JP2006103719A - 基板用梱包容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は大型の基板(例えば、一辺が500mm以上)を梱包するのに適した基板用梱包容器に関し、装着される基板を良好な状態で梱包できると共に減圧及び減圧解除を行っても基板に損傷が発生することを防止することを課題とする。
【解決手段】 本体部12と蓋部13との内部に形成される装着空間11内に基板14が装着されると共に、本体部12及び蓋部13を袋状の減圧シート26に入れて減圧することにより基板14を密封梱包する基板用梱包容器において、本体部12及び蓋部13に、外気と装着空間11との間における空気の流れに抵抗を加えると共に基板14に略並行な空気流を生成する通風孔18,通風凹部19,通風溝20を設ける。
【選択図】 図6

Description

本発明は基板用梱包容器に係り、特に大型の基板(例えば、一辺が500mm以上)を梱包するのに適した基板用梱包容器に関する。
近年、フラットパネルディスプレイ(FPD)に対する大型化の要求があり、これに伴い液晶パネルも大型のものを製造するようになってきている。これに伴い、液晶パネル製造に使用する各種基板(素材となるガラス基板、カラーフィルター基板、TFT基板等)も年々大型化してきており、すでに1500mm×1800mmの大きさの基板を使用する液晶パネル工場が稼働しはじめてきている。これに伴い、上記の各種基板を製造工場内及び工場間で運搬する機会も多く発生し、よって大型化により損傷し易くなった基板を安全に搬送しうる梱包容器が望まれている。
従来から、液晶パネルの製造工場内において基板を搬送する方法として、基板を基板用梱包容器内に装着し、これだけでは密封性に乏しいため、この基板用梱包容器を袋状の樹脂シートで覆い、減圧して密封することが行われていた(特許文献1参照)。
図1乃至図4は、従来の基板用梱包容器1(以下、単に梱包容器という)を示している。この梱包容器1は、本体部2と蓋部3とにより構成されている。この本体部2及び蓋部3は、いずれも発泡プラスチックにより形成されている。発泡プラスチックは、軽量であるため搬送の際に有利であり、またコスト的にも安いメリットがある。
蓋部3は本体部2に対して装着脱可能な構成とされており、本体部2が蓋部3に装着された状態において、両者2,3の内部には装着空間8が形成される。基板4(前記のガラス基板、カラーフィルター基板、TFT基板等)は、この装着空間8内に装着される。このため、本体部2及び蓋部3の内側には、基板4を保持するための基板保持部5が配設されている。
図1は、基板4を梱包容器1内に装着した状態を示している。しかしながら、前記したように基板4を梱包容器1に装着しただけの状態では密封性に乏しいため、この基板用梱包容器1を袋状の減圧シート6(樹脂シート)で覆い、減圧して密封することが行われる。図3は、基板4が装着された梱包容器1を減圧シート6内に収納した状態を示している。
減圧シート6は吸引口7を有しており、この吸引口7は図示しない吸引装置に接続されている。よって、吸引装置を稼働させ吸引処理を行うことにより、減圧シート6内は減圧処理される。図4は、減圧処理が終了した梱包容器1を示している。このように、減圧処理を実施することにより、(1)空気による余分な膨れをなくし梱包がしやすくなる、(2)減圧することで内部に含まれる水分を減らし結露を防止することができる等の利点がある。
特開平6−151548号公報
しかしながら、従来の梱包容器1では外気と装着空間8との間の空気の流れについては何ら考慮がされていなかった。このため、外気と装着空間8との間における空気の流れ抵抗が大きい場合(例えば、本体部2と蓋部3との密着性が高いような場合)には、減圧を行っても装着空間8内を所定の真空度とするのに時間が係るという問題点がある。
逆に、外気と装着空間8との間における空気の流れ抵抗が小さい場合(例えば、本体部2と蓋部3との密着性が低いような場合)には、減圧処理の実行時或いは減圧シート6を破って大気開放する際に、装着空間8内に急激な圧力差が発生する。このため、装着空間8内に強い空気流が発生し、この空気流の力が基板4に印加され、図5に示すように基板4が損傷してしまうおそれがあるという問題点があった。
また、前記のように梱包容器1を構成する本体部2及び蓋部3は、軽量性及び低コスト性に富むため発泡プラスチックにより形成されている。しかしながら、発泡プラスチックは機械的強度が低いため、前記したように基板4が大型化し、これに伴い梱包容器1の内部に形成される装着空間8が広くなると、減圧時に図2に示すように梱包容器1が変形してしまうという問題点が生じる。
梱包容器1が変形した場合、梱包容器1と本体部2との間に大きな隙間が発生し、これに起因して装着空間8内に急激な空気流が発生してしまう。このように急激な空気流が装着空間8内で発生すると、基板4を損傷するおそれがあることは前記の通りである。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、装着される基板を良好な状態で梱包できると共に減圧及び減圧解除を行っても基板に損傷が発生することを防止しうる基板用梱包容器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明は、
少なくとも第1の部材と該第1の部材を開閉する第2の部材とにより構成され、前記第1及び第2の部材内に形成さる装着空間内に基板が装着されると共に、前記第1及び第2の部材を袋状シートに入れて減圧することにより前記基板を密封梱包する基板用梱包容器において、
前記第1または第2の部材の少なくとも一方に、外気と前記装着空間との間における流体の流れに抵抗を加えると共に、前記基板の表面に略並行な流体の流れを生成する通風部を設けたことを特徴とするものである。
上記発明によれば、第1または第2の部材の少なくとも一方に通風部を設け、外気と装着空間との間における流体の流れに抵抗を加えることにより、流体が急激に装着空間に流入し基板に損傷が発生することを防止できる。また、通風部は、基板の表面に略並行な流体の流れを生成するため、流体の流れにより基板が受ける力を小さくすることができ、流体の流れにより基板に損傷が生じることを防止できる。
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載の基板用梱包容器において、
前記通風部は、前記前記第1または第2の部材の少なくとも一方に形成された孔であることを特徴とするものである。
上記発明によれば、通風部を第1または第2の部材の少なくとも一方に形成された孔により構成したことにより、簡単な構成で流体の流れによる基板の損傷を防止できる。
また、請求項3記載の発明は、
請求項1記載の基板用梱包容器において、
前記通風部は、前記第1または第2の部材の少なくとも一方の内壁に形成された溝であることを特徴とするものである。
上記発明によれば、通風部を第1または第2の部材の少なくとも一方の内壁に形成された溝により構成したことにより、簡単な構成で流体の流れによる基板の損傷を防止できる。
また、請求項4記載の発明は、
請求項1記載の基板用梱包容器において、
前記第1及び第2の部材に、前記基板を前記装着空間内に保持する複数の基板保持部を設けると共に、
隣接する前記基板保持部間に形成される間隙部を前記通風部としたことを特徴とするものである。
上記発明によれば、基板を装着空間内に保持する基板保持部を利用して通風部が形成されるため、基板用梱包容器の構成を簡単化しつつ、基板に損傷が発生することを防止できる。
また、請求項5記載の発明は、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板用梱包容器において、
前記第1及び第2の部材は、発泡プラスチックにより構成されていることを特徴とするものである。
上記発明によれば、基板用梱包容器の軽量化を図れると共にコスト低減を図ることができる。
また、上記の各請求項に係る発明において、前記第1及び第2の部材の内部に、前記装着空間の変形を防止する補強部材を設けた構成としてもよい。この構成とすることにより装着空間の変形が防止され、よって内部に装着される基板に損傷が発生することを防止できる。
また、上記の各請求項に係る発明によれば、一辺の長さが500mm以上3000mm以下であり、厚さが0.3mm以上1.5mm以下である基板を用いることが可能となる。
また、上記の各請求項に係る発明によれば、基板として液晶表示パネル製造の素材または中間生成される基板を用いることができる。
上述の如く本発明によれば、流体が急激に装着空間に流入し基板に損傷が発生することを防止できると共に、流体の流れにより基板が受ける力を小さくすることができ、流体の流れにより基板に損傷が生じることを防止することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図6は、本発明の一実施例である基板用梱包容器10(以下、単に梱包容器という)の構成図である。梱包容器10は、大略すると第1の部材となる本体部12,第2の部材となる蓋部13,基板保持部15,及び補強凸部16等により構成されている。この梱包容器10は、内部に形成される装着空間11内に基板14を保持しうる構成とされている。
ここで、本実施例に係る梱包容器10が対象としている基板14は、液晶表示パネル製造の素材または中間生成される基板(具多的には、素材となるガラス基板、カラーフィルター基板、TFT基板等)である。また、その形状は一辺の長さが500mm以上3000mm以下の大型のものであり、かつ、厚さが0.3mm以上1.5mm以下と比較的薄いものである。このように大型で薄い基板14は、外力印加された場合に損傷し易いものである。
本体部12及び蓋部13は、いずれも発泡プラスチックにより形成されている。前記のように発泡プラスチックは、軽量であるため搬送の際に有利であり、またコスト的にも安いメリットがある。蓋部13は本体部12に対して装着脱可能な構成とされており、本体部12が蓋部13に装着された状態において、本体部12と蓋部13の内部には装着空間11が形成される。本実施例では、本体部12及び蓋部13の開口部に互いに係合する段部22,23が形成されているため、蓋部13を本体部12に装着した際の密閉性は良好であり、この部分からの空気のリークは少ない。
基板保持部15は、本体部2及び蓋部13の所定位置に配設されている。具体的には、本体部12においては、基板保持部15は本体部12の内側壁及び底部に配設されている。また、蓋部13においては、基板保持部15は蓋部13の内側壁及び天板部に配設されている。この各基板保持部15は複数の溝が形成されており、基板14は各基板保持部15に形成された溝部に挟まれることにより装着空間11内に保持される。この際、基板14は図7に示されるように立設した状態で保持される。
本実施例では、本体部12の内側壁に5個の基板保持部15が上下に連続して配設されており、また底部には所定距離離間して3個の基板保持部15が配設されている。また、蓋部13の内側壁には1個の基板保持部15が配設されており、また天板部には所定距離離間して3個の基板保持部15が配設されている。底部及び天板部に配設された基板保持部15は、互いに対向するよう構成されている。
補強凸部16は、本体部12の内側壁で基板保持部15の配設されていない面に夫々2本づつ、合計4本が配設されている。この補強凸部16は、硬質樹脂或は金属材料よりなり、本体部12の内側壁に接着固定されている。本体部12に補強凸部16を設けることにより、本体部12の機械的強度は増大するため、後述するように梱包容器10が減圧処理されても変形することを防止できる。
ここで、本体部12の側壁の底部近傍位置、及び蓋部13の側壁の天板部近傍位置に注目する。本実施例では、本体部12の側壁の底部近傍位置及び蓋部13の側壁の天板部近傍位置に複数の通風孔18を形成している。この通風孔18の配設位置は、図7に示すように、基板14の側端と対向する位置(基板14の板面と対向しない位置)に選定されている。
この通風孔18は、装着空間11と梱包容器10外部の外気とを連通している。また、通風孔18の直径は、梱包容器10に対する減圧時及び大気圧への昇圧時に、急激に装着空間11内の圧力変化が発生しないよう設定されている。即ち、通風孔18内を流れる流体(本実施例では空気。以下、空気という)に対する流体抵抗は、通風孔18の直径により調整することが可能である。
具体的には、通風孔18の直径が大きければ内部を通過する空気に対する抵抗は小さくなり、逆に通風孔18の直径が小さければ内部を通過する流体に対する抵抗は大きくなる。そこで本実施例では、通風孔18の直径を、梱包容器10の外部において圧力変動があっても装着空間11内の圧力変化が急激に発生しない直系寸法に設定している。
尚、本実施例では通風孔18を本体部12及び蓋部13の双方に設けた構成を示している。しかしながら、通風孔18は必ずしも本体部12と蓋部13の双方に設ける必要はなく、本体部12或いは蓋部13のいずれか一方にのみ配設した構成としてもよい。
一方、本体部12と蓋部13の内壁には、本体部12と蓋部13が係合する段部22,23を挟んで図中上下方向に延在するよう通風溝20が形成されている。この通風溝20は、本体側溝20Aと蓋側溝20Bとにより構成されており、本体部12の内側壁には本体側溝20Aが、また蓋部13の内側壁には蓋側溝20Bが形成されている。この本体側溝20Aと通風溝20bは、蓋部13を本体部12に装着した状態において連通して1本の通風溝20を構成する。
この通風溝20は、特に本体部12に対して蓋部13を装着脱する際に、本体部12と蓋部13との隙間から出入りする空気流が直接基板14の表面に当ることを防止するために設けられている。即ち、通風溝20は図中上下方向に延在するよう、換言すると装着された基板14の面方向に延在するよう形成されているため、本体部12と蓋部13との隙間から流入出する空気は通風溝20に案内されて基板14の表面に略並行な流れを生成する。
図7に矢印で示すのは、外気が本体部12と蓋部13との係合部分から装着空間11内に流入した場合の空気の流れである。同図に示すように、本体部12と蓋部13との隙間から流入した空気は通風溝20に案内されて上下方向に基板14の表面に沿って略並行な流れとなる。
更に、前記したように本実施例に係る梱包容器10は、本体部12の底部及び蓋部13の天板部に所定の間隔で基板保持部15が配設されている。このため、図8に示すように、基板14を基板保持部15に装着した状態において、隣接する基板保持部15の間には間隙部が形成される。
この間隙部は、並立状態で保持される各基板14の間に形成される空間を連通する。よって、装着空間11のある箇所に空気流が発生したとしても、空気流はこの空間部を流れて分散される。即ち、この空間部は空気が流れる通風部として機能する(以下、この空間を通風凹部19という)。
上記した梱包容器10を用いて基板14を梱包するには、本体部12に対して蓋部13を開けて基板14を基板保持部15に保持させる。梱包する全ての基板14を基板保持部15に保持させると、蓋部13を本体部12に装着する。
しかしながら、基板14を梱包容器10に装着しただけの状態では密封性に乏しいため、この梱包容器10を袋状の減圧シート26(樹脂シート)で覆い、減圧して密封することが行われる。図8は、梱包容器10を減圧シート26内に収納した状態を示している。
減圧シート26は吸引口27を有しており、この吸引口27は図示しない吸引装置に接続されている。よって、吸引装置を稼働させ吸引処理を行うことにより減圧シート26内は減圧処理され、またその後に吸引口27を大気開放することにより減圧シート26内は大気圧に昇圧される。
ここで、吸引装置を稼働させて減圧シート26内を減圧処理する時の梱包容器10内の空気流の状態について説明する。尚、梱包容器10に対して減圧処理を行うのは、前記したように空気による余分な膨れをなくし梱包を容易とすると共に、減圧することで内部に含まれる水分を減らし結露を防止するためである。
吸引装置が稼働することにより、減圧シート26内の空気は外部に排出される。これに伴い、梱包容器10は減圧処理が行われる。この際、梱包容器10には通風孔18が形成されているため、装着空間11内の空気は通風孔18を介して排出される。この際、前記のように通風孔18の直径は、前記のように減圧時においても急激に装着空間11内の圧力変化が発生しないよう設定されている。従って、装着空間11内に装着された基板14に急激に空気流による力が作用するようなことはなく、基板14の損傷の発生を防止することができる。
また、通風孔18は基板14の側端と対向するよう、即ち基板14の板面と対向しないよう配置されている。このため、通風孔18から吸引処理が行われることにより装着空間11内に空気流が発生しても、この空気流の流れは基板14の表面に略並行な流体の流れとなる。よって、減圧処理時に装着空間11内に空気流が発生しても、この空気流は基板14に影響を及ぼさない方向に流れるため、基板14に損傷が発生することを防止できる。
また、装着空間11内に保持された基板14の上部及び下部で、隣接する基板保持部15の間位置には通風凹部19が形成されている。この通風凹部19は、前記のように並立状態で保持される各基板14の間に形成される空間を連通するため、減圧処理時に装着空間11内に空気流が発生しても、この流れが一箇所に集中することを防止できる。よって、これによっても基板14の損傷の発生を防止することができる。
また、本実施例では本体部12に補強凸部16を設けた構成としている。このため、本体部12及び蓋部13が変形し易い発泡プラスチックにより構成されていても、減圧に印加される力により梱包容器10が変形の発生は抑制され、本体部12と蓋部13との間に隙間が発生することを防止できる。よって、隙間に起因して装着空間11内に急激な空気流が発生することを防止でき、よってこれによっても基板14の損傷の発生を防止することができる。
更に、本実施例では本体部12と蓋部13との隙間から出入りする空気流が直接基板14の表面に当ることを防止する通風溝20が設けられている。このため、蓋部13を本体部12に装着脱する際に外気と装着空間11との間に圧力差が存在していても、本体部12と蓋部13との隙間から出入りする空気流は通風溝20により基板14に対して略並行な流れとなるため、基板14の損傷の発生を防止することができる。
一方、上記のように減圧シート26内に減圧梱包された梱包容器10から基板14を再び取り出すには、減圧シート26内を大気圧に戻す処理が行われる。これは、吸引口27を大気開放してもよいし、また梱包容器10を破ることにより梱包容器10を取り出すこととしてもよい。このように、梱包容器10を減圧シート26から取り出すことにより、梱包容器10は昇圧される。この時に装着空間11内に発生する空気流は、前記した減圧時における空気流の流れと逆方向(図8に矢印で示すのは、減圧シート26に対する減圧及び昇圧時における装着空間11内の空気流の流れ方向である)となるが、基本的には上記と同様に空気流の急激な流れは抑制され、基板14に損傷が発生することは抑制される。
尚、上記した実施例では梱包容器10を本体部12と蓋部13の二つの部材により構成したが、梱包容器の構成はこれに限定されるものではなく、3個以上の部材により構成しても、また可能であれば単一部材よりなる構成としてもよい。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
少なくとも第1の部材と該第1の部材を開閉する第2の部材とにより構成され、前記第1及び第2の部材内に形成さる装着空間内に基板が装着されると共に、前記第1及び第2の部材を袋状シートに入れて減圧することにより前記基板を密封梱包する基板用梱包容器において、
前記第1または第2の部材の少なくとも一方に、外気と前記装着空間との間における流体の流れに抵抗を加えると共に前記基板の表面に略並行な流体の流れを生成する通風部を設けたことを特徴とする基板用梱包容器。
(付記2)
付記1記載の基板用梱包容器において、
前記通風部は、前記前記第1または第2の部材の少なくとも一方に形成された孔であることを特徴とする基板用梱包容器。
(付記3)
付記1記載の基板用梱包容器において、
前記通風部は、前記前記第1または第2の部材の少なくとも一方の内壁に形成された溝であることを特徴とする基板用梱包容器。
(付記4)
付記1記載の基板用梱包容器において、
前記第1及び第2の部材に、前記基板を前記装着空間内に保持する複数の基板保持部を設けると共に、
隣接する前記基板保持部間に形成される間隙部を前記通風部としたことを特徴とする基板用梱包容器。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか1項に記載の基板用梱包容器において、
前記第1及び第2の部材は、発泡プラスチックにより構成されていることを特徴とする基板用梱包容器。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか1項に記載の基板用梱包容器において、
前記第1及び第2の部材の内部に、前記装着空間の変形を防止する補強部材を設けたことを特徴とする基板用梱包容器。
(付記7)
付記1乃至6のいずれか1項に記載の基板用梱包容器において、
前記基板は、一辺の長さが500mm以上3000mm以下であり、厚さが0.3mm以上1.5mm以下であることを特徴とする基板用梱包容器。
(付記8)
付記1乃至7のいずれか1項に記載の基板用梱包容器において、
前記基板は、液晶表示パネル製造の素材または中間生成される基板であることを特徴とする基板用梱包容器。
図1は、従来の一例である梱包容器を説明するための図である。 図2は、従来の一例である梱包容器で発生する変形を説明するための図である。 図3は、従来の一例である包装容器を減圧シート内に入れた状態(常圧状態)を示す図である。 図4は、従来の一例である包装容器を減圧シート内に入れ真空処理を行った状態を示す図である。 図5は、従来の一例である包装容器において基板の損傷が発生する理由を説明するための図である。 図6は、本発明の一実施例である梱包容器の一例を説明するための図である。 図7は、本発明の一実施例である梱包容器に設けられる通風溝の機能を説明するための図である。 図8は、本発明の一実施例である梱包容器に設けられる通風孔及び通風凹部の機能を説明するための図である。 図9は、補強部材を説明するための図である。 図10は、本体部を補強する各種構成を示す図である。
符号の説明
10 梱包容器
11 装着空間
12 本体部
13 蓋部
14 基板
15 基板保持部
16 補強凸部
17 枠状補強部材
18 通風孔
19 通風凹部
20 通風溝
20A 蓋側溝
20B 本体側溝

Claims (5)

  1. 少なくとも第1の部材と該第1の部材を開閉する第2の部材とにより構成され、前記第1及び第2の部材内に形成さる装着空間内に基板が装着されると共に、前記第1及び第2の部材を袋状シートに入れて減圧することにより前記基板を密封梱包する基板用梱包容器において、
    前記第1または第2の部材の少なくとも一方に、外気と前記装着空間との間における流体の流れに抵抗を加えると共に前記基板の表面に略並行な流体の流れを生成する通風部を設けたことを特徴とする基板用梱包容器。
  2. 請求項1記載の基板用梱包容器において、
    前記通風部は、前記前記第1または第2の部材の少なくとも一方に形成された孔であることを特徴とする基板用梱包容器。
  3. 請求項1記載の基板用梱包容器において、
    前記通風部は、前記前記第1または第2の部材の少なくとも一方の内壁に形成された溝であることを特徴とする基板用梱包容器。
  4. 請求項1記載の基板用梱包容器において、
    前記第1及び第2の部材に、前記基板を前記装着空間内に保持する複数の基板保持部を設けると共に、
    隣接する前記基板保持部間に形成される間隙部を前記通風部としたことを特徴とする基板用梱包容器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板用梱包容器において、
    前記第1及び第2の部材は、発泡プラスチックにより構成されていることを特徴とする基板用梱包容器。
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