JP2006106582A - レンズ及びその設計方法、照明装置、並びに画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡素な構成で、光の利用効率を低下させず、かつ、光の強度分布を均一化する。
【解決手段】 光束の断面が円形の入射光を、照明領域における光束の断面が矩形でかつ照明領域における強度分布が均一化された射出光に変換するレンズ80R,80G,80Bを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レンズ及びその設計方法、照明装置、並びに画像表示装置に関するものである。
従来からプロジェクタ等の画像表示装置においては、光源からの入射光の強度分布をフライアイレンズやロッドレンズ等の強度分布均一化手段によって均一化し、この結果得られた強度分布が均一化された射出光を射出することよって、表示特性を向上させている。
フライアイレンズは、複数のレンズがアレイ状に配置されたレンズであり、入射光を各レンズから射出することによって複数の擬似光源像を作り出し、これによって、射出光の強度分布を平均化している。このようなフライアイレンズは、一枚のみでは、射出光の強度分布を十分に平均化することができないため、複数枚配置されるのが一般的である。
また、ロッドレンズは、入射面から入射した射出光を内部において重畳反射することによって、射出光の強度分布を均一化するものである。このようなロッドレンズは、短い場合には、その内部において十分に入射光を重畳反射できず射出光の強度分布を十分に均一化することができないため、十分に長く形成される。
特開2001−51237号公報 特開2000−180962号公報
しかしながら、上述のように複数のフライアイレンズや長いロッドレンズを備えた場合には、当然のことながら、プロジェクタ等の画像表示装置が大型重量化することとなる。
近年は、小型で軽量化されたプロジェクタ等の画像表示装置が求められているが、フライアイレンズやロッドレンズがプロジェクタ等の画像表示装置の小型軽量化を妨げているとう現状がある。
プロジェクタ等の画像表示装置を小型軽量化するために、多少の表示特性の劣化を許容し、フライアイレンズやロッドレンズを設置しない方法も考えられるが、このような場合には、光の強度分布のばらつきに起因する表示特性の劣化のみならず、光の利用効率が低下する。これは、フライアイレンズやロッドレンズを設けた場合には、フライレンズやロッドレンズによって、光源装置から射出された光束の断面が円形の光を光変調素子(例えば、液晶ライトバルブ)形状の照明領域に合わせることが可能となるが、フライアイレンズやロッドレンズを設置しない場合には、一般的に矩形状の光変調素子に光束の断面が円形の光を照射することになるためである。すなわち、矩形状の光変調素子の全体に光が照射されるように、光束の断面が円形の光を照射した場合には、光変調素子からはみだす無駄な光成分が存在することとなり、光の利用効率が低下する。よって、プロジェクタ等の画像表示装置を小型化するために、フライアイレンズやロッドレンズを設置しない方法は、得策とは言えない。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、簡素な構成で、光の利用効率を低下させず、かつ、光の強度分布を均一化することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレンズは、光束の断面が円形の入射光を、照明領域における光束の断面が矩形でかつ照明領域における強度分布が均一化された射出光に変換することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明のレンズによれば、光束の断面が円形の入射光が、照明領域における光束の断面が矩形でかつ照明領域における強度分布が均一化された射出光に変換される。
このため、このようなレンズをプロジェクタ等の画像表示装置に搭載した場合には、光束の断面が円形の入射光が、照明領域における光束の断面が矩形の射出光に変換されるため、光の利用効率の低下を防止することができる。また、このようなレンズをプロジェクタ等の画像表示装置に搭載した場合には、射出光の強度分布が均一化されるため、光変調素子に強度分布が均一な光が入射され、表示特性を向上させることができる。
そして、このようなレンズをプロジェクタ等の画像表示装置に搭載することによって、プロジェクタ等の画像表示装置に、複数枚のフライアイレンズや長いロッドレンズを搭載する必要がなくなるため、プロジェクタ等の画像表示装置を小型軽量化することが可能となる。
なお、本発明のレンズにおいては、上記入射光が、平行光であることが好ましい。
このように、入射光が平行光である場合には、レンズの所定箇所に対して複数の角度から光が入射しないため、レンズの設計が容易となる。
具体的には、入射光が平行光である場合には、本発明のレンズは、sが上記射出光の照明領域における所定光線の照射位置から上記射出光の照明領域の中央までの距離であり、θが上記射出所定光線の照射位置及び上記射出光の照明領域の中央を結ぶ線分と水平線とがなす角度であり、rが上記入射光の照明領域における上記所定光線の照射位置から上記入射光の照明領域の中央までの距離であり、Ioutが上記射出光の強度分布である下式(1)の算出結果から、上記所定光線の曲率を算出し、この曲率に基づいて設計されるという構成を採用することができる。
Figure 2006106582
次に、本発明の照明装置は、光源装置からの入射光を光学変換して射出光として射出する光学素子を備える照明装置であって、上記光学素子として、本発明のレンズを用いることを特徴とする。
本発明のレンズによれば、光束の断面が円形の入射光が、照明領域において光束の断面が矩形でかつ照明領域における強度分布が均一化された射出光に変換される。このため、照明装置の光学素子として複数のフライアイレンズや長いロッドレンズを設置する必要がなくなり、小型軽量化された照明装置とすることができる。
次に、本発明の画像表示装置は、本発明の照明装置を備えることを特徴とする。
本発明の照明装置は、本発明のレンズを備えている。このため、このような照明装置を備える本発明の画像表示装置によれば、上述のように、小型軽量化された画像表示装置とすることができる。
次に、本発明のレンズの設計方法は、sが上記射出光の照明領域における所定光線の照射位置から上記射出光の照明領域の中央までの距離であり、θが上記射出所定光線の照射位置及び上記射出光の照明領域の中央を結ぶ線分と水平線とがなす角度であり、rが上記入射光の照明領域における上記所定光線の照射位置から上記入射光の照明領域の中央までの距離であり、Ioutが上記射出光の強度分布である下式(1)の算出結果から、上記所定光線の曲率を算出し、この曲率に基づいてレンズを設計することを特徴とする。
Figure 2006106582
このような特徴を有する本発明のレンズの設計方法によれば、光束の断面が円形の入射光を、照明領域における光束の断面が矩形でかつ照明領域における強度分布が均一化された射出光に変換するレンズを設計することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るレンズ及びその設計方法、照明装置、並びに画像表示装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態のプロジェクタ(画像表示装置)の全体構成を示す概略図である。この図に示すように、本実施形態のプロジェクタは3板式の液晶プロジェクタであり、色合成手段としてのダイクロイッククロスプリズム40の3つの光入射面40R,40G,40Bには、それぞれ光変調装置としての矩形状の液晶ライトバルブ30R,30G,30Bが対向して配置され、各液晶ライトバルブ30R,30G,30Bの背面側(クロスダイクロイックプリズム40と反対側)には、電流を供給されることによってそれぞれR(赤),G(緑),B(青)の色光を発光する発光チップを備える光源装置10R,10G,10Bが配置されている。
光源装置10R,10G,10Bの後段には、各々コリメータレンズ70R,70G,70Bが設置されている。このコリメータレンズ70R,70G,70Bは、光源装置10R,10G,10Bから射出される光源光を平行光とするものである。なお、光源装置10R,10G,10Bから射出される射出光が既に平行光化されている場合には、コリメータレンズ70R,70G,70Bを設置する必要はない。
コリメータレンズ70R,70G,70Bの後段には、矩形変換レンズ80R,80G,80Bが設置されている。この矩形変換レンズ80R,80G,80Bは、光束の断面が円形の入射光を、照明領域における光束の断面が矩形でかつ照明領域における強度分布が均一化された射出光に変換するものである。この矩形変換レンズ80R,80G,80Bは、BK7、F2、PMMA(アクリル)あるいはPC(ポリカーボネート)等の材料によって形成することができる。
上述の光源装置10R,10G,10B及びコリメータレンズ70R,70G,70Bは、一般的に回転対称形であるため、光源装置10R,10G,10Bからの光源光の照明領域は、図2(a)に示すように、円形となる。このため、光源装置10R,10G,10Bからの光源光は、矩形変換レンズ80R,80G,80Bによって、図2(b)に示すように、照明領域における光束の断面が矩形でかつ照明領域における強度分布が均一化された射出光に変換される。
なお、本実施形態において、本発明の照明装置は、光源装置10R,10G,10B及び矩形変換レンズ80R,80G,80B(光学素子)を備えて構成されている。そして、以下の説明においては、矩形変換レンズ80R,80G,80Bによって照明領域における光束の断面が矩形でかつ照明領域における強度分布が均一化された光源光、すなわち、矩形変換レンズ80R,80G,80Bから射出される射出光を照明光と称する。また、この照明光が照明するものは、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bであるため、照明光の照明領域は、液晶ライトバルブ30R,30G,30B上となる。このため、本第1実施形態のプロジェクタにおいては、矩形変換レンズ80R,80G,80Bは、照明光の照明領域における光束の断面形状が、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bの形状と同形状の矩形となるように光源光を照明光に変換する。
液晶ライトバルブ30R,30G,30Bは、液晶パネルによって構成されており、照明光を変調することによって画像光として射出するものである。
ダイクロイッククロスプリズム40は、4つの直角プリズムが貼り合わされた構造を有し、その貼り合わせ面40a,40bには誘電体多層膜からなる光反射膜(図示略)が十字状に形成されている。具体的には、貼り合わせ面40aには、液晶ライトバルブ30Rで形成された赤色の画像光を反射し、それぞれ液晶ライトバルブ30G,30Bで形成された緑色及び青色の画像光を透過する光反射膜が設けられ、貼り合わせ面40bには、液晶ライトバルブ30Bで形成された青色の画像光を反射し、それぞれ液晶ライトバルブ30R,30Gで形成された赤色及び緑色の画像光を透過する光反射膜が設けられている。そして、ダイクロイッククロスプリズム40の光出射面40Eに導光された各色の画像光は投射レンズ50によってスクリーン60上に投射されるようになっている。
このように構成された本実施形態のプロジェクタにおいて、光源装置10R,10G,10Bの発光チップに電力が供給されると、発光チップが発光し、赤色光源装置10Rから赤色光源光が射出され、緑色光源装置10Gから緑色光源光が射出され、青色光源装置10Bから青色光源光が射出される。
そして、各光源光は、コリメータレンズ70R,70G,70Bによって平行光化された後に、矩形変換レンズ80R,80G,80Bに入射する。
ここで、上述のように、矩形変換レンズ80R,80G,80Bは、光束の断面が円形の入射光を、照明領域における光束の断面が矩形でかつ照明領域における強度分布が均一化された照明光(射出光)に変換するものであるため、各光源光は、矩形変換レンズ80R,80G,80Bによって、照明領域における光束の断面が矩形でかつ照明領域における強度分布が均一化された照明光に変換される。
また、上述のように、照明光の照明領域における光束の断面形状は、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bの形状と同形状の矩形とされている。したがって、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bの全面に強度が均一化された照明光が入射する。
その後、照明光は、液晶ライトバルブに30R,30G,30Bによって画像光に変調され、投射レンズ50によってスクリーン60上に投射される。
このような本第1実施形態のプロジェクタによれば、矩形変換レンズ80R,80G,80Bによって、光束の断面が円形の光源光が、照明領域において液晶ライトバルブ30R,30G,30Bと同一形状の矩形でかつ照明領域における強度分布が均一化された照明光に変換される。
このため、光の利用効率の低下を防止することができる。また、照明光の強度分布が均一化されるため、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bに強度分布が均一な光が入射され、表示特性を向上させることができる。
そして、このような矩形変換レンズ80R,80G,80Bをプロジェクタに搭載することによって、プロジェクタに、複数枚のフライアイレンズや長いロッドレンズを搭載する必要がなく簡素な構成となり、プロジェクタを小型軽量化することが可能となる。
次に、上述の矩形変換レンズ80R,80G,80Bの設計方法について、図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、レンズ80R,80G,80Bの入射側の強度分布Iinの近似式を作成する(ステップS1)。
具体的には、図4に示すように、光源光の円形照射領域の中央からrだけ離れた位置における強度分布Iinの近似式を下式(2)を用いて算出する。
Figure 2006106582
次ぎに、レンズ80R,80G,80Bの射出側の強度分布Ioutを決定する(ステップS2)。
レンズ80R,80G,80Bは、上述のように照明光の強度分布を均一化するものであるため、ここでは、Ioutは一定であると仮定する。
エネルギー(光束:φ)保存則と下式(3)を用いて、入射側光線位置rと出力側光線位置sとを対応付ける(ステップS3)。なお、ここで言う入射側光線位置rとは、光源光を複数の光線からなる光束として考え、ある所定の光線aが入射するレンズ80R,80G,80B上の位置である。また、出力側光線位置sとは、上述のある所定の光線aが照射される液晶ライトバルブ30R,30G,30B上の位置である。また、下式(3)においてIは放射強度であり、dAは単位面積である。
Figure 2006106582
具体的には、式(3)を用いることによって、下式(4)及び下式(5)を得ることができる。なお、下式(4)において、dφinはレンズ80R,80G,80Bの入射側の円形照明領域における単位面積あたりの光束、すなわち光源光のエネルギーであり、dAinは円形照明領域の単位面積である。また、下式(5)において、dφoutは照明光の矩形照明領域における単位面積あたりの光束、すなわち照明光のエネルギーであり、dAoutは矩形照明領域の単位面積である。
Figure 2006106582
Figure 2006106582
そして、式(4)は、下式(6)のように書き換えることができ、式(5)は、下式(7)のように書き換えることができる。なお、式(6)におけるdrは、図4に示すように、円形照明領域における単位面積の幅を示すものである。また、式(7)におけるsは、図5に示すように、矩形照明領域の中心から矩形照明領域の角までの距離を示すものであり、dsは矩形照明領域における単位面積の幅を示すものであり、θは矩形照明領域の中心から矩形照明領域の角までを結ぶ線分と水平線とがなす角度である。なお、ここで、dsは、円形照明領域における単位面積と矩形照明領域における単位面積とが同じ面積となるように設定される。また、θは、矩形照明領域の形状、すなわち液晶ライトバルブ30R,30G,30Bの形状によって一義的に設定される。
Figure 2006106582
Figure 2006106582
このように円形照明領域における単位面積と矩形照明領域における単位面積とが同じ面積であるならば、エネルギー保存則からdφin=dφoutとなる。
このことから、式(6)及び式(7)を用いることによって、下式(8)が得られる。
Figure 2006106582
この式(6)によって、rとsとが対応付けられ、入射側光線位置rと出力側光線位置sとを下式(1)のように対応付けることができる。
Figure 2006106582
そして、このように入射側光線位置rと出力側光線位置sとが対応付けられた後、レンズ80R,80G,80Bと液晶ライトバルブ30R,30G,30Bとの距離等をパラメータとして、光線aに対する曲率を算出する(ステップS4)。
次に、ステップS4において算出された光線aに対する曲率等を用いて下式(9)からレンズ80R,80G,80Bの形状を決定する(ステップS5)。なお、下式(9)において、X,Yはレンズ80R,80G,80Bの入射面における座標であり、cは座標X,Yにおけるレンズ面の曲率であり、ステップS4において算出された曲率、レンズ80R,80G,80Bの材質(屈折率)等をパラメータとして算出することができる。また、rはレンズ80R,80G,80Bの中心から座標X,Yまでの距離すなわち円形照明領域の中心から座標X,Yまでの距離であり、zは座標X,Yのサグ量、また、kはコーニック定数であり、cは、Xの係数である。
Figure 2006106582
この式(7)を用いて、レンズ80R,80G,80Bにおける光線aが入射する箇所のサグ量及びレンズ面の曲率を算出することができる。そして、全ての光線に対するレンズ80R,80G,80Bのサグ量及びレンズ面の曲率を算出することによって、レンズ80R,80G,80Bの形状を決定(設計)することができる。
そして、ステップS5において決定された形状に基づいて、レンズ80R,80G,80Bを成形することによって、光束の断面が円形の光源光を、照明領域において液晶ライトバルブ30R,30G,30Bと同一形状の矩形でかつ照明領域における強度分布が均一化された照明光に変換するレンズ80R,80G,80Bを製造することが可能となる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について図6を参照して説明する。なお、本第2実施形態の説明において上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図6は、本第2実施形態のプロジェクタの全体構成を示す概略図である。
上記第1実施形態のプロジェクタは、光源装置10R,10G,10Bとして電流を供給されることによって発光する発光チップを備えるLED(Light Emitting Diode)光源装置を3つ用いた。これに対して、本第2実施形態のプロジェクタは、図6に示すように、単一の光源装置10のみを備えている。そして、本第2実施形態のプロジェクタにおいて、光源装置10は、高圧水銀ランプ等のランプ7とランプ7の光を反射するリフレクタ8とから構成されており、ランプ7から射出された白色光(光源光)をリフレクタ8で反射することによって平行光化して射出するものである。
この光源装置10の後段には、矩形変換レンズ80が設置されている。本実施形態の光源装置10も上記第1実施形態の光源装置同様、回転対称形であるため、光源光の光束の断面は円形となる。このため、光源装置10から射出された光源光は、矩形変換レンズ80によって、照明領域における光束の断面が矩形であり、照明領域における強度分布が均一化された照明光に変換されて射出される。
また、矩形変換レンズ80の後段には、青色光・緑色光反射用のダイクロイックミラー13及び緑色反射用のダイクロイックミラー14が備えられている。青色光・緑色光反射用のダイクロイックミラー13は、照明光の赤色光成分を透過させるとともに、青色光成分と緑色光成分とを反射させるものである。そして、ダイクロイックミラー13を透過した赤色光成分が反射ミラー17で反射されて赤色光用液晶ライトバルブ30Rに入射されるように配置されている。また、緑色反射用のダイクロイックミラー14は、ダイクロイックミラー13で反射した照明光(青色光成分及び緑色光成分)のうち、青色光成分を透過させるとともに、緑色光成分を反射させるものである。そして、緑色光成分が緑色光反射用のダイクロイックミラー14によって反射され、緑色光用液晶ライトバルブ30Gに入射されるよう、かつ、青色光成分がリレーレンズ18、反射ミラー15、リレーレンズ19、反射ミラー16、リレーレンズ20からなるリレー系21を経て青色光用液晶ライトバルブ30Bに入射されるように配置されている。
これらの色光は、照明領域における光束の断面が矩形であり、照明領域における強度分布が均一化された照明光から分離されたものであるため、照明光同様、照明領域における光束の断面が矩形であり、照明領域における強度分布が均一化されている。
したがって、本第2実施形態のプロジェクタにおいても、光の利用効率の低下を防止することができる。また、照明光の強度分布が均一化されるため、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bに強度分布が均一な光が入射され、表示特性を向上させることができる。
そして、このような矩形変換レンズ80をプロジェクタに搭載することによって、プロジェクタに、複数枚のフライアイレンズや長いロッドレンズを搭載する必要がなく簡素な構成となり、プロジェクタを小型軽量化することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係るレンズ及びその設計方法、照明装置、並びに画像表示装置の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、本発明の画像表示装置として、3板式の液晶プロジェクタを挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、単板式の液晶プロジェクタ、光変調素子として微小ミラーアレイデバイスを用いたプロジェクタあるいはスクリーンが一体形成された直視型の画像表示装置等に適用することが可能である。
本発明の第1実施形態のプロジェクタの全体構成を示す概略図である。 光源光と照明光との照明領域を示した図である。 本発明のレンズ設計方法を説明するためのフローチャートである。 本発明のレンズ設計方法を説明するための図である。 本発明のレンズ設計方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態のプロジェクタの全体構成を示す概略図である。
符号の説明
10,10R,10G,10B……光源装置、30R,30G,30B……液晶ライトバルブ(光変調素子)、80,80R,80G,80B……矩形変換レンズ(レンズ)


Claims (6)

  1. 光束の断面が円形の入射光を、照明領域における光束の断面が矩形でかつ照明領域における強度分布が均一化された射出光に変換することを特徴とするレンズ。
  2. 前記入射光は、平行光であることを特徴とする請求項1記載のレンズ。
  3. が前記射出光の照明領域における所定光線の照射位置から前記射出光の照明領域の中央までの距離であり、θが前記射出所定光線の照射位置及び前記射出光の照明領域の中央を結ぶ線分と水平線とがなす角度であり、rが前記入射光の照明領域における前記所定光線の照射位置から前記入射光の照明領域の中央までの距離であり、Ioutが前記射出光の強度分布である下式(1)の算出結果から、前記所定光線の曲率を算出し、この曲率に基づいて設計されたことを特徴とする請求項2記載のレンズ。
    Figure 2006106582
  4. 光源装置からの入射光を光学変換して射出光として射出する光学素子を備える照明装置であって、
    前記光学素子として、請求項1〜3いずれかに記載のレンズを用いることを特徴とする照明装置。
  5. 請求項4記載の照明装置を備えることを特徴とする画像表示装置。
  6. が前記射出光の照明領域における所定光線の照射位置から前記射出光の照明領域の中央までの距離であり、θが前記射出所定光線の照射位置及び前記射出光の照明領域の中央を結ぶ線分と水平線とがなす角度であり、rが前記入射光の照明領域における前記所定光線の照射位置から前記入射光の照明領域の中央までの距離であり、Ioutが前記射出光の強度分布である下式(1)の算出結果から、前記所定光線の曲率を算出し、この曲率に基づいてレンズを設計することを特徴とするレンズの設計方法。
    Figure 2006106582
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