JP2006113825A - 駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置 - Google Patents

駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置 Download PDF

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英毅 吉水
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Abstract

【課題】本発明は、複数の伝達手段を介して駆動手段の駆動力を伝達して移動対象物を高精度かつ安価に移動制御する駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置に関する。
【解決手段】複写装置は、駆動モータ140の駆動力を減衰機構、搬送ローラとテンションローラ及び静電吸着ベルト等の複数の伝達手段を順次伝達させて記録紙を移動させ、当該複数の伝達手段の位置をロータリエンコーダ135とリニアエンコーダ138で検出して、当該検出する位置情報に基づいて位置補正部404で駆動モータ140を駆動制御するが、ロータリエンコーダ135とリニアエンコーダ138を、駆動モータ140に近いロータリエンコーダ135ほど高い分解能を有したものとしている。したがって、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制することができ、移動制御を安価にかつ高精度に行うことができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置に関し、詳細には、複数の伝達手段を介して駆動手段の駆動力を伝達して移動対象物を高精度にかつ安価に移動制御する駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置に関する。
物体をモータの回転によってステップ送りを繰り返す精密送り装置としては、例えば、回転モータ、ボールネジ、キャリッジ及び直動ガイド等から構成される直動精密送り装置があり、この直動精密送り装置においては、各機構の積み上げ誤差を低減するために、キャリッジ側に高精度高分解能なリニアスケールを取り付け、このリニアスケールの出力をフィードバックしてモータの回転制御を行うフルクローズドループ制御が行われている。
また、近年、画像形成装置のインクジェット記録方式の分野においては、インクの耐光性や経時劣化性を改善するために、インクが染料系から顔料系に変わり、かつ、インク粘度の高粘度化が進んでいる。インクが高粘度化することで、記録紙へのにじみを激減させることはできるが、逆にインク滴の記録紙着弾位置の位置ズレ精度の悪さ(白スジ、黒スジ、バンディング)が、見た目に良く分かるようになった。特に、副走査方向への記録紙の搬送の停止位置精度の寄与率が大きいため、搬送停止位置の精度アップが必要不可欠の技術課題となってきている。
そして、従来、画像形成装置のインクジェット記録方式の副走査方向記録紙搬送機構においては、砥石搬送ローラや搬送ベルトによる記録紙搬送方法が一般的に用いられており、これらの砥石搬送ローラや搬送ベルトの送り量制御には搬送ローラ軸上にコードホイールを設置して、このコードホイールの値をエンコーダセンサで読み取って制御を行う方法が一般的である。
例えば、特許文献1には、画像形成装置のプラテンの上流側と下流側に搬送ローラ及び排出ローラを配置して、記録紙を副走査方向に搬送する場合に、タイミングベルトを介して駆動される搬送ローラ軸上にコードホイールを設置し、このコードホイールの値を、その読取方向が搬送ローラがタイミングベルトから受ける張力の方向と垂直になるように配置されたエンコーダセンサで読み取って、搬送ローラの回転精度を制御することで記録紙の搬送を制御する技術が開示されている。
また、特許文献2には、ロータリエンコーダによって検出された回転角速度の差からモータの回転速度を補正することで、搬送ベルトの厚さ変動によるレジストレーションずれを低減させる技術が開示されている。
さらに、特許文献3には、エンコーダを磁気スケールとすることで、所定の補正によりスケールピッチを変更可能として、軸偏心を補正する技術が開示されている。
特開2001−248822号公報 特開2000−330353号公報 特開2001−033275号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、安価にかつ高精度に位置送りを行う上で、改良の必要があった。
すなわち、クローズドループ制御方法として、上述のようにフルクローズドループ制御を用いると、回転モータに取り付けられたエンコーダの値をフィードバックするセミクローズドループ制御を用いた場合よりも高精度高分解能なリニアスケールを取り付ける必要があるため、高価なものとなるとともに、キャリッジの位置決め最小分解能がリニアスケールの分解能に制約されてしまうという問題がある。
また、特許文献1から特許文献3記載の従来技術にあっては、記録紙搬送機構のプーリや搬送ローラ等の部品精度の積み上げ誤差により、高精度に停止位置制御を行うことが困難であるという問題があった。
そこで、請求項1記載の発明は、駆動手段の駆動力を複数の伝達手段を順次伝達させて移動対象物を移動させ、当該複数の伝達手段の位置をそれぞれ所定の分解能を有する複数の位置検出手段で検出して、当該複数の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて制御手段で駆動手段の駆動を制御するに際して、複数の位置検出手段を、駆動手段に近い位置検出手段ほど高い分解能を有したものとすることにより、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制し、移動制御を安価にかつ高精度に行う駆動制御装置を提供することを目的としている。
請求項2記載の発明は、複数の位置検出手段のうち駆動手段に近い駆動側の位置検出手段の検出する位置情報を駆動手段から遠い従動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて補正し、当該補正後の位置情報と駆動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて駆動手段の駆動を制御することにより、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制するとともに、駆動側の位置検出手段の検出する位置情報を重視して用いることで、従動側の慣性モーメントとバネ定数による機械共振の影響を小さくして、比例ゲインを大きくとれるようにして、制御性能を向上させ、移動制御を安価にかつより一層高精度に行う駆動制御装置を提供することを目的としている。
請求項3記載の発明は、移動対象物の目標移動位置までの移動領域のうち、所定の切換位置までの移動領域においては、複数の位置検出手段のうち駆動手段から遠い従動側の位置検出手段の検出結果を選択し、切換位置以降の移動領域においては、駆動手段に近い駆動側の位置検出手段の検出結果を選択して、当該選択結果の位置情報に基づいて駆動手段の駆動を制御することにより、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制するとともに、簡単な構成で制御性能を向上させ、移動制御をより一層安価にかつより一層高精度に行う駆動制御装置を提供することを目的としている。
請求項4記載の発明は、複数の位置検出手段のうち駆動手段に近い駆動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて速度を演算し、当該演算した速度情報に基づいて駆動手段の駆動速度を制御して移動対象物の移動速度を制御することにより、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制するとともに、移動対象物を高速に移動させ、かつ、振動の減衰性を向上させ、移動制御をより一層安価に、より一層高精度にかつ高速に行う駆動制御装置を提供することを目的としている。
請求項5記載の発明は、複数の位置検出手段のうち駆動手段に近い駆動側の位置検出手段を、回転型検出手段とし、駆動手段から遠い従動側の位置検出手段を直動型検出手段とすることにより、従動側の伝達手段が回転系ではなく直動ステージやベルト機構等である場合にも対応して、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制し、移動制御を安価にかつ高精度に行う駆動制御装置を提供することを目的としている。
請求項6記載の発明は、位置検出手段を、全て回転型検出手段とすることにより、直動型検出手段よりも安価な回転型検出手段を用いることで、より一層安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制し、移動制御をより一層安価にかつ高精度に行う駆動制御装置を提供することを目的としている。
請求項7記載の発明は、伝達手段を、駆動手段の駆動軸により駆動され移動対象物を移動させるベルト機構とし、複数の位置検出手段のうち、駆動手段に近い駆動側の位置検出手段を、駆動手段の駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段とし、駆動手段から遠い従動側の位置検出手段を、ベルトの移動位置を検出する直動型検出手段とすることにより、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制し、移動制御を安価にかつ高精度に行う駆動制御装置を提供することを目的としている。
請求項8記載の発明は、伝達手段を、駆動手段により回転駆動される回転駆動軸の回転によりベルトを移動させて移動対象物を移動させるベルト機構とし、複数の位置検出手段のうち、駆動手段に近い駆動側の位置検出手段を、駆動手段により回転駆動される回転駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段とし、駆動手段から遠い従動側の位置検出手段を、ベルトの移動位置を検出する直動型検出手段とすることにより、安価に伝達手段の積み上げ誤差、特に、駆動手段から回転駆動軸までの積み上げ誤差を低減させ、移動制御を安価にかつより一層高精度に行う駆動制御装置を提供することを目的としている。
請求項9記載の発明は、伝達手段を、駆動手段の駆動軸により回転駆動される回転駆動軸と従動軸との間に張り渡されたベルトを当該回転駆動軸の回転により移動させて当該ベルトの移動で移動対象物を移動させるベルト機構とし、複数の位置検出手段のうち、駆動手段に近い駆動側の位置検出手段を、駆動手段の駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段とし、駆動手段から遠い従動側の位置検出手段を、従動軸の回転位置を検出する回転型検出手段とすることにより、伝達手段としてベルト機構を備えている場合にも、安価に伝達手段の積み上げ誤差を低減させ、移動制御を安価にかつ高精度に行う駆動制御装置を提供することを目的としている。
請求項10記載の発明は、伝達手段を、駆動手段の駆動軸により回転駆動される回転駆動軸と従動軸との間に張り渡されたベルトを当該回転駆動軸の回転により移動させて当該ベルトの移動で移動対象物を移動させるベルト機構とし、複数の位置検出手段のうち、駆動手段に近い駆動側の位置検出手段を、駆動手段により回転駆動される回転駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段とし、駆動手段から遠い従動側の位置検出手段を、従動軸の回転位置を検出する回転型検出手段とすることにより、伝達手段としてベルト機構を備えている場合にも、安価に伝達手段の積み上げ誤差、特に、駆動手段から回転駆動軸までの積み上げ誤差を低減させ、移動制御を安価にかつより一層高精度に行う駆動制御装置を提供することを目的としている。
請求項11記載の発明は、駆動手段の駆動力を複数の伝達手段を順次伝達させて移動対象物を移動させ、当該複数の伝達手段の位置をそれぞれ所定の分解能を有する複数の位置検出手段で検出して、当該複数の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて駆動手段の駆動を制御するに際して、複数の位置検出手段が、駆動手段に近い位置検出手段ほど高い分解能を有し、複数の位置検出手段のうち駆動手段に近い駆動側の位置検出手段の検出する位置情報を駆動手段から遠い従動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて補正し、当該補正後の位置情報と従動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて駆動手段の駆動を制御することにより、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制するとともに、駆動側の位置検出手段の検出する位置情報を重視して用いることで、従動側の慣性モーメントとバネ定数による機械共振の影響を小さくして、比例ゲインを大きくとれるようにして、制御性能を向上させ、移動制御を安価にかつより一層高精度に行う駆動制御方法を提供することを目的としている。
請求項12記載の発明は、移動対象物の目標移動位置までの移動領域のうち、所定の切換位置までの移動領域においては、複数の位置検出手段のうち駆動手段に近い駆動側の位置検出手段の検出結果を選択し、切換位置以降の移動領域においては、駆動手段から遠い従動側の位置検出手段の検出結果を選択して、当該選択した位置情報に基づいて駆動手段の駆動を制御することにより、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制するとともに、簡単な構成で制御性能を向上させ、移動制御をより一層安価にかつより一層高精度に行う駆動制御方法を提供することを目的としている。
請求項13記載の発明は、複数の位置検出手段のうち駆動手段に近い駆動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて速度を演算し、当該演算した速度情報に基づいて駆動手段の駆動速度を制御して移動対象物の移動速度を制御することにより、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制するとともに、移動対象物を高速に移動させ、かつ、振動の減衰性を向上させ、移動制御をより一層安価に、より一層高精度にかつ高速に行う駆動制御方法を提供することを目的としている。
請求項14記載の発明は、記録紙を副走査方向に移動させながら主走査方向に画像形成手段で画像をする画像形成装置を、記録紙を移動対象物として、当該移動対象物を移動制御する駆動制御装置として請求項1から請求項10のいずれかに記載の駆動制御装置を搭載し、または、当該移動対象物を移動制御する駆動制御方法として請求項11から請求項13のいずれかに記載の駆動制御方法を実行するものとすることにより、記録紙の移動制御を安価かつ高精度に行い、画像品質を安価に向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明の駆動制御装置は、駆動手段の駆動力を複数の伝達手段を順次伝達させて移動対象物を移動させ、当該複数の伝達手段の位置をそれぞれ所定の分解能を有する複数の位置検出手段で検出して、当該複数の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて制御手段で前記駆動手段の駆動を制御する駆動制御装置であって、前記複数の位置検出手段が前記駆動手段に近い前記位置検出手段ほど高い分解能を有していることにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記駆動制御装置は、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段の検出する位置情報を前記駆動手段から遠い従動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて補正する補正手段を備え、前記制御手段は、前記駆動側の位置検出手段が検出して当該補正手段が補正する補正後の位置情報と前記駆動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて前記駆動手段の駆動を制御するものであってもよい。
また、例えば、請求項3に記載するように、前記駆動制御装置は、前記移動対象物の目標移動位置までの移動領域のうち、所定の切換位置までの移動領域においては、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段の検出結果を選択し、前記切換位置以降の移動領域においては、前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段の検出結果を選択する位置情報選択切換手段を備え、前記制御手段は、当該位置情報選択切換手段の選択する位置情報に基づいて前記駆動手段の駆動を制御するものであってもよい。
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記駆動制御装置は、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段の検出する位置情報に基づいて速度を演算する速度演算手段と、当該速度演算手段の演算する速度情報に基づいて前記駆動手段の駆動速度を制御して前記移動対象物の移動速度を制御する速度制御手段と、を備えているものであってもよい。
また、例えば、請求項5に記載するように、前記駆動制御装置は、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段が、回転型検出手段であり、前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段が直動型検出手段であってもよい。
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記駆動制御装置は、前記位置検出手段が、全て回転型検出手段であってもよい。
また、例えば、請求項7に記載するように、前記駆動制御装置は、前記伝達手段が、前記駆動手段の駆動軸により駆動され前記移動対象物を移動させるベルト機構であり、前記複数の位置検出手段のうち、前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段が、前記駆動手段の駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段であり、前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段が、前記ベルトの移動位置を検出する直動型検出手段であってもよい。
さらに、例えば、請求項8に記載するように、前記駆動制御装置は、前記伝達手段が、前記駆動手段により回転駆動される回転駆動軸の回転によりベルトを移動させて前記移動対象物を移動させるベルト機構であり、前記複数の位置検出手段のうち、前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段が、前記駆動手段により回転駆動される回転駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段であり、前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段が、前記ベルトの移動位置を検出する直動型検出手段であってもよい。
また、例えば、請求項9に記載するように、前記駆動制御装置は、前記伝達手段が、前記駆動手段の駆動軸により回転駆動される回転駆動軸と従動軸との間に張り渡されたベルトを当該回転駆動軸の回転により移動させて当該ベルトの移動で前記移動対象物を移動させるベルト機構であり、前記複数の位置検出手段のうち、前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段が、前記駆動手段の駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段であり、前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段が、前記従動軸の回転位置を検出する回転型検出手段であってもよい。
さらに、例えば、請求項10に記載するように、前記駆動制御装置は、前記伝達手段が、前記駆動手段の駆動軸により回転駆動される回転駆動軸と従動軸との間に張り渡されたベルトを当該回転駆動軸の回転により移動させて当該ベルトの移動で前記移動対象物を移動させるベルト機構であり、前記複数の位置検出手段のうち、前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段が、前記駆動手段により回転駆動される回転駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段であり、前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段が、前記従動軸の回転位置を検出する回転型検出手段であってもよい。
請求項11記載の発明の駆動制御方法は、駆動手段の駆動力を複数の伝達手段を順次伝達させて移動対象物を移動させ、当該複数の伝達手段の位置をそれぞれ所定の分解能を有する複数の位置検出手段で検出して、当該複数の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて前記駆動手段の駆動を制御する駆動制御方法であって、前記複数の位置検出手段が前記駆動手段に近い前記位置検出手段ほど高い分解能を有し、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段の検出する位置情報を前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段の検出する位置情報に基づいて補正し、当該補正後の位置情報と前記従動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて前記駆動手段の駆動を制御することにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項12に記載するように、前記駆動制御方法は、前記移動対象物の目標移動位置までの移動領域のうち、所定の切換位置までの移動領域においては、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段の検出結果を選択し、前記切換位置以降の移動領域においては、前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段の検出結果を選択して、当該選択した位置情報に基づいて前記駆動手段の駆動を制御してもよい。
また、例えば、請求項13に記載するように、前記駆動制御方法は、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段の検出する位置情報に基づいて速度を演算し、当該演算した速度情報に基づいて前記駆動手段の駆動速度を制御して前記移動対象物の移動速度を制御してもよい。
請求項14記載の発明の画像形成装置は、記録紙を副走査方向に移動させながら主走査方向に画像形成手段で画像をする画像形成装置において、前記記録紙を移動対象物として、当該移動対象物を移動制御する駆動制御装置として前記請求項1から請求項10のいずれかに記載の駆動制御装置を搭載し、または、当該移動対象物を移動制御する駆動制御方法として請求項11から請求項13のいずれかに記載の駆動制御方法を実行することにより、上記目的を達成している。
請求項1記載の発明の駆動制御装置によれば、駆動手段の駆動力を複数の伝達手段を順次伝達させて移動対象物を移動させ、当該複数の伝達手段の位置をそれぞれ所定の分解能を有する複数の位置検出手段で検出して、当該複数の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて制御手段で駆動手段の駆動を制御するに際して、複数の位置検出手段を、駆動手段に近い位置検出手段ほど高い分解能を有したものとしているので、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制することができ、移動制御を安価にかつ高精度に行うことができる。
請求項2記載の発明の駆動制御装置によれば、複数の位置検出手段のうち駆動手段に近い駆動側の位置検出手段の検出する位置情報を駆動手段から遠い従動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて補正し、当該補正後の位置情報と駆動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて駆動手段の駆動を制御しているので、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制することができるとともに、駆動側の位置検出手段の検出する位置情報を重視して用いることで、従動側の慣性モーメントとバネ定数による機械共振の影響を小さくして、比例ゲインを大きくとれるようにして、制御性能を向上させることができ、移動制御を安価にかつより一層高精度に行うことができる。
請求項3記載の発明の駆動制御装置によれば、移動対象物の目標移動位置までの移動領域のうち、所定の切換位置までの移動領域においては、複数の位置検出手段のうち駆動手段から遠い従動側の位置検出手段の検出結果を選択し、切換位置以降の移動領域においては、駆動手段に近い駆動側の位置検出手段の検出結果を選択して、当該選択結果の位置情報に基づいて駆動手段の駆動を制御しているので、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制することができるとともに、簡単な構成で制御性能を向上させることができ、移動制御をより一層安価にかつより一層高精度に行うことができる。
請求項4記載の発明の駆動制御装置によれば、複数の位置検出手段のうち駆動手段に近い駆動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて速度を演算し、当該演算した速度情報に基づいて駆動手段の駆動速度を制御して移動対象物の移動速度を制御しているので、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制することができるとともに、移動対象物を高速に移動させ、かつ、振動の減衰性を向上させることができ、移動制御をより一層安価に、より一層高精度にかつ高速に行うことができる。
請求項5記載の発明の駆動制御装置によれば、複数の位置検出手段のうち駆動手段に近い駆動側の位置検出手段を、回転型検出手段とし、駆動手段から遠い従動側の位置検出手段を直動型検出手段としているので、従動側の伝達手段が回転系ではなく直動ステージやベルト機構等である場合にも対応して、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制することができ、移動制御を安価にかつ高精度に行うことができる。
請求項6記載の発明の駆動制御装置によれば、位置検出手段を、全て回転型検出手段としているので、直動型検出手段よりも安価な回転型検出手段を用いることで、より一層安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制することができ、移動制御をより一層安価にかつ高精度に行うことができる。
請求項7記載の発明の駆動制御装置によれば、伝達手段を、駆動手段の駆動軸により駆動され移動対象物を移動させるベルト機構とし、複数の位置検出手段のうち、駆動手段に近い駆動側の位置検出手段を、駆動手段の駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段とし、駆動手段から遠い従動側の位置検出手段を、ベルトの移動位置を検出する直動型検出手段としているので、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制することができ、移動制御を安価にかつ高精度に行うことができる。
請求項8記載の発明の駆動制御装置によれば、伝達手段を、駆動手段により回転駆動される回転駆動軸の回転によりベルトを移動させて移動対象物を移動させるベルト機構とし、複数の位置検出手段のうち、駆動手段に近い駆動側の位置検出手段を、駆動手段により回転駆動される回転駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段とし、駆動手段から遠い従動側の位置検出手段を、ベルトの移動位置を検出する直動型検出手段しているので、安価に伝達手段の積み上げ誤差、特に、駆動手段から回転駆動軸までの積み上げ誤差を低減させることができ、移動制御を安価にかつより一層高精度に行うことができる。
請求項9記載の発明の駆動制御装置によれば、伝達手段を、駆動手段の駆動軸により回転駆動される回転駆動軸と従動軸との間に張り渡されたベルトを当該回転駆動軸の回転により移動させて当該ベルトの移動で移動対象物を移動させるベルト機構とし、複数の位置検出手段のうち、駆動手段に近い駆動側の位置検出手段を、駆動手段の駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段とし、駆動手段から遠い従動側の位置検出手段を、従動軸の回転位置を検出する回転型検出手段としているので、伝達手段としてベルト機構を備えている場合にも、安価に伝達手段の積み上げ誤差を低減させることができ、移動制御を安価にかつ高精度に行うことができる。
請求項10記載の発明の駆動制御装置によれば、伝達手段を、駆動手段の駆動軸により回転駆動される回転駆動軸と従動軸との間に張り渡されたベルトを当該回転駆動軸の回転により移動させて当該ベルトの移動で移動対象物を移動させるベルト機構とし、複数の位置検出手段のうち、駆動手段に近い駆動側の位置検出手段を、駆動手段により回転駆動される回転駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段とし、駆動手段から遠い従動側の位置検出手段を、従動軸の回転位置を検出する回転型検出手段しているので、伝達手段としてベルト機構を備えている場合にも、安価に伝達手段の積み上げ誤差、特に、駆動手段から回転駆動軸までの積み上げ誤差を低減させることができ、移動制御を安価にかつより一層高精度に行うことができる。
請求項11記載の発明の駆動制御方法によれば、駆動手段の駆動力を複数の伝達手段を順次伝達させて移動対象物を移動させ、当該複数の伝達手段の位置をそれぞれ所定の分解能を有する複数の位置検出手段で検出して、当該複数の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて駆動手段の駆動を制御するに際して、複数の位置検出手段が、駆動手段に近い位置検出手段ほど高い分解能を有し、複数の位置検出手段のうち駆動手段に近い駆動側の位置検出手段の検出する位置情報を駆動手段から遠い従動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて補正し、当該補正後の位置情報と従動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて駆動手段の駆動を制御するので、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制することができるとともに、駆動側の位置検出手段の検出する位置情報を重視して用いることで、従動側の慣性モーメントとバネ定数による機械共振の影響を小さくして、比例ゲインを大きくとれるようにして、制御性能を向上させることができ、移動制御を安価にかつより一層高精度に行うことができる。
請求項12記載の発明の駆動制御方法によれば、移動対象物の目標移動位置までの移動領域のうち、所定の切換位置までの移動領域においては、複数の位置検出手段のうち駆動手段に近い駆動側の位置検出手段の検出結果を選択し、切換位置以降の移動領域においては、駆動手段から遠い従動側の位置検出手段の検出結果を選択して、当該選択した位置情報に基づいて駆動手段の駆動を制御するので、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制することができるとともに、簡単な構成で制御性能を向上させることができ、移動制御をより一層安価にかつより一層高精度に行うことができる。
請求項13記載の発明の駆動制御方法によれば、複数の位置検出手段のうち駆動手段に近い駆動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて速度を演算し、当該演算した速度情報に基づいて駆動手段の駆動速度を制御して移動対象物の移動速度を制御することにより、安価に伝達手段の積み上げ誤差を抑制することができるとともに、移動対象物を高速に移動させ、かつ、振動の減衰性を向上させることができ、移動制御をより一層安価に、より一層高精度にかつ高速に行うことができる。
請求項14記載の発明の画像形成装置によれば、記録紙を副走査方向に移動させながら主走査方向に画像形成手段で画像をする画像形成装置を、記録紙を移動対象物として、当該移動対象物を移動制御する駆動制御装置として請求項1から請求項10のいずれかに記載の駆動制御装置を搭載し、または、当該移動対象物を移動制御する駆動制御方法として請求項11から請求項13のいずれかに記載の駆動制御方法を実行するものとしているので、記録紙の移動制御を安価かつ高精度に行うことができ、画像品質を安価に向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図7は、本発明の駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置の第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置の第1実施例を適用した画像形成装置としての複写装置1の正面概略構成図である。
図1において、複写装置1は、インクジェットプリンタ部100の上部にスキャナ部200が載置されており、インクジェットプリンタ部100の記録紙搬送にその特徴がある。
インクジェットプリンタ部100は、その下部から給紙部101、印字部102及び排紙部103が配設されており、給紙部101は、複数枚のカット状の記録紙104を収納する給紙カセット105から給紙ローラ106で記録紙104を1枚ずつ送り出して、搬送ローラ107により印字部102に搬送する。また、インクジェットプリンタ部100の印字部102の側面には、手差しトレイ108が設けられており、手差しトレイ108上にセットされた記録紙104は、給紙ローラ109により印字部102に送り込まれる。
印字部102は、インクジェットエンジン110、複数の搬送ローラ111、排紙ローラ112及びインクカートリッジ113等を備え、上記給紙部101及び印字部102には、図1に一点鎖線で示すような記録紙搬送路114が形成されている。
インクジェットエンジン110は、記録紙搬送路114上に配設された記録紙搬送機構部(駆動制御装置)115と記録紙搬送機構部115に対向する状態で配設されたキャリッジ116とを備えており、キャリッジ116は、印字ヘッド117を搭載している。インクジェットエンジン110は、記録紙搬送機構部115がローラ搬送方式に比較して安定した紙送りが可能な静電吸着ベルト方式で記録紙を記録紙搬送路114上を副走査方向に搬送し、印字ヘッド117を搭載するキャリッジ116が当該搬送される記録紙104に対して主走査方向に往復移動して印字ヘッド117がインク滴を吐出することで、記録紙104に画像を形成する。
印字ヘッド117は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色毎に1ヘッドの4ヘッド構成であり、印字ヘッド117とは別に搭載されているインクカートリッジ113から図示しない供給チューブを介してインクが印字ヘッド117の各色のヘッドに供給される。なお、印字ヘッド117としては、本実施例では、各色毎に1ヘッドの4ヘッド構成のものを用いているが、ヘッド数は、何ら限定されるものではなく、例えば、2色で1ヘッドの2ヘッド構成等であってもよい。また、本実施例では、各色のインクカートリッジ113を印字ヘッド117とは別に搭載する方式を採用しているが、これは、プリントの高速化に伴うインク消費の増大に対応する大容量タイプのインクカートリッジ113を使用可能であり、大容量使用に適した方式とするためであるが、印字ヘッドとカートリッジが一体の構成であってもよい。
記録紙搬送機構部115は、図2に示すように構成され、移動対象物としての記録紙104を副走査方向に搬送する静電吸着ベルト118が無端ループ状に形成され、静電吸着ベルト(ベルト)118は、搬送ローラ(回転駆動軸)119とテンションローラ(従動軸)120とに掛け渡されている。静電吸着ベルト118の周囲には、静電吸着ベルト118に電荷を付与する帯電ローラ121、静電吸着ベルト118を除電するための除電ブラシ122、静電吸着ベルト118をクリーニングするためのクリーニングブレード123が、それぞれ静電吸着ベルト118の外周面に圧接する状態で配設されており、帯電ローラ121、除電ブラシ122及びクリーニングブレード123は、ブラケット124に支持されている。ブラケット124は、クリーニングブレード123により静電吸着ベルト118から除去した紙粉やインク汚れ等を貯留する回収部を備えている。
搬送ローラ119の上部には、静電吸着ベルト118を挟んで加圧コロ125が対向配設されており、加圧コロ125は、加圧板126に支持されている。加圧板126の先端には、先端加圧コロ127が取り付けられており、先端加圧コロ127は、静電吸着ベルト118の上辺部の内側に配置されたプラテン128(図3参照)に対して、静電吸着ベルト118を押し付ける働きをする。
搬送ローラ119の記録紙104の搬送方向手前側の側方には、入口ガイド部材129が配置されており、入口ガイド部材129は、給紙部101から送給されてきた記録紙104を、搬送ローラ119(静電吸着ベルト118)と加圧板126との間に案内する。入口ガイド部材129により静電吸着ベルト118の上面に案内された記録紙104は、静電吸着ベルト118に静電的に吸着され、図2で反時計回りに回転する静電吸着ベルト118によって図1及び図2の右方向から左方向、すなわち副走査方向に搬送される。
テンションローラ120の記録紙104の搬送方向下流側には、排紙ローラ130と拍車131からなる排紙ローラ対が設けられている。また、テンションローラ120には分離爪132が設けられており、分離爪132は、静電吸着ベルト118から記録紙104から分離して、排紙ローラ対の排紙ローラ130と拍車131の間に送る。
搬送ローラ119の軸には、スリット133aの形成された高分解能のコードホイール133が装着されており、コードホイール133の近傍には、当該コードホイール133のスリット133aを検出するための透過型のエンコーダセンサ134が設けられている。コードホイール133とエンコーダセンサ134は、ロータリエンコーダ(位置検出手段、回転型検出手段)135を構成しており、ロータリエンコーダ135としては、300LPI以上、4800CR以上lのものを使用するのが好ましい。
静電吸着ベルト118の裏面(内面)には、図4に示すように、リニアスケール136が形成されており、リニアスケール136は、例えば、静電吸着ベルト118の裏面にアルミ蒸着(アルミ蒸着してレーザで飛ばして縞模様を形成すること)により形成されている。このリニアスケール136は、アルミ蒸着によるものに限るものではなく、例えば、フォトマスク等により製作したものであってもよい。このリニアスケール136は、静電吸着ベルト118の裏面に配置されているプラテン128により邪魔されない所定位置に設けられている。
静電吸着ベルト118のループ内には、リニアスケール136を読み取るための反射型のエンコーダセンサ137が配置されており、これら静電吸着ベルト118の裏面に形成されたリニアスケール136とエンコーダセンサ137は、リニアエンコーダ(位置検出手段、直動型検出手段)138を構成している。リニアエンコーダ138としては、100LPI以上のものを使用するのが好ましく、本実施例では、分解能150LPIのものが用いられている。
なお、上記ロータリエンコーダ135及びリニアエンコーダ138の分解能は、複写装置1、特に、インクジェットプリンタ部100の要求位置決め精度によって異なる。また、本実施例では、静電吸着ベルト118の裏側にリニアスケール136を形成しているが、静電吸着ベルト118の表面や静電吸着ベルト118の端面等の静電吸着ベルト118の位置を適切に計測できる位置であれば、いずれの位置であってもよい。
そして、記録紙搬送機構部115は、図4に示すように、その搬送ローラ119が減速機構139を介して駆動モータ(駆動手段)140により回転駆動されることで、静電吸着ベルト118を図1〜図4において反時計方向に回転駆動させ、この静電吸着ベルト118に記録紙104を吸着させて搬送し、この搬送される記録紙104の搬送位置、すなわち、静電吸着ベルト118の搬送位置を静電吸着ベルト118の裏面(内面)に形成されたリニアスケール136をエンコーダセンサ137で検出することで検出する。また、記録紙搬送機構部115は、静電吸着ベルト118の張り渡され減衰機構139を介して駆動モータ140により回転駆動される搬送ローラ119の回転軸に取り付けられたコードホイール133の回転を当該コードホイール133に形成されているスリット133aをエンコーダセンサ134で検出することで、コードホイール133、すなわち、搬送ローラ119の回転位置である静電吸着ベルト118の搬送位置を検出する。すなわち、上記減衰機構139、搬送ローラ119、テンションローラ120及び静電吸着ベルト118は、全体として駆動手段としての駆動モータ140の駆動力を順次伝達して移動対象物で歩きし104を移動させる複数の伝達手段として機能している。
なお、本実施例の複写装置1は、上述のように、従動側の位置検出として、静電吸着ベルト118の裏面にリニアスケール136が設けられ、このリニアスケール136を検出するリニアエンコーダ138を静電吸着ベルト118の内側に配設しているが、従動側の検出構成としては、このような構成に限るものではなく、例えば、静電吸着ベルト118の従動軸であるテンションローラ120の軸上に、駆動側と同様のスリットの形成された高分解能のコードホイールを取り付けるとともに、このコードホイールのスリットを検出するための透過型のエンコーダセンサを設けたロータリエンコーダとしてもよい。この場合にも、従動側のロータリエンコーダの分解能を駆動側のロータリエンコーダ135の分解能よりも低いものとする。
また、本実施例の複写装置1は、駆動モータ140に近い、すなわち、駆動側の位置検出手段として、駆動モータ140により減衰機構139を介して回転駆動される搬送ローラ119の回転軸に取り付けられたコードホイール133の回転を当該コードホイール133に形成されているスリット133aをエンコーダセンサ134で検出するロータリエンコーダ135としているが、検出位置としては、搬送ローラ119の回転駆動軸に限るものではなく、例えば、コードホイール133を駆動モータ140の駆動軸に取り付け、この駆動モータ140の駆動軸に取り付けられたコードホイール133のスリット133aをエンコーダセンサ134で検出するものであってもよい。この場合、従動側の位置検出手段を、搬送ローラ119の回転軸に取り付けられたコードホイールとエンコーダセンサで構成したロータリエンコーダとしてもよい。また、駆動側の位置検出手段を、駆動モータ140の駆動軸または搬送ローラ119の回転駆動軸に取り付けられたコードホイールとエンコーダセンサで構成したロータリエンコーダとし、従動側の位置検出手段を、従動軸であるテンションローラ120の回転軸に取り付けられたコードホイールとエンコーダセンサで構成したロータリエンコーダとしてもよい。
再び、図1において、印字部102は、インクジェットエンジン110で印字の行われた記録紙104を、複数の搬送ローラ111により記録紙搬送路114上を排紙ローラ112へと搬送し、排紙ローラ112により排紙部103上に排出する。
上記スキャナ部200は、コンタクトガラス201の下方に走査機構202が副走査方向に走行可能に配設されており、コンタクトガラス201上にセットされた原稿に走査機構の光源203から照明された光の当該原稿からの反射光をミラー204及びレンズ205等を介してCCD206に導入して、原稿画像の読み取りを行う。コンタクトガラス201の上方には、圧板207が開閉可能に設けられている。
そして、複写装置1は、図5に示すように回路ブロック構成されており、DSP(Digital Signal Processor)301、ホストI/F(HOST I/F)302、ROM(Read Only Memory)303、RAM(Random Access Memory)304、カウンタ305、上記ロータリエンコーダ135とリニアエンコーダ138、DAC(電圧−電流変換器)306及びモータドライバ307等を備えていて、上記主要各部は、バス308により接続されている。
すなわち、本実施例の複写装置1は、駆動制御装置の主要部にDSP(制御手段)301を使用しているが、駆動制御装置としては、DSP301を用いたものに限るものではなく、例えば、CPU(Central Processing Unit )やアナログ回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用回路を用いたものであってもよい。
DSP301は、制御演算専用のDSPであり、ホストと目標位置の情報や駆動モード等のデータの授受をホストI/F302を介して行う。ホストI/F302は、シリアルインタフェース、パラレルインタフェース、共有メモリ、所定のレジスタ等が用いられる。DSP301は、ROM303内の演算プログラムに基づいて制御演算を行い、演算時のデータをRAM304に記憶する。また、DSP301は、制御演算を速くするために、ROM303内のプログラムを初期化時にRAM304にロードし、RAM304上で実行することもある。
複写装置1は、2系統のエンコーダ135、138をインクリメンタル型のロータリエンコーダ135、リニアエンコーダ138としており、各エンコーダ135、138からA相B相のパルスが出力されるものとすると、エンコーダ135、138からのパルスを2系等分のカウンタを備えたカウンタ305でカウントする。一般的には、A相B相のパルスを4逓倍した値をカウントして、A相B相の位相差からアップ/ダウンを判定する。DSP301は、カウンタ305から位置情報を読み出し、所定の補正演算、制御演算の結果に基づいて、指令電流値相当の値をDAC306に設定する。DAC306は、電流値相当の電圧をモータドライバ307に与え、モータドライバ307は、この指令電圧に基づいて上記駆動モータ140を駆動する。なお、本実施例では、モータドライバ307を電流制御ドライバとし、電流制御をモータドライバ307が内部で行うものとしているが、モータドライバ307としては、電流制御ドライバに限るものではなく、例えば、検出したモータ駆動電流を図示しないADC(電流−電圧変換器)を介してDSP301にフィードバックし、DSP301によって電流制御を行う構成であってもよいし、DSP301から直接電圧値を設定できるモータドライバであってもよい。また、モータドライバ307の駆動方式も、一般的には、PWM(Pulse Wide mosulation:パルス幅変調)方式が主流であるが、精密な位置制御を行う場合には、リニア駆動方式のモータドライバを用いてもよい。
また、ロータリエンコーダ135及びリニアエンコーダ138からのエンコーダパルスから速度を検出する場合には、DSP301によって差分演算をする方法、F/V(周波数/電圧)変換回路による方法、あるいは、基本クロックによってパルス間隔を測定する速度カウンタ用いる方式等を用いることができる。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の複写装置1は、給紙部101から印字部102に送られてきた記録紙104を、印字部102の記録紙搬送機構部115で副走査方向に搬送させつつキャリッジ116を主走査方向に移動させて、キャリッジ116の搭載する印字ヘッド117からインク滴を吐出させることで印字を行っている。
複写装置1の印字品質を向上させるには、記録紙104の搬送を高精度に行う必要がある。そこで、本実施例の複写装置1では、記録紙搬送機構部115に転写紙104の搬送位置を検出するエンコーダを、転写紙104を搬送する駆動モータ140に近い方(駆動側)のロータリエンコーダ135と駆動モータ140から遠い方(従動側)のリニアエンコーダ138の2つ(複数)設けるとともに、、駆動側のロータリエンコーダ135の分解能を従動側のリニアエンコーダ138の分解能よりも高く設定し、これら2つのエンコーダ135の検出結果に基づいて駆動モータ140の駆動制御を行うことで、記録紙104の搬送位置を高精度に制御して、安価に印字品質を向上させている。
すなわち、駆動側のロータリエンコーダ135は、駆動モータ140により減衰機構139を介して回転駆動される搬送ローラ119の回転軸に取り付けられたコードホイール133のスリット133aを検出し、従動側のリニアエンコーダ138は、この搬送ローラ119とテンションローラ120とに架け渡されて搬送ローラ119の回転により回転移動して記録紙104を吸着しつつ搬送する静電吸着ベルト118の裏面(内面)に形成されているリニアスケール136を検出する。そして、この駆動側のロータリエンコーダ135の分解能が、従動側のリニアエンコーダ138の分解能よりも高く設定されており、複写装置1は、この駆動側のロータリエンコーダ135の検出出力を従動側のリニアエンコーダ138の検出出力で補正して、駆動モータ140の駆動制御を行って、記録紙104の搬送位置を高精度に制御して、印字品質を向上させている。
そして、上記複写装置1は、その記録紙104の搬送位置制御に関して、図6にその機能ブロック図として示すフィードバックループのみを備えた駆動制御機能部400を、上記図5のDSP301を用いた回路で実行されるソフトウェアによって構築して、駆動モータ140の駆動制御を行うことで、記録紙104の搬送位置制御を高精度に行う。
駆動制御機構部400は、比較器401、位置補償器402、モータドライバ307、駆動モータ140、駆動側のロータリエンコーダ135、制御対象部403、従動側のリニアエンコーダ138及び位置補正部404等で構成される。
DSP301は、周期的なタイマー割り込みによって位置補償器402の制御演算を行う。この位置補償器402の制御演算は、PID(プロポーショナル・インテグラル・デリバティ)、位相進み及び位相遅れ等の古典制御理論、制御対象部403の状態量をフィードバックする現代制御理論に基づく状態フィードバック、あるいは、H∞制御に代表されるロバスト制御理論等のいずれの補償方法を用いる。
DSP301は、この演算方法として、次式(1)に示されるような離散化状態方程式やz変換された伝達関数を用い、周期的な割り込み毎に(1)式の離散化状態方程式及び次式(2)の離散化出力方程式等による制御演算を行う。
〔x(n+1)〕=P・x(n)+Q・u(n)・・・(1)
y(n)=C・x(n)+D・u(n)・・・(2)
この(1)式と(2)式は、1入力u(n)、1出力y(n)を表しており、ベクトル〔x(n)〕は、状態変数、行列P、Q、C、Dは、離散化状態方程式及び離散化出力方程式の定数である。この行列P、Q、C、Dである定数を変えることで、位置補償器402のゲインを変化させたり、位置補償器402の特性を変更させたりする。
また、DSP301は、位置補正部404としての演算を、位置補償器402の場合と同じタイマー割り込みの演算タイミングやタイマー割り込み以外の処理時間に演算を行い、その演算方法については後述する。
そして、駆動制御機能部400は、その比較器401に、目標値(目標位置)と位置補正部404からのフィードバックされた位置情報とが入力され、比較器401は、これらの目標値と位置情報を比較して位置偏差として位置補償器402に出力する。位置補償器402は、比較器401から入力される位置偏差に所定のゲインの乗算や所定のフィルタ処理を行って、電圧指令値または電流指令値としてモータドライバ307に出力する。
モータドライバ307は、電圧指令値に応じたモータ電圧を流す電圧制御ドライバまたは電流指令値に応じたモータ電流を流す電流制御ドライバを用いることができるが、以下の説明では、伝達特性が簡単な電流制御ドライバを用いているものとして説明する。モータドライバ307は、位置補償器402からの指令電流相当のモータ電流に基づいて駆動モータ140を駆動する。
ロータリエンコーダ135は、駆動モータ140のモータ軸もしくは駆動軸の回転位置に対応する搬送ローラ119の回転位置(駆動位置)を検出して位置情報として位置補正部404に出力し、この駆動モータ140の駆動力によって記録紙104を搬送する制御対象部403である静電吸着ベルト118が駆動されて、この静電吸着ベルト118の位置(従動位置)をリニアエンコーダ138が検出して、位置情報として位置補正部404に出力する。
位置補正部404は、位置決め目標位置近傍の所定の切換位置までの移動領域については、ロータリエンコーダ135の検出する位置情報をリニアエンコーダ138の位置情報に基づいて補正し、補正した位置情報を比較器401にフィードバックする。また、位置補正部404は、所定の切換位置以降は、リニアエンコーダ138で補正しないロータリエンコーダ135の位置情報を、直接、比較器401にフィードバックする。
なお、駆動モータ140としては、DCブラシ付モータ、DCブラシレスモータ、ACサーボモータ等を用いることができ、サーボモータの種類によって、モータドライバ307の駆動形式(単相、三相、ホール素子入力等)も変わる。
上記位置補正部404の補正動作としては、例えば、2つのエンコーダ135、138における、分解能の低い方である従動側のリニアエンコーダ138のエンコーダ出力の1パルスに相当する静電吸着ベルト118の移動量をL1、分解能の高い方である駆動側のロータリエンコーダ135のエンコーダ出力の1パルスに相当する静電吸着ベルト118の移動量をL2、L1とL2の比である相関係数をa(a=L1/L2)、静電吸着ベルト118の所定の移動量に相当する高分解能のエンコーダ(ロータリエンコーダ135)のパルス数をNとし、静電吸着ベルト118を、低分解能のエンコーダ(リニアエンコーダ138)のパルス数n1及び高分解能のエンコーダ(ロータリエンコーダ135)のパルス数n2(ただし、n2は0〜a未満の整数)で所定の移動量だけ移動させるとき、高分解能のロータリエンコーダ135のパルス数Nを次式(3)で補正する。
N=a・n1+n2・・・(3)
このように、高分解能の駆動側のロータリエンコーダ135の検出結果を低分解能の従動側のリニアエンコーダ138の検出結果で補正することにより、伝達機構である減衰機構139や駆動モータ140及び搬送ローラ119の駆動軸の軸径ばらつきや温度変化等の伝達機構の積み上げ誤差を抑制し、かつ、従動側のリニアエンコーダ138の分解能不足を補正し、高精度に静電吸着ベルト118ひいては記録紙104の位置を検出して制御することができる。したがって、複写装置1の印字品質を向上させることができる。
なお、上記説明では、駆動モータ140として、サーボモータを用いた場合について説明したが、駆動モータとしては、サーボモータに限るものではなく、例えば、ステッピングモータを用いてもよい。
駆動モータとして、ステッピングモータを用いた場合、上記図5のDSP301を用いた回路で、図7に示すような駆動制御機能部410が構築されることになる。この駆動制御機能部410は、パルス演算部411、パルス生成部412、モータドライバ307a、ステッピングモータである駆動モータ140a、駆動側のロータリエンコーダ135、制御対象部403、従動側のリニアエンコーダ138及び位置補正部404等で構成される。
パルス演算部411には、目標位置相当のパルス数(目標パルス)とフィードバックされた位置情報相当のパスル数が位置補正部404から入力され、パルス演算部411は、これらの目標パルスと位置情報パルスを比較して、必要な送りパルス数をパルス生成部412へ出力する。パルス生成部412は、目標速度相当の周期でモータドライバ307aに駆動パルスを出力し、モータドライバ307aが、駆動は巣に基づいて駆動モータ140aを駆動する。
そして、上記同様に、ロータリエンコーダ135が、駆動モータ140aのモータ軸もしくは駆動軸の回転位置に対応する搬送ローラ119の回転位置(駆動位置)を検出して位置補正部404に出力し、この駆動モータ140の駆動力によって記録紙104を搬送する制御対象部403である静電吸着ベルト118が駆動されて、この静電吸着ベルト118の位置(従動位置)をリニアエンコーダ138が検出して、位置補正部404に出力する。
位置補正部404は、位置決め目標位置近傍まで、ロータリエンコーダ135の検出する位置情報をリニアエンコーダ138の位置情報に基づいて補正し、補正した位置情報を比較器401にフィードバックする。また、位置補正部404は、所定の目標位置近傍以降は、リニアエンコーダ138で補正しないロータリエンコーダ135の位置情報を、直接、比較器401にフィードバックする。
このように、駆動モータとして、ステッピングモータの駆動モータ140aを用いても、同様に適用することができる。
このように、本実施例の複写装置1は、駆動モータ140の駆動力を減衰機構139、び搬送ローラ119とテンションローラ120及び静電吸着ベルト118という複数の伝達手段を順次伝達させて移動対象物である記録紙104を移動させ、当該複数の伝達手段の位置をそれぞれ所定の分解能を有する複数の位置検出手段であるロータリエンコーダ135とリニアエンコーダ138で検出して、当該ロータリエンコーダ135とリニアエンコーダ138の検出する位置情報に基づいて、DSP301で駆動モータ140を駆動制御するに際して、ロータリエンコーダ135とリニアエンコーダ138を、駆動モータ140に近いロータリエンコーダ135ほど高い分解能を有したものとしている。
したがって、安価に伝達手段である減衰機構139、搬送ローラ119とテンションローラ120及び静電吸着ベルト118等の積み上げ誤差を抑制することができ、移動制御を安価にかつ高精度に行うことができる。
また、本実施例の複写装置1は、ロータリエンコーダ135とリニアエンコーダ138のうち駆動モータ140に近い駆動側のロータリエンコーダ135の検出する位置情報を駆動モータ140から遠い従動側のリニアエンコーダ138の検出する位置情報に基づいて補正し、当該補正後の位置情報と駆動側のロータリエンコーダ135の検出する位置情報に基づいて駆動モータ140の駆動を制御している。
したがって、安価に伝達手段である減衰機構139、搬送ローラ119とテンションローラ120及び静電吸着ベルト118等の積み上げ誤差を抑制することができるとともに、駆動側のロータリエンコーダ135の検出する位置情報を重視して用いることで、従動側の慣性モーメントとバネ定数による機械共振の影響を小さくして、比例ゲインを大きくとれるようにして、制御性能を向上させることができ、移動制御を安価にかつより一層高精度に行うことができる。
図8は、本発明の駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置の第2実施例を適用した複写装置の駆動制御機構部500の機能ブロック構成図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例の複写装置1と同様の複写装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、上記第1実施例の複写装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付してその詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても必要に応じて第1実施例の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
図8において、機能ブロック図として示されフィードバックループのみを備えた駆動制御機構部500は、複写装置1の図5に示したDSP301を用いた回路で実行されるソフトウェアによって構築され、駆動モータ140の駆動制御を行うことで、記録紙104の搬送位置制御を高精度に行う。
この駆動制御機構部500は、比較器401、位置補償器402、モータドライバ307、駆動モータ140、駆動側のロータリエンコーダ135、制御対象部403、従動側のリニアエンコーダ138、位置情報切換部501、切換制御部502及び変換係数部503等で構成される。
DSP301は、上記第1実施例の場合と同様に、周期的なタイマー割り込みによって位置補償器402の制御演算を行う。
また、DSP301は、位置情報切換部501の切換制御を行う切換制御部502としての演算を、位置補償器402の場合と同じタイマー割り込みの演算タイミングやタイマー割り込み以外の処理時間に演算を行い、その演算方法については後述する。この位置情報切換部501及び切換制御部502は、位置情報選択手段として機能している。
比較器401には、目標値(目標位置)と位置補正部404からフィードバックされた位置情報とが入力され、比較器401は、これらの目標値と位置情報を比較して位置偏差として位置補償器402に出力する。位置補償器402は、比較器401から入力される位置偏差に所定のゲインの乗算や所定のフィルタ処理を行って、電圧指令値または電流指令値としてモータドライバ307に出力する。
モータドライバ307は、電圧指令値に応じたモータ電圧を流す電圧制御ドライバまたは電流指令値に応じたモータ電流を流す電流制御ドライバを用いることができるが、以下の説明では、伝達特性が簡単な電流制御ドライバを用いているものとして説明する。モータドライバ307は、位置補償器402からの指令電流相当のモータ電流に基づいて駆動モータ140を駆動する。
なお、駆動モータ140としては、DCブラシ付モータ、DCブラシレスモータ、ACサーボモータ等を用いることができ、サーボモータの種類によって、モータドライバ307の駆動形式(単相、三相、ホール素子入力等)も変わる。
ロータリエンコーダ135は、駆動モータ140の駆動軸もしくは当該駆動軸の回転位置に対応する搬送ローラ119の回転駆動軸の回転位置(駆動位置)を検出して位置情報切換部501及び切換制御部502に出力し、この駆動モータ140の駆動力によって記録紙104を搬送する制御対象部403である静電吸着ベルト118が駆動されて、この静電吸着ベルト118の位置(従動位置)をリニアエンコーダ138が検出して、変換係数部503及び切換制御部502に出力する。
変換係数部503は、リニアエンコーダ138からの位置情報をロータリエンコーダ135の出力する位置情報相当の値に変換して位置情報切換部501に出力する。
切換制御部502には、上記ロータリエンコーダ135からの位置情報及びリニアエンコーダ138からの位置情報が入力されるとともに、目標値が入力され、切換制御部502は、実際の位置であるロータリエンコーダ135からの位置情報及びリニアエンコーダ138からの位置情報と目標値(目標位置情報)を比較して、実際の位置が目標位置よりも手前に設定されている所定の切換位置までの間は、従動位置を検出している従動側のリニアエンコーダ138からの位置情報を選択するように位置情報切換部501の切換を制御し、当該実際の位置が所定の切換位置以降になると、駆動位置を検出している駆動側のロータリエンコーダ135からの位置情報を選択するように位置情報切換部501の切換を制御する。
位置情報切換部501は、この切換制御部502の制御によって、上記入力されるロータリエンコーダ135からの位置情報とリニアエンコーダ138で検出され変換係数部503でロータリエンコーダ135の出力する位置情報相当の値に相当変換された位置情報とを択一的に選択し、選択した位置情報を比較器401にフィードバックする。この位置情報切換部501によるロータリエンコーダ135からの位置情報とリニアエンコーダ138による位置情報の切換は、DSP301の実行するソフトウェア的には、2系統の位置情報からどちらか1つを選択することを意味している。
そして、上記位置情報切換部501の切換ポイントとなる所定位置は、駆動側のロータリエンコーダ135よりも低分解能の従動側のリニアエンコーダ138の分解能よりも少なくとも大きい。なお、本実施例では、駆動側のロータリエンコーダ135と従動側のリニアエンコーダ138の2系統の位置情報を入力する場合について説明したが、いずれか一方のエンコーダの位置情報だけであってもよい。
このようにすると、簡単な構成で、伝達機構である減衰機構139や駆動モータ140及び搬送ローラ119の駆動軸の軸径ばらつきや温度変化等の伝達機構の積み上げ誤差を抑制し、かつ、従動側のリニアエンコーダ138の分解能不足を補正し、高精度に静電吸着ベルト118ひいては記録紙104の位置を検出して制御することができる。したがって、複写装置1の印字品質を向上させることができる。
なお、上記説明では、駆動モータ140として、サーボモータを用いた場合について説明したが、駆動モータとしては、サーボモータに限るものではなく、例えば、ステッピングモータを用いてもよい。この場合、図7と同様な回路構成で実行することができ、図7の位置制御部404に代えて、図8の位置情報切換部501、切換制御部502及び変換係数部503を用いることで対応することができる。
このように、本実施例の複写装置1は、移動対象物である記録紙104の目標移動位置までの移動領域のうち、所定の切換位置までの移動領域においては、ロータリエンコーダ135とリニアエンコーダ138のうち駆動モータ140から遠い従動側のリニアエンコーダ138の検出結果を選択し、切換位置以降の移動領域においては、駆動モータ140に近い駆動側のロータリエンコーダ135の検出結果を選択して、当該選択結果の位置情報に基づいて駆動モータ140の駆動を制御している。
したがって、安価に減衰機構139、搬送ローラ119とテンションローラ120及び静電吸着ベルト118等の積み上げ誤差を抑制することができるとともに、簡単な構成で制御性能を向上させることができ、移動制御をより一層安価にかつより一層高精度に行うことができる。
図9は、本発明の駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置の第3実施例を適用した複写装置の駆動制御機構部600の機能ブロック構成図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例の複写装置1と同様の複写装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、上記第1実施例の複写装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付してその詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても必要に応じて第1実施例の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
図9において、機能ブロック図として示され位置及び速度フィードバックループのみを備えた駆動制御機構部600は、複写装置1の図5に示したDSP301を用いた回路で実行されるソフトウェアによって構築され、駆動モータ140の駆動制御を行うことで、記録紙104の搬送位置制御を高精度に行う。
この駆動制御機構部600は、比較器401、位相補償器402、比較器601、速度補償器602、モータドライバ307、駆動モータ140、駆動側のロータリエンコーダ135、制御対象部403、従動側のリニアエンコーダ138、位置補正部404及び速度演算部603等で構成される。なお、速度演算部603は、基本クロックでパルス間隔を測定する方式のハードウェアで構成してもよい。
DSP301は、上記第1実施例の場合と同様に、周期的なタイマー割り込みによって位置補償器402及び速度補償器602の制御演算を行う。
そして、図9に示すように位置情報のフィードバックの内側に速度情報のフィードバックを付加する場合、一般的に、位置情報のフィードバックの応答周波数に対して、速度情報のフィードバックの応答周波数を高くする必要があるため、DSP301の演算サンプリング周波数も高くする必要がある。そこで、タイマー割り込みを位置補償器402と速度補償器602のそれぞれ専用に用意したり、位置補償器402と速度補償器602のそれぞれに専用のDSP301を設けることで対応することができる。
また、速度演算部(速度演算手段)603は、DSP301の実行するソフトウェアで構築され、タイマー割り込み毎の位置情報の差分を取り、タイマー割り込み周期の時間間隔で除算することで、速度を算出する。
比較器401には、目標値(目標位置)と位置補正部404からフィードバックされた位置情報とが入力され、比較器401は、これらの目標値と位置情報を比較して位置偏差として位置補償器402に出力する。位置補償器402は、比較器401から入力される位置偏差に所定のゲインの乗算や所定のフィルタ処理を行って、目標速度を比較器601に出力し、比較器601は、この目標速度と速度演算部603からフィードバックされる速度情報を比較して速度偏差として速度補償器(速度制御手段)602に出力する。
速度補償器602は、比較器601から入力される速度偏差に所定のゲインの乗算や所定のフィルタ処理を行って電圧指令値または電流指令値としてモータドライバ307に出力する。なお、上記位置補償器402及び速度補償器602は、上記同様に、PID、位相進み及び位相遅れ等の古典制御理論、制御対象部403の状態量をフィードバックする現代制御理論に基づく状態フィードバック、あるいは、H∞制御に代表されるロバスト制御理論等のいずれの補償方法を用いるものであってもよい。
モータドライバ307は、電圧指令値に応じたモータ電圧を流す電圧制御ドライバまたは電流指令値に応じたモータ電流を流す電流制御ドライバを用いることができるが、以下の説明では、伝達特性が簡単な電流制御ドライバを用いているものとして説明する。モータドライバ307は、速度補償器602からの指令電流相当のモータ電流に基づいて駆動モータ140を駆動する。
なお、駆動モータ140としては、DCブラシ付モータ、DCブラシレスモータ、ACサーボモータ等を用いることができ、サーボモータの種類によって、モータドライバ307の駆動形式(単相、三相、ホール素子入力等)も変わる。
ロータリエンコーダ135は、駆動モータ140のモータ軸もしくは駆動軸の回転位置に対応する搬送ローラ119の回転位置(駆動位置)を検出して位置補正部404及び速度演算部603に位置情報として出力し、この駆動モータ140の駆動力によって記録紙104を搬送する制御対象部403である静電吸着ベルト118が駆動されて、この静電吸着ベルト118の位置(従動位置)をリニアエンコーダ138が検出して、位置補正部404に位置情報として出力する。
位置補正部404は、位置決め目標位置近傍まで、ロータリエンコーダ135の検出する位置情報をリニアエンコーダ138の位置情報に基づいて補正し、補正した位置情報を比較器401にフィードバックする。また、位置補正部404は、所定の目標位置近傍以降は、リニアエンコーダ138で補正しないロータリエンコーダ135の位置情報を、直接、比較器401にフィードバックする。
そして、速度演算部603は、所定周期毎の位置情報の差分及び位置情報の周期を測定する方法(F(周波数)/V(電圧)変換等)を用いてロータリエンコーダ135から入力される位置情報を速度情報に変換し、変換した速度情報を比較器601にフィードバックする。
このようにすると、簡単な構成で、伝達機構である減衰機構139や駆動モータ140及び搬送ローラ119の駆動軸の軸径ばらつきや温度変化等の伝達機構の積み上げ誤差を抑制し、かつ、従動側のリニアエンコーダ138の分解能不足を補正し、高精度に静電吸着ベルト118ひいては記録紙104の位置を検出して制御することができる。したがって、複写装置1の印字品質を向上させることができる。
なお、上記説明では、駆動モータ140として、サーボモータを用いた場合について説明したが、駆動モータとしては、サーボモータに限るものではなく、例えば、ステッピングモータを用いてもよい。この場合、図7と同様な回路構成で実行することができ、図7の位置制御部404に代えて、図8の位置情報切換部501、切換制御部502及び変換係数部503を用いることで対応することができる。
このように、本実施例の複写装置1は、ロータリエンコーダ135とリニアエンコーダ138のうち駆動モータ140に近い駆動側のロータリエンコーダ135の検出する位置情報に基づいて速度を演算し、当該演算した速度情報に基づいて駆動モータ140の駆動速度を制御して移動対象物である記録紙104の移動速度を制御している。
したがって、安価に減衰機構139、搬送ローラ119とテンションローラ120及び静電吸着ベルト118等の積み上げ誤差を抑制することができるとともに、移動対象物である記録紙104を高速に移動させ、かつ、振動の減衰性を向上させることができ、移動制御をより一層安価に、より一層高精度にかつ高速に行うことができる。
図10は、本発明の駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置の第4実施例を適用したリニアステージ700の概略構成図である。
リニアステージ700は、図示しないリニアガイドと、ボールねじ701と、リニアガイドに拘束されつつボールねじ701によって一方向に移動するキャリッジ702と、ボールねじ701を駆動する駆動モータ703、モータ軸エンコーダ704及びキャリッジ702の位置を検出するリニアエンコーダ705等を備えている。
なお、本実施例のリニアステージ700は、モータ駆動回路や駆動制御回路等を備えているが、これらについては、上記実施例1から実施例3と同様のモータドライバや駆動制御機構部を備えているが、これらについては、上記実施例1から実施例3と同様であるため、その図示及び説明を省略する。
ここで、駆動モータ703に近い方(駆動側)のモータ軸エンコーダ704は、その分解能が、駆動モータ703から遠い方(従動側)のリニアエンコーダ705の分解能よりも高いものが用いられている。
そして、この構成で、上記各実施例の駆動制御と同様の駆動制御を行うことで、リニアステージ700においても、上記同様に、安価にかつ高精度にキャリッジ702の位置制御を行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
インクジェット方式等の記録紙を搬送しつつ記録するプリンタやコピー装置等の画像形成装置及び画像形成装置の記録紙搬送駆動制御装置、記録紙搬送駆動制御方法だけでなく、ステップ送りを繰りかえす精密送り装置等に適用することができる。
本発明の駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置の第1実施例を適用した複写装置1の正面概略構成図。 図1の記録紙搬送機構部の拡大正面図。 図2の記録紙搬送機構部の要部拡大正面図。 図2の記録紙搬送機構部の要部拡大斜視図。 図1の複写装置の要部回路ブロック構成図。 複写装置の記録紙搬送位置制御の機能ブロック構成図。 図6の駆動モータとしてステッピングモータを用いた場合の記録紙搬送位置制御の機能ブロック構成図。 本発明の駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置の第2実施例を適用した複写装置の記録紙搬送位置制御の機能ブロック構成図。 本発明の駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置の第3実施例を適用した複写装置の記録紙搬送位置制御の機能ブロック構成図。 本発明の駆動制御装置、駆動制御方法及び画像形成装置の第4実施例を適用したリニアステージの概略構成図。
符号の説明
1 複写装置
100 インクジェットプリンタ部
101 給紙部
102 印字部
103 排紙部
104 記録紙
105 給紙カセット
106 給紙ローラ
107 搬送ローラ
108 手差しトレイ
109 給紙ローラ
110 インクジェットエンジン
111 搬送ローラ
112 排紙ローラ
113 インクカートリッジ
114 記録紙搬送路
115 記録紙搬送機構部
116 キャリッジ
117 印字ヘッド
118 静電吸着ベルト
119 搬送ローラ
120 テンションローラ
121 帯電ローラ
122 除電ブラシ
123 クリーニングブレード
124 ブラケット
125 加圧コロ
126 加圧板
127 先端加圧コロ
128 プラテン
129 入口ガイド部材
130 排紙ローラ
131 拍車
132 分離爪
133 コードホイール
133a スリット
134 エンコーダセンサ
135 ロータリエンコーダ
136 リニアスケール
137 エンコーダセンサ
138 リニアエンコーダ
200 スキャナ部
201 コンタクトガラス
202 走査機構
203 光源
204 ミラー
205 レンズ
206 CCD
207 圧板
301 DSP
302 ホストI/F(HOST I/F)
303 ROM
304 RAM
305 カウンタ
306 DAC
307 モータドライバ
308 バス
400 駆動制御機構部
401 比較器
402 位置補償器
403 制御対象部
404 位置補正部
401 比較器
402 位置補償器
500 駆動制御機構部
501 位置情報切換部
502 切換制御部
503 変換係数部
600 駆動制御機構部
601 比較器
602 速度補償器
701 ボールねじ
702 キャリッジ
703 駆動モータ
704 モータ軸エンコーダ
705 リニアエンコーダ

Claims (14)

  1. 駆動手段の駆動力を複数の伝達手段を順次伝達させて移動対象物を移動させ、当該複数の伝達手段の位置をそれぞれ所定の分解能を有する複数の位置検出手段で検出して、当該複数の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて制御手段で前記駆動手段の駆動を制御する駆動制御装置であって、前記複数の位置検出手段が前記駆動手段に近い前記位置検出手段ほど高い分解能を有していることを特徴とする駆動制御装置。
  2. 前記駆動制御装置は、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段の検出する位置情報を前記駆動手段から遠い従動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて補正する補正手段を備え、前記制御手段は、前記駆動側の位置検出手段が検出して当該補正手段が補正する補正後の位置情報と前記駆動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする請求項1記載の駆動制御装置。
  3. 前記駆動制御装置は、前記移動対象物の目標移動位置までの移動領域のうち、所定の切換位置までの移動領域においては、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段の検出結果を選択し、前記切換位置以降の移動領域においては、前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段の検出結果を選択する位置情報選択切換手段を備え、前記制御手段は、当該位置情報選択切換手段の選択する位置情報に基づいて前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする請求項1記載の駆動制御装置。
  4. 前記駆動制御装置は、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段の検出する位置情報に基づいて速度を演算する速度演算手段と、当該速度演算手段の演算する速度情報に基づいて前記駆動手段の駆動速度を制御して前記移動対象物の移動速度を制御する速度制御手段と、を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の駆動制御装置。
  5. 前記駆動制御装置は、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段が、回転型検出手段であり、前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段が直動型検出手段であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の駆動制御装置。
  6. 前記駆動制御装置は、前記位置検出手段が、全て回転型検出手段であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の駆動制御装置。
  7. 前記駆動制御装置は、前記伝達手段が、前記駆動手段の駆動軸により駆動され前記移動対象物を移動させるベルト機構であり、前記複数の位置検出手段のうち、前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段が、前記駆動手段の駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段であり、前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段が、前記ベルトの移動位置を検出する直動型検出手段であることを特徴とする請求項5記載の駆動制御装置。
  8. 前記駆動制御装置は、前記伝達手段が、前記駆動手段により回転駆動される回転駆動軸の回転によりベルトを移動させて前記移動対象物を移動させるベルト機構であり、前記複数の位置検出手段のうち、前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段が、前記駆動手段により回転駆動される回転駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段であり、前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段が、前記ベルトの移動位置を検出する直動型検出手段であることを特徴とする請求項5記載の駆動制御装置。
  9. 前記駆動制御装置は、前記伝達手段が、前記駆動手段の駆動軸により回転駆動される回転駆動軸と従動軸との間に張り渡されたベルトを当該回転駆動軸の回転により移動させて当該ベルトの移動で前記移動対象物を移動させるベルト機構であり、前記複数の位置検出手段のうち、前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段が、前記駆動手段の駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段であり、前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段が、前記従動軸の回転位置を検出する回転型検出手段であることを特徴とする請求項6記載の駆動制御装置。
  10. 前記駆動制御装置は、前記伝達手段が、前記駆動手段の駆動軸により回転駆動される回転駆動軸と従動軸との間に張り渡されたベルトを当該回転駆動軸の回転により移動させて当該ベルトの移動で前記移動対象物を移動させるベルト機構であり、前記複数の位置検出手段のうち、前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段が、前記駆動手段により回転駆動される回転駆動軸の回転位置を検出する回転型検出手段であり、前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段が、前記従動軸の回転位置を検出する回転型検出手段であることを特徴とする請求項6記載の駆動制御装置。
  11. 駆動手段の駆動力を複数の伝達手段を順次伝達させて移動対象物を移動させ、当該複数の伝達手段の位置をそれぞれ所定の分解能を有する複数の位置検出手段で検出して、当該複数の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて前記駆動手段の駆動を制御する駆動制御方法であって、前記複数の位置検出手段が前記駆動手段に近い前記位置検出手段ほど高い分解能を有し、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段の検出する位置情報を前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段の検出する位置情報に基づいて補正し、当該補正後の位置情報と前記従動側の位置検出手段の検出する位置情報に基づいて前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする駆動制御方法。
  12. 前記駆動制御方法は、前記移動対象物の目標移動位置までの移動領域のうち、所定の切換位置までの移動領域においては、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段の検出結果を選択し、前記切換位置以降の移動領域においては、前記駆動手段から遠い従動側の前記位置検出手段の検出結果を選択して、当該選択した位置情報に基づいて前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする請求項11記載の駆動制御方法。
  13. 前記駆動制御方法は、前記複数の位置検出手段のうち前記駆動手段に近い駆動側の前記位置検出手段の検出する位置情報に基づいて速度を演算し、当該演算した速度情報に基づいて前記駆動手段の駆動速度を制御して前記移動対象物の移動速度を制御することを特徴とする請求項11または請求項12のいずれかに記載の駆動制御方法。
  14. 記録紙を副走査方向に移動させながら主走査方向に画像形成手段で画像をする画像形成装置において、前記記録紙を移動対象物として、当該移動対象物を移動制御する駆動制御装置として前記請求項1から請求項10のいずれかに記載の駆動制御装置を搭載し、または、当該移動対象物を移動制御する駆動制御方法として請求項11から請求項13のいずれかに記載の駆動制御方法を実行することを特徴とする画像形成装置。
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