JP2006102621A - 浄水器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高いレベルで原水の濾過を行うことはもちろんのこと、浄水器本体の小型化、メンテナンス性の向上等、より一層、使い勝手を向上させた新規な浄水器を提供する。
【解決手段】 プレフィルタ2とメインフィルタ3とを具えた濾過機構1Aによって、主に原水Wに含まれる不純物を除去する装置であって、浄化後の処理済水Pは貯留することなく、そのまま使用するものであり、またメインフィルタ3は、孔径約0.0001μm程度の逆浸透膜フィルタをフィルタ要素として具え、処理済水Pを取り出すにあたっては、濾過機構1Aから適宜の長さのチューブ16によって接続されたフォーセット5から取り出すものであり、またこのフォーセット5は、シンク等の設置部位に対し、取り付け・取り外しが容易に行える固定手段6を有することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば一般家庭において用いられる浄水器に関するものであって、高い浄化性能を有することはもちろん、生成した処理済水を貯留することなく単位時間当たりの生成処理済水の量(吐水量)を充分に確保できるようにし、また濾過フィルタの管理やメンテナンスも容易に行え、より一層使い勝手を向上させた新規な浄水器に係るものである。
浄水器は、大別すると、蛇口に取り付ける簡易式のものと、浄水器本体となる濾過機構をシンクの下部空間等に収納する比較的大型のものがある。このうち比較的大型のものは、浄化性能に重点が置かれる反面、単位時間当たりの濾過量(浄化処理済水の生成量であり、以下、吐水量とする)が少なくなる傾向にあり、処理済水をタンクやピッチャー等に貯留するものがほとんどであった。しかしながら、このような貯留式のものは、タンク等に貯留されていた水を使い切ってしまった場合には、新たに溜めるまでに相当の時間が掛かり、必ずしも必要な時に必要な量の処理済水が得られないという問題があった。また逆に、生成された処理済水を、長時間、タンク等に貯留しておいた場合には、タンク内部に雑菌が繁殖することが懸念されていた。
このようなことから、本出願人は、濾過性能の向上を図りながら、タンクレス化、充分な吐水量の確保、フィルタ管理の簡素化等を達成する浄水器の開発を試み、特許出願に至っている(特許文献1参照)。
この特願2002−337216は、生成した処理済水をタンクやピッチャー等に貯留することなく、またメンテナンス等も行いやすくした点で相応の効果を有するものであった。しかしながら、この種の浄水器にあっては更なるコンパクト化等を含め、より一層の使い勝手の向上等が常に求められていた。
特願2002−337216
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、高いレベルで原水の濾過を行うことはもちろんのこと、浄水器本体の小型化、メンテナンス性の向上等、より一層、使い勝手を向上させた新規な浄水器の開発を試みたものである。
すなわち請求項1記載の浄水器は、プレフィルタとメインフィルタとを具えた濾過機構によって、主に原水に含まれる不純物を除去する浄水器であって、前記濾過機構によって浄化された処理済水は、貯留されることなく、そのまま使用されることを特徴として成るものである。
この発明によれば、必要なときに必要な量の処理済水を生成する仕様であるため、タンクやピッチャー等に処理済水を貯留する必要がなく、従って貯留時に起こり得る雑菌の繁殖の心配もない。
また請求項2記載の浄水器は、前記請求項1記載の要件に加え、前記メインフィルタは、孔径約0.0001μm程度の三本の逆浸透膜フィルタをフィルタ要素として具えることを特徴として成るものである。
この発明によれば、高い濾過性能を有した浄水器を現実のものとする。具体的には、孔径約0.0001μm程度の三本の逆浸透膜フィルタを濾過機構のメインとしているため、これよりも大きい径のトリハロメタン(約 0.00038μm程度)、病原性生物O−157(約 3μm程度)、水銀(約 0.00041μm程度)、カドミウム(約 0.00035μm程度)等を確実に捕捉することができる。
更にまた請求項3記載の浄水器は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記濾過機構は、プレフィルタ及びメインフィルタが、ほぼ鉛直に設置されることを特徴として成るものである。
この発明によれば、濾過機構の実質となるプレフィルタ及びメインフィルタが縦型に設置されるため、濾過機構をコンパクトなものにでき、例えばシンクの上部に載置しても、キッチンでの作業(調理)を阻害することがない。因みに濾過機構をシンクの上部に設置した場合には、シンクの下部空間に収納した場合に比べ、メンテナンス等が行いやすくなる。
また請求項4記載の浄水器は、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記処理済水は、前記濾過機構から適宜の長さのチューブによって接続されたフォーセットから取り出されるものであり、フォーセットに設けられた開閉栓を操作することによって、処理済水の出水、止水等を行うようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、チューブを介してフォーセットと濾過機構(本体)とを独立して構成するため、本体を設置した場所以外でも、処理済水を取り出すことができる。すなわち、チューブが届く範囲であれば、キッチンに限らず、どこでも浄水器の使用を可能とする。
また請求項5記載の浄水器は、前記請求項4記載の要件に加え、前記フォーセットは、シンク等の設置部位に対し、取り付け・取り外しが容易に行える固定手段を有することを特徴として成るものである。
この発明によれば、着脱が容易に行える固定手段によって、フォーセットを適宜の場所において安定した状態で使用できる。また処理済水を取り出すにあたり開閉栓を操作する場合、フォーセットが移動ないしは転倒してしまうことがなく、確実に開閉栓の操作が行える。更にフォーセットを取り付ける面、例えばシンク等には、取付用の孔(穴)を開ける必要がなく、シンク等をそのままの状態で使用できる。
また請求項6記載の浄水器は、前記請求項1、2、3、4または5記載の要件に加え、前記濾過機構やフォーセットにおける各構成部材の接続部は、部材を回転させることなく差し込むだけで接続が行えるようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、例えばチューブを継手部材に接続する作業が、差し込むだけのワンタッチ動作で行えるため、チューブを含む各構成部材の接続作業(組付作業)や、フィルタの交換作業が能率的に行える。
また請求項7記載の浄水器は、前記請求項1、2、3、4、5または6記載の要件に加え、前記濾過機構は、底部が受け皿状に形成されるとともに、そのほぼ中央部が最も低くなるように形成されることを特徴として成るものである。
この発明によれば、水が漏洩した場合には、漏洩水を必然的に濾過機構の底部中央部に集めることができるため、底部中央部に水を感知するセンサーを設けることにより、確実に水漏れを感知できる。更にセンサーの情報に基づき、強制的に浄水器の運転を停止させることができる。
本発明によれば、高い浄化性能を有するとともに、実用上、充分な量の吐水量を確保することができる。また開閉栓15を具えたフォーセット5を、濾過機構1Aからチューブ16で接続することにより独立して設け、またフォーセット5には着脱容易な固定手段6を設けることに等により、極めて使い勝手の良い浄水器1を実現できる。
本発明の最良の形態は、以下の実施例に述べるとおりである。
本発明の浄水器1は、例えば一般家庭等において水道水を濾過対象とするものである。ここで、処理対象となる水(ここでは水道水)を原水Wとし、これが浄水器1によって濾過されピュアな状態となったものを処理済水Pとする。また濾過が完全に終了していない、浄化途中のものを中間処理水W1とする。
そして本発明の浄水器1は、一例として図2、4に示すように、プレフィルタ2と、メインフィルタ3とを濾過機構1Aの実質とする。このうちプレフィルタ2は、原水Wの予備的な濾過作用を担うものであり、メインフィルタ3は、プレフィルタ2を通り抜けた不純物を捕捉する作用を担うものである。そして、原水Wは、これらによって、ほぼ完全に浄化された後、最終的に、濾過機構1A(本体)とは独立したフォーセット(faucet)5から取り出される。
なおメインフィルタ3の後段に、主に残留臭気等を除去するポストフィルタ4を設け、浄化された水をより一層、美味しく(まろやか、マイルド)することも可能である(図6参照)。
因みに図1では、浄水器1の本体となる濾過機構1Aが比較的小型であり、メンテナンス性等も考慮して、濾過機構1Aをシンク(流し)上に載置した形態を図示したが、必ずしもこのような形態に限定されるものではなく、シンクの下部空間等に収納しても構わない。以下、各フィルタ及びフォーセット5等について更に説明する。
まずプレフィルタ2について説明する。このものは、原水W(水道水)に不可避的に含まれる不純物のうち、比較的粒径の大きいものの通過を阻止し、これを除去するものである。すなわちプレフィルタ2は、メインフィルタ3に先立ち、原水Wの事前濾過を行うものであり、言わば目の荒い篩様の作用を担っている。
プレフィルタ2は、例えばカーボンフィルタ11をフィルタ要素として具えて成るものであり、主に 5μm程度までの不純物(粒子)を捕捉するため、例えば水道水に初めから含まれてしまう鉄錆や汚れ(沈殿物、微粒子)等が、ここで取り除かれる。またカーボンフィルタ11は、活性炭濾過のため原水Wが有する塩素臭(カルキ臭)、カビ臭、ドブ臭等を除去する作用をも担っている。
なお、本実施例では、一本のカーボンフィルタ11によって、プレフィルタ2を構成するが、この数は適宜変更可能であり、例えば後述する図6では、二本のカーボンフィルタ11を並列状に配置し、プレフィルタ2を構成している。またプレフィルタ2は、必ずしもカーボン(活性炭)を適用するだけでなく、ゼオライト等の適用も可能である。
次にメインフィルタ3について説明する。このものは、プレフィルタ2を通過した中間処理水W1から、ほぼ完全に不純物を除去し、ピュアな状態の処理済水Pを得るものであり、ここではフィルタ要素として三本の逆浸透膜フィルタ12(いわゆるRO方式、ROは [Reverse Osmosis]の略)を適用している。
この三本の逆浸透膜フィルタ12は、例えば図4に示すように、二本の逆浸透膜フィルタ12(これを12A、12Bとする)と、一本の逆浸透膜フィルタ12(これを12Cとする)とを直列状態に接続して成るものである。具体的には、プレフィルタ2によって事前濾過された中間処理水W1が、二本の逆浸透膜フィルタ12A、12Bに並行に送り込まれ、ここからのドレンDを再度もう一つの逆浸透膜フィルタ12Cに送り、濾過するものである。
そして二本の逆浸透膜フィルタ12A、12Bによって濾過された清浄水(処理済水P)は、逆浸透膜フィルタ12Cを通過した清浄水(処理済水P)と合流して、フォーセット5へと送られる。更に逆浸透膜フィルタ12CからのドレンDは、後述する自動洗浄弁28を経由して排水される。なおこのような構成によって、自動洗浄弁28に送られる最終的なドレンDの量(廃棄水量)を減少させ得る効果がある。
ここで前記逆浸透膜フィルタ12の構造について説明する。逆浸透膜フィルタ12は、例えば図5に示すように、略円筒状の外郭部材121に対してフィルタ本体122を内蔵した構造を採るものであり、フィルタ本体122は、ほぼ真っ直ぐに形成された管状軸芯部123と、その周囲に設けられ実質的に濾過作用(浄化作用)を担う濾過本体124とを具えて成るものである。
濾過本体124は、超薄膜状のフィルム(逆浸透膜)が管状軸芯部123の周囲に多層状態に巻回されて成るものであり、逆浸透膜には不純物を除去するための小孔(濾過孔)が多数開口されている。また、管状軸芯部123にも、処理済水Pの吐出口(後述する取出口126)側に逆浸透膜によって濾過した水を通すための小孔が開口されている。
ここで逆浸透膜フィルタ12において、中間処理水W1が送り込まれる部位を取込口125、濾過した処理済水Pを取り出す部位を取出口126、逆浸透膜によって捕捉した不純物等を水(中間処理水W1)とともに吐き出す部位を排水口127とする。
そして取込口125から逆浸透膜フィルタ12内に供給された中間処理水W1は、濾過本体124(逆浸透膜)の一端側(図5では上端側)から送り込まれた後、濾過本体124内を通過しながら中心部分である管状軸芯部123に移送され、取出口126(図5では下側)から処理済水Pとして取り出される。
このように中間処理水W1は、積層状態に巻回された濾過本体124あるいは管状軸芯部123を通り抜ける間に不純物が捕捉されるが、不純物の多くは、濾過本体124つまり積層状態の逆浸透膜の間に残留する。この残留物を、そのまま放置すると、濾過本体124に目詰まりが生じ、逆浸透膜フィルタ12の浄化機能が低下することは避けられないため、本実施例では、逆浸透膜フィルタ12を使用の前後において、適宜の時間、取出口126を閉鎖して、排水口127から水(中間処理水W1)を排水するようにしている。これによって、逆浸透膜の間に残留した不純物が、排水(中間処理水W1)とともに排水口127からフィルタ外に流出し、逆浸透膜フィルタ12の目詰まりが効果的に防止できる。なお、このような不純物除去作業つまり取出口126を閉鎖した状態での中間処理水W1の供給(圧送)は、本実施例では、逆浸透膜フィルタ12を使用した後の10秒間程度と、使用前の5秒間程度行うが、これは使用前後のどちらか一方でも構わない。そして本実施例では、このような除去作動を、自動洗浄弁28によって、自動的に行うようにしている(いわゆるオートフラッシング)。もちろん中間処理水W1自体も、既にプレフィルタ2によって、予め大きめの不純物が除去された状態で逆浸透膜フィルタ12(メインフィルタ3)に供給されるため、この点では上記プレフィルタ2も逆浸透膜フィルタ12の目詰まり防止作用を担っているとも言える。
なお、上記逆浸透膜フィルタ12(メインフィルタ3)における逆浸透膜の孔の大きさは、一例として約0.0001μm程度が望ましい。これは、発癌性物質と言われているトリハロメタンの大きさが約 0.00038μm程度、病原性生物O−157の大きさが約 3μm程度、水俣病の原因として知られている重金属の水銀の大きさが約 0.00041μm程度、イタイイタイ病の原因とされているカドミウムの大きさが約 0.00035μm程度であり、これらを捕捉できるように(透過させないように)するためである。もちろんカルシウム、マグネシウム等のミネラル分はそのまま通過させるものである。因みにメインフィルタ3は、一例としてアメリカダウケミカル社製の100ガロン規格メンブレムフィルタが適用される。
なお従来の浄水器に多く用いられていた中空糸膜の孔は、約 0.1μm程度であり、トリハロメタン、水銀、カドミウム等、この孔径に満たない不純物の捕捉は必然的に行い得ないものであった。
またメインフィルタ3を三本の逆浸透膜フィルタ12で構成したのは、タンク等を要することなく、充分な処理済水量を確保するためであり、これによって吐水量としては、約1.8〜3.6L/分程度確保でき、これはタンクやピッチャー等に処理済水Pを貯留しなくても、実用的な使用に充分供し得る量である。
なお上述したフィルタは、使用(濾過)に伴い汚れるものであり、また濾過機能も衰えてくるため、適宜の期間で交換する必要がある。
そして本実施例では、このようなフィルタ要素(カーボンフィルタ11、逆浸透膜フィルタ12A、12B、12Cの計四本)を、一例として図2に示すように、ほぼ鉛直状態に並設するものであり、このような構成を採ることによって濾過機構1Aをコンパクトに形成し、比較的狭いスペースにも容易に設置できるようにしている。すなわち濾過機構1Aのコンパクト化を図ることにより、例えば限られたスペースであるシンクの上部に濾過機構1Aを載置しても、調理等の作業を、ほとんど阻害しないものである。なお浄水器1をシンクの上部等に置くことにより、例えば浄水器1のメンテナンスや清掃等を行う際に、身体を屈めなくて良く、これらの作業が行いやすくなるものである。
次に、フォーセット5について説明する。このものは、濾過機構1Aによって濾過された処理済水Pを最終的に取り出す部位であり、一例として図3に示すように、通常の蛇口と同様に、ハンドル状等の開閉栓15を有し、これを適宜操作して、処理済水Pの出水や止水、あるいは流量調整(吐水量調整)等を行うものである。なお本実施例では、このようなフォーセット5を、一例として3m程度のチューブ16を介して、上記濾過機構1Aと接続しており、フォーセット5を濾過機構1Aから充分離した位置でも使用できるようにしている。
また、このように濾過機構1Aから分離、独立して設けられるフォーセット5には、シンク面等への取り付け・取り外しが容易に行える固定手段6を設けることが望ましい。ここでは、このような固定手段6としてフォーセット5の底部に一例として2個の吸盤17を設け、滑らかな面なら、フォーセット5をどこにでも取り付けられるようにしている。
このような構成により、浄水器1の本体である濾過機構1Aをシンク等に固定設置したままでも、適宜フォーセット5を移動させることができ、チューブ16が届く範囲内であれば、どこでも浄水器1を使用することができる。すなわち、例えばリビングルームでのホームパーティーや庭でのバーベキュー等、キッチン以外の場所において、浄水器1の使用を容易なものとする。因みに従来は、キッチン以外の場所において飲料水を使用する場合には、水差しなどに酌み置くことが多かった。
またフォーセット5は、吸盤17によりシンクやテーブル等に吸着させた安定状態で使用できるため、開閉栓15を操作する際、フォーセット5が移動ないしは転倒してしまうようなことがなく、開閉操作や流量調整が確実に行える。なおフォーセット5の取り付けは、ほぼ水平なシンク面上に取り付けるだけでなく、滑らかな部位であれば、壁面等に取り付けることも可能である。
また従来、このようなフォーセット5をシンク近辺に取り付けるには、固定用のボルト孔(穴)をシンクに開けるのが一般的であったが、本実施例では、例えば吸盤17等で固定する手法を採るため、このような固定用の孔をシンク等に開ける必要がない。このためフォーセット5を一旦取り付けた後、この場所を変更したい場合であっても、シンクに固定用の孔(孔跡)を残すことなく、シンクを綺麗な状態でそのまま使用できる。
因みに、従来、蛇口は、シンクに固定設置されるのが、一般的な固定概念であったが、本実施例では、通常の蛇口に相当するフォーセット5を移動できるようにし、しかも固定手段6により安定状態で使用できるようにしており、これは単なる蛇口という概念を大きく越えた極めて画期的な発想である。
以下、上述したフィルタやフォーセット5以外の構成部材(補機類)について説明する。
まず図4中に示す符号20は、原水Wの供給部であり、ここでは水道管(給水管)の一部(通常の蛇口付近)から原水Wが浄水器1側に導入される。図中符号21は、低電圧スイッチであり、後述するブースターポンプ22の暴走を防ぐためのものである。図中符号22は、ブースターポンプであり、メインフィルタ3に供給される中間処理水W1の水圧を高め、ROの濾過効果を高めるためのものである。図中符号23は、圧力メータである。図中符号24は、自動断水用の電磁弁であり、自動的に原水Wの供給を止めるためのものである。図中符号25は、高電圧スイッチである。図中符号26は、水質計であり、メインフィルタ3を通過した処理済水Pの純度を自動測定するためのものである。図中符号27は、処理済水Pの自動供給弁である。図中符号28は、自動洗浄弁であり、上述したように運転停止前後(前後またはどちらか一方)、フィルタ内に溜まった不純物を水とともに自動排出しフィルタの目詰まりを防ぎ、濾過性能の維持を図るものである。
また上述したフィルタや補機類等を接続するにあたっては、継手部材JやチューブTが多用されるものであり、従来、このような接続においては、ネジ式、すなわち継手部材Jを回転させて、例えばチューブTをフィルタ等に接続する手法が多く採られていた。しかしながら、このようなネジ式による接続手法では、例えばフィルタを交換する際、チューブT(継手部材J)の取り外し及び取り付けに、部材を回転させなければならず、これが煩雑な作業となっていた。このため、本実施例では、継手部材Jを回転させることなく、チューブTを長手方向(軸方向)に差し込んだり、引き抜いたりするワンタッチ操作のみで、チューブT等の接続やその解除が行えるようにしている。
以下、このようなワンタッチタイプの、いわゆるコレットチャック式の接続手法について説明する。なお説明にあたっては、接続部7として、例えば図2に示すような、継手部材JとチューブTとの組み合わせを例に挙げて説明する。
継手部材Jは、主要部材となる継手本体Bに対し、リリースブッシュRを幾らか摺動できるように内嵌めして成り、チューブTは、このリリースブッシュRを貫通するように差し込まれる。ここでリリースブッシュRは、継手本体Bへの挿入側に、チューブTのチャッキング作用を担う掛止片が形成されるとともに、継手本体Bは、内面がテーパ状に形成されており、リリースブッシュRがチューブTの引き抜き方向に移動した際に、掛止片をチューブTに食い込ませ、チューブTの強固な保持(抜け止め)を図っている。これによって、チューブTと継手部材Jとは、その接続が維持される。なお、継手部材Jに接続したチューブTを外す場合には、リリースブッシュを継手本体B側に当接させるように移動させ、掛止片の食い込みを解除してから、チューブTを引き抜くものである。
また、ここでは、チューブTを継手部材Jに接続する場合を例に挙げて説明したが、このようなワンタッチタイプの接続手法は、構成部材と継手部材Jとを接続する場合や、継手部材Jと継手部材Jとを接続する場合等にも適用できるものである。また、これに因み、上記接続手法は、フィルタ部以外の接続部7にも適用することができ、これにより浄水器1の組み付け性を向上させ得るものである。
またフィルタを交換するタイミングについては、原水Wの清浄度(例えば水道水の場合、一般に都会である程、TDS〔全液含有濃度〕が高く、清浄度が低い)に応じて、予めトータルの濾過時間を設定しておき、これに基づいて交換時期を管理することが可能である。具体的には原水Wの状況によって濾過できるトータルの許容時間(例えば13000分)を入力し、この限界時間が迫ったら(例えば残り100分)、警告灯や警告音等で使用者(管理者)に告知する形態が採り得る。もちろん濾過の残留時間は、使用者が常に目視できるように液晶等によって表示されることが好ましく、このような点においても、濾過機構1Aをシンク上部に設置する形態が好ましい。因みに図2に示す符号29が、濾過の残留時間を示す液晶表示装置(いわゆるLCD:liquid Crystal Display)である。
またフィルタの交換が行われないまま、許容されたトータルの濾過時間が経過した場合を考慮して、電磁弁24によって、自動的に原水Wの供給をストップさせる形態が採り得る。もちろん電磁弁24は、このような場合の自動断水のみならず、浄水器1の不慮の停止、あるいは水質計26のデータから所望の純度が得られていない場合等に給水を停止させることも可能である。
更にまた本実施例では、例えば上述した接続部7等からの水漏れを感知した場合に、運転を強制的にストップする水漏れ防止機能を有する。これには、一例として図2に示すように、まず濾過機構1Aの底部30を受け皿状に形成しておき、水が漏洩した場合、ここで受けられるようにする。またこの受け皿状の底部30は、中央部が最も低くなるように形成し、ここに水(漏洩水)を感知するセンサーを設置する。このような構成により、水が漏洩した場合には、必ず底部30の中央部(センサー位置)に水を集めるようにし、これを即座に感知するものである。
なお図2では、濾過機構1Aの底部30を正面から見ても、側面から見ても、真ん中、すなわち中央部が低くなるよう、傾斜状態に形成したが、漏洩水を検出するセンサーの取付位置は、必ずしも底部30の中央部でなくても良く、どこか一カ所を低く形成し、そこにセンサーを設置することも可能である。
また漏洩水を感知したことによる給水停止は、上述したように、前記電磁弁24によって行い得るものである。
更にまた、長期旅行等、比較的長い期間、浄水器1を使用しない状態で放置する場合に具え、電源が入らないようにするON−OFFスイッチを浄水器1に設けることが可能である。また、このスイッチによって、例えば待機電力の消費量を軽減することができる。
なお、本発明の浄水器1による濾過効果、例えば水道水を濾過した場合の浄化性能は、極めて優れており、上記特願2002−337216と同様もしくはそれ以上であることが、本出願人によって確認されている。
〔他の実施例〕
本発明は以上述べた実施例を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。すなわち先の図1〜4に示した実施例では、二本の逆浸透膜フィルタ12A、12Bと、一本の逆浸透膜フィルタ12Cとを直列状態に接続する形態を採ったが、例えば図6に示すように、三本の逆浸透膜フィルタ12を並列に接続して、メインフィルタ3を構成することも可能である。因みに、この図では、プレフィルタを複数(2本)で構成し、更にポストフィルタ4を入れて構成している。
また先に述べた基本の実施例では、一基の濾過機構1Aに対し一つのフォーセット5を設けるものであったが、フォーセット5は一基の濾過機構1Aに対し複数設けることが可能である。因みに図1は、本来、キッチンに常設していたフォーセット5を適宜ダイニングテーブルに移動させる状況を図示したものであるが、フォーセット5を予めキッチンとダイニングとの双方に設け、両位置で処理済水Pを使用するような形態も可能である。
更にまた上述した基本の実施例では、フォーセット5をシンク等に容易に着脱する固定手段6として吸盤17を適用したが、固定手段6は、必ずしも吸盤17に限定されるものではなく、電磁チャックやクランプの適用も可能である。因みにクランプは主にテーブルなどの板状部材に挟んでフォーセット5を固定する際に好適である。
また上述した基本の実施例では、水道水を濾過対象としたが、例えば災害緊急時や屋外でのキャンプや釣り(いわゆるアウトドア)等にあっては、河川、池、湖沼あるいは海水等の水を濾過対象とし、飲料水や調理水を確保することも可能である。因みに本実施例の浄水器1は、一例として図2に併せて示すように、プラグPLを家庭用コンセントに差し込み、これによって交流100Vを得て、稼動させるものであり(実際には、この後、アダプターADにより交流100Vを直流24V等に変換して浄水器1に給電する)、このような形態に因み、自動車のシガーソケットからインバータを介して直流12Vを交流100Vに変換して、浄水器1を稼動させることも可能である。特に、災害緊急時には、上水道の復旧までに長時間を要することが考えられるため、シガーソケットから電源を取り出す上記方法は、プールやため池の水、あるいは防火用水、風呂の残り水等、身近な水源からでも安心且つ確実な飲料水を迅速に確保できるものであり、実用性の高い飲料水生成方法(浄水器1)である。
本発明の浄水器の設置態様及び使用状況を併せ示す斜視図である。 浄水器の本体となる濾過機構を示す斜視図である。 濾過機構とは別に設けられるフォーセットと、その固定手段を併せ示す説明図である。 浄水器の濾過態様の一例を示すフローチャートである。 逆浸透膜フィルタの内部構造を示す縦断面図(a)、並びにフィルタ本体を示す斜視図(b)である。 主にメインフィルタの構成を異ならせた、浄水器の他の実施例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 浄水器
1A 濾過機構(本体)
2 プレフィルタ
3 メインフィルタ
4 ポストフィルタ
5 フォーセット
6 固定手段
7 接続部
11 カーボンフィルタ
12 逆浸透膜フィルタ
12A 逆浸透膜フィルタ
12B 逆浸透膜フィルタ
12C 逆浸透膜フィルタ
15 開閉栓
16 チューブ
17 吸盤
20 供給部
21 低電圧スイッチ
22 ブースターポンプ
23 圧力メータ
24 電磁弁
25 高電圧スイッチ
26 水質計
27 自動供給弁
28 自動洗浄弁
29 液晶表示装置
30 底部
121 外郭部材
122 フィルタ本体
123 管状軸芯部
124 濾過本体
125 取込口
126 取出口
127 排水口
AD アダプター
B 継手本体
D ドレン(廃棄水)
J 継手部材
P 処理済水
PL プラグ
R リリースブッシュ
T チューブ
W 原水
W1 中間処理水

Claims (7)

  1. プレフィルタとメインフィルタとを具えた濾過機構によって、主に原水に含まれる不純物を除去する浄水器であって、
    前記濾過機構によって浄化された処理済水は、貯留されることなく、そのまま使用されることを特徴とする浄水器。
  2. 前記メインフィルタは、孔径約0.0001μm程度の三本の逆浸透膜フィルタをフィルタ要素として具えることを特徴とする請求項1記載の浄水器。
  3. 前記濾過機構は、プレフィルタ及びメインフィルタが、ほぼ鉛直に設置されることを特徴とする請求項1または2記載の浄水器。
  4. 前記処理済水は、前記濾過機構から適宜の長さのチューブによって接続されたフォーセットから取り出されるものであり、フォーセットに設けられた開閉栓を操作することによって、処理済水の出水、止水等を行うようにしたことを特徴とする請求項1、2または3記載の浄水器。
  5. 前記フォーセットは、シンク等の設置部位に対し、取り付け・取り外しが容易に行える固定手段を有することを特徴とする請求項4記載の浄水器。
  6. 前記濾過機構やフォーセットにおける各構成部材の接続部は、部材を回転させることなく差し込むだけで接続が行えるようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の浄水器。
  7. 前記濾過機構は、底部が受け皿状に形成されるとともに、そのほぼ中央部が最も低くなるように形成されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の浄水器。
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