JP2006107922A - 電池パック - Google Patents
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Abstract
【課題】 外部端子の接触による外部接続用回路体の変形を防止することができる電池パックを提供する。
【解決手段】 電池10と、該電池10に接続された保護回路基板12と、該回路基板12に接続された外部接続用回路体14とを、外部接続用の窓26を有するケース22,24に収容した電池パックにおいて、ケース22内の窓26近辺に突起を形成し、ケース22の窓26形成部分と前記突起との間に外部接続用回路体14を挿入して支持する。
【選択図】 図1
【解決手段】 電池10と、該電池10に接続された保護回路基板12と、該回路基板12に接続された外部接続用回路体14とを、外部接続用の窓26を有するケース22,24に収容した電池パックにおいて、ケース22内の窓26近辺に突起を形成し、ケース22の窓26形成部分と前記突起との間に外部接続用回路体14を挿入して支持する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電池、該電池と接続された回路を有する回路基板、及び、前記回路と接続された外部接続用回路を有する外部接続用回路体を、外部接続用の窓を有するケースに収容した電池パックに関する。
小型電子機器又は携帯電子機器などの駆動用電源として、外部接続用端子を有する厚さが0.5mm程度の保護回路基板が接続された電池を、外部接続用窓を有する合成樹脂製のケースに収納した電池パックが用いられている(例えば、特許文献1参照)。また、小型電子機器又は携帯電子機器などの小型化に伴って、電池パックの小型化に対する要求が高まっており、厚さが25〜35μm程度のフレキシブル基板を用いた電池パックが提案されている(例えば、特許文献2参照)。フレキシブル基板は、導体に銅を用い、前記導体の絶縁にポリイミドを用いており、薄肉及び高精度(微細回路)であり、高屈曲性を有している。
特開2003−142053号公報
実開平7−29739号公報
特許文献1においては、保護回路基板の厚み分、電池パックのサイズが大きくなる。そのため、外部接続用窓と垂直な方向の電池パックサイズは、電池単体のサイズよりも大きくなり、仕様サイズを満たせなくなる場合があり、その場合は、新たに電池を設計し直す必要等が生じるという問題が起こる。一方、特許文献2においては、フレキシブル基板を用いることにより、保護回路基板を配置する位置と外部接続用窓の位置とを別々にすることが可能であり、上記問題を解決できるように思われる。しかし、特許文献2においては、ホルダーの厚さ分、外部接続用窓と垂直な方向の電池パックのサイズが増加するため、上述した問題は解決されない。また、ホルダーを用いない場合、上述した問題は解決できるように思われるが、フレキシブル基板の強度は低く、外部端子との接触により変形するなどの問題が生じる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ケース内に外部接続用回路体を支持する支持部を備えることにより、外部端子の接触による外部接続用回路体の変形を防止することができる電池パックを提供することを目的とする。
また、本発明は、前記支持部がケース内の窓近辺に形成された突起を含み、外部接続用回路体をケースの窓形成部分と突起との間に挿入した構成にすることにより、外部端子の接触によるケース内側への外部接続用回路体の変形を防止することができる電池パックを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、ケース内の窓形成部分と突起との間に挿入される外部接続用回路体の端部に金属板が含まれていることにより、前記突起と接触する部分の強度を向上させることができる電池パックを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、外部接続用回路体と電池との間に絶縁体を備えることにより、絶縁をより確実にし、しかも外部接続用回路体の強度を補強することができる電池パックを提供することを他の目的とする。
第1発明に係る電池パックは、電池、該電池と接続された回路を有する回路基板、及び、前記回路と接続された外部接続用回路を有する外部接続用回路体を、外部接続用の窓を有するケースに収容した電池パックにおいて、前記外部接続用回路体は、金属板と、該金属板の一部を除いて被覆する合成樹脂とを有し、折り曲げられており、前記ケース内に、前記外部接続用回路体を支持する支持部を備えることを特徴とする。
第2発明に係る電池パックは、第1発明において、前記支持部は、前記ケース内の窓近辺に形成された突起を含み、前記外部接続用回路体は、ケースの窓形成部分と突起との間に挿入され、挿入された部分の金属板の窓側は合成樹脂で被覆されていないことを特徴とする。
第3発明に係る電池パックは、第2発明において、前記ケースの窓形成部分と突起との間に挿入される外部接続用回路体の端部は金属板が含まれていることを特徴とする。
第4発明に係る電池パックは、第1〜第3発明の何れかにおいて、前記外部接続用回路体と前記電池との間に絶縁体を備えることを特徴とする。
第1発明においては、金属板が一部を除いて合成樹脂で被覆され、折り曲げられた外部接続用回路体は、ケース内の支持部で支持されている。外部接続用回路体には外部端子が接触するが、接触によって力が加わるため、外部接続用回路体は変形するおそれがある。しかし、外部接続用回路体は金属板を含んでいるため強度が高く、しかも支持部で外部接続用回路体を支持しているため、変形は防止される。
第2発明においては、前記支持部はケース内の窓近辺に形成された突起を含んでおり、外部接続用回路体はケースの窓形成部分と突起との間に挿入される。挿入された部分の金属板の窓側は合成樹脂で被覆されておらず、窓の外側から外部端子が接触する。外部端子と接触した外部接続用回路体は、外部端子からケース内側へ向けた力が加わり、内側に変形するおそれがある。しかし、前記金属板の強度及び前記突起により、内側への変形は防止される。また、ケースの窓形成部分と突起との間に挿入することにより、外部接続用回路体の位置決めを用意に行うことができる。
第3発明においては、ケースの窓形成部分と突起との間に挿入される外部接続用回路体の端部は金属板が含まれているため、金属板が含まれていない合成樹脂だけの端部よりも強度が高まる。そのため、外部接続用回路体の前記突起と接触する部分の強度を向上させることができる。
第4発明においては、外部接続用回路体の金属板は一部を除いて合成樹脂で被覆されているが、外部接続用回路体と電池との間の絶縁体により、絶縁をより確実なものとすることができる。また、外部接続用回路体と電池との間の絶縁体により、外部接続用回路体の強度を補強することができる。
第1発明によれば、外部端子の接触による外部接続用回路体の変形を防止することができる。外部接続用回路体と電池との間に接続される回路基板の配置を柔軟に変更することが可能になる。
第2発明によれば、外部端子の接触によるケース内側への外部接続用回路体の変形を防止することができる。外部接続用回路体と電池との間に接続される回路基板の配置を柔軟に変更することが可能になる。
第3発明によれば、外部接続用回路体の支持部分の強度を向上させることができる。
第4発明によれば、絶縁をより確実にし、しかも外部接続用回路体の強度を補強することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
図1(a)は本発明に係る電池パックの斜視図であり、図1(b)は図1(a)に示す電池パックの分解斜視図である。電池パックは、長方体状の電池10が、長方体の箱状の下ケース半体22及び長方形の蓋状の上ケース半体24に収容されている。電池10のサイズは、縦41mm、横34mm、高さ5mmである。
図1(a)は本発明に係る電池パックの斜視図であり、図1(b)は図1(a)に示す電池パックの分解斜視図である。電池パックは、長方体状の電池10が、長方体の箱状の下ケース半体22及び長方形の蓋状の上ケース半体24に収容されている。電池10のサイズは、縦41mm、横34mm、高さ5mmである。
電池10は、該電池10の正極及び負極と接続された保護回路基板(回路基板)12と、保護回路基板12に接続された外部接続用回路体14とを備えている。図1の例では、長方体状の電池10の2つの短側面の一方に正極、他方に負極を有し、電池10の2つの長側面の一方に保護回路基板12が配置され、正極又は負極の一方はリード板18、他方はリード板19を介して保護回路基板12と接続されている。保護回路基板12は、電池10の長側面側に配置されているため、実装面積が広くなる。なお、上述したリード板18,19には、PTC(Positive Temperature Coefficient)などの電気素子が接続されている場合もある。
図2(a)は外部接続用回路体14の斜視図である。外部接続用回路体14は、HSバス又はタブカードと呼ばれるものであり、L字型の板の両先端部を同じ方向に折り曲げた形状をしている。また、外部接続用回路体14は、3つのニッケル製の金属板34が一部を除いてポリイミド製の合成樹脂32で被覆されている。より詳しくは、外部接続用回路体14の折れ曲げられた金属板の一方(以下、内部接続端子)30は殆ど合成樹脂32で被覆されておらず、折れ曲げられた金属板の他方(以下、外部接続端子)20は、先端表面を除いた部分は合成樹脂32で被覆されている。外部接続用回路体14の合成樹脂32で被覆されている部分の厚さは100μm〜200μmである。前記厚さは、50〜450μmの範囲が適当であるが、強度が必要な場合は100μm以上が好ましく、厚さ方向のスペースに余裕がない場合は200μm以下が好ましい。また、金属板34の幅は2mmである。
外部接続用回路体14の内部接続端子30は保護回路基板12と接続され、外部接続用回路体14の外部接続端子20及びL字型の平板部分は絶縁シート(絶縁体)16を介して夫々電池10の短側面及び上面に配置されている。また、下ケース半体22の短側面の一方には、外部接続用の窓26が、外部接続用回路体14の外部接続端子20と対向する位置に形成されている。また、外部接続用回路体14の外部接続端子20部分は、先端及びその左右の端(端部)に金属板34を含んでいる。
図2(b)は電池パックのA−A線切断断面図である。ただし、電池10及び外部接続用回路体14の断面は簡略化している。下ケース半体22の底の窓26近辺には、窓26と対向するように突起36が形成されており、外部接続用回路体14の外部接続端子20部分は、下ケース半体22の窓26形成部分と突起36との間(支持部)に挿入されている。また、突起36のケース内側には、強度補強用のリブ38が形成されている。
また、上ケース半体24の上面には、電池10上面の外部接続用回路体14に合わせた凸部24aが形成されている。電池パックの組立時は、外部接続端子20及び窓26の位置が合うように電池10を下ケース半体22に収容し、外部接続用回路体14及び凸部24aの位置が合うように上ケース半体24で蓋をし、例えば超音波溶着などで下ケース半体22及び上ケース半体24を溶着する。なお、電池10を下ケース半体22に収容する際、外部接続用回路体14の外部接続端子20部分は、下ケース半体22の窓26形成部分と突起36との間に挿入され、容易に位置決めされる。溶着後の電池パックには、例えばラベルなどが貼着される。
外部接続端子20には、外部端子が窓26外部から接触する。接触により、外部接続端子20部分にはケース内側へ力が加わる。そのため、図4(a)に示すように下ケース半体22内に突起36が形成されていない場合は、外部接続用回路体14の外部接続端子20部分が内側に変形するおそれがあるが、図2(b)に示すように突起36が形成されている場合は、突起36によって内側への変形は防止される。なお、図2(b)に示すように、突起36は外部接続用回路体14と電池10との隙間部分に配置されているため、突起36を形成しても電池パックのサイズは変化しない。従来のホルダーなどは用いていないため、電池パックのサイズを小型化することができる。
また、変形を防止する突起36には、ケース内側への力が加わるため、強度補強用のリブ38を形成することが好ましい。強度補強用のリブ38は、電池10と接触しないように形成する必要がある。ただし、図2(b)に示すように、電池10の角は多少の丸みを有するため、該丸みに合わせてリブ38を形成できる場合が多い。また、超音波溶着で下ケース半体22及び上ケース半体24を溶着する場合、上ケース半体24にはホーンから直接振動が加わるため、溶着時に固定される下ケース半体23に突起36を形成することが好ましい。
また、図2(a)に示すように、外部接続用回路体14の外部接続端子20の先端及びその左右の端に金属板が含まれている場合は、図4(b)に示すように、外部接続用回路体14の外部接続端子20の先端及びその左右の端(端部)に金属板が含まれておらず、合成樹脂32だけの場合よりも、突起36で支持される外部接続用回路体14部分の強度が高く、外部接続端子20部分のケース内側への変形を確実に防止することができる。
なお、図2(a)の例では、外部接続端子20の先端及びその左右の端に金属板が含まれているが、図3(a)に示すように、先端に金属板が含まれるが、前記先端の左右の端に金属板が含まれていない構成にすることも可能である。ただし、先端及びその左右の端の両方に金属板が含まれている方が先端部全体の強度が高まるため、突起36による支持強度が向上し、また位置決めが行いやすくなる。また、外部接続用回路体14の外部接続端子20部分の裏面と絶縁シート16とを接触させて、外部接続用回路体14のケース内側への変形を防止することも可能である。
また、外部接続用回路体14の金属板が樹脂で被覆されている部分の厚さは100μm〜200μmであり、厚さが25〜35μmのフレキシブル基板よりも分厚く強度が高いため、外部端子との接触による変形が生じにくい。そのため、例えば図3(b)に示すように、絶縁シート16を短めにすることも可能である。ただし、絶縁シート16は、外部接続用回路体14と電池10との絶縁をより確実にし、しかも、外部接続端子20部分と接触することにより強度を補強できるため、図2(b)に示すように長めにすることが好ましい。
また、外部接続用回路体14は、導体(金属板34)としてニッケルの他に燐青銅などを使用したり、合成樹脂32としてポリイミドの他にPET(PolyEthylene Terephthalate)を使用することが可能である。合成樹脂32にPETを用いる方がコストを低減できるが、ポリイミドの方が熱的安定性が高いため、半田付けを行う場合はポリイミドを用いることが好ましい。また、金属板34としてニッケルを用いる場合は、接触抵抗を低下させるため、及び、半田付けを容易にするため、一部に金メッキを行っている。HSバス又はタブカードなどの外部接続用回路体14は、大電流を流すこと、及び、立体成型が容易であり、材料選択の自由度も高い。一方、フレキシブル基板の場合は、高屈曲性及び薄肉性を上げるために、ニッケルなどは使用できない。
10 電池
12 保護回路基板
14 外部接続用回路体
16 絶縁シート
20 外部接続端子
22 下ケース半体
24 上ケース半体
26 窓
32 合成樹脂
34 金属板
36 突起
38 リブ
12 保護回路基板
14 外部接続用回路体
16 絶縁シート
20 外部接続端子
22 下ケース半体
24 上ケース半体
26 窓
32 合成樹脂
34 金属板
36 突起
38 リブ
Claims (4)
- 電池、該電池と接続された回路を有する回路基板、及び、前記回路と接続された外部接続用回路を有する外部接続用回路体を、外部接続用の窓を有するケースに収容した電池パックにおいて、
前記外部接続用回路体は、金属板と、該金属板の一部を除いて被覆する合成樹脂とを有し、折り曲げられており、
前記ケース内に、前記外部接続用回路体を支持する支持部を備えることを特徴とする電池パック。 - 前記支持部は、前記ケース内の窓近辺に形成された突起を含み、
前記外部接続用回路体は、ケースの窓形成部分と突起との間に挿入され、挿入された部分の金属板の窓側は合成樹脂で被覆されていないことを特徴とする請求項1記載の電池パック。 - 前記ケースの窓形成部分と突起との間に挿入される外部接続用回路体の端部は金属板が含まれていることを特徴とする請求項2記載の電池パック。
- 前記外部接続用回路体と前記電池との間に絶縁体を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電池パック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004292839A JP2006107922A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | 電池パック |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2004292839A JP2006107922A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | 電池パック |
Publications (1)
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---|---|
JP2006107922A true JP2006107922A (ja) | 2006-04-20 |
Family
ID=36377381
Family Applications (1)
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JP2004292839A Pending JP2006107922A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | 電池パック |
Country Status (1)
Country | Link |
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---|---|---|---|---|
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KR101134393B1 (ko) * | 2009-01-09 | 2012-04-12 | 주식회사 엘지화학 | 신규한 구조의 전지팩 |
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KR101303154B1 (ko) | 2007-01-12 | 2013-09-09 | 엘지전자 주식회사 | 접속구조를 가지는 휴대 단말기용 배터리 팩 |
-
2004
- 2004-10-05 JP JP2004292839A patent/JP2006107922A/ja active Pending
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