JP2006123884A - 蒸発燃料放出抑制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 給油中の内圧変動、蒸気発生量変化に対応して還流する蒸発燃料の戻し量を安
定もしくは最適化させ、発生する燃料蒸発量を低減抑制する。
【解決手段】 還流蒸発燃料流路22から分岐して給油管2へ接続される第1接続流路2
2cと第2接続流路22dとを備え、第1接続流路22cは常に所定圧力下での蒸発燃料
の通流を可能とし、前記第2接続流路22dには還流蒸発燃料流路22内の圧力が大きい
ときは閉鎖し、還流蒸発燃料流路22内の圧力が小さくなると開口する連通孔を有する開
閉手段20を設ける構成とした蒸発燃料放出抑制装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、給油時に燃料タンクからの蒸発燃料の放出を抑制する蒸発燃料放出抑制装置
に関する。
車両等の燃料タンクにガソリン等の燃料を給油する際、燃料タンクがほぼ空の状態で給
油すると、燃料タンク内はほとんど燃料蒸気(蒸発燃料)の状態になっているため、通常
は燃料タンク中の燃料蒸気が給油管に挿入した給油ガンの脇から外に放出される。この燃
料タンクから放出される蒸発燃料は大気汚染の原因となる。そこで、蒸発燃料を活性炭に
吸着させる技術が考えられるが、この蒸発燃料をキヤニスタに詰めた活性炭に吸着させる
技術はすでに公知である。ガソリン等の燃料による蒸気発生量は給油の際の給油ガンの口
元からのフレッシュな外気の巻き込みが多いほど、増加してしまう傾向にある。このよう
な燃料タンクからの蒸気発生量の抑制技術としては、給油管へ還流する蒸発燃料流路の絞
りやチェック弁設置などによる蒸発燃料の戻し量の調整、給油ガンの口元からのフレッシ
ュな外気の巻き込み遮断等の手法がある。出願人は先にこの種の蒸気発生量を抑制する蒸
発燃料放出抑制装置を提案している(特許文献1参照)。
図4に示す従来の蒸発燃料放出抑制装置においては、燃料タンクは、タンク本体tと、
該タンク本体tから斜め上向きに延設される給油管aを備え、給油管aの上端には拡径し
た給油管入口部dが設けられている。タンク本体tの上部には、蒸発燃料流路bの一端が
接続されており、燃料タンクからの蒸発燃料を吸着するキャニスタcが開閉弁fを介して
蒸発燃料流路bの他端に接続される。蒸発燃料流路bのタンク本体tへの接続部にはフロ
ート弁nが設けられ、このフロート弁nは、燃料タンクにおけるタンク本体t内の燃料液
面が所定のレベルにまで達したときに閉弁し、キャニスタc側への蒸発燃料の通流を遮断
する。なお、図中の白抜き矢印は蒸発燃料の流れの方向を示す。
また、フロート弁nと開閉弁fとを結ぶ蒸発燃料流路bには、還流蒸発燃料流路eが分
岐して設けてある。この還流蒸発燃料流路eの途中には、タンク本体t側と給油管入口部
dの差圧が所定以上となったときに開弁してタンク本体t側から給油管入口部d側への蒸
発燃料の流通を許容する弁孔を有するチェック弁kが設けられている。このチェック弁k
を備えた還流蒸発燃料流路eは、給油ガンgから燃料を給油する際に、外気が燃料の流れ
に巻き込まれてタンク本体tに入り込むのを防止する役割を有する。なお、チェック弁k
の弁体にはオリフィス孔が設けてあり、チェック弁kが閉弁状態にあっても、わずかなが
らベーパリターンと呼ばれる還流蒸発燃料を通流させるようになっている。
特許第3158170号公報(段落0008〜0016、図1)
従来の蒸発燃料放出抑制装置では、給油ガンgを給油管入口部dに挿入して給油を行な
うとき、燃料タンクの内圧が低く、還流蒸発燃料の戻り量が少ない場合は、還流蒸発燃料
流路eを経て給油管入口部dに還流する還流蒸発燃料の流量をより増やすことにより、タ
ンク本体t内へのフレッシュな外気の巻き込みを抑え、また、燃料タンクの内圧が高く、
還流蒸発燃料の戻り量が多い場合は、還流蒸発燃料流路eの通流圧力抵抗を蒸発燃料流路
bの通流圧力抵抗よりも大きく設定して還流蒸発燃料通路eから流出する還流蒸発燃料の
流量をより少なく抑えることにより蒸発燃料の外気への放出が抑制されるように構成され
ている。つまり、還流蒸発燃料流路eの通気抵抗は蒸発燃料流路bの2倍を越える程度と
して通気抵抗比を固定している。
しかしながら、このような蒸発燃料の経路に絞りや開閉弁f、チェック弁kを設置した
従来の蒸発燃料放出抑制装置においても、燃料タンク内に蒸発燃料が残っている状態で給
油する場合、給油管aに還流する蒸発燃料の量が多過ぎると給油ガンgの口元から蒸発燃
料が洩れる可能性がある。このような給油中の燃料タンクの内圧変動等に対しては、還流
蒸発燃料の戻し量の設定が困難なため、外気の巻き込みなどによる蒸気発生(ベーパ発生
)の抑制が不安定となり、通気抵抗比を固定した従来の蒸発燃料放出抑制装置では蒸気発
生量(ベーパ発生量)を安定させる適正な制御が容易でない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、給
油の際における燃料タンクの内圧等の状態に対応して、蒸発燃料の大気中への放出や燃料
タンクへの外気の巻き込みを低減ないし防止できる構造を備える蒸発燃料放出抑制装置を
提供することを目的とする。
本発明の請求項1では、給油管へ接続される還流蒸発燃料流路において、前記還流蒸発
燃料流路から分岐する第1接続流路と第2接続流路とを有し、前記第2接続流路は、開閉
手段を備え、前記開閉手段は、前記還流蒸発燃料流路内の圧力が大きいときは閉鎖し、前
記還流蒸発燃料流路内の圧力が小さくなると開口する連通孔を有する蒸発燃料放出抑制装
置の構成とした。
この構成により、第1接続流路は常に所定圧力下での蒸発燃料の通流を可能にすると共
に、第2接続流路は開閉手段により燃料タンクの内圧の高低に従って蒸発燃料の通流が制
御されるので、還流蒸発燃料の戻し量を調整することができる。
本発明の請求項2では、請求項1の還流蒸発燃料流路において、前記第1接続流路は、
前記第2接続流路よりも小開口面積で形成される蒸発燃料放出抑制装置の構成とした。
この構成により、小開口面積の第1接続流路と該第1接続流路よりも大きい開口面積の
第2接続流路で還流蒸発燃料流路を構成するので、燃料タンクの内圧の高低に従って第1
接続流路と第2接続流路との開閉動作により蒸発燃料の経路を絞り状態から経路を広げる
ことができ、還流蒸発燃料の戻し量調整を行う。
本発明の請求項3では、給油管へ接続される還流蒸発燃料流路において、前記還流蒸発
燃料流路は、開閉手段を備え、前記開閉手段は、前記還流蒸発燃料流路内の圧力が大きい
ときは閉鎖し、前記還流蒸発燃料流路内の圧力が小さくなると開口する連通孔と、常時開
放のオリフィス孔とを有する蒸発燃料放出抑制装置の構成とした。
この構成により、連通孔と、常時開放のオリフィス孔を有する開閉手段を設けたので、
このオリフィス孔により常に所定圧力下での蒸発燃料の通流を可能にすると共に、前記開
閉手段の開閉動作により燃料タンクの内圧の高低に従って蒸発燃料の通流が制御されるの
で、還流蒸発燃料の戻し量を調整することができる。
本発明の請求項4では、給油管へ接続される還流蒸発燃料流路において、前記還流蒸発
燃料流路から分岐する第1接続流路と第2接続流路とを有し、前記第2接続流路は、還流
蒸発燃料流路内の圧力が大きいときは閉鎖し、前記還流蒸発燃料流路内の圧力が小さくな
ると開口する連通孔を有する開閉手段を備え、前記第1接続流路は、前記開閉手段をバイ
パスして前記第2接続流路に接続される蒸発燃料放出抑制装置の構成とした。
この構成により、第1接続流路のバイパスする流路により常に所定圧力下での蒸発燃料
の通流を可能にすると共に、開閉手段の開閉動作により燃料タンクの内圧の高低に従って
閉鎖状態から開放状態までの範囲にわたり蒸発燃料の通流が制御されるので、還流蒸発燃
料の戻し量を調整することができ、常に安定もしくは最適化した蒸気発生量を安定させる
ことができる。
なお、各請求項に記載した開閉手段は、圧力開閉弁、圧力応動弁、開閉制御弁等を含む
本発明によれば、給油の際における燃料タンクの内圧等の状態に対応して、蒸発燃料の
大気中への放出や燃料タンクへの外気の巻き込みを低減ないし防止できる。
本発明の蒸発燃料放出抑制装置をガソリン自動車の蒸発燃料放出抑制装置に適用した実
施形態について説明する。図1は実施形態に係る還流蒸発燃料流路を備える蒸発燃料放出
抑制装置の構成を示す模式図である。図2(a)は実施形態に係る開閉手段の全体模式図
であり、(b)は弁体の斜視図、(c)は弁体の断面図である。図3は実施形態に係る開
閉手段の作動説明図であり、(a)は蒸発燃料小圧力時、(b)は蒸発燃料中間圧力時、
(c)は蒸発燃料大圧力時の蒸発燃料の通流態様を示す。
図1に示すように、燃料タンクTは、タンク本体1と該タンク本体1から斜め上向きに
延設される給油管2とを備え、給油管2の上端には拡径した給油管入口部2aが設けられ
る。蒸発燃料流路3は、出口流路3aと導入流路3bとから構成される。蒸発燃料流路3
の出口流路3aは、一端側がタンク本体1の上部に接続されており、他端側は導入流路3bに接続されている。蒸発燃料流路3の導入流路3bは、キャニスタCに接続されている。キャニスタCは、蒸発燃料流路3を流出する燃料タンクTからの蒸発燃料を吸着する。
蒸発燃料流路3のタンク本体1への接続部には、フロート室4とフロート5とから構成
されるフロート弁6が設けられている。フロート弁6は、タンク本体1内の燃料液面が二
点鎖線で示す最高レベルまで達したときに閉弁状態となる。したがって、燃料タンクTへ
の給油時には開弁状態である。
還流蒸発燃料流路22は、蒸発燃料流路3と給油管2との間に両者を接続して設けられている。この還流蒸発燃料流路22は、蒸発燃料流路3を経てキャニスタCに排出される蒸発燃料のうち、蒸発燃料流路3の圧力と給油管入口部2aの圧力との関係で決まる適切な量を分岐させて給油管2の給油管入口部2aへ還流させるために設けられる。なお、本実施形態では、還流蒸発燃料流路22は、蒸発燃料流路3から分岐した構成で説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、蒸発燃料流路3とは別に、還流蒸発燃料流路22の一端側をタンク本体1内へ直接に接続する配管構造としたものでもよい。
還流蒸発燃料流路22の給油管入口部2aへの接続部には、第1接続流路22cと第2接続流路22dとが分岐して設けられている。この第2接続流路22dには、後記する開閉手段20が配設されている。第1接続流路22cと第2接続流路22dは、給油ガンGのノズル16を給油管入口部2aに設けたノズルガイド2bに挿入したときに、ノズルガイド2bの背後側空間においてノズル16の吹出口16aよりやや上流側の位置に接続されており、給油管入口部2aの壁面を通過してその内部に開口部22e,22f(図2(a)参照)が突出した状態で連結されている。
図2(a)に示すように、第1接続流路22cは、第2接続流路22dに比べて相対的
に細い内径で形成され、通流圧力抵抗が大となるように配設される。これにより、タンク
本体1内の蒸発燃料の高い圧力に対して大きい通流圧力抵抗を与え、常に所定圧力下での
蒸発燃料の通流を可能にし、給油管入口部2aへ流出する蒸発燃料の流量を抑制する機能
を有するように構成する。本実施形態の第1接続流路22cは、全体的に内径を第2接続
流路22dに比べて相対的に小開口面積となるように形成されているもので説明している
が、本発明はこれに限定されることなく、例えば流路に絞りを配設して通流圧力抵抗を与
えるように第1接続流路22cを形成してもよい。例えば、オリフィス流路として適用す
ることができる。
一方、第2接続流路22dは、第1接続流路22cに比べて流路内径を大に形成して相
対的に通流圧力抵抗が小となるように配設される。
開閉手段20は、弁体21と仕切壁23とばね24とから構成され、第2接続流路22
dに配設される。この仕切壁23は、第2接続流路22dの入口部分に設けられている。
この仕切壁23は、弁体21の筒状の胴部21d(図2(b)参照)を軸方向に移動自在
に遊嵌して保持する筒状支持部23aを備えている。この筒状支持部23aは、仕切壁2
3のタンク本体1側の方向に延びる一側面に設けられている。
図2(b),(c)に示すように、開閉手段20の弁体21は、筒状の胴部21dの外
周に一個以上の連通孔21fを有している。筒状の胴部21dのタンク本体1側には胴部
21dよりも大径で内孔21eを閉塞する円板状の弁後部21cが設けられている。筒状
の胴部21dの給油管2側には胴部21d内の内孔21eに連なる弁孔21bを有する弁
後部21cと同様の大径で円板状の弁頭部21aが設けられている。
弁体21は、図2(a)に示すように、前記仕切壁23の筒状支持部23aに胴部21
dが遊嵌されて保持される。この保持状態において、弁頭部21aは前記仕切壁23の筒
状支持部23aとは反対側に配置され、仕切壁23と弁頭部21aの対抗する側面との間
でシール面を形成する。また、前記筒状支持部23aの外周には、ばね24が弁後部21
cの側面と仕切壁23の側面との間に配設されている。弁体21は、このばね24により
タンク本体1側に向けて付勢されており、この弁後部21cの円板面に蒸発燃料の圧力を
受けると、ばね24がそのばね長さを縮小するように設定されている。このばね24は、
タンク本体1内の蒸発燃料が小圧力の時はばね長さを維持するように設定されており、そ
のため小圧力時における蒸発燃料は第2接続流路22dを自由に通流するようになってい
る。
本実施形態では、第2接続流路22dの入口部における内径は弁体21を配設するため
膨出状に形成されたものを図示して説明しているが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。弁体21は、蒸発燃料がこの弁体21の周囲から連通孔21fに入り、胴部21d
内の内孔21eを通過して弁孔21bへと通流可能に構成されている。連通孔21fは、
軸方向に延びる長孔状に形成された開口を有しており、この連通孔21fの開口は弁体2
1が圧力によって仕切壁23側に移動させられるに伴い、その長孔の開口率が減少するよ
うに設定されている。つまり、この連通孔21fは、還流蒸発燃料流路22内の圧力が小
さくなるに従い開口率を拡大する。連通孔21fの形状は長孔に限られるものではなく、
適宜形状の孔でよい。また、弁体21の筒状の胴部21dの外径は、前記仕切壁23の筒
状支持部23aとの間に蒸発燃料が通流可能となるような隙間が形成されるように設定さ
れており、この隙間を介して弁体21の胴部21d(図2(b)参照)が前記仕切壁23
の筒状支持部23aに遊嵌されている。この場合、弁後部21cのばね24と当接する側
面に、ばね24を係止するフランジ又は段部を形成すると、弁体21を筒状支持部23a
に対して同心状に保持することができる。この連通孔21fは、請求項における還流蒸発
燃料流路内の圧力が小さくなると開口する連通孔に該当する。
図2(a)に示すように、第2接続流路22dは、前記仕切壁23の下流側が延長形成
されて、その開口部22fは給油管入口部2a(図1参照)の壁面を通過して給油管入口
部2aの内部に開口している。第1接続流路22cは、弁体21が配設される第2接続流
路22dの入口部の前方側において分岐し、第2接続流路22dの下流側部分と並設状に
延長形成されている。第2接続流路22dと同様に、第1接続流路22cの開口部22e
も給油管入口部2aの壁面を通過して給油管入口部2aの内部に開口するように形成され
ている。第1接続流路22cの入口は、第2接続流路22dの弁体21により該第1接続
流路22cの入口の開口が影響を受けない位置に設けることが好ましい。なお、第1接続
流路22cと第2接続流路22dとの配置関係はこれに限定されるものではなく、図示の
実施形態とは逆の配置関係としてもよい。
第1接続流路22cの開口部22e及び第2接続流路22dの開口部22fは、図1に
示すように、給油管入口部2aに設けられた先端が漏斗状に絞られたノズルガイド2bの
背後側空間に開口するように設けられている。このノズルガイド2bは、種類によって所
定の太さを超える給油ノズルが入らないように制限するために配設されるものである。前
記開口部22e及び開口部22fは、適正な給油ガンGを給油管2に挿入したとき、給油
ノズル16の吹出口16aの下流側に出ない位置に配設することが好ましい。即ち給油の
際に給油ノズル16の吹出口16aから吐出される燃料の飛沫がかからない位置に配設す
ることが望ましく、蒸発燃料の還流が阻害されない位置に配設するとよい。
次に、図1を参照しつつ、本実施形態の還流蒸発燃料流路22を備えた蒸発燃料放出抑
制装置における蒸発燃料の流れについて説明する。給油ガンGを給油管入口部2aに挿入
して給油を行なうと、燃料は給油管2よりタンク本体1内に流入する。これにより開弁しているフロート弁6を通して、タンク本体1内で発生した蒸発燃料は、主として蒸発燃料流路3を介してキャニスタCに導かれると共に、一部は還流蒸発燃料流路22を経て給油管入口部2aに戻される。
蒸発燃料流路3の導入流路3bに接続されるキャニスタCには、活性炭が充填してあり
、通流してきた蒸発燃料を吸着する。吸着した蒸発燃料は、自動車の走行中に取り入れる新鮮空気によって脱離される。脱離された蒸発燃料は、エンジンで燃焼される。キャニスタCは、吸着−脱離を繰り返すため、半永久的に使用される。
タンク本体1から蒸発燃料流路3の出口通路3aに流出する蒸発燃料の一部は、還流蒸
発燃料流路22へ分流して流れる。還流蒸発燃料流路22を通過した蒸発燃料は、給油管入口部2aへの接続部において第1接続流路22cと第2接続流路22dに分岐して流れ、給油管入口部2aへと通流する。
その際、第1接続流路22c及び第2接続流路22dは、給油管入口部2aへ還流する
戻し量を調節する。還流蒸発燃料流路22を経て前記接続部に至った蒸発燃料は、タンク本体1内で発生した蒸発燃料の圧力の大きさと、開閉手段20の設定圧力との差によって、第1接続流路22cと第2接続流路22dに通流する流量が異なる態様となるように設定されている。
図3(a)〜(c)に示すように、第1接続流路22cは、前記したタンク本体1内の
蒸気燃料の圧力の高低に拘わらず、常時、所定の通流圧力抵抗をもって蒸発燃料を給油管
2側へ通流するように設定されている。
図3(a)に示すように、通常時などにおいて、タンク本体1内の蒸発燃料の圧力が開
閉手段20のばね24による設定圧力よりも小圧力である場合、つまり、タンク本体1内
の蒸気燃料の圧力がばね24の設定圧力よりも低く、流量も少ないときは、ばね24の付
勢力により弁体21の連通孔21fの開口率が最大とされており、蒸気燃料は第1接続流
路22c及び第2接続流路22dの両流路内を比較的自由に流れるように設定されている
。このため、第1接続流路22cを流れる流量Q1と、第2接続流路22dを弁体21の
連通孔21fを通って流れる流量Q2の最大合計量(Q1+Q2)が流れるようになって
いる。
次に、図3(b)に示すように、タンク本体1内の圧力が開閉手段20のばね24によ
る設定圧力を超える中間圧力で蒸気燃料が流れる場合は、ばね24の付勢力に抗して弁体
21の弁後部21cが蒸気燃料の圧力により押圧される。そうすると、筒状支持部23a
の給油管2側へ弁体21の胴部21dが押し込まれ、開放位置と閉鎖位置の中間位置に弁
体21を移動させる。この移動により、弁後部21cと仕切壁21との間の間隔が狭くな
り、したがって、連通孔21fの開口率が絞られることで流量Q2よりも少量の流量Q3
を弁孔21bから通流させる。これと共に、仕切壁21と弁頭部との間の対向間隔を広げ
、これにより、弁体21の胴部21d外周と仕切壁21の筒状支持部23a内周との間の
隙間を通じて隙間流量Q4を通流させる。このため、第1接続流路22cと第2接続流路
22dとを通流する流量は、合計量(Q1+Q3+Q4)が流れる。弁体21の胴部21
dが仕切壁21の筒状支持部23aにある程度押し込まれてくると、それに伴い、蒸気燃
料もある程度通り難くなり、蒸気燃料に通流圧力抵抗を与える。したがって、この場合の
流量は、図3(a)の場合と比べて合計量が(Q1+Q3+Q4)<(Q1+Q2)とな
るように設定されている。
このように、第2接続流路22dの流路は、弁体21による単純な開放、閉鎖の作動で
はなく、弁体21のストロークによって連通孔21fの開口率と周囲の隙間が徐々に絞ら
れて通流する流量が減少又は増加していく設定になっている。
さらに、図3(c)に示すように、タンク本体1内の圧力が開閉手段20のばね24の
設定圧力よりも大きい圧力である場合は、弁体21の胴部21dが押し込まれて仕切壁2
3の筒状支持部23aの端部に弁後部21cが当接し、連通孔21f及び胴部21d外周
と筒状支持部23a内周との間の隙間を閉塞する。これにより、連通孔21fの開口率は
ゼロとなり、第2接続流路22d内の蒸発燃料の流れを遮断する。したがって、この場合
の給油管入口部2aに流れる蒸発燃料の流路は、流量Q1の第1接続流路22cのみとな
り、タンク本体1から還流する蒸発燃料に対し最も大きい通流圧力抵抗を与える設定とな
っている。
以上に説明したように、タンク本体1内の蒸気燃料の圧力の高低もしくは内圧変動に応
じて、給油管2側へ還流する蒸気燃料の戻し量を制御することができる。具体的な還流蒸
発燃料の戻し量の調整手法としては、タンク本体1の内圧、還流蒸発燃料の流量に合わせ
て、弁体21の開閉度調整、連通孔と隙間のサイズ調整、ばね24の長さ及びばね反力の
調整、第1接続流路22cと第2接続流路22dとの切り替え及び内径調整等の方法を用
いることができ、これらの方法を適宜用いることにより、流量設定を容易に調整し、変更
することができる。
また、第1接続流路22c及び第2接続流路22dから給油管入口部2a内に流出する
蒸発燃料は、給油ガンGの吹出口16aから吐出される給油燃料によって巻き込まれるフ
レッシュな外気の巻き込みを抑えつつ、給油される燃料と共にタンク本体1内に還流する
したがって、本実施形態の第1接続流路22cと、開閉手段20を有する第2接続流路
22dとを備えた還流蒸発燃料流路22によれば、燃料の充填時に、給油中の内圧変動等
による変化に対応して還流する蒸発燃料の流路及び流量を切り替え調整し、常に安定もし
くは最適化した還流蒸発燃料の戻し量を制御することで蒸気発生量(ベーパ発生量)を安
定、低減させられる。すなわち、タンク本体1の内圧の高低もしくは内圧変動に拘わらず
、適正な流量の蒸発燃料が還流でき、そのため、給油管入口部2aから外に放出される蒸
発燃料を抑制することができる。それと共に、給油管入口部2aから余分な外気を巻き込
むことを抑制することができる。
なお、給油管2のタンク本体1内における先端開口部は、図1に示すように上方に向け
て曲げて形成されている。これにより、タンク本体1内の液がこの給油管2の先端開口部
に常に溜っている状態とすることで、いわゆるリキッドシールを形成して蒸発燃料が給油
管2を通って大気に放出されるのを防止する。
本発明の開閉手段は、次のように変更した変形例が考えられる。
[変形例1]
図2(a)に示した第1接続流路22cを廃止し、その替わりに、第2接続流路22d
に配設した開閉手段20おいて、前記仕切壁23に図示しない一個又は複数個からなるオ
リフィス孔(例えば、第1接続流路22cの管径断面積と同程度の通流圧力抵抗を与える
合計断面積とした一個又は複数の穴)を設ける。そして、その他の構成は、図2(a)の
実施形態と同じ構成とする。
この変形例1の構成により、給油管2との接続部分に分岐部を設けずに還流蒸発燃料流
路を構成できるから、全体として小スペースにした還流蒸発燃料流路を構成することが出
来る。
[変形例2]
図2(a)に示した第1接続流路22cを、図示の分岐位置から開閉手段20をバイパ
スしてその下流で第2接続流路22dに合流接続するバイパス流路又はオリフィス流路と
して形成する。
この変形例2の構成により、給油管入口部2aへの接続が第2接続流路22dの1本で
接続できるので、給油管入口部2aにおける接続位置の自由度が大きくなるとともに、蒸
発燃料の給油管入口部2aへの吐出方向に対する設定も自由度を大きくすることが出来る
以上、本発明について好適な実施形態及び変形例を説明したが、本発明は説明した形態
に限定されることなく、各構成要素の形状やレイアウト等においてその趣旨を逸脱しない
範囲で広く変形実施することができる。
実施形態に係る還流蒸発燃料流路を備える蒸発燃料放出抑制装置の構成を示 す模式図である。 (a)は実施形態に係る開閉手段の全体模式図であり、(b)は弁体の斜視 図、(c)は弁体の断面図である。 実施形態に係る開閉手段の作動説明図であり、(a)は蒸発燃料小圧力時、 (b)は蒸発燃料中間圧力時、(c)は蒸発燃料大圧力時の蒸発燃料の通流態様を示す。 従来の蒸発燃料放出抑制装置の説明図である。
符号の説明
1 タンク本体
2 給油管
2a 給油管入口部
3 蒸発燃料流路
20 開閉手段
21 弁体
21f 連通孔
22 還流蒸発燃料流路
22c 第1接続流路
22d 第2接続流路
23 仕切壁
G 給油ガン
T 燃料タンク

Claims (4)

  1. 給油管へ接続される還流蒸発燃料流路において、
    前記還流蒸発燃料流路から分岐する第1接続流路と第2接続流路とを有し、
    前記第2接続流路は、開閉手段を備え、
    前記開閉手段は、前記還流蒸発燃料流路内の圧力が大きいときは閉鎖し、前記還流蒸発
    燃料流路内の圧力が小さくなると開口する連通孔を有する
    ことを特徴とする蒸発燃料放出抑制装置。
  2. 前記第1接続流路は、前記第2接続流路よりも小開口面積で形成されることを特徴とす
    る請求項1に記載の蒸発燃料放出抑制装置。
  3. 給油管へ接続される還流蒸発燃料流路において、
    前記還流蒸発燃料流路は、開閉手段を備え、
    前記開閉手段は、前記還流蒸発燃料流路内の圧力が大きいときは閉鎖し、前記還流蒸発
    燃料流路内の圧力が小さくなると開口する連通孔と、常時開放のオリフィス孔とを有する
    ことを特徴とする蒸発燃料放出抑制装置。
  4. 給油管へ接続される還流蒸発燃料流路において、
    前記還流蒸発燃料流路から分岐する第1接続流路と第2接続流路とを有し、
    前記第2接続流路は、還流蒸発燃料流路内の圧力が大きいときは閉鎖し、前記還流蒸発
    燃料流路内の圧力が小さくなると開口する連通孔を有する開閉手段を備え、
    前記第1接続流路は、前記開閉手段をバイパスして前記第2接続流路に接続される
    ことを特徴とする蒸発燃料放出抑制装置。
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