JP2006129101A - 画像のトリミング方法、撮像装置、画像処理装置、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 トリミングモードで、表示画像51のうちのトリミングしたい部分注目画像53にカーソルを動かすと、カーソル位置が中心となるようにトリミング枠52が移動し、注目画像53を囲むように表示される(図2(a))。このとき、ユーザがカメラを左右いずれかに傾けると(図2(b))、斜めのトリミング枠52(図示の例では見かけ上は水平なトリミング枠(図2(c))がカーソル位置を中心として表示されるので、構図が最適と思われる角度でカメラの傾斜を停止し、トリミング枠52の拡大/縮小操作や移動操作を行った後、斜めのトリミング枠52の位置を確定し、確認操作を行うと、斜めのトリミング枠52内の画像がトリミングされて記録される。
【選択図】 図2
Description
トリミングは基本的に矩形(四角形)を保ったまま画像中の任意の場所(トリミング枠で囲まれた部分)を切り出して周囲の不要部分をカットして任意のサイズ、任意のアスペクト比(矩形の縦横比)の画像に加工する技術であり、従来技術として、下記(1)〜(3)に示すような技術がある。
銀塩カメラのように、撮影、現像、焼き付けといった工程を経るカメラでは手間と費用の点からも一般ユーザは構図を決めて撮影を行うことが一般的であったが、デジタルカメラのような電子カメラでは撮影後の再生が容易であり、且つ記録媒体に記録できる画像数も多くなっていることと、再生画像の加工が容易であることから、構図を決めずにカメラの視野内の被写体を自由に撮影しておき、再生時にトリミングすれば好適な構図の画像を得ることが可能である。
これにより、撮像装置は、ユーザが撮影時に構図を決めず撮影した画像(斜めに撮影されていてもよい)を記録メモリに記録しておき、所望の時期に、再生表示された画像のうちユーザの所望の部分をトリミングすることができることから、ユーザは撮影時に構図を決めるために時間をかけなくてもよいので、構図を決めている間にシャッターチャンスを逃すようなことがない。また、足場が悪くて構図を決めにくいような場合にも撮影しておいて後で所望の構図になるようにトリミング枠を傾けてトリミングを行い、所望の構図の画像を得ることができる。
これにより、撮像装置は、ユーザが、撮影の際、スルー画像(斜めに撮影されていてもよい)を見ながら所望の画像部分をトリミング枠で囲んでおけば、撮影指示による撮影後、撮影画像を自動的にトリミングしてトリミングされた画像を1フレーム分の画像として記録保存できることから、記録した画像を再生してトリミングする必要がない。また、足場が悪くて構図を決めにくいような場合にも撮影しておいて後で所望の構図になるようにトリミング枠を傾けてからトリミング枠の確定操作を行い、撮影を行えば、トリミングにより所望の構図の画像を得ることができる。
これにより、ズームキーの操作によりズームキーによる広角側又は望遠側へのキーの移動量分(或いは操作時間分)だけトリミング枠が拡大/縮小されて表示されるので、ズームキーが操作され続けているとトリミング枠は連続的に移動又は拡大/縮小するように見える。また、ズームキーを用いることによりユーザは撮影時にズーム動作での広角/望遠操作と同様の感覚で違和感なくトリミング枠の拡大/縮小操作を行える。
これにより、撮像装置は、撮影時に構図を決めずに撮影された画像等を画像処理装置に入力して記録しておき、所望の時期に再生して再生画像(斜めに撮影されていてもよい)の所望の部分をトリミングして最適な構図の1フレーム分の画像を得て記録することができる。
これにより、ズームキーの操作によりズームキーによる広角側又は望遠側へのキーの移動量分(或いは操作時間分)だけトリミング枠が拡大/縮小されて表示されるので、ズームキーが操作され続けているとトリミング枠は連続的に移動又は拡大/縮小するように見える。
これにより、撮像装置は、ユーザが撮影時に構図を決めず撮影した画像(斜めに撮影されていてもよい)を記録メモリに記録しておき、所望の時期に、再生表示された画像のうちユーザの所望の部分をトリミングすることができることから、ユーザは撮影時に構図を決めるために時間をかけなくてもよいので、構図を決めている間にシャッターチャンスを逃すようなことがない。また、足場が悪くて構図を決めにくいような場合にも撮影しておいて後で所望の構図になるようにトリミング枠を傾けてトリミングを行い、所望の構図の画像を得ることができる。
これにより、画像処理装置は、デジタルカメラ等の撮像装置で撮影時に構図を決めずに撮影された記録画像等を入力して記録しておき、所望の時期に再生して再生画像(斜めに撮影されていてもよい)のユーザの所望の部分をトリミングして最適な構図の画像を得て記録することができる。
これにより、トリミング枠の傾斜が大きくなってもトリミング枠のトリミング枠の一部が画面の枠を超えてしまいその部分が表示されなくなるようなことが生じない。
これにより、トリミング枠内の画像が枠外の部分と区別できてわかりやすいので構図を決めやすい。
これにより、トリミング枠が小さすぎて枠内の注目画像の背景とトリミング枠との間が狭すぎたり、リミング枠が大きすぎて所望の被写体の背景とトリミング枠との間が空きすぎた場合にトリミング枠を拡大又は縮小できるので、トリミングした場合、バランスのよい構図の画像を得ることができる。
これにより、トリミング枠が一方に片寄りすぎていて枠内の注目画像とのバランスが悪い場合にトリミング枠を移動させてトリミング枠と注目画像とのバランスを調整することができるので、トリミングした場合、バランスの構図の画像を得ることができる。
これにより、撮像装置は、ユーザが撮影時に構図を決めず撮影した画像を、所望の時期に、再生してユーザの所望の部分をトリミングすることができる。
これにより、撮像装置は、撮影時にスルー表示されるカメラの視野内の画像に所望の部分画像がある場合に、画面に表示されたスルー画像のうちユーザの所望の部分をトリミング枠で囲い、撮影指示による撮影後に撮影画像を自動的にトリミングして記録保存できる。
これにより、画像処理装置は、外部撮像装置で撮影時に構図を決めずに撮影された記録画像等を入力して記録しておき、所望の時期に再生してユーザの所望の部分をトリミングすることができる。
これにより、撮像装置は、再生モードで、再生画像(斜めに撮影されていてもよい)のうちユーザの所望の部分をトリミングした画像を記録することができる。
これにより、撮像装置は、撮像モードで、スルー画像にトリミング枠を表示して枠内の画像(斜めにスルー表示されていてもよい)の構図を決め、撮像指示によりユーザの所望の部分をトリミングした1フレーム分の画像を撮影して記録することができる。
これにより、画像処理装置は、記録画像等を再生して再生画像(斜めに撮影されていてもよい)のうちユーザの所望の部分をトリミングした画像を記録することができる。
本発明の画像のトリミング方法は、画面に表示された画像をトリミングする際に、表示された画像の中の好適な構図の部分(トリミングしたい部分(以下、注目画像と記す))が画面全体と比較して傾いている場合に、カメラを左右に傾けると、表示されているトリミング枠が自動的に反対方向に傾き、水平方向(地平方向)に平行な矩形のトリミング枠、つまり、表示画面に対して斜めに傾けたトリミング枠(以下、斜めのトリミング枠)を自動表示し、そのトリミング枠内の画像のトリミングを可能とする(図1〜図4参照)。なお、表示される斜めのトリミング枠は画面内で最大サイズになるように(例えば、表示画面の辺に少なくとも2つの頂点が内接するように)自動表示される(図3(c)、(d)参照)。
また、トリミング枠の自動表示の際、トリミング枠内に表示されている画像を画面内に表示されている画像の他の部分とは区別できるように差別的に色彩や明るさを変えて表示することもできる(図5参照)。
また、このトリミング枠は拡大/縮小操作により拡大/縮小でき、更に、移動操作により画面内で移動させることができる。
トリミングモードが選択されると、画面5の中央を中心として所定サイズのトリミング枠52(この例ではアスペクト比<1)が表示される。表示画像51のうちの注目画像53にカーソルを動かすと図1(a)に示すようにカーソル位置が中心になるようにトリミング枠52が移動し、注目画像53を囲むように表示される。
このとき、注目画像53が液晶モニタ画面51に対して傾いていないとユーザが判断した場合には、図1(b)に示すようにカメラを傾けることなく、トリミング枠52の拡大/縮小操作や移動操作を行った後、トリミング枠52の位置の確定(つまり、トリミングする部分画像を確定し、確認操作(又はトリミング開始指示操作))を行うと、トリミング枠52内の画像がトリミングされて記録される。なお、図1(c)は図1(b)の画面5の拡大図である。
トリミングモードが選択されると、画面5の中央を中心として所定サイズのトリミング枠52(この例ではアスペクト比<1)が表示される。表示画像51のうちのトリミングしたい注目画像53にカーソルを動かすと、図2(a)に示すようにカーソル位置が中心となるようにトリミング枠52が移動し、注目画像53を囲むように表示される。
このとき、ユーザが図2(b)に示すようにカメラを左右いずれかに傾けると斜めのトリミング枠52(図示の例では見かけ上は水平なトリミング枠)がカーソル位置を中心として表示されるので、斜めのトリミング枠52内の注目画像53の構図が最適と思われる角度でカメラの傾斜を停止し、斜めのトリミング枠52の拡大/縮小操作や移動操作を行った後、斜めのトリミング枠52の位置の確定し、確認操作(又はトリミング開始指示操作)を行うと、斜めのトリミング枠52内の画像がトリミングされて記録される。なお、図2(c)は図2(b)の画面5の拡大図である。
トリミングモードで、画面5の中央を中心として所定サイズのトリミング枠52(この例ではアスペクト比<1)が表示される。表示画像51のうちのトリミングしたい注目画像53にカーソルを動かすと、図3(a)に示すようにカーソル位置が中心になるようにトリミング枠52が移動し、注目画像53を囲むように表示される。
このとき、ユーザが図3(b)に示すようにカメラを平面内で左右いずれかに回転させると最大枠(後述)の斜めのトリミング枠52がカーソル位置を中心として表示されるので、斜めのトリミング枠52内の注目画像53の構図が最適と思われる角度でカメラの回転を停止し、斜めのトリミング枠52の拡大/縮小操作や移動操作を行った後、斜めのトリミング枠52の位置を確定し、確認操作(又はトリミング開始指示操作)を行うと、斜めのトリミング枠52内の画像がトリミングされて記録される。
また、図3(a)に示すように注目画像53が液晶モニタ画面51に対して大きく傾いている場合にカメラを回転させた場合、傾き角度が大きくなると、図5(b)に示すように斜めのトリミング枠52の一部が画面上から出てしまい、一部(破線の部分)が表示されなくなるが、このようなことが生じないように、斜めのトリミング枠52のサイズが算出され、図5(c)に示すように画面内で最大のトリミング枠(例えば、画面の辺に少なくとも2頂点が内接する矩形のトリミング枠)52を表示する。なお、図3(d)は図3(c)の画面5の拡大図である。
差別表示は、例えば、図示のように、トリミング枠52内の注目画像53を枠外の部分54(斜線表示してある部分)より明るく表示したり、リミング枠52外の画像54の明るさを枠内の注目画像53より暗くして表示する明度により差別や、トリミング枠52内の注目画像53と枠外の画像54の色彩を変える色彩による差別や、トリミング枠52そのものを強調表示して枠内の注目画像53と枠外の画像54を差別することにより行うことができる。
図6(b)は縦画像の横トリミングの例であり、トリミングモードで縦画像の横トリミングを行うにはカメラを左又は右に90°回転させるか特定のキー操作により横のトリミング枠52が表示される。
トリミング枠57内の注目画像53の構図を最適にするようにカメラを左右に傾けたり、トリミング枠57の拡大/縮小操作や移動操作を行った後、トリミング枠57の位置を確定し、確認操作(又はトリミング開始指示操作)を行うと、トリミング枠57内の注目画像53がトリミングされて記録される。
図6(c)は縦画像の斜めトリミングの例であり、トリミングモードで縦画像の斜めトリミングを行うには図2(b)又は図3(b)に示したようにトリミング枠57内の注目画像53の構図を最適にするようにカメラを左右に傾けて構図を確定したあと、トリミング枠57の拡大/縮小操作や移動操作を行なってトリミング枠57の位置を確定し、確認操作(又はトリミング開始指示操作)を行うと、トリミング枠57内の注目画像53がトリミングされて記録される。
図7で、デジタルカメラ1は図示しないが正面側に撮像レンズ及び測光センサを有している。また、デジタルカメラ1の背面部には図1(a)に示すようにモードの切り換えを行うためのモード選択キー2、カーソルキー3、セットキー4等のキー、及び液晶モニタ画面5(図示の例ではアスペクト比<1)が設けられている。また、上面にはズームレバー(ズームキー)7、シャッターキー8、及び電源ボタン9が設けられ、図示しないが側部にはパーソナルコンピュータ(以下、パソコン)やモデム等の外部装置とUSBケーブルに接続する場合に用いるUSB端子接続部が設けられている。なお、更に、正面等に赤外線通信やブルートゥース等の近接通信用の光送受口や無線通信用アンテナ、GPS受信アンテナを設けるようにしてもよい。
図8で、デジタルカメラ1は、基本モードである撮影モードにおいて合焦位置や絞り位置を移動させるモータ11、撮影レンズ2を構成するレンズ光学系12、撮像素子であるCCD13、タイミング発生器(TG)14、垂直ドライバ15、サンプルホールド回路(S/H)16、A/D変換器17、カラープロセス回路18、DMA(Direct Memory Access)コントローラ19、DRAMインターフェイス(I/F)20、DRAM21、制御部22、VRAMコントローラ23、VRAM24、デジタルビデオエンコーダ25、表示部26、JPEG回路27、メモリカード28、内蔵メモリ29、キー入力部30、傾き検出部31を備えている。
例えば、傾き検出部31からの検出信号により、カメラ本体の左右の傾き角度を算出し、算出した傾き角度に応じて液晶モニタ画面5に最大サイズのトリミング枠を設定し、表示されている画像上に重畳表示させる(図1〜図3参照)。また、カーソルキー3の操作に追従させてトリミング枠を移動させたり、ズームレバー7の操作に追従させてトリミング枠の拡大/縮小を行わせる。
なお、傾き検出部31を設けずに、カーソルキー3又は専用キーの操作により、斜めのトリミング枠を表示するようにしてもよい。つまり、カーソルキー3又は専用キーの操作に追従してトリミング枠の傾き及びサイズの大きさを計算して液晶モニタ画面5に表示されている画像上に重畳表示させるようにしてもよい。
このように表示部26にその時点での画像がモニタ画像としてリアルタイムに表示されているいわゆるスルー画像の表示状態で、静止画像表示を行いたいタイミングでキー入力部30を構成するシャッターキー8(図7)を操作するとトリガ信号(撮影指示信号)を発生する。
そして得た符号データを1画像のデータファイルとしてJPEG回路27から読出し、デジタルカメラ1の記録媒体として着脱自在に装着されるメモリカード28か内蔵メモリ29のいずれか一方に記録保存する。
そして1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及びメモリカード28または内蔵メモリ29への全圧縮データの書込み終了に伴って、制御部22はCCD13からDRAM21への経路を再び起動する。
また、高画素数から低画素数にも対応している。例えば、SXGA(1600×1200)、XGA(1024×786)、SVGA(800×600)、VGA(640×480)等と呼ばれる画素サイズがある。
モード選択キー2は図示の例ではロータリースイッチからなり、基本モードである撮影モード及び再生モードの選択のほか、撮影モードの下位モード(例えば、通常撮影モード、近接撮影モード、連続撮影モード、過去撮影モード、動画撮影モード、・・・)や再生モードの下位モード(静止画再生、動画再生、・・・)等の選択を行うことができる。
カーソルキー3は、通常はカーソルの移動操作に用いられるが、トリミングモードでカーソルキー3を操作すると、トリミング枠を移動することができ、セットキー4を押すとトリミング枠が確定しトリミング処理が開始される。
セットキー4は通常はカーソルキー3でのポイント結果の確認や設定値の確認等の際に用いられるが、再生モード又は撮影モードで最初に押されるとトリミングモードの選択を意味し、次に押されると上述したようにトリミング枠の確定(及びトリミング処理開始)を意味する。
また、ズームレバー7は、通常はズーム操作に用いられるがトリミングモードでズームレバー7をワイド側に操作するとトリミング枠を拡大することができ、望遠側に操作するとトリミング枠を縮小することができる。
なお、カーソルキー3、セットキー4、及びズームレバー7に限定されず、これらに代えてトリミング枠の移動操作用の専用キーや、トリミングモード選択及びトリミング枠の確定用の専用キーや、トリミング枠の拡大/縮小用の専用キーを設けるようにしてもよい。
なお、傾き検出部31を傾き検出装置とワンチップのマイクロコンピュータからなる傾き角度算出装置として構成し、算出したカメラ本体の傾き情報(角度)を制御部22に送出するようにしてもよい。
また、前述したように、傾き検出部31を設けずに、カーソルキー3又は専用キーの操作によりトリミング枠を傾けるようにして、斜めのトリミング枠を表示するようにしてもよい。
以下の説明では、デジタルカメラ1での画像再生時に横画像が表示されるものとし、トリミングモードが選択されると、横のトリミング枠が表示され、カメラを左右に略90°傾ければ縦のトリミング枠表示を行なうことができるものとする。
また、カメラを左右に傾けることにより傾き角度(=回転角)に対応して図2(b)や図3(b)に示したような斜めのトリミング枠を表示し、カーソルキー3の操作によりトリミング枠を移動させることができ、ズームレバー7の操作によりトリミング枠を拡大又は縮小することができ、更に、再生モードにおいてセットキー4を押すとトリミングモードとなり、再度セットキー4を押すとトリミング枠確定を意味するものとする。
上記ステップS4からステップS8までの動作により、カメラ本体が傾けられた場合、つまり、傾き角度θが略0でない場合は角度θ分だけ逆方向に傾けたトリミング枠、つまり、図2(c)及び図3(c)に示すように液晶モニタ画面5の傾きθに対して−θだけ傾けた斜めのトリミング枠52(ユーザからは見かけトリミング枠52は水平に、カメラ本体は傾いて見える)が表示される。なお、以下に説明するようにステップS15でトリミング枠の位置が確定するまでカメラは傾けられつづけ、上記ステップS4〜ステップS14が繰り返されるのでトリミング枠はカメラの傾きの方向とは逆方向に回転するように見える。
上記ステップS9からステップS14までの動作により、カーソルキー3が操作されてカーソルが移動するとその分だけトリミング枠が移動し、ズームレバー7の操作によりズームレバーの移動量分だけトリミング枠が拡大/縮小されて表示される。以下に説明するようにステップS15でトリミング枠の位置が確定されるまでステップS4〜S14は繰り返されカーソルキー3及びズームレバー7はロックされず操作可能なので、カーソルキー3又はズームレバー7が操作され続けているとトリミング枠は連続的に移動又は拡大/縮小するように見える。
上記ステップS15の動作によりトリミング枠の位置が確定した場合は、制御部22は傾き検出部31からの信号を受け取らないようにするので、カメラがその後に傾いてもトリミング枠の位置は変化しない。
なお、本実施形態ではデジタルカメラやカメラ付き携帯電話機のようにユーザが手で簡単に傾けることのような小型の撮像装置を例としたが、手で傾けることのできない大きな撮像装置の場合は前述したように、傾き検出部31を設けずに、カーソルキー3又は専用キーの操作により、斜めのトリミング枠を表示するようにことができる。つまり、カーソルキー3又は専用キーの操作に追従してトリミング枠の傾き及びサイズの大きさを計算して液晶モニタ画面5に表示されている画像上に重畳表示させることができる。
上記実施形態1ではデジタルカメラ1が再生モードの場合にトリミングする例を示したが、本発明は画像の再生時だけでなく撮影時にも適用することもできる。
以下の説明では、デジタルカメラ1での撮影時に表示されるスルー画像として横画像が表示されるものとし、トリミングモードが選択されると、横のトリミング枠が表示され、カメラを左右に略90°傾ければ縦のトリミング枠表示を行なうことができるものとする。
また、撮影モードにおいてトリミングモードが選択された場合のカーソルキー3、ズームレバー7の機能は実施形態1の場合と同様とする。また、セットキー4は撮影モードでスルー画像が表示されている場合はトリミングモードの選択キーとして機能し、トリミング枠の位置確認操作は、シャッターキー8の半押し、つまり、撮像準備指示操作と兼用するものとする。
上記実施形態では撮像装置で画像を再生する際にトリミングを行う場合を例としたが、本発明の適用範囲は撮像装置に限定されない。例えば、パーソナルコンピュータ(以下、パソコン)等の画像処理可能な装置(以下、画像処理装置)において表示した画像をトリミングする場合にも適用できる。
画像処理装置100は、制御部110、操作部111、USB部113、データ読取部114、1DRAM120、JPEG回路121、保存メモリ122、VRAM123、VRAMコントローラ124、デジタルビデオエンコーダ125、及び表示部130と、外部からの画像データ受信部としてUSB部113の外に(或いはUSB部113に代えて)赤外線通信やブルートゥース等の近距離通信部を備えるようにしてもよく、無線によりデータを送受信する無線通信部を設けるようにしてもよい。
本実施形態では、マウスをダブルクリックするとトリミングモードに移行し、再度ダブルクリックするとトリミング枠が確定したものとしてトリミング枠内のトリミングを開始するものとする。また、マウスを操作してカーソルをトリミング枠線上に位置付けてから移動させることによりトリミング枠を表示画面内で移動させたり、傾けたり、回転させることができる。
また、マウスをダブルクリックするとトリミングモードに移行し、再度ダブルクリックするとトリミング枠が確定したものとしてトリミング枠内のトリミングを開始し、マウスを操作してカーソルをトリミング枠線上に位置付けてから移動させることによりトリミング枠を表示画面内で移動させたり、傾けたり、回転させ、カーソルキー(↑)を押すとング枠が拡大表示し、カーソルキー(↓)を押すとトリミング枠が縮小表示することができるものとする。
上記ステップU4からステップU8までの動作により、ユーザがマウスをトリミング枠を傾けるように操作した場合、つまり、傾き角度θが略0でない場合は角度θ分だけ傾けたトリミング枠つまり、表示画面に対して角度θだけ傾けた斜めのトリミング枠が表示される。なお、マウス操作によりトリミング枠線上のカーソルの移動が停止するか後述するようにステップU15でダブルクリックされるまで上記ステップU4〜ステップU14が繰り返されるのでトリミング枠はカーソルに引っ張られて傾いていくように見える。
上記ステップU9からステップU14までの動作により、カーソルキー3が操作されてカーソルが移動するとその分だけトリミング枠が移動し、カーソルキー(↑)又はカーソルキー(↓)の操作回数(又は操作時間)に対応する移動量分だけトリミング枠が拡大/縮小されて表示される。以下に説明するようにステップU15でトリミング枠の位置が確定されるまでステップU4〜S14は繰り返されるので、カーソルキー(↑)又はカーソルキー(↓)が操作され続けているとトリミング枠は連続的に移動又は拡大/縮小するように見える。
3 カーソルキー(傾斜指示手段、移動指示手段)
4 セットキー(トリミングモード開始指示手段)
5 液晶モニタ画面(画面)
7 ズームレバー(拡大/縮小指示手段)
22、110 制御部(拡大/縮小手段、移動手段、トリミング枠生成手段、トリミング手段、記録制御手段)
23、124 VRAMコントローラ(第1のトリミング枠表示手段、第2のトリミング枠表示手段
24、125 デジタルビデオエンコーダ(第1のトリミング枠表示手段、第2のトリミング枠表示手段、トリミング枠生成手段)
26、130 表示部(第1のトリミング枠表示手段、第2のトリミング枠表示手段)
31 傾き検出手段
51 表示画像
52 トリミング枠
53 注目画像
54 画像
100 画像処理装置
Claims (18)
- 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えた撮像装置であって、
記録メモリに記録されている画像を再生する画像再生手段と、この画像再生手段によって再生された画像を前記表示部の画面に表示する再生画像表示手段と、画像再生時にトリミングモードへの切替指示を行うトリミングモード開始指示手段と、
トリミングモードにおいて、
所定サイズのトリミング枠を前記画面に表示されている再生画像に重畳表示する第1のトリミング枠表示手段と、
前記画面が設けられている撮像装置本体の左右の傾きを検出する傾き検出手段と、この傾き検出手段による検出値に基いて撮像装置本体の傾きとは反対方向に傾けたトリミング枠を生成するトリミング枠生成手段と、生成された傾けたトリミング枠を前記画面に表示されている再生画像に重畳表示する第2のトリミング枠表示手段と、
前記画面に表示されているトリミング枠内の画像を切り出すトリミング手段と、切り出した画像を前記記録メモリに記録する記録制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えた撮像装置であって、
画像撮影時に取り込んだ撮影画像を前記表示部の画面上にスルー表示するスルー画像表示手段と、
トリミングモードへの切替指示を行うトリミングモード開始指示手段と、
トリミングモードにおいて、
所定サイズのトリミング枠を前記画面に表示されているスルー画像に重畳表示する第1のトリミング枠表示手段と、
前記画面が設けられている撮像装置本体の左右の傾きを検出する傾き検出手段と、この傾き検出手段による検出値に基いて撮像装置本体の傾きとは反対方向に傾けたトリミング枠を生成するトリミング枠生成手段と、生成された傾けたトリミング枠を前記画面に表示されているスルー画像に重畳表示する第2のトリミング枠表示手段と、
撮影指示を行う撮影指示手段と、この撮影指示により撮影された画像のうち、撮影指示直前に前記画面に表示されていたトリミング枠内のスルー画像に対応する部分を切り出すトリミング手段と、切り出した画像を前記記録メモリに記録する記録制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 更に、前記画面に表示されているトリミング枠の拡大/縮小指示を検出する拡大/縮小指示検出手段と、検出された拡大/縮小指示に基づいて前記第1のトリミング枠表示手段又は前記第2のトリミング枠表示手段によって前記画面に表示されているトリミング枠を拡大または縮小する拡大/縮小手段と、を備え、前記トリミング枠の拡大/縮小指示はズームキーの操作によって行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 撮影画像を記録する記録メモリと、再生された画像を表示する表示部を備えた画像処理装置であって、
記録メモリに記録されている画像を再生する画像再生手段と、この画像再生手段によって再生された画像を前記表示部の画面に表示する再生画像表示手段と、画像再生時にトリミングモードへの切替指示を行うトリミングモード開始指示手段と、
トリミングモードにおいて、
所定サイズのトリミング枠を前記画面に表示されている再生画像に重畳表示する第1のトリミング枠表示手段と、
前記画面に表示されているトリミング枠を傾ける傾斜指示を検出する傾き検出手段と、検出した傾斜指示に基いてトリミング枠を生成するトリミング枠生成手段と、この生成されたトリミング枠を前記画面に表示されている画像に重畳表示する第2のトリミング枠表示手段と、
前記画面に表示されているトリミング枠内の画像を切り出すトリミング手段と、切り出した画像を前記記録メモリに記録する記録制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 更に、前記画面に表示されているトリミング枠の拡大/縮小指示を検出する拡大/縮小指示検出手段と、検出された拡大/縮小指示に基づいて前記第1のトリミング枠表示手段又は前記第2のトリミング枠表示手段によって前記画面に表示されているトリミング枠を拡大または縮小する拡大/縮小手段と、を備え、前記トリミング枠の拡大/縮小指示はズームキーの操作によって行うことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えた撮像装置における画像のトリミング方法であって、
前記記録メモリに記録されている画像を再生して前記表示部の画面に表示するステップと、前記画面に表示されている画像に所定サイズのトリミング枠を重畳表示するステップと、
撮像装置本体の左右の傾きを検出するステップと、この検出値に基いて撮像装置本体の傾きとは反対方向に傾けたトリミング枠を生成するステップと、前記生成されたトリミング枠を前記画面に表示されている画像に重畳表示するステップと、
前記画面に表示されているトリミング枠内の画像を切り出すステップと、切り出した画像を前記記録メモリに記録するステップと、
を備えたことを特徴とする画像のトリミング方法。 - 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えた撮像装置における画像のトリミング方法であって、
撮像時に取り込まれた画像を前記表示部の画面にスルー表示するステップと、該スルー画像に所定サイズのトリミング枠を重畳表示するステップと、
撮像装置本体の左右の傾きを検出するステップと、この検出値に基いて撮像装置本体の傾きとは反対方向に傾けたトリミング枠を生成するステップと、前記生成されたトリミング枠を前記画面に表示されているスルー画像に重畳表示するステップと、
撮影指示により画像を撮影するステップと、撮影された画像のうち撮影指示直前に前記画面に表示されていたトリミング枠内のスルー画像に対応する部分を切り出すステップと、切り出した画像を前記記録メモリに記録するステップと、
を備えたことを特徴とする画像のトリミング方法。 - 撮影画像を記録する記録メモリと、再生された画像を表示する表示部を備えた画像処理装置における画像のトリミング方法であって、
前記記録メモリに記録されている画像を再生して前記表示部の画面に表示するステップと、前記画面に表示されている画像に所定サイズのトリミング枠を重畳表示するステップと、
前記画面に表示されているトリミング枠を傾ける傾斜指示を検出するステップと、検出した傾斜指示に基いて左又は右に傾けたトリミング枠を生成するステップと、前記生成されたトリミング枠を前記画面に表示されている画像に重畳表示するステップと、
前記画面に表示されているトリミング枠内の画像を切り出すステップと、切り出した画像を前記記録メモリに記録するステップと、
を備えたことを特徴とする画像のトリミング方法。 - 前記トリミング枠を生成するステップは、前記画面内で最大サイズの傾けられたトリミング枠を生成するステップであることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像のトリミング方法。
- 前記トリミング枠を表示するステップ及び前記傾けられたトリミング枠を表示するステップは前記トリミング枠に囲まれた部分を該トリミング枠外の部分とは差別表示するステップを含むことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像のトリミング方法。
- 更に、前記トリミング枠又は前記傾けられたトリミング枠を拡大又は縮小するステップを含むことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像のトリミング方法。
- 更に、前記トリミング枠又は前記傾けられたトリミング枠を移動するステップを含むことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像のトリミング方法。
- 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えた撮像装置のコンピュータに、
前記記録メモリに記録されている画像を再生して前記表示部の画面に表示する画像再生機能と、
前記画面に表示されている画像に所定サイズのトリミング枠を重畳表示する第1のトリミング枠表示機能と、
撮像装置本体の左右の傾きを検出する傾き検出機能と、
この検出値に基いて撮像装置本体の傾きとは反対方向に傾けたトリミング枠を生成するトリミング枠生成機能と、
生成されたトリミング枠を前記画面に表示されている画像に重畳表示する第2のトリミング枠表示機能と、
前記画面に表示されているトリミング枠内の画像を切り出すトリミング機能と、
切り出した画像を前記記録メモリに記録する画像記録機能と、
を実現させるためのプログラム。 - 被写体を撮影して画像を得る撮像部と、画像を表示する表示部と、撮影画像を記録する記録メモリと、を備えた撮像装置のコンピュータに、
撮像時に取り込まれた画像を前記表示部の画面にスルー表示するスルー表示機能と、
スルー画像に所定サイズのトリミング枠を重畳表示する第1のトリミング枠表示機能と、
撮像装置本体の左右の傾きを検出する傾き検出機能と、この検出値に基いて撮像装置本体の傾きとは反対方向に傾けたトリミング枠を生成するトリミング枠生成機能と、前記生成されたトリミング枠を前記画面に表示されているスルー画像に重畳表示する第2のトリミング枠表示機能と、
撮影指示により画像を撮影する撮影機能と、撮影された画像のうち撮影指示直前に前記画面に表示されていたトリミング枠内のスルー画像に対応する部分を切り出すトリミング機能と、切り出した画像を前記記録メモリに記録する画像記録機能と、を実現させるためのプログラム。 - 撮影画像を記録する記録メモリと、再生された画像を表示する表示部を備えた画像処理装置のコンピュータに、
前記記録メモリに記録されている画像を再生して前記表示部の画面に表示する画像再生機能と、前記画面に表示されている画像に所定サイズのトリミング枠を重畳表示する第1のトリミング枠表示機能と、
前記画面に表示されているトリミング枠を傾ける傾斜指示を検出する傾斜指示検出機能と、検出した傾斜指示に基いて左又は右に傾けたトリミング枠を生成するトリミング枠生成機能と、前記生成されたトリミング枠を前記画面に表示されている画像に重畳表示する第2のトリミング枠表示機能と、
前記画面に表示されているトリミング枠内の画像を切り出すトリミング機能と、切り出した画像を前記記録メモリに記録する画像記録機能と、
を実現させるためのプログラム。 - 撮像装置のコンピュータが実行可能なプログラムであって、請求項6又は7に記載の画像のトリミング方法を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
- 撮像装置のコンピュータが実行可能なプログラムであって、請求項9乃至12のいずれか1項に記載の画像のトリミング方法を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
- 画像処理装置のコンピュータが実行可能なプログラムであって、請求項8乃至12のいずれか1項に記載の画像のトリミング方法を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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