JP2006097700A - ボールバルブ - Google Patents

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【課題】インサートの外径を大きくすることなく、流路への突出部の少ないボールバルブを実現し、しかも、着脱治具の係合部も鋳造成形可能なインサートを有するボールバルブを提供する。
【解決手段】ボデー2内部に貫通孔10を有する球状弁体11を一対のボールシート8,9で支持して回転自在に内蔵したボールバルブ1である。少なくとも一側のボールシートを先端で保持する筒状のインサート12には、前記弁体11の貫通孔10の口径と略同径である先端部12dから開口端部12eに向かって拡径する断面テーパ状の流路孔13を形成している。この流路孔13の先端近傍の内周面には、流路孔13のテーパ面より求心方向に突出しない係合内周面12hから構成される多角形状を呈した係合部12fを有し、この係合部12fにインサート着脱治具を係止させて、インサート12の着脱を行い得るようにしたボールバルブである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、冷水、温水、蒸気、油、ガス等の配管途中に設置されるボールバルブに関し、特に、単一のボデー部品で形成するワンピース構造であって、且つ、フランジ接合タイプのボデーを有するボールバルブに関する。
従来より、この種のワンピース構造のボールバルブは、複数のボデー部分に分割されているツーピースやスリーピース構造のボールバルブに比較して、バルブ内部を流れる流体が外部に漏れるのを防止するためのガスケットシール部を設ける必要がない。従って、ワンピース構造のボールバルブは、圧力容器としてのバルブに好適であると共に、配管応力の影響を受けにくい構造である。通常、ボールバルブは、ボデー内部に貫通孔を有するボール(球状弁体)を一対のボールシートで支持して回転自在に内蔵したものであり、この場合、一方側のボールシートを各種のインサートでねじ込み固定し、球状弁体やボールシート等の部品をボデー内に組み込むようにしている。
前記インサートは治具を介してボデー内へ挿着されるため、インサート端面には治具を係止するための二面部を設け、この二面部にインサート着脱治具を係止して回転することにより、ボデー内へのインサートの装着を行っていたが、この二面部と係合させる治具は特殊な治具であって、治具の製造自体に手間やコストを要するものであることに加え、この二面部を有するインサートの装着に際しては、締付トルクが大きい場合、二面部のダレや治具の破損を引き起こすおそれもあった。そこで、このような問題から現在では、実用新案登録第2598674号公報(特許文献1参照)に示すように、インサートの開口端内面に断面六角形状の係合部を設け、六角ボルト・ナット等を利用した治具での着脱を可能にしたインサート構造が知られている。
実用新案登録第2598674号公報(図1)
しかしながら、特許文献1に示すように、インサートの開口端内面に断面六角形の係合部を設けた場合、係合部は加工により形成し易いものとなるが、配管内径に対して係合部の内形(六角対角寸法)が小さいと、係合部が流路に突出してしまう。一方、配管内径に対してこの係合部の内形を大きく形成すると、インサートの外周面に形成したネジ部に係合部が近接して肉厚が薄くなり、ネジ部の強度不足を招いてしまう。これを解消するために、インサート外径を大きくすることも考えられるが、インサートの開口端に隣接するボデーフランジの寸法、とりわけ、配管接続ボルト穴の位置・寸法が規定されていることから、ボデーのフランジと配管のフランジとの間をシールするガスケットは、外径はそのままで内径を大きくせざるを得ず、ガスケットの面積が減ってしまう。従って、別途、ボデーとインサートの間にOリング等のシール部材を配置して、バルブと配管との接続部からの流体漏れを防ぐようにしなければならない。
バルブの呼び径(配管口径)より球状弁体の貫通孔径(ポート径)が小さい、レデュースドボア型のボールバルブに用いるインサートを鋳造により成形する場合には、係合部からボールシート保持部までの流路は、断面六角の係合部の内接円からボールシート内径に向かって傾斜するものとなり、内接円が小さいことに起因して流路径が細く、その傾斜角度が浅いものとなることから、インサートを主型のみを用いて(中子を用いず)鋳造する際、流路から鋳造主型が抜けにくくなり、鋳造の砂欠けが生じたり、細い鋳造主型が折れてしまったりするという問題を有していた。
本発明は、上記の課題点に鑑み、鋭意研究の結果開発に至ったものであり、その目的とするところは、インサートの外径を大きくすることなく、流路への突出部の少ないボールバルブを実現し、しかも、着脱治具の係合部も鋳造成形可能なインサートを有するボールバルブを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ボデー内部に貫通孔を有する球状弁体を一対のボールシートで支持して回転自在に内蔵したボールバルブであって、少なくとも一側のボールシートを先端で保持する筒状のインサートには、前記弁体の貫通孔の口径と略同径である先端部から開口端部に向かって拡径する断面テーパ状の流路孔を形成し、この流路孔の先端近傍の内周面には、流路孔のテーパ面より求心方向に突出しない係合内周面から構成される多角形状を呈した係合部を有し、この係合部にインサート着脱治具を係止させて、インサートの着脱を行い得るようにしたボールバルブである。
請求項2に係る発明は、前記インサートの係合部は、開口端側から見て六角形状を呈するボールバルブである。
請求項3に係る発明は、前記インサートの先端部の内周面と前記係合部の内面との段差をテーパ面部としたボールバルブである。
請求項4に係る発明は、流出側に位置するボールシートの弾性変形量が、流入側に位置するボールシートの弾性変形量よりも小さく設定して、全閉状態で負荷が長期間かかったとき、流出側のボールシートのクリープ変形を減少させるようにしたボールバルブである。
請求項5に係る発明は、前記ボデーは単一の胴部から成るワンピース構造であって、このボデーの流入側、或は流出側の何れか一方の開口部寄りに偏心して、ステムとその下端に回転自在に設けた球状弁体とを具備したボールバルブである。
請求項6に係る発明は、ボデー内部に貫通孔を有する球状弁体をボールシートで支持して回転自在に内蔵したボールバルブであって、前記ボデーは単一の胴部から成るワンピース構造であり、少なくとも接液部であるボデーとこのボデー内に挿着されるインサートに浸漬塗装を行い、余滴を遠心振り切り除去した後に焼き付けによる表面処理を施して、耐食性能を確保したボールバルブである。
請求項1又は2に係る発明によると、係合部を構成する係合内周面を、流路孔のテーパ面より求心方向に突出しない面としたことで、インサートの外径を大きくすることなく、流路への突出部の少ないボールバルブを得ることができる。インサートの開口端部を係合部形状による制約なく形成することができるので、レデュースドボア型のボールバルブに用いるインサートを主型のみを用いて(中子を用いず)鋳造成形する際、流路孔のテーパ面の角度を鋳抜き勾配として適切な角度に深く設定でき、流路から容易に鋳造主型を抜くことができる。これにより、係合部を別途加工することなく、鋳肌面により形成することができ、インサートの成形が容易なボールバルブを得ることができる。
請求項3に係る発明によると、テーパ面部がインサートを鋳造で製造する際の鋳抜き勾配として機能することに加え、圧力損失の抑制、内径加工時のバリの発生を抑制することができ、さらには、インサート着脱治具の過挿入を防止することが可能となった。
請求項4に係る発明によると、弁操作トルクの上昇を抑制することができ、優れた操作性を実現することが可能となった。
請求項5に係る発明によると、ステム、球状弁体、ボールシート等の内部構成部品を、ボデーの流入側、或は流出側の何れか一方の開口部寄りに偏心して設けたことで、優れた加工性並びに組立容易性を実現することが可能となった。また、アクチュエータを搭載する場合にあっては、この偏心構造によって、アクチュエータとの好適な配置バランスを実現し、配管スペースを広く確保する必要もない。
請求項6に係る発明によると、錆の発生し易い接液部であるボデーやインサート等に優れた耐食性能を確保することが可能となり、従来より問題であった錆の発生による不具合を生じることなく、長期に亘って、安全なバルブの使用を行うことが可能となった。しかも、塗装の残存余滴の固化によって、バルブ構成部品同志の密着性が低下してしまうのを防ぐことができる。
以下に、本発明におけるボールバルブの一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明であるボールバルブの一例(本例では50A)を示した正面図であり、図2は、図1に示すボールバルブを流入側から見たときの側面図であり、図3は、図2におけるA−A線断面図である。図中1は、本発明のボールバルブであり、図中2は、例えば、鋳造により成形したワンピース構造の鋳鉄製ボデーであって、このボデー2の両側には、配管との接続を行い得るフランジ部3,3を具備し、また、ボデー2の長さ方向の中心から偏心した位置、本例では流入側開口部寄りのボデー2上面にステム挿入孔4aを備えたロングネック4を設け、このロングネック4にステム5を回転自在に挿着している。図3に示すように、ステム5の外周面にはグリーススペース6を設けており、これにグリースを封入することで、長期に亘って、その効果を持続し得る構造としている。図中7は、ステム5とステム挿入孔4aとの間をシールするOリングである。
前記ボデー2の一方側、本例では流出側の流路内周面には突条部2aを一体に設けており、この突条部2aの段部面に形成したボデー2の座面部2gに、後述する一方(本例では流出側)のボールシート9を装着し、且つ、円筒状の貫通孔10の流出側にV字形の流出孔10aを有する球状弁体11を、このボールシート9に接触する位置まで挿入すると共に、前記ステム5の下端部5aを球状弁体11の嵌合溝11aに嵌め入れて、ステム5と球状弁体11とを接合している。なお、本例では流入側開口部寄りにステム5、球状弁体11等の内部構成部品を配置した構造としているが、実施に応じて、流出側開口部寄りにこれら内部構成部品を配置した構造とすることも可能である。また、本発明におけるボールバルブはレデュースドボア型であり、球状弁体の貫通孔10の内径(ポート径)は、バルブの呼び径(配管口径)よりも小さく形成している。
図中12は、先端に環状座面部12aを設けた筒状のインサートであり、本例では鋳造により成形した鋳鉄製インサート12を採用している。このインサート12の座面部12aに後述する他方(本例では流入側)のボールシート8を装着し、インサート12の外周面に形成した雄ねじ部12bをボデー2の流入側の開口内周面に形成した雌ねじ部2bにねじ込んで、インサート12をボデー2内に挿着している。また、同外周面には位置決め段部12cが形成されており、当該インサート12の挿入時には、この位置決め段部12cがボデー2の同開口内周面に形成した段部面2cに当接されるので、適正な挿着位置を容易に確保することができ、流入側,流出側の両ボールシート8,9によって、球状弁体11の適正な支受けが行われている。
ここで、本例で採用するボールシートについて説明すると、図3に示すように、流入側と流出側のボールシート8,9は互いに異なる形状を呈している。ボールシート8,9のうち、インサート12の先端の座面部12aで支持される、本例では流入側のボールシート8の内径側に設けたリップ部8aにより、万が一、ボデー2、ボールシート8,9、球状弁体11、或はインサート12の加工寸法にばらつきが生じた場合でも、これを当該リップ部8aで吸収して、操作トルクを安定させるよう機能する。一方、本例では流出側のボールシート9はリップ部を具備しておらず、流出側のボールシート9の弾性変形量が、流入側のボールシート8の弾性変形量よりも小さくなるよう設定されており、これにより、流出側のボールシート9では、全閉状態で負荷が長期間かかった場合に、ボールシートのクリープ変形を減少させるよう機能する。
図3に示すように、筒状のインサート12内には、球状弁体11の貫通孔10の口径と略同径である先端部12dから開口端部12eに向かって拡径する断面テーパ状の流路孔13を有し、この流路孔13の先端近傍の内面には、多角形状を呈した係合部12fを設けており、この係合部12fにインサート着脱治具を係止させて、インサートの着脱を行い得るようにしている。この係合部12fを構成する係合内周面12hは、流路孔13のテーパ面より求心方向に突出しない面であり、これにより、圧力損失が少なく、所定の流量特性の実現が図られる。
図4は、本発明におけるインサートの一例を示した斜視図であり、図5は、図4に示すインサートを開口端側から見たときの側面図であり、図6は、図5におけるB−B線断面図である。図5に示すように、前記係合部12fは開口端側から見て、本例では六角形状を呈しており、前述したように、係合部12fが流路孔13の内径より内側に突出しない構造を実現している。しかも、断面テーパ状の流路孔13に対し、係合部12fが先端部12dを基点に水平に形成されているので、インサート着脱治具との掛かり部を多く確保することができ、インサート12の着脱を容易に、しかも、確実に行うことができる上、特殊な工具を必要とせず、既存の六角ボルト・ナットから成る治具をインサート着脱治具として利用可能な構造となっている。
また、係合部12fをインサートの先端側(ボールシート装着側)に形成したので、開口端部を係合部形状による制約なく形成することができる。従って、開口端部の内径をインサートの外径を変えることなく大きく確保することができ、これにより、流路孔のテーパ面の角度を鋳抜き勾配として適切な角度に深く設定でき、レデュースドボア型のボールバルブに用いるインサートを主型のみを用いて(中子を用いず)鋳造成形する際、流路孔を形成する鋳造主型が太く、且つ、流路から容易に抜くことができる。これにより、係合部を別途加工することなく、鋳肌面により形成することができ、インサートの成形が容易となる。本実施例においては、開口端部の内径を配管内径と略同径としている。
また、前記インサート12の先端部12dの内周面と六角形状を呈した係合部12fの内面との段差をテーパ面部12gとしており、これにより、圧力損失の抑制を図り、また、当該インサート12を鋳造で製造する際の鋳抜き勾配として機能すると共に、内径加工時のバリの発生を抑制することができ、さらには、インサート着脱治具の過挿入を防止するよう機能する。
前記インサート12のボデー2への装着に際しては、流路孔13に設けた係合部12fに、開口端側から挿入したインサート着脱治具を係止させ、該治具を所定量回転操作することで、インサート12の円滑な装着を行い得る。インサート12は、位置決め段部12cがボデー2の開口内周面に形成した段部面2cに当接し、適正な装着にて固定される。ボデー2内に適正に装着されたインサート12の開口端面12iは、ボデー2の開口端面2hよりもやや球状弁体11側に位置している。これにより、本発明のボールバルブ1と配管15との間に装着されるガスケット14は、ボデー2のフランジ部3(開口端部2h)と配管15のフランジ部に挟持されて、両フランジ間を液密にシールする配管接続構造となっている。従って、ボデー2とインサート12との間に流体が浸入しても、両部品間にOリング等のシール部材を介在する必要がなく、ボールバルブ1と配管15との接続部からの流体漏れを防止することができる。
また、ガスケット14は、インサート12の開口端面12iと配管15のフランジ部には挟持されず、流体は両部品間に浸入可能としている。これにより、ボデー2とインサート12との間の空間Xと、インサート12と配管15との間の空間Yとが連通して同圧となるので、この空間に流体が流れるのを抑制することができる。
また、一例として示す本発明のボールバルブは、ボデー2の両側にボルト挿通孔3a,3aを有するフランジ部3,3を設けたフランジ接合型であり、胴部と配管接合用のフランジ部3とをリブ2dで接続している。また、本例におけるボデー2は、単一の胴部から成るワンピース構造であって、この胴部の肉厚は接続される配管の肉厚と同寸法以上に設定している。また、図1に示すように、胴部の最小外径部2eにリブ2dを放射方向に複数個、本例では十字方向に4個突設して胴部の剛性をより一層高めると共に、鋳造によるボデー2の成形の容易性にも配慮している。このリブ2dの外径は、胴部の最大外径部2fと略同寸法に設けている。
更に、ロングネック4とこれに近接する流入側フランジ部3とをリブ2iで接続しており、これにより、ロングネック4の鋳造性向上及び補強を図ると共に、鋳造仕上げ時には、このリブ2iの上面を研削仕上げするのみで、ロングネック4と流入側フランジ部3との間のバリ取りを行うことができるようにしている。
図7は、本発明であるボールバルブに表面処理を施す状態を示した説明図である。本発明のボールバルブにおいては、単一の胴部から成るワンピース構造であるボデー2と当該ボデー2内に挿着されるインサート部材12の全面にわたって、ダクロタイズド表面処理を施している。ダクロタイズド表面処理とは、ダクロタイズド処理液(日本ダクロシャムロック製)により処理することをいい、具体例を示すと、金属亜鉛フレーク、無水クロム酸、グリコール等の分散水溶液から成る処理液中に、接液部材であるボデー2やインサート12等を浸漬した後、余滴を遠心振り切り除去し、焼き付け炉中で約300℃に加熱することにより、六価クロムがグリコール等の有機物によって還元されて、水不溶性アモルファスのnCr03・mCr203を生成し、これがバインダーとして働き、積層された亜鉛フレークを相互に結び付けて被膜を形成する。同時に処理液中の無水クロム酸が金属素地表面を酸化して化学的に結合し、強固な密着力を生じる。
ダクロタイズド処理被膜の防錆機構は、亜鉛粒子のコントロールされた自己犠牲保護作用と、クロム酸による素地面の不働体化及び亜鉛フレークと、クロム化合物の障壁作用によって構成され、優れた耐蝕性を実現することになる。従って、本例では先ず、前処理を行ったボデー2やインサート12等を網状容器に入れて浸漬塗装を行い、図7に示すように、余滴を遠心振り切り除去した後に焼き付けを行うことで、錆の発生し易い接液部材への表面処理を施して、優れた耐食性能を確保している。
とりわけ、ボールシート8,9が装着されるインサート12の座面部12aや、ボデー2の座面部2gにダクロタイズト処理液の余滴が残存して固化すると、これが凸部となってボールシートと各座面部との密着性(シール性)を損なうおそれがある。そこで、例えば、ボデー2であれば、図7に示すように、ボデー2の座面部2gが、回転半径に対して45度傾斜するよう容器内に配置して、これを遠心回転することにより、座面部2gに残存していたダクロタイズト処理液の余滴が振り切られ、適正な膜厚の表面処理を行うことができ、ボールシートとの密着性を確保することができる。
なお、本発明のボールバルブ1は、ロングネック4をボデー2のフランジ3に装着される配管15との接続用ボルト・ナットとの干渉を回避しつつ、可能な限り流入側開口部寄りに配置することにより、ボールシート9を装着する座面部2gを流入側開口部寄りに配置して、その加工を容易且つ正確に行うことができ、また、バルブ構成部品の組立が容易となるような偏心構造を採用している。一方、ギヤ機構を有するアクチュエータ(図示せず)には、アクチュエータの長さ方向の中心から出力軸が偏心した位置に配置されている偏心構造を有するものがある。従って、本発明のボールバルブ1と偏心構造のアクチュエータとを、その偏心方向が一致するよう取り付けることにより、バルブとアクチュエータとの好適な配置バランスが実現される。すなわち、バルブに対するアクチュエータの突出が最小限に抑えられ、アクチュエータを搭載した本発明のボールバルブ1の配管スペースを広く確保する必要がない。
本発明におけるボールバルブは、ファンコイルユニットを含む配管にも適用することができ、各ファンコイルユニットの熱交換器(コイル)へ、熱媒体である冷水又は温水をその供給量バランスを調整して供給する配管に設置して、その優れた機能を長期に亘って発揮することができる。さらに、アクチュエータでステムを回転させる構造に限らず、手動でステムを回転させる構造にも適用可能であり、前記空調用配管をはじめ、あらゆる分野の配管に適用し得るボールバルブとして提供することが可能である。
本発明であるボールバルブの一例(50A)を示した正面図である。 図1に示すボールバルブを一次側から見たときの側面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 本発明におけるインサートの一例を示した斜視図である。 図4に示すインサートを開口端側から見たときの側面図である。 図5におけるB−B線断面図である。 ボデーに表面処理を施す状態を示した説明図である。
1 ボールバルブ
2 ボデー
5 ステム
8 ボールシート(流入側ボールシート)
9 ボールシート(流出側ボールシート)
10 貫通孔
11 球状弁体
12 インサート
12d 先端部
12e 開口端部
12f 係合部
12g テーパ面部
12h 係合内周面
13 流路孔

Claims (6)

  1. ボデー内部に貫通孔を有する球状弁体を一対のボールシートで支持して回転自在に内蔵したボールバルブであって、少なくとも一側のボールシートを先端で保持する筒状のインサートには、前記弁体の貫通孔の口径と略同径である先端部から開口端部に向かって拡径する断面テーパ状の流路孔を形成し、この流路孔の先端近傍の内周面には、流路孔のテーパ面より求心方向に突出しない係合内周面から構成される多角形状を呈した係合部を有し、この係合部にインサート着脱治具を係止させて、インサートの着脱を行い得るようにしたことを特徴とするボールバルブ。
  2. 前記インサートの係合部は、開口端側から見て六角形状を呈する請求項1に記載のボールバルブ。
  3. 前記インサートの先端部の内周面と前記係合部の内面との段差をテーパ面部とした請求項1又は2に記載のボールバルブ。
  4. 請求項1乃至3に記載のボールバルブにおいて、流出側に位置するボールシートの弾性変形量が、流入側に位置するボールシートの弾性変形量よりも小さく設定して、全閉状態で負荷が長期間かかったとき、流出側のボールシートのクリープ変形を減少させるようにしたボールバルブ。
  5. 前記ボデーは単一の胴部から成るワンピース構造であって、このボデーの流入側、或は流出側の何れか一方の開口部寄りに偏心して、ステムとその下端に回転自在に設けた球状弁体とを具備した請求項1乃至4の何れか1項に記載のボールバルブ。
  6. ボデー内部に貫通孔を有する球状弁体をボールシートで支持して回転自在に内蔵したボールバルブであって、前記ボデーは単一の胴部から成るワンピース構造であり、少なくとも接液部であるボデーとこのボデー内に挿着されるインサートに浸漬塗装を行い、余滴を遠心振り切り除去した後に焼き付けによる表面処理を施して、耐食性能を確保した請求項1乃至5の何れか1項に記載のボールバルブ。
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