JP2006124855A - 濃色加工方法およびインクジェット捺染方法 - Google Patents

濃色加工方法およびインクジェット捺染方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006124855A
JP2006124855A JP2004312134A JP2004312134A JP2006124855A JP 2006124855 A JP2006124855 A JP 2006124855A JP 2004312134 A JP2004312134 A JP 2004312134A JP 2004312134 A JP2004312134 A JP 2004312134A JP 2006124855 A JP2006124855 A JP 2006124855A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
fabric
dark color
printing method
color processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004312134A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Takagi
利也 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2004312134A priority Critical patent/JP2006124855A/ja
Publication of JP2006124855A publication Critical patent/JP2006124855A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Coloring (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 優れた濃色性、経済性、搬送性:スリップ(目よれ)、オーバープリントへの適性および耐光性に優れたインクジェット捺染方法を提供する。
【解決手段】 捺染印刷において、色材を有するインクにより布帛(例えば、ポリエステル繊維織物、 屈折率は1.6〜1.7程度)へ記録された画像様に、布帛表面より屈折率が低い皮膜形成能を持つ樹脂(例えば、屈折率が1.4以下と低いシリコーン樹脂)を含有する濃色加工液を付与(例えば、インクジェット方式)することを特徴とする濃色加工方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、インクジェット印刷のためのインク、記録方法及び記録物に関する。
インクジェット方式による画像の印刷方法は、インクの微少液滴を飛翔させ、対象となるメディアに付着させて印刷を行う方法である。インクジェット方式はその機構が比較的簡便、安価であり高精細、高品位な画像を形成できる事が利点である。
このインクジェット方式の利点を生かして布帛への印字、いわゆるインクジェット捺染画像形成方法(記録方式)の開発も行われている。インクジェット捺染は従来の捺染とは異なり版を作成する必要がなく、手早く階調性にすぐれた画像を形成できるので納期短縮、少量多品種生産対応できる。さらに画像として必要な量のインクしか必要としないため廃液が少ない等、環境的にも優れた画像形成方法である。
しかしながら、インクジェット捺染はスクリーン捺染等の従来捺染に比べて布帛に付着する色材量が少なく、そのため画像濃度が低いと言う短所がある。画像濃度を高くしようとしてインク中の色材濃度を高くすると、色材の析出や凝集が起こり、吐出不良や画像品質の劣化等の問題が発生する。
さらに合成繊維、とりわけポリエステルは繊維表面の反射率が大きく、濃色が得られにくいという問題がある。
そこで画像濃度を高くする、あるいは高く見せるインクジェット捺染方法の開発が強く望まれている。
特開2000−226780公報には、前処理剤にパラフィンワックスまたは酸化ポリエチレンを含有させる方法が、特開平10−195776号公報には、ポリオキソラン樹脂を含有させる方法等、種々の添加剤を前処理剤に含有させる方法が開示されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかしながら、これらの方法では満足する濃度が得られないばかりでは無く、前処理剤はパッド−ドライ法等にて布帛前面に付与されるので、高濃度が不必要な画像様にも使用されてしまい、その分添加剤の無駄によるコスト高や洗浄負荷の増加になる。
画像様とは、非均一な、ベタではない画像のことであり、布帛に対するインクの付着量を変化させることにより、画像の濃度を適宜変更しながら画像形成打ち出しを行うことにより実現可能である。
一方、従来捺染において、黒を一層黒く見せる必要がある場合には、布帛より屈折率の低い樹脂や微粒子物質を繊維表面に付着させることにより濃く見せる、いわゆる濃色加工が行われている。しかしながら濃色加工を行う仕上げ工程が必要であり、生産性の低下やコスト高になる。また、仕上げ工程中での異物の付着、汚染等の問題も抱えている。
さらに前処理と同様にパッドドライキュア法等で行われる為、布帛全体に樹脂が付着するのでスリップ(目よれ)が生じやすくなったり、オーバープリントしづらい等の問題もある。
特開平5−186962号公報 特開平10−237776号公報 特開昭58−36280号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、優れた濃色性、経済性、搬送性:スリップ(目よれ)、オーバープリントへの適性および耐光性に優れたインクジェット捺染方法を提供することである。
上記課題を鑑み鋭意検討した結果、以下の方法により達成できることを見出した。本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
(請求項1)
捺染印刷において、色材を有するインクにより布帛へ記録された画像様に、布帛表面より屈折率が低い皮膜形成能を持つ樹脂を含有する濃色加工液を付与することを特徴とする濃色加工方法。
(請求項2)
前記濃色加工液を付与する方法がインクジェット方式であることを特徴とする請求項1に記載の濃色加工方法。
(請求項3)
前記画像様が少なくとも色材、水、水溶性有機溶媒を含有するインクを用いたインクジェット方式にて布帛にインクを吐出したものであり、かつ、前記インクジェット方式にて布帛表面より屈折率が低い皮膜形成能を持つ樹脂を含有する濃色加工液を付与して濃色加工を行うことを特徴とするインクジェット捺染方法。
(請求項4)
前記皮膜形成能を持つ樹脂の粘度が濃度10%のとき1〜50mPa・sであることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット捺染方法。
(請求項5)
前記濃色加工液が水および多価アルコールを含有することを特徴とする請求項3または4に記載のインクジェット捺染方法。
(請求項6)
前記皮膜形成能を持つ樹脂の屈折率が布帛より0.1以上低いことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
(請求項7)
前記濃色加工液に耐光性向上剤を含有する事を特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
(請求項8)
皮膜形成能を持つ樹脂がシリコン系樹脂であることを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
(請求項9)
前記色材が分散染料であることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
(請求項10)
前記布帛がポリエステルである事を特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
本発明のインクジェット捺染方法によれば、濃色性、経済性、搬送性:スリップ(目よれ)および耐光性に優れたインクジェット捺染画像形成方法(記録方法)を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。なお、本発明はこれらに限定されるものではない。
まず本発明のインクジェット捺染方法で用いられる濃色加工液について説明する。本発明の濃色加工液には、布帛より屈折率が低くて皮膜形成能を有する樹脂、水、および水溶性有機溶媒を含有する。好ましく用いられる皮膜形成能を有する樹脂としては、例えばプロピレンオキシドとエチレンオキシドのブロック、又はランダム共重合ポリエーテルジオールとヘキサメチレンジイソシアネートからなるウレタン系樹脂、ポリペンタデカフルオロオクチルアクリレート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロエチルアクリレート等のフッ素系樹脂、ポリジメチルシラン、ポリメチルハイドロジエンシロキサン、ポリジメチルシロキサン等のシリコン系樹脂、ポリエチルアクリレート、ポリエチルメタクリレート等のアクリル酸エステル系樹脂等を挙げることができる。
ポリエステル繊維の屈折率は1.6〜1.7程度であり、濃色化の効果を出すには1.5以下が好ましく、特に屈折率が1.4以下と低いシリコーン樹脂が好ましい。さらに必要に応じて架橋剤、触媒を用いても良い。なお前記樹脂は濃色加工液中にエマルジョンとしても含有できる。
前記濃色加工液に用いられる水としてはイオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水又は超純水である。
また、目詰まり防止の目的で水溶性有機溶媒が含有される。
主な水溶性有機溶媒として、例えば、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、グリセリン、2−エチル−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2,4−ブタントリオール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、2−(ジメチルアミノ)エタノール等)、一価アルコール類(例えばメタノール、エタノール、ブタノール等)、多価アルコールのアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等)、2,2′−チオジエタノール、アミド類(例えばN,N−ジメチルホルムアミド等)、複素環類(2−ピロリドン等)、アセトニトリル等が挙げられる。特に多価アルコールが好ましい。
前記濃色加工液は、前記皮膜形成可能な樹脂を速乾性、造膜性の観点から、固形分濃度が0.01〜80質量%であることが好ましく、0.1〜50質量%であることが特に好ましい。
前記濃色加工液は、水を30〜90質量%、好ましくは40〜80質量%含有し、水溶性有機溶媒を10〜70質量%、好ましくは20〜60質量%含有する。また、長期保存安定性のために防腐剤、防黴剤を添加してもよく、防腐剤、防黴剤としては芳香族ハロゲン化合物、メチレンジチオシアナート、含ハロゲン窒素硫黄化合物、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン等が挙げられる。
更に、耐光性向上剤を含有させることが記録物の耐光性を向上させる点で好ましい。
前記耐光性向上剤としては、紫外光や可視光による記録画像の変褪色を抑制する作用を持つものであればよく、好ましくはヒンダートアミン系光安定剤(HALS)、紫外線吸収剤、酸化防止剤、クエンチャー(消光剤)からなる群から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系化合物、サルシレート系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、シアノアクリレート化合物、並びに酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セレン、酸化セリウム等の金属酸化物が挙げられる。
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール等のフェノール系、クロマン系、クラマン系、ハイドロキノン誘導体、ベンゾトリアゾール系(紫外線吸収能を有しないもの)、スピロインダン系等が挙げられる。
前記クエンチャーとしては、例えばニッケル、コバルト等の無機金属錯体等が挙げられる。これらのうち、特に水溶性HALS、ベンゾトリアゾール系化合物「紫外線吸収能を有するもの(紫外線吸収剤として用いられるもの)及びおよびこれを有しないものの両方を含む」及びフェノール系酸化防止剤を用いることが好ましい。
前記耐光性向上剤は、前記濃色加工液中好ましくは0.01〜30質量%、更に好ましくは0.1〜20質量%含有される。
また、前記濃色加工液は吐出安定性の観点から、その20℃における粘度が20mPas以下であることが好ましい。そのため、前記皮膜形成能のある樹脂の粘度は、樹脂濃度が10%の場合1〜50mPa・sが好ましい。
また同様の観点から、前記濃色加工液はその表面張力が20〜70mN/mであることが好ましく、20〜60mN/mであることが更に好ましい。表面張力を該範囲内に調整する方法としては、界面活性剤や有機溶剤の添加等が挙げられる。
次に本発明のインクジェット捺染方法で用いられるインクについて説明するが、通常のインクジェット捺染で用いられているインクと同様のものである。
本発明のインクジェットインクとは染料インク、分散染料インク又は顔料インクである。
本発明で好ましく用いられるのは分散染料インク、顔料インクであり、特に好ましく用いられるのは分散染料インクである
本発明に用いられる水溶性染料としては酸性染料、反応性染料が挙げられる。具体的な化合物としては、
〈酸性染料〉
C.I.アシッドイエロー2、3、7、17、19、23、25、29、38、42、49、59、61、72、99
C.I.アシッドオレンジ56、64
C.I.アシッドレッド1、8、14、18、26、32、37、42、52、57、72、74、80、87、115、119、131、133、134、143、154、186、249、254、256
C.I.アシッドバイオレット11、34、75
C.I.アシッドブルー1、7、9、29、87、126、138、171、175、183、234、236、249
C.I.アシッドグリーン9、12、19、27、41
C.I.アシッドブラック1、2、7、24、26、48、52、58、60、94、107、109、110、119、131、155
〈反応性染料〉
C.I.リアクティブイエロー1、2、3、13、14、15、17、37、42、76、95、168、175
C.I.リアクティブレッド2、6、11、21、22、23、24、33、45、111、112、114、180、218、226、228、235
C.I.リアクティブブルー7、14、15、18、19、21、25、38、49、72、77、176、203、220、230、235
C.I.リアクティブオレンジ5、12、13、35、95
C.I.リアクティブブラウン7、11、33、37、46
C.I.リアクティブグリーン8、19
C.I.リアクティブバイオレット2、4、6、8、21、22、25
C.I.リアクティブブラック5、8、31、39
等が挙げられる。
本発明に好ましく用いることができる分散染料としては、アゾ系分散染料、キノン系分散染料、アントラキノン系分散染料、キノフタロン系分散染料等種々の分散染料を用いることができる。具体的な化合物としては、
C.I.Disperse Yellow3,4,5,7,9,13,23,24,30,33,34,42,44,49,50,51,54,56,58,60,63,64,66,68,71,74,76,79,82,83,85,86,88,90,91,93,98,99,100,104,108,114,116,118,119,122,124,126,135,140,141,149,160,162,163,164,165,179,180,182,183,184,186,192,198,199,202,204,210,211,215,216,218,224,227,231,232
C.I.Disperse Orange1,3,5,7,11,13,17,20,21,25,29,30,31,32,33,37,38,42,43,44,45,46,47,48,49,50,53,54,55,56,57,58,59,61,66,71,73,76,78,80,89,90,91,93,96,97,119,127,130,139,142
C.I.Disperse Red1,4,5,7,11,12,13,15,17,27,43,44,50,52,53,54,55,56,58,59,60,65,72,73,74,75,76,78,81,82,86,88,90,91,92,93,96,103,105,106,107,108,110,111,113,117,118,121,122,126,127,128,131,132,134,135,137,143,145,146,151,152,153,154,157,159,164,167,169,177,179,181,183,184,185,188,189,190,191,192,200,201,202,203,205,206,207,210,221,224,225,227,229,239,240,257,258,277,278,279,281,288,298,302,303,310,311,312,320,324,328
C.I.Disperse Violet1,4,8,23,26,27,28,31,33,35,36,38,40,43,46,48,50,51,52,56,57,59,61,63,69,77
C.I.Disperse Green9
C.I.Disperse Brown1,2,4,9,13,19
C.I.Disperse Blue3,7,9,14,16,19,20,26,27,35,43,44,54,55,56,58,60,62,64,71,72,73,75,79,81,82,83,87,91,93,94,95,96,102,106,108,112,113,115,118,120,122,125,128,130,139,141,142,143,146,148,149,153,154,158,165,167,171,173,174,176,181,183,185,186,187,189,197,198,200,201,205,207,211,214,224,225,257,259,267,268,270,284,285,287,288,291,293,295,297,301,315,330,333
C.I.Disperse Black1,3,10,24
等が挙げられる。
顔料としては公知の無機顔料、有機顔料、分散染料等が使用できる。
有機顔料としては例えばアゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等が、無機顔料としては例えばカーボンブラック等が挙げられる。
具体的な有機顔料として、マゼンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
色材含有量としては3〜20質量%が好ましく、5〜13質量%がより好ましい。
色材は市販品のまま使用してもよいが、精製処理を行うことが好ましい。精製方法としては公知の再結晶方法、洗浄等を用いることができる。精製方法及び精製処理に用いる有機溶媒は、染料の種類に応じて適宜選択することが好ましい。
本発明の分散染料インクに好ましく用いられる分散剤としては、例えば、クレオソート油スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物(例えばデモールC)、クレゾールスルホン酸ナトリウムと2−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、フェノールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、β−ナフトールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、β−ナフタリンスルホン酸ナトリウム(例えばデモールN)とβ−ナフトールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸塩(例えばバニレックスRN)、パラフィンスルホン酸ナトリウム(例えばエフコール214)、α−オレフィンと無水マレイン酸の共重合物(例えばフローレンG−700)等が挙げられ、なかでもリグニンスルホン酸塩が好ましい。
顔料インクに好ましく用いられる分散としては、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体等が挙げられる。
分散剤の使用量は、色材に対して、20〜200質量%が好ましい。分散剤が少ないと微粒子化や分散安定性が劣り、分散剤が多いと粘度が高くなり好ましくない。これらの分散剤は単独で使用してもよいが、併用しても良い。
使用する色材の構造により、分散中に発泡したり、ゲル化したり、流動性が悪くなることがあるので、微粒子化能力や分散安定性の他、分散時の発泡、分散液のゲル化、分散液の流動性等を考慮して選定する必要がある。分散時の発泡を改良するために消泡剤を添加してもよい。また分散剤は、布帛への染色性、染着率、均染性、移染性、色の冴え、堅牢度等に及ぼす影響や、高温で発色させる際には分散剤や湿潤剤のタール化により染色が不均一になること等も考慮して選定されることが好ましい。
上記の要求を全て満たす分散剤は無いので、分散する色材に合わせて最適な分散剤を選定し、必要に応じて消泡剤等を添加する必要がある。
色材の粒径としては、平均粒径として300nm以下、最大粒径として900nm以下が好ましい。平均粒径、最大粒径がそれぞれ300nm、900nmを越えると、微細なノズルより出射するインクジェット捺染方法において、目詰まりが発生しやすくなり、安定出射できなくなる。
平均粒子径は、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測定機により求めることができる。具体的粒径測定装置としては、例えばマルバーン社製ゼーターサイザー1000等を挙げることができる。
また、種々の性能向上のために添加剤を用いることができる。添加剤としては公知の防腐剤、防黴剤、粘度調整剤、金属キレート剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を用いることができる。
インクの長期保存安定性のため、防腐剤、防黴剤を添加してもよく、防腐剤、防黴剤としては芳香族ハロゲン化合物、メチレンジチオシアナート、含ハロゲン窒素硫黄化合物、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
顔料又は分散染料インクはボールミル、サンドミル、ロールミル、スピードラインミル、ホモミキサー、サンドグラインダー等の分散装置によって色材を高濃度で水性分散媒体に分散し、得られた水性分散液を1〜10倍程度に希釈し、さらに各種添加剤を加えてインク化し、脱気処理したあと濾過する事により製造する事ができる。
高精細な画像を得るためには、ノズル径が10μm〜50μmのインクジェットヘッドを用いて記録することが好ましい。粒状性より50μm以下が好ましく、液滴体積が小さくなりすぎて気流の影響を受けるため10μm以上が好ましい。
本発明に用いられる布帛としては、ポリエステル繊維を主体とする布帛が好ましい。ポリエステル繊維を主体とする繊維を織物、編物、不織物等いずれの形態にしたものでもよい。布帛としてはポリエステル繊維が100%であることが好ましいが、レーヨン、絹、ポリウレタン、アクリル、ナイロン及び羊毛等との混紡織物又は混紡不織物等も使用することができる。また、前記のような布帛を構成する糸の太さとしては10〜100dの範囲が好ましい。
本発明の分散染料インクを用いたインクジェット捺染方法の場合、画像の滲み防止としてインク受容層を前処理することが好ましい。前処理として水溶性高分子類、水溶性金属塩、ポリカチオン化合物、界面活性剤、撥水剤等の化合物を少なくとも1つの物質が0.2〜50質量%付与する方法を用いることができる。繊維素材に適した方法を用いることが好ましい。
水溶性金属塩としてはKCl、CaCl2等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属等の無機塩、有機酸塩等を用いることができる。
ポリカチオン化合物としては、各種の4級アンモニウム塩のポリマー又はオリゴマー、ポリアミン塩等を用いることができる。
水溶性金属塩、ポリカチオン化合物の中には染色物の色調を変化させたり、耐光堅牢度を低下させるものがあるため、目的とする染色物に応じて選択することが好ましい。
水溶性高分子としては、天然高分子類(例えば、トウモロコシ、小麦等のデンプン類、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、タマリンドガム、ローカストビーンガム、アラビアゴム等の多糖類、ゼラチン、カゼイン、ケラチン等の蛋白質等)、合成高分子類(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸系ポリマー等)を用いることができる。
界面活性剤としては、例えばアニオン系、カチオン系、両性、ノニオン系のものが使用され、代表的にはアニオン系の界面活性剤としては、高級アルコール硫酸エステル塩、ナフタレン誘導体のスルホン酸塩等、カチオン系の界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩等、両性界面活性剤としてはイミダゾリジン誘導体等、ノニオン系の界面活性剤としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
撥水剤としては、例えばシリコン、フッ素系及びワックス系のものが挙げられる。
これらのあらかじめ布帛に付与される水溶性高分子や界面活性剤は、インクジェットプリントをして高温で発色させる際に、タール化等による汚れの原因とならないために、高温環境に対して安定であることが好ましい。また、これらのあらかじめ布帛に付与される水溶性高分子や界面活性剤は、インクジェットプリントをして高温で発色させた後の洗浄処理で布帛から取り除きやすいものが好ましい。
また、染色性の観点よりキャリヤーを布帛に付与しておくこともできる。キャリヤーとして用いられる化合物としては、染色促進が大きい、使用法が簡便、安定、人体や環境に対して負荷が少ない、繊維からの除去が簡単、染色堅牢度に影響しないといった特徴を持つものが好ましい。キャリヤーの例としては、o−フェニルフェノール、p−フェニルフェノール、メチルナフタリン、安息香酸アルキル、サリチル酸アルキル、クロロベンゼン、ジフェニルといったフェノール類、エーテル類、有機酸類、炭化水素類等を挙げることができる。これらはポリエステル等の繊維の膨潤と可塑化を促進し、分散染料を繊維内に入りやすくする働きがある。
また、染着助剤を布帛に付与しておくこともできる。染着助剤は捺染布を蒸熱する際に布上に凝集した水と共融化合物を作り、再蒸発する水分の量を抑え、昇温時間を短縮する作用がある。さらにこの共融化合物は、繊維上の染料を溶解し染料の繊維への拡散速度を助長する働きがある。染着助剤としては尿素が挙げられる。
前記の前処理剤を布帛素材、布帛構造に対応して適宜選択し、布帛中に0.2〜50質量%含有するようにパッド法、コーティング法、スプレー法等で付与せしめるのが好ましい。本発明の捺染方法では、上記した分散染料で染色することが可能な繊維が含有されている布帛上に、先に述べた構成のインクを用いてインクジェット記録方法で画像を形成した後(インク付与工程)、インクが付与されている布帛を熱処理し(熱処理工程)、更に熱処理された布帛を洗浄すること(洗浄工程)によって布帛への捺染が完了し、捺染物が得られる。本発明の捺染方法において、分散染料を繊維に定着させるには、インクが付与されている布帛を熱処理する方法等により行う。さらに未定着の染料を布帛上から除去する方法に関しては、従来公知の洗浄方法を用いることができるが、特に還元洗浄を用いることが好ましい。
布帛に印字を行うインクジェット捺染方法は、インク出射後、印字された布帛を巻き取り、加熱により発色させ、布帛を洗浄、乾燥させることが望ましい。インクジェット捺染において、インクを布帛に印字したあと、ただ放置しておくだけではうまく染着しない。また、長尺の布帛に長時間印字し続ける場合等は、布帛が延々と出てくるため、床等に印字した布帛が重なって場所をとる。さらには不安全であり、予期せず汚れてしまう場合がある。そのため、印字後に巻き取る操作が必要となる。この操作時に、布帛と布帛の間に紙や布、ビニール等の印字に関わらない媒体を挟んでもかまわない。ただし、途中で切断する場合や短い布帛に対しては必ずしも巻き取る必要はない。
印字された布帛はすぐに加熱処理しても、しばらくおいてから加熱処理してもよく、用途に合わせて乾燥・発色処理すればよい。加熱処理方法としては、オーブン、ヒートロール、スチーム等、用途にあった方法を選択すればよい。
前記加熱処理後は洗浄が必要である。なぜなら、染着に関与しなかった染料が残留することで色の安定性が悪くなり、堅牢度が低下するからである。また、布帛に施した前処理物を除去することも必要である。そのままにしておくと、堅牢性の低下ばかりでなく布帛が染色する。そのため、除去対象物や目的に応じた洗浄が必要である。
洗浄後は乾燥が必要である。洗浄した布帛を絞ったり脱水した後、干したりあるいは乾燥機、ヒートロール、アイロン等を使用して乾燥させる。
また、本発明のインクジェット捺染方法の場合、均一な染色物を得るために、布帛にインク受容層を前処理する前に、布帛繊維に付着した天然不純物(油脂、ロウ、ペクチン質、天然色素等)、布帛製造過程で用いた薬剤の残留分(のり剤等)、よごれ等を洗浄しておくことが望ましい。洗浄に用いられる洗浄剤としては水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムといったアルカリ、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤といった界面活性剤、酵素等が用いられる。
この一連の作用によりインクジェット捺染用のインクとしての特徴が生かされ、美しい図柄が印字された布帛が出来上がる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例1
《分散インクの作製》
[濃色加工液の調整]
Polon MF−14 3部
(アミノ変性シリコーン、有効分15%、信越化学工業(株)製)
エチレングリコール 20部
グリセリン 10部
プロキセルGXL(D)(アビシア株式会社製) 0.01部
イオン交換水 69部
[インクの調整]
〔イエロ−インクの調整〕
下記混合液をサンドグラインダーを用いて分散した。分散は平均粒径が160nmに到達したところで停止させ分散液−1とした。粒径測定はマルバーン社製ゼーターサイザー1000の散乱強度で測定した。
市販C.I.ディスパーズイエロー149 30部
グリセリン 20部
イオン交換水 35部
リグニンスルホン酸ナトリウム(バニレックスRN 日本製紙(株)製) 15部
さらに下記成分を混合し0.3μmメンブランフェイルターでろ過、さら中空糸膜モジュール(大日本インキ化学工業製 SEPAREL PF−004D)にて10kPa以下にて脱気処理を行いインクカートリッジに充填しイエローインクとした。
分散液−1 20部
エチレングリコール 20部
グリセリン 10部
プロキセルGXL(D)(アビシア株式会社製) 0.01部
イオン交換水 50部
〔マゼンタインクの調整〕
下記混合液を上記分散液−1の調整と同様に分散し、分散液−2とした。
市販C.I.ディスパーズレッド302 30部
グリセリン 20部
イオン交換水 35部
リグニンスルホン酸ナトリウム(バニレックスRN 日本製紙(株)製) 15部
さらにイエローインクの調整と同様に下記成分を混合し、マゼンタインクとした。
分散液−2 20部
エチレングリコール 20部
グリセリン 10部
プロキセルGXL(D)(アビシア株式会社製) 0.01部
イオン交換水 50部
〔シアンインクの調整〕
下記混合液をサンドグラインダーを用いて分散した。分散は平均粒径が180nmに到達したところで停止し、分散液−3とした。
市販C.I.ディスパースブルー60 30部
グリセリン 20部
イオン交換水 35部
クレオソート油スルホン酸ナトリウム(デモールC 花王(株)製) 15部
さらに下記成分を混合0.3μmメンブランフィルターでろ過し、シアンインクとした。
分散液−3 20部
エチレングリコール 20部
グリセリン 10部
プロキセルGXL(D)(アビシア株式会社製) 0.01部
イオン交換水 50部
〔ブラックインクの調整〕
下記混合液をサンドグラインダーを用いて分散した。分散は平均粒径が180nmに到達したところで停止し、分散液−4とした。
市販C.I.ディスパースオレンジ30 30部
グリセリン 20部
イオン交換水 35部
クレオソート油スルホン酸ナトリウム(デモールC 花王(株)製) 15部
下記混合液をサンドグラインダーを用いて分散した。分散は平均粒径が180nmに到達したところで停止し、分散液−5とした。
市販C.I.ディスパースバイオレット57 30部
グリセリン 20部
イオン交換水 35部
リグニンスルホン酸ナトリウム(バニレックスRN 日本製紙(株)製) 15部
さらに下記成分を混合0.3μmメンブランフィルターでろ過し、ブラックインクとした。
分散液−3 10部
分散液−4 25部
分散液−5 25部
エチレングリコール 20部
グリセリン 5部
プロキセルGXL(D)(アビシア株式会社製) 0.01部
イオン交換水 15部
[布帛の前処理]
ポリエステル繊維100%で糸の太さ50dの織物をあらかじめ、前処理剤(高分子カチオン化合物とグアーガム)に浸し、絞り、乾燥したものを使用した。
[インクジェット記録画像の作成]
上記で得られた濃色加工液−1およびイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックインクをインクジェットプリンター(ナッセンジャーKS−1600、コニカミノルタテクノロジーセンター(株)社製)に搭載し、前記前処理したポリエステル布帛にカラーインクを吐出しイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの単色パッチを作成した。
引き続き濃色加工液をカラーパッチ上に吐出した。なお、イエローのパッチはオーバープリント適性評価用とし濃色加工液は未吐出とした。
続いて印字後の布帛を180℃で10分間加熱処理を行い、水洗、乾燥した。
《評価》
[インクジェット記録画像の評価]
以上のようにして作成した各画像形成済み試料について下記の方法により濃色化効果および耐光性の評価を行った
[濃色化効果の評価]
記録後の画像を20℃、湿度50%の環境下で1日放置した後、Xrite−938 Spectorodensitometer(X−Rite社製)を用いてL値を測定した。なお、測定条件としてD50光源、2°視野にて測定した。L値は小さい方が明度が低く、濃色であることを示す
[耐光堅牢度の評価]
記録後の画像をキセノンアーク(JIS L O843)にて行い、ブルースケールにて判定する(1級〜8級)。
◎:8級
○:7級
△:6級
×:5級以下
[搬送性の評価]
上記、記録画像作成時の布帛のスリップ(目寄れ)を下記評価基準で目視評価した。
○:スリップ(目寄れ)無し
△:スリップ、(目寄れ)少しみられる
×:スリップ、(目寄れ)蛇行が激しい
[オーバープリントの評価]
前記イエローパッチにさらにブラックインクを吐出しオーバープリントの状態を以下の評価基準で目視確認した。
○:良
△:良〜劣
×:劣
実施例2
実施例1において、濃色加工液−1に代えて、下記組成の濃色加工液−2を用いた以外は実施例−1と同様にして記録画像を得た。
[濃色加工液の調整]
Polon MF−14D 3部
(アミノ変性シリコーン、有効分33%、信越化学工業(株)製)
エチレングリコール 20部
グリセリン 10部
プロキセルGXL(D) 0.01部
イオン交換水 69部
実施例1と同様に記録画像を作成、評価した
実施例3
[濃色加工液の調整]
Polon MF−14D 3部
(アミノ変性シリコーン、有効分33%、信越化学工業(株)製)
ベンゾトリアゾール(東京化成製) 0.5部
エチレングリコール 20部
グリセリン 10部
プロキセルGXL(D) 0.01部
イオン交換水 69部
《比較例》
比較例1
濃色加工液を使用しない以外は実施例1と同様に4色の単色パッチを作成し、実施例1と同様に評価を行った。
比較例2
比較例1と同様に4色の単色パッチを作成したあと、下記組成を混合した濃色化液をパッド−ドライ法にて濃色化処理し布帛を得た。実施例1と同様に評価を行った。
[濃色加工液の調製]
Polon MF−14D 3部
(アミノ変性シリコーン、有効分33%、信越化学工業(株)製)
イオン交換水 97部
上記の評価結果を表1に示す。
Figure 2006124855

Claims (10)

  1. 捺染印刷において、色材を有するインクにより布帛へ記録された画像様に、布帛表面より屈折率が低い皮膜形成能を持つ樹脂を含有する濃色加工液を付与することを特徴とする濃色加工方法。
  2. 前記濃色加工液を付与する方法がインクジェット方式であることを特徴とする請求項1に記載の濃色加工方法。
  3. 前記画像様が少なくとも色材、水、水溶性有機溶媒を含有するインクを用いたインクジェット方式にて布帛にインクを吐出したものであり、かつ、前記インクジェット方式にて布帛表面より屈折率が低い皮膜形成能を持つ樹脂を含有する濃色加工液を付与して濃色加工を行うことを特徴とするインクジェット捺染方法。
  4. 前記皮膜形成能を持つ樹脂の粘度が濃度10%のとき1〜50mPa・sであることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット捺染方法。
  5. 前記濃色加工液が水および多価アルコールを含有することを特徴とする請求項3または4に記載のインクジェット捺染方法。
  6. 前記皮膜形成能を持つ樹脂の屈折率が布帛より0.1以上低いことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
  7. 前記濃色加工液に耐光性向上剤を含有する事を特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
  8. 皮膜形成能を持つ樹脂がシリコン系樹脂であることを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
  9. 前記色材が分散染料であることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
  10. 前記布帛がポリエステルである事を特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載のインクジェット捺染方法。
JP2004312134A 2004-10-27 2004-10-27 濃色加工方法およびインクジェット捺染方法 Pending JP2006124855A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004312134A JP2006124855A (ja) 2004-10-27 2004-10-27 濃色加工方法およびインクジェット捺染方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004312134A JP2006124855A (ja) 2004-10-27 2004-10-27 濃色加工方法およびインクジェット捺染方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006124855A true JP2006124855A (ja) 2006-05-18

Family

ID=36719865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004312134A Pending JP2006124855A (ja) 2004-10-27 2004-10-27 濃色加工方法およびインクジェット捺染方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006124855A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010150453A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Riso Kagaku Corp 捺染インクジェット用インクセット
JP2011246570A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Seiko Epson Corp インクジェット捺染用インク組成物およびインクジェット捺染方法
EP2641943A1 (en) 2012-03-22 2013-09-25 Seiko Epson Corporation Ink composition for ink jet textile printing
US8840233B2 (en) 2010-09-03 2014-09-23 Seiko Epson Corporation Ink jet recording-targeted non-aqueous ink composition, ink set, and ink jet recording method
US9056992B2 (en) 2010-05-26 2015-06-16 Seiko Epson Corporation Nonaqueous ink composition for ink jet recording and ink jet recording method
US20210268819A1 (en) * 2018-08-02 2021-09-02 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Pretreatment liquid
WO2021182338A1 (ja) * 2020-03-10 2021-09-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット用処理液、インクジェット捺染装置、及びインクジェット捺染方法
WO2021211138A1 (en) * 2020-04-17 2021-10-21 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluid set
CN115613376A (zh) * 2021-07-12 2023-01-17 柯尼卡美能达株式会社 布帛用处理剂、印染用油墨组、印染方法以及印染布帛
WO2023037924A1 (ja) * 2021-09-07 2023-03-16 京セラ株式会社 インクジェット用処理液、インクジェット捺染装置、およびインクジェット捺染方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010150453A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Riso Kagaku Corp 捺染インクジェット用インクセット
JP2011246570A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Seiko Epson Corp インクジェット捺染用インク組成物およびインクジェット捺染方法
US8936358B2 (en) 2010-05-26 2015-01-20 Seiko Epson Corporation Ink composition for ink jet textile printing and ink jet textile printing process
US9056992B2 (en) 2010-05-26 2015-06-16 Seiko Epson Corporation Nonaqueous ink composition for ink jet recording and ink jet recording method
US8840233B2 (en) 2010-09-03 2014-09-23 Seiko Epson Corporation Ink jet recording-targeted non-aqueous ink composition, ink set, and ink jet recording method
EP2641943A1 (en) 2012-03-22 2013-09-25 Seiko Epson Corporation Ink composition for ink jet textile printing
US20210268819A1 (en) * 2018-08-02 2021-09-02 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Pretreatment liquid
JPWO2021182338A1 (ja) * 2020-03-10 2021-09-16
WO2021182338A1 (ja) * 2020-03-10 2021-09-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット用処理液、インクジェット捺染装置、及びインクジェット捺染方法
JP2023083274A (ja) * 2020-03-10 2023-06-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 捺染物、捺染物の製造方法及びインクジェット捺染装置
JP7323053B2 (ja) 2020-03-10 2023-08-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット用処理液、インクジェット捺染装置、及びインクジェット捺染方法
JP7401007B2 (ja) 2020-03-10 2023-12-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 捺染物、捺染物の製造方法及びインクジェット捺染装置
WO2021211138A1 (en) * 2020-04-17 2021-10-21 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluid set
CN115613376A (zh) * 2021-07-12 2023-01-17 柯尼卡美能达株式会社 布帛用处理剂、印染用油墨组、印染方法以及印染布帛
WO2023037924A1 (ja) * 2021-09-07 2023-03-16 京セラ株式会社 インクジェット用処理液、インクジェット捺染装置、およびインクジェット捺染方法
JPWO2023037924A1 (ja) * 2021-09-07 2023-03-16
JP7342304B2 (ja) 2021-09-07 2023-09-11 京セラ株式会社 インクジェット用処理液、インクジェット捺染装置、およびインクジェット捺染方法
CN117178088A (zh) * 2021-09-07 2023-12-05 京瓷株式会社 喷墨用处理液、喷墨印花装置以及喷墨印花方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2569846C (en) Aqueous dispersion, ink composition and inkjet recording method using same
JP4655585B2 (ja) インクジェット捺染方法
KR102274974B1 (ko) 잉크젯 날염용 잉크 조성물 및 소수성 섬유의 날염 방법
JP6287638B2 (ja) インクジェット記録方法およびインクセット
JP2006124855A (ja) 濃色加工方法およびインクジェット捺染方法
JP6191234B2 (ja) インクジェット用ブラックインク、インクジェットインクセット、インクジェット捺染方法および捺染物の製造方法
JP2014224216A (ja) インクジェット用ブラックインク、インクジェット捺染方法およびそれにより製造された捺染物
JP4797360B2 (ja) インクジェット捺染方法
JP2000239980A (ja) インクジェット用分散染料インクおよびそれを用いたインクジェット捺染方法および該方法で得られる捺染物
JP2005272518A (ja) 捺染用インクジェットインクセット
US20210139727A1 (en) Ink composition for inkjet textile printing and textile printing method for hydrophobic fiber
JP2000239979A (ja) インクジェット用分散染料インクおよびそれを用いたインクジェット捺染方法および該方法で得られる捺染物
JP2020158647A (ja) 水性インクジェット用組成物、水性インクジェット用組成物の製造方法および記録物の製造方法
JP4706207B2 (ja) インクジェット捺染インクセットとその製造方法、及び該インクジェット捺染インクセットを用いたインクジェット記録方法
JP7349431B2 (ja) インクジェット捺染用ブラックインク組成物及び疎水性繊維の捺染方法
JP7349429B2 (ja) インクジェット捺染用ブラックインク組成物及び疎水性繊維の捺染方法
JP2005263882A (ja) インクジェット捺染インクセット及びインクジェット記録方法
JP4552408B2 (ja) インクジェット捺染インク、インクジェット記録方法及びインクジェット捺染方法
JP2005264021A (ja) インクジェット用インク及びインクジェット記録方法
JP4539062B2 (ja) インクジェット捺染インクの製造方法、その脱気方法及びインクジェット記録方法
JP2005263880A (ja) インクジェットインク用水性分散液および分散系インクジェットインクの製造方法、インクジェット記録方法
JP4815747B2 (ja) 分散染料インクジェットインクの製造方法およびインクジェット記録方法
JP2005263835A (ja) インクジェット捺染インクセット及びインクジェット捺染方法
JP2005263881A (ja) インクジェット捺染インクセット及びインクジェット記録方法
JP2005248106A (ja) インクジェット捺染インク、インクジェット捺染インクセット及びインクジェット記録方法