JP2006129323A - 無線ネットワーク接続システム及び無線ネットワーク接続方法 - Google Patents

無線ネットワーク接続システム及び無線ネットワーク接続方法 Download PDF

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隆一 岡本
Motoji Omori
基司 大森
Toshihisa Nakano
稔久 中野
Yoshikatsu Ito
好克 井藤
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Abstract

【課題】無線LANの利用によるコンテンツ配信の利便性を向上する。
【解決手段】 正規利用権及び一時利用権をモバイル端末10に付与する。正規利用権は、無線LANへの接続及び無線LANを介した通信をモバイル端末10に許可する。一時利用権は、コンテンツの再生に必要なライセンスとセットでモバイル端末10に付与される。モバイル端末10は、無線LANαの基地局に、無線LANαの提供者から付与された利用権を送信して接続を要求する。一時利用権による接続は、有効期限内の範囲や接続回数の上限を超えない範囲で許可される。一時利用権による接続後の基地局40による通信の中継は、例えば、その一時利用権とセットになったライセンスで再生可能なコンテンツの取得にのみ制限される。一時利用権を用いることにより、モバイル端末10が接続できる無線LANの選択肢の幅が広がり、無線LANへの接続の自由度が増す。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線ネットワークを介したコンテンツの配信技術に関する。
近年、FTTH(Fiber To The Home)と呼ばれる大容量の家庭用データ通信網が普及してきている。このようなブロードバンド環境の普及を背景に、音楽や映画、放映済のテレビ番組など様々なコンテンツを配信するサービスが開始されている。配信されるコンテンツの多くは著作権で保護されているため、コンテンツの利用にはDRM(Digital Rights Management)ライセンスが必要とされることが一般的である。DRMライセンスは、著作権の保護下で暗号化されたコンテンツを復号化するための暗号鍵を含む。また、DRMライセンスは、その暗号鍵を使用する条件を含むこともある。
一方、社会のブロードバンド環境も逐次変化している。例えば、無線LANの基地局が店舗や駅、空港、ホテルなどに設置されつつある。そして、基地局を介してインターネットに接続できる機能を提供するサービスが普及し始めている。このような動きから、今後は、ノートブックパソコンや携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)などのモバイル端末などにおいて、無線LANを利用してコンテンツ配信サービスを受信するようになると予想される。
特許文献1には、無線LANのネットワークを利用してコンテンツを分散配信することにより、コンテンツをモバイル端末にスムーズに配信するコンテンツの分散配信システムが記載されている。
特開2004−54792号公報
ところで、無線LANの基地局を介してインターネットに接続するためには、モバイル端末は、基地局に対し、無線LAN利用権を送信する。無線LAN利用権は、モバイル端末の無線LANカードが有するMAC(Media Access Control)アドレスなどで表される。無線LAN利用権は、必要に応じてパスワードを含む場合もある。
モバイル端末から基地局に無線LAN利用権を送信すると、基地局は受信した無線LAN利用権を検証する。基地局は、検証結果に基づいてモバイル端末の接続を許可する。接続を許可されたモバイル端末は、基地局を経由してコンテンツ配信サーバにアクセスし、コンテンツ及びDRMライセンスをダウンロードする。その後、モバイル端末は、DRMライセンスを用いて暗号化されたコンテンツを復号化し、コンテンツをディスプレイやスピーカなどに出力する。上述した特許文献1に記載のコンテンツの分散配信システムにおいても、同様の手順によりコンテンツ配信サーバへのアクセス及びコンテンツのダウンロードが行われる。
このように、モバイル端末が基地局に接続するには、無線LAN利用権が必要である。このことは、モバイル端末を操作するユーザが、利用しようとする無線LANに対し、予め登録手続をして無線LAN利用権を取得しなければならないことを示している。例えば、ユーザが、予めモバイル端末の無線LANカードのMACアドレスを、無線LANに登録しておくことが挙げられる。また例えば、ユーザが、無線LANからモバイル端末に、SSIDやESSIDを取得及び記憶させておくことが挙げられる。
しかし、ユーザが利用したくなる基地局が、必ずしも予め登録手続をした無線LANに属する基地局とは限らない。例えば、ユーザがプロバイダPAが提供する無線LANにユーザ登録したとしても、プロバイダPBが提供する無線LANの基地局を使いたくなる場合もある。このような場合、ユーザは、新たに無線LANに対してユーザ登録しなければコンテンツ配信サービスを受けることができない。
そうすると、例えばユーザがコンテンツである音楽を聴きながら移動している場合、次のような不具合が生じる可能性がある。ユーザの移動につれてモバイル端末がアクセスする基地局は次々に変わっていく。しかし、最も近い基地局が利用権を取得していない無線LANに属する場合、モバイル端末は通信上最適な基地局に接続することができない。その結果、基地局とモバイル端末との間の通信において、データの抜けなどが生じ、音切れやノイズなどの原因となる。
そもそも、モバイル端末はユーザが移動中に使用する可能性が高いものである以上、次々に最適な基地局に接続しながらコンテンツを配信するという使用形態へのニーズは今後高まると予想される。そうすると、予め登録した無線LANとモバイル端末との固定的な組み合わせでしか通信できないのではコンテンツを配信するシステム上の柔軟性に欠け、ユーザにとって利便性が低いという問題がある。
本願発明は、無線LANを介して円滑に通信するための技術を提供することを目的とする。
また、本願発明は、無線LANを介した通信を行う際のシステム上の柔軟性を高め、ユーザの利便性を向上することを目的とする。
前記課題を解決するために、発明1は、コンテンツ配信装置からコンテンツを取得して再生する情報端末を、いずれかの無線ネットワークの基地局に接続する無線ネットワーク接続システムを提供する。このシステムは、下記手段を有する。
・前記コンテンツを取得するためのライセンスを識別するライセンス識別子と、前記無線ネットワークに一時的に接続するための一時利用権を識別する少なくとも1つの一時利用権識別子とを対応付けて記憶するライセンス記憶手段、
・各一時利用権識別子と、各一時利用権による無線ネットワークへの接続を制限する利用条件と、を対応付けて記憶する利用条件記憶手段、
・前記無線ネットワークの基地局の1つに対し、一時利用権識別子を前記ライセンス記憶手段から読み出して送信し、接続を要求する接続要求手段、
・前記接続要求手段が読み出した一時利用権識別子の利用条件に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続するか否かを判断する判断手段、
・前記判断手段の判断結果に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続する接続手段。
無線ネットワークとは、例えば無線LANである。コンテンツとセットになった一時利用権を用いて無線LANに接続できるので、ユーザにとっては利用可能な基地局が増える。例えば、モバイル端末が移動中に次々に基地局を変えながらコンテンツストリーミングを受信する場合、円滑にコンテンツを再生できるという利点がある。このように、無線LANの基地局を使用する自由度が広がり、ユーザの利便性を向上させることができる。
発明2は、発明1において、前記ライセンス記憶手段は、少なくとも無線ネットワークを識別するネットワーク識別子を、前記一時利用権識別子と対応付けて記憶している。また、前記接続要求手段は、前記基地局に対して前記ネットワーク識別子の送信を要求し、
要求に応じて取得したネットワーク識別子をキーにして前記ライセンス記憶手段から前記一時利用権識別子を読み出す。
コンテンツと一時利用権との異なる複数の組み合わせがモバイル端末に記憶されている場合がある。この場合、どの一時利用権を利用すべきかを自動的に決定する方法として、例えば無線LAN提供者のIDを用いることが考えられる。無線LAN提供者IDを用いて使用すべき一時利用権を特定するので、どの基地局に対してどの一時利用権を使うべきかを正しく決定することができる。
なお、同一の無線LAN提供者IDに対し、モバイル端末が複数の一時利用権を記憶している場合がある。このときは、例えばユーザに対し、コンテンツを選択させることにより、使用する一時利用権を決定することができる。
発明3は、発明2において、無線ネットワークに接続するための正規利用権を識別する少なくとも1つの正規利用権識別子と、前記正規利用権で接続可能な無線ネットワークを識別するネットワーク識別子と、を対応付けて記憶する正規利用権記憶手段をさらに含む無線ネットワーク接続システムを提供する。このシステムにおいて、前記接続要求手段は、前記基地局から取得したネットワーク識別子をキーにして、前記ライセンス記憶手段または前記正規利用権記憶手段から、前記一時利用権識別子または前記正規利用権識別子のいずれかを読み出して前記基地局に送信する。
正規利用権を有している場合には正規利用権を用いて無線LANに接続し、一時利用権しか有していない場合には一時利用権を用いて無線LANに接続することができる。正規利用権及び一時利用権の両方を使うことができるので、モバイル端末を使用するユーザの利便性が向上する。同じネットワークIDに正規利用権識別子及び一時利用権識別子の両方が対応する場合、通常は正規利用権識別子を優先的に用いればよい。
発明4は、前記発明1において、
・前記利用条件記憶手段は、各一時利用権識別子と、その時間的制限と、を対応付けて記憶し、
・前記判断手段は、前記一時利用権識別子の時間的制限に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続するか否かを判断する無線ネットワーク接続システムを提供する。
例えば、有効期限を過ぎた一時利用権を無効にすることで、無線LAN提供者が正規の利用権を付与していないユーザによる無線LANの利用に一定の制限を与える。また、一時利用権による接続時間の長さに条件を設けておいても良い。このような制限により、無線LANの安全性を担保することができる。また、無線LANの通信帯域が過度に混み合うことを防止し、正規利用権を有するユーザの通信帯域を確保することができる。
発明5は、発明1において、前記利用条件記憶手段は、各一時利用権識別子と、その残り使用可能回数と、を対応付けて記憶する無線ネットワーク接続システムを提供する。前記判断手段は、前記一時利用権識別子の残り使用可能回数に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続するか否かを判断する。
一時利用権の使用回数に制限を設けることで、無線LAN提供者が正規の利用権を付与していないユーザによる無線LANの利用に一定の制限を与える。これにより、無線LANの安全性を担保することができる。また、無線LANの通信帯域が過度に混み合うことを防止し、正規利用権を有するユーザの通信帯域を確保することができる。
発明6は、発明1において、前記利用条件記憶手段は、各一時利用権識別子と、そのアクセス制限と、を対応付けて記憶する無線ネットワーク接続システムを提供する。このシステムは、前記一時利用権識別子のアクセス制限に基づいて、前記情報端末と他のネットワークリソースとの間の通信の中継を制限する中継制御手段をさらに含む。
例えば、中継制御手段は、一時利用権とセットになったDRMライセンスで復号可能なコンテンツへのアクセスのみを許可することができる。また、中継制御手段は、モバイル端末からのアクセス先を、無線LAN提供者のポータルサイトへのアクセスにのみ限定することができる。
なお、基地局は、基本的には接続要求順に通信帯域をモバイル端末に割り当てる。しかし、基地局は、正規利用権を有するモバイル端末に対し、一時利用権を有するモバイル端末よりも優先的に通信帯域を割り当てることも可能である。
発明7は、前記発明1において、下記手段をさらに含む無線ネットワークの接続方法を提供する。
・前記無線ネットワークの基地局から発信される電波の信号強度を監視する監視手段、
・前記電波の信号強度と、無線ネットワークの正規利用権及び/または一時利用権の有無とに基づいて、どの基地局に接続するかを決定するアクセスポイント決定手段。
このシステムにおいて、前記接続要求手段は、前記アクセスポイントの決定に基づいて、送信する一時利用権識別子を決定する。
例えば、モバイル端末が2つの基地局の圏内にあり、2つの基地局は異なる無線LANに属しているとする。このとき、信号レベルが弱い基地局の無線LANに対しては正規利用権を有するが、信号レベルが強い基地局の無線LANに対しては一時利用権しか有していないとする。この場合、モバイル端末は、一時利用権を有する無線LANの基地局をアクセスポイントに決定することができる。また、モバイル端末は、アクセスポイントに応じ、接続要求で送信する利用権IDを変更することができる。
このように、一時利用権を有することで、本来接続できない基地局に接続することができる。これは、無線LANによる円滑なコンテンツの配信につながり、ユーザの利便性が高まるので好ましい。
発明8は、発明1において、下記手段をさらに含む無線ネットワーク接続システムを提供する。
・各一時利用権識別子に対応付けられたライセンス識別子で特定されるライセンスにより再生可能なコンテンツを配信するコンテンツ配信装置の識別子と、各一時利用権識別子と、を対応付けた発行履歴を記憶する発行履歴記憶手段、
・前記判断手段により接続が許可された場合、前記モバイル端末から受信した前記一時利用権識別子を含む利用履歴を記憶する利用履歴記憶手段、
・前記発行履歴及び前記利用履歴に基づいて、コンテンツ配信装置に対する課金額を算出する課金手段。
無線LANの提供者は、コンテンツ配信に一時利用権が利用されると、その利用履歴に応じてコンテンツ配信業者に課金することができる。従って、無線LAN提供者は、一時利用に対する対価を徴収することができる。一方、コンテンツ配信業者は、無線LANにより円滑なコンテンツの配信が可能となり、コンテンツの利用度が高まると期待できる。
発明9は、コンテンツ配信装置からコンテンツを取得して再生する情報端末を、無線ネ
ットワークのいずれかに接続する無線ネットワーク接続方法を提供する。この方法は、以下のステップを含む。
・前記コンテンツを取得するためのライセンスを識別するライセンス識別子と、前記無線ネットワークに一時的に接続するための一時利用権を識別する少なくとも1つの一時利用権識別子とを対応付けて記憶するライセンス記憶ステップ、
・各一時利用権識別子と、各一時利用権による無線ネットワークへの接続を制限する利用条件と、を対応付けて記憶する利用条件記憶ステップ、
・前記無線ネットワークの基地局の1つに対し、前記ライセンス記憶ステップで記憶されている一時利用権識別子を読み出して送信し、接続を要求する接続要求ステップ、
・前記接続要求ステップで読み出された一時利用権識別子の利用条件に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続するか否かを判断する判断ステップ、
・前記判断ステップでの判断結果に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続する接続ステップ。
この方法は、発明1と同様の作用効果を奏する。
発明10は、いずれかの無線ネットワークの基地局に接続してコンテンツ配信装置からコンテンツを取得及び再生する情報端末を提供する。この情報端末は、下記の手段を有している。
・前記コンテンツを取得するためのライセンスを識別するライセンス識別子と、前記無線ネットワークに一時的に接続するための一時利用権を識別する少なくとも1つの一時利用権識別子とを対応付けて記憶するライセンス記憶手段、
・前記無線ネットワークの基地局の1つに対し、一時利用権識別子を前記ライセンス記憶手段から読み出して送信し、接続を要求する接続要求手段、
・前記判断手段の判断結果に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続する接続手段。
この情報端末は、発明1の無線ネットワーク接続システムにおける情報端末に相当する。
発明11は、発明10において、さらに下記の手段を有する情報端末を提供する。
・各一時利用権識別子と、各一時利用権による無線ネットワークへの接続を制限する利用条件と、を対応付けて記憶する利用条件記憶手段、
・前記接続要求手段が読み出した一時利用権識別子の利用条件に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続するか否かを判断する判断手段。
この情報端末において、前記接続要求手段は、前記判断手段の判断に基づいて接続を要求する。
利用条件を基地局ではなく情報端末側に持たせる場合、接続の可否の判断を情報端末側で行う。これにより、基地局の負担を軽減することができる。
発明12は、コンテンツ配信装置からコンテンツを取得して再生する情報端末を無線ネットワークに接続する無線ネットワークの基地局を提供する。この基地局は下記の手段を有している。
・前記コンテンツを取得するためのライセンスを識別するライセンス識別子と、前記無線ネットワークに一時的に接続するための一時利用権を識別する少なくとも1つの一時利用権識別子とを対応付けて記憶するライセンス記憶手段、
・前記無線ネットワークに一時的に接続するための一時利用権を識別する少なくとも1つの一時利用権識別子と、各一時利用権による無線ネットワークへの接続を制限する利用条
件と、を対応付けて記憶する利用条件記憶手段、
・前記情報端末から、一時利用権識別子とともに接続要求を受信する接続要求受信手段、・前記接続要求受信手段が受信した一時利用権識別子の利用条件に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続するか否かを判断する判断手段、
・前記判断手段の判断結果に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続する接続手段。
この基地局は、発明1の無線ネットワーク接続システムにおける基地局に相当する。
発明13は、コンテンツを配信するコンテンツ配信装置が前記コンテンツの取得及び出力のために無線ネットワークを介して提供するコンテンツのライセンスを提供する。このライセンスは、前記コンテンツを識別するコンテンツ識別子と、前記コンテンツを再生する条件と、暗号化されている前記コンテンツを復号するための復号鍵と、一時利用権情報と、を含む。前記一時利用権情報は、前記無線ネットワークに一時的に接続するための一時利用権を識別する一時利用権識別子と、前記無線ネットワークを識別するネットワーク識別子と、を含んでいる。
このライセンスは、前記無線ネットワーク接続システムで用いられる一時利用権付きライセンスに相当する。コンテンツ配信業者がこのライセンスを配信することにより、無線LANを介したコンテンツの配信において基地局の使用の自由度が広がり、円滑な無線通信が可能となる。これは、コンテンツの利用度を高め、無線LANの設備の充実につながると期待できる。
本願発明を利用すれば、無線LANを介した通信を行うシステム上の柔軟性が高まり、通信を円滑に行うことができ、ユーザの利便性が向上する。
<発明の概要>
本発明では、無線LAN提供者が無線LANを利用する利用権として、正規利用権及び一時利用権をユーザに付与する。正規利用権は、それ自体単独でユーザに付与され、無線LANへの接続及び無線LANを介した通信をユーザに許可する。一時利用権は、コンテンツ配信装置から配信されるコンテンツの再生に必要なライセンスとセットでユーザに付与される。この一時利用権は、対応するライセンスにより再生可能なコンテンツを取得する場合にのみ、無線LANの使用を許可するための利用権である。
あるコンテンツを取得及び再生しようとする情報端末は、無線LANαの基地局に、無線LANαの提供者から付与された利用権を送信して接続を要求する。一時利用権による接続は、有効期限内の範囲や接続回数の上限を超えない範囲で許可される。また、一時利用権による接続後の基地局による通信の中継は、正規利用権による通信に比して制限される。例えば、その一時利用権とセットになったライセンスで再生可能なコンテンツの取得にのみ制限される。
コンテンツのライセンスは、無線LANα、β・・・のそれぞれの提供者から付与された複数の一時利用権a,b・・・とセットになっている。従って、情報端末は、無線LANαの基地局の圏内にいるときは一時利用権aを用いて接続を要求し、無線LANβの基地局の圏内にいるときは一時利用権bを用いて接続を要求すればよい。また、正規利用権を有する無線LANの基地局の圏内にいるときは、正規利用権を用いて接続を要求すればよい。
一時利用権を用いることにより、情報端末が接続できる無線LANの選択肢の幅が広がる
。従って、ユーザから見れば、無線LANの使い勝手が良くなり、利便性が向上する。また、コンテンツの配信者から見れば、コンテンツの利用度が高まるので好ましい。さらに、無線LANの提供者から見れば、無線LANの利用度が高まるので好ましい。
<第1実施形態>
[全体構成]
図1は、第1実施形態に係る無線ネットワーク接続システム100の全体構成図である。この例では、無線ネットワークとして無線LANを用い、情報端末として携帯電話やPHS・PDA・ノートブック型PCなどのモバイル端末を用いている。無線ネットワーク接続システムは、少なくとも1つのモバイル端末10、少なくとも1つの無線LAN20a,bが無線LAN30で接続されて構成される。各無線LAN20は、複数の基地局40をインターネットや光ファイバなどの有線ネットワーク(図示せず)で接続することで構成されている。
各無線LAN20a,bは、会員テーブル21a,b、利用権発行手段22a,b、利用権管理DB(データベース)23a,b及び履歴DB24a,bを有している。これらの手段及びDBは、基地局40が接続可能な無線LAN制御装置41a,bに設けられ、基地局40と図示しないネットワークで接続される。
会員テーブル21a,bは、正規利用権を付与したユーザ(以下、無線LANの会員という)と、その認証情報とを記憶する。認証情報とは、例えば会員自身が設定したパスワードや、会員が使用する情報端末を特定する情報である。各基地局40は、必要に応じて会員テーブル21をダウンロードまたは参照し、モバイル端末10の正規利用権の認証に利用する。
利用権発行手段22は、正規利用権及び一時利用権を発行し、発行した利用権を履歴DB24に格納する。履歴DB24は発行履歴情報を蓄積する(後述する図10(a)参照)。利用権発行手段22は、一時利用権の利用条件も合わせて発行し、利用権管理DB23に格納する。利用権管理DB23及び履歴DB24には各基地局40が接続可能であり、所定のタイミングで各基地局がこれをダウンロードまたは参照する。
無線LAN20は、インターネットや光ファイバなどの有線ネットワーク50を介し、コンテンツ配信サーバ60及びDRMライセンスサーバ70に接続されている。コンテンツ配信サーバ60は、コンテンツDB61からコンテンツを読み出し、いずれかの無線LAN20を介してモバイル端末10に配信する。ここで、コンテンツDB61は、暗号化された音楽データや映像データなどのコンテンツを蓄積している。
DRMライセンスサーバ70は、コンテンツの再生に必要なDRMライセンスを生成し、DRMライセンスDB71に格納する。また、DRMライセンスサーバ70は、DRMライセンスと対応付ける一時利用権を各無線LAN20a,bに要求し、これを取得してDRMライセンスと対応付けてDRMライセンスDB71に格納する。さらに、DRMライセンスサーバ70は、DRMライセンス及び無線LANの一時利用権をDRMライセンスDB71から読み出し、いずれかの無線LAN20を介してモバイル端末10に配信する。DRMライセンス及び一時利用権の詳細については後述する。
なお、DRMライセンスの付与は、必ずしもオンラインで行う必要はない。例えば、DRMライセンスを記録した記録媒体を、DRMライセンスサーバ70の管理者からモバイル端末10のユーザに郵送してもよい。
[モバイル端末]
図2は、モバイル端末10の機能構成を示すブロック図である。モバイル端末10は、大別して(1)無線LANへの接続機能と、(2)コンテンツの取得・再生機能と、(3)アクセスポイントの決定機能と、を有している。
(1)無線LANへの接続機能
(1−1)正規利用権による接続機能
モバイル端末10は、正規利用権による接続機能の実現のために、以下の手段を有している。
(a)正規利用権DB101:正規利用権情報を蓄積する。正規利用権情報については詳細を後述する。
(b)利用権取得手段102:接続しようとする基地局40、すなわちアクセスポイントに接続するための正規利用権情報を、正規利用権DB101から読み出す。読み出す正規利用権情報は、接続手段103が取得する無線LANID(後述する)により特定する。
(c)接続手段103:無線LANを特定する無線LANIDを基地局に要求し、これを取得する。また、無線LAN接続要求メッセージをアクセスポイントに送信し、無線LAN20に接続を要求する。
(d)通信レベル監視手段104:任意の無線LAN20の基地局40からのビーコンパケットに基づいて、基地局40からの信号強度を示す通信レベルを監視する。また、監視している基地局40からの通信レベルを、監視バッファに書き込む。
(e)無線LAN通信インターフェース(I/F)106:無線LAN20の基地局40とモバイル端末10との間でデータを送受信する。
図3は、正規利用権情報の概念説明図である。本実施形態では、正規利用権情報は、無線LANIDと、利用権IDと、パスワードとを含む。無線LANIDが含まれているのは、その正規利用権情報が、どの無線LANを利用するためのものかを特定するためである。利用権IDは、無線LANに接続するための正規利用権及び一時利用権を識別する識別子であり、各無線LANにおいて唯一である。パスワードは、モバイル端末10のユーザを認証するための認証情報の一例である。
図4(a)は、正規利用権を用いる場合の無線LAN接続要求メッセージの概念説明図である。無線LAN接続要求メッセージは、コマンドIDと、モバイル端末IDと、正規利用権情報とを含む。コマンドIDは、このメッセージが無線LAN接続要求メッセージであることを示す。モバイル端末IDは、この例ではバッファに記憶されている無線LANカードのMACアドレスである。モバイル端末IDは、正規利用権情報中のパスワードとともに、無線LANの会員を認証する認証情報として基地局40で用いられる。正規利用権情報は、前記図3に示したものと同様である。正規利用権情報を無線LAN接続要求メッセージに含めるのは、基地局側で正規利用権情報に基づく認証処理を行うためである。
(1−2)一時利用権による接続機能
モバイル端末10は、一時利用権による接続機能の実現のために、以下の手段を有している。
(a)ライセンス制御部107:ライセンス制御部107は、DRMライセンス毎に存在する。各ライセンス制御部107は、下記(b)〜(e)を有している。
(b)ライセンスDB108:DRMライセンス及び一時利用権情報を対応付けて記憶する。DRMライセンス及び一時利用権情報については、詳細を後述する。
(c)ライセンス取得手段109:DRMライセンスと一時利用権とのセットを、DRMライセンスサーバ70から無線LAN20を介して取得し、ライセンスDB108に格納する。
(d)一時利用権抽出手段110:接続手段103が取得した無線LANIDを含む一時利用権情報を、ライセンスDB108から読み出す。読み出された一時利用権情報は、利用
権取得手段102に渡される。
(e)接続手段103:無線LANIDを基地局40から取得する。また、一時利用権情報に基づく無線LAN接続要求メッセージをアクセスポイントに送信し、無線LAN20に接続を要求する。すなわち、接続手段103は、正規利用権がある場合には正規利用権情報に基づいて無線LAN接続要求メッセージを生成する。また、接続手段103は、一時利用権しか有していない場合には一時利用権情報に基づいて無線LAN接続要求メッセージを生成する。このように、正規利用権及び一時利用権の両方を用いて無線LAN20に接続できるので、モバイル端末10を使用するユーザの利便性が向上する。同じ無線LANIDを含む正規利用権情報及び一時利用権情報の両方が存在する場合、通常は正規利用権情報を優先的に用いるとよい。後述するように、一時利用権情報による無線LANの利用には、一定の制限が課せられている場合が多いからである。
図5は、ライセンスDB108に蓄積されるライセンス情報の概念説明図である。ライセンス情報は、DRMライセンスと、少なくとも1つの一時利用権情報とを対応付けて記憶する。DRMライセンスには、複数の一時利用権情報が対応付けられることもある。複数の無線LAN20が共通のコンテンツに対してそれぞれ一時利用権を発行する場合があるからである。
DRMライセンスは、少なくともDRMライセンス自体を識別するライセンス識別子を含む。この例では、ライセンス識別子としてコンテンツIDを用いている。さらに、DRMライセンスは、コンテンツ再生条件及びコンテンツ復号鍵を含むことが好ましい。コンテンツ再生条件とは、コンテンツIDで特定されるコンテンツを再生するための条件である。例えば、再生可能回数や再生可能な有効期限に基づいて、コンテンツが再生可能か否かが判断される。コンテンツ復号鍵とは、暗号化されているコンテンツを復号化するために必要な情報である。
一時利用権情報は、一時利用権を識別する利用権IDと無線LANIDとパスワードとを含む。この例では、一時利用権及び正規利用権は、共に利用権IDにより識別される。もちろん、一時利用権と正規利用権とにそれぞれ別々のIDを割り当てることもできる。無線LANIDを一時利用権情報に含めるのは、その一時利用権がどの無線LANを利用するためのものかを判別するためである。無線LANIDを用いて無線LANと一時利用権とを結びつけることで、どの無線LANに対してどの一時利用権を使うべきかを正しく決定することができる。パスワードは、モバイル端末10のユーザを認証するための認証情報の一例である。
なお、同一の無線LANIDに対し、モバイル端末が複数の一時利用権情報を記憶している場合がある。これは、同一の無線LANが異なるDRMライセンスに対しそれぞれ一時利用権を発行しており、それら一時利用権に対応するDRMライセンスがライセンスDB108に記憶されている場合に生じる。このときは、例えばユーザにコンテンツを選択させることにより、接続に使用する一時利用権を決定することができる。
図4(b)は、一時利用権を用いる場合の無線LAN接続要求メッセージの概念説明図である。無線LAN接続要求メッセージは、コマンドID、モバイル端末ID及び一時利用権情報を含む。コマンドIDは、前記図4(a)と同様、このメッセージが無線LAN接続要求メッセージであることを示す。モバイル端末IDとしては、前述と同様に無線LANカードのMACアドレスがあげられる。モバイル端末IDは、正規利用権情報中のパスワードとともに、無線LANの会員を認証する認証情報として基地局40で用いられる。一時利用権情報は、前記図5に示したものと同様である。一時利用権情報を無線LAN接続要求メッセージに含めるのは、基地局側で一時利用権情報に基づく認証処理を行うためである。
(2)コンテンツの取得・再生機能
モバイル端末10は、コンテンツの取得・再生のために、以下の機能を有している。
(a)再生可否判定手段111:DRMライセンスのコンテンツ再生条件に基づいて、モバイル端末10でコンテンツの再生が可能か否かを判断する。再生が可能な場合は、DRMライセンスの識別子であるコンテンツIDを復号鍵取得手段112に通知し、復号鍵の読み出しを指示する。再生が不可能な場合は、その旨を後述する入出力手段116に通知する。
(b)復号鍵取得手段112:指定されたDRMライセンスに含まれる復号鍵を、ライセンスDB108から読み出す。
(c)取得手段113:コンテンツ取得要求メッセージを基地局40を介してコンテンツ配信サーバ60に送信し、コンテンツを取得する。コンテンツ取得要求メッセージについては、詳細を後述する。
(d)復号手段114:取得したコンテンツを、ライセンスDB108から読み出した復号鍵で復号化する。
(e)再生手段115:復号化したコンテンツを、再生条件に基づいて処理する。
(f)入出力手段116:再生するコンテンツの選択をユーザから受け付ける。また、再生したコンテンツを、視覚出力や音声出力する。
図6は、取得手段113が送信するコンテンツ取得要求メッセージの概念説明図である。このメッセージは、コンテンツ配信サーバ60への転送要求コマンド、モバイル端末の識別子、コンテンツ取得要求コマンド及びコンテンツIDが含まれる。後述するように、基地局40は、先頭の「コンテンツ配信サーバ60への転送要求コマンド」を参照し、パケットの中継の制御を行う。
(3)アクセスポイントの決定機能
モバイル端末10は、接続しようとする基地局であるアクセスポイントを決定するために、アクセスポイント決定手段を有している。アクセスポイント決定手段は、通信レベル監視手段104が監視する通信レベルと、利用権の有無及び利用権の種類とに基づいて、アクセスポイントを決定する。
図7(a)は、アクセスポイント決定手段により書き込みが追加された監視バッファの概念説明図である。監視バッファには、通信レベル監視手段104が監視する基地局20の通信レベルが書き込まれる。これに加え、各基地局が属する無線LANに対し、利用権を持っているか否か及び利用権の種類が書き込まれている。
図7(a)を参照すれば、例えば無線LAN(α、γ)20の基地局からの通信レベルは強いが、一時利用権しかモバイル端末10が有していない。一方、無線LAN(β)20の基地局からの通信レベルは中程度であるが、正規利用権をモバイル端末10が有している。このような場合、アクセスポイント決定手段は、通信レベルを優先してアクセスポイントを無線LAN(α)または無線LAN(γ)にしてもよい。逆に、アクセスポイント決定手段は、利用権を優先し、正規利用権を有する無線LAN(β)をアクセスポイントにしてもよい。
このように、一時利用権を有することで、本来接続できない無線LAN(α)20や無線LAN(γ)20に接続することができる。これは、無線LAN20による円滑なコンテンツの配信につながり、ユーザの利便性が高まるので好ましい。
ところで、アクセスポイント決定手段は、通信レベルと利用権のどちらを優先してアクセスポイントを決めるかの設定を、記憶している。この設定は、ユーザから受け付けても良いし、予めモバイル端末10の提供者によりなされていても良い。
図7(b)は、アクセスポイント決定手段が入出力手段116を介して出力する設定画面の一例である。アクセスポイント決定手段は、この画面で設定を受け付け、その設定に従ってアクセスポイントを決定することができる。
[基地局]
図8は、基地局40の機能構成を示すブロック図である。基地局40は、大別して(1)接続・中継処理と、(2)履歴管理処理とを行う。
(1)接続・中継処理
基地局40は、モバイル端末10を無線LANに接続したり、モバイル端末10と外部リソースとの通信の中継を制御するために、下記の手段を有している。
(a)利用権管理DB401:DRMライセンスサーバ70や無線LAN20の会員に発行した一時利用権及び正規利用権を蓄積する。このデータベースに蓄積される利用権管理情報は、前記無線LAN内の無線LAN制御装置41の利用権管理DB23から取得する。利用権管理情報については、詳細を後述する。
(b)無線LAN通信インターフェース(I/F)402:モバイル端末10と基地局40との間でデータを送受信する。
(c)無線LANID送信手段403:基地局40自身が属する無線LANや無線LAN提供者を特定する無線LANIDを、モバイル端末10からの要求に応じて送信する。無線LANIDは、無線LANID用バッファ404に記憶されている。
(d)接続判断手段405:モバイル端末10から送信される無線LAN接続要求メッセージに含まれる利用権IDによる接続を許可するか否かを、利用権管理DB401を参照して判断する。判断方法の詳細については後述する。また、接続判断手段405は、接続を許可したモバイル端末10に通信帯域を割り当てる。なお、接続判断手段405は、基本的には接続要求順に通信帯域をモバイル端末10に割り当てる。しかし、接続判断手段405は、正規利用権を有するモバイル端末10に対し、一時利用権を有するモバイル端末10よりも優先的に通信帯域を割り当てることも可能である。
(e)中継制御手段406:モバイル端末10からインターネット50上のリソースへのアクセスや、モバイル端末10によるインターネット50上のリソースの取得を、一時利用権のアクセス条件(後述)に基づいて制御する。中継制御手段406の機能については、詳細を後述する。
(f)通信インターフェース(I/F)410:ネットワーク50上のリソースと基地局40との間でデータの送受信を行う。
図9は、利用権管理DB401に蓄積される利用権管理情報の概念説明図である。利用権管理情報は、少なくとも利用権IDと、その利用権IDで識別される利用権の利用条件とを対応付けて記憶している。正規利用権と一時利用権とで、無線LANの使用制限に差を設けるためである。
この例では、利用権管理情報は、利用権ID、パスワード及び利用条件が、1レコードに含まれている。この例では、利用条件として、利用可能期間、利用可能回数及びアクセス条件を用いている。利用条件の設定により、無線LAN提供者は、正規利用権を有するモバイル端末10と一時利用権を有するモバイル端末10とで、無線LANの使用に差を付けることができる。本実施形態では、正規利用権には制限を加えないかまたは利用可能期間だけを制限する。一方、一時利用権には、利用可能期間に加え、利用可能回数及びアクセス条件の制限を加える。
利用条件に基づく無線LANの使用制限について、より具体的に説明する。図9において、利用権ID“0002”及び“0003”の利用権は、利用可能期間に加え、利用可
能回数及びアクセス条件に制限が設定されている。接続判断手段405は、利用可能期間を過ぎた一時利用権や、利用可能回数がゼロとなった一時利用権による接続を許可しない。これにより、無線LAN提供者が正規利用権を付与していないユーザによる無線LANの利用に一定の制限を与えることができる。なお、この例では有効期限を設定しているが、一時利用権による接続時間の長さに上限を設けておいても良い。このような制限により、無線LANの安全性を担保することができる。また、無線LANの通信帯域が過度に混み合うことを防止し、必要に応じて正規利用権を有するユーザの通信帯域を確保することができる。
中継制御手段406は、一時利用権によりモバイル端末10と無線LAN20とが接続された後も、アクセス条件に基づいてモバイル端末10の通信の中継を制限する。これにより、一時利用権による無線LANの使用が本来想定されている使用目的から逸脱するのを防ぐことができる。
例えば、図9の例では、利用権ID“0002”の一時利用権による無線LANの使用は、その一時利用権とセットになったDRMライセンスで復号可能なコンテンツの受信のみに限られている。また、中継制御手段406は、利用権“0003”を用いたモバイル端末10からのアクセス先を、特定のサイトに限定する。特定のサイトとしては、例えば無線LAN提供者のポータルサイトが挙げられる。なお、モバイル端末10のアクセス先は、モバイル端末10から送信されるコンテンツ取得要求メッセージ(前記図6参照)の先頭部分「コンテンツ配信サーバへの転送要求コマンド」に記述されている。また、このメッセージには、「コンテンツID」も記述されている。中継制御手段406は、この先頭部分やコンテンツIDを参照し、モバイル端末10からのパケットやモバイル端末10へのパケットの中継をするか否かを決定する。
(2)履歴管理処理
基地局40は、一時利用権の利用履歴に応じてコンテンツ配信業者に課金するために、以下の手段を有している。
(a)履歴DB407:利用権の発行履歴及び利用権の利用履歴を記憶する。履歴DB407については詳細を後述する。このデータベースに蓄積される発行履歴は、前記無線LAN内の無線LAN制御装置41の履歴DB24から取得する。
(b)履歴書込手段408:接続判断手段405の接続許可に基づいて、無線LANの接続に利用された利用権のIDを履歴DB407に書き込む。履歴DB407への利用権IDの書込については詳細を後述する。
(c)課金手段409:履歴DB407を参照し、利用履歴に基づいて所定期間毎にコンテンツ配信業者への課金額を算出する。また、所定期間経過毎に、利用履歴をクリアする。
図10(a)は、履歴DB407内に蓄積される発行履歴情報の概念説明図である。発行履歴情報は、利用権IDとコンテンツ配信業者のIDとを1レコードに含む。この発行履歴情報は、無線LAN制御装置41が有する発行履歴情報と所定のタイミングで同期する。例えば、履歴書込手段408は、所定の時間間隔で無線LAN制御装置41から発行履歴情報を取得し、履歴DB407内の発行履歴情報と置換する。コンテンツ配信業者IDは、利用権IDで特定される一時利用権に対応付けられたDRMライセンスにより復号可能なコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバ60のネットワークアドレスなどである。
図10(b)は、履歴DB407内に蓄積される利用履歴情報の概念説明図である。利用履歴情報は、無線LAN20への接続に使用された一時使用権のIDを含む。その他、無線LAN20への接続日時や接続時間長などを含んでいても良い。利用履歴情報は、所定期間毎に課金手段409によりリセットされる。コンテンツ配信業者への課金を所定期
間毎に行うためである。各基地局40の課金手段409は、所定期間内に利用された一時利用権の数に応じた課金額をコンテンツ配信業者毎に算出し、無線LAN制御装置41に送信する。無線LAN制御装置41は、コンテンツ配信業者毎に課金額を合計し、各コンテンツ配信業者への請求処理を実行する。
無線LAN20の提供者は、コンテンツ配信に一時利用権が利用されると、その利用履歴に応じてコンテンツ配信業者に課金することができる。従って、無線LAN提供者は、一時利用に対する対価を徴収することができる。一方、コンテンツ配信業者は、無線LAN20により円滑なコンテンツの配信が可能となり、コンテンツの利用度が高まることを期待できる。
図11は、一時利用権の利用の有無を判断する方法を示す説明図である。この図は、接続判断手段405が図示しないバッファに書き込む内容を示す。バッファの1レコードには、利用情報管理DBと同じ項目に加え、モバイル端末IDが記述される。接続判断手段405は、通信帯域を割り当てたモバイル端末10のIDを、そのモバイル端末10が使用した利用権のIDに対応するレコードに記述する。履歴書込手段408は、バッファへのモバイル端末IDの書込を監視し、書き込まれたモバイル端末IDに対応する利用権IDを、利用履歴に追加する。以上のようにして、実際に無線LAN20への接続に使用された利用権のIDを含む利用履歴を生成することができる。
[処理]
図12は、モバイル端末10と基地局40とが行うメイン処理の流れの一例を示す説明図である。まずモバイル端末10が行うメイン処理について説明する。この処理は、大別して(1−1)アクセスポイントの決定処理、(1−2)接続要求処理、(1−3)コンテンツ取得処理に分けることができる。
(1)モバイル端末のメイン処理
(1−1)アクセスポイントの決定処理
ステップS101:通信レベル監視手段104は、任意の基地局40からの信号を監視し、通信レベルが所定値以上であれば基地局40の圏内に入ったと判断する。通信レベル監視手段104は、入出力手段116を介し、基地局の圏内に入ったことをユーザに通知する。
ステップS102:通信レベル監視手段104は、無線LAN20への接続指示が入力されたか否かを判断する。接続指示が入力された場合、ステップS103に移行する。基地局40の圏内に入っても接続指示が入力されるまで、通信レベル監視手段104は、通信レベルの監視と圏内か否かの通知を行う。
ステップS103:接続指示が入力されると、アクセスポイント決定手段は、モバイル端末10が圏内に入っている基地局40全てに対し、無線LANIDを要求する。これに応じ、基地局40の無線LANID送信手段403は、バッファ404に記憶している無線LANIDをモバイル端末10に送信する。
ステップS104:アクセスポイント決定手段は、受信した無線LANIDのそれぞれについて、利用権の有無を判断する。具体的には、アクセスポイント決定手段は、利用権取得手段102及び一時利用権抽出手段110に対し、受信した無線LANIDを通知する。利用権取得手段102は、その無線LANIDを含む正規利用権情報を、正規利用権DB101から抽出してアクセスポイント決定手段に渡す。同様に、一時利用権抽出手段110は、その無線LANIDを含む一時利用権情報を、ライセンスDB108から抽出してアクセスポイント決定手段に渡す。アクセスポイント決定手段は、利用権取得手段1
02及び一時利用権抽出手段110から渡されるデータに基づいて、監視バッファに前記図7に例示する情報を書き込む。さらに、アクセスポイント決定手段は、監視バッファに基づいて、各無線LANIDについての利用権の有無を判断する。
ステップS105:アクセスポイント決定手段は、受信した無線LANIDのいずれに対しても利用権がない場合、その旨の通知を入出力手段116を介して出力する。
ステップS106:アクセスポイント決定手段は、利用権を有する無線LANに属する基地局40のいずれかを、アクセスポイントに決定する。同一の無線LANに属する2つの基地局40の圏内にある場合は、通信レベルの強い方を優先すると良い。また、異なる無線LANに属する基地局40に対しては、通信レベルと利用権とを考慮していずれの基地局40をアクセスポイントにするかを決定する。この決定は、通信レベルまたは利用権のどちらを優先するかの設定に従って行う。
(1−2)接続要求処理
ステップS107:接続手段103は、モバイル端末10がアクセスポイントが属する無線LAN20に対して複数の利用権を持っているか否かを判断する。例えば、モバイル端末10は正規利用権と一時利用権との両方を持っている場合が考えられる。また例えば、モバイル端末10は複数の一時利用権を持っている場合が考えられる。さらに、モバイル端末10が正規利用権を複数持っている場合が考えられる。利用権がない場合は後述するステップS109に移行し、アクセスポイントである基地局40に無線LAN接続メッセージを送信する。複数の利用権がある場合は、ステップS108に移行する。
ステップS108:接続手段103は、無線LAN接続メッセージに用いる利用権を選択する。例えば、正規利用権と一時利用権とがある場合、接続手段103は正規利用権情報を用いて無線LAN接続メッセージを生成する。また例えば一時利用権や正規利用権が複数ある場合、接続手段103はコンテンツの選択をユーザから受け付け、選択されたコンテンツの再生に必要なDRMライセンスと対応する一時利用権の情報を用いて無線LAN接続メッセージを生成する。
ステップS109:接続手段103は、生成した無線LAN接続メッセージを、基地局40に送信する。
ステップS110〜S113:接続手段103は、無線LAN接続メッセージに対する応答を待機し(S110)、成功の応答を受信すると(S111)、接続成功を入出力手段116を介して出力する(S112)。逆に失敗の応答を受信すると(S111)、接続手段103は接続失敗を入出力手段116を介して出力する(S113)。
(1−3)コンテンツ取得処理
ステップS114:取得手段113は、無線LAN20への接続が成功すると、コンテンツ取得要求メッセージを基地局40に送信する。コンテンツ取得要求メッセージに記述するコンテンツIDは、次のように決定する。取得手段113は、一時利用権情報に基づいて無線LAN20に接続した場合は、その一時利用権情報に対応付けられたコンテンツIDをライセンスDB108から抽出する。正規利用権情報に基づいて無線LAN20に接続した場合、取得手段113はコンテンツの選択を受け付けることで、コンテンツIDを決定することができる。前記ステップS108でコンテンツが選択されている場合、さらにコンテンツの選択を受け付けなくても良い。
ステップS115:取得手段113は、コンテンツ配信サーバ60からアクセスポイントを介してコンテンツストリーミングを受信するか、コンテンツのファイルをダウンロー
ドする。ここでは、コンテンツファイルをダウンロードする場合を考える。
ステップS116:モバイル端末10は、後述するコンテンツ再生サブルーチンを実行し、ダウンロードしたコンテンツを再生出力する。
(2)基地局のメイン処理
次に、基地局40が行うメイン処理の流れの一例について説明する。
ステップS201〜S202:接続判断手段405は、モバイル端末10から無線LAN接続メッセージを受信すると、接続を許可するか否かを判断する(S201)。具体的には、接続判断手段405は、このメッセージに含まれる利用権IDを抽出し、その利用権IDに対応する利用条件を利用権管理DB401から読み出し、利用条件に基づいて接続可否を判断する。接続を許可する場合、ステップS203に移行し、許可しない場合は接続失敗をモバイル端末10に通知する(S202)。
ステップS203:接続判断手段405は、前記図11に示すバッファの該当するエントリに、接続を許可したモバイル端末10のIDを書き込む。モバイル端末IDは、無線LAN接続メッセージから取得可能である。また、履歴書込手段408は、バッファへのモバイル端末IDの書込に応じ、そのモバイル端末IDを履歴DB407の利用履歴に追加する。
ステップS204:接続判断手段405は、接続成功をモバイル端末10に通知する。
ステップS205、S206:中継制御手段406は、コンテンツ取得要求メッセージを受信すると、モバイル端末10とコンテンツ配信サーバ60との通信を中継するか否かを判断する(S205)。具体的には、コンテンツ取得要求メッセージ中の記述と、モバイル端末10の接続に使用された利用権IDの利用条件とに基づいて、中継の可否を判断する。中継制御手段406は、中継不可と判断すると、中継失敗をモバイル端末10に通知する(S206)。
ステップS207:中継制御手段406は、コンテンツ配信サーバ60からモバイル端末10に送信されるコンテンツデータを中継する。
(3)コンテンツ再生サブルーチン
図13は、コンテンツ再生サブルーチンの流れの一例を示すフローチャートである。前記モバイル端末10のメイン処理においてステップS116に移行すると、下記のコンテンツ再生サブルーチンが実行される。この処理では、取得したコンテンツの復号化及び再生が行われる。
ステップS121:復号手段114は、取得したコンテンツのDRMライセンスがライセンスDB108にあるか否かを判断する。この判断は、コンテンツIDをキーにDRMライセンスDB108を検索することにより行う。DRMライセンスがある場合、後述するステップS125に移行する。DRMライセンスがない場合、ステップS122に移行する。
ステップS122:ライセンス取得手段109は、コンテンツIDを含むライセンス要求をDRMライセンスサーバ70に送信し、取得したライセンス情報をライセンスDB108に格納する。
ステップS123:ライセンス取得手段109は、ライセンスを取得するまで待機し(
S123)、取得するとステップS125に移行する。ネットワーク障害などにより取得できない場合、コンテンツの再生ができない旨を、入出力手段116を介してユーザに通知する(S124)。
ステップS125:再生可否判定手段111は、ライセンス再生条件をライセンスDB108から読み出し、再生可能か否かを判断する。再生不可の場合、コンテンツの再生ができないことをユーザに通知する(S124)。再生可能な場合、ステップS126に移行する。
ステップS126,S127:復号鍵取得手段112は、コンテンツ復号鍵をライセンスDB108から読み出し、コンテンツを復号化する。
ステップS127:復号手段114は、ライセンスDB108からコンテンツ復号鍵を読み出し、暗号化されたコンテンツを復号化する。
ステップS128:再生手段115は、復号化されたコンテンツを、入出力手段116に再生出力する。
[効果]
本システムでは、コンテンツとセットになった一時利用権を用いて無線LANに接続できるので、ユーザにとっては利用可能なアクセスポイントが増える。例えば、モバイル端末が移動中に次々にアクセスポイントを変えながらコンテンツストリーミングを受信する場合、円滑にコンテンツを再生できるという利点がある。このように、無線LANの基地局を使用する自由度が広がり、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、無線LANIDを用いて使用すべき一時利用権を特定するので、どの基地局に対してどの一時利用権を使うべきかを正しく決定することができる。
さらに、利用条件により一時利用権による無線LANの使用を制限するので、無線LANのセキュリティが阻害されるのを防止することができる。
加えて、基地局からの通信レベルと利用権との両方に基づいてアクセスポイントを決定するので、無線LANへの接続形態の柔軟性とユーザの利便性とをさらに高めることができる。
<その他の実施形態>
(A)前記第1実施形態では、利用権に付随する利用条件を基地局40側で記憶しているが、モバイル端末10側で記憶することも可能である。図14(a)は、その場合のモバイル端末10の正規利用権DB101内の正規利用権情報の構成を示す。正規利用権情報に利用条件が含まれている。また、図14(b)は、その場合のモバイル端末10のライセンスDB108内のライセンス情報の構成を示す。一時利用権情報に利用条件が含まれている。
図15(a)は、無線LAN制御装置41の利用権管理DB23及び基地局40の利用権管理DB401内の利用権管理情報の構成を示す。この構成は、図9に示す利用権管理情報から利用条件を除外した構成である。図15(b)は、接続判断手段405が使用された利用権IDに対してモバイル端末IDを書き込むバッファの概念説明図である。
モバイル端末10が利用条件を記憶する場合、接続可否の判断及び中継可否の判断は、モバイル端末10が行う。すなわち、接続判断手段405をモバイル端末10側に設け、
無線LAN接続メッセージを送信する前に、利用権の有効性を判断する。また、中継制御手段406をモバイル端末10側に設け、コンテンツ取得要求メッセージを送信する前に、中継か納会中を判断する。これにより、多数のモバイル端末10とデータを送受信する基地局40の負担を軽減することができる。
(B)上記の方法を実行するためのプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで記録媒体としては、コンピュータが読み書き可能なフレキシブルディスク、ハードディスク、半導体メモリ、CD−ROM、DVD、光磁気ディスク(MO)、その他のものが挙げられる。またプログラムには、記録媒体に記憶されているものもダウンロード可能なものが含まれる。
本発明は、無線ネットワークとそこに接続するモバイル端末とに適用可能である。
第1実施形態に係る無線ネットワーク接続システムの全体構成図 モバイル端末の機能構成を示すブロック図 正規利用権DBに蓄積される正規利用権情報の概念説明図 (a)正規利用権を用いる場合の無線LAN接続要求メッセージの概念説明図(b)一時利用権を用いる場合の無線LAN接続要求メッセージの概念説明図 ライセンスDBに蓄積されるライセンス情報の概念説明図 コンテンツ取得要求メッセージの概念説明図 (a)アクセスポイント決定手段により書き込みが追加された監視バッファの概念説明図(b)アクセスポイント決定手段が入出力手段を介して出力する設定画面の一例 基地局の機能構成を示すブロック図 利用権管理DBに蓄積される利用権管理情報の概念説明図 (a)履歴DB内に蓄積される発行履歴情報の概念説明図(b)履歴DB内に蓄積される利用履歴情報の概念説明図 一時利用権の利用の有無を判断する方法を示す説明図 モバイル端末と基地局とが行うメイン処理の流れの一例を示す説明図 コンテンツ再生サブルーチンの流れの一例を示すフローチャート (a)第2実施形態に係る無線ネットワーク接続システムにおいて、モバイル端末内の正規利用権DBに蓄積される正規利用権情報の概念説明図(b)第2実施形態に係る無線ネットワーク接続システムにおいて、モバイル端末内のライセンスDBに蓄積されるライセンス情報の概念説明図 (a)第2実施形態に係る無線ネットワーク接続システムにおいて、基地局内の利用権管理DBに蓄積される利用権管理情報の概念説明図(b)第2実施形態に係る無線ネットワーク接続システムにおいて、基地局で一時利用権の利用の有無を判断する方法を示す説明図
符号の説明
10:モバイル端末
20:無線LAN
30:無線ネットワーク
40:基地局
50:有線ネットワーク
60:コンテンツ配信サーバ
70:DRMライセンスサーバ

Claims (13)

  1. コンテンツ配信装置からコンテンツを取得して再生する情報端末を、いずれかの無線ネットワークの基地局に接続する無線ネットワーク接続システムであって、
    前記コンテンツを取得するためのライセンスを識別するライセンス識別子と、前記無線ネットワークに一時的に接続するための一時利用権を識別する少なくとも1つの一時利用権識別子とを対応付けて記憶するライセンス記憶手段と、
    各一時利用権識別子と、各一時利用権による無線ネットワークへの接続を制限する利用条件と、を対応付けて記憶する利用条件記憶手段と、
    前記無線ネットワークの基地局の1つに対し、一時利用権識別子を前記ライセンス記憶手段から読み出して送信し、接続を要求する接続要求手段と、
    前記接続要求手段が読み出した一時利用権識別子の利用条件に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断結果に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続する接続手段と、
    を含むことを特徴とする、無線ネットワーク接続システム。
  2. 前記ライセンス記憶手段は、少なくとも無線ネットワークを識別するネットワーク識別子を、前記一時利用権識別子と対応付けて記憶しており、
    前記接続要求手段は、前記基地局に対して前記ネットワーク識別子の送信を要求し、要求に応じて取得したネットワーク識別子をキーにして前記ライセンス記憶手段から前記一時利用権識別子を読み出すことを特徴とする、請求項1に記載の無線ネットワーク接続システム。
  3. 無線ネットワークに接続するための正規利用権を識別する少なくとも1つの正規利用権識別子と、前記正規利用権で接続可能な無線ネットワークを識別するネットワーク識別子と、を対応付けて記憶する正規利用権記憶手段をさらに含み、
    前記接続要求手段は、前記基地局から取得したネットワーク識別子をキーにして、前記ライセンス記憶手段または前記正規利用権記憶手段から、前記一時利用権識別子または前記正規利用権識別子のいずれかを読み出して前記基地局に送信することを特徴とする、請求項2に記載の無線ネットワーク接続システム。
  4. 前記利用条件記憶手段は、各一時利用権識別子と、その時間的制限と、を対応付けて記憶し、
    前記判断手段は、前記一時利用権識別子の時間的制限に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続するか否かを判断する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の無線ネットワーク接続システム。
  5. 前記利用条件記憶手段は、各一時利用権識別子と、その残り使用可能回数と、を対応付けて記憶し、
    前記判断手段は、前記一時利用権識別子の残り使用可能回数に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続するか否かを判断する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の無線ネットワーク接続システム。
  6. 前記利用条件記憶手段は、各一時利用権識別子と、そのアクセス制限と、を対応付けて記憶し、
    前記一時利用権識別子のアクセス制限に基づいて、前記情報端末と他のネットワークリソースとの間の通信の中継を制限する中継制御手段をさらに含む、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の無線ネットワーク接続システム。
  7. 前記無線ネットワークの基地局から発信される電波の信号強度を監視する監視手段と、
    前記電波の信号強度と、無線ネットワークの正規利用権及び/または一時利用権の有無とに基づいて、どの基地局に接続するかを決定するアクセスポイント決定手段と、をさらに含み、
    前記接続要求手段は、前記アクセスポイントの決定に基づいて、送信する一時利用権識別子を決定することを特徴とする、請求項1に記載の無線ネットワーク接続システム。
  8. 各一時利用権識別子に対応付けられたライセンス識別子で特定されるライセンスにより再生可能なコンテンツを配信するコンテンツ配信装置の識別子と、各一時利用権識別子と、を対応付けた発行履歴を記憶する発行履歴記憶手段と、
    前記判断手段により接続が許可された場合、前記モバイル端末から受信した前記一時利用権識別子を含む利用履歴を記憶する利用履歴記憶手段と、
    前記発行履歴及び前記利用履歴に基づいて、コンテンツ配信装置に対する課金額を算出する課金手段と、
    をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の無線ネットワーク接続システム。
  9. コンテンツ配信装置からコンテンツを取得して再生する情報端末を、無線ネットワークのいずれかに接続する無線ネットワーク接続方法であって、
    前記コンテンツを取得するためのライセンスを識別するライセンス識別子と、前記無線ネットワークに一時的に接続するための一時利用権を識別する少なくとも1つの一時利用権識別子とを対応付けて記憶するライセンス記憶ステップと、
    各一時利用権識別子と、各一時利用権による無線ネットワークへの接続を制限する利用条件と、を対応付けて記憶する利用条件記憶ステップと、
    前記無線ネットワークの基地局の1つに対し、前記ライセンス記憶ステップで記憶されている一時利用権識別子を読み出して送信し、接続を要求する接続要求ステップと、
    前記接続要求ステップで読み出された一時利用権識別子の利用条件に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続するか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップでの判断結果に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続する接続ステップと、
    を含むことを特徴とする、無線ネットワーク接続方法。
  10. いずれかの無線ネットワークの基地局に接続してコンテンツ配信装置からコンテンツを取得及び再生する情報端末であって、
    前記コンテンツを取得するためのライセンスを識別するライセンス識別子と、前記無線ネットワークに一時的に接続するための一時利用権を識別する少なくとも1つの一時利用権識別子とを対応付けて記憶するライセンス記憶手段と、
    前記無線ネットワークの基地局の1つに対し、一時利用権識別子を前記ライセンス記憶手段から読み出して送信し、接続を要求する接続要求手段と、
    前記判断手段の判断結果に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続する接続手段と、
    を含むことを特徴とする情報端末。
  11. 各一時利用権識別子と、各一時利用権による無線ネットワークへの接続を制限する利用条件と、を対応付けて記憶する利用条件記憶手段と、
    前記接続要求手段が読み出した一時利用権識別子の利用条件に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続するか否かを判断する判断手段と、をさらに含み、
    前記接続要求手段は、前記判断手段の判断に基づいて接続を要求することを特徴とする、請求項10に記載の情報端末。
  12. コンテンツ配信装置からコンテンツを取得して再生する情報端末を無線ネットワークに
    接続する無線ネットワークの基地局であって、
    前記コンテンツを取得するためのライセンスを識別するライセンス識別子と、前記無線ネットワークに一時的に接続するための一時利用権を識別する少なくとも1つの一時利用権識別子とを対応付けて記憶するライセンス記憶手段と、
    前記無線ネットワークに一時的に接続するための一時利用権を識別する少なくとも1つの一時利用権識別子と、各一時利用権による無線ネットワークへの接続を制限する利用条件と、を対応付けて記憶する利用条件記憶手段と、
    前記情報端末から、一時利用権識別子とともに接続要求を受信する接続要求受信手段と、
    前記接続要求受信手段が受信した一時利用権識別子の利用条件に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断結果に基づいて、前記情報端末を前記無線ネットワークに接続する接続手段と、
    を含むことを特徴とする、無線ネットワークの基地局。
  13. コンテンツを配信するコンテンツ配信装置が前記コンテンツの取得及び出力のために無線ネットワークを介して提供するコンテンツのライセンスであって、
    前記コンテンツを識別するコンテンツ識別子と、前記コンテンツを再生する条件と、暗号化されている前記コンテンツを復号するための復号鍵と、一時利用権情報と、を含み、
    前記一時利用権情報は、前記無線ネットワークに一時的に接続するための一時利用権を識別する一時利用権識別子と、前記無線ネットワークを識別するネットワーク識別子と、を含んでいるコンテンツのライセンス。

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