14の両者が適宜連結または離脱できるようになされている。なお、これらマグネット46とマグネット48とによって、連結部50が構成される。
なお、キャリッジ12とキャリッジ14とを連結したマグネット46とマグネット48との吸着力は、キャリッジ12の被係合部40と係合部42とが係合したロック状態の保持力より小さくなるように設定されている。
そして、キャリッジ14は、駆動ベルト124に固定的に配設されており、駆動ベルト124がモーターなどの駆動装置(図示せず)の駆動力によって主走査方向に移動すると、この駆動ベルト124の移動に伴ってキャリッジ14はガイド・レール122に沿って主走査方向に移動する。
ここで、マグネット46とマグネット48とが吸着して、連結部50によりキャリッジ12とキャリッジ14とが連結すると、上記したキャリッジ14の移動に伴って、キャリッジ12はガイド・レール122に沿って主走査方向に移動する。
このようにキャリッジ12ならびにキャリッジ14はいずれも主走査方向に移動するので、キャリッジ12に配設されたインク・ヘッド16ならびに紫外線ランプ18と、キャリッジ14に配設されたカッティング・ヘッド20とは、こうしたキャリッジ12,14の移動に伴って主走査方向に移動する、即ち、側方部材116R側から側方部材116L側へと主走査方向における行き方向で移動するとともに、側方部材116L側から側方部材116R側へと主走査方向における帰り方向で移動する。
ここで、図3(a)(b)(c)には、インク・ジェット・プリンタ100においてキャリッジ12,14が主走査方向に沿って移動する動作を模式的に示した説明図が示されている。図3(a)には図2に対応する状態が示されており、上記したようにして主走査方向における行き方向と帰り方向でキャリッジ12,14が移動する移動エリア、即ち、インク・ヘッド16、紫外線ランプ18ならびにカッティング・ヘッド20の移動エリアE1は、給紙装置(図示せず)によってベース部材114上に供給される記録紙200の主走査方向に沿った幅方向における所定の長さと一致するプリントエリアE2に比べて広いものである。
そして、上記したようにしてキャリッジ12ならびにキャリッジ14はいずれも主走査方向に移動するものであるが、印刷を行わないときなど所定のタイミングで、キャリッジ12は帰り方向で移動してプリントエリアE2から外れて側方ユニット118内の待機位置に留まる。これにより、キャリッジ12に配設されたインク・ヘッド16が側方ユニット118内に位置するようになされている(図4ならびに図3(b)に示す状態参照)。
そして、待機位置に留まるキャリッジ12によりインク・ヘッド16が待機することになる側方ユニット118内には、インク・ヘッド16をメンテナンスするメンテナンス・ユニット22が配設されている。このメンテナンス・ユニット22は、いずれも図示しないキャップ装置、ワイパー装置ならびに吸引装置を有するものである。
キャップ装置はノズル・キャップ部を備え、側方ユニット118内においてインク・ヘッド・ユニット30の下面30aの吐出口たるインク・ジェット・ノズルを被覆するものである。このキャップ装置により、印刷を行わないときに側方ユニット118内において待機しているインク・ヘッド・ユニット30のインク・ジェット・ノズルを保護して、インク・ジェット・ノズルでインクが固まってしまったり、インク・ジェット・ノズルにごみなどが付着するのを防止することができる。
ワイパー装置はブレードを備え、当該ブレードは側方ユニット118内においてインク・ヘッド・ユニット30の下面30aに当接するものである。このワイパー装置により、印刷を行わないときに側方ユニット118内において待機しているインク・ヘッド・ユニット30の下面30aに残留したインクや付着した異物などの付着物を除去することができる。
吸引装置は、吸引用ポンプや当該吸引用ポンプを駆動するモータなどを備え、印刷を行わないときに側方ユニット118内において待機しているインク・ヘッド・ユニット30のインク・ジェット・ノズルからインクを吸引して、インク・ジェット・ノズル内に残留するインクを除去することができる。
これらキャップ装置、ワイパー装置ならびに吸引装置を有するメンテナンス・ユニット22は、キャリッジ12が主走査方向における帰り方向で移動して静止する側方ユニット118内の待機位置において、当該キャリッジ12に配設されたインク・ヘッド16の下方側、即ち、インク・ヘッド16のインク・ヘッド・ユニット30のインク・ジェット・ノズルが配設されたインクの吐出側に位置するようにして側方ユニット118内に配設されている。
より詳細には、メンテナンス・ユニット22の主走査方向に沿った全長L1(図4参照)は、インク・ヘッド16の主走査方向に沿った全長L2(図4参照)と略一致するか、あるいは、短くなるようにして寸法設定されており、メンテナンス・ユニット22が主走査方向においてインク・ヘッド16の直下の領域からはみ出すことはない。また、メンテナンス・ユニット22のキャップ装置のノズル・キャップ部、ワイパー装置のブレードならびに吸引装置の吸引用ポンプは、キャリッジ12が側方ユニット118内において待機位置に留まるときに、キャリッジ12に配設されたインク・ヘッド16のインク・ヘッド・ユニット30の下面30aが位置する高さ位置と略一致するように寸法設定されており、インク・ヘッド16の下方側からメンテナンスを行なうようになされている。
以上の構成において、上記したインク・ジェット・プリンタ100によって、記録紙200に所望の画像を作成して印刷したり、画像の輪郭などを切り抜いてカッティングする場合の動作を説明する。
なお、この実施の形態においては、キャリッジ12が待機位置に静止しインク・ヘッド16が側方ユニット118内に位置する状態(図4ならびに図3(b)に示す状態参照)を初期状態とする。この初期状態において、キャリッジ12の左方部位12Lに配設されたマグネット46とキャリッジ14の右方部位14Rに配設されたマグネット48とは吸着し、連結部50によりキャリッジ12とキャリッジ14とは連結している。
まず、印刷を行なう場合には、操作パネル126を介した入力指示に従ったマイクロ・コンピューターの制御により、初期状態(図4ならびに図3(b)に示す状態参照)から、連結したキャリッジ12とキャリッジ14とを一体的に、主走査方向における帰り方向で移動し(図5(b)参照)、その後行き方向で移動させる(図5(c)に示す矢印B参照)と、被係合部40と係合部42とが離脱して、キャリッジ12の側方部材116Rへの固定が解除される(図1、図2ならびに図3(a)に示す状態参照)。
その後に、駆動ベルト124の移動に伴ってキャリッジ14が主走査方向における行き方向および帰り方向に移動すると、このキャリッジ14の移動に伴って、キャリッジ14のマグネット48と吸着しているマグネット46が配設されたキャリッジ12のインク・ヘッド16ならびに紫外線ランプ18が、給紙装置(図示せず)によってベース部材114上に供給された記録紙200上を主走査方向における行き方向および帰り方向に一体的に往復移動する。
このようなカッティング・ヘッド20が配設されたキャリッジ14とインク・ヘッド16ならびに紫外線ランプ18が配設されたキャリッジ12との一体的な移動の際に、インク・ヘッド16はインク・チューブによって搬送されたUV硬化インクを複数のインク・ヘッド・ユニット30のインク・ジェット・ノズルのそれぞれから記録紙200へ向けて吐出する。そして、インク・ヘッド16から吐出されたUV硬化インクの飛滴は記録紙200上の所定の位置に落下し、記録紙200上に落下したUV硬化インクの飛滴は紫外線ランプ18からの紫外線の照射により硬化されて印刷が行われる。
こうして印刷が行なわれるときには、インク・ヘッド16と紫外線ランプ18とカッティング・ヘッド20とが一体的に主走査方向に移動するが、カッティング・ヘッド20のカッター34,38のカッター刃34a,38aは、ベース部材114上の記録紙200に当接しないように高さ位置が制御されており、記録紙200が切断されることはない。
一方、印刷された画像の輪郭などを切り抜いてカッティングを行なう場合には、操作パネル126を介した入力指示に従ったマイクロ・コンピューターの制御により、連結したキャリッジ12とキャリッジ14とを一体的に、主走査方向における帰り方向で移動した後に行き方向で移動させ、被係合部40と係合部42とを係合させてロック状態とし(図5(a)(d)参照)、キャリッジ12を側方部材116Rに固定する(図3(b)ならびに図4参照)。
その後に、駆動ベルト124の移動に伴ってキャリッジ14を主走査方向における行き方向で移動させる(図3(b)に示す矢印C参照)。この際、キャリッジ12とキャリッジ14とを連結したマグネット46とマグネット48との吸着力は、キャリッジ12の被係合部40と係合部42とが係合したロック状態の保持力はより小さくなるようにして設定されているので、マグネット46とマグネット48は引き離されて、キャリッジ14からキャリッジ12を分離する(図3(c)参照)。
そして、マイクロ・コンピューターの制御により、カッティング・ヘッド20のカッター38のカッター刃38aの高さ位置が変更され、カッター38のカッター刃38aがベース部材114上の記録紙200に当接した状態で(図3(c)に示す状態参照)、駆動ベルト124の移動に伴ってキャリッジ14が主走査方向における行き方向および帰り方向で移動して、カッティング・ヘッド20のカッター38のカッター刃38aにより記録紙200をカッティングすることができる。
ここで、上記した印刷の最中には、キャリッジ12とキャリッジ14とが主走査方向に沿って移動し、インク・ヘッド16と紫外線ランプ18とカッティング・ヘッド20とが一体的に、ベース部材114上の記録紙200と対向した状態でプリントエリアE2において主走査方向に沿って往復移動し、キャリッジ12が側方ユニット118内の待機位置に留まることはない(図3(a)参照)。
このため、キャリッジ12が主走査方向に沿って移動しながら印刷が進行し、当該印刷中に紫外線ランプ18が点灯していても、紫外線ランプ18から照射された紫外線が、側方ユニット118内のメンテナンス・ユニット22に照射されることはない。
そして、所定の印刷が終了した後などの所定のタイミングで、インク・ヘッド16と紫外線ランプ18とが載置されたキャリッジ12は帰り方向で移動して(図3(a)に示す矢印D参照)、プリントエリアE2を外れて側方ユニット118内へと移動し、待機位置に位置するようになる(図4ならびに図3(b)参照)。
この待機位置において、メンテナンス・ユニット22は主走査方向においてインク・ヘッド16の直下の領域からはみ出すがないように寸法設定されているので、インク・ヘッド16の下方側に位置するメンテナンス・ユニット22のキャップ装置、ワイパー装置、吸引装置によって、インク・ヘッド16のメンテナンスが行なわれる。
こうして主走査方向に沿って移動するキャリッジ12が待機位置に静止するまでに、インク・ヘッド16とともにキャリッジ12に配設された紫外線ランプ18が点灯していても、キャリッジ12は帰り方向で移動して側方ユニット118内に入るものであり、紫外線ランプ18はインク・ヘッド・ユニット30の左方側に隣接するようにしてキャリッジ12に配設されているので、キャリッジ12の移動に伴って主走査方向の帰り方向で移動する紫外線ランプ18の下方側にメンテナンス・ユニット22が位置することなしに、主走査方向の帰り方向で移動するインク・ヘッド16が待機位置に移動してインク・ヘッド16の下方側にメンテナンス・ユニット22が位置するようになる(図3(a)に示す状態から矢印Dに従って図3(b)に示す状態への変化するとき参照)。
このため、紫外線ランプ18が点灯していても、紫外線ランプ18から照射された紫外線がメンテナンス・ユニット22に照射されることはなく、メンテナンス・ユニット22を構成するキャップ装置、ワイパー装置、吸引装置に紫外線が照射されるのを防止することができる。
従って、インク・ジェット・プリンタ100においては、メンテナンス・ユニット22のキャップ装置がインク・ヘッド・ユニット30を被覆した際にノズル・キャップ部に残留したUV硬化インクや、インク・ヘッド・ユニット30に当接した際にブレードに付着したUV硬化インクが、紫外線ランプ18から照射された紫外線によって硬化することがない。また、紫外線ランプ18から照射された紫外線によって、メンテナンス・ユニット22全体が劣化することも回避できる。
このため、紫外線によって硬化したUV硬化インクが付着しているキャップ装置、ワイパー装置ならびに吸引装置によってインク・ヘッド16のメンテナンスが行われるようなことがなくなり、良好な動作状態を維持しているメンテナンス・ユニット22によって、インク・ヘッド16の維持管理や保守などのメンテナンスを良好に行うことができる。従って、インク・ジェット・プリンタ100においては、UV硬化インクを使用して高品質な印刷結果を得ることができる。
上記したようにして、本発明によるインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造の実施の形態の一例を備えたインク・ジェット・プリンタ100においては、インク・ヘッド16とカッティング・ヘッド20との間に紫外線ランプ18を配設するようにしたため、キャリッジ12の移動に伴って主走査方向で移動する紫外線ランプ18がメンテナンス・ユニット22の上方側を通過することを回避でき、紫外線ランプ18の紫外線照射領域にメンテナンス・ユニット22が位置することはない。一方、主走査方向の帰り方向で移動するインク・ヘッド16を待機位置に移動してインク・ヘッド16のインク・ジェット・ノズル側にメンテナンス・ユニット22を位置させることができる。従って、印刷の機能を有するインク・ヘッド16とカッティングの機能を有するカッティング・ヘッド20とを配置し、しかも、紫外線によって固化するUV硬化インクを使用する場合であっても、光照射手段たる紫外線ランプ18から照射される紫外線によってインク・ヘッド16のメンテナンスを行うメンテナンス・ユニット22がダメージを受けることがない最適な配置とすることができ、しかもヘッド配置は複雑な構造になっていない。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(6)に説明するように変形してもよい。
(1)上記した実施の形態においては、側方部材116R側に側方ユニット118を配設し、その側方ユニット118内にメンテナンス・ユニット22を配設するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、図6に示すように、側方部材116L側に側方ユニット118を配設し、その側方ユニット118内にメンテナンス・ユニット22を配設するようにしてもよい。
この際、キャリッジ12に配設されたインク・ヘッド16ならびに紫外線ランプ18と、キャリッジ14に配設されたカッティング・ヘッド20とは、側方部材116Lに近い順で主走査方向における左方から右方に向けて、インク・ヘッド16、紫外線ランプ18、カッティング・ヘッド20の順で配置し、インク・ヘッド16とカッティング・ヘッド20との間に紫外線ランプ18が位置するようにする。
このようにすれば、キャリッジ12の移動に伴って主走査方向の行き方向で移動する(図6に示す矢印E参照)紫外線ランプ18の下方側にメンテナンス・ユニット22が位置することなしに、主走査方向の行き方向で移動するインク・ヘッド16が側方ユニット118内の待機位置に移動してインク・ヘッド16の下方側にメンテナンス・ユニット22を位置させることができる最適配列となる。
(2)上記した実施の形態においては、図2に示すような具体的な構成を備えたインク・ヘッド16、紫外線ランプ18ならびにカッティング・ヘッド20やキャップ装置、ワイパー装置ならびに吸引装置を有するメンテナンス・ユニット22を配設するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、インク・ヘッドなどの印刷の機能を有する構成、カッティングの機能を有する構成、光照射手段やインク・ヘッドのメンテナンスを行う構成のそれぞれの具体的な構成やその総数などは適宜変更可能なものである。
(3)上記した実施の形態においては、キャリッジ12ならびにキャリッジ14はそれぞれLMブロック123に固定的に取り付けられてガイド・レール122に摺動自在に装着されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
例えば、ガイド・レール122を構成するLMガイドに移動自在に配設されたLMブロック123に取り付け板を固定的に取り付けて、当該取り付け板にキャリッジ12ならびにキャリッジ14を配設するようにしてもよい。この際、キャリッジ12に配設した被係合部40やマグネット46、キャリッジ14に配設したマグネット48などを、キャリッジではなく取り付け板に配設するようにしてもよい。
このようにキャリッジ12,14を主走査方向に沿って移動自在に配設する構成あるいはその駆動機構などは、キャリッジに配設される各種ヘッドの構成などに応じて適宜変更可能なものである。
(4)上記した実施の形態においては、キャリッジ12をインク・ジェット・プリンタ100の固定系部位に離脱自在に固定する固定部44が被係合部40と係合部42とにより構成され、キャリッジ12とキャリッジ14を分離可能に連結する連結部50がマグネット46とマグネット48とにより構成されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、固定部44や連結部50のそれぞれの具体的な構成やその総数、配置位置などは適宜変更可能なものである。
例えば、フック44aと係合フック44bによって固定部44’(図7参照)を構成するようにしてもよいし、マグネットと鉄板とによって連結部を構成するようにしてもよいし、あるいは、突部が形成され高さ方向に沿って移動自在な第1部材50aと当該第1部材50aの突部が挿入可能な孔部を備えた第2部材50bとによって連結部50’(図7参照)を構成するようにしてもよい。
(5)上記した実施の形態においては、記録紙200上に紫外線を照射する紫外線ランプ18とUV硬化インクとを用いるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、紫外線とは異なる放射線の可視光や電子線あるいはその他の光を照射する光照射手段を用い、記録紙上に照射される光によって固化あるいは増粘する性質を有する各種インクを用いるようにしてもよい。
(6)上記した実施の形態ならびに上記(1)乃至(5)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、UV硬化インクなどの記録紙上に照射される光によって固化あるいは増粘する性質を有する各種インクを用いたインク・ジェット・プリンタに対して利用することができる。
図1は、本発明によるインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造の実施の形態の一例を備えたインク・ジェット・プリンタを示す概略構成説明図である。 図2は、図1の要部を模式的に示した説明図である。 図3(a)(b)(c)は、図1に示すインク・ジェット・プリンタにおいてキャリッジが主走査方向に沿って移動する動作を模式的に示した説明図である。 図4は、図3(b)に対応して要部を模式的に示した説明図である。 図5(a)(b)(c)(d)は、図1に示すインク・ジェット・プリンタの固定部の動作を模式的に示した説明図であり、図5(d)は図5(a)のA矢視図に対応する説明図である。 図6は、本発明によるインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造の他の実施の形態を示す図3に対応した説明図である。 図7は、本発明によるインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造の他の実施の形態を示す図4に対応した説明図である。
符号の説明
12,14 キャリッジ
16 インク・ヘッド
18 紫外線ランプ
20 カッティング・ヘッド
22 メンテナンス・ユニット
30 インク・ヘッド・ユニット
34,38 カッター
100 インク・ジェット・プリンタ
112 基台部材
114 ベース部材
116L,116R 側方部材
118 側方ユニット
120 中央壁
122 ガイド・レール
124 駆動ベルト
200 記録紙

Claims (4)

  1. インク・ジェット方式により所定のインクを媒体上に吐出するインク・ヘッド・ユニットを備えたインク・ヘッドと前記インク・ヘッド・ユニットから前記媒体上に吐出されたインクに対して光を照射する光照射手段とが前記媒体上を相対移動しながら、前記インク・ヘッド・ユニットから吐出されるインクにより前記媒体に対して印刷を行うインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造において、
    インク・ジェット方式により所定のインクを媒体上に吐出するインク・ヘッド・ユニットを備え、前記媒体上を所定の方向に沿って移動自在に配設されるインク・ヘッドと、
    前記インク・ヘッドの前記インク・ヘッド・ユニットから前記媒体上に吐出されたインクに対して光を照射し、前記媒体上を前記所定の方向に沿って移動自在に配設される光照射手段と、
    前記媒体を切断するカッターを備え、前記媒体上を前記所定の方向に沿って移動自在に配設されるカッティング用ヘッドと、
    前記インク・ヘッドをメンテナンスし、前記インク・ヘッドが前記所定の方向に移動して静止する待機位置において前記インク・ヘッドの前記インク・ヘッド・ユニットのインクの吐出側に位置するように配設されるメンテナンス手段とを、
    前記インク・ヘッドと前記カッティング用ヘッドとの間に前記光照射手段を位置させて、前記所定の方向に沿って前記インク・ヘッド、前記光照射手段、前記カッティング用ヘッドの順に配置する
    ことを特徴とするインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造。
  2. 請求項1に記載のインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造において、
    前記インク・ヘッドと前記光照射手段とが固定的に配設され、前記所定の方向に移動自在に配設された第1のキャリッジと、
    前記カッティング用ヘッドが固定的に配設され、前記所定の方向に移動自在に配設された第2のキャリッジと、
    前記第1のキャリッジを固定系部位に離脱自在に固定する固定手段と、
    前記第1のキャリッジと前記第2のキャリッジとを分離可能に連結する連結手段と
    を有し、
    画像を作成する場合には、前記連結手段によって前記第1のキャリッジと前記第2のキャリッジとを連結するとともに、前記固定手段によって前記第1のキャリッジを前記固定系部位から離脱させて、前記第1のキャリッジと前記第2のキャリッジとの一体的な移動に伴って、前記インク・ヘッドと前記光照射手段と前記カッティング用ヘッドとを前記所定の方向に移動させ、
    画像の切り抜きを行う場合には、前記固定手段によって前記1のキャリッジを前記固定系部位に固定するとともに、前記連結手段によって前記第1のキャリッジと前記第2のキャリッジとを分離させて、前記第2のキャリッジの移動に伴って、前記カッティング用ヘッドを前記所定の方向に移動させる
    ことを特徴とするインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造。
  3. 請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造において、
    前記インク・ヘッド・ユニットから吐出されるインクはUV硬化インクであり、
    前記光照射手段は紫外線ランプである
    ことを特徴とするインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3のいずれか1項に記載のインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造において、
    前記カッティング用ヘッドが備える前記カッターは、前記媒体上を前記所定の方向に移動しながら前記媒体を所望の画像に基づいて切り抜くものである
    ことを特徴とするインク・ジェット・プリンタにおけるヘッド配置構造。
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