JP2006119463A - 像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録材サイズによらず、磁気誘導発熱手段について発熱効率のよい最適な電力供給ができる像加熱装置の提供。
【解決手段】磁束発生手段5と、前記磁束発生手段からの磁束により発熱する発熱部材1と、前記発熱部材への作用磁束を調整する磁束調整手段20・21と、を有する。発熱部材は、少なくとも金属層1aを有し、前記金属層の厚みが表皮深さ以下であり、かつ磁束調整手段を発熱部材に対して磁束発生手段と反対側に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁(磁気)誘導加熱を利用して被加熱材上の画像を加熱する像加熱装置に関する。
電磁誘導加熱式の像加熱装置として、電子写真式の複写機、プリンタおよびファクシミリなどの画像形成装置に搭載される画像加熱定着装置がある。
電磁誘導加熱方式の画像加熱定着装置では、磁場発生手段(磁束発生手段)としての励磁コイルと励磁体コアなどによる発生磁場(発生磁束)の作用により電磁誘導発熱手段(発熱部材)としての定着ローラ内面に設けた導電層(磁気誘導発熱性金属層)に渦電流を発生させ、この渦電流に応じて発生するジュール熱によって導電層を発熱させて定着ローラを所定温度に加熱・温調する。そして、未定着トナー画像を形成担持させた記録材(被加熱材)を定着ローラと該ローラに加圧させた加圧ローラとの間のニップ部で挟持搬送してトナー画像を記録材面上に加熱定着させる。
上記の画像加熱定着装置においては、小サイズの記録材を連続して多量に定着処理した場合に、定着ローラに対して導入される最大サイズの記録材面域に対応する定着ローラの記録材導入領域において、小サイズ記録材導入部以外の記録材非導入部が、トナー画像の定着温度以上に昇温(過昇温)して機内昇温や記録材の熱劣化などを引き起こす。
上記の記録材非導入部での昇温を抑止あるいは緩和する方法として、特許文献1では、図1に示されるように、磁気誘導発熱手段としての金属スリーブ11と励磁コイル18との間に、励磁コイル18から金属スリーブ11へ届く磁束の一部を遮蔽する磁束遮蔽手段(磁気遮蔽板)31を配置し、該磁束遮蔽手段31の位置を、金属スリーブ11における通紙範囲に応じて、変位手段40により変化させることにより、通紙する記録材14のサイズの種類によらず昇温される金属スリーブ11の熱分布をコントロール可能としている。
特開平10−74009号公報
しかしながら、特許文献1に示される従来の定着装置では、金属スリーブ11と該金属スリーブの内側に設けた励磁コイル18との間に、磁気遮蔽手段31を入れる空間を必要とし、この空間は励磁コイル18から金属スリーブ11に達する磁束を減らし、発熱効率を下げてしまうことが予想される。
本発明は、被加熱材のサイズによらず、発熱部材について発熱効率のよい最適な電力供給ができる像加熱装置を提供しようとするものである。
本発明に係る像加熱装置の代表的な構成は、磁束発生手段と、前記磁束発生手段からの磁束により発熱する発熱部材と、前記発熱部材への作用磁束を調整する磁束調整手段と、を有する像加熱装置であって、前記発熱部材の発熱により被加熱材上の像を加熱する像加熱装置において、前記発熱部材は、少なくとも金属層を有し、前記金属層の厚みが表皮深さ以下であり、かつ前記磁束調整手段を前記発熱部材に対して前記磁束発生手段と反対側に設けることを特徴とする像加熱装置、である。
本発明によれば、発熱部材と磁束調整手段の間に形成される磁束の通路内に、従来のような磁気遮蔽手段を配置するための空間を必要としないので、被加熱材のサイズによらず、発熱部材について発熱効率のよい最適な電力供給ができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。
《実施の形態1》
(1)画像形成装置例
図12は本発明に従う電磁誘導加熱方式の像加熱装置を画像加熱定着装置110として備えた画像形成装置の一例の概略構成模型図である。本例の画像形成装置100は転写式電子写真プロセス利用、レーザ走査露光方式の画像形成装置である。
101は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印の時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。感光ドラム101はその回転過程で、帯電装置102により所定の極性・電位の一様な帯電処理を受け、その一様帯電面に対して画像書き込み装置103による像露光Lを受けることで一様帯電面の露光明部の電位が減衰して感光ドラム101面に露光パターンに対応した静電潜像が形成される。画像書き込み装置103は本例の場合はレーザスキャナーであり、画像データに従って変調されたレーザ光を出力し、回転する感光ドラム101の一様帯電面を走査露光して原稿画像情報に対応した静電潜像を形成する。
次いで、その静電潜像が現像装置104によりトナー画像として現像される。そのトナー画像が転写帯電装置105の位置において、給紙機構部側から感光ドラム101と転写帯電装置105との対向部である転写部Tに所定の制御タイミングにて給送された被加熱材たる記録媒体としての記録材(転写材)Pに感光ドラム101面側から静電転写される。
給紙機構部は、本例の画像形成装置の場合は、小サイズ記録材を積載収容した第1のカセット給紙部106と、大型サイズ記録材を積載収容した第2のカセット給紙部107と、第1または第2のカセット給紙部106・107から選択的に1枚分離給紙された記録材Pを転写部Tに所定のタイミングにて搬送する記録材搬送路108を有している。
転写部Tで感光ドラム101面からトナー画像の転写を受けた記録材Pは、感光ドラム101面から分離され、定着装置110へ搬送されて未定着トナー画像の定着処理を受け、画像形成装置外部の排紙トレー111上に排紙される。
一方、記録材分離後の感光ドラム101面はクリーニング装置109により転写残りトナー等の付着汚染物の除去を受けて清掃されて繰り返して作像に供される。
(2)定着装置例
図1は定着装置110の横断面模型図(装置短手方向)、図2は定着装置110の縦断面一部省略模型図(装置長手方向)である。
本例に示す定着装置110は、磁気誘導発熱手段たる発熱部材としての磁気誘導発熱性の加熱用回転体である定着ローラ1と加圧手段としての回転加圧体である加圧ローラ8との圧接部である定着ニップ部(加熱ニップ部)Nに、未定着トナー画像tを形成担持させた記録材(以下、記録紙と記す)Pを導入して挟持搬送させて、定着ローラ1の熱により未定着トナー画像tを記録紙P上に加熱定着させるヒートローラタイプである。
定着ローラ1は、磁気誘導発熱性金属層(以下、金属層と記す)1aの円筒状ローラであり、その金属層の外周面にトナー離型層1bを形成具備させてある。定着ローラ1は、その両端部側を定着装置の手前側と奥側の定着ローラ用シャーシ側板30A・30B間に軸受(ベアリング)31A・31Bを介して回転可能に保持させて配置してある。金属層1aは、比透磁率が約1の銅や銀やアルミでもよく、比較的透磁率が低くてよい。トナー離型層1bは、PTFEやPFAなどのフッ素系樹脂で構成されている。上記の金属層1aと離型層1bの間に所望の機能層たとえば記録紙と定着ローラ表面との密着性を高めるために耐熱性・弾性を有するゴム材や樹脂材などによって弾性層を設けてもよい。
定着ローラ1の下側に定着ローラ1と並行に配列された加圧ローラ8は、芯金6と、この芯金回りに同心一体にローラ状に成形被覆させた、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フッ素樹脂などの耐熱性・弾性材層7などによって構成されている。加圧ローラ8は、芯金6の両端部側を定着装置の加圧ローラ用シャーシ側板32A・32B間に軸受33A・33Bを介して回転可能に保持させて配置してある。そして、その側板32A・32Bを該側板対と定着装置のばね支持部材34A・34Bとの間に縮設させた加圧ばねなどの付勢手段35A・35Bにより定着ローラ1の下面に対して所定の押圧力で加圧させることによって、加圧ローラ8の耐熱性・弾性材層7を定着ローラ表面に圧接させている。定着ローラ表面に圧接された加圧ローラ8の耐熱性・弾性材層7が弾性に抗して変形することによって定着ローラ1との間に被加熱材加熱部としての所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
また、定着ローラ1の剛性が小さく、押圧力がたりない場合は、定着ローラ1の内面から加圧ステー(不図示)を用いて、定着ローラ1の下面に対して所定の押圧力を得るように構成してもよい。
5は磁束発生手段たる磁場発生手段としての加熱アセンブリであり、励磁コイル2と、横断面略T字型の磁性コア(励磁鉄心)3と、横断面略半円形樋型のホルダー(外装ケース体)4などからなる組み立て体である。磁性コア3は磁性材からなり、例えばフェライトコアまたは積層コアなどを用いて定着ニップ部Nの長さと略同じ長さに形成してある。励磁コイル2は銅線を磁性コア3の長手方向で一方向に複数回巻いてホルダー4の内周面に沿う船底型としてあり、巻回させた磁性コアの上下の2つの位置で定着ローラ1と対向している。磁性コア3は励磁コイル2の銅線と直交させて当該励磁コイルと共にホルダー4内に格納配置されている。ホルダー4にはPPS系樹脂、PEEK系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、セラミック、液晶ポリマー、フッ素樹脂などの耐熱性・非磁性材料が適している。励磁コイル2を含む加熱アセンブリ5は定着ローラ1の内空部に挿入され、所定の角度姿勢でかつ定着ローラ1の内面に対して非接触に所定の隙間間隔をあけた状態でホルダー4の両端部が定着装置の加熱アセンブリ用シャーシ側板36A・36Bに非回転に固定保持されている。
9はサーミスタ等の温度検知素子からなる温度検知手段であり、不図示の支持部材により定着ローラ1の表面に対して非接触に配置され、加熱状態にある定着ローラ1の温度を検知する。温度検知素子9は支持部材により定着ローラ1の表面に弾性的に接触させて配置させてもよい。
50は制御手段としての制御回路であり、画像形成装置のメイン電源がONされると、第1駆動系M1で定着ローラ1の一端部側に設けた定着ローラ駆動ギヤG1を回転駆動させて定着ローラ1を矢印a(図1)の反時計方向に回転させる。加圧ローラ8はこの定着ローラ1の回転駆動に従動して矢印bの時計方向に回転する。
また制御回路50は電力制御装置51を制御して該電力制御装置からコイル供給線2a・2bを介して定着ローラ1内の加熱アセンブリ5の励磁コイル2に電力(高周波電流)を供給する。これにより励磁コイル2から発生する磁束(交番磁場)の作用で金属層1aを含む定着ローラ1が誘導発熱(渦電流損によるジュール熱)する。この定着ローラ1の温度が温度検知素子9で検出され、その検出信号が制御回路50に入力される。制御回路50では温度検知素子9から入力する定着ローラ1の検出温度が所定の定着温度(目標温度)に維持されるように電力制御装置51から加熱アセンブリ5の励磁コイル2への供給電力を制御して定着ローラ温度を温調する。
上記のように定着ローラ1・加圧ローラ8が回転駆動され、加熱アセンブリ5の励磁コイル2に高周波電流が印加されることで発生する交番磁場により定着ローラ1の金属層1aに高周波誘導電流(渦電流)が誘起されて金属層が電磁誘導発熱し、定着ローラ1が所定の定着温度に温調された状態において、画像形成装置の前記転写部において静電的に転写された未定着トナー画像tを担持した記録材Pが定着装置110の定着ニップ部Nに導入されて挟持搬送されていく。この挟持搬送過程で記録材P上の未定着トナー画像tが定着ローラ1の熱とニップ圧により永久固着画像として記録材面上に定着される。
(3)非通紙部昇温対策
定着ローラ1は温度検知素子9を含む制御系50・51によって表面温度が定着温度となるように温調制御されているため、スタンバイ時や定着ニップ部Nへの記録材通紙時においては定着ローラ温度が定着温度を超えることはない。このとき加熱アセンブリ5から発生した磁力線は定着ローラ1の表面に集中して通り、該定着ローラの内部に浸透するに従って指数的に密度が低下していく(表皮効果)。今、磁束密度が0.368倍まで低減する深さを表皮深さ(浸透深さ)δとよび、一般に次式で表される。
δ=(π*f*μ*σ)−1/2・・・・(1)
f:加熱アセンブリの励磁電流周波数
μ:定着ローラの透磁率
σ:定着ローラの導電率
表皮抵抗Rsは
Rs=ρ/δ (ρ:固有抵抗)・・・(2)
で表され、この表皮抵抗によるジュール熱により定着ローラ1は加熱される。
定着ローラ1の金属層1aは所定の導電率に設定されている。また金属層1aの肉厚(以下、厚みと記す)は加熱アセンブリ5の励磁電流周波数すなわち発生磁場の高周波電流周波数と当該金属層の種類(材料)によって定まる誘導電流の表皮深さ以下に設定してある。このため、励磁コイル2から発生する磁束Fのうち、一部の磁束F´は定着ローラ1を突き抜けて周辺に漏れ出ることとなる(図4(a))。本例では金属層1aの厚みを0.05(mm)としている。
本例の定着装置110では記録材Pは定着ローラ1に対して中央基準搬送で導入される。図2において、Cはその中央基準線、PW1は定着ローラ1の記録材導入領域であり、記録紙Pとして大型サイズ紙P1(図3)が導入された場合の通紙部に対応している(以下、記録材導入領域を大型サイズ紙通紙部と記す)。PW3は大型サイズ紙通紙部PW1において記録材サイズに応じて生ずる記録材非導入部であり、PW2は大型サイズ紙通紙部PW1の記録材非導入部PW3以外の記録材導入部である。記録材導入部PW2は、大型サイズ紙通紙部PW1において記録材Pとして例えば小サイズ紙P2(図3)が導入された場合の記録材通紙部(以下、小サイズ紙通紙部と記す)である。
定着ローラ1の温度検知素子9は小サイズ紙通紙部PW2の定着ローラ表面部分の温度を検知するように配置されていて、定着ローラ1はこの通紙部の定着ローラ表面温度を基準にして定着温度に温調維持されるように、温度検知素子9を含む制御系50・51によって励磁コイル2への電力供給が制御される。
定着ニップ部Nに対して小サイズ紙P2の連続通紙がなされたとき、定着ローラ1の小サイズ通紙部PW2に対応する定着ローラ表面部分の温度は温度検知素子9を含む制御系50・51によって所定の定着温度に温調維持されるけれども、小サイズ紙非通紙部PW3に対応する定着ローラ部分は非通紙部昇温現象により所定の定着温度以上に昇温していく。
この温度上昇にかかわる前述の問題を解決するため、本実施例では、定着ローラ1の外側に小サイズ紙非通紙部PW3に対応させて磁束調整手段たる磁気回路変更手段としての磁気回路変更部材20・21を配置し、この磁気回路変更部材20・21を小サイズ紙非通紙部PW3で定着ローラ1に対して移動可能とする装置構成とした。
(4)磁気回路変更部材
図3は磁気回路変更部材20・21の外観斜図である。磁気回路変更部材20・21は、それぞれ、定着ローラ1の外周面の沿う略半円弧状に形成してある。磁気回路変更部材20・21の材料としては定着ローラ1の金属層1aの材料と同じ金属材料が用いられ、導電率と厚みは共に該金属層のそれと同じである。
磁気回路変更部材20の定着ローラ長手方向の外側端部には円筒状の保持部材20A(図2)が結合されており、この保持部材は内空部に定着ローラ1の一端部側が非接触状態に挿入され、定着装置の変更部材用シャーシ側板37Aに軸受38Aを介して回転自在に保持されている。磁気回路変更部材21の定着ローラ長手方向の外側端部には円筒状の保持部材21B(図2)が結合されており、この保持部材は内空部に定着ローラ1の他端部側が非接触状態に挿入され、定着装置の変更部材用シャーシ側板37Bに軸受38Bを介して回転自在に保持されている。すなわち、定着ローラ1が加熱アセンブリ5と磁気回路変更部材20・21との間に配置される装置構成である。
保持部材20A・21Bには変更部材駆動ギアG2A・G2Bが固着されており、該各駆動ギアを動力伝達系M2A・M2Bで制御回路50により同期回転駆動させることによって、磁気回転変更部材20・21は、所定の待機位置から、図2で実線にて示す発生磁束Fの多い励磁コイル2側の位置(加熱アセンブリに対して閉動作位置)と、二点鎖線にて示す発生磁束Fの少ない励磁コイル2と反対側の位置(加熱アセンブリに対して開動作位置)とに回転移動される。
図4の(a)は大型サイズ紙を定着ニップ部に通紙させるときの磁気回路変更部材の位置と発生磁束の様子を概略的に示した図、(c)は(a)の位置α−位置β間の電流密度を表したグラフである。
(b)は小サイズ紙を定着ニップ部に通紙させるときの磁気回路変更部材の位置と発生磁束の様子を概略的に示した図、(d)は(b)の位置α−位置β間の電流密度を表したグラフである。
位置αは、励磁コイル2が定着ローラ1と対向する上側および下側の2つの対向位置のうちの上側の対向位置において略中央の定着ローラ内側位置を示している。本例では位置αを0mmと定める。位置βは、位置αを通る定着ローラ径方向の仮想線L1上において位置αから定着ローラ外側に約1.5mm離れた位置を示している。位置α・βは何れも定着ローラ1の小サイズ非通紙部PW3の範囲内にある。磁気回路変更部材20・21は位置αから約1.05mm離れた位置で回転移動される。すなわち、定着ローラ1と磁気回路変更部材20・21は位置αと位置βの間に在る。
磁束調整手段としての磁気回路変更手段と定着ローラ間の距離は0以上コイル幅以下が好ましい。ここで、コイル幅とは、図1のように定着ローラの回転軸方向に関する断面図をみたとき、定着ローラの表面に沿って形成するコイル形成面の円弧Lcに相当する。磁束調整手段と定着ローラ間の距離がこのコイル幅Lc以上であると、コイルで発生させた磁束が磁束調整手段に届く量が少なくなり、磁束調整量が少なくなってしまう。
また、より好ましくは、磁束調整手段と定着ローラ間の距離は0.3mm以上コイル幅以下がより好ましい。0.3mm以下であるとメカ的な精度の関係から磁束調整手段が定着ローラと接触してしまい、耐久性、騒音等の問題となる。
定着ニップ部Nに大型サイズ紙P1が通紙される大型サイズ紙通紙時は、(a)の様に、磁気回路変更部材20・21を所定の待機位置から励磁コイル2と反対側の位置に回転移動する。このとき、定着ローラ1は励磁コイル2からの発生磁束Fと磁気回路を形成するので、(c)の様に、位置α(0mm)から位置β方向0.05mmの間、すなわち、定着ローラ1に電流が流れる。ただし、本例では、このときの電流密度を約1に規格化している。上記位置に回転移動された磁気回路変更部材20・21は励磁コイル2からの発生磁束Fに関与しないので、定着ローラ1の大型サイズ紙通紙部PW1を加熱でき、磁気回路変更部材20・21により発熱効率が落ちることを防ぐことができる。大型サイズ紙通紙の終了後、磁気回路変更部材20・21を所定の待機位置に戻す。
一方、定着ニップ部Nに小サイズ紙P2が通紙される小サイズ紙通紙時は、(b)の様に、磁気回路変更部材20・21を所定の待機位置から励磁コイル2側の位置に回転移動する。上記位置に回転移動された磁気回路変更部材20・21は、定着ローラ1から抜け出ている漏れ磁束F´と磁気回路を形成することで、励磁コイル2から定着ローラ1に作用する発生磁束Fを変更する。このとき、(d)の様に、位置α(0mm)から位置β方向0.05mmの間の定着ローラ1に約0.8倍電流が流れ、1.05mmから1.1mmの間の磁気回路変更部材20・21に約0.8倍の電流が流れている。
すなわち、定着ローラ1の金属層1aと磁気回路変更部材20・21は共に導電率、厚みが同じなので、小サイズ紙非通紙部PW3で、磁気回路変更部材20・21に約0.64(=0.8*0.8)倍の電力が発生しているものの、定着ローラ1での電磁誘導発熱を約0.64(=0.8*0.8)倍の電力に抑えることができる。
本実施例の定着装置によれば、定着ローラ1と加熱アセンブリ5の間に形成される磁束の通路(磁気回路)内に、従来のような磁気遮蔽手段を配置するための空間を必要とせず、大型サイズ、小サイズ紙の通紙モードによらず、定着ローラについて発熱効率のよい最適な電力供給ができ、定着ローラの非通紙部における温度上昇を抑制できる。
また、本実施例では小サイズ紙を流すときには、磁束調整部材である導電部材を非通紙領域に対応する位置に対向させることで端部の昇温を抑える説明をしたが、これに限らず通紙部に対応する領域に磁束調整部材である導電部材を対向配置、退避させることで通紙部の磁束調整量を変化させることで通紙部と非通紙部の発熱分布を変えてもよい。
《実施の形態2》
本実施例では、磁気回路変更部材20・21の厚み及び導電率の何れか一方が定着ローラ1の金属層1aの厚み及び導電率と異なる装置構成の定着装置例を説明する。実施例1の定着装置の構成部材と共通の部材には同じ符号を付して再度の説明を省略する。
図5の(a)は小サイズ紙を定着ニップ部に通紙させるときの磁気回路変更部材の位置と発生磁束の様子を概略的に示した図、(c)は(a)の位置α−位置β間の電流密度を表したグラフである。磁気回路変更部材20・21の厚みは金属層の厚みの2倍であり、該部材の導電率は金属層の導電率と同じである。
(b)は小サイズ紙を定着ニップ部に通紙させるときの磁気回路変更部材の位置と発生磁束の様子を概略的に示した図、(d)は(b)の位置α−位置β間の電流密度を表したグラフである。(b)に示す磁気回路変更部材20・21の厚みは金属層の厚みと同じであり、該部材の導電率は金属層の導電率の2倍である。
(e)は(b)に示す磁気回路変更部材20・21の厚みを金属層の厚みと同じにし、該部材の導電率を金属層の導電率の10倍にした場合に得られる位置α−位置β間の電流密度を表したグラフである。
本実施例の定着装置において、大型サイズ紙通紙時の動作は実施例1の定着装置と同じであるため、その説明は省略する。
小サイズ紙通紙時に、厚みが2倍の磁気回路変更部材20・21を用いた場合は、(c)の様に、位置α(0mm)から位置β方向0.05mmの間の定着ローラ1に約0.6倍電流が流れ、1.05mmから1.15mmの間の磁気回路変更手段20・21に約0.6倍の電流が流れている。
すなわち、定着ローラ1の金属層に対して磁気回路変更部材20・21の導電率が同じで、厚みが2倍なので、小サイズ紙非通紙部で、磁気回路変更部材20・21に約0.72(=0.6*0.6*2)倍の電力が発生しているものの、定着ローラ1での電磁誘導発熱を約0.36(=0.6*0.6)倍の電力に抑えるこができる。
また、導電率が2倍の磁気回路変更部材20・21を用いた場合は、(d)の様に、位置α(0mm)から位置β方向0.05mmの間の定着ローラ1に約0.6倍電流が流れ、1.05mmから1.1mmの間の磁気回路変更部材20・21に約1.0倍の電流が流れている。
すなわち、定着ローラ1の金属層に対して磁気回路変更部材20・21の導電率が2倍で、厚みが同じなので、小サイズ紙非通紙部で、磁気回路変更部材20・21に約0.5(=1.0*1.0/2)倍の電力が発生しているものの、定着ローラ1での電磁誘導発熱を約0.36(=0.6*0.6)倍の電力に抑えることができる。
また、導電率が10倍の磁気回路変更部材20・21を用いた場合は、(e)の様に、位置α(0mm)から位置β方向0.05mmの間の定着ローラ1に約0.2倍電流が流れ、1.05mmから1.1mmの間の磁気回路変更部材20・21に約1.4倍の電流が流れている。
すなわち、定着ローラ1の金属層に対して磁気回路変更部材20・21の導電率が10倍で、厚みが同じなので、小サイズ紙非通紙部で、磁気回路変更部材20・21に約0.2(=1.4*1.4/10)倍の電力が発生しているものの、定着ローラ1での電磁誘導発熱を約0.04(=0.2*0.2)倍の電力に抑えることができる。
本実施例の定着装置によれば、磁気回路変更部材20・21の導電率と厚みの積を定着ローラ1の金属層1aの導電率と厚みの積よりも大きくすることにより、定着ローラ1と加熱アセンブリ5の間に形成される磁束の通路(磁気回路)内に、従来のような磁気遮蔽手段を配置するための空間を必要とせず、定着ローラ1の非通紙部の温度をさらに下げることができると共に、非通紙部の温度を最適にすることもでき、大型サイズ紙、小サイズ紙の通紙モードによらず、定着ローラについてより発熱効率のよい最適な電力供給ができ、定着ローラの非通紙部における温度上昇を抑制できる。
《実施の形態3》
本実施例では、磁気回路変更部材として図6に示す磁気回路変更部材22を具備させた定着装置を説明する。実施例1の定着装置の構成部材と共通の部材には同じ符号を付して再度の説明を省略する。
図6は磁気回路変更部材22の外観斜視図、図7は本実施例の定着装置110の縦断面一部省略模型図(装置長手方向)である。
磁気回路変更部材22は、定着ローラ1の長手方向において、小サイズ非通紙部PW3に対応する第1の部分22a・22bと、その第1の部分間の第2の部分22cとを有する。第1の部分22a・22bおよび第2の部分22cはそれぞれ定着ローラ1の外周面に沿う円弧状に形成されている。第1の部分22a・22bのうち、一方の第1の部分22aの外側端部には円筒状の保持部材23Aが結合されており、この保持部材は内空部に定着ローラ1の一端部側が非接触状態に挿入され、定着装置の変更部材用シャーシ側板37Aに軸受38Aを介して回転自在に保持されている。他方の第1の部分22bの外側端部には円筒状の保持部材23Bが結合されており、この保持部材23Bは内空部に定着ローラ1の他端部側が非接触状態に挿入され、定着装置の変更部材用シャーシ側板37Bに軸受38Bを介して回転自在に保持されている。
保持部材23Aには変更部材駆動ギアG3が固着されており、該駆動ギアを動力伝達系M2Aで制御回路50により回転駆動させることによって、磁気回転変更部材22は、小サイズ紙通紙時に、所定の待機位置から前述の発生磁束Fの多い励磁コイル2側の所定位置すなわち励磁コイル2の上下2つの位置のうち片側(上側)の位置に回転移動され、大型サイズ紙通紙時に、所定の待機位置から発生磁束Fの少ない励磁コイル2と反対側の位置(加熱アセンブリに対して開動作位置)に回転移動される。
第1の部分22a・22bは磁気回路変更部材22の移動方向において第2の部分22cの幅W2よりも大きい幅W1を有し、上述のように小サイズ紙通紙時に第1の部分と第2の部分共に励磁コイル2の片側に対向される。磁気回転変更部材22の材料としては定着ローラ1の金属層1aの材料と同じ金属材料が用いられ、導電率と厚みは共に該金属層のそれと同じである。
図8の(a)は小サイズ紙通紙時の磁気回路変更部材の位置と発生磁束の様子を概略的に示した図、(b)は(a)の位置α−位置β間の電流密度を表したグラフである。
図8(b)の様に、位置α(0mm)から位置β方向0.05mmの間の定着ローラ1に約1.0倍電流が流れ、1.05mmから1.10mmの間の磁気回路変更部材22に約0.05倍の電流が流れている。
すなわち、磁気回路変更部材22の導電率、厚みが同じなので、励磁コイル2の片側に磁気回路変更部材22を対向させた定着ローラ1の小サイズ紙非通紙部で、磁気回路変更部材22は約0.0025(=0.05*0.05)倍の小さい電力の発生に抑えられており、定着ローラ1での電磁誘導発熱を約1.0倍に維持できる電力を供給できている。
本実施例の定着装置によれば、磁気回路変更部材22において第1の部分22a・22bと第2の部分22c共に励磁コイル2の片側に対向させることにより、磁気回路変更部材の移動量が少なく、磁気回路変更部材を長手方向両端で支持できる安定した構造の磁気回路変更機構を構成できると共に、大型サイズ紙、小サイズ紙の通紙モードによらず、定着ローラについてより発熱効率のよい最適な電力供給ができ、定着ローラの非通紙部の温度上昇を抑制できる。
《実施の形態4》
本実施例では、実施例3に示す磁気回路変更部材に代えて図9に示す磁気回路変更部材25を具備させた定着装置を説明する。実施例1の定着装置の構成部材と共通の部材には同じ符号を付して再度の説明を省略する。
図9は磁気回路変更部材25の外観斜視図である。
PW4は記録紙Pとして大型サイズ紙P1と小サイズ紙P2の間の中サイズ紙P3を定着ローラ1に対して導入させた場合の記録材非導入領域(以下、中サイズ紙非通紙部と記す)である。記録材導入部PW5は、大型サイズ紙通紙部PW1において中サイズ紙P3が導入された場合の記録材通紙部(以下、中サイズ紙通紙部と記す)である。
磁気回路変更部材25は、定着ローラ1の長手方向において、第1の部分として、中サイズ紙非通紙部PW4に対応する外側部分25a−1・25b−1と、小サイズ非通紙部PW3に対応する内側部分25a−2・25b−2とを具備する。そして、内側部分25a−2・25a−2間が第2の部分25cとなっている。外側部分25a−1・25b−1は磁気回路変更部材25の移動方向において内側部分25a−2・25b−2の幅W3よりも大きい幅W4を有し、内側部分25a−2・25b−2の幅W3は磁気回路変更部材25の移動方向における第2の部分25cの幅W5よりも大きい。
この磁気回路変更部材25は、小サイズ紙通紙時、中サイズ紙通紙時、大型サイズ紙通紙時に、それぞれ、所定の待機位置から前述の発生磁束Fの多い励磁コイル2側の所定位置に回転移動される。
図10は本実施例の定着装置の概略図で、(a1)、(a2)、(a3)は小サイズ紙通紙時の断面図、(b1)、(b2)、(b3)は中サイズ紙通紙時の断面図、(c1)、(c2)、(c3)は大サイズ紙通紙時の断面図である。また(a1)、(b1)、(c1)は図9の磁気回路変更部材25におけるd1の位置(第2の部分25c)での断面図、(a2)、(b2)、(c2)は同部材におけるd2の位置(内側部分25b−2)での断面図、(a3)、(b3)、(c3)は同部材におけるd3の位置(外側部分25b−1)での断面図である。
小サイズ紙通紙時には、磁気回路変更部材25は、第2の部分25cを励磁コイル2の片側(下側)の上部に対向させる位置に回転移動される(図10(a1))。この場合、外側部分25a−1・25b−1および内側部分25a−2・25b−2は励磁コイル2の上側および下側と跨った状態に対向している((図10(a2)、(a3))。
実施例3で示したように、磁気回路変更部材22が励磁コイル2の片側だけに対向した場合は、定着ローラ1に電磁誘導発熱をさせることができるけれども、磁気回路変更部材22を励磁コイル2の上側と下側に対向させた場合は、定着ローラ1での電磁誘導発熱をさせることができない。
すなわち、小サイズ紙P2が通過する定着ローラ1の通紙域(小サイズ紙通紙部PW2)を加熱でき、定着ローラ1の小サイズ紙非通紙部PW3は、磁気回路変更部材の外側部分および内側部分により、加熱が抑えられ、温度上昇が抑えられている。
中サイズ紙通紙時には、磁気回路変更部材25は、第2の部分25cおよび内側部分25a−2・25b−2を励磁コイル2の片側(下側)の中央部に対向させる位置に回転移動される(図10(b1)、(b2))。この場合、外側部分25a−1・25b−1は励磁コイル2の上側および下側と跨った状態に対向している((図10(b3))。
この場合も、上記の実施例3による理由により、中サイズ紙P2が通過する定着ローラ1の通紙域(中サイズ紙通紙部PW5)を加熱でき、定着ローラ1の中サイズ紙非通紙部PW4は、磁気回路変更部材の外側部分により、加熱が抑えられ、温度上昇が抑えられている。
大型サイズ紙通紙時には、磁気回路変更部材25は、第2の部分25c、内側部分25a−2・25b−2および外側部分25a−1・25b−1を励磁コイル2の片側(下側)に対向させる位置に回転移動される(図10(b1)、(b2)、(b3))。
この場合も、上記の実施例3による理由により、大型サイズ紙P1が通過する定着ローラ1の通紙域(大型サイズ紙通紙部PW1)を加熱できる。
本実施例の定着装置によれば、第1の部分として外側部分25a−1・25b−1と内側部分25a−2・25b−2を有し、その外側部分と内側部分の幅W4・W3をそれぞれ第2の部分の幅W5よりも大きく、かつ異なる幅に設定した磁気回路変更部材25を用いることにより、中サイズ紙、小サイズ紙などのような記録材サイズに応じた複数の通紙モードに応じて、定着ローラについてより発熱効率のよい最適な電力供給ができ、定着ローラの非通紙部の温度上昇を抑制できる。
[その他]
1)磁気誘導発熱手段の形態はローラ体に限られず、フィルム、エンドレスベルト体などの他の回転体形態にすることができる。また、磁気誘導発熱手段は磁気誘導発熱性金属層単体の部材として構成することもできるし、磁気誘導発熱性金属層を含む、耐熱性樹脂・セラミック等の他の材料層との2層以上の複合層部材として構成することもできる。
図11は磁気誘導発熱手段としてエンドレスベルト体50を用いた像加熱装置の他の形態の一例を示す要部拡大図である。エンドレスベルト体50は、励磁コイル51と磁性コア52等を具備する加熱アセンブリ53と、磁気回路変更部材54との間に配置されており、磁気回路変更部材54を可逆モータ等の適宜の駆動手段55によりエンドレスベルト体50に対して加熱アセンブリ53の発生磁束の多い位置と発生磁束の少ない位置とに移動される。実線で示す磁気回路変更部材の位置が発生磁束の多い位置である。発生磁束の少ない位置としては、例えば、一点鎖線で示すようにエンドレスベルト体50の周方向(矢示C方向)、或いは幅方向(紙面に対して垂直な方向)の位置に移動させることができる。この場合、磁気回路変更部材54と駆動手段55をラック・ピニオン機構などの動力伝達機構を介して連結するとよい。また、二点鎖線で示すようにエンドレスベルト体50に直交する位置に矢示R方向に回転移動させることができる。この場合、磁気回路変更部材54と駆動手段55を減速機構などの動力伝達機構を介して連結するとよい。
2)磁場発生手段による磁気誘導発熱手段の誘導加熱は実施例の内部加熱方式に限られず、磁場発生手段を磁気誘導発熱手段の外側に配置した外部加熱方式の装置構成にすることもできる。
3)各実施例の定着装置において、磁気回路変更部材を加熱アセンブリの励磁コイル側の位置で固定支持させ、加熱アセンブリを回転移動可能に支持させる装置構成とし、その加熱アセンブリを磁気回路変更部材と同様に定着ローラに対して回転移動させても同じ作用・効果を得ることができる。
4)実施例の装置は記録材の搬送を中央基準で搬送する装置構成であるが、片側基準で搬送する構成の装置にも本発明は有効に適用することができる。
5)本発明の電磁誘導加熱方式の像加熱装置は、実施例の画像加熱定着装置としての使用に限られず、未定着画像を記録材に仮定着する仮定着装置、定着画像を担持した記録材を再加熱してつや等の画像表面性を改質する表面改質装置等の像加熱装置としても有効である。
実施例1の定着装置の横断面模型図 実施例1の定着装置の縦断面一部省略模型図 実施例1の定着装置に用いられる磁気回路変更部材の斜視図 実施例1の定着装置における励磁コイルと定着ローラと磁気回路変更部材の関係を示す図とグラフ 実施例2の定着装置における励磁コイルと定着ローラと磁気回路変更部材の関係を示す図とグラフ 実施例3の定着装置に用いられる磁気回路変更部材の斜視図 実施例3の定着装置の縦断面一部省略模型図 実施例3の定着装置における励磁コイルと定着ローラと磁気回路変更部材の関係を示す図とグラフ 実施例4の定着装置に用いられる磁気回路変更部材の斜視図 実施例4の定着装置における励磁コイルと定着ローラと磁気回路変更部材の関係を示す図 定着ベルトを用いた定着装置の他の実施例を示す図 画像形成装置の一例の概略構成模型図
符号の説明
1…定着ローラ
2…励磁コイル
3…磁性コア
4…磁場発生手段
5…加熱アセンブリ
6…芯金
7…弾性材層
8…加圧ローラ
9…温度検知素子
20・21・22・25…磁気回路変更部材
25a−1,25b−1、25a−2,25b−2…第1の部分
25c…第2の部分
PW1…記録材導入領域
PW3…記録材非導入部

Claims (4)

  1. 磁束発生手段と、前記磁束発生手段からの磁束により発熱する発熱部材と、前記発熱部材への作用磁束を調整する磁束調整手段と、を有する像加熱装置であって、前記発熱部材の発熱により被加熱材上の像を加熱する像加熱装置において、
    前記発熱部材は、少なくとも金属層を有し、前記金属層の厚みが表皮深さ以下であり、かつ前記磁束調整手段を前記発熱部材に対して前記磁束発生手段と反対側に設けることを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記磁束調整手段は導電部材であり、前記発熱部材の導電率と厚みの積よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の像加熱装置
  3. 前記磁束調整手段は、前記発熱部材に対して移動可能であり、前記発熱部材の被加熱材の非導入部に対応する第1の部分と、前記発熱部材の被加熱材の導入領域において前記非導入部以外の被加熱材の導入部に対応する第2の部分と、を備え、前記磁束調整手段の移動方向において前記第1の部分は前記第2の部分よりも大きい幅を有し、前記第1の部分と前記第2の部分共に前記磁束発生手段の有する励磁コイルの片側に対向させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の像加熱装置。
  4. 前記磁束調整手段は前記第1の部分を被加熱材のサイズに応じて複数有し、前記複数の第1の部分はそれぞれ前記磁束調整手段の移動方向において前記第2の部分よりも大きく、かつ異なる幅を有することを特徴とする請求項3に記載の像加熱装置。
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