JP2006096438A - 後処理装置 - Google Patents

後処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006096438A
JP2006096438A JP2004281499A JP2004281499A JP2006096438A JP 2006096438 A JP2006096438 A JP 2006096438A JP 2004281499 A JP2004281499 A JP 2004281499A JP 2004281499 A JP2004281499 A JP 2004281499A JP 2006096438 A JP2006096438 A JP 2006096438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stapler
paper
sheet
staple
binding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004281499A
Other languages
English (en)
Inventor
Masuo Kawamoto
益雄 河本
Mitsutoshi Takemoto
光利 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2004281499A priority Critical patent/JP2006096438A/ja
Publication of JP2006096438A publication Critical patent/JP2006096438A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】 対象となっているステープル処理において綴結針がなくなった後の用紙へ施す作業の作業性を向上させることができるようにする。
【解決手段】 装置本体21には、複写機10から順次受け入れた用紙Pを積層状態で一時貯留するステープル処理部40と、これに貯留された用紙束P1に綴結針Nを打ち込むことによるステープル処理で用紙束P1を綴結する斜め綴じ用ステープラ455と、ステープル処理後の用紙束P1を排出する用紙受け部材434と、ステープラの綴結針Nの有無を検出する斜め綴じ綴結針有無センサ454″とが備えられ、斜め綴じ綴結針有無センサ454″が綴結針Nなしを検出したとき、中綴じ用ステープラ450による代替ステープル処理に切り換える制御を行う制御装置80を有している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、複写機やファクシミリ装置、さらにはコンピュータに付設されたプリンタ等の画像形成装置(上流側装置)によって所定の画像形成処理が施された後に出力される用紙に対し所定の後処理を施す用紙後処理装置に関するものである。
従来、特許文献1〜3に記載されているような画像形成装置から給紙された用紙に対しパンチング処理やステープル処理等の後処理を施す後処理装置が知られている。まず、特許文献1に記載の後処理装置は、ステープル部に貯留されている綴結針がなくなった場合に装置を停止するものであり、これによってステープラの空打ちが防止されるが、後処理装置との連携で運転される画像形成装置の画像形成処理は一時中断される。
これに対し、特許文献2に記載のものは、用紙束に対するステープル動作中に綴結針のなくなったことが検出されると、ステープル手段による綴結針打ち込み動作を禁止した状態で用紙を仕分けてビンへ排紙するというものであり、かかる構成を採用したことにより、ステープルの空打ちが回避されるとともに、画像形成処理の中断は生じない。
同様に引用文献3に記載のものも、ステープル処理の実行中に綴結針のないことが検出されると、ステープル処理を行わずに設定されたコピー部数の処理を行い、ステープル処理の行われなかった用紙を排紙の搬送経路を切り換えることなくステープル処理済の用紙束を収納しているトレイへ排出されるようになされているため、画像形成処理の中断は生じない。
特許第2644483号公報 特許第2711859号公報 特許第2912976号公報
しかしながら、画像形成処理が一時中断されるという特許文献1の欠点が解消された特許文献2に記載のものにあっては、ステープラの空打ち動作を回避することができるとともに、綴結針がなくなった後でも画像形成処理が継続される点で特許文献1のものより改良されているといえるが、綴結針がなくなった後、ステープル処理の施されていない用紙は、仕分け(仕分けには頁順に仕分けるソートモードと、頁毎に仕分けるスタックモードとがある)が行われた状態でトレイに排紙されるようになっている。
したがって、ステープル処理の施されていない用紙が、例えばスタックモードで仕分けられて排紙されると、後で手作業により頁順に仕分け直した上でステープル処理を施さなければならず非常に面倒である。これに対しステープル処理の施されていない用紙が、ソートモードで仕分けられて排紙される場合、ステープル処理済の用紙束がすでに排出されているトレイへ排紙されると、用紙の向きが同じであるため、どこからがステープル処理の施された用紙であるかを見定めなければならないばかりか、その後手作業でステープル処理を施さなければならず非常に面倒である。
本発明は、かかる状況に鑑みなされたものであって、対象となっているステープル処理において綴結針がなくなった後の用紙へ施す作業の作業性を向上させることができる後処理装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、上流側装置から供給される用紙を装置本体内に順次受け入れることにより形成された所定枚数の用紙からなる用紙束にステープル処理を施す後処理装置において、前記装置本体には、前記上流側装置から順次受け入れた用紙を積層状態で一時貯留する用紙貯留部と、この用紙貯留部に貯留された用紙束に綴結針を打ち込むことによるステープル処理で用紙束を綴結する少なくとも2台のステープラと、前記ステープル処理後の用紙束を、前記用紙貯留部に形成された搬送路に沿って前記用紙貯留部から装置本体外に排出する排出手段と、ステープラの綴結針の有無を検出する綴結針有無センサとが備えられ、前記綴結針有無センサが一方のステープラの綴結針なしを検出したとき、他のステープラによるステープル処理が可能な状態に切り換える制御を行う制御部を有していることを特徴とする後処理装置である。
かかる構成を採用したことにより、上流側装置から後処理装置の装置本体内の用紙貯留部に受け入れられた用紙の束に対し、ステープラによるステープル処理が施されるに当たり、綴結針有無センサにより現にステープル処理に供されているステープラの針切れが検出されると、以後の用紙については、綴結針を有している他のステープラによるステープル処理に切り換えられるため、ステープル処理が行われない状態で用紙の束が排出されることはなくなる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御部は、一方のステープラの針切れを検出したとき、他方のステープラによるステープル処理を実行させる第1のモードと、他のステープラによるステープル処理を行うことなく、用紙の向きを異ならせた排紙または表裏を反転させた排紙を行わせる第2のモードとを選択的に実行可能とするものであることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、第1のモードが選択されることにより、一方のステープラの針切れを検出したとき、他方のステープラによるステープル処理が実行される一方、第2のモードが選択されることにより、他のステープラによるステープル処理を行うことなく、用紙の向きを異ならせた排紙または表裏を反転させた排紙という判別容易な排紙が制御部の制御の下に実行される。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記綴結針有無センサが綴結針なしを検出した後の用紙は、ステープル処理が施された用紙束の排出先と同一の排出先に排出されることを特徴とするものである。
かかる構成を採用したことにより、特にステープル処理が施されていない用紙専用の排出先を設ける必要がなくなる。
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記綴結針有無センサが綴結針なしを検出した後の用紙は、ステープル処理が施された用紙束の排出先と異なった排出先に排出されることを特徴とするものである。
かかる構成を採用したことにより、ステープル処理が施されていない用紙は、ステープル処理が施された用紙束の排出先と異なった排出先に排出されるため、両者の混在が防止され、以後のステープル有無の仕分け作業が容易になる。
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の発明において、前記綴結針有無センサが綴結針なしを検出した後の用紙は、部数毎に位置をずらせて排出されることを特徴とするものである。
かかる構成を採用したことにより、ステープル処理が施されていない用紙は、部数毎に位置ずれされているため、以後の部数毎の仕分けが容易になる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記綴結針有無センサが検出したステープラの綴結針なしを表示する表示手段が設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成を採用したことにより、表示手段の表示でステープル処理が施されていない用紙が排紙されることをオペレータが認識し得る。
請求項1記載の発明によれば、上流側装置から後処理装置の装置本体内の用紙貯留部に受け入れられた用紙の束に対し、ステープラによるステープル処理が施されるに際し、綴結針有無センサによって針切れ(綴結針がなくなったこと)が検出されると、以後の用紙は、今までと異なる向きで排紙されるため、オペレータは、この今までと異なる用紙の向きによって以後の用紙にステープル処理が施されていないこと、および針切れの生じていること容易かつ確実に認識することができるため、以後の排出された用紙に対する取り扱い(ステープル処理が行われた用紙とそうでない用紙との仕分け作業や、手作業によるステープル処理等)を容易に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、第1のモードが選択されることにより、一方のステープラの針切れを検出したとき、他方のステープラによるステープル処理が実行される一方、第2のモードが選択されることにより、他のステープラによるステープル処理を行うことなく、用紙の向きを異ならせた排紙または表裏を反転させた排紙が制御部の制御の基に実行されるため、ステープル処理が行われない状態で用紙束が排紙されたり、あるいはステープル処理が行われていない用紙の区別けが明確に行われない状態で用紙が排出されるような不都合の発生を確実に排除することができ、針切れの場合の後処理作業の作業性を大幅に向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、綴結針有無センサが綴結針なしを検出した後の用紙は、ステープル処理が施された用紙束の排出先と同一の排出先に排出されるため、特にステープル処理が施されていない用紙専用の排出先を設ける必要がなくなり、装置コストの低減化に貢献することができる。
請求項4記載の発明によれば、ステープル処理が施されていない用紙は、ステープル処理が施された用紙束の排出先と異なった排出先に排出されるため、両者の混在が防止され、以後のステープル有無の仕分け作業を容易に行うことができる。
請求項5記載の発明によれば、ステープル処理が施されていない用紙は、部数毎に位置ずれされているため、以後のステープル処理が施されていない部数毎の用紙束の仕分けを容易に行うことができる。
請求項6記載の発明によれば、綴結針有無センサが検出したステープラの綴結針なしを表示する表示手段が設けられているため、この表示手段の表示でステープル処理が施されていない用紙が排紙されることをオペレータに認識させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る用紙後処理装置20が、複写機10に接続された状態を示す正面断面視の説明図である。まず最初に、図1を基に、複写機10について説明する。複写機(上流側装置、画像形成装置)10は、箱形を呈した複写機本体11に原稿読取部12と、像形成部13と、給紙部14とが装着されることによって構成されている。像形成部12は、複写機本体11の上面側に設けられているのに対し、像形成部13は、複写機本体11内の略中央部に設けられているとともに、給紙部14は、複写機本体11内における原稿読取部13の下方位置に設けられている。
前記原稿読取部12は、光学的に読み取った原稿画像から画像データを生成するスキャナー等を有し、その上面に第1コンタクトガラス121と第2コンタクトガラス122とを備えている。第1コンタクトガラス121は、原稿押えを兼ねた原稿自動読取装置123を開いてマニュアル操作で原稿をセットするときに使用されるものであり、複写機本体11の上面中央部の略全面に設けられている。これに対し第2コンタクトガラス122は、原稿自動読取装置123上に載置された複数枚の原稿を、自動的に順次読み取るときに使用されるものであり、原稿搬送機構124の駆動で第2コンタクトガラス122に接するようにして順次搬送される原稿から当該原稿の画像データが読み取られるようになっている。
前記原稿搬送機構124は、原稿載置部125と、搬入ローラ対等を備えた搬入駆動部126と、搬送ローラ対127と、排出ローラ対128と、排紙台129とを備え、原稿載置部125に載置された原稿を自動的に一枚ずつ第2コンタクトガラス122に接触させつつ搬送し、原稿の露光走査後に排紙台129に排出するようになっている。
前記給紙部14には、転写用の用紙Pが収納される挿脱自在の給紙カセット141と、手差し給紙部142とが設けられている。かかる給紙部14は、給紙カセット141から像形成部13へ用紙Pを搬送する第1搬送路143と、手差し給紙部142から像形成部13へ用紙Pを搬送する第2搬送路145とを備えている。また、各給紙カセット141および手差し給紙部142は、収納されている用紙Pを取り出すためのピックアップローラ146と、用紙Pを1枚ずつ搬送路に送り出す給紙ローラ対147とをそれぞれ備えている。
第1搬送路143には、各給紙カセット141からピックアップローラ146および給紙ローラ対147を介して給紙された用紙Pを搬送する搬送ローラ対148と、像形成部13の手前で搬送されてくる用紙Pを所定位置に待機させるためのレジストローラ対149とが設けられている。なお、第2搬送路145は、レジストローラ対149の上流側で第1搬送路143と合流している。
前記像形成部13は、回転可能な感光体ドラム130を有し、この感光体ドラム130の周囲に沿うように帯電部131と、現像部131と、クリーニング部132と、レーザ走査ユニット133と、転写ローラ134と、定着ローラ対135とが配設されている。
帯電部131は、感光体ドラム130の表面を所定電位に均一に帯電させるものであり、レーザ走査ユニット133は、制御部2から送信された画像データに基づきレーザービームを感光体ドラム130の表面に照射し、感光体ドラム130表面に静電潜像を形成するものである。
また、現像部131は、静電潜像にトナーを付着させて画像を顕在化させるものであり、転写ローラ134は、顕在化したトナー像を用紙Pに転写するものである。また、定着ローラ対135は、用紙Pに転写されたトナー像を定着させるものであり、クリーニング部132は、画像転写後に感光体ドラム130の表面に残留しているトナーを清掃除去して清浄化し、つぎの静電潜像形成に備えるものである。
そして、複写機本体11の上部には、排出ローラ対138と排紙口139とからなる用紙排出部136が設けられ、定着ローラ対135から導出された用紙Pが排出ローラ対138を介して排紙口139から系外へ排出されるようになっている。前記定着ローラ対135の直下流側には排出分岐ガイド137が設けられ、この排出分岐ガイド137によって用紙Pの排出先を用紙排出部136向けと洞内排紙トレイ111向けとのいずれかに切り換え得るようになっている。
また、複写機本体11の前面側の上部適所には、複写情報入力部101が設けられているとともに、この複写情報入力部101に隣接して後処理情報入力部102が設けられている。前記複写情報入力部101は、複写に関する情報を入力するためのものであり、所定のボタンやテンキーからの入力操作で原稿のサイズや、複写される用紙Pのサイズ、さらには複写枚数、拡大・縮小の倍率等を入力し得るようになっている。かかる複写情報入力部101からの入力情報に基づいて複写処理が実行される。
前記後処理情報入力部102は、複写機10で複写処理が実行された後の用紙Pに対して後処理を施すに際し、当該後処理に関する情報(条件)を入力するものであり、パンチング処理の有無、ステープル処理の有無、ステープル処理を行う場合のステープル位置等が所定のキーボタン操作で入力されるようになっている。
また、これら複写情報入力部101および後処理情報入力部102の近傍には警報を含む各種の情報を表示出力する表示部103が設けられている。
そして、排紙口139から排紙された定着処理済の用紙Pは、本発明に係る用紙後処理装置20へ導入され、前記後処理情報入力部102からの後処理情報に基づいて所定の後処理が施されることになる。以下、用紙後処理装置20の概要について説明する。
図1に示すように、後処理装置20は、複写機10から排紙口139を介して搬入された用紙Pに対しフィニッシング処理の一つであるパンチング処理を行うパンチ部30と、このパンチ部30の下流側に設けられ用紙束P1に対しステープル処理を施すステープル処理部40と、パンチング処理およびステープル処理のいずれか一方または双方の施された用紙Pまたは用紙束P1を系外に排紙する排紙部50と、パンチ部30によるパンチング処理が施された用紙Pの内でステープル処理部40へ供給される前に一時的に退避させる必要があるものを貯留する用紙退避部60と、ステープル処理部40で中央部にステープル処理の施された用紙束P1に中折り処理を施す中折り部70とがそれぞれ箱形を呈した装置本体21に装着されることによって形成されている。
前記装置本体21の複写機本体11に対する当接面には、複写機本体11の排紙口139と対向した用紙受入口22が設けられ、複写機10から排紙口139を介して排紙された定着処理済の用紙Pは、この用紙受入口22から用紙後処理装置20内に導入されるようになっている。
前記パンチ部30は、装置本体21内における用紙受入口22の直下流側に形成されている。かかるパンチ部30には、給紙された用紙Pの所定の位置に綴じ孔を穿孔する所定のパンチマシン31が設けられている。
前記ステープル処理部40は、パンチマシン31の直下流側であって用紙退避部60の直下位置に設けられ、搬送されてきた用紙Pを用紙束P1として一時的にストックする中間トレイ(用紙貯留部)41を有している。パンチ部30あるいは用紙退避部60から送り出された用紙Pは、中間トレイ41上へ供給され、この中間トレイ41上で貯留されて用紙束P1になる。そして、ステープル処理部40は、かかる用紙束P1に対して各種の態様でステープル処理を施すようになっている。これについては後に詳述する。
前記排紙部50は、装置本体21に昇降可能に設けられたメイン排紙トレイ51と、このメイン排紙トレイ51の上方位置に向けられた複数段のサブ排紙トレイ52と、これら各排紙トレイ51,52を昇降させる昇降機構53とを備えて構成されている。メイン排紙トレイ51へは、中間トレイ41でステープル処理が施された用紙束P1が排出されるようになっている。これに対し、サブ排紙トレイ52へは、パンチ部30を通過しステープル処理部40を経ることなく用紙退避部60へ向けて送り出された用紙束P1が用紙退避部60の一部を介して排紙されるようになっている。
なお、前記昇降機構53は、各排紙トレイ51,52上に排出された用紙束P1あるいは用紙Pの上面が、用紙束P1の排出に適した高さレベルに位置するように各排紙トレイ51,52を昇降させるものである。
前記用紙退避部60は、周面に用紙Pを保持する筒状の退避ドラム61と、この退避ドラム61の周面を離間状態で覆ったカバーガイド62とを備えて構成されている。そして、一時的に退避されるべき用紙Pが送り込まれてくると、その用紙Pは、退避ドラム61の周面とカバーガイド62の内面との間の隙間に導入され、ここで所定の条件が満足されるまでの間一時的に貯留され、条件が満足されるとつぎの用紙Pに同伴してステープル処理部40へ給紙されるようになっている。
前記中折り部70は、ステープル処理部40において中央部にステープル処理が施された用紙束P1に対し、ステープル位置を境にして二つ折り(中折り)に折り曲げ処理を施すものであり、ステープル処理部40の下流端から先下がりに延設された中折り用搬送路へ搬出された用紙束P1の中央部を押し曲げる押し板71と、この押し板71によって二つ折りにされた用紙束P1を押圧挟持して中折り状態を安定させる中折りローラ対72と、この中折りローラ対72によって中折りされた後の用紙束P1の外部への排出を上方から案内する案内板73と、この案内板73に案内されつつ排出された用紙束P1を受ける中折りトレイ74とを備えている。
以下、図2を基に、用紙後処理装置20の上部における用紙Pの搬送路について説明する。図2に示すように、用紙後処理装置20の上部には、用紙受入口22から図2の左方に向けパンチ部30を介して用紙退避部60の直下まで真っ直ぐに延びる入口側搬送路23と、この入口側搬送路23の下流端である用紙退避部60の略直下位置からステープル処理部40へ向けて延びるステープル部向け搬送路24と、中間トレイ41の上面に形成されたトレイ上面搬送路25と、このトレイ上面搬送路25の上端(中間トレイ41の上端)からメイン排紙トレイ51へ向けて延びるメイン排出搬送路26と、前記入口側搬送路23の下流端から退避ドラム61の周面に沿ってカバーガイド62との間で環状に形成された退避搬送路27と、この退避搬送路27の図2における左方位置から分岐されてサブ排紙トレイ52へ向かうサブ排出搬送路28と、退避ドラム61の直下位置と前記メイン排出搬送路26との間に架設された架設搬送路29とが設けられている。
前記入口側搬送路23の上流端には第1ローラ対231が設けられているとともに、同下流端には第2ローラ対232が設けられ、用紙受入口22を介して複写機10から送り込まれた用紙Pは、まず、第1ローラ対231の駆動で入口側搬送路23へ引き入れられ、必要に応じてパンチ部30によるパンチング処理が施された後、第2ローラ対232の駆動で下流側へ送り込まれるようになっている。第2ローラ対232の直下流側には、第3ローラ対233が設けられ、この第3ローラ対233の駆動で用紙Pの下流側への送り込みが確実に行われるようになされている。
そして、第3ローラ対233の下流側であって、退避ドラム61の直下位置には、斜め上から前記ステープル部向け搬送路24に臨んだ分岐ガイド241が設けられ、この分岐ガイド241の切り換え操作で用紙Pの搬送先をステープル部向け搬送路24と退避搬送路27との間で切り換え得るようになっている。ステープル部向け搬送路24へ向かわせられた用紙Pは、ステープル部向け搬送路24の下端位置に設けられた第4ローラ対242および押付け部材243を介してトレイ上面搬送路25へ導入されるようになっている。
前記押付け部材243は、所定の軸回りに正逆回動して第4ローラ対242を介し垂下した用紙Pを中間トレイ41へ向けて押し付けるためのものであり、かかる押付け操作によって用紙Pの下流端が中間トレイ41の上面に押し付けられてつぎにトレイ上面搬送路25へ導入される用紙Pが確実に先の用紙Pの表面側に積層され、これによって中間トレイ41上に積層された用紙束P1に頁狂いが生じないようになされている。
因みに、入口側搬送路23およびステープル部向け搬送路24以外の各搬送路にも、目的に応じて用紙Pの搬送先を設定するための各種の分岐ガイドや、搬送推進のための各種のローラ等の用紙搬送に係る部材が各所に設けられているが、ここでの説明は省略する。
以下図3および図4を基に、必要に応じて図1および図2を参照しながら、ステープル処理部40について詳細に説明する。図3および図4は、ステープル処理部40の一実施形態を示す一部切欠き斜視図であり、図3は分解斜視図、図4は組立て斜視図である。なお、図3および図4において、X−X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
図3および図4に示すように、ステープル処理部40は、前記装置本体21内に前後方向で斜めに配設された中間トレイ41と、この中間トレイ41の前方側に所定の間隔を置いて対向配設された二点鎖線で示す蓋体42と、前記中間トレイ41に装着される搬送構造43および幅寄せ機構44と、前記中間トレイ41および蓋体42のいずれか一方または双方に装着されるステープラ45とを備えて構成されている。
前記中間トレイ41は、複写機10から給紙された用紙Pをステープル処理のために一時貯留するものであり、図1に示すように、装置本体21内で上部が前記第4ローラ対242(図2)と対向するとともに下端部が装置本体21の下部右方に位置するように斜めに配設され、第4ローラ対242を介して導入された用紙Pは、中間トレイ41の右面に沿って収納されるようになっている。
かかる中間トレイ41は、上縁部の幅方向中央部が切り欠かれることによって形成された矩形状の上方切欠き部411と、この上方切欠き部411と対向して下縁部に形成された下方切欠き部412とを有している。これらの切欠き部411,412は、後述する搬送構造43の上下のプーリ431,432を装着するためのものである。
また、中間トレイ41には、上下方向の中間位置より若干上方位置にそれぞれ幅方向に延びる幅方向一対の上部ガイド長孔413が穿設されているとともに、上下方向の中間位置より若干下方位置にそれぞれ幅方向に延びる幅方向一対の下部ガイド長孔414が穿設されている。これらのガイド長孔413,414は、前記幅寄せ機構44の後述する幅寄せ部材442を幅方向に移動可能に装着するためのものである。
前記蓋体42は、当該蓋体42と面対向した中間トレイ41とでステープル処理部40に導入された用紙Pを貯留する貯留空間を形成するためのものであり、第4ローラ対242を介してステープル処理部40へ導入される用紙Pは、押付け部材243を介して蓋体42と中間トレイ41との間に形成されたトレイ上面搬送路25へ導入されるようになっている。
前記搬送構造43は、図3に示すように、中間トレイ41の上方切欠き部411に装着される幅方向一対の上部プーリ431と、同下方切欠き部412に装着される幅方向一対の下部プーリ432と、これら各一対の上下のプーリ431,432間に張設される幅方向一対の搬送ベルト433と、これら一対の搬送ベルト433間に架設される用紙受け部材(排出手段)434とを備えて構成されている。
前記上部プーリ431は、上部プーリ軸431aに同心で軸支されている。かかる上部プーリ431は、上部プーリ軸431aが前記上方切欠き部411の幅方向の対向縁部から前方に向けて突設された幅方向一対の軸受座411aに貫通支持されることにより、上方切欠き部411に装着されるようになっている。また、下部プーリ432は、下部プーリ軸432aに同心で一体に軸支されている。かかる下部プーリ432は、下部プーリ軸432aが前記下方切欠き部412の幅方向の対向縁部から前方に向けて突設された軸受座412aに貫通支持されることにより、下方切欠き部412に装着されるようになっている。
そして、下部プーリ軸432aには、搬送モータ435の駆動軸が同心で接続され、搬送モータ435の駆動による下部プーリ軸432aを介した下部プーリ432の駆動回転によって中間トレイ41を挟んで各上下のプーリ431,432間に張設されている幅方向一対の搬送ベルト433が周回するようになされている。
前記用紙受け部材434は、一対の搬送ベルト433間に架設固定される受け部材本体434aと、この受け部材本体434aの後端面から上方に向けて中間トレイ41と平行に突設された外れ止め用の堰部材434bとからなり、側面視でL字状を呈している。堰部材434bと中間トレイ41との間には、所定枚数の用紙Pからなる用紙束P1を収容し得る隙間が形成されている。
かかる搬送構造43によれば、用紙束P1が用紙受け部材434に支持された状態で搬送モータ435を正逆駆動することによって搬送ベルト433が正逆周回し、これによって用紙受け部材434が中間トレイ41に沿って昇降することになる。また、搬送モータ435の連続駆動で搬送ベルト433を反時計方向へ周回させることにより、用紙受け部材434が上昇を継続し、これによって用紙受け部材434に貯留されている用紙束P1をステープル処理部40からメイン排出搬送路26を介してメイン排紙トレイ51へ排出することができるようにもなっている。
前記幅寄せ機構44は、中間トレイ41へ排紙された用紙Pに対し幅方向の整合を行う、いわゆる幅寄せ処理用のものであり、本実施形態においては、前記上部ガイド長孔413に案内されつつ幅方向に正逆移動する幅方向一対の上部幅寄せ機構440と、前記下部ガイド長孔414に案内されつつ幅方向に正逆移動する幅方向一対の下部幅寄せ機構441とからなっている。幅寄せ機構44を上部および下部幅寄せ機構440,441に分割したのは、後述する中綴じ用ステープラ450を幅寄せ機構44の幅寄せ部材442と干渉することなく幅方向に移動させ得るようにするためである。
かかる幅寄せ部材44は、図3に示すように、中間トレイ41の表面上を幅方向に正逆スライド移動し得る幅寄せ部材442と、この幅寄せ部材442に一体に固定されたラック446と、このラック446に噛合するピニオン447と、このピニオン447を軸心回りに回転駆動する幅寄せモータ448とを備えて構成されている。
前記幅寄せ部材442は、中間トレイ41と摺接する摺接板443と、この摺接板443の幅方向の外方縁部から後方に向けて突設された幅寄せ板444と、ガイド長孔413,414に摺接状態で嵌り込むように摺接板443の前面から前方に向けて突設された被ガイド突起445とからなっている。かかる幅寄せ部材442は、被ガイド突起445がガイド長孔413,414に嵌め込まれることにより、当該ガイド長孔413,414に案内されつつ幅方向に正逆移動可能になっている。
前記ラック446は,被ガイド突起445がガイド長孔413,414に嵌め込まれた状態で、当該被ガイド突起445の前端面に固定される。かかるラック446は、幅方向に延びた状態で被ガイド突起445に固定され、これによってラック面が幅方向に移動し得るようになっている。前記ピニオン447は、このようなラック446に噛合するように設置位置が設定されている。
そして、各幅寄せ機構44がガイド長孔413,414を介して中間トレイ41に装着された状態で、上部の幅寄せ部材442の下縁部と、下部の幅寄せ部材442の上縁部との間には、後述する中綴じ用ステープラ450を中間トレイ41の幅方向に正逆移動させるための隙間415が形成されている。
また、中間トレイ41における前記隙間415位置の上下方向の中央部には、幅方向に延びる幅方向一対の中央部ガイド長孔416が穿設されている。後述のクリンチャー453は、この中央部ガイド長孔416にガイドされつつ幅方向に正逆移動し得るようになっている。
かかる幅寄せ機構44によれば、幅寄せモータ448の駆動でピニオン447を回転させることによりこの回転はラック446に伝達され、当該ラック446は、被ガイド突起445がガイド長孔413,414に嵌め込まれていることにより、ガイド長孔413,414に案内されつつ幅方向に移動するため、ラック446と被ガイド突起445を介して一体の幅寄せ部材442が幅方向に移動することになる。
したがって、幅寄せモータ448の駆動を適正に制御することにより、中間トレイ41上に導入され用紙Pの幅寸法に応じて対向した一対の幅寄せ板444間の離間距離を設定したり、一対の幅寄せ板444間に用紙Pを保持した状態で、当該用紙Pの中間トレイ41上における左右位置を変更する、いわゆるシフト操作を行うことができる。
前記ステープラ45は、中間トレイ41へ排紙された用紙Pに対し綴結針N(図5)で綴結する、いわゆるステープル処理を施すものであり、本実施形態においては、中間トレイ41上の用紙束P1の上下方向の中間位置にステープル処理を施す、幅方向に向けて正逆移動可能な幅方向一対の中綴じ用ステープラ450と、中間トレイ41上の用紙束P1の下縁部にステープル処理を施す、幅方向に向けて正逆移動可能な幅方向一対の端綴じ用ステープラ451と、中間トレイ41上の用紙束P1の上流側(図3における下部)の右端部を斜めに綴じる斜め綴じ用ステープラ455とからなっている。
前記中綴じ用ステープラ450は、上部幅寄せ機構440と、下部幅寄せ機構441との隙間415を通過し得るように上下寸法が設定されている。かかる中綴じ用ステープラ450は、図3に示すように、蓋体42側に設けられたステープラ本体452と、このステープラ本体452と対向するように中間トレイ41側に設けられた、針受け部材としてのクリンチャー453と、このクリンチャー453に装着された中綴じ綴結針有無センサ454とを備えて構成されている。
前記ステープラ本体452は、複数本の綴結針Nが装填可能になっているとともに、順次形成される用紙束P1に対して綴結針Nを1本ずつ打ち込む図略の針打込み機構が内装されているとともに、所定の移動機構によって幅方向に正逆移動可能になっている。
かかるステープラ本体452は、蓋体42内に設けられた所定の移動機構が接続され、この移動機構によって幅方向に正逆移動し得るようになっている。因みに、図3に示す例では、移動機構としてステープラ移動モータ452aと、このステープラ移動モータ452aの駆動軸に同心で一体回転可能に接続された駆動プーリ452bと、この駆動プーリ452bに幅方向で対向配置された従動プーリ452cと、これら両プーリ452b,452c間に張設された無端ベルト452dとを備えて構成されている。前記ステープラ本体452は、無端ベルト452dに固定され、ステープラ移動モータ452aの駆動による無端ベルト452dの両プーリ452b,452c間の周回によって幅方向に移動し得るようになっている。
前記クリンチャー453は、中間トレイ41の前記中央部ガイド長孔416に案内されつつ前記ステープラ本体452と同期しながら同一方向に向けて移動し得るようになっている。中間トレイ41の裏面側には、ステープラ本体452の移動機構と同様の移動機構が設けられているが、これの説明は省略する。
そして、ステープラ本体452とクリンチャー453との間には、中間トレイ41へ導入された用紙P1が通過し得る所定寸法の隙間450aが形成され、用紙Pがこの隙間450aを通り中間トレイ41上に積層されることによって形成された用紙束P1は、図4に二点鎖線で示すように、上下方向の中央位置がステープラ本体452とクリンチャー453とに挟持されて中綴じ処理を施し得る状態になる。この状態でのステープラ45の所定の駆動によって用紙束P1の上下方向の中央位置に綴結針Nが打ち込まれて綴結されることになる。
前記中綴じ綴結針有無センサ454は、用紙束P1が中綴じ用ステープラ450によってステープル処理が施されたか否かを検出するためのものであり、クリンチャー453の上端部に設けられている。具体的にはクリンチャー453のケーシング453bの上端部に用紙Pを前記隙間450aへ向けて誘導する傾斜面453cが形成され、中綴じ綴結針有無センサ454は、この傾斜面453cに面一状態で設けられている。なお、前記傾斜面453cは、中間トレイ41上で用紙束P1を搬送するための本発明に係る搬送路の一部を形成している。
かかる中綴じ綴結針有無センサ454は、本実施形態においては、金属製の綴結針Nを検出し得る、いわゆる金属探知センサによって形成されている。そして、当該金属探知センサとしては、磁気センサや静電容量センサを使用することができる。
前記磁気センサは、対向配置された一対の電磁コイル間に生じる磁束が金属(磁気抵抗)の存在で乱れることにより当該金属の存在を検出するものである。また、前記静電容量センサは、電極から出力される高周波の発振動作状態の変化によって被測定空間の静電容量の変化を検出し、この変化によって被測定空間に金属が存在することを検出するものである。いずれの金属探知センサを使用してもよく、本実施形態においては、狭隘な場所に設ける必要があることから、検出端を電極のみで済ませることができる静電容量センサを採用しているが、静電容量センサに限定されるものではなく、磁気センサを採用してもよい。
このような中綴じ綴結針有無センサ454をクリンチャー453の上端部に設けることにより、搬送モータ435の駆動による搬送ベルト433の反時計方向へ向かう周回で用紙束P1が中綴じ用ステープラ450から上方へ外れた直後に当該中綴じ綴結針有無センサ454によって中綴じのためのステープル処理が行われているか否かがほとんどタイムラグのない状態で即座に検出されるようになっている。
前記端綴じ用ステープラ451は、用紙束P1の下端縁部にステープル処理を施すものであり、ステープラ本体452′と、クリンチャー453′とが一体的に結合されている点、および各種の駆動機構を含めて中間トレイ41側に装着されている点が先の中綴じ用ステープラ450と相違している。ステープラ本体452′とクリンチャー453′との間には、上面が開口した幅方向に延びる用紙束受け溝450bが形成され、用紙Pが中間トレイ41へ導入されることによって形成された用紙束P1は、下端縁部がこの用紙束受け溝450bに嵌り込むことによって当該端綴じ用ステープラ451にステープル処理を施し得る状態で支持されるようになっている。
かかる端綴じ用ステープラ451にも、先の中綴じ用ステープラ450の移動機構と同様の移動機構が設けられ、これによって端綴じ用ステープラ451は、この移動機構の駆動で幅方向に正逆移動して用紙束P1に対するステープル処理位置を変更し得るようになっている。
また、クリンチャー453′には、その上端の傾斜面453c′に前記中綴じ綴結針有無センサ454と同様の端綴じ綴結針有無センサ454′が設けられ、この端綴じ綴結針有無センサ454′によって用紙束P1の下端部に綴結針Nが存在しているか否かによるステープル処理の有無が検出されるようになっている。
前記斜め綴じ用ステープラ455は、用紙束P1の隅部に斜めに綴結針Nを打ち込んで当該用紙束P1にいわゆる斜め綴じを施すものであり(図5の(ニ)参照)、本実施形態においては、中間トレイ41の右端位置における中央部ガイド長孔416より若干下方位置に斜めに設けられている。
かかる斜め綴じ用ステープラ455は、ステープラ本体452″と、クリンチャー453″とが一体的に結合されている点で前記端綴じ用ステープラ451と軌を一にしている。ステープラ本体452″とクリンチャー453″との間には、上面が開口した幅方向に斜めに延びる用紙束受け溝450cが形成され、用紙Pが中間トレイ41へ導入されることによって形成された用紙束P1の下端の右側隅部がこの用紙束受け溝450cに嵌り込み、これによって用紙束P1に当該斜め綴じ用ステープラ455によるステープル処理が施され得るようになる。
また、クリンチャー453″には、その上端の傾斜面453c″に前記中綴じ綴結針有無センサ454と同様の斜め綴じ綴結針有無センサ454″が設けられ、この斜め綴じ綴結針有無センサ454″によって用紙束P1の下端部に綴結針Nが存在しているか否かによるステープル処理の有無が検出されるようになっている。
そして、本発明においては、中綴じ、端綴じおよび斜め綴じ綴結針有無センサ454,454′454″のいずれかが綴結針Nなしを検出したとき、目的のステープル処理に代えて他のステープラによるステープル処理に切り換えてステープル処理を実行させる第1モードと、他のステープラによるステープル処理を行うことなく、用紙の向きを異ならせた排紙または表裏を反転させた排紙を行わせる第2モードとを選択的に実行可能とする制御を行うようにしている。
図5は、ステープル処理の種類を説明するためにステープル処理が施された用紙束P1を示す平面図であり、(イ)は下端部右端1点綴じ、(ロ)は下端部2点綴じ、(ハ)は下端部左端1点止め、(ニ)は下端部右端斜め綴じ、(ホ)は中綴じをそれぞれ示している。
図5の(イ)に示す下端部右端1点綴じの場合、一対の中綴じ用ステープラ450または端綴じ用ステープラ451の内の右側のもののみが使用され、図5の(ロ)に示す下端部2点綴じの場合は、一対の中綴じ用ステープラ450または端綴じ用ステープラ451がそれぞれ使用され、図5の(ハ)に示す下端部左端1点綴じの場合は、一対の中綴じ用ステープラ450または端綴じ用ステープラ451の内の左側のもののみが使用され、図5の(ニ)に示す下端部右斜め綴じの場合は、斜め綴じ用ステープラ455が使用され、図5の(ホ)に示す中綴じの場合は、中綴じ用ステープラ450が使用される。
図6は、制御装置80によるステープル処理の制御を説明するためのブロック図である。なお、制御装置(制御部)80は、いわゆるマイクロコンピュータであり、所定の枚数センサ65(図5)からの検出信号に基づき複写機10から給紙される用紙Pの枚数をカウントして中間トレイ41へ導入される1単位(1ジョブ)の用紙束P1を確定したり、パンチ部30におけるパンチマシン31の駆動制御を行ったり、あるいは複写機本体11から排紙される用紙Pや用紙束P1の排紙部50における排紙先(メイン排紙トレイ51またはサブ排紙トレイ52)を設定する等、用紙後処理装置20に関する各種の制御を実行するものであるが、図5には、これら各種の制御の内でステープル処理部40におけるステープル処理を対象とし、予め設定された用紙Pの所定枚数からなる用紙束P1が中間トレイ41へ導入される状態からの制御に係るものを抽出して示している。
図5に示すように、制御装置80は、幅寄せ部材制御部81と、ステープラ制御部82と、用紙束搬送制御部83と、ステープル異常判別部84とを備えている。
前記幅寄せ部材制御部81は、複写情報入力部101からの用紙サイズ情報に基づき、幅寄せモータ448に幅寄せのための制御信号を出力するものである。この制御信号が入力された幅寄せモータ448の駆動により、対向した幅寄せ板444間の内寸法は、用紙Pが導入される直前に処理対象の用紙束P1の用紙幅寸法になるため、回動案内部材422を介して中間トレイ41へ導入された用紙Pは、一対の幅寄せ板444間に納められることになる。
前記ステープラ制御部82は、複写情報入力部101および後処理情報入力部102からの情報に基づき、ステープラ45の移動や綴結駆動を制御するものである。複写情報入力部101からステープラ制御部82に伝達される情報は、用紙サイズおよびステープル処理の対象となる用紙束P1の部数である。
また、後処理情報入力部102からステープラ制御部82に伝達される情報は、用紙束P1に施すステープル処理の位置と、綴結針Nがなくなった場合の対処モードの選択結果である。ステープル処理の位置としては、用紙束P1の端部にステープル処理を施す端綴じステープル処理と、用紙束P1の中央部にステープル処理を施す中綴じステープル処理と、用紙束P1の隅部に斜めにステープル処理を施す斜め綴じステープル処理との3種類がある。
綴結針Nがなくなった場合の対処モードとしては、目的のステープル処理に代えて他のステープラによるステープル処理に切り換えてステープル処理を実行させる第1モードと、他のステープラによるステープル処理を行うことなく、用紙の向きを異ならせた排紙または表裏を反転させた排紙を行わせる第2モードとを選択的に実行可能とする制御を行うようにしている。かかる対処モードの選択のために、本実施形態においては、後処理情報入力部102に特にモード選択キー103が設けられ、このモード選択キー103を操作することによりモードを選択し得るようになっている。
そして、複写情報入力部101および後処理情報入力部102からのステープル処理の条件情報がステープラ制御部82へ入力されると、当該ステープラ制御部82は、その条件情報に基づき中綴じ用、端綴じ用および斜め綴じ用ステープラ450,451,455のいずれかに向けて制御信号を出力する。
いずれのステープラ450,451、455に制御信号を出力するかは、用紙束P1に対して中綴じステープル処理を施すのか、端綴じステープル処理を施すのか、あるいは斜め綴じステープル処理を施すのかによって決まる。例えば、後処理情報入力部102から中綴じの信号(情報)が出力されている場合には、ステープラ制御部82は、中綴じ用ステープラ450のステイプラー移動モータ452aおよびクリンチャー移動モータ453aへ向けて制御信号を出力するのに対し、端綴じ用ステープラ451のステイプラー移動モータ452aには制御信号を出力しない。
したがって、中綴じ用ステープラ450(ステイプラー本体452およびクリンチャー453)は、ホームポジションから所定のステープル位置へ移動して、用紙束P1をステイプラー本体452とクリンチャー453とで挟持し、ステープル処理待機の状態とされる一方、端綴じ用ステープラ451は、ステープラ制御部82からの制御信号が入力されないため、ホームポジションから移動することはない。この状態で、用紙受け部材434の昇降により用紙束P1のステープル位置が確定された後、ステープラ制御部82からの中綴じ用ステープラ450へ向けたステープル動作開始の制御信号により、用紙束P1は、その中央部に綴結針Nが打ち込まれ中綴じステープル処理が完了することになる。
これに対し、後処理情報入力部102から端綴じの信号(情報)が出力されている場合には、ステープラ制御部82は、端綴じ用ステープラ451のステイプラー移動モータ452aに向けて制御信号を出力するのに対し、中綴じ用ステープラ450のステイプラー移動モータ452aおよびクリンチャー移動モータ453aには制御信号を出力しない。
したがって、端綴じ用ステープラ451は、ホームポジションから所定のステープル位置へ移動して、その用紙束受け溝450bが用紙束P1の下端縁部と対向しステープル処理待機の状態とされるのに対し、ステープラ制御部82からは中綴じ用ステープラ450に向けて制御信号が出力されないため、中綴じ用ステープラ450はホームポジションから移動することはない。この状態で、用紙受け部材434のホームポジション(端綴じ用ステープラ451より若干上方位置)からの下降で用紙束P1の下端縁部が用紙束受け溝450bに嵌り込んだ後、ステープラ制御部82からの端綴じ用ステープラ451へ向けたステープル動作開始の制御信号により、用紙束P1に綴結針Nが打ち込まれ、これによって用紙束P1に対する端綴じステープル処理が完了することになる。
また、後処理情報入力部102から斜め綴じの信号が出力されている場合には、ステープラ制御部82は、斜め綴じ用ステープラ455へのみ制御信号を出力し、これによって用紙束P1の隅部に斜めに綴結針Nが打ち込まれることになる。
前記用紙束搬送制御部83は、複写情報入力部101からの用紙サイズの信号、および複写情報入力部101からの綴じ位置信号(中綴じか端綴じか斜め綴じかの信号)に基づき用紙束P1を支持している用紙受け部材434を昇降させるものである。かかる用紙束搬送制御部83は、ステープル処理対象の用紙束P1の用紙サイズ、および「中綴じ」か「端綴じ」かあるいは「斜め綴じ」かに応じて用紙受け部材434を適正なレベルに位置させるべく、搬送モータ435に制御信号を出力する。
これによる搬送モータ435の正逆駆動で用紙受け部材434は昇降して適正な高さレベルで停止する。この状態で、ステープラ制御部82から中綴じ用ステープラ450、端綴じ用ステープラ451または斜め綴じ用ステープラ455へステープル動作の制御信号が出力され、これによる位置決めで用紙束P1には所定の位置にステープル処理が施されることになる。
そして、ステープル処理が完了すると、用紙束搬送制御部83からの制御信号による搬送モータ435の駆動により搬送ベルト433が図4における反時計方向へ周回し、用紙束P1は、これによる用紙受け部材434の上昇で中間トレイ41に沿って上方に向けて搬送され、第1排出ローラ対203(図1)を介してメイン排紙トレイ51へ排出されることになる。
前記ステープル異常判別部84は、綴結針有無センサ454,454′,454″の検出信号に基づきステープラ45によるステープル処理により用紙束P1に綴結針Nが打ち込まれているか否かを判別した上で、モード選択キー103による選択モードに応じて所定の対処を行うものである。
具体的には、例えば、針切れのとき他のステープラによるステープル処理で代替させる第1のモードが選択されており、かつ、用紙束P1に対し斜め綴じ用ステープラ455による斜め綴じが実行されている状態において、斜め綴じ用ステープラ455の綴結針Nが斜め綴じ綴結針有無センサ454″によって検出されると、ステープル異常判別部84は、斜め綴じ用ステープラ455に代えて一対の中綴じ用ステープラ450の右側のもの並びにそのステープラ移動モータ452aおよびクリンチャー移動モータ453aに向けて制御信号を出力し、これによる位置設定された中綴じ用ステープラ450の駆動によって代替的に用紙束P1の下端部右端にステープル処理が施されることになる。
なお、ステープラの代替使用が実行される前に、予めステープル異常判別部84から搬送モータ435へ制御信号が出力され、これによる搬送モータ435の駆動で用紙束P1は、代替されるステープラに対応した位置決めが行われる。
かかる斜め綴じ用ステープラ455の代替使用として右側の中綴じ用ステープラ450が使用されることの他、どのステープラの針切れに対しどのステープラが代替されるかについて予め決められており、この決められた内容が制御装置80に記憶されている。したがって、いずれのステープラーが針切れになっても、用紙Pがステープル処理されない状態で排出されることはない。
また、ステープル異常判別部84は、現にステープル処理を行っているステープラが針切れになると、表示部103に対して異常発生を表示させるための制御信号(表示指示信号)を出力し、これによって表示部103は、異常を知らせるランプを点灯させたり、異常発生のメッセージを画面表示したり、異常を知らせる音声出力を行う等の異常発生報知を行う用になっている。したがって、オペレータは、この報知により、現に排出されているステープル処理済の用紙束P1の一部に代替のステープル処理の施されたものが混ざっていることを認識することができる。
つぎに、ステープル処理実行中のステープラが針切れになったとき、他のステープラによるステープル処理を行うことなく、用紙Pの向きを異ならせた排紙または表裏を反転させた排紙を行わせる第2モードが設定されている場合には、ステープル異常判別部84は、現に対象となっているステープラ(ステープラ450,451,455のいずれか)に対してステープル動作を中断させる制御信号を出力した上でそのジョブの画像形成処理済の用紙Pのステープル処理部40への受け入れを継続し、そのジョブの最終頁の用紙Pがステープル処理部40に導入された時点でステープル処理部40の下流側に設けられた図略の用紙束姿勢変更機構または用紙束表裏反転機構においてステープル処理の行われていない用紙束P1を90°姿勢変更させるか、あるいは表裏を反転させてメイン排紙トレイ51へ排出させる制御が行われる。
こうすることによって、メイン排紙トレイ51上に排出された用紙束P1の内、ステープル処理の施されていない用紙束P1は、ステープル処理が施された用紙束P1の上に90°の姿勢変更状態、あるいは表裏が反転された状態で積み重ねられるため、オペレータは、どの用紙束P1がステープル処理の施されていないものであるかを容易に認識することができ、以後の作業(手作業でステープル処理を行う等)を迅速、かつ、円滑に実行することができる。
図7は、制御装置80によるステープル制御の一実施形態を示すフローチャートであり、斜め綴じ用ステープラ455の綴結針Nがなくなった場合を例に挙げている。また、図8は、図7のフローチャートに合わせてステープル処理部40の作用を説明するための図4に示すステープル処理部40の正面視の説明図であり、(イ)は、斜め綴じ用ステープラ455によりステープル処理が行われつつある状態、(ロ)は、斜め綴じ用ステープラ455に代替して中綴じ用ステープラ450によりステープル処理が施されつつある状態をそれぞれ示している。
図7に示すフローチャートにおいては、先の用紙束P1がステープル処理が実行されてステープル処理部40からメイン排紙トレイ51へ排出された直後をスタート時点としている。まず、ステップS1で斜め綴じ用ステープラ455に綴結針Nが存在するか否かが斜め綴じ綴結針有無センサ454″からの検出信号によって判別され、綴結針Nがある場合(ステップS1でYES)には、ステップS9が実行されてそのジョブの用紙Pがステープル処理部40に順次受け入れられ、そのジョブの最終頁の用紙Pが受け入れられた(ステップS9でYES)後、図8の(イ)に示す状態で斜め綴じ用ステープラ455によるステープル処理が実行され(ステップS10)、引き続きステープル処理の施された用紙束P1は、ステップS5が実行されて搬送モータ435の駆動による用紙受け部材434の上昇によりメイン排紙トレイ51(図1)へ排出される。
これに対し、ステップS1で斜め綴じ用ステープラ455が針切れになっていた場合、すなわち斜め綴じ綴結針有無センサ454″が綴結針Nなしを検出した場合には、ステップS2で対処モードとして他のステープラによる代替ステープル処理で対応する第1モードが選択されているのか、用紙束P1を90°の姿勢変更あるいは表裏反転で用紙束P1を排出する第2モードが選択されているのかが判別される。
そして、第1モードが選択されている場合(ステップS2でYES)には、ステップS3でステープル処理部40に導入された用紙Pがそのジョブの最終頁のものであるのか否かが判別され、最終頁のものであれば(ステップS3でYES)、図8の(ロ)に示すように、斜め綴じ用ステープラ455に代えて右側の中綴じ用ステープラ450による代替ステープル処理が実行される(ステップS4)。代替ステープル処理の施された用紙束P1は、搬送モータ435の駆動による用紙受け部材434の上昇によりステープル処理部40からメイン排紙トレイ51へ向けて排出される。
これに対し、対処モードとして用紙束P1を姿勢変更または表裏反転を行った後に排出する第2モードが選択されている場合(ステップS2でNO)には、ステープル処理部40へ導入された用紙Pが最終頁のものであることが判別された(ステップS6でYES)後、ステープル処理部40とメイン排紙トレイ51との間に介設された用紙束姿勢変更機構または用紙束表裏反転機構において90°の姿勢変更処理または表裏反転処理が施されてからメイン排紙トレイ51へ排出される(ステップS7)。
以上詳述したように、本発明に係る用紙後処理装置20は、上流側装置である複写機10から供給される用紙Pを装置本体21内に順次受け入れることにより形成された所定枚数の用紙Pからなる用紙束P1にステープル処理を施すものであり、装置本体21には、複写機10から順次受け入れた用紙Pを積層状態で一時貯留する用紙貯留部としての機能を備えたステープル処理部40と、このステープル処理部40に貯留された用紙束P1に綴結針Nを打ち込むことによるステープル処理で用紙束P1を綴結する少なくとも2台のステープラ(本実施形態では一対の中綴じ用ステープラ450と、一対の端綴じ用ステープラ451と、1つの斜め綴じ用ステープラ455が設けられている)によるステープル処理後の用紙束P1を、ステープル処理部40に形成された搬送路に沿ってステープル処理部40から装置本体21外に排出する排出手段としての搬送モータ435を備えた用紙受け部材434と、ステープラの綴結針Nの有無を検出する綴結針有無センサ(本実施形態では中綴じ綴結針有無センサ454、端綴じ綴結針有無センサ454′および斜め綴じ綴結針有無センサ454″が設けられている)とが備えられ、綴結針有無センサが一方のステープラの綴結針Nなしを検出したとき、他のステープラによるステープル処理に切り換える制御を行う制御装置80を有してなるものである。
かかる構成を採用したことにより、複写機10から後処理装置の装置本体21内のステープル処理部40に受け入れられた用紙束P1に対し、ステープラによるステープル処理が施されるに当たり、綴結針有無センサにより現にステープル処理に供されているステープラの針切れが検出されると、以後の用紙束P1については、綴結針Nを有している他のステープラによるステープル処理に切り換えられるため、ステープル処理が行われない状態で用紙束P1が排出されることをなくすことができる。したがって、従来のようにステープル処理が行われていない用紙束P1に対して手作業でステープル処理を施す等の面倒な作業をなくすことができ、後処理作業の作業性を向上させることができる。
また、制御装置80は、一方のステープラの綴結針N切れを検出したとき、他方のステープラによるステープル処理を実行させる第1モードと、他のステープラによるステープル処理を行うことなく、用紙の向きを異ならせた排紙または表裏を反転させた排紙を行わせる第2モードとを選択的に実行可能とするものであるため、第1のモードが選択されることにより、一方のステープラの綴結針Nなしを検出したとき、綴結針Nを備えたステープラによるステープル処理が実行される一方、第2のモードが選択されることにより、他のステープラによるステープル処理を行うことなく、綴結針N1の向きを異ならせた排紙または表裏を反転させた排紙が制御装置80の制御の基に実行される。
したがって、ステープル処理が行われない状態で用紙束P1が排紙されたり、あるいはステープル処理が行われていない用紙の区別けが明確に行われない状態で用紙が排出されるような不都合の発生を確実に排除することができ、針切れの場合の後処理作業の作業性を大幅に向上させることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、綴結針Nなしが検出されると、対処モードが他のステープラによる代替ステープル処理に切り換える第1モードおよび用紙束P1の排出姿勢を変化させたり表裏反転させる第2モードのいずれが選択されても、ジョブ単位で用紙束P1が排出されるようになされているが、こうする代わりに、綴結針N切れが検出された後は、用紙Pを一旦ステープル処理部40に導入することなく、架設搬送路29(図2)およびメイン排出搬送路26を通してメイン排紙トレイ51へ直接排出させるようにしてもよい。
(2)上記の実施形態において、綴結針N切れのときに用紙束P1毎にその姿勢を交互に変更させたり、ずらせて排出するようにしてもよい。こうすることによって、複数部数の用紙束P1について1部ずつ仕分ける必要がなくなるため、手作業でのステープル処理の処理効率を向上させることができる。
(3)上記の実施形態においては、綴結針有無センサ454,454′,454″が綴結針Nなしを検出した後の用紙Pは、ステープル処理が施された用紙束P1の排出先と同一の排出先(メイン排紙トレイ51)に排出されるようになされているが、こうする代わりに綴結針有無センサ454,454′,454″が綴結針Nなしを検出した後の用紙Pを、ステープル処理が施された用紙束P1の排出先と異なった排出先(上記の実施形態ではサブ排紙トレイ52)に排出させてもよい。こうすることにより、ステープル処理が施されていない用紙Pと、ステープル処理が施された用紙束P1との両者の混在が防止されるため、以後のステープル有無の仕分け作業を容易に行うことができる。
(4)また、上記の実施形態において、ステープル処理が施されなかった用紙束P1を部数毎に位置をずらせてメイン排紙トレイ51へ排出するようにすれば、メイン排紙トレイ51へ排出されたステープル処理の施されていない用紙Pは、部数毎に位置ずれされているため、以後の部数毎の仕分作業を容易に行うことができる。
(5)さらに、ステープル処理が施されなかった用紙束P1については、所定のインサータによって部数間に仕切り用の合い紙を挟み込ませた状態で排出させるようにしてもよい。これによって部数間の合い紙が目印になるため、以後の部数毎の仕分け作業を容易に行うことができる。
(6)図9は、ステープル処理部の他の実施形態を示す正面図である。このステープル処理部40′は、その構成要素である中間トレイ41′が上記の実施形態と相違している。すなわち、まず、中間トレイ41′は、搬送ベルト433として幅方向一対の下部搬送ベルト433′と、下端部が一対の下部搬送ベルト433′の上端部間に挟まれた状態で連設された上部搬送ベルト433″とを備えて構成されている。前記用紙受け部材434は、下部搬送ベルト433′に設けられているとともに、上部搬送ベルト433″には、別の用紙受け部材434′が設けられ、これによって中間トレイ41′が上下の2系統で用紙Pを昇降させ得るようになっている。
また、ステープラとしては、一対の中綴じ用ステープラ450が中間トレイ41′の上下方向の略中婦位置に設けられているとともに、斜め綴じ用ステープラ455が中間トレイ41′の上下方向の略中央部における右端位置に設けられているのみであり、上記の実施形態の端綴じ用ステープラ451は設けられていない。
さらに、中間トレイ41′の上下方向の略中間位置には、幅方向に正逆移動可能に装着された幅方向一対の横A4用紙受け436が設けられている。この横A4用紙受け436は、横向けで中間トレイ41′へ導入されたA4サイズの用紙を受けるものであり、A3サイズの用紙が中間トレイ41′に導入されるに際しては、各横A4用紙受け436は、互いに離間方向へ移動され、中間トレイ41′の左右の側縁部分に位置設定されることでA3サイズの用紙を通過させ得るようにされる。そして、一対の横A4用紙受け436間を通過したA3サイズの用紙は、中間トレイ41′の下端部に位置設定された用紙受け部材434によって受けられる。
この実施形態のステープル処理部40′によれば、特に中間トレイ41′の上下方向の略中央部に横A4用紙受け436が設けられることにより、例えば下方位置に位置している用紙受け部材434を上昇させるまでもなく横向きのA4サイズの用紙を横A4用紙受け436によって直ちに受けることができるため、A4用紙の処理効率を向上させることが可能になる。
本発明の一実施形態に係る用紙後処理装置が、複写機に接続された状態を示す正面断面視の説明図である。 用紙後処理装置の上部における用紙Pの搬送路について説明するための図1の部分拡大図である。 ステープル処理部の一実施形態を示す一部切欠き分解斜視図である。 図3に示すステープル処理部の組立て斜視図である。 ステープル処理の種類を説明するためにステープル処理が施された用紙束P1を示す平面図であり、(イ)は下端部右端1点綴じ、(ロ)は下端部2点綴じ、(ハ)は下端部左端1点止め、(ニ)は下端部右端斜め綴じ、(ホ)は、中綴じをそれぞれ示している。 制御装置によるステープル処理の制御を説明するためのブロック図である。 制御装置によるステープル制御の一実施形態を示すフローチャートであり、斜め綴じ用ステープラの綴結針がなくなった場合を例に挙げている。 図7のフローチャートに合わせてステープル処理部の作用を説明するためのステープル処理部の正面視の説明図であり、(イ)は、斜め綴じ用ステープラによりステープル処理が行われつつある状態、(ロ)は、斜め綴じ用ステープラに代替して中綴じ用ステープラによりステープル処理が施されつつある状態をそれぞれ示している。 ステープル処理部の他の実施形態を示す正面図である。
符号の説明
10 複写機(上流側装置、画像形成装置)
101 複写情報入力部 102 後処理情報入力部
103 表示部 11 複写機本体
111 洞内排紙トレイ
12 像形成部 121 第1コンタクトガラス
122 第2コンタクトガラス 123 原稿抑え
124 原稿搬送機構 125 原稿載置部
126 搬入駆動部 127 搬送ローラ対
128 排出ローラ対 129 排紙台
13 原稿読取部 130 感光体ドラム
131 現像部 132 クリーニング部
133 レーザ走査ユニット 134 転写ローラ
135 定着ローラ対 136 用紙排出部
137 排出分岐ガイド 138 排出ローラ対
139 排紙口 14 給紙部
141 給紙カセット 142 手差し給紙部
143 第1搬送路 145 第2搬送路
146 ピックアップローラ 147 給紙ローラ対
148 搬送ローラ対 149 レジストローラ対
20 用紙後処理装置 201 搬入ローラ対
202 搬送分岐ガイド 203 第1排出ローラ対
204 第2排出ローラ対 21 装置本体
22 用紙受入口 23 入口側搬送路
231 第1ローラ対 232 第2ローラ対
233 第3ローラ対 24 ステープル部向け搬送路
241 分岐ガイド 242 第4ローラ対
243 押付け部材 25 トレイ上面搬送路
26 メイン排出搬送路 27 退避搬送路
28 サブ排出搬送路 29 架設搬送路
30 パンチ部 31 パンチマシン
40 ステイプル処理部
41 中間トレイ(用紙貯留部)411 上方切欠き部
411a 軸受座 412 下方切欠き部
412a 軸受座 413 上部ガイド長孔
414 下部ガイド長孔 415 隙間
416 中央部ガイド長孔 42 蓋体
421 導入ローラ対 422 回動案内部材
43 搬送構造(排出手段) 431 上部プーリ
432 下部プーリ 432a 下部プーリ軸
433 搬送ベルト 434 用紙受け部材(排出手段)
434a 受け部材本体 434b 堰部材
435 搬送モータ 44 幅寄せ機構
441 下部幅寄せ機構 442 幅寄せ部材
443 摺接板 444 幅寄せ板
445 被ガイド突起 446 ラック
447 ピニオン 448 幅寄せモータ
45 ステイプラー 450 中綴じ用ステイプラー
450a 隙間 450b 用紙束受け溝
451 端綴じ用ステイプラー
452,452′,452″ ステイプラー本体
452a ステイプラー移動モータ
452b 駆動プーリ 452c 従動プーリ
452d 無端ベルト 453,453′,453″ クリンチャー
453a クリンチャー移動モータ
453b ケーシング 453c,453c′,453c″ 傾斜面
454,454′,454″ 端綴じ綴結針有無センサ
455 斜め綴じ用ステープラ 50 排紙部
51 メイン排紙トレイ 52 サブ排紙トレイ
53 昇降機構 60 用紙退避部
61 退避ドラム 62 カバーガイド
70 中折り部 71 押し板
72 中折りローラ対 73 案内板
74 中折りトレイ 80 制御装置(制御部)
60 制御装置 61 幅寄せ部材制御部
62 ステイプラー制御部 63 用紙束搬送制御部
64 ステイプル異常判別部 65 枚数センサ
N 綴結針 P 用紙
P1 用紙束

Claims (6)

  1. 上流側装置から供給される用紙を装置本体内に順次受け入れることにより形成された所定枚数の用紙からなる用紙束にステープル処理を施す後処理装置において、
    前記装置本体には、前記上流側装置から順次受け入れた用紙を積層状態で一時貯留する用紙貯留部と、
    この用紙貯留部に貯留された用紙束に綴結針を打ち込むことによるステープル処理で用紙束を綴結する少なくとも2台のステープラと、
    前記ステープル処理後の用紙束を、前記用紙貯留部に形成された搬送路に沿って前記用紙貯留部から装置本体外に排出する排出手段と、
    ステープラの綴結針の有無を検出する綴結針有無センサとが備えられ、
    前記綴結針有無センサが一方のステープラの綴結針なしを検出したとき、他のステープラによるステープル処理が可能な状態に切り換える制御を行う制御部を有していることを特徴とする後処理装置。
  2. 前記制御部は、一方のステープラの針切れを検出したとき、他方のステープラによるステープル処理を実行させる第1のモードと、
    他のステープラによるステープル処理を行うことなく、用紙の向きを異ならせた排紙または表裏を反転させた排紙を行わせる第2のモードとを選択的に実行可能とするものであることを特徴とする請求項1記載の後処理装置。
  3. 前記綴結針有無センサが綴結針なしを検出した後の用紙は、ステープル処理が施された用紙束の排出先と同一の排出先に排出されることを特徴とする請求項1または2記載の後処理装置。
  4. 前記綴結針有無センサが綴結針なしを検出した後の用紙は、ステープル処理が施された用紙束の排出先と異なった排出先に排出されることを特徴とする請求項1または2記載の後処理装置。
  5. 前記綴結針有無センサが綴結針なしを検出した後の用紙は、部数毎に位置をずらせて排出されることを特徴とする請求項3または4記載の後処理装置。
  6. 前記綴結針有無センサが検出したステープラの綴結針なしを表示する表示手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の後処理装置。
JP2004281499A 2004-09-28 2004-09-28 後処理装置 Pending JP2006096438A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004281499A JP2006096438A (ja) 2004-09-28 2004-09-28 後処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004281499A JP2006096438A (ja) 2004-09-28 2004-09-28 後処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006096438A true JP2006096438A (ja) 2006-04-13

Family

ID=36236637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004281499A Pending JP2006096438A (ja) 2004-09-28 2004-09-28 後処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006096438A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007297183A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Canon Finetech Inc シート処理装置及び画像形成装置
CN102849513A (zh) * 2011-06-28 2013-01-02 佳能株式会社 检测订书钉的薄片处理设备以及图像形成设备
JP2014169160A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Ricoh Co Ltd 用紙後処理装置
JP2016126658A (ja) * 2015-01-07 2016-07-11 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007297183A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Canon Finetech Inc シート処理装置及び画像形成装置
JP4597090B2 (ja) * 2006-04-28 2010-12-15 キヤノンファインテック株式会社 シート処理装置及び画像形成装置
CN102849513A (zh) * 2011-06-28 2013-01-02 佳能株式会社 检测订书钉的薄片处理设备以及图像形成设备
CN102849513B (zh) * 2011-06-28 2016-01-20 佳能株式会社 检测订书钉的薄片处理设备以及图像形成设备
JP2014169160A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Ricoh Co Ltd 用紙後処理装置
JP2016126658A (ja) * 2015-01-07 2016-07-11 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7242902B2 (en) Image forming apparatus having a post-processing device with a controller for controlling conveyance of double-sided sheets, temporarily retaining the sheets at the predetermined position in a double-sided sheet conveying path, and conveying the retained sheets to the post-processing device and image forming method therefor
JP5716353B2 (ja) 排紙トレイ装置並びに画像形成システム
JP4747138B2 (ja) 画像形成システム及び画像形成装置
US7588241B2 (en) Sheet processing apparatus, sheet processing method, image forming apparatus, program for implementing the method, and storage medium storing the program
US6860478B2 (en) Sheet processor with hole punch controller which avoids punching when preexisting hole exists and image forming apparatus provided with the same
US20100239391A1 (en) Bookbinding device, system, and method
JP2009001422A (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP2007153543A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JP4256288B2 (ja) 用紙後処理装置
JP2006096438A (ja) 後処理装置
JPS6124498A (ja) 製本機能を備えた複写機
JP2004009245A (ja) 後処理装置
JP2004145200A (ja) 後処理装置
JPH1138712A (ja) 画像形成装置
JP3463192B2 (ja) 画像形成機
JP4859193B2 (ja) シート後処理制御方法および画像形成装置
JP4474471B2 (ja) シート処理装置
JP2008050146A (ja) 用紙後処理装置
JP6139456B2 (ja) 画像形成装置
JP3857263B2 (ja) 用紙後処理装置及び画像形成装置
JP3276016B2 (ja) 複写機のマルチジョブ制御装置
JP2004279952A (ja) 画像形成装置
JP2004286885A (ja) 画像形成装置
JP2016016908A (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP2002284431A (ja) 画像形成装置の後処理装置